モバP「飛鳥をヤンデレにさせてみたい」back

モバP「飛鳥をヤンデレにさせてみたい」


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1:
・モバマスSS
・安価、コンマ使用有り
・不定期更新
2:
飛鳥『キミとボクとでどんな未来が見られるかな。楽しい未来だといいね』
飛鳥『キミはボクに外の世界を見せてくれるかと期待してさ。勝手かな』
飛鳥『キミとボクとはなんとなく波長が合うというか、通じるものがある気がするんだ。そう思わないかい?』
P「――とまあ、こんなことを言ってくれたりするわけですよ」
ちひろ「へー。飛鳥ちゃんって意外に素直なんですね」
P「でしょう? ああいうタイプはもっとひねくれてたり、さりげなく反抗的な態度を取るかと思ってました」
ちひろ「大人びてるようでもまだ14歳の女の子ですし、純真なところが残ってるんですよきっと」
P「ちひろさんもそう思います? だから俺、飛鳥をこのまま病ませてみたいんです」
3:
ちひろ「……えっ?」
P「なんだかんだ言いつつ社会の残酷さや自分の力ではどうにもならないこと、わかりきれてない今が狙い目なんですよ」
ちひろ「狙い目って、プロデューサーさん!? 自分の担当アイドルに何をしようとしてるんですか!」
P「何ってほら、ヤンデレってあるでしょう? 俺は飛鳥に病まれるほどデレられてみたい」
ちひろ「不健全すぎる……あなたがそれでいいとしても、飛鳥ちゃんの純心を弄ぼうなんて!」
P「大丈夫ですって。俺に好意こそあれそれ以上の特別な感情さえなければ、病むことなんてないんですから」
ちひろ「そういうものでしょうか? 余計にたちが悪いように聞こえるんですけど」
P「とにかく俺は飛鳥を病ませます!」
ちひろ「……プロデューサーさんって飛鳥ちゃんのこと嫌いなんですか?」
P「ははは、好きじゃなきゃこんなことしようと思いませんよ。独占欲みたいなもんです」
4:
P(ちょっと休むか。休憩室にでも行こう)
P(とはいえ上手く病ませるにはどうしたらいいんだろうな。下手すると嫌われる恐れもあるわけだし)
P(基本的には嫉妬心を刺激させるのが良さそうなんだが、女の子って何故か浮つく男よりその相手の女の子に攻撃的になりやすいらしい)
P(他のアイドルとトラブルにはならないように配慮しなければ、ってなんだ? あそこの影にちらっと見えてる変わった色の長い髪は……)
飛鳥「……っ、やあ、奇遇だね。一息つきに来たのかい?」
P「そんなところだ。飛鳥こそどうしたんだよ、今日のレッスンは終わったんだろう? 帰らなくていいのか」
飛鳥「そろそろそうしようと思ってたところだよ。急いで帰る必要もないからね」
P「それでも遅くならないうちに頼むぞ。俺はまだまだ仕事残ってるし、今から送ってやるってわけにもいかないからな」
飛鳥「あぁ、キミの手を煩わせるようなことはしないさ。……まぁ、その、元気そうだね」
P「そりゃあな。変なこと聞くなあ」
飛鳥「今日は事務所に来た時に見かけなかったから、どうしてるかなと思ったんだよ。それだけ」
P「……ああ、今日お前と顔を合わすのはこれが最初か」
飛鳥「うん。じゃあボクは帰るよ。またね、P」
P「気をつけてな。…………うん、帰ったみたいだな」
P(飛鳥のやつ、きっと俺をひと目見てから帰ろうと待ってたに違いない!)
P(いける、いけるぞ! まだまだ年頃っぽいウブさはあるが、いずれ病むほどデレてほしい!)
P(そのためにもまずは――)
20:
安価で行動を決め、コンマ次第で展開を考えようと思います
コンマの目安は以下
00?09…病み度2↑、デレ度1↓
10?49…病み度1↑
50?89…病み度1↑、デレ度1↑
90?99…病み度3↓、デレ度1↑
(ゾロ目で2倍)
飛鳥の初期値
病み度…0
デレ度…3
21:
P(とりあえず>>22をやってみよう)
22:
話す
102:
>>22で病み度+2
25:
話しただけでぐっと病むなんて…
26:
いったい何を話したんだ
27:
翌日
P(まずは俺のトークでどこまでいけるか試してみよう)
飛鳥「やぁ、今日は会えたね」
P「おお来たか。待ってたんだ」
飛鳥「待ってたって、ボクを?」
P「ああいや、変な意味じゃないんだが」
飛鳥「キミがボクのことを待っててくれるとは……うん、悪い気はしないな」
P(よしよし、手始めに良い雰囲気は作れた。ここから一気に落とすように持っていこう)
P「まだ早いし少し話でもしないか? 他に誰も来てないみたいだし」
飛鳥「構わないよ。フフ、どんな話をしてくれるのかな?」
P(んー、好みの話で攻めてみるか。飛鳥とは違う身体的な特徴を言えば、どうしようもなさに気落ちして病みに繋がるかもしれん)
P「なあ、飛鳥もアイドルになってから学校でも騒がれてるんじゃないか? 特に男子にとかさ」
飛鳥「……そんなことか。ボクはまだそれほど知名度を得てるとは思わないけど、知ってる人は知ってるって感じだったね」
P「言い寄られたりしないのか? 今のうちにサイン貰っておこう、とか茶化してくる奴とかいるだろ」
飛鳥「どうだったかな。いたかもしれないけれど、そういう風に騒ぐ人はどちらかといえば苦手だから」
P「なるほどな。でも好みぐらいは飛鳥にもあるよな? 例えばでいいから教えてくれよ」
飛鳥「好みか。それは異性の、ってことだよね。そもそもこういった浮ついた話をボクは好まないんだが……」
P「駄目か? お前のことならこれから何でも知っていきたいなーって思ったんだけど」
飛鳥「……ふぅん。わかったよ、そこまで言うなら――後でキミにも同じことを聞いて、答えてくれるならね。それが条件だ」
P「別にいいけど、俺の好みなんか聞いてどうすんだ?」
飛鳥「ボクはボクでキミのことを知っておくべきかと判断したまでさ。……そうだな、好み、ね」
P(俺は俺でなんて答えようか考えとかなきゃな)
29:
飛鳥「前にボクが言ったこと、覚えてるかい? 家と学校以外に場所を見つけたいって」
P「そうだったな。どうだ? この事務所は」
飛鳥「気に入っているよ。ここに来ると、ボクの知らなかった世界が繰り広げられていく気がするからね」
P「そりゃよかった、俺もスカウトした甲斐があったってもんだ。……それで?」
飛鳥「……えっと、そうだな。ボクが退屈していた日常から連れ出してくれる人……とか、うん。簡単に言うと……面白い人? なんか違うな」
P「まあ、言葉にするのが難しいこともあるよな。こういう感覚の話って」
P(俺のことですかねえええええええひゃっほおおおおおおおおおおおおお!!)
飛鳥「ボクの好奇心を満たしてくれる、というか……非日常の世界に誘ってくれる人は、気に入ると思うよ。この事務所のようにね」
P(これからお前を傷つけることになるかもしれないと思うと、俺は事務所から飛び降りたい!)
飛鳥「さ、さぁボクは言ったよ。次はキミの番だ。そういう約束だったろう?」
P「お、おう。そうだな――」
P(身体的な特徴か。思春期なら特に気にする時期だよな。その中でも努力とかでは変わりにくくて気にしやすい部分となれば)
P(……胸、かなあ。飛鳥はあんまり気にしなさそうなタイプだけど、相手の好みとなれば話も変わってくるし)
飛鳥「P? ボクにだけ言わせるつもりじゃないだろうな」
P「すまんすまん、俺もなんて言おうかまとまってなかったからついな」
飛鳥「そうか。……結構、恥ずかしかったんだ。キミにも多少は同じ思いを味わってもらわないとね」
P「わかってるよ。えーとだな、俺も男だし単純な話かもしれないんだが」
飛鳥「うん。それで、なにかな」
P「やっぱり胸の大きい人は、惹かれるよなあ」
飛鳥「……」
30:
P「見た目で判断しようってわけじゃないんだが、どうしても視界には入るわけだ。相手と一緒にいたらなおさら」
飛鳥「……まぁ、そうだね」
P「母性に弱かったりするのかもな。失礼かもしれないけど、胸って一番母性を感じさせるというか」
P「もちろんそれだけで決まるわけじゃないぞ? でも大きいと感じさせやすいってのはある」
P「正直それ抜きにしても目は引くよな。大小関係なく気にはなる。大きいとより目を引きやすいもんってだけで」
P「……そんな感じか? そういうわけで、俺は大きな胸の人が好みだ。言っててバカっぽかったけど仕方ないよな、好みだし」
P(本当はちっぱいでも全然余裕だけどそれは置いとくとして、飛鳥の反応がほしいな)
P「なあ、やっぱ男ってバカだなーくらいは思ってるのか、飛鳥?」
飛鳥「………………。キミがそういう人がいいと言うなら、そうなんだろう。それだけの話さ」
P(若干の間に何かが封じ込められているような気がするけど黙っておこう)
P「お、そろそろ誰か来る頃合いだな。なんかすまんな変な話聞かせて」
飛鳥「いや、参考にはなったよ。……ボクも動きやすい格好に着替えてこようかな。……じゃあ、P」
P「おう、レッスン頑張ってな」
P(さてさて、何らかの変化があれば飛鳥の心情を察するヒントになるんだけど、上手くいくかな)
31:
くるみ「ぷ、ぷろでゅーしゃー……」
P「くるみか。今度はどうしたんだ?」
くるみ「きょ、今日ね? なんだか誰かに……ずっと見られてる気がしてこ、怖かったのぉ?! ……ぐすっ」
P「くるみを? ずっと?」
くるみ「……くるみ、バカだけど視線を感じるのだけは、わかるから……事務所ならこんなことなかったのにぃ……」
P(13歳にしてこんなおっきいもの抱えてたら注目もされてきたんだろうな……)
P「ん? それっていつもは感じてないんだな?」
くるみ「うん……。みんな優しくしてくれるし、居心地いいなぁって思ってたのにぃ……ひっぐ」
P「よしよし、視線の件が本当でも、くるみのことを責めたりバカにしようなんてする人はいないから。安心しろ、な?」
P(というか心当たりが1つあるんだが、何も知らないほうが幸せだよな。それより効果はあったようだ!)
