貴音「身体のギモン」back

貴音「身体のギモン」


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1:
響「なあなあ、プロデューサー?」
P「んー?どうした?」
響「どうして、男の人の肩幅は大きいんだ?」
P「それはな響、男性は鎖骨と肩の筋肉が発達するからだ」
響「さこつ?」
P「首元から左右に伸びるこの骨だよ」ツンツン
響「うぎゃー!朝からどこ触ってるんさー?!」
P「ああ、悪い悪い。でもわかってくれたか?」
響「あ、うん……ありがとうだぞ!」
5:
真「あのっ、プロデューサー!」
P「んー?どうした?」
真「女の人って、歩くときに腰が揺れてる方が女性らしいものですか?」
P「ああ確かにな。でもそれは男性に比べて負担にもなりやすいんだ」
真「どういうことですか?」
P「大腿骨……つまり太腿の骨は、骨盤から横向きに生えて、下へ直角に伸びていく」
P「つまり大腿骨の根元が広いってのは、わかるか?」
真「はい」
P「女性は身体に対して骨盤が大きい。それだけ、大腿骨を中心に向けるのに力が要る」
P「足を閉じて、真っ直ぐ揃えて歩くと、必然的に下半身に力が入るんだ」
真「つまり、男性に比べて女性は歩くのに効率的じゃない?」
P「あくまで効率的にな。ただ歩き方一つで、いかに女性らしさが出るか、わかっただろ?」
真「はい!ありがとうございますプロデューサー!」
7:
雪歩「あのぅ、プロデューサー?」
P「んー?どうした?」
雪歩「あの、どうしてそもそも女性の骨盤は大きいんですか?」
P「それはな雪歩。それが女性が女性である証なんだ」
雪歩「どういうことですかぁ?」
P「女性だけが持つ器官、つまり子宮を、ひいては母体を支える為に骨盤が発達してるんだ」
雪歩「は、はぁ」
P「ちなみに海外の女性は日本人に比べて骨盤が大きい。つまり複数の胎児を宿すのに適してる」
P「あー、雪歩には、少し先の話だったかな」
雪歩「えへへ……そうですよぅ……きっと」
10:
春香「プロデューサーさん!」
P「んー?どうした?」
春香「どうして女の人には喉仏がないんですか?」
P「あぁ、春香、実は女性にもきちんとあるんだ。目立たないだけでな。男女ともに、痩せている人は見えやすい」
春香「へぇえ……でも、千早ちゃんも目立ちませんね?」
P「女性はあまり発達しないんだ。見えてるからおかしいってものでもないけどな」
P「逆に第二次性徴を迎えた男性は、より顕著に浮き出てくる。それだけ、声も大きく、野太くなる。声変わりの兆しといえるかもな」
春香「へえ……じゃあそろそろ涼ちゃんは……」
P「それいじょういけない」
春香「は、はい……」
13:
美希「ねぇハニー?」
P「んー?どうした?」
美希「女の人の腕って、肘が少し外側に曲がるよね?」
P「ああ、過伸展っていうんだ。よく知ってるな」
美希「ハニーもなの!」
P「ああ、ありがとう。過伸展は女性の身体に見られる特長でな?男性にはあまりない」
美希「そうなの?」
P「ああ。その辺で女性らしさがよく出てくるんだ。覚えておくといいかもな」
美希「うん!ありがとうなの、ハニー!」
15:
亜美「兄ちゃーん!」
P「んー?どうした?」
亜美「ねぇ兄ちゃん?なんで笑うと顔が疲れやすいのかなぁ?」
P「それはな亜美、顔を動かす筋肉は短距離走向きなんだ」
亜美「ん→?どゆこと?」
P「表情筋って聞いたことあるか?笑ったり怒ったりすると動く筋肉だが、これの筋肉は動きが早いだろ?」
亜美「んん?……あっホントだ!そりゃー、ゆっくりニカーってするとちょっち不気味だもんね→?」
P「そうそう、あまり長い動きには慣れてないのが表情筋だ。それに長く笑っていると、筋肉が攣ることもある、薄い筋肉だからな。気をつけるといい」
亜美「そーだね!わかったっ、ありがと兄ちゃん!」
18:
あずさ「あの、プロデューサーさん?」
P「ん?どうしたんです?」
あずさ「女性ってそのぉ……男性に比べてぷよぷよしてるものでしょうか?」
P「ああ、あずささん。それは男性は皮下脂肪が薄くて、筋肉が発達するんです。対して、女性は皮下脂肪が多く、柔らかい体付きになります」
P「これは、ヒトがそう設計されているからで、ことさら太りやすいとかじゃあないですよ」
あずさ「あら?安心しました、ありがとうございます♪」
P「どういたしまして。でも大学で習わないものなんですか?」
あずさ「あ、あらー?」
20:
真美「兄ちゃーん!」
P「んー?どうした?」
真美「どーして真美たちの歳って頭がおっきいの?」
P「それはな真美、ヒトは脳から発達していくんだ」
真美「ん→?どゆこと?」
P「赤ん坊って頭が大きいだろ?そして身体に比べて脳は早く成長していく」
P「子供の内は、身体と比較して頭が大きく見えるし、額も広い。顔や身体が、頭の成長に少し出遅れるんだ」
