【閲覧注意】戦慄する怖い話back

【閲覧注意】戦慄する怖い話


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5:
ある新婚夫婦がマイホーム購入のため、不動産屋を訪ねたところ、
敷地や状態のワリには格安の物件を見つけ、購入した。
そこは古い和風屋敷の一軒家で、値段とは釣り合わない良条件のため、腑に落ちない
ところもあったが、やがては慣れて夫婦ともにその家に落ち着くようになった。
一年ほどたった頃、妻がふと、電気代の領収書がおかしい事に気付く。
合計料金が高いのだ。
季節は夏だったが、風通しも良い日本家屋の為にクーラー等もいらず、
なおかつ自分自身もかなり気をつけて節電していたはずだった。
妻は電気会社に文句を言ったが、電気会社は「当社の計算に間違いは無い筈です」とつっぱね、
埒が明かないため、後日に職員が確認に来ることになった。
真夏の昼間に来た職員は、二人掛かりで汗だくになって全ての電線コードを 調べるが、
どこにも異常は見つからない。
そのため妻も渋々に納得し、職員も帰り支度を始めた。
その時にもう一人の職員が、茶の間を通る一本のコードが途中で二つに分かれているのに気付いた。
36:
再び調べにかかった職員は、そのコードが茶の間の床下の続いているのを見て、
妻の承諾を得て畳を引き剥がし、床下を確認した。
しかし、床下から伸びたコードは土中にまで続いており、異常を感じた職員達は仕方なく、
借りたシャベルで土を掘り起こし始めた。
「なんじゃこりゃ。土ん中に冷蔵庫が埋まっとる!」
驚いた妻と職員達は、とにかくその古い冷蔵庫を、土だらけになった茶の間に引っぱり上げ、
その扉を開けた。
冷蔵庫の中には凍りついた若い女性の裸の死体があった。
長く凍った髪の毛は内壁に張り付いてざんばらにひろがっており、
その顔は恨めしそうに外を見やっていた。
39:
昔に先生から聞いた話なんだけど、寝る前にもちろん電気消すだろ?
電気消す瞬間さ、部屋の天井の角見るんだよ。
そしたら幽霊が寄ってくるんだってさ。
先生は電気消す瞬間に笑ってる女の顔が見えたって言ってた。
246:
今北
とりあえず>>39怖い
俺の部屋、鬼門の方角の天井にヒビが入ってて気持ち悪いんだよ?…
55:
一人で留守番をしていると電話が鳴った。
「お母さんはいますか」
買い物に行ってます。と、ボクは答えた。
「お父さんは?」
会社に行ってます。とボクは答えた。
「そう、近くまで来たもんだから、預かってた荷物を返したいんだけど、
 どうしよう? 開けてくれるかな?」
わかりました。と、ボクは答えた。
程なく、チャイムが鳴った。
ドアを開けると、ダンボールを持った知らない人が立っていた。
「ありがとう、お留守番えらいね。ところで、ボク一人なの?」
「うん」
「それじゃあ、ぼうや、荷物を置きたいんだけど、お父さんの部屋はどこかな?」
「おとうさんの部屋は入っちゃいけないの」
「大丈夫。おじさんは、おとうさんの友達だから」
「でも、いけないの」
「でも、お父さんの部屋に置かないと、後で、ぼうやが怒られちゃうぞ」
「でも・・・」
「大丈夫、おじさんがお父さんに言っておいてあげるから」
ボクはしぶしぶ、お父さんの部屋を教えた。
「ありがとう、あとは、おじさんが自分でやるから、ぼうやはそこにいてね」
おじさんはダンボールを持って、お父さんの部屋に入っていった。
56:
ボクは言われたとおりに待った。
お父さんの部屋のドアを見ながら待った。
でも、おじさんは出てこない。
ボクはお父さんの部屋の正面に腰掛けてじっと、ドアを見ていた。
物音一つしてこない。
ボクはドアを開けて、お父さんの部屋の中を見なきゃいけないと思った。
どうしてか、おじさんが帰ってこないことが、不安でならないのだ。
「おじさん?」
・・・返事は無かった。
恐る恐る、ノブに手をかけると、ドアは簡単に開いた。
「おじさん?」部屋の中を覗き込んでみる。
・・・誰も居ない。
窓も閉まったまま、机の下にも誰も居なかった。
ただ、机の上にさっきのダンボールが置いてあるだけだ。
ボクはこの箱の中身が気になった。
小さいダンボール箱。
ボクだって絶対入れない。
ボクは昨日読んだ怖い話を思い出した。
犯人が探偵に追われ、証拠を隠すために死体をバラバラに
刻んで、小さな箱に隠す話だ。
・・・
この箱は開けちゃいけない。
この箱は開けちゃいけない。
だって、この中には・・・・・・
そう思いながらも、僕は恐る恐る手を伸ばした。
この中に・・・・
57:
そのとき、電話が鳴った。
ボクは息を忘れるくらい驚いた。
電話は、いつも出ちゃ駄目だ。って言われてる、
お父さんの部屋の電話だったからだ。
目の前の電話が鳴っている。
3回・・4回・・・・5回・・ここで電話は鳴り止んで、
留守番電話に変わった。
『部屋に箱があるだろ』おじさんの声だ。
『中身を見てみな』ボクは言われるままに箱を開けた。
・・・・・・中身は空だった。
『俺がどれだけ本気かわかるだろうよ。』
ボクは箱を押し戻した。
やっぱり、あのおじさんは悪者だったんだ。
ボクはふっと、気付いた。
 『もっとも、気が変わったから』
おじさんの声が、
 『中身が入るのはこれからだけどな』
後ろからも聞こえてる・・・・・
振り返るボクの前に、
おじさんは笑いながら立っていた。
60:
ある女性が気味の悪い無言電話に悩まされていました。
「もしもし?」
「………」
「もしもし?」
「………」
いつもはここで恐くなって電話を切ってしまうところでしたが、我慢できなくなって、彼女は叫びました。
「いい加減にしてよね!」
すると受話器のむこうから、押し殺したような声が聞こえたのです。相手が喋ったのはこれが初めてでした。
「…殺してやる…」
さすがに恐くなって身の危険を感じた彼女は、だめでもともとと警察に相談してみました。
ところが最近は、そういったストーカーの犯罪が深刻化しているためか警察は詳しく話を聞いた上で彼女の電話に逆探知機を設置して捜査を行ってくれることになったのです。
次の日もやはり、無言電話はかかってきました。慎重に受話器を取り上げ、耳に押し当てる女性。
「もしもし?」
「…殺してやる…」
昨晩のあの声でした。そのときです。彼女の携帯電話が鳴りました。警察からです。
「すぐに部屋から出なさい!」
「は?」
「逆探知の結果、電話はあなたの家の中からかかっています。犯人はあなたの家の2階にいるんですよ!」
62:
ある小学校で4人の子供が死んだ。
血まみれの文房具が散乱する教室には遺体の他に
ろうそく、灰になった紙、十円玉、テープレコーダー等があった。
警察では捜査の為、テープを検証することになった。
これはそのテープの内容である。
「あ、あ?・・・・・・まわってる?」
「多分大丈夫」
「なんか、ホントに知らない人の声入ってたらどうする」
「やめてよ、気持ち悪い」
「静かにしろよ、見つかっちゃうだろ」
「そうだね」
「じゃ、はじめよう!」
「○ッちゃん、ろうそく」
「ちょっとまって・・・・・・はい」
「火事にならないかな?」
「大丈夫だって、カーテン閉めてるし、先生も帰ったから見つかんないよ」
「いい? はじめるよ」
「うん」
「いいよ」
「×太、力入れんなよ」
「入れてないよ、ほら」
「全員ちゃんと(指)置いて」
「いい? こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ、
 こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ」
(中略)・・・・以下しばらく、雑談と呼び出しが続く
63:
「全然動かないよ」
「おかしいな、こっくりさん、こっくりさん、おいでになりましたら
 お返事お願いします」
「あ!!」
「動いた!!」
「『はい』!!」「いやー」「動いてる動いてる」
「おれ、力入れてないよ」「来た、こっくりさん」
(中略)・・・・以下しばらく、騒ぐ声と質問が続く
「もお、いい?」「うん」「そろそろ帰ろう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・ッ!」「『いいえ』」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・また『いいえ』だ」
「ちょっと、まずいよ、帰ってくれないよ」
「○木ちゃんどうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「また!! やだ、やめてよ!!」
「×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃないよ!!」
「絶対、(指を)離しちゃ駄目だよ」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさ・・・」「もう、やめろよ!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「こっくりさん、こっくりさん、どうすれば、お帰りくださいますか?」
64:
