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ハルヒ「遊戯王でデュエルするわよ!」


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1:
キョン ホルアクティが当たるのをいつまで信じていたかなんて
   世間話にもならないどうでもいいような話だが
 これは確信をもって言えるが
 
 俺は最初から信じてなどいなかった
 デッキトップに好きなカード置いたり
 デュエル中に新しいカード作り出すことも出来ないような
 運命力も低いこの俺に数少ないホルアクティなど当たるはずないなどと
 頭の片隅でぼんやり考えながら俺は高校生になり
 涼宮ハルヒと出会った
3:
キョン(新しい学校、新しいクラス・・・自己紹介とはいえなかなか緊張したぜ)
岡部「では次」
ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ」
ハルヒ「ただの決闘者には興味ありません
 この中にガチデッカー、TP様、世界大会クラスの決闘者がいたら
 あたしのところに来なさい、以上!」
キョン「でゅ、決闘者だと・・・?」
4:
キョン「なあ、涼宮。毎日髪型を変えてくるのはなんでだ?
 自己紹介の時決闘者がどうとか言ってたが、その髪型は初代遊戯の
 リスペクトなのか?」
ハルヒ「あら、あんたも遊戯王好きなの?」
 その後遊戯王はやはり初代が最高であること、十代のドローコンボは
 反則すぎること、Dホイールはボマーの物がお気に入りであることなど
 延々と遊戯王の話をされたが、ひとまずBMGが可愛いことには同意しておいた
6:
キョン「あらゆる部活に仮入部したって聞いたが、
 何のためにそんなことしてんだ?」
ハルヒ「部活に入れば部室を無料でデュエルスペースに使えるじゃない」
キョン「だがどこにも入らなかったとも聞いたぞ」
ハルヒ「だってみんな部活ばっかで全然あたしとデュエルしてくれないんだもん」
 そりゃそうだ
8:
休み時間、ハルヒに引っ張られるように屋上へ向かう階段の前までやってきた
 ネクタイを掴まれ、まるでカツアゲでもされているかのようだ
 せめてデッキだけは死守しなくては・・・!
ハルヒ「思いついたわ!」
キョン「何をだ」
ハルヒ「部活よ!デュエルするための部活を作るわ!」
 いわゆるTCG部というやつだろうか
 だがそんなものはハルヒが作るまでもなくうちの高校には既に存在していた
ハルヒ「上級性は今年の春にみんな卒業しちゃったみたいだから
 この部室はもはやあたしの物のようなものね」
キョン「部員がいないんじゃデュエル出来ねーし意味ないだろ」
ハルヒ「部員ならいるわよ」
長門「・・・・・・」
11:
 ある日の放課後
 ハルヒは用があるから先に行っててくれとのことで
 俺は一人で部室へ向かった・・・って何やってんだ俺
キョン「ええーと長門さんとやら、俺とでいいならデュエルでもするか?」
長門 コクッ
 シュッシュッ
キョン(長門は【HERO】デッキ・・・しかもいまどき【N】ときたか・・・
 これなら俺の【BMG】でも戦えそうだな)
バンッ
ハルヒ「待たせたわねっ!」
13:
みくる「ななななんですかー?ここはどry」
ハルヒ「上級生の朝比奈みくるちゃんよ!」
キョン「その人一体どうしたんだ」
ハルヒ「今日からここの部員になるわ!」
キョン「何故」
ハルヒ「あんた知らないの?決闘者の95割は美少女なのよ?
 なら美少女は決闘者で決まりよね!」
 わけがわからん
17:
ハルヒ「パソコンが欲しいわね」
キョン「また唐突だな、なんでさ」
ハルヒ「ADSよ!ADS!
 いまどきネット対戦が旬なのよ!
 有希はGXの漫画読んでばっかだし、みくるちゃんもまだまだルール覚えたて
 あんたはあんたで弱すぎて話にならないのよ」
キョン「失礼な、俺は勝利よりもデュエルそのものをリスペクトしてるのさ」
 《未来融合》さえ制限カードなら、俺のBMGだって・・・!
ハルヒ「あんたね、《未来融合》はデッキの好きなカードを5枚墓地へ送る
 効果じゃないのよ」
 シシシシットルワ、ソンナコトッ!
