【閲覧注意】後味の悪い話『死ぬほど好き』back

【閲覧注意】後味の悪い話『死ぬほど好き』


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6:
主人公は不眠症の刑事九野。汚職刑事の内偵と放火事件を平行して捜査中。
妻を事故で失い、妻と共に事故に遭いながら生き延びた義母だけが心の拠り所になっている。
九野は素行を疑われている同僚の花村を調査し、その行動を諌めようとするが
逆恨みされ上司と花村の間で板ばさみになる。
一方、放火事件では現場にいた被害者及川を犯人とにらみ、夫に疑念を抱きながらも
子供のためにも夫を信じようとして常軌を逸していく及川の妻恭子を気にかける。
九野は及川に自首を迫るが、警察上層や及川の会社と花村が出入りしているヤクザとの
利権関係が絡む結びつきに邪魔され事態が好転せず、むしろ事件が肥大化していく。
心を磨り減らす九野の義母への依存は強まっていく。
及川への疑いは周囲も知るところとなり、夫が会社の金に着服していた証拠を
隠滅するために火事を起こしたことを知った恭子は、夫を精神的に殺す言葉を
吐き続けながらも、何も知らない子供の幸せのためだけに証拠隠滅を補完すべく行動を起こす。
恭子を亡き妻に重ね見守っていた九野は、恭子を止めるべく追いかけるが、
その九野を、逆恨みが頂点に達した狂気の花村が追いかけていた。
47:
三者は鉢合わせる事となり、九野は短刀で刺されながらも花村を倒し、
恭子に馬鹿な真似は止めるように諭そうとする。
しかし突然の事態に錯乱した恭子はさらに九野を刺すと逃亡する。
事件も子供のことすらも放り投げ全ての現実から逃避して、恭子は盗んだチャリで走り出す。
そのころ九野を心配する同僚たちは、九野の義母が妻と一緒に事故死していた事実を知る。
義母の存在は、妻を失った悔恨と周囲の重圧から圧し潰された末の妄想だった。
九野は義母に救いを求めるも逢うこと叶わず、一命は取りとめるが入院し、
及川はマスコミの注目の中で逮捕される。
及川と花村は社会的精神的にずたずたにされるのは自業自得だけど、
恭子の爽やかな現実逃避っぷりと相まって、及川家の二人の子は
突然過酷な現実に放り出されることを考えると哀れ。
上手くまとめられなくて申し訳ないけど、登場人物全員が常にストレスに
晒され続けて最後まで重い雰囲気のお話です。あと>>1さん乙です。
60:
184 :癒されたい名無しさん :05/01/16 09:25:27 ID:UNhnl1hP
昨年ガンが転移しもう手遅れとわかった祖父が今年の1月4日に逝った。
ガンと知るまでは「腰が痛い」と夜中に起きてくる祖父に対し、
辛辣な言葉を投げつけ部屋を移動し受験勉強をしていた。
大学に受かったとき「良かった」と一番喜んでくれたのは祖父だった。
「夏を越せないかもしれない」そう医者に言われていた夏になった。
病院の個室でエアコンもきいているのだが徐々に弱っていく祖父がいた。
俺は体育会の厳しい部活が毎日あり、ほとんど家に帰れなかった。
それでもなんとか秋になり、少し持ち直した。
ガンは神経を侵し、腰の骨を溶かしているという。
痛みを止めるために打つ強いモルヒネ・・・副作用で意識が薄れていた。
緩和ケア病棟というホスピスのようなとこに入り、ただ痛みをとる治療が始まった。
食事もとれず点滴だけの祖父はいつの間にか骨と皮だけになっていた。
「もう死にたい・・・」と看護する母に何度も訴えた。
61:
12月30日、「家に帰りたい」と祖父がつぶやいた。
「医者と相談して帰れるうちに帰ろう」ということになり、たくさんのモルヒネを渡されて帰宅した。
庭につもった雪を見て「綺麗だ」とつぶやいた祖父。
熱で朦朧としながらも家に集まった親戚一人一人に握手をした。
そして1月4日、祖母との結婚記念日を待つかのようにして朝方静かに旅立った。
傍で寝ていた家族を起こすことなく、痛みがなくなったかのように安らかな寝顔だった。
祖父からもらったお年玉・・・四万円。
葬儀が終わった後、開けてびっくりした。
「お父さん、おじいちゃんがこんなに・・・」
「おじいちゃんがなぁ、『これで最後やし・・・』って言ってなぁ・・・」
・・・涙が止まらなかった。思い出と後悔が湧き出てくる。
俺は祖父に育ててもらったようなものなのに思春期を迎えてからひどいことばっか祖父にしていた。
「死」を意識しだしてから祖父は何を思ったのだろう。
最後に家に帰宅したとき何を感じたのだろう。
おじいちゃん・・・俺、おじいちゃんみたいに立派になるよ。
葬儀に何百人も来て泣いてくれるような、そんなおじいちゃんを尊敬する。
ごめんな、あんま会いにいけなかってごめんな。
夢にでも出てきてくれないかな??
会いたいです。謝りたいです。
72:
感想だけも何なので投下。大友克洋の短編「RUN」
兄貴分と浮気したあげくヤク漬けにされた恋人を殺したチンピラは、
恋人を殺すことで妊娠中の自分の子も死んだことを知り、
兄貴分を殺そうとするが、引退を控えた老刑事との追いかけっこの末に捕まる。
最後の大手柄だと賞賛される老刑事に連行された署内で事情聴取中の兄貴分を発見。
必死で制止する老刑事から拳銃を奪うが、弾みで老刑事を射殺してしまう。
そのまま命乞いする兄貴分の口に拳銃を突っ込むと啖呵を切って引鉄を引く。
拳銃は弾切れだった。
老刑事の死体を引きずったまま何度も空の拳銃の引鉄を引くチンピラと
兄貴分の笑い声が響き渡る場面で終了。
73:
>>72
引退を控えた老刑事っていうのも死亡フラグっぽくてウワーンな感じ。
で、見事にチンピラ=哀川翔、兄貴分=竹内力、老刑事=いかりや長介とベタベタな脳内変換しちまった
74:
>>73
これは漫画なんですが、チンピラも兄貴分も小物な感じなので
自分的にはチンピラ=柳沢慎吾、兄貴分=小ずるい中野英雄のイメージで読んでました。
75:
>竹内力
元銀行員なんだな。
今の竹内からは想像もできん。
79:
主人公・神岡綾人はラーゼフォンという大型ロボットに乗り、ドームという兵器を操る
ムーリアンという種で構成される組織・MUと戦っている
ムーリアンは人間と同じ姿をしているが、彼らは血が青いという違いがある
本編は主人公の友人・浩子の救出と二人の逃避行で始まり、対MU組織・TERRAから
逃げ出した二人は隠れるようにビジネスホテルで暮らしていた
しかし浩子は敵対するムーリアンの一人であり、主人公はそのことを知らない
いつ言い出そうか迷っているうちにMUから来たドームが町を襲撃し、浩子たちが居る
ビジネスホテルも危険に晒される
それを見た綾人は「浩子を守る」とドームに立ち向かう決心を持つ
「伝えなきゃいけないことがあるの」「まだ話したいことがあるの」と必死にすがりつく浩子に
優しい微笑を返し、綾人はラーゼフォンと共にドームの元へ
しかしドームの様子がおかしい
歌声のような音波を通じて町の家電製品にアクセスし、コミュニケーションを計ってきた
「コンニチワ」「ゲンキデスカ」「コマッテイマス」「タスケテクダサイ」
この異変に町民も動揺を隠せず、町からはどよめきが起こる
しかし綾人は異変に気づかず、ドームへの抵抗を始める。ドームもラーゼフォンへの