「『あ』『ぶ』『ら』『あ』『げ』」
「そんなの用意してないよぉ!!」
「どうしよう・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。」
「動かない・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。
 どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『お』『み』『き』・・・・なにそれ?」
「わかんない。どうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、オミキはありません。
 どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『こ』『ろ』『す』・・・・・・うそ・・・」
「もう止めろよ!! ×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃない!!」
「もう、やだ」(泣き声)
「×村! 静かにして!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください。
 もう、おかえりください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・『ひ』『と』『り』」
「こっくりさん、こっくりさん、『一人』なんですか?」
65:
「・・『ひ』・・『と』・・『り』・・・・『だ』『け』・・『つ』・・『れ』
 『て』・・・・『い』『く』」
「やだ、やだ、やだ!!」
「(泣き声)」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「まだ、動いてる!!」
「『ほ』・・『か』『は』・・・・・・」
「・・・・・・」
「『こ』『ろ』『す』」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「『いいえ』」
「もう、いや!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「もう、知らない!! 私帰る!!」
「離しちゃった・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「・・・・・・動かないよ・・」
「どうしよう、ねえ! どうしよう!!」
「私、知らないよ! 私、しらない!!」
「やだ、(戸が)開かない!!」
「鍵かけられちゃったんだ!!!」
「どうしよう! ねえ、どうしよう!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「いつまでやってんだよ!」
「だって、帰ってもらわなきゃ!!」
「窓は!?」
67:
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
 シャッ(カーテンレールの音)
「いやあぁぁぁぁ!!!」「キャァー!!」
「こっくりさん、こっくり・・」
テープはここで切れていた。
もう片面にはなにも録音されていない。
遺体の状況から、各自の手にした血にまみれたカッター、
定規、縦笛、箒、などから、互いに殺し合たようにも見えた。
学校では、各教室に鍵が取り付けられていたが、数年前から、
実際に鍵をかけるのは、使われていない教室だけになっていた。
事件当夜も、現場となった教室の鍵は開けられたままだった。
ろうそくは途中で消えており、もし、ろうそくの明かりが
点いていれば、用務員が見回りをする際に気が付いたはずである。
また、窓には全て鍵がかけられていたが、窓の外側には、
一つだけ、子供のものと思われる、血の手形が残されている。
不思議なことに、教室からは四人の遺体が発見されたが、
遺体のどの指紋もその手形とは一致していない。
声紋鑑定の結果、テープには五人の声が録音されていた。
教員、生徒に確認をした所、テープ中の「○ッちゃん」
と呼ばれる女子生徒を知るものは、誰も居なかった。
この事件の真相は、未だ解明されていない。
69:
>>67
お稲荷さん、こえぇえええええええええ
91:
ある日の休み時間、
「こっくりさん、こっくりさん……」
誰からともなく、教室の片隅から声があがった。
今、流行ってる遊び、こっくりさんだ。
なぜかこっくりさんの周りには女子のの輪ができている。
「こっくりさん、こっくりさん……」
僕は、この遊びが好きではなかった。
放課後、休み時間と同じように。
示し合わせたようにでもなく、また、こっくりさんが始まった。
「こっくりさん、こっくりさん……」
女子はそれぞれ何人かのグループに分かれて、
同じようにこっくりさんをやっている。
僕は同じようにこっくりさんをしない数人と、
校庭へ出て行った。
夕方、塾や習い事で、みんなは学校を出て行った。
帰るつもりだったけど、僕は忘れ物を取りに、教室に戻った。
そこでは、まだいくつかのグループが輪になってこっくりさんをやっていた。
僕の机も使われている。
「こっくりさん、こっくりさん……」
「ノート取るんだ。ちょっと、どいてよ」
中断されたせいか、女子達はむすっと僕をにらんだが、
僕は黙ってノートを取ると、そのまま教室を出て行った。
去り際に、背後から声が聞こえた。
「こっくりさん、こっくりさん。あいつが死ぬのはいつですか?」
むっ! っときて僕がドア越しに振り向くと、
「こっくりさん、こっくりさん……」
……そう呟きながら、教室中が同じ目で僕を見ていた。
104:
大学生の男は古いアパートで一人暮らしをしていた。
男の部屋の壁には、小さな穴が開いており、そこから隣の部屋の様子がのぞき見ることができた。
隣の入居者は若い女性。
女性はのぞき穴の存在に気付いていないらしく、男はこれ幸いとばかりにのぞき行為を続けていた。
そして、ある日の事。
夜中の3時をまわった頃、男はドスドスという物音で目を覚ました。
何事かと思えば、隣の部屋から聞こえてくる物音だった。
もしかして男でも連れ込んだか?と思い、喜び勇んでのぞき穴を覗く。
隣の部屋も電気を消しており、詳しい様子をうかがい知る事はできなかったが、人影が二体あることは確認できた。
これは間違いない、と男は興奮したが、すぐに様子がおかしいことに気付いた。
105:
男と思われる大きな人影が動くばかりで、女性のほうは全く身動きしていないのだ。
暗がりに目が慣れてくると、男が女性を殴りつけているということが分かった。
女性は猿ぐつわを噛まされているらしく、微かに「うっ」という声を漏らすだけで悲鳴をあげられなかった。
終には呻き声も聞こえなくなった。
すると男の人影は隣の部屋から出て行った。
強盗だ!
男は警察に通報しようと思い、電話の受話器に手を掛けたところで動きを止めた。
もし通報すれば自分がのぞきをしていたことがばれてしまう。
自分の保身のために、男は通報を思いとどまった。
一週間としないうちにアパートに警察が押しかけてきた。
やはり隣の女性は殺されていたらしい。
当然、警察はのぞき穴の存在を発見し、何か見なかったかと男に聞いた。
男は「壁の穴なんて気付かなかった。その日もなにがあったか気付かなかった」と言った。
他にもいくつか質問されたが、警察は男のことを疑っている様子は無かった。
殺人の瞬間を目撃したことは忘れられなかったが、通報しなかった事への罪悪感はすぐに薄れていった。
事件から二週間たっても、犯人は依然として捕まらなかった。
106:
そして、ある日の事。
夜中の3時をまわった頃、男は再びドスドスという物音で目を覚ました。
しかし、隣の部屋は事件以降、新たな入居者は入っていないはずだった。
それでも、その物音は間違いなく隣の部屋から聞こえてくる。
恐る恐るのぞき穴をのぞいて見たが、動くものの気配は無い。
気のせいか、と思い穴から離れようとした瞬間、
狭い穴の視界を埋め尽くすように、かっと見開かれた血走った目が現れた。
男はがっちりと目を合わせたまま、驚きのあまり身動きが取れなかった。
そして、かすれた女の声で一言、
「見てたでしょ」
110:
ある夫婦が休日に子供を連れて、海水浴にでかけた。
ちょうど海開きのシーズンで、海岸には大勢の人がいて
浜辺で日光浴なんかをしている。
 
適当な所で車をとめて、夫はその賑わいの様子を眺めていた。
妻ははしゃぐ子供と共に、ビーチボールなどを用意して
浜の方へ走っていこうとしたとき、
夫が真っ青な顔をして、その腕を掴み、止めた。
「帰ろう、急いで。」
夫は震える声でそういうと、戸惑う二人を車に押し込んだ。
数キロもいったところで、妻はやっと夫に訊いた。
「・・・いったいどうしたの。」
「・・・君は気付かなかったのか。」
「なにを?」
「浜の様子をさ。」
「別に・・どこも変なことなかったじゃない。人も大勢いたし。」
「その人たちが問題なんだ。」
「なぜ?みんな楽しそうに笑っていたわ。」
「そう、みんな僕らの方を向いてね。」
115:
>>110の怖さがわからないんだぜ
118:
>>115
みんな幽霊だったってことじゃね?
