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【閲覧注意】死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『和菓子屋の取材・相談相手』


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5:
河川敷ジョギング
んじゃ投下
オレは夜たまに河川の堤防をジョギングするんだが三日前のこと
曇ってて雨が降りそうだなと思いつつも出発
いつもなら数人とすれ違うのだが、天気が悪いので誰とも会わずに闇夜に自分一人状況だった。
かなりの距離を走り、疲れも出てきたので、そろそろ引き替えそうとした時、前方に人がいるのを発見した。
いつもすれ違う人には挨拶をしてるのでその人のトコまで行って、
挨拶をして引き替えそうと思い、今日初めて会う人だから足取りも軽かった。
46:
しかし、ふとおかしなコトに気付く。先程から走ってるのに距離が縮まらない。
後ろ姿を確認するが走ってる様には見えないのに・・・・・
しかも、始めは気付かなかったが周りが暗いので10?20m先しか見えないのにかなり遠くの位置から見えていた。
だんだん寒気がしてきて、これはヤバい!引き替えそうと思った時に前の人が急に見えなくなった。
どこに行ったのか?堤防下に下りたのか?なら生きてる人間だと決め付け、自分を納得させて、
引き替えそうと振り向いた時、目の前に正面を向いたそいつがいた。
47:
若い男の様で肌はどすグロく、目が白内障の様に濁り、異様に赤い舌は顎の下まで垂れており、小刻みに触れていた。
そいつは「お・・まえ・もか・・・」と言い、硬直して動けないオレの周りをゆっくりとしかし顔だけはオレの方を向いたまま歩いている。
後ろから突然、右頬をベロッと舐められ「おま・・・え・・はちがう・・な・・」と耳元で囁かれ、
恐怖のピークに達したオレは全力で走って家まで逃げ帰った。
疲労もピークに達していたが、舐められたトコと全身冷や汗をかいており、気持ち悪いのでスグにシャワーを浴びる様にした。
48:
鏡で舐められたトコを確認すると茶色くなっており、ドブの様な匂いがしている。その日は恐怖で一睡も出来なかった。
昨日はだいぶ恐怖心も薄れ先日の出来事はなんだったんだろうと思い、
夜は恐いから昼間に確認に行った。
普段と変わらない堤防であったが、あいつと遭遇した付近にはドブが流れ込んでおり、
ボロボロになったグローブが堤防の斜面に捨てられており、強烈なドブの匂いを放っていた。
ドブの匂いであの時の恐怖が甦り、スグにその場を立ち去った。
51:
>>48
何処の河川敷ですくわ?自分も荒川を夜自転車で走ったりするんで怖い・・
62:
新聞配達
しかたないなぁ(笑)俺のとっておきだ…
あれは高1の冬、新聞配達をしてた頃の話し、知ってると思うけど冬の朝は暗い
4時までには配達所に行き配り始める。もうすぐ新聞配達を始めて1年もたとうとしてた
ボロアパートの蛍光灯もないところを配るとき、隣の廃屋に幽霊が窓に張り付いてたら小便もれるな、とか
幼稚園の屋上から子供が覗いてたら家に逃げ帰るわとか思っていたとこも大分慣れてきたときの話し…
当然の如くコート着て手袋着用(新聞で手が切れるし寒いから)で配ってた。いつも会う仕事帰りのタクシーの運転手の爺ちゃんに会い挨拶をし
幼稚園の前の公園を見たときのことだった、無人のはずの公園でブランコが揺れてる、人がいた。
ありえなかった。ビビッた、ウォークマンの音楽も聞こえなくなるくらいビビッた。目を背けて公園を通り過ぎた
でも気になって公園のほうをみたんだ。いなくなってたけど、ブランコは揺れていた…いたんだアソコになんかが
もう正気じゃなくて、新聞を新聞受けに入れずに庭・駐車場に投げて配った。公園から離れたかった
やっと公園を離れれる角にきた、曲がると…子供がしゃがんでた、こんな時間に。もうね…逃げた
63:
とりあえず、新聞積んだチャリでタクシーの運ちゃんの爺さんのとこに行った
起きてる人で中に入れてくれそうなのその人だけだから、着いて飛び降りて爺さんの家のドアを叩いた
「し、新聞配達のものなんですけど…助けて!!!」って。爺ちゃんは扉開けて中に入れてくれた
ガタガタ震える俺に「なにがあったんじゃ!?」と聞いてきたんで「ふ、冬なのに半そでの子供が電柱におったありえん、ついてきとる…」
俺は公園にいた奴が直感的について来たと思った。
配達所に電話してもらい配達所の人が爺ちゃん家に来てもらうよう頼んでもらった
配達所の人が迎えに来て「○○君どうしたんよ?」と聞く、俺は「幽霊がおった…ありえん、ありえん」こんな風に言った
すると、爺ちゃんの家のドアがガタガタなりドンドン叩かれる。ちょっと呆れ顔だった配達所の人の顔が変わった
爺ちゃんは「ここにおれ、ワシがなんとかするけ」と塩と数珠持って玄関の方に行きお経唱えとった。
朝7時くらいになって、外も明るくなって爺ちゃんに「明るくなったし大丈夫じゃ」と送り出されて
俺と配達所の人は帰った、俺はその日で新聞配達を辞めた。
104:
サバゲー
俺の昔体験した変なことなんだけど誰か経験ない?
小学校三年ぐらいの事なんだけど丁度そのころ俺らの学校ではサバゲーが流行ってて
俺もちょくちょくサバゲーやって遊んでたんだよ
その時はいろんな場所でサバゲーやってて同じところは飽きたからいつもと違う場所で
やろうってことになって ある公園にしたんだよその公園は土管があってすぐ近くで重機で
すごく広い公園を作るために工事してたんだ
105:
で そこでサバゲーをはじめて重機に隠れながら撃ったり(その時丁度日曜で工事してる人がいなかった)
草むらに隠れて撃ってたるしてたらいつの間にか日も暮れてみんな帰るかって話になったんだけど
俺が最後にもう一回やろうって話をしてその日最後の始めたんだけど撃ち合って終わり際に
土管に隠れて身を潜めて撃とうと思って隠れたんだけど
中に入って少ししてから眩暈がしたんだ(眩暈は今でもたまにある)
106:
なんか目がチカチカしてきてしょうがなく目を閉じて外に出ようとしたら顔に何か「バフッ」って
当たるから目を開けたらそこに尻があったんだよ そしたらそいつがなんか喋ってて
「*い!**な*」って感じに聞こえてなにいってるんだこいつと思ったら
いきなり後ろから押されてその時腹立ってたから「おい!押すなよ」
って言ってやったんだよその時 アレ?って自分で思って前のほうを見ると
短いはずの土管が無茶苦茶長くなってて
しかもみんなの声やエアーガンの音も聞こえなくなってる・・・
なんかおかしいと思って前のほう見てたら前にいる奴がいきなり振り向いたから
何か後ろにあるのか?って思って自分も後ろ向いたら其処に
107:
自分と同じ顔ががあってそいつも後ろを向いててその後ろにもまた同じ自分の顔があって
合わせ鏡みたいに自分がズラーって並んでいたんだよ
前のほうからどんどん後ろを向いていって すげー怖くなって目をほんのニ、三秒瞑ったら
元に戻ってたんだけど ものすごく怖くなって半泣き状態でその土管から出たのを覚えてる
いったいアレはなんだったんだろう・・・ その次の日気になって其処に行っても何も起こらなかったし
友達に話しても誰も信じてくれなかったから親にも話してない
本当にアレはなんだったんだろう今はもうその公園ないからどうしょうも
ないんだけどすごく気になる
144:
眼鏡の奥
流れを無視して投下。
今日の夕方あった話。
今日は都内の猫通りを歩いていた。
休日だけあって、人通りも多め。
そんな中で一際異彩を放つ人物が前方からやってくる。
花柄のワンピースにピンクの網タイツ。
深く被った帽子。
分厚いレンズの眼鏡。
顔半分を覆うマスク。
遠目でも其処まではハッキリと認識できた。
だがおかしい。
通り過ぎる人々が皆振り返る。
俺はそいつから目を離せない。
そして通り過ぎる刹那。
奴と目が合った。
途端、全身に鳥肌&血の気が引いた。
眼鏡の奥の目。
その目に生気は無く、絵に描いた様だった。
例えるならば、パーティグッズの鼻メガネの目。
そんな目が瞬きもせず、こちらを見つめている。
ありえない。
眼鏡にはレンズも嵌ってるし、顔と眼鏡の間にもちゃんと隙間がある。
だがこちらを見つめる瞳は絵そのもの。
数時間経った今でもかなり((;゚Д゚)ガクガクブルブル
161:
中古車
1年前くらいに、俺の友達が、五万円で中古車を買った。俺は最初それ見たと
きから何か気持ち悪い気がして、冗談っぽくだが、何かあった事故車じゃないか?とそいつに言って
た。ある日助手席に乗ってて、ふと自分の足下を見たら、自分の足と足の間にもう一つ細い足首が
一瞬チラッと見えたんだ。でも俺も別に霊感があるとは思ってないから何も言わなかった。
しばらくして友人から電話がかかってきて、「車を掃除してたら、助手席の下に23.5の女用ぽい
靴がグチャッとなって引っかかってた・・・」って聞いて、ゾッとした。
俺が、足首の話をしたらそいつは気持ち悪くなって、新車に変えた。
162:
こわっ…
193:
死の新御堂
俺の親父が昔体験したって話。
大阪に新御堂という道路がある。大阪の大動脈といわれる大きな道路だ。
ここは交通量も半端なく多く、よく死亡事故起こすんで「死の新御堂」
とかいう人もいるみたい。テレビでも言ってたな。前ふり終わり。
親父が友人を後ろに乗せてバイクで夜の新御堂を走ってたそうな。
夜で交通量も減っていたのでスピードをアホみたいに出してたらしい。
194:
パトが来ても振りきるとか調子こいてたら、ふとミラーに何か映ってる事に
気付いたらしい。白い服を着た女がバイクに追い付かんばかりの度で
迫ってくる。しかも女?は車でもバイクでもない。地面を滑走するように
走っていた。ずんずんバイクとの距離を詰めて、親父らに目もくれず
バイクを抜き去っていったらしい。親父はバイクを路肩に寄せて
青ざめながら「…見た?」と友人に聞いたら「見た…」と返事が返ってきたそうな
携帯からなので改行等で見苦しいかも、スマソ
236:
呼び児の筆
自慢じゃない私は憑かれやすい。
相方曰く 私自身がアンテナになってて
ロクでもないモノを集めやすいんだそうで。
霊感なんて殆どありはしないので自覚症状がなくタチが悪いのです。
アンテナといえばゲゲゲの鬼太郎は髪の毛が「妖怪アンテナ」だとかいいますが
昔から頭髪は身体の中で一番 霊界に近い場所なんだそうで
触媒にはもってこいだそうです。 髪の毛は。
そんな話。
長文4つ分 スレ借ります
238:
空調が壊れたとか何とかで最悪に蒸し暑い夏休みの研究室。
オンボロ扇風機でなんとか残を凌いでいたら
夏の間帰省していた相方が久しぶりに顔を見せた。
お土産はポン酢と鰹節
そして、変なおまけもついてきた。
取り出したのは平べったい長方形の箱で、前面に
墨で何か書いてあったが達筆すぎて「タ」「ウ」しか読めない。
『開けるよ?いい?』
相方は えらくもったいぶって開けると
中には硯が入っていて筆入れには
小振りの毛筆が3本入っていた。
彼女は『コレね、子供の髪の毛で出来てるんだ』という
中国なんかでは人毛の筆は割とポピュラーなので驚きはしなかったが
黒くて短いソレはどうも気色が悪かった。
『ウチの地元の風習でね、男の子が生まれると数え年で5歳―― 
 今でいう4歳になっちゅう時に頭髪を使って筆を作るんだって。』
「何かの記念なん?」
『んー、ホラ、男の子って家系継いで貰わないといかんでしょ、
 でも年頃になると地元飛び出して外に行っちゃう。
 そういう時に家の者がその髪の筆で書いた文を送ってやると、
 ソイツがどんなに遠くに出てても必ず帰ってくるんだって。』
「人質――いや、髪質ってやつかな?」
『【後ろ髪引かれる】って言葉あるやね?
 文系習うまでずっとコレが語源だと思ってたんよw
 何処の家でもやってる事なんだと思ってたのサね。』
240:
「さっき『必ず帰ってくる』って言ったよね、それは.. 死んだ人も?」
彼女はニッコリ笑って頷き、
『帰ってくるよ―― 昔、いたずらで筆を使った事があるんよ』
相方は筆を一本取り出して毛先を弄りはじめた。
 8歳くらいの時かな
 お昼に縁台で遊んでたら、私と同じくらいの年恰好の男の子がいて、
 「ただいま」って言うんだよ。親戚の子かな?って思ったけど、
 女の子しか居ないハズなんだよね 叔父さんにも叔母さんにも。
 ウチはその子の名前知らないんだけど、向こうは何故かウチの名前を知っちゅう..
 
