長門「――ありがとう」back

長門「――ありがとう」


続き・詳細・画像をみる

1:
ハルヒ「ねえ、SOS団てあたしを含めて四人よね?」
キョン「いきなり何を言い出すんだ。春の陽気にでも当てられたのか?」
ハルヒ「昨日ふと思ったのよ。考えたらもうひとりいたような気がしてきちゃって」
キョン「お前が俺たち三人をどこからともなく集めてきてSOS団を作ったんだろうが」
ハルヒ「そんなことは言われなくてもわかってるのよ。でもそうじゃないの」
キョン「本当にどうしたんだ? いつも三人でお前のくだらないことに付き合ってきたじゃないか」
ハルヒ「……そうよね。あたしの勘違いよね」
キョン(また何か起こすんじゃないだろうな)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400930180
2:
キョン「おい、ハルヒが若干おかしいぞ」
古泉「平常運転、ということではないんですか?」
キョン「真面目に聞く気はあるのか?」
古泉「失礼しました。どういうことでしょうか?」
キョン「SOS団は五人じゃなかったかと言い出したんだ」
古泉「……」
キョン「……何だ? まさかお前も思い当たる節があるのか?」
古泉「いや、僕の記憶の中では確かに四人ですよ。ただ……」
キョン「ただ、何だ?」
古泉「涼宮さんがそうおっしゃるなら、そうだったのかもしれません」
3:
キョン「どういうことだ?」
古泉「涼宮さんはご存知の通り、一般的な感覚とは違うものを持っておいでです」
キョン「それだったらお前らだって違うだろうが」
古泉「次元が違うと言えばわかりやすいでしょうか。我々程度では比べるのもはばかられるほどの低次元ですよ」
キョン「じゃ、もうひとり誰かいたっていうのか?」
古泉「現状で判断するには時期尚早と言えるでしょう。ただ、疑ってみる必要はあると思います」
 「不思議なもので、僕もあなたに話を振られるまでそんなことは微塵も思っていませんでした」
 「ただ、今となっては何かひっかかるところがあったような気がしてきているんですよ」
キョン「例えば何だ?」
4:
古泉「涼宮さんが最初の自己紹介で何と言ったか憶えておいでですか?」
キョン「……『宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところへ来なさい』だったか」
古泉「そうです。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者と言ったはずです」
キョン「おい、なんでお前がそのことを知ってる? まだ転校前だろうが」
古泉「僕が誰だかお忘れですか? 涼宮さんの発言は機関に一字一句たがわず入ってきていますよ」
キョン「それもそうか。で、何で一字一句知っていることを俺に言わせたんだ?」
古泉「涼宮さんはクラス内に向けて、というよりは全世界に向けて四種の不思議な生き物を召喚しました」
 「今現在、涼宮さんの周りにいるのはあなたと僕、朝比奈さんです」
 「つまり、宇宙人と異世界人がいないんです。これは少々不思議だと思いませんか?」
5:
キョン「超能力者に不思議だと思うかと訊かれてもな……。宇宙人と異世界人なんていないんじゃないのか?」
古泉「そんなはずはありません。涼宮さんの力を持ってして、たった二種しか集められないなんてことは考えにくいことです」
キョン「宇宙人と異世界人がいると断言できる根拠をぜひ聞きたいね」
古泉「この狭い地球上に超能力者と未来人がいるんですよ? 広い宇宙に宇宙人がいる可能性の方が高いでしょう」
 「異世界人は定義が難しいですが、パラレルワールドは物理学的にも研究されていますし、考えられます」
キョン「明確な根拠はないのか……」
古泉「根拠が弱いことは認めますよ。ただ、曖昧な記憶でしかないんですが、ふと気になることが浮かびました」
キョン「なんだ?」
6:
古泉「僕が涼宮さんの監視につくと決まってしばらくしたときの話ですが……」
 「『まさかこんなに集まるとは……』というような会話があったように思うんです」
キョン「ハルヒと超能力者と未来人がいればそうなるだろうが」
古泉「僕を含めてたった二種で『こんなに』という表現はそぐわないような気がしませんか?」
キョン「言葉の綾というやつかもしれん」
古泉「……今の状況ではなんとも言えませんね。機関でも少し確認をしてみたいと思います」
 「もし可能でしたら、涼宮さんにこの件を改めて訊いてみていただけませんか?」
キョン「俺はまったく思い当たる節がないんだがな……」
7:
キョン「なあ、ハルヒ。さっきの話なんだが……」
ハルヒ「何よ?」
キョン「SOS団がもうひとりいたんじゃないかってやつだ」
