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勇者「パーティ全員が遊び人っておかしいだろ!!!!!」


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1:
※露骨な下ネタ注意
※とても健全な内容を心がけております
※キャラの容姿・年齢はご想像にお任せします
※書き溜め完結済
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380600451
2:
男遊び人「なんですか、突然?」
女遊び人「そうだよ、いまさらなに言ってるの?」
勇者「ごめんそれは出発前に気づかなかった俺のミスだけども!!」
女遊び人「急に冷静になっちゃったんだね。賢者タイムかー」
勇者「あのときは、やっと仲間ができてハイになってたんだよ……」
女遊び人「ぼっちだったもんね、勇者様」
男遊び人「一匹狼と言いなさい」
勇者「でもこれあきらかにおかしいじゃん?」
男遊び人「普通ではありませんね」
女遊び人「さすが勇者様、常識に収まらないビッグな男だね。きっとアソコもビッグだー」
勇者「はしたない!!!」
女遊び人「それが仕事だもん」
勇者「そんでこいつはなんなんだよ!?」
犬遊び人「わん」
勇者「マジでなんなんだよ!!??」
男遊び人「おや、どうやら次の町に着いたようですね」
勇者「おいスルーするなよ!!」
3:
女遊び人「えへ、ありがとねオジサマ♪」スリスリ
おっさん「うへへ、い、いやあ、このくらい……」///
女遊び人「次の町へも乗っけてくれるぅ?」サワサワ
おっさん「も、もちろんだべ!!」///
女遊び人「すごぉい、オジサマすてき☆ …………今夜も続きしようね」ボソッ
おっさん「お、おう……!!」///
女遊び人「じゃあ、またねー♪」フリフリ
4:
男遊び人「女遊び人のおかげで、移動がラクチンですねぇ」
女遊び人「ラクチンポだねー」
勇者「そりゃラクチンだろうよ! ありったけ聖水ぶっかけたチート馬車だもん!!」
女遊び人「聖水ぶっかけ? そういうのが好きなの?」
男遊び人「さすが勇者様、上級者ですね」
勇者「もうホントやだこいつら!!」
5:
女遊び人「それで、この町でなにするの?」
勇者「魔王城の場所の聞き込みと、装備の充実かな」
男遊び人「なるほど。では女遊び人」
女遊び人「じゃーんけーんぽん! あ、負けた」
男遊び人「ふむ。では僕は装備係で」
女遊び人「えー? まったくもー、じゃあ私が聞き込みね」
勇者「……え?」
男遊び人「3時間後にここに集合しましょう」
女遊び人「はいはーい。じゃあ勇者様はわんちゃんと遊んでてね」
勇者「は? え、なに?」
犬遊び人「わん」
6:
・・・3時間後。
男遊び人「すみません、遅くなりました」
女遊び人「おっそーい! 5分遅刻だよ!!」
男遊び人「シャワーを浴びていたもので」
勇者「……」
女遊び人「で、収穫は?」
男遊び人「この町はイマイチですね。これぐらいです」ジャラジャラッ
女遊び人「すっくな!」
男遊び人「この町の武器や道具はあらかた買えるでしょう?」
勇者「……お釣りがくるだろ……」ボソッ
男遊び人「そういう女遊び人は?」
女遊び人「さすがに魔王城の場所はむりだねー。四天王のアジトは1つ見っけたっぽいけど」
男遊び人「こんな小さな町では、そんなところですかね」
女遊び人「ごめーん」
勇者「……十分すぎるだろ……」ボソッ
女遊び人「勇者様さっきから元気なくない? なくなくない?」
男遊び人「僕たちが不甲斐ないからでしょう」
女遊び人「もー、ごめんね勇者様! 次はもっとガンバルから!」
男遊び人「今日はもう休みますか?」
勇者「うん……ちょっと頭が痛くなってきたから……」
男遊び人「では道具や装備は僕が揃えておきますね。ついでに軍資金も5倍くらいにしておきます」
女遊び人「お金ならサイフおじさんに……間違えた、国王様にもらえばいいじゃん」
男遊び人「なにに使ったかバレる金なんて、ゴミ同然でしょう?」
女遊び人「あはは、たしかにー。じゃあ私もアッシーとメッシー捕まえてくるねー」
男遊び人「わんこくん、勇者様を頼みましたよ」
犬遊び人「わん」
勇者「なんなんだよ……こいつらなんなんだよ……」ブツブツ
7:
勇者「ほんとにここが四天王のアジトなのか?」
女遊び人「けっこう有力な情報だよー。あ、炎の四天王ね」
男遊び人「ああ、火山が近いんですね。どうりで喉が渇くわけです」ゴクゴク
勇者「聖水を飲むな!!」
男遊び人「買い置きはたくさんありますから」
女遊び人「ことごとく魔物が逃げていくからおもしろいねー」
勇者「俺ここまで1回も戦闘してないんだけど!?」
犬遊び人「わん」ピタッ
男遊び人「む」
女遊び人「あの奥にいるみたいだね」
勇者「初戦闘が四天王か……だが負ける気はない! 行くぞ!!!」
8:
炎魔人「グハハ! よくぞここまできたな」
男遊び人「はぁ、はぁ……つらくきびしい道のりでした」
勇者「まだ200歩くらいしか歩いてねーよ!」
女遊び人「ふぅ、それにしても暑いなー」ヌギヌギ
炎魔人「……」ジー
勇者「お、おい。汗でシャツが……」
女遊び人「誰も見てないよー」
炎魔人「……ふん、くだらん。その無駄な脂肪を燃やし尽くしてくれよう!!」
勇者「おお、ようやくまともな戦闘が始まりそう!」
男遊び人「あの様子……どうやら彼はロリコンのようですね」
女遊び人「くっ、私の魅力が通じないなんて……」
炎魔人「さあ、構えろ! いくぞ!!」ゴゴゴゴゴ
勇者「来い……!!」ゴゴゴゴゴ
男遊び人「いいえ、僕たちの攻撃はまだ終わっていません!」
女遊び人「ターゲットのニーズに応えられない遊び人は二流だよ! はああああっ!」パァァ
炎魔人「な、なんだ!?」
勇者「女遊び人の体が光りだした……!?」
9:
ピカッ!!