攻撃を開始し、戦闘が始まった
場面が変わってビジネスホテルの浩子。自分と同じ姿の幻影に抱かれながらも、必死で
ノートにメッセージを書き続けている
「伝えなきゃ…アヤトくんに伝えなきゃ…」
家電製品や電光掲示板、町の明かりを通じてドームからのメッセージが町に
広がっていくが小さすぎたり、大きすぎて綾人は気づけない
メッセージでは停戦を求めるドームだが、言葉とは裏腹にラーゼフォンへの
攻撃を更に激しくし、ついには追い詰め、トドメを刺そうとする
80:
しかしラーゼフォンは浩子を守りたいという綾人の思いと同調し、覚醒
強力な音波攻撃を放ちドームを吹き飛ばし、同時にビジネスホテルの浩子も
同調するように吹っ飛ばされる
ドームの操縦者は浩子であり、彼女は自分の意志とは無関係に戦わされていた
(ドームは遠隔操作で、彼女に抱きついている幻影が戦わせているっぽい)
それを知らない綾人は更に強力な音波を放ちドームを更に吹き飛ばす
吹き飛ばされ、白煙を巻き上げるドームの周りからは「イタイ」というメッセージが
町の明かりを使って波紋のように広がる
「コンナコトシタクナイ」「ホントノコトガイイタイ」「モットハナシガシタイ」
それでも浩子はメッセージを送り続け、綾人に気づいてもらえるようにするが
綾人は気づかず、ドームの左手を粉砕
遠くの浩子の左手も血を吹き上げながらグシャリと折れた
片腕が折れても浩子はメッセージを書き続け、電光掲示板には文字がまた流れた
「ダイスキダヨ」
ビジネスホテルで青い血にまみれた浩子が優しく微笑み、何かをつぶやく
その瞬間、ラーゼフォンの手がドームを貫いた
ドームと同調していた浩子の体もくの字に曲がり、背中から血が噴出す
ようやく止めを刺し息を荒げる綾人の横から光が当たり、何気なく綾人が光の方を
見ると、そこにはビルの窓の光で書かれた浩子からのメッセージ
「アヤトクン」
目を見開き、全てを悟る綾人。しかし貫かれたドームは爆発し、青い血の煙を
あげながら消滅した
最後の音波が町に広がり、町の明かりが最後のメッセージを描く
「サヨナラ」
戦いが終わり静かになったビジネスホテルの中、青い血にまみれた浩子は
横たわり、そのまま動かなかった
99:
既出だったらすみません。
変人だと嫌われ孤独に生きる仕立て屋は、向かいに越してきた美女に恋をした。
ただ女を覗くことで孤独を忘れた。仕立て屋は暗がりの中で女を見つめ続ける。
嵐の夜。稲光から女に覗きをしていることがばれるが、女は仕立て屋を避けるどころか
接近してきた。その理由は唯一つ。あの嵐の夜、女の部屋には殺人を犯した婚約者がいた。
そのことを仕立て屋が知っているかどうかを確かめるためだけに女は仕立て屋に愛を囁く。
しかし、仕立て屋は知っていた。婚約者の殺人も女の真意も。
「一緒に逃げよう。はじめは愛してくれなくてもいい。人生を君に捧げる」
仕立て屋は女に言い、切符をわたすが、約束の駅に女が来ることはなかった。
100:
仕立て屋は失意の中でアパートに帰るが、そこに待っていたのは女と刑事だった。
女は殺人の証拠を仕立て屋の部屋に忍ばせ、彼こそが犯人だと訴える。
仕立て屋は全てを察した。
「少しも恨んではいないよ。ただ、死ぬほど切ないだけだ。
 でもかまわない。君は喜びをくれた」
仕立て屋はそう告げると身を投げ命を絶つ。
後日、刑事は仕立て屋からの手紙とコートを見つける。
「私と彼女は遠くにいます。どうか探さないでください。コートは婚約者のもので
殺人の証拠です。彼女には何の罪もありません。私達は一緒にいるだけで幸せです」
109:
>>100
喪男ってのは世界共通なんだね。
どこの世界でもモテなくて気持ち悪がられる人間は
どこかズレているんだな。
114:
こないだ見たCSI・3(アメリカの科学捜査班もののドラマ)。
殺人事件が起き、被害者は小人症の男性。発見者も小人症の女性。
その時期、その街で会議だかシンポジウムだかがあり、
街にはたくさんの小人症の人々が集まっていた(もしかしたらいろんな障害者だったかも)。
主人公たちの捜査のかいあって、犯人がやはり会議に来ていた小人症の男性とわかる。
男性には娘がおり、この娘は小人症の親から生まれたがたまたま小人症ではなかった。
彼はそのことを奇跡のように感じていた。そして娘は、被害者の恋人でもあった。
男性が被害者を殺した動機を「もし二人が結婚すれば、かなりの高確率で小人症の子供が生まれるんだ…」と言った。
そのとき、捜査班の人間が言う。
「あなた、知らなかったんですか。彼女はすでに彼の子供を身ごもっている…」
ラストシーン、逮捕されて歩く小さな父の姿を、背の高い娘が黙って見つめる。
124:
クトゥルフ神話を題材とした短編「スキュラの恐怖」
舞台は20世紀前半のアメリカ。
主人公がある朝目覚めると、ベランダに首のない女性の体があった。
不思議なことに、その傷口からは血が流れておらず、まるで作り物のようであった。
だが、作り物にしては生々しく、本物であるかのような質感を備えている。
これが悪質な悪戯にせよ、本物の事件にせよ、そのようなことをする人物に心当たりがあった。
主人公は興味半分から、あるオカルトサークルに所属していたのだが、
そのサークルの魔女を自称する女性から言い寄られていたのだった。
恋人がいた主人公はそれを理由に魔女を拒絶するが、そのために彼女のプライドをいたく傷つけてしまった。
魔女は彼とその恋人に手ひどい呪いをかけてやると宣言して、姿をくらましてしまう。
オカルトサークルに所属していながらも、そういったものを信じていない主人公はそれきり、彼女のことを気に止めなかった。
だが、彼女であればこういった狂気じみた嫌がらせをしてもおかしくはない。
そう思った主人公は、恋人が心配となり、慌てて彼女の元へと向かう。
はたして、恋人は無事であった。だが、酷い悪夢に悩まされたという。
その夢は生々しく、かつ現実的で起きた後も彼女を苦しめていた。
ひどく怯え、取り乱す恋人を落ち着かせながら、彼はその悪夢の内容に耳を傾けた。
125:
彼女の語った悪夢の内容はこうだった。
昨夜、彼女の元に魔女が訪れ、何がしかの呪文を唱えた。
それに意識を失い、ふと気がつくと彼女は首だけとなって、どこかを果てしなく落下していた。
恐怖に凍りつく彼女だったが、不意に何者かにつかまれて落下が止まった。
その彼女を捕まえた何者かは、もう一つ男性の首を抱えていた。
「危ないところだった」と、その男性は話した。
眼下では人間の知覚を絶したなにかに、人間を含めた様々な生き物の頭が接続され、苦悶の声を上げている。
首だけの男性が話すことには、あれは人間をはるかに超えた、しかし異質な思考の持ち主なのだという。
魔術師の呪い等によってこの空間に送り込まれた生き物の頭はあの存在に接続され、その思考のために脳を使われる。
その思考があまりにも異様なために、犠牲者たちは常に狂気に責め立てられているのだ。
男もその犠牲者の一人で、呪いによって首だけがここに飛ばされてきたのだ。
だが彼自身もまた強力な魔術師であり、事前に用意していた使い魔に首を抱えさせて助かったのだという。
