レヴィ「おいおいロックぅ…アタイじゃ勃たねぇってえのかい?」back

レヴィ「おいおいロックぅ…アタイじゃ勃たねぇってえのかい?」


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2:
「……ック…!」
遠くから鐘の音が近づいてくる…
 「おい…ロッ……!」
やがて耳元でC4が破裂するような痛みが後頭部の奥からズンズンと響いてくる…
レヴィ「いい加減起きやがれウスラトンカチ!」
ロック「うわぁ!?何事だ!?」
23:
レヴィ「うわぁ!じゃねえよ!何時だと思ってやがる!」
 上体を起こして周りを見渡すとレヴィが不機嫌そうにコップに並々注がれた水を差し出した。
 ロック「あぁ、悪い…今何時だ…?」
 ふ、と事務所の壁にかけてあるはずの時計を探す…が、無い
 レヴィ「もう昼飯の時間だ馬鹿野郎」
 空になったラッキーストライクの箱をぐしゃ、とつぶしながら煙を吐くレヴィの顔色に自分と同じようなものを感じた。コップを一気にあおる。
 ロック「ああ、昨日何時まで飲んでたっけ…」
 
 レヴィ「知るかよ…バオのおっさんとこの酒樽全部空けたんじゃねえか」
 ロック「通りで…ダッチ達は?」
 レヴィ「買出しに行ってるよ。ダンナの内臓はどうなってんだろうな。あぁダリィ・・・」
29:
ロック「ベニーも一緒に?…アスピリンあるか?」
 目を覚ましてから空爆を受けっぱなしだった頭の中が少しずつ鮮明になる。ここはレヴィの部屋だ。アメリカンスピリットを咥える
 レヴィ「そんなイイもんがあったらアタシがとっくにハッピーになってたさ。シャワーでも浴びて来い。ゲロのにおいがぷんぷんしやがる」
 ロック「ああ、悪い」
 口元にマッチの火を近づけながら答える。ふとレヴィに目をやるといつものホットパンツを履いてないことに気づいた。
 ロック「なんだ、お前はもう浴びたのか」
 レヴィ「どこぞの酔いどれが何しても起きる気がしなかったからな。」
 何となく、目のやり場に困り立ち上がる。
32:
生温い水が身体の上を滑っていく。
 「ふぅ…」
 シャワーを止めたところでここには着替えが無いことに気づく。
 「…レヴィ。何か俺が着れる服無いか?」
 シャワールームからは聞こえなかったらしい。タオルを腰に巻いて部屋に戻る
 「……」
 ソファで寝てやがる。余程昨日のラムが効いたらしい。そりゃ1バレルも飲めば熊だっていい夢見れるさ。
 どうすればいいんだ俺は。
34:
と、壁にへばりついてる電話が気だるそうにベルを鳴らして家主を起こそうとする。
 家主は身じろぎひとつしない。おいおい、それでいいのか二挺拳銃さんよ。
 電話の主はあらかた予想がついてたので俺が受話器を持ち上げる。
 ダッチ「よぅレヴィ、王子様は起きたかよ」
 ロック「ああ、代わりにお姫様が夢の中だよ、ダッチ」
 ダッチ「なんだ、起きたのか。まぁいい、今日は二人ともゆっくり休んでてくれ」
 ロック「今日は依頼も何も無いのかい?」
 ダッチ「ああ、今んとこはな。こっちは今日は泊りがけの予定だ。予定してた商人が乗ってくる便が遅れててな。今日は帰れそうに無い」
 ロック「商売道具かい?」
 ダッチ「ああ。それとベニーのオモチャをいくつか、な」
 ロック「あー…」
 ダッチ「まぁそういうことだ。何かあったら連絡する。レヴィにも伝えといてくれ。昨日みたいに飲み過ぎるなよ」
 ロック「ヤー、気をつけて」
 ダッチ「ああ」
37:
さて、完全に身動きが取れなくなってしまった。アメリカンスピリットに火をつける
 「……ふう」
 静かにレヴィの横に腰を落とす。わざわざ起こす必要も無い。テレビではダチョウらしきキャラクターが狼らしきキャラクターに追いかけられていた
 「…ん…」
 寝苦しいのだろうか。レヴィが寝返りを打つ。引き締まった尻がこっちを向く。
 開けっ放しの窓の外には怒号が飛び交っている。昼過ぎのロアナプラのいつもの雑踏。温度は30度前半くらいだろうか。やけに喉が渇く。
41:
汗が滲む。シャワーを浴びたばっかりだというのに、クソ。
 レヴィもどうやら暑がっているようだ。タンクトップが汗を吸ってうっすらと背中にへばり付いている。
 「……」
 レヴィから目が離せない。クソ。暑さのせいだ。
 鼓動が頭の中で響く。下着のしわまでくっきりと浮いていた。
 「…何じろじろ見てやがんだ」
43:
「うぉあ!……起きてたのか……」
 「電話が鳴ったときからな」
 こっちを見ずに舌を鳴らす。
 「なんでぇ、手ぇ出すなら出しやがれ」
 「ハハッ…食い殺されそうだからやめとくよ」
 「チッ……アタイじゃ不満だってえのかい」
 マズい。明らかに弩級の地雷を踏んだ。
44:
「そ、そんなことは無い!けど、その、仲間だし・・・」
 「あーはいはい。素敵なロメオは町外れのシスターにご執心ってか」
 なんだ?
