唯「呪いの笹!」back

唯「呪いの笹!」


続き・詳細・画像をみる

3:
紬「みんなー今日は何の日か知ってる?」
梓「どうしたんですか突然」
律「何の日って…ムギの誕生日はこの間やったしな」
紬「澪ちゃんなら知ってるよね?」
澪「えっ」
唯「えーなになに?」
澪「……七夕だよ」
梓「そういえば今日は7月7日ですね」
律「さーすが澪!ロマンチックな日が好きですなあ」
澪「悪いか!」
4:
紬「まあまあまあ」
唯「でもムギちゃん、なんでいきなり七夕のこと話したの?」
紬「実は、みんなで七夕を楽しみたくて、あるものを持ってきたの!」
律「まさか、そのやけにでかい荷物って…」
梓「誰も突っ込みませんでしたけど…」
唯「あ!ほんとだ!今日のムギちゃんの荷物おっきい!」
澪「気付かなかったのか…唯」
紬「うふふふ、実はね」
ガサゴソ
紬「じゃーん!笹をもってきました!」ドーン
6:
律「笹!?その大きさのをまるごと持ってきたのか?」
紬「ええ、家の倉庫に良い感じの笹があったから借りて来ちゃった♪」
梓「なんというか……さすがムギ先輩ですね」
唯「あ!笹持ってきたってことはもしかして」
紬「もちろん短冊もたくさん持ってきたから、みんなで願い事を書きましょう!」
唯「わーい!」
律「お、いいなーやるやる」
澪「わ、わたしも……やる」
9:
律「よっしゃー!」
唯「よーし書くぞー!」
澪「すごいやる気だな」
梓「練習の時もこれくらい……もう慣れましたけど」
唯「あれ?でもなんか短冊多くない?」
紬「うん。たくさんあったから軽音部以外の皆も一緒に書けたらいいなって思って」
唯「そういうことなら和ちゃん呼んで来るね!あずにゃん!」
梓「はい、私は憂と純呼んできますね。たぶんまだその辺でおしゃべりしてると思います」
律「じゃ、私らは先に書いておくか」
さわ子「ちょっと!私を忘れてないかしら!」
律「さわちゃんは呼びに行かなくてもそうやって勝手に来るじゃん……」
12:
ガチャ
唯「和ちゃん連れてきたよー!」グイグイ
和「ちょっと唯、どうしたのいきなり」
紬「和ちゃん、いらっしゃい」
笹「」
和「あーなるほどね。だいたいわかったわ」
唯「あーずるい!もう書いてる!」
律「まあまあ、みんなで一斉に笹に短冊かけるよりこっちのが効率的だろ?」
唯「むう、なんか正論ぽいようなそうじゃないような……」
紬「ほら、唯ちゃん、和ちゃん。短冊とペンどうぞ♪」
和「ありがとう。相変わらずこの部はいろいろ飛んでるわね」
13:
ガチャ
憂「こんにちは?」
純「お邪魔します。おお!ほんとに笹がある!かっこいい!」
梓「かっこいいかな……」
紬「いらっしゃーい。はい、短冊とペンどうぞー」
憂「ありがとうございます」
純「どうもです」
律「よっし、一番乗りっと。やっぱり上の方にむすんどこう」ガサガサ
唯「何て書いたの?りっちゃん」
律「見るなー!」
18:
唯「えーと、『軽音部がもっともっと大活躍しますように。あとドラム上手くなりますように 律』」
律「おいー!見るなって!ていうか読み上げるな!恥ずかしい!」
澪「くくくっ……」
律「そこ!笑うな!」
紬「いい願い事だと思うわ」
梓「微妙に抽象的ですけどね」
澪「ていうか、せっかく前半でまともな事書いたのに結局自分の欲を抑えきれてないぞ」
律「うるさいなー!唯、よくも……」
唯「ごめんなさい!これからは他人の短冊見るの禁止ね!」
律「そうだ禁止だ!……ん?それ私だけ損してないか!?」
21:
澪「(目立たないところに結ぼう……)」コソコソ
唯「私も書き終わったー!てっぺんに結ぶよ!」
梓「私も書き終わりました」
唯「あずにゃん小さくて届かないから、私が結んであげようか?」
梓「なっ!届かないわけないじゃないですか!」
和「いきなり書けと言われるとなかなか思いつかないわね」
純「そうですねー」
憂「♪」カキカキ
純「でも憂が書いてることは大体想像できるような気がする」
和「そうね」
25:
律「これでみんな完了かな」
唯「はーい」
澪「この笹はどうするんだ?」
紬「本当は外に出しておきたいんだけど」
梓「それだと学校に怒られるかもしれないですよ」
紬「そうね。部室の中で良いかな?」
和「いいんじゃない?」
律「じゃ、今晩は部室に置いておくか。しっかり願い叶えてくれよー」
澪「今日も練習できなかったな。例によって」
律「まあ楽しかったから良いじゃん。これで解散ってことで!」