18:
ハルヒ「それじゃあ隣のコンピ研へパソコンを貰いに行きましょー!」
ハルヒ「みくるちゃんも一緒にね」
みくる「ええ??あたしも行くんですか??」
キョン「貰うって・・・一体どうやってだ」
ハルヒ「決まってるでしょそんなの」
ハルヒ「もちろんデュエルでよ」
19:
ハルヒ「たのもーー!!」
コンピ研部長「な、なんだ君たちはー?!」
ハルヒ「パソコンちょーだい」
部長「そ、そんな安安とあげられるかー!
 このパソコンは我々が毎日遊戯王Wikiを編集するために必要不可欠なんだ!」
ハルヒ「ならデュエルよ」
部長「!」
ハルヒ「あんただって決闘者なんでしょ?
 決闘者なら大切なものはデュエルで守ってみなさいよ!」
部長「・・・いいだろう」
 なにそのデュエル脳
20:
部長「ただしこちらがパソコンを賭ける以上
 そちらにもそれ相応のものを賭けてもらおう」
ハルヒ「それもそうね
 そいじゃあんたが勝ったらそこの男を好きにしていいわよ」
キョン「はぁ!?」
キョン「ちょっ、涼宮!お前何言ってんだ!
 というか相手は男なのに男を賭けてどーする!?」
ハルヒ「知らないの?決闘者の95割はホモなのよ?」
 美少女説はどこいった
ハルヒ「そうよね?」
部長「そうだよ(マジキチスマイル」
 まじかよ・・・
21:
キョン「そうとなったら、涼宮、負けは許されないぞ」
ハルヒ「何言ってるの?デュエルするのはあたしじゃなくてみくるちゃんよ」
キョン「ファッ!?」
ハルヒ「大丈夫よ、ルールはきっちりあたしが教えてあげたし
 使うデッキもあたしが貸したのだから」
みくる「あ、あたしがやるんですか?!」
部長「無駄話はそろそろいいだろ
 さっさと始めようじゃないか!」
 部長
 VS
 みくる
 ファイっ
23:
キョン「・・・なあ涼宮よ」
ハルヒ「なに?」
キョン「お前が朝比奈さんに貸したデッキには何か意味はあるのか?」
ハルヒ「意味?あるわよ、【天使】デッキ、みくるちゃんにぴったしでしょ?」
みくる「え、えーい!《クリスティア》で《ビックコア》に攻撃します?!」
部長「ああーっ!!僕のマイフェイバリットカードがあぁぁっ!」
みくる「じ、じゃあ《神光の宣告者》でダイレクトアタックさせてくださぁ?い!」
部長「ぐああああぁぁぁぁっ!!」
部長 →LP0
キョン(天使・・・ねえ・・・)
25:
ハルヒ「ふん、所詮カードの知識しかないような、実践におけるデュエルスフィンクスが
 低い奴なんてこんなもんよねっ!」
 いや、今のはそういうレベルでもなかった気もするが
部長「ぐ、ぐうぅ・・・僕の負けだ
 好きなパソコンを持っていけ・・・」
ハルヒ「じゃあこのWinders8ってのにしようかしら?
 タッチパネルなんてデュエルディスクみたいね!」
部長「!もっ、もってけドロボー!!」
キョン(ご愁傷様です・・・)
みくる「初めてだから緊張しましたー」
28:
ハルヒ「・・・暇だわ」
キョン「じゃあデュエルでもするか?」
ハルヒ「あんたとはイヤよ、弱いし
 有希は相変わらずGXの漫画読んでるし、みくるちゃんはまだ
 あたしが貸したデッキしか使えないし、
 自分のデッキとばかりデュエルしても大して面白くないわ!」
キョン「じゃあADSやりゃいいだろ、せっかくコンピ研にパソコン貰ったんだから」
ハルヒ「そんなのやれたらとうの昔にやってるわよ!
 このパソコン初期設定難しすぎて全然動かせないんだもん!
 あんた何とかしなさい!」
 俺だって出来たらとうにやってたさ
 コンピ研にでも頼んでみりゃいいだろ
ハルヒ「んー・・・、デュエルで勝てばやってくれそうな気もするけど
 弱い奴と何度もやりたくないし・・・」
ハルヒ「こうなったら新たに部員を募るわよっ!」
29:
キョン「で、何だこれは」
 いや実際聞かなくとも分かってる
 コスプレだ
 ハルヒがブラックマジシャンガール、朝比奈さんがガガガガールだ
みくる「ふえぇ・・・恥ずかしいですぅ・・・」
ハルヒ「この格好でビラを配るの!