幼女遊び人「ふぅ、これけっこう疲れるんだよね」シュゥゥ…
炎魔人「!?」ズキューン
男遊び人「ふふ、これぞ遊び人魔法【ゆりかごから墓場まで】です」
勇者「そんな魔法があってたまるか!!!!」
幼女遊び人「お兄ちゃん♪ えへへ、すべすべのぷにぷにでしょー?」スリスリ
炎魔人「ぐおおおっ、俺は……俺はぁ……!!」
幼女遊び人「あっちのお部屋で、イケナイコト……おしえて?」サスサス
炎魔人「」ブツン
男遊び人「ふっ……勝ちましたね」
勇者「……そうですね(白目)」
炎魔人「うおおおおっ!! 俺色に染めてやるぜぇええええええ!!!!」ガバッ
幼女遊び人「やんっ♪ ここじゃはずかしいよぉ……」
炎魔人「俺の部屋に来い! 壊れてもしらんぞ!!」
幼女遊び人「お兄ちゃんに……壊してほしいの」キュッ
炎魔人「フォオオオオオ!!!」
男遊び人「この程度の敵、勇者様のお手を煩わせるまでもありません」
勇者「あー、うん、そーだね。……ポチ、お手」
犬遊び人「わん」
10:
女遊び人「ただいまー」
男遊び人「ベトベトですね。聖水どうぞ」
女遊び人「ありがとー。あいつのザーメン熱すぎ。火傷するかと思ったー」ビチャビチャ
勇者「聖水で水浴びするやつがあるか!!」
男遊び人「ちゃんと手なずけましたか?」
女遊び人「ばっちし☆ 四天王は負けを認めると、それぞれの属性の水晶玉に変化するんだってさ。あ、これね」スッ
男遊び人「紅い玉ですね。この中に炎の四天王が……」
女遊び人「そのたまたまがないと、魔王城がおっぴろげにならないんだってさー」
男遊び人「なるほど、ではあと3つですか」
女遊び人「そゆこと♪ 水の四天王の居場所を聞きだしたから、次はそこ行こ♪」
勇者「旅路が順調そうでなによりデスネ」
女遊び人「勇者様の言うこともきくようにお兄ちゃんに言っておいたからね」
男遊び人「炎属性の最上位魔族を下僕にするとは、さすがは勇者様ですね」
女遊び人「選ばれし者だよねー」
勇者「ねえきみたち俺のこと馬鹿にしてるでしょ? そうなんでしょ?」
犬遊び人「わん」
11:
・・・海賊につかまった。
船長「ふん、アタシら海賊に舟渡しを頼むとは面白い奴らだねぇ」
船員「まったく、命知らずの馬鹿どもでさぁ。このままサメの餌にしちまいやしょう」
船長「いい余興になりそうだね」
勇者「おいおい、お前らが抵抗するなって言ったから捕まったのに、これじゃ全滅だぞ!!」ヒソヒソ
女遊び人「あはは、まあいざとなったら私が一肌脱いで……間違えた、服を脱いで全員の相手するからさ」ヒソヒソ
犬遊び人「わん」
男遊び人「いえ、その必要はありませんよ。ちゃんと次の大陸まで送り届けてもらいます」ヒソヒソ
勇者「え?」
船長「さぁて、どう料理してやろうかねぇ」
男遊び人「親分さんのことは、残念でしたね」
船長「……」ピクッ
男遊び人「あなたは強い女性だ。これだけの規模の海賊たちを背負って、親分さんの遺志も継いでいる」
船長「……待て。アンタ、なにを言ってんだい」
男遊び人「なにかおかしなことを言いましたか?」
船長「どうしてアンタがオヤジのことを知ってんだい!!」
男遊び人「その美しい海色の瞳を見れば、わかります。今日までたくさんの女性を見てきた、その経験です」
船長「……なにが見えるってんだい」
男遊び人「期待と使命に押し潰されそうな不安と、多くの命を背負っている焦りが見えます」
船長「!!」
12:
男遊び人「それらの重圧に耐えながらも、しかし先代から受け継いで託された船長の名のもと、凛々しい仮面で自分を偽っている」
船長「……」
船員「テメエ、黙って聞いてりゃ……!」
船長「黙ってな!!」
船員「!?」
男遊び人「誰だって人間なら、怖くもなります。きっと先代の船長さんもそうだったでしょう。それを恥じることはありません」
船長「オヤジも……?」
男遊び人「しかし自分を理解し、受け入れてくれる人間がいれば、人は強くいられるんです。あなたには、そんな人がいますか?」
船長「……」
男遊び人「僕では……だめでしょうか?」
船長「!!」
男遊び人「遠くからあなたを見て、必ず救い出したいと思いました。だから危険を冒してでも、この海賊船に近づいたんです」
船長「……」
男遊び人「次の大陸までの、ほんの短い間ですが……きっとあなたの心を照らしてみせます」
船長「アンタ、どうしてそこまで……」
男遊び人「男が女性を助けたいと思う理由は、いつだって一目惚れですよ」
船長「っ!!」
男遊び人「……」
船長「……お前たち、こいつらの縄をほどきな」
船員「!!」
船長「そしてアンタだけ、アタシについてきな。……口だけ野郎じゃないことを願ってるよ」
男遊び人「ええ」ニコッ
船長「……ふん」プイッ
勇者「なんなんアイツ? マジでなんなん? 心読めるの?」
女遊び人「先代船長が死んで、若い女が海賊団を継いだ……これは港町で船乗りのオジサマから聞き出して知ってたけどねー」
勇者「あ、そうなのか」
女遊び人「いや男遊び人は知らないはずだよ。だって教えてないもーん」
勇者「えっ」
女遊び人「だから多分、6割くらい推理で、3割くらい推測で、残りが勘だろうねー」
勇者「それ10割勘じゃねーか!!!!」
13:
・・・次の大陸に着いた。
船長「あ、あの……また……」
男遊び人「ああ、また会えるよ。必ずね」ギュッ
船長「あっ……」///
男遊び人「それに、しばらく会えないくらいの方が、燃え上がるんだぜ」
船長「ま、待ってる、から……」
男遊び人「ああ。いい子にして待ってるんだぞ」チュッ
船長「ふぁ……」///
14:
男遊び人「では、水の四天王に会いに行きましょうか」ケロッ
勇者「屑だ!! 清々しいまでの屑野郎だ!!」
男遊び人「え? ちゃんと避妊魔法は使ってますよ?」
勇者「そんな魔法があってたまるか!!!」
女遊び人「はーぁ、抱くのは体だけにしなよー。心まで抱くなんて、遊び人としてルール違反だよ?」
男遊び人「僕のローカルルールではセーフですので」
女遊び人「ま、どーでもいいや。船員さんたちと遊んであげたついでに、水の四天王のアジト候補はいくつか聞き出しといたし」
勇者「……もうなにも驚かないよ」
男遊び人「ああ疲れた。また適当に馬車でも捕まえてもらえますか?」
女遊び人「はいはーい♪ おまかせっくすー」
16:
勇者「ここが、水の四天王のアジトか?」
女遊び人「アジト候補、だよ。一番有力なところだけど」
犬遊び人「わん」トコトコ
男遊び人「わんこくんも、きっとここだと言っていますよ」
勇者「なにこいつそういう役割なの? 絶対違うよね?」
女遊び人「わー、寒いね」
勇者「そりゃそんな格好してたら寒いだろうよ」
男遊び人「いやあ、温めておいて正解でした」ゴクゴク
勇者「だから聖水を飲むなよ!!」
女遊び人「じゃあ勇者様は、私の聖水飲む?」
勇者「なにが“じゃあ”なのかわかんないし、飲まねぇよ! あと紛らわしい言い方するな!!」
犬遊び人「わん」ピタッ
男遊び人「おや、今日もキレのいい勇者様のツッコミを楽しんでいたら、最奥部にたどり着いたようですね」
女遊び人「誰にでも容赦なく突っ込むヤリチントークだもんねー」
勇者「ねえ俺ほんとに戦闘回数ゼロなんだけど、これ大丈夫なのかなぁ!?」
17:
人魚「……っ」ビクッ
男遊び人「おや、これはこれは美しいボスですね」
人魚「だ、だれ……?」
勇者「勇者一行だ」
人魚「!!」
男遊び人「あなたが水の四天王ですね! 凶悪な噂はかねがね聞いていますよ!! 極悪非道の魔物よ、覚悟しなさい!!!」
人魚「え、え……」オロオロ
勇者「そんな噂あったっけ……?」ヒソヒソ