119:
>>118
幽霊じゃないほうが怖い
111:
俺が前住んでたアパートでの出来事。
その日俺はバイトで疲れて熟睡していた。
「ガタガタッ」
という異様な音で俺が目を覚ましたのは、
午前3時半を少し過ぎた頃だった。
「新聞には早すぎるな・・・?」
と俺は思ったが、
眠かったので無視してそのまま寝ようとしたが、
いつまでたってもその音は鳴り止まない。
不審に思った俺は、
上半身を起こして玄関の方を見た。
まだ夜も明け始めていなかったので、
部屋の中は真っ暗だった。
まだ暗闇に慣れない目を細めながら、
玄関の方をじっと見ると、
新聞受けのあたりで何かが動いているのが見えた。
背筋が寒くなるのを感じながら、
俺は意を決してベッドから起き上がり、
まだ「ガタガタッ」
と音をたてている玄関の方に近づいた。
玄関でその光景を見た俺は言葉を失った。
112:
新聞受けからドアノブに青白い手が伸びていて、
それがドアノブを執拗に上下させていたのだ。
(えっ!なんでこんなとこから手が出てるの?!)
と俺が絶句して立ちすくんでいると、
その青白い手はグニャ?っとあり得ない方向に曲がり始め、
ドアノブの上の閉めてある鍵まで伸びてきて、
その鍵を開けようと手首をグルグルさせ始めた。
恐くなった俺は、
立てかけてあったビニール傘の先でその手を思いっきり
何度も突き刺した。
リアルな肉の感触が傘を伝わってくるのを感じながら、
それでも思いっきりかさを突き刺していると、
その手はふっと引っ込んでそれっきり静かになった。
玄関の外には人の気配はなく、
覗き穴を見ても人らしき影はない。
「うわー、出たー!」と思いながら、
その日は布団を被って震えながら眠りに付いた。
114:
夕方頃目を覚ました俺が、
バイトに行くため恐る恐る玄関に近付くと、
玄関に無数に小さな丸い跡が付いていた。
それは昨日俺が何度も青白い手に突き刺したはずの傘の先の跡だった。
俺は確かに手だけに刺していたはずだった。
一度も金属音はしなかったし、
そんな感触もなかった。(大家さんにはメチャクチャ怒られたけど・・・
おまけに弁償した。)
だがおかしなことはそれだけではなかった。
外にはくっきりと、
玄関の方を向いて立っていたであろう足跡が付いていた。
それも泥まみれの!
その日も前の日も、
雨なんか降っていなかったし、
階段には足跡どころか泥さえも付いていなかったのだ。
144:
私の小学校からの友達、A子がいます。
A子は小学校のころは仲良かったんだけど、中学に入ってからあまり話していません。
A子と私の友達グループが違うのもあるんだけど、A子は私のことが気に入らない
みたいだったんです。
小学の頃、大人しかった私をかまっていたのがA子でしたから、
中学に入ってからA子以外の友達を作っていった私が何か不満だったのかもしれません。
特に霊感のある私がその手の話を友達としているのが気に入らないみたいでした。
ある日、男の子達が学校の近くにある古い家(廃墟)に肝試しにいった話を
していました。私は通学路の近くにあるあの家は何か嫌な感じがしてたので、
友達とあの家には行かないほうがいいよ?みたいな話をしていました。
そしたらA子が突然話に割り込んできて、
「幽霊なんているわけ無いじゃん、馬鹿じゃないの?!」って怒るんです。
私はA子が怒る理由がなんとなく解ってたので、
「そうだよね、いるわけないよね・・・」といってA子を宥めていました。
なんとなく私もA子が怒ったまんまなのが納得いかなかったので、
放課後A子に謝ろうと思いました。
A子は私が話し掛けても怒っている感じはなかったんだけど、
私だけが幽霊が見えるっていうのが変だよ。って言われました。
145:
丁度その頃、「ほんとうにあった呪いのビデオ」というのが
クラスで噂になっていたので(レンタルビデオで借りれる奴ですよ)
A子はそれのビデオの影響を受けてか、
私に「廃墟の映像をとってきてあげるよ」と。
A子があの廃墟にいくのはどうしても気が進まなかったんだけど、
幽霊がでるから行くのはやめて、なんて言ったら、
まだそんなこと言うの?って言われそうだから止めました。
結局、A子はあの廃墟に行ったみたいで、
翌日私はA子からビデオテープを渡されました。
「何も出なかったよ。幽霊なんていないんだって」
家に帰ってからビデオ見てみたんです。
ビデオにはあの廃屋の中をA子の視点で見てまわる様子が
しばらく映されていました。
A子が廃屋の和室っぽい部屋に入ったとき、
A子のカメラ視点がチラチラと何度も、奥の壁にかかる掛け軸に行きました。
A子は明らかに掛け軸が気になってたみたいなんです。
最初の何度かは掛け軸は何も映ってません。
でも何度か掛け軸の周りを映すうちに、私が時々感じる変な感じが襲ってきました。
寒くも無いのに背筋がゾクゾクする感じ。
A子、ヤバイよ、逃げて。
A子のカメラ視点はその部屋から出ようとしていました。
A子が最後に何度か掛け軸を写します。
146:
掛け軸の後ろに何か見えました・・・
白い手みたいなものが、手、腕、肩と掛け軸から、
誰かが出てきている・・・
そこでA子のカメラ視点は廊下に移りました。
A子本人は何も見えてなかったみたいなんだけど、
なんとなく不安になっているのか、気配を感じたのか、
早足で廊下を歩いているようです。
自分の後ろが気になるのか、何度もカメラ視点が後ろを振り向きます。
家の玄関を出て、最後に玄関を振り返った時です・・・
手に鉈みたいなものを持って、般若の面を被った人が、
A子をじっと見つめてたんです。
思わず悲鳴を上げてしまいました。
A子のビデオはそこで切れました。
A子は最後まで気付いていなかったんでしょうか・・
翌日、ビデオを見たよってA子に言いました。
ただそれだけを言いました。何かが映っていたか、
それはA子にも聞かれなかったし、私も何も言いませんでした。
でもA子の様子は明らかにおかしかったのを覚えてます。
目が虚ろで友達との会話にも何かぼ?っとして受け答えしてました。
何か胸騒ぎを覚えました。
家に帰ってから夕食を食べて部屋に上がったとき、部屋から物音がしました。
何の音かわかりました。あのビデオの音です。
部屋に入るとビデオの電源が入っていて、あのビデオが流れているようでした。
でも何か変でした。
147:
A子がとったビデオは昼の明るい時に廃屋に入っている様子が映っていたんですが、
そのビデオは夜、廃屋に入っている様子が映っています。
え、何だろ、これ・・・
私はビデオの取り出しボタンを押すんですがビデオは一向に出てきません。
月明かりが差し込む中でA子が廃屋を歩く視点で映像が続きます。
例の掛け軸のある部屋にたどり着いたようです。
ずっと掛け軸を写しています。
掛け軸から手が出て、足が出て・・・
面を被った何かが鉈を持ってA子に近づいてきました。
A子は気付いているのか、嫌な予感がしたのか、
早足で廊下を外に向かって逃げてるようです。
段々足がくなっているようで、出口に近づくころ、
「あぁぁぁぁ!」と叫び声を上げているA子。
あと少しで廃屋を出られる、がんばって!
