【閲覧注意】後味の悪い話『昨日公園』back

【閲覧注意】後味の悪い話『昨日公園』


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8:
地方に散らばっていた友達が久々に数人集まった1ヶ月ほど前、
AとBが自分の目の前で口喧嘩をおっ始めた。
仲裁する自分を含めた周囲をひたすら無視して、BがあまりにもAの言う事を
聞かず、自分の価値観ばかり押し付け、なおかつAの彼女をおとしめるような
事を言ったので、いつもは温和なAがぶち切れ。
「ああそうかよ、この話をお前にした俺が間違ってたよ!」
と投げ付けるように言い残してその場を去ってしまった。
「B、今のはまずいよ」とたしなめる俺の言う事を一切聞かず
「なんで?俺間違ってないよな!?」と周囲に同意を求め続けるB。白けまくる周囲。
10分ほどして、Bの携帯にAからメール。
「怒鳴って悪かった。今は俺もお前も頭に血が上ってる。少し時間をくれ、また連絡する」
内容はこんな感じ。(Bが俺たちに見せてくれた)
「怒鳴ったりして頭に血のぼってんのはAだけじゃねーか、俺は冷静だぞ!」
………そりゃそうかもしれねーけどさ……。
19:
先日、Aと遊んだ。
どんな理由であれ、あの場をああ言う形で去ってしまった自分はかなり
イヤなやつだったとしきりに反省し頭を下げるA。
Bとまだ仲直りしていないと言うので、いい機会だから電話してみろよと
勧めた自分。そうだな、きちんと謝るよと電話するA。
俺は少し離れた喫煙所で電話が終わるのを待っていた。
…どうも様子がおかしい。電話を切る前に聞こえたAの言葉は、「じゃあ、元気でな」
なんじゃそりゃ?
聞くと、Bは
「皆がいる前でいきなり怒鳴って立ち去るような、お前みたいな暴力主義者とは
 もう友達で居られない。しかもあとで連絡すると言っておいてなんでこんなに
 時間食ってから電話してきたか、本当に非常識なやつだ、お前とはもうつき合わない」
と言ったそうだ。
「まあ、確かに俺はBの言う通りの事をしちまったしな…仕方ない」と肩を落として
苦笑するA。憤慨する俺。
こんな状況だが、AとBは実は俺らの中では一番付き合いの長い友達同士だった。
Bもなんか血迷ってるだけかもしれないから、きっとそのうち頭冷やして
あいつの方から連絡してくるぜ、と落ち込むAを励まし、その日はお互いの家に帰った。
20:
翌朝、携帯メールの着信音で目が覚めた。
液晶にBの名前が表示されている。タイトルは「Aへ、皆にも」。CCで送られて来ている。
何だ?Bが後悔して、迷惑かけた俺らにも謝罪のメールでも入れて来たか?
そうだよな、AとBは15年以上もつきあってたんだ、あんなバカな喧嘩別れなんか
するもんか。Bも今になって頭が冷えて、謝りのメールを入れて来たんだろう。
…しかし、届いたメールは基地外沙汰な内容のものだった。
Aの彼女の悪口オンパレード(しかも事実無根)、半月以上も連絡をしてこなかった
Aへの恨みつらみ、Bが最近信仰しだした宗教の定義、それによりAに呪いをかけてやる
という宣言、最後に「けがれた人間であるAとAの女を浄化してやる、返事はいらない」
という、取りようによっては脅迫ともとれる一言。
正直、ぞっとした。即座にメールを消してBの番号とアドレスを着信拒否設定した。
幸い、俺を含めた友人全員にも、Aにも、今のところBからは何もアクションが
ないらしい。
俺もあれからBとは連絡をとってない。冷たい男だと言うなら言ってくれ、確かに
その通りだ。
しかし、Aはまだしもあの内容をCCで俺らに送ったBの意図が全く理解できず、
気味が悪くて仕方ない。
昔はあんなやつじゃなかったのに…宗教のせいなのか?とにかく後味が悪すぎる。
21:
>>20
えぇーっ、あっと味わるーっ。
49:
後味悪かった短編小説投下。
宮 林太郎の「死霊」。ガイシュツだったらスマソ。
ふと思い立って、湖畔のほとりに住む画家の友人をたずねる主人公。
だが主人公を歓迎してくれるものの、画家は別人のようにやつれ果てていた。
画家は、自分の妻のことを語り始める。
画家は10年ほど前に結婚していた。
相手は、嵐の夜に湖に打ち上げられたミステリアスな美女。
どこか夢見るようで無口、過去も一切知れないが、その美しさに画家は惹かれ、
家にとどめて介抱するうち、自然に結ばれたのだ。
妻は、極端に笑わない女だった。表情も固く、心の奥に何があるのか判らない。
画家は芸術家ゆえに、そんな妻に奥深い思慮や秘密を感じていた。
画家は妻をモデルに、美しい半身像を描いた。
だがやがて妻は憂鬱症になり、夜の廊下をロウソクを灯して歩くなど奇行が始まる。
そしてある日とうとう、かつて画家が命を救った湖で、溺死しているのが見つかった。
妻は出会ったときからずっと死んでいたような、
ロマンチックな思いにひたる画家。死に顔は白く美しかった。
ところが、翌朝、あんなに調べてもわからなかった妻の身元が判明する。
入院先から逃げ出して行方不明になっていた看者だったのだ。しかも、精神病院の。
画家が、あんなに深みの感じた表情の奥はからっぽだったのだ。
美しい顔立ちも、知的な額も、何もかも見せかけだった。
あっという間に、画家の愚行は近所に広まり、画家は笑い者になった。
ロマンチストな芸術家であったばっかりに、狂人と寝るような無様な真似をしてしまったと、
画家は悔やみ続けているらしい…。
画家が語り終えたとき、部屋の中は急に静かになる。
そして主人公には、暗い部屋の壁にもたせかけた女の絵の中の顔が、
にやりと笑ったような気がしたのだった。
なんか画家が無念なのも判るんだけど、
愛情がそんなに粉みじんに吹き飛ぶもんかな…
なんか画家が結局自愛のカタマリみたいで、人情味に欠ける気がして後味悪かった。
50:
その精神病の奥に何かを感じてこそ芸術家だと思うけどなー。
芸術って突き詰めて行くと狂気に近くなることあるし。
中途半端なヘタレだったんだろうな。
51:
そうだよな。
妻が精神病者だったと知ったのなら、むしろ。妻は普通とは違う→ある意味特別(?)→
そんな妻の特別な何かを感じ取れた自分も特別。凡人には妻の特別性が理解できないから
精神病者として一様にしか扱えなかったんだよ。愚か者たちが。ペッ。
という思考に走って、自分なりの満足感を得ようとする方向に走りそうなもんだが。
まあこういうラストでも、画家が選民思想的な独善家な感じで後味は悪そうだな。
53:
>>51
後味が悪いのは、画家の凡庸な反応なんだよね。
芸術家だったら世間の嘲笑なんて屁でもない、で独自路線で
自分の世界に浸ってればいいんだしさ。
恥を書いたと失敗を責めるところがつまらないんだよね。
56:
この話はハルキ文庫「怪奇探偵小説集3」に入ってるんですが、
編者の鮎川哲也は
「優等生が書いた怪奇小説の感がある」と評してます。
作者が多少常識的な人で、
狂気に同調する芸術家の心情をつかめなかったのかも。
おかげでなんか半端な、後味悪い読後感に…
でもこのアンソロジーシリースは、オススメですヨ。
59:
>>56
そのシリーズ一冊持ってます。
確かに面白いですよね。
61:
あんまり後味悪くないけど。『天才バカボン』から
クリスマスイブの夜、枕元に靴下を置き
「サンタさん、プレゼントを持って来て下さい!」と祈り、ワクワクして眠るバカボン。
その頃サンタクロースの家では、酒を呑みくつろぐサンタとトナカイ。
サンタ:「最近のガキはサンタなぞ信じてないから、出かけなくいい、楽だわい」
サンタは、サンタを信じている子供がいたら、その子の所へ行かなければならないのだ。
その時、サンタの部屋の壁に有る世界地図の、東京のあたりのランプが点滅する・・・
サンタ:「なんと!まだサンタを信じてるバカがいる!出かけなきゃ、メンドクセーなー」
トナカイ:「マッタク!頭キますねー」
で、しぶしぶ出かける、サンタ&トナカイ。
バカボンの家に着き、寝ているバカボンを見て、
サンタ:「ナルホド、バカそうなツラしとるわい。ゴラー起きろ!」
と寝ていたバカボンをムリヤリ起し、殴る蹴る!
