咲「さよなら……お姉ちゃん……」back

咲「さよなら……お姉ちゃん……」


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1:
清澄高校 麻雀部部室
和「えーそれでは、第5回『咲さんのおしっこを飲むことについて本気出して考えてみた』の会を始めます」
照「ひゃっほーい!待ってました!!」
衣「有象無象の下等な飲み物が、咲のおしっこに勝てるわけないんだからっ!!」
穏乃「咲…宮永咲……!!私がおしっこを飲むべき相手だ!!」
3:
和「さて…前回の会での話し合いで決まった、部室におまるを置いて咲さんが偶然そこにおしっこをしちゃう作戦ですが…」
照・衣・穏乃「ゴクリ…」
和「…残念ながら失敗でした」
照「ダメだったか?」ハア
衣「良い作戦だと思ったんだけどな」
穏乃「また咲さんのおしっこ回収出来ず、か…」
和「すみません、私がもっと自然におまるを置くことが出来ていれば…」
照「いや、原村は悪くないよ。この会の会長として頑張ってくれてる」
衣「そうだ!ノノカは最高の会長だ!」
穏乃「また皆で案を出しあってさ、次こそはおしっこ回収しようよ」
和「み、みなさん…」ウルッ
誠子「……ちょっと待ってくれるかな」
照「うん?どうしたの誠子?」
7:
誠子「宮永先輩が清澄高校で大切な集まりがあるから一緒に来てくれっていうのでついて来ましたが…」
照「うん」
誠子「何ですかこれ?」
照「何って『咲のおしっこを飲むことについて本気出して考えてみた』の会だよ」
誠子「えーっと……は?」
和「その名の通り、咲さんのおしっこを飲みたい人の集まりですね」
穏乃「会は今回で5回目です。毎回咲さんのおしっこをいかにして入手するか話し合っているんですが…」
衣「上手くいかず、まだ咲のおしっこを飲めてはいないのだ」シュン
照「そう落ち込むな……あっ、『落ち込むな』って『おちっこ飲むな』に聞こえるな」ハハハッ
和「おちっこって言い方かわいいですね。でも飲むなと言われると余計飲みたくなります」
穏乃「それこそが咲さんのおしっこの魅力…かな」キリッ
衣「あーっ!穏乃がカッコつけてる!」
和・照・衣・穏乃「ははははっ」
照「ははは、おや?どうしたの誠子、もっとこっち来なよ」
誠子「近づかないでください」ドンビキ
8:
照「いつもは私一人で来てるんだけど、今日誠子に参加してもらったのには理由があるんだよ」
誠子「私付き添いだけじゃなく参加しないといけないんですか!?」
照「咲のおしっこを回収するにはどうすればいいか、私達四人以外の人間の意見を聞こうと思ってね」
誠子「今すぐ退会しましょう先輩!まだ間に合います!」
照「活発な意見交換を期待しているよ」
誠子「ちくしょう!私の話聞いちゃいねえ!」
和「ようこそ『咲さんのおしっこを飲むことについて本気出して考えてみた』の会へ」ニコッ
衣「歓迎するぞ!」
穏乃「あっ、亦野さんの分のお茶いれますね」
誠子「皆あったかく私を迎えてくれてる…会の目的が咲ちゃんのおしっこを飲むじゃなければ良い友人になれただろうなぁ…」
照「お菓子もあるよ」
誠子「…というか先輩、咲ちゃんと仲直りしたんですよね?」
照「うん!」
誠子「インハイが終わって一ヶ月、隠れてこんなことしてたんですか…しかも毎回東京から来るの大変でしょうに…」
照「しょうがないじゃん!それくらい好きなんだもん!」
9:
誠子「何もしょうがなくないと思いますけど…」
照「それに咲のおしっこを飲めば…今よりもっと、咲のことを知れるような気がして…」
誠子「…」
和「ただでさえ天使の咲さんが、照さんと仲直りしてから笑顔が増えてさらに柔らかい感じになりましたからね」
和「正直今の咲さんはすごくモテます。学校の他の人達も咲さんの魅力に気付き始めました」
照「変な奴が寄りつかないよう頼むぞ原村」
和「はい、命にかえても」
誠子「……聞くの嫌なんだけど、他の三人は何で咲ちゃんのおしっこを飲みたいの?」
和「す、好きな人のおしっこを飲みたいと思うのは当然です///」
穏乃「私は好きとかではなく憧れですね!咲さんのおしっこを飲めば、きっと麻雀でもっと強くなれると思うので!」
衣「衣も穏乃と一緒だ!」
誠子(ダメだ、この人達は私の理解の遥か外にいる)
照「いくら咲のことが好きでも抜け駆けは禁止だぞ原村」ニコッ
和「わかってますよ、未来のお義姉さん」フフッ
誠子(…特にこの二人はやばい)
11:
誠子「いくら好きでもおしっこを飲みたいっていうのはやっぱりおかしいですよ」
和「なぜですか?」
誠子「だっておしっこなんて汚いし、それを飲むなんて気持ち悪いよ…」
照「え?汚い?」
和「…私達にとって咲さんのおしっこは非常に価値のあるものなんです。亦野さん、あなたはおしっこをどうしていますか?」
誠子「どうってそりゃ普通にトイレでして流してるけど…」
和「つまりトイレに捨てている、ということですね?」
誠子「いや、捨てるっていう言い方はちょっとおかしいと思うな」
和「咲さんのおしっこの価値に気付かずトイレに捨てているこの世界と、どうせ捨てるなら飲ませてほしいと言っている私達…」
和「本当に気持ち悪いのはどちらなんでしょうね」
誠子「あんた達だよ」
穏乃「和、亦野さんはまだ気付いていない側の人間なんだからしょうがないよ」
衣「亦野とやら、ゆっくりでいいからな」
誠子「ダッシュで逃げていいですか?」
13:
和「それでは次の作戦について話し合いを始めましょうか」キリッ
照「おまる作戦も検尿作戦も紙オムツ作戦も失敗…か…」フム
誠子(真剣っ!!話し合いが始まったとたん皆真剣な顔つきになったよ!!)
穏乃「東横さんに頼むっていうのはどうですかね?」
衣「いや、人に頼むのはリスクが高い。最悪咲に告げ口させれしまうかもしれない」
誠子「いや、というか私が告げ口する可能性も…」
照「んー誠子のこと信用してっから」
和「もし咲さんにこの会のことが知られて、私達が避けられるようなことがあればもう生きていけません」
誠子(じゃあこの会やめろよぉ…)
衣「咲のおしっこ回収のためだけのトイレを新しく設置しようか?」
和「なるほど、しかしそれをすると龍門渕さんに感付かれる可能性がありますね」
穏乃「お茶をたくさん飲んでもらって、それからどこかの部屋に閉じ込めて…」
照「咲に嫌な思いをさせたり、傷つけたりはNG」
誠子(どの口が言ってるんだろう)
和「これではまた同じ結果になってしまいそうですね……亦野さんは何かありませんか?」
15:
誠子「本当は話し合いに参加したくはないんだけど、意見を言うとすれば…」
誠子「隠れてこんなことをせず、わずかな可能性にかけて咲ちゃん本人に直接お願いしたらどうかな?」
和・照・衣・穏乃「…」
誠子「それでダメならもう諦めましょう」
和・照・衣・穏乃「アーハッハッハッハ!!」
誠子「!?」ビクッ
穏乃「なんて?なんてお願いするんですか?おしっこくださいとでも?ヒィーお腹痛いwww」ゲラゲラ
衣「大激痛wwこれにはさすがの衣も片腹大激痛www」ヒィーヒィー
和「それが出来れば苦労しませんよ。まったく亦野さんは」プクク
照「念のため病院行く?」
誠子「ちくしょう…なんで私がおかしいみたいな感じに…」
穏乃「ねえ教えてくださいよwwなんてお願いするんですか?www」グイグイ
誠子「しつこいなこいつ」
18:
和「この会を咲さんに知られるのも当然NGです。もし知られて、嫌われたらと思うと……」
照「だ、ダメだ…生きていけない…」ガクガク
誠子「咲ちゃんに知られるのもNG、嫌な思いさせたり傷付けたりもNGなんですね!もう勝手にやってください!」フン
和「話し合いを再開しましょうか、亦野さんも何かあれば遠慮なく言ってくださいね」
誠子「はいはい」
和・照・衣・穏乃「???」←話し合い中
誠子(でも嫌な思いさせたり傷付けたりはNGって、皆咲ちゃんのこと大事には思ってるんだよな…)
?1時間後?
和「えーでは、次の作戦は咲さんを柱にくくりつけておしっこ漏らすのを待つということで…」
誠子「えぇーー!!思いっきり嫌がることしようとしてるーー!!」ガーン
照「おしっこがふとももにたれてきたらそれを舐めとって…」
誠子「そんなことしたら捕まっちゃいますよ先輩!!いやむしろこの人捕まえてー!!」ダレカー
20:
照「冗談だよ、本当にそんなことするわけない」
誠子「そ、そうですよね」ホッ
照「ええしませんよ……しませんとも……」
和「フフフ……するわけないですよ……するわけないです……」
誠子「えっ?ほ、本当にしませんよね?」
和「しませんてば……どうかご安心を……」クックック
誠子「どっち!?何かめっちゃしそうなんですけど!」
照「心配いりませんよ亦野さん……そう何も心配なんて……いりませんよ」フフフッ
誠子「亦野さん!?あんた絶対やる気だろ!」
照「大丈夫だって……まだね」
誠子「いずれやる気なの!?」
和「今回は良い案が出なかったので次回までに各自考えておいてください。ではお開きにしましょうか……咲さん?」
照・衣・穏乃「かわいい!!」
和「はい解散」ニコッ
誠子「何それ!?ニコッじゃなくて何それ!!」
21:
穏乃「帰りにファミレス寄っていきませんか?」
衣「いいな!衣はハンバーグエビフライ食べる!」ピョン
照「パフェ食べたい!あっ、でもチーズケーキも捨てがたい…」ウーン
和「私がケーキを頼みますから半分こしにましょう、照さん」フフッ
誠子「す、すげぇ…会が終わったら普通の女子高生の放課後みたいだ…」
照「ほら誠子行くよ。次は来週末にやるから、その時までに何か作戦考えといてね」
誠子(このままじゃ咲ちゃんの身が危ない……私が何とかしないと……)
?そして次の週末 清澄高校 麻雀部部室?
咲「あっ、亦野さんお久しぶりです」ニコッ
誠子「うん、久しぶり。ごめんね部活もないのにわざわざ呼び出しちゃって」
咲「いえ、それはいいんですけど…なんで亦野さんがうちの部室に?」
誠子「まあ、それは話すと長くなるのでおいといて…今日ここである会が開かれるんだ」
咲「えっ?ある会?」
誠子「そう、『咲ちゃんのおしっこを飲むことについて本気出して考えてみた』の会がね」
22:
咲「……あのー」
誠子「うん」
咲「何言ってるんですか?頭大丈夫ですか?」
誠子「ははっ!その返しは想定済みさ!気にせずじゃんじゃん言ってね!」
咲「何ですかその会?」
誠子「咲ちゃんのおしっこを飲みたいと思っている人の集まりで、メンバーは原村さん、天江さん、高鴨さん…」
誠子「…そして君のお姉さんの四人」
咲「えっ」
誠子「私は会員じゃないんだけど、あるきっかけでこの会のことを知ったんだ」
咲「じょ、冗談ですよね?」
誠子「…本当なんだ」
咲「何で…何でおしっこなんて…」
誠子「私も詳しい事まではわからないんだけど、世の中にはいろんな人がいるってことじゃないかな」
咲「……信じられません」
誠子「うん、私も咲ちゃんの立場だったら信じられないと思う…でも本当なんだ…」
24:
咲「……」
誠子「だからそこのロッカーの中に隠れて、今からあるその会を見てほしいんだ…」
誠子「そしてこっからはお願いなんだけど、会のことを知ってもその四人を嫌わないであげてほしい…」
誠子「四人とも咲ちゃんのことが大好きで大事に思っているんだ…本当に…」
咲「…どうしてその会のことを私に?」
誠子「その四人が咲ちゃんのことを大事に思っているのは本当だけど、もしかしたら間違ったことをしちゃうかもしれない…」
誠子「だからなるべくその会のメンバーと二人きりになったりするのは避けてほしいんだ…咲ちゃんの身の安全のために…」
咲「…」
誠子(やっぱり…ショックだよな…)
咲「…わかりました、ロッカーの中に隠れて本当かどうか確かめます」
誠子「…うん」
咲「お姉ちゃんや和ちゃん達が影でそんなことしてるとは思いません…でも、亦野さんがウソをついているようにもみえません…」
咲「もし本当だった場合は亦野さんの忠告通りにしようと思います」
誠子「…うん、ありがとう。ごめんね」
咲「いえ…」
25:
誠子「…じゃあもう皆来ると思うから、ロッカーに隠れて。途中で出て来たりしたらダメだからね」
咲「わ、わかりました」キィ ガチャン
誠子(四人には悪いけど咲ちゃんの身の安全ためにはこうするしかない…よな…。まあ、本当は会を潰せれば一番良いんだけど…)
誠子(咲ちゃんを連れ去ったりはさすがにしないと思うけど、用心してもらうに越したことはない…)
誠子(それに会のことを知っても、咲ちゃんがあの四人を避けることはないと思う…たぶん……)
ガチャ
穏乃「失礼しまーす!」バーン
衣「来たぞー」ピョン
誠子(来た!!)
