ことり「穂乃果ちゃんが記憶喪失……!?」back

ことり「穂乃果ちゃんが記憶喪失……!?」


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1:
――教室
海未「本当なんですかそれは!」
絵里「ええ、今朝病院から連絡があったみたいね」
ことり「そんな……なんで」
希「とりあえず今日の部活は休みや、各自でお見舞いに行けたらいこ」
にこ「1年組には私が伝えておくわ」
海未「はい、分かりました」
ガラガラッ
ことり「穂乃果ちゃん大丈夫かなぁ」
海未「(穂乃果……)」
2:
――病室
穂乃果「(知らない天井……本当に何も覚えてないや)」
穂乃果「高坂穂乃果、これが私の名前?」
穂乃果「はぁ……早く思い出さないと」
コンコン
「>>5です!」
穂乃果「は、はい!ど、どうぞ」
5:
あなたの妻の理事長です
6:
理事長「あなたの妻の理事長です」
穂乃果「は、はぁ……どうぞ」
理事長「これお見舞いの品です、どうぞ」
穂乃果「(果物、定番だな)」
理事長「よっこらしょ、ではお話しましょうか」
穂乃果「あのー、1つ聞いてもいいですか?」
理事長「はい、元々そのつもりでしたし」
穂乃果「(うーんこれ聞いてきいいのかな、たぶん冗談だとは思うんだけど)」
穂乃果「わ、わたしと理事長?さんってどういう関係だったんでしょうか、理事長というから学校の?」
理事長「それはね>>9」
9:
夫婦よ。娘もいるわ
12:
理事長「夫婦よ、既に娘もいるわ」
穂乃果「え、えええええええ!!?!?」
穂乃果「ちょ、ちょっと待ってください!私も理事長さんも女性ですよね!?」
理事長「ええ」
穂乃果「だったら無理ですよ、女同士じゃ結婚も出来ないし子供も生めない」
理事長「はぁ……あなたは記憶を失ったからわからないのね」
穂乃果「何かあったんですか……?」
理事長「ここ日本ではね、同性の結婚が認められたの」
穂乃果「ええええええええ!!で、でもさすがに子供は……」
理事長「ここ数年でiPS細胞という技術が発展してね、子供も作れるようになったのよ」
穂乃果「そ、そんな……」
理事長「(正直STAP細胞との違いも分からないけど)」
穂乃果「日本がそんな国だったなんて……!おそろしい!」
13:
穂乃果「その、娘がいるって言いましたよね」
理事長「ええ」
穂乃果「娘の名前は何て言うんでしょうか」
理事長「名前?」
穂乃果「私と理事長さんの間に何があったかはわかりません、でも子供がいるならしっかり向き合いと」
理事長「高坂さん……」
理事長「ええ、私たちの娘の名前はね、>>16よ」
16:
ことり
18:
理事長「南ことり、それが名前よ、覚えていてね」
穂乃果「ことり……ことり……はい」
理事長「じゃあそろそろ私は帰るわね、昔の積もる話はまた今度」
穂乃果「あの!理事長さん!」
理事長「それに敬語はいいわ、夫婦じゃない」
穂乃果「私、今は全然思い出せないけどちゃんといつか思い出すよ」
穂乃果「ちゃんと理事長のこと、大切にするから!」
理事長「ありがとう、穂乃果、またね」ガチャ
穂乃果「(あーびっくりしたー、まさか私が結婚してて子供がいたなんて)」
穂乃果「(しかも、女の人……私、そういう趣味だったのかな、理事長は綺麗だったけど)」
コンコン
「あのー>>21です」
21:
愛人のにこ
24:
にこ「愛人のにこです」
穂乃果「(あ、愛人!?)ど、どうぞー」
にこ「ふひー、入るわよ」ガラッ
穂乃果「……どうも」
にこ「なーにずいぶんとおとなしいじゃない、もっといつもみたいに元気だしなさいよ」
穂乃果「ごめんなさい」
穂乃果「(小さくて可愛い子だな)」
穂乃果「(てか愛人!?愛人って言ってたよね、理事長の他にも愛人、私っていったい……!)」
にこ「べ、別にそこまでへこまなくていいのよ?無理させるつもりは無いから」
穂乃果「はい、それで今日は何の」
にこ「あなたのお見舞いよ、顔が見たくてね、それと……>>27かな?」
27:
セックス
28:
にこ「セックスかな」
穂乃果「な、せ、セックス!?」ボッ
にこ「(くくく、赤くなってる赤くなってる、この冗談で元気だしてくれればいあけど)」
穂乃果「そ、そんないきなり言われても、ダメだよぉ」 
にこ「(いいわー、こういう穂乃果も新鮮ね)」
穂乃果「にこ、にこちゃんは……本気なの?」ジーッ
にこ「も、もちろんじゃない!する気まんまんよ!」
にこ「(あれ?意外とノリノリ?)」
穂乃果「カーテン閉めるね」シャッ
にこ「え?ちょ!?穂乃果!?」
穂乃果「分かってるよにこちゃん、愛人も私の責任、蔑ろになんてしない」
にこ「(分からない!穂乃果が分からない!ほんとうなら拒絶するところなんだけど)」
にこ「(記憶喪失で不安定になってる穂乃果を突き放していいのかしら……こここは)」
にこ「私は――>>31!」
31:
巨人を一匹残らず駆逐してやる!