P(この調子で病んでくれたらいいんだけど、次はどうするかな)
P(……よし、>>32でいこう)
32:
割と無茶な仕事
102:
>>32で病み度+1
35:
P(割と無茶な仕事をさせてみようか……そうだな、ハードワークにして様子を見よう)
P(しばらくギリギリまでスケジュールを詰めて、音を上げるまで待つ。そして俺が一言――)
P(……でも、倒れるまで頑張ってくれるかもしれないな。肉体的に病ませたくはないし、その時はまた対応を変えよう)
P「飛鳥、ちょっといいか?」
飛鳥「なんだい? 改まったりして」
P「仕事の話でどうしても、お前にこなしてもらいたいと思ってることがあるんだ。話だけでも聞いてくれ」
飛鳥「ボクをご指名というわけか。そういうことならその話、ちゃんと聞かないとね」
P「悪いな。それでなんだが、一時的に飛鳥の仕事やレッスンの量を増やしてみたいんだ。仕事はなんとか確保する」
飛鳥「ふぅん……」
P「俺はお前に期待してる。これからどんどん忙しくさせてみせる。それを見越して今のうち、飛鳥がどこまでならこなせそうか見ておきたくて」
飛鳥「皮算用ってやつかい? 気が早いな、キミは……」
P「駄目か? そりゃそうだ、そんなことで忙しくされても困るよな」
飛鳥「いや、その期待にはボクとしても応えたいと思ってるんだ。……うん、いいよ。やってみたい」
P「いいのか? だいぶキツ目に考えてるんだぞ?」
飛鳥「ずっと続くわけじゃないんだろう? 終わりさえ見えてれば何とかなるさ」
P「……ありがとな。あとでスケジュール表を渡すから、しっかり備えておいてくれ」
飛鳥「あぁ。キミがそう望んだんだ、なんとかこなしてみせるよ。そうすればキミも……フフ」
P(飛鳥からこれまでのような好意と、今までになかった小さな違和感を覚えた。……まだ気のせいかな)
43:
 1/4 
P(詰められるだけ詰め込んだスケジュール4週分、組んでから1週間経ったな)
P「飛鳥、大丈夫か? まだまだ先は長いぞ」
飛鳥「1週間乗り切れたんだ。これをあと3回繰り返すだけだよ」
P「そうは言うけど、ちゃんと寝れてるか? もし少しでも体調が優れないなら――」
飛鳥「キミは見ているだけでいい。ボクのことを、いつものように……ね」
P「……わかった」
P(今はなんとかなっているみたいだ。でも確実に疲労やストレスは蓄積されていくだろうな。あと3週間、長いな)
 2/4
P(2週間が過ぎた。折り返し地点まできたぞ)
P「あと半分、いけそうか?」
飛鳥「今のところ問題はない、かな。キミがついていてくれればこれくらい……」
P「あんまり無理はするなよ。それじゃ今日の現場に行こう」
飛鳥「……うん」
P(見るからに疲れてるな。仕事場では隠し通せてるものの、時折ボーッとしてることが多くなったし。俺がちゃんと見ていてやらんと)
 3/4
P(今日で3週間。残すところあと1週間だ)
P「俺には肩とか揉んでやるぐらいしかしてやれないけど……」
飛鳥「……気持ちいいよ、上手いじゃないか。やっぱり……やり慣れているのかい?」
P「慣れてるってほどでもないぞ。そんなことより少しでも休んでおけって。本番まで時間あるから」
飛鳥「そう、しようかな。キミのマッサージが……心地よくて…………」
P「飛鳥? ……完全に目が閉じてるな。寝ちゃったか」
P(普段から眠そうにしてるし、今ぐらい安らかにさせておこう。ほんの僅かな間とはいえ)
P(――しかしほんとに気持ちよさそうだな。こんなあどけない寝顔を晒されるとつい何か手を出したくなる)
P(頬を軽くつついてみるか? いや、さすがに駄目だろ。このまま肩をほぐしてやるとしよう)
飛鳥「……」
44:
 4/4
P(とうとう今日で終わりだ。飛鳥はよくやってくれたと思う。学校もあるのにやり過ぎなくらい詰め込んだもんな)
飛鳥「……ん、…………」
P「お、気がついたか」
飛鳥「……? あれ、P? ボクは……?」
P「今日のこと覚えてるか? あー、起きないでそのまま横になってろ。えっと、飛鳥が事務所に来たところからになるのかな」
飛鳥「…………たしか、レッスンに遅れそうになったんだ。でもボクは運動着を……忘れてきたみたいで」
P「急いで取りに戻ろうとしたんだよな。それからどうだ?」
飛鳥「おかしいな……鮮明に思い出せない。視界が急に色褪せていったような感覚と、キミの……」
P「まあ起こったことだけいうと、慌てて足を踏み外したのか倒れそうになった飛鳥を、近くにいた俺がギリギリ支えてやれたんだよ」
飛鳥「……そんな気がする。キミを下敷きにしてから、そのままずっと――」
P「そう、今の今まで目が覚める事なく眠り続けてたんだ。ちなみに今日のレッスンはさっき終わったぞ」
飛鳥「じゃあボクは……あと1日、今日で最後だったのに……キミの期待に応えられなかった、というわけか……」
P「そんなことはないぞ。正直に言うと、つらそうにしてるお前がギブアップしてくれるのを待ってたんだ。むしろ今日までよく頑張った」
飛鳥「そんな言葉をかけないでくれ、結果としてボクはこの4週間を乗り切ることが出来なかったんだ。キミに託されたものをこなせなかった……」
P「気にするなってば。こうなるんじゃないかとも思ってたんだ。限界を迎えるまでやり遂げようとしてくれた、それだけで十分だよ」
飛鳥「……最後にキミにも迷惑をかけた」
P「あれはむしろご褒――か、軽かったしあれぐらいいつでも来いだ。それに飛鳥に怪我がなくてよかった」
飛鳥「……」
P「明日からオフにしてあるから、しばらく休んでくれ。スケジュールも元通りにして待ってるからさ」
飛鳥「……」
P「片付けるもの片付けたらすぐお前を送る準備をするよ。それまでそのまま楽にしているんだぞ」
飛鳥「あぁ……わかった」
P「大人しく待っててな。じゃあちょっくら行ってくる」
飛鳥「…………ふぅ」
飛鳥「……っ、手放しに認めて貰いたかったな……。今キミに優しくされたほうが、ボクには……堪え……るよ」
45:
P(飛鳥がオフの間、何件か謝罪のメールが届いた)
P(むしろこっちが謝るべきなんだけど、そう返信するとそれ以上にまたメールで謝られるので素直に受け取らざるを得なかった)
P(だんだん兆候が見え隠れしてきたか? 次は>>46してみよう)
46:
一挙手一投足褒める
102:
>>46で病み度+1デレ度+1
49:
P(とにかく褒めまくろう。褒められて悪い気はしないはずだ)
P(もう飛鳥しか見えない! ぐらいまで最終的に褒め倒してみるか)
飛鳥「やぁ。久し振り、かな」
P「おはよう飛鳥。顔色も良さそうだししっかり休めたみたいだな」
飛鳥「おかげさまでね。キミが休むのも仕事の内だと言い張らなければ、もう少し早く来ていたのに」
P「ずいぶん負担を強いたからな、なるべく100%に近い状態でまた1からお前とやっていきたかったんだ。わかるだろ?」
飛鳥「あぁ、わかっているよ。キミとならもっと違う世界を見られるような気がするんだ。そのためなら、ね」
P「よしよし、物分かりが良くて助かるよ。それにしてもほんとに久し振りだな。飛鳥ってこんなに可愛かったっけ」
飛鳥「……え?」
P「離れてみてわかったっていうか、なんて言うんだ? スカウトした時も思ったけど、今はそれ以上に可愛く感じる」
飛鳥「ど、どうしたんだよ急に……ボクはボクさ。何も変わってないよ」
P「少しは気心が知れたからかもしれないな。ってなんか気持ち悪いこと言ってすまん」
飛鳥「そんなこと、ない。でも……そうだな、ボクもキミの思ってることは知りたいから……その……あれ? ……ボクも何言ってるんだろうね、フフ」
P(お、ちょっとは照れてる? こんな感じで事あるごとに褒めてみるぞ!)
53:
P「歌声も良くなってきたな」
飛鳥「聴いていたのかい?」
P「お前がレッスンしてるんだ、そりゃ様子も見にいくさ。それで飛鳥の方は上手くなってきてる実感はあるか?」
飛鳥「どうだろうね。何も考えずに歌っていた頃よりかは違ってきたんじゃないかな」
P「そりゃよかった。成長が早くて感心するよ」
飛鳥「成長なんてほどでもないさ。歌に関しては人前で歌う楽しさを知ったから、上手くなりたいと思うんだ。……キミのおかげになるのかな?」
P「俺は何もしてないぞ。飛鳥自身が真剣に取り組んでくれてるからこそだ。頼もしい成長株だな」ポンポン
P(って、うっかり飛鳥の頭をポンポンしちまった。子供扱いするなって怒られたりしないか――)
飛鳥「ん……なんだか胸がくすぐったいな。キミの手は不思議なチカラでもあるんじゃないか?」
P(――杞憂だったらしい。それぐらい気を許してもらえてるみたいだ)
P「さあてな。こうするだけでやる気を引き出させる効果があったりしたらいいんだけど」
飛鳥「少なくともボクに効果があったかどうかはこれからわかると思う……だから、見ていてくれないか。ボクのことだけを」
P「そうするよ。っとと、そろそろ休憩時間も終わりか。よし、行ってこい」
飛鳥「あぁ。また後で」
P(なんとなく機嫌が良さそうだったな。俺が褒めた分だけ頑張ってくれるようになってたら最高なんだが)
54:
P「お、今日は違うエクステ付けてるのか。似合ってるぞ」
飛鳥「そう言ってくれると嬉しいな。ちょっと自信あったんだ」
P「なんというか、髪の色だけ変えるんじゃなくて服の方にもマッチさせてるというか。センスが良いんだろうな」
飛鳥「そんなことないよ。でも見てくれる相手がいてこそのファッションだからね。そこまで見てもらえると考えがいがあるよ」
P「次はどんな感じに決めてくるのか楽しみになるなあ。はは、それじゃ今日もよろしくな」
飛鳥「あぁ。……フフ♪」
P(明らかにご機嫌そうだ。他のアイドルの前ではいつもの斜に構えた余裕げな表情に戻ってたけど、だがそれがいい!)
P(飛鳥に限らず、他のアイドル達にも試してみるか? 案外褒めたら伸びるタイプ多かったりして)
P「よーしよし、幸子はカワイイなー」ナデナデ
幸子「!? ふ、フフーン! ようやくPさんもボクの本当のカワイさに気づいたようですね! もっと褒めてくれてもいいんですよ?」
P「晴もだんだん女の子っぽさがわかって、アイドルの仕事に慣れてきたんじゃないか? 偉いぞ」ポンポン
晴「あぁん? 別にそんなんじゃねぇし。ってかなんだその手、馬鹿にしてんのかよ……ったく」
P「あれ、不評だったか。幸子には効果あったんだけどな」
ありす「子供扱いに取られても仕方ないから当然です。……ところで私には何かないんですか? ふ、不公平だと思うのですが!」
P「はいはい、ありすもいろいろ挑戦し始めて経験を積んでるよな。大人びてきたと思うぞ」ナデナデ
P「梨沙も新年早々いい仕事をしてくれたな。このままトップアイドル目指していこう」ポンポン
梨沙「……ま、まぁたまにはこういうの悪くないわね。でもたまにだからね! ベタベタしてきたらパパに言いつけてやるんだからっ!」
P「わかってるって。そして珠美、去年は大きな舞台に立って珠美自身も一回り大きくなったと思うぞ。これからもよろしく」ナデナデ
珠美「あの、P殿? おっしゃることは珠美としても嬉しいのですが、どうして珠美の頭も撫でるのですか? 珠美は大きくなりましたよね! お姉さんですよね!?」
P(意外とコミュニケーションがはかどったな。小さい子以外にも今度やってみようか) Pドノー? Pドノー!>
飛鳥「……あっ」
飛鳥「……………………」
55:
P「ふぅ。反応はそれぞれにしても悪いようにはあまり取られないもんだな」
飛鳥「……」
P「おっ、飛鳥か。どうした? 声ぐらいかけてくれたっていいだろうに」
飛鳥「いや……関心してたんだよ。キミは人をよく見てるようだね。距離感を掴むのも得意なようだし」
P「ん? そ、そうか? 突然どうしたんだよ」
飛鳥「キミが仕事柄そういうことに長けているのは気づいていたけど、さ。女子の扱いというか」
P(まさかさっきのを見てたのか? それで様子が……?)
P「いや、これも俺にとっては大事なことだからな。アイドルと程良い関係を保つことも求められてて」
飛鳥「……ボクとのことも、仕事の内ってこと?」
P「っ!! そ、そんな風に感じてたのか? 俺はお前に対してなら公私混同してるところがあるんだが」
P(言い分はともかく嘘じゃないよな、嘘じゃ)
飛鳥「そう、かな。そっか。他のアイドルよりも、Pはボクを気にかけてくれてるってことでいいんだね?」
P「ああ、そう受け取ってくれて構わないぞ」
飛鳥「ふぅん。……うん、わかった。今はキミの言葉をボクの感じるままに貰っておくよ」
P(おお。言い得ぬ緊張感が和らいでいってる気がする)
飛鳥「……P、それならもっとボクのことを見ていてほしいな。他のアイドルとのことがあるのはわかるよ。わかる、けどさ」
P「ごめんな。お前に何も伝えてないまま、お前が近くにいる前で紛らわしい真似をして」
飛鳥「ボクの方こそ、自分でも図々しいのは承知してるんだ。キミはこういうボクは嫌い?」
P「そんなことないぞ。俺は飛鳥のことをもっと知りたい。飛鳥の新しい面を見れてよかったと思ってるぐらいだからな」
飛鳥「……まったく、本当にキミは上手だねそういうところ。あぁ、勘違いしてしまいそうだよ」
56:
P(あの後から飛鳥の視線が少しだけ熱く感じるようになった。多分これは気のせいではない。そして望むところだ!)
P(俺の方も、小さなことでも見つけて褒めてやると喜んでくれるから、飛鳥のことばかり見てるんだよな)
P(褒めまくる作戦が予定とは違う方向にむかったな。まあ俺の望む関係に近づいていってさえいれば問題ない)
P(次はそうだな、>>57でいってみるか)
57:
キス
102:
>>57で病み度+1デレ度+1
59:
>>60
キスはする側? される側(に持っていく)?
>>63
どこにキスしたい(されたい)?
60:
される側
63:
kskst
64:
首筋
67:
P(もうキスぐらいならしてくれるかなあ、どうだろう)
P(冗談まじりでちょっと探りを入れてみるか。チャンスは他に誰もいない時だな)
P「――なんて、こんだけ頭数いる事務所で2人きりになれる機会なんざ見当たらんわな」
飛鳥「へぇ、誰と2人きりになりたいのかな?」
P「うおっ!? あ、飛鳥か……誰かが後ろにいるとは思わなかったよ」
飛鳥「キミを見かけたものだからね。ちょうど声をかけようとしたところにさ」
P「なるほどな。今日のレッスンはもう終わってたのか」
飛鳥「話を戻すけど、それで? キミは誰と2人になりたかったのか、教えてくれないか」
P「ん……そりゃ飛鳥だけど」
飛鳥「ボク?」
P「そうだ。まだ周りに人がいるから2人きりとはいかんがな」
飛鳥「キミがボクと2人きりにね、ふぅん……♪」
P(お、やっと表情が緩んだか。飛鳥に詰め寄られるのもいいけどやっぱり笑顔かわいいな!)
飛鳥「それなら場所を移そう。ボクに用があったんだろう?」
P「え、今から?」
飛鳥「キミさえよければすぐにでも。ボクはもう帰るところだったから」
P「そうだな、じゃあそうしようか。今なら多少抜けても問題ないし」
飛鳥「決まりだね。さぁ行こうか」ギュッ
P(!! さりげなく手を引いてくれたぞ。これならいけるか?)
68:
飛鳥「この辺りでどうかな」
P「いい具合に死角になってるな。声も響かないし大丈夫か」
飛鳥「ボクに内緒話かい? フフ、気になるな」
P「まあ公の場でするような話でもないから、人目を避けて聞いてみようと思ってたんだけどさ」
飛鳥「うん……」
P(キスして欲しい、って言うのもなんだし遠回しにいくか)
P「飛鳥ってさ、誰かと付き合ったことあったりする? 最近の子は早熟だと聞いてな」
飛鳥「え?」
P「いや、アイドルって恋愛絡みがテーマの曲とか結構あるだろ? 例えばそういう経験もなしに上手く表現できるかなと思って」
飛鳥「……なんだ。そういうことか」
P(? 左右非対称の奇妙な表情が一瞬浮かんだような、見間違いか)
飛鳥「そうだね、ボクはそういうことに疎いままきたから、経験と言われたらあまり答えようがないかな」
P「なるほどなー。ほら、キスがどうのこうの?って歌詞もあったりするけど」
飛鳥「キス、ね。たまにレモン味だなんて耳にするが信じがたいな」
P「やっぱりしてみないとわからんよな、そんなの。つまり飛鳥自身は特にそういった経験はない、ってことか」
飛鳥「……」
P「どうした?」
飛鳥「いや……うん」
P「なんだよ考えこんだりして。こんな話なんかしたくないとかか?」
飛鳥「そうじゃなくて、ただ……。もしかして、キミが教えてくれるのかなって。ボクにアイドルという新しい世界を教えてくれたように、さ?」
P(きたあああああああああ!!!)