ハルヒ「ああ、あれね。あんたもそう思ってきたの?」
キョン「いや、俺は残念ながらそうは思わないんだがな……。少し興味が出てきたというレベルだな」
 「お前は何をもってそう思うんだ」
ハルヒ「本当に大したことじゃないのよ。幻影でも見てるって言われたらそれまでのような気もするのよ」
 「小さいころに妖精が見えた、とかうそぶく子がいたじゃない? あんなレベルなのかもしれないわ」
キョン「……」
8:
ハルヒ「ただね、部室にいるときにね、あたしの席からいつも四人を見ていた気がするのよ」
 「あんたとゲームしてる古泉くんとメイドのみくるちゃん、あとひとり……」
 「……で、いつもここまではイメージが浮かぶんだけど最後に雲みたいなもので覆われちゃうのよねえ」
 「靄じゃないのよ。もっと分厚い、そうね、まるで雪でも降りそうな灰色の雲なのよ」
キョン「雪……?」
ハルヒ「雪って季節でもないのにね。あ、あとね、引っかかってることがもうひとつあるのよ」
キョン「何だ?」
ハルヒ「いつも四人で行動してるじゃない? その割にうまく回ってると思わない?」
キョン「どういうことだ?」
9:
ハルヒ「あんたは基本的に雑用じゃない? みくるちゃんは萌え要因。古泉くんは堅実な仕事をしてくれるけど……」
 「なんかこう、安定感にかけるのよ。もちろんあたしがいることで相当な戦力アップは間違いないんだけど」
キョン「お前が俺のことをどう思ってるのかよくわかったよ」
ハルヒ「だって事実じゃない。うまく説明ができないんだけど、絶対的な安心感が足りないのよ」
 「直接的にじゃないんだけど、この子のおかげであたしは無茶できるっていうような精神的な安定」
キョン「随分と殊勝なこというじゃないか」
ハルヒ「うるさいわね。そう、例え世界が崩壊したとしてもきっとこの子は本読んでるわねっていう感じの」
キョン「……よくわからん例えだが、それは確かに安定感があるな」
ハルヒ「でしょう?」
キョン「待て、子ってことはそいつは女なのか?」
10:
ハルヒ「そりゃそうでしょう」
キョン「なぜ言い切れる? 理由は?」
ハルヒ「SOS団の部室にこれ以上男は要らないもの。あんたひとりでも十分暑苦しいのよ?」
 「誰か追加できるなら物静かな女の子を捕まえてくるに決まってるわ」
キョン「眼鏡をかけた、か?」
ハルヒ「キョンのくせによくわかってるじゃない!」
キョン「……それはすべてお前の希望だというオチじゃないのか?」
ハルヒ「否定はできないわね。ただ、そこまで思うなら探しに行けばいいと思わない?」
キョン「いつものお前ならもう連れてきてそうだけどな」
ハルヒ「それよ。まったくそういう気にならないのよ。それどころか、すでに見つけたような気さえしてるわ」
キョン「それはなんかいつものお前らしくないような気がするな」
キョン(本当に誰かいたのか……?)
11:
キョン「朝比奈さん」
みくる「はい?」
キョン「ハルヒに連れて来られたときのことを憶えていますか?」
みくる「……はい」
キョン「あまりいい思い出ではないと思うんで恐縮なんですが、あのとき部室に誰がいたか憶えていますか?」
みくる「えーっと、涼宮さんに強引に手を引かれて……、キョンくんがいて……、奥で古泉くんが本を読んでました」
キョン「それ以外に誰かいませんでしたか?」
みくる「いなかったと思うけど……。どうしてですか?」
12:
キョン「いや、またハルヒが変なことを言ってるんですよ。SOS団は全部で五人いたんじゃないかって……」
みくる「五人……」
キョン「朝比奈さんはどう思いますか? 俺はただの勘違いだと思うんですが、古泉は疑ってみる必要があるって」
みくる「涼宮さんがそう言ったんですよね?」
キョン「ええ」
みくる「それならあたしも念のために確認してみます。でも今のところ五人いたような気はしませんけど……」
キョン(朝比奈さんはあまり期待できそうにないな……)
13:
キョン「わからなくなってきた」
古泉「と、いいますと?」
キョン「お前と話したあと少しばかり気になってきてな、ハルヒと朝比奈さんと軽く話してみた」
古泉「それで首尾はどうでした?」
キョン「まずハルヒと話しててだな、イメージが重なる部分があったように感じた」
古泉「それはどんな?」
キョン「眼鏡だ。部室で誰かが眼鏡をかけていたような気がしてきた」
古泉「それはあなたの好みの問題ではないんですか?」
キョン「俺に眼鏡属性はないと言っただろう。恐らくお前の機関の情報にも入っているはずだ」
古泉「……そうでしたね。ただ、涼宮さんの好みの傾向としてはあります」
キョン「何? じゃあ何で眼鏡の団員がいなんいだ?」
14:
古泉「はて、何ででしょうね? たまたま見つからなかったんでしょうか……」
