さやか「…付き合ってないけど」back

さやか「…付き合ってないけど」


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1:
まどか「ねえ、さやかちゃん」
さやか「ん?何まどか?」
まどか「さやかちゃんって、杏子ちゃんが好きなんだよね?」
さやか「ぶふぉっ!」ビチャッ
さやか「ゴホッ…え///何?いきなり」
まどか「うぇひひ。違ったかな?」
さやか「///」
さやか「…違くない…けど」ボソッ
2:
まどか「うぇひひ!やっぱり」
まどか(…とか言ってバレバレなだけなんだけどね)
まどか「それで…まだ付き合ったりとかは…」
さやか「…」
さやか「…付き合ってないけど」
さやか「って!もー良いでしょ!?あんまりからかうなぁっ///」
まどか「ごめんごめん…つい」ティヒヒ
さやか「…」
さやか(…付き合う…かぁ)
4:
マミ「佐倉さんって、美樹さんとまだ付き合ってないのよね」
杏子「はっ!?ばっ///急になんだよ!」
マミ(あら、思ったより凄い慌てようね)クスクス
マミ「…佐倉さんって、美樹さんの事好きなのかと思ってたんだけど」
マミ(…そして恐らくは美樹さんも佐倉さんを)
5:
杏子「…///」
杏子「…からかうなよな///」ボソッ
マミ「…あら、否定はしないのね。意外だわ」
杏子「!…だっ、だからからかうなって」
マミ「ふふっ、ごめんなさい。つい」
杏子「…ったく」
杏子(…付き合う…か)
8:
胃もたれの人?
10:
>>8
よく分かったな
マミ「でも、そんなにのんびりしていて良いのかしら?」
杏子「はっ?」
マミ「…美樹さん、あのルックスだし結構モテるんじゃないかしら?」
杏子「!」
杏子(…たっ、確かに。女子だけじゃなくて男子とも仲良いし…ありえなくは…)
マミ「早くしないと取られちゃうかもしれないわよ?」
杏子「…」
杏子(…さやかが…取られる?)
9:
まどか「…でもさ、さやかちゃん」
さやか「ん?」
まどか「最近杏子ちゃん、ちょっと人気あると思わない?」
さやか「え!」
さやか「そ、そう…なの?」
まどか「うん。女子からもなんだけど、昨日隣のクラスの男の子達が噂してたよ」
さやか「…」
さやか(…嘘。杏子が…?)
14:
放課後
テクテク
さやか(…まさか、杏子がねぇ)チラッ
さやか(うーん…でも、確かに分かるような…)
さやか(髪とかサラサラだし…肌も綺麗だし…か、格好良いし///)
テクテク
杏子(さやか…やっぱりマミの言うように…)チラッ
杏子(…まつ毛結構長いんだな…スタイルも良いし…か、可愛い…よな///)
杏さや((…そりゃ、放っとかないか))ハァ
15:
さやか(…バレンタインも渡したし、貰ったし…でも)
杏子(…そういう話しって、ちゃんとしてないよな)
さやか(杏子は…)
杏子(さやかは…)
杏さや((…どう思ってるんだろ))
杏さや((あ…やばい…意識しだしたら…なんか///))
16:
さやか「…杏子はさ」
杏子「!…な、なんだ?」
さやか「あ…えっと…や、やっぱ良いや///」
杏子「?なんだよ…気になるだろ?」
さやか「その……あ!そ、そういえば聞いたよー。あんた最近人気あるんだって?」ハハハ…
杏子「はぁ?なんだそりゃ…」
さやか「ま、まどかが言っててさー!杏子も隅に置けないなぁー」ウリウリ
杏子「なっ!」
18:
杏子「…や、やめろよ。そういうの///」ボソ
さやか「おやぁ?まさか杏子…照れてる?」
杏子「照れてねぇよ…そういうさやかはどうなんだよ」
さやか「へっ?私?」
杏子「…何か、モテるらしいじゃんか」
さやか「えぇっ!///」
さやか「えー…そうなの…かな///」
杏子「…」ムッ
さやか「ん?杏子?」
26:
杏子「ふーん…嬉しそうだな」
さやか「え?」
杏子「ま、でもこれで、やっとあんたにも彼氏とか出来るんじゃねえの?」
さやか「…え」
杏子「そん時は、一応あたしにも教えてよ。"友達"なんだしさ」
さやか「!」
さやか「あー…はは。うん…そだね」
杏子「…っ!」
さやか「…杏子は…良いんだね。私が誰かと付き合っても…」ボソッ
杏子「…え」
29:
さやか「ううん。何でもない!あ、あんたこそ、そういうのあったら報告しなさいよ!」ハハハ
杏子「え?…さ、さや
さやか「ごめん!私、ちょっと学校に忘れ物しちゃった。…先帰ってて」タタタッ
杏子「あ…」
杏子「…何でいつもこうなっちまうんだよー」ハァッ
杏子(…良い訳ねえじゃん)
30:
学校
さやか「あー…何でこうなるんだろ。いや、話しふったのは私だけど…」
さやか「…"友達"…かぁ…」ハァ
マミ「美樹さん…?」
さやか「あ…マミさん」
マミ「佐倉と帰ったんじゃ…一人?」キョロ
さやか「…」
マミ「?…何かあったの?」
さやか「…」.