女遊び人「人魚族は温厚で、むしろ被害者だっていう噂ならあったよー」ヒソヒソ
男遊び人「どうして人間を襲うことを楽しめるのですか!? どうしてッ!!」ギリッ
人魚「お、おそって、ない……」フルフル
男遊び人「嘘をつくんじゃない!!」
人魚「う、うそじゃ、ない」ジワッ
男遊び人「……。その目……その綺麗な目が嘘をつくとは、どうにも、思えませんね……」
人魚「!」
男遊び人「それにあなたのような美しい存在が、そのような醜い悪事を働くとも思えない……」
人魚「……」
男遊び人「たとえば人魚の仲間が、その美しさから人間に狙われて……それに抵抗した、とかでもないかぎり」
人魚「!!」
勇者「まーた始まったよ」ボソッ
女遊び人「落として上げる。当たり障りのないことを言い当てる。詐欺師の手口だよねー」ニヤニヤ
男遊び人「いえ、あなたのような人が好き好んで人間を襲うなんてことはありえない! それはたったいま出会った僕にもわかりました!」
人魚「……っ」コクコク
男遊び人「ふふ、やっぱり。なんだか僕たちは似ていますね。僕が遊び人になった理由も、仲間のため……なんです」
人魚「!」
勇者「そうなの?」ヒソヒソ
女遊び人「たぶん嘘」ヒソヒソ
19:
男遊び人「仲間のために自分が犠牲になって、石を投げられる……その気持ちは僕にも痛いほどわかります」
人魚「……」
男遊び人「きっとそれなら、僕の痛みだってあなたにはわかるんじゃないでしょうか」
人魚「……」コクッ
男遊び人「そんな僕たちが争うなんてバカらしい……きっと僕たちは似た者どうし、理解者どうし、なのですから」ニコッ
人魚「……!」
男遊び人「勇者様、どうかお願いです! 僕が必ず、彼女を説得してみせます! ですから彼女と戦い命を奪うのは、もうしばし待ってくださいませんか!?」
勇者「えっ」
男遊び人「僕たちにしばしの時間をください!! 僕たちは争うべきではないんです! 僕に、彼女にチャンスをください!!」
勇者「え、あ、うん……お好きにどうぞ」
男遊び人「ありがとうございます! さすがは人間にも魔物にもお優しい、歴代最高と謳われる勇者様です!」
勇者「……えー」
男遊び人「人魚さん。あなたのこれから一生を僕にください……だなんて言いません。ただほんの少しの時間だけ、僕と2人でお話をしてくれないでしょうか?」
人魚「……おはなし?」
男遊び人「ほんの3分で結構です。向こうの岩陰で、僕の話を聞いてはもらえませんか? 仲間のために自らを差し出す、そんなあなたにだからこそお願いするんですが……どうでしょうか」
人魚「……えっと」
男遊び人「僕はあなたと戦いたくはないんです。戦えば、きっとどちらかが命を落とす。……どうか、お願いします」
人魚「……ちょ、ちょっとだけ、なら」
男遊び人「ありがとうございます! やはりあなたは素晴らしい人だ。それでは、こちらへ」スタスタ
人魚「う、うん……」チャプチャプ
勇者「……やりやがったよ」
女遊び人「ヤルのはこれからだよ?」
勇者「3分でヤレんのかよ!?」
女遊び人「3分が本気なわけないじゃーん。3分を承諾させたんだから、なし崩し的に5分、10分って承諾させていくんだよ。3分以内に心を掴めば、むずかしいことじゃないよー」
勇者「……俺さっき、思いっきりダシに使われてなかったか?」
女遊び人「いやいや、勇者様が優しくて偉大な人物であるって印象付ければ、人魚たちを人間や魔王から守ってくれると思う根拠になるでしょ?」
勇者「……もうなんか……なんかだよ、もう」
女遊び人「どうかしたの勇者様? 溜まってるの? 抜いてあげよっか?」
勇者「いらねーよ!!!」
犬遊び人「わん」
20:
・・・2時間後。
男遊び人「ふう、お待たせしました」
女遊び人「ほんとに待ったよっ!!」
勇者「3分とか言いながら2時間もしっぽりかよ……」
男遊び人「いやですねぇ、フルタイムじゃありませんよ。行為が終わってから30分くらいは……」
勇者「いやいい! 聞きたくない!!」
男遊び人「そうですか。ああ、彼女には勇者様にもご奉仕するよう言ってありますので」
女遊び人「さっすが勇者様! もう四天王を2人も手なずけちゃった!」
犬遊び人「わん」
勇者「あーあ!! こんなことなら旅なんか出ないで家でのんびりしてるんだったなぁー!!!」
男遊び人「次は大地の四天王です。アジトの場所や戦い方もほぼわかりました。人魚たちの保護は王国に任せて、先に進みましょう」
女遊び人「よーし、れっつらごー!」
勇者「……はぁ」
25:
勇者「……」
女遊び人「勇者様、どーしちゃったのかな?」
男遊び人「なんでも、魔物と戦いたかったそうですよ」
女遊び人「えー? じゃあ馬車から降りて、適当なスライムでも連れてこようか?」
勇者「そういうことじゃねぇよ!!」
男遊び人「ではハーピィかラミアでも……」
勇者「違う!! もっと違うから!!」
女遊び人「えー?」
勇者「勇者として生まれて以来ず?っと、誰とも遊べない修行の日々だったのに……」シクシク
女遊び人「あー、だから勇者様ぼっちなんだー」
男遊び人「なるほどそういうことでしたか。勇者様に無駄な戦いはさすまいと思っていたのですが」
女遊び人「じゃあ次の四天王は勇者様にあげるよ」
男遊び人「ええ、思う存分暴れてください」
勇者「ほんとに? 誘惑とか籠絡するなよ?」
男遊び人「ええもちろん」
女遊び人「しないってばー」
勇者「……。よし! じゃあ次は俺が活躍するぞ!!」
26:
(これアカンやつや)
27:
・・・カジノ街。
男遊び人「よっしゃあ!! 俺はこっちに全額ベッドだああああ!!!」
女遊び人「イエスッ! イエスッ!!」
男遊び人「おらさっさと回せコラ!! ビビってんじゃねーぞ!!」
女遊び人「Yeah!! Yeah!!」
勇者「……」
男遊び人「よっしゃああああああッ!!」ガターンッ
女遊び人「hoooooooooooo!!」ピョンピョン
勇者「……」チラッ
黒服「」スタスタ
28:
勇者「はしゃぎすぎなんだよお前ら!! 入店から30分で出禁くらうってどういうことだよ!?」
男遊び人「ひさしぶりだったもので、つい」テヘペロ
女遊び人「いやー、うっかりうっかり」テヘペロ
勇者「もう絶対ブラックリスト載ったぞ……この町ではおとなしくしてろよ」
男遊び人「まあ変身できる僕たちには」パァァ
女遊び人「ブラックリストとか関係ないよねー」パァァ
勇者「!?」
紳士遊び人「よっしゃ第2ラウンドだあああああッ!!」ダッ
淑女遊び人「イエスッ! イエスッ!!」ダッ
勇者「うおおおおおいっ!?」
犬遊び人「わん」
30:
女遊び人「いやー、楽しかった」
男遊び人「一生遊んで暮らせるくらい稼ぎましたね」
女遊び人「遊び人だし、どっちみち遊んで暮らすけどねー♪」
勇者「お前らな……」
男遊び人「ところで勇者様。大地の四天王のアジトとされるこのカジノ街には、決定的におかしなところがあります」
勇者「え?」
女遊び人「この街、あまりにも女がいないと思わない?」
勇者「あ、そういえば……この街では女の人は見てないな。でもカジノ街だし……」
男遊び人「女性だってカジノはやります。ここまで徹底して男しかいないのは明らかにおかしい」
女遊び人「事情通なオジサマを探して聞き出してみたら、この街に来た女は行方不明になるんだってさ」
勇者「行方不明!? それって……攫われてるってことか?」
女遊び人「ぴんぽーん♪ そしてこんな荒んだ街で消えた女が、なにに使われるか……わかるでしょ?」
勇者「!!」
女遊び人「豚以下の人生がお待ちかねだよ」