その時ビデオにドスッっと鈍い音が入りました。
ビデオの視点はグルグル回って、ガッという音の後に、
画面に横に映る廃屋が入ってきました。
鉈を持った般若の面を被った何かと一緒に。
そこで映像が終わりました。
149:
ビデオ右下の時間は今の時間になっていました。
今A子が殺された。私は急いで部屋をでて廃屋に行こうと思いました。
A子が死んだのか、それとも何かのイタズラ、脅しなのか。
部屋を出ようとドアノブを手にしたとき。
私の力じゃなく、そとからドアが開きました。
ドアの前に誰かがいます。
なんとなく頭が重くて、ゆっくりとその誰かを足元から確認するように
見上げました。般若の面を取るA子。
A子は、低く重い声で笑いました。
「幽霊なんていなかったよ」
160:
このお話は、私がまだ今の住所に引っ越すまえの住所で
大変噂になったお話です。
その前の住所の近くの公園の裏には「宇宙科学館」という
プラネタリウムつきの科学館があるのですが
その入り口付近にある電話ボックスを夜中の二時に使うと
変な声が聞こえるんだそうです。
友達のなかに、そういう話に敏感な人がいました。それがTとSでした。
待ち合わせをして彼らが現地に到着したのは午前二時ちょっと前
だったらしいです。
二人とも怖いものは好きですがそんな噂を聞いた後では
夜中に薄暗い光を放つ電話ボックスは流石に不気味に見えてきます。
「よし・・・いってみるか・・・」
TがSに言いました。
Sがテレホンカード片手にTと並んで電話ボックスに向かって歩いて
いきます。
電話ボックスのまえに来るなり、突然Tが「一緒に入ろうぜ」と言い
あの狭い電話ボックスの中にTとSは二人で入ったのです。
きっとTもひとりじゃこわかったのでしょう。
161:
そうです、何処に電話をかけようがこんな真夜中に電話するなんて非常識です。
仕方なく2人はお互いの家のどちらかに電話することにしました。
一度電話ボックスから出て、ふたりはじゃんけんを始めました。
負けたのはTでした、結局Tの実家に電話をかけることになり
2人はまた電話ボックスの中に入りました。
Sがカードを入れ、素早くTが自宅の電話番号を押していきます。
「プルルルルル・・・」
「プルルルルル・・・」
「プルルルルル・・・」
何度かコールしているのですが、誰も出ません。
「誰も出ないし、やっぱもう寝てるよ」
TがSにそういうと
「ちょっと貸して」Sも確認したかったのでしょう。
Tから受話器を奪い取り、Sが受話器を耳にあてます。
すると・・・
       「ガチャッ」
「おい、誰か出たぞ!」SはすぐTに受話器を返しました。
非常識だと思われてしまいます。
Tが「もしもし・・?」と応対しました。
「ぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあああああああ 「!!!!!?」
それは女の声で、何だか遠くの方からこっちへ近づいてくるような声なのです!
  「ぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ」
明らかにTの両親の声ではありません。その声は横にいたSの耳にも届くほど、どんどん
大きくなっていきます。
 「お、おい、何だよそれ・・・?」
Sが青ざめた顔でTに聞きます。
 「あああああああああああああああああああああああ」
162:
「ガチャン!!ピピーッ・・ピピーッ・・」
Tはあわてて受話器を置きました。
Tは慌てて受話器を置きました。
「これ、ヤバイよ・・もう行こうぜ」
「い、今の声・・何だよ・・?」
Sがしつこく聞いてきましたがTはSを押しやるようにして外に出ました。
そして、ふとTとSが今出てきた電話ボックスを振り返ると
そこにはとんでもないものが映っていました。
反射した電話ボックスのガラスの向こうから女が走ってくるのです!
反射したガラスの向こう・・・つまりそれはTとSの背後です!
TとSはおもわずふりかえりました!
が・・だれもいないのです・・
走ってくる音も聞こえません。
再度電話ボックスを見るとやはり、ガラスにはその女が映っています!
更にその女は猛スピードでTとSに向かって走って来ているのです!
そう、反射したガラスの中だけで・・・
2人はいちもくさんに逃げてTのいえに駆け込み、そのまま一夜を過ごしました。
翌朝、ほっとした2人はTの母親の発した言葉にまたさらに凍り付きました。
「昨日、夜中近くに電話があってね、
ああああああああああああああああああああ
っていう気味の悪い女の人の声が聞こえたのよ。
お母さん、怖くって電話切っちゃった」
167:
おとといの晩のことです。
深夜、3歳になったばかりの娘がうなされている声で目がさめました。
「うぅ?ん…いやだぁ?!……うぅん…」
首をイヤイヤするように左右に振り、苦しそうに顔をゆがませています。
ここ最近でも寝苦しい夜も続き、暑がりな娘は薄いタオルケットすらも剥いで
寝ていることも多いので、またいつもの事かとも思いましたが、
それにしても今夜はやけに苦しそうです。
妻も気づいたらしく目を覚ましました。
「麻衣、なんか悪い夢でも見てるんじゃないの?」
「ああ、そうかもな。どれ起こすか…麻衣ちゃん。麻衣ちゃん起きなさい。」
しばらくゆすっていると、娘がパチッと目をあけました。
そして、見る見る目から涙を溢れさせ「うわぁ?ん!」と泣き出しました。
抱き上げ、背中をさすりながら「どしたの?怖い夢でも見たか?」と聞きますが、
なかなか泣き止みません。
すぐ隣には麻衣の下の1歳になる弟の慎二も眠っている。
『こいつが起きてしまっては大変。』とちと焦りながら
「大丈夫。大丈夫。」ととんとんと背中を叩きながら数分、
ようやく落ち着いてきた娘が少し話し始めました。
168:
「あのね。なんか白いお姉ちゃんがいたの。」
「何処にいたの?」
「うーんとね。ベランダ。」
「それで?」
「慎ちゃんの前がって言ってた。」
「?…慎ちゃんの前がなんだって?」
「慎ちゃんの前って言ってたの!すごい怖かったの!」
慎ちゃんというのは麻衣の弟の事であろう。
それと家はマンションの3階に住んでいるのでもちろんベランダもある。
にしても、このぐらいの年の子の言葉は理解が難しい。
多少寝ぼけているとはいえその後、いろいろ聞いてみたが要領は得なかった。
要約すると
『家のベランダから白い(格好をした)女の人が、娘の麻衣に向かって
「慎ちゃんの前が…」と言っていた。それがとても怖い声だった。』
と言うことらしい。
とにかくそんな人はベランダに居ないし夢を見たんだろうから
安心してお休み、と娘を寝かしつけました。
169:
昨晩。
やはり同じでした。
うなされ泣き喚く娘。
起こすと同じ話の繰り返し。
「慎ちゃんの前。慎ちゃんの前なんだよう!」と言う娘。
今日は部屋の中、娘の枕もとでその白い女性が話し掛けていたようです。
その後何とか娘を落ち着かせ寝かしつけましたが、
2日続くと何かやはり気持ちが悪いものです。
すっかり目がさえてしまい、夜中キッチンで妻と話しあいました。
「まあ、何かの前触れってことではないけど慎二のことは注意して見ててくれよな。」
「うん、分かったわ。」
「しかし、慎二の前がなんだってんだろうな?」
「慎二の前ねえ…あっ!!!!!」
「ん?どうした?」
「あなた、もしかして…その白い女の人が言ってたことって…」
「なんだ?」
「『し ん じ ま え』じゃないの………?」
171:
皆さんは、呪われたお札と言う噂を聞いたことがあるだろうか。
私の祖母は、田舎で雑貨屋をやっていて、いろんなお客さんや
問屋さんからさまざまな話を聞いているらしいのだが
その中で最近多い話がこの呪われたお札の話である。
例えば、パチンコに馬鹿勝ちした人が、両替し帰る途中に
強盗に合い、よせば良いの争い、ナイフで刺され命を落とし
お金を奪った強盗も巡回中の御巡りさんに追われ、
道路に飛び出し、車にはねられ奪ったお金を握り締めながら