P「次第に身体の成長が追いついて、大人びた体形になるんだ」
真美「へぇえー……兄ちゃんありがと!」
24:
>>22
どうもです
やよい「あのー、プロデューサー」
P「んー?どうした?」
やよい「前に、風が吹いたら奥歯を噛めって聞いたことがあるんですけど、なんでですかぁ?」
P「ああ、よく知ってるなぁ。それは帽子をかぶっているときに、風が吹いたときの話でな?」
P「奥歯を噛むと、あごの上の、側頭筋っていう分厚い筋肉があるんだが、それが膨らむ。つまり帽子を内側から押さえてくれるんだな」
P「こめかみって言うだろ?これは米を噛んだときに、強く動く筋肉がそこにあるからなんだ」
やよい「うっうー!勉強になりましたー!」
26:
千早「あの、プロデューサー」
P「んー?どうした?」
千早「あばら骨は動かないと教えられたんですけど、深く息を吸うと、胸が膨らみますよね?」
P「……なんだって?」
千早「ですから、肋骨が前後しますよね?」
P「あ、あぁそうか、そうだな千早!よく知ってるな!」
千早「何か考えたんですね?」
P「肋骨つまり胸郭はきちんと動く構造をしている。つまりは呼吸に合わせて膨らむし、横に寝れば形も変わる」
P「身体をよく知るには、ひとつ頭に入れておいてもいいだろうな」
千早「ええ、ありがとうございます」
P「……」
千早「……」
P「ごめんなさい」
千早「お昼にお茶を」
P「はい……」
29:
伊織「ねえ、プロデューサー」
P「んー?どうした?」
伊織「その……最近首筋が凝ってるみたいなの」
P「大変じゃないか、首筋のどの辺りだ?」
伊織「この……斜めの太い筋のあたりよ」
P「喉の横の?ああ、胸鎖乳突筋ってやつだな」
伊織「なにそれ?」
P「首筋の、斜めに走る特徴的な筋肉だよ。アニメとかで、首に斜めの線や影が入ってるの、知らないか?」
伊織「あまり見ないけど何となくわかるわ、で、それがどう関係するの?」
30:
P「ストレスや疲れで、その筋肉が痛む場合がある。最近疲れてなかったか?」
伊織「まぁ……あずさのダイエット難儀とか亜美のお調子話で、ちょっと……」
P「あまり気にするな。伊織はホントによくやれてるぞ?忙しいときは、そう愚痴ったっていいんだよ」
伊織「ふ、ふんっ!アンタがもっとしっかりしてくれれば、こんな思いしなくていいのよ!」
P「はは、あぁ悪いな」ナデナデ
伊織「ちょ、ちょっと!気安く触らないでよ……許してほしかったら、肩でもマッサージなさい!」
P「はいはい」
33:
律子「あのぉ、プロデューサー殿?」
P「んー?どうした?」
律子「お楽しみ中すみませんが、ちょっと言い忘れてて」
P「お楽しみって言うな。肩揉んでるだけだろ?」
律子「伊織、もう寝てますよ」
伊織「zzz///」
P「あぁ、ホントだ。で、律子、どうした?」
律子「やめないんですね……まあいいです、実は小鳥さんが昨日、手首を傷めたんです」
P「ホントに?そりゃまたなんで」
律子「落ちた本を取ろうとして、転んだときに……手を変な角度でついたらしくて」
P「どんな本だろうなぁ。傷めたのは、親指側に手首を捻ったからじゃないか?」
律子「ええと、確かそうです……よくわかりましたね?」
34:
P「手首が親指側に曲がるのは、大体15度。小指側は、同じく45度……ってそんなの良いんだよ」
律子「小鳥さんは昼から来るそうですから、事務仕事は私達で分担してあげましょう」
P「ああ、そうだな……あの人も無理するから」
律子「プロデューサー殿から気を使ってあげてください……きっと喜びますよ?」
P「なんでまた?」
律子「……」
律子「伊織?起きなさいっ」ペシ
P「どうしたんだよ?おい、律子?」
律子「もう!なんでもないですっ!」
35:
貴音「あなた様?いまよろしいですか……?」
P「んー?どうした?」
貴音「なぜ……殿方の御手は大きく、たくましくあるのですか?」
P「……それはな貴音。女性に対してより戦い、動く為に、太古から設計されているんだ。より力を発揮する為に」
貴音「そして、わたくしたちは守る為に、あるのですね?」
P「ああ。でもこれ……何度目のやり取りだろうなあ」
36:
貴音「それは、あなた様……まこと、いけずな問いで御座います」
P「貴音の手は、本当に綺麗だな。静謐な艶やかをたたえた、そんな繊細な手だ」
貴音「ふふ……あなた様?いずれ、わたくしの全てをあなたの御手に携えましょう……」スッ
貴音「ですが今は……御手が触れるのは、ここだけです」ピト
P「はは……貴音、頬が熱いな。よくわかるぞ」サスサス
貴音「あなた様?ずっと……御手を携えて、頂けますか?」
P「……当たり前だろ?」
Takane end.
4

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