 で、夏の間 ず?っとその子と遊んでたんだけど 
 名前だけは教えてくれなかった。
 夏の終わり頃、夕方になってその子が現れて
 いきなり「さよなら」って言うんだ、
 名前も聞いてないのに帰っちゃうの?ってウチが言うと
 最後に名前だけ教えてくれた 「タツロウ」って。
 その日の夜、親に「タツロウくん帰っちゃった」っち言うと
 母親がギョっとして言うたね「そい、お前の兄ちゃんぜえ」って
 自分はずっと一人っ子やと思ってたんだけど
 何でも、ウチが生まれてすぐ死んだ子で。池で溺れたとかで遺体も見つからなかったちて
 形見は4歳の時に髪から作った筆だけやったって。
 本当は筆の髪の主が死んだらその筆は処分せないかんだけど
 ウチの親が捨てれなんだんやろうね。
241:
そう言うと、相方は手に持った筆を箱に戻した。
「ウソくさ、近所の家の親戚とかじゃないんか」『..そうかもね。』
「で、ソレがお兄さんの筆?」 『うん』
「小さいな。」 『うん』
「何やの?これ使ってまた呼ぼうとか考えてるん?」 『ううん』
   『...もう来てる。 』 
クーラーもない真夏の部屋だったがその日は真冬のように涼しかった。
405:
>>241
こええええええええええええええええええええええええええええ
でもこんな展開好き
268:
雀塚
東北地方の民族文化を研究してる大学の教授が雑談として話したんだけど、
東北地方に雀塚というのがいくつかあるらしい。
何も雀を弔ってる訳ではなくて、子供を弔ってる。
どういうことだろうと思ってると、なんでも昔から飢饉や食料不足になると口減らしとして、
長男は家督を継ぐし女の子は女郎として遊郭に売れるからいいのだけど、
長男以外の息子・次男や三男なんかは、正直いてもしょうがない存在になるそうだ。
で、飢饉や食料不足になると村の大人達が口裏を合わせて、ある晩ある事を決行する。
それは子供達が寝静まった頃、一軒一軒大人達が回って次男以下の男の子を総出で抱きかかえ、
村の近くに掘った深い穴に投げ込むそうだ。
で、投げ込まれた男の子達はそこで自分の運命に気付くわけ。
最初の数日は助けを求める声がしてくるのだけど、誰も素知らぬ顔で、
でもそれがだんだんと小さくなって聞こえなくなったら、穴を埋めに行く。
穴にいくのだけど、まだ数人は生きてる。なぜなら共食いをしてるから。
それでもまぁ死んじゃって、大人達は穴を埋めて塚にする。
彼らの魂が鎮まるようにって、でそれが雀塚。
そのおかげで食料不足は越えられるんだけど、それをやってしまうと、
なぜかその集落はそれから男の子が生まれなくなって、集落はいずれなくなってしまう。
そういう集落がたくさん出てきたらしく、彼らは考えた。
長男の名前に似た名前を一つ考えて、
次に生まれた女の子に少し変えて名前をつけた。
かずあきならかずこみたいに。
それでその女の子を次男以下の男とみなして、遊郭にも売らず大切にした。
なんでも人の気持ちの持ちようで、それで大丈夫だろうと思うと普通に男の子も、
生まれるようになったらしい。教授は呪いなんかじゃないって言ってたけど……
なので、自分の名前と妹の名前が似てるなと思ったら雀塚の集落の名残かもな。
296:
足のない写真
写真の話で思い出した。
よくある話なんだろうけど、実際に体験してみたら奇妙なことだった。
十数年前になるけど、仕事で現場監督やってて、工事現場の現場写真撮ってた。
先輩のKさんの作業しているところを写真に撮ってその日に現像。
次の日の夕方、写真整理しながら、その作業中のKさんの写真、足がない。
ちょっと笑った。まさか、ね。
立った状態で作業しているKさんの足は写真には写ってないけど、
左右で作業している作業員の足はちゃんとある。なんじゃこりゃ?
隣の机に座るKさんが「どうしたん?」とオレに言ったんで、
「別に・・・」と言ってその写真はKさんには見せなかった。
続く。
298:
足のない写真の話
でもその作業中の写真は現場では重要な作業の写真だし、撮りなおしも効かないし。
いつもの写真屋に行って、「この写真何かおかしいよね?足がないけど。露出?」
写真屋の社長が「ちょっと、待ってて・・・。」
数分後、写真屋の社長が笑いながら
「これ、TV局とかに投稿すれば?たぶん、そんな写真。ははっ。」
「まじで?」「だって、Kさんの足だけ写ってないなんて考えられないし、
Kさんの後ろにあるトラックはきれいに見えてる。足だけが透けてる感じだよね。」
「えー、勘弁してよ、もー。」なんて言いながら、写真のネガを二人で凝視した。
「やっぱりネガにも写ってないねー。」「写ってない。」
続く。
302:
足のない写真の話
結果を言えば、それから数日後、Kさんは飲酒運転で大事故を起こす。
両足が切断?とかじゃなかったけど、とにかくKさんの両足の折れた大腿骨が、槍のように
もうすぐで肝臓に突き刺さる直前だった。たまたま、救急病院にいた当直の外科の先生が、
「交通事故で運ばれた血だらけの患者」を運びながら、「両足の位置がおかしい。」
と考えて調べたところ、Kさんの両足は腰から上に随分とめり込んでいたそうだ。
オレはその話を明け方の5時に聞いて、寝ぼけた頭の中であの足のない写真を思い出す。
あの足のない写真はまだ会社のオレの机の中にしまったままだった。
続く。
305:
足のない写真の話
「実はこんな写真なんだけど・・・。」
会社の事務員に、神主の知りあいがいて、半信半疑でその写真を見せることにした。
もしかしたら、そんな写真を撮って、ほったらかしにしていたオレがいけないのかも
しれないと思ったからなんだけど。神主はごくごくフツーに
「お祓いしなきゃね。」と、言いながらその写真とネガを丁寧に持ち帰ってくれた。
後日、「足のない写真はちゃんとお祓いした。」と、その神主から手紙が届いた。
手紙の最後のほうに、オレについて書かれていた。
「T君はもう随分前に、事故で左足の大腿骨を骨折しましたよね?」
だから何なんだ?もう随分前の話じゃないか?十代の時に単車で事故っただけだる?
続く。
307:
足のない写真の話
だけだる?でなくて、だけだろ?ね。長文スマン。思い出したら止まらなくなった。
初対面の神主とやらに自分の過去を見られるなんて、って感じだった。
彼はその手紙の最後に
「あなたの身近な親族で足の不自由な人はいませんでしたか?」
と、書いて、?でその手紙は終わっていた。
いたよ、じいちゃん。オレが生まれた時からずっと車椅子だった。
じいちゃんの葬式の日に、生前ずっと愛用していたお茶碗をみんなの前で割った時、
確かにまだ5才のオレの左ふくらはぎにその破片が刺さって、3針縫った。
何かあるのか?何かあるのか?何かあるのか?
足のない写真を撮ったオレが悪いのだろうか?Kさんにとって。
そうなんだろうか?
あれからKさんはずっと車椅子なんだけど。 終。
314:
2人乗り
少々長いですが、お付き合いください。
私が小学校4?5年生の頃ですから、もう四半世紀前のことです。
親や家族にも話したことないのですが、最近知ったこの板でなら、
信じてくれる方がいそうなのでお話します。
315:
夏休みの朝、私は1人自転車に乗りカブトムシを捕まえに出かけました。
家から15分くらいの所にある雑木林です。
その林は山の中腹にあり、うちも檀家になっているお寺の敷地に接していました。
最初、お寺の左側で探していたのですが、コクワガタしかみつからず、お寺の
右の林に行くことにしました。
このお寺は山のふもとから中腹まで敷地があり、お寺を避けて林に向かうには
一度山を降り、お寺を迂回して登りなおさなければなりません。
子供の足ですし、自転車を押して林まで登りなおすと、20分以上かかります。
禁止されていましたが、もしお寺の敷地内を横断すれば、5分程度で行けます。
境内を自転車に乗っているのを坊さんにみつかって、こっぴどく叱られた経験も
ありました。
316:
男の子なら経験あると思いますが、カブトムシの獲れる場所ってのは限られてますから、
早く行かないと他の子供に獲られてしまいます。
私は意を決し、本堂前を通過するときは自転車から降り、人目のないのを確認して
全力で漕ぐという作戦で突破することを決めました。
本堂から母屋のあるあたりまでは平坦な道ですが、そこから墓地の入り口までは上り坂です。
墓地の入り口から出口の門までは、ゆるい下り坂になっていました。
私は墓地の入り口まで慎重に自転車を押し、うまく誰にも見咎められず墓地入り口に
たどりつきました。
ここからは一気に下るだけです。おそらく1分もかかりません。
317:
私は自転車にまたがると、勢いよく漕ぎ出しました。
ここまでは作戦通りでした。
漕ぎだしてすぐでした。お線香の匂いがしています。
ここは墓地ですから何の不思議もありませんし、実際私も気にすることなく軽快に
漕ぎ続けました。
すると 『のせて』 と聞こえたような気がしました。
振り返っても誰もおらず、気のせいかな?と思い、また漕ぎ続けました。
次の瞬間でした。 『たのしい』 今度ははっきり聞こえました。
私のすぐ後ろ、ほとんど耳元です。
当時の私と同じ歳くらいの女の子・・・・そんな声だったと思います。
しかも誰か自転車の荷台に乗っている感じがします。
友達と2人乗りをしている・・・あの感触です。
318:
これで恐怖にとらわれた私は、とにかく夢中で出口を目指し漕ぎました。
とにかく早くここから出なければいけない。
ただそれだけ考えていた覚えがあります。
すると 『もういい』 そう聞こえました。聞こえた気がしました。
ただひたすら自転車を漕ぎました。
もうすぐで出口、そんなころ 『止めて、降りる!』少し強い声のトーンで
聞こえました。
私はほとんどパニックですから、止まることなんて考えもできず、恐怖のあまり
操作をあやまり、急ブレーキも間に合わず出口の門柱に自転車の前輪をぶつけて
転んでしまいました。
319:
怖くて目も開けられず、転んだまま頭をかかえ、しばらくじっとしていました。
たぶん1分か2分だったと思います。
肘と肩の痛さが恐怖を薄れさせ、早く家に帰りたいとの思いもあり、そっと目を
開けて周囲を見てみましたが、何もありませんし、誰もいませんでした。
ただ前輪が歪んだ自転車が倒れているだけでした。
肘に血をにじませたまま帰宅しましたが、コケちゃった・・・それだけ報告しました。
320:
あれは何だったのだろうと思います。
友達に話すどころか、早く忘れてしまいたかったので、誰にも話していません。
大人になり子供ができ、「いっしょに遊んでほしかった子」・・・・そんな分析が
できるようになったので、ここに書きました。
長々失礼しました。
321:
>>320

