真紅、五月病になる。back

真紅、五月病になる。


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雛苺「みゅ? なんだか今日は真紅がドンマイなのよね」
翠星石「ドンマイ…?」
真紅「…ひょっとしてアンニュイのこと?」
雛苺「そ、そうとも言うの」
真紅「やれやれだわ。変な指摘をさせて体力使わせないで頂戴よ雛苺。
  ただでさえ、気力も精神力も充実していない今日この頃だというのに…ふぅ…」
翠星石「どこか調子でも悪いのですぅ? 真紅」
真紅「よく分からない。とにかく、体中がだるいわ」
翠星石「ふーむ? 何ですかねぇ本当に。球体関節の油でも切れたですか」
真紅「別に。油はこの間、あなた達と一緒にさしたばかり」
翠星石「ですよねぇ。それどころか、その後モンゴル相撲に突入するぐらい絶好調でしたし」
雛苺「部屋中ぬるぬるにしてジュンに、ものすごく怒られたのよね」
421 :
真紅「さぁ? それが分かれば苦労はない」
雛苺「ヒナ分かったわ! 真紅は病気なの!」
真紅「?」
翠星石「病気ぃ?? ドールは風邪とかひかねーですよチビ苺」
雛苺「んーん! 真紅は特別な病気なの! えっとねー…画鋲…じゃなくてぇ、ゴボウ…でもなくてぇ…」
翠星石「五月病…? ですか?」
雛苺「うぃ! そーよ! そのとーりなの! 真紅は五月病なのー!」
翠星石「むむむ! なるほど! そういうことなら納得です。そしてこれは大問題ですよ。
  薔薇乙女の中でも屈指のハイテンションガール、気合ブリバリ乙女である真紅が五月病なんて…!」
雛苺「大変なのー! 真紅も早く元気になりたいのよね」
真紅「別に」
翠星石「くっ! これは重症ですぅ!」
422 :
真紅「……」ぐてぇ?
翠星石「このままじゃ真紅が溶けてバブルスライムみたいになっちまうですぅ!」
ジュン「なんで五月病で溶けるんだよ。そもそも本当に五月病なのか真紅?」
真紅「さぁ?」
ジュン「…確かにいつもの真紅のような無駄な自信とか覇気は感じられないな」
翠星石「そうですそうですぅ! 元気の無い真紅なんて、福神漬けの無いカレーみたいなもんですぅ」
ジュン「別にかまわないだろ。僕、福神漬け好きじゃないし。
  それに真紅は少し元気が無いほうが可愛いもんだ。家の中の物を壊さないからな」
雛苺「みょわわっ!? 協力してくれないのよジュン??」
ジュン「これから図書館に出かけるところなんだ。お前達にかまっている暇はない」
翠星石「ぬううっ!? またケンドーカシワバとラブラブランデブーですか!」
ジュン「うるせぇよ」
雛苺「翠星石ぃ?、トモエはデブじゃないのーっ!」
翠星石「ええい! ランデブーはそういう意味じゃないですチビ苺!
  真紅! いいんですか!? チビ人間は私達をほっぽって外で通い妻と乳繰り合うつもりですよ!」
真紅「別に…」
翠星石「うぐっ!」
ジュン「じゃ、真紅のお許しも出たことだし、僕は出かけるぞ。
  そうそう、姉ちゃんも友達の家に遊びに行っているし、大人しく留守番しとけよ三人とも」
翠星石「なんですと!?」
ジュン「冷蔵庫にオヤツの苺大福も入ってるから」
雛苺「わぁい! ジュン、早く行ってらっしゃいなのよ?」
翠星石「えっ、あ…ちょっ…」
423 :
雛苺「うにゅーっ! うにゅー! うにゅーちゃぁん!