そして、それ以来死ぬこともなく過ごしてきたが、目の前を若い女性の首が落ちていくのを見て、とっさに助けたのだった。
恋人は異常な光景に、半ば狂気に陥りながらも、自分は恋人がいること。
何とかして元の身体に戻り、自分の部屋に帰りたいことなどを訴えた。
彼女の必死の訴えに、魔術師は方法はあると答えた。
だがそれは非常に危険な方法であった。
この宇宙の中心ともいうべき場所で、全能にして白痴な神のいる場所でならば彼女の思ったことを現実化できると言うのだ。
そこで彼女の身体を復活させ、そして地球に戻ればよい。
だが、その場所は非常に危険な場所で、人間の神経が耐えられる場所ではない。
なので、その間彼女はずっと目を閉じていなければならない。
もし、一目でもその場所を見てしまったら、即座に狂気に蝕まれるだろう。
126:
それらの危険性を承知した上で彼女は身体の復活を望んだ。
それを受け、使い魔は二人をすぐさま白痴の神の元へと運んでいく。
そこで彼女は、男の指導の下、ゆっくりと身体を再生していく。
と、上半身が出来上がったときにふと不安がよぎった。
「目を閉じながらの作業だから、本当にちゃんとした体が出来ているか、わからない。
 もし、肌の色がとんでもない色になっていたらどうしよう。
 もし、腕や足の長さが左右でバラバラだったらどうしよう」
一度浮かんだ不安は、なかなか消えない。
「少しだけなら、薄目でちらっと見るだけなら、きっと大丈夫。
 確認したらすぐに閉じれば良いだけ……」
その不安に打ち勝てず、彼女はちらっと自分の身体を見てしまった。
それは想像を絶する光景だった。
ちらっと見ただけで、彼女の精神は平衡を失い、狂気が襲い掛かる。
そして再生を続けていた彼女の下半身は、その精神の影響をもろに受け、でたらめに何本もの手足が生え始めた。
狂気と恐怖の狭間で彼女は叫んだ。
「これは全部夢よ。
 私は今、自分の部屋のベッドで寝ているの」
と、そこで彼女は目を覚ましたのだ。
127:
彼女はオカルトサークルに所属していなかった。
だが彼女の語る夢の内容は、オカルト的な知識に符合するものが多い。
とは言うものの、例えば彼の部屋にあったその手の本を読んでいた可能性もある。
ともあれ、魔女が今回の件に関係している可能性は高い。
二人は魔女と直接対決すべく、彼女が引きこもっている山中の別送へと向かった。
が、そこはもぬけの殻であった。
だが、何かの惨劇があったことを示すように無数の血痕が部屋に残されていた。
ここで一体何があったのか。
その手がかりは魔女がつけていた日記に残されていた。
日記によると、彼女はオカルト的な何かに頭脳を捧げる研究をしていたらしい。
そして、その日記を読み進めていくと、恋人の悪夢の内容と妙に符合することが多いことが判明していく。
そして最後の部分では、術が何物かに邪魔されたこと。
危険な存在となった何かが迫りきていることが綴られていた。
128:
偶然にしては出来すぎている符合に、気分が悪くなった二人は、別荘を出て近くの湖畔で休憩した。
と。その湖から恋人が姿を現したのだ。
ただし、恋人の姿をしているのは上半身のみで、下半身は無秩序に何本も生えた手足がまるで蛇のようについている。
その姿はまるで、ギリシャ神話に出てくるスキュラのようであった。
二人は理解した。
恋人が語った悪夢は、夢ではなく現実に起きたことなのだ。
今、主人公の隣にいる恋人は、白痴の神の力で作られたコピーであり、本物の恋人は目の前にいる化け物なのだと。
主人公のベランダにあった首無しの女性の身体は、彼女の元の身体だったのだ。
自分が現実逃避の叫びの産物であったことを理解してしまった恋人のコピーは、それに耐え切れず発狂する。
そして、既に狂気に犯され破壊衝動の塊となった本当の恋人は、彼らを殺害するために向かってきた。
もはや理性を失ってしまった彼女に、主人公はやむを得ず拳銃の弾を撃ち込む。
そのうちの一発が脳天に命中して、彼女は絶命した。
そして主人公は忌まわしい証拠を全て始末した。
魔女は行方不明?おそらくはスキュラ化した恋人に殺害されたのだろう。
恋人のコピーは治る見込みのないまま、重度の狂気を患い、精神病院に入院。
主人公自身も自分が目撃したもののもたらす狂気に怯え続ける、と言うところでEND
143:
0080まとめてみました。ガンダム知らない人ごめんなさい。
後味悪くなかったらすみません。
一年戦争の最中、中立コロニーに住む戦争大好き小学生アルは、連邦軍とジオン軍の
戦闘に遭遇。撃墜されたザクを追いかけて、パイロットのジオン兵バーニィと出会う。
一度は別れるものの、特殊部隊員として再度コロニーを訪れたバーニィと再会。
戦争大好きっ子の血が騒ぐアルは強引に部隊に仲間入りしようとするが
機密漏洩を危惧する隊長の指示で、コンビを組ませるという名目でバーニィに監視させる。
行動を共にするうちに二人は仲の良い兄弟のような関係になり、また、バーニィは
アルの義理の兄として知り合った隣人で連邦軍人であるクリスと互いに好意を持ちあう。
楽しい日々もつかの間、ついに特殊部隊の目的である連邦軍秘密兵器ガンダム
破壊作戦が決行される。
激しい戦闘の末、作戦は失敗。バーニィ以外の隊員は全滅する。
作戦失敗の報を受けて、ジオン軍は核兵器でコロニーごと沈める作戦に出る。
それを知ったバーニィは、単身コロニーを脱出しようと考えるも思いとどまり
アルやクリスを守るため核で攻撃される前にガンダムを倒そうと決意する。
144:
撃墜され放置したままのザクを二人で修理し、アルに勝利を約束すると
バーニィは単身で連邦軍を襲撃しガンダムと激しい戦闘を繰り広げる。
そのころアルは、父から核兵器を搭載したジオン軍艦が連邦軍に投降した事を聞かされる。
ガンダムを破壊する必要がなくなったことを知り、無意味な戦闘を止めるために
バーニィのもとに急ぎ走る。
しかし、駆けつけたアルの目の前でバーニィのザクは操縦席を貫かれ撃破される。
友人の無意味な死を前に茫然となるアルの目に映ったものは、中破したガンダムから
救出される、優しい隣人であるはずのクリスだった。
数日後、戦争は終結。地球に転属になるクリスはアルに別れを告げる。
好意を抱く相手を自らが殺したと知らないまま。
クリス「バーニィによろしく伝えてね」
アル「バーニィは・・・きっと寂しがるよ」
152:
昨日の『世界仰天ニュース』でやっていたので、観た人も多いだろうけど。
『友人のクローンになった女』。
専門学校に通うコリーン。
美人で性格もセンスもよく、男女問わず友人が多い。
夫と可愛い子どももいて、幸せな生活を送っていた。
同級生のサラは、コリーンに憧れていた。
コリーンと違って、友達が少なく垢抜けないサラ。
コリーンのようになりたい。
そうだ、コリーンを真似すれば、きっと彼女のように人気者になれるだろう…
そう考えたサラは、試しにコリーンと同じピアスを買ってつけてみた。
これが周りには好評。
自分に自信がついたサラは、ますますコリーンの真似をエスカレートさせていく。
バッグ、服、靴、アクセサリーなどコリーンが身に付けているものと
全く同じものを徹底的に探して買い求める。
それだけでなく、コリーンの化粧や話し方、仕草を研究するため