ほんのり怖かった
336:
トマト
俺のトラウマ話を聞いてください。
俺はある時から一切トマトが食えなくなりました。
まだ小学4年だった時、踏切での飛び込み自殺を目の当たりにしたことが原因です。
近所の人気のない線路添いに、簡単な遊具が3つばかり置いてある空き地があって、
俺はそこでベンチに座りながら棒付キャンディを舐めて、線路に背を向けていました。
すると、バンッ!という大きい音と共に、突然べしゃべしゃべしゃっ!!と
後ろの方から無数のトマトが降ってきたんですよ。
振り向くと、だいぶ先のほうで列車が止まっていました。
俺は何故か「電車の窓からトマトを投げつけたやつがいる!」と思ったのを覚えています。
しかし足元を見ると、どうもトマトじゃない。そう、誰かの肉塊でした。
後になって色々と知識がついてくると、トマトの種っぽく見えたのが
肉塊から吹き出した黄色くて小さい脂肪の粒だったこともわかりました。
俺はまったくトマトが食えなくなりました。
肉塊もそうですが、あの棒付キャンディにかかった、トロリとした血液が忘れられません…
406:
和菓子屋の取材
私は編集者をしており、主にイベントや食べ物屋さんなどの紹介記事を書いています。
こちらから掲載をお願いする事もあれば、読者からの情報を参考にしたり、
その他お店からハガキやFAX、電話などで掲載以来を受ける事もあり、
その場合、なんとなく興味がわいたら取材に行くという感じ。
お店を選ぶ基準は、このお店なら色々書くことありそうだな?、
こっちのお店はなんかいまいちだな?といったフィーリングによるものが大きいです。
ある日、締め切り明けで暇になり、みんなどこかに遊びに行ったり、
得意先まわりに行ったりで編集部からほとんど人が消えました。
私は特に行く所もなく、何か面白いことないかな?と、
その日届いた読者からのハガキを眺めていました。
その中にあった一通の封筒の中には、1枚の写真と便せん。
写真にはいかにも老舗って感じの古めかしい和菓子屋さんが写っていました。
407:
便せんには、なんだかインクのしみというか…
書いて乾かないうちにこすってしまったような…
とにかく汚い字で「おいしいですよ ぜひ来てください」と書かれているだけです。
なんだか気味が悪かったんですが、逆にちょっと興味を引かれ、
「暇だしのぞくくらいならいいか」という気分になりました。
「来てください」というなら恐らく自薦だろうと、
便せんに書かれた住所を見て、だいたいの位置を把握しました。
…いつもは道路地図やネットで(最低でも店の名前くらいは)調べてから行くのですが、
その時は暇だったのもあり、なんだか調べるのが面倒にだったんです。
見つからなければそれでいいや、くらいの軽い気持ちで出かけました。
408:
1時間ほど車を走らせ、目的地周辺まで到着した私は、
近くにあったスーパーに車を止め、そこからは徒歩で探す事にしました。
写真を見ながらてくてく歩く事、十数分。
だいたいの住所はこの辺だな…と見回すも、
そこは閑静な住宅街といった感じで和菓子屋さんなんてありゃしません。
裏道かな?とわき道にそれると、一軒の(恐らく)空き家がありました。
雨戸は閉められ、庭は荒れ果て雑草が生い茂り、一目見ればわかるじめっとした雰囲気。
なんだか気持ち悪くなり目を逸らすと、突然上の方から視線を感じました。
はっとその方向を見ると、2階の一室だけ、雨戸が閉められていない窓がありました。
まさか人がいるのか…と、余計に気味が悪くなり、早々にその場から立ち去りました。
409:
しばらく周辺を歩くもやはり写真のお店は見つからず、
そのまま少しはなれた商店街まできてしまいました。
私は近くの雑貨屋さんに入り、ジュースを買うついでに
店主のおじいさんに写真を見せ、詳しい場所を聞いてみました。
おじいさんは写真を見るなり怪訝そうな顔でしばらく考え込み、
思い出したように言いました。
「ああ、これ、○○さんとこか!で、あんた、この写真どうしたの?」
「あ、私Aという雑誌の編集者なんですよ。
 それで、そのお店の取材に行こうと思いまして。
 写真はそのお店の方が送って来てくれたんですが」
「んん?そんなわけ無いよ。この店、10年くらい前に火事おこして焼けちゃったから」
410:
「え!?…お店の方は?」
「みんなそれで焼け死んじゃったと思うけどなあ」
「…それで今はその場所、どうなってるんですか」
「そのあと新しく家は建って誰かしら引っ越して来たんだけど…
 いや、まあ、その家族なんだかで長くしないうち引っ越しちまったから、
 いまは空き家だよ。しかしタチの悪いイタズラだなあ」
空き家…先程の家かもしれませんが、視線を感じたこともあり、
確認するのが恐かったので、おじいさんにお礼を言い、
そのまま編集部に帰りました。帰って来ていた編集長に事の経緯を話し、
例の封筒を見せようとカバンの中をあさりましたが、なぜか無いんです。
どこかに落としたのかもしれません。車の中か?と戻ろうとすると、
「多分無いと思うよ、それ」と編集長に引き止められました。
411:
「5、6年前かな。俺が新人の頃さ、同じようなことがあったんだよな。
 そこに行ったのは俺じゃなくて先輩だったんだけど」
「あ、そうなんですか。行ったのはどなたですか?」
「いや、もういない。取材に行ったきり帰ってこなかったんだよ。
 ××町の和菓子屋さん行くわってふらっと出掛けたっきり。
 当時はけっこう大騒ぎになったんだよね。車ごと消えたから。
 先輩も車も、結局見つからなくてさ。
 で、俺は先輩が行く前にその封筒も中身も見たんだけど、
 お前が言ってたのとだいたい同じ感じだったかな。
 先輩のは確か「きてください」としか書いてなかったんだけどね。
 もちろん、いたずらかもしれないけどさ。気味が悪いよなあ。」
412:
…その後、車の中を探しましたがあの封筒は見つからず…。
誰があの封筒を送って来たのか、なぜその先輩が消えたのか、
私が呼ばれたのはなぜなのか…結局わからないままです。
それから3年たちましたが、郵便が届くたびにあの封筒が来ないか、ビクビクしています。
414:
久しぶりにジワッとキタ…
取材しなくてよかったよかったww
431:
キスマーク付きの千円札
書き込みます。
深夜のコンビニでの仕事の一つに、売上金の計算と送金作業がある。
レジおよび回収箱の中に入った金が幾らか計上して、銀行や郵便局に送る作業である。
そんな中で紙幣や硬貨を数えている時に、「よくこんなモノをレジに出す気になるよなあ」
と思ってしまうブツを良く見るのである。
錆び付いて数字が読めない十円玉であるとか、所々破けてテープ塗れの千円札。
もちろんどんなお金も基本的に受け取りを拒否する事は出来ない訳で、一日に必ず
一つ二つは見るも無残な日本銀行券の成れの果てを手にする事になる訳で。
そんな中で、一番印象に残っているのがキスマーク付きの千円札だった。
432:
言葉だけではどうと言う事も無いと思うのだが、想像して欲しい。
薄く緑がかった夏目漱石の肖像画。古札である。
裏返すと、向き合った鶴(…だったっけ?)が二羽。
その鶴達の真ん中に、べっとりと赤い口紅で付けられたキスマークだ。
そんなブツがある日、売上金の中に一枚紛れ込んでいた訳で。
見た瞬間に思わず「うあ」と呻いて、何とも気持ち悪い事をするなぁ、と思ったものだ。
日本銀行が発行して以来、恐らくは何百人もの手を渡り歩いてきた紙幣だ。
後ろ向きに考えれば、どれだけの手垢、細かいゴミが付着しているか知れたモノでは無い。
そんな紙幣に、口付けをしてしまう事情がまず想像付かないし、それを人前に出す神経もちょっと解らない。
そんな事をあれこれ思いながら改めてその紙幣を見てみる。
地味な色の紙幣の山の中、不気味に鮮やかな色合いの紙幣は、どこか毒性の動物を想像させる。
「嫌だなあ、さっさと郵便局に引き取ってもらおうか」
そう思って、その紙幣は送金袋の中に突っ込んだ。
これだけなら、まあ「世の中には気持ちの悪い事をする人がいるなあ」で済んだ話だ。
433:
しばらく経った、やはり深夜の同じ作業中。
「うあ」
再び、同じ紙幣が出てきた。
え?
なんで?
軽い混乱に襲われた。
この紙幣は、確かにこの前、郵便局に送金したはずだ。
こんな紙幣をお客さんに出す訳には行かないのはコンビニも郵便局も変わらない訳で。
その同じ紙幣が、数日経たとは言え、なんで同じ店から出てくるんだ?
鮮やかな色の口紅は、何だか笑っているように見える。
とてつもなく嫌ぁな気持ちになりながら、とにかくその紙幣は前回同様に送金袋に突っ込んだ。
三度目は十ヶ月ほどブランクを空けてから来た。
そういえば去年、あんな事があったなあ。でもまあ、タチの悪い偶然だったんだろうなあ。
そう思い始めた矢先の出来事だったから、見つけた瞬間は思わず凹んだ。
正直、虚空に向かって「何でやねん!」と小さく叫んだ僕もハタから見るとちょっと恐かったかもしれない。
キスマーク付きの千円札。
見れば見るほど不気味なブツであり。
持っているだけで不幸になりそうな、そんな予感がある。
どう始末を付けたかは、過去二回と同様である。
434:
「お金に呪いとか何か込められるのかねぇ?」
ある日、久しぶりに友人に会った時世間話的に尋ねてみた。
キスマークの千円札が出てきた前後に自分や店に不幸があった訳ではないが、
明らかにあの紙幣は意思を持っているように感じたのだ。
そして、アレに意思があるとしたら、それは決して「よいもの」では無いと思うのである。
この友人は高校時代から勉強そっちのけで様々な雑学を憶える事に励み、ちょいオタな仲間達から
「雑学王」「ある意味クレアバイブル(※異界黙示録。ライトノベル『スレイヤーズ』を参照のこと)」
と呼ばれ恐れられたり恐れられなかったりした男である。
「聞いた事無いけど、出来たとしてもしょうがねぇよなぁ」
「しょうがない?」
「人間に食べられる為に殺される動物達の霊はどうなってんだ、って疑問と一緒でな。
在ったとしても、何の手立ても無い訳だしさ」
家畜の霊が恐いから肉食を止める事は出来ないし、呪われたお札があるから
お金を使うのを止める訳にもいかない、と言う事か。
「考えてみると金ってやつは、確かに呪いとかには便利だよな? 赤の他人同士が、
やり取りするのに何の疑問も抱かないのは、これぐらいのモンだし」
「いや、そうでも無いだろ」
友人はちょっと考えてから返答してくる。
436:
「赤の他人同士簡単にやり取りするんだから、呪いたい相手がいつまでその紙幣を持ってるのか
解らないんだぞ? 仮に誰かがお前のコンビニを呪いたいからってそんな事をしたとして。
実際、一日経たずに紙幣は郵便局に送られちゃってるんだしさ」
古戦場から出てきた鎧兜や、廃屋から掘り出した鏡みたいにはいかないか。
確かにそうだよなあ。
「まあ、誰でもいいから呪いたい、って話なら別だけど」
「………」
……今のご時世、そんな奴普通に居そうでヤだなあ。
「あー、まあ、その紙幣に呪いがかけられてるって話自体、飛ばしすぎじゃ無ぇの?
どっかのアホなホステスか何かが、酔っ払ったあげくにアホな事をしただけ、って可能性が
一番高いって言うか、多分そうだろ」
でも、では何故あの紙幣はウチの店に何度も何度も、やって来るのか。
「紙幣ナンバー、憶えてるのか?」
「は?」
「同じ紙幣なのかな、それは」
思いもよらなかった事を言う。
確かにナンバーは控えていない。て言うか誰も控えないだろいちいち。
「郵便局だって、一回位はそんな汚れた紙幣をお客さんに間違って出しちゃうかもしれない。
でも、それが二度三度続いて、しかもそれが回りまわって同じ店にやってくるってのは
確率的にちょっとおかしいだろ」
437:
「うーむ」
「それよりは、お前の町のどこかで誰かが、そういうキスマーク紙幣を
『量産』して流通にばら撒いている、と。その内の何枚かが、お前の店に何枚か流れてきたと。
