シンジ「ヴンダーで暮らす」back

シンジ「ヴンダーで暮らす」


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1:
Qネタバレ
元スレ
SS報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
シンジ「ヴンダーで暮らす」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356450318/
 
2:
AAAヴンダー内 碇シンジ隔離室
サクラ「シンジさーん 晩御飯ですよぉー?」カチャ
シンジ『……あ、はい』
サクラ「……」カチャ……
シンジ『ありがとう、ございます』
3:
シンジ『……』モグモグ
サクラ「……」
シンジ『……コレって、誰が作ってるんですか?』
サクラ「え、えぇっと。当艦の調理当番は……○○さんです」
シンジ『○○さん?』
サクラ「はい。うちの艦の中では一番料理お上手な人ですよ」
シンジ『そう、なんだ。うん、美味しいよ』
4:
サクラ「……せやったら、もっと美味しそうに食べた方がいいですよ?」
シンジ『ん、ごめん』
サクラ「……はぁ」
シンジ『あ、でも、僕が言っていたって言わないでね』
サクラ「……そうですか」
5:
艦内廊下
マヤ「葛城艦長……!」タッタッタ
ミサト「何か?」
マヤ「シンz……碇シンジ隔離室周辺の修復が、先ほど完了しました」サッ
6:
ミサト「そう。引き続き修復作業を続行しなさい」
マヤ「了解しました」チラッ
リツコ「……ご苦労様」
マヤ「……//////」ペコリ
青葉「……ハァ」
7:
アスカの部屋
マリ「ねぇ、どう思う?」
アスカ「何も」
マリ「何もーってこたぁなーいでしょー?」ニヤニヤ
アスカ「別に、私が思うことは何もないわよ」
8:
マリ「だってぇ、わんこ君ってば、
 ここに来て周り敵だらけみたいな感じだったっていうのに
 アダムスの器ちゃんのお誘い断ったんだよ?
 普通あの状況だったら脱走を選ぶと思うけどにゃー?」
9:
アスカ「どうせ首輪が怖くて逃げられなかったんでしょ?」
マリ「……模範解答すぎてツマンナイ」プイッ
アスカ「うっざ……て言うかあんたねぇ、
 アイツに関する事があると入り浸るのやめなさいよ
 いい加減うっとうしいんだけど」
10:
マリ「ニヒヒー わんこ君関係ないときは普通なのに、
 わんこ君関係あると姫はすぐカリカリするにゃー」ニヤニヤ
アスカ「っさいわね! アンタがニヤニヤしてるのが気にいらないっつってんのよ!」ブンッ
マリ「わっぷ」ボフッ
アスカ「これ以上何か言うなら枕じゃないものが飛んでいくけど?」
11:
マリ「……枕も結構痛い」ヒリヒリ
マリ→退室
アスカ「……」
12:
廊下
マリ「♪〜」フラフラァ
サクラ「……あ、おつかれさまです」
マリ「〜♪」ヒラヒラァ
サクラ「あはは……」
13:
マリ「〜〜♪ 『さっちん』」
サクラ「はい? 何ですか?」
マリ「わんこ君、どうだった?」
サクラ「えーっと……」
マリ「……思ったとおりに言ってみ」クルッ
14:
サクラ「、 はい。気持ち悪いくらいおとなしいです。遠慮の塊みたいなカンジで」
マリ「そう、まぁ、大方予測通りかにゃ」
サクラ「マリさんてシンジさんのことお詳しいんですか?」
マリ「ぜんっぜーん♪ でも姫の王子様だし、興味津々!」
サクラ「え、でも予測通りて」
マリ「姫から聞いたわんこ君だったらそうするだろう、って思ってねー」クルッ
15:
サクラ「あ、面会するなら、許可……」
ミサト「構わないわ」
サクラ「ひぃぃ!? 艦長!?」
マリ「……」
ミサト「……」
マリ「……ありがとうございます」プイッ
ミサト「……」
16:
サクラ「えっと、艦長? いいんですか?」
リツコ「心配には及ばないわ」
サクラ「……はぁ、せやったら、いいんですけど」
17:
碇シンジ隔離室
シンジ『〜♪……違う……〜〜♪』
シンジ『こうだったかな?……〜♪ あ、あれっ?』
マリ→入室
マリ「〜〜〜♪」
シンジ『!!』
18:
マリ「ひさしぶり! わんこ君!」
シンジ『えっ……?』
マリ「覚えてない?」
シンジ『いえ……その……』フイッ
19:
マリ「んー、あー、大丈夫だよ。私はわんこ君のこと恨んでたりとかしないから」
シンジ『……』
マリ「信じられないかにゃ?」
シンジ『……』
マリ「……」
マリ「ま、こんなガラス隔ててたらね。信用なんてできないよね」コンコン
マリ「ってことで、権限発動ー ピッポッパ♪」
20:
ガシャン
シンジ「え!?」
マリ「お邪魔するよ!」
シンジ「だ、だめだよ。中に入ったら、ミサトさんに……」
マリ「私のIDなら入ってもいいことになってるってことは、
 艦長も容認しているってことだよ」スタスタ
シンジ「……っ」シュバッ
マリ「お、おう?」
21:
シンジ「……な、何で近づいてくるの?」タジタジ
マリ「何もしないって、逃げるんじゃないよぉ? わんこ君」
シンジ「……っ」プルプル
マリ「そんな、目ぇ瞑ってまで怯えちゃってぇ……そんなに怖い?
 それはそれで失礼だよ君ぃ」
シンジ「……」
22:
マリ(聞いてた通りだと、ここで謝ってくると思ったんだけどにゃー)
マリ「OK 近づかない。わんこ君が逃げるならこの距離で話すよ」
シンジ「……そう、ですか」
マリ「あー、あと、敬語いらないよ……っていうと遠慮しそうだから
 わんこ君はこれから私にタメ口で話すこと、コレ命令」ビシィッ
シンジ「っ……わかりま……わかったよ……えっと」
マリ「真希波マリ 要望としてはマリと呼んでほしい自称御年28歳!」
シンジ(あれから14年……てことは)「同い年、なのかな?」
23:
マリ「そ。だから気楽にいこう、気楽に」
シンジ「……う、うん。わかったよ。マリさん」
マリ(先は長いにゃー)ハァ
24:
翌日
サクラ「シンジさーん ご飯ですよー」
シンジ『……どうも』
サクラ「……!? ちょ!?」
シンジ『……』ゲンナリ
25:
サクラ「マリさん! 隔離室、入って……いや、ていうか、えぇ!?」
マリ『んー? オハヨー さっちん』
サクラ「どうやってそっち側に!?」
マリ『いーからご飯頂戴よー』
サクラ「ご飯どころの話じゃあらしまへん!!」タッタッタ
マリ『あぁーん! ご飯……』
シンジ(僕の分のご飯を食べるつもりだったんだ……)
26:
数分後
ミサト「マリ、出てきなさい」
マリ『……お断りします』
ミサト「そう。なら仕方ないわね」
サクラ「マリさん! 早く出てこんと、処分されちゃいますよ!」
ミサト「諦めなさい……サクラ少尉」
サクラ「は、はい?」
27:
ミサト「二人分の朝食の用意を」
サクラ「え?」
マリ『え?』
シンジ(ホッ……)
28:
ミサト「……一応言っておくけど、マリ。
 貴方には与えられた権限の中で自由にする権利がある。
 越権行為には口を出すけど、そうでない場合私は何も言いません」
マリ『そうですか』
ミサト「以上です」カツカツカツ
29:
サクラ「……え? ええんですか?」
ミサト「何か問題が?」
サクラ「あ、いえ! 何でもありません!」ビシィ!
ミサト「……」カツカツカツ
30:
数分後 シンジ側
サクラ『はぁ、もってきましたよー』
マリ「ありがとねん♪ さっちん」
サクラ『別にええですけど……マリさんが処分されへんか心配でしたよ』
マリ「真っ先に報告しに行ったくせにー」
サクラ『さっさと出て貰わんと、何かあってからじゃ遅いからです!』カチャカチャ……
31:
シンジ「あ、ありがとうございます。いただきます」
マリ「いっただきまーす!」
モグモグ
シンジ(厚切りベーコンとトースト、サラダ。
 人工肉の味と、なんか不自然な野菜の味……)
32:
マリ「ごちそうさまー!」
シンジ「早っ!」
マリ「男の子なのにわんこ君ってば食べるの遅いぞー」
サクラ『マリさんが早いだけと違います?』
マリ「それは否定しないけど、でも本当に食べるの遅いね」
シンジ「あ、ごめんなさい。今食べ終わるから」
33:
サクラ『別に、急がなくてもいいですよ』
マリ「ンフフー、わんこ君てば、気ぃ使いすぎだよ?」
シンジ「いや、でも……」モグモグ
サクラ『……どーせ残すんですから』ボソッ
シンジ「……」
マリ「……残す?」
34:
サクラ『物資ギリギリやっちゅうのに、残しはるんですよ。この人』
マリ「……」
シンジ「……」
35:
数分後
マリ「……さっちんも居なくなったし、出るなら今かねー」
シンジ「行くの?」
マリ「うん。また来るね」
シンジ「いや、もう来ない方が……」
マリ「また来る」
シンジ「……」
マリ→隔離室出る
36:
シンジ「……」
シンジ「……」
シンジ「……」
シンジ「うっぷ……」ダダダ
シンジ→トイレ
シンジ「うげぇぇぇぇ……」
37:
数分後 ヴンダー内 管理室
マリ「……」キョロキョロ
リツコ マヤ「……?」
マリ「ちょっと、『リツコ様』。お話が……」コソコソ
38:
リツコ「……忙しくはないからある程度は対応できるけど
 艦長に気付かれたくないことなのかしら?」
マリ「艦長というか、艦内の誰にも、気付かれたくないことなんです、けど」
リツコ「そう、なら。私に言うべきことではないわね」
マリ「リツコ様……」シュン
マヤ「先輩……」
39:
リツコ「……それにしても、管理室は暑いわね。 そうだ、マリ」
マリ「にゃんですか……?」シュン
リツコ「涼しい部屋に案内して頂戴。今は忙しくないから艦内ならどこでもいいわ」
マヤ「せんぱぁい……」キュンッ
マリ「リツコさまぁ!」ガバッ
リツコ「暑いって言ってるのに……」
40:
碇シンジ隔離室
シンジ『〜♪ うーん、だめだ。 思い出せない……』
ガシャン
リツコ「なるほどね」
マリ「えっと、その」
リツコ「で? どうしてほしいの?」
シンジ(マリさんがリツコさんを連れてきた?)
41:
マリ「あの、わんこ君体調悪いみたいで……診てあげてくれないかにゃ、って」
マヤ「? シンジ君の体調管理は、サクラちゃんに任せているんじゃ……?」
リツコ「でも、わざわざ私を連れてくるくらいだから、何か考えがあってのことなのよね?」
マリ「ええ、まぁ」
リツコ「わかりました。 シンジ君?」
シンジ『! は、はい』
リツコ「診察の時間よ」
42:
一時間後 サクラ自室
リツコ「……重度の胃腸炎……ね」
サクラ「ホンマに、すんませんでしたぁ!」
リツコ「……このメモの通り、あとはよろしくね」
サクラ「うぅぅ……はいぃ……」
リツコ「サクラ少尉。シンジ君の世話係は、とても大変だと思うわ。
 だから色々考慮して今回のことは内緒にしておきます」
43:
サクラ「……そこまでして貰う資格、ウチにあるんでしょうか」メソメソ
リツコ「今回の問題は、『貴方の注意不足』程度の問題じゃないのよ
 遠慮の塊みたいなシンジ君は、注意して見ても気付かせてくれないのよ
 それと今後、定期的にマリとシンジ君を接触させるようにして」
サクラ「え? マリさんを、ですか?」
44:
リツコ「シンジ君は今、回りが自分を憎んでる人ばかりだと思っている
 まぁ、実際その通りよね。
 
 碇シンジ隔離室のドアの開閉に関する権限を
 艦内の人間全員に持たせたらどうなると思う?」
サクラ「間違いなく、シンジさん殺されますね」
45:
リツコ「そして、もちろんシンジ君は貴方も、
 
 自分を憎んでいる人間だと思っている」
サクラ「それは……」
リツコ「否定しなくてもいいわ。
 複雑でしょうけど、それでも隠せない敵意が、貴方にはある」
サクラ「……」
46:
リツコ「ミサトは論外 アスカもあの調子……
 だけどそこにマリというニュートラルな存在が現れた
 彼女なら、彼の心の支えになれるかもしれない」
サクラ「……心の支え」
リツコ「更にマリは、シンジ君との距離が一番近かったと思われるアスカから
 シンジ君に関する多くの情報を有している。
 シンジ君の不調に気付けたのもコレが理由ね」
サクラ「……単に、彼が気を使いすぎて臆病なんと違います?」
47:
リツコ「そうね。彼はとても臆病
 しかも極め付けに、敵意を持っている相手が世話係
 誰にも頼れるわけがない。
 
 頼っても面倒くさいと思われてもっと嫌われるかもしれない。
 碇シンジは、そういう人間よ」
サクラ「……」
48:
リツコ「ホンマめんどくさい人やわーシンジさんて って考えてるわね?」
サクラ「め、めめめめ滅相も!」
リツコ「考えて見なさい
 精神的には14歳の少年が、無意識のうちに世界を滅亡させてしまって、
 
 その被害者に、恨まれつつも世話をされる状況」
サクラ「……」
リツコ「頼りたくても頼れないのよ。
 でも死にたくても怖くて[ピーーー]ない。 死なせてももらえない」
49:
リツコ「ホンマめんどくさい人やわーシンジさんて って考えてるわね?」
サクラ「め、めめめめ滅相も!」
リツコ「考えて見なさい
 精神的には14歳の少年が、無意識のうちに世界を滅亡させてしまって、
 
 その被害者に、恨まれつつも世話をされる状況」
サクラ「……」
リツコ「頼りたくても頼れないのよ。
 でも死にたくても怖くてできない。 死なせてももらえない」
50:
サクラ「……」
 