穏乃「あれ?まだ亦野さんだけですか?」
誠子「う、うん私だけ。原村さんと宮永先輩ももうすぐだと思うよ」
衣「…」
穏乃「…そうですか」
咲(あんまりよく見えないけど…衣さんと高鴨さんだよね…本当に来た…)
26:
衣「…しずの、ちょっとこっちに来てくれ」
穏乃「…はい」
誠子(ど、どうしたんだ?二人ともこの前と雰囲気が違うような…)
衣「この部屋の気の流れが何か変だ」ヒソヒソ
穏乃「私も直感的に何かおかしいと感じました」ヒソヒソ
衣「ノノカ達が来るまでは大人しくしていたほうがいいな」ヒソヒソ
穏乃「そうですね」ヒソヒソ
誠子「ふ、二人ともどうしたの?」
衣「…何でもない、気にするな」
誠子「前の時はもっと元気だったような気が…」
穏乃「いつもこんな感じですよ」
誠子(も、もしかして気付いたのかな……いやロッカーから咲ちゃんの服がはみ出てるとかでもないし気付くはずは……)
ガチャ
和「すみません、少し遅れまし…」ピタッ
31:
和「…」ジー
誠子(ロッカーの方をじっと見てる!まさか本当に気付いてるのか!?)
和(なぜロッカーの中に咲さんが?……ああ、そういうことですか……亦野さん…)
誠子「ど、どうしたの原村さん?」
和「いえ、何でもないです。皆さんこんにちは……あれ?照さんは?」キョロキョロ
誠子「今日は私だけ先に来たから、でももうすぐ来ると思うよ」
和「そうですか、では私達だけで先に会を始めましょう」
誠子(よ、良かった。気付いてないみたいだ)ホッ
和「えーそれでは、第6回『集まれっ!エトペン大好きっ子!』の会を始めます」
衣・穏乃「!」
誠子「えっ」
衣(これは……会のメンバー四人の間だけで決めた、何かあった時のための偽りの会……)
穏乃(やっぱり私達に良くないことが起こってるんだ……ここは和に合わせよう……)
衣「エトペン大好き!」穏乃「エトペン最高!」
誠子(こいつら……気付いてやがる!!)
32:
一方その頃…
照(どうして誠子は私のことほったらかして先に行ったのかな?おかげでちょっと迷子になっちゃった…)スタスタ
照(少し遅れちゃったし、皆に謝らないとな……)スタスタ
照「っ!!」ピタッ
清澄麻雀部の部室がある旧校舎に一歩足を踏み入れた瞬間……宮永照に電流走る!
照(私の咲レーダーが反応している……)
照(何で……何で部室のロッカーの中に咲が……?)
照(皆ももう集まってるようだし……あっ…そうか誠子が咲に…)
照(まあ原村がいるから何とかなるだろ……となると私が向かうべきは部室ではなく…)クルッ
照(咲の家だ!!)ダッ
照(まだ洗濯前の服や下着が残っていればいいが…)タッタッタ
33:
和「今日もエトペンはかわいいですね」ポムポム
衣「エトペンは衣とノノカを引き合わせてくれた大好きなペンギンだ!」
穏乃「エトペンでドッジボールしたいな?」
誠子(こいつらっ…こういう時のためのウソの会をあらかじめ決めてたんだ…!)
和「ではエトペンを真ん中に置いて…」ポフッ
和「ちゃちゃのんはね♪佐々野っていうんだほんとはね♪」
誠子(何か歌い始めた!?)
衣「だけど考慮しとらんから♪清老頭に振り込んでしまうんだよ♪」
穏乃「かわいいね♪エトペン♪」
誠子(結局最後エトペン!?何の歌だよこれ!!佐々野さんに謝れよ!!)
和・衣・穏乃「アーハッハッハッハ!!」
誠子(……これはこれで気持ち悪いな)
咲(お姉ちゃんもいないし、聞いてた話と違う…亦野さんの勘違いだったのかな…?)
36:
?1時間後?
和「ではそろそろお開きにしましょうか……エトペン?」
衣・穏乃「かわいい!!」
和「はい解散」ニコッ
誠子(くそぅ…最初から最後まで完璧に演じきりやがった…)
誠子(私からおしっこの会のこと言い出しても、とぼけられたらそこまでだし…)
和「どうしたんですか亦野さん?早く帰りましょう」
誠子「…うん」
誠子(ごめんよ咲ちゃん…)
ガチャ バタン
咲「…」キィィ
咲(一体何だったんだろう……結局ずっとエトペンのこと話してたし……)
咲「……私も帰ろっと」
38:
穏乃「…和、もう話しても大丈夫?」スタスタ
和「はい」スタスタ
穏乃「何だったの?」スタスタ
和「部室のロッカーの中に咲さんが隠れてました」スタスタ
誠子(やっぱりバレてたのか…てか、どうしてわかったんだよマジで…)
衣「すごいなノノカ!衣でもそこまではわからなかったのに!」
穏乃「でも何で咲さんがロッカーに…」
和「亦野さんのしわざ…ですね?」
誠子「…うん、そうだよ」
和「ふふっ、ありがとうございます」ニコッ
誠子「えっ……怒ってないの?」
和「形はどうあれ咲さんのことを心配してくれての行動でしょう?感謝はしても怒ることはありませんよ」
誠子「…」
衣「亦野とやら、うちの会長を見くびるなよ。そこを汲み取れぬノノカではない」
40:
和「損得抜きで人のために行動できるというのは素晴らしい事です」
和「これからもあなたはあなたの正義を貫いてください。私達は私達の正義を貫きますので」ニコッ
誠子「…会長」
誠子「って違う違う!!あっぶねぇー、もうちょっとで洗脳されるとこだった!!」
穏乃「真顔で『…会長』だってwww亦野さんおもしろいですねwww」ゲラゲラ
衣「そしてその後の『って違う違う!!』www」ヒィーヒィー
誠子「うおおぉぉぉ!!こいつら殴りてぇぇぇ!!」
和「…亦野さん、私達は咲さんを傷付けたりは絶対にしません。それだけは信じてください」
誠子「うん…何となくわかったよ…」
和「ふふっ、ではファミレスに行きましょう」
衣・穏乃「おー!」
誠子「お、おー…」
誠子(あれ?……何か忘れてるような……)
43:
咲「…はあ」トボトボ
咲(会のことは亦野さんの勘違いだったのかな…)
咲(お姉ちゃんや和ちゃん達のこと疑っちゃったよ……少し罪悪感が…)
ブロロロロ キキィィィーー!!
通行人「お、おい…あの車何か危なくないか…」
咲(いろいろ考えて疲れちゃった…もうちょっとで家に着くし、今日はゆっくり休もう…)スタスタ
通行人「やばい!?おいそこの君危ない逃げろっ!!」
咲「えっ」クルッ
ブロロロロロ!!
咲(あっ……こっちに車が向かってくる……に、逃げなきゃ…)ガクガク
咲(あ、足が動かない……ダメ……もう間に合わない…)ガクガク
咲(ごめんね和ちゃん…来年も一緒に全国に行くって約束したのに……ごめんねお姉ちゃん…妹らしいこと全然出来なくて……)
咲(せっかく仲直り出来たのに……もっといっぱい甘えれば良かった……)
咲「さよなら……お姉ちゃん……」
45:
照「さきぃぃぃーーー!!」バッ
咲「!?おねえちゃ」
キキィィィィィ ガシャン!!
照「咲っ!!大丈夫!?」
咲「う、うん……お姉ちゃんのおかげで大丈夫……」
照「咲っ」ギュウ
咲「お、お姉ちゃん…」
照「バカっ!!何で逃げなかったの!!もうちょっとでぶつかってたんだよ!!」
咲「ご、ごめんなさい……足が動かなくって……」フルフル
照「良かった……本当に良かった……咲ぃ…」ギュウ
咲「こ、怖かったよ……お姉ちゃん…」ポロポロ
照「咲ぃ…咲ぃ…」スンスン
47:
通行人「き、君達!大丈夫か!?」
照「…はい…大丈夫です」
運転手「ううっ……」ガチャ
運転手「すいません…居眠りしてしまってて…怪我された方はいませんか…?」
通行人「馬鹿野郎っ!!幸い怪我人はいないがもう少しでこの子を轢いていたんだぞ!!」
運転手「ううっ…本当にすいませんでした…」フラフラ
通行人「お、おい…壁にぶつかった衝撃で君のほうが怪我してるんじゃないのか?えっと、救急車は何番だっけ…」
運転手「わ、私は…大丈夫です」通行人「万が一があるから!」
咲「お姉ちゃん…お姉ちゃん…」ギュウ
照「怖かったね咲…もう大丈夫だから…」ナデナデ
咲「うん……でもお姉ちゃんどうしてここに……?」
照「あっ……い、妹がピンチの時に駆けつけるのは姉の役目…」
咲「お、お姉ちゃん!ありがとう!」パァァ
咲「今日は家に泊まっていってね、お姉ちゃん」ギュウ
照「ふふっ、そうだな。今日はずっと咲と一緒にいよう」ナデナデ
49:
数日後 清澄高校 麻雀部部室
咲「それでは、第5回『姉より優れた妹なんていないよ!お姉ちゃん大好き!』の会を始めます」
玄「わーい」パチパチ
絹恵「待ってました!お姉ちゃん大好き!」パチパチ
ブルーメンタール妹「フゥー」パチパチ
咲「ふふっ、全員そろってますね。皆さんいつもありがとうございます。特にブルーメンタールさんは遠いのに…」
ブルーメンタール妹「咲会長、お気になさらずに。私も姉を愛する者としてこの会に参加できて嬉しいんです」
絹恵「姉を愛する気持ちに国境はない。っていうことですね」
咲「そうですね」ニコニコ
玄「咲会長何か良いことあったんですか?」
咲「あっ、わかりますか?」ニコニコ
咲「実は……お姉ちゃんと一緒に寝ることが出来たんです!」
玄・絹恵・ブルーメンタール妹「オォー」
55:
咲「幸せな時間だったなぁ」ウットリ
絹恵「良いなー、私もお姉ちゃんと一緒に寝ていろいろとしたいなー」
玄「良かったですね咲会長!……うちのおねーちゃんは最近、弘世さんにあまり会えなくて寂しそうなんです」
咲「そうなんですか…」
玄「でも、おねーちゃんと弘世さんが恋人同士になれるよう私も精一杯頑張ります!」
ブルーメンタール妹「さすが玄さん妹力が高い、勉強になります。私なんかまだまだですね」
玄「そんなことないですよ」
ブルーメンタール妹「日本の姉妹は世界一ィィィィ!!」ビシッ
咲「ふふっ、それでは今日も姉の素晴らしさについて話していきましょうか」
玄・絹恵・ブルーメンタール妹「はい!」
ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ
まこ「…」ジー ←ドアの隙間から見てる
まこ(咲のやつ……隠れてこんなことしとったんか……)
59:
数日後 清澄高校 麻雀部部室
優希「それでは!第5回『色気より食い気!食べたいもん食べて何が悪い!』の会を始めるじぇ!」
洋榎「待ってました!からあげ大好き!」パチパチ
純「腹八分目じゃ物足りない」
智紀「…」カタカタ
洋榎「会長!今日はどんな料理を作るんや?」ワクワク
優希「今日はタコスラーメンを作るじょ!」
純「オレは食うの専門な」
智紀「レシピ検索…」カタカタ
ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ
まこ「…」ジー
まこ(咲に続いて優希まで変な会を……というか何で部室でやるんじゃ……)
62:
数日後 清澄高校 麻雀部部室
久「えーそれでは、第5回『この想いあの人に届け!愛されるよりも愛したいマジで』の会を始めます」
宥「あったか?い」ポワーン
小蒔「zzz」
巴「姫様、姫様起きてください」ユサユサ
小蒔「霞ちゃん……大好きぃ…」ムニャムニャ
久「いいわよ、無理に起こさなくて。ところで、狩宿さんは毎回神代さんの付き添いで来てるけど好きな人はいないの?」
巴「…特にはいませんね」
久「あら残念。松実さんは弘世さんと最近どう?」
宥「ごめんなさい竹井会長、進展なしです…ううぅ…」
久「私も美穂子とあんまり会えてないな……でも、皆早く片思いから脱却出来るよう頑張りましょう!」
オー!! ワイワイ ガヤガヤ
まこ「…」ジー
まこ(部長まで変な会を作とったんか……皆何をやっとるんじゃ……)
67:
数日後 清澄高校 麻雀部部室
美穂子「それでは、第5回『あなたの隣に立候補♪頑張れ恋する乙女』の会を始めます」
華菜「一度でいいから見てみたい、コーチが私にデレるとこ。池田華菜です」
菫「『夏にマフラー』とかけて『私の宥への想いを書いたノート』と解く。その心は、どちらも暑い(厚い)。どうも弘世菫です」
マホ「先日友人に『お金あげるから人の能力をコピーするな』と言われましたが断りました。マネーより真似が好きな夢乃マホです」
美穂子「『ふくじみほこ』3文字かえると『たけいみほこ』。私がこの会の会長、福路美穂子です」
華菜「今日も絶好調だし!」
菫「そうだな!やっぱり恋をすると毎日が楽しいな!私は宥に喜んでもらうため、最近手品を練習しているんだ!」ウキウキ
マホ「うぅ…マホにはまだ好きな人が出来ないのです…」シュン
美穂子「マホちゃん、焦らなくていいのよ。きっと素敵な人が現れるから」ニコッ
マホ「は、はい!今日も勉強させてもらいます!」
ワイワイ ガヤガヤ キャッキャッ 
まこ「…」ジー
まこ(いろいろ言いたいことはあるがこれだけは言わせてくれ………もはや本校の生徒がおらんっ!!)