亡くなったとか・・・
例えば、車を買うためコツコツお金を貯めてちょうど100万になったので
明日、車を買いに行くとお金を銀行から下ろしたが、
100万と言うお金を始めて纏めてもったので、
以前よりやりたかった、お金を枕に寝る。ということをやってみた。
その100万の内ほとんどが呪われたお札だった所為なのか
次の日彼は、そのお金を握り締め、物凄い形相で亡くなっているところを
家族に見つけられたとか。
例えば、宝くじで数百万あたり家族で何に使おうか
話し合っているときに、それまで中の良かった家族だったはずなのに
争いだし、みんなで包丁やナイフ、鋏などを持ち出し
みんなが亡くなるという惨劇になった話だとか。
173:
こういった話が全て呪われたお札が絡んでいるらしいと言うのである。
呪われていなくてもこういった話の中に出てくるお札はそれだけで
人の恨みを受けているとは思うのだけど、祖母が言うには
諸説はいろいろあるらしいのだが、
借金を抱えた女霊能者が自殺するときに持っていたお金に
呪詛の言葉を唱えたとか
ある有名な新興宗教が最後の最後にみんなであるだけのお金に
呪いをこめたとか
とにかくお金に恨みを持っている人は多いらしい。
さらに最初の呪いを篭められたお札と一緒に上記の事件などに
関わったお札にも呪いがうつり、増えていくらしいのだ。
そのお札は、一枚や二枚ではさほど大きな力は無いらしいのだか、
5枚、10枚とたまるとかなりの力を持ち、
それ以上たまると遅くても2,3日の内に不幸な目に会うらしい。
また、一枚以上そのお札を持っているとそのお札が他の
不幸のお札を呼び増えていくらしいのだ。
さて、そのお札の特長は、最初の呪いがかかっているものは
右隅に血のような赤黒い染みがついているのだが
呪いが移っていったものは、透かしの顔が微妙に変化してしているのだ。
光に透かしてみると口が少し開き、目が光ったようにあなたを睨んでいたら
多分それは呪われたお札だからすぐに使った方が良い。
5枚、10枚貯まる前に。
179:
昔は、テレビ局も今みたいにじゃんじゃん予算が使えるわけじゃなくてさ。
ビデオテープもよく使いまわしてたらしいんだよ。特に、テープをいっぱい使うドキュメンタリーとかだと。
だけど、一本、使いまわしても上書きする前の音声が影響を及ぼして、使いまわせないテープがあったらしいんだ。
ハウリング音、ってわかるかな?
あんな感じで、「ピーッ」って聞こえる高い音が、上書きしても残っちゃったんだ。
テレビ局も怖いからお払いしてもらってから焼いたらしいんだけどね。
うん。お払いしてもらわなきゃいけないようなことがあったんだよ。そのテープにはね。
なんと言っても、その映像を取ったスタッフのほとんどが死んじゃったくらいだから…
音声さんがロケの帰り道で発狂したり、カメラマンが交通事故で死んだり、プロデューサーが脳卒中で倒れたりしたときは、誰も本気では怖がってはいなかったんだけど…
朝、テレビ局の編集室で変死体になって見つかった人が出て、テレビ局もこれが…例のテープのせいだと思って本格的に調査しようと思ったわけだ。
それで、何人かでそのテープをチェックしようということになった。
そして、これはその人たちから漏れた話なんだ。…もちろん、その人たちももうこの世の人間じゃないけど。
その件のテープってのは、ワイドショーに使おうとしてたテープだった。
そのころ、とある家で一家心中と思われる死体が見つかったんだ。家族4人、両親と小学生の姉妹ね。
で、その家を撮りに行こうってことになった。
家と行っても、数部屋しかない平屋建ての小さい…小屋と言っても差し支えないような建物だった。
で、テープは当然編集前だから、スタッフの話し声も入ってるのね。
「あまりその辺のもの触るなよ、失礼だろ」
「いいだろ、別に…」
「なんか、いやな感じがするから早く帰ろうぜ?」
とか、そんな会話が入っている。
180:
で、いよいよ一番最後の部屋…心中があった部屋に入ろうとしたとき、音声さんが他のみんなを必死に止めはじめるんだ。
「聞こえないのかよ、ここは止めよう」
って。
で、テープをよく聞くと、ぴーって甲高いハウリングのような音が入ってる。
これは現場でも聞こえていたらしい。
「ハウリングだろ?気にするなって」
「ハウリングなんかじゃねえよ!」
とかなんとか言い争いしてる間に、カメラマンが襖を開けて中を撮りはじめていた。
中は、たった今まで人が住んでいた、って感じだった。
ビデオにも…算数のドリルとか、畳んだ夕刊とか…そういうのが転がっているのが映ってた。
絞殺と首吊りが死因だったんで血痕は残ってなかったんだけど、部屋のあちこちに暴れて物を倒したような跡があって、すごく生々しい光景だったんだ。
そして、部屋をバックにリポーターの締めが録画される。
「おい、大丈夫か?」
正規の録画が終わった後、他の人が音声さんに声を掛けているのが聞こえる。
音声さんは、なんか震えるような声で、こう繰り返してるんだ。
「殺される…殺される…」
って。それでテープはおしまい。
で、全部見終わったあと、チェックしてた人たちの中の一人がこう言い始めた。
「例の部屋に入る直前のハウリング、襖を開けた途端に低くなりませんでした?」
って。
どうも、音声さんが怯え始めたのはそのハウリングが聞こえてからみたいなんで、みんなそれが気になってはいるところだった。
んで、そこのシーンだけ何度か繰り返して再生してみたんだけど、何に音声さんが怯えているのかがわからない。
181:
で、誰かが何を思ったのか、スロー再生してみたんだよ、そのシーンを。
音声さんやカメラマンの言い争いが、スロー特有のあの低い声で再現される。
で、少しずつスピードを落していってそれが聞こえたとき、見ていた人たちは背筋が凍るかと思ったそうだ。
ハウリングだと思っていたのは、実はすごくく、何かが喋っているみたいなんだ。
で、だんだんスピードを落すと…現場では音声さんだけが聞こえていたらしいその言葉の内容がわかってくる。
「…コノヘヤニハイルナコノヘヤニハイルナ…コノヘヤニハイルナ…」
そう、スローに落すと、はっきりこう言ってるのが全員に聞き取れた。
「この部屋に入るな」
って。
もう、それだけでチェックしていた人たちは怖くてテープを止めたかったんだけど、誰も動けずに…カメラマンが襖を開けるシーンになった。
確かにそこでハウリング音の質が大幅に変わっていたようだ。
言葉の内容がこう変わっていたから。
「殺してやる…殺してやる…」
182:
 寒さで凍える夜・・・午前零時過ぎ・・・新宿歌舞伎町のスタンドバー。
 私は仲の良いH刑事に、「何かいいネタはないか」と取材中だった。
当時、監修を任されていたTBS連続ドラマ『私、味方です(館ひろし主演)』の
監修に役立てるためだ。
 話がはずんでいたころ、彼のポケットベルが鳴った。新宿署と連絡をとった彼が、
「今、コロシがあった。ゲンバは目と鼻の先だ。行くか?」と。
 私はこれまでにも幾度となく彼が遭遇する事件に首を突っ込んできた。断るはずがない。
 新宿区百人町二丁目、Pデンス。
 表玄関からエレベーターホールにかけて血がしたたり、引きずった跡がある。
『犯人は死体を運んでいる!いったいどういうことだ』
 ガイシャ(被害者)の部屋のドアの前で、ひどく取り乱したパジャマ姿の中年女性が、
若い巡査に向かってギャーギャー叫んでいた。
 殺人現場独特の光景だ。
  H刑事を見た巡査は、軽く会釈をして「殺害されたのは、独り住まいの若い女性です」
と告げた。
 六畳のワンルーム、ドアを開けてすぐに血溜まりがあり、彼が踏み込んだ途端、
ピチャッといやな音がした。続けて私もはいる。
183:
白い壁や天井には、おびただしい量の血しぶき。まるで血の塊をぶつけたようだ。
まだ乾いておらず、犯行があって間もないことを物語っていた。
 しかも、玄関に脱ぎ捨てられたハイヒールの中に、脳みそらしい塊が飛んでいる。
 いったいどんな殺し方をしたのか!