男遊び人「そして商品を用意すれば、当然お客も存在してくるはずです」
勇者「……この街のVIPか!!」
女遊び人「その通り。だから荒稼ぎして注目を集めた」
男遊び人「そして莫大な金を手に入れた」
女遊び人「そんな私たちを、やつらはぜったい逃がさない」
男遊び人「街から出ようとする素振りを見せれば……」
黒服「」スタスタ
勇者「……向こうから食いついて来るってわけか」
32:
黒服「連れてまいりました」コンコン
悪魔「ごくろう。はいってよいぞー」
黒服「失礼いたします」ガチャ
女遊び人「」
悪魔「うむ、なかなかの女なのではないか? ボクにはよくわからぬが。……ほかの者どもは?」
黒服「男とガキは、別室でお楽しみ中です」
女遊び人「」ドサッ
悪魔「けっこう。では洗脳をするから、さがってよいぞ」
黒服「悪魔様。その女の連れのガキが、こんなものを持っていたのですが」スッ
悪魔「そ、それは……!? 勇者の剣ではないかっ!?」
黒服「勇者、ですか?」
悪魔「も、もっとよく見せてみよ!!」
黒服「はい」スタスタ
33:
プシュッ
悪魔「―――え?」
黒服「催淫スプレー……そこの売店で買いました。ちゃんと部下の顔くらい覚えておいた方がいいですよ」
女遊び人「だからこうやって足元すくわれるんだよねー」ムクッ
悪魔「え、え?」クラッ
男遊び人「うまくいきましたね」スチャッ
悪魔「!?」ガクッ
女遊び人「そのスプレーを浴びたら、もう足腰立たないでしょー?」
男遊び人「大地の四天王が、まさかこんな子供だったとは」
悪魔「くっ、【大地を引き裂k」
男遊び人「おっと」ガシッ
悪魔「むぐっ!?」
男遊び人「お得意の呪文は使わせませんよ」
女遊び人「私たちを迎えに来た黒服さんを性的にイジメて、VIPハウスのことはいっぱい吐かせたよ」
男遊び人「ここには滅多に人が来ないそうですねぇ」
悪魔「……っ!!」ガクガク
勇者「お前ら、俺との約束忘れてるだろ……」ガチャ
男遊び人「すみません勇者様。しかしこいつだけは許せないのです」
女遊び人「そうだよ。人間を性玩具みたいに商品化するなんて……ひさしぶりに本気で怒ってるよ私」
勇者「それお前らが言うか!?」
女遊び人「私たちはお客さんとwin-winなんだよ。私たちはお金や情報をもらって、かわりに快楽と夢を与えるの」
男遊び人「終わったあとで相手に後悔させるようでは遊び人として3流以下です」
女遊び人「私たちはね! 遊びで遊び人やってるわけじゃないんだよ!!」
男遊び人「洗脳に魔法は必要ないということを、その小さな体に刻み込んであげますよ」グイッ
悪魔「んむぅぅっ!?」ビリビリッ
勇者「……VIPを追いだして、捕まった女たちを集めてくるから……終わったらよんでくれ」スタスタ
犬遊び人「わん」トコトコ
34:
男遊び人「いやはや、さすがは勇者様。いまや多くの女性を救った英雄です」
女遊び人「大活躍だね! さすがっ! ぃよっ、色男!!」
勇者「お前らいい加減にしとけよ? な?」
男遊び人「洗脳は解かせましたし、後処理は王国に任せましょう。それよりも……」
女遊び人「あの子がチンポ狂いになる前に、ちゃーんと次の四天王については聞いといたよー」
勇者「それはすごいデスネ」
男遊び人「ああ、ちなみにあの悪魔は勇者様の性奴隷として調教しておきましたので」
女遊び人「どれだけ痛めつけても快感しか感じなくなっちゃってるから、激しいプレイは大歓迎だよっ」
勇者「いらんことすんじゃねぇ!!!」
女遊び人「まーまー、次の四天王こそは勇者様に譲るからさ」
男遊び人「ええ。話によると、さすがに今までのようにはいかない相手のようですし」
勇者「……次は、なんの四天王なんだ?」
男遊び人「天空の四天王、だそうです」
35:
勇者「あれが天空の四天王のアジトか?」
男遊び人「そうなのでしょうね」
女遊び人「いやー、わかりやすくて助かるねー」
勇者「いや空に島が浮いてるぞ!? どうやってあそこまで行くんだよ!?」
男遊び人「なにか勇者的な力で、こう、ぴゅーんと」
女遊び人「勇者様ふぁいとー!」
勇者「できるかっ!!」
飛龍「……グルル」
勇者「えっ!?」
女遊び人「うわびっくりした!!」
男遊び人「そういえばこの近くにはドラゴンがたくさんいるのだとか……」
勇者「へっ、天空の四天王の前に、こいつでウォーミングアップといきますかね」ゴゴゴゴゴ
男遊び人「いえ、勇者様。あのドラゴンの背中を見てください」
勇者「へ? 背中?」
犬遊び人「わん」
勇者「ポチ!?」
男遊び人「どうやらわんこくんが連れて来てくれたようですね」
勇者「え、なんで!?」
女遊び人「さっすがわんちゃん! 頼りになるね!」
勇者「待ってついていけない!! どゆこと!?」
男遊び人「このドラゴンに乗って、あの浮島まで行きましょう」
女遊び人「うっわー、たのしみだなー!」
犬遊び人「わん」
勇者「おい俺を置いていくな! 2つの意味で!!」
36:
男遊び人「いやはや、上空は空気が乾燥していて喉が渇きますね」ゴクゴク
勇者「お前ほんといい加減にしろよ!? お前のせいで敵とエンカウントできないんだからな!?」
女遊び人「無駄な殺生をしない勇者様ステキだなー。憧れちゃうなー」
勇者「そんな勇者がいてたまるか!!」
男遊び人「ですが、このお酒を聖水で割った飲み物はなかなか飲みごたえがよくて、ついつい……」
勇者「ちょっと待って!? なに!? なにしてんのお前!? 聖なるアイテムでカクテル作ってたの!?」
女遊び人「あれ、知らなかったの? 遊び人の間ではけっこう有名だよ?」
男遊び人「聖水ローションとかありますよね」
女遊び人「聖水SMローソクとかね」
勇者「お前らまとめて僧侶とかに殺されろっ!!」
犬遊び人「わん」ピタッ
男遊び人「勇者様。聖水プレイについては後ほどにして、今は四天王に集中しましょう」キリッ
女遊び人「そうだよ、今はふざけてる場合じゃないよ」キリッ
勇者「この勇者の剣が最初に吸うのが仲間の血なのはとても残念だよ」
38:
竜王「人間風情がここに辿りつくとは、何百年ぶりか……ククク。褒美だ、この俺様が直々に葬っt」
勇者「おい見ろ! 最初からドラゴン形態だぞ!! うひゃっほーい!!」
男遊び人「勇者様、心中お察ししますが、どうか落ち着いてください。台詞が被ってます」
勇者「お前らざまーみろっ! ざまーーーみろぉ!!」ピョンピョン
女遊び人「勇者様うざかわいい」
勇者「竜王よ! 我は女神より神託を賜りし正義の実行者、勇者である!! 魔王に与し悪逆の限りを尽くす貴様ら竜族の蛮行も今日が最期と思えッ!!」
竜王「面白い。この俺様が、今までの四天王と一緒だと考えるでないぞ」
勇者「笑止っ!! この勇者の剣によって切り裂かれる最初の存在となることを誇りとして、朽ち果てるがいいッ!!」
男遊び人「……いかに勇者様といえど、あの巨竜を相手に戦えばただではすまないでしょう」
女遊び人「せっかくここまで勇者様を守ってきたのに……」
男遊び人「しかし、僕たちではあのドラゴンを誘惑することも籠絡することも……」
犬遊び人「……やれやれ、情けないのぅ」スクッ
女遊び人「先生!!」
男遊び人「まさか先生が直々に……!?」
勇者「……待て。待て待て待てぇぇええええええええッ!!!!!」
犬遊び人「勇者様をお守りするのが我らの役目……このようなところで無駄な力を使わせるなど、笑止千万よ」
勇者「おい待てって言ってるだろ! 聞けよ!! 聞いてくださいお願いします!!」
犬遊び人「下がっておれ、童ども。ここは妾に任せるがよい」パァァ
メキメキメキッ!!!