そう考える方が、確率的にはおかしくないんじゃね?」
「うーむ」
確かに、確率的にはそちらの方がおかしくないだろうさ。
でも、お話としてはどうだろう?
女が一人、自分の部屋で口紅を塗っては千円札に鮮やかなキスマークを付ける。
財布の中に入っている限りの千円札に口付けをしていく。そんな光景。
どんな理由があろうとも、それは想像するだにおっかない情景では無かろうか。
「そのキスマークにどんな意味があるのか知れないけど、仮に呪いを込めてるとして」
友人が最後にこう締めくくった。
「そいつはお前や店を呪ってるんじゃ無い。しばらくは『それ』が流通するであろう、
お前の町全体を呪ってるんだと思うよ」
ともあれ、僕が体験した一番不気味な出来事は、僕自身には一切害のないまま幕を閉じた訳で。
キスマーク付きの千円札は、それ以来見かけない。
492:
地下道
俺が7?8年前に体験した話。
当時俺は大学の二部学生(夜間ね)で、いつも大学が終わるのは9時過ぎだった。
その日は帰りに本屋に寄って、長々と立ち読みして
本屋出たのは11時を過ぎていた。
んで、自転車をこいで帰りを急いだ。
いつも通る地下道の入り口が見えて来て、中に黒いワンピース着た女の人が入っていった。
こんな時間にここを人が歩いてるなんて珍しいな
とか思いながら俺も地下道に入っていった。が、さっき見た女の人はいなかった。
女の人が入ってから俺が入るまで、そんなに時間はたっていない。
地下道は200m位ある。例えその女の人が走っても出られるほどの時間はたっていない。
その瞬間、俺は怖くなって全力で地下道を抜けた。
後ろを振り返ったらなんか居そうな気がして、振り返れなかった。
493:
んで後日談みたいなもの。
一年位経って、地下道で見たのは幻覚だと思うようになった。別に心霊スポットでもないし。
まあビビりだから通ることは無かったけどw。
弟が買って来た東北怨念地図って本、借りて読んでたら
あの地下道での他の人の体験談が載っていた。
内容は俺が体験したのとほぼ同じ。
ただ違うのは、その人はバイクに乗ってたってことと、
後ろを振り返ったこと。
後ろには女の幽霊が乗ってたこと。
長文スマソ。
振り返んなくてよかった。
495:
ロフト
もう1年くらい前になるかな。
ある日、いつものように夜寝てたらクスクスと言う女の笑い声が聞こえてきたの。
テレビも消してたし、マンションの隣の住人が女だったから電話でもしてるのかな程度で
眠いし、夢うつつだったんだが、この殺すような小さな笑い声がずっと続くのね。
しだいに頭も覚醒してきて、ただ目をつむっているだけの状態になったんだけど、
ここでようやく声が自分の部屋から聞こえてくる事に気づいたんだ。
「え?なんで?」と思って目を開てみたんだが、えぇ、そこにありえない存在が居ましたよ。
俺の住んでるマンションの部屋は普通のロフトがあってそこに荷物おいてるんだけど、
ちょうど床に布団敷いて寝ると、俺の目線がロフトの先端になるのね。そんで
そのロフトから若い女が顔半分、鼻の下あたりくらいまでを出して、俺を見下ろしてるの。
完全に俺と目線が合うと、またその女はまた「クスクス」と小さく笑いだした。
「は?泥棒?でもロフトは荷物だらけで人は入れないはず??」
寝起きで頭がうまく回らない状態の俺はしばらくそのまま動けずにその女と見詰め合っていた。
「クスクス」
女は笑いながらながら顔をロフトの奥に引っ込めた。が、すぐにまた顔を出してきた。そして
「おおぉ???!?」
マジで俺は今までの人生で一番大きく叫んだ。
女の顔が伸びながら寝てる俺の方に向かってきた。それはろくろ首というよりも顔の最下部、
口の下の顎の部分あたりからニュ?っと伸びてきてる感じだった。
496:
俺は効飛び起きて、近くにあった少し長めのテレビのリモコンを握り締めると
もうすぐそこまで来ていたその女の顔めがけて振りぬいた。
その瞬間、女は煙のようにモワッなったように見えて、そして消えた。
んでこの時テーブルに置いてあった空のコーラ缶が何故か倒れた。
その後はロフトを覗く勇気も無く、その日は朝まで電気点けて起きた。
朝になったら会社に電話して半休貰って、午前中に近くの寺に行って無理いって坊さんに
軽くお経唱えてもらい、さらにお手製のお札も束と言えるくらい貰った。
家に帰ると早坊さんに言われた通りに窓や玄関、トイレや風呂の扉という扉にお札を貼り、
最後にロフトへお札を貼るべく、ロフトに置いてあった荷物を全部降ろした。
今まで気付かなかったが、そこには少しだけ、水溜りみたいな染みのようなものがあった。
すぐにロフトには5枚のお札を貼り、今に至るまで何事も無く暮らしてます。
あの時は頭が回らなかったけど、今にして思えば別段金縛りとかもなかったし、
普段よく怖い話系で聞く「気絶して起きたら朝だった」とかそんな気配もまったく無かった。
てかあの時そんな都合良い事は俺にはそうそう無理に思えた。
まぁたしかに心臓は発作起こすんじゃないかってヤバイくらい高鳴ってたけどね・・・
497:
アパートの隣人
最近引っ越したアパートの隣人の事。
ここは学生や単身者がほとんどなので、引越しあいさつなどは特に無い。
(あいさつに行っても、生活時間がまちまちで会えない事が多いから)
自分が入居してしばらくすると、深夜隣から声がする事に気が付いた。
隣に住んでるんだから声がしてもおかしくないんだけど、ちょっと気になった。
H系かと期待していたがそうでもなく『なんなんだ、どうしてだ、やめてくれ』など。
毎日、毎日、繰り返される。
ある日朝の出かけに隣人と出くわした。
あいさつも兼ねて声を掛けてみた。
気弱そうだか人の良い感じ、聞くと近くの大学に通っているらしい。
一緒の駅を利用しているとの事だったので、その朝は雑談しながら行く事にした。
するとちょっと言いにくそうに彼は聞いてきた。
『引っ越してから部屋はどうですか?』
二階の角部屋で日当たりも環境もまぁまぁ、割と気に入ってるっと話すと
『いや・・・まぁ・・・そうなんですけど・・・』っとなんだかハッキリしない口調。
気にはなったが駅に着き、ホームが違うのでそこで別れた。
その晩も、その後もやはり深夜の声は続いた。
498:
それからしばらくして、また朝一緒になったのでさり気なくその事を聞いてみる事にした。
自分『やぁ、この前はどうも。話途中で別れた感じで気になってたんだ』
しかし、彼はハッキリしない。
自分『最近調子はどう?そうそう、君は1人暮らし?それとも誰かルームメイトでも?』
彼の顔がこわばり『どうしてそう思うのですか?』っと聞いてきた。
自分『いや、夜中にさ話し声がね。だから』
すると、突然立止り彼は話始めた。
ようは幽霊がでるらしい。
夜中になると、寝ていようが起きていようが何者かが自分の部屋に現れると。
えぇー、ホントに?っとオドロキながらもちょっと信じられなかった。
彼は私の反応にちょっとガッカリの様子で、そのまま別れた。
そして、その夜事態は急変した。
499:
相変わらずの夜中の声にしばらく耳を傾けていると『やめろー、やめてくれー、助けて、ぎゃぁぁぁぁぁ』
思わず布団から飛び起きた、いつもと違う、様子が違う。
そう思って彼の部屋に行こうと玄関まで急いだが、今朝の話を思い出して急に恐くなった。
そしてそのまま自分の布団に飛び込んで丸くなり、朝になるまで震えていた。
その後一切の物音はしなかった。
500:
朝出かける時、彼の部屋の前を通ったが声を掛ける勇気がなかった。
でも何かあったら?いや何かあったのは確実だ、でも最悪の状況だったら、死んでるとか・・・
いろいろな思いが頭の中をグルグル回り、不安と恐怖で一杯でただただ駅までの道を進んでいた。
気が付くと、そこは駅前のアパートを紹介してくれた不動産屋の前だった。
私はとっさに飛び込み、昨晩の事を店主に話した。
店主は驚いていた。
私が入ってくるなりまくし立てるように話したせいか、それとも理解できない内容だったからか。
『とにかく落ち着きなさい、ほらお茶でも飲んで』
っと、冷たい麦茶を出してくれた。
『えっと住所はどこだっけ?名前は?今台帳で確認するからちょっと待ってて』
じりじりした、彼が死んでるかもしれない、生きているなら救急車を呼ばなければ、早く彼の部屋へ行かなければ。
なにやら書類を確認していると、急に店主は落ちつかなくなった。
そして私にも一緒にと言うと、急いでアパートまで向かった。
501:
部屋の前に来ると、店主も一瞬ためらいながらドアをノックした。
返事は無い。
『おい、居るのか?居るなら出て来い!』反応は無い・・・
私は彼が息絶えて倒れている姿を想像して寒気がした。
店主は鍵を開け、そしてゆっくりとドアを開いた。
『なぁーんだなんともないじゃないか!』その声に、私は一気に安堵した。
よかった生きてたんだ!何ともなかったんだ!そう思うと、早く彼の顔が見たかった。
『驚かすなよ!心配したぞ』そう言って部屋に飛び込むと
部屋はもぬけのカラだった・・・・
店主はまだ借りての付いてない部屋から深夜に声がすると聞いて、何者かが忍び込んでいると思ったらしい。
ワンルームの為、玄関から様子はすべて分かるのだか一応部屋の中を確認し、店主は安心していた。
『気のせいですよ、他の部屋か外の声でしょう』っと言ってさっさと帰っていった。
じゃぁ、あの声はなんだったんだ!?それより彼は誰なんだ!?
彼が幽霊に会ってたんじゃなくて、私が幽霊に会ったのか?
もう訳が分からなかった、その時他の部屋のドアが開いた。
『おはよーございます』住人らしい男に声を掛けられた、しかし私は走って逃げた。
彼もまた幽霊かもしれないと思うと、恐怖でおかしくなりそうだったからだ。
私はすぐにそのアパートを引っ越した。
519:
マンモス団地
霊的な話じゃないんだが、
俺が住んでる神奈川県にある某団地の話。
その団地はかなりのマンモス団地で飛び降り自殺で有名なんだ。
いちいち数えてないけど俺が住んでる棟だけでも最低でも年間三人以上
は確実にお亡くなりになってるのね。
当然死体なんて何回もみちゃってるわけ。
(そんな団地に住んでても幽霊なんて一度も見たことないけどねw)
飛び降り自殺の死体って遠めから見ると酔っ払ったおっさんが寝てるのかな?
って思って近づいてみると関節がありえない方に曲がってたりするのが多い。
そんな団地で生活してると飛び降り自殺とかみてもたいして
驚かなくなっちゃうのがオカルトだなって思ったんだ。
あと俺、休みの日とかで天気が良いときって自分の部屋の窓全開にしてるんだけど、
随分前からときたま風にのって強烈なアンモニヤ臭がただよってくることがあったんだ。
学校とかのトイレで使う洗剤の臭いをパワーアップした感じの臭い。
何ヶ月か経って臭いの正体が分かった。
同じ棟の身寄りのない婆さんがミイラ化された状態で発見されたんだ。
かなり腐乱してたらしく強烈な臭いを放ってて、周りに住んでた住人からのクレーム
があったので管理の人が調べてみたら死んでたらしい。
あの変な臭いがひとの死臭ってやつなのかと思うと嫌な感じがしたよ。
520:
紙切れ
心霊とかの話じゃないが一応俺も話しておこう。
とある大学生の女が友達の家に遊びに行ったそうだ。
んで、結構なんやかんやで飲み明かして、
気付けば終電間近になってたらしい。
急いで友達の家を出たんだが、
途中で財布を友達の家のテーブルに忘れたことに気付いた。
大急ぎで友達の家に戻り呼び鈴をならすが、
中から友達は一向にでてこない。
急いでいたからドアノブをまわして見ると、
すんなりとドアが開いた。
中は電気が消えていて暗かった。
結構酔っていたから鍵かけ忘れたのかなと思ったらしい。
寝ているみたいだから起こすのは悪いと思い、
テーブルの上の財布を取ったら小声でおやすみと言ってその女は友人宅を後にした。
521:
翌日、ちょうど友達の家を通りかかったら、
警察やら野次馬やらが集まっていた。