 やはり死体はなかったが、大きなハンマーが転がっていた。血をたっぷり吸ったらしく、
犯人が握っていた柄の部分以外は、べっとりと赤く光っている。
 H刑事に小声で「下に降りています」と伝え、階段を駆け下りた。
 私は探偵(一般人)だから、彼の同僚がくるまえに現場から離れておかないと
迷惑がかかる。それに、一刻も早く、エレベーターホールから玄関へと続く
血の行方を知りたかった。
 したたる血は、歩道へと続き、車道でピタリと消えている。犯人は車に死体を積んで
逃走したらしい。
186:
 H刑事に小声で「下に降りています」と伝え、階段を駆け下りた。
 私は探偵(一般人)だから、彼の同僚がくるまえに現場から離れておかないと
迷惑がかかる。それに、一刻も早く、エレベーターホールから玄関へと続く
血の行方を知りたかった。
 したたる血は、歩道へと続き、車道でピタリと消えている。犯人は車に死体を積んで
逃走したらしい。
 H刑事が初老の男性といっしょにマンションから出て来た。目撃者だ。
 彼の話によると、ギャーッという悲鳴が聞こえたので自室のドアの覗き穴から見たところ、
ガイシャの部屋のドアの前に女性が立っていた。異様なくらい髪の長い女だ。
しばらくすると、若い男が、何やら大きな袋をひきずって出てきた。
 不審に思った彼は、アベックがエレベーターに乗ったのを見て、階段で下に降り、
車にその袋を積むところやナンバープレートをしっかり記憶したという。
 はじめは怨恨による殺人事件かと思ったが、殺り方がずさんすぎる。人に出くわす
可能性の高いエレベーターで死体を運ぶというのは、目撃されることすら恐れていない
ことを意味している。
 私はH刑事に聞いた。
「手配は?」
「しないよ。この手のホシ(犯人)は、下手に手配して追い詰めると、興奮して
また殺しをやるかもしれない。先に身元を割り出して迎え(逮捕)に行くよ。たぶん、
精神異常者の犯行だろう。逃げも隠れもしていないはずだ。」
 彼は同僚の刑事三人とともに、ナンバープレートから割り出した犯人・間田英雄(仮名)
宅に向かった。
 私も、そのあとをついていく。
 犯人の家は千葉県八街町にあった。ごく普通の建売住宅だ。
 カーポートに白いマーク?。バンパーに血のりがついている。
 刑事がチャイムを鳴らすと、三十歳前後の男が目をこすりながら出て来た。
187:
「どなたですかぁ?」
 ひょうひょうとしている。しかし彼の目を見たとたん、背筋に激しい悪寒が走った。
 常人ではない!
 ひどい三白眼は、血の通った人とは思えないほど鋭く冷たい。
 私は息を呑んだ。
 わずかな時間をおいて、ちがう刑事が男に尋ねる。
「今日、君はどこにいっていたのかなぁ?」
「えーと、秋葉原」
「そう。今、家の中には誰がいるの?・・ふんふん、ご両親と妹さんね。すまないが、
ちょっと・・・・」
 男の肩に手をかけた瞬間、そばにいた二人の刑事が彼の両腕を素早く押さえた。
男はひと言も抵抗らしき言葉を発せず、されるがままになっている。
 刑事たちは男を車に押し込むと、静かにドアを閉め、尋問を開始した。
 しばらくして、応援の車両が続々と到着。鑑識も含め、その数は二十人ほどに膨れ上がる。
 捜査員に抱きかかえられるようにして、男の妹が出てくる。端正な顔つきだが、
やはり非人間的な眼つき。髪は異様なほど長く、ふくらはぎに届いている。
それに彼女の青白い顔がつくと、円山応挙が描いた幽霊画そのものだ。
 問題のトランクが開けられると、えび茶色の布団袋が現われた。ついさっき
殺されたばかりの死体がはいっている。トランク内はさほど汚れていない。
自分の部屋に血液を出し尽くしたのか。
ひもを解くと・・・・
188:
ものすごい形相の若い女の顔が飛び出した!
 ハンマーで何度も叩き割られた額やほお。そのとき飛び出たのか、目の玉が口の中に
押し込まれている。
 脳みそが鼻から噴出し、頭蓋骨がささくれのようになって、あちこちから突き出ている。
それにソバージュの髪がからまる。
 この女はほんの数時間まえまで生きていた。信じられないという気持ちと恐怖が、
同時に私を襲った。
 犯人の母親が、窓から外を眺めている。無表情だ。父親は、玄関にしゃがみ込んで
泣き叫んでいる。まともなのは父親だけだと、H刑事が舌打ちした。
189:
約三時間後の新宿署。
 取り調べは続いている。徹夜になりそうだが、私はH刑事を待った。
 帰る気も、寝る気もしない。他殺体を見たことはあっても、あれほど無惨なものは
はじめてだった。
 外が明るくなったころ、彼が出てきた。
「ホトケは、マントルの女だったよ・・・」
「遺伝だろうな」
「いったい・・・」
「ホシが誰かを殺そうと街を徘徊しているときに、たまたま公衆電話のピンクチラシを見て、
マントルに行ったんだ。そこで、ホトケの住んでいたマンション名と電話番号を教えられた」
「じゃあ、殺された女は客だと思ってドアを開けて・・・」
「そう、運が悪かった・・いきなりハンマーでガツン!だもんな。殺しの動機は、
妹の精神薄弱を治すためらしい。強いショックを与えれば、治ると信じていたようだ。
目撃者が見た髪の長い女は、ヤツの妹だよ。」
「なんてことだ・・・」
「もっと驚いたのは、母親に『今から人を殺して妹に見せる。そうすれば病気が治る』
と言ってたことだよ」
「母親は止めたのか?」
「いいや」
「ということは、彼女も同じ精神病・・・」
 考えられない顛末に、私は絶句した。
 しかも翌日、H刑事からまたも悲痛な知らせを聞いた。唯一まともだった父親が、
自宅で首を吊って自殺したというのだ。
 私は、この呪われた家族には何かの因果があるのではないかと思った。
 そこで調査を開始した。
190:
系譜の調査により、わかったのは、間田家は代々一人しか子どもが生まれていないこと。
つまり、直系が続々と続いている家系で、子孫はみな、ある年齢に達すると精神に
異常をきたし凶暴になって人を傷つけ、その後、病院に収容されて生涯を終えている。
 だが不思議なことに、身柄を拘束されるまえに、かならず子どもをつくっている。
まるで、狂った血を途絶えさせまいとするかのように・・・・。
 犯人・間田英雄の場合はどうだろう。
 今のところ、親しかった女性や妻子がいるという情報ははいっていない。
彼の近くにいた女性といえば、あの妹だけ。
 しかし数日後、精神薄弱の妹は、自殺した父親の連れ子で、間田家の血は受け継いで
いないという情報が飛び込んできた。
 ということは・・私は急いで妹の住む町の産婦人科を調査した。
 その結果、案の定、彼女が父親不明の子どもを妊娠していることがわかった。
いうまでもなく、その子の父親は間田英雄である。やはり間田家の血は、新しい命に
取り入り、生きていた。
 こうなると、間田家の血族をさかのぼり、呪われた血の源を探るしかない。
私は、戸籍にあった英雄の母親の青森県にある出身地を訪ねることにした。
191:
しかし、呪われた血により、無惨に殺された女もまた、深い恨みを残し、霊となって
さまよっているのではないだろうか。
 私は青森に発つまえに、殺人事件の現場に向かった。
 ハッカー(カギ開け道具)を使い、部屋の中に入る。
 カーテンを閉めているせいか、真っ暗だ。電気をつけようとスイッチを探したが、
見つからない。ジッポーの火をつける。
 部屋いっぱいに広がるおびただしい血痕の跡はそのままだ。
 スイッチを見つけたが、電気がつかない。ドアの上部のブレーカーに異常はない。
『おかしいな、外にもスイッチがあるのか?』と思いながらドアのノブを回したところ、
びくともしない。と、そのとき、強烈な寒けが背後から襲ってきた。
 振り向こうとしても、体がまったく動かない!