34:
にこ「巨人を一匹残らず駆逐してやる!」
穂乃果「巨人……?」
にこ「穂乃果は記憶が無いから分からないだろうけど、すごい流行ってる漫画なのよ」
穂乃果「へーそうなんだ、でそれが何の関係が」
にこ「ええと……それはね、えーと」
穂乃果「恥ずかしがらなくていいよ、私の、穂乃果がにこちゃんを喜ばせてあげるから」
サワッ サワッ
にこ「ちょっと穂乃果!なんでそんなに手つきがやらしいのよ」
穂乃果「体が覚えてるのかなー?」
にこ「いやどこで覚えたのよ」
穂乃果「ほら、にこちゃん……ちゅー」
にこ「私っ!まだ純潔は守りた……ああああああああ」
コンコン
「>>37です、お見舞いに来たんですけど」
37:
ことり
42:
ことり「ことりです、お見舞いに来たんですけど」
にこ「(ことり!?助かった)わた……モグッ」
穂乃果「(ことり……もしかして私の娘のことり?)」
にこ「ぷはっ!ちょっ!手を話しなさいよ!」
穂乃果「ごめんにこちゃん、少し静かにしてて」
にこ「……?」
穂乃果「ことり、ちゃん?入っていいよ」
ことり「う、うん?入るね」ガチャ
ことり「あれ?カーテン?何かしてた?」
穂乃果「ああこれ今開けるか」 にこ「(ダメ!だーめ!)」ブンブンブンブン
穂乃果「?(にこちゃんがそういうなら)ごめんねことりちゃん、今開けられないの」
ことり「ううん、声を聞けただけでもいいの、それだけで」
穂乃果「(声だけ聞いてるとすごい大人だなぁ、どんな子なんだろう)」
45:
穂乃果「そうだ、お母さん……理事長とはあった?」
ことり「え?お母さんお見舞いに来てたの?びっくりしたー言ってくれればいいのに」
穂乃果「当たり前でしょ、私が入院してるんだから」
ことり「(当たり前……?)ま、まあ理事長としてはそうなのかもね」
穂乃果「理事長と生徒の前に、もっと深い付き合いだし」
ことり「へ、へー(何のことだろ、廃校関連のことかな)」
穂乃果「もちろんことりちゃんも大切だよ」
ことり「そ、それは照れるなーたはは」
穂乃果「だってことりちゃんは私の大事な……」
にこ「(穂乃果!穂乃果!)」
穂乃果「(なににこちゃん?どうしたの?)」
にこ「(ベッドに隠れたからカーテン開けていいわよ(さすがにことりに顔見せて欲しいし)」
穂乃果「ああうん、(でもどうしよう、万一に愛人のにこちゃんが見つかる可能性があるし……)
ここは >>48
48:
3人そろってゲーセン行く
51:
穂乃果「ゲーセン……」
にこ「どうしたのよ」
穂乃果「そうゲーセン、さっきからそのキーワードが頭のなかに」
にこ「もしかして、それが記憶を取り戻すキー?」
穂乃果「なのかもしれない」
ことり「あのー、何ごちゃごちゃやってるの?カーテン開けるね?」
穂乃果「わ!わあああああああ!あ、あのねことりこれは!」