  今、おむかえするのよね。あ、そうだ! 真紅も食べるぅ?」
真紅「別に…」
雛苺「そうっ! じゃ、ヒナが真紅の分も食べてあげるの?」
翠星石「うぅむ…。そこはかとなく今日は危険ですぅ。真紅は五月病な上
  チビ苺はいつも通りの食い意地だけ張った、すっとこどっこいぶり…」
雛苺「はむっ! はふっ! もぐもぐ!」
翠星石「チビチビぃ?…、せめてテーブルに運んでから食えです」
雛苺「冷蔵庫から取り出したばかりの冷え冷えのうにゅーが美味しいの…」モグモグ
翠星石「やれやれですぅ…」
雛苺「うにゃっ…!? みょわわっ、ぶにゅううううッ!?」
翠星石「チ、チビ苺!? 喉でも詰まらせたんですか!?」
雛苺「おぇえええええっ! うにゅーと間違えてジュンのブリーフ(※)を食べちゃったのぉ」
翠星石「苺大福に目がくらみすぎなんですぅよ…まったく…」
※ジュンは冷蔵庫で自分のパンツを冷やす癖(ヘキ)がある
424 :
翠星石「マスターのパンツ食うなんて薔薇乙女としての誇り形無しですねぇ真紅」
真紅「別に…」
翠星石「むぅっ! こいつはマジに危険がデンジャーですぅ。
  いつも通りどころか、いつも以上にチビ苺がへっぽこだというのに真紅はこの体たらく」
雛苺「おえーっ! あ、うにゅーちゃんまでちょっと吐いちゃってもったいないの…」
真紅「ふぁああ…ねむ…」
翠星石「まずは何としても真紅を復活させねば。翠星石一人でダメダメ乙女を二人も面倒見きれんですよ」
425 :
真紅「…?」
翠星石「ついに返事すらしなくなったですか! ですが、これを見ても平気でいられるですぅ!?」
雛苺「ああっ! 翠星石が手に持っているのは、真紅が大切にしているくんくん探偵DVDセットなのーっ!」
翠星石「そうです! この真紅が命の次に大事にしているDVDを
  これから全部ブックオフに二人三脚で売り飛ばしてやるですぅ! いいんですか、それでも!」
真紅(二人三脚…? ひょっとして二束三文の間違いじゃあ…)
翠星石「うぉおい! つっ込みたいなら何か言葉で現せですぅ!!
  翠星石はやると言ったらやる乙女です! 本当に全部、売っちゃうですよ!」
真紅「いいわよ別に。好きにして頂戴」
翠星石「なっ!? ほ、本気で言っているのですか真紅ぅ!?」
真紅「えぇ、形あるものはいずれ滅びる。だったら、今の内にお金に変えるのも悪くはない…」
翠星石「し、真紅…!」
雛苺「以前、ヒナがポテチでべとべとの手でくんくんDVDを触っただけで往復ビンタされたのに!」
翠星石「五月病どころか断捨離みたいなことまで言いだしたですぅ」
426 :
  雪華綺晶にこのボディ上げちゃおうかしら」
翠星石「白薔薇はコドウグの体で満足しているですから、受け取らねーですよ多分」
真紅「ふぁああ…、あーあ息をするのもめんどくせーのだわ。もう、呼吸も止めちゃいましょ」ピタッ
雛苺「し、真紅! 息を止めちゃ死んじゃうのよ!」
翠星石「いや、死なねーですよ、人形は」
真紅「……」しーん
翠星石「……」
真紅「……」しーん
427 :
真紅「……」しーーん
翠星石「ぐぅっ…! 10分以上経っているというのに真紅が微動だにせんです」
雛苺「普段の真紅だったら『あらやだ! 本当に息を止めても私死なない! スゴイ!!』…て騒ぎだすハズなの」
翠星石「まずいです! 何度も言うようですが、実にまずいです! いくら万能乙女翠星石といえども
  二匹の役立たずを抱えたままでは、桜田家の留守を預かりかねるですぅ!