密かに彼女のあとを付け回した。
153:
そして、髪型・髪色から靴まで全くコリーンと同じになったサラ。
さすがに気味悪く思うコリーンや同級生だが
サラはそれだけでは満足しなかった。
「私が完璧にコリーンになるためには、コリーンの夫と子どもも必要…」
サラは、コリーンが浮気しているという根も葉もない噂を学校中に流し
周囲に対するコリーンの印象を悪くした上で
妻の浮気にショックを受けるコリーンの夫を慰めて寝盗ろうとした。
それに気づいたコリーンは激怒し、サラに殴る蹴るの暴行。
その後、サラに暴行したコリーンは逮捕。
情状酌量されたが、執行猶予つき実刑の判決が出た。
サラは法廷でコリーンに対するストーカー行為が明らかにされたものの
「友人の真似をしただけだから」と無罪。
ここまで人の人生と家庭をめちゃくちゃにしたのに、サラ無罪か…
162:
フランス映画「髪結いの亭主」
子どもの頃から髪結いの亭主になることが夢だった男がいる。
小さい頃はその夢を親父さんに話して怒られたりもする
(あっちでも髪結いの亭主=ヒモ みたいな図式らしい)
が、ホントに美人の髪結いさんと結婚することが出来る。
髪結いさんも男を愛している。熱々の二人。
が、何故か髪結いさんは余りの幸せに不安を感じる。
幸せの絶頂の筈なのに、ある豪雨の日、川で入水自殺。
後日、なにも知らない客が主のいなくなった髪結い店を訪れる。
店には、哀しみのあまり気が変になった男が一人。
もうちょっとで帰って来ますよ。という男。
客は男と一緒に、帰って来ない髪結いを待ち続ける・・・エンド。
同性だが、髪結いの女心がさっぱり判らない。男が可哀相すぎ。
164:
>>162
たしか、女は幸せが絶頂のうちに、自分が飽きられたり愛が情になる前に
幸せな愛を永遠のものにするために死ぬんですよね。
その女の気持ちに共感は出来ないけど。
169:
>>162
>余りの幸せに不安を感じる。
てのはわかる。俗にいう「幸福になれない女」てやつだな。
いまあまりに幸せで「そのうち彼が事故って死んでしまうに違いない」って妄想激しくなったりね。
171:
>>162
百人一首にもそんな感じの歌があるね。
あなたは「いつまでも忘れない」と言ってくれたけど、そんなことあるはずがない、
だから幸せの絶頂である今のうちに死んでしまいたい、っての。
177:
米メリーランド州ボルチモアに住むブルーク・グリーンバーグちゃんは
現在12歳の少女である。しかし、彼女の身体、
そして精神は生後六ヶ月ほどの段階(体重5.8kg,身長43cm)
で成長を停止したまま現在に至っている。医師によれば、現在こうした
症状はブルークちゃんの他には世界的に例がなく、まだ病名さえも存在しないという。
彼女の担当医ローレンス・パクラ医師は次のように語っている。
「彼女の身長、体重は生後6ヶ月から12ヶ月の人と変わりません。
もし何も知らない医師が彼女を診察したら、2歳程度の障害児だと見間違えるでしょう。」
彼女の身体はまるで年齢を重ねていないにも関わらず、その健康状態は年々悪化してきている。
彼女はチューブから食物を摂取し、発作を起こすこともある。また潰瘍や呼吸障害、
レモン大の腫瘍を患ったこともあるのである。またこれまで4度に渡り、瀕死に陥ったこともあるが、
その都度息を吹き返しており、その原因もまた不明であるという。
パクラ医師によれば、ブルークちゃんは強い自意識と、
兄弟達に対する競争心を持っている。言葉は全くしゃべれないが、
自分でベビーベッドに掴まって立ち上がったり、
床で身体を這わすようにして移動することは出来る。
パクラ医師は、彼女の成長は紛れもなく彼女の両親と三人の姉妹の
強い支えのお陰であると話している。
「彼女の成長ぶりをみるならば、いくら彼女が障害を負っていようとも、
すばらしい世界がそこにあることを我々に教えてくれます。」
今後、遺伝学の研究によって、この幼い少女の障害が明らかにされるときが
来るのだろうか。
188:
宮沢 賢治の「チェねずみ」
主人公のチェねずみは性格が悪く、屋根裏で同居しているほうきや時計に喧嘩を売っては嫌われていた。
(粗暴なわけでなく、卑屈で底意地が悪い。常に敬語なので一見礼儀正しいが非常に被害者意識が強い)
ある日、チェねずみは人間のしかけた罠にひっかかる。
泣きながらほうきや時計に助けを求めるが誰も助けてくれず、餓死する。
その描写がまた、きつい。
子供向けの絵本なのでなんだが罠にひっかかって泣きながら懇願しているネズミと、
チェねずみから目をそらしているほうきも時計が優しく可愛らしいタッチの挿絵で描かれている。
チェねずみも必死で「今までのことは反省します。助けて、死にたくない」と懇願し続けるが聞き入れられず
次ぺージで唐突び「チェねずみの墓」が描かれていてジ・エンド。
当時幼稚園だった俺は泣きそうになった。
234:
短編集「ヨットクラブ」の中の「大佐の受難」 その1
退役し、ある田舎で牧場をやっている大佐の家に、ある夜隣人が訪れた。
大佐の牧場の柵に穴が開いていて、そこから大佐の牛が隣人の牧場に入り込んだというのだ。
大佐は侘びを言い、気持ちのいい隣人付き合いの大切さを彼に説き始めた。なぜなら、
以前彼が住んでいた町で、隣人トラブルで大変な目にあったからだ。
5年前、大佐は別の田舎町で暮らしていた。ある夜、ちょうど今夜のように隣人が彼の元を訪れ、
大佐の犬が彼の敷地に侵入し、鶏を食い殺したという。
しかし大佐の犬は躾られていて、鶏を襲うなどありえない。幾多の困難を乗り越えてきた大佐は、
隣人の目が狡賢そうに光るのを見逃さなかった。他人に難癖をつけ、嫌がらせをして
楽しむような人間というのは、どこにでもいるものだ。
大佐はさっそく町で隣人の評判を聞きまわるがなぜだか誰もも隣人を悪く言う者がいない。
それどころか、町の人間は間もなく大佐に敵意を見せ始める。隣人が町の人間たちを脅し、
大佐を追い出そうとしているのだ。
235:
その2
しかし大佐は負けなかった。隣人が銀行の融資を受けようとしているのを知り、
先手を打って銀行の頭取に会いに行き、融資を断れば奴を倒すことができる、
今がそのチャンスだと、数時間に及ぶ粘り強い説得の末、融資をやめさせることに成功したのだ。
一度断られ、経営が苦しくなり始めると、もはや大佐が説得するまでもなく、隣人は次々と
借金を断られ、ついに破産してしまう。
だが、隣人はそれを逆恨みし、前にも増して大佐を憎しみの篭った目つきで見つめるようになった。
そしてある日、奇妙な物音を聞きつけた大佐が隣の家に行くと、隣人が庭で号泣しているのを目撃する。
完全に追い詰められ、今にもやぶれかぶれの行動に移りそうだ。大佐はそのポケットが膨らんでいるのを
見逃さず、自分が殺される前に隣人を射殺した。
ポケットの中身は銃ではなく小さなナイフだったが、もちろん人を切り刻むのには充分だ。
しかしおかげで裁判沙汰となり、大佐はなんとか陪審員を説得し、裁判には勝ったものの、
もはやその町には住んではいられなくなってしまい、今のこの町に引っ越してきたのだった。
「ところで妙ですな、柵に穴など開いてなかったはずですが・・・? おや、もう帰られるのですか?
