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椎名法子「ドーナツパフェだよ☆DNP」


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3:
椎名法子「というわけで、さっそく作っちゃおうっ!」
小関麗奈「えっ」
法子「えーっと、まずはドーナツを作るところから……」
麗奈「ち、ちょっと待ちなさい法子ッ!」
法子「どうしたの?」
麗奈「だから……何を作るのよッ」
法子「ドナパだよ、ドナパ!」
麗奈「……ドーナツのパフェ?」
法子「うん。略してドナパ!」
麗奈「……ドナパ?」
法子「うん、ドナパ!DNPだよっ!」
麗奈(あれ……どうしてこうなったんだっけ……?)
5:
麗奈(えっと、原因は多分さっきのアレ、よね……)
????????????????????
法子「おおーっ!紗南ちゃんすごーい!」
麗奈「フンッ、やるじゃない!」
三好紗南「へへっ、あたしにかかれば音ゲーだって簡単簡単っ!」
法子「うーん……やっぱりあたしには難しいよー」
紗南「最初はやっぱり難しいよね!あたしも最初は戸惑ったもん!」
麗奈「あ、アタシだってこれくらいできるわよッ!」
紗南「あれー、じゃあ今から変わろうかっ?」
麗奈「き、今日は遠慮しておくわ……」
紗南「そっかー。……よーしっ、次はこの曲っ!」
6:
日向美ビタースイーツ♪ - ちくわパフェだよ☆CKP
9:
紗南「やったっ!今日もフルコンっ!」
法子「……はっ!!」ピコーン
麗奈「……どうしたのよ、法子?」
法子「紗南ちゃん!それだよっ!!」
紗南「へっ?」
法子「――こうしちゃいられないっ!麗奈ちゃん、行くよっ!!」ダッ
麗奈「えっ!?ま、待ちなさいッ!ちょっ、法子!痛い!腕を引っ張るのやめなさいッ!!」
法子「ありがとね、紗南ちゃんっ!あとで事務所に戻ってきてね!」
紗南「……へっ?」
法子「腕によりをかけて作るから、楽しみに待っててねっ!それじゃっ!」
紗南「……えっ、まさか本当にCKP作るの?」
????????????????????
麗奈(それで、スーパーで材料を買って、事務所まで来たんだっけ……)
11:
法子「生クリームに、バニラのアイスに、イチゴにバナナ……♪」
麗奈「……ここまでは普通のパフェね」
法子「メインはもちろん……ドーナツ!」
麗奈「どうしてそうなるのよッ!!」
法子「だって、ドナパだよっ!?ドーナツのパフェなんだよっ!」
麗奈「確かにドーナツのパフェよね……って、そこじゃないわよッ!」
法子「おいしくておしゃれでしょ?」
麗奈「な、何よ……?」
法子「おしゃれだよねっ?」
麗奈「ひぃっ」ゾクッ
麗奈「……そ、そうねッ!このレイナサマが言うんだから間違いないわッ!」
法子「さっすが麗奈ちゃん!分かってるねーっ!」
麗奈(な、何なのよさっきの目は……)
13:
法子「とろけたチョコをかければ……ほらっ、完成!」
麗奈「フンッ……み、見た目はまともじゃない……」
法子「ドナパで大丈夫だよっ!うん、絶対大丈夫っ!」
三村かな子「あれっ、なんだか甘い香りが……」フラー
麗奈「ふん、かな子じゃないの」
かな子「あっ、麗奈ちゃんに法子ちゃん!何か作ってたのかな?」
麗奈「……アタシは法子の手伝いよ!法子が……その、ど、ドーナツパフェを作るって言うから……」
法子「……はっ!!」
麗奈「……法子?」
法子「現れたなっ、悪のスイーツ大魔王っ!!」
麗奈「!?」
かな子「え、えぇ?っ!?」
15:
かな子「え、えっと……法子ちゃん、どうしちゃったの?」
麗奈「し、知らないわよッ!突然ドーナツパフェを作るって言い出して……一体どうなってるのよッ!?」
かな子「ど、ドーナツパフェ……?」
麗奈「というか何なのよッ!大魔王はこのアタシ、レイナサマでしょう!?」
法子「落ち着いて麗奈ちゃん!このドーナツステッキで魔法ドーナツ少女に変身するよっ!」
麗奈「ドーナツステッキって何よッ!?なんでオールドファッションが刺さってるのよッ!?」
法子「大丈夫だよ!衛生上もばっちり!」