ことり「あれ?にこちゃん?穂乃果ちゃんのベッドで何やってるの?」
にこ「ど、ども」
穂乃果「(え?知り合い!?愛人と子供が知り合い?しかもちゃん付けする仲!?……というか)
穂乃果「ことりちゃんさ、でかくない?」
ことり「え!?でかい?なにが!?」
穂乃果「いやこうなんとなく、全体的に」
ことり「ダ、ダイエットはしてるつもりなんだけど……あっ!昨日のケーキ!?アレなの!」
にこ「なにやってるのこの子たちは」
53:
穂乃果「つかぬことを聞くけど、ことりちゃんって何歳?」
ことり「高2だから今年で17歳かな?てか穂乃果ちゃんも知ってるはずだよ?」
穂乃果「高2!!??」
ことり「う、うん……何かおかしなこと言った?」
穂乃果「(高2とか私が何歳の時の子供!?いつからの記憶が無いの!?)」
ことり「どうしたの?大丈夫?体調悪い?」
穂乃果「(純真無垢、悪意があるとは思えない……もしかして)」
穂乃果「(私のことを怯えさせないように嘘をついている?同級生のフリをして)
穂乃果「(まぁいきなりこんな娘がいるなんて言われたら驚くよね、気を使ってくれるのかな)」
穂乃果「うん!ことりちゃん!ありがとう!」
ことり「ええと、ありがとう? なにかすごい慈愛の目で見られてる……」
にこ「で、どうするの?ゲーセン行くの?」
穂乃果「ああうん、病院の許可が出たら行ってみたい……ん?電話?」ブーブー
「もしもし>>56ですけど」
56:
みう
60:
海未「みうです」
穂乃果「みう?(この人も知り合いかな?)」
穂乃果「ごめん、にこちゃんことりちゃん、後から連絡するから先に行ってて」
にことり「分かった」ガチャッ
海未「電話、大丈夫でしたか?調べてはいたんですけど」
穂乃果「うん、ここは大丈夫だよ」
海未「良かった、少しお話したいことがあって」
穂乃果「お話?そうだ、みうさんも私の同級生か何か?」
海未「はい、私は……>>62」
62:
ことりの姉です
66:
海未「ことりの姉です」
穂乃果「ことりちゃんの姉……(え!てことはまた私の子供!?)」
海未「穂乃果さん?」
穂乃果「(ちょっと待て穂乃果、もしかしたら連れ子?連れ子の可能性もある)」
穂乃果「いえ、1つ確認したいんですけど」
海未「はい」
穂乃果「みうさんは私の子供なの?」
海未「こ、子供!?げほっげほっ、穂乃果の子供……そういうのもいいですね、ぐへへ」
穂乃果「ええと」
海未「そうですね、私はことりの姉であり、あなたの>>69です」
69:
元カノ
72:
海未「あなたの元カノですよ」
穂乃果「元カノおおおおおおおおおお!?」
海未「はい、それはそれは深く愛しあいました」
穂乃果「ちょっと待って!ストップ!タイム!」
海未「は、はい」
穂乃果「(ええと、私には理事長がいて、子供のことりがいて、愛人のにこがいて、ことりの姉が元カノ!?)
