千早「のんのんびより?知らないわ。」back

千早「のんのんびより?知らないわ。」


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1:
春香「えー?だって今千早ちゃん…」
千早「あら?私何か言ったかしら?」
ガチャ
春香「あっ、プロデューサーさん!おはようございます!」
P「おぉ、春香おはよう。」
千早「プロデューサー、にゃんぱすー。」
P「おお、千早、にゃんぱすー。」
春香「ほ、ほら!今、にゃんぱすって!」
千早「…にゃんぱす?えっと、それはどこの国の言語かしら?」
春香「えっ、だって今…」
ガチャ
千早「あら、高槻さん、にゃんぱすー。」
やよい「うっうー!千早さん、にゃんぱすーですー!」
春香「ほら、絶対のんのんびより知ってるよね!?」
千早「知らないわ」
3:
春香「あれ?なんで事務所にバケツこんなに置いてあるの?」
千早「何言ってるのよ春香、それは雨漏り対策よ。」
春香「え?雨漏り!?うちの事務所そんなにボロボロなんだっけ!?」
千早「まぁ田舎の事務所なんてこんなものよね。都会が羨ましいわ。」
春香「いや、ここ田舎じゃないから! どちらかと言えば都会よりだから!」
千早「それにほら、事務所の至るところに穴があるじゃない? これだから田舎は…」
春香「それ雪歩が掘った穴だよ!前から思ってたけど千早ちゃん影響されやすすぎるよ!」
千早「影響?なんのことかしら?」
春香「絶対のんのんびより最近読んだでしょ!?」
千早「し、知らないわ」
6:
千早「うっさぎ小屋ー」
千早「おっ世話しまっしょ小鳥さんっ」
小鳥「…ピヨ!?」
千早「おー世話しましょっ うさぎさんっ」
千早「綺麗に毛づくろいいったしましょー」
千早「そーしてまっとめって」
千早「ダイナマイッ!!!」ズンザラザー
春香「…」
千早「…」
春香「のんのんびより…」
千早「知らないわ」
7:
千早「というわけで、ウサギ小屋に来たわ。」
春香「ねぇ、なんでアイドル事務所にウサギ小屋があるの?」
千早「春香…アイドルがそういう細かいことを…」
春香「あぁうん。最近はもう慣れてきたからいいんだけど、一応ツッコミを入れておかないと、ね?」
千早「とりあえず、小屋の掃除をしましょう。」
春香「そうだね。」
千早「あら?あんな所に穴が空いているわ(棒読み)」
春香「」ハッ
ウサギ『』ニゲマシタ
千早「うさ…」
春香「ウサギが逃げてる!」
千早「…」ショボーン
8:
千早「あら?どこにいったのかしら?」
春香「千早ちゃん、なにか探し物?」
千早「えぇ、小吉さんが…」
春香「小吉さん?」
千早「あっ! 水瀬さん、その持っている人形なのだけど。」
伊織「えっ、シャルルがどうかしたの?」
千早「えぇ、その小吉さんを返して欲しいの。」
伊織「何言ってるのアンタ? この子はシャルル・ドナテルロ18世 私のうさちゃんよ。」
千早「確かに小吉さんが可愛いのは分かるわ。でも私にとっても大切なものなの。だから、お願い。」
伊織「ちょっ、あんた大丈夫? この子は小吉さんじゃないって言ってるでしょ? この子は私のうさちゃんよ。ねぇ、春香もなんとか言ってやってよ。」
春香「う、うん。千早ちゃん、その子は小吉さんじゃなくて、伊織のうさちゃんで…」
千早「…春香がそこまで言うなら…分かったわ水瀬さん。私は諦めることにするわ。 可愛がってあげてね、小吉さんを。」
伊織「だから小吉さんじゃないって言ってるでしょ!?」
10:
千早「あやとりをしましょう!」
春香「相変わらず突然だね。」
響「自分、あやとりは得意だぞ!」
数分後
響「できだぞ!」
春香「うわぁ、響ちゃん上手。これハム蔵だよね?」
響「へへーん、これは自分のオリジナルなんだ。」
春香「さすが響ちゃん。」
千早「私もオリジナルあやとりを作ってみたのだけど、なんだか分かるかしら?」
響「うーん、これは…家か?」
千早「残念、ただの毛糸でした。」
響「うがー!ひっかけなんて、ひどいぞ千早!」
11:
千早「フフ…じゃぁ、これはどうかしら?自信作よ?」
響「うーん、全然分からないぞ。」
千早「春香はどう?」
春香「えっそうだなぁ…」
春香(ウサギ小屋の時に千早ちゃん拗ねちゃったから、今回は分からないことにしてあげよう。)
春香「…分からないや。」
響「一体なんなんだこれ?」
千早「これは…う」
貴音「うちゅう」
春香「え!?」
貴音「違いますか、千早?」
千早「えっと…あの…はい…そうです。」ショボーン
12:
小鳥「千早ちゃん、海よ。」
千早「えぇ、海ですね…」