サンタ:「テメー、サンタなんか信じてるんじゃねーよ!時代がちがうんだよ!バーロー!」
ワケのわからぬバカボンは「ゴメンナサイ!ケーキあげるから、もうぶたないでー!」
とクリスマスケーキを差し出すが、
サンタ:「ワシャーはそんなものは食わんよ!」
とケーキをバカボンの顔に押し付け、プレゼントもわたさず去って行った。
朝になり、怒りに燃えるバカボン・・・
バカボン:「ねえ、ハジメ!サンタの家を教えて!仕返しに行くんだ!」
ハジメ:「?、サンタさんは実在の人物じゃないよ。(サンタの起原の説明)
  普通のおうちでは、お父さんがサンタふりをしてプレゼントをくれるんだよ」
バカボン:「そうかー!あれはパパのしわざだったんだねー!」
で、気持ち良く寝ているところを、いきなりボコボコにされるバカボンパパ・・・
カワイソー
天才バカボンの怖いエピソードを淡々と貼っていく
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4653273.html
78:
リプレイあらすじ。
突然心臓発作に襲われた主人公(妻子ありの中年)が目を覚ますと、
大学生に戻ってた。記憶はそのままだから、スポーツや
株で大儲けするんだけど、心臓発作起こした日になると
また発作が起きて、また過去に戻ってしまう。
で、第2の人生、第3の人生・・・と人生のリプレイを繰り返すんだけど、
その度に心臓発作で死んで、再スタートする年齢はなぜか上がっていく。
そのうちに他にもリプレイする人がいることを知って(女)、リプレイ
ごとに再会していい関係になったりもするんだけど、記憶が戻るタイミングに
ずれがあるのが災いして、記憶が戻る前に彼女にしちゃってさあ大変。
記憶が戻った彼女に、もう二度と会って貰えなくなる。
79:
さらにリプレイ開始年齢が上がっていくから、ループの間隔も短くなってくる。
もしかしたら永久に心臓発作の苦しみを味わうことになるのか・・・・
と思わせておいて、最後何事もなかったかのように元の暮らしに戻るんだけどな。
あんまり後味悪くないな。
80:
リプレイ、最後はハッピーエンドだと思うんだけど。
結局奥さんの愛とそれまでの(大元の)人生がどれだけ大切だったか
思い知るみたいな…後味悪くなかったと思ったんだが、自分だけか?
81:
あらすじ読んだ限りでは、もう1人の女がどうなったのかと
リプレイ現象の原因がわからないのが後味悪い。
83:
リプレイの原因は結局不明のままだったなぁ。
たぶん女の方も元の生活に戻ってると思う。
けど、実はもう一人リプレイ者がいて、その人は
「俺らは火星人にモルモットにされてるんだ!
あいつらは俺らの反応を楽しんでるんだ!」
ってな感じで完全に狂ってて、大量殺人とか
してたから、そっちの方が心配つうか後味悪いw
あと、リプレイ中に子供作ってたんだけど、その子は
どうなっちゃうんだろ・・・とか、リプレイ者を予知能力者
としてアメリカ政府が利用しようとしたことがあった
んだけど、当たらなくて(介入したことで結果が変わっ
ちゃったらしい)第三次世界大戦寸前になったまま
心臓発作で新しいリプレイに入ってるんだよね。
その後どうなったんdろ。
94:
リプレイ関係のレスよんで、何故だか堂本剛の顔が出てきた。
そんな話のドラマ見た気もするんだけど、思い出せない…
98:
>>94
「君といた未来のために」じゃなかった?