キョン「まだなんとも言えんな。あとな、ハルヒは物静かな女の子が欲しいと言った」
古泉「……」
キョン「なおかつ、欲しいけど探しに行く気にならないと。すでに見つけているような気さえすると」
 「何かこれはおかしくないか? いつものハルヒならそういう足踏みのようなことはしないはずだ」
古泉「確かに違和感を感じますね。猪突猛進というタイプですし、逡巡していること自体が不思議な気がしてしまいます」
キョン「あとな、ハルヒが何気なく言ったんだが、『雪』という言葉に俺は何か感じるところがあった」
古泉「雪? snow、空から降ってくる雪ですか?」
キョン「腹の立つ言い方だな。だがそうだ。雪だ」
古泉「あなた自身が雪に対する思い入れがあるんじゃないですか?」
15:
キョン「寒いのはどちらかというと苦手だし、特に思い入れもないはずだ」
古泉「ふん。他には何かありましたか?」
キョン「ハルヒは今のメンバーには安定感が足りないとも言ってたな……」
 「精神的安定感がないと今のメンバーじゃうまく回らないんじゃないか、と」
古泉「何だか僕たちでは誤用の意味で、役不足と言われているようですね」
キョン「それでこそハルヒだろう? だが、この件に関してはなんだからしくないように思えるんだ」
古泉「……これは思ったより深刻な案件なのかもしれませんね。朝比奈さんとは何を話したんですか?」
キョン「朝比奈さんが部室に最初に連れて来られたときの話だ」
古泉「何か得るものはありましたか?」
16:
キョン「それが特になくてな。朝比奈さんがSOS団に最後に入ったメンバーだから――」
古泉「最後に入ったのは僕ですよ?」
キョン「そうだったか? 朝比奈さんはそのときお前が部室の奥で本を読んでたって言ってたぞ」
 「お前本なんて読んでるキャラだったか?」
古泉「部室で本……? ちょっと待ってください。部室でよく本を読んでいるのはあなたですよね?」
キョン「何を言ってるんだ? 部室で本といったら朝比奈さんだろう」
 「俺が本を読んでいたら誰がお前とゲームをするんだ。朝比奈さんはお茶を淹れてくれた後はいつも読書だ」
古泉「……やはり何かがおかしいですね」
キョン「おかしいのはお前の記憶じゃないのか? 俺が憶えていることと違うぞ」
17:
古泉「……僕がSOS団に入るように強引に勧誘されたのは一番最後でした。これは間違いないんですよ」
キョン「どうして間違いないと言える?」
古泉「機関からの命で学校に入り込みましたが、『遅れを取っているから迅に行動するように』と言われていたんです」
 「それと平行して、涼宮さんとの直接的な接触は避けるようにともきつく言い含められていました」
 「我々に取っては神同然ですからね。むやみな接触は危険を孕んでいますから」
 「しかし、僕が不可抗力で有無も言わさず涼宮さんに連れてこられ、部室を一瞥した段階でそれが撤回されたんですよ」
 「『お前も同様に潜入し、間近で観察せよ』、と」
キョン「何やら興奮しているところに悪いが、話が見えてこないぞ」
18:
古泉「つまりですね、未来人と我々は随分と立場が違うんですよ」
 「朝比奈さんには申し訳ないですが、あまり重視すべき存在ではないんです」
 「朝比奈さんの存在を認識したところで、余り影響がないといいますか……」
キョン「おい、言葉に気をつけろ。俺にはお前なんかより朝比奈さんの存在がとてつもなく大きい」
古泉「失礼しました。誤解のないようにお伝えしますが、僕自身の話ではなく、機関の立場として申し上げているのです」
 「機関が一度決定した事項を即座に変更し、危険を冒すようなカードを切るには弱い手だと言っているんです」
キョン「……強い手がいたと?」
古泉「そう考えるのが自然でしょう」
キョン「それは一体なんだ?」
19:
古泉「涼宮さんのいうところの宇宙人、もしくは異世界人ですよ」
キョン「お前らの立ち位置は俺にはよくわからん。だが、それは確かなのか?」
古泉「きちんと確認をしなければなりませんが……。可能性は高いと思います」
キョン「……そうなると、ハルヒの気まぐれじゃなかったのか?」
キョン(仮に誰かいたとしたら、俺はそいつのことを忘れちまったのか……)
 (今回の件にハルヒはどう関わっているんだ?)
古泉「そしてももうひとつ、やはり部室でいつも本を読んでいたのはあなたですよ」
20:
キョン「朝比奈さん、部室でいつも本を読んでいたのは朝比奈さんですよね?」
みくる「いえ、部室でいつも本を読んでるのは古泉くんじゃないですか」
 「小難しそうなハードカバーのSFを読んでますよね。あれおもしろいのかなあ」
キョン「……『ハイペリオン』」
みくる「そう、それですよ。黙々と読みふけってますよね」