小鳥「人…多いね。」
千早「えぇ…多いですね…」
小鳥「千早ちゃん、あんまり楽しそうじゃないわね。」
千早「そんなことありません、私、海を見ているの、好きです。」
小鳥「千早ちゃんは…泳がないの?」
千早「…もう少し、海を眺めていたいので…」
小鳥「と、とか言いつつバストが小さいの気にしていたりして、なーんて…」
13:
千早「…めですか?」
小鳥「えっ…?」
千早「そうですよ!どうせ小さいですよ!」
小鳥「ち、千早ちゃん?」
千早「せっかくそんなこと忘れて海を満喫しようとしてたのに…」
小鳥「えっと…72だっけ…?」
千早「…っく。」
小鳥「で、でも、ほら事務所の他の子たちが大きいだけで、高校2年生の平均バストは確かそれくらいだったと思うような…違うような…」
千早「ほ、本当ですか!?」
小鳥「う、うん。」
千早「フフ、なんだ…そうだったのね…みんなが大きいだけだったのか…」
小鳥「これは、口が裂けても明治時代のデータとは言えないわ…」
千早「明治!?」
小鳥「し、しまったピヨぉぉぉぉ!」
15:
やよい「うっうー難しいです。」
伊織「大丈夫、基礎を抑えちゃえば問題ないわ。」
千早「あら?テスト勉強かしら?」
やよい「あっ千早さん!そうなんです!伊織ちゃんが教えてくれてるんです!」
千早「へぇ、水瀬さんが…?」
伊織「なによ!?なんか文句あるわけ?」
千早「いえ、水瀬さんもテストが近いわけでしょ?それなら私が高槻さんに教えてあげるわよ?」
やよい「えっ本当ですか?」
伊織「ちょっちょっと、何勝手なこと言ってるのよ!私がやよいに教えてるんだから邪魔しないでくれる?だいたい、あんた本当に教えられるの?」
千早「なっ…私は高校生よ?中学生の問題なんて目をつぶっても解けるわよ。」
伊織「じゃぁ問題出すから解いてみなさいよ。」
千早「望むところよ!」
16:
伊織「植物の双子葉類の根っこの部分はどうなってる?」
千早「いつもは動かずそっけないけど、根はやさしい!」
伊織「…あんた、大丈夫?」
千早「せ。生物は苦手なのよ。次よ次。」
伊織「有機物が燃えると出る気体は!?」
千早「のろし!」
伊織「地震のエネルギーを表す尺度は?」
千早「1ブルブル 2ブルブル!!」
伊織「顕微鏡のこの部分は?」
千早「ローリングリボルバー!」
伊織「アンモニアの臭いを嗅ぐときはどうする?」
千早「命乞い!」
伊織「この生物の名前は?」
千早「笹中さんちのおじいちゃん!」
春香「のんのんびよりは?」
千早「知らないわ」
19:
春香「おはようございまーす!」
ガチャ
千早「正義の味方! へったれんじゃーい!!」
バタン
春香「お疲れ様でーす!」
20:
春香「おはようございまーす!昨日は帰っちゃってすいませ…」ガチャ
千早「うち、兄ちゃん大好きー! うち、おっきくなったら、兄ちゃんのお嫁さんになるのー!」
P「…」コク
春香「お疲れ様でーす!」バタン
23:
千早「モノマネ大会―!」
真美「いえ→い!」
春香「真美はこの千早ちゃんのテンションに付いていけるんだね、すごいよ。」
千早「というわけで、まずは私から行くわね。」
真美「イエ→イ、千早お姉ちゃんファイト!」
千早「ウサギが逃げてる!!」
真美「えっと、それは、誰のモノマネ?」
千早「これは先日の春香よ。本当はもっとアホみたいな顔していたんだけど。」
春香「この前言えなかったからって、こんなところで言ってくるとは…しかも私に対する嫌味まで入れてきてるし。」
千早「あら?なんのことかしら?」
24:
春香「つ、次は私だね。」
真美「おっ、はるるん!やる気ですな。」
春香「ふふ、千早ちゃん、伊達に頭にリボンをつけてないんだからね。これで千早ちゃんがのんのんびより知ってることを証明しますよ、証明!」
真美「なんだか良く分かんないけど、はるるんファイト!」
春香「う…ウチ、ザリガニとか好きなん…」
千早「…っぷ…ぷぷ…」
真美「えっ…これは、なんのモノマネ…?」
春香「まぁ、真美にはまだ早いかな。それより千早ちゃん、これで認めるしかないでしょ?」
千早「し…っぷぷ…知らないわ…っぷ…」
25:
真美「良く分からないけど、最後は真美の番っしょ!」
千早「が、がんばって…真美…ぷぷ…」
真美「それでは、会場の皆さん…日曜午後の新発見…神出鬼没の生中継ですよ生中継!生ッすかサンデー!」
千早 春香「!?」
真美「それじゃぁ、ミキは寝るから、あとはよろしくなの…あふぅ。」
真美「あらあら?美希ちゃん、こんなところで寝たら風邪ひいちゃうわよ?」
真美「あずささん、注意するところがずれてると思いますが…っく。」