102:
>>98
それだ!思い出した、ありがとう。
105:
>>98
あれはまんま和製リプレイだもんな。
もう1人のリプレイする女の役を、まだそれほどメジャーじゃなかった仲間ユキエがやってた。
狂ったリプレイ男は佐野史郎だったっけか。
106:
>>105
そうそう、佐野だった。あのドラマけっこう好きだったw
最初の人生で自殺してしまった親友を何とか助けようとしたり、
うまく向き合えなかった親父と素直に話せる間柄になったりしつつ、
でも結局はスタートラインに戻ってしまって1からやり直し。で
何もかもイヤになってど田舎に引きこもったりしてた。
結局リプレイは母親の執念が引き起こしてたとかいうオチだっけ。
ママンがあぼーんしたら、もうそれっきりリプレイはなくなった
というわけで。このオチはへぼいな、と思った記憶がある。
107:
昔話ですが。
戦後すぐ、田舎の農家に嫁いだ祖母の友人。
旦那に死なれた小姑も帰ってきていて、
旦那の両親、小姑2人(ま夫を亡くしてるから可哀相な境遇なんだが)、
友人夫妻が一緒に住んでいた。
友人夫妻の長女が5歳くらいのとき。
長女がしたいたずらに小姑の人が怒り、長女を家から閉め出した。
「そんな子うちの子じゃありません!」って感じで。
おまえの子じゃないだろって感じだけど、昔は小姑のほうが嫁より偉かったし、
そのころは珍しくないしつけの仕方だったので、友人さんは何もいえなかった。
小姑の怒りが収まったら入れてやろうと様子を伺っていた。
しばらくして友人さんが「もういいよ。入りなさい」と家の扉をあけたが、
長女の姿はなかった。
長女は結局そのまま行方不明。生きているかも死んでいるかもわからない。
友人さん夫婦は嘆き悲しんだが、小姑は
「私は悪くない。どこの家でもやってるしつけじゃないの」
といい、舅と姑も「娘は悪くない。嫁は何でもっと早く家にいれてやらなかったんだ」
とむしろ嫁を責めた。
怒った旦那は「家を出よう」と友人さんともう一人の娘を連れて、土地を離れた。
娘を2人産んだことでも責められていたので、腹に据えかねていたらしい。
その後音信不通になり、旦那は両親からの電話にも出ず、手紙もみないで捨てた。
嫁さんを大事に守っていて、評判な愛妻家だった。
でも、その旦那さんの両親と姉妹は数十年後心中。
母親が病死し、介護の必要な舅と収入のない中年女2人だけが残って
将来を悲観したとのこと。
小姑の遺書には薄情な兄(長男)への恨みつらみが描かれていて、
それを言いふらしていたらしく、葬儀をあげにいった友人夫婦はまた辛い思いをしたらしい。
ていうか、長女はどうなっちゃたんだろうか。可哀相だ。
123:
自分だけ時間が戻る→繰り返すってスタイルの作品は結構多いね。
北村薫も同じような設定の話書いてるし、世にも奇妙な?でも何作品かあった。
特撮では仮面ライダー龍騎が同系統の話だったと思う。
見そびれた事も結構あるから細部は間違っているかもしれないが
ストーリーは10数人いる仮面ライダーたちがお互いを殺し合い
最後の一人になるまで戦う、というもの。
殺し合う理由は、ライダー用変身グッズを配り歩く男が、最後まで生き残った者の望みを叶えてくれるから。
でライダーたちは、葛藤したり協力したり裏切ったりしながら確実に数を減らしてゆく。
終盤には主人公(龍騎)も死亡。
最終回どうなるんだ、と思っていたら
オチは、例のライダー用変身グッズを配り歩く男が、延々時間をループさせ
何度も何度も主人公たちに戦いをけしかけ、殺し合いをさせていた。
願いを叶える気なんてナシ。
全ては自分の欲望のため(理由は長くなるので省略)。
まあ最後の最後に、それまでループしていた時間が正常に動き出す描写があったんだけどさ…
なんていうか、自分が一年間見続けていた話がループ世界のほんの一例に過ぎなかった
ってあたりに後味の悪さを感じて、ちょっと落ち込んだ。
普段アニメとか特撮とかあまり見ないんだけど、こういう話って多いのか?
127:
>>123
暗いとは聞いてたがそんなBR紛いな内容だったのか…
ライダーって対象年齢幼児?小学生じゃないのか?大丈夫なのか?
128:
>>127
大丈夫じゃないかもね。
今、「仮面ライダー響鬼[ひびき、と読む]」てのをやってて、
原点に戻るという事で、複数のライダーたちが協力して闘ってるんだけど、
甥に子供雑誌読んでやってたら、子供からの質問コーナーに
「『響鬼』のライダーたちは仲が良いのですか?」てのがあって呆然とした。
自分らの子供の頃は、ライダーが仲悪いなんて考えもしなかったが…
改めてこんな質問が必要になる、現在のライダーのあり方が後味悪い。
まだ観てないけど、劇場版の「仮面ライダー 1ST」は、
1号の本郷猛と2号の一文字隼人が、女をはさんで三角関係になると聞いて萎え萎え。
130:
>>128
そういえば昔のライダーは先代がいい先輩として助けてくれたよね
スーパー1がピンチになったとき、シリーズを超えて歴代ライダーが駆け付けてくれて感動したよ
今は策略を使って他ライダーを消そうとしたり消しちゃったり「ぶっころーす」と言っちゃったりするから、怖いな
135:
>>128
今は昔と違って、他作品のライダーを簡単に番組には出せないんだよ。
で、そういう事情から1作品に複数のライダーを出す事になった。
アギトから複数ライダーが登場し、龍騎からライダー同士の戦いが定着。
ウルトラマンも然り。現在放送中のウルトラマンマックスは
過去の作品の怪獣をリメイクという形でなんとか登場させてるけど。
ウルトラ兄弟の出演はまず無理だろうね。
180:
>>123
理由はきちんと書かなきゃ。虐待された末死んでしまった妹を生き返らせるため。
最後は妹の説得を受け入れてループはおしまいになった。
214:
グッとくるかはわかんないけど、前に読んだ海外の小説より。
恋人同士でデートに出かけ、立ち寄ったドライブインで彼女が失踪。
まるで神隠しみたいな状況だし、警察も痴話げんかだと思ってあんまり取り合ってくれない。
彼氏は、失踪した元カノを忘れられなくて、何年も手がかりを求めて、探し続けていた。
そこへ、犯人の男から真実を教えてやるみたいな手紙が届き、二人は会う。
犯人は、「彼女が何をされたか知りたければ、お前もおなじ体験をしろ」と言って、睡眠薬入りの
飲み物を飲めと要求。
彼氏の方もよせばいいのに、そんだけ彼女を愛してたってことだろうけど、飲んじゃう。
で、目が覚めたら、真っ暗で狭くって、何だ?と思ったら、棺に入れられて、もう埋められちゃってた。
彼氏は、彼女は一人でこんな恐ろしい思いをして死んでいったのかと知り、どんなに大声を出そうが、
中からガリガリやろうと、自分は助からないんだなって悟って、たしか話は終わった。
窒息か餓死かわかんないけど、死ぬまでけっこう時間あると思うし、
閉所恐怖症気味の自分は想像するだけで、気絶しそうで恐ろしかった。
215:
古い童話で後味悪いのを二つほど。
どっちも小学校に入る前に読んで、大ショックだった。
ひとつはナメクジがヘビを食べた話。
ヘビはナメクジの這ったあとのぬるぬるに触れると体が腐ってしまう。
ナメクジはある時とぐろを巻いて眠っているヘビを見つけて、そのとぐろぎりぎりに輪を描いて這う。
ヘビ、目が覚めてびっくりして障らないようにとぐろを縮める。
ナメクジ、さらに輪を縮めて這う。
その繰り返して、しまいにヘビは直立状態になり、苦しさのあまり涙を流し、
終いに死んでしまう。
その死骸にキノコが生えて、ナメクジはキノコの汁をおいしく吸いましたとさ。
もう一つはタカとミソサザイの力比べの話。
タカとミソサザイがどっちが強いか、イノシシ捕りをして較べることになった。ミソサザイはイノシシの耳の中に入って暴れまくり、
イノシシはめちゃくちゃに走り回って木の幹に激突して自爆。
自慢げなミソサザイを見て、タカは「じゃあ俺はいっぺんに2頭捕まえる」と
そのかぎ爪を2頭のイノシシに掛けた。
ところがイノシシは別方向に走り出し、
食い込んだ爪がはずれずタカまっぷたつになってあぼん。
217:
>>215
テーマが何なのかサッパリ伝わらないけど破壊力は抜群の童話だね。
作者は何が言いたかったんだろう。
トラウマ作りたかっただけだろうか。
230:
あっ、あと上の話では三すくみを思い出した。
蛇はカエルに強く、カエルはナメクジに強く、ナメクジは蛇に強いってやつ。
何で蛇よりナメクジが強いのか意味が分からなかったけど、
こういう話から来たのかな。
231:
なぜナメクジが強いのかは謎のままだが
現実にはナメクジなんてヘビの天敵じゃないだろ?