28:
夜 琴吹邸 
紬「今日は楽しかったあ。願い、叶うといいな」
ドンドンドンドン
斎藤「お嬢様!お嬢様!」
紬「わ!びっくりした!どうしたの?」
斎藤「失礼します。実は倉庫にあった『呪いの笹』が行方不明になっておりまして……」
紬「の、呪いの笹?」
斎藤「はい。お嬢様は御存じないかと思いますが、念のため御忠告しておきます。
 もし呪いの笹を見つけたら決して触れず、ただちに家の者を呼んでください」
紬「あの、呪いの笹って何なの?」
斎藤「遥か昔、琴吹家に繁栄をもたらしたとされる笹なのですが、
 その力があまりに強大なため長年倉庫の奥に封印されていたのです」
30:
紬「なん……ですって」
斎藤「昨日倉庫を掃除していた際、ミスで笹を手前に出したうえに倉庫の鍵をかけ忘れた者がおりまして……
 先ほど確認したところ笹が行方不明になっており、大騒ぎというわけでございます」
紬「具体的には呪いってどういうことが起こるの?」
斎藤「短冊に願いを書いて笹に結ぶと願いがかなう、と普通は言われておりますが、
 呪いの笹は"逆"なのです。つまり、短冊に書いた願いの逆の願いが必ず叶ってしまうのです……!」
紬「そんな!」
斎藤「ですが、願いが逆に叶うのは、7月7日から8日に変わる瞬間、つまり今日の24時ちょうどに掛けられていた短冊に書かれている願いだけです。
 なので今日が過ぎればもう安心して良いでしょう。お嬢様?どうなされました?顔色がよろしくないようですが」
紬「い、いえ大丈夫よ……ちょっと散歩に言って来るわ」フラフラ
32:
紬「大変……!早く皆に知らせて日付が変わる前に短冊を外さないと!」
ダダダダッ
菫「あ、お嬢様!私が倉庫の鍵をかけ忘れたせいでこんな騒ぎになってすいません!
 ってあれ?そんなに急いで何処へ!?」
紬「ごめんなさい!今は話してる場合じゃないの!」
菫「ええっ」ガーン
律宅
ブーブーブー
律「もしもし、ムギ?」
紬『りっちゃん!大変なの!』
34:
律宅
ブーブーブー
律「もしもし、ムギ?」
紬『りっちゃん!大変なの!』
律「願いが逆に叶う!?」
紬『ええ、ごめんなさい!私どうしたら』
律「落ち着け!まだ日付が変わるまで時間があるから、私が行って短冊を外してくるよ!」
 ムギは遠いから無理しないで、澪とか唯に連絡してくれ!あいつらも家から近いから!」
紬『わかった!ありがとうりっちゃん!』
律「じゃあ!」
ピッ
律「願いが逆に叶っちゃたら……軽音部が活躍できなくなって、私のドラムは下手になる……?
 くそー絶対嫌だ!」
35:
学校近く
唯「りっちゃん!澪ちゃん!」
律「お、唯!それに憂ちゃんも」
澪「急ごう。もう時間が無い」
律「呪い怖い怖いって言ってさっきまでうずくまってたのは誰だよ」
澪「うるさい!」
唯「こんなときになにやってるの!」
憂「行こう、お姉ちゃん!みなさんも!」
律・澪「あ、はい」
39:
律「けっこう近くまで来たけど、そろそろやばいんじゃないか?はあ、はあ」
唯「ぜえ、ぜえ。私もうだめかも……先に行って……」
憂「お姉ちゃんしっかり!」
澪「みんなもうこれ以上走れないか……」
ブオーン!
さわ子「みんな!話は聞いたわ!早く車に乗って!」
律「さわちゃん!」
澪「先生!助かります!」
さわ子「私は短冊に『素敵な出会いがありますように』って書いたのよ!逆になってたまるもんですか!」
40:
校門前
さわ子「着いたわ!早く行ってみんな!」
唯「ありがとうさわちゃん!」
律「あ、校門が閉まってる!」
さわ子「そんなもの乗り越えていきなさい!私が許すわ!」
澪「こんな事態だからじょうがないか……!」
律「よし、突入!」ヨジヨジ
唯「はあ、はあ、きついよお」
憂「お姉ちゃん!私が押すからしっかり!」
41:
紬「もうすぐ24時……。おねがいみんな間に合って!」
紬「私の書いた『みんなでずっと仲良く音楽が出来ますように』って願い。逆が叶っちゃったら……」
学校
律「はあ、はあ、あと何分だ!」
澪「あと2分くらいだ!急がないと!」
憂「お姉ちゃん、今までありがとう」
唯「憂!?急にどうしたの!?」
憂「私は『お姉ちゃんと一生仲良し姉妹でいられますように』って書いたんだ……
 だから間に合わなかったら、もうお姉ちゃんと」
唯「そんなこと言ったらダメだよ憂!最後まで頑張らなきゃ!それにもし逆の願いが叶っちゃっても、私は憂のこと絶対嫌いにならないよ!」