真美「いいでわありませんか千早…寝たい時に寝る…そして、食べたい時に食べる…それが、世の中の節理です。」
真美「うわぁ、貴音さん、そのラーメンおいしそうかなって!うっうー!」
真美「こぉぉらぁぁ、ちょっとあんたたち、生放送なんだからみっともないところ見せちゃダメでしょぉ?プロデューサーも何か言ってください。」
26:
真美「えっ、お、おれ?えっと…みんな!元気にやろう!765プロ、ファイトー、っおー!」
真美「ちょっとあんた!こういう時はしっかりしなさいよね!ふん、本当変態なんだから…」
真美「あの、みんな…そろそろ番組始めないと、怒られちゃうよ?…もう私、穴掘って埋まってますぅぅぅぅ。」
真美「雪歩、ほら、穴なんて掘らずに…僕の背中に抱きついて!っね!」
真美「おぉぉぉぉぉ!こ、これは、シャッターチャンスよぉぉぉぉ!うぅ、は、鼻血が…」
真美「はっはっはー、いやぁ、765プロは今日も元気だねぇ。あっはっはー」
真美「うがぁぁ!自分、まだテレビに映ってないぞぉ!」
真美「はい、終了→!」
千早「…」
春香「…」
亜美「この真美のモノマネが気になった、に→ちゃん達は、『あさぽんのひとり765プロ』で検索っしょ→!」
27:
千早「オシャレの話をしましょう!!」
美希「突然どうしたの千早さん?」
春香「美希…最近の千早ちゃんはこんな感じなんだよ。美希は出てなかったから知らないと思うけど。」
美希「ふーん、ミキ、こういう千早さんもいいと思うな。」
春香「でも、オシャレの話ってどういうの?」
千早「フフフ…」ゴソゴソ
春香 美希「…?」
千早「じゃーん!新しい髪留めを買ったのよ!」
千早「どうかしら?似合うかしら?」
春香「あっシュシュだね!似合ってるよ!」
28:
千早「え?急に何を言っているの?機関車の音真似?」
春香「えっそれシュシュだよね?」
美希「ミキもそろそろ春物買わないといけないなって思ってるの。」
春香「どういうのが欲しいの?」
美希「ミキ的には、ディストレスドのデニムが欲しいかなって。」
春香「」ペチャクチャ
美希「」ペチャクチャ
千早「…」ショボーン
29:
千早「さ、さっきから二人とも何言ってるのよ!日本語で話しましょう!」
春香「あ、やっぱりシュシュ知らなかったんだ?」
千早「し、知ってるわよ!チュチュくらい知ってるわよ!!」
美希「シュシュなの。」
春香「チュニックは?」
千早「チュチュニックも知ってるわよ!」
美希「チュニックなの。」
春香「のんのんびよりは?」
千早「知らないわ」
30:
春香「あれ?事務所に水槽?何か飼い始めたんですか?」
P「あぁ、カブトエビをもらってな。」
やよい「うっうー!私が飼育当番なんですよ、春香さん!」
春香「へー、ん?」
『ひらたいらさん』
春香「やよい、この『ひらたいらさん』っていうのは?」
やよい「これですか、これは名前ですよ!」
春香「えっと…どの子が…?」
やよい「みんなですよ、みーんな、ひらたいらさんです。」
春香「へ、へぇー、そうなんだ。まぁ飼育大変だと思うけど、頑張ってね。」
やよい「うっうー、がんばります!」
31:
数日後
春香「おはようございまーす!」
やよい「…」
春香「あれ、どうかしたの?」
P「カブトエビが…な。」
『ひらたいらさんのお墓』
春香「やよい、残念だけど仕方ないよ。カブトエビって寿命が短いらしいし…」
P「明日から休日だから、少しは立ち直ってくれるといいんだが。」
響「やよい、明日は自分も休みだから一緒に出かけるさ!」
春香「あー、私も行きたいなぁ。」
やよい「…はい。」
千早「…」
32:
数日後
やよい「おはようございます。」
P「おっ、やよい、少しは元気出たか?」
やよい「はい。って、水槽…片づけたのに何で出てるんですか?」
千早「もっと近づいてみてもらえる?何かいないかしら?」
やよい「千早さん…?えっと…あれ、何かいます!」
千早「良かったわ、ちゃんと生まれていたのね。もしかしたらカブトエビ、卵を産んでないかなと思って、飼育に使った土を入れてまた水を張っておいたのよ。」
やよい「…?これ、ひらたいらさんなんですか?」
千早「えぇ、ひらたいらさんよ。」
やよい「うっうー!千早さん!ありがとうございます。本当に嬉しいです!」
P「良かったな、やよい。」
響「自分、感動したぞ。」
春香「千早ちゃん?」
千早「あら、なにかしら?」
春香「のんのんびより、知ってるでしょ?」
千早「フフ…知らないわ。」
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