海未「あのー、穂乃果さーん」
穂乃果「(なんてややこしい人間関係なの、私この記憶思い出していいんだろうか……いや、守ると決めたんだ!)」
海未「もしもーし、穂乃果さーん」
穂乃果「お願い増します!なんでもしますから、どうかこの今の家庭だけは壊さないでください!」
海未「なんでもですか、事情はよく分かりませんがせっかくの機会です、お願いしてみましょう」
穂乃果「な、なるべく軽いやつね?」
海未「私の頼みは>>75」
75:
貴女のレズセックス
77:
海未「貴女とのレズセックスです」
穂乃果「レズセッ……!本当にそれで終わりにしてもらえるんですね」
海未「はい、それ以上は望みません」
穂乃果「分かりました、ではみうさん、また後日連絡します」
海未「はい、待ってます」ガチャ
―――――――――――――――――――――――
海未「ふぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
絵里「希!海未が壊れた!!」
希「幸せな顔してるやろ、これ死んでるんやで」
絵里「死んでないから!」
―――――――――――――――――――――――
穂乃果「ふぅ、なんとか交渉は出来た」
穂乃果「そうだ!ゲーセンに急がないと!許可でるといいなー」
79:
――ゲーセン
穂乃果「ごめーん、待ったー?」
ことり「時間かかったね、やっぱり中々許可もらえなかった?」
穂乃果「いやー別のところでトラブって」
にこ「別にいいわよ、時間を潰すものならいくらでもあったし」
穂乃果「本当にごめんねー」
にこ「で?何か思い出せそう?」
穂乃果「うーん、ダメだね、何かやってみたほういいのかな」
ことり「なら私と一緒にプリクラとろ?久しぶりにさ」
にこ「体を動かせば思い出すかもよ?私と音ゲーしましょ?」
穂乃果「(娘と愛人……私はいったいどっちを選べば……!)」
穂乃果「ここは>>82」
82:
躍りながらプリクラ
85:
穂乃果「踊りながらプリクラよ!」
穂乃果「ほっ!はっ!パシャッ!やっ!おお!体がうずくわ!アイドルみたい!ほっ!」
店員「お客様!ちょっ!お客様!!」
ことり「怒られちゃったね」
にこ「当たり前じゃない」
穂乃果「うーん、いいアイディアだと思ったのになー」
ことり「でもさ、なんか穂乃果ちゃんみたいだよね、こういうの」
にこ「確かに、こういう無茶があってこその穂乃果よね」
穂乃果「(前の私って一体どういうキャラだったんだろう……)」
プルプルプルプル
ことり「はいもしもし……ええ!本当に!!」
にこ「どうしたの?そんな驚いた顔して」
ことり「>>88ちゃんが、穂乃果ちゃんの記憶が戻る方法がわかったかもしれないって!」
88:
のんのん
89:
――学校
希「よう来たなみんな」
ことり「本当なの?方法がわかったって」
希「そう焦るなや」
穂乃果「この人は?」
にこ「希、私達と同じスクールアイドルの仲間よ」
穂乃果「スクールアイドル?」
ことり「部活の仲間みたいなものかな」
穂乃果「(仲間!?子供と愛人と同じ部活の!?)
希「それでその方法なんやけど聞く?大分スピリチュアルやとは思うけど」
穂乃果「スピリチュアル……ごくっ」
ことり「穂乃果ちゃん、危ないなら無理にしなくても」
穂乃果「ううん、やるよ!大事な娘のためだし!」
ことり「む、娘?」
穂乃果「教えて希ちゃん!その方法を!」 希「それはな……>>92やで」
92:
スライムを頭にべたべた
93:
希「このスライムを頭にべたべたするんや」
穂乃果「スライム?そんなことでいいのなら」
ことり「ところで海未ちゃんは何で倒れてるの?」
絵里「気にしないであげて」
穂乃果「うわぁ……、ぬちゃっとして、ちべたっ!うう……いい気持ちはしないね」ドロー
希「うんうんええで、段々邪気が祓われていってるようや」
にこ「適当言ってないでしょうね」
穂乃果「それでどうする?踊る?」
希「そんなことしても歌詞ぐらいしか浮かばないわよ」
穂乃果「じゃあどうしよっか」