リツコ「……かわいそうだと思わない?」
サクラ「……でも、大罪人です」
リツコ「っ ごめんなさい、お喋りが過ぎたわね。
 とりあえず、薬とかはこっちで手配するから、なくなったら私に直接
 ……いいわね?」
サクラ「はっ、はいぃ! 恐縮です!」
51:
碇シンジ隔離室
シンジ「〜♪ そうだ。こんなカンジだったはず……っぷ……うぅ……」
マリ『おじゃま』ガシャン
シンジ「!?」ババッ
マリ「しまーす」ガシャン
52:
シンジ「あ、あはは……こんばんわ、マリさん」
マリ「ちゃんと寝ないと治らないぞぉ、わんこ君」
シンジ「そうだね。でもちょっと寝付けなくて」
マリ「今君、胃腸炎でボッコボコなんぞ?
 然るべき治療に従わずに治りが遅いと叱られるのはさっちんなんだからね」
シンジ「そう、だよね。 うん、寝るよ」
マリ「よろしい。 んじゃ私もそろそろ寝ようかにゃー」ゴソゴソ
53:
シンジ「あ、あはは……こんばんわ、マリさん」
マリ「ちゃんと寝ないと治らないぞぉ、わんこ君」
シンジ「そうだね。でもちょっと寝付けなくて」
マリ「今君、胃腸炎でボッコボコなんぞ?
 然るべき治療に従わずに治りが遅いと叱られるのはさっちんなんだからね」
シンジ「そう、だよね。 うん、寝るよ」
マリ「よろしい。 んじゃ私もそろそろ寝ようかにゃー」ゴソゴソ
54:
シンジ「ダメだよ! 今度こそ叱られるかもしれないよ?」
マリ「昨日語り明かした仲じゃないのさー」
シンジ「やめたほうがいいよ……あんまり僕にかかわらない方が……」
マリ「だーいじょーぶ、心配しなくても」
シンジ「だって、マリさんが嫌われるかもしれないよ」
マリ「全然気にしない。だって、私も嫌われ者だし」
シンジ「え?」
マリ「……どういう意味か知りたい?」ニヤリ
55:
シンジ「え、うん。まぁ……聞かせてくれるなら」
マリ「じゃあ、今日は寝よう! 寝てくれたら明日教えたげる」
シンジ「えぇぇ、そんなのズルイよ」
マリ「はいはい、電気消すよー」
56:
翌日
サクラ『シンジさん、食前のお薬ー……』
シンジ「zzz……」
マリ「んにゅふふふ……可愛い寝顔しとるのぉ」ツンツン
サクラ『ま……マリさん……!』
マリ「しーっ! 起きちゃうよー」ヒソヒソ
サクラ『は、破廉恥です! そんな、寝込みの男性に跨って……!//////』ヒソヒソ
マリ「……羨ましいかにゃ?」ヒソヒソ
57:
サクラ『そういう話じゃなく……!』ヒソヒソ
サクラ『ていうか、普通に! 起きてくださいシンジさん! 襲われてますよ!』
シンジ「え?」
マリ「オハヨーございますにゃー♪」
シンジ「っ!? なっ //////」
マリ「起きちゃったかー、失敗失敗〜」シュタッ
58:
シンジ「//////」
マリ「朝ごはんみたいだよわんこ君。早く起きなって」
シンジ「わ、わかってるよ」モタモタ
マリ「ああ、別なところも起っきしちゃって勃ってるのに立てません、と」
シンジ サクラ「『マリさん!!!!」』
59:
数分後
シンジ「お粥だ」パァァ
サクラ『○○さんに事情話したら、内緒で作ってくれはりました』
シンジ「あ……」
サクラ『……○○さんはご飯作ってくれてるだけです。
 お礼言うくらい、気にせず言うたってください』
シンジ「うん、じゃあ、ありがとうございますって、伝えてください」
サクラ『はいはい』
60:
シンジ「……」モグモグ
マリ「私もお粥かー、味気にゃーい」フーフー
サクラ『我慢してください』
マリ「梅干うまーい!」
サクラ『はぁ……』
マリ「でももうちょっとボリュームもほしいにゃー」フーフー
サクラ『ここに特別な食事もってくるなんて事してるのばれたら、居心地悪ぅなりますよ』
マリ「え、それって」
61:
サクラ『ここにいる間は同じ食事してもらいます。シンジさんが食べられへん時は断食です』
マリ「そっ! そんにゃあ!」
サクラ『嫌でしたらここで寝泊りするのやめたらええやないですか』
マリ「えー、でもぉ……」
62:
サクラ『……それはそれとして、まだ食べてへんのですか?』
マリ「だって熱いんだもん」フーフー
63:
食後
シンジ「あの、マリさん」
マリ「んにゃー?」カコカコ カコカコ
シンジ「昨日の事なんですけど」
マリ「ん、あー、嫌われ者の話?」カコカコ
シンジ「どういう意味なのかな、って、思って」
64:
マリ「……んー、それなんだけどねぇ。やっぱり言うのやめとくわー」パタコン
シンジ「そう、か。まぁ、言えないなら聞かないよ」
マリ「アリガトね。言いたくなったら私のほうから言うよ」
マリ「さってと、そいじゃ私は、そろそろ行かなくちゃ、だね」
シンジ「行くの?」
65:
マリ「うん。あ、でも、その布団必要になるかもしれないから、置いといて」
シンジ「ま、また来るの? マリさんがいいなら別にいいけど……いいのかな?」
マリ「権限がありますからにゃー」ガシャン
マリ『じゃ、しばしのお別れー バイバーイ』フリフリ
シンジ「えっと、バイバイ」フリフリ
66:
アスカの部屋
アスカ「……どういうことなのよ。コネ眼鏡」
マリ「どうって、そのまんまの意味だにゃー」
アスカ「ふっざけんじゃないわよ! さっきのメール……」
67:
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
差出人:コネ眼鏡
題:Re
内容:わんこ君なら隣で寝てるけど?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
68:
アスカ「……アンタ、マジであそこで寝泊りしてるの?」
マリ「三日ほど」
アスカ「!? 姿を見せないと思ったら……アンタそんな事」
マリ「だって、わんこ君ってば激しいんだもん」
アスカ「―――っ!!! やっぱり、アンタそういうこと……っ!」
マリ「凄かったよ……わんこ君の……大きくて、すっごい……」トロン
アスカ「聞きたくない聞きたくない聞きたくない!!!!不潔!」
マリ「胃腸炎」
アスカ「ふけ……え?」
69:
シンジ隔離室
シンジ(ポラリータ?……違うな、何だっけ、えっと、プラリータ? あ、近い近い)ボー
シンジ(そうそう、プラシーボだ)
ドタバタドタバタ……
シンジ(何の音だろ?)
ゼーハーゼーハー……
シンジ(結構、扉の外の音聞こえるんだな)
フーフー……ッ!
ガシャン
アスカ『……』
シンジ「!」ビクッ
シンジ「アスカだ……あ、あれ?」
70:
ガラスの向こう側
アスカ「バカシンジ……相変わらずシケた面してるわね」
シンジ『……』
アスカ「何よ、驚きのあまり声も出ないってわけ?」
シンジ『……?』
アスカ「はぁ、まぁいいわ」
アスカ「ていうかねぇ! アンタ、バッカじゃないの!? 
 コネ眼鏡と一緒に寝てるんですって!?」
71:
シンジ『……?』
アスカ「真希波マリよ! あ、コネ眼鏡のやつ、あの布団で……!」
シンジ『……』
アスカ「こら! 視線そらすな、話聞けぇ!!」
シンジ『……』ハァ
アスカ「ため息つきたいのはこっちのほうよ!
 アンタ、マリに迫られて変なことしたら、承知しないんだからね!」
72:
シンジ『……』フラフラ
アスカ「あ、ちょ! 寝るな。バカシンジ! あんたそこまで生意気になっちゃったわけ!?」
ミサト「……」
アスカ「あ、んのクソガキ……あくまで無視するわけね」
ミサト「……」
アスカ「いいわよ、別に……アンタなんかそこで勝手にのたれ[ピーーー]ばいいんだわ」
ミサト「……」
アスカ「……私を、あんな目に合わせておいて……無視するなんて、最低ね
 屑よ、アンタは屑だわ」
ミサト「……貴方に権限を与えないで正解だったわ」
アスカ「!?!?!? み、ミサト!? い、いつからいたのよ」
73:
ミサト「……アスカ大尉。貴方にはこの部屋において、三つの規制がされている」
アスカ「規制、ですって!?」
ミサト「一つは、この部屋への進入禁止。
 もう一つは、ガラスの向こうへの音声の伝達禁止
 そして、ガラスの向こうへの映像の伝達禁止」
アスカ「……え?」
ミサト「今は貴方の姿も音声も、彼には一切届いておらず、こちらから向こうが見えるだけ」
アスカ「……ど、どうしてそんな規制を、私に?」
74:
ミサト「理由は、貴方が彼に与える精神的ストレスが、今の彼にとっては治療の邪魔だから」
アスカ「治療?……っハ! 艦長様ともあろうかたが、おやさしい事で!」
ミサト「……」
アスカ「あんな大罪人飼い殺しにするくらいなら、
 いっそのことこのまま症状悪化させて殺しちゃいなさいよ!
 アンタがヴンダーの総意なら、そうするべきなんでしょう!?」
75:
ミサト「……」
アスカ「……」
ミサト「……とにかく、貴方が碇シンジに会うには時期尚早。
 話す事があるのなら、規制が解かれた後にして
 ……それからマリ!」
マリ「……はーい」
76:
ミサト「アスカ大尉をこの部屋に入れたのは貴方ね?
 アスカ大尉はこの部屋に入る権限を有していない。
 手引きによって引き入れる事は越権行為よ」
マリ「……私は止めましたー」
ミサト「わかってていってるのでしょう?
 処分は下さないから、とにかく規制が解けるまで
 アスカをこの部屋に入れる事は遠慮しなさい」
マリ「……はい」
ミサト「わかったなら、両名部屋の外へ」
マリ アスカ「……」トボトボ
77:
ガラスの向こう側
シンジ(ガラスの向こうが見えるようになった……)
シンジ(アスカはいなくなったけど、代わりにミサトさんがいる。あれ?)
ミサト『……碇、シンジ君』
シンジ「え、あ、はい」
ミサト『体調不良は、すぐにサクラ少尉に伝えるように』
シンジ「すみません。言い出せなくて」
ミサト『……』カツカツカツ
シンジ「あ、あの! ミサトさん」
ミサト『……』カツカ……クルッ
シンジ「あ、えっと……ごめんなさい、なんでもないです」
ミサト『……そう』カツカツカツ
78:
ガシャン
リツコ「……」
ミサト「……」
リツコ「艦長室の人払い、する?」
ミサト「……必要、ないわ」
79:
昼飯
サクラ『鮭まぶしてあるみたいですよ。食べやすいように、○○さんエラい工夫してくれてはります』
シンジ「うん。凄く美味しい」
サクラ『そうです。美味い飯には美味いと言って、ありがとうって言うのが礼儀です』
サクラ『たとえ殺したいほど憎んでる相手でも、不味そうに食われるよりはイイもんです』
シンジ「……」モグモグ
サクラ『……』
80:
シンジ「……ねぇ。僕が嫌われてるのは、どうしようもないと思うけど……」
サクラ『……』
シンジ「……マリさんが嫌われてるのは、おかしくないかな?」
サクラ『私は嫌ってませんけど……まぁ、エヴァのパイロットは得てして嫌われるんです』
シンジ「エヴァのパイロットが、皆?」
マリ『おっと! その話はそこまでだよ!』
サクラ『マリさん』
81:
マリ『そんな事言ったら私が、姫のほかにはわんこ君くらいしか友達いないみたいじゃないのさ』
サクラ『わかってますよぉ。私と、アスカさんと、シンジさんだけですよね?』
マリ『なんでやねん! って言わせたいんでしょ。ハーイハイ』ナデナデグシャグシャ
サクラ『やーんもう! 冗談きついですわー!』
シンジ「ふ、あはは」
82:
マリ『! わんこ君が笑った』
サクラ『ここに来て初めてですね。 28とは思えないあどけない笑顔やわぁ』
シンジ「ちょ、やめてよ、そういう風に人の顔見るの……//////」
マリ『えっへへー、間近で見て辱めてやるー!』
ガシャン
サクラ『全く、あっちゅうまに入ってしまうんですね』
マリ「ただいまー!」ガバッ
シンジ「わっ、ただいまって……」
83:
サクラ『隔離室にただいま言う人がいますか』
マリ「まーいいじゃん。私はわんこ君気に入ってここにいるんだし
 わんこ君もたまーに二人でいてあげないと寂しくて死んじゃうよ?」
シンジ「たまーに、ってここ最近ずっとじゃないか」
マリ「おぉん? 言うねぇ、わんこ君ってば」グイ
シンジ「ふぁ、や、やめふぇよ」
85:
マリ「ふふん、わんこ君、良いこと教えてあげようか?
 この部屋ってね。私の権限があれば外部との音と映像を遮断できるんだよ」
シンジ「さっきみたいに?」
マリ「アレよりもっと強固。外からもこちら側が見えないようにするの」
シンジ「え……」
86:
マリ「なんとなくわかったかな? つまり、
 ゴウモン しても ばれない んにゃよ」ズイッ
サクラ『ちょ、ちょっと、マリさん?』
マリ「権限発動ー! 裏コード132!」
ヴン……
87:
ガラスの向こう側
サクラ「ほ、ホンマに何も見えへん! 聞こえへん!」
サクラ(アカン! シンジさんのストレスがマッハで、胃袋に穴空いてまう!
 でもマリさんほどの権限なんて私には……)
サクラ「マーリーさーん!! ちょ、開けてちょーだいよー!」バンバン
サクラ(ええい! ダメでもともと! ID認証……)
88:
ガシャッ
三人「え?」
89:
シンジ(何で開いたんだろ?)
マリ(ちぇーっ)
サクラ(何で二人とも半脱ぎなんやろ)
シンジ マリ「……」クンズホグレツ
91:
サクラ「はっ! ちゃう、ちゃうねん。なんで扉開いてん!?」
マリ「そりゃ、さっちんはお世話係だし?」パッ
シンジ「マリさん、服直したほうがいいよ//////」
サクラ「……」
サクラ「なんやー、せやったらウチずっと中に入れたんやないですか……」
マリ「そーだね」ナオシナオシ
サクラ「……」カツカツカツ
92:
サクラ(サードインパクトの元凶
 碇シンジ
 お兄ちゃんの、お兄ちゃんたちの命を奪った張本人)ツカツカ
シンジ「っ……」ビクッ
サクラ(なんや、こんな簡単やったんや
 一発殴るの
 私に、こないな権限与えられてたなんて……)ツカツカ……
93:
シンジ「……」
サクラ「フンッ!」ドゴォ
シンジ「っ……!!!!」
ドタァ
マリ「うひぃ……いったそー……」
94:
サクラ「すまんなぁ、シンジさん。
 私はアンタを殴らなあかん。殴っとかな気が済まへんのや」
95:
シンジ「……ごめん」
サクラ「謝ってもらっても何にもなりません
 ……もう、どうしようもないことやのですから
 まぁ、アンタがエヴァに乗らんでくれる事こそが誠意やと思います」
シンジ「……」
サクラ「それだけはお願いします」
96:
シンジ(……僕は、やっぱりエヴァに乗るべきじゃなかったのかな)
シンジ(最初から乗っていなければ、皆……)
97:
サクラ「……で、こっからは、シンジさんの親友の妹として、接します」
シンジ「……?」
98:
サクラ「お兄ちゃん、いつもゆうてはりました。
 センセは、何もかも一生懸命頑張ってる。
 何があってもセンセの味方せなアカン。
 センセが何か間違ごうた時も、ちゃんと叱って、助けてやれって。
 だから、これからは私、全力でシンジさんの味方します」
シンジ「……トウジが……?」
99:
サクラ「お兄ちゃんだけが理由じゃありません。
 シンジさんはずっと、ずっと戦ってきてくれたんですもん
 私、ちゃんとそれを知ってるから、やから私はシンジさんの味方です」
シンジ「……っ……」ッ
サクラ「……シンジさん、頑張ったのに、こないなことになってしもて
 辛かったですやろ?」
シンジ「……っ、……そんな、こと……」
100:
サクラ「ええですよ。『今』は私、トウジの妹です。
 シンジさんのこと、そんな嫌いやありません」
シンジ「でも……僕……」ボロボロ
サクラ「守りたかったんですよね。 皆のために戦ったんですよね。
 本当はシンジさんおらへんかったらこの世界すらもないってこと、
 私はちゃんとわかってます」ギュッ
102:
シンジ「うっく……グス……うぅぅう……」ボロボロ
サクラ「今までエヴァに乗って戦ってくれて、
 ホンマに、ホンマにありがとうございました」
シンジ「……!」
シンジ「う、うああああぁぁぁぁぁ……あああぁぁぁぁ……」ボロボロ
サクラ「ん……」ギュッ
マリ「……」
103:
数分後 廊下
マリ「わんこ君、寝ちゃったね」
サクラ「ほんまやわー。赤ん坊かっちゅうねん」
マリ「わんこ君の涙でビチョビチョじゃん。さっちんてば、濡れちゃったね」
サクラ「エッロいカンジに言わんでくださいよ! もう!」
マリ「……さっちん、あのさ」
サクラ「……?」
104:
マリ「……私も、エヴァに乗ってていいのかな?」
サクラ「何ですか? 乗りたなくなったんですか?」
マリ「そうじゃなくて……間違って、サードインパクトみたいなのが起こったら」
サクラ「まぁ、そら大問題ですわな」
マリ「そしたら、さっちんは私のこと殴るの?」
サクラ「殴ります」キリッ
マリ「……その後。さっきわんこ君にしたみたいに、してくれる?」
サクラ「? マリさん。言っておきますけど、ほかの誰がなんと言おうと、
 私、エヴァのパイロットは胸張って誇っていい仕事やと思いますし、
 マリさんやアスカさんには日ごろからエラい感謝してますよ」
105:
マリ「……っ」
サクラ「もちろん、かつての綾波さんや、シンジさんにも感謝してます
 マリさんたちが戦ってへんかったら、物理的に世界滅亡ですもん」
マリ「……さっちん」
サクラ「なんですか? リップサービスはコレくらいにしたいんですけど」
マリ「ちゅーしていい?」
サクラ「リップサービスは、コレくらいに、したいんですけど」
マリ「じゃあハグして」ギュッ
サクラ「もー、ビチョビチョやのにー」ギュッ
106:
数日後 碇シンジ隔離室
シンジ『……どう、ですかね?』
リツコ「もう完治したみたいね。嘔吐もないんでしょう?」
シンジ『はい。大丈夫です』
リツコ「……何か、いい事あった?」
シンジ『え、っと』
リツコ「隠さなくてもいいわ。
 心因性の胃腸炎の治りがやたらと早いってことは、そういうことだもの」
マヤ「でも、先輩。シンジ君はこの隔離室で一人……」
107:
マリ『ニャッ』ニョキッ
リツコ「あら、貴方が頑張ってくれたのかしら?」
マリ『メインは私じゃないと思うけどにゃー』
リツコ「? そう?」
ガシャン
サクラ「シンジさーん、マリさーん。ごはんですよー」
リツコ「あら、ご苦労様」
サクラ「あ、赤木博士! いいんですか、ここに居て」
108:
リツコ「あくまで被検体の研究よ」
マリ『リツコ様がわんこ君のこと気にかけてくれてたの、私知ってるよー』
リツコ「ふふふ、そうね。まぁ貴方たちに横取りされちゃったみたいだけど」
マヤ「先輩ってば……」
リツコ「それより、シンジ君。右の頬がちょっと腫れているみたいだけれど」
109:
シンジ『これは、ちょっと転んじゃって……』
サクラ「私が殴りました」
シーン……
リツコ「……」
マヤ「え、サクラちゃん……?」
サクラ「……艦内代表として、一発だけシンジさんをぶん殴りました」
110:
シンジ『ちょ、ちょっと! 違うんです! サクラちゃんが悪いわけじゃなくて』
リツコ「……そう。なるほどね」スッ
マヤ「え? 先輩」
リツコ「シンジ君、お薬はもう終わり。食事も今日からいつも通りよ」
シンジ『あ、はい……?』
111:
リツコ「それとね、サクラ少尉?」
サクラ「……はい。いかなる処分も―――」
リツコ「頑張るのよ。シンジ君ったらてんでニブチンなんだから」
サクラ「……そ、そんなんじゃありません」
リツコ「ふふっ まぁ、せいぜい健全な関係を育みなさい」カツカツカツ
リツコ マヤ→退室
112:
マリ『……ッフゥ……さっちん?』
サクラ「……コレは、ケジメです。殴ったのは事実ですから」
マリ『助け舟には乗っかっとくもんだよ?』
サクラ「ええんです。私はコレで。それより」
ガシャン
サクラ『はよぉご飯食べましょー。私もお腹ペコペコですわ!』
マリ『わーい!』
シンジ『お肉久しぶりだなぁ』シミジミ
113:
ある日 碇シンジ隔離室
サクラ「シーンジさんっ、あっそびに来ましたよー」ガシャン
シンジ「いらっしゃい……って、言わされるようになってから少し経つけど、
 ここってあくまで隔離室だよね」
サクラ「ええんです。どうせここに入る権限持っとって好き好んで入ってくるのは
 私かマリさんくらいですし」
114:
シンジ「遊びに来てくれて嬉しいけど……」
サクラ「いらん心配せんといてくださいっ
 私はシンジさんのことが好きでここに来てるんですから」
シンジ「……あ、ありがとう」
サクラ「それにシンジさんの部屋に居るってだけでお仕事してることになりますし」
シンジ「あー、なるほどね」
サクラ「内緒ですよ?」テヘペロ
シンジ「うん、内緒にする」
116:
シンジ「……ねぇ、サクラちゃん」カチャカチャ
サクラ「なんですー? あ、音爆弾いきますよ」カチャカチャ
シンジ「了解 あのさ、今日って」
サクラ「ん? あ、もしかして、シンジさん」
シンジ「うん。で、お願いがあるんだけど……」
サクラ「できる範囲でなら協力します!」
117:
モンハンしてんじゃねえwwww
118:
アスカの部屋
マリ「姫ー」
アスカ「……何よ」
マリ「ご飯食べよー」
アスカ「はぁ? アンタはバカシンジと一緒に食べるんでしょ?」
マリ「最近姫ってばずっと不機嫌なんだもん でも、今日は姫と一緒がイイの」
アスカ「ふんっ、勝手にすれば?」スッ
マリ「ちょっとまったぁ!」
アスカ「何よ、扉に立ちふさがってたら食堂にいけないじゃないの」
119:
マリ「……ね、今日は何の日でしたっけ?」
アスカ「なっ……し、知らない……わよ」
マリ「ニヒヒwwww 私はぁ、わかってるよぉー?
 お姫様の聖誕祭じゃありませんかぁ?」
アスカ「……そうよ」
マリ「特別なお料理を用意させてもらいましたにゃー」ガラッ
アスカ「ったく……変な気使ってんじゃないわよ、もう」
マリ「姫ー、一回でいいから素直にアリガトーって言って」
120:
アスカ「べ、別に祝ってくれなんていった覚えは」
マリ「……」ジー
アスカ「っ、あ、ありがとう! 嬉しかったわよ……ごめん、素直じゃ、なかった」
マリ「そんな姫が大好き! シェフも喜ぶよ!!」ガバチョ
アスカ「んもー! くっつくな! 恥ずかしい! ほら、料理冷めちゃうでしょ?」
マリ「えっへへー、三ツ星シェフが腕によりをかけて作りましたー!」
アスカ「ハンバーグ? 一応言っとくけど、私、ハンバーグにはうるさいわよ」
マリ「コレで満足できなかったらこの世界で満足できる味はないとおもうにゃー」
アスカ「ふふん、どうだか。でも、ありがたく頂戴するわよ」
122:
艦長室
ミサト「……何事?」
リツコ「いいじゃないの。たまにちょっとは贅沢しても」
ミサト「物資には限りがあるのよ? 少量とはいえ、あまり感心できないわね」
リツコ「『今日』くらい、いいんじゃないの? 美味しそうじゃない、ハンバーグ」
ミサト「……」
リツコ「ちゃんと味わって食べなさいよ。シェフもそのほうが喜ぶわ」
123:
アスカの部屋
アスカ「……」モグモグ
マリ「……♪」モグモグ
アスカ「……」モグモグ
マリ「……んにゃは、最期の一口までおいちー♪」パクッ
アスカ「……」モグ、モグ
マリ「ごちそーさまでした」
アスカ「……ごちそう、さま」
124:
マリ「……三ツ星シェフの正体、わかったかにゃ?」
アスカ「……」コクン
125:
艦長室
リツコ「ミサト……?」
ミサト「……っ」
リツコ「口に合わなかった? 食べ始めてからずっと黙ってるけど」
ミサト「……そんなわけ、ないじゃない」
リツコ「……だと思った」
ミサト「……少し、歩いてくる」
リツコ「はいはい」
126:
碇シンジ隔離室
シンジ(本当に調理器具貸してもらえるなんて思ってなかったなぁ
 ○○さん、いつか会えるといいなぁ。直接お礼言おう)
シンジ(でもなぁ……もしかしてさしでがましいことしちゃったかな?
 ミサトさんだって、大変だろうに……
 僕のこともあんまり見たくないような感じだったし……)
127:
カツカツカツカツ
シンジ(? 誰か来た?)
カツカツカツカツ ガシャン
ミサト『っ……ッハァ、ハァ……』キョロキョロ
シンジ「ミサト、さん?」
128:
ミサト『!』タタタタッ
シンジ(あれは、監視カメラと集音マイク……?)
ミサト『フンっ!』ブチィッ
129:
ミサト『……シンジ君!!!!』
シンジ「は、はい」
ミサト『……美味しかった!!!!』
130:
シンジ「!!」
ミサト『……美味しかったわよ。すごく……』フルフル
シンジ「……ミサトさん」
131:
ミサト『……ごめんなさい。シンジ君……私……』プルプル
シンジ「……いえ、なんとなく。わかります。仕方ないですよね」
ミサト『……ありがとね……』
ミサト『っ』カツカツカツ
132:
廊下
ミサト「……っ、アスカ、大尉」
アスカ「……何よ、ミサト」
ミサト「……」
133:
アスカ「……用がないなら、私行くけど」
ミサト「アスカ」
アスカ「何よ」
134:
ミサト「誕生日、おめでとう アスカ」
アスカ「……フンッ ミサトも、もうちょっとしたらゾロ目ね」
ミサト「耳に痛いわ……」
アスカ「……」
135:
ミサト「こんな気持ちになれるのも、おそらく今日くらいだと思う。
 だから、今だけ本心を言わせてもらうわ」
ミサト「いつか、いつかね……シンジ君と、貴方と三人で、また……」
アスカ「わかってるわよ!」ギュッ
136:
ミサト「……っ」
アスカ「私だけは、ちゃんとわかってるから」
ミサト「あすかぁ……」メソメソ
アスカ「四十路になってそんなみっともない声出すなっての! ここ、廊下!」
ミサト「グス……アスカだってアラサーの癖に」
アスカ「ッさいわね。あとね、ミサト。
 別に、私にだったらいつでもその情けない姿さらしても大丈夫だから」
ミサト「何よあんたたちはぁ……いい大人を泣かせて楽しいのかしら?」グスグス
137:
アスカ「超楽しいわよ! でも廊下で艦長が泣いてたとか噂されたら困るから、
 早く艦長室戻れ!!」バッ
ミサト「うん、戻る。ちょっち泣いてくる」グスグス
リツコ「艦長室周辺の人払い完了しました」
ミサト「ありがとね、ヒッグ……リツコ……あとお酒付き合って」メソメソ
リツコ「……やめたんじゃなかったの?」
ミサト「今日だけよぉ……お願いぃ……」
リツコ「いいわよ、いいから、艦長室に入ってから泣いて頂戴」
138:
碇シンジ隔離室
シンジ『……』ポケー
アスカ「なんて面してるのよ……ったくしっかりしなさいよね」
シンジ『アスカ?……アスカ!!』ガバッ
139:
アスカ「はいはい、そんなガラスにへばりつかなくてもそっち行ってあげるから」
ガシャン
アスカ(通れた)ホッ
シンジ「アスカ、ごめん……僕は……」
アスカ「……」
シンジ「あんなことをしてしまって……僕が乗ったエヴァで、あんな……」
140:
アスカ「……バカシンジ!!」ポカッ
シンジ「あいたっ!」
アスカ「そうじゃないでしょ! 今日は何の日なのよ!!!」
シンジ「え、あ、そうだった。アスカ、あの、誕生日おめでとう」
アスカ「あんたバカァ!? 女はね、アラサーになると祝われても複雑なのよ!
 祝うにしても気の効いたプレゼントとかそういう感じで
 雰囲気を大切にするものなのよ!!
 それが何? ハンバーグ!?」
シンジ「ご、ごめん。でも、僕がここでできる事なんて……」
アスカ「それしかないでしょうね。 当然だわ!
 だから……その」
141:
アスカ「また……作りなさいよ」モジモジ
シンジ「えっ……」
アスカ「美味しかったっつってんの……
 一口目ですぐわかったわよ。あんたの味だって」
シンジ「……うん、わかったよ」
アスカ「……うん」
シンジ「……」
アスカ「……」
142:
アスカ「て、いうか……」
シンジ「あ、やっぱり突っ込む?」
アスカ「……何なのよ、この部屋はぁ!!!?」
マリ「いらっしゃい姫ー って、あれ? 二位だ!」マンマミーヤッ
サクラ「マリさんがどエラいよそ見してる間に追い抜かせてもらいました」ワノレイージイズナンバーワンッ
マリ「ちぇーっ あ、姫もお菓子食べるー?」
143:
アスカ「バカシンジ、アンタねぇ! 隔離されてるんじゃないの? 軟禁じゃないの!?」
シンジ「そう聞いてるんだけど、でも二人が入り浸ってから物が増えちゃって……」
アスカ「あ、これ、コネ眼鏡このゲームどこで……」
マリ「やろーよー、コレでちょうど四人対戦できるしー」
サクラ「えーアスカさんやるんですか? 
 マリさんはチョロかったのに、
 これからは本気出さんとイカンみたいですね」
マリ「お? お? なんだい、私だってやるときゃやるよー! リベンジだ!」
144:
アスカ「……呆れた。 全然心配する必要なかったんじゃない」
シンジ「あ、ありがとう。心配してくれて」
アスカ「っ、べ、別に……まぁ? 胃腸炎も大変だったろうし?」
サクラ「ツンデレツンデレしとらんと、お二人も参加してくださいません?」
アスカ「はぁ? 軽口叩いていられるのも今のうちよ!」
マリ「ボッコボコにしてやんよ!」
145:
シンジ「なんか、いいのかな、って思うよ。やっぱり」
サクラ「え?」
シンジ「本当なら隔離で済まないような罪を犯しているのに……
 皆と一緒に居てもいいのかな……って」
サクラ「……そうですね。正直、こんなの見たら納得しない人も居ると思います」
シンジ「……」
サクラ「でも、シンジさんは、ここに居てもええと思いますよ?」
シンジ「……」
サクラ「少なくとも、今ここに居る人と、艦長、赤木博士。
 この人たちは、シンジさんに居てほしいと思ってます」
シンジ「……僕は、ここに居てもいいのかな?」
サクラ「ええです!」
シンジ「……そっか、僕は」
シンジ「僕は、ここに居てもいいんだ……」
146:
めでたいなぁ!(パチパチ
151:
ここで本編は終了。
後日おまけ的に変態エロSSをこのスレで投下する。
154:
シンジ「ヴンダーで暮らす」 ピンクの栞
155:
アスカの誕生日から数週間後のある日
サクラ「ほら食器下げてきますねー」
シンジ「ありがとう」
サクラ「そうそう、シンジさん。今日からアスカさんとマリさんは、
 ヴンダーとの連携訓練とかで一日おきにいらっしゃらなくなるので
 当分は私だけになっちゃいますよ」
156:
シンジ「そうなんだ。 訓練か、懐かしいなぁ。
 ……そ、そんな顔しないでよ! 乗らないから!」
サクラ「わかってればええんです。
 それよりも、私ら二人きりだからって変な気は起こさんでくださいねー?」
シンジ「さ、サクラちゃんってば」
ガシャン
157:
サクラ「……ねぇ、シンジさん」
シンジ『? なんか、久しぶりだね。ガラスのそっち側から話しかけてくるの』
サクラ「最近、ずっと女の子三人に囲まれてますやん?」
シンジ『え、う、うん。そうだね』
サクラ「……何か思うところはありませんか?」
シンジ『いや、そりゃあ、嬉しいけど?』
サクラ「んー……そういう反応じゃ足りひんのですわ」
シンジ『?』
158:
サクラ「……この間艦長が記録機器ぶち壊していきましたさかい
 その、すっきりしてきてもええんですよ?」
シンジ『……』
159:
シンジ『……サクラちゃんの口からそういうこと聞きたくなかった』シクシク
サクラ「いやぁ、でもほら、アスカさんもマリさんも魅力的やし
 間違いがあっても困るというか……
 性欲のほうも、ある程度発散せんと、溜めっぱなしはよくないですよ?」
シンジ『わ、わかった。わかったから、この話はもういいでしょ?』
サクラ「大事な事ですよ?」
シンジ『まぁ、確かにサクラちゃんたちに囲まれて、
 そんな気が全くよぎらないわけではない、し』
160:
サクラ「……今なんていいました?」
シンジ『ご、ごめん。気持ち悪いよね』
サクラ「アスカさんじゃありませんし言いません。それより、なんて言いました?」
シンジ『え……』
サクラ「……」
シンジ『……そんな気が全くよぎらないわけではない?』
サクラ「その前です」
161:
シンジ『サクラちゃんたちに囲まれて?』
サクラ「……私も、含まれとるんです?」
シンジ『だ、だから、ごめんって……//////』
サクラ「……」ドクン
サクラ(シンジさん、やっぱ性欲あるんやなぁ)
サクラ(時々、いらんところ見とるなぁっては思ってたけど……
 ウチの事も、意識してもろてるんやなぁ……)
162:
サクラ「えぇ、そ、そういうのでしたら、そのぉ……」モジモジ
サクラ「み、見ます?」
チラッ
シンジ『さ、サクラちゃん』ドギマギ
サクラ「っ……」
163:
ピッ
ヴン
サクラ(……アカン)
サクラ(アカンで、鈴原サクラ)
サクラ(コレは良くない。失敗や)
ヴン
164:
サクラ「し、シンジさん。今のは、忘れてください!」
シンジ「あ、う、うん。忘れるよ。……うん」ドキドキ
サクラ(その反応は絶対ウソやぁぁぁぁぁ……!)
165:
サクラの部屋
サクラ(もー、アカン
 あのあと、ずっとシンジさん視線合わしてくれひんかったし
 あ、でも、晩御飯のときは全然普通やったなぁ……)
サクラ(……もしかして、ホンマに溜まってて……)
サクラ(ま、まぁ、サルベージされるまでは中学生やったんやもんな。仕方ない仕方ない)
166:
サクラ「……」モジモジ
スッ
サクラ「……んっ……」フニッ
167:
サクラ(……シンジさん、まさか私のこと思てシたんやろか)
サクラ「……ン……フゥ……」クチュ……
サクラ(こんなん……久しぶりや……
 あれ、でも、そん時は私、何で欲情したんやったっけ?)
サクラ「ふぁ……ハァ……」クチュ、ニチュ……
サクラ(ここ、壁薄いし……早めに済ませな……)
サクラ「んっ……」
サクラ(でも……アカン、これ……やめられへん……)
168:
翌日 碇シンジ隔離室
サクラ『シンジさん? 朝ごはんですよー』
マリ『わーんこ君! ひっさしっぶりー!』
アスカ『一日しか経ってないじゃない……』
シンジ「おはよう、みんな」
……
169:
マリ「わんこ君っ」ガバッチョ
シンジ「わぁっ? な、なに?」
マリ「ンニャフー♪ わんこ君の匂い……」
アスカ「あんたそれいっつも言ってるけど、バカシンジの匂いなんか嗅いで楽しいわけ」
マリ「たのひぃ」クンカクンカ
シンジ「や、やめてよぉ、恥ずかしいってば」
アスカ「まぁ、この部屋には必要な施設は整ってるし、シャンプーの匂いはして当然でしょうけど」
マリ「シャンプーの匂いじゃないんだにゃー」クンカクンカ
170:
サクラ「……」
マリ「……興味あるのかにゃ?」
アスカ「……べ! 別に!」
マリ「ニヤニヤ」ニヤニヤ
サクラ「えっとぉ、すみませんシンジさん。私は、興味あります……」
シンジ「ひぇっ?//////」
サクラ「だってマリさんいっつも気持ちよさそうなんですもん。気になりますよぉ」
アスカ「ちょ、何よ、コネ眼鏡だけじゃなくてあんたまで匂いフェチなわけ?」
マリ「姫も意地はらんとかいでみたらええやん」
サクラ「ええやんええやん」
アスカ「ヌググググ……」
171:
数分後
シンジ「……」
サクラ「……」スンスン
マリ「どう?」スンスン
アスカ「……」スンスン
アスカ「別に、特別な匂いがするわけではないけど」
サクラ「あー、でも、ウチわかるかもしれません……きもちええわぁ」トロン
マリ「でしょー?」スンスン
シンジ「あの……えっと、凄く、恥ずかしいんだけど」
172:
マリ「まってよー、今いいところなんだから」
サクラ「そ、そうですよ。もちっとだけ」クンクン
シンジ「ふぁっ……さ、サクラちゃんっ!」
アスカ「……気持ち悪い」//////
マリ「ありゃ、わんこ君本気で感じちゃってる?」
サクラ「え?」
シンジ「そこかしこを弄られたら、そうなるよ……」
アスカ「ば、バッカじゃないの!? それくらい我慢しなさいよ!」
マリ「あははは、ごめんごめん」
サクラ「……」
173:

マリ「さってと、明日も訓練だから、自分の部屋で寝ますかねー」
アスカ「あんたは入り浸りすぎなのよ」
マリ「でも最近は姫も一緒じゃーん」
アスカ「私は、いいのよ。前まで一緒に住んでたんだし」
サクラ「ほらほら、行きますよー」
シンジ「おやすみ、みんな」
三人『おやすみなさーい』
サクラ「……」
174:
数秒後
サクラ『……』
シンジ「……ハァァァァァア」グッタリ
175:
サクラ『……シンジさん?』
シンジ「!?」ビクン
サクラ『……えっと、差し出がましいようですけど……』
サクラ『音漏れてるとか思うと、集中できませんやろ?
 今日は、ここ全部遮断しておきますので……その……
 冷やかしとかやなくて、ホンマに、スッキリしといてください』
シンジ「////// サクラちゃん……」
サクラ『き、気にせんといてください。しょうがない事ですし、
 体調管理も私の仕事ですし、
 これからはシンジさん一人のときは、映像も音も遮断しておきますので』
シンジ「……複雑だよぉ」ガックリ
サクラ『そ、それじゃ』
ヴン
シンジ「……」
シンジ「ふぅ……」
176:
サクラ(シンジさんすみません……
 でも、実はこの部屋の防音機能。
 この間からガラスのこっち側にも着いたんです。)
シンジ『……』スタ、スタ
サクラ(トイレ? トイレで済ませてしまうんですか?)
シンジ『……』ガチャ バタン
サクラ(ま、まぁ、部屋の真ん中でオナニーちゅうのも、変な話やろうしな
 当たり前か……)
サクラ(ホンマ……予想通りの人です でも)
177:
カチッ
サクラ(隔離室言うだけあって、シャワー室にもトイレにも、監視カメラ着いてるんですよ)
シンジ『……』モゾモゾ
サクラ(アカンわ、これ……うちホンマもんのド変態やん……
 男の人のトイレ見て、ドキドキしてるなんて……
 アスカさんにバレたら一生軽蔑されそうやわ……)
シンジ『……』ポロン
サクラ(男の人の……保健体育的なのでは見たけど……
 アレって、おしっこと精液が出るところって同じ穴やんねなぁ?)
178:
サクラ(その、どっちも流れる管を、女は銜え込む
 ……アレが、ココに入るん?)
クチュッ
サクラ「ん……」
サクラ(そうやった、ここは、音漏れへんのやった)
サクラ「ん、はっ……あっ……」クチュクチュ
サクラ(一瞬、男の人をアレを汚いとか思ったけど……
 そういう意味ではこっちもそんなかわらんよなぁ?
 そんな、位置も変わらんし……)
サクラ「ハァッ……んっ……」クチュクチュ
179:
サクラ(あれ? シンジさん、もう用足したんやろか
 便器に座って、黄昏とる)
シンジ『……』スッ
サクラ(あ……始めるんや)
シンジ『っ……』
サクラ(ふぇ……)
シンジ『……』ビンビン
サクラ(……ひえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……)
180:
シンジ『……』スッ
サクラ(え、え? さっきの、中学生ってあんなもんなんやって、思ったのに……
 全然、別人やん!?
 シンジさんのシンジさん全然別人やん!)
181:
シンジ『っ……ふぅ、ふぅ……』スッスッスッ……
サクラ(そないに擦って……痛ないんですか?)
シンジ『はぁ、はぁ……』
サクラ(……シンジさんのこんな顔……初めて見た……
 目ぇ瞑って、切なそうにしとる顔……
 なんか、やっぱりシンジさんは可愛ええなぁ)
182:
サクラ「んっ……ふぅっ……」クチュックチュッ
サクラ(……でも、持っとる獲物は、ホンモノやなぁ……)
シンジ『っ!』ビュルルゥッ
サクラ(あ)
シンジ『ふー……ふー……』ビュルビュル……
サクラ(でてもーた……ちょっと、早いんとちゃいます?)
サクラ(て……)
183:
シンジ『……』スッスッスッ……
サクラ(ちょ……)
シンジ『……』スッスッスッ……
サクラ(二回戦!?
 タフ、やなぁ……シンジさん……)
184:
数分後
シンジ『ハァハァ』
サクラ「はぅんっ……! んっ……」クチュクチュ
サクラ(凄い、なぁ……あんな大きいので、一回どころやなく二回も相手してもらえるんや)
シンジ『ハァハ……っ』ビュ、ビュル
サクラ(あ、出た……量少ないな)
シンジ『……』フキフキ
185:
サクラ(……シンジさんトイレから出てくる、
 一応、向こうからは見えないけど……流石に恥ずかしいし、
 それに今日はもう結構楽しんだし……コレくらいにしとこかな)
プチッ
カツカツカツ
サクラ「はぁ……」
サクラ(最低や 私って)
186:
サクラ(二日おきに、私のこの行為のタイミングは訪れる)
翌日夜
アスカ「バカシンジ! 訓練終わったから遊びに来てやったわよ!」
マリ「もー、姫ってば急ぎすぎー」タッタッタ
アスカ「昨日のリベンジよ! シンジ、今日は完封してやるんだからね!」
シンジ「あはは、お手柔らかに……」
サクラ(訓練の終わった日は、夜からシンジさんの部屋に皆で入りびたり)
187:
翌日夜
サクラ「明日も訓練ですか?」
マリ「そうだよっ、最近忙しいにゃー」
アスカ「早く部屋戻るわよ。明日も早いんだから」
シンジ「あ、じゃあ、皆おやすみ」
サクラ(そして、シンジさんからは見えず、こちらから見えるこの場所で
 私の秘め事は再開する)
188:
サクラ「んっ……くぅっ!……」クチュクチュ
サクラ(ホンマに気持ちええことって、癖になるんやなぁ)
サクラ(シンジさんのオナニー見ながら、私もオナニーする……
 変態や……私……私、ホンマに変態になってしもた……)
189:
翌々日 碇シンジ隔離室
サクラ(……あれ?)
シンジ「〜♪ 〜♪」
サクラ(……鼻歌歌っとらんと、そろそろ始めてもええんですよ?)
シンジ「〜♪」
サクラ(……)
シンジ「〜♪」
サクラ(まさか……)
サクラ(今日は、そんなつもりやないってことですか?)
190:
サクラ(そ、そんな……こっちはもう、その気になってしもてるのに……)クチュ
サクラ(シンジさんがそこにいてるんやったら、
 見られてるっぽくて、なんかイヤやわ)
サクラ(……まぁ、どうせ、誰にも見えんようにすればええのやし……)
ヴン
サクラ(これで、どちらからも見えへん聞こえへん)
サクラ(心置きなく……できる)
……
191:
サクラ「はぁ、はぁ……ん、ふぁ……」クッチュクッチュ
サクラ(この間まで入り口擦る事しか考えてへんかったのに……
 シンジさんのアレ見てから……指入れることしか考えてへん……)
192:
サクラ「んく、くぅ……」ヌッチュヌッチュ……
サクラ(もちっと、奥……あ、でも……んー
 んああ、もう、一人遊び覚える前に、遊んどくべきやったな……
 二十歳超えて経験ないって、めんどくさい思われるんやろか……
 遊ぶ……か……)
193:
ゴンッ
サクラ(ア カ ン)
サクラ(思い出してもーた)
194:
*****
サクラ(こんなん……久しぶりや……
 あれ、でも、そん時は私、何で欲情したんやったっけ?)
*****
サクラ(……『そん時』ってシンジさんのサルベージが決定したときやないか……)
サクラ(いまや憎まれものやけど、私にとってはシンジさんはヒーローなんや
 せや、その人のお世話係やるっちゅう話になって……
 もう、色々妄想してしもたんや……)
195:
サクラ「ハァッ……ハァッ……」ヌッチュヌッチュヌッチュ
サクラ(遊ぶなんて考えられへん……だって、だって……)
サクラ「んっ……!」ヌッチュヌッチュ
サクラ(うちは……シンジさんに抱いてもらいたいんやもん……)
サクラ「っくぅ!……い、く…っ」ビクビクビク
シンジ『〜♪』
サクラ「!!!???」
196:
サクラ(へ?   何で?)
サクラ(なんで、シンジさんが見えとるん?)
サクラ(そ、そんな、ウチ……音声も映像も遮断したはず……)
サクラ(……)
サクラ(見 ら れ て も う た ?)
197:
サクラ「あ……っ」ビクビク
サクラ(な、なんやこれ……)
サクラ「また……イッちゃう……」
サクラ(めっちゃ、気持ちええ……)
サクラ「ッ!」ビク、プシュァッ
ポタポタ……
198:
……
サクラ「はぁ……はぁ……」グッタリ
サクラ(……なんや、さっき。途中でまちごうてボタン押しとったんや……
 しかも、向こうからはこっちが見えてない設定のボタンやった……
 見られては、ない 問題ない)
199:
サクラ(問題はウチや……)
サクラ(なんで、見られてなくてがっかりしとんねん……)
201:
これは良いssを見つけた
前半のssも面白かったがエロパートも素晴らしい
202:
シンジさんのシンジさんww
213:
翌日 夜
サクラ「○○さんから予備の調理器具貰ってきましたよー!」
マリ「お!」
アスカ「待ってました!」
シンジ「わぁ、ありがとう!」
サクラ「いえいえ、シンジさんのハンバーグのレシピと引き換えですから、
 ○○さん喜んでましたよー♪」
シンジ「そんなたいしたものじゃないよ」テレテレ
214:
マリ「わんこ君のお料理は凄く美味しいよ。一緒に食べた私が保証するにゃー」
アスカ「そうね、まぁそこだけは認めてあげなくもないわ」
シンジ「そこだけって……まぁ、今できる事って言えばこれくらいか……」
サクラ「あと、色々隔離室から直接物資いただけるみたいなんで、
 あのパネルで操作するそうです」
シンジ「あ、何のパネルだろうって思ったら、そういう機能もあったんだ」
ピッピッピ
シンジ「あ、お肉在庫無いみたい」
マリ アスカ(ガーン!)
215:
サクラ「ただし、シンジさんに与えられた権限は食料品と日用品だけです」
シンジ「わかってるよ。慎ましく、暮らさせてもらってるだけでも……」
マリ「ほしいものがあるときは私たちにおねだりするといいんにゃよ」
シンジ「で、でもそれだとまるで……」
アスカ「そうねぇ。まるでアンタはヒモのような男ね」
シンジ「うぅ……」
サクラ「主夫って言い方はできひんねやろか」ヒソヒソ
マリ「素直じゃないもんにゃー」ヒソヒソ
アスカ「聞こえてるっつーの!!!」
216:
サクラ(そうやってん)
サクラ(アスカさん……シンジさんのこと好きやってんな
 最近自分の性欲に忠実になりすぎて、すっかり忘れとった)
217:
サクラ(……でも)
218:
夜 碇シンジ隔離室
シンジ「♪」
サクラ(シンジさんの鼻歌のレパートリーが増えとる……
 マリさんに曲教わっとんのかな。懐メロばっかりや)
シンジ「♪〜」
サクラ(椅子でクルクルまわっとる……
 はぁ……なにこの人、天使?)
サクラ(それに比べて、私は……)
サクラ「んっ……」クチュ
219:
サクラ(……一回味を占めると、堕ちるのなんて一瞬やった)
サクラ(見られているのに、見られていないという安心感が
 その後の行為を増徴させた)
サクラ「シンジさん……んくっ……あぁ……」ヌッチュヌッチュ
サクラ(シンジさん……鼻歌ばっかり歌うっとらんと、見てくださいよ)
シンジ「♪……」
サクラ(ほら、ウチ……もぉこんなになってしまってますよ?)クパァ……
シンジ「……♪」
サクラ(あ、ちょっと目線合った……)ピクッ
220:
サクラ「っ……ハァ、ハァ」ヌチュヌチュヌチュ
サクラ(頂戴……シンジさんの視線、もっと、頂戴……)
サクラ「んっ……ふっ……ぅぁっ……」ヌチィッ
サクラ(中の、上のほう……気持ちええ)
サクラ「フッぅ……んっ……んんぅっ!」ヌチィッヌチィッ
サクラ(あ、この感覚……アカン、アカンやつや……)ビクビク
221:
サクラ「あっ、あっ……」ヌチッヌチッヌチッヌチッ
サクラ(出る……出てまう……)
サクラ「あっあっあっ……――――――っ!」
プシュッゥゥ……
ポタポタ……
222:
サクラ「――――――っ、ぁ……」ビクン、ビクン
サクラ「――――……ふ、ぅぁ…… はぁ、はぁ、はぁ……」グッタリ
サクラ(やばいなぁ……行為がエスカレートする度に……
 気持ちええのも、凄くなってってる……)
サクラ(いつか、シンジさんにホンマに見てもらえるときが来るんやろうか……)
ポタポタ
ポタポタ
ポタ…… 
223:
アスカ マリ 訓練の日 朝 サクラの部屋
サクラ「んぁ……ふにゃ……」
サクラ「……らめれすよぉシンジさん……そんなところ……」
サクラ「……そこは……らめぇ」
サクラ「……入り口に……緑の甲羅投げちゃダメですってばぁ……」
224:
スミレ「……アンタ、まだ寝てて良かったのかい?」
サクラ「……ふぇ?」
サクラ「朝、や」
サクラ「……て……11時!?!?!?」
サクラ「朝やないやん!!! ひ、昼やん!!!」
スミレ「ーったくまたアンタはうっさいねぇ。早くお世話係してきな」
サクラ「スミレさん起こしてくれてアリガトー」
スミレ「んー、朝も起こしたんだけどねー」
サクラ「ギャース! ごめんなさいぃぃぃ!!」
225:
サクラ(私の阿呆! ばかぁ!
 オナニー気持ちよくてやりすぎて寝不足て……
 もう……ホンマにただの変態やん!!
 アカン、マジで泣けてきた)
サクラ「うぇ、グスッ……」
サクラ(落ち着け……さっさと着替えて顔を洗おう)
モゾモゾモゾ
タッタッタ
バシャバシャ
クルッ
サクラ「なっ!?」
226:
サクラ(スパッツ履き忘れとった!! 危ない危ない……)
サクラ(危ない……?)
227:
昼ごろ 碇シンジ隔離室
サクラ『あのぉ……お邪魔します』
シンジ「あっ、いらっしゃい。サクラちゃん」
サクラ『あのぉ……えっと、ごめんなさいシンジさん。遅れてしもて』
シンジ「ん?」
サクラ『え?』
シンジ「昨日から、料理してもいいって言われてたから、全然大丈夫だけど」
サクラ『あ』
228:
サクラ『そ、そういやそうでしたねっ!
 あ、でも、遅刻は遅刻なんで、お仕事的にはすみませんでした』ペコリ
シンジ「い、いいよ。それより、朝は来なかったから用意しなかったけど
 お昼今から作るし、サクラちゃんの分も作っていいかな?」
サクラ『えぇっ!? ホンマに!?』
シンジ「うん。それに、わざわざ持ってきてもらうよりは、
 ココで食材だけ受けとって調理した方がサクラちゃんも楽だろうしね」
サクラ『気遣いも嬉しいですけど、
 シンジさんの手料理食べられるなんて夢のようですよ!』
229:
シンジ「そ、そんなに良いものでもないよ」
サクラ『ハンバーグの時からずっと気になっとったんです。
 あー、きっと美味しいんやろうなぁ。って』
シンジ「それなら言ってくれれば僕も、調理器具の件を早くにお願いしたのに」クスクス
サクラ『今食べられればそれで幸せですっ♪
 アスカさんから腕前聞いてて、羨ましいなぁって思ってたんですよー』
230:
ガシャン
シンジ「じゃあ、今から作るから適当に待っててね」
サクラ「はーい」
シンジ「……?」
サクラ「ど、どうかしました?」
シンジ「いや、なんでもない、と思うよ……?」
サクラ「……」ドキドキ
231:
シンジ「えっとぉ……野菜、調味料、片栗粉、凍らせた豆腐……」ピッピッピ
ピッ
……ガコン ウィーン ガコン
シンジ「……」プルプル
サクラ「ど、どないしたんですか?」
シンジ「……この技術に僕は感動してるんだよ
 保冷庫から食材が直通で運ばれてくるなんて、
 冷蔵庫を開けたり詰め込みに四苦八苦しなくて良いだなんて」
サクラ「は、はぁ……」
サクラ(主夫の顔や 完全に、家事を命とする男の顔や)
232:
……
シンジ「はい、できたよ」
サクラ「おー、酢豚やー! おいしそー!」
サクラ「あれ、でも、こないだ○○さん、お肉切らしちゃったって」
シンジ「そこは工夫したんだ。 食べてみてよ」
サクラ「ほな! いただきます!」
パクッ
サクラ「モグモグ 不思議な食感ですね、でもめっちゃ美味いです!」
シンジ「凍らせた豆腐を使うと若干肉の食感に似るんだよ。
 前にテレビでやってた」モグモグ
233:
サクラ「シンジさん……」モグモグ
シンジ「ん?」
サクラ「アスカさんや艦長が羨ましいです。味だけやない、
 こんなに勉強熱心に料理してくれる人が居てくれたはったやなんて……」
シンジ「あはは、趣味みたいなものだったから、楽しかったしね」
サクラ「ええなぁ、こんなご飯やったらウチ毎日食べに来ちゃいますよ」
シンジ「うん、それなんだけどね。
 これからは、言ってくれれば何でも作るからさ、遠慮なく言ってよ」
サクラ「え? でもそんな」
234:
シンジ「いいんだ。ここにいて何もしないってのもちょっと気が引けるし
 エヴァに乗らなくても、僕には料理があるんだなって思ったら
 なんか、できる事はしたいな、って」
サクラ「シンジさん……」キュン
シンジ「こう思えるようになったのもサクラちゃんのおかげだよ」
サクラ「へっ?」
235:
シンジ「調理器具を借りてきてくれたし
 ここに居ても良いって事を教えてくれた。
 凄く、感謝してる。 ありがとう」
サクラ「……い、いやですよーシンジさん!
 ど、どういたしまして?」
シンジ「あははっ 冷めないうちに食べようか」
サクラ「はっ、ホンマですよ! こんな美味しいご飯冷めるのももったいない!」
236:
……
サクラ(うちは最低や)
サクラ(ああいう風に、シンジさんが思ってくれてはるのに
 その、恩人である私ときたら……
 ああ、ホンマにごめんなさい)
サクラ「……」モジモジ
237:
サクラ(ご飯の美味しさに我を忘れていたけど、
 ちょっとして冷静になって思い出した
 今、向かい合って座りながらゲームやっとる体勢で、思い出してもた)
サクラ(シンジさん、私スパッツ履かないどころか……
 パンツまで履かずに、ここに居てるんです……)
238:
シンジ「あ、その辺只さん置いてあるから気をつけて」
サクラ「……あ、はい! 」
シンジ「カバーするよ」
サクラ「お願いします」
サクラ(血なまぐさいゲームやなぁ……
 しかしシンジさんが集中してるおかげで、
 ウチはもうちょっとだけ、この状況は楽しむ事ができます)
シンジ「こんなところお弁当いっぱい置いてるよ……なんだよこれ」
サクラ(……)スッ
サクラ「……芋に座薬注入しときます」
239:
サクラ(ホンマ、集中してるなぁ……)ドキドキ
サクラ(シンジさん、今、私……
 多分少し身をかがめれば見えるほど脚開いてるんですよ?)
サクラ「んっ……っ」フルッ
シンジ「どうしたの?」
サクラ「いえ、気持ちええな、って……」
シンジ「そ、そう? まぁ、倒したときは痛快だよね」
サクラ(シンジさんてば、そういう意味とちゃいますのに……)ドキドキ
240:
……
サクラ「アカンですわ。負けちゃいました」
シンジ「あはは、ドンマイドンマイ」
サクラ(負けちゃいましたけど……)
サクラ(ウチは、けっこう満足です)トクン……
241:
シンジ「? サクラちゃん?」
サクラ「な、なんです?」
シンジ「顔赤いよ、もしかして熱があるんじゃ」
サクラ「そ、そうでもないと思うんですけど」
サクラ(あー、そら赤いわ。 下のほうも結構大変な事になっとるし……)
242:
シンジ「ん」ピトッ
サクラ「っっ!」
サクラ(シンジさんの、手 冷たい。気持ちええ
 だんだんうちに体温が移ってく……あー、なんやこれ。
 気持ちがふわふわしてきよる……)
シンジ「ちょっと熱があるみたいだよ?」
サクラ「そ、そうですか?」
シンジ「ゲーム中も結構上の空だったし、もしかして無理してない?」
サクラ『それは、ホンマはシンジさんのせいです』ボソッ
243:
シンジ「? ごめん、聞こえなかった」
サクラ「な、何でもあらしまへん!」
シンジ「休まなくて大丈夫?」
サクラ「だ、大丈夫です。あ、でも、汗かいてしもたんでちょっと着替えますね」
シンジ「うん、それが良いよ。
 どうする? お泊り用の服着る?」
サクラ「いや、今は部屋の……」ヴーーーーーヴーーーー
サクラ「わ、メールや……」スッ サッサッサ
244:
サクラ「……」
シンジ「?」
245:
サクラ「……し、しんじひゃん」
シンジ「……?」
サクラ「、ウォッホン。シンジさん、お泊り用の着るので、
 ちょっと個室のほう行っててもらえます?」
シンジ「うん、わかったよ」
サクラ「……」
ヴン
……
246:
サクラ「シンジさん、もうええですよ」
シンジ「はいはい……って、//////」
サクラ「ちょっと、変ですやろか。
 でもヴンダー内って暑いし、これくらいでも……」
シンジ「でも、いつも着てるものを着てないとびっくりするよ」
サクラ「そうですか? シャツ脱いでワンピース変えただけですのに……」シュン
シンジ「いや、可愛いとは思うよ」
サクラ「エヘヘ♪ 模範解答ですっ」
247:
サクラ(内心、めっちゃどきどきしとるのが自分でもわかる
 肩口丸見えで、ワンピの下は相変わらず履いてない。
 そんな格好で人前、しかも男性の前だなんて完全な非日常。
 今の自分では、興奮しないほうがおかしい)
248:
シンジ「でも、顔赤いのはそのままだね」
サクラ「えっとな、シンジさん。私って体温高いんですよ。
 だから空調効きすぎてあったまりすぎるとこうなるんです」
シンジ「そうなんだ。確かに今日はちょっと暑いかもね」
249:
サクラ「せや、なんなら確かめてみます?」
シンジ「え?」
サクラ「サクラちゃんという湯たんぽを、です」ギュッ
シンジ「わっ、えっ!?」
サクラ「ほら、ぽかぽかしませんか?」スリスリ
シンジ「っ……す、するけど……」
サクラ「んっ」
250:
サクラ(……成人女性が、中学生に薄着で抱きついとる……
 この絵、完全に犯罪やろ
 でも、やめられへんのや。
 このうろたえるシンジさんの顔、可愛くて、もっと見たいし)
シンジ「サクラちゃんっ」ドギマギ
サクラ(それに、今ゼロ距離……
 シンジさんの呼吸も、鼓動も、今はウチだけのもの)
251:
サクラ「シンジさん……ドキドキしとる」
シンジ「そ、そりゃ、当たり前だよ」
サクラ「わかります? ウチのほうかて、ドキドキしとるんですよ」
サクラ(こうしてくっついてると、ウチも、シンジさんのモノみたい
 いっそ、このまま……)
252:
サクラ「……シンジさん……」
シンジ「さ、サクラちゃん。ダメだよ!」
サクラ「アカンのですわ……
 さっきメール見てから、もう私の理性とんじゃいましてん」
シンジ「? メール」
253:
サクラ「今日、アスカさん達帰ってきませんよ。
 最終確認とかで深夜までかかるそうです」
シンジ「そう、なんだ」
サクラ「……だから、シンジさんと二人きりなのもこれで最後かもしれません」
シンジ「でも、別にいつでも……」
サクラ「アカンのです。二人きりやないと……アカンのです」ギュッ
254:
サクラ「……シンジさん……」
シンジ「さ、サクラちゃ……んっ」
チュッ
シンジ「……」
サクラ「……」
255:
サクラ「好きです。私、シンジさんの事が、好きなんです」
256:
シンジ「……」
サクラ「……」
サクラ(これで、ええ。これでええのや)
257:
サクラ(なんか、呼吸でわかる
 それと、私の心も冷めてきてるのが分かる
 悲しいけれど、これで、ええのや)
258:
シンジ「……ごめん、サクラちゃん……」
259:
翌日
アスカ「おはよー、バカシンジ」
マリ「疲れたにゃー! わんこ湯たんぽゲットだにゃー!」ガバッチョ!
シンジ「わぁっ! ふ、二人とも……訓練終わったにしては元気そう」
アスカ マリ「……」クタッ
シンジ「じゃなかったね。うん」
アスカ「あんたのアホ面見たら気が抜けたのよ」
マリ「ちょっと遊んでから寝ようと思ったけど、ごめん。もう無理」
サクラ「はいはい、お二人さん。 パンパン
 オネンネするならシンジさんの膝やのうて、こっち、お布団」ポンポン
マリ「さっちんゆたんぽぉー」
サクラ「私も枕やありません」
マリ「ふにゃー」
260:
……
マリ アスカ「スゥ……スゥ……」
シンジ「……相当疲れてたんだね」
サクラ「ホンマですね……」
シンジ「……」
サクラ「……」
261:
サクラ「あの、ですね。シンジさん」
シンジ「な、なにかな?」
サクラ「私、今日からちょっと研修がありましてん。
 数日ヴンダーを出る事になりました」
シンジ「え? そ、そうなんだ。寂しくなるなぁ……」
262:
サクラ「……で、なんですけど、
 まぁ数日の間に、私のほうも気持ちの整理つけますので」
シンジ「……そう」
サクラ「次に合うときは、ちゃんとトウジの妹に、なっとると思います
 なってれば、ええんですけど……」
シンジ「うん。分かった」
263:
サクラ「じゃ、早ですけど、今から行ってきます」
シンジ「今から?」
サクラ「そうです。
 シンジさんはそちらのお二人の面倒見つつ見られつで頑張ってください」
264:
サクラ(医官としての私の仕事
 シンジさんのお世話係。これが当面の仕事やった。
 ただし、最近になってアスカさんもマリさんも居るようになったし
 何よりシンジさんが自分から料理するようになった。
 私がいつもずっとついている必要がなくなったわけや
 せやから今回の研修に私も組み込まれる事となり、)
265:
夜 サクラ研修用部屋
サクラ「はぁぁぁぁぁあ……」グッタリ
サクラ(そして今に至る)
266:
スミレ「どうしたぁ? サクラー。元気ないぞ」
サクラ「ああ、スミレさん……わざわざこないなところまで」
スミレ「隣の艦を『こないな』呼ばわりか? 偉くなったなお前」
サクラ「そういう意味とちゃいます!」
スミレ「お前面白いね」
サクラ「はぁ、弄ばんといてくださいよ」
スミレ「ていうかねぇ、あたしゃアンタに忠告しに来たんだよ」
サクラ「忠告、ですか?」
スミレ「ん、三つほどね」
267:
スミレ「……アンタ、碇シンジのこと好きなんだって?」
サクラ「っ! ……それの! 何が悪いんですか!?」キッ!
268:
スミレ「……」
サクラ「……」
スミレ「……悪かった。一つ目の忠告はナシだ。
 その顔見たら言いたい事全部分かった
 でもこっちの忠告も分かるだろ? せいぜいうまくやんな」
サクラ「……ありがとうございます」
269:
スミレ「んじゃ、二つ目。
 今のままじゃアンタ、アスカとマリに負けちまうけど
 それで良いのかい?」
サクラ「……もう、私は負けてしもてます」
スミレ「あ、そうだったのかい。
 ……度胸は一人前だね。良く頑張ったじゃないか」ポンポン
サクラ「スミレさぁん……」ギュ
スミレ「おっと、私の胸は小娘泣かせるほど広くないよ」
サクラ「バインバインですやん」グリグリ
スミレ「男泣かせるのに精一杯ってことさ。分かったら離れな」
サクラ「ちぇー」
270:
スミレ「三つ目だ。大本命」
サクラ「……」
スミレ「アンタのこと狙ってる男が大勢居るよ。
 碇シンジのことなんて忘れていい男見つけたらどうだい?」
サクラ「え……」
271:
スミレ「自覚ないみたいだけど、アンタメチャクチャもててるんだ。
 研修中に男のアドレスはたくさん抑えておきなー」
サクラ「そういうの、ウチ良く分かりません」
スミレ「ーったく、ミドリを見習いな。
 あいつもう既にこの艦のいい男には目付けてるみたいだぞ」
サクラ「流石やな、ミドリちゃん……」
スミレ「純情も良いけど、
 処女こじらすのは童貞こじらすより大変らしいから気をつけな」
272:
サクラ「ほかの『オトコ』、か」
サクラ(ふと、口にした言葉。
 今まで口にしたことのない意味での、『オトコ』という言葉
 もちろん真っ先に思い浮かぶのはシンジさんや。
 当然やな。14年……想ってきたんやもんな)
サクラ(忘れた方がええのかな?)
273:
翌日 昼
サクラ「なぁなぁ、ヒデキ君」
ヒデキ「ん? どうかした?」
サクラ「お昼一緒せえへん? ミドリちゃん忙しい見たいやし、ウチ一人なんよ」
ヒデキ「え、いいの? じゃ、ご一緒させてもらおうかな」
274:
サクラ(ヴンダーのオペレーターの一人 ヒデキ君
 妥当なところでちょっと声をかけてみたけれど、
 まぁ、そこそこに面白い人や。
 結構話せるし、そういえば年もそう離れてへんし……)
サクラ(話しているうちに、
 