69:
P「教えてやろうか?」
飛鳥「っ、ほ、本当?」
P「といってもマウストゥマウスとはいかんぞ。そういうのは大事な時に取っておくものだろう?」
飛鳥「……まぁ、そうかもね。大事な時か、ボクにもいつかくるかな?」
P「飛鳥なら絶対くるよ。気持ちの問題ってのもあるから飛鳥次第だな」
飛鳥「そっか。それで、どうやってボクに教えてくれるっていうんだい? キスってやつをさ」
P「例えばだけど、ほんとに例えばな? 首筋にキスマークがあったりって見たことないか? 漫画でも何でもいいんだけど」
飛鳥「あぁ、たしかに容易に想像できるな。でもどうして首筋にするんだろうね」
P「場合によりけりだろうな。唇から近いししやすいってのもあるんだろう」
飛鳥「ボクの身長でキミにするのであれば、首筋のほうがやりやすそうか」
P「まぁ、俺でいいなら飛鳥のキスの実験台になってやりたいなと思って。俺も飛鳥からなら嬉しいし」
飛鳥「……ボクにキス、されてみたい?」
P「当然! 喜ばないわけがない!」
飛鳥「そうなんだ……っ♪」
P(いつもの様子と違って本当に嬉しそうにしてる時の飛鳥、だんだん見分けられるようになってきたな)
72:
P「さ、今なら誰も見てないぞ。まあ、こんなところでするってのも何だけど」
飛鳥「いいよ。次の機会がいつになるかもわからないんだ。それにこれはただの練習、みたいなものなんだろう?」
P「そうだな。飛鳥さえよければ、どうする?」
飛鳥「決まってるさ」
P(おお、このまま抱きしめられるぐらい飛鳥が側に!)
飛鳥「キミの匂いがする……なんだか意識してしまうな。ねぇ、手とか腕はどこかに置いた方がいい?」
P「お好きにどうぞ。しやすいようにってなら背中や首にまわしてくれていいぞ」
飛鳥「じゃあ、肩を借りようかな」
P(控えめに俺の肩へ手を置く飛鳥がいつにもましてかわいくみえてヤバい)
飛鳥「……するよ?」
P「ああ」
飛鳥「――こんな感じ、かな」
P「そんな感じだな。これで少しは経験できたことになればいいんだが」
飛鳥「ボクとしては何の不満もないよ。良い経験ができた。キミのおかげさ」
P「それならよかった。それじゃあそろそろ戻ろうか、お前も遅くならないうちに帰らないと」
飛鳥「その前に聞いてもいいかな。キミはボク以外とも……こういうこと、しているのかい?」
P「あるわけないだろ? 飛鳥とだけだ」
飛鳥「そう、なんだ。……キミさえ受け入れてくれるなら、またキミと経験を積み重ねていきたいな」
P「ん?」
飛鳥「なんでもないよ。なんでも、ね」
P(必殺・難聴のフリ! 目つきも変わってきて順調に病みに落ちていってるな!)
73:
P「……」
ちひろ「あれ、プロデューサーさん? こんなところで何しもがっ!?」
P「静かに! 気づかれたらどうするんです!」
ちひろ「――??ぷはっ、ど、どういうことですか!? 気づかれるって……」
P「ほら、あそこに飛鳥がいるでしょう? 待ち合わせしてるんですが、ちょっと様子を見ようと思いまして」
ちひろ「? 早く行ってあげたらいいんじゃ……そんなストーカーみたいなことしなくても」
P「まあまあ。こうして遠くからじっくり様子を伺って、待ち合わせ相手の俺のことを考えてるであろう飛鳥の思考を読み取るんです」
ちひろ「えっ」
P「あの様子なら、そうですね――」
飛鳥『――P、まだかな。キミのことだから他の子達に捕まってるのかもしれないな』
飛鳥『少しずつボクのことを特別にみてくれてはいるみたいだけど、全然物足りないよ』
飛鳥『やっぱり大きくないと駄目なのか? キミの好みにボクは合っていないから……』
飛鳥『いや、でも、この前はキス……させてくれたし、異性としてみてくれてる……んだよね?』
飛鳥『キミがボクのことだけを思ってくれる時間、もっと作れるようにしないと』
飛鳥『……うん。ここだって、まだ望みはあるはずだ。なんならキミに大きくしてもらって――なんて、フフ』
P「こんなとこかなあ、ふへへ」
ちひろ「プロデューサーさんが何を考えてるのかわかりませんけど、飛鳥ちゃんに変なことしないでくださいね?」
P「しししっししてないですし!」
ちひろ「もう、飛鳥ちゃんの雰囲気が変わってきたのやっぱりあなたのせいですか!」
P「あ、やっぱり変わったと思います?」
ちひろ「うーん、時折なぜか視線を怖く感じる時がありますねぇ。目が笑ってない、みたいな?」
P「気のせいですよ! それじゃ俺は飛鳥のところ行くからこれで」
P(さてさて、この調子で今度は>>74をやってみよう!)
75:
あ、入れ忘れた…
>>73はちょっとしたオマケで、今の病み5デレ5状態の飛鳥の様子を書いてみました
また数値がある程度変わったら書こうかな
74:
食事
102:
>>74で病み度+1
82:
P「飛鳥?、食事にいこう」
飛鳥「食事? ボクと?」
P「ああ。もう昼休憩入っただろ? 今日来てるみんなも呼んで一緒に――」
飛鳥「食事か、いいね。キミの誘いなら断れないな」
P「ん? そんなお堅い話でも何でもないけどな」
飛鳥「次のオフがボク達同じ日だったはずなんだ。ちゃんとスケジュールを把握してくれていたんだね」
P「……えーと、飛鳥?」
飛鳥「幸い予定はまだ入っていなかったから、キミのために空けておくよ。行き先は任せる。……期待してもいいかな?」
P「期待も何も――いや、そうだな。詳細は追って連絡するから楽しみにしててくれ」
飛鳥「わかった、待ってるよ。……ずっとね」
P「あるぇー? いつの間にかオフのスケジュール埋まったぞ??」
P「まあいいか、飛鳥がどう思ってるかわからんがこれってデートだよな。飛鳥とデート! たぎってきた!」
P「……薦められて借りたホラー映画のDVD消化するのは今度にしよう」
83:
P(待ち合わせの15分前には着いたか。遅れるのは論外だしまあこんなもんだろ)
P(飛鳥はまだみたいだな、もう少ししたら車降りて待ってよう)
コンコン
P「ん、飛鳥か。あれ? 飛鳥も早く着いたんだな。車気づいてくれてよかった、さあ乗ってくれ」
飛鳥「色々と、手間を掛け過ぎた、みたいでさ。遅れるかと、思ったよ……ふぅ」
P「おっ、たしかに今日の飛鳥も一段とかわいいな。いつもオシャレだけど輪をかけてというか、それに――あれ? エクステを着けてない?」
飛鳥「あぁ、ボクが周りに気付かれないよう変装するならこうするのがいいかなって。それに素のボクをいつかキミにみせたいとも思っていたんだ……どうかな?」
P「そういやエクステ付けた姿しか見たことなかったんだな。もちろん、そのままの飛鳥も断然良いよ」
飛鳥「……よかった。不安だったんだ、キミがありのままのボクを受け入れてくれるかをさ」
P「俺が飛鳥をアイドルとして受け持つことになった日から、飛鳥のこと全てを受け入れるつもりでいたぞ。大丈夫だ」
飛鳥「さすがだね。それでこそボクのプロデューサーだ。でも、今日はそういう立場は抜きにしていいんだよね?」
P「プライベートだしな、そうこなくちゃ」
飛鳥「じゃあ改めて。P、今日はよろしく」
P「ああ、よろしくな。さて行き先は決めてあるけど、一応飛鳥のリクエストを聞いておこうか」
飛鳥「ボクはどこだって。賑やかなところでも、静かなところでも構わないよ」
P「なら予定通りといくかな。なあ、今さらだけど待ち合わせする必要あったか? 俺が直接迎えに行ってもよかったのに」
飛鳥「それだと雰囲気が出ないじゃないか。背伸びしたつもりはないんだけどな……Pは違った?」
P「いや、飛鳥がそう思っててくれたのならよかった。いらんこと聞いたな、すまん」
飛鳥「いいんだ。Pにとっての二宮飛鳥はまだ子供なんだろう、それは仕方ないことさ。足掻いたところでボクはただの14歳だからね」
P「まあな……まだお前を遅い時間に連れ歩くわけにもいかないし」
飛鳥「うん。でもね、ボクが今抱いてる様々な感情だとか、悩みだとかに年の差なんてないはずだから、それだけは子供扱いしないでほしいんだ」
P「わかってるよ、大切にする。……そろそろいこうか。時間がもったいないしな」
飛鳥「フフ、キミがボクをどんなところへ連れて行ってくれるのか、お手並み拝見といこうかな」
P「お、言うねえ。まあみてろよ、きっと満足させてやるさ」
84:
P(今日は高めの店を選んである。飛鳥のことだから自分のお代はしっかり自分で出そうとするかもしれないし、額が額なのも含めてなんとか言いくるめて引き下がってもらおう)
P(こういうのが飛鳥の言う空気を読む大人ってやつなのかな。あまり気を遣った風を出さないように気をつけよう)
飛鳥「何を考えてるんだい?」
P「飛鳥のことをな」
飛鳥「そうなんだ、ボクもPのこと考えてたよ。運転に集中してるのかとも思ったけど」
P「あー、ほったらかしにして悪かった。なにか話をしようか」
飛鳥「なぁP、ボクってもう変装する必要があるのかな? そんなに人に知られてると感じたことはあまりないよ」
P「念のためってやつだな。売れた後に色々あることないこと言われるようになるからなあ。今日のことも下手するとスキャンダルになるし」
飛鳥「ふぅん、窮屈になるんだね。それは困ったな」
P(城ヶ崎姉妹と街を歩いた時は危なかったなあ)
飛鳥「……なにか思い当たることがあるって顔してるね」
P「そ、そんなことない、とは言い切れないな、うん」
飛鳥「誰と?」
P「えっ」
飛鳥「他のアイドルともプライベートを共に過ごしたことあるんだろう? それが誰なのか、気になるなぁ」
P(Oh...ちひろさんの言ってた目が笑ってないってこれか。何となく俺に向けられた視線ではない、ような……)
P「ま、まあそんなこと今はいいじゃないか。せっかく飛鳥と2人きりなんだし」
飛鳥「そうだね、この件は後でじっくりと教えてもらうことにしよう」
P「」
飛鳥「ともかく、キミに面倒をみてもらうからには上を、まだ知らない世界をボクは目指すよ。でもその代償というか、アイドルとして報われた分だけPと気兼ねなく過ごせる機会も失われていくのか」
P「そういう世界だからなあ。ファンに支えられてこそのアイドルだ。アイドルである以上は仕方ない」
飛鳥「……ジレンマだね。まぁ、未来のことは未来のボクに任せて、今は今を楽しむことにしよう」
P「その粋だ。もうそろそろ着くから、今日は2人で楽しもう」
?店内
P「お気に召してもらえた?」
飛鳥「Pとならどこだって気に入るよ。しかしこれは……フフ、ボクでは場違いにならないかな」
P「ならないって、飛鳥は大人びてるから浮いたりしてないよ。こういった店は初めてか?」
飛鳥「うん、さすがに気軽に来れるようなところではないな。家族ぐるみでもなかなかないよ」
P「だろうなあ。もし俺が飛鳥と同じ年の時に来てたら萎縮してたな。さて、時間はあるしゆっくりとオーダーを吟味しよう」
飛鳥「……P、ボクの想像以上のところへ連れてきてくれたのは嬉しいんだ。嬉しいんだけど、恥ずかしながら持ち合わせが厳しいかもしれない」
P「はは、気にするなって。このぐらいの店ではな、女性にも払わせてたら男の俺の立つ瀬がなくなるってもんだ。気持ちだけ受け取っておく」
飛鳥「でも……そういうものなのかい?」
P「どうしても気になるってんなら出世払いで返してくれたらいいよ。ただ俺は飛鳥を――なんというかだな、そういう人だっていうつもりで連れてきてるから。俺の為にも納得してくれないか?」
飛鳥「……。それなら、これ以上は口を噤むことにするよ。Pがその気でいてくれてるのに水を差すわけにはいかないね」
P「おうとも。そういうものだから、気にしなくていいんだぞ」
飛鳥「そういうもの、か。普段のボクならそんな格式ばった価値観に囚われるのをよしとしないんだが、Pの気持ちより優先するべきことではないな。そうか、Pはボクのことを……ふぅん♪」
P(言い訳は曖昧になったけど飛鳥の機嫌も上々でなんとかなったな。さて、使う暇なく貯まった金の使い方としては悪くない。贅沢するか!)