希「いやもう分かるはずやで、その冴えた頭にその方法が浮かび上がる!」
穂乃果「ううう……このビジョンは、>>96の>>99?」
希「そうや!それが全ての鍵やで!チェックメイトや!」
97:
真姫ちゃん
100:
出産
104:
穂乃果「真姫ちゃんの……出産?」
にこ「真姫の出産?意味が分からないけど本人のところに行ってみましょうか」
ことり「確か1年生は行事の準備で教室で作業してるとか」
――1年教室
ガラッ
にこ「真姫ちゃんいる?真姫ちゃんの出産ってなによ!!」
真姫「ヴエェェ!!」
凛「あれー?みんなだにゃー」
花陽「あのー今日は部活は無いはずじゃ」
にこ「わかってるわよ、それより真姫ちゃん、出産っていったい」
真姫「そ、それは……」
にこ「え、なんで目をそらすのよ、え、いやいやこの場合何かのメタファーとかそういうあれでしょ?」
真姫「そ、そうかなー」
にこ「ちょっ!真姫ちゃん!目を見て話しなさい!」
105:
真姫「ごめんにこちゃん……私ね、出産するの」
にこ「いや嘘でしょ、嘘だと言ってよ!ねえ真姫ちゃん!」
真姫「本当は機会をみてみんなにも話そうと思ってたの」
にこ「そんな誰と……そうよ相手!相手は誰なの!?」
真姫「それは、>>108よ」
108:
凜ちゃん
111:
真姫「凛ちゃんよ」
凛「にゃはは、バレちゃったかー」
にこ「「こんのクソ猫おおおおおおおおおおおおおお!!!」
凛「ひぃっ!」
真姫「やめて!にこちゃん!」バッ
にこ「真姫ちゃん……」
真姫「凛ちゃんと私は付き合ってた、隠してたのは謝るわ、でも」
真姫「これは凛ちゃんと2人で決めたことなの、後悔しない、私は凛ちゃんと幸せになる」
にこ「凛……あんたは覚悟できてんの?」
凛「もちろんだよ、ふざけてなんかじゃない、私は真姫ちゃんのことが好き、真姫ちゃんと生きていきたい」
にこ「はぁ、なんだかなぁ……」
真姫「にこちゃん……」
にこ「ごめんね、少し1人にさせて」ダダッ
真姫「にこちゃん!!」
穂乃果「(あれ?私の記憶の話は……?)」
112:
ことり「そうだよ記憶!穂乃果ちゃんの記憶!これで分かるって言ってたよね」
希「ああ、その2人が何か関わってるはずやな」
花陽「真姫ちゃんと凛ちゃんが、穂乃果ちゃんの記憶に?」
希「にこちゃん追いかけるのもいいけど、その前に話聞かせてくれへん?真姫ちゃん」
穂乃果「私からもお願い、私も自分の記憶を取り戻したいの」
凛「真姫ちゃん、私が話そうか?」
真姫「いいわ、私が話す、確かに私達は穂乃果の記憶が無くなった原因を知ってます」
ことり「……!」
希「ほう、原因と来たか……」
穂乃果「そ、それは!?
真姫「それは>>115、それ以上でも以下でも無いわ」
ΩΩΩ「な、なんだってー!?」
115:
実は穂乃果ではなく理事長に頼まれて作った穂乃果のクローンなので記憶が無い
118:
真姫「その穂乃果はね、クローンなのよ」
穂乃果「うそ……嘘だよっ!」
ことり「この穂乃果ちゃんがクローン……?」
希「百歩譲って認めたとして、その理由はなんや?」
真姫「さあ?知らないわ?」
希「知らないて」
真姫「だってそのクローンは理事長が作っていたのよ、うち病院で極秘にね」
ことり「お母さんが!?」
真姫「夫の代わりにするとか、その計画もあるとか、そんな噂聞いたけど真実かは分からない」
真姫「私達はその現場を覗いてしまった、それだけよ」
凛「秘密を黙る代わりに、私達の関係も黙っていてくれたにゃ」
希「じゃあ、話したらあんたらも危ないんじゃ」
真姫「どうせにこちゃんにバレたしね、それに友達が困ってるみたいだし」
ことり「真姫ちゃん……」
穂乃果「(そんな、私が……私は……誰?)
120:
穂乃果「嘘だよね?ねえ!嘘だよね!!!!」
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「私は理事長と結婚していて!
  ことりちゃんは娘で!
  
  にこちゃんは愛人で!