 多分普通に暮らしてればこういう人と付き合うてるんやろな
 って気に、なってきた)
275:
ヒデキ「んじゃ、午後も頑張ろうな」
サクラ「そやね。せやまた」
サクラ(で、向こうで男の子達につかまってイジられとる
 彼が弄られキャラ、というよりは、こっちをチラチラ見てる辺り……)
*****
スミレ「自覚ないみたいだけど、アンタメチャクチャもててるんだ」
*****
サクラ(そういうこと、なんかなぁ?)
276:
数日後 夜
サクラ(し か し
 なんとまぁびっくりする事に、
 この数日間
 トキメキもクソもあらへんかった!!)ツカツカツカツカ
サクラ(おそらく、私は当分、シンジさんの呪縛から逃れられへんのやと思う)ツカツカ
277:
サクラ(……上等やで、シンジさん)ツカツカ
サクラ(いや、シンジさんが悪いわけやありませんけど)
サクラ(それならそうと、大人は大人の汚いやり方で、
 シンジさんをモノにして見せます。
 私には、やっぱりシンジさんしか考えられへんのです)ツカツカ
サクラ(落として見せます……)ダッ!
278:
碇シンジ隔離室前
タン……
サクラ(来てもうた……)
279:
サクラ(研修終わってからすぐシャワー浴びて、考えられる準備は全てした)
サクラ(勝負下着 ちょっと良い香水 色々準備 そして、ゴム)
サクラ(…………)
280:
サクラ(…………)
サクラ(…………)
サクラ(…………)
サクラ(…………)
サクラ(…………)
サクラ(…………)
ガシャ
281:
サクラ「シンジさ……」
サクラ(あれ……? 両側から音声も映像も遮断されとる)
サクラ(ズルイけど……今シンジさんが何しとるのか、見さしてもらいましょ……)
サクラ(……なんやろ、冷や汗が……)
サクラ(でも、このままやと、私アカン……
 やっぱり、どんだけズルイ手を使ってでも、
 どんだけ最低な手を使ってでも
 シンジさんが、ええのや)
サクラ「シンジさんやないと、アカンのです……」
283:
アスカ『バカシンジ! もっと……もっと、奥……』ヌッチュヌッチュ
マリ『姫、気持ち良い?』ハァハァ
アスカ『んっ、いち、いち……聞くな……んもう……』ハァハァ
シンジ『あ、アスカ、イクよ!』ハァハァ
マリ『わんこ君、ほったらかしのにゃんこちゃんに施しはないのかにゃ?』ドキドキ
284:
シンジ『わ、分かったよ、マリ。口開けて』ハァハァ
マリ『……ちょーらい♪』
アスカ『んっ! い、イク……っ!』ビクビク
シンジ『っ』ヌポン
ビュルビュル
マリ『んにゃぁ♪』ゾクゾク……
285:
サクラ「……え?」
続く
286:

290:
シンジさんのシンジくんがシンジさんになってる
300:
*****
碇シンジと鈴原サクラの和解後 から 碇シンジとアスカの和解の間
碇シンジ隔離室 碇シンジ側
マリ「わんこ君、暇だにゃー」
シンジ「……まぁ、隔離室だし。楽しかったら、意味ないんじゃないかな?」
マリ「まぁ、艦長はそのつもりかもしれないけど」
301:
シンジ「艦長……ミサトさん」
マリ「……わんこ君はさ、艦長と姫と一緒に暮らしてたんだよね?」
シンジ「うん」
マリ「……艦長って、いつもあんなカンジ?」
シンジ「違うよ。ミサトさんは、もっと明るくて……マリに似てる空気の人かな」
マリ「げっ……なんか、ヤダ」
シンジ「えっ」
302:
マリ「わんこ君の知ってる艦長はそうかもしれないけど、
 今の艦長しか知らない私にとっては、あの人は、キライ」
シンジ「……そう、かな」
マリ「なんか、生きてる感じがしないんだよね」
シンジ「……」
マリ「何かを諦めちゃってるような……我慢し続けてるような
 いつも眉間にしわ寄せて、感じ悪いんだよ」
シンジ「ご、ごめん。マリさん」
303:
マリ「んにゃ?」
シンジ「ミサトさんのこと、あまり悪く言わないで」シュン
マリ「……ふーん」
304:
マリ「……ちょっとだけ、艦長の事好きになったよ」
シンジ「?」
マリ「わんこ君が好きな人なんだったらきっと私も好きだもん」
シンジ「そ、そうかな?」
マリ「そうだよ! だって私姫のこと超大好きだし!」
シンジ「アスカのこと、だよね? で、でも、僕はアスカの事……」
マリ「好きじゃないのかにゃ?」
305:
シンジ「す、好きだよ。でも、僕は、アスカを……」
マリ「……アレは事故だった。姫も分かってるよ」ポンポン
シンジ「……でも、僕がしっかりしていれば、もしかしたら……あんな傷は……」
マリ「ぬふふ、あー、くふふふふふ」
306:
シンジ「え? 今、結構真面目な話……」
マリ「んにゃー、なんでもないよ」
マリ「それより、退屈だにゃー」
マリ「ねぇ、わんこ君」
シンジ「な、なんだよ」
マリ「……キス、しよっか?」
307:
シンジ「////// な、何言って……」
マリ「オトコと、オンナが、密室に居るんだよ?
 それにね、ココは誰も近寄りたがらないし、
 さっちんだってご飯の時間まで来ない……」
シンジ「……え」
マリ「キスだけで済むと思った? 残念! マリちゃんは本気でした!」ガバッ
ドサッ
308:
シンジ「わっ……こ、こういうのは、よくないと、思う……」
マリ「……ゴウモンだと思ってくれればそれでもイイよ」
シンジ「んっ」
チュッ
レロッ
ヌチュル
シンジ「ん……」トロン
309:
マリ「プハ…………わんこ君」ツッ
シンジ「あ、ま、マリさん……そこ、は……」
マリ「なんだかんだ言って、こっちのほうはもう限界なんじゃないの?」
シンジ「だ、だって、マリさんが、胸を押し付けてくるから」
マリ「……興奮してくれた?」
シンジ「……するよ……凄く」
310:
マリ「素直で可愛いにゃー
 ……どれ」ポフン
シンジ「んっ//////」
マリ「やっぱり、気になってるんだ?」
シンジ「//////」ビンビン
マリ「わっ……お腹押し上げてきちゃうんだもんなぁ!」サスリ
311:
マリ「……すごい、わんこ君の、硬い……」
シンジ「……っ」
マリ「……ね、ねぇ、わんこ君」
マリ「……シて、あげよっか……」
312:
シンジ「ま、マリさん!」
マリ「そうだね、『あげよっか』じゃダメだよねー
 じゃ、無理やりさせてもらうよ」
313:
グイッ
ボロン
マリ「わ……凄い……反り返ってて…おっきい」
シンジ「う……恥ずかしいから、あんまり見ないで……」
マリ「いいよ、わんこ君。その一線諦めたカンジ。
 ちょっと責めてるカンジが出てきて、興奮してきた……」
314:
マリ(えっと)
マリ「こう、かな? んぐ」パクッ
シンジ「!? なっ!」
マリ「……」モゴモゴ
シンジ「そんな……こんなこと……やめないと、だめだよ……」
マリ「……」モゴモゴ
315:
マリ「ぷぁっ……そういうこと、言ってる余裕ないでしょ」
シンジ「え、あ」
マリ「大丈夫。わんこ君は私のオクチで、気持ちよくなってくれればいいから」カポッ
シンジ「あっ、ちょ、ちょっと」
マリ「……」モゴモゴ
シンジ「……っ」
316:
ビュルウ、ビュルルウ
マリ「!?」
シンジ「あ、ご、ごめん」グッ
317:
マリ「……」ガシッ
シンジ「ちょ、ちょっと、マリさん……あっ」
マリ「……ん、」
マリ「……プハ」
シンジ「はぁ、はぁ……」
318:
マリ「……わんこくん……」
シンジ「?」
マリ「見て、わんこ君のせーし」ベロォッ
シンジ「//////」
マリ「……」ゴックン
シンジ「あ……//////」
319:
マリ「……んふふ……へんな味♪」
シンジ「……マリさん」
マリ「……気持ち、よかった?」
シンジ「……すごく」
マリ「それなら、良かったかにゃー……」モジモジ
マリ「ね、もっといっぱい、エッチなことしよう?」
320:
マリ「パンツだけ脱いだよ ほら、見える?」
シンジ「うん」
マリ「……わんこ君、舐めてよ」クパァッ
シンジ「あ、」
マリ「ん、見とれてないで、早くぅ」//////
シンジ「で、でも……これ以上続けられないよ」
マリ「……どしたの? 萎えちゃった?」
シンジ「そんなことないよ。マリさんは魅力的だし……そういう意味ではなくて」
マリ「……」モジモジ
シンジ「だって……だってマリさん、処女なんでしょ?」
321:
マリ「だから、何?」
シンジ「いや、その」
マリ「めんどくさいのはゴメンかにゃ?」
シンジ「そういうんじゃなくて、その」
マリ「気が引けるんなら、別にいいけど……でも」
マリ「今は、気持ちよくしてほしいかにゃ……」
322:
シンジ「……そう、か……じゃあ、うん」
ペロッ
マリ「んっぅっ!……」ゾクゾク
シンジ「……」
マリ「……」
チュッ、ペロペロッ
ニュルッ、クチュ
マリ「ふぁっ……んにゃぁっ……」
323:
チロチロチロチロ
チュゥゥゥッ
マリ「ひゃっ! んぁっっっっ!?」
ビクビク
クプッ
マリ「っ っ  っ」
シンジ「……マリさん?」モソモソ
マリ「……はぁ、はぁ……」
324:
シンジ「……」
マリ「何、今の……凄い……」
マリ「わんこ君、もっかい……もっかいして……」トロン
シンジ「あ、でも、サクラちゃん来ちゃうよ」
マリ「え、でもぉ……」
326:
マリ「……わんこ君……じゃあ、さっちんが来るまで、シャワー室で……」
シンジ「や、やめようよ……」
マリ「だぁーめ。やめない。もう欲しくなっちゃったもん」グイグイ
327:
シャワー室
マリ「ほ、ら 全部、脱いだよ」ドキドキ
シンジ「っ……」
マリ「どう、かにゃ? 感想は」
シンジ「……凄く、綺麗だと思うよ……」
マリ「……欲情してくれたかにゃ?」
シンジ「……」
マリ「下のほうは、素直だにゃぁ……」ツン
328:
シンジ「……マリさん、本当に良いの?」
マリ「……いい。
 わんこ君がいいの」ギュッ
……
329:
マリ「んぁっ……わんこ、くん……気持ち、いいよ……」ハァハァ
シンジ「ん……」ペロペロ
クチュ、ニチュゥア
ヌチュヌチュ ペロペロ
マリ「ひぅっ!……」
330:
チュゥゥッ
マリ「あっ! あっあっあっ……」
シンジ「……吸われるの、好き?」
マリ「う、ん……好き、もっとして……」
チュゥッ
チュゥッ
マリ「や……ぁん……」ビクビク
331:
マリ「……ね、わんこ君。舌入れてみてよ」
シンジ「……?」
マリ「練習、挿れるときの、ね?」
シンジ「……」
ヌッ
マリ「っ!……」
ヌルッ……
332:
マリ「ん……なんか、良くわかんないかも」
ヌリュ……ヌチュヌチュ
マリ「……おっ……あっ……」
ヌチュ…ヌリュリュ
マリ「あっ……いい、それいい……舌で、入り口かき回すの、いい……」
333:
チュッ ニュチュッ……
ヌチュ ニチャァ……
マリ「はゃっ! ふぁぁっ!……ひぅぅっ!!」
ビクビク、
プチュッ……
シンジ「……マリ」
マリ「ひにゃぁ…」クタッ
マリ「はぁ……はぁ……」
……
334:
マリ「……」
シンジ「落ち着いた?」
マリ「……落ち着かない」
シンジ「え」
マリ「わんこ君 寝て」
シンジ「……え、ちょっと、」
マリ「いいから」ドキドキ
シンジ「……」
マリ「お願い」
シンジ「……わかった、よ」
335:
……
マリ「よいっしょ」
シンジ「……本当に、するの?」
マリ「あったりまえ、じゃん……私のチャンス、ここしかないし……
 それに、もうわんこ君じゃなきゃだめだなって思っちゃったもん
 いまさら止めないよ」
クチュ……
336:
マリ「ほら、私のとわんこ君のが擦れてる……
 一回出したのに、わんこ君ってばガチガチ」
シンジ「……そういう知識はあるんだね」
マリ「そうだよー……自称28歳、知識だけは伊達じゃないんだにゃー」
クチュクチュ……
マリ「……っ……」
クチュゥ……
シンジ「……」
マリ「……ふぅ、ふぅ……」
337:
ヌプゥ……
マリ「っ……!」
シンジ「……」
ッ……ップ、ツ……
マリ「イ……」
ツプ……
マリ「……痛ったぁ……」プルプル
338:
シンジ「……動かないで」ナデナデ
マリ「い、いいよ……わんこ君、気持ちよくしてあげるんだから……」
ズッ チュ ズッ チュ
マリ「ひぐ……うぅぅ……」
シンジ「マリさんっ」ギュッ
マリ「……う……」
シンジ「ゆっくりでいいから……ね」ナデナデ
マリ「……うん」
339:
マリ「……ん」ジー
シンジ「ど、どうしたの?」
マリ「……血、出てるにゃーって」ドキドキ
シンジ「そりゃ、そう、だよ」
マリ「痛いもんね。そりゃ血も出るね」ドキドキ
シンジ「……そうだよ」
340:
マリ「……わんこ君、動くよ?」
シンジ「……うん」
ヌチッ
マリ「ん……」
ヌプッ
マリ「ん……? んふ……」
ヌチュ ヌチュッ
341:
マリ「ひぁっ……なに、これ……」
シンジ「マリさん?」
マリ「あっ!」
グリッ ヌチュッ
マリ「あっ……!」ビクビク
342:
シンジ「え……マリさん?」
マリ「はぁ、はぁ……」
シンジ「……もしかして、イッたの?」
マリ「わ、わかんにゃい……でも、多分……そう」ハァハァ
シンジ「……」
マリ「で、でも、力、抜けちゃうにゃぁ……」
シンジ「……あー……」
マリ「わんこ君、上になってよ」
シンジ「……わかったよ」
……
343:
マリ「ん……」
ヌチュルゥッ
マリ「ん、は……」
シンジ「すんなり入るね」
マリ「そりゃ、もうビチョビチョだもん」クイックイッ
シンジ「……」
344:
マリ「……ね、動いてよ、わんこ君」
シンジ「あ、うん」
シンジ(でも……)
345:
ヌチュッ ヌチュッ
マリ「あぁんっ! き、きたぁっ……!」
ヌッチュヌッチュ チュグ ッチュグ
シンジ(自分で動いても、すぐイッちゃう人が)
346:
マリ「あっ、あっ、あっ! すごっ……い……」
パブッ ヌチュッ、ヌッチュ……
タン、タン、タン、タン
シンジ(男のペースで突かれたら、どうなっちゃうんだろう?)
347:
マリ「あっ! いいよ、わんこ君……! すごい、いい!」
タン、タン、タン、タンタン、タン、タン、タン
マリ「い――――――っく……!」ビクンビクン
タン、タン、タン、タン
マリ「……えっ? はぁ、はぁ……ちょ、わんこ君!」ビクンビクン
タン、タン、タン、タン
タン、タン、タン、タン
マリ「やぁぁっ! また、イッちゃう!!」ビクビクン
ヌチュウゥゥゥ
348:
マリ「ぁっ!?……」
マリ(奥、押し上げられてる!?)
グリ、グリグリ
マリ(なに、なにそれ……こんなの、知らないよ!)
マリ「あ……」パクパク
シンジ「そっか、マリはココが気持ちいいんだ?」グリグリ
マリ「っ! あっ!  か、はっ……!」プルプル
349:
シンジ「……返事もできないほど、イイんだね。しばらくこうしていようか」グリグリ
マリ「―――――あっ……あっ!!」ビクビク
シンジ「…………っ」ピタッ
マリ「――――――――っ……――――――っ」ピク、ピク
シンジ「……」ムラ
マリ「……! はぁ、はぁ……っはぁ、はぁ……」
350:
シンジ「……マリさん」
マリ「……はぁ、はぁ……」
シンジ「ごめん」
タン、タン、タン、タン
タン、タン、タン、タン
マリ「や! 今、凄いのイッたばかり! ひゃぁん!」ビクンビクン
351:
シンジ「もう、我慢できないよ、マリさん」
マリ「わんこ君、まって、ごめん……おかしく、なっちゃう……!」
シンジ「……僕はもうおかしくなっちゃったよ。マリさんも、ついておいで」
タン、タン、タン、タン
タン、タン、タン、タン
マリ「っく、ああぁぁぁ! だめ、またクる、またクる!!」
ビクビク プシャアアア……
チョロチョロチョロ……
352:
シンジ「マリさん、マリさん……」
マリ「わんこ君っ……! ああぁぁあ!」
タン、タン、タン、タン
タン、タン、タン、タン
シンジ「イクよ、マリさん」
マリ「んぁぁっ!……はあ、ぁあぁ、ぁあん!」ビクンビクン
353:
シンジ「っく……!」
ヌポォ
マリ「あ、あ……あ、あ……」
ビュルルゥ……ビュ、ビュルルゥ……
マリ「んっ! んんんん!」ビクンビクン
ビュル……
マリ「んっ……!」
354:
シンジ「はぁ、…はぁ…はあ……」
マリ「……はぁ、はぁ……はぁ……」
はぁ
はぁ
はぁ
355:
>>113
ある日 碇シンジ隔離室
サクラ「シーンジさんっ、あっそびに来ましたよー」ガシャン
シンジ「いらっしゃい……って、言わされるようになってから少し経つけど、
 ここってあくまで隔離室だよね」
サクラ「ええんです。どうせここに入る権限持っとって好き好んで入ってくるのは
 私かマリさんくらいですし」
356:
その頃、シャワールーム
マリ「……」グッタリ
マリ「……わんこ君……」トロン
*****
359:
*****
碇シンジとアスカ和解後 から サクラ告白 までの間
碇シンジ隔離室 碇シンジ側
アスカ「……」キョロキョロ
シンジ「……? アスカ?」
アスカ「……今は、私が、一着だったみたいね」
シンジ「そうだよ」
アスカ「……」
シンジ「……」
360:
アスカ「……ん」パッ
シンジ「……?」
アスカ「……ん」パッ
シンジ「……!」
アスカ「……んっ!」
シンジ「ご、ごめん。忘れてた」
361:
ギュッ
アスカ「遅い! もっと早く抱きしめなさい!」
ギュッ
シンジ「っ、アスカぁ、苦しいよ?」ヘラヘラ
アスカ「うっさいバカ。絞めてるのよ!」
ギュウウウゥゥッゥゥ
スリスリ
362:
マリ「……」ヒョイ
マリ「……」サッ
マリ「……かなわない、かにゃぁ……」
*****
363:
*****
サクラ研修中
アスカ「くぉらぁぁ!! バカシンジぃぃぃ!!!」ドタドタドタ ガバッ
シンジ「わぁぁぁぁぁ!?」ズダーン!
アスカ「ばかぁ! ばかばかばかばかばかばかばかばかばかばか!」
シンジ「いててて……ちょ、ちょっとまってよ、何でいきなり」
アスカ「バカでしょ! あんた、ホンットバカでしょ!」ポロポロ
364:
シンジ「え、アスカ!? ど、どうして泣いてるの?」
アスカ「アンタ……なんでコネ眼鏡なんかに……」ポロポロ
シンジ「……あ」
アスカ「はぁ、はぁ……」ポロポロ
シンジ「ごめん……」
365:
アスカ「……グスッ……一応、聞くけど、何に謝ってるつもり?」グシグシ
シンジ「えっと、マリさんと、エッチしちゃって……」
アスカ「……バカね、ホンットバカ」ツネリ
シンジ「あいててててて! 内腿は、内腿は止めて!」
366:
アスカ「……グスッ……コネ眼鏡のことだから、
 どうせいつかは食われてたわよ
 それに、アンタならモテてもしょうがない」
シンジ「……そう、なのかな」
アスカ「そうよ。この私が惚れた男よ?
 世界の誰もが欲しがるに決まってるじゃないの!」ペチペチ
シンジ「えぇぇ」
アスカ「そうなの!!」
367:
シンジ「……」
アスカ「私は、コネ眼鏡とあんたの関係に怒ってるんじゃない
 ……そりゃ、少しは腹も立つけど
 でも、私が一番許せないのは、
 どうして14年ぶりに会ったのに、私を求めてくれないわけ!?」
シンジ「え、いや、だって、それは、色々……」
アスカ「……なによ、言ってみなさいよ!
 アンタ無しじゃダメな体にしてくれたくせに!
 どうして一ヶ月もほっとけるわけ!?
 他の女は抱いておいて!!」ブンブンブン
368:
シンジ「だだだ、だってアスカ……やっぱり怒ってるんじゃないかって思って」
アスカ「今怒ってるわよ!
 何が怖かったのよ、言ってみなさいよ」
シンジ「……それ、だよ」
アスカ「……これ?」
シンジ「……眼帯」
アスカ「……」
シンジ「……酷い傷、なんでしょ?」
アスカ「……」
アスカ「そうね、酷い傷よ」
シンジ「……そう、なんだ」
369:
アスカ「何? 傷が怖くて勃たなかったわけ?」
シンジ「そんなことないよ! 
 ただ、前のように、アスカと話せるか……心配だったんだ」
アスカ「……」
シンジ「……ごめん。もう、なんか、ほんと……」
アスカ「アンタねぇ……」
アスカ「っ……ああ、もう!!」ギュッ
シンジ「っ」
370:
アスカ「こう言わないとアンタは安心できないんでしょうから言うわよ」
アスカ「許してあげる」
アスカ「アンタがヘタレこじらせて私を殺しかけた事も、
 コネ眼鏡に逆レイプされるのを受け入れたのも、
 ニアサードインパクトも、
 この私が、許してあげる」
シンジ「……アスカ……」ギュゥッ
アスカ「だから……シンジ……
 怖がらなくていいから、ね
 私を求めてよ。
 私を、一人にしないでよ……」
シンジ「……うん。もう、一人になんかさせないよ」
371:
アスカ「……フンッ! 隔離室に幽閉されてるあんたが言うと滑稽ね」
シンジ「あ……そうだった
 でも、皆が居座るから全然閉じ込められてる気がしないんだけど……」
アスカ「それもそうね。 居心地の良さは天下一品……
 仕方ないから、これからもずっと私が通ってあげるわ」
シンジ「う、うん。そうしてくれると、凄く嬉しいよ」
372:
アスカ「そうよ、あんたのために来てやるのよ」グイッ
シンジ「んっ」
チュッ
ヌチュルッ チュプ チュパ
373:
アスカ「プハッ……で、ここからは、私がシたいようにスる」
モゾモゾ
ポロン
アスカ「……14年分、取り戻す勢いでヤらせてもらうわよ」
シンジ「あ、アスカ……あ……」
アスカ「サクラが居ない間……アンタ、休み無しだと思いなさい!」
374:
シンジ「っ」ゴクリ
ムクムク
アスカ「え、な、なによ……」
アスカ「……触ってもないのに……なにおったててるのよ……!」//////
シンジ「いや、だって……想像したら……」//////
アスカ「……いいわ、そっちの準備ができてるなら、話が早い」
モゾモゾ
パサッ
アスカ「挿れるわよ……」
375:
シンジ「え、でもアスカ、準備は……」
アスカ「バカね! 私は、アンタのモノなの……」
アスカ「アンタに跨った瞬間に、もう、準備なんて完了してるわよ」
トロォ
シンジ「……そう、みたいだね」
アスカ「……んっ」
376:
クチュ……
ヌ……
アスカ「……あ、あれ」
ズ ズブ……
アスカ「……やだ、ちょっと……」
ググ
アスカ「……痛い……」
377:
シンジ「……?」
アスカ「……濡れてるのに、痛いんだけど……」
シンジ「えっと……アスカ」
アスカ「何よ」
シンジ「14年間、膣内に何も入れなかった?」
アスカ「当たり前……いや、指は、入れたけど……
 私はアンタのモノなんだから、他の誰にも体も心も許してないわよ」
378:
シンジ「……それは、嬉しいけど
 ずっとシてなかった体が、急に前のようにデきるわけじゃないよ」
アスカ「え」
アスカ「そう、なんだ」
シンジ「って、なんかに書いてた……よ?」
アスカ「……ふぅん」
シンジ「……」
379:
アスカ「じゃ、じゃあ……」
モゾモゾ
アスカ「……私じゃ、挿れられないから……アンタが挿れてよ」クパァッ
トロトロ
380:
シンジ「……うん。わかった」
クチュ
アスカ「ん……」
シンジ「アスカ、舌出して」
アスカ「んぁ……」
クチュ、ペロペロ
ヌチュルゥ
シンジ「ん、挿れるよ」
アスカ「ふぁ……うん……」チュッ
381:
ヌチュレロォ……ヌチュ、クチュ
ツプ……ヌプルゥゥ……
シンジ「っ」
アスカ「あっ!」
シンジ「痛い?」
アスカ「ん……ちょっと、でも、続けて……」
シンジ「うん」
ヌ゙ゥゥゥッ……
382:
シンジ「……少し、慣らそうか」
アスカ「んぁ……んん……んぇ?」
グリュン
アスカ「っ……!」
シンジ「広げていくよ」
グリュ ヌ゙リュ
アスカ「や、……その、回すの……禁止ぃっ……!」
シンジ「気持ちよくなかった?」
アスカ「っ、―――気持ちよすぎるのぉっ!」
383:
シンジ「……そう、なんだ」ゴクリ
アスカ「ん、ぁ……普通に、奥まで……挿れてよ」
シンジ「……」ジーッ
アスカ「……な、なによ」
シンジ「いや、なんでも、ないよ」
アスカ「……して、みたいの?」モジモジ
シンジ「……うん」モジモジ
アスカ「……しょ、しょうが、ないわね」ドキドキ
384:
シンジ「じゃ、じゃあ……んっ、と」
グリュ
アスカ「っ……!」
ヌリュン ヌリュン
シンジ「慣れてきたっぽいね」
アスカ「んっ……あっ……
 なら、早く、奥まで入れなさいよ……」
385:
シンジ「……でも、これも気持ちいいんでしょ?」
アスカ「そうだけど!
 あっ! あっ……んぁっ……! ば、か、しんじ……」ピクピク
シンジ「っ はぁ、はぁ、アスカ……」
ヌチュン ヌチュン ヌチュン
アスカ「ゥクッ……きゅ、急に、奥まで……」
386:
ヌチュッヌチュッヌチュッ
シンジ「もう、我慢できないよ、アスカ……」ハァハァ
アスカ「んっ……! まだ、もうちょっと、待って……」
シンジ「……はぁ、はぁ」
タチュンタチュンタチュン……
387:
アスカ「あ、い、イキそ……」プルプル
シンジ「あ、アスカ……ぼく、もう……」ハァハァ
アスカ「や、あだ、抜かないで!」ギュゥッ
シンジ「でも、中に……」
ヌチュンヌチュンヌチュン……
アスカ「―――――なか……」
388:
シンジ「はぁはぁ……」
ヌチュンヌチュンヌチュン……
アスカ「っ――――――中でも良い、から……最後まで……!」
シンジ「っ!」
ヌチュゥッ!
ググッ!
389:
アスカ「――――――っ!!!」ビクビクビクビク
シンジ「っっっぁ……!」ビクビクン
ビュルルル……ドクン、ドクン
アスカ「突いて…… 出しながらで良いから、突いて」
シンジ「っ」
ヌチュン ヌチュン
ドクンドクン
390:
アスカ「あぁぁっ! あああああぁぁっ!」
ヌチュゥゥ
グリグリ
アスカ「ひぃっ……! い、ック……!!」
ビクビクビク
プショアァァァァアアァ……
シンジ「あぁぁ、アスカ……あすかぁ……」ギュゥッ
アスカ「――――――っ 」ギュゥッ プルプルプル
ビクン
ビクン
ドクン……
……
*****
391:
*****
サクラ研修中 碇シンジ隔離室
マリ「……」ヒョコッ
シンジ「……?」
マリ「……」
シンジ「……えっと?」
マリ「オホン」
マリ「……な、何やってんのよ?」サグリサグリ
392:
シンジ「え? マリさん?」
マリ「ボーっとしてないで、アンタもっと気張って生きなさいよ!」サグリサグリ
シンジ「そんな、アスカみたいなこと……」
マリ「うッさいわね! 口答えすんな!」ペチペチ
シンジ「な、なんだよ。マリさんってば、アスカの真似?」
393:
マリ「…………」
シンジ「どうしたの?」
マリ「……」
シンジ「……」
マリ「……」
394:
マリ「わんこ君」
マリ「私ね、『姫』になりたい」
シンジ「……アスカに?」
マリ「うん」
シンジ「……アスカみたいに?」
マリ「ううん」
395:
マリ「……アスカになりたい」
シンジ「……えっと?」
マリ「……わんこ君と、一緒に居たい」
シンジ「一緒に居るじゃないか」
マリ「そういうんじゃなくて……」モジモジ
マリ「んと……」モジモジ
マリ「わんこ君と、ああいう関係に……なりたい……です」
シンジ「……あ、ああ……」
396:
マリ「…………そうだ、わんこ君」
シンジ「なに?」
マリ「私……二番目でも良いよ?」
シンジ「二番目、って……いや、そんなのは……」
マリ「姫にも内緒にするし、姫を優先して良いよ
 だから、時々で良いから、私にも構ってほしいにゃーって……」
マリ「そう
 思うんだけど……にゃー?」チラチラ
397:
シンジ「……そういうのは、よく、ないよ……」
マリ「……」
シンジ「……」
マリ「……」
マリ「……そっか」
シンジ「……うん、ごめん」
マリ「いや、むしろ、ごめん」
シンジ「え?」
マリ「ダメならダメで、無理やりサせてもらうよ」
シンジ「えええええ!?」
398:
マリ「だって、わんこ君絶対本気では嫌がらないもん♪」ガバッ
シンジ「わっ! //////」
マリ「ほら、もう顔赤くして……かわいんだから!」
アスカ「ほんと、その顔たまんないわよね」
399:
マリ「!」
シンジ「アスカ!? こ、これは……」
アスカ「そうね。コネ眼鏡が押し倒してるわね
 でも、アンタはろくに抵抗してない。
 ……ね?」
シンジ「あ……」
400:
マリ「違うよ、姫。これは私が襲ってんの
 ……私が、姫からシンジを奪おうとしてるの」
シンジ「……」
マリ「……」
アスカ「……はぁ、あんた、なんか勘違いしてる」ツカツカツカ
401:
アスカ「シンジはね、私のものじゃないの 逆
 私の全てがシンジのモノなの」
シンジ「あ、アスカ……」
アスカ「私はシンジを束縛なんてしない。
 私を気持ちよくさせて、少しだけ特別扱いしてくれて
 ある程度のわがまま聞いてもらえれば全て許してあげるつもり
 だからシンジが誰と寝ようと勝手」
マリ「……」
402:
アスカ「……だって、こいつは
 本気で求められたら拒めないし、
 嫌われたくないからなんにでも従っちゃうの、
 超臆病者で卑怯者なの。
 そして、
 底抜けに、
 際限なく、
 