 「なんでそこでエダが出てくるんだよ」
 「昨日も言い寄られてご満悦だったもんなぁ、色男」
 何を言ってるんだこいつは
 「パツキンのクソビッチとハメハメしても後腐れ無いしなぁ?」
48:
「エダをそういう目で見たことは無い!どうしたんだよレヴィ、なんか変だぞ」
 とりあえずこっちを向け、と肩に手をかける。が、逆に腕を引っ張られてバランスを崩してしまう
 顔が近い。
 「知らねぇよ。アタイはアタイだ、ロック」
 吐息が鼻をくすぐる。
 「アタイじゃ、勃たねぇってのかい」
56:
唇が重なる……というよりは噛まれる。
 「っ!…」
 だけど、嫌では無い。
 「…っ…」
 舌が絡み合う。熱い生き物が口の中を暴れまわる。歯が当たる。やっぱりこの女は不器用だ。
 「っふ・・・」
 どれほどそうしていただろう。恐ろしく長く感じたそれはやけにあっけなく離れる。
 「なァんだ、しっかり反応してんじゃねえか、ドスケベロック」
62:
レヴィの膝が、腰に巻いたタオルの中をまさぐる。
 「っ!お、おい!」
 「ふうん、意外と人並み以上じゃねえか。馬鹿にしてやろうと思ったのに」
 タオルの中をまさぐっていたのがいつの間にか膝から手に変わっていた。
 レヴィの肩を再度、押さえ込む
 「これ以上は、抑えられないぞ」
 「まぁだ分かんねぇのかロック、抑える必要なんざねぇだろ」
66:
「アタシがどんなヤロウにでも股をおっ広げるとおもってんのかよ」
 レヴィの目がまっすぐ俺を見る。恥ずかしくは無いのかこの女は。
 「……分かったよ、降参だ」
 「ハッハーン、そうこなくちゃ、相棒」
 今度は腕を首に絡めての口付け。脊髄から溶けそうだ。
77:
「チェリーボーイ、て訳でも無いんだな・・・っ」
 タンクトップを捲し上げられて乳首を齧られながら熱のこもった息を吐き出す。それなりに感じてはいるようだ。
 「まぁ、な…パンツ脱がすぞ」
 腰を浮かすように促してゆっくり下着をずり下ろしていく。こんな街の住人でも無駄毛の手入れはしっかりするんだな、と関心していると
 「なぁ、アタシにもさせろよ」
 ほのかに上記した頬をにぃ、と歪ませると、俺の股の間に顔を潜らせた。
 「…はむ」
 煮えた泥に包まれるような、強烈な刺激が背中を伝って脳髄を後ろからぶん殴る。
 「ふ…んむ…」
 油断してるとすぐにもやられてしまいそうだ。意識を散らばせるためにも、こちらも口撃を始める
86:
「ふっ…くぁっ…」
 触る前から既に涎をたらしていたそこは、いとも簡単に俺の舌を飲み込んだ。指で広げると中からさらに火傷しそうな液体が零れる
 「んふ…」
 ずる、ずる、と音を立ててモノを飲み込んでは吐き出し、唾液を絡めながら血管の一つ一つを丁寧に舐めあげるその非日常的な光景に
射精感がいとも容易く込み上げる。
 「レヴィ、もう、ヤバ…」
 「んはっ、だらしねぇな…いいよ、そのまま来い」
 涎とカウパー腺液でべとべとになった口元もぬぐわずに言い終わったが早く、先刻よりく、深くストロークし始める。
 「ぐっ・・・!」
 「んっ・・・!」
 結局、一番奥まで飲み込まれた瞬間に吐き出してしまった
89:
「んっ…んくっ…」
 強烈な射精感で腰が抜けそうな時に、レヴィがさらに追い討ちをかける
 「うぁ、レヴィ、まて、」
 「ぷぁ…出しすぎだ…まだヤれるんだろうな?」
 顎まで垂れた精液を指で拭って舐め取りながら微笑むその姿に、
 俺は、しばらくはもう、帰れないな、と予感した
129:
――――――――
―――――
――
 「あぁ、タバコ切らしてたんだった…」
 シーツに包まって乱雑なテーブルの上をひとしきりひっくり返した後で、彼女は頭を掻く。
 「ほら、吸えよ。」
 今しがた火をつけたアメリカン・スピリットを手渡す。
 「ん、サンキュ」
 ベッドに座り、タバコを咥えたまま髪を結う。
133:
する、とシーツが落ちる。汗はまだ引いてない。