麗奈「どこが大丈夫なのよッ!?それに魔法ドーナツ少女ってのも何なのよッ!?そんな設定聞いてないわよッ!!」
法子「大丈夫、絶対大丈夫だよっ!!」
麗奈「だから何が大丈夫なのか説明しなさいよッ!!」
かな子(……二人とも、どうしたんだろう)
16:
法子「そーれっ、変身!」
ボフンッ
麗奈「ゲホッゲホッ……どうして変身なのに小麦粉が舞うのよッ!?」
法子「えへへっ、見てよ麗奈ちゃん!あたし達、ドーナツになっちゃったよっ!!」
麗奈「……あっ!!な、何なのよこれッ!?いつの間にドーナツ衣装になってるのよッ!?」
法子「ドーナツの魔法だよっ!ほら、こんな魔法もっ!」ドナナッ
かな子「ああっ、法子ちゃんの手からドーナツが!」
麗奈「というか、何なのよその魔法はッ!?どういう効果音なのよッ!?」
法子「ほら、麗奈ちゃんもやってみて!ドーナツを考えながら念じてみてよ!」
麗奈「……や、やればいいんでしょう!?」ドナナナッ
かな子「すごい、麗奈ちゃんもっ!!」
麗奈「ど、どうなってるのよ……なんでアタシまで魔法使えてるのよ……」
18:
法子「悪のスイーツ大魔王めっ!これでもくらえーっ!!」ササッ
麗奈「さっきのドーナツを皿に乗せて出してるだけじゃないッ!!」
かな子「これ、食べてもいいんですか?ありがとうございますっ♪」
麗奈「ああもうッ!!何がなんだか分からないわッ!!どういうことなのよ!?」ブンブンッ
かな子「れ、麗奈ちゃん!そんなにステッキを振っちゃうと……!」
ポロッ
法子「ああっ!オールドファッションが折れちゃった!」
麗奈「あっ!?……あ、アタシは悪くないわよ、オールドファッションなんか刺してるから……」
法子「麗奈ちゃん……」
麗奈「な、何よ……ッ!」
19:
法子「――大丈夫っ!必殺☆ドーナツの穴から生クリーム光線だよっ!」ドナナナッ
麗奈「えっ」
かな子「……さ、さらにドーナツが……美味しそうですね♪」
麗奈「……ドーナツの中にクリームって、エンゼルフレンチじゃないの」
法子「細かいことは気にしないっ!えいっ!」
ドグシャーンバリバリドッカーンドナナナー
麗奈「さっきから何なのよこの効果音はッ!?」
かな子「えへへ、どれも美味しいです……あっ!」
かな子「Pさんに呼ばれてたの、忘れてました!……ドーナツパフェはまた今度作ってほしいな♪」
麗奈「えっ、ちょっと、待ちなさいよッ!」
かな子「次のお仕事の話だから……ごめんね。それじゃ、また今度ですっ!ドーナツ、ごちそうさまでした♪」
スタスタ……
麗奈(ひ、一人で法子の相手とか……無理に決まってるじゃないッ!!)
20:
法子「あっ……行っちゃった」
麗奈「し、仕方ないじゃない。Pに呼ばれてたんだから」
法子「ということは……」
法子「こうして事務所に平和が訪れたよっ!」
麗奈「……えっ?」
法子「ドーナツのおかげだねっ!」
麗奈「ドーナツは何も関係無いでしょッ!?それに誰よりもアンタが今一番アタシの平和を乱してるわよッ!!」
22:
法子「えへへっ、ドーナツはみんなを笑顔にするんだよ!味と食感、無敵のハーモニーだよねっ!」
麗奈「アンタのせいでアタシは笑顔になれないわよッ!!」
法子「でも、麗奈ちゃん!見て、こうやってドーナツの穴を覗けば……」ドナナッ
麗奈「だから、どうやったらドーナツが出せるのよ……」
麗奈「何よ、ここから見てもいつもの事務所じゃない」
法子「違うよ、麗奈ちゃん。確かにいつもの事務所だけど……」
法子「こうやって、いつも通りの事務所がここにあるのは……とっても、幸せでしょっ?」
麗奈「法子……」
23:
法子「こうやってドーナツを食べたり、麗奈ちゃんだったら……プロデューサーにいたずらしたり……」
法子「当たり前だって思ってるものをずっと、当たり前にしておくのって……難しいけど、大切でしょ?」
麗奈「……そうね。Pにイタズラできないのは……何だか張り合いがないわ」
法子「……ほら、麗奈ちゃん、見える?」
法子「ドーナツの穴から、ほら。キラキラ光る、未来が……ねっ?」
麗奈「法子……!」
麗奈「……ダマされないわよッ!いつも通りの事務所を今ぶち壊してるのはアンタじゃないのッ!!」