キョン「朝比奈さん、もう一度訊きますが、いつも本を読んでいたのは朝比奈さんじゃないんですか?」
みくる「古泉君ですよ? あたしはお茶入れたあといつもキョンくんとゲームしてるじゃないですか」
キョン(何で俺の記憶と違うんだ……? 朝比奈さんが嘘をついているようには見えないし……)
キョン「……話は変わりますが、ハルヒに眼鏡メイドにさせられたことがありましたよね?」
21:
みくる「……ええ」
キョン「あの眼鏡ってどこから持ってきたんだか憶えてますか?」
みくる「えっと……。涼宮さんの私物だったんじゃ……?」
キョン「ハルヒは目いいんですよ。多分眼鏡は持ってないと思います」
みくる「あれ、そうなんですか? あ、誰かに借りたんですよ。眼鏡かけてる人がいたんでそれを涼宮さんが……」
 「でも誰も眼鏡なんてかけてませんね。どうしたんだろう……」
キョン「眼鏡と聞いて何か思い浮かぶものはありませんか?」
みくる「眼鏡……。何だか懐かしいような気がしますね」
キョン「朝比奈さん、どうも俺たちの記憶にズレがあるようです」
 「それが何を意味するのかはわかりませんが、俺と古泉と朝比奈さんの憶えていることが所々違います」
22:
キョン「ハルヒ、朝比奈さんはいつも部室で本を読んでるよな?」
ハルヒ「みくるちゃんが本読んでるところなんてみたことないわ」
キョン「……俺たちはいつも何をしてる?」
ハルヒ「あたしはPC、あんたと古泉くんはボードゲーム、みくるちゃんはお茶淹れよ」
 「そんで時間になったらみんなで帰る!」
キョン「時間になったらって何だ?」
ハルヒ「そりゃ本をバンって閉じる音が聞こえたらでしょ」
キョン「……誰が本を読んでたんだ?」
ハルヒ「……そういえばそうね。でも少なくともあんたたちの中じゃ誰も本なんて読んでないわよね」
キョン(どうなってるんだ……?)
23:
キョン「お前がもうひとりいたと言い出したときには一笑に付したがな、今はあながち間違いじゃないと思ってるよ」
ハルヒ「どういうことよ?」
キョン「みんなが共有しているはずの記憶が所々違ってるんだ。不自然なほどにな」
 「俺たちはもしかしたらな、絶対に忘れてはいけないことを忘れてるのかもしれないって気がするんだ」
ハルヒ「その中にあたしも含まれてるの?」
キョン「多分な」
ハルヒ「あたしに喧嘩売ってるやつがいるかもしれないってこと?」
24:
キョン「どうしてそう嬉しそうに悪いほうに解釈するんだ……」
ハルヒ「いい度胸ね! 特別に褒めてやりたいからさっさと謎を解明して、そいつを捕まえてらっしゃい」
キョン「お前も手を貸してくれよ」
ハルヒ「大将がそんなことをするのは性に合わないわ。あんたがあくせくして頑張りなさい」
 「きちんとお膳立てすれば、最後にあたし自らボコボコに叩き潰してやるわ!」
 「いまいち状況が掴めないけど、このあたしの団員をどこかにやってしまったかもしれないわけでしょ?」
 「これはきっちりとお礼をしなきゃ腹の虫が収まらないってもんよ!」
キョン(誰だか知らないけどハルヒを乗り気にさせたことだけは同情するぜ)
25:
古泉「確認が取れました」
キョン「結果はどうだったんだ?」
古泉「僕の推測通りですよ。第三者の存在は未確定ですが、未来人のみで指令の変更はありえないと」
 「これでまだ見ぬ誰かの存在がより現実味を帯びてきましたよ」
キョン「俺の方からも少し報告がある」
古泉「聞きましょう」
キョン「俺とお前と朝比奈さんとハルヒで記憶の齟齬がある。まだ推察の域を出ないが、誰かが部室でいつも本を読んでいた」
 「それが誰だかわからない。各々別の人間が読んでいたと記憶していた。ハルヒは『俺たちの中には』いなかったと」
 「ただな、ハルヒは団活の終了を告げる鐘として、本を閉じる音を憶えていた」
 「どうだ、記憶にあるか?」
26:
古泉「ええ、いつもあなたが大げさに本を閉じる音を合図にして団活は終了でしたから」
キョン「俺はそれを朝比奈さんだと思っていたんだがな……。ハルヒは遠まわしにだが第三者の存在を匂わせた」
 「あいつの感覚は信用できるんだろ?」
古泉「そう考えると、やはり誰かいたんでしょうね……」
キョン「我ながら情けないな……。俺たちは誰のことを忘れてるんだ……?」
古泉「それで、涼宮さんは何と?」
キョン「下っ端で謎を解決して、犯人を連れてこいと」
古泉「流石、涼宮さんです」
キョン「笑ってる場合か。現実的にどうすれば解決に導けるんだ?」
27:
キョン「今俺たちが頭を悩ませてることが本当なら、人がひとり消えた上に記憶まで改竄されてるんだぞ」
 「俺みたいな凡人が一朝一夕で解決できることとは到底思えないぞ」
古泉「……そうですね。やはり一番現実的な方法としては、涼宮さんに思い出してもらうことがいいと思います」