巨竜遊び人「さて、竜王よ……妾が遊んでやるぞ」
竜王「貴様は……まさか!?」
勇者「……どゆことー!?(白目)」
男遊び人「遊び人の中の遊び人、遊び人の原点にして頂点……」
女遊び人「あんまりにも遊び過ぎて、ついに人間相手じゃ満足できなくなった末に行きついた、“人外専門の遊び人”!!」
男遊び人「僕たちだけで勇者様をお守りできるかと思いましたが、思い上がりだったようです。僕たちもまだまだですね」
女遊び人「うん、念のため先生についてきてもらってよかったね」
勇者「や、やめろぉ……俺が竜王と戦うんだぁ……」ヨロヨロ
女遊び人「勇者様、ドラゴンセックスは超激しいから早く逃げよう」グイッ
男遊び人「竜王は先生に任せておけば大丈夫です。さぁ、行きましょう」グイッ
勇者「いやだぁぁああああああっ、俺が戦うんだあああぁぁぁっ……」ズルズル
39:
勇者「……ひっく……えぐっ……」ポロポロ
犬遊び人「童ども、勇者様はどうかしたのかえ?」
男遊び人「どうしても竜王と戦いたかったそうです」
犬遊び人「ふむ。しかしのぅ、あの程度の敵に勇者様の出る幕もなしよ。来たるべき魔王との決戦のため、力を蓄えてもらわなくてはの」
女遊び人「ほら勇者様聞いた? 魔王とは戦えるってさ!」ナデナデ
男遊び人「次はついに魔王との決戦です! 今までの分、存分に戦ってください!」
勇者「……邪魔しない?」グスッ
男遊び人「しませんとも!」
女遊び人「しないしない!」
犬遊び人「話によると、魔王に触れられるのは神の加護を纏うた勇者様だけと聞く。邪魔しようにもできまいて」
勇者「……じゃあ……がんばる」ゴシゴシ
男遊び人「さすが勇者様! 世界を救うお方です!」
女遊び人「やっぱり器が違うなー、選ばれし者だなー」
犬遊び人「竜王は勇者様のペットとして如何様にでもするがよい。宝玉も揃うたし、魔王城の場所も知れたわ」
勇者「……よし。それじゃあ、魔王城に攻め込むぞっ!!」
男遊び人「はい!」
女遊び人「おー」
犬遊び人「わん」
41:
勇者「ここが魔王城……なんて邪悪な瘴気に満ちた場所なんだ……」ゴクリ
男遊び人「中に入れば、もう後戻りはできませんよ」
女遊び人「泣いても笑っても、ここが最後……だね」
犬遊び人「わん」
勇者「なぁ、最終決戦の前に、お前らに聞きたいことがあるんだ」
男遊び人「どうして僕たちが遊び人になったか……ですか?」
勇者「……はは、さすがだな」
女遊び人「……そんなの聞いたって、面白くもないともないよ……」フイッ
勇者「言いたくなければいいんだ。ただ、俺はお前たちのことを、仲間なのに何にも知らないなって思ったから……」
男遊び人「……それも、そうですね。ここから先は背中を預け、命を預ける者として、胸の内に隠したものをお見せするべきかもしれません」
女遊び人「そっか……そうだよね」
勇者「急に、ごめんな」
男遊び人「いいえ、僕も必要な儀式だと思います」
女遊び人「それじゃあ、聞いてくれるかな……私が遊び人になる引き金となった、あの事件のことを……」
42:
・・・魔法学校、初等部。 ―――女遊び人が8歳の時の話である。
幼女遊び人「んっ……ふっ、んぅ……///」ギシ、ギシッ
教師「おい、なにやってる?」
幼女遊び人「!?」ビクッ
教師「机の角に股を擦り付けて……ふふ、いけない子だなぁ」ニヤニヤ
幼女遊び人「あっ、あの……///」オロオロ
教師「いけない子には、オシオキが必要だなぁ……んん? もっと良いことを教えてやろう」グイッ
幼女遊び人「あ、やめてください!」
教師「嫌ならいいんだぞ? お前がやっていたことをバラされてもいいんならなぁ」ニヤッ
幼女遊び人「……うぅ」ウルッ
教師「ほら、おとなしく俺に従えばいいんだよ!」
幼女遊び人「……」カチッ
教師「……? なんだ、それは?」
幼女遊び人「録音した内容を、べつの受信機に保存する魔法具です。従兄弟のお兄ちゃんに借りました」
教師「え?」
幼女遊び人「やっぱり噂どうりのロリコン教師だったなー。これで先生の人生は終わりかー。はかないなー」
教師「ちょ、えっ、どういうことだ!?」
幼女遊び人「はぁ……頭悪いなー。だからー、このことを公表されたくなければ、先生は私の奴隷になるんですよ」
教師「な、何を……!?」
幼女遊び人「返事は“わん”だろ」ニコッ
教師「………………わん」
43:
女遊び人「こうして私は奴隷を手に入れて、学校中の男の子を食い散らかしてたらバレて、魔法学校を退学に。遊び人として生きていくことになったとさ。めでたしめでたし」
勇者「なぁ、こういう時は同情できるような悲しいエピソードが来る流れだろ!?」
女遊び人「え、そうなの?」
勇者「やっべ! 魔王城を前にしてすっげぇモチベーション下がっちったよ俺!! もしかして男遊び人もそんな感じか!?」
男遊び人「隣に住んでたお姉さんにイタズラされたので、逆に調教・開発してやりました」ニコッ
勇者「聞かなきゃよかったぁぁああああっ!! 5分前の俺をぶっ殺したい!!」
犬遊び人「ちなみに妾は……」
勇者「お前は喋るんじゃねぇええええええ!!」
犬遊び人「……わん」
女遊び人「さーて、初心を思い出したところで、魔王城へ乗り込むとしようか!」
男遊び人「勇者様に過去を打ち明けたら、なんだか心が晴れ晴れとした気分です」
勇者「俺の心には黒雲が渦巻いてるんですが!?」
女遊び人「よーし、突撃だー」スタスタ
男遊び人「さあ、世界を救いに行きましょう!」スタスタ
犬遊び人「わん」トコトコ
勇者「ねえやっぱり明日にしない!? 俺このテンションで世界救うの無理だわ!! ねえ聞いてる!? 聞けよコラ!!!」
45:
男遊び人「では、門を開けますよ……3」
女遊び人「にー」
犬遊び人「わん」
勇者「行くぞ!!」グッ
ギギギギギ…
魔王「だ、だめーっ!!」ダダッ
勇者「うわっ!?」
魔王「ま、まだだめですわ! 見てはなりませんっ!」ブンブン
男遊び人「こ、これは……」
女遊び人「うわー……引くわー」
勇者「……なんだこれ……乱交パーティか?」
魔王「ち、違いますの……これは、その……! こら、あなたたち!! 早くお部屋にお戻りなさい!!」///
勇者「……」
魔王「……え、えっと、ですね……」
勇者「うん、俺たちはなにも見なかった。それでいこう」
魔王「……それはそれで辛いので、この城の主として説明させてくださいませ……」
46:
男遊び人「いえ、わかりますよ。結界で隔離されている中で数百年も閉じこもっていれば、もともと性欲が強くて理性の弱い魔物は、そうなってしまいますよね」
女遊び人「それに数百年間、誰もここに入ってこなかったのに、いきなりだもんねー」
魔王「そうなんですの……はしたないのでやめなさいと、いつも言っていますのに……」シクシク
勇者「あー、うん、魔王の性事情はわかったからさ」
魔王「わたくしは違いますのよ!? ほら、このようにわたくしの体からは瘴気が出ておりますので!!」
勇者「ああそうか、勇者以外は触れないんだっけ」
魔王「そ、その通りです……。あなた以外は、人間も魔物もわたくしに触れることはできません。ですので、わたくしは決して、あのようなはしたない真似はしておりません!!」
勇者「ふぅん。まあいいや、それじゃあ早だけど戦おうか」チャキッ