何があったのか近くにいた警察官に聞いたところ、
「●●号室の人に強盗が入って人が殺された」と言った。
●●号室は友達の部屋だった。
あの時友人を起こしてでも部屋に鍵をかけさせればよかったと女は後悔したらしい。
警察に事情を話し、遺体確認のため部屋を見ることになった。
中は荒らされていた。
ふと一人の警官が「これは何でしょうか?」と言って紙切れを女に見せた。
そこには、
「電気をつけなくてよかったな」
以上駄文長文スマソ
743:
白蛇の招魂
いつぞやの6月
その日は相方と、ロードワークで ○鎚山のふもとの
ある集落にやって来ていた。
何でも彼女曰く『歴史的に有名な史跡がある』と云うから付いて行ったんですが
現地に着いて『史跡』とやらに行くと、 まぁ辺鄙な所だった。
木、山、家、木、田、畑、家、川、家、山。
「また騙された」と気付くまでに大して時間は掛からなかった。
私の課題は地元の風土、郷土史に関するモノで、四国中いろんな所へ行く。
ただし、いつもオカルトチックな場所ばかり、
先日も、古代人の霊が出る鍾乳洞とやらに行ってきた
元来ビビり性な私が好き好んでそんな所に行ったりはしないのですが
研究室の相方や助教授が画策して心霊スポットばかり行き先に選ぶ。
そんな話。
長文4個分。スレ借ります。
744:
棚田の坂を登りながら 相方は史跡にまつわる話とやらをしてくれた。
『――かつてこの地で大暴れした白蛇の精がいた。
 普通、白蛇といえば神の使いだとか守り神だとか相場が決まってるが
 相当の荒神だったらしく 村々にい多くの災いを振り撒いた。
 その時、集まった石鎚山の山伏達が死闘の末、これを封印したのだという。
 大正10年9月12日の出来事だった――』
「えらく最近だな、日付もハッキリしてんのかよ」
『ソレを封印した塚の跡が此処なんよ』
指差す先には
盛った土の上に鏡餅状に石が3つ置いてあるだけのしょぼくれたモノだった。
とても何かを封印しているとは思えない。
「何もないんだけど」
『塚の跡って言うたやん。
 先の戦中のうやむやで
 よく分かってないんちて、誰かが塚を壊して
 封印を解いちゃったんだとかで、コレはその塚の名残だけ。
 今では白蛇の精は自由に動き回ってるんだってサ。』
「それはヤバいんじゃないのか?」
『まぁ、一度封印したときに前牙を抜いちゅうとかで力はかなり弱くなってるんだけど
 ただ、今でもこの塚周辺の家では白蛇の瘴気に当てられた子が生まれて来るんだちて
 犬神憑きならぬ蛇神憑きの子が。
 発症すると舌が異常に長かったり、ウロコが出来たり、
 階段を這いつくばって昇り降りするようになるっちゅう』
「それは..一生そのままなん?」
『ん― 簡単に治せるらしい ...いや治すのとは違うか』
「治すのと違うとは?」
『伝染(うつす)んだよ 他人に。』
745:
そう言うと相方は
足元に落ちてる枝を拾って地面にカリカリしはじめた
  蛇憑きの者に般若心経を唱えてやるとたいそう苦しむらしい。
  ただ、たんに苦しむだけで蛇は消えてくれない。
  放っておくと憑かれた者自身その内衰弱死してしまう。
  だが、お経を聞いて苦しんでいる時にじっと視線を合わせてやると
  たまらず飛び出してきて眼を合わせたその人に伝染るんだという。
  かわりに抜け出たおかげで元の方の害は消える。
  だから、白蛇憑きの子が生まれると 老人が身代わりになるんだという
『...生い先短い順にね。』
「じゃあ、もし いっぺんにたくさん生まれたとしたら?」
『周りの家々で交代で伝染つしていくらしい。
 なんでも、長い間憑かれると剥がれなくなるから一年とか半年周期で。
 死にそうな者が出るまで回していくんだってサね。』
「なんか凄い話やな... その、二重人格とか集団ヒステリーとかじゃあ?」
『まぁ、大抵の事はそれで説明がつくんだろうね。』
そうだ、うそ臭い。
大体、何でそんな話こいつが知っているというんだ――
『じゃあ、 試してみる?』
相方は親指を立てて【お前ら表へでろ】のポーズをとった。
指の先、
塚の真後ろには立派な蔵のある家が佇んでいた。
『今年はこの家が“持ち回り”なんだ、奥行って会ってくるといい。
    ―――ちなみに、ウチは遠慮しとくよ』
私は
「すいません勘弁して下さい」と言う他なかった。
746:
相方はにっかり笑って
『まぁ 本人に聞かんでも話は聞けるサ
 なんせ、
 ここの老人で憑かれた事のない者は一人も居ないんだから』
その後、畑仕事をしているお爺さんに出くわした私は
先程の話をおっかなびっくり聞いてみた。
お爺さんは
『しらはぶのしょうこん(白蛇の招魂?)か、
  そりゃ有名よ』
と にこやかに答えてくれた。ただ、
『どこから来たんか?まぁ、茶でも上がっていけいな?』と、
なぜかやたらと自宅に招こうとする。
老人の誘いを
丁重にお断りした私と相方は、逃げるように集落を後にした。
お爺さんが腰にぶら下げていた鉈(ナタ)が
鈍く光っていて怖かったからではない。
『家でゆっくり話し聞かしたるけに』
そう言いって
麦わら帽子を脱いだお爺さんは
にっかり笑った。
その
禿げ上がった頭には
びっしりと
ウロコ状のアザがあって――――
754:
ベル
駅なんかに放置してある自転車を撤去する仕事をしてるんだけど
保管所の管理人さんにこんな話を聞きました。
保管所の隣の家から、夜中にベルの音がしてうるさいという苦情があったそうです。
詳しく聞いてみると、毎日ではないんですが夜中に「チリン・・・チリン・・・」とベルの
音がして気になって眠れないとの事。とりあえずその場は謝罪して原因を調べると
いう事になったのですが約500台の自転車を全て調べることも出来ず、風の強い
日に廻ってみたりしていました。
何日か後に隣の家の人が事務所にベルが鳴っている様子を撮影したビデオを持っ
てきて、それには確かにベルの音が入っていたそうです。
755:
そのビデオでだいたいの場所が分かったので管理人さんは夜中に行って
みました。するとたしかに「チリン・・・チリン・・・」とベルの音がします。
それは小学生用のマウンテンバイクのベルの音でした。
風もないのにベルのバネの部分が揺れてるのを見た時はぞっとしたそうです。
翌日、その自転車を調べるとそれは駅の駐輪場の中で1ヶ月以上放置され
ていたものでした。この場合は長期放置とされ持ち主のへ連絡はあまりされません。
幸いその自転車には名前も電話番号もあったのですぐに連絡をしたそうです。
757:
相手がとても驚いたので事情を聞いてみるとその持ち主の子供は
そこに自転車を止めた後遊びに行った先で交通事故で亡くなって
しまったそうです。
遺族の方が自転車をずっと探していたんだけどいつもと違うトコに
駐めていたようで見付けられなくて、もうあきらめていたとの事。
その日の内にご両親が取りに来られ、とても喜んでいたそうです。
789:
部屋の窓
これは私の兄からむかし聞いた話なんですが。
ある女の子達3人が夏の長期休暇を利用して旅行に行ったんです。
その旅行先、宿泊した宿の女将さんが、なにやら意味深なことを云ったんです。
「部屋の窓には気を付けて下さい。間違っても身体を乗り出したり、腰掛けてあしを出したりしないで下さいね」
…と。
女将さんの顔が真剣だったから3人は何も云わずただ頷いて。
だけどそこに泊まって3日目の夜。その日は花火大会が催されてて。
初日に聞いた注意なんて、もう覚えておらず、窓から花火が見えると云うこともあって一人は身体を乗り出し、二人は窓枠に腰掛けてそれをみていて。
花火大会も漸く終わり、しかし三人はおしゃべりに夢中になっていて。窓から身体や、足を出したまま、時刻は深夜一時を回って。
そのとき、不意に一人が小さく悲鳴をあげ、云ったんです。
「足下に何か生暖かいものがいる」
と。
それに驚いて三人が下を見るとそこには
血塗れの老婆の頭が。
そしてその頭が180度回転すると本来あるはずのない、老夫の顔がこちらを見つめ、気味の悪い薄笑いを浮かべていて…。
795:
フライヤーの油
つい昨日あったばかりの出来事。
飲食関係の仕事をした事ある人なら、頭の中で思い描けるような事故かな。
私はレストランでホールのバイトしてるんですけど、
そこの厨房の人が、閉店後だからフライヤー(揚げ物用の機械)の油を交換してたのね。
電源おとして、空いた一斗缶に古い油を移して、中を掃除した後に新しい油を入れる作業。
電源落としてからすぐの古い油は当然ものすごく熱い。
だいぶ想像ついてきたかな?
そうです。その厨房の人が、熱い熱い古い油に突っ込んじゃったんです。
同じ厨房の、一緒にいてた人の話では、フライヤーの中を布巾で掃除してたら、突然滑って空いた一斗缶に頭から突っ込んだらしい。
私は、ちょうどその時、後片付けしてたんですが、いきなり厨房からホール全体に響くぐらいの絶叫が聞こえてビビリました。
見に行くと、厨房の人が上半身がテカテカになってうずくまってました。
あちこちから湯気が出て、首や耳はありえないぐらい真っ赤。
しばらくはうめきながらうずくまってたんですが、救急車がきたから他の人たちが抱えようとすると、
「ぐおおおああああー!!!!!」みたいな叫び声をあげて、両手を振り回して暴れたんです。
その時、ばっちり顔を見ちゃいました…
皮がずるずるにただれて真っ赤、片方の目ん玉は真っ白。
唇(?)辺りに白いぶつぶつがいっぱい出来てて、口の中にもいっぱい。
口からは時々白い湯気みたいなの吐いてた。
叫びながらも、みりみりみりとか言って、少し口が裂けてた…
私は耳ふさいで目を背けた。
ずっと変なにおいしてたから吐きそうだったし。
私のすぐ横にいた同い年のコは「うへー…」とか言いながらもずっと見てた(笑)
いや、笑い事じゃないね。
とにかく洒落になんないぐらい怖かった。
昨日は寝れなかったよ。
つうか、電気消すのすら怖かった。
837:
白い鳥居
初めてカキコさせていただきます。
2年ほど前に体験した話です。あまり恐くはないと思いますが…。
私は不思議な夢を見ていました。
薄暗い林の中に私はたたずみ、目の前には赤い鳥居があります。
ふと気が付くと、腰に鈴をつけた赤い着物の少女が現れ、手招きをするのです。
少女は鳥居の奥へと歩き出し、私も無意識のまま後をついて行きます。
しばらく歩くと目の前には赤い鳥居と白い鳥居が現れ、道は二手に分かれていました。
すると突然少女はこちらを振り返り、「マユを探して…」と一言つぶやくと
そのまま赤い鳥居へと歩いて行きました。
ここで私はなぜか赤い鳥居ではなく、白い鳥居を選んで歩き出すのです。
そして、いつもここで夢から覚めるのです。
838:
続きです。
そしてこの夢を見るようになってから、普段の生活にも少女が現れるようになりました。
学校や駅のホームなど場所は様々ですが、現れる時は決まって鈴の音が聞こえるのです。
特に悪さをするわけでもなく、悲しい瞳で私をじっと見つめているのです。
そこで当時付き合っていた彼女に相談をすることにしました。
しかし、一部始終を聞き終えた彼女は突然泣き出してしまったのです。
そしてたった一言呟きました、「ユイごめんね…」と。
しばらくして、落ち着きを取り戻した彼女に“ユイ”とは誰なのか聞いてみましたが、教えてくれませんでした。
ただ、最後に彼女から二つの忠告を受けました。
「夢の中の赤と白の鳥居では必ず白い鳥居を選ぶこと」
もう一つは「私とは別れたほうがいい」
839:
続き。
次の日から彼女とは全く連絡が取れなくなり、学校でも姿を見かけることはありませんでした。
それと同時にあの夢も見ることはなくなり、少女が私の前に現れることはなくなりました。
しかし、いくつかの疑問がまだ残っています。
?マユ、ユイとは誰なのか??
?彼女の涙と白い鳥居を選ぶ理由?
結局いまだにこの疑問は解決されていません。
長文スマソ。
851:
人型砂嵐
ケータイから失礼します。
 