 寝転がっていたままの俺はなんとなく、背中を滑るそれを指で追いかける。
 「ん…なんだよ、まだ足りねぇってか」
 ドスケベ、と振り向いていたずらっぽく笑う彼女の口からタバコを奪い返す。
 「いや、今日はもう無理だな」
134:
素っ裸のまま冷蔵庫を空け、ラムの入った瓶をテーブルに置く。タバコが奪われた。
 「グラスはどこだっけ?」
 「瓶のままでいいだろ」
 言いながら瓶を傾ける。口角から一筋流れたそれを舐めとるように、キスをする。
 「ん・・・む」
 「ふ、ククク、なんだぁおい?昼とは違ってえらくゴキゲンじゃねえか、ロック」
135:
「もう我慢しなくてもよくなったしな」
 「ハンッ、ここに着たばっかりとは別人みてぇだな」
 「レヴィ、君が僕を変えたんだよ」
 「・・・恥ずかしい奴」
 ふい、と目を逸らしてまた瓶を傾ける。けど僕は見逃さなかった。
 「何赤くなってんだよ」
 「…うるっせ」
 昼間とは逆に、押し倒される。
136:
「ん…ぷはっ…おい、今日はもう無理だって」
 「よく言うぜ」
 鎖骨をついばまれる。どうやらこの5,6時間で俺のデッドポイントは結構な数がばれてるらしい。
 少しずつ下へ下へと降りていく。
138:
ガチャ
 灰皿で燻っていた煙が揺れる。
 「おぉいレヴィ、ロック帰ったよ…」
 ベニーだ。
 「あ、ハハ、ごめんね…これ、お土産…置いとく…ごめん…ハハ…」
 キィ…
 ガチャン
 「……」
 「……」
140:
「プ、ククク」
 「あー、ハハハ」
 もう、笑うしかない。
 「だーっはっはっはっは!!見たかよベニーの野郎のあの顔!」
 「両親のセックスを目撃したような顔してた」
 「あいつゼッテー童貞だぜ!!だっはっはっはっは!」
 ベニーには今度酒でも奢ってやろう。
 「ひーっひーっあー腹いてぇ」
 でも、もう寝るって雰囲気でもなくなったな
141:
しばらくして、また電話が気だるい声を上げる。
 「おぉ、レヴィか」
 「ヤー、明日帰ってくるんじゃなかったのかよ、ダンナ」
 「あまりに退屈だったんでこっちからラグーン号で出向いたのさ。こっちのマーケットには刺激物が不足してるんでね」
 「へぇ。ベニーはどうしてるよ」
 「ああ、なんか知らんが帰ってくるなりラグーン号のPCをブツブツ言いながらいじりだしたぞ。そっちでなんかあったのか?」
 「ベニーに直接聞いてくれ、ククク」
 「なんか知らんがやっぱりロアナプラは刺激的みたいだな」
 「違いねぇ」
 「そうだ、ホットな仕事が入ったんだ。明日また事務所に来てくれ。ロックは一緒か?」
 「ああ、変わろうか?」
 「いや、いい。明日一緒に来てくれ」
 「ヤー、また明日」
147:
受話器を戻すと俺が転がってるベッドに倒れこむ。
 「やっぱりベニーの野郎どん底らしいぜ」
 にひひ、と笑いながら俺の腕を絡め取る。
 「ダッチはなんだって?」
 「明日はでっけぇヤマがあるらしいぜ」
 「へぇ」
 「だから今日はもうおあずけだな」
 嬉しそうに言うな。ちょっと残念。
 「また次に取っておこう。流石に○○回は堪える」
 「ロックが収まらねぇからだぞ!」
 腕をかじるな。
 「はいはい。寝るぞ」
 「おう、いい夢見ろよ」
156:
事後のおまけ
 バオ「なぁ、おい、ラグーンとこの、飲みすぎじゃあねえのかい?脳みそ溶けて耳ん穴から流れてきちまうぞ」
 ベニー「いいんだ、親父さん。今日見たことが流れ出て綺麗さっぱりなくなるんならそれで・・・」
 バオ「まぁ、深くはきかねぇけどよ・・・」
 ベニー「ありがとう親父さん…ついでに女の子紹介してくれよ…ヘヘヘ」
 バオ「1500ドルだ」
 ベニー「・・・はぁ・・・」
 おしまい
197:
個人的に、張さんの格好良さは異常だと思ってしまいます
19

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