68:
まこ(皆変な会やりおってからに…しかも何でうちの部室でやるんじゃ…)
まこ(全国の後の打ち上げで仲良くなって、それでそれぞれ会を作ったんか…?)
まこ(会を作っとらんのはわしと和だけか…いや、和も隠れて何かしらやっとるかもしれん…)
まこ(……わしも何か会を作ったほうがいいんかのう…?)
数日後 清澄高校 麻雀部部室
和「えーそれでは、第6回『咲さんのおしっこを飲むことについて本気出して考えてみた』の会を始めます」
照・衣・穏乃「わーい」パチパチ
誠子「…」
和「亦野さん来てくれたんですね」
誠子「うん…この会のメンバーが咲ちゃんに嫌なことはしないっていうのはわかったよ…」
誠子「でもやっぱりおかしいとは思う。だから監視はさせてもらうよ」
和「そうですか。お好きにどうぞ」ニコッ
照「誠子のそういうとこ、嫌いじゃないよ」オカシ モグモグ
70:
和「そういえば照さん、前回は不参加でしたがどうかしたんですか?」
照「い、いや別に何もないぞ。咲の家に泊まって一緒に寝たりなんかしてないぞ」アセアセ
和「なるほど……咲さんが部室にいることに気付いたので、部室ではなく咲さんの家に向かったと…」
和「そして帰って来た咲さんに見つかり、その日は泊まって一緒に寝た。ということですね」
照「…さすが原村」
和「いえ、咲さんに照さんが家に泊まったという話を満面の笑みでされたんで…あと車に轢かれそうになったのを助けてくれたって」
照「…」
和「咲さんを助けてくれてありがとうございます。でも、抜け駆けは禁止ですよ?」
照「う、うるさいな。わかってるよ」
ガチャ
優希「タコスうまー……ってあれ?のどちゃん?」
洋榎「たこたこたこやき♪マントマン♪ おっ?なんや珍しいメンバーやな!何してるん?」
智紀「…衣がいる」
純「こりゃ一体何だ…」
誠子(うわーー!!いっぱい来たーーー!?)
71:
衣「お、おお智紀と純ではないか。ひ、久しぶりだな」アセアセ
純「別に久しぶりじゃねえし…」
優希「咲ちゃんのお姉ちゃんもいるじぇ」
和「ゆ、ゆーき!今日は部活無いはずなのになんで…」
穏乃「わー!人がいっぱいだー!テンション上がってきたー!」ワクワク
ガチャ
久「騒がしいわね……ってあなた達何してるの?」
宥「あっ、穏乃ちゃんだ」
小蒔「ゆ、有名な方ばっかり…」
巴(!? あ、天江衣ちゃんがいる!!)
和「ぶ、部長まで…」
洋榎「くるでー!いっぱいくるでー!」
久「何なのよこれ……」
照「…」ペラッ
誠子(私の第六感が告げている……今のうちに逃げろと……。あっ、宮永先輩の人見知りが発動してる…)
73:
穏乃「天江さん!人がいっぱいで楽しいですね!」ワクワク
衣「そ、そうだな!今日は何かのお祭りかな?」ワクワク
誠子「いや、すごくやばい状況だよこれ」
ガチャ
美穂子「失礼します…ってあら?」
華菜(しまった!今日は部活の日だったのか!……あれ?でも他校の人達もいるな…)
菫「えっ!?ゆ、宥!本物の宥だっ!!」ダッ
マホ「インハイで見た人達がいっぱいです」キラキラ
誠子(やっべーー!!何故か弘世先輩来たーー!!)
久「み、美穂子!?」
美穂子「えっ…竹井さん…?」
宥「す、菫ちゃん…何でここに…」
菫「すごい偶然だね宥!いやぁ会えて嬉しいなー。あっ、そうだ!手品見る?宥に見せようと思って練習したんだ」ウキウキ
洋榎「な、なんやこれ…いったい何が始まるんや…」
智紀(…第三次大戦だ)
76:
菫「でほら、手を開くとコインが消えてるんだ!ど、どうかな?」
宥「わぁ?、菫ちゃんすごーい」パチパチ
菫「ほ、本当?えへへ///」テレテレ
誠子(よ、良かったー。弘世先輩こっちに見向きもしない)ホッ
巴「あ、あのー天江衣ちゃん?」
衣「うん?誰だ?衣の名前を気安く呼ぶな」
巴「だ、だっこさせてもらってもいいかな?」ハアハア
衣「ダメに決まっているだろ!や、やめろ!衣に近寄るな!」
巴「もう我慢できない!」ギュウ!!
衣「うわっ!は、はなせー!」ジタバタ
巴「すごいね衣ちゃん!こんなに小さいのに自分で考えて自分で行動してるんだよね?ほらっ!もっとお姉ちゃんに甘えていいんだよ!」
智紀「…」ジー
衣「こ、怖い!助けて穏乃ー!」ジタバタ
穏乃「えっほ、えっほ」タッタッタ ←テンションが上がって部室内でランニング中
誠子(か、帰りたい……)
77:
美穂子「ふふっ、竹井さんの幻が見えるわ。それともこれは夢かしら?」
美穂子「夢なら何しても大丈夫よね。ほっぺたつんつんしちゃおっと」ツンツン
久「な、何してるの美穂子?」
美穂子「なかなかリアルな感触だわ。ほっぺたむにむにもしちゃいましょう」ムニムニ
久「ちょっ///」
美穂子「…」ムニム…
久「…」
美穂子「…」
久「…大丈夫?」
美穂子「…はい」
華菜「きゃ、キャプテンは最近ほっぺたの柔らかさと麻雀の強さの関係性について調べてるんだし!」
美穂子「えっ?そんなの調べてな…」
華菜「ここは話を合わせてくださいキャプテン」ヒソヒソ
久「そ、そうだったの…」
華菜「そうなんだし!」
78:
久「ところで……これは一体どういうこと?」
和「…どうやらいくつかの集まりが偶然重なってしまったようですね」
優希「しかもこの部室に集まるなんてすごいじぇ!」
誠子(いや、今まで集まりがカブらなかったほうがすごいと思うけど…)
洋榎「あっ!じゃあそれぞれの集まりを紹介しようや!」
和(!? 余計なことを…)ギリィ
洋榎「まずはうちらからや、会長頼むで!」
優希「おう!私達は…」
優希・洋榎・純「『色気より食い気!食べたいもん食べて何が悪い!』の会です!」
智紀「…です」ボソッ
小蒔「楽しそうな会ですね!」キラキラ
洋榎「せやろーさすがやろー」フフーン
優希「自分達で料理を作ったり、どこかに美味しいものを食べに行ったりしてるんだじぇ!」
純「オリジナル料理を考えたりもするぜ」
誠子(わぁぁ、私もその会に参加したかったなぁ)
81:
優希「じゃあ次は部長、お願いだじぇ!」
久「えっ!わ、私達は…」
久(美穂子のいる前で『この想いあの人に届け!愛されるよりも愛したいマジで』の会だなんて言えない…)
久「私と松実さんと神代さんと狩宿さんの四人の集まりで、ちょっとした女子会みたいなものよ……ねえ皆?」
宥「は、はい」
小蒔「そ、そうです」
巴「ほら衣ちゃん!たべっ子どうぶつビスケットだよ!あーんしようねあーん!」ハアハア
誠子「こ、怖がってますから天江さんから離れて…ってすごい力だ!?だ、誰か手伝ってください!」ググッ
小蒔「巴ちゃんまたそんなことして…霞ちゃんに言いつけますよ?」
巴「……今日くらい見逃してくださいよ」
誠子「今日くらいって何!?常習犯なの!?」
小蒔「今すぐその子から離れなさい」ゴオォォォ
巴「すみませんでした!」ドケザ
衣「た、助かった……穏乃ー?穏乃はどこだー?」
穏乃「えっほ、えっほ」タッタッタ
83:
穏乃「えっほ、えっほ……あっ、天江さん!体温まったんで鬼ごっこしませんか?」
衣「うん!」
穏乃「じゃあ天江さんの鬼でスタート!逃げろー」ビューン
衣「あっ、ず、ずるいぞ穏乃!待てー」ビューン
誠子「天江さん?大人しくしてないとたべっ子どうぶつの人呼ぶよ?」
久「それで美穂子達は何の集まりなの?」
美穂子「え、えーっと…」
美穂子(言えない…竹井さんの前で『あなたの隣に立候補♪頑張れ恋する乙女』の会です。なんて言えない…)
美穂子「私と華菜と弘世さんとマホちゃんの四人の集まりで……私達も普通の女子会みたいなものです。ねえ皆さん?」
マホ「はい!」
華菜「そ、そうだし!」
菫「でこうすると…ほら、輪ゴムが移動してるんだ!ど、どうかな?」
宥「ふふっ、すごいね菫ちゃん」ニコニコ
菫「あ、ありがとう宥///じゃあ次はこの透明のコップの中にコインを入れて…」
84:
久(まさか美穂子が女子会をしていたなんて…)
美穂子(まさか竹井さんが女子会をしていたなんて…)
久「…ってあれ?何で美穂子達はうちの部室で女子会をしてるの?」
美穂子「あっ…そ、それは……」
マホ「い、家から来やすいのでマホがここにしてほしいって言ったんです!無断でこの部室使っちゃってごめんなさい!」ペコッ
華菜(本当は清澄の部長がいつも過ごしてる部室で集まりたいっていうキャプテンの乙女心だけど……ごめんな夢乃…)
美穂子「ち、違います!マホちゃんは悪く…」
マホ「ここは話を合わせてください福路会長」ヒソヒソ
マホ「それにここに来ると憧れの清澄の先輩方のオーラみたいなのが感じられて、マホももっと頑張ろうって思えるんです!」
華菜(夢乃みたいな良い子が会員で本当に良かったし)ホロリ
久「そうだったの……ふふっ、いいわよ好きにつかってくれて」ニコッ
マホ「ありがとうございます!」ペコリ
マホ(この清澄の部長さんが福路会長の想い人……いつも良くしてくれる福路会長のためにマホも協力するです!)