  テロリストどもが突然、この家に乱入してくるケースもあり得るというですのに」
雛苺「ヒナは役立たずじゃないのー」
翠星石「ともかく、なんとしても真紅のやる気スイッチを探し出して押さねばならんです!
  チビ苺! ラジカセを持って来いですぅ!!」
雛苺「うぃ!」スタタタタ
428 :
真紅「さっきから何をドタバタと。音楽なんてかけずとも、外から聞こえてくるかすかな風の音
  木の葉のさざめき、鳥の声…耳を澄ませば世界は音楽に満ち溢れている」
翠星石「台詞だけ聞けば大層ですが真紅! おめーは、さっき横になっていたソファーから
  ずり落ちたにもかかわらず、まったく体勢を整えないで『たれパンダ』みたいに床に寝たままじゃねーですか」
真紅「床が冷やっこくて気持ちいい…」
翠星石「そんな気だるい午後も今、終わらせてやるですよ真紅!
  さあチビチビ! 萎びた真紅をギンギンにホットにさせるご機嫌なナンバーをカモ?ンですぅ!」
雛苺「お任せなの! ポチッとな!」
ラジカセ「♪ズンチャッ ♪ズンチャッ」
真紅「こ、この曲は…」
翠星石「そうとも! くんくんクラブMIXダンスのテーマですよぉ! さぁ踊れ踊れですぅ!」
雛苺「♪くんくんYeah!」
翠星石「♪くんくんWoh!」
真紅「……」
雛苺「♪くんくんYeah!」
翠星石「♪くんくんWoh!」
真紅「……」
429 :
真紅「……」しら?っ
雛苺「うみゅみゅ! 真紅が全然のってこないのよ!」
翠星石「ええい! 本当にどうしちまったですか真紅ぅ! かつては24時間ぶっ続けで踊り狂った日も
  あったというですのに! 真紅の中の情熱の真っ赤な薔薇はもう枯れたのですかーーッ!?」
真紅「だって、それ飽きたし」
翠星石「…飽きたッー!?」
雛苺「なんてことを言うのよ真紅!」
翠星石「な、ならば奥の手です! チビチビ! 次のトラックの曲をかけるです!」
雛苺「うぃ! 今度こそ、真紅の魂を熱く燃え上がらせるのー!」ポチッ
ラジカセ「♪富ぅ士ぃ?」
翠星石&雛苺「♪サ・ファ・リ・パーーーーークッッッ!!!」
真紅「……」
ラジカセ「♪ダーイナミーーック」
翠星石&雛苺「♪ダイクマーーーッッ!!!」
真紅「……」
翠星石「あ、あああ…馬鹿な! これでも駄目だというのですか!
  いつもなら真紅のテンションを軽々とマックスへと導くCMソングも無力とは」
真紅「暑苦しいわよ」
翠星石「…っ!」
雛苺「ヒナにも今日の真紅はおかしいってことが実感で分かり始めてきたの!」
翠星石「その通りですチビ苺。この前なんて、ヨーグルトに砂糖が付いていなかっただけで
  髪型をバカにされた仗助のように怒り狂っていた真紅なのに…ですぅ」
真紅「怒りや憤りで何かを解決しようだなんて不毛だわ…」
翠星石「むむむむ…」
430 :
真紅「……」
雛苺「はむっ! はふっ! ぐわつぐわつ! ムシャムシャ!」
翠星石「うーん、さっきから真紅の目の前でチビ苺にマヨネーズ煎餅を食わせているのに無反応です」
雛苺「真紅はこれが大好きなはずなのに。ヒナだったら、もし目の前で苺大福を食べられたら辛抱たまらないの」
真紅「…私はあなたとは違うんです」
翠星石「それどころか、翠星石達が何かやるたびに真紅の無気力具合も加してるかのようです」
真紅「……」
雛苺「ねぇ真紅ぅ?? どうしたら真紅はいつもの真紅に戻ってくれるの?」
真紅「さぁ」
翠星石「あ、そうだですぅ! nのフィールドの記憶の大海原に