なんでこんな設定が生まれたのか?
それともヘビはナメクジを食うと食中毒でも起こすのか?
233:
山田風太郎か司馬遼太郎の小説に、
戦場に行く主人公に、長老みたいな人が「ナメクジを、摺るのじゃな」
と智恵を与える話があったな。
すりつぶして食うのかとヒヤヒヤしてたら、幾重にもヨロイに塗るんだって。
乾くと、その丈夫さといったら、どんな矢も通さなくなるらしいよ。
それから主人公が、大量のナメクジを摺っては塗りするんだけど、
もう想像するだけで後味わるる?だった。
234:
『関尹子』という中国の古典の中の
「螂蛆食蛇、蛇食蛙、蛙食螂蛆、互相食也」という文章が元ネタらしい。
ここでいう螂蛆はムカデのことらしいんだけど、
「ヘビに噛まれたときはナメクジをすりつぶしたものを塗ると効く」という俗信と混同されて、現在の3すくみになったとか。
ムカデが本当にヘビを食うのかどうかは知らないが、
ヘビの神とムカデの神が争ったり、それでヘビが人間に助けを求めたりする昔話は各地に残っている。
237:
かたつむりとかなめくじって寄生虫が居るんだよね。
238:
蛇にもいるぞ。よい子の皆は生で食うなよ。
239:
寄生虫がらみの後味の悪かった話思い出したよ。
好みが一緒の仲良しのOLが集まって、お食事会。
今日のメインは、仲間の一人に実家から送られてきた生ジャケ。
一本まるまるお刺身にして、わさび醤油ちょいとつけて、
熱燗でパクパク。美味しいシャケで、酔いも回っていい気持ちになった頃、
OLの一人が「みんな食べるのやめて!!」と絶叫。
見るとお皿の醤油のなかに、でっかい寄生虫がピチャピチャ動いていた…
でももしかして有名な都市伝説なのかな。ガイシュツだったらごめん。
241:
鮭も寄生虫が多いんだよね。
皮の下にいるデソ。
鯖とかと似てるよ。
熊って丈夫だよねぇ(w
244:
寄生虫関連の話・・・・・。
俺はたらこが大好きだと知ってる母親が、旅行に行った際に高級な生たらこ
を送ってくれると電話が来た。
めちゃくちゃ楽しみで待ってたら、クール便で荷物が届いた。
「うわ、やった!!うまそー!・・・・・・・・・・・?!」
何か異変に気付いてよく見ると、白い虫がくねくね・・・・・・。
たらこの皮を突き破ってうねうね・・・・・・・・。
後日、母親から電話が来て、「どうだった?あれ高かったけど美味しそうだった
から買ったんだよ」と言われ、「う、うん、すごい嬉しかったよ」と言うしか
なかった事が後味悪い。
246:
>>244
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
生たらこっても塩漬けぢゃないのかよう…
塩づけで高級でクール便でもそんな事あるのか
焼けば大丈夫…?って食ってないよな。
でもおかんへの優しいウソは後味いいぞっ
248:
>>246
塩漬けじゃなかったよ。
そもそも虫がいなくてもどうやって食ったらいいのか分からなかった。
味付いてないから・・・。
278:
>>248
それはたらこによくいる、ニベリニアという有名な寄生虫
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/musi/19.html
毒はなく人間には無害だし、火を通したり噛んだりすればすぐに死ぬ。
ちなみにどこの店でも売ってる生の塩漬けのと、すけそうだらのタラコは別物で
その本物のタラコは酒としょうゆとみりんで煮付けにすると美味しいです。
252:
うちの弟が毎日飲んでてお気に入りだったアイスココアがあった。
いつものようにアイスココアの粉末を牛乳に入れていた
機嫌よくかきまぜてたら異変が
白い小さいのが浮いてきた
とったら虫さんだった……
動いてた
急いで粉末ココアを全部だした
見るだけで解る
粉が微かに動いているorz
全部で30近くいた……
もうココア飲めん
258:
>>252
俺は粉が溶けて無いだけかと思ってその白い虫をかなり飲んでしまった
小学生のころだったから腹に虫が湧いてないか心配で仕方なかったよ
434:
結構前に読んだ話。
作者の名前は忘れた…。
ある見世物小屋に小人がいた。
小人は主人にいじめられ、観客達に笑い者にされていたが、それを見たある人は小人を哀れみ解放してあげようとする、しかし主人はそれを認めない。
そうこうするうちに人権擁護団体とやらが、小人にも人権はあると訴え、主人に対して裁判を起こす。
マスコミもこぞってこの同情を引く小人の姿を取り上げ、世論は可哀相な小人にも人権を与えるべきだ、という流れになる。
続く。
435:
そして小人にも参政権はもちろん、人間と同等の権利認められる、という判決が出る。
すると法廷にいた小人は判決を聞くやいなや態度を変え笑い出す。
実は小人が逆に主人を脅していて、人間と同等の権利を手に入れようと世間の同情を引くよう仕向けたのだった。
そしてこの時を待ってたかのように、世界中で人類の何倍とわからない数の小人がゾロゾロと…。
長い上に下手くそでスイマセン。
436:
>>435
うひょー。コエー。
490:
両親が商売やっているのでいろんな話が入ってくるんだ。
もう、迷宮入りで時効になった事件の内幕とか。
491:
>>490
kwsk
493:
有名私立の小学校に、とある母親が飛び込んでくる。
「裏の池にここの小学校に合格した田中さん家の太郎ちゃんが落ちて溺れてます!」
「あの様子だと助かりそうもありません!」
「この学校は合格者に欠員が出た場合の二次募集を、先着順に受付けるんですよね?」
「うちの子をよろしくお願いします。」
「申し訳ございません、確かに先着順になっておりますので、受付は終了致しました。
太郎ちゃんを突き落とした父兄の方が先にお見えになりましたので…」
494:
490です
数年前に時効になった誘拐殺人事件です。
当時5歳?くらいだった男の子が連れ去られた翌日、
川へ投げつけられて殺されてしまった遺体が発見されたのです。
なぜ投げつけられたのが判ったのかと言うと
非常に高い橋が架かっているのですが、ただ落とされただけとは