隣人同士、これからも仲良くやっていきましょう!」
268:
関よしみ「二者択一」
受験生の涼美は、なんにでも迷ってばかりの幼い妹・奈々美に苛立ってばかり。
奈々美は二つのケーキを前にしても、どちらを食べようか悩み出す。
涼美はケーキを半分にわけて半分ずつ食べるように提案した。
賢いねとはしゃぐ妹。あんたがバカなのよと言う涼美に、奈々美は言い返す。
だって世の中はケーキみたいに割り切れる事ばかりじゃない。
たとえば、もうすぐ生まれる赤ちゃんの名前だって……
祖父と両親は、赤ちゃんの名前を剛にするか光一にするかで争っていた。
母が突然倒れた 医者は、母か子かどちらかしか生かせないと言う。
母を選べば、もう子供を作る事のできない体になるという。
祖父母は子を、父と涼美は母を選んだ。2対2だ。
奈々美に意見を委ねると、悩んだ末に奈々美は母を選んだ。
祖父は跡取も産めない嫁などいらないと騒ぎ、
今までも娘ばかり産んだことで責めつづけられていた母はとうとう離婚を決意した。
母は実家に帰るという。父と母、どちらを選ぶか迫られる姉妹。
涼美は父を選んだ。もうすぐ受験なのに、今更母の実家のド田舎に行くわけにはいかない。
妹は母と祖父母との板ばさみで苦しみ、
自分の選択のせいで弟が生まれてこれなかった罪悪感もあり、
「赤ちゃんの声がする」と泣き叫びながら奈々美の部屋に飛び込んできた。
一人だと怖いから涼美のベッドに寝かせてほしいと言う。
勉強しているところなんだからダメよと涼美は拒否した。
一段落終えて、冷たくしすぎたと反省しながら謝りに行くが、奈々美はいなかった。
「おとうさんもおかあさんもだいすき えらべないからあかちゃんのトコにいく」
家族総出で探し、やがて奈々美は橋から飛び降り死体となって発見された
葬式に出るために母が実家から出てきた 祖父はお前が奈々美を殺したと母を責める
父は母をかばいながら、これからはもっとちゃんとみんなでいようと母を抱きしめ、母は離婚をやめることにした
あの夜奈々美が自分の部屋にきた時、受け入れていれば奈々美は死ななかったのだろうかと思いながら涼美は眠る。
270:
夢の中に奈々美が現れた。「天国」「地獄」という標識の前でどちらに行こうか迷っていた。
「天国に決まってるでしょ なんで悩んでるの」
「でも神様に、自殺するのは悪い子だって言われちゃったよ」
奈々美はそう言いながら泣いていた
祖父は、もう悪い事が起きないようにと魔よけの鬼瓦を取り付けに屋根に登った。
だがすべってしまい、なんとか縁につかまったものの今にも落ちそうだった
助けようとして祖母もすべり、同じ状態になる。
体重の軽い祖母を助けているうちに、祖父はすべりおちて死んでしまった。
祖父は首の骨を折り、しばらくは浅い呼吸を続けていたが、やがてそれも止まり脳死状態になった。
医師は「このまま延命処置を継続するか、生命維持装置を取り外すか」選べという。
祖母は「あたしが死んじゃえばよかったのに」と泣き叫ぶ。
「あたしが間違ってたの?おじいちゃんを先に助けた方が良かったの!?」
今まで涼美は迷った事などなかった。自分の選択が間違いだと思った事も。
だが全ての選択が間違っていたのかもしれない。あの時ああすれば…
結局葬式を3回も続けて出すのはあんまりだという事で、祖父は延命された
放課後。友人二人が「図書室に行こう」「それよりウチで一緒に勉強しよう」と話しかけてくる。
どっちを選べばいいかわからないと涼美は答え、別にいいよと友人たちは困ったように言い、結局涼美は一人で帰った。
帰路は二つあって、どちらを通っても距離はそんなに変わらないので、今まで気紛れで通っていた。
でもそれも間違っていたのかも…二つの道を前に、どちらを通ろうか悩みつづける涼美。これでは奈々美と変わらない。
意を決して走り出すと、向こうから車が走ってきた。乗っているのは両親だ。
車は涼美を避けて崖に突進し、崖際にある木にぶつかって停止した
今にも折れそうな木に危ういバランスで支えられ、車はすぐにでも落ちそうだ。
両親は左右の車からそれぞれ手を伸ばして助けを呼ぶ。
父か母。どちらかを選ばなければならない。
このままでは二人とも死んでしまう。でも涼美にはどちらも選べない。
「あ、そうだ!」涼美は吹っ切れたような顔で、ある方法を思いつく。
「ど・ち・らにしようかな?天の神様の言うとおり?」
自分で考えるという事から解放され、笑顔で涼美は歌い出した
347:
貴志祐介の「ISORA」
主人公は他人の精神を読み取る超能力者。
その能力を活かして、精神に傷を負った人々の心のケアをしている。
そんな主人公が出会った少女は多重人格者だった。
恐ろしい震災により両親を亡くし引き取られた先では虐待を受け続け、
娯楽といえば父の形見の古語辞典を読むぐらいといった凄惨な日々を送った結果だった。
彼女の持つ人格にはそれぞれ名前がつけられており、
名前は古語辞典から取ったものが多く、人格もそれぞれ名前通りの性格をしている。
やがて少女の周りで異変が起きはじめる。
少女に虐待を行なっていた義父や、高圧的な教師が次々と死んでいったのだ。
主人公が少女の精神を覗きこむと、妙な人格が一つあった。
実はその人格は少女から発生したものではなく、
怨霊が少女に寄生したものだった。
少女に同調している怨霊は、少女を守るために
少女の体を飛び出しては、義父などにとり憑き殺していたのだった。
やがて怨霊は暴走していき、些細な事で人を殺していくようになる。
これは流石にいかんと主人公は思い、なんとか怨霊を成仏させる。
主人公によるケアは上手く行き、少女の人格は統合されはじめた。
消えて行く人格もあれば、統合によってまた新たに生まれる人格もある。
そして「憧子」という人格が生まれた。
今まではネガティブな名前が多かったが、「憧れ」なら悪い意味ではないと医師たちは言う。
だが、主人公に不安がよぎる。前に少女の古語辞典をパラ見した時になにかを見たような気がした。
少女の古語辞典で憧という字を調べて見る。
【憧る(あくがる)】?本来いるべきところを離れて浮かれ出る。?魂が肉体から離れる。
と書かれていた。怨霊は消えたものの、少女の中の人格たちは
「自分に害を成すものはこういう風に殺してしまえばいいんだ」と学習してしまっており、
怨霊と同じような人格を自らつくりあげてしまっていたのだった。
403:
>>347
ああISORA借りて読んだことあるなあ。
怨霊の通過する様がめっさ怖かった。
主人公もエンパスが元で散々な目にあって
やっと愛せるであった男性と仲良くなるけど結局。
361:
「ブルーハーツは悪くない」
ポケットベルすら普及してなかった頃の話。
東京に行けば、自分を受け入れてくれる人がいるかも知れない。
家出を決意した彼女は、ギターと農協の貯金通帳を持ち、故郷を後にした。引きこもりがとやかく言われる現代では、彼女は活動的な部類に入っていたかも知れない。
事実、街中でブルーハーツや長渕の曲を演奏していたら、酔っ払いがお金をくれたりするなど、彼女はたまに幸せだった。
その一方、男と知り合い、同棲して、逃げられて、風俗嬢になるほど器用では無い事を、自分の身を持って経験したりもした。
大人や教師に反発しさえすればよかった、ある種、簡単な時代も終ろうとしていた。
話の合う人達は、とっくに就職してしまい、気づくと、彼女はバイト先で一番年長になっていた。
あんなに好きだったバンドも解散してしまった。
時間には逆らえず、彼女が嘘つきで汚い大人になろうとしていた。
焦りから彼女は、段々と不器用になった。情報の少ない時代、男性不信から手相の列に並び、いつ業界の人と出会ってもいいように、自作のカセットテープをポケットに入れ、持ち歩いた。
部屋では、やりたい事が自分でもわからなくなった上に、妙な自尊心が膨れあがり、独り言も増えた。ある日彼女は、発作的に手書きのポストカードを作り始めた。
ハガキにクレヨンで青空の絵を描いている内に、彼女はだんだん楽しくなってきた。
そんな、彼女の祖父母だけが心から誉めてくれるような、安っぽくて、クズみたいに幼稚な絵ハガキを仕上げた冬の午後に、彼女は自殺した。