久「さてと……それで和達は一体何の集まりなのかしら?」ジトー
和「…」
85:
美穂子(た、竹井さんのジト目…)ドキドキ
優希「のどちゃん達の集まりが一番気になるじぇ!」
洋榎「チャンピオンまでおるとか、うちらの会の次にメンバー豪華やな」
純「衣もいるし、普通に麻雀の会とかじゃねえの?」
誠子(集まって麻雀するだけならどんなに良かったか…)
菫「次の手品はコインが手をすり抜けるっていうのなんだけど…ちょ、ちょっと宥の手に触れてもいいかな?///」
宥「は、はいどうぞ///」スッ
菫「ご、ごめんね?もし嫌だったら言ってね///」ピト
誠子(この人ねぇ、白糸台の部長なんすよ)
和「…衣さん、穏乃、鬼ごっこはやめてこちらへ来てください」
衣・穏乃「はーい」
和「では紹介します。私達は…」
和・衣・穏乃「『集まれっ!エトペン大好きっ子!』の会です!」
照「…です」
誠子(あっ、今回もそれでいくんすね……)
88:
華菜「えっ…そのペンギンてそんなに人気なのか…」
小蒔「うわー素敵な会ですね!」キラキラ
マホ「マホもちょっと入りたいかもです…」
巴「ペンギンのぬいぐるみで遊ぶ衣ちゃん」ハアハア
智紀(何が『集まれっ!エトペン大好きっ子!』だよwwwバーローwww)
久「ふーん……亦野さんも?」
誠子「わ、私は宮永先輩の付き添いで…」
久「なるほど……優希、前に咲とプール行った時に撮った写真ちょっとかしてくれる?」ボソッ
優希「? は、はいだじぇ」スッ
久「ありがと。さあ和、今の会の名前だけど…ウソは言ってない?」
和「はい」
久「正直に言えばこの写真あげるわよ」ピラッ
和「本当は『咲さんのおしっこを飲むことについて本気出して考えてみた』の会です」
誠子(ええーーー!!言っちゃったーー!!)ガーン
91:
優希・純・洋榎・華菜「えっ…」
智紀「プックック…」フルフル
巴「……さすがにこれは」ドンビキ
小蒔「お、おしっこ…///」
マホ「おしっこ?」
美穂子「ちょっとあっちに行きましょうかマホちゃん」
和「ひ、卑怯ですよ部長」
久「そのメンバーでエトペンの会はないと思ったけど……とんでもないものが出てきたわね…」
誠子「な、何で言っちゃったの?」
和「咲さんの写真を見せられて…ついポロっと…」
衣「これはしょうがないな」
穏乃「誰も和を責められない」
照「そ、それで写真はくれるの?くれるんだよね?」
誠子「自分の心配より写真の心配!?わかってたけどあんた本物だな!!」
92:
久「信じられないけど、咲のおしっこを飲みたい人の集まり……でいいのよね亦野さん?」
誠子(…もう隠せないな)
誠子「はい…そうです…」
久「そう……あなた達、ちょっとそこに正座しなさい」
衣「えっ、なんで」
照「そ、それより写真…」
久「正座ァ!!」
照・和・衣「は、はい!」セイザ
穏乃「…」
久「あなたもよ高鴨さん」
穏乃「正座させられる意味がわかりません」
久「はあ?」
穏乃「私達は何も悪いことはしてません」
94:
穏乃「私達の会の目的は咲さんのおしっこを飲むことです。でもそれで誰かに迷惑かけましたか?」
穏乃「咲さん本人にも嫌な思いをさせたり、傷付けたりはしてませんし絶対にしません」
久「…」
穏乃「おしっこに希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、私そんなのは違うって何度でもそう言い返せます」
穏乃「この高鴨穏乃に一点の曇りなしッ!」
久「…その会のこと親に話せる?」
穏乃「親バレだけはご勘弁を!!」ドゲザ
誠子(曇ってた!!一点の曇りどころか100点くらい曇ってたよ!!)
衣「穏乃ww少し諦めが早くないか?www」ヘラヘラ
穏乃「ちょwwそんなこと言うなら次、天江さんいってくださいよwww」ヘラヘラ
衣「やだww怒られるの怖いもんwww」ヘラヘラ
誠子「そこのお二人さん、反省って言葉知ってるかな?」
久「亦野さん、あなたも正座」
誠子(……な、何で私まで)セイザ
96:
洋榎「自分らおもろいな!なあ原村さん、会の名前もっかい言ってみてや」ケラケラ
和「…」
久「会は今回で何回目?」
和「今日が初めてです」
久「…高鴨さん?」
穏乃「6回目です」
優希「そ、そんなにやってたのか…全然気付かなかったじぇ…」
久「で?具体的な活動内容は?」
和「何も活動はしていません。咲さんのおしっこってどんな味かな?という妄想だけです」
久「高鴨さん?」
穏乃「おまる作戦、検尿作戦などいろいろ実行しました。結局どれも失敗で、咲さんのおしっこは回収出来てません」
純「ひでぇ作戦名だな」
久「部室におまるがあったのはそのせいだったのね…」
小蒔(おまる作戦、検尿作戦っと…)メモメモ
101:
久「はぁ……この会のことは咲に言うけど、いいわよね?」
照・衣・穏乃「!」
和「…」
誠子(まあ、そうなるよな…)
優希「部長、会の解散だけで許してあげたらどうだじぇ?」
久「許すかどうか決めるのは咲よ」
和「……この会のことが咲さんに知られて嫌われてしまったら、私はもう生きていけません」スクッ
久「な、なによ…脅すつもり…?」
和「いえ、それくらいの覚悟を持ってこの会を行っているということです」
和「会のことを咲さんに報告するという方は前に出てください。この新免さんからもらった日本刀でお相手しましょう」チャキ
和「斬っていいのは斬られる覚悟のある者だけです」カタナペロリ
ガチャ
咲「あれ?誰かいるのかな?」
和「」
照(あわわっ…動揺してて咲レーダーが働いてなかった…)ガタガタ
103:
咲「わっ!人がいっぱい…ってお姉ちゃん!?」
照「やあ咲」セイザ
玄「こ、これは一体…なぜか穏乃ちゃんが正座してる…」
絹恵「お、お姉ちゃん」
洋榎「あれ?こんなとこで何してるん絹?」
久「も、もしかしてあなた達三人も何かの集まり?」
咲「え?は、はい…いつもは四人なんですが今日は一人休みで…」
優希「ここにいる皆も集まりが偶然重なったんだじぇ」
玄「な、なるほど…」
華菜「宮永達は何の集まりなんだ?」
純「姉妹の妹の方ばっかだから、『姉の愚痴を言う会』とかじゃねえの?」
照・洋榎「えっ…」
咲「ち、違います!…私達はちょっとした女子会みたいなものです///」
照・洋榎「ホッ」
誠子「ホッじゃないですよ宮永先輩、状況わかってます?」
104:
美穂子「あら、宮永さんまで…」
マホ「あっ、宮永先輩です!これで清澄高校麻雀部の人全員集合です!」
優希「…おい、その冗談は笑えないじぇ」
絹恵「お姉ちゃんは何でここに?」
洋榎「ふふふ、実はうちな…『色気より食い気!食べたいもん食べて何が悪い!』の会のメンバーやったんや!」バーン
絹恵「な、なんやってー!!」
洋榎「隠しててすまんかったな」
絹恵「そ、そんな…お姉ちゃんが『色気より食い気!食べたいもん食べて何が悪い!』の会のメンバーやったなんて…」ガタガタ
絹恵「で、その会何?」キョトン
洋榎「知らんのに驚いとったんかーい!!」ビシッ
洋榎・絹恵 キャキャキャッ
誠子(さすが大阪の人、テンション高いなー)
小蒔「わぁぁ!面白いですね!えーっとお金お金…」
誠子「別に今のやりとり有料じゃないよ!?漫才じゃなくて大阪の人の普通のノリだから!!」
105:
咲「あのー…お姉ちゃん達はなぜ正座を…」
久「あのね咲、この人達は…」
和「私達は『集まれっ!エトペン大好きっ子!』の会ですっ!!」
誠子(まだ言ってんのかよ…)
和「会員の皆さん!私達の最大の敵が現れましたよ!今こそ立ち上がりましょう!!」
照・衣・穏乃「?」
誠子(何だよ最大の敵って!会員の皆さんもついて行けてないよ!)
和「エトペンを蹴り上げた…愛宕絹恵を許すな…!」
絹恵「許してくれてなかったん!?」
誠子(うわぁ…本当に『集まれっ!エトペン大好きっ子!』の会で押し通そうとしてるよこの人…)
洋榎「あっ!そうそう聞いてや絹!この正座してる人らな、宮永咲のおしっこを飲む会っていうのやってるらしいで」
絹恵「えっ」
和・照・衣・穏乃「」
咲「」
110:
絹恵「な、何その会…」
咲(ま、まさか…亦野さんの言ってたこと…本当だったんだ…)
咲「お、お姉ちゃん…」フルフル
久「咲…」
優希「咲ちゃん…」
玄「咲会長…」
咲「ほ、本当なの?お姉ちゃん…」
照「……うん」
咲「そ、そんな…」
誠子(私だ…私のせいだ…会の存在を知った時に私が皆を止められていれば……)ググッ
菫「はい、すると帽子から鳩が出てきます!」
宥「すごいすごーい」パチパチ
菫「帽子から鳩が出てきて、ハッとしたんじゃないか?なんちゃって!」ハハッ
宥「えっ…う、うん…」
112:
玄(あれ?おねーちゃんの声がしたような……)クルッ
玄「お、おねーちゃん!?何してるの?」
宥「あっ、玄ちゃん。今ね、菫ちゃんに手品見せてもらってたんだ」ニコニコ
玄「そ、そうなんだ」
宥「うん!」
玄「良かったねおねーちゃん」
菫(えっ…なぜここに妹さんが……というかこの部屋人がいっぱいだな……私と宥の二人きりじゃなかったのか…)
菫(あそこにいるのは照と亦野じゃないか……何で正座なんかしてるんだ…?)
久「宮永照…あなた自分がしたことわかってるの?」
華菜「さすがにちょっと信じられないし…」
純「まあ…いくらなんでもひどすぎるよな…」
優希「変態っ!ド変態っ!der変態っ!」
照「ううぅ…」セイザ
菫「…」
117:
菫「宥…ちょっとごめん…」スタスタ
宥「えっ…」
菫「おい!今、照のこと悪く言った奴前に出ろ!」
誠子(あっ、やっと私達に気付いてくれたんだ…)
菫「私が相手になってやる」
洋榎「はあ?なあ弘世、チャンピオンが何したかわかって言うてるんか?」
菫「知らん。だが照が悪い人間じゃないことは知っている」
照「や、やめて菫…」オロオロ
誠子(やめてください弘世先輩!宮永先輩が罪悪感で死んじゃいます!)