 「涼宮さんさえ思い出せば、おそらく元通りになるでしょう」
キョン「それをどうやるのかが問題なんだろう?」
古泉「まずは我々も消えた団員Xを思い出さねばなりません。それが一番の近道でしょう」
 「どうやら我々の記憶は都合のいいようにいじられているようですが、若干の綻びができているようです」
 「そこをうまいこと綴っていくことができれば、改竄前の記憶に辿り着けるかもしれません」
キョン「団員Xか……」
28:
キョン「まずは情報の整理だ。キーワードになりそうなのは『本』と『眼鏡』、そして『雪』だ」
古泉「まず、全員の記憶のズレがある本から攻めるのがいいでしょう」
キョン「同感だ。朝比奈さん視点だと本を読んでいたのは古泉ですよね?」
みくる「そうです。いつもSFっぽい本を読んでいました」
古泉「僕の視点ではあなたです。通常の二割増の小難しい顔で活字に没頭していました」
キョン「俺の記憶ではそれを朝比奈さんがやっていたんだがな……。どうしてこうも違うんだ?」
 「待てよ、おい古泉。最近読んだ本はあるか? カントでもヘーゲルでも何でもいい」
古泉「最近はさっぱり本を読んではいないんですよ。色々と多忙でしてね」
キョン「朝比奈さんはどうですか? 最近読んだ本はありますか?」
みくる「おうちでお料理の本なら見てるけど……。ちゃんとした本なんてほとんど読んでません」
キョン(家では料理をするのか……? ぜひお相伴に与りたいところだが……)
29:
キョン「……俺も最近読んだ本などない。自慢じゃないがのっぺりとした文字を見つめるのは苦手だ」
 「ではここで問題だ。各々の記憶に沿って思い出して欲しいんだが……」
 「読書を日課にしていた団員が読んでいた本はなんだろうか?」
 「……聞くまでもないが、おそらく『ハイペリオン』だろう?」
古泉「そうですね」
キョン「で、『ハイペリオン』のあらすじを少しでも言えるか? 登場人物の名前でもいい」
みくる「まったくわかんないです……」
キョン「もう一点、読書の間、その団員は物静かじゃないか? 別の生き物に成り代わったかのような……」
みくる「古泉くんは本を読み出すと一言も喋らないイメージです。お茶だけは飲んでくれましたけど……」
キョン「俺の中には寡黙に読書をする朝比奈さんと、みんなにかいがいしくお茶を配るメイドの朝比奈さんがいます」
 「まるで朝比奈さんが二人いるかのような――」
30:
古泉「あなたの記憶の中の読書家の朝比奈さんはメイド姿ですか?」
キョン「いや、北高の制服だな」
古泉「それでは朝比奈さんにお伺いします。部室でメイド服を着ていなかった記憶はありますか?」
みくる「涼宮さんに半強制的に指示されていましたから、部室にいるときはいつも着ていたと思いますけど……」
古泉「なるほど。ありがとうございます」
キョン「おい、どうした?」
古泉「……現状から察するに団員Xが存在する可能性は限りなく高いと思われます」
 「恐らく読書家で物静かな女性なのでしょう。また、眼鏡をかけている可能性も高いでしょう」
 「こうなると大きな問題が持ち上がってきます」
キョン「そこまで判明しているなら、ハルヒに話を振って思い出してもらえばなんとかなるんじゃないか?」
31:
古泉「事はそう簡単ではないんですよ。恐らく団員Xは宇宙人や異世界人にカテゴライズされるはずです」
 「団員Xを復活させるために涼宮さんの能力を借りるのは問題ありません。我々にはどうにもできませんから」
 「しかし、涼宮さんは団員Xを宇宙人とは認識していません。SOS団の一員として、一般的な人として認識しているはずです」
 「そうなると、団員Xに備わっている属性といいますか、特異性が失われてしまいます」
キョン「……交遊費として使ったにも関わらず、経費としての決済を貰わねばならないような気持ちだな」
古泉「しかし、涼宮さんは自分自身でも気付いていないながらも、団員Xの特異性を認識して部室に呼んだはずです」
 「この大いなる矛盾をそのままにしたまま、涼宮さんに元通りにしてもらうのは至難の業といえるでしょう」
キョン「その団員Xがいたことが確かなら、復活した後に勝手に属性が付加されるかもしれん」
古泉「それは希望的観測に過ぎません。もしうまくいかなかった場合どうするんですか……」
 「また、果たして普通の人間である団員Xを涼宮さんが必要とするでしょうか?」
32:
キョン「おい、お前の中のハルヒは随分冷たいんだな」
古泉「他意はありませんので、そう恐い顔をしないでください。僕はしっかり作戦を立てるべきだと言いたいんです」
 「文字通り団員Xの命が我々の手腕にかかっているわけですから、状況を楽観視することだけは禁物です」
みくる「……涼宮さんにも話を訊いてみるってのはダメなんでしょうか?」