362:
「世にも奇妙な物語」の1エピソード。
中学卒業して集団就職した若者(木村 拓哉)は、内気な性格が災いして東京に馴染めない。
仲間と一緒に遊びに行くこともできず、一人工場とアパートを往復する毎日。
給料日、若者はテープレコーダーを買う。
自分で吹き込んだ「お帰りなさい」「おはよう」という声を繰り返し聞き、孤独を紛らわす。
ある日、彼は母親にテープを送ろうとまったく嘘の近況報告を行う。
「東京は毎日楽しいです。友達も沢山できました・・・」
吹き込んだ内容を再生する青年。しかしその内容は、全く別のものになっていた。
「母さん、田舎に帰りたい!!さびしい!」
青年はその場でショック死する。
変死した青年のアパートで警察が現場検証を行っている。
遺体の側に放置されていたテープレコーダーの「東京は毎日楽しいです・・・」という内容を
聞き、「何でこんな未来ある青年が死ななくてはいけないのか」と嘆く刑事たち。」
369:
>>362
それ覚えてる!キムタクが黒ぶち眼鏡かけてモッサリした青年演じてた
母親に送るテープを再生してみると青森弁で「東京者に馬鹿にされて馴染めねぇ?誰も相手にしてくれなくて寂しい」とか
頭を抱えて絶叫するキムタクと延々青森弁の嘆きが再生されるテープが・・・
433:
>>362
それやっぱりキムタクだったよね。
その役をやったのがキムタクだったか香取慎吾だったかで
大喧嘩になった挙句彼氏と別れたことがあるけど、やっぱり私が合ってたんだ。
375:
「今帰ってきたの?」
 冬。
夜遅く帰ると
「あれ 今帰ってきたの?」
と 母が言った。
そうだと答えると
「ふうん。」
と 首をひねってから私に背を向けた。
何か合点がいかないようだった。
多少気になったものの飯を食べ終わる頃には、
そんな事 忘れてしまった。
何日か後。
夜遅く帰ると
「あれ 今帰ってきたの?」
と 母が言った。
そうだと答えると
「ふうん。」
と 首をひねってから私に背を向けた。
何か合点がいかないようだった。
376:
そしてある秋。
夜 居間でくつろいでいた私は 頭上から聞こえる微かな音に気付き
天井に目を向けた。
台所に居た母が炊事の手を止めた。
「音と気配」が二階の部屋を ややゆっくりと歩き回っていた。
きちんと 人間の体重が乗った音。
「・・・これかい?」
と 私は尋ね
「・・・そう これ。」
と 母は答えた。
378:
>>376
コレなんだっけ?
新耳袋だったっけか?
379:
>>376
じゃないけど、新耳袋だね。
確か4巻じゃなかったかな??
377:
後味悪いとは全く違うような……。だが、奇妙な読後感でなかなかイイ。
421:
世にも奇妙な物語「おばあちゃん」
美保は両親とともに寝たきりで声も出せないおばあちゃんのお見舞いに行った
そこで死期が明日に迫ったおばあちゃんに体を一日貸すように頼まれる
なんでも死ぬ前に弟に会いに行きたいのだと言う
美保はそれを承諾し、二人は入れ替わる
おばあちゃんになった美保は衰弱した体の痛みに苦しむことになる
翌日美保になったおばあちゃんは弟に会いに行く
その後急いで戻ろうとするが死期は目前に迫っている
早く行って孫を助けなければと、懸命に走るおばあちゃん
そしてなんとか時間までに病院に着き、予告どおりおばあちゃんは死んだ
月日は流れ、美保はおばさんになり、今日は美保の母親のお通夜である
母親はまるでおばあちゃんと同じように寝たきりのベッドで苦しんで死んだ
ふと、突然冷たく響く、美保の心の声
「すまない、美保。やっぱり戻ることが出来なかった。」
おばあちゃんはあのとき体に戻らず、死んだのは12歳の美保だった
おばあちゃんは自分を疎み山奥の病院に隔離した嫁の仕打ちを恨んでおり
自分と同じ思いを味わわせるために美保として生きてきたのだった
「不公平だろ。私ばっかじゃ。」
うまくまとまらなかったけど、とにかくばあちゃんがすげー怖かった
あと川原で美保の姿のおばあちゃんが昔の遊び
(歌いながらハンカチをお手玉みたいに投げる)をみたいなことをしてたんだけど
通夜のあと一人っきりになった美保がそれを始めたときはぞっとした
それで工エエェェと思ってたら「すまない、美保」と来るからもうちびるかと
最高に後味悪かった
「世にも奇妙な物語」で一番印象に残ってる話ってなに?
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4626337.html
424:
>>421
これは俺も見た
かなり後味悪かったのを今でも覚えてる
422:
有名なコピペだがなんかブルーになったので貼っとく。
865 名前:水先案名無い人 :03/08/23 10:42 ID:juyQg3w2
ドラクエ3の発売を前にして、俺は近所のダイエーに入荷状況を調べに行った。
店員のおばちゃんに聞いてみたら、当日整理券を出すらしい。
おばちゃんと喋っているうちに少し仲良くなって、子供の話なんかを聞かされた。
発売当日、開店前からダイエーに並び、なんとか整理券を手に入れることが出来た。
俺は意気揚揚とレジへ向かった。すると、この間のおばちゃんが
「あんたのために1本取っておいてあげたわよ」
俺はありがとうをいい、整理券を持っていることを隠してドラクエを買った。
帰ろうとして店の前まで来ると、小学生の男の子が大泣きしているのを母親がなだめている。ドラクエ3が買えなかったのだ。
俺はすみませんと声をかけ、
「あの、これドラクエの引き換え券です。よかったら譲ります」
でもあなたの分でしょうと母親が遠慮したが
「いいんです。俺はガマンしますから」
と言い、整理券と引き換えに6000円を受け取った。
良いことをした後は気分が良く、帰りの自転車のペダルも軽かった。
436:
>>422
( ;∀;) イイハナシダナー
446:
>>422
> ( ;∀;) イイハナシダナー
いや、でも、最後に6000円もらってるぞ……??
475:
小学校四年位の時の、未だに忘れられない実話。。。
校区外になっとる○○川に、近所の幼馴染(上級生も含む)数人でこっそり遠出。
俺は親父が釣竿を貸してくれんかったけぇ、釣りしとる幼馴染達を横目に散策しよった。
その川は、道路から石垣にある階段を2m程下りんと河川敷に行けん川で、
一人で川辺から石垣の方に向こうて歩いていったんよ。
そしたら、明らかに人為的に組まれた風な石の山が石垣の一部にあっての。
高さは多分1m程度(覚えとる視点が見下ろしじゃけぇそんくらいじゃと思う)。
その頃俺はもう身長が145cm位あったし、積まれとる石もそんなに大きいもんじゃ
なかったけぇ、その石の山を一人で崩して遊び始めたんよ。
しばらくするとその石の山が「こんもりした砂の山が中にあって、それを隠す様に
石が積まれてる」ゆう作りになっとる様で、子供の俺はとにかく夢中で岩をどけよった。
476:
ようやっと「この石をどけたら上の方の砂がはっきり見える」ってとこまできてね。
自分の中ではかなり盛り上がって、「ジャジャジャーン!!」みたいな勢いでその石を
どけたんよ。
砂の中に骨が埋まっとった。それも明らかに人骨。標本通りの上半身が砂の中にあった。
あんまりにも標本っぽかった(イコール綺麗に白骨化しとった)んで怖くはなかったけぇ、
確か、ちょっとの間ぼんやり見よったんじゃけど、急に猛烈に「ヤバイッ!」と思うてね。
(この時、突然背中に強烈な視線を感じたのを凄い覚えとる)
で、こっからが急に記憶が曖昧になるんよね…。
『幼馴染達を呼びに行かず、急いで一人で石を戻した』ような、『幼馴染達を呼んで白骨を
見せたら、「贋物じゃろう」となってみんなで元に戻した』ような…。
とにかく通報もせずにそのままにして帰りました。
次の年にはまだあったのを覚えてるけど、その次の年位にはその石の山は無くなりました。
でも、「○○川で白骨発見」みたいなニュースは全くありませんでした。
今思い出しても本当に後味が悪いです。(地域は言葉で察して下さいまし)
477:
広島か?