菫「私は照を信じている」
宥「…」
宥(あんな菫ちゃん見たことない……私には見せない顔を……宮永さんには見せてるんだね……)
宥(ダメ…私、嫉妬しちゃってる……言いたくないこと言おうとしてる……)
宥「菫ちゃん…それはちょっとおかしいんじゃないかな…」
119:
菫「えっ…」
宥「いくら菫ちゃんにとって宮永さんが大事な人でも…何をしたかも聞かずに庇うのは違うんじゃないかな…」
玄「お、おねーちゃん?」
宥「それって…」
菫「ゆ、宥?」
宥(言っちゃダメ……言っちゃダメってわかってても……もう止められない……)
宥「あったかくないよね」
菫「あっ…」
玄「!? お、おねーちゃん!」
菫「そ、そんな…私はいつだって宥の…」
玄「ご、ごめんなさい弘世さん!おねーちゃん本当はそんなこと思ってないんです!ね?おねーちゃん?」
宥「…」
誠子(に、二次災害が起こってしまった……)
121:
洋榎「なんや弘世やつ、急に出てきたと思ったら急に落ち込んで」
洋榎「部活の仲間やから守りたいって気持ちはわかるけど、さすがにこれはなぁ…」
洋榎「妹のおしっこ飲みたいなんて、絶対おかしいやん」
絹恵「う、うん…」
洋榎「だいたい姉妹でそんな感情を持つこと自体おかしいねん」
絹恵「っ!」
洋榎「なあ絹?」
絹恵「……そんな感情って何?」
洋榎「え?」
絹恵「姉妹やからそんな感情持ったらあかんなんて、なんでそんなん決めつけるん!!」
洋榎「な、なんや絹!うちが間違ってるって言うんか!」
絹恵「お姉ちゃんはいつも正しいと思う…でもこれだけは私も譲られへん!!」
洋榎「なんやねん大声出して!ケンカ売ってんのか!!」
洋榎・絹恵 ギャーギャー
誠子(はい、二次災害パート2)
122:
久「宮永照……あなたは影でこんな会に参加して、咲に対して不誠実だと思わないの?」
久「あなたと仲直りするために全国まで来てくれた咲に対しての裏切り行為だとは思わなかったの?」
照「……返す言葉もございません」セイザ
久「あ、あんたねぇ…!」
美穂子「竹井さん、少し落ち着きましょう」
久「み、美穂子…」
美穂子「人には隠し事の一つや二つあるものです。それが姉妹だとしても……竹井さんにもあるんじゃないですか?」
久「えっ…」
美穂子「当然私にもありま…」
久「……」ポロッ
美穂子「!?」ギョ
久「美穂子には……私がそんな人間に見えるの…?」ポロポロ
美穂子「えっ?えっ?」オロオロ
久「わ、私……美穂子にだけは……そんな風に思われたくなかった……」ポロポロ
誠子(二次災害パート3。すみません神様、そろそろ勘弁してもらっていいですか?これ以上被害が広がったらもう手に負えません)
125:
巴(はぁ……こういう騒がしいのちょっと苦手……部屋の隅の方で大人しくしてよっと……)
智紀「…」ジー
巴「えっ…ど、どうしたの…?」
智紀「…龍門渕高校二年、沢村智紀」
巴「ええ、知ってるわよ。去年のインハイで大活躍してたから…私は永水女子高校三年、狩宿巴よ」
智紀「…かりじゅくさん」
巴「う、うん…」
智紀「…」ジー
巴(ど、どうしたんだろ…もしかして天江衣ちゃんに抱きついたこと怒ってるのかな…?)
智紀「私も……私もちっちゃくてかわいい幼女が好き……」
巴「え?」
智紀「だから……薄墨初美ちゃんのこと聞きたい……」
巴(えっ…う、うそ……私と同じ幼女を愛でるのが趣味の人……私と同じ……)
巴「こ、こっちで一緒にお話しする?///」
智紀「///」コクリ
127:
絹恵「お姉ちゃんのアホー!」
洋榎「そうやうちはアホや!でもただのアホと一緒にしてもろたら困る!格の違うアホや!」
菫「な、何で怒ってるのかわからないけど…とりあえずごめんね。で、でも私はいつだって宥の味方だよ?」アタフタ
宥「…」ツーン
久「うわーん、私もう帰るー」ビエーン
美穂子「本当にすみませんでした、そういう意味で言ったんじゃないんです。誰か私を力いっぱい殴ってください」ドゲザ
咲「ううぅ…」フルフル
照・和・衣・穏乃「…」セイザ
誠子「これは正座してる場合じゃないですね……どうしましょうか…?」
優希「大惨事だじぇ…」
純「衣が絡んでなかったらすぐにでも帰るんだけどなぁ…」
130:
穏乃(ずっと正座してるから、足がしびれてきちゃった…)モゾモゾ
衣「…」ツンツン
穏乃「ああうっ!ちょっwww足つんつんするのやめてくださいよwww」
衣「大丈夫大丈夫wwこれも修行だwww」
穏乃「いやいやww何の修行ですかwww」
衣・穏乃「www」
誠子「もう君達に反省は期待しないよ。ただ大人しくだけしててくれるかな?」
衣・穏乃「えー」
誠子「ほら、アメあげるから」
衣・穏乃「わーい」
誠子(さて……この大惨事をどうするか……)
誠子(会の皆を止められなかった私のせいでもあるし……何とかしないと……)
ガチャ
智葉「ウォンチュキスミー特別な?♪ 二人だけの秘密?♪」
ダヴァン「失礼しマス!」
132:
誠子「えっ…辻垣内さんと臨海の留学生…?」
ダヴァン「メガン・ダヴァンデス」
純「あんた達も何かの集まりか?」
智葉「いや、違う」
優希「なら何しに来たんだじょ?」
智葉「長野で多くの百合の花が枯れるかもしれないと私の百合レーダーが察知したんで、それを阻止するため急いで来たんだが…」
ダヴァン「私はサトハがラーメン奢ってくれるというのでついてきまシタ」
純「何だそりゃ」
智葉「思っていた以上に酷いようだな……誰か状況を説明してくれるか?」
誠子「私としては百合レーダーの説明をしてほしいのですが…」
智葉「それはまた別の機会にじっくり説明してやろう」
誠子「あっ、やっぱいいです」
智葉「そうか。では状況の説明を頼む」
誠子「は、はい。実は??」←説明中
133:
智葉「なるほど…そういうことか…」
誠子「…はい」
ダヴァン「えーっと…ちょっと待ってもらっていいでスカ…」
智葉「どうした?」
ダヴァン「この惨劇の発端は原村和達のおしっこを飲む会なんですヨネ?」
智葉「惨劇とは難しい言葉知ってるなメグ」
ダヴァン「…その会についてサトハは何も疑問に思わないんでスカ?」
智葉「ん?どういう意味だ?」
ダヴァン「……いえ、何でもないデス」
智葉「そうか。しかし、どうしたものか…」ウーン
ダヴァン(……祖国のお父さん、お母さん。日本はなかなか怖いところデス)
優希「本当にどうしたらいいんだじぇ…」
智葉「…よし、私に任せてくれ」
誠子「えっ」
智葉「この惨劇を食い止めてやろう。まずは愛宕姉妹から…」
135:
洋榎・絹恵 ギャーギャー
智葉「おい愛宕洋榎」
洋榎・絹恵 ギャーギャー
智葉「……もうかりまっか」
洋榎「ぼちぼちでんな!…ってなんで辻垣内がおんねん!?」
智葉「突然だが、なぜ『色気より食い気!食べたいもん食べて何が悪い!』という会に参加しているんだ?」
洋榎「な、なんやいきなり。何でお前に教えなあかんねん…」
智葉「その会では料理を作ったりもしているらしいな……麻雀では特待生でも、料理は苦手なのか?」
洋榎「ほっとけ」
智葉「それとも、妹の料理は美味しくないのか?」
絹恵「えっ…」
洋榎「っ!」ブチッ
洋榎「アホかっ!!絹の作ったからあげは最高や!!」
洋榎「おかんの帰りが遅い時はいつも絹が料理作ってくれとんねん!!」
洋榎「だからそのお礼にうちも料理練習して、上手くなったら絹に作ってあげてビックリさせたろと…」
139:
絹恵「お、お姉ちゃん…」
洋榎「あっ…隠しとこう思たのに……」
絹恵「お姉ちゃん!!」ギュッ
洋榎「うおっ、ど、どうしたんや急に抱きついてきて」
絹恵「お姉ちゃんありがとう!お姉ちゃん好き!」スリスリ
洋榎「す、スリスリすんなや///」
絹恵「私忘れとった、姉より優れた妹なんておらんてこと」
洋榎「な、なんやそれ」
絹恵(今はまだでも…いつか絶対お姉ちゃんを振り向かせる…)
絹恵「お姉ちゃんだーい好き!」ギュー
洋榎(あ、あれ…なんやこれ…めっちゃドキドキする……もしかしてうち、絹のこと…///)ドキドキ
智葉「ふふ、導火線に火がついたようだな」ハナジタラー
誠子「鼻血垂らして何言ってるんですか?」
智葉「やはり姉妹は仲良しが一番だ……せーのっ、すばら!!」
誠子「いや、いきなりせーのとか言われても誰も合わせられませんよ」
142:
純「さっきまでケンカしてた姉妹をあっという間に仲直りさせちまった…」
優希「すごいじぇ!」
智葉「さあ、次は宥菫だな…」
誠子「何ですか宥菫って?松実宥さんと弘世先輩のことですよね」
菫「ほ、ほら宥。トランプの手品だよー…」チラッ
宥「…」プイッ
玄「おねーちゃん、そんな態度良くないよ?弘世さんに謝ろ?」
菫(さっきまでは笑顔で私の手品を見てくれていたのに…どうして…)
智葉「鈍感も行き過ぎると罪だな」
菫「げっ、百合垣内!なぜここに!?」
智葉「誰が百合垣内だ……じゃあメグ、始めてくれ」
ダヴァン「ハ、ハイ…」
ダヴァン「ナイスな椅子……ラクダは楽だ……猫が寝ころんだ……」
菫「?」
144:
ダヴァン「カバをかばう……仏像がぶつぞう……」
菫「お、おい…急に何言って…」
宥「あ…あ…」ブルブル
菫「あっ!や、やめろ!宥の前で寒いダジャレを言うんじゃない!」
智葉「メグは日本語勉強の一環としてダジャレを覚え、その成果を発表しているだけだ。お前に止める権利があるのか?」
菫「くっ…私に止める権利は…ない…!」
誠子(ええぇーー!何でーー!?)ガーン
ダヴァン「梅はうめぇ……パンダのパンだ……」
宥「さ、さむい…」ブルブル
玄「お、おねーちゃん」オロオロ
菫「くそっ…私には宥を助けることが出来ないのか…」
誠子(いや出来ますよね、ダジャレやめさせるだけですよね)
ダヴァン「……板前はそこにいたまえ」
宥「…フフッ」
誠子(あっ、今のちょっと面白かったんだ)
145:
智葉「メグ、とどめだ」
誠子(とどめだって何だよ!)
ダヴァン「…布団がふっとんだ」
宥「あわわ…」ガクガク
玄「これは!ただでさえ寒いダジャレなのに布団がふっとんで無くなってしまうことを想像させ、さらに寒くする!」
玄「おねーちゃんの一番苦手なダジャレなのです!」
菫「ゆ、宥っ!」
菫(どうしよう……あっ!そうだ私のかばんの中に…)ガサゴソ
菫「宥!これを」
宥「えっ…マフラー…?」
菫「う、うん」
宥「これ…私の名前のアルファベットが入ってる…」
菫「宥にプレゼントしようと思って私が編んだんだ。そんなのでも巻けば少しはあったかくなると思うから…」
宥「な、なんで…」
菫「えっ?」
147:
宥「なんで…私にマフラーのプレゼントを…」
菫「そ、それは…」
菫(宥のことが好きだから!大好きだから!)
菫(言えよ私!好きだって!たった3文字だろ!)
菫(今言わなくていつ言うんだよ!そもそもマフラーだってだいぶ前に完成してた!渡す勇気がなかっただけだ!)
菫(マフラーを渡す時は告白する時だって決めてただろ!好きだって言えよ!)
菫(言えよ!わかった言うよ!言うから押すな!絶対押すなよ!)
菫(押すなよ、絶対押すなよ……)
菫(…押せよっ!私の背中を押してくれよっ!)
菫(……アーチェリーの神様、私は今後一生何も射貫けなくても構いません。だから…)
菫(宥のハートを射貫く勇気を……告白する勇気をください!!)
菫「…」
菫(……よーし、言うぞー)
智葉「早く言えよ」
148:
菫(そうだ!私はシャープシューター菫だ!私に射貫けないものはない!)ゴオォォ゙
宥(す、菫ちゃんが麻雀の時みたいに真剣な顔に…)
菫(一発で決める!)ピクッ
宥(右手が動いた!ターゲットは…)チラッ
菫「…」キリッ
宥(…私だ)
菫「宥……嫌だったらかわしてくれてかまわない……」ジリ
宥(す、菫ちゃん…)
菫「…宥」ギュッ
宥(わ、私…菫ちゃんに抱きしめられてる…)
菫「…好きだ」ボソッ
宥(み、耳もとで…///)
菫「宥のことが大好きだ」
宥「は、はい///」フニャー
151:
宥「私も好きです///」
菫「…ありがとう」ギュ
玄「良かったね…おねーちゃん…」グスッ
誠子「おめでとうございます、弘世先輩」
智葉「素敵な百合カップルの誕生だな」ハナジダラー
宥「さっきはごめんなさい…私、嫉妬しちゃって…///」
菫「そうだったのか…ごめんね気付かなくて…」
宥「す、菫ちゃんは悪くないよ…」
菫「宥…心があったかくなる手品があるんだ…目を閉じてくれるかい?」
宥「…うん」
智葉「お、おい…まさか」
宥・菫 チュッ
智葉「リンカイ!!」ハナジブーッ!!