  ダイオウイカを捕まえに行こうです真紅ぅ! 大好きですよね? ダイオウイカ?」
真紅「…めんどい」
翠星石「んなっ!? 以前はあれほど行きたがっていたのに!?」
真紅「過ぎたわよ旬が、イカの」
雛苺「旬の問題なのよ…?」
431 :
真紅「…?」
雛苺「とんでもないもの?」
翠星石「ずばり、宮本武蔵の遺体を押さえてあるです!」
雛苺「うにゃっ!? 本当なのー!? 本当に本当のムサシなのよー!?」
翠星石「ああ、そうですとも。薔薇乙女がマスターにしたい偉人ナンバー1のビッグネームですぅ!」
真紅「そんな馬鹿な…。あなたそれ漫画の見すぎよ翠星石」
翠星石「ッッ!! こ、これにも食いつかないというのですか」
雛苺「ヒナねー! ムサシさんに会ったらサインが欲しいのーっ」
翠星石「武蔵はちょっと荒唐無稽すぎてダメだというのなら、もっと現実的に…
  特上のうな重を頼めば流石にテンション上がってくれるですかっ!? 真紅」
真紅「そんな贅沢できるお金はないでしょ、うちに」
翠星石「…ッッ!?」
雛苺「うぇええん! 真紅が変に物分わりのいいことまで言うようになったのーっ」
翠星石「マジでどうしたんですか真紅! 『お金が無いなら作ればいいじゃない』と言って
  偽札作りに手を染めていた頃のエコノミックメイデン真紅はどこに行ったのですか!」
雛苺「うぃ! ジェルキャンドル作る内職なんかよりも
  この方が私の性に合っているって、高笑いしながら作っていたのよー!」
真紅「だって、それ普通に犯罪だったし、エコノミックじゃないし、ギルティメイデンだし」
翠星石「ぐぅっ…」
432 :
  どうせ、いつもの誇り高き真紅に戻るはずだから放っておいて頂戴」
雛苺「少しの間ってどれぐらい? 夕飯ぐらいにはいつもの真紅に戻るの?」
真紅「そんな5?6時間ぐらいで戻るわけないでしょう」
翠星石「だったら…?」
真紅「そうね、ざっと5000?6000時間ってところかしら」
雛苺「ろくせん…?」
翠星石「な、なんですとー! そんなに先ってことは、えーと、んーと…
  と、東京オリンピックが始まっちまうじゃねーですか!!」
真紅「…どういう計算しているのよ翠星石。せいぜい年明けぐらいよ」
雛苺「年明け…!? それでもちょっと真紅はお休みしすぎなのよー!」
翠星石「そうですそうですぅ! そんなに長期間ダラダラするつもりなら
  アリスの名を返上…いやさ! 翠星石にアリスを譲れですぅ!」
雛苺「うにゃっ!? 翠星石ずるいの! どさくさに紛れてアリスになるつもりなのよね!」
翠星石「うるせぇです! やる気のない者がアリスだなんて、他のドール達への示しがつかんですぅ。
  お父様だって草葉の陰で泣いているですよ。さあ、翠星石をアリスにしろです真紅!」
真紅「いいわよ。じゃ、今からあなたがアリスね翠星石」
翠星石「えっ…?」
雛苺「い、いいの…?」
真紅「いーの、いーの。イーノ・アッバーブ」
翠星石「うーん…。冗談にもやる気の無さが現れているですが、真紅の言質はとったです!
  これで翠星石がアリスですよーッ! あとで返せと言っても駄目ですからね真紅!」
雛苺「そんな?! 翠星石、ずるすぎるのよ!」
433 :
翠星石「オーケイ! アリスとなった翠星石に任せて真紅は寝てればいいですぅ!」
雛苺「す、翠星石…!? お留守番はどうするのよ! ヒナ達二人だけじゃ心細いの!」
翠星石「何を愚かな。確かにさっきまではそうでしたが、今はこの翠星石がアリス!