 こんな可愛子ちゃん達が勧誘してれば全国の決闘者達が集うってもんよ!」
 決闘者ホモ説はどこいった
キョン「しかし素晴らしい出来なのはいいとして、
 二人のキャラ的にコスプレは逆の方がいいんじゃないのか?」
ハルヒ「!う、うっさいわね!あんたは黙って見てればいいのっ!」
30:
ガッチャ
キョン「・・・なんだ早かったな」
ハルヒ「腹立つー!ビラ半分も配る前に岡部に邪魔されちゃったわ!」
みくる「ふえぇ?ん、ガガガ先輩助けてくださぁ?い・・・」
キョン「でもよく捕まらなかったな」
ハルヒ「こんなこともあろうかと隠しておいたヒータのエロ同人で何とか許してもらったわ」
31:
白石「なんだキョン、今日もストレージ荒らし付き合ってくんねーのか」
キョン「んなもん一人でやってろ」
国木田「それにしても昨日は驚いたね、校門に痴女が二人もいるんだもん
 あんなんじゃ夜のデュエルしか誘えないよ」
白石「全くだぜ、まさか涼宮がカード以外の他人とあんなに話してるの初めて見たぜ
 俺が中学時代に聞いた一番長いセリフは『ボチヤミサンタイ・・・』だってのによ」
32:
ハルヒ「ニュースよ!」
キョン「どうした」
ハルヒ「うちの高校に、パックを直に置いてるコンビニでわざわざカードを
 買ってる生徒がいるらしいの!
 高校生にもなってよ!?そんな店サーチし尽くされてるに決まってるのに!
 きっとこれ以上にもない程に生粋で純粋無垢な決闘者に違いないわ!」
キョン「・・・で、そいつをどーするつもりなんだよ」
ハルヒ「もちろん勧誘するわ!
 あたしが世界一の決闘者に育てて上げるの!」
33:
古泉「どうも」
キョン「あんたが新部員か
 それにしてもよくOKしたな」
古泉「そりゃあ校内決闘者を3日で勝ち尽くした涼宮さんのお誘いとあらば
 断るわけにもいきませんから」
 こいついつの間にそんなことしてやがったんだ
ハルヒ「ちなみに最初にやられたのはあんたよ」
35:
古泉「ところで入るのはいいのですが
 具体的にナニをする部活なんですか?」
 ぶっちゃけただデュエルをするためだけの部活の気もするが・・・
ハルヒ「ふっふっふっ・・・、わが決闘者軍団にはちゃんと
 崇高な目的があるわ!」
ハルヒ「それは・・・
 S シャイニングドローを
 O 己に
 S 習得するための団!略してSOS団よ!」
36:
ハルヒ「あたし思ったのよね
 今でこそ群雄割拠してる遊戯王だけど、結局はドローの良さに敵うものは
 ない気がするの」
ハルヒ「そこでわれわれは世界最強の決闘者を目指すべく、
 滝に打たれるでもよし、リストバンドを用意するもよし、
 シャイニングドローを習得するため、日々を充実しようってのが目的なわけ!」
キョン「しゃ、シャイニングドローだとぉ?」
長門「デステニードローとも言う」
キョン「長門!いたのか!」
長門「ずっと」
38:
ハルヒ「じゃあ今日は解散!
 明日は土曜日だけどみんなで集まってデュエル大会よっ!」
キョン(・・・ん?厳密にはシャイニングドローとデステニードローは
 別物なんじゃないか・・・?)
 ボスっ
キョン「ん?」
長門「読んで」
キョン「え?」
長門「読んで」
漫画版GX パサァー
40:
デイ○ット(オイオイこれじゃ・・・Meの勝ちじゃないか!)
キョン(一度でいいからこんなセリフ言ってみてー・・・)
 カサカサッ
キョン「ん?」
キョン(・・・これは、WJ限定のウルレア《ネオス》じゃないか!)