85:
P(――とまあ、そこそこの贅沢を2人で満喫してたらあっという間に時間が過ぎていったとさ)
P「シートベルトがキツい……。飛鳥、帰りくらいは送らせてもらうぞ。いいよな?」
飛鳥「そうだね、頼むよ。その方がPと長く一緒にいられそうだ」
P「明日からまたアイドルとそのプロデューサーとして頑張ろう。ああ、もちろん飛鳥は学生としての本分もな」
飛鳥「心配はいらないよ、うまくやってるつもりさ」
P(ハードスケジュールしてた頃もなんとか両立できていたみたいだしな。思わぬ形で時間の使い方が上手くなったのかも?)
飛鳥「……ねぇ、P。またボクとこんな日を過ごしてくれる?」
P「スケジュールが合えばな。なかなか都合よくはいかないだろうけど」
飛鳥「そう、だよね。その間にもPは他のアイドルともこうして2人きりで休日を過ごすんだ」
P「いやいや、休みの日はいつも誰かしらアイドルと過ごしてるわけじゃないぞ?」
飛鳥「そうかい? でもよく誘われたりしているみたいじゃないか」
P「否定はしないけどさ。野球やラグビー観戦しにだとか、それくらいなら俺もリフレッシュにはなるし」
飛鳥「……満更でもないってことだよね。まぁ、キミがそうしたいのならそうするべき、なんだけど……。P、ちょっと耳を貸してくれ」
P「耳って、こうか? 別に車の中なんだし誰にも聞かれてな――」
飛鳥「んっ……」
P(!! ほ、ほほほ頬に柔らかな感触ががが!?)
P「」
飛鳥「……っ、えっと、うん。また練習させてもらったよ……じゃなくて、今から勝手なこと言うね。
もし、その……Pの頬にボクが施した感触が僅かでも残ってる内は、他の誰ともこんな風に2人きりで……過ごしたりしないで、欲しいな。Pにとって今のがすぐ消えてしまうものなら……仕方ない、けど」
P「……」
飛鳥「……。それじゃ、帰ろうか」
P「そ、そうだな。帰るんだったよな、車出すぞ!」
P(参ったな、もう俺しばらく飛鳥以外のアイドルと休日過ごせないな! いやーほんと参ったなあ!!)
P(妙な雰囲気のまま飛鳥を送り届け終えたし、次はどうしようか作戦を練りながら帰ろう)
P(しっかし大胆な行動にも出るようになってきたな。病み具合がいい感じに進行してるんじゃないか?)
P(今度は>>86なんかどうだろう。いけそうな気がする!)
86:
ハグ
102:
>>86で病み度?3、デレ度+1
91:
P(ハグしたい。ただ単純にハグハグしてみよう)
P(今日は2月3日、飛鳥の誕生日だ。サプライズとしていきなりやってみようか)
P(飛鳥ならここずっと他のアイドルよりも早く事務所に来てるし、その一瞬にささっとやるぞ)
飛鳥「やぁ、おはよう。キミもいつも早いね」
P「おはよう飛鳥。俺みたいなのは早く来てるくらいがいいんだよ。それよりも」
飛鳥「ボクに何か用でも、あっ……。ま、まぁ時間はあるし、なにかな?」
P「ちょっとな。誰かが来る前に、こうしたかったんだ」ギュッ
飛鳥「……ん」
P(大人しくされるがままになってる飛鳥かわいい。何か悪いことをしている気分だ、いや相手によっちゃセクハラに取られるんだけども)
P(しかし次にいつ誰かが事務所に来るかもわからない状態でのこれは……なかなか緊張感あるな)
P「そろそろ離すぞ、誰かきてもおかしくないしな」
飛鳥「……そうだね。でも突然どうしたんだい?」
P「今日は飛鳥の誕生日だから驚かせてやろうと思って。あんまりいいものでもなかったかもしれんが」
飛鳥「そんなことないよ。キミがボクを祝おうとしてくれる気持ちは確かにボクに届いたさ。……覚えててくれたんだね」
P「忘れるわけないだろう? ただ、飛鳥が事務所に一番乗りしてくれてたから、他のアイドルに気兼ねしないで済んだのは大きいな」
飛鳥「早く来た甲斐があったってことか。思わぬ得をした気分だな」
P「俺としても得したと感じてもらえてよかった。さ、今日も1日よろしく」
飛鳥「あぁ、任せてくれ。今日はいつも以上に力を発揮できそうだよ」
92:
P(そんなこんなで、ハグ自体は良好な結果に終わったのだが――)
飛鳥「……」ギュッ
P「なんか日課みたいになってきたな」ギューッ
飛鳥「いいじゃないか、どうやらこうするとその日のコンディションが高まるみたいなんだ」
P「ジンクス、とは違うよなあ。調子が良くなるなら俺としても歓迎だけどさ」
飛鳥「……それだけ?」
P「え? あ、いや、実を言うとな? 初めは俺がこうしたくなったのを飛鳥の誕生日にかこつけたんだよ」
飛鳥「うん」
P「俺としても、飛鳥とこうしてる時間は好きだ。他のアイドルが誰も来てない僅かな時間だけでも」
飛鳥「ボクも、キミとこうしてると心が安らぐし同時に昂ぶりもするんだ。どうしてだろうね?」
P「さーてな。ほれ、そろそろ離れといた方がよさそうだぞ」
飛鳥「もう少しだけ、なんなら少しぐらい誰かに見られたってボクは構わない」
P「俺は構うよ。俺もこうしていたいけど、だからこそ引き際を誤っちゃいけないんだ。わかってくれるよな?」
飛鳥「……。限られた時間だから愛おしく思うものなのかもね。わかったよ、P」
93:
P(こうして俺と飛鳥は僅かな間だけでも特別な時間を過ごすようになった。なんか本当にシンデレラみたいだな)
P(なお、最近ちひろさんがニヤけた表情で、何かを言いたそうにこちらを向いてる時が度々ある。頭に金塊でもぶつけたんだろうか)
P「というか気持ち悪いんですが」
ちひろ「えー? 何のことですかあ?」
P「その態度がですよ! どうしようかなあ、言っちゃおうかなあ、みたいなことが顔に書いてあるんです!」
ちひろ「わかります?? まあでも、せっかくプロデューサーさんがみんなに配慮してくれてますし。私としてはそれなら応援しようかな?って」
P(むぐっ、まさか俺と飛鳥の時間を知ってるというのか!?)
ちひろ「以前は病ませたいだとか変なことおっしゃってましたけど? なんだか健全そうですね?」
P「……10本、いや20本だ。スタエナ10本ずつ買いますから、その口を慎みやがってください」
ちひろ「そんなつもりじゃなかったんですけどねえ? ……真面目に話しますけど、飛鳥ちゃんの視線が怖いってこの前お伝えしたじゃないですか」
P「ありましたね。今もそうなんですか?」
ちひろ「それがそうでもなくなったんですよ。といっても、飛鳥ちゃんがプロデューサーさんのことばかり見てるからかもしれませんが」
P「」
ちひろ「プロデューサーさんが他の子たちとキャッキャウフフしてても、前ほど気にしてないみたいですしね」
P「キャッキャウフフって何ですか! それよりも、え? マジ?」
ちひろ「秘密の共有は特別な繋がりを感じるものですから、それで安心感を持てたんじゃないですか?」
P「なるほど……」
P(絆が深まるのはいいんだが、病み具合が軽減されたみたいだな。誤算だ……)
P(次で挽回しよう! >>94だ!)
94:
雑談
102:
>>94で病み度?3、デレ度+1
現在病み度0、デレ度7
107:
更新遅くなるかもなので…
雑談のテーマ
>>108
>>109
>>110
108:
宇宙の果てについて
109:
奈緒の眉毛
110:
モバPの学生時代について
114:
P(ここは俺の話術で――って何を話したら病ませられるんだ? 近頃不調だしなあ)
P(お、みんな休憩中か。顔だしてみよう。飛鳥もいるな)
P「みんなお疲れさん。……なんだ?」
飛鳥「キミの話をしていたところだったんだ。噂をすれば、ってヤツだね」
P「そうだったのか。俺の話ねえ、どんな話だ?」
飛鳥「……他愛もない話だよ。キミが気にする程のことじゃない」
P「なんだよつれないな、そんなこと言うと余計に気になるぞ」
飛鳥「気にしてるといいさ。気が向いたら話してあげるかも、ね」
P「ほほう。ならば飛鳥から聞くのは諦めてみんなに聞くとs……あれ?」
P(さっきまでみんないたのに、いつの間にか飛鳥と俺を残してフェードアウトしてるだと? そしてどこかから視線が)
飛鳥「……? ……困ったな」ボソッ
P(飛鳥も戸惑ってるみたいだな。何の配慮か知らんが、この取り残され方は存外恥ずかしいぞ)
P「あー、まあ何か喋ろうか。まだ休憩時間は残ってるんだろう?」
飛鳥「そう、だね。少し喋りにくいけど、キミがそれでもいいなら」
P「気にしたら負けだ、じゃあ適当に宇宙の果てについてでも話し合おう」
飛鳥「その話題のチョイスには疑問を抱かざるを得ないけど、今は何故かベターに感じるよ。宇宙の果て、か」
115:
P「考えたところで答えの出しようもないことだと分かっててもただひたすら考え続ける、って時あるよな」
飛鳥「きっと考えることに意味があるんだ。ものにもよるけど、答えを導くための過程が重要なんじゃないかな」
P「飛鳥はよくそういった考え事をする方か?」
飛鳥「まぁ、どちらかと言えば。癖みたいなものさ」
P「じゃあ改めて聞くけど、宇宙の果てについて飛鳥はどう思う?」
飛鳥「そうだな……どうなっているのかはボクも多少興味あるよ。人類がいずれ解明できたらいいね」
P「でもなあ、宇宙ってよくわからないよな。無限に広がり続けてるとか、いずれ縮小して終わりが来るとか、そんなのどうやって調べられるんだ?」
飛鳥「ほとんど憶測に過ぎないはずだよ。でも宇宙の解明なんて出来たら、人類はもう全知全能に近い存在と言えるだろう」
P「全知全能、つまり神様か。たしかに宇宙の果てのことまでわかるぐらいに科学が進んでたら、人に出来ないことの方が少なくなってるのかもな」
飛鳥「逆にそこまで進んでしまったら最後、人類は発展のしようがなくなるだろうね」
P「なるほどな。きっと凄く遠い将来に訪れるかどうかってところだけど、飛鳥はそんな世界に生まれたかったか?」
飛鳥「何でも知ってる世界より、何でもは知らないけど知ってることだけ知っている方がいいかな。ボクは今の世界を気に入ってるよ。知らないことがあるって結構面白いしさ」
P「そうなのか。たしかに飛鳥はいろいろ考えてるんだな。……もともと壮大なスケールの話題だったけど、案外まとまるもんだな」
飛鳥「内容なんて無いに等しい妄想だらけだったけど、キミとこうして話してるだけで意味は十分あったよ」
P「そうか、こんな無駄話でも俺と話してて楽しいかー。なんだか照れるな」
飛鳥「……まぁ、楽しいけど、さ」
P(おっと、ここにきて飛鳥に視線逸らされたけどもしかして照れてるのか? 反応が純粋になってきてるな、可愛いから許す!)
P「よし、もっと身近なことを話そう。そうだな、奈緒の眉毛についてなんてどうだ?」 ズコッ
P(近くから姿勢の崩れた音が聞こえたぞ! 貴様、見ているな?)
116:
P「で、奈緒の眉毛についてだけど」
飛鳥「冗談かとも思ったが本当にそれでいくんだ。いや、いいんだけどさ」
P「最近の美少女キャラは眉毛が特徴的って場合も割とあってな。有名どころだと『けいおん!』のたくあんでお馴染みなあのキャラとか」
飛鳥「そうなんだ。それが似合ってるってことなら、そのキャラクターの立派なチャームポイントなんだろうね」
P「奈緒の眉毛も然り、ああじゃないともう違和感すら覚えそうだ」
飛鳥「大抵は眉を細く整えるものだと思いがちだからね。漫画やアニメのキャラクターもそうだし」
P「だからこそ天然で完成されたであろうあの眉毛のラインは奇跡だと思う。奇跡だと思う!」
飛鳥「わざわざ2回言うことかな」
P「ないな。でもいいんだよ、そういう気分だったから」
飛鳥「キミはああいう眉が好みなのかい? 髪型とかももちろん好みはあるんだろうけど」
P「うーん、あれは奈緒だからいいって話であって、合う合わないは大事だと思うぞ」
飛鳥「Pは特にこだわりはないんだ?」
P「仕事柄かもだが、それぞれの個性を大事にしてやりたいからなあ。その人の一番映える姿でいてもらいたいというか」
P(中身の方は多少俺好みにしようとしてるのは黙っとこう)
飛鳥「キミは根っからのプロデューサーなんだね。へぇ……」
P「そんなところで、奈緒の眉毛については終わりにするか。飛鳥は何か俺に聞きたいこととかあるか?」
飛鳥「そうだな、そんなキミがまだ学生だった頃の話とか、どうかな。個人的には興味あるよ、キミの昔話を」
P「俺の学生時代? たいして面白くないぞ?」
飛鳥「面白いかどうかはいいんだ、どんなだったのかを知りたくなっただけだからさ」
P「そうか? じゃあ話してやろう。そろそろ時間だしちょっとだけな」
P(なんとなくさっきより視線を感じるような、気のせいか)
117:
P「せっかくだから飛鳥と同じぐらいの頃の話にしよう。中2の時だな」
飛鳥「キミが中学生の時か、あまり想像できないな」
P「あまり今と代わり映えしないぞ。ただ思春期なだけはあったかな、うん」
飛鳥「Pは思春期をどう過ごしていたんだい?」
P「そうだなあ、だんだんと現実を現実と割り切るようになってった頃だ。男の子って誰しもヒーロー願望があると思うんだよ」
飛鳥「キミも例に漏れず、ってことか」
P「まあな。だが自分に出来ること、出来ないことをなんとなくわかってきてさ。気づいたら俺はヒーローを引き立てる側にいるんだよ」
飛鳥「……」
P「もちろんやるだけはやったぞ? ただ俺はそいつらのようにはなれなかった。実際俺みたいな奴のほうがずっと多いんだけど、当時の俺にはつらい現実だったな」
飛鳥「そして、その現実を受け入れた?」
P「ま、この通り今現在プロデューサーなんて裏方も裏方をしてるけどさ、今の自分には満足してるんだぞ」
飛鳥「そうなんだ。大人になるってそういうことなのかな、P?」
P「さあてな。ただ、俺の代わりに飛鳥が、もちろんみんなもトップアイドルとして輝いてくれたら、あの頃諦めた自分に未練はなくなるだろうなあ」
飛鳥「……そっか。キミにそんな話を聞かされたら、ボクらも黙ってるわけにはいかなくなったな」
P「ははは、とりあえずは今日の残りのレッスンに精を出してもらおうか?」
飛鳥「期待には応えるよ。今日だけと言わず、いつだって、何度だって。……時間だね、行ってくる」
P「ああ、頼んだぞ」
P(って、普通に雑談しただけで終わったぞ! 最後の静かに火を灯した瞳はどうみても病みとかそんな気配が感じられなかった……)
P(つ、次こそは! >>118だ!)