 わけ隔てなく、
 鬱陶しいくらい、
 優しいのよ」
シンジ「……」
マリ「……」
403:
アスカ「……ま、そんな、カンジ
 しらけさせて悪かったわね」スタスタスタ
マリ「……姫……」
アスカ「何?」
マリ「あ、えっと、ごめん。なんでもない……」
アスカ「……ふぅ」
404:
アスカ「気にしないって言ったらウソになるけれど
 他の女にも結局優しくしちゃう、そんなバカシンジが私は大好きなの
 それに、コネ眼鏡だったら仕方ないっても思うもの。
 あんたたち、うまくいくと思うわ
 ただ私は、シンジが私を一人にしないでくれればそれで良いのよ」
マリ「……一人に、しない……」
アスカ「……」
マリ「……」
シンジ「……」
405:
アスカ「いいわ。しらけちゃっただろうし、ちゃんとその辺話し合いましょうかね」
シンジ「え、えっと……」
アスカ「アンタは変な期待に膨らんでるそれをしまって、適当に待ってなさい!
 わんこ君なんだから『待て』くらいできるでしょ」
シンジ「わ、わかったよ」
シンジ(そりゃ、こういう関係だったら普通僕がアスカのものだよなぁ……)
……
406:
マリ「というわけで、話し合いの結果」
アスカ「……」
マリ「私もわんこ君のモノにしてもらう事になりました」ドヤッ
シンジ「な、なんだよそれ!?」
マリ「イヤかにゃ?」
シンジ「え、でも、それって、二股ってことに」
アスカ「アンタバカァ!? 今更そういうこと言う!? 
 コネ眼鏡も既にアンタのお手つきでしょうが!!
 それにエコヒイキの事忘れたわけじゃないでしょうね!?」
407:
シンジ「忘れられるもんか……」
アスカ「そうでしょうね、アンタにとってはエコヒイキも私もコネ眼鏡も、
 全部一番大切ですものね!」
シンジ「う……」
アスカ「優柔不断!」
マリ「あー、でも、私は優柔不断で居てくれてよかった、かにゃ」モジモジ
アスカ「何よ?」
408:
マリ「だって、姫と一緒にわんこ君にキモチヨクしてもらえるって、
 なんか、嬉しいな、って
 ヘヘ//////」
シンジ「え、一緒に……?」
アスカ「何よ。開発済みの私と、処女を奪ったマリが居るのよ
 で、二人とも、既に発情してる
 アンタのするべきこと一つでしょうが」ズイッ
マリ「そうだにゃー やるっきゃないっしょ?」ズイッ
シンジ「……う」
アスカ「ねぇ? バカシンジ」
マリ「ねぇ? わんこ君♪」
*****
409:
*****
ガシャン
ミサト「……」ツカツカツカ
シンジ「!? み、ミサトさん?」
ミサト「これを」
スッ
シンジ「え?」
ミサト「……シンジ君、うまくやりなさいよ。
 貴方のおかげか、最近シンクロ率安定してるから」ゴニョゴニョ
シンジ「……え」
ミサト「じゃね。あとこのお礼は今度何かご飯作ってもらうってことでよろしく」
シンジ「はい ワカリマシタ」
……
シンジ「いきなりコンドーム渡すって……バレてるってことだよなぁ……」
……
ミサト『クソウ……昔だったら今の勢いで食ってやったかもしれないのに』
リツコ『四十路でそれは流石に見苦しいからやめなさい』
マヤ(見た目は凄く若いのになぁ……)
*****
410:
サクラ部屋
サクラ「以上が、ここ最近のシンジ君の事情、と」
スミレ「……爛れてるねぇ」
サクラ「……ホンマやで。現代っ子ようわからん」
スミレ「アンタも現代っ子みたいなもんじゃないか」
サクラ「ハタチ超えれば別世代やよ……」
スミレ「それにしても、そんなエグイ音声データ、どこで手に入れたんだい?」
411:
サクラ「マイクとカメラは、部屋の中にも付いとります……
 管理は、艦長と赤木博士、私の三人に権利があります」
スミレ「まぁ、正直私らとしちゃあそのくらい徹底してないと困るってもんだね
 あんたとしちゃ微妙かもしれないけど、
 今回ばかりはそのおかげで現状把握できたわけだ」
サクラ「まぁ、そのおかげで色々と胃がやばい事になってしもてんですけどね」
スミレ「そうさね。人のプライベート勝手に暴くだけでもあんた結構勇気要ったろ?
 しかもそれで勝ち目のない恋愛に首突っ込んでる事がわかったら、
 胃も悪くなるさ」
サクラ「……」
412:
サクラ(ちゃうねん。ウチが、精神的に追い込まれとる理由は……)
413:
〜〜〜〜〜
マリ「や! 今、凄いのイッたばかり! ひゃぁん!」ビクンビクン
シンジ「もう、我慢できないよ、マリさん」
マリ「わんこ君、まって、ごめん……おかしく、なっちゃう……!」
〜〜〜〜〜
サクラ(シンジさん……私も……おかしくなっちゃいそうです)クチャァ
ヌッチュヌッチュヌッチュヌッチュ
〜〜〜〜〜
シンジ「……僕はもうおかしくなっちゃったよ。マリさんも、ついておいで」
タン、タン、タン、タン
タン、タン、タン、タン
マリ「っく、ああぁぁぁ! だめ、またクる、またクる!!」
〜〜〜〜〜
サクラ(うちも……イク……いってまう……!)ビクビクン
クタッ
414:
サクラ(うちが、精神的に追い込まれとる理由は……
 この音声データだけで、メチャクチャ興奮しとることなんや……
 もう何回、これでオナニーしたことか……)
415:
ホンマに、うちは……
どうしたら、ええんや?
ウチが入る事で、あの関係がグチャグチャになるかも知れへん
いや、そもそも、入る余地すらあるかどうか……
ウチは、ウチはどの気持ちを優先するべきなんや?
サクラ「……」
416:
A シンジがほしいと思う気持ち
B ワカラナイ
続く
428:
A シンジがほしいと思う気持ち
シンジさんがほしい……
その気持ちだけが、私の壊れかけた心の最後に残った。
誰にも邪魔されず、シンジさんを私だけのものにしたい。
シンジさんの全てがホシイ
ウチは、そう思った。
429:
ある日 碇シンジ隔離室
サクラ「……シンジさん」
シンジ「どうしたの? サクラちゃん」
サクラ「二人きり、ですね」
シンジ「そう、だね。アスカもマリも、シンクロテストらしいから
 その分、今日はできる限りのご馳走を作ってあげようと思ってるんだ」
430:
サクラ「そうなんや! ウチも手伝います!」
シンジ「明日も続くらしいから、お肉食べて元気出してもらおうね」
サクラ「お肉お肉言ってて太らせたら怒りますよー、特にアスカさんは」
シンジ「ああ、それもそうだね」アセアセ
サクラ「ま、シンジさんのメニューなら問題ないですやろ♪」
431:

サクラ「おかたづけしゅーりょー て、お二人はもう帰ったんですね?」
シンジ「そうだね。やっぱり明日も早いからね」
サクラ「それもそうですね」
サクラ「せやったら、ウチが気を使ってわざわざ部屋に戻る理由もありませんね」
シンジ「え?」
432:
サクラ「気付いてないとでも思ってました?」
シンジ「え、うそ」
サクラ「ウソやありません。ぜーんぶ知ってます
 アスカさんが『シンジさんのオモチャ』やっちゅうことも
 マリさんが『わんこ君のにゃんこちゃん』やっちゅうことも
 夜の営みが結構ハードやっちゅうことも……」
シンジ「////// な、なんで、そんな」
サクラ「お世話係も大変なんですよ」
433:
シンジ「……」
サクラ「そんな顔せんでください。咎めるつもりは全くありません」
シンジ「そう、なんだ」
サクラ「何より、既にその行為がヴィレにとって好影響を与えとります
 咎めるどころか、くれぐれもお二人の機嫌損ねんように
 気ぃ使ったってください」
シンジ「うん。えっと、そうするよ」
434:
サクラ「それはそうと、ウチ今日はココで寝させてもろても?」
シンジ「え? うん。 サクラちゃんが良いなら、どうぞ」
サクラ「では、今日は久々にお邪魔します どうもよろしゅう」
シンジ「あ、こちらこそ」
サクラ「エヘヘ」
435:
シャワールーム
サクラ「シンジさーん」
シンジ『なにかな?』
サクラ「支給品でバスタオル注文してもらえません?」
シンジ『え、うん。わかったよ』
サクラ「お願いしますわー」
……
436:
シンジ『サクラちゃん。バスタオル……』
サクラ「ああ、ちょぉ待ってくださいねー」
ガチャ
シンジ「え?」
サクラ「くださいな♪」
437:
シンジ「ちょ、ちょっと、サクラちゃん」//////
サクラ「シンジさん、逃げたら受け取れませんけど……?」
シンジ「ご、ごめん、でも、できれば、隠してほしいというか……」
サクラ「クスクス お姉さんのハダカには興味ありませんやろか?」
438:
シンジ「お姉さんって……」
サクラ「お姉さん、やろ?」
ギュッ
シンジ「え?」
439:
サクラ「シンジさん。今のシンジさんは、法律上では28歳。年上や
 でもな、シンジさん自身は28歳の自覚なんて全然ありませんやろ?」
シンジ「……う、うん」
サクラ「ウチもな、シンジさんが年上なんて、正直コッケーですわ」
シンジ「僕も、正直、そう思うよ」
440:
サクラ「……ね? シンジさん 服、濡れてしもたね」
シンジ「あ、そ、そうだよ。サクラちゃんが、濡れたまま抱きついてくるから」
サクラ「このままやと風邪ひきますよ。
 お世話係としてそれは看過でけへんので」プチップチッ
シンジ「……え? な、なんで僕の服をぬがして……
 だっ! だから、前隠して!」
サクラ「おねーちゃんに任しときー♪ 
 シンジさんのお風呂のお世話もちゃんとしたるさかいなぁ」バッ
シンジ「きゃー!」
……
441:
シャワールーム
シンジ「はぁぁ……」
サクラ「はい、頭洗いますよー」
シンジ「うぅっ……ひどいや」ゲンナリ
サクラ「ええやないですか。
 ウチシンジさんのハダカなら前にも見たことありますし」
シンジ「えぇっ!?」
サクラ「LCLから出てきたときに、ですけどね」
シンジ「あ、あぁ……それは、しょうがないか」
442:
サクラ「……実はアスカさんとマリさんとのエッチぃ現場も……」
シンジ「へ!?」
サクラ「……ごめんなさい。見ちゃいました」
シンジ「それって、ほかの人には……」
サクラ「言える訳ありませんよ。
 普通に人に言う事でもないですし、何よりシンジさん隔離中ですよ?」
シンジ「そ、それなら、いいけど……良いわけでもないけど……」
サクラ(大嘘です。ごめんなさいシンジさん。スミレさんには全部話しました)
443:
サクラ「ウチな、シンジさんがLCLから出てきて、初めて姿を見たとき……
 正直、凄いガッカリしたんです」
シンジ「……そう」
サクラ「だって、14年間憧れ続けたウチのヒーローが
 こともあろうに七つか八つも年下の姿で現れたはったんやで?」
シンジ「あー、そっか……確かに、それはショック、かもね」
サクラ「でもな。 なんか、逆にこれはこれでええなって思ってんです」
444:
シンジ「そう、かな?」
サクラ「そうです。 
 