キョン「長門のだろう・・・今頃このカードがなくて探してるかもしれんし
届けてやらねば」
41:
長門邸
キョン(気づいたら上がらせてもらってしまった・・・)
 実に無機質な部屋だ
 KONAMI君か
長門「涼宮ハルヒのことで話がある」
キョン「何だって?」
長門「彼女は決闘者として普通じゃない」
42:
キョン「まあ確かに異常な強さではあるが」
長門「彼女の決闘者として特別な力を持っている
 それは止まっていた【N】の自律進化の可能性を秘めている」
長門「彼女の決闘者としての実力は
 もはやそのカードの性能に収まるものではなくなっている
 これは【N】が環境へと躍り出るに足る力量」
キョン「ちょっと待ってくれ」
キョン「俺にはお前が何を言っているのかさっぱり分からん」
長門「信じて、《グランモール》を」
44:
翌日、遅刻した
ハルヒ「遅いわよ!カーキン!」
キョン「は?今なんだって?」
ハルヒ「ちょっと発音が似てるでしょ」
キョン「許してくれ、5D`sの再放送見てたら遅くなっちまったんだ
 それとそういうのはつまらんからあんま言わんほうがいいぞ・・・」
ハルヒ「うるさいわね!5D`sなら録画してきたわよ!
 もうみんな来てるんだから早くしなさい」
47:
ハルヒ「というわけで今日は無料でデュエルスペースを提供してくれる
 桃源郷を求め旅に出ますっ!」
 デュエルのためにわざわざただで場所提供してもらえる店なんて
 あるわけないだろ
 宇宙人や未来人を探す方がまだ楽そうだ
キョン「ていうか大会はどうした?」
ハルヒ「それならここでするわドリンク代を賭けたサドンデス制5人デュエルよ!」
48:
みくる「涼宮さんのおかげで勝てました?」
ハルヒ「あたしにかかればざっとこんなもんね!」
長門「・・・・・・」
キョン「4人そろって【フルバーン】ってどういうことだ!
 総ダメージ30000超えたぞ!」
ハルヒ「あんたが遅刻してくるのがいけないのよ」
古泉「ワンターンスリィキゥ・・・」
49:
ハルヒ「デュエルスペース探しの班分けするわよ!
 色のついたくじを引いた二人組とその他の三人組で行くわよ!」
キョン(この引きに今日の天命がかかっていると言ってもいいな・・・)
キョン「いいぜ・・・、俺のターン、ドロオオオオォォォッ!!」
50:
みくる「・・・二人っきりになっちゃいましたね」
キョン「そうですね、でも俺は全然構いませんよ」
みくる「・・・うん、あたしもあなたと二人で話したいことがあったから・・・」
キョン「何ですか改まって、ハルヒに無理やり部活へ入れさせられたことを
 悔やんでいるなら、別に無理して居続けることもないんですよ?」
みくる「ううん、そんなことないの」
みくる「この時代のカードプールって新鮮で、涼宮さんに教わりながらでも
 とっても楽しいの」
キョン「この時代って?」
古泉「ああ!それって未来人!?」
キョン「古泉!お前どこから!?」
52:
古泉「僕もあなたとお話したいことがあったので
 涼宮さんのことについて」
キョン「またハルヒか・・・
 まさかお前らも長門と同じくハルヒをサイコデュエリストだなんて言う気か?」
古泉「その通りです
 むしろそれどころでは無いと言うべきですか」
古泉「彼女はカードを新たに創造する力をもっています」
キョン「んな馬鹿な」
古泉「あなたにも覚えがあるはずです、彼女の異様なドロー力を
 あれは最強デュエリストにあるべき力であり
 最強デュエリストとは必然的にカードを創造出来るものです」
54:
古泉「あなたには話していませんでしたが、
 僕が涼宮さんに部へ勧誘されたときにデュエルをしているんですよ
 しかし結果は初手エクゾです、彼女の
 お互いにデッキをシャッフルしたにもかかわらず」
古泉「初手エクゾの出る確率知ってます?しかも0ターン目の
 Wiki開きましょうか?」
キョン「いや、構わん話続けろ」
古泉「彼女は自身の力に無自覚であるが故、まだシャイニングドローの発現にまでには
 至っていません」
古泉「しかし彼女が現在のOCG界隈に不満を持っているのも事実です
 ・・・これは、ちょっとした恐怖ですよ」
キョン「本当にえらくちょっとした恐怖だな」
55:
キョン「じゃあ朝比奈さんは?」
古泉「彼女は未来の環境崩壊を防ぐため現代へやってきたイリアステルみたいなものです」
キョン「ってことはまさか・・・
 ブルーノ!お前だったのか!」
みくる「みくるです・・・」
56:
古泉「裁定処理のバイトがありますので、僕はそろそろここで」
キョン「・・・今の話を全て鵜呑みにするわけではありませんが、
 何でそれをわざわざ俺に?」
みくる「最強デュエリストの周りには被害が尽きないものですから、
 あなたにも知っておいてほしかったの」
キョン「・・・じゃあ、最後に質問です
 朝比奈さんのいた時代の征竜って、1ターンに何アド?」
みくる「・・・禁止です」
59:
朝倉「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方をみるわ」
キョン「いきなり過ぎて訳わららないドン!」
朝倉「だってあたしの出番なくて焦ってきたんだもん」
キョン「安心しろ、ここが最初で最後のお前の出番だ」
60:
キョン「せめて理由だけでも聞かせろ」
朝倉「涼宮さんってシャイニングドローが出来るんでしょ?