118:
しぶりんや蘭子と仲良く話してるのを見せ付ける
120:
P(他のアイドルと仲良さそうに話してるさまを見せつけるか)
P(嫉妬心を煽るのは基本だよな。嫉妬してもらえなかったらお終いだけど)
P(ここでくっちゃべってれば目につくはず、さて誰かいないか――おっ)
P「よう、凛。調子はどうだ?」
凛「ん、まあまあかな。どうしたの急に」
P「お前とこうやって話すのも久し振りな気がしてな。いま大丈夫か?」
凛「いいよ。私もプロデューサーとあまり喋ってないなと思ってたんだ」
P「この事務所がスタートして以来頼りっぱなしだからなあ。凛に限らずたまにはみんなを労ってやらないと」
凛「……プロデューサー、何か変なものでも食べた?」
P「おまっ! お前らのことを預かる身としてこういう気遣いは特に大事なことであって」
凛「その割には気を遣う相手が偏ってる気もするけど?」
P「えっ!? そ、そうか?」
凛「そんなの自分がよくわかってるんじゃない――なんてね、焦った?」
P(おうふ……心臓に悪いこと言うな凛も)
P「そりゃ焦るさ、他の誰でもなく俺が特定のアイドルをひいきしてるなんて思われてたら……」
凛「ちょっとした事件が起きるかも。そういうところ、女の子は怖いからね」
P「人数を言い訳にはしないが、なかなか一人一人をみてやれなくて申し訳ない」
凛「それは私達もわかってるからいいんだけど、だからこそみんなもプロデューサーに期待してるんだよ」
P「俺に期待されてもな。俺がみんなに期待する側なのであって」
凛「まずはそういうところから、かな。これ以上は私からは言わないでおく」
P(うーん、嫌われるよりかはよっぽどいいんだ。いいんだが、それだけ平等に接してやらんとまずいよな……)
121:
蘭子「煩わしい太陽ね!(おはようございます!)」
P「蘭子か、おはよう」
凛「おはよ」
蘭子「クックック、我も安息の刻限を過ごさせて貰おう(私もお話に混ぜてほしいな?)」
P「まあまだ今日の仕事までに時間あるしな」
凛「蘭子もプロデューサーとゆっくり話したいってさ」
蘭子「わ、我の秘めたる意思を見通さんとするか……!(な、何言ってるの凛ちゃん!)」
凛「ほら、時間は大事に使わなきゃ」
P「凛は蘭子語通じてるみたいだな。俺でもフィーリングで何とかしてるところがまだあるんだが」
蘭子「蒼の力を纏いし者なら必然よ!(さすが凛ちゃんですよね!)」
P「ユニット組んだこともあるし、その辺はさすがか」
凛「私も何となくだよ。というか蒼の力って、え? 私?」
P「凛のイメージカラーが青だからじゃないか? 俺もそれはしっくりきたぞ」
蘭子「ならば皆より掲げられん我の色彩は何ぞ?(私のイメージカラーはどう思う?)」
凛「蘭子だったら黒じゃない?」
P「黒もそうだが、白もありだな。蘭子はこの2色好きそうだしよく似合う」
蘭子「双方捨て難い……。同胞達の定めに従おう(どっちがいいかなー。決めて!)」
凛「せっかくだし混ぜてみる?」
蘭子「え?(え?)」
P「いいな。灰色か、ちょうど髪の色だしぴったりかもしれないぞ」
蘭子「我が友よ、できればどちらかがいいな……」
凛「蘭子、漏れてる漏れてる」
122:
P「そうだ、今度は仕事でじゃなく慰安旅行として温泉街にでも行かせてやりたいなあ。一斉に全員は無理だけど」
蘭子「温泉……祝宴を催すには絶好の地ね(いいですね、私も行ってみたい!)」
凛「私達がこの前行ったところもよかったよ。ね、プロデューサー」
P「ん、そうだな。みんなの評判も上々だったし、また世話になるのもいいんじゃないか?」
P(露天風呂が女性用しかないとこだしいろいろ安心ではあるよな。なんというか、男性客少なそうで)
P(部屋風呂ですらくつろげなかった俺にはもう一度行こうって気にはならんが。引率はちひろさんにでも頼もう)
凛「……もしかして露天風呂入れないから自分はパス、とか考えてない?」
蘭子「我らが友を差し置いて安寧への旅路は歩めないわ……(えー、プロデューサーも行きましょうよー)」
P「いやいや、一度に全員行けないんだから俺ばかり何度も旅行にいくことになるだろ?」
蘭子「異議を唱える者がいるとでも?(いいんじゃないですか?)」
凛「どうみても一番働いてるのはプロデューサーだしね。慰安が目的ならなおさらだよ」
P「気持ちだけ受け取っておくさ。さて、この話はひとまず保留にしてそろそろ仕事の時間だぞ」
凛「え、もう? 準備しないと……の前に、旅行の件はちゃんと考えておいた方がいいと思う」
蘭子「我……私も、プロデューサーもいれたみんなで一緒に思い出を作りたい……!」
P「……わかったよ、考えておくから。だから仕事には遅れないように頼むぞ」
蘭子「フフフ、魔翌力が満ちてきたわ。今日の私をその『瞳』に刻み込みなさい!(楽しみもできたし、今日は張り切っていくぞ?!)」
凛「みんなにも伝えておくから。それじゃ、行ってくるね」
P「おう、今日もよろしくな――さて俺も自分の仕事をこなしに、っとと」
P(本来の目的を忘れるところだった。飛鳥が今のやりとりを見聞きしてたかどうかだが)
飛鳥「……」
123:
P「飛鳥、こんなところにいたらお前も遅れるぞ」
飛鳥「……あぁ。わかっているよ」
P「どうしたんだ? 何か気がかりなことでもあるのか」
飛鳥「そういうわけじゃないけど、ボクの知らない間にもキミはプロデューサーをやっていたんだよね」
P「まあな。それがどうかしたか?」
飛鳥「……もっと早くキミと会っていたら、キミと刻んだ歴史に差はつかなかったのかな」
P(この反応は、さっきの話を聞いていたみたいだな)
飛鳥「時間は取り戻せないし、ことさら有意義に過ごさないといけなさそうだ。これ以上差をつけられないためにも」
P「何をそんなに思い詰めてるのかは知らないが、今は他にやるべきことがあるだろう?」
飛鳥「っ……そうだね、まずは早く追いつかないと。置いてかれてなんていられないな、またねP」
P「ああ、行ってこい」
P(よしよし、飛鳥の中で思うところがあったみたいだ。今回はこんなところだな)
P(この調子で今度は>>124をしてみよう!)
124:
他の娘と2人きりでデート
132:
P(他のアイドルとオフを過ごしたら病んでくれるはず!)
P(……この前の頬の感触を忘れたわけじゃないから心苦しくはあるが、仕方ない)
P(ちょうど今やってるイベントも終わるしあいつらを誘導して話してみよう)
P「お疲れさま。みんなよくやってくれたよ、ファンもご満悦だったぞ」
泰葉「お疲れ様でした……! 込めた気持ちまで届けられたみたいでよかったです」
フレデリカ「アタシのは風船のオマケ付きだからね?。満足度2割増?」
清美「その件も含めてこれから反省会です! いいですよね、プロデューサー?」
乃々「も、もりくぼは疲れたので帰りたいですけど……ダメですよね、そうですよね……」
P「まあまあ、清美の言う通り反省も大事だ。でもまずは労をねぎらわせてくれ。本当にお疲れさん」
乃々「……お疲れ様でした。チョコを作るのは楽しかったですけど、渡す役はもう……他の人にお願いします」
P「乃々にはまだまだ裏方に回ってもらう予定はないからそのつもりでな。もちろんみんなも」
フレデリカ「裏方アイドルってのも新しくていいんじゃない? 最後に美味しいとこ総取りみたいなポジションでさ」
P「どんな裏方だよ、しかも反感買いそうなポジションだなそれ」
清美「フレデリカさんはナチュラルに風紀が乱れそうなことを、冗談なのはわかってますけども!」
泰葉「裏方といったらPさんですよね。Pさんのようなアイドル……」
P「何か変な想像してないか?」
フレデリカ「んー、プロデューサー系アイドルねー。あれっ? 二番煎じ?」
乃々「眼鏡とか似合いそうな……あ、なんでもないです。なんでも……」
P(なかなか話が進まねえええええええ)
133:
蘭子「貴女からは漆黒のオーラが視えるわ。我と似て非なるものだが(私と飛鳥ちゃんって似てるところない?)」
飛鳥「え? あぁ、うん……」チラッ
蘭子「クッ、我が存在など眼中にもないというのか……!(えーん、流された?!)」
P(おっ、飛鳥がこちらの様子を気にしてるみたいだ。話し声は届いてるのかな? てか蘭子の話も聞いてやってくれ)
清美「プロデューサー? 順番についてなんですが、プロデューサーからご意見ありますか?」
P「ん? ……順番? えっと、何の話だっけ」
フレデリカ「だからさー、アタシらをねぎらってくれるんでしょ? なら一人一人しっかりねぎらってもらおうって決まったの♪」
P「いつ決まったんだ……。いや、俺としてはその方が?」ブツブツ
乃々「なんか乗り気ですけど、もりくぼはもう帰りたいですけど……」
泰葉「乃々ちゃん眠そうだね。Pさん、早く明日の予定を決めましょう」
P「明日? ああそうか、お前らも俺も明日オフだっけ」
フレデリカ「2時間コースを4人分! プロデューサー、お高くつくけど大丈夫?」
P「トントン拍子で話が進んでるのはお前の仕業だな、フレデリック!」
フレデリカ「今なら可愛い子たくさんいるぜ?アハハハ♪」
清美「なにかいかがわしさを感じるのですが……。私は規則正しい生活を心掛けてますから早い時間でも問題ありませんよ?」
泰葉「私はいつでも……あっ、念入りに準備したいので少し時間が欲しいかも」
乃々「……え、私も? 私は……別に、その……」
P「ならまずは清美、乃々の順に行こう。あまり遅くならないように11時スタートの2時間ずつ交代、19時終わりってとこか」
乃々「い、行くとはまだ言ってないですけど……うぅ」
フレデリカ「だいじょぶだって、取って食べられたりするわけじゃないんだし♪ あー順番だけどアタシが一番遅いほうがいいよね? こっそり延長とかしちゃったりして」
清美「ルールは厳粛に守ってくださいよ! 公正にお願いします、プロデューサー!」
P「俺に振るなよ! そりゃフレデリカに言っても無駄だけどさ」
フレデリカ「えー、なにげに酷いこと言ってない?」
ワイワイガヤガヤ
134:
P「ふぅ?。なんだか明日も仕事みたいなもんだなこれじゃ」
P(それはともかく飛鳥の様子は、っと。いたいた。何故か蘭子が肩を落としてうなだれてるのはそっとしておくべきなのか?)
P「よう、2人とも。何話してたんだ?」
蘭子「おお、我が友よ……(あ、プロデューサー……)」
飛鳥「……話してたってほど何かを話してたかな、神崎さん?」
蘭子「先刻より畏まる必要はないと幾度も伝えたつもりだが(下の名前で呼んでって言ってるのに?)」
P「ま、まあ仲が悪いわけではなさそうでよかった。俺は明日オフでいないけど大丈夫だよな?」
飛鳥「明日……」
P「ん?」
飛鳥「何でもないよ。キミのせっかくのオフだからね、ボクらのことは気にせず……好きに過ごしてくるといいさ」
蘭子「ククク、友の不在の時こそ真価が問われるわね!(プロデューサーに心配かけないよう頑張らなくちゃ!)」
P「頼んだぞ。それじゃ俺は残してる仕事をちゃっちゃと片付けてくるか――」
P(飛鳥のやつ、あんまり目を合わせてくれなかったな。俺の明日のスケジュールを気にしてたせいか?)
P(さすがに今回は罪悪感があるが、そんな気持ちのままでは明日待たせてる4人にも失礼だ。割り切るところは割り切っていこう)
135:
飛鳥「……」
飛鳥(ついキミのことばかり考えてしまうな……。もっともキミはボクのことなど今は頭にないのだろうけど)
飛鳥(それともあれは過ぎた願いだったか。キミが周りに慕われているのはわかってたから)
飛鳥(……。あれでも結構、ボクなりに精一杯だったんだけどな。まだまだ気にも留めてもらえない……か)
飛鳥(それならもっと、違う形でキミと向き合わないと。フフッ、ボクがこれだけ誰かに固執するようになるなんてね)
飛鳥(さて、と。キミの意識をボクに向けさせるには、そうだな……>>136したらいいのかな?)