考えられないほどの打撲を全身に負っていたのです。
当時、不審車両が現場(橋付近)から走り去るのを遠目で
近所の人が目撃もしていました。ただ冬場の夕刻だった為に
白っぽいセダンということしか分からなかったようでした。 続きます
495:
 警察は、この土地は非常に交流の少ない農村地帯であることや
幹線道路から入ってくるには車の流しづらい生活道路沿いであることから
捜査の早期で、行きずりの犯人説を捨てました。また被害者の親が
1000万円の臨時収入を得たばかりだったことから怨恨の線で捜査が
進められ始めました。ここまでは地元の新聞でも書かれていたことです。
 ところで父は商売柄、地元の人と交流があるのですがその中に県警勤務の
人がいました。事件から何年か経過したころ県警の人から聞いた話です。
「あれはもう、迷宮入り決定だな。関係者が口裏合わせちゃってるよ。
 おそらく親族の誰かで、身内同士誰がやったかも分かっているけど
 殺人犯を身内から出すのは恥じだから誰も言わないだろうな。」
 田舎で事件が起こる、それが迷宮入りになる、そう珍しいことでは
ないそうです。 終わり
496:
>>495
乙。おもしろかった。つかコエーよ。
日本にまだこんなところがあったんだと思わず言ってしまって上司に怒られるくらいの超弩級田舎、
というわけでもなさそうなところが余計怖い。
498:
 そうなんです。この地域を含む市は交通の便も良く、企業の支社支店なども
置かれている為、人的交流もそこそこあるのです。が、中心部から40分も車を
走らすと物凄い場所に出てしまうんです。以前バーべキューに行く時通りかかった
ことがあるのですが暗く、日差しが入りにくそうな土地でした。
516:
ちょっと今過去ログ読めないので、重複してたらスマソ。
ミステリー系の短編集なんだけど、書名・著者名は忘れた。(知ってる人
教えてください。)
とにかく収録されてた作品がすべて後味わるーだった。
まず一編。
6、7歳の男の子と両親。母親は病弱で寝たり起きたり。父親は外に女が
いるらしく、母子に冷たい。
ある日、母は男の子に真剣な顔で語る。
そのうち、お父さんが女の人を連れてくると思うけど、その人は優しそう
に見えても実は魔女だ。でも心配しないで。その人にこのお薬を飲ませる
の。そうしたら魔法が解けて優しい女の人になるから。このことはお父さ
んには内緒よ。
517:
 やがて冬が来て、父親は寝たきりの母のためにガスストーブを買ってき
て、にこにこしながらこれで寒くないだろうと妻をいたわる。久しぶりに
見る夫の優しさに思わず涙ぐんで喜ぶ母であった。
 数日後、夜中にふと目を覚ました少年は、父が母の部屋のガスストーブの
前にかがみこんでいるのを目撃する。そして次の朝、母がガス中毒で死んで
いるのが発見されたのであった。葬儀で、「買ってやったガスストーブが仇に
なるなんて。」と号泣する父。前の晩のことを思い出して、「お父さん、夕べ
ガスストーブをいじってたよね?」と尋ねた少年を父は怖い顔でにらむ。
 母が死んでしばらくたった頃、父は後妻をもらった。何かと少年につらく
あたる二人。少年は以前母に言われたことを思い出す。そうか、あの「新し
いお母さん」が魔女なんだ…。少年は後妻の飲み物に母から渡された薬を入
れ、ふと思う。魔女が優しい人になる薬なら、お父さんにだって効くはず!
これを飲めば昔の優しいお父さんに戻るよね!
…以上の話を少年は「おじさん」(明示されていないけどおそらくは刑事)に
語る。最後の一文が最高に後味悪い。
「おじさん?なんで泣いてるの、おじさん…?」
妻殺しの親父はもちろん悪いけど、母親が最悪だよ!!
子供の手を汚させるなよ!
666:
10年くらい前に読んだマンガ。
高校生の少年が、現代日本から突然異世界に跳ばされ、その世界で
勇者として戦うことになってしまう……という正統派なファンタジーなんだけど。
そのマンガのサイドストーリーとして描かれた物語。
少年は母親を幼い頃に病気で亡くし、父子家庭だが子供思いの父親明るく暮らしている。
その朝もいつもと変わりなく、父親の作った弁当を持って学校へ行く少年。
「いってきまーす」「おう、気をつけてな」なんていう普通の会話をして家を出る。
だがそれを最後にして、少年の行方はぷっつりと途絶えてしまった。
それから何十年後かの少年の家。すっかり年を取った父親の姿があった。
父親の視線の先には、高校生の少年の姿が映った写真。少年が消えた日の朝を
思い出しては、今にもひょっこり帰ってきそうだと父親は思う。
家の中の様子は変わらないまま、今でも父は一人息子を待ち続けている……。
本編の少年勇者記が個性的な仲間たちとのドタバタだったため、一転したこのシリアスは
辛かった。つーか、魔王かなんか倒したら元の世界に戻るんじゃないのか、それとも時間の
流れが違うのか?DQ3?
嫁も亡くし、一人息子も行方不明、再婚とかもした様子も無く寂しく生きる父がなんとも哀れだった。
670:
後味悪いってのは人によって色々あるのかねえ。
ただのバッドエンディングだと後味悪いってことでもないだろうし。
もう15年くらい前でほとんど覚えてないけど、ゲームボーイの初代、「聖剣伝説」のラストが
後味悪かったなあ。
一昔前のファンタジーモノにありがちのヒロインを助けて一緒に冒険するってストーリーなんだけど
かなりうろおぼえで申し訳ないんだけど世界を司るマナの木って奴があってラストで
木を守ろうとするも、燃やされちゃう。んで、木の精霊みたいな奴がヒロインに
世界を守るために貴方が木になりなさい みたいなこと言うんだよね。
プレイしててずっと見てきたこっちにすりゃ、おいおいまてよ、そりゃねーだろ。
全世界を敵に回してでもヒロイン守ったれよ。なんてことを思っちゃうんだけど
主人公ときたら「わかりました」なんつってあっさりヒロイン引渡しちゃんだよね。
最後小さな芽の絵が出て終わり。ヒロイン植物になっちゃったよ。
良かったのか悪かったのかすら判らず後味ワルー
779:
>>670
あぁー同意。
世界を助けるよりヒロインを助けたかったんだ俺は......