魔王「ええっ!? もうですか!?」
勇者「なにか問題でもあるのか?」
魔王「…………ま、まずはお茶でもいかがでしょう?」
勇者「魔王が出したお茶なんて飲むわけないだろ」
魔王「……そ、そうですわよね」シュン
勇者「よし、じゃあ」チャキッ
魔王「あああっ、お待ちを! えっと、えっとぉ……」ワタワタ
男遊び人「……!!」キュピーン
女遊び人「……」チラッ
男遊び人「……」コクッ
女遊び人「……」コクッ
勇者「おいなにやってんだ魔王、さっさと構えろ」チャキッ
魔王「あぅぅ、えっとぉ……」オロオロ
男遊び人「勇者様、ここは魔王の言う通り、お茶でも頂きましょう」
魔王「!!」パァァ
勇者「なに言ってんだ?」
女遊び人「この日のためにずっと修行してきたのに、あっさり終わらせるなんてもったいないよー」
男遊び人「そうですよ、ここは世界を救う偉大なる勇者として、優雅な気持ちをもちましょう」
勇者「うーん……」
魔王「わたくし、魔族を統べる王として、飲み物になにか混ぜてだまし討ちをするような卑怯な真似はいたしません!!」
勇者「……わかったよ。じゃあ、ちょっとだけゆっくりしよう」
魔王「やった! えへへ、ではこちらへどうぞ!」ニコニコ
47:
魔王かわいいよ魔王
49:
魔王「どうぞ」コトッ
勇者「……」
魔王「あの……」
男遊び人「美味しいですね、これ」ニコッ
魔王「あ、はい。人間の飲むものを用意いたしましたので……」チラッ
勇者「……」
魔王「……」シュン
男遊び人「あなたは普段、なにをされているのですか?」
魔王「わたくしの部屋にある本を読んでいることがほとんですわ。といっても、もう数百年になりますから、何度も同じ本を読んでいますが……」
女遊び人「へー、退屈だね」
魔王「わ、わたくしも質問よろしいかしら?」
男遊び人「ええ、どうぞ」
魔王「その、勇者……さんは、女性経験はおありでしょうか?」
勇者「え?」
魔王「ああああの、深い意味はないのですがっ!! な、なんとなく気になったといいますか!」
勇者「いや、ないけど。友達すらいないし」
魔王「え……勇者というのは、人間の世界では英雄なのではないのですか?」
勇者「魔王を殺すためだけに生まれてきて、魔王を殺すためだけに生きてきたんだ。友達とか、遊ぶとか、恋するとか、そんなことは許されなかったよ」
魔王「そう、ですの……。で、では、そういったことに興味はおありですか?」
勇者「セックスのこと?」
魔王「あ、ありていに言えば……///」フイッ
50:
勇者「まあちょっとは気になるかな。相手がいないから無縁だけどさ」
魔王「あ、相手ですか。ふ、ふーん……なるほど」
男遊び人「たとえばの話、魔王さんのように可愛らしい女性に誘われたらどうしますか?」
魔王「!!」///
勇者「そりゃうれしいけど」
魔王「!」パァァ
勇者「でも魔王はありえないな。だって宿敵だし」
魔王「!?」ガーン
女遊び人「じゃあ宿敵じゃなければおっけーなんだよね?」
勇者「まあ、そうなるか。けどそもそも魔王が嫌がるだろうけどな。だろ?」
魔王「え!? あー、えっと……ま、まあ、そう、ですわね……?」アセアセ
勇者「ほら、ありえないってさ」
魔王「え、あ、うぅぅ……! わ、わたくしのばかぁ……」ボソッ
女遊び人「うんうん、宿敵じゃなくて、両者合意の上ならおっけーと。ふむふむ」
魔王「!! そ、そういえばですね! わたくし、魔王ではありますが、魔物になにかを命じるということはないのです!」
勇者「え? そうなのか?」
魔王「ええ。なぜならわたくし、この数百年、魔王城より1歩も出たことがないのですから。外の世界がどうなっているのかもわかりませんの。今の四天王が誰なのかも知りません」
勇者「じゃあ魔王を倒したってなにかが変わるわけじゃないんだな」
魔王「そ、その通りですわ!!」
勇者「うん」
魔王「はいっ!」
勇者「じゃあそろそろ戦うか」
魔王「どうしてですの!? たった今、戦う理由がなくなったところではありませんか!?」
51:
勇者「え、だってそれが俺の存在理由だし?」
魔王「納得いきません!」
勇者「っていうか、魔王を殺すためにここに来た俺を、お前は殺したいって思うだろ?」
魔王「えっ……そ、それは……」
勇者「結局、どっちかが死なないとダメなんだって。それが宿敵ってもんなんだよ」
魔王「……そ、そんなこと……」ウルッ
男遊び人「勇者様、これまでの修行の日々を無駄にしたくない気持ちはわかりますが、しかし勇者様の最大の目的は世界平和です」
女遊び人「そーそー。魔王を殺すことで逆に平和が遠ざかる場合は、勇気ある決断で、魔王を殺さない選択をしなくちゃね」
勇者「うーん、そう言われると弱いな」
魔王「わ、わたくしは、勇者さんを殺したくはありません!!」
勇者「……え?」
魔王「あなたを殺せば、きっと人間と魔物の溝は深まることでしょう。わたくしは魔王ですが、しかしイタズラに平和を乱すことは好みません」
勇者「……それなら、俺も魔王を殺す意義は薄いけど」
男遊び人「ええ、ええ。とりあえず現段階では、勇者様と魔王さんは殺し合いをすることは避けるという方向で」
勇者「ちぇ、わかったよ……」
魔王「は、はいっ!!」パァァ
勇者「じゃあ、今日のところは一旦帰るか」スクッ
魔王「!?」
女遊び人「いやー、もうちょっとここにいたいなー」
勇者「そうか?」ストッ
魔王「……」ホッ
52:
男遊び人「なんだか暑くありませんか?」
魔王「ぼ、盆地ですので! 暑いのなら服を脱ぐしかありませんわね! ええ、仕方ありません!」ヌギヌギ
勇者「おいおい、そんな格好するなよな……」
魔王「私なんかの服装など気にはならないでしょう?」ヌギヌギ
勇者「……うーん、気にならなくはないんだけどな」
魔王「!」///
女遊び人「魔王は可愛いから、そういう格好されちゃうと勇者様的には困っちゃうよね?」
勇者「そう薄着だと、目のやり場に困るな」
魔王「城内の魔物はみんな、その、え、え、えっち、ばかりしてますので……これくらいは薄着の内には入りませんわ」///
勇者「お前の気持ち、すごくわかるよ。仲間がセックス三昧だと、いろいろ感覚麻痺してくるよな」
魔王「そ、そうなんですの!!」パァァ
勇者「そうするとこっちは、逆にそういうのに興味なくなっていくよな」
魔王「…………あ、あー……そういう、ことも、なきにしもあらず、かもしれませんわね……」キョドキョド
男遊び人「しかし偉大なる勇者様として、様々なことを経験なさることは大切だと思いますよ」
女遊び人「うんうん、魔王もそういうことに興味を持った方がいいと思うなー」
魔王「そ、そうでしょうか!? そう言われると急激に急に興味がわいてきたような気がしないでもないですっ!!」
勇者「うーん、そうかなぁ?」
魔王「ああ、でも困りましたわ……なんとわたくしの瘴気のせいで、そういったことに少し、ほんの少しだけ興味を抱いたとしても、誰もわたくしに触れることができないのですから!!」
勇者「まあそうだな」
魔王「はい!」
勇者「うん」
魔王「……ええ」
勇者「……」
魔王「……」
55:
男遊び人「勇者様以外は」ボソッ
魔王「そ、それは盲点でしたわっ!!!!」ガターンッ!!