なんか出てたら工事が止まるけぇこっそり処分なんてこともあるらしい
516:
海のトリトンより
要点まとめが下手で解りにくかったらごめん。
敵・ポセイドンに追われながらも大西洋にいる両親に会う為に海を行くトリトンとビビ。
ある日トリトンの仲間のイルカがトリトンと落合う為にホラ貝を吹いていると仲間の声と間違えた1匹の恐竜が現れる。
大きな体で力加減が出来ず、トリトン達を怖がらせたが涙を流す恐竜は友達が欲しいだけだと悟るトリトン。頭を撫で、友達になる。
撫でられている最中汽笛を仲間の鳴き声だと思って船に近付いて行き転覆させ勘違いされた恐竜はまた一人ぼっち。
海の底でうずくまり涙を流す。
一方、追ってが近付いている事を知らないトリトンとビビは、友達になった事を伝える為にホラ貝を吹き海底に居る恐竜を呼び出そうとする。
その音は海底の恐竜に届き、恐竜は音を頼りに近付いて行く。
もうすぐ近くという所でトリトンの追ってと鉢合わせ、恐竜は一人ぼっちのまま追ってに殺されてしまう。
トリトンはそうとも知らず貝を吹き続ける。
一人ぼっちで仲間を待ち続ける恐竜にやっと出来た筈の友達が原因で死んでしまうなんて後味が悪いと思った。
523:
>>516
かわいそうだーー
ブラッドベリの短編「霧笛」みたい。
ある灯台に、一年に一度、恐竜が現れる。
たった一匹生き残った恐竜が、灯台の霧笛を仲間の声だと思ってやってくる。
首長竜なので、灯台は長い首を持った仲間のようにも見える。
でも、灯台なのでせっかく逢いに来た恐竜になんの反応もしない。
何年目か、ついに恐竜は哀しみと失望にぶち切れ、灯台に体当たりして破壊。
返事をする者のない霧笛のような声をあげながら、さびしく海の底に帰っていく。
519:
四人の男女は、好奇心へのいけにえだった。
あろうことか、科学者の言う「我々の仲間が、その目で確かめたかも知れないという、ささやかな希望」を乗せ、宇宙船は宇宙の果てを目指していた。
冷凍睡眠装置が解除され、室内に酸素が送られて、充足した。目覚めた四人はお互いの顔を見合わせ、裸で抱きあった。
船室で、何億、何兆年前の物かすら分からなくなった、煮汁のようなワインを空け、我々にも想像できる、室内パーティの沈黙が訪れた。
感傷的になった一人が涙を拭き「じゃあ、外を見てみよう。」と言い、シャッターを操作した。
彼らには、祝福が与えられた。
よくある話かも知れないが、四人が見たのは、暗黒だった。
そして、意識の空白を埋める様に、無数の切れ目が一斉に目覚めた。赤くて巨大な殺意の眼球が、値踏みに飽きるまで、こっちを眺めている。
脳内にハエの羽音が響く。
冷凍睡眠解除の失敗を告げるブザーの音がした。
目覚めるわけないよ。四人共、人間の剥製だったんだから。
566:
A子とB子は一卵性の双子だ、二人とも同じ顔なのにもかかわらず、
なぜか母親はA子だけを可愛がり、逆にB子にはひどい仕打ちをした。
A子にはきれいな服と、何不自由ない生活を、B子にはA子が着ていた服を1着
と、ストレスのはけ口とも取れる暴力を・・・
 ある日、学校の同級生の子に貸してもらった漫画をB子が読んでいると
母親に取り上げられ、酷い虐待を受けた「どこで万引きしてきたの!次や
ったら殺すよ!これはお母さんが預かります」
 さてどうしたものか、ただですら汚いナリだ、学校で何か貸してくれる友達など
初めてなのに、返すことすらできなかったら私は・・
意を決して、母親の部屋に入り本を取り返す決意を固めた、母親はいつも殺す殺す
といいながら、いつも半殺しで済ましてくれている、、、今は仕事でいない、
A子も遊びにいっていて誰もいない、取りに行くなら今しかない!
母親の部屋に入りあたりを物色していると、「ガチャリ」玄関の開く音が
した、、、、
続く
567:
まずい!隠れないと!!丁度ベッドの下に隙間が・・(下女?)
ベッドの下から見ていると部屋に入ってきたのはA子だった・・
A子は部屋に入ると、色々物色しはじめた・・そしてタンスの中から
3万円つかむと外へ出て行った・・
 B子もあわてて家を飛び出した・・このままでは先日母親に万引き容疑を
かけられた私が一番に疑われる!もしかしたら本当に殺されるかもしれない!
外にでたB子はA子を呼びとめ、3万円取ったことを追求し、母親に真実を打ち明ける
ように説得したが、甘やかされて育ったA子は起こられるのが嫌と聞かない。
そこでB子は私がA子になりすまして、母親に謝ってあげる!と・・・
こうしてA子とB子は互いの洋服を変え、同時に家に帰った、そこにはすでに鬼の形相
と化した母親がいて、B子の(A子になりすました)弁解を聞こうともせずA子(B子に成り済ました)をつれて
黙って家の外へとでていった、しばらく呆然としたB子だったがすぐに追いかけた。
 マンションの1Fだったためとりあえず外にでて探したものの見当たらない、、
一通りマンションの周りをグルっとまわり元の位置にもどるとそこには、マンション
の高層階から飛び降りたと思われるA子が横たわっていた・・・
 一通り警察等をあしらったその夜、母親はB子にB子の遺言を書かせた、、、、
終わり 駄文スマソ
571:
>>567
( ゚д゚)ポカーン
こぇぇぇ…
それは可愛がられてた子が落とされたってことだよな。
584:
稲川の携帯サイトの話。
親を亡くしたある少年が京都の問屋に丁稚として雇われた。
少年には身寄りがなく、売られるような形で丁稚奉公に出された。
少年は根は優しい性格ながら、一度言い出したら聞かないところがあり、それが店の旦那筋に嫌われいじめられた。
他の丁稚よりもきつい仕事を言いつけられたり、わざとご飯の量を減らされたりきついいじめにあった。
昔のことで休みなどと言うものはない。
給料なんて以ての外、食わせるだけで精一杯。
朝から晩まで仕事漬けの毎日。
少年の夢は番頭になること。
店をまかされて切り盛りする。
番頭になりたいために少年は必死で耐えた。
少年は店の者たちにきびしく当たられ、ひっぱたかれ、殴られ、蹴られる。
それでも少年の心のよりどころは、自分の母親が死ぬ前に言ったこと。
「一生懸命やれば伝わるもんや。一生懸命やれば伝わるもんや。」
そう自分に言い聞かして自分を励ましていた。
ある夜、少年は寝ているところをいきなり叩き起こされる。
「こいつ何度いうたらわかるんや」とささいな事を理由に旦那衆にいきなり殴られた。
外で一晩頭を冷やせと外につまみ出された。
少年は「きっと一生懸命やったら伝わるもんや。一生懸命やったら伝わるもんや。」と体を丸めて店の外でうずくまっていた。
(続く)
585:
朝、店の人が外に見に行ったときには少年は死んでいた。
季節は夏だったが、盆地の京都は朝晩が冷える。ましてや少年は飯を減らされて栄養が少なかった。
それからその店に怪事が続く。
店の者がやめていく。
丁稚や女中が次々に辞め、しまいには出入りの商人たちでさえ店によりつかなくなった。
主人はどうしたのか聞くと皆、「聞いた」と言う。
店の丁稚部屋から「一生懸命やれば伝わるもんや。一生懸命やれば伝わるもんや。」との声が聞こえるという。
とうとうそこの店の旦那は気がおかしくなって、
ある日、大きな橋の上から落ちて死んでしまった。