31:
公園
杏子「はぁ…」
まどか「うぇひ?杏子ちゃん…?」
杏子「!…な、なんだまどかか」
まどか「珍しいね。さやかちゃんと一緒じゃないんだ」ウェヒヒ
杏子「…別にいつも一緒って訳じゃねえぞー?」
まどか「うぇひひ。…ねぇ、杏子ちゃん…何か元気ないね」
杏子「!」
まどか「私で良かったら、話し聞くよ?」ティヒヒ
杏子「まどか…」
32:
学校
さやか「…マミさん」
マミ「ん?」
さやか「…もし、もしもの話しなんですけど…」
マミ「?…えぇ」
さやか「…杏子に彼氏とか出来たら、私はちゃんと笑って祝福出来るでしょうか…」ズーン
マミ「え…え?え?」
さやか「…はぁ…すみません。マミさんに言っても仕方ないですよね…」
マミ「美樹さん…えっと…」
マミ(…何?一体二人に何が?)
マミ「…あ!そうだ、美樹さん、良かったら…」
33:
公園
杏子「あのな…」
まどか「うん…」
杏子「もしも…もしもさやかの奴が…」
まどか「?…さやかちゃん?」
杏子「…さやかが誰かと付き合ったりしたら、あたしは素直に祝えるだろうか…」ズーン
まどか「うぇひぃっ!?」
まどか(…どういう話しなんだろうこれ)
杏子「…って、悪りぃな。なんでまどかにこんな話し…」
まどか「杏子ちゃん…」
まどか「えっと…そうだ!杏子ちゃん…」
35:
マミルーム
さやか「すみません…急にお邪魔して」
マミ「ううん。良いのよ♪可愛い後輩が悩んでいるんだもの…放っておけないわ」
さやか「…でも良かったんですか?まどかと約束があるんじゃ…」
マミ「約束と言っても、ただ集まってお茶をするだけだもの。丁度良いし、鹿目さんにもアドバイスして貰いましょう?」
さやか「マミさん…」
マミ(…本当は進展の遅い二人について話し合う予定だったんだけど。これは逆に丁度良さそうね)
ピーンポーン
マミ「あ、来たみたいね」
36:
杏子「おい、良かったのか?あたしまで」
まどか「だって、こんな杏子ちゃん放っておけないよ!」
杏子「…でもよ、せっかくのお茶会にこんな…」
まどか「うぇひひ!大丈夫だよ!マミさんならきっと良いアドバイスくれるよ。ね?」
杏子「…お、おぅ」
まどか(てぃひひ。本当はさやかちゃん達の仲について談義する予定だったんだけどね…逆にこれは丁度良いかも)
ピーンポーン
38:
ガチャッ
マミ「いらっしゃい、鹿目さん。待ってたわよ」
マミ「…あら」
まどか「さっきそこで会って…私が誘ったんです」
マミ「そ、そう…」
まどか「杏子ちゃん、ちょっと相談があるみたいで…マミさん、一緒に聞いてくれませんか?」コソッ
マミ「え、相談…?そ、そうね…」
まどか「マミさん…?」
さやか「マミさーん、まどか来ました?…え」
まどか「うぇひっ!?さやかちゃん!?」
杏子「さ、さやか…」
さやか「…杏子?」
杏さや「「…なんであんたがここに」」
39:
杏さやまどマミ「「「「…」」」」
まどか(…まさかマミさんがさやかちゃんを連れ込んでるなんて)
マミ(鹿目さんがまさか佐倉さんを引き連れてくるなんて…)
まどマミ((…そ、想定外))
まどか(うぅ…気まずいよぉ)
マミ(この沈黙を何とか打破するには…)
まどか(マミさん…何か話題を…!先輩らしくここは率先して…)
マミ(鹿目さん…二人のクラスメイトなら何か話題あるわよね?…お願い!沈黙を破るような話題を!)