純「うわぁ…オレ歯の浮くようなセリフ聞くと背中が痒くなるんだよなぁ」ポリポリ
153:
誠子「鼻血が噴水みたいに…だ、大丈夫ですか?」
智葉「ふふ、私としたことが…まだ少し侮る気持ちが残っていたようだ…」
誠子「あ、大丈夫そうっすね」
菫「宥のためなら火の中だって熱くない」ギュ
宥「私も、菫ちゃんのためなら氷の国でも水着で行けるよ」ギュ
純「ああ、背中が痒い!もうやめてくれ!」カキカキ
菫「そこの仮眠用のベッドで一緒にあたたまろうか。さあ、お姫様だっこでつれて行ってあげよう」グイッ
宥「あっ///お、重くないかな?」
菫「ふふっ、全然重くないよマイエンジェル」ニコッ
純「うわぁぁぁやめろって!背中がむず痒い!助けてくれ国広君!」カキカキカキ
優希「ノッポが壊れたじぇ…」
智葉「メグ、ありがとう。おかげで良いものが見れた」ハナジタレナガシ
ダヴァン「い、いえ…」
智葉「愛宕姉妹、宥菫はくっついたが…問題は部キャプだな…。部キャプとは清澄の竹井と風越の福路のことだぞ、亦野」
誠子「へぇ?」スマホ イジイジ
155:
久「もー帰るー、離してー」ウワーン
小蒔「ちょ、ちょっと待ってください竹井会長」
久「急に泣き出して、どうせ皆変な女とか思ってるんでしょー」ビエーン
小蒔「誰もそんなこと思ってませんから…ほら、涙拭いてください」
美穂子「本当にすみません。誰か焼けた鉄板を持ってきてくれませんか?その鉄板の上で土下座します」ドゲザ
華菜「や、やめてくださいキャプテン!」
マホ「ふ、福路会長落ち着いてください!」
優希「部長があんなに泣いてるの初めて見たじぇ…」
誠子「風越の福路さん、ずっと土下座してますね…」
ダヴァン「見てられまセン…」
智葉「……ちょっとそこの二人、こっちに来てくれ」
華菜「えっ?な、何で臨海の辻垣内がここに!?」
マホ「わぁぁカッコいい人がいます///」
智葉「神代もこっちに来てくれ」
小蒔「あっ、辻垣内さん」
157:
華菜「何の用だ?今キャプテンが大変なんだし」
智葉「福路の好きな人は誰だ?」
華菜「はあ?そ、そんなのキャプテンの許可もなしに言えるわけ…」
マホ「福路会長は清澄の部長さんにラブなんです!会の時にいつも話してます!」
小蒔「えっ…」
智葉「そうか、ありがとう」
マホ「はい!」
智葉「神代、その竹井の好きな人は知っているか?」
小蒔「私の口から言っていいのかわかりませんが…竹井会長の好きな人は福路さんです…」
智葉「…つまり両想いということだな」
華菜「! じゃ、じゃあそのことを二人に教えれば」
智葉「ダメだ。手を出すな」
マホ「えっ…な、なんでですか?」
智葉「この壁は二人だけで乗り越えるべきだ」
小蒔「…」
160:
華菜「はあ!?何言ってるんだ!お前は関係ないからそんなことが言えるんだし!」
華菜「キャプテンはいつも竹井の話ばっかりして、竹井にベタ惚れなんだ…もし仲直り出来なかったらと思うと…」
純「オレはこの人に賛成だぜ、流れを変えたいなら自分で動くしかねえ」
優希「私も部長は心配だじぇ…でもその程度で終わる関係なら最初から願い下げだと思うじょ」
華菜「お、お前らっ…!」
ダヴァン「私もサトハに賛成です」
マホ「マホもです///」
小蒔「そうですね…私達は何もするべきではないかもしれません…」
華菜「キャプテンは竹井が急に泣き出したせいで動揺してるんだし!だから一旦私達が仲直りの手助けを…」
智葉「心の準備のアルナシは待ってくれない。福路を信じろ」
華菜「華菜ちゃんは誰よりもキャプテンを信じてるし!キャプテンはいつも正しい行動をとれる人だ!」
華菜「でもいつも通りがうまくいかないこともあるし!」
玄「……池田さん。福路さんと、福路さんが好きになった竹井さんを信じて見守ろう?」
華菜「でも…」
智葉「…おそらくお前は福路に何かあるごとに助け舟を出してやってるんだろうが、もうやめろ」
166:
智葉「お前はもう十分福路を助けた…あとは見守ってやれ…」
華菜「……お前は…もしここで仲直り出来なくても、後日両想いの事実を教えれば大丈夫だと思ってるのか?」
華菜「ふざけるなし!一度負った傷はそう簡単に消えはしない!一生トラウマになって付きまとう場合だってある!」
智葉「……そうなったらそこまでの関係だったというだけだ」
華菜「お前鬼かよ…私はもうキャプテンが泣くところは見たくないんだよ…」
智葉「…百合のためならば」スッ バサッ
ダヴァン「!? さ、サトハいいんでスカ!?こんなとこで眼鏡と髪を…!」
智葉「…私は鬼にも悪魔にもなろう」シュル ポヨン
ダヴァン「さ、サラシまで取って…」
玄「良かったねおもちさん、サラシの束縛から解放されて」オモチ ナデナデ
智葉「部キャプは正義!正義とは百合!壁を乗り越えてこそ美しい花が咲く!二人の百合力を信じろ…必ず上手くいく…」
華菜「…」
智葉「お前はさっき福路が竹井にベタ惚れだと言ったな?では見てみようじゃないか…」
智葉「果たして本当にベタ惚れしているのはどちらなのか」ニヤリ
誠子「それよりサラシしてた理由教えてもらっていいですか?正直今までの中で一番ドン引きなんですけど」
169:
久「うぅ…」グスッ
美穂子「本当にすみませんでした」ドゲザ
美穂子「いくら親しくても言えない事もあるという意味で、決して竹井さんを侮辱するつもりで言ったんではないんです」
美穂子「少し興奮気味だった竹井さんを落ち着かせようと思ったのですが……軽率な発言でした」
久「…」
美穂子「私の顔も見たくないと思いますので、すぐに部屋から出ていきますね」スクッ
久「あっ…」
美穂子「もうここには来ないので……安心してください……」
華菜「!? キャプテン!『あなたの隣に立候補♪頑張れ恋する乙女』の会はどうするんですか!」
久「っ!」
誠子(そんな名前の会だったの!?)
美穂子「ごめんなさい華菜…私はもうその会に参加出来ないわ…」
華菜「そ、そんな…」
久(えっ…頑張れ恋する乙女ってことは…美穂子、誰か好きな人がいるの…?)
171:
久(そうよね…美穂子にも好きな人ぐらいいるわよね…なんで気付かなかったんだろう…)
華菜「お、おい辻垣内…」オロオロ
智葉「…大丈夫だ、落ち着け」
久(最悪の状況ね……でも……悪い待ちの時ほど和了れるのが私じゃないの!)
久(状況が悪いとか才能がないとか…そんなことを思っていたとしても…)
久(立ち止まらずに一歩一歩進んでいけば…何か必ず違う景色が見えてくるはず…!)
久(それに私は『この想いあの人に届け!愛されるよりも愛したいマジで』の会の会長、ここでオリたら会の皆に申し訳ないわ…)
久(悪待ちの神様……今だけは……今だけは私に一歩踏み出す勇気をください!!)
久「…」
久(……よーし、踏み出すわよー。あと10秒したら踏み出すわよー)
久(カウントダウン、スタート!10、9、8、7、6…)
美穂子「それでは…失礼します…」スタスタ
久「あっ!ちょっと待って!あと5秒待って!」
美穂子「…」ピタッ
久「5、4、3、2、1、……美穂子。私、あなたに隠してたことがあるの」
173:
美穂子「…」
久「これを…見てくれる…?」スッ
誠子「何あれ…手帳?」
優希「おおっ、あれはうちの学校の生徒手帳だじぇ!」
久「私ね…生徒手帳の中に…美穂子の写真を入れてるの…」
美穂子「……えっ?」
久「合同合宿の時に撮った写真よ…ごめんなさい、美穂子からしたら気持ち悪いと思うけど…」
久「私…こう見えても結構メンタルが弱くて…すぐ落ち込んだり、立ち止まってしまったりするんだけど…」
久「そんな時にこの写真を見ると……すごく元気が出てきて、頑張ろうって思えるの…」
美穂子「ど、どうして私の写真を…」
久「……美穂子のことが好きだから」
美穂子「!」
久「さっきは急に泣き出してごめんなさい…でも…」
久「これが私なの…こんなカッコ悪くて臆病なのが…私の正体なの…」
久「それでも!あなたのことを好きな気持ちでは誰にも負けない!だからっ…だから私と…付き合ってください!」
175:
美穂子「…竹井さん」
久「は、はい」
美穂子「その告白の返事をする前に言わないといけないことがあります」
久「えっ…な、何?」
美穂子「私もあなたに隠していたことがあるんです…これを見てください」スッ
久「こ、これ…」
美穂子「竹井さんと私の赤ちゃんの母子手帳です」
一同「え?」
美穂子「私が作りました」
ダヴァン「あわわ…お、おまわりさんこっちデス!このオッドアイの人デス!」
誠子「お、落ち着いてくださいダヴァンさん」
智葉「生徒手帳VS母子手帳か…さあ、どっちが勝つかな」フフフ
誠子「何の勝負かわかりませんがヤバさでは母子手帳の圧勝でしょ!!」
久「保護者の氏名のところに『竹井久』『竹井美穂子』と書いてあって…子の氏名のところに『竹井久美』って…」
美穂子「赤ちゃんの名前は久美(くみ)です。竹井さんと私の名前から1文字ずつとって、ずっと美しくという意味も込めてます」ウフフ
180:
華菜(キャプテン…)
久「…」
美穂子「竹井さん…私もあなたが好きです…こんなものを作ってしまうほどに…」
美穂子「竹井さんはカッコ悪くも臆病でもありません…あなたから告白されるまで何もしなかった私の方がカッコ悪くて臆病です…」
美穂子「これが私の正体です……でも、あなたを好きな気持ちでは誰にも負けません…」
美穂子「こんな私でよければ…あなたの恋人にしてくれますか?」
久「……ええ、喜んで」ニコッ
誠子(喜んだーーー!?)
ダヴァン「あわわ…おまわりさんこっちデス!ハイ、全員デス!この部屋の人間全員デス!」
誠子「ダヴァンさん落ち着いて!!決して全員ではないから!!」
久「美穂子…私今すごく幸せよ…」ギュッ
美穂子「わ、私もです///」ギュ
智葉「……」
誠子「あれ…ど、どうしたんですか辻垣内さん…?」
智葉「私は…小さい頃、透明人間になりたかったんだ…」
183:
智葉「透明人間になって…百合カップルのいちゃいちゃを思う存分見られればなって…」
誠子(うわぁ…どうしたんですかって聞かなきゃよかった…)
智葉「でも大きくなるにつれ、人間は透明になれないと知り…絶望した…」
智葉「だから私の前でみんながいちゃいちゃしてても素直に喜べないんじゃないか…ずっとそんなこと思ってたんだ…」
智葉「でも今……」
智葉「嬉しいしかない…自分のこと以上!!」ポロポロ
誠子「…」
智葉「おめでとうみんな…ありがとね…」ポロポロ
誠子「よしよし、これ終わったら病院行こうね?」
久「私、美穂子と恋人同士になれたらしたかったことがあるんだけど…」
美穂子「ふふっ、もう私はあなたのものなんですから何をしてもいいんですよ?」
久「ありがとう。……美穂子の目、綺麗だからいつまでも見ていたいけど…今だけは閉じてくれる?」
美穂子「…はい」メヲトジル
久・美穂子 チュゥゥゥゥ
智葉「サンコロ!!」ハナジブーッ!!