古泉「もちろんそうする必要があるでしょう。ただ、共通の認識として憶えておいて欲しいことがあります」
 「涼宮さんが『あたしの勘違いでそんな人いなかった』と少しでも思ってしまうと大変なことになります」
 「おそらく我々の記憶からも永久に消え去ることになるでしょう。そうなったら団員Xは概念としても消滅します」
 「団長様の決済は絶対です。そうならないように気をつけながら会話をするようにしましょう」
キョン「マイナスになるような発言は避けるべし、ということか」
みくる「……あたしはあまり喋らないようにしますね」
33:
キョン「ちょっと待て、これでハルヒにあたるのは少々戦力不足だ」
古泉「どういうことですか?」
キョン「俺たちが勝手に考えただけで、あくまで想像、いや妄想に近いレベルだろう」
古泉「ですが、事の始まりは涼宮さんですよ?」
キョン「あいつは気まぐれな女神みたいなもんだ。ハルヒに正面切って『あ、あれね、気のせいだった』とか言われてみろ」
 「お前はそれでも押し切る自信があるか?」
古泉「……確かに一抹の不安を感じますね。しかし気まぐれな女神とは言い得て妙ですね」
キョン「ハルヒは今日掃除当番だから部室に来るのが遅れるだろう。先に集まって作戦を練ろう」
みくる「あの、これも涼宮さんが望んだことなんでしょうか……?」
キョン「何とも言えませんが、俺は違うと思いますよ。……ハルヒはあれでも団長ですから」
34:
キョン「で、集まったのはいいが、そう都合よく部室にヒントがあるというわけでもないよな……」
古泉「いずれにせよ、行動する他ないでしょう。団員Xの痕跡を探してみましょう」
 「我々は配られたカードで勝負するしかないんですから」
キョン「小さなことから確認しておくか。いつも俺たちはどういう位置に座っていたっけ?」
古泉「涼宮さんから見て手前に僕とあなた、そして右奥に朝比奈さんでしょうか」
キョン「おおよそそうだったように記憶している。朝比奈さんはどうですか?」
みくる「……日によって少し違うと思うけど、大体そうだったと思います」
キョン「一席余ってはいるが、誰かがいたようには思えんな……」
みくる「部室にこんなにいっぱい本ってありましたっけ? あ、例の『ハイペリオン』がありますよ」
キョン「団員Xが読んでいた本はこれだったのか……?」
古泉「おや、何か落ちましたよ」
キョン「何も書いてないしおり……。ちっとは何か書いてあることを期待したがな」
35:
ハルヒ「どう? わかった?」
キョン「俺たちが忘れてるだけで、読書家で物静かな眼鏡キャラの団員Xがいたように思うんだ」
ハルヒ「随分しっかりとしたキャラ設定じゃない。で、その子はどこにいるの?」
キョン「……え?」
キョン(そういえばどこにいるんだ? 存在が消えたわけでもないだろうに)
古泉「現在のところ目下捜索中というところです。いかんせん我々の記憶も曖昧なものでして……」
 「正直に申し上げて、恐らくいる、という言い回しが最適な程度かと」
 「それなので、涼宮さんからも何か得られることができればと思った次第です」
36:
ハルヒ「まるで宇宙人でも探してるかのようね! ワクワクしてきたわ!」
古泉「我々三人で情報を共有したところ、ある程度のイメージは掴めました」
 「しかし、他に手がかりとなるものもなく、難航しているのが現状です」
キョン「お前は何も思い出さないのか?」
ハルヒ「うーん……。何だかここのところ誰かに呼ばれてるような気はするよのね」
 「その宇宙人が私を呼んでるのかしらね?」
キョン「……」
ハルヒ「あら、その本見たことあるわ。いつも誰かが読んでたわよね? おもしろいの?」
キョン「あいにく俺たちの中で読んでいたやつはいないようだ」
ハルヒ「そうなの? ちゃんとしおりも挟まってるじゃない――」
37:
ハルヒ「……」
ハルヒ「あんたこれを見ても何も浮かばないの?」
キョン「ただの平凡なしおりじゃないか……」
ハルヒ「もういい! このアホキョン!」
キョン「……どうしたんだ一体?」
ハルヒ「みんな行くわよ! 十秒で帰宅準備しなさい!」
キョン「おいハルヒ! ちょっと待て! どこへ行くんだ?」
ハルヒ「いいから黙ってついてきなさい!」
古泉「あの方に理屈は通用しませんよ。とりあえずついていきましょう」
38:
* * *
キョン「おい、どこへ向かってるのかだけでも教えてくれないか」
古泉「このあたりはかすかに見覚えがありますね」
みくる「あたしも少しですが……」
* * *
39:
* * *
ハルヒ「有希! いるんでしょ! 開けなさい!」
キョン「ユキ? 見覚えがあるような気もするがこれが団員Xの家か?」
みくる「あまりいい思い出じゃない気がするんですけど……」