勇者「うわ」ビクッ
魔王「あっ、失礼いたしました……///」ストッ
勇者「いや、いいけど……」
魔王「なるほど、勇者さんならわたくしに触れられると……なるほど、なるほどぉ」チラッ、チラッ
勇者「宿敵である勇者しか触れられないなんて、なんかかわいそうだな。じゃあ一生そういうことを経験することはないのか」
魔王「……い、一生……ですか」ズーン
女遊び人「それはすごくかわいそうだなー。す???っごく気持ちいいのにー」
男遊び人「ええ、非常に惜しいですね。人生の9割以上を損していると言っても過言ではないでしょう」
女遊び人「特に、今までずっと1人で悶々としてきたえっちな子なんかは、よだれをだらだら垂らしながら、おかしくなるくらい気持ちよくなれるのになー」
魔王「うぅ???っ!!」ウルッ
勇者「魔王って世襲制なのか?」
魔王「いえ、ある日突然、どこかの魔物の中から生まれてくるんです」
勇者「なんだ、じゃあ子孫を残す必要はないのか」
魔王「そ、そうですけど……そうですけどぉ……!!」ブンブン
女遊び人「勇者様は偉大で寛大なお方だから、今や宿敵ではなくなった、かわいそうな女の子のおねだりを聞いてあげたりするんだろうなー」
男遊び人「ええ、なにせ勇者様ですからね。ここまで1匹たりとも魔物を殺さず、それどころか魔物のためにさえ動いていらっしゃった勇者様ですから」
勇者「?」
魔王「お、おねだり!? そ、そんなこと……!! そんな、はしたないことは……!?」///
56:
女遊び人「一時の恥、って言葉があるよね。ほんの一時の恥をおそれて、数百年、数千年後悔し続けるなんて悲しいなー」
男遊び人「ええ、じつに愚かしいことです。勇気をもって踏み出すことこそが、もっとも崇高な生き方だというのに……」
魔王「うぅ、でも……」チラッ
勇者「?」
女遊び人「勇者様、魔王を倒したってなにもならないのは、わかるよね?」
男遊び人「そうなってくると、王国が勇者様に期待していたことが果たされませんね」
勇者「!!」
男遊び人「そう、つまり仮に魔王を殺して王国に帰ったとしても、なにも変わらないじゃないかと国民に責められるのです!」
女遊び人「ああ、なんて悲劇……世界のためにずっといろんなことを我慢してきたのに、それが報われないなんて……」
男遊び人「あの小僧、ほんとは魔王を倒さないで尻尾巻いて逃げてきたんじゃないか? とんだ腰抜けだな、ひそひそ……」
勇者「そ、そんな……!?」ガーン
女遊び人「これはしょうがない、魔王にお願いするしかないね! 魔王城から出て、暴れる魔物を抑えつけてくれと!!」
男遊び人「なんて平和的で素晴らしい、偉大なる勇者様にふさわしい解決方法なのでしょう! 僕は感動しました!!」
勇者「いや魔王がそんなことしてくれるわけないだろ。なあ?」
男遊び人「果たしてそうでしょうか? こちらが1つお願いするということは、向こうも1つお願いできるということになります」
女遊び人「それを飲めば、勇者様は国に英雄としてあがめられ、友達も女も手に入る、夢のリア充ライフが待っているんだよ!!」
勇者「おいおい、そんな上手い話が……」
魔王「……わ、わかりました!! その話、乗りましょう!!」
勇者「!?」
57:
男遊び人「おお、さすがは魔王さん、話がわかる! あなたは素晴らしい人だと思っていましたよ、僕たちは!」
女遊び人「さすがは魔族の王だなー、憧れちゃうなー」
勇者「いや待て。こっちとしては、どうしても魔王にお願いを聞いてもらわなきゃいけない立場だ。一方で、魔王にはどうしてもっていうお願いはない」
魔王「……?」キョト
勇者「つまり、どんなえげつない要求でも吹っかけることができるってことだ! やっぱりこんな話には乗れないぞ!!」
魔王「!?」ガーン
女遊び人「ちっくしょー、勇者様って思いのほかめんどくせーよ……」ボソッ
男遊び人「これはもしや、どうしても戦いたいからしらばっくれているのでは……?」ボソッ
勇者「こうなったら魔王の首を持って帰って、世界各地の魔族を俺が皆殺しにするぐらいのことをしないと……!!」
女遊び人「いやそれまさしく魔王の所業だよ……魔王より魔王らしいよ……」
男遊び人「あの、魔王さん。もうここは、ストレートにお願いするしかないですよ」ヒソヒソ
魔王「ええっ!? っていうか、わたくしのお願いを知っているんですの!?」ヒソヒソ
男遊び人「このまま遠まわしにアプローチしても、勇者様はのらりくらりとかわすだけです。このままでは間違いなく殺し合いになりますよ」ヒソヒソ
魔王「うぅぅ??……」
男遊び人「いいんですか!? 一生1人ぼっちで、寂しく自分を慰めて生きていくんですか!?」ヒソヒソ
魔王「うっ、うぅ……」ウルッ
男遊び人「魔王さん、試しに、勇者様の手を握ってみてください」
魔王「え?」
勇者「なに言ってんだ?」
女遊び人「いいからいいから。減るもんじゃないし」
勇者「いや減る可能性もあるんだけどな」スッ
魔王「……手、手を、握る……」
勇者「?」
魔王「え、えいっ」ギュッ
勇者「冷たっ! 冷え性か!?」
魔王「………………」
勇者「おい、どうした?」
魔王「……あったかい」
勇者「まあ、そりゃそうだろ」
魔王「あったかいよぉ……」ポロポロ
勇者「!?」
58:
男遊び人「初めて他人の体温を感じたのでしょう。泣けてきますねぇ」シレッ
女遊び人「いやー感動的ですなー、うん」シレッ
魔王「おねがいしますっ!」ザッ
勇者「お、おい、床に座ったら汚いだろ」
魔王「勇者さん……いえ、勇者様!」
勇者「え?」
魔王「わたくしと、その……えっちしてくださいっ!!」ペコッ
勇者「は!?」
魔王「なんでも言うことききますから! おねがいします! おねがいしますっ!!」ペコペコ
女遊び人「かわいそうな女の子を救って、ついでに世界も救っちゃうなんて、さっすが勇者様だなぁぁぁーっ!!」パチパチパチ
男遊び人「では僕たちは部屋の外で待機してますので、わからないことがあったら聞いてくださいね! あ、催淫スプレーはここに置いておきますね! それではっ!!」
犬遊び人「わん」
勇者「ちょ、ちょっと待て! おい待てって言ってるだろ!?」
魔王「おねがいしますぅぅ……もうわたくしだけ仲間外れはいやなんですっ……!! 何百年も勇者様のこと待ってたんですぅぅ……」ポロポロ
勇者「泣くな! あと足にすがりつくな!! ……あーもう、わかったから!!」
魔王「!!」パァァ
勇者「ちくしょぉ……ほんとはわかってたんだ……そんな気はしてたんだ……ぶっちゃけカジノあたりから、こんなことになる気は、なんとなくしてたんだ……!!」
魔王「?」スリスリ
勇者「チクショウっ!! 俺はっ……!! 俺は世界を救うぞぉぉおおお!!!!!」ガバッ
59:
勇者「……」
魔王「」スヤスヤ
勇者「これで俺は、世界を救ったんだよな……?」
魔王「」スヤスヤ
勇者「あー……だるい。俺も寝ようかな……」
魔王「」ギュゥ
勇者「……ったく、俺は遊び人じゃないんだから、こんなことしたら……好きになっちゃうだろ」ナデナデ
魔王「んぅ……ゆーしゃさまぁ……」スリスリ
勇者「今までの修行は無駄になったけど……まあ、世界を救えたんなら、それでいいか」
魔王「」スヤスヤ
勇者「おやすみ、魔王」
60:
魔王「ぼっちだと聞いていましたのに……話が違いますわ……」
女遊び人「下僕、奉仕種族、性奴隷、ペット、それから狂信的な支持者多数……うん、さすがは勇者様だ、憧れちゃうなー」
勇者「全部お前らが勝手にやったことだろ! 実際に抱いたのは魔王だけだし!!」
魔王「……!!」///
男遊び人「勇者様は遊び人としても類稀なる才覚をお持ちのようで」
犬遊び人「わん」
勇者「人聞きの悪いこと言うな!!」
女遊び人「でもこうやって世界平和のために旅を続けてるけど、残念ながらパーティが遊び人だけじゃなくなっちゃったねー」
魔王「わ、わたくしは勇者様専属の遊び人です……!」///
勇者「いや無理に合わせなくていいから!! 残念でもなんでもないし!!」
女遊び人「やったね! これで全員遊び人だー」
男遊び人「いやぁ、夢が広がりますね。エロは世界を救う……うーん、名言です」
犬遊び人「わん」
魔王「えへへ。みなさんとおそろいで、うれしいです」ニコッ
勇者「……いや、だからぁ……!!」
61:
勇者「パーティ全員が遊び人っておかしいだろ!!!!!」
62:
 おしまい。
70:
というわけで、これにて終了です!
パーティ全員が同じ職業という話を書こうと思って書き始め、気が付いたら全員遊び人に……!?