 もし本当ならそんな決闘者初めて見たわ
 でも周りの保守的な人たちのせいで実物を拝めそうにないの
 だからあなたをKILLする強行作戦にでるわ」
キョン「まるで意味がわからんぞ!」
朝倉「ヒロインのピンチにヒーローは駆けつけるものなの
 あなたも決闘者ならデュエルのお誘いは断っちゃダメよ」
 朝倉
 VS
 キョン
 ファイッ
61:
キョン(朝倉は【忍者】デッキ・・・暗殺者気取りかこんにゃろー)
朝倉「うふふ・・・」
キョン「なっ!」
キョン(《白龍忍者》+《安全地帯》だとぉ!?)
キョン(こうなりゃ《BMG》二体からの《エクサビートル》で・・・!)
 ザクッ!
キョン「んなっ!俺のエクストラデッキになんてことを!
 お前それでもデュエリストか!?」
朝倉「うふふざーんねん、リアリストよ」
 こんなのもうデュエルじゃねえー!
62:
長門「そこまで」
キョン「長門!?」
朝倉「あら?【N】なんて使ってるような人がわたしになんの用?」
長門「あなたはわたしのジャッジをやっていたはず
 勝手に帰られては困る」
朝倉「だってあなたのカード古すぎてわたしの知識じゃ追いつかないんだもん
 それに神聖なデュエルを邪魔するなんて決闘者としてどうなのかしら?」
長門「なら彼が勝ったらわたしのジャッジを再開すること」
キョン(何がどうなってんだ・・・)
64:
朝倉「このフィールドではわたしが有利よ、今のあなたに勝目はないわ」
キョン「ぐっ、それは事実だ・・・」
長門「ーヨダ ンリキユ シタア ーホッヤ」
キョン「ん?長門何か言ったか?」
 カッ!!
キョン「なっ!俺のデッキトップが!」
朝倉「光ってる?!」
キョン(まさか・・・これは・・・!)
キョン「俺のターン、・・・ドロォッ!」
65:
キョン(・・・!長門、これは・・・!?)
長門 コクッ
キョン「俺は手札から《N・グランモール》を召喚するぜ!