おれが小さい頃体験した話。
 
小学校に上がる前か、小学校低学年の時のことなのか記憶が曖昧なんだが…。
 
その当時おれは悪いことをすると母親にこっぴどく叱られ、よく家の外に閉め出されていた。
妙な体験をしたその時も、夜8時か9時くらいだろうか、玄関先の庭に閉め出されていた。
 
おれはわんわんと泣きじゃくっていたんだけど、ふと気付くと『そいつ』はいた。
 
人型をした影のようなものだった。
 
身長は150センチくらいだろうか。
影といっても全身真っ黒ではなくて、テレビの砂嵐のような、
なんつーかテレビの砂嵐がそのまま人型になったようなものだった。砂嵐の色は金色に近いような感じだった。
852:
俺はそいつに庭の中をぐるぐると追い回された。(庭は5メートル四方の小さい庭)
俺はギャーギャー泣き叫びながら逃げ回った。何回か腕や型を掴まれたが、振りほどいて必死で逃げまくった。
 
捕まったら何処か怖いところへ連れていかれるような気がしてならなかった。
 
相当でかい声で泣き叫んでいたと思うんだが、家族でさえ誰も助けにきてはくれなかった。
異常なまでの俺の声が聞こえなかったのだろうか?
 
人型砂嵐のそいつからは、
 
ザー…ザ…ザ…ザー…ザ…ザー
 
というテレビの砂嵐のような音が、途切れ途切れに聞こえていた。
 
 
 
その後どうなったのかは覚えていない。記憶がなくなっているみたいで思い出せない。
家族に聞いても『そんなものは知らん』と言われるだけだった。
もしかしたら夢だったのかしれないが、23歳になった今でも『そいつ』のことはハッキリと覚えている。
 
 
 