* * *
40:
ハルヒ「やっぱりあんただったのね! ここのところ誰かに呼ばれてるような気がしてたのよ」
キョン「長門か!」
古泉「……」
ハルヒ「何あんた具合悪いの? 熱もあるみたいね。動けなくて寝床でSOSを送ってきてたわけね!」
 「何でか有希のことをすっかり忘れてたけど、急いできたから許してちょうだい」
 「あたしが来たからにはもう安心よ!」
みくる「長門さん、大丈夫ですか?」
ハルヒ「こらキョン! 突っ立ってないでスポーツドリンクと果物と栄養がつきそうな食べ物をすぐ買ってきなさい!」
 「古泉くんも一緒に行く! ダッシュ!」
41:
キョン「これは結局、どういうことだったんだ?」
古泉「長門さんが熱を出して寝ていた。それと時を同じくして我々は長門さんの存在を記憶から消していた」
 「ということになりますね」
キョン「そりゃ事実だけ考えればそうだろう。どこかからの攻撃と考えるべきなのか?」
古泉「ない、とは言い切れませんが、どうも違うような気がしています」
 「もしかすると長門さんの個人的な問題かもしれません」
キョン「個人的な問題ってなんだよ?」
古泉「……謎解きはあとで長門さんに聞いてみましょう」
42:
キョン「しかし情けないもんだな……。まさか長門の存在を忘れるなんてな」
 「ハルヒの後を追って長門のマンションに来ても俺はピンとこなかったぞ」
 「長門の顔を見た途端、嘘のように元に戻ったがな……」
古泉「僕もですよ。おそらくそうなるようになっていたんでしょう」
キョン「何でハルヒだけ先に気付いたんだ?」
古泉「長門さんは本当に涼宮さんを呼んでいたのかもしれませんね」
 「私はここにいる、と」
 「さて、早く買い物を片付けて帰りましょう。これ以上涼宮さんに怒られたくありません」
キョン「同感だ」
43:
キョン「もう体調は大丈夫なのか?」
長門「問題ない」
キョン「すまなかったな。ハルヒのことを若年性健忘症なんて馬鹿にしてたが、俺自身がそうだったようだ」
 「さて、今回の騒動の原因は何なんだ?」
長門「私の中に蓄積したエラーが処理できず、熱暴走を起こした」
キョン「……もう少しわかりやすく頼む」
長門「……私の中で感情と呼ばれるものはエラーと認識される」
 「以前はエラーを無視し続けていた。システム運用においては支障はないはずだった」
 「しかし、私は誤作動ともいえる行動を取った。結果として、世界を再編した」
 「先の経験から、私はたまり続けるエラーと対峙し、その問題の解決を図るべきだと考えた」
 「……その結果、処理出来ない感情が暴走し、自己の存在意義を問うことになった」
44:
長門「私の存在意義、アイデンティティーは涼宮ハルヒの監視にある」
 「しかし、それとは別にこのインターフェースが小さな自我を持ち始めていた」
 「私は私である、と」
 「帰結出来ない問題を抱えたままでは、現在のインターフェースを維持することができない」
 「相対する思考が永遠とループし、相殺しあって私の存在を消し始めた」
キョン「犯人はお前だったのか……。で、そのために俺たちがお前の存在を忘れていたのか」
長門「無意識に情報改変を行いつつ、私は徐々に存在をゼロに近づけていった」
 「綻びが出来たのは、不安定な状態での情報改変を行ったため」
 「あのしおりには私の残留思念ともいえるものがあった」
 「それが発端となり、急激に涼宮ハルヒの記憶を刺激し、私の情報改変を打破した」
45:
キョン「俺はお前の顔を見るまで何も確かなことは思い出さなかったぞ」
長門「情報改変の根底に存在意義の証明があった。他者に認められることで、私という個が成立した」
 「よってすべての情報改変が解かれた」
キョン「デカルト先生の理論では不十分だったわけか……」
キョン(長門は他でもないハルヒにこそ存在を認めて欲しかったってことなのか……)
 (いや、これは考えすぎかもしれんな)
46:
キョン「それにしても長門よ、そういうことはひとりで悩む前に相談してくれないか?」
 「お前にとっちゃ一大事なんだろうがな、俺みたいな矮小な人間にとっちゃそんな悩みは日常茶飯事なんだ」
 「人生に悩むことなんて人間すべてが一家言持ちと言ってもいい」
長門「……」
キョン「それにな……。そういうのは人間らしい、いい行動だと思うぞ」
 「お前も自分が段々と変化してきていることに気付いているだろう?」
 「人間は多分悩みながら生きていくもんだ。お前だって悩むことがあって当然だろう」
 「お前はとんでもなく頭がいいかもしれないがな、まだ人間年齢にしたら三歳くらいなんだろ?」
 「こっちはもう十年からそういった問題に頭を悩ませているんだ。俺の方が間違いなく先輩だ」