  
  あとみうちゃんはことりちゃんのお姉ちゃんなんだよね!!」
ことり「……」
穂乃果「ねえ!そうだと言ってよ!!!ねえってば!!!」
ことり「穂乃果ちゃん、落ち着いて聞いて」
ことり「理事長とあなたは結婚してない、この国じゃ女同士は結婚できないよ」
ことり「そして私はあなたの大事な友達でクラスメイト、にこちゃんも仲間」
ことり「あとみうちゃんだっけ、私にお姉ちゃんはいないよ……うん、いないことになってるよ」
穂乃果「嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!嘘だ!!!!」
ことり「これが、本当なんだよ」
穂乃果「本当……本当に、ぐすっ、本当……、なんだ、よね」
124:
ことり「でも大丈夫、友達になろ?」
穂乃果「とも……だち……?」
ことり「うん!私はあなたのこと大切な友達だと思ってるよ!」
穂乃果「私は、偽物なのに」
ことり「偽物も本物も無い、どの穂乃果ちゃんも、大事な穂乃果ちゃんだよ」ギュッ
穂乃果「ことりちゃん、うぁああああああああああああん!!」ギュッ
希「ま、こっちはなんとかなったか、それで?元の穂乃果はどこにおるん?」
花陽「そうだよ!ねえ真姫ちゃん!凛ちゃん!」
凛「真姫ちゃん……それは」
真姫「いいわ、全て話すと決めたんだもん、怖いことなんて無い」
凛「うん、どこに行っても、私は真姫ちゃんと一緒だにゃ」
真姫「穂乃果の本体は>>127にいるわ」
127:
エリーの中
131:
真姫「エリーの中にいるわ」
希「なんやて!!」
ことり「中、どういうことなの!?」
真姫「それはエリーに聞けば分かる、話せば記憶のスイッチが戻るようになってるから」ダダッ
希「ちょっ!どこ行くんや」
真姫「話すことは全部話したわ、そろそろにこちゃんのこと、追いかけてあげたいし」
ことり「とにかく絵里ちゃんに聞いてみるしか無いね」
――部室
絵里「あらみんな、記憶を戻す方法は分かったの?」
希「それはもうええんや、エリチ、正直に答えて、エリチの中に穂乃果がいるってなんなん?」
絵里「はぁ?なにいってるの希、私の中にほの……うぅ、うううううううううううう!!!」ピカーン
希「エリチ!!くっ!なんや光って!!」
絵里「全て思い出したわ、そう、私の中に穂乃果はいる、それは>>134ということ」
134:
好きすぎてカニバった
136:
絵里「食べたのよ」
ことり「えっ……」
希「嘘やろエリチ」
絵里「嘘じゃないわ、あまりのショックに今まで記憶を無くしていたようね」
ことり「信じられない、信じられないけど、どうしてっそんなことっ」
絵里「私は穂乃果が好きだった、好きすぎて好きすぎてその全部が欲しかった」
絵里「いつしかそれは穂乃果と1つになりたい、性交なんかじゃない、もっと完璧に1つになりたいという欲に変わったわ」
希「それが……」
絵里「そう!それがこれ!穂乃果を食べることによって!私と穂乃果は1つになった!」
絵里「ハラショーハラショー!こんな素晴らしい愛の形があるかしら!!」
ことり「お、おぇえええええええ」
絵里「ふふふふ、誰にも汚せない!誰にも渡さない!穂乃果は私の中で永遠になったの!!」
絵里「これ以外に無いわよね!これが究極の形!肉体的統一こそが究極の愛!!」
絵里「ふはははははははははははははははははははははははははは!!!!!!」
140:
穂乃果「あるよ」
絵里「は?」
穂乃果「あるよ、そんなものより、素晴らしい愛の形」
絵里「うーん?何か言ってるわね、所詮穂乃果のまがい物なのに」
希「エリチっ!」
穂乃果「あなたが……絵里さんだっけ?どんな過程があってそんなことになったのかは分からない」
穂乃果「きっと、何か事情があったんだろう、狂おしくて、愛おしくて、そんな想いがあったのかな」
穂乃果「でもね、そんなことはどうでもいい」
絵里「…………」
穂乃果「あるんだよ、生まれて1日の私にも分かる」
穂乃果「例えどんな形だって、愛はあるよ」
141:
絵里「ほざけ……穂乃果のまがい物がッ!ほざけほざけほざけほざけほざけほざけほざけほざけほざけっ!!」
穂乃果「きっと、あなたにも分かるはず」
絵里「食ってやる!目障りだ!お前も私が食ってやるううううう!!!!」ダダダダダッ!!