00?49…次回の病み度増減2倍
50?99…次回のデレ度増減2倍
※今回での数値の変動はなし
136:
露骨にブラチラして色気アピールしながら抱きつく
147:
P(明日の作戦はどうしようか――おっ)
飛鳥「や、やぁ」
P「おう。ずいぶんラフというか薄着だけどシャワーでも浴びてきたのか?」
飛鳥「そんなところだよ。キミはこれから仕事?」
P「休憩も兼ねて考え事をしようとしてたところだ。飛鳥も風邪引かないように……な……?」
P(うん? 俺の目線からチラッと覗かせてる飛鳥の胸元のあれって……まさか!?)
飛鳥「……どうかしたかい?」
P「あ? ああ、なんでもない」
P(気になる、めちゃくちゃ気になる! だが待て早まるな、見間違いという可能性もあるんだ。もう一度よく見て確認――)
P(いやいや視線で俺がどこを見ていたかバレるだろ! ぐぐぐ、しかしどうしても視線その一点に引き寄せられる……! なんとか逸らさねば!)
飛鳥「P?」
P「あー、外はもう暗くなってきてるな。飛鳥も早いうちに帰るんだぞ!」
飛鳥「そうだね、もう少ししたらそうするさ」
P「そ、そうか。俺も残ってる分が終わってたら送ってやれたんだが――」
P(!? 窓にうっすらと反射して飛鳥が映ってる! やっぱり見間違いじゃなかった! 白い!)
P(なんという眼福、って言ってる場合じゃねえ! この先誰に見られるともわからんし、これは注意しておくべきだよな……?)
148:
P「飛鳥? 二宮さん?」
飛鳥「たしかにボクは二宮飛鳥だけど、どうしたんだい?」
P「すごく言いづらいことがあるんだが、お前の今後も見据えて今ここで言っておいた方がいいと俺は判断した」
飛鳥「うん。……なにかな」
P「落ち着いて聞いてほしい。その……格好なんだけどな?」
飛鳥「あぁ。こんな薄い格好はキミの前では初めてだよね」
P「そうだな。それで、なんだが……その、俺の目線の高さからだと、下着がな……少し見えてしまってるんだよ」
飛鳥「……」
P「いや、ほんとすまん! 俺が指摘するべきではないかもしれんが、今後他の男に見させたくないsのわっ!?」ムギュッ
P(刺された!? 違う、抱きつかれた? なんで?)
飛鳥「……こ、こうすればもう、見えない……よね?」
P「えっ、あ、ああ。そうだな」
飛鳥「……ボク、はしたないかな」
P「次から気をつけたらいいさ。それに……俺個人としては得した気分というか、だからこそ今日の光景は独り占めしたいというか、うん」
飛鳥「変な言い方するね。フフッ」
P(ああああああ、薄布でしか隔たれてない飛鳥と密着! 一体何のご褒美なんだ! 理性が飛ぶ前に離脱しないと!)
149:
P「飛鳥、俺上向きながら自分のデスク戻るから、飛鳥も帰る用意してこい。いいな?」
飛鳥「うん、そうするよ」
P「よし。わかったな、いいか、上向いてるからな、離れて、そうだ。よし、じゃあな。また明日!」スタスタ
飛鳥「またね、P。……」
飛鳥「ふぅ、さすがに恥ずかしかった……こんな感じでよかったのかな?」
P「あー……」ボーッ
ちひろ「プロデューサーさん? 手を動かさないと帰れませんよー?」
P「今ね、至高の一時を頭のなかで反芻してるところなんです。放っておいてください」
ちひろ「はいはい、お仕事しましょうねー。……頭でも強く打ったのかしら?」
P(危うく一線を越えるところだった……。飛鳥って意外に無防備なところあるんだな)
P(下着姿を直接拝むよりチラ見えしてた方が興奮するのはなんでだろう? いや、それより明日どうするか先に考えよう)
P(……>>150でいくか。いけるかな)
150:
膝に座らせて髪を鋤く
155:
P(髪を梳いてみたいな。あれだけ髪にこだわってる飛鳥が俺に梳かせてくれるかわからんが)
P(朝一で2人きりになる時に頼んでみよう。あわよくば飛鳥を膝に乗せて……ふへへ)
P「おはよう飛鳥、今日も早いな」
飛鳥「う、うん。習慣みたいなものだから、ね」
P(ん? なんか様子がおかしいな、って昨日の今日なら当然か。……まずい、俺まで意識する前に話を進めよう!)
P「ところでさ、飛鳥の髪を梳いてみたいなーってずっと考えてたんだ」
飛鳥「ボクの髪を?」
P「うん。女の子にとっては髪を触らせるだけでもただ事じゃないってのはわかってるけどさ。まして飛鳥ほど髪にこだわりを持ってたら難しいよな」
飛鳥「そうだな……たしかに誰彼構わず触れさせるなんてことはボクでもしないよ」
P「そうか、そうだよな。変なこと言ってすまなかった」
飛鳥「P、よく聞いてくれ。ボクはただ有象無象に髪を触らせたくないと言ったまでだ。キミになら……その、どうしてボクの髪を梳きたいのかはわからないが、キミなら構わないよ」
P「ほんとか!? 俺ならいいの? 嬉しいこと言ってくれるなあ!」
飛鳥「あぁ。……その意味を考えてくれるなら、いくらでも触らせてあげるさ」
P「よし、善は急げだ。飛鳥はここに座ってくれ!」
飛鳥「うん? ここって、キミが今座ってるキミのデスクの席?」
P「違う違う、ここだここ」パンパン
飛鳥「……えっ? それって、キミの……?」
P「そうそう。膝。膝の上」
飛鳥「」
P(そりゃあ固まりもするわなー)
156:
P「いいからいいから、俺も座りながらじっくり飛鳥の髪を堪能したいんだよ」
飛鳥「いや、でも……膝、か。髪よりもそっちの方が驚いたな」
P「だめか?」
飛鳥「キミがそうしたいなら、そうしよう。……誰かに見られでもしたらあとが面倒かもね?」
P「だろうなあ、俺はいいけど飛鳥はいろいろ聞かれるかもな。もしそうなったら俺に無理強いされたって言っとけば大丈夫だから」
飛鳥「フフッ、その時はありのまま話させてもらうよ。それよりP、梳くのは構わないが手櫛かい?」
P「あ、そうだった。手櫛じゃあんまりだよな……?」
飛鳥「気にしてないさ。そのつもりでいたしね。キミも髪を直に触ってみたかったりしたんじゃないかな?」
P「まあな、もともとそんなしっかりと梳こうだなんて俺には出来ないし。それに男って結構女の子の髪を触ってみたくなるんだよ。よくわかったな?」
飛鳥「そ、そういうものだって最近知ったんだよ。偶然ね。別に知ろうと思って知ったわけでもないし、キミもそうなのかなんてボクが前もって知る由もないだろう?」
P「それはそうだけど、どうしたんだ急に?」
飛鳥「ボクのことはいいから、ほら。膝、借りるよ」ポフッ
P「」
157:
P(飛鳥が俺の膝に! いやいや、目的はそっちじゃないだろ俺。ほのかにいい香りのする飛鳥の髪を手で梳くんだろ!)
P「……おお」サラサラ
飛鳥「……どうだい? 手入れはちゃんとしてるけどそこまで長くはないから、想像と違ってたりしたら悪いね」
P「いや、想像以上に触り心地といいなんといい気持ちいいぞ。そうか、女の子の髪ってやっぱ凄いな……」
飛鳥「キミこそ、扱いが上手で触れられてていい気分がするよ。実は慣れてたりするんじゃないか?」
P「まさか。そこまで俺は面倒を見てこなかったからこれでも緊張してるんだぞ。飛鳥の髪に変に手を加えないようにさ」
飛鳥「気をつけてくれてるんだね。だからボクもPになら髪を触られても問題ないと思ったのかもしれないな」
P「俺が飛鳥を大事にしないわけないだろ? ……まあ、そんなのはただの俺のエゴで飛鳥には嫌な思いさせてることもあるだろうけども」
飛鳥「いいよ。ボクのことを考えて何かしてくれてる時は、真意を汲み取れないボクにも責任があるから」
P「そんなに重く受け止めなくていいぞ? 今だって、俺の私利私欲で髪を梳かせてもらってるくらいだし」
飛鳥「それがいいんだ。仕事以外のことで何も求めてこないよりかは、Pの思うままにボクへ何かを要求してくれた方が……キミとの繋がりをより感じられるから」
P「飛鳥……」
飛鳥「ボクはキミにとって、担当アイドルのうちの1人止まりで終わりたくない。ボクに新しい世界をくれたキミと今度は一緒に、もっと煌びやかな世界を開いてみせるよ」
P「ははっ、頼もしいな。そうか、飛鳥はそんな風に俺のことを――」
ちひろ(何なんですかあれは! 飛鳥ちゃんを膝に乗せて髪を触るなんてとうとう野性が解き放たれましたか!? それよりあの入っていきにくい雰囲気何とかなりませんかねぇ!)
158:
P「あれ? ちひろさん今日はご機嫌ななめですか?」
ちひろ「ええ、仕事が少し滞ってしまいましてね」
P「朝から大変ですね。俺でよければ力になりますから、何でも言ってください!」
ちひろ「じゃあとりあえず大人しくしててください」
P「はいっ!!」
ちひろ「……」ジトーッ
P(よしよし、飛鳥は順調に俺への依存心を露わにしてきてるな。病みに繋がるのを期待して、次あたり>>159でいくか!)
163:
P(今回は敢えて飛鳥に構わず新人達の面倒を見るか)
P(飛鳥も最近まで同じ立場だったわけだし、たとえ俺に構ってほしくなっても何も言えないだろうな。そこが狙い目なわけだが)
志希「にゃーっはっはー♪ あたしを捕まえられるかな??」
P「こら、帰ってこい! これじゃ失踪というより疾走じゃないか!」
志希「あたしにただジッとしてろってねー、それ無理!」
P「お前なあ、撮影のたびにこんな逃げ回られたら仕事にならないぞ!」
志希「だったら他のお仕事教えてよー、もっと楽しいのあるんじゃない?」
P「楽しい楽しくないで仕事を選べる立場じゃないんだよ!」
志希「え?? じゃあこのまま逃げちゃおっかな♪」
P「させるか! みく、先輩としてアイドルの何たるかを教えてやれ! さあ志希を捕まえてくるんだ!」
みく「任せるにゃ! まずはそのみくのお株を奪うような口調を――ってPチャン、自分が楽しようとみくに押し付けてないかにゃ!?」
P「そんなことはないぞ、ただ猫は動くもの追っかけたがるものだと思ってな!」
みく「やっぱりいいように使う気にゃ! まあいいけど、お高くつくからね! 覚悟しておくといいにゃ!」
P「そういうことは捕まえてから言うもんだぞ! さあ行ってくれ、俺じゃ立ち入れない所もあるしな!」
志希「にゃははー、なんか楽しいことになってきた! じゃああたしが逃げ切ったらキミに新薬の実験を手伝ってもらおっかなー♪」
みく「ふにゃー! これ以上猫キャラを増やすわけにはいかないにゃー!」
P「というか逃げられたあげくなぜ俺が言うこと聞いてやらなきゃならないんだよ!?」
ドタバタ ドタバタ
飛鳥「Pは……忙しそうだね」
164:
七海「追いかけっこ、楽しそうれすね?♪」
P「みくも自分のキャラが掛かってるからなあ。割と目が本気に見えるぞあれ」
七海「プロデューサーは七海と釣りしてくれましゅ??」
P「遊びに来させてるつもりはないんだが……。七海もレッスンの準備してくれ」
七海「え??」
P「え?? じゃない! 釣りの話なら後でしてやるから、七海の他にも釣り好きなアイドルいるしさ。それじゃだめか?」
七海「本当れすか?♪ なかなか釣りのお話できる人がいなかったから嬉しいれす!」
P「肇もそうだけど女子中高生ぐらいで釣りが趣味って珍しいよな。やったことあるかすら微妙なラインだろ?」
七海「そうれすね?、ピチピチしたお魚が苦手って人も多いれす。あんなにかわいいのに?」
P「魚より釣り餌の方が不評だった気もするな、ミミズとか。ルアーならそこら辺は大丈夫だろうけど」
七海「釣りのお話してたら釣りたくなってきたれす?。プロデューサー、釣りのお仕事ありますか??」
P「んー、その方面にアプローチかけてみても面白そうだな。でも今は下積みを頑張ってほしい。まずはアイドルそのものに慣れていこう」
七海「お?、七海を泳がせておいてお仕事一本釣りするんれすね♪ そういうことなら頑張れそうれす?!」
P「よしよし、それじゃまずは挨拶をしっかりできるようにしよう。みく、ちょっとこっちきてくれ!」
みく「な、なんにゃ……みくは今ネコの血が騒いでるところなの……にゃにゃっ!?」
七海「おはようございましゅ?♪」
みく「お、おはようにゃ……Pチャン? もしかして今度の新人さん達はみくに差し向けられたエージェントなのかにゃ!?」
P「そんなわけないだろ。というより猫の血が騒いでるなら七海を咥えて駆け出すくらいしたらどうだ?」
七海「七海、食べられちゃうれすか??」
みく「食べないにゃ! お魚は……うん、ごめんね。みくは苦手なのにゃ……」
P「魚が猫に勝つ瞬間であった」
みく「変なナレーションはいらないにゃ!」
ワイワイガヤガヤ
飛鳥「……」
165:
P「――ふぅ、やっと1日終わった。新人育成も大変だ、誰だよあんな濃いの3人も連れてきたのは。俺か」
心「恋がなぁに? プロデューサー☆」
P「心……さんか」
心「はぁとって呼んで♪ んー、疲れた顔してどうしたのかな??」
P「いつものことなんで気にしないでください。しいていえば、心さんは見ていて安心できますね」
心「ふふーん? さてははぁとのシュガシュガハァトに酔いしれちゃったなっ☆」
P「そういうわけじゃないんですが、あなたなら放っといてもアイドルやってくれそうな予感がするんですよ。うっかり年齢のことを忘れるほどに」
心「やぁん、歳の話はダメだってば☆ はぁとはアイドルとしては1年生なんだからね!」
P「うーん、でもそうは見えない何かを感じざるを得ないといいますか。アイドル始める前は何してたんでしたっけ?」
心「ひ・み・つ♪ でもプロデューサーの言いたいことは何となくわかるわぁ、アイドルがこんなに天職だったとは思わなかったぁ☆」
P(26歳でこのテンションだもんなあ。レナさんの1つ下、楓さんの1つ上と考えると……あれ? 9歳ほど離れてるはずの某アイドルと似た空気を感じる)
心「プロデューサー、その熱い視線は……うふっ♪ だめよ、はぁとはみんなのアイドルだもの!」
P「話を勝手に進めないでください。とりあえず新人3人の中では年長者ですし、いろいろ期待してますからね」
心「まっかせてぇ♪ はぁともアイドル続けるためならなんでもしちゃうからっ☆」
P「本当になんでもやりかねないのが怖いです。やる気があるのは心強いんですがね、とにかく頼みましたよ!」
みく「……あれ、今回はお呼びじゃないのにゃ?」
――――――
飛鳥「……仕方ない、か。今日は帰るとしよう」
166:
P(何日か飛鳥とろくに話せずきてしまった。視線は感じていたんだが)
P「さて今日も頑張りますか、うん?」
飛鳥「……」
P(俺のデスクに飛鳥が、しかも機嫌がよろしくなさそうにみえる……!)