  翠星石こそが薔薇乙女の頂点! もう、何も恐れることなどないのでーす!!
  ガーハッハッハッハッハ! グワーハッハッハッハッハッハ!!」
雛苺「あやややや、翠星石の馬鹿笑いが久しぶりに出たの…! 真紅とは真逆に最高にハイなのよね」
真紅「…静かにしてって言ってるのに」
翠星石「おっと、それは失礼したでーす。翠星石達はチビ人間の部屋に行くですから
  真紅はリビングで好きなだけ五月病を満喫していてくれでーす。ほら、行くですよチビ苺」
雛苺「…うぃ」
真紅「ふぅ、これでようやく落ち着けるわ…」
434 :
翠星石「さて、それでは準備をしなければ」
雛苺「準備? 何を?」
翠星石「姉妹に手紙を書くのですぅ。翠星石アリス就任のお知らせですよ」
雛苺「どうしてぇ?」
翠星石「真紅が正気に戻った後で、やっぱりさっきの発言は無しだとか言われると困るですからねぇ。
  こうして、とっとと文書に起こして証拠や既成事実を作っちまうのですぅ」
雛苺「はわわわわ! 翠星石ったらずるがしこいの!」
翠星石「どうとでも言うがいいです。さ、チビ苺も手伝えですよ」
雛苺「うぇっ!? どうしてヒナが手伝わくちゃいけないの??」
翠星石「グダグダ言うなです。高貴なアリスは自分の手を煩わせる事はしないのです。
  ちゃんと翠星石の言うとおりに手紙を書いてくれたら、副アリスに指名してやるですから」
雛苺「うゆゆゆ、分かったの。ヒナ頑張る! だから副アリスにちゃんとしてねなのよ!」
翠星石「おうおう、聞き分けのいい妹ですぅ。大丈夫、アリスは嘘つかねーです」
435 :
翠星石「そうですねぇ…と、ちょっとその前にチビ苺、ちゃんと字は書けるようになったんですか?」
雛苺「うぃ! 蒼星石にもたくさん教えてもらったし、くんくん探偵に応援のお手紙もたくさん書いたの」
翠星石「ならば良しです。ではでは、文面はこうです。
  『麗しの第三ドール翠星石様が第二代アリスに即位したから、貢物を納めるように』ですぅ!」
雛苺「みつぎものぉ? 何それ?」
翠星石「プレゼントのことです」
雛苺「プレゼント!? プレゼントがみんなからもらえるのよ!?」
翠星石「そうです。古代より王様が代替わりしたり政権交代の暁には貢物と相場が決まっているのです!
  もちろん、いただいた貢物は副アリスであるチビ苺にも分けてやるですぅ」
雛苺「わぁい! ヒナ、お手紙を書く情熱とやる気がムンムンわいてきたの?」カキカキ
翠星石「よしよし、どんどん書けです、どんどん。できあがった手紙はスィドリームとベリーベルに配達させるですぅ」
436 :
雛苺「みんなにお手紙が送れたし、あとはプレゼントを待つだけなのよね」
翠星石「楽しみですぅ」
雛苺「あ、そうだ翠星石ぃ! ヒナ、いいこと思いついたの」
翠星石「うん? なんですか?」
雛苺「あのね、あのね! 何日かしたら、今度は翠星石からヒナにアリスを交代するのよ!」
翠星石「はぁ!? 何を…」
雛苺「話は最後まで聞いてなの! ヒナがアリスになったら、またプレゼントを皆からもらえるの!」
翠星石「……」
雛苺「それでまたしばらくしたら翠星石にアリスをバトンタッチしてぇ…」
翠星石「チ、チビ苺…! その発想は翠星石には無かったですぅ! なんという悪魔的奇手!」
雛苺「えへへへぇ! すごい? ヒナすごい?!?」
翠星石「ああ、凄いです! 最高ですチビ苺! ぐへへへへへへ、何だか人生がメチャ楽しくなってきたですぅ!」