 「もちろん大したアドバイスは出来ないと思うがな、悩みは共有して薄めるのが正しいやり方なんだ」
47:
キョン「感情は確かにやっかいだが、唾棄すべきものではなく、うまく付き合っていくことが重要だと俺は思う」
 「だから……、もうあんまり色んなことを考えるな」
 「俺たちの悩みはハルヒだけで十分だ。そうだろ?」
長門「……わかった」
キョン「しかし、ハルヒにはどう説明をすればいいんだ?」
長門「涼宮ハルヒは一連の事象と私の体調不良を結びつけてはいない」
キョン「……お前のことを忘れていたことも全然気にしてないってのか?」
長門「そう。『すっかり忘れていた』という言葉に裏はなかった。情報操作の必要もない」
キョン「相変わらずノリだけで生きてるようなやつだな……。悩むのが馬鹿みたいだな」
長門「……」
48:
キョン「結局のところ、俺たちはお前を助けてやれなかった。もちろんおしいところまではいっていたはずだ」
 「ただな、口惜しいことにいいところはすべてハルヒが持っていった」
 「今回のお前を救い出したのは他でもないハルヒだ。俺や古泉や朝比奈さんでは不可能だった」
 「俺たちが城壁を登ろうと梯子を準備していたら、あいつは壁自体をいきなり消失させてお前を見つけた」
 「俺たちはといえば、お前に情報操作をされていたとはいえ、お前を記憶の彼方に消し去ろうとしてしまった」
長門「……すべての原因は私にある」
キョン「そう思うならな、助けてくれたハルヒに礼を言っておけ」
 「迷惑をかけたときには謝るより、助けてもらったことに対してのお礼を言うもんだ」
 「これは人としての習いだぞ。きちんと気持ちをこめて、な」
長門「……」
49:
ハルヒ「有希? どうしたの?」
長門「……」
ハルヒ「黙っててもわからないわよ。また具合でも悪いの?」
長門「――ありがとう」
ハルヒ「……何言ってんのよ。だっ、団員のピンチを救うのも団長の使命ってもんなのよ!」
 「ちょっと忘れてたことは謝るわ。でもあたしはこれでも有希には感謝してんのよ」
 「キョンのせいでむさ苦しい部室にどれだけの清涼感を与えてくれたことか」
 「あ、でも具合悪いときはちゃんと事前に言うのよ。無理と貧乏はよくないっていうじゃない」
 「そのときはみんなでたくさんの本を持ってお見舞いに行ってあげるから!」
 「いいわね!」
50:
__
  ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
   -=ニニニニ=-
        /⌒ヽ _,,-''"
        _ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
            / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
      (.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
      _,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ  -|r‐、. レ |
      _,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :'  d⌒) ./| _ノ  __ノ
ありがとうございました
こちらもよろしくお願いします
ハルヒ「キョン、愛してるわ」
http://ssflash.net/archives/1850448.html
51:

面白かったぞ
ハルヒSSもっと書いてくれ
52:
面白かったし完成度も高いし素晴らしいと思う
次も期待してます
5

続き・詳細・画像をみる


【衝撃】人気女優16人「性器写真集」ギャラ予想一覧wwwwこれヤバすぎwwwwwwww

PS3の上にポテチ置いた結果wwwwwwwww

アメリカよ、君はまだ日本のハンバーガーを知らない

先輩「お前w米粒一粒残さず食うのなww江戸時代みてえww」

HKT48指原莉乃が深夜のツイート「どれだけ頑張ってもどれだけ休みなく働いても誰にもわかってもらえないのだろうか」

初デートにランチ3500円の店に連れてかれた。高すぎてビックリしてたら「みんなこれくらいのとこ行ってるよ」みたいに言われた

電車で東京にワキガ仲間を引き連れて旅行に行きます

仕事に遅れそうな女性、フェンスに突き刺さって結果遅れる

【画像あり】外歩いてたらこんなの落ちててワロタ

アメリカで盲腸の手術をすると治療費はいくらかかるのか?

【速報】最近のペンケースwwwwwww

【動画】灘校のアニメ研究会が「Flee!」OP実写化wwww

back 過去ログ 削除依頼&連絡先