P「お、おはよう飛鳥。どうしたそんなとこ座って」
飛鳥「……キミを待ってたんだ。この時間、ここならいくらキミでも捕まるだろうと思ってね」
P「そ、そうか。何か俺に用事でもあるのか?」
飛鳥「用が無ければ、キミに声を掛けたらいけないのかな?」
P「え? いや、そんなことないぞ! ……すまん、ここ数日この前入った新人にかまけて他のアイドル、もちろん飛鳥ともあまりコミュニケーションが取れてなかった」
飛鳥「まぁ、ボクらが入った時もそういう時期はあったし、それについては責めるつもりもないよ。ただ――」
P「ただ?」
飛鳥「突然相手にもされなくなったら……不安になるじゃないか。一言だけでいい、キミから声を掛けてほしかった」
P(飛鳥の素直な気持ちが伝わってくる……)
飛鳥「それとも、今まではボクが入ったばかりだから目を掛けていたというのかい?」
P「違うに決まってるだろう? ごめんな、俺も飛鳥との時間が減ったことに何も思わないわけじゃないんだ。それだけは信じてほしい」
飛鳥「……、わかった。ボクもキミを困らせたくはないんだ。その言葉を聞けただけでも、少し安心したよ」
P「もうしばらくはあまり時間を割いてやれないけど、なるべく相手してやれるようにするから」
飛鳥「あぁ、待ってる。だからキミも――」
P(最後の方、聞き取れなかったな。飛鳥を焦らすことには成功してたみたいだし、段々病み特有のオーラも戻ってきたんじゃないか?)
P(このペースで今度は>>167をしてみよう。ここが正念場だ!)
167:
デート
186:
P(飛鳥とデートしよう。十分焦らしたし、今ならいい反応してくれそうだな。……プラン考えないとなあ)
P(飛鳥は遊園地とかそういった人並みな発想を嫌いそうなもんだけど、逆にそれをOKしてくれたらこちらを意識してくれてるってことだよな?)
P(ともかくまずは誘ってみるか。飛鳥の意見を聞いてみても面白いかもしれない)
P「飛鳥、待たせたな」コソコソ
飛鳥「P? そんなに声を落としてどうしたんだい、何か人に聞かれたくないことでもあるのかな?」
P「そりゃあもう。デートしようぜ」
飛鳥「……えっ?」
P「デートしようって言ったんだ。飛鳥とあまり過ごせなかった分を取り戻したくて」
飛鳥「き、急だなキミは……。いや、もちろんその誘いにボクも乗り気になっているのは間違いないが。デート、か」
P「飛鳥はどこか行きたい所とかあるか?」
飛鳥「特には……うぅん、決まった時間を共に過ごせるのなら、それはデートと言えるよね?」
P「まあな。何にしても前提はそれだろう」
飛鳥「どこかへ出掛けるというのもそれはただの口実で、2人で過ごせれば構わない。そういう認識で合っているかな?」
P「ああ。そんなとこ気にするとは飛鳥らしいっちゃらしいが。で、飛鳥は行きたいところとかあるのか?」
飛鳥「……」
P「カフェでのんびり過ごしたいとか、パーッと遊びに行きたいとか、何でもいいんだぞ」
飛鳥「何でも?」
P「ああ。よほどなことでもなきゃ期待に応えるよ。何かリクエスト浮かんだか?」
飛鳥「あるには……ある」
P「お、意外だな。どこに行きたい?」
飛鳥「ボクの行きたいところ。今のボクが行ってみたいところは――」
P「なんだ?」
飛鳥「キミの部屋、かな」
P「」
187:
P(芸能人のお泊まりデートだなんていってすっぱ抜かれる昨今、俺の部屋にアイドルを呼ぶというのはかなりリスキーなわけで)
P(飛鳥はまだ入って日も浅い方ではあるものの、うちのアイドルってだけでもそれなりに注目はされてるはずだ)
P(いや、そんな面倒な話じゃないな。飛鳥は14歳だぞ? 一人暮らしの男の部屋に呼びつけていい理由なんて滅多にあるだろうか)
飛鳥「キミの香りがするね。ここでキミは生活してるんだ」
P「そりゃまあ、俺の香りってなんだ!? 汗臭いとかか!?」
飛鳥「フフッ、自分では気づかなくてもしょうがないさ。ボクにはわかるよ、キミがキミだってこと」
P(フェロモンとかの話なのか、心で通じ合うみたいなもんなのかよくわからん。飛鳥が満足そうなら何でもいいや)
P「適当にくつろいでてくれ。なんか飲み物でも用意してくる」
飛鳥「ありがとう。待ってるよ」
P(コーヒーよりかは紅茶のがいいかな? いや、意味もなくブラックコーヒーを好む年頃そうだし、コーヒーでいいか)
P(飛鳥は……俺のベッドに座ってるな。よく見ると周りあちこちを物色したそうに視線をせわしくしてら。やっぱり他人の部屋は気になるんだなあ)
P(ある程度片付けたし飛鳥の目についちゃいけない物なんてなかったよな? >>188とかどうだったっけ)
00?49…病み↑1
50?99…デレ↑1
188:
料理を振る舞う
189:
やべ勘違いした
194:
P(飛鳥が何か見つけたらしい。視線の先は……台所? あ、食器洗うのサボって少し溜まってたっけ)
飛鳥「ねぇ、Pはもしかして自炊をしてたりするんだろうか?」
P「そうだな。手の込んだ物を作る暇はないから簡単なものをチャチャッと――なんだねその目は」
飛鳥「意外の一言に尽きるというか……忙しい中で料理までこなしてるんだ」
P「昔から習慣づいてたらこんなもんだよ。自分が食えればいいやって程度だからうまくもないし」
飛鳥「そうは言っても、キミのことだからそれなりなものを作れるんだろうな……」
P「俺の腕前、気になる?」
飛鳥「まぁ、興味深いね。もしキミに何か振る舞うことがあるとしたら、思っていたよりもハードル高そうだ」
P「ハードル? 何の話だ?」
飛鳥「いや、食べられさえすれば手料理というだけで喜ばれるとは聞いたんだが、付け焼き刃なものを出したりしたらキミに笑われてしまうかなって」
P「そんなことないぞ! 手料理作ってくれるなら食べたいに決まってる、材料買ってくるから是非食べさせてくれ!!」
飛鳥「今はだめだよ。キミの腕前もわからないままじゃ……」
P「いいっていいって、14歳の子に多くは望まないから」
飛鳥「そういう風に甘くされたくないんだ。ここで甘やかされていたら、なし崩しに他のことまで大目に見られ続けるってことだろう?」
P(んー、子供扱いされたくないってことなんだろうな。精一杯背伸びしてくれてるんだ、ここは??)
P「じゃあ、今日は俺が料理を飛鳥に振る舞うよ。飯時も近いし、俺がいつもどんなもの作って食べてるのか飛鳥もわかるしさ。どうだ?」
飛鳥「……そうだね、そういうことならご馳走になるよ。それと、キミが人に料理を出すのってどれくらい珍しいことなんだい?」
P「ここ最近は全くだなあ、今の仕事始まってからは飛鳥が初めてなんじゃないか?」
飛鳥「ボクが? そうなんだ……ふぅん?」
P(ちょっと嬉しそうなふぅん? 入りましたー!)
P「さて食材買ってくるよ、飛鳥はここにいるんだぞ? 絶対だからな! すぐ戻るから、行ってくる」
飛鳥「あぁ。いってらっしゃい」
飛鳥(Pの部屋に一人、今のうちか。キミのことを勝手に知ろうとしてるボクを許してくれるかな?)
飛鳥(あまり部屋の外観を変えないように動こう。何か趣味がわかるものとか、大事にしまってあるものとかあれば、ボクしか知らないキミが浮かび上がるはずだ。……フフッ)
飛鳥(……ん? これは……>>195)
00?49…次回病み度増減2倍
50?99…次回デレ度増減2倍
195:
(飛鳥にあげるため買っておいた)指輪
197:
ゾロ目なんですがこの場合、増減4倍ですかねえ
とすると次回50?89かつゾロ目じゃなかったら10:10いけますね
00?49なら病み10オーバーで終了
90?99でデレ10オーバーで終了
このスレも終わりが見えてきました
200:
飛鳥(このケースは指輪だよね。まさか――婚約、指輪? ……にしてはそこまで高価そうには見えないな。でもP自身のものとも思えない)
飛鳥(指輪の内側に刻印があれば内容次第で誰宛のものかを推察できそうなものだが、そこまで覗き見てもいいんだろうか?)
飛鳥(そしてボクは、そこに何が刻まれていようと……受け入れられる、かな。P、この指輪は誰に渡すつもりなんだい?)
飛鳥(…………)
飛鳥(……今しかない、か)
飛鳥(……………………………………………………………………………………………………………………、A.N?)
P「ただいまー。すまんなこんなとこに1人で待たせて」
飛鳥「……」
P「ん? 飛鳥?」
飛鳥「あぁ、うん。おかえり。えっと、何だったかな?」
P「俺が料理作るから買ってきたんだけど……。どうした、なんだか落ち着きがないな?」
飛鳥「そんなことない、はずだ」
P「はずってお前、まあ男の部屋に残されてそりゃ落ち着かなくもなるか。そうなんだろ?」
飛鳥「まぁ、そんなところかな。……気になることもあるしね」
P「他人の部屋ってやっぱ気になるよなー。飛鳥のことだから引き出しとか勝手に中漁ったりなんかしてなさそうだし、その辺は安心だな」
飛鳥「う、うん。……ごめん、P」ボソッ
P(本当に様子がおかしいな。さてはあれ、見られたか? サプライズで渡すのも良かったんだが、これはこれでありだな)
P「腹減ってないか? もうちょい待っててくれな」
飛鳥「Pの料理するところ、後ろで見てても、いい?」
P「ああいいぞ。さて、早作るとしよう」
201:
P(いつもこなしてることでも視線を感じながらするってなかなかプレッシャーだな。話でもして気を紛らわさんと)
P「飛鳥は最近欲しいものとかあるか?」
飛鳥「欲しいもの? そうだな。欲しい、という言い方は適切ではないかもしれないが、あるよ」
P「あるのか。どんなだ?」
飛鳥「秘密さ。まぁ、時がきたらキミに教えてあげる……かもね。Pこそ、欲しいものはあるのかい?」
P(飛鳥が欲しい! と言ってしまったらどうなるかなあ、なんて考えてないで何か答えてやらないとな)
P「今欲しいものっていったらそりゃあ、嫁かな? 1人暮らしに慣れてるといってもやっぱり家事は面倒だし、忙しくなるにつれ支えてくれる人がいてほしくなるんだよ」
飛鳥「そ、そうなんだ。つまり、結婚したいってこと?」
P「結婚してる余裕は時間も金も正直いってないから、嫁というよりは彼女、かもなあ。彼女がいたら特別何をしてもらわなくとも仕事とか頑張れそうだし」
飛鳥「……もう、意中の相手はいる、のかな?」
P「さて、どうだろう。ただまあその人にプレゼントしようと思ってちょっとしたものを用意してたり……あれ、これってあれか。恋バナってやつか?」
飛鳥「さ、さぁ、どうだろうね。世間でそう呼ばれてるものほど気分の浮かれた雑談ではなかったと思うが」
P「だな、もっとこう姦しいって感じするし。俺と飛鳥の2人でいつもの調子のまま喋ってたってそうはならんか」
飛鳥「それはそうさ。……で、さっきの話だけど」
P「ん?」
飛鳥「あぁ、いや……何でもない」
P(危ない危ない、なかなか際どいとこまで喋ってた気がしなくもないぞ!)