 手も足も顔も、冷気にさらされたように冷えていくが、額から汗が吹き出す。
どういうことだ・・・・。
 突然、「良介・・・・殺す・・・・殺す・・・・」
 低く、しわがれた声が耳もと近くから響いてきた。
 その方向に目を移すと、なんと、殺された女の首がぴったりと私の肩に乗っていた。
トランクの袋から飛び出した、あのむごたらしい顔である。
 あまりの怖さに全身の力が抜けた・・。もう見たくない。目を強くつぶると、青白い光りが
回っているのが瞼に映った。瞼の力が抜けていく・・・
192:
そっと目を開けると、血まみれの顔が私の鼻先にあった。
 女の顔。それがだんだん男の顔に変わっていく。ぱっくりと割れた額に、小さな髷が見える。誰だ、おまえは・・・・。
 得たいの知れない霊とのにらみ合いは、しばらく続いた。私は、知っているお経を
すべて唱え、消えてくれることを祈った。しかし、どんなにあがいても金縛りは解けない。
 どれほどの時間が経ったろう。
 怖さを通り越し、私の中に成仏できない霊に対する哀れみの気持ちが広がった。すると、
男の生首は、苦しそうに『ウ?・・』とうめきながら、スーッとかき消えていった。
 突如、部屋の電気がついて、私はうしろに引き倒された。腰が抜けたのか、足に力が
はいらない。また電気が消えたら・・・という恐怖がこみ上げる。
私はなんとかドアのノブに手をかけた。開いた・・・。
 やっとの思いでマンションから出た私は、何度も吐きながら自宅へ戻った。
 冷静さをとり戻すと、いくつかの疑問が頭に浮かんだ。
 殺された女の霊が出たことは納得できる。しかし、髷を結った男は誰なんだ?
霊が呟いた『良介』という名まえも気になる。
193:
私は翌日、予定通り、間田英雄の母親の出身地、青森県の苫和地村を訪ねた。
この地は津軽藩の統治時代に、すさまじい大飢饉(農作物の凶作による飢餓)があった。
飢えに苦しみ抜いた人々は、隣の子どもと自分の子どもを取り替えて殺し、
煮て食べたという。
 私はこの村の元庄屋で、史実にくわしいO氏(七十六歳)を訪ねた。
 東京で起きた忌まわしい殺人事件を告げると「やっぱり・・」と深いため息をもらし、
重い口を開いた。
197:
その内容は、身の毛もよだつものだった。
 その昔、裏山の麓に水のない井戸があり、それは、大飢饉のときに人を殺して食べた
残骸の捨て場所となっていた。村じゅうの人が次つぎに捨てるものだから、首と皮や
骨だけの死体があふれ、その様から「重ねの井戸」と呼ばれるようになったという。
 そのころ、喜助という百姓がいた。大飢饉の中、彼は壁土を食って飢えをしのぎ、
けっして人には手をかけなかった。ところが、不幸なことに、最愛の女房を「良介」という
百姓に殺され、食われてしまった。そして死体を重ねの井戸へ・・・。
「良介」という名は、あのマンションに現われた霊が発した名まえと同じだ!
 私は身をのりだして、話の続きに聞き入った。
 変わり果てた女房を見た喜助は、気が狂い、井戸の死体をすべて掘り出して
干上がった自分の田畑に埋め、一心不乱に耕しだした。そのため、頭を割られた
何十もの生首が土から飛び出し、まるで地獄絵図のような光景だったそうだ。
 それを知った良介は、村人たちを率いて喜助を取り囲み、
「おまえの女房はうまかったぞ」と吐き捨てて、彼を殴り殺してしまった。
 なんともむごい話である。これでは喜助が浮かばれない。
 案の定、喜助は霊となって良介を襲った。
 殺されたときの傷を露にし、ものすごい形相で良介を追い立てたのだ。そして、
苦しみもがいた良介は、腹をかき破るという怪死を遂げた。
 のち、飢餓も収束に向かい、この村にも平和がおとずれたが、喜助を殺し、
食った良介の子孫には、次々と不幸が訪れた。一族から生まれてくる男の子は、
みな精神分裂で、周囲の家に火をつけたり、娘を強姦したり、殺人を犯したというのだ。
 その良介の子孫にあたるのが、間田家だったのだ。
 非業の死を遂げた喜助の霊が、自分を殺した相手を呪い続け、代々にわたって
発狂させたのか。
198:
私は、輪廻(生まれ変わって因果を繰り返す)の恐ろしさに心を震わせながら、
O氏に教えてもらった村の墓場に向かった。
 良介の子孫、間田家の墓に線香をたむける。
 ふっと上を見上げると、小高い丘のようなものが見えた。私は、引き寄せられるように
その方向に足を進めた。
 すると、草むらの中に、ぽっかりと口をあけた古井戸が見えた。
『その昔、裏山の麓に水のない井戸があり、大飢饉のときに人を殺して食べた残骸の
捨て場所となっていた・・・』
 O氏の言葉が蘇る。
 周囲を観察すると、地形はちょうど山のすそのに位置していた。
「これが重ねの井戸か・・・・」
 水らしきものはなく、どこまでも深い穴のように感じられる。
 その井戸から十メートルほど離れたところに、大きな石があった。昔の墓のようだ。
よく見ると字が刻まれていた。本多家の墓・・・・と。
「たしか、殺されたマントルの女の名まえも、本多・・・本多啓子(仮名)だった」
 私は急いで村に戻り、近くで農作業をする老婆に、本多家の墓や喜助のことを
聞いてみた。老婆の顔は一瞬こわばったが、深くうなずき、
「本多家は喜助の子孫だよ。でも、明治初期に滅びたと聞いている」と言った。
199:
私は翌日、役場に出向いた。
 やはり、本多家は滅びてなかった。転出しただけだ。
 静岡に移り住み、小作人として大地主の元で働いていたという噂もはいってきた。
 市役所でウラをとると、マンションで殺された本多啓子は、喜助の血を受け継いでいる
ことが判明した。
 私は、やっと、あのマンションで女の霊が「良介・・殺す・・殺す・・」
と訴えた理由がわかった。
201:
 では、喜助の呪いにかかった良介の子孫、間田英雄が、喜助の子孫である
本多啓子を殺したとは、どういうことなのだろうか。
 私は考えた。
 代々に渡って間田家を狂わせた因果が巡りめぐって、今度は喜助自身の子孫の命を
奪われた。つまり自業自得に陥ったのかもしれない。
 いや、待てよ。こうは考えられないだろうか。
 喜助の霊が間田家の英雄を狂わせる。そして彼を、自分の子孫である本多啓子の元に
呼び寄せ、彼女を殺させる。
 すなわち、現実社会での重罪を犯させることによって、発狂よりもさらに激しい
復讐を狙った。そのためには、自分の子孫も犠牲にできた・・・。
 祟りとは、際限なく広がり、時に残酷すぎる結果をもたらすのかもしれない。
 私は翌日、岐阜県の高野山別院の高僧と連絡をとり、喜助の霊をとむらう方法を尋ねた。
 彼はとむらいを引き受け、マンションの壁紙の一部をちぎり郵送するよう指示した。
「霊界の深淵を一度覗いてしまうと、何度も覗くはめになるぞ」と言われたが、
喜助の霊を成仏させられるなら、それもしかたない。
 精神薄弱の妹が身ごもっている子どものためにも・・・・
終-長文失礼しました-
254:
学校帰りの駅。
スカーフを頭から首に変にかぶった女の人が、電車を待つ人の列から
少し離れた所にいた。
いかにも借金取りに追われてそうな、やつれた感じで、
不気味な雰囲気を醸し出してた。
電車が来てホームの人が、乗客が全員降りてから順序良く電車に乗ろうとした瞬間、
そのブキミ女は列を無視して当たり前のように電車に乗った。
俺は、こいつちょっと頭おかしいんか?と思って唖然。ほかの人も唖然。
しばらくして途中、人がほとんど降りる駅があって、いくつか席が空いたからその女は座った。
俺も何も考えずにその隣に座った。
どんな奴よ?と気になってふと横を見るとその女の首筋に青黒い痣がある。
俺は、この女、夫に暴力でも振るわれてるな?