よりによってなぜそのチョイスをしたのかは謎です。
後日談はどうしましょう。1人くらいなら書けると思います。
81:
・・・しばらくして。
魔王「むむむ……」
女遊び人「まだ起きてるの? 早く寝た方がいいよー。っていうか早く電気消そうよー」
魔王「あの、勇者様はまだお戻りにならないのかしら……?」ソワソワ
女遊び人「うん、そうみたいだねー。めずらしいこともあるもんだ」
魔王「ここのところ、毎日ではありませんか」
女遊び人「そだっけ?」
魔王「……もしや、女遊び……とか」ズキ…
男遊び人「違うと思いますよ。それなら僕ら遊び人が匂いでわかります」
魔王「そう、かしら……」
女遊び人「でもさー、魔王と勇者様ってべつに付き合ってるわけでもないんだよね? 突き合ってるだけであって」
男遊び人「勇者様が他の女と遊んでいるのが嫌なら、ちゃんと関係性にけじめをつけたほうがいいと思いますよ」
魔王「……い、いいんですの。わたくしは、ときどき大事にしてくだされば、それで……」フイッ
女遊び人「いじましいねー」
男遊び人「本当にセフレでいいんですか?」
魔王「……ええ。わたくしが勇者様を縛るなど……」
女遊び人「じゃあ、せっかくだから勇者様は私がもらっちゃおっかなー♪」
魔王「そ、そう、ですか……ふぅん」チラッ、チラッ
男遊び人「そんな泣きそうな顔するくらいなら、抗議したほうがいいですよ」
魔王「でも……勇者様、魔王は宿敵だからヤダってぇ……」ウルウル
男遊び人「そんな昔の台詞を持ちだされましても……今はそんなこと思ってませんよ絶対」
女遊び人「っつーか、魔王ならほしい人はレイプしてでも手に入れろよー」
男遊び人「勇者様はお優しいですから、もたもたしてると本当に取られちゃいますよ?」
魔王「うぅぅ???っ!!」ジワッ
勇者「ただいまー……あ、おい! お前らまた魔王をいじめてんのか!?」
女遊び人「やだなー、人聞きが悪い。人生相談してただけだよ」
勇者「ほんとかよ? ほら、魔王。ちょっとこっち来てくれ」グイッ
魔王「あっ、勇者様……?」///
82:
勇者「お茶買ってきたんだけど、淹れてくれないかな?」
魔王「あ、はい!」
勇者「ありがとう。悪いね」
魔王「い、いえ、むしろ……うれしい、ですわ」///
勇者「なんで?」
魔王「なにか頼み事をしてくださるときは、勇者様はわたくしのことを見ていてくださるから……」
勇者「……え?」
魔王「はい、お茶ですわ」コトッ
勇者「……ありがとう」ズズ…
魔王「今日は、その……発散、されてきたのですか?」
勇者「ん?」
魔王「あ、いえっ! す、すみません、無粋なことを聞きましたわ……!!」アセアセ
勇者「……なぁ」
魔王「わ、わすれてくださいっ!」ダッ
勇者「このお茶!!」
魔王「っ」ビクッ
勇者「ずっと探してたんだ。自由に動ける夜しか探せないし、色と匂いしか知らなかったから苦労したけど……」
魔王「?」
勇者「あの時は、俺が飲まなくてすごく悲しそうな顔してたから、ずっと気にかかってたんだ。やっと飲めた……すごくおいしいよ」
魔王「……あの時の、お茶? ……あっ!? このお茶、初めて魔王城で会ったときにわたくしが……!」
勇者「うん。あと、俺は遊び人じゃないから、好きな子しか抱かないよ。……勝手に、俺たち付き合ってるつもりでいたんだけどさ」
魔王「つ、付き合っ……!?」///
勇者「やっぱあれだな、俺、そういう経験ないからよくわかんなくって……変なこと言ってごめん、もう寝ようか」スッ
魔王「っ」ダキッ
勇者「……魔王?」
魔王「……つ、付き合ってるということにして……よろしいのでしょうか……?」キュッ
勇者「魔王さえよければ、なんだけど」
魔王「いいに決まってるではありませんかぁ……!」ギュゥゥ
勇者「……」
魔王「ゆーしゃさまぁ……?」スリスリ
勇者「……なぁ」
魔王「?」
勇者「今日はもう1つ部屋を借りようか」
83:
女遊び人「もっと防音のしっかりした宿を取ってよ!」ゲシゲシ
男遊び人「おい蹴るならプレイ料金を払えよ。というか、こんなの僕らにとっては生活音みたいなもんだろ」
女遊び人「……そう思ってたけど、意外と身内の喘ぎ声はキツいっぽい」
男遊び人「それはお前が勇者様にお熱だからだろ?」
女遊び人「そんなわけないじゃん…………あれ、ないよね?」
男遊び人「いや知らないけど。でも寝取るなよ? せっかく世界が平和になってきたのに、滅びるぞ」
女遊び人「……ねえ、世界が平和になったら、あんたどうする?」
男遊び人「世界がどうなっても、遊んでるだろうな。大きな目標がないときの遊び人は、基本ただの屑だろ」
女遊び人「先生はどうする?」
犬遊び人「妾はなにも変わらぬ。これまでも、これからも。道を踏み外して野垂れ死にそうになった童どもを、遊び人にするだけよ」
男遊び人「いやぁ、その節はありがとーございましたー」シレッ
女遊び人「はいはい感謝してまーす」ヘラヘラ
犬遊び人「……妾が人外専門でなければ、お主らを腹上死させてやるところよ……」
女遊び人「でもさ、じつは私も、先生みたいなことしてみたい。子ども拾ったり、育てたり」
男遊び人「向いてないだろ」
女遊び人「うっさいばかだまれ」
犬遊び人「好きに生きるがよい。……妾もお主は向いていないと思うがの」
女遊び人「……ちぇっ」
犬遊び人「一度でよいから、お主らの口から「賢者になる」という言葉を聞いてみたいものよの」
男遊び人「先生、その言葉はそっくりお返ししますよ」
犬遊び人「とはいえ、あのちんちくりんの童どもが、いまや世界を救いよるとはの。愉快愉快」
男遊び人「2人でなんとかなると思ってましたが、結局は先生や勇者様の力も借りてしまいましたね」
犬遊び人「使えるものはなんでも使うがよい。それも実力のうちよ」
女遊び人「それじゃ、次の目標はなににする?」
男遊び人「人間と魔族で結婚できるようにする……とか、おもしろそうじゃないか?」
女遊び人「いいねいいね、燃えるね。戦いよりもずっと私たちの得意分野じゃん」
犬遊び人「ふむ。妾も飽きるまでは付き合ってやろうかの」
男遊び人「まあ、まずは世界平和が先だな」
女遊び人「うんうん、がんばろうね、……ゆ・う・しゃ・さ・まっ!」ドンッ
男遊び人「おい壁ドンするなよ……」
犬遊び人「行為に耽っておるのだから邪魔するでない……」
女遊び人「ふーんだ」
84:
女遊び人「おはよう勇者様、魔王。ゆうべはおたのしみでしたね」ニッコリ
勇者「……///」プイッ
魔王「……///」カァァ
男遊び人「こらこら、やめなさい」
犬遊び人「わん」
男遊び人「今日はどちらへ行くおつもりですか?」
勇者「あ、ああ。北の湖に凶暴な魔物が住み着いてるらしいから、そこに行く」
女遊び人「大きな問題から解決していってるから、もう残ってるのはショボイのだけだねー」
魔王「平和まで、あとひと息ですわね……!」フンス
勇者「そうだな。それもこれも、みんなのおかげだ。旅に出た当初は、まさか遊び人だけでこんなところまで来れるとは思っていなかったけど……」
男遊び人「持ちつ持たれつ、ですよ。誰かが欠けていたら、こうはなっていませんでした」
勇者「あとすこし、力を貸してくれ。俺にはみんなが必要だ」
女遊び人「……まあ、そう言われるのはわるくないかなー……なんて」
男遊び人「自分で乗り込んだ舟です、最後までお付き合いしますよ」
犬遊び人「わん」
魔王「どこまでもお供いたしますわ」ニコッ
勇者「よし、それじゃあ出発だ!!」
85:
こんどこそ、おしまい。
86:
温かいコメント、ありがとうございました! とても励みになります……!
それではHTML化依頼を出してきます。
ご視聴ありがとうございました!!
87:

おもしろかった
9

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