 これで《白龍+安置》を突破だ!」
朝倉「そんな・・・」
キョン「朝倉・・・、俺の勝ちだ」ドンッ☆
66:
キョン「朝倉には無事に勝てたが、さっき俺のデッキに起きたのはまさか・・・」
長門「違うあれは手品、《グランモール》もあたしのもの」
キョン「何だ手品か、手品じゃ仕方ないな」
長門「しかし涼宮ハルヒなら実際にそれを引き起こすことも可能・・・」
 ぐらっ
キョン「長門!大丈夫か!」
長門「平気、これはただの貧血」
キョン「・・・《グランモール》は見た目だけは可愛いと思うぞ」
長門「わたしもそう思う」
67:
次の日部室へ行くと過去に類を見ないグラマラスなお姉さんが出迎えてくれた
 このデカさ、G級
キョン「ええーと、朝比奈さんのお姉さん?」
みくる(大)「うふふ、あたしは朝比奈みくる本人です
 ただあなたの知るあたしよりもっと未来から来ました」
みくる(大)「その証拠にほら、左胸のここ、スターチップが埋め込んであるでしょ?」
 うわぁ・・・朝比奈さんって結構エグい趣味してたんだな・・・
68:
キョン「で、この時代へは何をしに来たんです?」
みくる(大)「もうすぐ大きな制限改訂が来ます・・・
  もしそれに涼宮さんが不満をもって新しいカードを
  創造しだすなんてことのなったら・・・
  ええっと、あたしのいた時代の環境が大変なことになっちゃいます」
キョン「用はハルヒを見張ってろってことですね」
みくる(大)「はい、あたし大会も近いので、よろしくお願いします・・・」
70:
ハルヒ「朝倉が不登校になったそうだわ!」
 何故そうも意気揚々と他人の不登校を口にできるのか
 こいつはもう少し心配というやつをしてやれんのか
 恐らくよほど自信のあるコンボでも崩されてショックでふて寝でもしてんだろ
ハルヒ「それは心配ね!今日の放課後お見舞いに行ってあげましょう!」
 さいですか
72:
ハルヒ「いなかったわね」
キョン「デュエルに負けたあと盗んだバイクで走り出すなんてこと
 決闘者にはよくあることだ、俺にも覚えがある」
ハルヒ「・・・ねえ、自分が大会でどれだけちっぽけな存在か自覚したことある?」
 何を言い出すんだ
ハルヒ「あたしはある」
73:
ハルヒ「あれはまだ小学生の頃のこと、初めて遊戯王の大会に出たあたしは
 遊戯をイメージしたデッキで参加したわ
 大会のたの字も知らないあたしに環境を勝ち進むのは厳しかったけど
 《エクゾディア》のおかげで何とか勝利してったわ」
ハルヒ「そしてついに決勝まで進み、あのデュエルが始まったの・・・」
74:
ハルヒ「あたしの手札はなんと初手エクゾ、しかも0ターン目の
 あたしが勝利を確信した時に対戦相手が言ってきたの
 『インチキ手札もいい加減にしろ!』って・・・」
ハルヒ「結果ジャッジの判決により、あたしは積み込みによる反則負け・・・
 あたしだって必死に抗議したわ、ちゃんと初めにお互いにデッキをシャッフル
 したんだから・・・」
ハルヒ「だからあたしは決めたのよ
 シャイニングドローが実際にあることを証明すれば、あたしの強運を
 咎める人はいなくなる
 それで今度こそ最強決闘者になってやるってね・・・」
76:
ハルヒ「でも現実はそう上手くいかない・・・
 スネークのフラゲによれば次の制限改訂、あたしの一軍は
 相当な被害が出るわ」
ハルヒ「もしかしたらあたし、近い内に遊戯王止めるかもしれない」
キョン「・・・そうか」
ハルヒ「帰る」
77:
古泉「どうも」
キョン「なんのようだ」
古泉「実は僕のやっているバイトの新人がバックれてしまって人手不足なんですよ
 よろしかったらお手伝い願えませんか?」
80:
キョン「・・・お、おい古泉ありゃあ一体・・・」
古泉「神じ・・・、【KONNMAI】です
 デュエル中に起きる不可解な効果の解決を
 サポートセンターの電話で回答するのが彼の仕事です」
古泉「お分かりいただけますか?彼のあの禿げ上がりっぷり
 電話の対応をしているだけであのストレスです
 もはやクレームを受けているようなものですよ」
古泉「現状起こりえないようなデュエル状況の質問に
 サポートセンターはここのところ毎日しっちゃかめっちゃかです」
古泉「しかしここ最近の質問は実際に起きている問題ばかりなんですよ」
キョン「・・・まさか!」
81:
古泉「そうです、涼宮さんです」
古泉「彼女は既にフィールドの状況にさえも干渉し始めているのです
 おかげで現実ではありえないようなカードとカードの組み合わせが発生し
 効果の裁定状態は崩壊寸前です
 《宮廷のしきたり》の質問ページの半分は彼女が作ったようなものですよ」
キョン「・・・・・・」
古泉「これは僕からの切なるお願いです
 サポートセンター内から死人が出る前に涼宮さんを止めてください
 過労死は肉体的疲労よりも精神的にくるものの方が危ないらしいですから
 会社内から死人が出れば遊戯王の開発は今後一切中止・・・
 いえ、下手したら永遠に廃止です」
82:
キョン「・・・どうしてそんなこと俺に頼むんだ」
古泉「あなたは涼宮さんに選ばれた人だ
 僕らの高校でまず一番になろうとした彼女が何故
 ファンデッカスに過ぎないあなたを相手にしたのか・・・」
 これにはきっと意味があると思うのです」
キョン「・・・・・・」
古泉「今日は遅くまで申し訳ありませんでした、それでは僕はこれで」
キョン「ああ」
83:
ハルヒ「・・・ョン、キョン!起きなさい!」
キョン「ファッ!?」
 どこだここは、知らない天井だ・・・
ハルヒ「KONAMI本社内よ」
キョン「なっ!?どうやってそんなこと!?」
ハルヒ「決闘者ならカード制作会社内に潜り込むくらい朝メシ前よ!」
84:
ていうか今何時だ?