周囲からは「祟りだ」と噂になって、
まもなくその店も潰れてしまった。
636:
やっぱりタイムボカンシリーズの逆転イッパツマン・第30話「シリーズ初!悪が勝つ」でしょう。
コスイネン(赤鼻ヒゲ)は2週間の修業の結果、瞬間硬化弾を完成させた。
3悪はそれを使ってイッパツマンの動きを鈍らせた。ピンチに陥った彼は
逆転王(巨大ロボ)に乗って戦うが、瞬間硬化弾で逆転王も動作不能にされてしまった。
同じ頃、イッパツマン排除を画策していた隠球四郎(ライバル)が放ったダイヤモンド弾丸で
逆転王は頭部を破壊され、イッパツマンもダイヤモンド弾丸によって倒されてしまい、残ったのは
ヘルメットだけだった。
このシーンをリアルで見ていた私は「イッパツマンが死んじゃったーーっ!!!」と思いっきり泣いた記憶がある。
その後「これでタイムボカンシリーズはもうおしまいだ」と次回予告を見ないでチャンネルを変えた苦い思い出も付け加えておく。
638:
>>636
まあ、あのシリーズの作風には合わん罠。
639:
リアルで、モノクロ時代のアトムを見てたワシは、
最終回でアトムが死んだとき、やっぱし思い切り泣きました。
「コロセ」と言ったのは手塚治虫自身で、アニメ関係者たちは
「何も殺すことはないじゃないか!」と猛反対した、
というコトを何十年も経ってから知った。
余計後味悪くなったような、安心したような複雑な気持ちですた。
705:
世にも奇妙な物語から。
野島信司が書いた話。
『死ぬほど好き』
主人公は男子高校生三人組。
(A男・B介・C郎とします)
三人は学園のアイドルD子に
憧れている。
しかし三人組のうちの一人、
A男はバレンタインデーにD子から
チョコをもらっていた。
しかし三人組のうちの一人、
A男はバレンタインデーにD子から
チョコをもらっていた。
しかし直接もらったわけではなく
下駄箱に入っていただけ
だったので
『どうせ何かの間違いだ』と
A男はD子に直接、確認しようとしない。
706:
そんなA男を見かねて
葬式屋の息子B介はある提案をする
その提案とは
『A男の偽造葬式を行い、
D子の本当の気持ちを確かめる』
という提案だった。
A男の親が旅行中な事と
B介の親が葬式屋な事を
生かし、D子には内輪だけの
葬式ということにして
D子だけ呼んで
本当の気持ちを確かめよう、と。
707:
準備を整え、いよいよ
決行の日。
A男も棺桶に入り死んだふりをする。
D子も呼び出した。
‥‥ここまでは順調に進んでいたが
D子だけ呼んだはずが
なんと他のクラスメート、先生
までもがやってきたのだ。
どうやらD子が皆に
話してしまったらしい。
完璧な偽造葬式。
皆、本気にしてしまっている。
D子は太泣きしながら
『あたし‥‥A男くんの事
好きだったのに‥‥
バレンタインデーも
本命チョコでA男くんのため
だったのよ』と
棺桶に向かって話しかける。
そして騒ぎを聞き付けた
A男の両親も旅行から帰って
きてしまった。
709:
周りの空気に
今更、嘘だとは言えず
浪狽するB介とC朗。
罪悪感にかられた二人は
お酒を飲んで眠ってしまう。
目が覚めると、朝。
棺桶も周りの人々も消えている
何とみんな火葬場に
いってしまってしまっていたのだ
大急ぎで火葬場へ向かう二人。
しかしA男はそんなことは
まったく知らずに
『まさかD子が俺の事を
好きだったなんて‥‥』と
自分の状況も知らずに喜んでいる。
710:
‥‥しかしまもなく
火葬場へ着き、やっと
自分の状況を察したA男は
焦りながら助けを求める。
いよいよ火がつけられるとき
B介とC郎が火葬場に来た。
A男の両親の元へ駆け寄る
二人。
慌てて嘘だと言おうとする二人に
母親は穏やかな顔で
『今までA男と仲良くしてくれて
ありがとう。』という。
711:
今度は父親がこれまた穏やかな顔で
こういう。
『実はA男には大量の保険金を
かけていたんだ。
潰れかけていた私の工場が
あの子のおかげで持ち直すことに
なってね‥‥』
両親は口を揃えて
『本当、親孝行の息子だったよ‥』と
言った。
火葬場から出る煙を
呆然とみつめるB介とC朗だった‥
712:
>>711
ぎゃーーーーーーーーーー!!!!!!!
こええーーーーーー;;;
742:
【後味悪いか分からんが】
国は米国。
郊外に住む4人家族が居た。父、母、14才の娘と10才の娘。
父は勤続10年目のポリスメン。今日は急いで家に帰宅した。
家に着くと中は真っ暗だ。鍵はいつもポストの後ろにある。今日は無かった。
『おかしいな?』
チャイムを鳴らしても家族は出てこない。
仕方なく裏の小窓から入った。家に入った瞬間、
2階からガタガタ音がする
743:
物音が止む。
間違いなく家の中に誰か居た。
銃をかまえ慎重に二階に上がった。
ガタンっと音がした。
クローゼットからだった。『あそこだな』
父は勢い良くクローゼットの扉を開け銃を撃った。
その瞬間ギャーと叫び声。
いきなり部屋が明るくなった。
横には妻と14才の娘が居る。目の前に居るのは、血を流して生き絶えそうな10才の娘だった。
部屋には可愛い飾り。
テーブルには御馳走。
その時10才の娘が息も絶え絶えこう言った。
『ダディ、メリークリスマス。愛してるわ』
今日はクリスマス。
10才の娘の誕生日でもあった。
〓完〓
これ小学生の時先生に聞いた話。
女子泣いてた。
747:
これは結構有名な実話だよな。 後味悪いってか、可哀相。
987:
百万回生きたねこ 後味悪くないけど。埋め。
一匹のネコがいました。百万回死んで百万回生きました。
あるとき、このネコは船乗りのネコでした。船乗りはこのネコのことが好きでいつも船旅に連れて行ってました。
でも、ある日ネコは海に落ちて死んでしまいました。船乗りは大泣きしてネコのお墓を作りました。
このネコは、あるときは泥棒のネコ、あるときは王様のネコ、女の子のネコ、お婆ちゃんのネコ、サーカス団のネコ。。。色んな人のネコになりました。
飼い主はこのネコが死ぬとみんな大泣きしてお墓を作りました。
でもネコは一度も泣きませんでした。
立派なトラ模様だったので、牝ネコにもてました。たくさんの雌ネコが言い寄って来る中、一匹だけ自分に見向きもしない雌ネコがいました。
その雌ネコのところへ行って宙返りをしました。
「すごいだろ、オレ、サーカス団のネコだった事もあるんだぜ。」
「そうなんだ」
「オレなんか百万回の生きてるんだぜ。君はまだ一回目だろ?」
「ええ」
何日かこんな話をしてるうちにネコは「オレは百万回も。。」と言わなくなりました。
ある日、雌ネコに聞きます。
「そばにいてもいいかい?」
「ええ」
それから一緒に暮らし子ども産まれました。とっても可愛がり自分よりも好きなくらいでした。
子どもも大きくなり側から離れていきました。
自分も雌ネコも年をとっていました。ある朝、雌ネコは死んでしまいました。
ネコは初めて泣きました。朝になって、夜になって、朝になって。。。
ネコは百万回泣きました。
そして、次の朝に泣き止みました。
雌ネコの隣で動かなくなっていました。
ネコはもう二度と生き返りませんでした。
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