まどか(…マミさん!)
マミ(鹿目さん…!)
まどか(…期待してます!)
マミ(…期待してるわよ!)
41:
さやか(…な、何で皆黙るのよ)
杏子(おいおい…何だよこの空気は)
さやか(…まどかやマミさんがいれば、流れで杏子といつも通り話せると思ったのに…マミさん、さっきのあたしの話し気にして…?)
杏子(まどか…多分さっきの話しで気ぃ遣ってんな…やべぇ。あたしが何とかするべきか?)
杏さや((…よし!))
杏さや「「あの!」」
杏さや「「!!」」
42:
マミ(…美樹さんと佐倉さんに逆に気を遣われるなんて…)
まどか(…でもこのチャンス…)
マミ(…逃す訳には…いかないわ!)
まどマミ「「どうしたの?二人とも!」」
まどマミ「「!?」」
まどか(マミさんと株っちゃったよ…)
マミ(な、何か逆に気まずいわ…)
さやか「ぷっ…」
杏子「…くくっ」
まどマミ「「!」」
44:
さやか「…あははっマミさんとまどか、息ぴったり過ぎ!」
まどか「うぇひっ!さ、さやかちゃん達こそ!」
杏子「…へへ///確かにな」
マミ「…ふう。お茶、冷めちゃったわね。淹れ直すわ」フフフ


まどか「やっぱりマミさんのお茶、ホッとするなぁ?」
さやか「あ…チョコレートの香りがする」
マミ「チョコレートティーよ。買ったのが、調度バレンタイン時期だったから」
まどか「バレンタインといえば…」
45:
さやか「ん?」
まどか「うぇひひ!さやかちゃん、杏子ちゃんから貰ったんでしょう?チョコレート」
さやか「!」
杏子「ぶふぅっ!」ビシャッ
さやか「えー///あー…うん///」
マミ「あれを作った時、苦労したのよ?失敗ばっかり増えていって…」フゥ
杏子「なっ!おいっマミ///」
マミ「…でも、せっかく美樹さんに渡す物だからって、佐倉さん、凄く頑張ってたの」
さやか「え…」
杏子「…言うなよ馬鹿///」ボソッ
47:
まどか「うぇひひっ!さやかちゃんと同じだね♪」
杏子「えっ」
さやか「ちょっ!まどかぁ!?///」
まどか「一番良く出来たのを渡すんだーって、ずっと前からレシピとにらめっこして…すっごく張り切ってたんだよ。さやかちゃん」ティヒヒ
杏子「…そ…そう、なのか?さやか///」
さやか「ぅ…///」
さやか「…そういうあんたは」
杏子「///」
50:
さやか「…」
杏子「…」
杏子「…あー…そうだよ///」
さやか「!」
杏子「…さやかに渡すやつだから、さやかの喜ぶ顔が見たかったから…あ、あたしなりに頑張ったんだよっ///」
さやか「…そ、そうなんだ」
杏子「///」フンッ
さやか「な…何で?」
杏子「へ?」
さやか「何で…そこまで頑張ってくれたの?」
杏子「そ…それは///」
52:
杏子「…だから…」
さやか「え?」
杏子「…好きだからだろ!?さやかの事が…!」
さやか「…え///」
杏子「友達としてじゃなくて…あたしは…もっとそれ以上の意味で、さやかが好きなんだよ!」
杏子「…だから、もしもあんたが他の奴と付き合う事になったら…多分あたしは…祝福なんて出来ないと思う…」
さやか「…」
杏子「///」
さやか「…杏子」
杏子「…」
53:
さやか「…杏子…」
杏子「…」
さやか「私も…」
杏子「!」
さやか「私も…杏子が…す…す…///」
杏子「…」ゴクッ
まどか(さやかちゃん…頑張って!)
さやか「すき…好きだよ…杏子///」
さやか「…もちろん…あんたと同じ意味で…///」
杏子「!」
5

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