186:
華菜「良かったし…本当に良かったし…」グスッ
マホ「福路会長!おめでとうございます!」
小蒔「お二人とも、見事でした」ホロリ
誠子(マジかよ…この人達普通に祝福してるよ…)
純「母子手帳を作ったっておい…」
優希「ちょっと怖いじぇ…」
玄「でも二人とも幸せそうだから、良いんじゃないかな…たぶん…」
誠子(これが正常な反応だよな…)
美穂子「あのー、竹井さんのこと名前で呼ばせてもらってもいいですか?」
久「もちろんよ。私もそのほうが嬉しいわ」
美穂子「じゃあ……ひ、久さん…」
久「ふふっ、なぁに美穂子♪」
美穂子「本当に私なんかでいいんですか?」
久「私なんかなんて言わないで、美穂子しか考えられないわ…あの母子手帳が本当になるよう私も頑張るから…」
誠子(清澄の部長さん、キャパシティ大きすぎだろ……さすが全国優勝した部の部長さんだ……)
190:
美穂子「ありがとうございます…久さん…」
久「……美穂子の目、綺麗だからいつまでも見ていたいけど…今だけは閉じてくれる?」
誠子(えっ…ついさっきと同じセリフ…)
美穂子「はい」メヲトジル
久「口を開けて」
美穂子「? は、はい」アーン
久「…」タラー
誠子「つ、唾を垂らして飲まそうとしてる!?結局どっちも変態かよ!!」
ダヴァン「あ、ああ…私の中の常識が崩れようとしてマス…に、日本の常識はアメリカの常識とは違うんでしょウカ…あれ…?」
ダヴァン「そもそも常識ってナンダ?」
誠子「帰ってきてダヴァンさん!あなたはちゃんと正常ですから!!ていうかそこの二人もここでそれはやらないで!!」
久「わ、わかったわよ。美穂子、またあとでね」
美穂子「はい、またあとで」ニコッ
智葉「あとでとは具体的にいつなんだ?それと場所も教えてくれ」
誠子「あんた見に行く気まんまんだな!!場所教えてくれじゃなくて百合レーダーとやらで何とかしろよ!!」
191:
小蒔(竹井会長が福路さんと恋人同士になれて良かった…私も頑張らないと…)prrr
小蒔「あっ、電話が……はい、もしもし」
霞『小蒔ちゃん?今どこにいるの?』
小蒔「え、えーっと…ちょっと巴ちゃんと散歩に…」
霞『また散歩?心配だから早く帰って来てね』
小蒔「あのー…帰ったら膝枕してくれますか?」
霞『えっ…ええ、もちろんいいわよ。というか、いつもしてると思うけど…』
小蒔「すぐに帰ります!待っててくださいね!」
霞『ふふっ、待ってるわ。じゃあ、またあとで』
小蒔「はい!」ピッ
小蒔「巴ちゃん!今日は早く帰りましょう!巴ちゃ…」
巴「でね!そしたらはっちゃんがおにぎりを一生懸命食べてて!私キャーカワイイーってなっちゃって思わず力いっぱい抱きしめたら」
智紀「うんうん!」
巴「『巴ちゃん痛いですよー。そんなにおにぎりがほしかったんですかー?はい、あーん』って!」
智紀「すごいすごい!幼女のあーんすごい!」キラキラ
194:
小蒔「…」
巴「私心の中で、天使かよっ!って思わずツッコんじゃった」
智紀「衣もファミレスに行くとハンバーグエビフライを嬉しそうに食べるの!そして満面の笑みで『おいしいーっ』って!」
巴「衣ちゃんがハンバーグエビフライ!?すごい!最高だね!ダブル役満だね!」
智紀「うん!それで私も我慢できなくなって、頭なでなでしたら『な、なでるなー』って言ってジタバタするの!」
巴「トリプル役満キターーー!!」
智紀「巴ちゃん!私こんなに楽しく話せたの初めて!」
巴「私も!智紀ちゃんと話してると楽しい!」
智紀「私ね……高校卒業して大学も卒業したら、小さい女の子向けの麻雀教室を開こうと思ってるの……」
巴「何それ!すごいね!」
智紀「そのために麻雀いっぱい練習して、来年こそは全国で優勝する…それでなるべく有名になる…」
巴「うんうん!有名になったほうが生徒が集まるよね!私、来年は龍門渕を応援するよ!」
小蒔「おい」
智紀「その麻雀教室…もし巴ちゃんと一緒にやれたら…すごく嬉しいな…」
巴「えっ///」
195:
巴「い、いいの?」
智紀「うん!あっ…でも巴ちゃんは巫女さんだから難しいかな…?」
巴「ううん!全然大丈夫!」
小蒔「おい六女仙」
智紀「嬉しい…約束だよ?巴ちゃん」
巴「ええ…約束よ、智紀ちゃん」
小蒔「さあ巴ちゃん、帰りますよ」グイッ
巴「ひ、姫様!?ちょっと待ってください!智紀ちゃんとまだまだ話したいことが」ズルズル
小蒔「霞ちゃんの膝枕のために一刻も早く帰りましょう」グイグイ
巴「そ、そんなぁ…」ズルズル
智紀「ま、待って!せめて電話番号の交換を」バッ
純「おっと、ダメダメ。智紀に変な友達が出来たらオレが透華に怒られちまう」ガシッ
巴「智紀ちゃん!」ズルズル
智紀「離れたくないよ巴ちゃん!やっぱりやだ!」
巴「私また生まれてくる!きっとまた帰ってくる!だから見つけて!私のこと見つけてね!きっとよ智紀ちゃん!きっと、きっとよ!」
198:
智紀「忘れないよ絶対!姿も記憶も関係ない!私わかる、巴ちゃんのこと絶対見つける!絶対、絶対見つけるから……!」
純「一体何なんだよ…」
小蒔「月の社に封印しますよ巴ちゃん?では皆さん、お先に失礼します」ガチャ
巴「……智紀ちゃん」
 
バタン!!
智紀「…」
純「智紀…」
智紀(ずっと…ずっと待ってるから…巴ちゃん…)
智葉「どうやら新しい百合の花が咲いたようだな」フフッ
誠子「は、はあ…」
智葉「私も百合カップル限定の雀荘とかやろうかな……いや、いっその事小中高一貫の百合学校を建てようか…なあ皆?」
純「いや、なあって言われても…」
優希「意味がわからないじぇ」
誠子「辻垣内さんこの部屋に入ってきてからずっと何言ってるんですか?」
202:
絹恵「お姉ちゃん、今日は一緒に寝ような」ギュッ
洋榎「わ、わかったから!わかったから一旦離してー!」
宥「ううぅ///」モジモジ
菫「ほら宥、もっとこっちに寄ってくれていいんだよ。おいで」
美穂子「久さん、さっきのぎゅーって抱きしめるのもう一回やってください///」
久「ふふっ、はいはい」ギュー
智葉「この部屋すごいな」ハナジタラリ
誠子「…はい、あなたを含めて」
咲「…」フルフル
照・和・衣・穏乃「…」セイザ
優希「あとはこの五人だじぇ」
智葉「そうだな…」
ダヴァン「さ、サトハ…私もう帰りたいデス…」ブルブル
203:
誠子「この人達ずっと正座してたんですか…」
和・衣・穏乃「…」セイザ
照「…」ペラッ
誠子「何で一人だけ本読んでんの!?」ガーン
照「あっ、私達の番?」パタン
誠子「別に順番とかじゃないですよ!!」
和「わかってますよ……じゃあ皆さんいきますよ」
照・衣・穏乃「…はい」
和「せーのっ」
照・和・衣・穏乃「すいませんでしたっ!!」ドゲザ
咲「…」
和「『咲さんのおしっこを飲むことについて本気出して考えてみた』の会は今日限りで解散しますので、どうかお許しを!」
咲「……なんで、こんな会を…?」
照・和・衣・穏乃「…」
207:
咲「……高鴨さんは、何でこの会に参加してるの…?」
穏乃「ま、麻雀の強い咲さんのおしっこを飲むことが出来れば、私も強くなれると思って…」
衣「衣も同じ理由だ!」
華菜「いや、どんな理由だし!」
純「とんでもねえ思考回路だな…」
咲「…あんまり偉そうなことは言えないけど…そんな会に参加するより、一秒でも長く牌に触れてたほうが強くなると思うな」
誠子(すごい正論がきた!!)
衣・穏乃「あっ、そっか」
誠子(そっかじゃねーよ!!何あっさり納得してんだよ!!)
衣「咲がそう言うなら間違いないな!」
穏乃「そうですね。当たり前すぎて逆に思いつかなかったですね」
衣・穏乃「ハッハッハッハッハ」
玄「穏乃ちゃん…」
咲「……和ちゃんはどうして?」
和「そ、それは…」
211:
和(咲さんが好きだからなんですけど…抜け駆けは禁止って照さんと約束してますし…かといってテキトーな嘘は言えませんね…)
和「……すみません。理由は言えません」
優希「のどちゃん、ここにきてそれはないじぇ…」
ダヴァン「これ以上何を隠す必要があるんでスカ…」
咲「…うん、わかった。お姉ちゃんはどうして?」
照「咲が好きだから」
和(ええぇーーーー!!)
照「家族としてじゃなくて、一人の女性として好きだから」
和(ええぇーーーー!!)
照「ライクじゃなくてラブ」
和(ええぇーーーー!!)
咲「えっ……ほ、本当に…?」
照「うん。好きだよ咲」
咲「///」カァァ
和(ええぇーーーー!!)
216:
優希「つまり、咲ちゃんのお姉ちゃんは咲ちゃんのことが好きだったのか」
純「好きなのはわかったけどよ…それでおしっこを飲みたいっていうのはおかしいだろ…」
誠子(この人にその理屈は通用しないよ)
照「? 好きな人のおしっこを飲みたいと思うのは普通」
誠子(ほらね)
華菜「いや普通じゃないし」
智紀「明らかに異常…」
ダヴァン「もう何が正しくて何が間違ってるのかわかりまセン」
マホ「もう何が正しくて何が間違ってるのかわかりません!」
智葉「…人生とはそういうものだ」
誠子(人生につなげんなよ!)