雛苺「ヒナも楽しいの! ヒナ達の未来はバラ色なのよーーっ!」
437 :
翠星石「あ、真紅。五月病は治ったのですか?」
真紅「だから、そんなすぐに治るワケがないって言ったでしょ。今日はもう鞄で寝るのよ」
雛苺「え? 晩御飯はどうするの真紅?」
真紅「いらない」
雛苺「にゅわっ? 本当に?」
真紅「食欲がないの」
翠星石「ほほう。五月病が大変なようですが、もう真紅なんてどうでもいいですよ。どうぞ寝ててくださいですぅ」
真紅「ええ、そうさせてもらうわ」
438 :
雛苺「ジュン!? おかえりなのよね!」
ジュン「まーな! ちゃんと留守番してたか三人とも! お土産に苺大福買って来たぞー!」
雛苺「わぁい! うにゅーなのー!」
真紅「……」
ジュン「ん? なんだ真紅はまだアンニュイか」
翠星石「逆にチビ人間は随分と機嫌が良いですねぇ。まさかケンドーカシワバとついに最後の一線を!?」
ジュン「そ、そんなんじゃないってば! ただ柏葉がさ、ちょっと隣の世界に行ってみたいって言いだしてさ」
翠星石「やっぱり女と会ってたんじゃねーですか」
真紅「……」
雛苺「隣の世界…て、大きいジュンがいる世界の事なのよね?」
ジュン「そうそう。そしたら、もう一人の僕もたまさか斉藤さんと一緒にいて
  ちょうどいいから四人で、隣の世界の公園とか海で遊ぼうってことになって…」
翠星石「なななっ!? なんですとー? そ、それってダブルデートじゃねーですか!」
ジュン「いやいや、そんな大層なもんじゃ…。あーでも、よそ様からはそう見えてかもなーやっぱり」クネクネ
雛苺「だぶるでぇとぉ?」
翠星石「ダブルデートとはですね、チビ苺…」
真紅「恋人と友達と友達の恋人が揃って初めて可能な、リア充の四暗刻と呼ばれる役満イベントの事よ…」プルプル
翠星石「そ、その通りです…けど、真紅?」
雛苺「どうしたのよ? 急にプルプルし始めて? 寒いの?」
439 :
  冷やかしてきたけど、柏葉も特に嫌がる素振りはしてなかったしぃ?…」クネクネ
真紅「ダブルデート…ッ! 心の底から腐った響きなのだわ…ッッ!!!」
翠星石「真紅…?」
真紅「ジュンッッ!!」
ジュン「!?」
真紅「畏まれいッッ!!」
ジュン「えっ?」
真紅「ゥオラァッ!!」
ジュン「ぎゃぴーっ」
雛苺「にゃーっ!? 真紅のパンチがジュンのレバーにヒットなのー!」
ジュン「げぶっ! ぐはっ! お、おま…真紅…ちょっ」
翠星石「し、真紅? 五月病だったはずじゃ」
真紅「五月病?ッ!? そんな事を言っている場合じゃあないでしょっ!」
ジュン「な、なんで僕が殴られなきゃ…?」
真紅「柏葉巴といくら乳繰り合おうが私は一向にかまわない! Bまでは許す!
  けど、ダブルデートは許さない! 世界中の全てがジュンを許しても、私は許さない!」
ジュン「い、意味が分からな…」
真紅「口答え無用! お仕置きよジュン! 今日の晩御飯、美味しくいただけると思わないことね」ドゴオッ
ジュン「ぐはっ!」
雛苺「な、何だかよく分からないけど真紅が元通りになったの?!
  やっぱり真紅を元気にしてあげられるのはジュンなのよね」
翠星石「…真紅の癇癪は全くもって天災の如きものですぅ。何が切っ掛けで暴発するやら」
440 :

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