 だって、そうやなかったらシンジさんにフラれてからの気持ちの整理、
 全然付きませんでしたもん」
シンジ「……」
サクラ「この見た目やと、『なんや、弟みたいで可愛い子やなぁ』ってカンジで
 気持ちの切り替えも早よつきました」
シンジ「……そ、そうなんだ」
サクラ「……お姉ちゃんって呼んでもええんですよ?」
シンジ「そ、そんなの!」//////
445:
サクラ「目ー瞑ってください、頭流しまーす」
シンジ「あ、うん」
ザバー
サクラ「よっし、んじゃ、今度は背中流します」
シンジ「そこまでしてもらわなくても……」
サクラ「いいんですよー? お姉ちゃんにまかしとき」
シンジ「……」//////
サクラ「……?」
シンジ「じゃ、じゃあ……お願い、しよっかな」テレテレ
サクラ「はいはい」
446:
サクラ「……それにしても、ここって、普通に色々とモノ整ってますよね」
シンジ「うん。隔離室って言うから、
 正直シャワーも水くらいしか出ないかと思ってたけど」
サクラ「バスタブまであって ちゃんと泡立て用のスポンジまであるし
 ……艦長、設計したとき何考えてはったんやろね」
シンジ「ミサトさん……」
447:
サクラ「愛されてるやないですか。シンジさん」
シンジ「そう、なのかな。……そう、だといいな」
サクラ「養ってくれるお姉さんの艦長と、近所のお姉さんみたいなウチ
 お姉さんが二人もおって、シンジさんはホンマ幸せ者やなー」モフ
シンジ「あはっ、泡が、くすぐったいよ」
サクラ「……ほんと、綺麗な体してますね」
シンジ「綺麗、かな?」
サクラ「ええ、ホンマに。ただ、ここんところに何らかの痕が残っとりますけど?」
シンジ「え、あっ!!!!//////」
448:
サクラ「……どっちのキスマークですやろな」ニヤニヤ
シンジ「……」
サクラ「教えてくれないんですか?」
シンジ「そ、そんなの、言わなくてもいいでしょっ//////」
サクラ「……この泡、目ーに入ったら痛いやろなぁ」
シンジ「う…… それは、マリが……やったと、思う」
サクラ「マリさんってばアグレッシブやな」
449:
サクラ「……そういえば、
 シンジさんいつの間にマリさんのこと呼び捨てになっとりましたっけ」
シンジ「それは、この間、言われたから」
サクラ「ふーん、なるほどなぁ。マリさんはマリさんで、頑張っとるんですな」
シンジ「?」
サクラ「何でもあらへんよー
 はい、腕伸ばしてー」
450:
シンジ「腕は自分で洗えるよ」アセアセ
サクラ「でもシンジさん、さっきお姉さんのクダリ否定しませんでしたやん?」
シンジ「え、あ、う」
サクラ「ほら、二人のお姉さんがおってええなって言うたやないですか」
シンジ「……//////」
サクラ「この状況、満更でもないんやろ?」
シンジ「……えっと、少し……ううん、結構、いいかも」
451:
サクラ「素直やなぁシンジさんは。ホンマ、かわええ人やわ」ギュッ
シンジ「う、わ……」
サクラ「そんな緊張せんと、お姉さんに甘えてもええんよー?」スリスリ
シンジ「……」
サクラ「ほれ、言うてみ?」コショコショ
シンジ「っ……//////」
サクラ「ん?」
シンジ「さ、サクラ、姉さん?」
452:
サクラ「……」
サクラ「……」ムラッ
サクラ「とうとう言うてしまいましたね」
シンジ「は、恥ずかしい」
サクラ「そうですなー、シンジさんの心臓変に脈打ってます」サワッ
シンジ「わ、くすぐったい……」
サクラ「でも、わかりますやろ? ウチの心臓も、すっごいドキドキいうてるんです」
シンジ「う、うん。わかる……」
453:
サクラ「…………」
シンジ「……」
サクラ「……」
シンジ「……」
サクラ「あのな、シンジさん
 ウチは、他の二人とはちゃいますねん」
シンジ「……」
454:
サクラ「もちろん、シンジさんが好きなのは同じです。
 あ、そうそう、ごめんなさい。さっきウソ付きました。
 研修中に整理とか、全然つけられませんでした」
シンジ「そ、そんなあっさりウソつかないでよ……」
455:
サクラ「好きですけど、違うんです。
 ウチは正直、シンジさんの全てが欲しい思とります。
 この綺麗な背中も、細くて長い指も、」スッ
シンジ「んっ……」
サクラ「みんな、みぃんな、ウチのものにしてしまいたいんです」
シンジ「……」ゴクリ
456:
サクラ「……ちょと、怖いって思いますやろ?
 自分でも、ちょっとヒクくらいでしたし」
シンジ「怖くなんて、ないよ。サクラちゃんの気持ちは、少し、わかる」
サクラ「ん、ありがとうございます。気ぃ使ってもろて」ギュッ
シンジ「ん」キュッ
457:
サクラ「あ、アカンてシンジさん……
 ギュってしたのに対して、その手を握られたら、
 同意した事になってしまいますよ?」
シンジ「同意?」
サクラ「シンジさん、今あなた襲われとるんですよ?
 近所のおねーさんが、可愛い可愛いお隣のボーヤに悪戯しよ思とるんです」
シンジ「そ、それは、ちょっと……」タジタジ
458:
サクラ「まぁ、そうですやろな。
 シンジさんの同意待ってたら、今の状況やとにっちもさっちもいきません」
サクラ「なので、大人は大人なりに、今日は覚悟決めて来とるんです」スッ
459:
シンジ「覚悟……?」
スタスタ
サクラ「……ウチの身体……そそられます?」
シンジ「え、あ……」
サクラ「正直に言うてください」
シンジ「……凄く、魅力的だと思います」
460:
サクラ「それなら、良かったわ」スッ
ギュゥッ
シンジ「っ!!」
サクラ「残念ながら、今のシンジさんの一言でウチの覚悟、本気で決まりました」
シンジ「え?」
サクラ「シンジさん。 ウチ、これからシンジさんを手篭めにしよ思てます」
シンジ「……」
サクラ「他の二人とは違うんです。
 ウチは、シンジさんの全てが欲しい……」
シンジ「……ごめん、サクラちゃん」
サクラ「話は最後まで聞きーや?」ハムッ
シンジ「ふぁっ!」
461:
レロ、クチュゥ
サクラ「えへへ、シンジさんの耳、まだちょっとシャンプー残ってました」
シンジ「はぁ……」トロン
サクラ「あんな、シンジさん。
 ウチ、シンジさんのこと好きすぎてネジ吹っ飛んだけど、
 吹っ飛びすぎて一つの結論に至ったんです。
 ホンマにシンジさんの全てを手に入れるんやったら
 シンジさんの全てを受け入れなアカンやろなって……」
シンジ「僕の、全て?」
462:
サクラ「シンジさんは、アスカさんとマリさんのこと好きですやろ?」
シンジ「うん」
サクラ「……それすらも、受け入れよう思てるんです」
シンジ「……」
サクラ「でも、シンジさんにはウチのシンジさんでいてもらいたい。
 だから、ウチが望むのは……
 アスカさんやマリさんがいないときのシンジさんの占有権、なんです」
シンジ「……」
463:
サクラ「嫌って言われても、もう私の思いは止まりません。
 大人らしく汚い手でも何でも使こて、
 シンジさんの空き時間を占有します」
シンジ「……」
サクラ「……いきますよ」
464:
シンジ「あ……」
チュゥッ
チュルゥッ ヌチュッ クチュ
シンジ「んっ……」ヌチュ クチュ チュルプチュ
465:
サクラ「んふ……んぁ……」チュパッ クチュルゥ
ヌロォ……レロクチュ……
サクラ「……ふっ……!ぁ……」ピク
クチュゥ、プチュヌチャッ
サクラ「っぁ! ふぁっ……!」
シンジ「? サクラちゃん?」
サクラ「……えへへ……ごめんなさい」
サクラ「……キスだけで、イッちゃいました」
466:
シンジ「……そんなことって、あるんだ……」ゴクリ
サクラ「そうですよ。
 女性ってな、男性と全然違うところで快感味わってるって
 言われるくらいやし、
 シンジさんにはちょっと想像もつきませんやろ?」
シンジ「うん、そう、だね」
サクラ「雰囲気とか……相手への想いとか……興奮度合いとか
 そういうので、女性の性感って全然変わるんです
 ま、もちろん個人差もありますけどね」
467:
サクラ「最も、調教され尽くしたアスカさんが相手やと
 いつでもどこでも相手がシンジさんなら反応してまうんやろうけどな」
シンジ「そう、だね。アスカもマリも、物理的なのが一番好きみたい」
サクラ「そうやと思った」クスクス
サクラ「まぁ、せやったらな、シンジさん。
 私が、シンジさんも知らないエロイこといっぱい教えてあげます」
シンジ「サクラちゃん、が?」ゴクリ
468:
サクラ「そうですよ。
 大人の情報量、見せ付けたりますさかい、覚悟して犯されてください」
シンジ「……」ドキドキ
サクラ「泡、全部流しましょ」
ザーーーーーー
サクラ「……」
シンジ「……」
ザーーーーーー
469:
碇シンジ隔離室
シンジ「……」ソワソワ
サクラ「うふふ、シンジさん、緊張してるんやな?」
シンジ「そんなこと、ないよ」
サクラ「そうですよなぁ? 
 百戦錬磨のシンジさんなら、今更一人や二人愛人ができても、なぁ?」
シンジ「……愛人、って……」
サクラ「うふふ、冗談です」
470:
サクラ「シンジさん、何に緊張してるのか、正直に言うてみてくださいよ」
シンジ「やっぱり、今までになかたシチュエーションだから、かな」
サクラ「あら、……んー せやったらなぁ……」
サクラ「……シンジ君?
 て、前に艦長に呼ばれとったよね?」
シンジ「! あ、うん」
471:
スッ
サクラ「……シンジ君、お姉さんがな、いっぱいエッチなことシたるから、
 緊張せんと、いっぱい気持ちようなってな?」コショコショ
シンジ「っ……! //////」
サクラ「わ……」
ムクムク……
シンジ「……あ、あの」ドキドキ
サクラ「も、もしかして、今のが結構、ツボ?」
シンジ「多分……凄く、ドキドキしたよ」
472:
サクラ「……ええよ、シンジ君。そうやね、シンジ君や。
 二人っきりのときはこれで通そか?」
シンジ「うん……サクラ、ちゃん」
サクラ「んふふ、シンジ君。気持ちええけど戸惑ってるみたいやね」
シンジ「そうだよ。だって、年下のはずなのに見た目は年上で、
 でも法律上ではやっぱり年下で……
 ちょっと、混乱してるかも」
473:
サクラ「でも、そんな私に『姉さん』言うて甘えるとか、どう?」
シンジ「なんか、凄く……不思議な感じがするよ。
 頭の後ろのほうから中心へ、ふわっとした暑いのが流れていくカンジ」
サクラ「それ、結構癖になるやろ?
 ほら、こうやって耳元で囁かれるのも、
 くすぐったいのと一緒に、なんか感じたりせえへん?」コショコショ
474:
シンジ「ん、うん……全身が、不思議な感じ」
サクラ「ん」
サクラ「シンジ君、おねーさんとチューしよか?」
チュウゥッ
レロチュプ クチュァ チュプ
サクラ「んっ……」ナデナデ
シンジ「っ」ギュッ
サクラ「んふふ……」ギュッ
チュゥ レロレロ
サクラ「ほら、こうやって」レロヌロォ
サクラ「舌だけで触れ合うのも ええやろ?」ヌルゥ……
475:
シンジ「うん……」
トサッ
サクラ「……」ドキッ
シンジ(押し倒しておいてそっちがドキッとするんだ)ドキドキ
サクラ「シンジ君……なんやホンマ、女の子みたいやな」
シンジ「そういう風に言われるのは、ちょっと、イヤかも」フイッ
476:
サクラ(た ま ら ん)
サクラ(まぁ、イニシアチブ握りつつあるし、いつか女装させたろ)
シンジ(……サクラちゃんの思いつめた顔、なんだか、なんだか……)ドキドキ
477:
サクラ「でも、こうやって押し倒されてると、だんだん雰囲気出てきたやろ?」
シンジ「どうかな? サクラちゃん優しいから、なんか悪戯されてるみたいな感じ」
サクラ「悪戯かいな。ま、それでもええわ。
 ようは、ウチにしかでけへんこと、
 ウチにしか出せへん雰囲気に、シンジ君が溺れてくれれば……」
シンジ「……うん、凄く、ドキドキしてるよ……」
サクラ「シンジ君……」
チュ
レルォ……ヌチュゥッ
スッ
シンジ「あ……」
サクラ「シンジ君のココ、もう完全に大きゅうなっとるな?」クッ
478:
スッスッスッ
サクラ「……」ゴクッ
シンジ「あ、サクラちゃん……ちょっと、」
サクラ「サクラ姉さん、て呼んでくれないと言うこと聞かんよ」
シンジ「サクラ姉さん」
サクラ「……なぁに? シンジ君」
シンジ「……少し、痛いです」
サクラ「え、あ、そうやった? ゴメンな」
シンジ「ううん、いいよ」
479:
サクラ「痛かったんやろ? せやったら、もっと優しくせなアカンよな……」アーン
シンジ「……」ゴクリ
サクラ「あむ……」パクッ
ヌロォ……
ルチュゥ……
サクラ「んふむ……チュッ」
シンジ「あっ……サクラちゃん……」
480:
サクラ「んー?……」レロレロ
シンジ「それ、気持ちいいよ……」
サクラ「んふぁ……フェラチオはお気に召してもらえたみたいやね……」チュ
シンジ「うん、凄く、上手だよ」
サクラ「良かったわ……あむ」パクッ
481:
ヌロォ……
ヌチュゥ、ジュプゥ、ヌプゥ……
シンジ「はぁ、はぁ……」
サクラ「んっ んっ んっ んっ」
ジュポォ、ヌッ、ヌッ……
サクラ「フー……フー……」ジュポジュポ
シンジ「あ……あぁ……」
サクラ「っ……フーフー」ジュポジュポ
482:
ジュプッジュプッジュプ……
サクラ「っ……」
ヌポッ
サクラ「、エホッ、ケホッ……」
シンジ「だ、大丈夫?」
483:
サクラ「だ……ケホケホ……大じょ……うぶ……ケホケホ はぁはぁ」
シンジ「……」
サクラ「……はぁ、はぁ……あ、あかんな。
 シンジ君相手やから、やっぱり緊張するわ……
 大人の経験 見せ付けたいのに……」
シンジ「……そう、なんだ」
484:
サクラ「しゃあないなぁ……もうちょっと、色々してあげたかったんやけど
 私も余裕なくなってきてるし、シンジ君の準備も完璧やし」
サクラ「……セックス、しよか」
485:
サクラ「ほら、シンジ君のとウチのがキスしとる。
 脈打ってるのが直接伝わってくるのがわかるわぁ……」フルフル
シンジ「……うん」
サクラ「なんや、シンジ君また緊張してるん?」
シンジ「いや、そういうわけでは」ジーッ
サクラ「や、もう……アソコばっかり見よってぇ♪
 焦らんでも、ちゃんと挿れてあげるさかいにな」
486:
シンジ「……大丈夫? サクラちゃん」モジモジ
サクラ「何がよ? 大丈夫やって、別に処女ってわけやあらへんから」
シンジ「……」モジモジ
サクラ「んふふ、それじゃ、シンジ君いただきます……」
487:
ツプッ
プツッゥ
サクラ「……え?」
488:
サクラ(え? 何? これ……
 そんな、ウチこの間、ちゃんと処女喪失しといたはずやのに……
 なんでまた、痛いし血も出てるん?)
シンジ「サクラちゃん……?」
サクラ「こ、これは、ちゃいますねん。あ、イタッ……ぐ、ぅ……」プルプル
489:
シンジ「……」
シンジ「あの、とりあえず、今は、動かないほうがいいよ」ギュッ
サクラ「は、はい……」
シンジ「……」ナデナデ
サクラ「あ、ふぁ……」
シンジ「……サクラちゃん……もしかして……」
サクラ「え、な、なんです?」ドギマギ
シンジ「……えっと、ごめん。変なこと聞くけど、」
490:
シンジ「処女幕破ったのって、バイブか何か、だった?」
サクラ「へっ!????//////」
シンジ「……」ナデナデ
サクラ「へ……//////」
サクラ「な、なんで、わかるんです?」
491:
シンジ「それで、一回は挿れたけど、そんなに気持ちよくなくて、止めたとか」
サクラ「っ //////」
サッ
492:
サクラ(あかん、あかんで、鈴原サクラ)
サクラ(何をしくじったのかわからんけど……
 全て見通されとる!
 
 恥ずかしすぎる……
 もう、顔上げられへん……)
サクラ「うぅ……死にたい……」メソメソ
シンジ「だ、大丈夫だよ、しょうがないよ……」
サクラ「しょうがなくてももうアカンんんん……こんな辱め、ヒドイぃ……」
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俺氏(30)仕事見つからずハロワで泣く

ウィッチブレイドより泣けるパチンコある?

【画像】日本がやばい!横須賀にイージス艦5隻を含む海自艦艇15隻が集結!4月19日にいよいよ決戦との情報!いったいどうなるのか・・・。

【フィギュア】ロシアスケート連盟が困惑・・・キム・ヨナの「銀メダル」採点めぐる問題に、「ISUの提訴が理解できない」

【フィギュア】ロシアスケート連盟が困惑・・・キム・ヨナの「銀メダル」採点めぐる問題に、「ISUの提訴が理解できない」

私が結婚したときヤキモチ焼きな友人に「あなたを盗られてしまった感じがして辛い」と言われた

ケンタッキーフライドチキンがプロム用のチキン・コサージュを販売

キングコング西野が3万人分のtwitterフォロワーをヤフオクで購入して炎上

【悲報】女性がドン引きする男性の休日の過ごし方・・・・

【閲覧注意】戦慄する怖い話

【画像】矢島舞美さんの肉体美・・・・・・・

息子がセコに怒鳴られた。理由は「トイレの水を流したから」【未解決】

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