なんか実際文章にしてみるとあんま怖くないねww
でも当時の俺にとっては洒落にならんくらい怖かった…。
858:
相談相手
皆さんは悩み事を誰に相談しますか?
友達、両親、ネット?それとも自分一人で悩んで解決しますか?
俺には父親がいません
同じ境遇の人はたくさんいるでしょうが、小さい頃から父親の記憶というものが無く、父親に対する幻想のような物が割とふくらんでいると思います。
ある程度大きくなってからは、父親に悩みを相談するようなシチュエーションにあこがれたりしています
俺がまだ小学三年生の頃、近所にお化け(幽霊だと思うのですが、当時は皆おばけおばけと言っていた)が出るという廃屋がありました
廃屋といっても山を切り崩す工事か何かをしたときのプレハブみたいな二階建ての建物でした
なぜか工事は途中で頓挫して、プレハブも放置という状態でした。
プレハブの前は、切り崩したあとの地面をならした後に草ぼうぼう、後ろは山といったかんじです
そこの二階でお化けが出るというのです
すでに誰かが肝試しに行ったらしいのですが、どこからばれたのか親が迎えに来て、前まで行っただけでつれ戻されたということです。
昔から怖がりのくせに好奇心旺盛の俺は友達に
「お化け見に行こうぜ」
と言いまくりました
なぜか誰も話に乗ってこず、
「おまえらビビりやなぁ?」
などと言っていました。
そこから急に話は飛びますが、俺たちは例のプレハブの前にいます。
俺ともう一人、Oという友人です。
なぜ話がとぶかというと、Oを誘った状況はどういう風だったか思い出せないからです。
時刻は夕方でその日は夕焼けでした
それ以上遅くなると親に叱られるので、小3の俺たちにとってはギリギリまで遅い、怖さアップさせたつもりの時間帯でした。
859:
以前別の友達がどこかの山で買ってきたお土産のおフダ(今考えれば印刷物だったと思いますし、めっちゃ子供だましw)も持って準備万端です
プレハブには外に階段があって二階には三つほどドアがあったと思います。
アパートみたいな形と言えばわかりやすいでしょうか
近くに住宅地はありましたが、数十メートル先。
工事の山の方には人なんて来ません。
でもプレハブの階段をのぼる音がやけに響いたように記憶しています
階段をのぼったすぐのドアノブをひねってみます。
鍵がかかってるかなと思っていたのですが、何の苦もなくカチャ、と空いて逆にドキリとしました
おそるおそる中をのぞいてみると・・・
中は真っ暗でした
『どうしよう、こえええぇ?!』
でも入る前に逃げ出したなんてもの笑いの種です
子供ってのは案外プライドが高いものです。
俺はOといっしょに中に入りました。
戸をあけたままにしたかったのですが、一人がドアを持っていて一人が中に入ろうかと相談しているとOが、僕が入る と言って少し進みました
途端、恐がっていると思われたくない気持ちがむくむくとわき、
「俺も!」
と言って、後ろ手でドアを離し、Oの後を追いました
ドアが後ろで閉まると、更に真っ暗になりましたが、だんだん目が慣れて、ドアと反対側にある窓に板で目張りがしてある事がわかりました
だから夕方にもかかわらずこんなに真っ暗なのです
はっきりは見えませんが、どうやら中には事務机らしきものが、乱雑に置かれていました。
860:
その、事務机の、一番端。
窓に向かって右側の机の後ろ。
なにかがぼんやり上下運動しているのが見えました。
その時俺の身体はビクッ!とすごく大きく動いたことを覚えています。
何かが動いている箇所をじっと見つめると、机の上に正座して座っているおかっぱの女がこくこくと、窓の方に向かっておじぎをし続けているのが見えたのです!
「ヒッ」としゃっくりのような音が俺の口から漏れました
怖い!目が離せない!
よくこのスレで
「一目散に逃げた」
とか見ますが、俺はぜんぜん無理です
身体が固まってうごけません。
一瞬のうちに、
「後ろから追い付かれたら殺される!」とか考えてしまって足が動きません
正直、恥ずかしながらOの事を気にしている余裕はありませんでした
視線だけドアの方に向けて、何歩くらいで外に行けるか計ろうとした時です!
入ってきたときは背中側になったので見えませんでしたが、ドアのすぐ横の壁に「安全第一」と書かれた小さめのポスターが貼ってありました
そのポスターの左下がくるりとめくれ、壁から誰かの目がこちらを覗いていました
壁ですよ、壁。
なにも空間がないはずの壁に人の目が!
思わずあとずさり、後ろの事務机にガタンとぶつかりました
その音に、すみっこの事務机の女がこちらを向きました
どんな顔と説明するのは難しいのですが、とにかく恐ろしい顔です。
861:
その女がこちらを向いた瞬間、しゃっ!と移動して俺の前1メートルくらいに四つんばいで来ました
その早さはもうすごいものでした
なにしろ正座していた状態から一瞬で俺の前に!
膝を床につけた這い方じゃなく、足の裏を床につけて尻が少しあがる這い方です
もう頭がパニック状態になりました
しかし今でも良く思い出したと思いますが、お札を持っていたことを思い出しました
冷静に考えればすぐ出せたのに身体じゅうさがして右ポケットからぐちゃぐちゃのお札を出しました
無我夢中で女に投げ付けましたが、薄っぺらいただの紙です
俺の足元にただひらひらと舞い落ちただけでした
そうっと顔をあげると、
「そんなものきかないよ」と女が言ったのです
腹の底にズン!と響くような声で、両二の腕がざわあっ!とあわ立つのがわかりました
俺の恐怖は最高潮に達し、どこかで地の底から叫び続けてる様な声が聞こえました
それが自分の声だと気付きましたが、声はとまりません
その時です
「大丈夫!」
というしっかりした声が聞こえました。
今の今まですっかり存在を忘れていたOの声でした
「大丈夫や、おまえが怖がることは何もないんやで」
見ると子供の顔立ちなのにまるで大人の様にしっかりとしたたよりがいのある横顔でした
そのまるで大人が子供に優しくあやすような言い方が何か気になった途端、秋も半ばだというのに、いきなりむわっと暑くなりました。
暑い!すごい湿気で、なにかむせかえるような臭気が立ち上りました。
862:
あまりの臭気に俺は立て続けにむせました
何度もむせて、目を開けた時・・・
そこにはOも女もましてやポスターの目も何もいませんでした
ただ、押さえてないと開いていなかったはずのドアが開いて、外から夕焼けの光が入ってきていました
俺は事務机にぶつかりながら外にまろび出て、転がる様に階段を降りました
降りきってから、今日の肝試しは結局誰も誘えなくて、一人で決行することにしたのを思い出しました
あとはもう大泣きしながら、家に帰りました
道行く人が怪訝な顔で見ていました
家に帰ると母親はまだパートから帰っておらず、祖母がいました
とにかく疲れて祖母がテレビを見ている横でぐっすり眠りました
夜十時くらいまで寝たと思います
怖くて風呂に入りたくないとゴネる俺でしたが母親にしかられて仕方なく入りました
風呂の暖かさは怖いものなんかじゃなくて、今日のOを思い出させました
「おとうさん・・・」
女は怖かったし、風呂で思い出してもいいくらいの恐怖を味わいましたが、ひょっとしてOは父親だったのかもしれないという思いが、恐怖を忘れさせました
何の根拠もないのですが、俺に 怖がることはないんだよ と優しく言ったあの台詞が、俺の勝手な父親像と重なりました
863:
風呂から上がって、父親のアルバムを見ました
さっきの横顔は写真の父に似ていたかもしれない。
そもそもあんなことありえない、何もかも俺の恐怖心が見せた幻だったかも知れません
でもあれは父親だったと考える方が自分にとってうれしいのです
俺は勝手にそう思っています
女と目がなんだったのか、調べようがなかったし、調べる気にもなりませんでした
だから今でも何だったのかわかりません
もしOが父親だったとしたら、ちょっといい話 に行くべきかもしれませんが、それは俺の勝手な思い込みですし、お札がきかないといわれたあの瞬間が、俺の人生でMAX洒落にならない恐怖を感じた時でしたので、こちらに書き込みさせていただきました
進路なんかの事で、悩んだりするとき、写真の父親でなく、今でもあの時の横顔を強く思い出して心の中で相談します
長文、乱文失礼致しました。
871:
>>863
GJ!
ひさびさにゾクゾク来たw
881:
>>863
怖いし、感動した!!
世にも奇妙な物語 とかでドラマ化して欲しいいい話だな?
887:
足音
中学生の時のこと。
新しく建てられた体育館の竣工式のために、私は全校生徒の前で
ピアノを弾くことになった。
竣工式が行われるまでは使ってはいけない規則になっている体育館。
ただ、私だけがピアノの練習のために使うことを許可されていた。
ピアノの練習は、当時所属していたテニス部の練習が終わってから。
大体7時から9時くらいまでの時間を、一人体育館で過ごしていた。
その日は朝から雨が激しく降っていた。
いつものように旧体育館でテニスの練習をした後、新体育館で
ピアノの練習をしていた。
雨の音でピアノの音がかき消される。それぐらい外の雨は激しい。
そんな中。
ものすごい轟音とともに空が光った。
雷が近いらしい。何度となく響く音と光。
急にふっと暗くなった。停電だった。
888:
急のことで、慣れない目。真っ暗では譜面も読めない。
仕方なく復旧するのを待っていたその時。
ぺた ぺた
暗闇の中から、音が聞こえた。
濡れた足で床を歩く音。
ぺた ぺた
音は近づいてくる。
「先生?」
停電になったことを心配してくれた先生が来てくれたのだと思った私は、
声をかけてみた。
広い体育館の中に反響する私の声。
ぺた ぺた
返事はない。足音は近づいてきているように聞こえる。
ぺた ぺた
その時、私は気付いた。あれほど激しく鳴っていた雨の音も雷の音も
聞こえないことに。
ただ、ぺたぺたという音が近づいてきているのだけははっきりと
聞こえた。
889:
暗闇になれてきた目を凝らして見ても、ぼんやりと見える体育館には
誰も人はいない。
なのに、足音はもう私のすぐ近くで聞こえていた。
ぺた ぺた
私は椅子から飛び降りて、ステージの一番奥の壁際まであとずさる。
もう音は私の目と鼻の先で聞こえていた。
ぺた ぺた ぺた ぺた ぺた ぺた
その時、カンっと音が鳴り、体育館の水銀灯が薄く灯った。
電気が復旧したらしい。
暫くした後、音楽の先生が切った懐中電灯を手にやってきてくれた。
どうしたの、大丈夫?
私は顔面蒼白だったらしい。心配した先生はそう声をかけてくれた後で、
ピアノの異変に気がついて私に聞いてきた。
曰く、ピアノの椅子と譜面は濡れた手形いっぱいだったと。
そうして、私も気が付いた。
私の制服のすそ。
少しだけ濡れていた。
あの時、電気が復旧するのが遅かったら…?
914:
NOBODY
今でもあれが何だったのか判らないし、もしかしたら夢だったのかもしれないけど
今まで生きてきて初めて体験した不思議な体験です。
ちょっと長くなりますが暇な方聞いてやって下さい。。
一昨年の冬、丁度これからクリスマスって頃、12月10?31日位の間、主要駅に
程近い場所にある某デパートの前で、最近めっきり売り上げを落としている
インスタントカメラの街頭販売を任されていた。(当時派遣会社のバイトで
直接はカメラ屋の店員ではなかったけど、街頭販売の人材として派遣されてた)
最近はすっかりデジカメに需要を乗っ取られて、このままじゃインスタントカメラは
いずれ滅びるなーなんて店長がぼやく中、責任感がそれなりに強かった私は、
自分がこれに携わったからには売り上げ伸ばしてやらなくちゃ、なんて結構真面目に
働いてた訳ですよ。
デパートは10時に開店なんで、朝9時半には中に入って、街頭販売用のセットを
出して、10時開店と同時に仕事開始。夜8時までほぼ丸一日デパートの外に立って
販売をやるわけですが、毎日丸一日それなりに栄えるデパートの前で販売やってると
まあ、色んな人がいるんですよね。全身ピンクのド派手で、いっつも誰かに
つっかかってる50代くらいのおばはんとか、見た目はごく普通の中年のおっさん
なんだけど、ほぼ毎日丸一日デパートの前をうろついていて、その手には常に
火の点いてない煙草を持ってたりしてね、そんな人達は決してカメラは買いませんし、