だからこんなにやつれて・・・かわいそうに・・・と勝手に解釈。
ちらちら見てるうちに、その痣が首から耳にかけて細い線でなってることに気づいた。
それは、どう見ても首吊りの跡だった。
その瞬間、女が俺を見て笑った。
257:
それは会社帰り、深夜23時半頃だったと思います。
東京メトロ銀座線、新橋駅でJRへの乗り換えで何時も降りる
同じ階段の前の同じドアでした。
ただその時、ふいに足元が気になって、降りる時下を向いたんです。
降りて、階段の前あたりまで進んでから思い返しました。
「今、下から見られてた」
あまりに一瞬で、見た瞬間は頭が回りませんでしたが、
確かに電車とホームの隙間から顔がいくつも覗いていたのです。
真っ青な顔でコチラをじっと見ていたのが頭に焼きついています。
今も、その路線を使って毎朝毎晩往復しています。
たまに気になって下を見ますが、あれ以降"彼ら"を見てはいません。
しかしそれから感じるようになった足元の違和感は、どうしても拭えないのです。
まだそこに誰か居る気がして。
今日は違う誰かを見つめているのかも知れません。
258:
最近、会社で俺の顔をみてクスクスと笑う同僚が増えた
俺は嫌な感じを持ちつつも気のせいと思うようにしていた
とある日、いつもどおりに仕事が終わって
社宅寮に帰って風呂入って、電気消して寝ようとした
電気消した時に友達からメール着て、他愛もない返事をいつもどおりに返した
俺は何気なく真っ暗な部屋で携帯のカメラを起動させ
寝ながら真っ暗な部屋をカメラ越しに見ていた
すると蛍光灯器具の一点が光ってる
何だろうと思い調べたら、
小さな暗視カメラだった・・・
すぐに会社やめた
260:
それは私がまだ中学生の時の事です。
祖母の家の立替中、祖母達は一年だけ仮住まいに住んでいました。
当時祖母は叔父と二人暮らしだったので、
二人は2DKの、お世辞にもきれいとはいえない安アパートに住んでいました。
私はおばぁちゃんっ子だったので、よく泊まりにいっていたのですが、
ある時、お風呂に入ろうとしたら、電気がつかなかったんです。
使い慣れたお風呂だし、電気くらいつかなくてもどうにかなるだろう…
私はそのままお風呂に入る事にしました。
中は確かに暗かったですが、廊下の電気の明かりで、
物がどこにあるかが分かるくらいの明るさでした。
シャワーを浴びて、髪をあらいはじめる。
目にシャンプーが入らないように目をかたく閉じるながらシャンプーを泡立てると、
ふと違和感を感じました。
『あれ…?私、こんなに髪長かったっけ…?』
不思議に思って手を止めて、目を開けてみる。
するとそこには、自分の髪の長さではありえない長い髪の毛が。
私はあわてて椅子から立ち上がりました。
しかし次の瞬間鏡越しに私の後ろに、うつむいてこっちを見ている少女の姿が見えました。
私は驚いて声もだせず、その場にしゃがみこみました。
しばらくしてそっと目を開けると、そこには何もいませんでした。
それ以降そのお風呂に入る事なく、祖母達は引っ越して行きました。
私は未だに、お風呂で目をつぶる事ができません。
目を閉じると、後ろに誰かいるような気がして・・・
266:
これは会社員の河野さん(仮名)が体験した話である。
あの日は終電で帰宅したんですが、駅から自宅へ向かう途中、
かなり強い雨が降り出したのです。
僕は傘を持っていなかったので「まいったな」と思いながら歩いていると
金網に黒い傘がかかっていたんです。
恐らく誰かがそこに落ちていた傘をかけたのだと思ったが、
傘を持っていなかった河野さんは、その傘をさして帰ることにした。
すでに夜の0時を過ぎている時間帯。
道に人はおらず、家の灯りもほとんど消えていた。
住宅街の中を歩いているときです。
ふと後ろに誰かの気配を感じました。
振り向くと男性が歩いているのが見えました。
その男性も傘を持っていませんでした。
そのまま歩いていると、さっきより、もっと近くに気配を感じました。
また後ろを振り向きました。
先程の男性でした。
初老の男性で雨に打たれビショビショになっていました。
「たいへんだな」と思いながら、そのまま自宅に向かいました。
267:
自宅について一休みしているときです。
ピンポーン
とチャイムが鳴りました。
「こんな深夜に誰だろう?」と思い覗き穴を覗いてみると
誰もいないのです…。
気味が悪くなって部屋に戻りました。
すると足元がヒンヤリとするんです。
下を見ると…
どういうわけか部屋の床一面がビショビショに濡れていたんです…。
河野さんは、そのとき黒い傘と初老の男性が、ふと頭を過ぎったという。
傘と一緒に霊も連れてきてしまったのだろうか?
ちなみにその傘は翌日の出勤前、元の場所に戻したが帰宅のときは
もうなかったそうだ。
霊はやはり、その傘の行き先についていっているのだろうか?
落ちている物をむやみに持ち帰るのは、注意したほうが良いかもしれない…
282:
小学校3年の夏休みが終わって、2学期の初日。
担任の先生がそのクラスに女の子の転校生が来たことを知らせた。
ただし転校生は入院していて、まだ学校に来られないという。
ホームルームで「新しいお友だちに手紙を書いて励まそう」
ということになり、みんな思い思いの手紙を書いた。
でも顔を見たこともない相手だから、どの手紙も
「早くよくなってね」「早く一緒に遊ぼう」
といった型通りの平凡な内容にしかならなかった。
次の週末、手紙とめいめいが持ち寄ったプレゼントを持って、
先生とクラスの数人がお見舞いに行った。
クラスを代表して病気の女の子に手渡したのは、学級委員の女の子。
夏休みにすっかり日焼けして、男子から「黒んぼ」とからかわれるほど
活発な子だった。彼女ははつらつとした大きな声で、
「◯◯さん、早くよくなって一緒に遊ぼうね」と言いながら、
手紙、千羽鶴、オモチャ、人形、マンガ本などを1つ1つ手渡した。
病気の女の子は少しはにかみながら、小さな声で「ありがとう」とだけ言った。
2学期の終わり頃、その子が病院で死んだ。
翌週、病院から学校に手紙とプレゼントが送り返されてきた。
お通夜で先生と両親が相談し、学校で引き取ることにしたという。
届いた段ボール箱を教室で開いたら、底のほうに何か黒い小さなものがある。
1人の子が手にしたとたん、「わぁ」と叫んで放り投げた。
よく見るとそれは病院でプレゼントした、ビニール製の小さな女の子の人形だった。
黒く見えたのは、ボールペンで突き刺したらしい小さな黒い凹みが
全身を埋め尽くしていたからだった。
283:
(´・ω・`)カワイソス
284:
>>283
こういう話にかわいそうなんて言ちゃあ駄目だぜ
その子が憑いてきちまう
28

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