 気づいたらここにいたってどんな状況だ?
キョン「というか目的はなんだ」
ハルヒ「もちろん制作者に文句言いに行くのよ!
 いい加減制限禁止に振り回されるのにはうんざりだわ!
 ・・・強いカードを与え、禁止にし奪い、あたしを絶望させる・・・
 どうしてあたしに気持ちよくデュエルさせてくれないのよ!」
キョン「強いカードが規制されるのは当たり前だ
 そこまでして勝利を追求してどうする?」
ハルヒ「勝たなきゃ意味がないわよ!勝たなきゃ、誰も認めてくれないのよ!」
85:
キョン「そんなこたぁないだろ?
 出したいモンスターを出す、好きなコンボを決める、
 遊戯王の楽しみ方なんて人の数だけ存在する
 もっとワクワクを思いだせよ!」
ハルヒ「なによ・・・
 あんたもファンデッカス思考の奴らと同じこというの・・・?」
 いや、俺は初めからファンデッカスだっただろ
86:
ハルヒ「あたしは今までずっと遊戯王に人生を費やしてきた!
 今更やめることなんて出来ないし、他の何かに意味なんて見いだせな!
 あたしにはデュエルで勝つ以外にやりたいことなんてないのよっ!」
キョン「それは違う!」
ハルヒ「!」
 思い出せ、みんなの言葉を
 みんな思い思いに遊戯王が好きだったはずだ
 長門なんてNのおかげで電波さんだし
 未来の朝比奈さんなんて胸にスターチップ埋め込むほどの狂信者
 古泉だってストレスに感じながらもバイトを止めることのないカードへの愛
 それぞれがそれぞれに遊戯王を本気で楽しんでいるんだ
 そこには勝利だけに囚われた苦痛なんてないはずなんだ
88:
キョン「・・・ハルヒ・・・・・・」
キョン「俺と一緒に【BMG】デッキを作ろう
 全ての師匠を墓地に落とせばLv6でATT3800という
 バランスブレイカーもいいとこカードだ」
ハルヒ「はぁ?あんた何言って
キョン「お前の遊戯王愛は勝利によるものだけではないはずだ
 いつぞやのお前のBMGコスプレはそりゃあもう禁止カード級に似合ってたぞ
89:
古泉「あなたには感謝すべきなんでしょうね」
古泉「あの日以来サポートセンターは小学生でも答えられるような質問ばかりですよ」
 そうか そりゃあよかった
古泉「それと余談ですが、涼宮さんにデュエル以外の趣味が出来たみたいですね
 それでも遊戯王関係ではあるようですが・・・何故でしょうか?」
キョン「さぁてな」
90:
みくる「キョンくぅ?ん、よかったぁあ?」
みくる「次の制限改訂、《クリスティア》の変更はないみたいですぅ?
 とっても嬉しいです?」
キョン「そりゃあよかったですね、朝比奈さん」
 最も、あんなカードデッキに一枚でも入れば十分だけどな
長門「わたしはまだN全てのカードのカード化を諦めてはいない」
 そうかい
長門「今更《グランモール》の制限解除がされたのだから望みがないわけではない」
 もう見放されただけなんじゃ
91:
教室へ行くと指定の制服があるにも関わらず
 コスプレで登校している生徒が一人
 BMGとはいい趣味だ
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なに?」
キョン「似合ってるぞ」
おわり
9

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