目合わせたらどうなるかわかりませんから無関心決め込んで仕事に従事してましたよ。
915:
で、そんな色んな人がいる中で、一人だけどうしても気になってしまった人がいた。
背がひょろりと高くて(180ちょいあったんじゃないかな)痩せ型の中年のおっさん。
中年と言っても髪はボサボサ、髭がモジャモジャ生えてて、眼鏡をかけてるから
あれ無くなったら意外と若いかもしれないし、じいさんかもしれない、って感じで
年齢不詳。それで毎日気が付いたらそこかしこで現れては、気が付いたら
いなくなってる神出鬼没な多分無職。一番奇妙なのは、その時期かなり寒いからね
誰もがコート着込んでる中、その人はいつ見ても、薄い水色のシャツ一枚にジーパン
て姿で、毎日同じ格好。浮浪者にしては全身目立った汚れもなく、本当に一際
不思議な感じの男だった。でも、それだけなら別に良かったのだけど、
特にこの男を不思議に感じたのは、その「存在感の無さ」だった。
人の群れが一定の方向に向かう流れの中、彼だけはいつも「逆流」していた。
でも、かなりの人数が一方向に向かう中いつも「逆流」していたわけだが、
不思議な事に、誰ともぶつかったりする事も無ければ、そもそも誰一人彼の存在に
気付いてすらいない様子だったのだ。(彼は人の群れより少し頭が出ているので
どこにいるかは良く確認出来た)
でもまぁ、あれだけはっきりと見えてる人を「もしかして幽霊かも?」なんて
その時は思いつきもしなかったけど。
916:
仕事を始めて一週間ちょい過ぎた頃だったと思う。遅刻だけは絶対しないよう心がけ
てた私だったが、仕事が慣れ初めたちょっとした油断だったのか、朝少しばかり
寝坊してしまった。仕事場まで原付で10分程度の所に住んでいて、最低でも9時前
には起きていた私がその日は10時ちょっと前に起きてしまって、慌てて身なりも
整えないでデパートに急行した。その時いつもの朝と違う奇妙な違和感があった。
原付で主要道を走って来るのだが、一台も車とすれ違わず、人も一人もいなかった。
片田舎で、元々通勤時間もそれ程混雑しない道だったが、一台も走っていないのは
明らかに異常だった。でも、遅刻しそうな状況だったので、空いててラッキー
ぐらいに考えながら、デパートに着いた。到着した時刻は10時だった。
どっちにしても僅かにタイムオーバー、店長へ平謝りするシチュエーションを
思い浮かべながら、職員通用口に入ろうとした。すると、職員通用口の扉は開く
のだが、中には誰もいない。普段は警備員と、受付の人が必ずいるのだが、誰もいない。
この時には既に「無用心だなぁ」等と常識的に思うより「何かおかしい」と言う
異常事態を察知していた。デパート内は照明も点いていて、音楽も流れている。
そこまではいつもと変わらない。けど…人が一人もいない。
917:
急に不安になって、ここ(デパート内)から出なきゃ、と思って、慌てて走った。
デパートの正面口に向かって走る。いつも販売してるのは、この正面口の外だ。
ドアを開けて外に出る。すると、驚いた事に、街頭販売用のセットがちゃんと
セッティングされていた。何が何だか判らず、そのセットの前でしばらく突っ立って
いた私だったが、不意に携帯電話が鳴って、見てみると、発信番号が「非通知」でも
「公衆」でも無く、「NOBODY」と表示された着信だった。勿論私の電話帳に
「NOBODY」なんて人はいない。もう怖くて怖くて仕方無かったが、何となく
出なきゃいけないような気がして、意を決して電話を取った。
「もしもし…?」そう言うと、相手は低くくぐもった男の声で「何でこんな所にいる?」
と聞かれた。私はそいつが何か知ってるのかと思って「こんな所って?仕事で来たんだけど
誰もいなくて」と焦ってそのまんまの状況をまくしたてた。すると男は「繋がってしまったか」
と意味不明な事を言った。確かにそう言った。私は電話の男の反応を見ながらも、私がここに
いる事を知ってるって事は近くにいて私の存在を確認してるんだと思って、辺りを見回した。
すると、正面口から左に伸びる道の向こうから誰かが歩いて来るのが見えた。私は咄嗟に、
そいつは私を助けてくれる常人では無いと思った。
何故ならそいつは向こうを向きながら後ろ歩きでこちらに向かって来ていたからだった。
918:
近付くにつれ、そいつは「あの男」だと判った。後姿だけしか見ていないが、薄い水色の
シャツにジーパン、ボサボサの髪をした、あの男。どうやら携帯を握っている。電話の男も
この男だった!私は何が起こっているのか判らないまま、お互いが無言の携帯を握ったまま
後ろ歩きの男の背を見つめていた。しばらくして、その男の動きがいきなり早くなった。
まるで早送りしているような動きで急にこちらに向かって来た。
もう急激な恐怖のピークで、携帯を落としてその場で尻餅をついて、ぎゅっと目を瞑る
事しか出来なかった。
…いつの間にか気絶?眠ってしまっていた?
気が付いたら自分の家のベッドで目を覚ましていた。何か酷く気分の悪い夢を見たな…と
思って、時間を確認しようと携帯を見た。すると、携帯の時刻は10時8分を指していた。
「ぎゃあああ遅刻だ!!」大慌てで仕事場へ急行。その時、やはりあれは夢だったのだろう、
と気付いた。車通りも人もいつも通りそれなりにいた。勿論職員通用口には警備員も受付も
いつも通りにいた。
私は大慌てで街頭販売用セットの所に向かった。既にセットは出されていて、そこには
店長が私の代わりに販売を行っていた。私は平謝りに平謝りを重ねた。店長は初老で
温厚な人だったから「いいよいいよ」と笑って許してくれたが、私はどうしようもなく
申し訳ない気持ちでずっと下を向いていた。そしてあるものを見つけた。
919:
足元に何かプラスチックのカバーのようなものが落ちている。何か見覚えがあった。
何となく「もしや」と思って自分の携帯を取り出して、裏を見ると、私の携帯の
バッテリーのカバーが剥がれているのに気付いた。落ちていたカバーを被せると…
ぴったりだった。「いつ落とした?夢の中でなら落としたけど…まさか?!」
そして携帯を開くと時刻は10時8分のまま。嫌な予感がして、携帯を操作するが、
動かない。…壊れてる。
ちくしょう!と思いながら何となく辺りを見渡すと、人ごみの中をいつものように
逆流して去って行くあの男の姿が見えた。彼はこちらを振り向く事も無く人ごみに
消えていった。彼を見たのはこれが最後だった。
あれが本当に起こった事なのかどうか確認するには、着信履歴でも見ればいいのだが
何せ壊れて操作不能だし、電話会社の明細を見れば判るのだろうけど、私の元に届く
明細は「合計通話時間」しか書かれてなくて確認出来なかった。わざわざ電話会社に
問い合わせるのもはばかられて結局調べていないが、この一件のお陰で携帯を替えなきゃ
いけなくなった事や、友達とかに話しても信じてもらえないむず痒さが残った出来事でした。
長々と読んで下さった方どうもありがとう。
946:
足跡の主
東京に住んでいた頃の話
中野で賃貸住宅を探していた。
結婚したばかりの妻がいて、同居人可のところを探す必要がある。
更にペット(変に思うかも知れんが、ホンモノの「鷹」)がいるのでペット可マンションを捜さなければなれず、しかもペットがペットなので部屋探しは難航していた。
そんな中、ある不動産屋でペットの件を相談したら色々探す中、はっと気づいたように
ここ、どうですか?と聞いてきた。
「鷹、いいんですか?」
「ええ、大家さんはいいって言ってます」
「鳥だからけっこう汚れますよ?」
「大丈夫です」
「同居人は」
「狭くても結構でしたら」
6畳とキッチン、ユニットバスのワンルームで5万円、私鉄の駅まで3分の好立地。
ワンルームとはいえこれで同居人、ペット可は本当かと疑ったが、どうも本当らしい。
妻と一緒に見に行くことになった。
947:
場所は全く問題なく、建物も異常ない。以前に安いアパートを探しているときに
(この時はペット可ではない)裏がすぐ墓場、という事もあったが、そんなことも無い。
至って普通の建物だった。コンクリート3階建ての2階。
「ここってやっぱり、みんな犬とか猫とか飼ってますよね?」
鷹を飼ってるので、傷つけても傷つけられても困る。一応、確認してみると
「いえ?誰も」
「え?ペット可じゃないんですか?」
「ええ、本当は違うんですけど・・・」
「大丈夫なんですか?黙って飼ってて、見つかったら出てけじゃ困るよ?」
以前に、そういうことがあった。
「ええ、大家さんはいいって言ってます。」
なんだか、よくわからないが良いって言ってるんならいいか・・・
2階に上がると、廊下を挟んで両側向かい合わせに部屋が並んでいる。
廊下を灯す室内灯がやや暗く感じた。
ん?
廊下に何か・・・?足跡か?
不動産屋の若い男の説明を他所に、「それ」に釘付けになった。
948:
緑のフロアタイルに、裸足の油が付いたような足跡が残っている。
それだけなら、特に不思議ではない。
しかし、足跡の形と位置がおかしい。
説明が難しい。全体は女の爪先立ちに最も似ているが、指の数が親指も含め4本、
数が合わない。犬でもない、猫でもない。
その他知っている限りのあらゆる生き物とも異なる。
人間の女の足で、指が足りない。それいがい、考えられない。
それがちょうど踵を浮かせて、更に踵方向を合わせる形で1セット。
これが交互に前、後ろが逆になりながら奥の部屋へと続いていた。
目が点になった。
もともと、鷹以外にもいろんな動物を扱う仕事をしていたので動物にはけっこう詳しい。しかし、どんなに頭を捻ってもこの足跡の答えが見つからない。
しかし、結局安さと便利さには勝てない。
これから先、すぐにペット可の物件が見つかるかも分からない。
そもそも、これまでに相当の時間が掛かっている。
今のアパートもすぐ出なくてはならない。
ここならベランダも広く、鷹を置くスペースも申し分ない。
結局、即決という形になった。
949:
そのマンションに越した初日の夜、異変があった。
電灯を消すと、3階で走り回る音がする。
3階は以前大家が住んでいたが、今は誰も住んでいないはず。
歩幅と走り方などから子供の足音のようだ。
なぜ大家がここを出て近くに移り住んだのか、知りえない。何かがあったのか・・
電気をつけると、音は静まる。消すと、音がする。
その日はそれで終わった。
その後、鷹を連れてくると異様なことは起こらなくなった。
しばらく住んでいると、幾つかわかってきた。
まず、住人はうちの部屋を含め、3部屋しか入っていない。
うちと、向かいの部屋に若者の男が一人、
音楽をやっているようで、たまにロックが聞こえる。
一番奥、足跡が続いている部屋に中年の男が一人。
特におかしいところも無い、普通のおじさんだ。帰らない日が多い。
部屋数は6部屋あるが、残りは会社の倉庫や空き部屋の様子。
足跡は、定期的についている。というより月に何度か業者が掃除に来るのでそのときに
足跡は消え、いつの間にかまたついている。
いつしか、足跡があっても特に気にならなくなっていた。
950:
ある冬の日、鷹の訓練の為(鷹狩り、というものをご存知であろうか?その訓練のなかに暗い部屋で手に乗せる、というものがある)深夜の2時ごろ、玄関口で鷹を手に乗せていた。六畳間は妻が寝ているし、外は寒いので玄関口で座って訓練する。
廊下の電灯は防犯のために一日中点いているので、ドアののぞき窓から小さな光が差し込んでいる。それ以外はほとんど闇の中だった。
ふと見ると鷹がドアのほうを凝視している。
鳥は暗い中では何も見えないので普通はじっとしているし、それが訓練になるのだが、
其の時は違った。一点、ドアに向かって睨み付けるように集中している。
そして腰を落とし、口をやや開きながら威嚇の姿勢をとり始めた。
これは何かある・・・と思った刹那、のぞき窓の光がすうっと消えた。
それまでに何度かこの訓練は続けていたので、深夜に若者が帰ってきて足音や光の加減で
それが人間というのは判断できた。鷹もちらりと一瞥することはあっても、凝視などしたことは無い。
これは違うぞ、「あれ」だ、足跡のやつだ・・・
直感的にそう感じた。
951:6/

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