ことり「穂乃果ちゃん!危ない!避けて!」
穂乃果「だってあなたは穂乃果さんと愛し合っていたんだろうから」
絵里「ぐるうううううううううううううううううううううううううううううう!!!」ブワアアオオオ!!
ことり「穂乃果ちゃん!きゃああ!!」
穂乃果「それにね、私だけじゃない」
ガキーン!!!!
絵里「なっ!止められっ」
にこ「そうよ、愛はある!!」ドン!
絵里「いつの間に……」
にこ「悲しいわね、絵里、あんたとなら分かり合えると思ったのに」
142:
凛「あっぶなーい、間に合ったにゃー!」
真姫「ふー、ぎりぎりってところね」
ことり「真姫ちゃん!凛ちゃん!」
希「あんたち!こんなことになるなんて分かってるなら!」
真姫「分からないわよ!私だって、絵里の秘密は知らなかったの!」
絵里「にこ……あなたも振られたんでしょ?選ばれなかったんでしょ?」グググググ
にこ「…………」グググググ
絵里「なら分かるはず、私のこの気持、満たされない、狂おしい、この気持が!!」
にこ「分かって……たまるかああああああああああああああああああ!!!!」ドン!!
絵里「んなっ!!」
にこ「確かに悲しいわよ!死ぬほど泣いた!後悔もした!何で私じゃないのかって!!」
真姫「にこちゃん……」
にこ「でもねっ!そんなことで他人の幸せを奪うなんてあり得ないのよっ!!!」
144:
にこ「これから離れても!形は違っても!私と真姫ちゃんの絆は変わらないっ!」
絵里「そんなものっ!ただの戯言っ!!」
穂乃果「でも、そんな戯言でも私達は負けないッ!」ググググッ
絵里「!?そんな、私が押されてっ!」
にこ「例えそれがどんな形になっても!!」
穂乃果「それがそんな短い時間だったとしても!!」
絵里「ぐぅ、ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」
穂乃果・にこ「私たちの愛は、消えたりしないんだあああああああああああああっ!!!!」ドドドドン!!!
絵里「ぐぅわああああああああああああああああああ!!!!」
ドンガラガッシャーン!!!!
150:
ことり「すごい、絵里ちゃんが吹き飛んだん……」
希「ほんま、あの2人にはかなわんなあ」
ことり「ほんとだね」
希「うちももう少し早く、愛ってやつに気づけてればな」
ことり「えっ?」
希「なんでもない、ただの独り言や」
―――――――――――――――――――――――――――
希「さてエリチは捕縛したし、あとはもう1人の黒幕やな」
ことり「私のお母さん、理事長の場所……」
プププププププ
真姫「みんな!うちの病院の人が理事長を見かけてみたい」
ことり「ば、場所は!」
真姫「場所は……>>153よ」
153:

156:
――崖
ことり「お母さん!」
理事長「ことり……みんな、なるほど、全部バレたのね」
希「分かってたからこんな場所にきたんとちゃう?」
理事長「ふふふ、そうかもね」
穂乃果「あの……」
理事長「そう、あなたも」
穂乃果「私を作ってもらったことにもうどうこうはいいません、でもことりちゃんのところには戻ってあげてください」
ことり「穂乃果ちゃん……」
理事長「うーん、そうねえ、それは>>159」
160:
それは難しいな…
163:
理事長「それは難しいな……私は許されないことをしてしまったから」
ことり「そんな!お母さん!確かにお母さんはダメなことした、でも……一緒に償っていこうよ」
理事長「ごめんね、ことりダメなお母さんで」
ダダッ
ことり「お母さん!!ちょっ!」
希「あかん!止めないとっ!」
穂乃果「私が行くっ!!」
ことり「穂乃果ちゃんッ!」
穂乃果「大丈夫だよ、絶対に……助けるからっ!」ダッ
理事長「さよなら……みんな」
穂乃果「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
身を投げる理事長 止めようとする穂乃果
そして、2人は>>166
166:
奇跡的に二人共助かる
167:
ことり「穂乃果ちゃああああああああああああん、お母さああああああああああああああん!!!!!」
ドボーン!!!!!!!