P(指輪の内側に飛鳥のイニシャルを入れてもらってるけど、そこまでチェックされたかな? 自分のことかもなんて勘が働いてモヤモヤしてる飛鳥とか見てみたい)
その後、食事中もどこか上の空な飛鳥とのんびり過ごした。
時折、指輪のしまってある引き出しに視線が集まっていたけど、今日は渡さずに思う存分気にしてもらうことにした。
帰り際にみせた物欲しそうな目が凄く可愛かったな。
202:
P(そろそろ頃合いか。飛鳥も俺を意識してくれているみたいだし、次で決めるぞ)
P(俺の勝手で振り回すのはもうやめだ。これからは素直に、どんな飛鳥であろうとも受け入れて同じ時間を過ごしていきたい)
P(最後に俺は、飛鳥へ>>212する。決着をつけよう)
211:
蜻顔區縺励※繧峨・繧峨・縺帙▲縺上☆
212:
蜻顔區縺励※繧峨・繧峨・縺帙▲縺上☆
213:
なぜ化けるねん……
「告白してらぶらぶせっくす」って打ったけど有効になるんか?
215:
どうなる
216:
しかもゾロ目やん
218:
連投みたくなってる、というか連投だわな…まぁ>>1の判断仰ぐしか無いね
220:
帰ってきてみたら安価までレスついてるわ、面白いことになってるわでどうしたものか
R-18な安価はこれまでの流れで来ないと思ってました。
10:10なったらそういうのも書いてみようかなー程度の心づもりではいましたが
今回はゾロ目により病み>デレ(病み14デレ11)√、直接的な描写は控えますね。
しかし55.66.77.88以外で10:10を両方オーバーはしませんし、この確率を引いた分はなんとか内容に還元したいところです
229:
P(飛鳥に告白するぞ。うまくいったら色んな意味で飛鳥と一つになりたい)
P(いや、さすがに14歳に求めるのは酷か。万が一のことも考えてるとな……とにかくまずは気持ちを伝えよう。誰にも邪魔されない場所で――となると)
飛鳥「お邪魔するよ。こんなに早くまたキミの部屋を訪れることになろうとはね」
P「ここが一番都合が良いんだ。外じゃ誰に聞かれるとも分からんし」
飛鳥「ほぅ、ボクに内緒話でもあるのかな?」
P「そんなところ。誰にも聞かれる訳にはいかなくてな」
飛鳥「ふぅん? 念入りだね。よほど大事な話とみえるが……」
P「少なくとも俺にとっては大事な話だ。飛鳥にとってはどうかはわからないけど」
飛鳥「キミの言葉や話はできる限り記憶してるよ。冗談であろうが何だろうが、それだけの価値がボクにはあるから。今回もそうなるだろうさ」
P「そうなってくれると俺も嬉しいんだがな。聞いてくれるか?」
飛鳥「当然。聞かせてくれるかい?」
P「ああ。単刀直入に言うぞ」
飛鳥「……うん」
P「俺な、飛鳥のことが好きなんだ」
230:
P「立場上伝えるべきではないのは分かってる。それでも俺の気持ちを受け取って欲しかったんだ。ははっ、プロデューサー失格だな、俺」
飛鳥「……」
P「飛鳥?」
飛鳥「……、本当?」
P「ん?」
飛鳥「キミが……ボクを……」
P「こんなこと、嘘ついてどうするんだよ。本当だ」
飛鳥「……そう、なんだ」
P(急過ぎたか? 飛鳥が茫然としてるような)
P「ごめん。驚いたよな、こんなところまで呼びつけて」
飛鳥「驚くに、決まってるじゃないか。……ボク、ずっと」
P「ずっと?」
飛鳥「ずっと、キミに伝えたいことがあったんだ。どう言えば上手く伝わるか、受け取って貰えるか――答えが出なくて、言葉を探して」
P「……」
飛鳥「それなのにキミは……。そうか、飾り気なんていらなかったんだね。想いを伝えるのに余計な言葉は必要ない、か」
P「素直に伝えようと思ったんだ。俺が変に格好つけたりするよりかは、その方が伝わると思ってな」
飛鳥「……キミに倣おうかな。ねぇ、ボクの想いも聞いてくれるかい? 募らせてきたこの気持ち、ずっと胸の内に留めておかなければと思ってたのに、もう溢れそうなんだ……キミのせい、だよ?」
P「ああ。もちろん聞くさ。聞かせてほしい」
飛鳥「ボク、二宮飛鳥は、キミのことが……Pのことが――」
飛鳥「――好き、です」
231:
飛鳥「……」
P「……」
飛鳥「……おかしいな、敬語になっちゃったよ。何でだろうね?」
P「緊張してたんじゃないか? 飛鳥が緊張ってのもなかなか珍しいかもな」
飛鳥「ボクだっていつも平常心とはいかないさ。キミの気持ちを知ってなおこれだ。順序が違えば、この程度じゃ済まないだろうな」
P「なかなか経験することじゃないもんな。好きになった相手に告白するってのは」
飛鳥「キミはされる方に慣れてそうだけどね」
P「何を言いますか!? 全然そんなことないぞ」
飛鳥「どうかな? ……そうだね、みんな待っているのかもしれない。誰か一人でも伝えてしまえば収拾つかなくなりそうだし」
P「何の話だ?」
飛鳥「キミはアイドル達に慕われてる、という話さ。ボクでも気付く、いや、気付かされたというべきかな」
P「……あまり深く聞かない方がよさそうだな」
飛鳥「あぁ、話す必要もない。誰がどうキミを想おうと、キミの心はボクのものだし、ボクの心はキミのものだ。そう、だよね?」
P「そういうことだ」
飛鳥「……ねぇ、そばに行っていいかな。もう我慢しなくていいなら、キミを強く感じていたい。いいだろう?」
P「お好きなように。俺もそうしたいと思ってたところだよ」
飛鳥「誰にも渡さない。ボクだけの場所だ」ギュッ
P「飛鳥――」ギュッ
232:
飛鳥「キミはボクに新しい世界を見せてくれた。今日からは2人で、新たな世界を探していこう」
P「新たな世界か。俺ももっとプロデュース頑張らないとな……ひいきはしてやれないけど」
飛鳥「いいんだ、それはボクに任せてくれればいい。どこまでいけるかやるだけやってみるよ」
P「飛鳥ならすぐ先輩たちに追い付けるさ。俺が保証する」
飛鳥「キミのお墨付きか、ますます中途半端に終われないな。……しかしキミと共に歩むために、キミ以外の多くの人を魅了させないといけないとはね」
P「それが仕事だからなあ、アイドルって」
飛鳥「キミは、今後ボクをどうしたい?」
P「どうしたいって、どういう?」
飛鳥「このままアイドルとしてプロデュースしていくのか、それとも……」
P「ああ、そういう意味か。飛鳥にはアイドルを続けてほしいな。俺達の関係を続けていくのには不都合も多いだろうが」
飛鳥「そう言うと思ってたよ。ボクとしても、世間はまだボクを子供としか見てくれない。面倒だけど、早くオトナになりたいな」
P「飛鳥から大人になりたいなんて言葉が出てくるとは……変わったな。成長、なのかもな?」
飛鳥「フフッ、どうだろうね。少なくともあと2年はかかるかな。それまでにキミの理想に近づかないと」
P「飛鳥は飛鳥でいいんだよ。どんな飛鳥だって俺は受け入れるから」
飛鳥「でもキミ、大きい方がいいんだろう?」
P「え? あー……あれか! いや、まだ気にしてたんだな……」
飛鳥「あの時ぐらいからかな、キミの言葉に一喜一憂する自分がいたんだ。ボクにしては珍しいと感じていたが、今ならわかるよ」
P「俺、お前のこと散々振り回してきたよな。いろいろ言ったし、したりした。飛鳥の気を引くためにな」
飛鳥「そうだったのかい? ……思い当たる節は確かにある。そうか、ボクのことをずっと見てくれてたんだね」
P「随分と遠回りしたけど、これからは思うまま一緒に過ごそう。当面はこんな風にこそこそしないといけないがなあ」
飛鳥「仕方ないさ。それに、この方が都合のいいことだってある」
P「そうか? たとえば?」
飛鳥「たとえば……そうだね」
233:
P(? 飛鳥のやつ、カーテン閉めたりしてどうしたんだ?)
飛鳥「……こ、こんなこととか、かな」ゴソゴソ
P「ちょっ!? 飛鳥、何服脱ごうとしてるんだ!?」
飛鳥「キミを感じたいって、さっき言っただろう? その、男性はこういうことをしたくなるものだって聞いたし、ちょうどいいかなって」
P「そうだけど! そうだけど、無理にさせたくない。俺はお前を大事にしたいんだ。飛鳥はまだ――」
飛鳥「うん。大事にしてくれるなら……だからこそ、してほしい。キミはボクを――」
P(飛鳥の瞳が潤んでみえる。本気、なのか?)
飛鳥「――二宮飛鳥を好きになってくれたのなら、一人の女性として、扱ってほしい。身体が多少未熟なのは申し訳ないが」
P「……」
飛鳥「キミが本当にボクを好きでいてくれてるって証明を、この身に刻みたい。そうしてくれなきゃ……子供扱いは、もういらないから」
P「んー…………参ったなあ。ここまで言わせて、何もしない訳にもいかない、か」
飛鳥「……P?」
P「俺が望めば、飛鳥は内心嫌だったとしてもそうしてくれると思ったからさ。でもなあ、こうまで言われちゃ引き下がれないな。何より俺も男だし?」
飛鳥「えっと、優しくしてほしい、な」
P「大丈夫だ、ペースは合わせるから。……しかし飛鳥に優しくしてほしいって言われると、何だかグッとくるな」
飛鳥「キミとなら怖くはないよ。ただ、そう言った方がいいんだってね?」
P「おいおい、最近ちょこちょこと耳年増になってきてないか?」
飛鳥「異性の気の引き方を研究したんだ。この手の俗っぽい話は興味なかったはずなのにね。フフッ、誰のせいかな?」
P「そっか、なら責任とってやるのが俺の務めだ。……さて、手狭で悪いがちゃんとベッドでしような」
飛鳥「……」コクッ
――――――――
――――
――
234:
P(こうして俺達は密やかに交際を続けた。細心の注意を払ってるつもりだが、周りに感付かれてないか戦々恐々だ)
P(最近に至っては、飛鳥がまるで気付いてほしいとばかりに人目をはばからなくなってきている。どうしたものか)
P(いや、飛鳥の気持ちもわかるんだ。手の届く距離にいて素っ気なくするのはなかなかつらい)
P(プロデューサーとアイドル。俺達がそうである以上、どうしようもないことではあるのだが……)
P(そんなこんなで1年経ったある日のこと――)
P「はぁ!? 飛鳥、お前いまなんて言った?」
飛鳥「だから、高校へは行かないよ。時間の制約になるからね」
P「お前なあ、このご時世に高校すらいかないなんてまずいだろ……」
飛鳥「別に高卒の資格は通わなくたって取れるだろう? 今のボクには他にするべきことがあるんだ。限りある時間を有効に使わないと」
P「うーん、親御さんには話したのか?」
飛鳥「まだだよ。でも大丈夫さ。ボクにはキミがついてる。……ボクをこんな風に変えてしまった責任、取ってくれるんだよね?」
P「責任って……まあ、この1年でだいぶアイドルとして評価されてきたのは確かだ。ひとえに飛鳥の頑張りが大きいと思う」
飛鳥「あぁ、中学を卒業するまではってボクなりに努力してきたつもりだよ。何故だか、キミはわかってるはずだ」
P「……。一応聞いておこう。どうしてだ?」
飛鳥「フフッ、わかってるくせに。もうすぐ義務教育も終わる。ボクの行く末をボクが決める時がきたんだ」
P「そう、だな。それで?」
飛鳥「ボクはね、もう耐えられないんだよ。キミの側にいられないことが。どれだけ頑張ってもキミと2人で過ごせる時間は僅かしかない」
P「……」
飛鳥「だからボクはアイドル活動に尽くすんだ。片手間に続けるよりも当然打ち込める。その分キミとの距離も離れなくて済む」
P「本気なんだな?」
飛鳥「本気だよ。それでね、それだけじゃ2人の時間はそう変わらないだろう? だからキミと暮らすことにする」
P「……んんっ!? さらっとすごいこと言ったなおい!」
飛鳥「ん? 合理的だと思うよ?」
P「いやいや、そうかもしれんけどさ。同棲……かあ。今でも危ない橋渡ってるっていうのに」
飛鳥「まぁ、すぐには難しいかもしれない。来年、せめてボクが16歳になるまでは」
P「16ならいいって話でもないけどな」
飛鳥「P、知らないのかい? 日本の法律では、女性は16歳からだろう? 法的には何も問題なくなるはずだ」
P「16……ってそういうことか!! え、そこまで考えてたの!?」
飛鳥「キミとならいくらでも未来を思い描けるよ。輝かしい光に満ち溢れた、そんな世界がさ」
P(飛鳥のやつ、俺しか見えていないみたいだ。15歳にしてそこまで俺との人生設計を考えてるとは……!)
飛鳥「障害が多くたって、もう決めた。キミ無しじゃボクはもう前に進めない。……ねぇ、いいだろう?」
P「……。そうだな、高校はともかく同棲はちょっとハードルが高そうだが、俺達にとって最良な選択をしていこう」
飛鳥「P……♪」
P(俺への依存がますます露わになってきている。正直、ほかのアイドルに指示を出すのすら視線が刺さるほどだ)
P(出会った頃の飛鳥を思うと、やっぱり変わった。本人曰く『誰もいつかはオトナになる。ボクにとって、引き金がキミだっただけさ』とのこと)
P(飛鳥ももう15歳。子供であり、大人である微妙な年頃には違いないが、あんなこと言ってるし、来年は苗字が本当に変わってるかもなあ)
P(……まあ、それもいいな。俺はどんな飛鳥も受け入れるつもりだ。というより望むところだったりする)
P「責任は取らないと、な?」
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