法子「えへへっ♪」
24:
法子「さーてっ、もっともっとドーナツで飾り付けて……」ドナナナッ
麗奈「……どうしてドーナツしか出せないのよ?」
法子「ええっ、ドーナツじゃ駄目なの!?」
麗奈「だから、ドーナツが駄目かどうかじゃないわよッ!『どうしてドーナツなのか』聞いてるのよッ!!」
法子「仕方ないなぁ……えいっ」パパパパイッ
麗奈「……この際効果音はもうどうでもいいわ。見ればわかるけど、これは何なのよ」
法子「アップルパイに、フランクパイに、エビグラタンパイだよっ!」
麗奈「アンタはミ○タードーナツの回し者か何かなのッ!?」
法子「業務提携だよっ!」
麗奈「妙に現実的なこと言うんじゃないわよッ!!」
26:
ガヤガヤガヤ……
紗南「うーん……法子ちゃん達は、こっちの部屋かな?」
ガチャッ
法子「ごめんね麗奈ちゃん!ほら、ミスタードー◎ツの優待券あげるから!」
麗奈「ドーナツなんて手から出てくるんだからいらないわよそんなものッ!!というか――あれっ、紗南じゃないのッ!」
紗南「えっと……」
紗南「――おっ、お邪魔しましたーっ!」
麗奈「待ちなさい紗南ッ!!アタシを一人にしないでよッ!!」
紗南「い、今フラベベの厳選に忙しいから……またねっ!」
法子「えー、待ってよ紗南ちゃんっ!」ドナナナッ
27:
ギュッ
紗南「えっ?わわわっ、なにこれっ!?大きなドーナツっ!?」
麗奈「な、何よこれッ!?何でアタシまでドーナツの穴に挟まってるのよッ!?」
法子「えへへ、せっかく作ったんだから……三人で食べようよっ!」
紗南「た、食べようって……CKP?」
法子「ううん……DNP、ドナパだよ!」
紗南「ど、ドナパって……もしかして……!?」
28:
法子「――ドーナツパフェだよっ!さあ、二人とも……召し上がれっ♪」
29:
――後日
P「はい、分かりました。とりあえず、二人には甘いものを見せないようお願いします」
P「ええ、はい。特にドーナツは近づけないように、はい、ではそれで」
ピッ
かな子「麗奈ちゃんと紗南ちゃん、大丈夫ですか?」
P「順調に回復してるみたいだぞ。あれで甘いものや法子がトラウマにならなきゃいいんだが……」
双葉杏「あー、確かに。ドナパだっけ?」
P「ああ。聞いただけでも胸焼けしそうだな……」
杏「杏は食べてみたいけどねー。カロリー多そうだから、徹ゲーの時とか便利そうだし」
P「駄目だぞ、俺も少し見たが……アレはヤバい」
かな子「そういえば、法子ちゃんは今どうしてるんですか?」
P「反省中だ。真奈美さんと早苗さんに監視されてる。もちろんドーナツ禁止」
かな子「手からドーナツを出してましたけど……どうやってたのかな?」
杏「桜が枯れたら、その力も消えたりしてねー」
30:
杏「そういえば、今日はスイーツ食べるだけでいいんでしょ?」
P「まあな。名物スイーツのレポートだ」
かな子「えへへ……楽しみですねっ!」
杏「食べるだけでいいなら……やってあげなくなくなくもないよ」
P「ははは、期待してるぞ。ちゃんと感想もな。そうじゃないと、こんな遠くの街まで来た意味がなくなっちまう」
杏「杏はずっと寝てたけどねー。快適だったよ?」
「すみませーん!準備できました!」
P「はーい、了解です!それじゃ、頼んだぞ!」
かな子「はいっ!よろしくお願いします♪」
杏「はーいっ。よろしくー」
31:
杏「そういえば、ここの名物スイーツって何なのかな?」
かな子「えーっと、何でしたっけ?Cなんとかだったような……」
杏「Cなんとか?」
かな子「はいっ、アルファベット三文字だって聞きました」
杏「ふーん……あれっ、なんか聞いたことあるような――」
「お待たせしました!この商店街の名産品、ちくわパフェです!」
かな子「わあっ、とっても美味しそう♪……あれ、杏ちゃんどうしたの?」
杏「し、CKP……だと……!?」ガクガク
かな子「あれ、杏ちゃんは食べないんですか?」
杏「……い、嫌だっ!私は絶対に――」
3

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