憂「おねえちゃん!」
44:
澪「あとちょっとで音楽室だ!」
律「うおおおお!」
唯「2人ともはやいよー!まってー!」
憂「お姉ちゃん、もう2人に任せよう!」
律「よし!着いた!」
ガチャ…
律「あ」
澪「どうした?」
律「鍵が閉まってる…」
澪「あ」
47:
律「うわあああ!こんなのってないよ!」
澪「鍵の存在を忘れてた……」
和「やれやれ、そそっかしいわねあなた達」
律「和!」
和「私もムギから連絡を受けてきたのよ。こんなこともあろうかとちゃんと鍵ももらってきたわ」
澪「おお!さすが和!」
和「今開けるわね」
律「よし、いくぞ!」
ガチャン!
48:
澪「あった!あの笹だ!」
律「よし、片っ端から短冊を外して」
ピピピピピピピ
澪「なんだ?この音」
和「アラームよ……私が念のために24時ちょうどにセットしておいたの」
ピピピピピピピ
律「ってことは……」
和「失敗、ね」
澪「そんな……」ガクッ
澪「わ、わたし『みんなで同じ大学に合格できますように』って……」ジワッ
51:
和「私は『眼が良くなりますように』って書いたわ。軽いジョークのつもりだったんだけど……
 これ以上悪くなっちゃうのかしら」
唯「みんな!」
憂「間に合いました!?」
澪「ううっ、ひっぐ」シクシク
憂「まさか…」
律「は、ははは、終わった」
唯「私は『指パッチンができますように』って……もう一生指パッチンできないのかな」
律「唯ネタで書いて良かったな。私なんか……もうドラム叩けないかも」
憂「も、もうお姉ちゃんと……」
52:
律「はあ、よっこいしょ。このドラムともお別れなのかな…」
ドンドンタンタンジャーン♪
律「……あれ?叩けるぞ!?」
唯「別に下手になんかなってないよ?」
憂「そういえば、お姉ちゃん!」
唯「ういー!」
ダキッ!
憂「お姉ちゃんとも仲悪くなってないです!」
和「あ、私も視力下がってないみたいだわ。もともと悪いんだけど」
律「な、なーんだ!結局呪いなんて嘘だったのか!」
54:
澪「呪いは嘘……?よかった、じゃあ私の願いも逆に叶わなくてすむんだな」
唯「やったー!」
律「みんなに連絡して安心させようぜ!」
澪「でも怖いから短冊は外しておこう。私のどれだっけ……あ!」
澪「は、はははははは!」
律「澪?どうしたんだ突然」
澪「やっぱり、呪いは本物だったのかもしれない」
唯「どういうこと?」
澪「見てみろ、この短冊」
『みんなの願いが叶いますように! 梓』
おわり
63:
後日
梓「おはよう」
憂「あ、おはよう!梓ちゃん」
純「おはよー梓。聞いたよ―?梓のお陰でみんな救われたんだよね」
憂「梓ちゃん、ほんとうにありがとう!」ガバッ
純「ありがとう!」ガバッ
梓「ちょっと!2人で抱きつかないでよ」
純「しかし梓がみんなのために願ってくれてるなんてねー」
梓「い、いいでしょ別に!」
憂「梓ちゃん照れなくてもいいのに」
梓「照れてない!」
64:
憂「そういえば、純ちゃんの願いはなんだったの?」
純「えっ!?いや、まあ逆に叶ったらやばい願いだったことは確かかな。ははは」
梓「じゅーんー?教えなさい」
純「いーやーだーね!」
梓「なにー!命の恩人に向かって!」
純「命までは救われてないよ!?」
憂「今日も平和だなあ」ニコニコ
本当に終わり
読んでくれた人ありがとうございました
77:
何これ素敵じゃん……
乙乙
78:
ういうい
7

続き・詳細・画像をみる


友人から財産分与について相談があった

産経新聞の正規表現「触手を伸ばす」w

【マジキチ】小保方さん、まだ諦めてなかった「皆が晴子をいじめても、STAP細胞はなくならないの」 代理人に話す

妹「お兄ちゃんを一年眠姦し続けたら妊娠した」

【話題】「アナ雪の良さがわからないなんて人として欠陥品」 ありのままに♪レリゴーした妻…日本の“アナ雪”離婚?を英紙など報じる

新札発行を検討…肖像にするなら? 20代「イチロー」、30代「今上天皇陛下」、40代「坂本龍馬」

映画のカメラの「揺れ」を取っ払ってみるとなんともシュールな映像に

【画像&動画】プロレスごっこ動画、仲良しすぎてニヤニヤが止まらん

司会「第五回!処 女 当てゲーム!」

【画像】JR広島駅にブルマ姿の「カープ女子」が現れる

食べる前のチキンラーメン .350 38HR 120打点

お父さんがワロタって使い始めた

back 過去ログ 削除依頼&連絡先