ことり「いやあああああああああああああああああああああああああ!!!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
あれから一週間が経ちました
結論から言えば2人とも奇跡的に助かりました
そう、結論だけ言えば
―――――――――――――――――――――――――――――――――
コンコン
ことり「お母さん入るよー」
理事長「はい」
168:
理事長「別に毎日来なくていいいのよ、ちゃんと監視もあるし」
ことり「そういうことじゃないでしょ、もーすごい心配したんだからね」
理事長「本当にごめんね」
ことり「最初は助からないかもって言われて、捜索も難航して……」
ことり「でも2日も経ってから見つかるなんて本当に奇跡だよ」
理事長「奇跡ねえ、本当に、奇跡が起きたんだろうね」
ことり「うん、そうだよ……また、あえて良かった」グスッ
理事長「もーことり毎日泣いてるんじゃないの?」
ことり「そんなこと無いよ、そんなこと無いって」
理事長「はいはい」
ことり「あ、そうだ!穂乃果ちゃんの搬送先って!!」
理事長「…………」フルフル
ことり「そっか、こっちでも探してるんだけど、見つからないや」
理事長「無事なのは確かだと思う、でも、私よりも衰弱してたから……ごめんね」
ことり「そんな、謝られてもどうにもできないよ、まずはゆっくりリハビリしよ?ね?」
169:
パタン
病室のドアを閉めて外にでる
穂乃果ちゃんは救助された、でもすぐに別の場所に移されたらしい
ひどく衰弱していて記憶を保てているかも分からない状態とか
私も探してるけど一向に行方は見つからないまま
でも、それでも良いんだ
きっとまた会える
この世界にいる限り、みんなきっと繋がっているから
みんなといえば真姫ちゃんと凛ちゃんはめでたく結ばれた
にこちゃんと希ちゃんはそれぞれ違う理由から浮かない顔をしている
みんなで祝福はちゃんとしたけどね
穂乃果ちゃん、あなたは今どこにいますか
あなたの帰りを、ずっと待っています
172:
――どこかの病室
ピポーン ピポーン ピポーン
周りと取り囲む機械の無機質な音で、私はまた目覚めた
穂乃果「あ……」
見知らぬ天井、いや知っている
ここに私が移されてから長い時間が経った、覚えてないほどの長い時間
穂乃果「……」
体は動かせない、ただ、そんなことは些細な問題だ
私はもっと大事なものを失っている
それは
穂乃果「やっぱりなにも……思い出せないな」
はじめから覚えていないのか、何かを忘れてしまったのか
私の目からはただ、涙だけが流れるばかりだった
??「あの、こちらは高坂穂乃果さんの病室でしょうか」
誰かの、声?
173:
ドアを開けて入ってくる
それは優しい足取りだった
私はこれを知っている
いや私はこれを知らない、でも知っている
記憶に無くても体が、遺伝子が覚えている
私じゃない私と、大切な時間を過ごした人
??「まったく、いつまで経っても連絡が来ないから探しましたよ」
連絡……?
??「約束したじゃないですか、また連絡くれるって」
約束……?
穂乃果「……覚えてない」
早く帰ってもらおう、そのほうが傷は浅い
穂乃果「……ごめんなさい、覚えてないんです、大事な……約束だろうけど、ごめんなさい」
??「はぁー、何を言ってるんですかこの人は」
え……?
175:
??「覚えてなくても関係ありません、通話記録聞きますか?」
穂乃果「ははは、強引だな……」
本当に強引
でも、どこか優しく、懐かしい声
??「とにかく、一度約束したんだからその責任は取ってもらいます」
穂乃果「責任?でも私は……」
??「覚えていなくてもいい、動けないなら通いますよ、約束が果たせないならずっと側に居ていただきます」
穂乃果「側に……、なんで」
なんで、こんな私なんかのこと
??「友達だからです、いえ元カノ?ええいこの際寄りを戻して恋人でいいです!そうしましょう!」
穂乃果「ははは、なにそれ」
??「ちゃんと、笑えるじゃないですか、そのほうがあなたらしいですよ」
そうだ、私笑ってる
穂乃果「あの、あなた……名前は」
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