梓「春眠の中野梓」back

梓「春眠の中野梓」


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1:
梓「ふあぁ?」
憂「おはよう、梓ちゃん。眠そうだね」
梓「うーん、昨日いっぱい寝たんだけどなぁ。春眠暁を覚えず、って奴?」
純「まだ眠そうにしてるじゃん」
梓「最近暖かくなってきたからかな? 寝足りないよ」
憂「そういえば、お姉ちゃんも眠そうにしてたっけ」
梓「唯先輩も?」
憂「うん。登校中も歩きながら寝ちゃいそうで大変だったよ」
純「あはは……唯先輩ならありえるかも」
憂「梓ちゃんもそのまま授業中寝ないように気を付けてね」
梓「善処するよ」
3:
憂「――って言ってたのに……」
梓「Zzz……」
純「しっかり居眠りしてるし」
先生「……」
憂(さっきから先生がチラチラ見てるけど)
純(堂々としすぎて対処に困ってる!? そういうのもあるのかー!)
4:
純「――さ、あーずーさ! 起きろ、この日本人形!」
梓「んあ……純? 授業中だよ……」
純「まだ寝ボケてる」
憂「とっくに授業終っちゃったよ。いつ注意されるのかハラハラしちゃった」
梓「あ、もうこんな時間。次は体育だっけ」
純「早く着替えなよ。もう梓だけだよ」
梓「ごめんごめん……よいしょっと。じゃあグラウンド行こうか」
憂「あ、待って梓ちゃん」
梓「え?」
5:
憂「はい、これ忘れたら今度こそ怒られるよ」
梓「何か必要な物あったっけ……って、ネコミミ!? 何で憂が、ってか、体育に関係無いでしょ!」
憂「えぇ!?」
純「寝ボケてるんじゃなくて、本格的にボケてきた?」
憂「そうだよ、梓ちゃん。私達も、皆もいつも着けてるよ?」
梓「ボ、ボケてるのは憂達じゃないの!? そんなの聞いた事無いよ!」
純「こりゃ重症だわ」
憂「もう授業始まっちゃうよ。とりあえずグラウンド行こう? 皆着けてるの見たらわかるよ」
純「だね。ほら梓、早く」
梓「い、一体どうなってるの……?」
6:
梓「――あ、ああぁ……」
憂「ね、皆着けてるでしょ?」
純「いい加減変な事ばっか言ってないで着けなって」
梓「うぅ……どうしてこんなことに」
純「よし、それじゃ私らもさっさと走ろうか」
憂「うん、町内一周だもんね」
梓「この上、町内マラソン!? 恥の上塗りだよ!」
純「いや普通だから。とっとと走る!」
梓「こんなの着けて走りたくないよおぉぉ?!!――」
10:
純「――さ、あーずーさ! 起きろ、この日本人形!」
梓「うぅーん……はっ」
純「やっと起きた」
憂「おはよう、梓ちゃん。授業終っちゃったよ」
梓「う、憂、純! ネコミミは!? 町内一周は!?」
憂「え、えぇっ?」
純「まだ寝ボケてんの? 次体育だから早く用意する!」
梓「あ……夢か……よかったぁ」
憂「梓ちゃーん、置いてくよー」
梓「あ、待ってー! すぐ行くー!」
11:
梓「体育館でバレー……やっぱりさっきのは夢か……そりゃそうだよね」
純「ようやく目が覚めてきた?」
憂「体動かしたら、きっと眠気なんて吹っ飛ぶよ」
梓「そうだね。で、私達の班の出番は?」
憂「次の次かな? それまでは見学してるしかないね」
梓「そうなんだ、それじゃあ」
純「寝るんだ?」
梓「寝ないよっ! 邪魔にならないように、隅の方で見てようよ」
純「はいはい、そういう事にしとこうか」
梓「もーっ!」
憂「あはは、まあまあ」
12:
純「――うお、今の凄っ」
憂「よく取れたね?」
純「バレー部は動きが違うねー」
憂「そうだね」
梓「……ふあぁ」
梓(あぁ……またウトウトしてきた)
梓(純にあれだけ言っておいて……情けない)
梓(でも我慢の限界――)
13:
純「――よし、私らの出番が来たぞ!」
憂「純ちゃん気合い入ってるね」
純「そりゃあ相手は全員バレー部だからね。不足無しってやつ?」
梓「いやいや、私達運動部じゃないよ。いくら憂がいても無理でしょ」
純「やる前から諦めてどうする! なせばなるの精神!」
憂「こっち3人、向こう6人の変則マッチだって」
14:
梓「更に追い打ち!?」
純「望むところ!」
憂「純ちゃんかっこいいー」
梓「絶対おかしいって! そもそも純って運動好きだっけ!?」
純「この日の為に片眉剃って山籠もりしたから大丈夫! 必殺技で蹴散らすよ」
憂「私も頑張るね。さ、梓ちゃん行こう」
梓「不安しかないよ……」
15:
純「おりゃ、 殺人トス!」
梓「お、おおー!」
憂「えい、変化球レシーブ!」
梓「す、凄いけど……どんな技!?」
純「しまった! ブロックに回る人数が足りない!」
憂「梓ちゃん、受けて!」
梓「えぇ!? あの身長190位の黒人お姉さんのスパイクを私が!?」
純「来るよ!」
憂「梓ちゃんなら取れるよ!」
梓「そんな訳なぁーい!――」
17:
憂「――さ、梓ちゃん」
梓「う、ううん……体のどこかに当たって……」
純「まーた寝ボケてる。ほら、梓!」
梓「あ、あれ……純、憂」
憂「おはよう、梓ちゃん」
梓「はっ! 6人の黒人は!? 殺人トスと変化球レシーブは!?」
憂「え、ええっと? ちょっと言ってる意味が分からないよ」
純「こりゃ、いよいよヤバイわ」
梓「あぁ、夢か……よかった、本当に」
18:
純「ちっともよくないよ」
憂「梓ちゃん起きないから言い訳考えるの大変だったよ」
梓「え」
純「体調悪いから見学ってことにしといたけどさ」
憂「本当に大丈夫? 保険室行こうか?」
梓「そこまでしなくても大丈夫だよ。ありがとう、もう寝ないよ」
純「信用できない……まぁいいや、お昼のパン買いに行くんだけど付き合ってよ」
憂「うん、いいよ」
梓「私も構わないよ」
19:
純「――じゃあ行ってくる。ちょっと待ってて」
憂「うん、行ってらっしゃい」
梓「……ふわぁあ」
梓(ここ、陽射しが気持ちいいな……)
梓(純が戻ってくるちょっとの間だけど)
梓(待てない……自然とまぶたが……落ち……)
21:
憂「――あ、純ちゃん戻ってきたよ」
梓「え、ホント」
純「お待たせ……梓、寝てた?」
梓「そ、そんな訳ないじゃない! それより、なんでそんな浮かない顔してるの」
憂「パン買えなかったの?」
純「いや、買うには買えたんだけどさ」
梓「ならいいじゃん」
純「アレを手に入れられなかったんだよ……」
23:
憂「アレ?」
純「ゴールデンチョコパンに決まってんじゃん!」
梓「前に食べたじゃん」
純「何言ってんの! そんな甘い考えじゃ、食糧難の時代を乗り越える事なんかできない!」
梓「食糧難? それこそ何言ってるの?」
憂「梓ちゃん、食料貯め置きしてないの? 大変なことになるんじゃ」
純「あーっ! 梓ったら、ゴールデンチョコパン2つも確保してんじゃん! いつの間に!」
梓「え? 純、何が」
25:
憂「梓ちゃん、髪、髪!」
梓「あ……ああぁ! ツインテールがゴールデンチョコパンになってるー!」
憂「梓ちゃん、声大きいよ!」
梓「えぇ?」
純「遅かった! 今の騒ぎで皆に気付かれちゃったみたい」
憂「ああ……お腹を空かせた餓えた狼、餓狼たちが梓ちゃんに群がっちゃうんだ」
梓「ちょ、よくわかんないけど助けてよ!」
純「もう手遅れだよ……他の人に取られる位だったらいっそ……」
憂「そうだね……ごめんね、梓ちゃん……」
梓「ふ、二人とも目が据わってて怖いよ……い、いやあぁぁぁぁぁ!――」
26:
憂「――梓ちゃん、純ちゃん戻ってきたよ」
梓「う……ううん……ゴールデンチョコパンなんていらない……」
憂「純ちゃんが買ってきたのはカレーパンだよ?」
純「この短時間でも寝てんの? おーい梓ー」
梓「はっ! わ、私の髪! よ、よかったぁパンじゃない……」
憂「……どんな夢見てたんだろう」
純「さぁ……」
28:
梓「――午後の授業は何とか無理やり乗り切ったけど」
梓「起きる事に集中し過ぎて、授業内容なんかさっぱりだったなぁ」
梓「でもここまで眠くなるなんてなぁ……春眠恐るべし」
梓「ずっと寝てた分、部活はしっかり頑張らないとね」
梓「こんにちはー!」
29:
梓「……あれ? まだ誰も来てないのかな」
梓「仕方ない、ちょっと待っていよう」
梓「はふぅ……それにしても……」
梓「午後の授業全部起きてたから、反動で眠気が……」
梓「先輩方が来るまでなら……いいよね……」
梓「……げんか……い――」
30:
梓「――う……ん……」
紬「……」
梓「……うん? ムギ先輩、何してるんですか?」
紬「わっ、梓ちゃん、もうちょっとそのまま!」
梓「カメラ……? ちょっ、やめて下さい!」
紬「ああ……もう少しだったのに……残念」
梓「残念じゃないですよ。何で写真撮ろうとしてたんですか?」
紬「だって、部室に来たら可愛い寝顔の梓ちゃんがいたから?。撮らない方が失礼かと思って」
梓「はぁ?……相変わらずよくわかんないですね」