あのゲームは胸糞悪いというか全体的に切なすぎる。
671:
ついでに、昔見た後味の悪いドラマ。
すさんだ生活をしている男の恋人が殺される。
恋人は血で男の名前を書き残していた。
しかも男は定職に付かない男との結婚を拒む恋人にしつこく迫っていた。
男は当然疑われる。
男は生活こそすさんでいたが、決して悪人ではなかった。
隣の部屋に住む若い男にも親切にしてやっていたし、
コインランドリーで出会った忙しそうな男性に順番を譲ったりもしていた。
そのランドリーで出会った男が刑事として現れる。
「おまえがやったんだろうが!」と以前であったときの優しさ皆無で尋問する刑事。
絶対やってない!と言い切るが、その時間は部屋にいただけでアリバイがない。
隣の若い男も心配してくれるが、アリバイを証言できない。
しかも恋人が大金を持っていて、その金が消えていることも明らかに。
もうダメだ。と絶望した男は自暴自棄になり、それまでの人の良さが消えて
キチガイのように鳥を追い掛け回したり、人に絡んだりするようになる。
唐突に犯人は捕まった。
隣の部屋の若い男。男の部屋に来ていた恋人との会話を盗み聞きし、
恋人が大金を持っていることを知って襲って殺し、
殺してから死体の指を動かして男の名前を書き残していた。
親切にしてやっていた上、事件後も相談に乗ってくれていたのに、と
ショックを受ける男。
普段の生活に戻った男がコインランドリーに行き、そこで刑事に出会う。
取り繕うように愛想よく話しかけてくる刑事。
男は適当に受け流す。
男は昔のような、ぶっきらぼうだが優しい、人の良い男ではなくなっていた。
男と愛人カワイソス
673:
>>671
面白い話だね。こーゆーの好きだわ。
>男は自暴自棄になり、それまでの人の良さが消えて
>キチガイのように鳥を追い掛け回したり、人に絡んだりするようになる。
人に絡むのはイカンけど、鳥を追い掛け回すのは、想像すると笑える。
680:
>>673
公園でグルポゥと群れる鳩の群れにダイブしてたような気がする。
で、飛び立っては着地する鳩を追いかけてた。
687:
>>680
鳩グルポゥで思い出した。
フランスのショメって監督の作った、「老婦人とハト」って短編アニメが
後味悪かった。あちこちで賞を取って認められてるんだけど、暗い。
全編セリフはなく、アンニュイなBGMのみが流れる。
アートチックに丁寧に描き込まれてて、最初から不気味な雰囲気いっぱいだった。
時代は、今より少し前だと思う。
エッフェル塔を臨む公園は、今日も金の余った観光客でいっぱい。
主人公は、そこの公園番。
貧富の差が激しいご時世で、目ばかりぎょろぎょろしたやせっぽち。
給料は少なく、毎日の食事もマトモに採れない様子。落ちてるゴミなど食っている。
さてこの公園には沢山のハトがいるのだが、毎日エサをやり来る老婦人がいる。
小柄でポッテリして、上品な身なりできれいな白髪、いつも笑顔。
イヤミではなく裕福っぽい。
婦人は、いつも高価そうなお菓子や料理をハトにやってる。
人間の公園番にも、めったに食べられないようなご馳走ばかり。
おかげで、公園のハトはみなコロコロに太っている。
ある日、思い立った公園番は、ハトの羽をむしり、お手製の着ぐるみを作る。
潜水服の頭部みたいなでかい球体のハリボテに羽を張り付け、
ハトのような顔を描き、全身をハトのように見せた服も作った。見るからに
お粗末なデキだが、老婦人の洒落たアパートを突き止めた彼は、その姿で訪問する。
つづく
688:
老婦人の部屋は、4階とか5階とか、とにかく少し高い階。
「ばあさんボケてるから大丈夫だろう」てのが見え見えの態度で、彼は食事を要求。
老婦人は、大きなハトの来訪を喜び、手の掛かった料理をたくさん出してやる。
それから、公園番は老婦人の家に通っては、食事をたかるようになった。
見るからにカロリー高めのこってりした料理ばかり、それも大量に。
老婦人の部屋の壁には、若い頃の写真。その頃からハトを可愛がり、
ごちそうをやって太らせていた様子。満足する公園番。
彼は見る見る太り出し、歩行も困難になってくる……。
そしてある日。いつものように食卓についた彼に、婦人は「ちょっと待ってて」
という仕草で、奥にひっこむ。すわっていた彼は、ふと奥の壁に、
今まで気づかなかった写真を見つける。
それは、太ったネコを、ハトよりも愛おしそうに抱いている婦人であった。
いやな予感がして、奥の部屋に向かう公園番。何故か目にはいる鳥料理のレシピ。
ドアを開けると、そこにはもう一つ食卓が。
老婦人は、豪華な肉料理を別の客に給仕している最中だった。
そう、見るからに手製のネコの着ぐるみを着て、がつがつ食事をしている太った男に。
「次はあれを料理してあげるからね」と言う仕草の老婦人が、
刃物を持って公園番に近づいて来る。それはいつものにこやかな笑顔ではなく、
食材をさばく無表情な顔だった。何だか目もすわっていて動作も荒っぽい。
もう一回だけつづく
689:
公園番は逃げようとするが、太りすぎてうまく走れない。
着ぐるみを脱いで人間だと証明しようとするが、あせってうまく脱げない。
靴を脱いで人間の足を見せるが、その足を老婦人は切り落とそうとする。
その顔は、ボケてるというより、すでに完全に狂人のものだった。
ついに窓に追いつめられた彼は、絶望の中で一瞬「飛べるのでは…」と思い、
高い窓からコスプレの羽を広げてはばたく……。
やや後、ドシャグシャ、みたいなイヤな音。
階下には、球体の頭部が半分にヒシャげ、身体が変に曲がった公園番の身体があった。
老婦人はあきらめたのか、もう追ってこない。
公園番はふらふらと立ち上がると、ヒシャゲた頭と上手く歩けない足で、
どこへかと去っていった。
それからしばらくして、公園を訪れる観光客は、妙なものを見るようになった。
鳥のような目つきの、あきらかに精神状態のおかしい薄着の男だ。
それは再び、ガリガリにやせた公園番だった。だがもう仕事はできないようだ。
彼は両手をハトのように羽ばたかせ、ハトのような声で鳴きながら、
食べ物をもとめて、ぎくしゃくと公園をさまようのであった。
この監督、この後で長篇アニメ作って、
それはエンターテイメントだから、そこそこ爽快だったけど、
こっちの方が本質って感じがする。フランス人のダークな感覚って、救いがなくて怖い。
723:
消化器つながりで、海野十三の短編「生きている腸」。
 医学生の吹矢は、刑務所病院から、死刑囚のものだと言う人間の腸をもらい受ける。