咲「……私、許します」
一同「え?」
咲「ちゃんと謝ってくれましたし、もう会も解散するって言ってくれたんで……」
218:
照「さ、咲…」
咲「でも、もう隠れてこそこそするのはダメだからね」
照「咲っ!!」ギュッ
咲「わっ」
和「な、何抱きついてるんですか!」
照「咲ぃ、ありがとう」ギュー
咲「く、苦しいよお姉ちゃん」
純「こ、これでいいのか?」
優希「咲ちゃんが許したんだから、いいと思うじぇ」
華菜「まあ宮永本人が許してるなら私達は何も言えないし」
誠子「え、なんで?なんでこんな簡単に解決したの?」
智葉「自分の気持ちと姉の気持ちが同じとわかったからだろう」
玄「ふふっ、そうですね」
ダヴァン「どういうことだってばよ…デス…」
マホ「どういうことだってばよです!」
220:
咲「それと…お姉ちゃん……私もお姉ちゃんのこと好きだよ///」
照「えっ…う、うそ…」
咲「ほ、本当だよ///」
照「……今までの流れでいくと、ここはキスする場面だよね」
咲「えっ?」
和「!? ちょっと照さん!」バッ
智葉「まあまあ、落ち着け」ガシッ
和「は、離してください!咲さんがぁ…」ジタバタ
智葉「泣きそうな顔をするな、受け入れるかどうかは宮永咲が決めることだ」
和「で、でもぉ…」
照「咲…」スッ
和(ああ……私の生きる目的が消えようとしています……でも…)
咲「あっ…お姉ちゃん…」
和(咲さんの幸せそうな顔を見ると……私に止めることは出来ない……)ツー
咲・照 チュッ
226:
照「…咲」ギュッ
咲「お姉ちゃん」ギュ
優希「の、のどちゃん…だ、大丈夫か?」
和「…」
優希「し、死んでるじぇ」
智葉「よし、あとはこの会のメンバーと宮永咲を残して皆帰るぞ」
誠子「死者が一名出たみたいなんですが…」
智葉「きっと大丈夫だ。ほら部屋から出るぞ」
菫「おい照」
照「おおっ、菫!見て見て!私の妹だよ!」
菫「知ってるよ。それより話は聞いた……妹さんは許してくれたみたいだがもう一度ちゃんと謝っとけよ」
照「う、うん…どう謝ればいいかな?」
菫「そうだな……おしっこを飲みたいって言ってすいませんでした。でいいんじゃないか?」
照「ははっ!何かそのセリフ面白いね!」
菫「笑うなッ!!」
230:
菫「まったく……じゃあ行こうか宥」ギュ
宥「うん///」
誠子「はぁ……私も帰ろうっと」
菫「亦野、お前は残れ」
誠子「えっ」
菫「照がおかしな行動をしないか最後まで見てやってくれ」
誠子(それ本当はあなたの役目じゃないんですかね…)
菫「頼んだぞ」
宥「玄ちゃんも行こう」
玄「うん!じゃーねー穏乃ちゃん」
穏乃「あっ、はい」
純「衣…お前は既に十分強いだろ…何でこんな会に参加したんだよ…」
衣「うう…」
純「県予選が終わった後…国広君がオレ達を家族に例えて、確かオレはお父さんだったよな…」
純「だからお父さんとして言わせてもらう……こんなことしちゃダメだろ!!」
236:
衣「だって…」
純「だって何だ?」
衣「今年の県予選に負けたのは…衣のせいだから…」
純「えっ…」
衣「衣がもっと強くなって…来年は県予選に勝って全国で優勝して…皆で思い出をつくりたかったんだ…」
衣「来年は最後の夏だから…」
純「……そういうことだったのか」
衣「…うん」
純「そうか……こりゃ怒れねえな…」
誠子「ええーー!?怒ってお父さーーん!!」
純「でも、もう一回ちゃんと謝っとけよ。お父さんも一緒に謝ってやろうか?」
衣「一人で大丈夫だからっ、お父さんは帰って!」
純「そ、そうか。母さんにはオレからうまく言っとくから」
誠子「あなたノリノリですね」
238:
久「咲、何かよくわからないけど……とりあえず良かったわね」
咲「はい!ありがとうございます!」
久「ふふっ、じゃあ先に帰るわね。行きましょう美穂子」
美穂子「久さん!久さん!」
久「なに?美穂子?」
美穂子「えへへ?、呼んでみただけです」ギュー
久「もう、美穂子ったら///」ナデナデ
誠子「そういうのは部屋出てからやってもらえますか?」
純「智紀もいつまでも落ち込んでないで帰ろうぜ」
智紀「…うん」
智紀(巴ちゃん……あなたにまた会える日を想って……VIPにスレを立てるね…)カタカタ ターン!
 「狩宿」って「かりじゅく」って読むんだなwwwww私ずっとwwwww
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/XX/XX(日) 16:37:40.60 ID:tmkeyped0
 ずっと・・・ずっと待ってるから・・・
240:
絹恵「お姉ちゃん、私達も帰ろう」ギュ
洋榎「そ、そうやな///」
優希「のどちゃんが心配だけど…早く帰ってタコスを食べたいじぇ!」ビューン
華菜「おーい、夢乃も帰るぞー」
マホ「…」
ダヴァン「サトハ、早くこの部屋から出まショウ」
智葉「わかったわかった」
マホ「あのー…」
ダヴァン「えっ…わ、私でスカ?」
マホ「私、高遠原中学二年の夢乃マホです」
ダヴァン「わ、私はメガン・ダヴァンと申しマス。というか中学生が何でこんなとこに…」
マホ「この後もしお暇でしたら…一緒にご飯でも…///」
ダヴァン「ご、ご飯?」
マホ「ダメですか?」ウルウル
ダヴァン(か、カワイイ…でも、この子もここにいたということは…変態予備軍のはずデス…)
243:
マホ「そしてご飯のあとは……キャッ///」ポッ
ダヴァン「えっ」
マホ「ダヴァンさんに押し倒されたら…ハア…マホいくら抵抗しても…ハアハア…力じゃ敵いません…ハアハア!!」
ダヴァン(変態予備軍どころか一軍でシタ!!)
智葉「よし、近くのファミレスにでも行こうか」
ダヴァン「サトハ!?」
マホ「やったです!」
智葉「お金は私がだそう。メグも好きなだけラーメンを食べるといい」
マホ「ありがとうございます!ダヴァンさん、よろしくお願いします!」
ダヴァン「そ、そんなぁ…」
マホ「早く行きましょう!」グイグイ
ダヴァン「た、助けて?」
ガチャ バタン
照「まったく、騒がしい奴らだ」
誠子「あなたがそれを言いますか…」
247:
誠子(これでこの会のメンバーと咲ちゃん以外は帰ったけど…)チラッ
和「…」
誠子(…原村さんどうすんの?)
穏乃「咲さん、本当にすいませんでした!」ペコリ
衣「すいませんでした!」ペコリ
咲「や、やめてよ。怒ってないから」アタフタ
照「咲…私ももう隠し事はしないから…ごめんね」
咲「…うん。約束だよ、お姉ちゃん」
穏乃「ほら、和も謝ろう?」
和「……抜け駆けは禁止って言ったじゃないですか…照さん…」
照「うっ」
穏乃「しょうがないよ和、恋にルールなんてないんだから」
和「咲さんがお姉さんのことを好きだって、私もわかってましたよ…でも…」ポロッ
和「私だって…高校生活全部かけて…咲さんにアタックするつもりだったんです…」ポロポロ
咲「えっ…」
250:
和「……咲さん、本当にすみませんでした」ペコリ
咲「…」
和「約束通り会はもう行いません。では……失礼します」スタスタ
咲「待って!和ちゃん!」ギュ
和「……手を離してください…ここにいると、いろいろ辛いんです」
咲「私も…私も和ちゃんのこと好きだよ…」
和「……私の好きと咲さんの好きは違います」
咲「ううん、一緒だよ」
和「…えっ」
咲「きっと…一緒だから…」
照「さ、咲? 咲は原村に同情してそんなこと言ってるだけなんだよね?本当の好きとは違うよね?そうだよね?」
咲「お姉ちゃんは黙ってて!」
照「あ、ああ……誠子、咲にお姉ちゃんは黙っててって言われちゃった…黙っててだって…」
照「えへ…えへへ///」
誠子「何で嬉しそうなんですか…」
251:
和「でも…さっき照さんが好きと…」
咲「うん…私皆のこと好きだよ…でも、和ちゃんとお姉ちゃんだけは特別な好きなの…」
咲「二人とも好きなの…ごめんね…」
和「わ、私のことはいつから…」
咲「一緒に全国に行こうって指切りした時から…かな…」
和「……わ、私もです」ウルッ
咲「うん、一緒だね」ニコッ
和「な、なら私にもキスしてくれますか?」
咲「えっ…さ、さっきのお姉ちゃんとのキスは半ば無理やりだったし…でも、和ちゃんがどうしてもって言うなら///」モジモジ
和「どうしても!」
照「そこまでだ原村。咲は私と最初に結ばれたんだ、横入りするな」ギュルギュル
和「ふふっ、知ってましたかお義姉さん?恋にルールはないそうですよ」チャキ
咲「や、やめて!私のために争わないで!」
誠子(うわぁ…言っちゃったよそのセリフを…)
252:
咲「ごめんなさい…私が優柔不断だから…」ポロッ
咲「でも本当に二人とも好きなの…自分の気持ちにウソはつけないから…」ポロポロ
照「あわわ、ごめんごめん咲!ほら、私達それでいいから!ね、原村?」
和「は、はい!むしろ私達が不満を言える立場じゃありませんので!」
咲「えっ…ほ、本当に…?」グスッ
照「うん、三人で仲良くしよう」
咲「の、和ちゃんもいいの?」
和「はい、それで咲さんが笑ってくれるなら」
咲「あ、ありがとう二人とも!」パァァ
照・和「はい!」
咲「ずっと三人一緒だね!」ニコッ
照・和「はい!」
照(まあ、『今は』だけどな…)ニヤリ
和(いずれ咲さんに私だけを好きと言わせてみせます…)クックック
誠子「うわぁ…悪い顔してるなぁ…」
255:
照「あれ?……ということは……」
咲「どうしたのお姉ちゃん?」
照「あのー…ちょっとつかぬ事をお伺いしますが…」
照「おしっこって飲ませてもらえます?」
誠子「うぉい!何聞いてんだよっ!今までの流れ全部台無しだよっ!!」
照「いや…相思相愛だからいいかな?って」
和「なるほど」
誠子「なるほどじゃないよ!もうその関係だけで十分だろ!それ以上を望むなよ!!」
咲「わ、私まだ……心の準備が…///」
誠子「咲ちゃん!?断っていいんだよ!『そんなこと言う人は嫌い』くらい言ってもいいんだよ!」
咲「で、でも二人とも好きだし…なるべく応えてあげたいから…///」
照「咲…」
和「咲さん…」
誠子「断るのも勇気だよ!なし崩し的に要望に応えるのが一番ダメ!次は次はってどんどんエスカレートするよ!」
照「一体どうしたの誠子……少し落ち着いて……」
261:
和「咲さんのおしっこを飲むなら、このエトペンのマグカップでと決めてたんです」スッ
照「私はこのワイングラス!一万円ぐらいしたけど咲のおしっこのためなら」スッ
誠子「そんなものまで用意を!?」
咲「だ、だからまだ心の準備が…」
照「咲…」ジリッ
和「咲さん…」ジリッ
咲「う、うわーん!やっぱりまだ無理?!」ダッ
照「あっ、逃げた!追うぞ原村!」
和「はい!」
照・和「待てーー!おしっこ飲ませろーー!」タッタッタ
ガチャ バタン
誠子「…」
衣・穏乃「うわぁ…」
誠子「君達も一歩間違えてたら、ああなってたんだよ」
262:
衣「ちょっと離れた所から見てたら…うわぁってなるな…」
穏乃「そうですね…私も急に冷めちゃいました…」
誠子「もうあの人達は手遅れだ、君達だけでも助かってよかった」
穏乃「あ、ありがとうございます」
誠子「あとは辻垣内さんにも感謝しないとね。理由はどうあれ、いろいろと助けてもらったから」
衣「そ、そうだな。今度皆にも謝ろう」
穏乃「そうですね」
衣「今日はずいぶんと疲れた」クター
穏乃「じゃあ今から山に行きますか?癒されますよ」
誠子「ちょっと二人とも、こっちのバルコニーに来て。ここから外見れるから」
穏乃「えっ?外に何かあるんですか?」スタスタ
誠子「ほら、あそこ」ユビサシ
衣「えっ……うわぁ…」
穏乃「あの三人……まだ追っかけっこしてるよ……」
誠子「信じられないかもしれないけど…あの三人がこれからの日本麻雀界を背負っていくんだ…」
265:
衣「でも、何だかんだで楽しかったのに…会ももう終わりかぁ…」
穏乃「……天江さん!今度一緒に山に行きましょう!」
衣「や、山?」
穏乃「はい!きっと天江さんにも楽しんでもらえると思うので!」
衣「そ、そうか!穏乃がそう言うなら行ってみよう!」
穏乃「亦野さんも一緒に行きませんか?」
誠子「えっ…私もいいの?」
穏乃「もちろんですよ!それに亦野さんがいてくれたら、私達が間違ったことをしそうになっても止めてくれると思うので」
衣「そうだ!セーコも一緒に行こう!」
誠子「あ、ありがとう。山にはあまり行ったことがないから楽しみだな」
穏乃「そうですね!あっ、私達もそろそろ帰りましょうか」
衣「ハミレスに寄って帰ろう!」ピョン
誠子「ファミレス好きだね……ねえ、山の次は海か川に行って釣りでもしない?」スタスタ
穏乃「いいですね!じゃあその次は…」スタスタ
ガチャ バタン
271:
数日後 清澄高校 麻雀部部室
まこ「えーそれでは、第1回『次鋒はつらいよ!私達だって目立ちたい!』の会を始めます」
未春「わ、わーい…」
美子「…」コマリガオ
由子「もっと目立ちたいのよー」
まこ「インハイは終わってしもうたが、世界ジュニアもコクマもある!わしらが目立てる舞台がきっとあるはずじゃ!」
未春「そ、そうですよね!」
美子「次こそは…高い手を上がって目立つ…!!」
由子「もう次鋒戦終了ー!で飛ばされるのはごめんなのよー」
まこ「その意気じゃ!皆で頑張ってもっと目立つぞー」
未春・美子・由子「おー!」
まこ「わしらの快進撃はこれかr」
end
275:
おつおつ
27

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