31:
紬「ご、ごめんね?」
梓「謝らなくても結構ですよ。気にしてませんから」
紬「ホントに?」
梓「はい、今に限った話でもないですし」
紬「そう? よかったぁ?」
梓「ところで他の先輩方は来てないんですか?」
紬「もうすぐ来ると思うけど……じゃあお湯沸いてるから、先に梓ちゃんにお茶入れるわね」
梓「あ、すみません」
紬「いいのいいの。ちょっと待っててね」
梓「はい」
32:
梓「んんー……はぁっ。また夢みてるのかと思ったけど」
梓「別に変な展開してないから、これは現実だよね」
紬「お待ちどうさまで?す」
梓「早かったですね。あっ、ムギ先輩危ない!」
紬「わ?、何故か足元にバナナの皮が?。そして梓ちゃんにお茶が?」
梓「え、えええぇっ!?」
梓「……あ、あれ? 熱くない? 紅茶の香りはしっかりするけど……」
紬「うーん、これは多分梓ちゃんの夢なのかも」
梓「あぁ……やっぱりそうなるんですか――」
34:
梓「――熱くない……熱くないよぉ……」
紬「?」
梓「……うん? ムギ先輩、何してるんですか?」
紬「おはよう、梓ちゃん」
梓「あ、私また寝てたんですね……それで、ムギ先輩はカップ片手に何を?」
紬「お茶の香りで梓ちゃんいぶり出し作戦?」
梓「何ですか、それ……」
紬「可愛らしい寝顔だったわ?」
35:
梓「すみません、今日は朝からずっと眠たくて」
紬「最近暖かいものね。唯ちゃんもずっと眠ってたわ」
梓「お恥ずかしい限りです……それで、他の先輩方は?」
紬「もうすぐ来ると思うけど……先にお菓子出すわね。今日はバナナケーキなの」
梓「ああ、これがさっきのに被ってる訳……」
紬「何のこと?」
37:
梓「いえ、こちらのことなんで、お気になさらず」
紬「そう? それじゃあ、どうぞ」
梓「そんな。私だけ先にいただく訳にはいかないですよ」
紬「じゃあ私も一緒にいただくわね。それならいい?」
梓「あ、はい。それでしたら」
紬「うふふ――」
39:
梓「――みなさん遅いですねー……」
紬「そうね、まだ唯ちゃん起きないのかしら」
梓「そういう事ですか……」
紬「梓ちゃんを待たせたら悪いと思って、私だけ先に来たの」
梓「そんな、別に気になさらなくても構いませんのに」
紬「いいのいいの。じゃあ皆が来たときの為に、またお湯沸かしてくるわね」
梓「あ、はい。すみません」
梓「ムギ先輩は本当に優しいなぁ」
梓「それにしても、唯先輩も一日中寝てるって」
梓「唯先輩と同レベルかぁ……」
梓「ああ、でも……このわずかな間にも睡魔が……」
梓「いけないとは思いつつも……――」
41:
梓「――ううん……暑くて重い何かが……?」
唯「Zzz……」
梓「ゆ、唯先輩!?」
唯「あれ?? おはよ?、あずにゃん」
梓「そんなことより離れて下さい! 重いです!」
唯「えぇ?? いけずな子だねぇ?、うりうり?」
梓「もー、やめて下さい!」
43:
紬「梓ちゃん、おはよう」
梓「ムギ先輩、もしかして私また寝てしまってたんですか」
紬「うん。戻ってきた時にはもうぐっすりと」
唯「そして私達がやってきたのです」
澪「唯もすぐに寝てしまったけどな」
律「一日中寝てたんだから、練習くらいはちゃんとやれよー?」
唯「えへへ?、さすがにそれはもう」
梓「え……今なんて……?」
45:
律「え? だから、休憩は十分だから練習でもしようかって……」
梓「……」
澪「あ、梓?」
梓「律先輩、澪先輩! ちょ、ちょっとほっぺたつねって下さい!」
澪「え、えぇ!?」
律「こ、こうか?」
梓「あいたたた! も、もう結構です」
澪「一体……」
46:
梓「ゆ、夢じゃない……皆さんが率先して練習して下さるなんて……!」
律「失礼なやつだな……」
唯「そうだよ、あずにゃん。私たちだってそういう気分の時もあるよ」
紬「そうね」
澪「いや、そこは毎日練習しようよ……」
律「さ、もういいだろ」
澪「唯と梓も早く準備しろよ」
唯「おっけ?」
梓「はい! 張り切っていきましょう!」
おしま――
48:
唯「あれ? ギー太、家に忘れてきちゃった」
梓「あ、あれ!? 私も持ってくるの忘れてました……」
律澪「うおおおおいいいぃ!」
紬「二人とも仲良しね?」
おしまい!
52:
乙乙
53:
スレタイに光るものを感じた
5

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