(もちろん普通なら犯罪だが、吹矢はそこの外科長の弱みを知っているらしい。)
ガラス管の中でリンゲル液にひたされた100センチばかりの腸は、
切ったばかりらしくまだ、ぜん動をしていた。
変わり者で、周囲からバカにされてると思っている吹矢は、
この腸をつかってスゴい研究論文を書き、世間をアッと言わせるつもりなのだ。
部屋に設備をととのえ、日々観察記録をつける吹矢。
ある時から吹矢は、リンゲル液をだんだん薄くし、水に近づけ始める。
液はやがて完全な水となり、ガスに、そして空気に。
こうして吹矢は恐るべき忍耐の末、世界初の「大気中における腸の生存実験」に成功する。
吹矢は腸にチコと名を付け、部屋に放してやる。食物は砂糖水。
チコは驚いた事に、知能も身につけて来たらしく、吹矢と遊んだり、
空腹になると砂糖水をねだったりするようになる。
この研究の発表で、吹矢が一躍有名になるのは間違いない。
チコとの生活も楽しく、幸せな日々を送る吹矢だった。
724:
実験にあけくれて、季節はいつしか冬を迎えようとしていた。
ある日吹矢は、今年の冬はチコと一緒なので、良いストーブを買ってこようと
思い立つ。チコに美味しいスープなども食べさせてみようなどと考える。
チコに砂糖水を置いて、彼は百数十日ぶりに外出する。
刑務所病院の外科長を訪ね、じきに研究を発表することになるが、
何という囚人のものかを知りたいと訊ねるが教えてくれない。
その時、彼は病院の若い女交換手の事をきいてみる。
密かに気にしていた相手だったのだが、盲腸で死んだという。
ちょっと驚くが、別に死んだ者には興味はない吹矢だった。
さて外出してみると、町には忘れていた楽しいことが多く、
彼はウッカリ8日も家を空けてしまう。もうチコの砂糖水は無くなってるはず。
だが外の世界にひたった吹矢は、もう論文の資料はたっぷりあるし、
別にもうチコが死んでも構わないと思ってしまう。
部屋の鍵をあけると、カビ臭にまじって、ぷんと女の体臭がしたように思った。
おかしいな、と砂糖水をみると、まだ半分も残っている。
チコは死んだのか、もしくは逃げたのか?
その時、吹矢の目の前に、太いステッキのようなものが、奇妙な声を上げて
びゅーっと飛んでくるや、首に巻きついた。それは猛烈な力で吹矢の首を締め上げる。
725:
半年後、家賃を催促に来た大家が、吹矢の死体を発見した。
その死因は不明のまま。吹矢の研究資料も、チコも、消え失せてしまった。
別に誰も吹矢の死を気にしたりはしなかった。
ただ、刑務所病院の外科長が、密かにその死を喜んでいた。
外科長は吹矢におどされて囚人の腸を求められたが、手頃なものがなかった。
その時、ちょうど女交換手が盲腸になり、それを外科長が執刀。
だが交換手は死に、彼はその腸を取り出してしまったのである。
だが外科長は、吹矢が交換手の腸で、驚くべき実験に成功していたことも、
その腸が吹矢を殺したことも知らなかった……。
だがチコは、決して吹矢を恨んで殺意を持っていたわけではなかったのである。
むしろ、チコは彼に、深い愛情を持ってしまっていた。
帰らない彼を心配して食欲もなくなっていたところ、
帰宅してくれた嬉しさのあまりに飛びついて、不幸にも絞め殺してしまったのだ。
情の深い女性の腸の気持ちに気づかなかった、医学生吹矢の不運であった。
愛する彼氏を自分で殺してしまったチコが、
その後どうなったか書かれてなくて、
犬に食べられちゃったり、どこかでひからびちゃったのか、
と考えると可哀想。吹矢も最後の最後で浮き世に戻る辺、
やっぱり俗物じゃん、て感じで後味悪い。
905:
後味悪いってよりやるせない話かも知れんが。
朱川湊人の短編「昨日公園」
主人公が小学生の時の事。
ある日、親友とも言える友人が交通事故で亡くなった。
訃報の翌日、悲しみに暮れながら、友人とよく遊んだ公園を訪れる。
「24時間前はここで生きていたのに」と友人を思い出す主人公。
すると、死んだはずの友人が現れる。
友人が死ぬことになる日の夕方、まだ友人が生きていて一緒に遊んでいた頃に
時間が戻っていた。
この機会を逃しては、と
主人公は友人の事故を阻止するが、
安心も束の間、友人はその日のうちに別の事故で亡くなってしまう。
「どうかもう一度戻ってくれ、今度こそ助けてみせる」と祈りながら
前回と同じ行動をとると、果たしてまた前日に時間が戻る。
しかし友人はやはり死んでしまう。
その後何度も時間を遡って友人を助けようと試みても
どうしても死んでしまうばかりか、その日を繰り返すたびに
死に方がより悲惨に、他人をも巻き込んだ惨事が起きるようになる。
906:
もう何回目かのタイムスリップの時
友人に「一番守りたいのは誰だ」と尋ねると
「弟と妹だ」と答える。
前回のタイムスリップ時には
ガス爆発で、友人の他にも友人の弟妹と母親が亡くなっていた。
お前のこと親友だと思ってる、ずっと友達でいてくれ、と主人公が伝えると
自分も同じ気持ちだと言ってくれた友人。
主人公はその日、初めて友人を亡くした日と同じように過ごし、
初めてのときと同じ訃報を受け取り、翌日同じように公園に行ったが
それを限りに時間を遡る事はやめた。
大人になった主人公がその公園でつらい回想をしていると
一緒に来ていた小学生の息子が近づいて来る。
息子はなんだか疲れきっていて、涙ぐんでいる。
いつも注意するタバコも好きなだけ吸えと言う。
しばらくして主人公は息子がどこから来たかを悟り衝撃を受ける。
この公園では今も同じような事が起こっているらしい。
「お前がパパのためにどれだけ一生懸命になってくれたか
パパにだけはわかるよ」と精一杯伝えると、息子は声を放って泣き出した。
全体の読み口としては爽やかなんだが
助けようとして、結果的に何度も何度も友人の死を経験する主人公が痛々しい。
937:
中学生の頃に、好きな人が居た。
めっちゃ格好よくて、頭もよくて(学年主席)運動神経も抜群、金持ちの一人息子。
皆の人気者ってかんじで、校内・外を問わず、めちゃモテな人だった。
何をどう思ったのか、何処がよかったのかがわからないけど、私に告白してきてくれた。
嬉しかったけど、正直身分違いというか、私は両親がいなくて、施設出身。
デートの時に着ていく服も無く、いつも高価なものを身に着けていく彼と比べて、
非常に惨めな差を感じてしまい、周囲の目も気にしてつりあわないなと思って断った。
するとそれから程なくして、イジメ勃発。
主に女子からだけど、男子からもされるようになった。
暴力的なものは一切ないけど、物や椅子やら隠されていて、ゴミ箱に詰めてあったり、
しつこく陰口や悪口を言ってきたりするかんじ。
もちろんオール無視。
939:
理由も原因もよくわからない、突然のいじめ。
自分はそれまでいじめられたことが無かったのでひたすら耐えて我慢した。
どう対処していいのかわからずに、呆然としてしまったというか・・。
最初、そんないじめの状態に彼は知ってか知らずか、見て見ぬふりで、
振ったせいもあってか、私に近づいたり、フォローしようとしたりは無かったけど、
2週間ほどして、じょじょに優しく接してくれるようになった。
まさに地獄に仏で、やっぱり彼は優しい人なんだな?と勝手に感動してたりした。
いじめが始まって、2ヶ月。ほとんど彼と行動をともにするようになっていた。
味方してくれる人が居るけれど、大分精神的に追い詰められていた私は、
つい彼に「もう死にたい。」とぽつりと話してしまった。
すると彼は少し驚いて、そのあとにこう言葉を続けた。
940:
「いじめの主犯になってる奴と、この間話したんだ。」
「え。」
「俺が頼んだらやめてくれるかもしれない。」
「ほんとに??」
「うん・・・だから、俺と付き合ってくれないかな。」
「!」
その瞬間全てを悟った。というか野生の勘?みたいなのが働いて、
この人が全て裏で手を回していたんだということに気がついた。
そのまま、思ったことを畳み掛けるように聞くと、彼は明らかにうろたえる。
恐怖や裏切られたショックで絶叫してしまって、その場で吐いて気絶。
起きたら保健室に寝ていた。服は保険医によってジャージに着替えさせられていた。
隣に彼が青ざめてうつむいて椅子に座っていた。
そのまま土下座してきて色々告白してきたけど、余り耳に入らなかった。
その後テストや、重要な出ておかなきゃいけないようなとき以外は全く出席しなかった。
誰にでも人当たりがよくて親切で、完璧な人だと思っていた彼がした
非道な行動に振り回された中学時代でした。
思い返すだけで辛くなる私の初恋です。
長文&自分語りすみませんでした。
942:
ちなみにいまだに彼から、人づてだけれど、連絡がある。
一度でいいから、話をしてやってくれ、みたいに言われる。
もう二度と会いたくない。顔も見たくない。話なんかしたら首を絞めるだろう。
いまだに悪夢にうなされるんだよ。
振ったからって逆恨みかよ、あんたモテモテだったじゃんよ。
私に付きまとうのはやめてくれ。
転載元:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1132412932/
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【閲覧注意】それにしても八尺様って良くできた話だよな
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笑いが止まらないボケて(bokete)画像貼っていく
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コメント一覧
1.
2. 1.名も無き哲学者
3. 2014年04月17日 01:01
4. ID:yM9qZV.L0
5. 1ですの!!
6.
7. 2.名無しさん
8. 2014年04月17日 01:15
9. ID:D..hydQ60
10. 聖剣伝説は、主人公を自分の名前&ヒロインを好きな女の子の名前で遊ぶのが作法
11.
12. 3.名も無き哲学者
13. 2014年04月17日 01:29
14. ID:btXnsHDV0
15. >>905
は昔堂本光一が世にも奇妙な物語?かなんかでやってたな
16.
17. 4.名も無き哲学者
18. 2014年04月17日 01:39
19. ID:u8mtcrDN0
20. 4
21.
22. 5.名も無き哲学者
23. 2014年04月17日 01:39
24. ID:7bXGdMYD0
25. バカボン糞ワロww
26.
27. 6.名も無き哲学者
28. 2014年04月17日 01:40
29. ID:u8mtcrDN0
30. 5
31.
32. 7.名も無き哲学者
33. 2014年04月17日 01:50
34. ID:ynOXCnlI0
35. >>905
は、父親も同じループにはまっていて息子が何度も繰り返しているも入れないと…
朱川さんはほっこり系も多くなったけど、初期の針金蟲みたいな奴書いて欲しい。
36.
37. 8.名も無き哲学者
38. 2014年04月17日 01:54
39. ID:fGmYAjhwO
40. 233は後味悪いってより気色悪い
41.
42. 9.名も無き哲学者
43. 2014年04月17日 01:56
44. ID:qQM9KAWY0
45. ど頭の>>18の話のBって性格的にK国人なんじゃね?
でも相手から金むしりとろうとしてないところを見るとただの宗教がらみか。
46.
47. 10.名も無き哲学者
48. 2014年04月17日 02:10
49. ID:5eXEMKBN0
50. 昨日公園は堂本光一主演の「世にも奇妙な物語」で観た記憶が。
後味が悪いというより切ないはなしだった。
51.
52. 11.名も無き哲学者
53. 2014年04月17日 02:15
54. ID:fGmYAjhwO
55. >恐怖や裏切られたショックで絶叫してしまって、その場で吐いて気絶。
最後のは語り手にドン引きした
56.
57. 12.名も無き哲学者
58. 2014年04月17日 02:17
59. ID:6lyrudeb0
60. うろ覚えなら脳内補足で適当に書くなってのがいくつかあるな
61.
62. 13.名も無き哲学者
63. 2014年04月17日 02:50
64. ID:Ke34CL.aO
65. 後味悪い話はどこへやら、虫の話で盛り上がるスレ住人が後味悪かった。
66.
67. 14.名も無き哲学者
68. 2014年04月17日 02:54
69. ID:O.VPnnZB0
70. まあでも最後のが確かに後味悪い
71.
72. 15.名も無き哲学者
73. 2014年04月17日 03:42
74. ID:ztg7dEn80
75. 214:
43

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