妹「お兄ちゃんのオ○ニー鑑賞券だよ〜」妹友「!?」back

妹「お兄ちゃんのオ○ニー鑑賞券だよ〜」妹友「!?」


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1:
妹「安いよ〜、容赦ない安さだよ〜」
妹友「…………」
妹「安いよ〜」グルグル
妹友「…………」
妹「求めよ〜」グルグル
妹友「…………」
妹「さらば与えられんよ〜」グルグル
妹友「……い、妹」
妹「おやぁ〜?」グルグル
妹友「とりあえず私を中心にして円を描くように回るのやめて……」
元スレ
妹「お兄ちゃんのオナニー鑑賞券だよ〜」妹友「!?」
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5:
妹「おやぁ、おやおやぁ〜? そこにいるのは……」
妹「ややっ!! 妹友ちゃんじゃないですかぁ〜! ヒュ〜ッ!!」
妹友「なんて白々しい……私を中心にして円を描くように回っていたくせに……」
妹「しまったぁ〜、やってもうたわぁ〜」
妹友「な、なによっ」
妹「聞かれてしまったかな〜、今の話」
妹友「聞こえてないわけないでしょ……」
妹「光を超えるニュートリノが疑問視されている話」
妹友「ちがうでしょっ!! お兄ちゃんのオナニー鑑賞券とやらでしょ!!」
妹「」ニヤリ
妹友「?」
妹友「……ぁっ」
妹「くすくすくす……」
妹友「〜〜〜!!//////」
7:
妹「聞こえてたんだ。でもそんな大声で言わなくてもいいんだよ〜くすくす」
妹友「う〜っ! うぅ〜っ!!//////」
妹「マジうける〜! くすくすっ! ゲロッパ!! くすくす〜っ!!」
妹友「このっ!!」ブンッ
妹「アイムスキャットマーーーーン!!」スカッ
妹友「なによっ、なんなのよぅっ」
妹「まあまあ、そうカッカしなさんな」
妹友「……くっ」
妹「もっとも、君の下の部分はもっとカッカしているのかもしれないがね(笑)」
妹友「…………スゾ」ボソッ
妹「えっ?」
妹友「ブチ殺すぞ」
妹「…………」
妹友「…………」
11:
妹「……ほ、本題に移りたいと思ってるわたし」
妹友「そうしろ」
妹「これを見て」ピラッ
妹友「手書きで……お兄ちゃんのお、……にー鑑賞券……///」
妹友「……どういうことよっ」
妹「そしてこちらには」サッ
妹「……このデーブイデーには、お兄ちゃんのオナニー動画が収録されている」
妹友「はぁ!?」
妹「はぁ!?」
妹友「いや、なんで同期してくるの!? 私の驚きは正当なものでしょ!?」
妹「シーッ、しずかに!」
妹友「あっ」
妹「……今、わたしのお腹が鳴ったということ」
妹「忘れないで」
妹友「」ヒュンッ
14:
妹「……ぐ、ぐふっ……経絡を、的確に……バケモノか……」
妹友「いろいろ聞きたいことがあるわ」
妹「何でも話そう。親友の君にならね」
妹「……もっとも、わたしの秘密の部分のこと以外だがね(笑)」
妹友「あんたがお兄ちゃんって言ってるのは、あの、お兄さんのことよね」
妹「むろん」
妹友「ふ、ふーん。そっか」
妹「そうです」
妹友「ふーん……」
妹「好きでしょ?」
妹友「うん…………えっ?」
妹「……」ニヤニヤ
妹友「あっ、やっ、ち、ちがっ! 今のは違うよ!!///」
妹「……」ニヤニヤニヤニヤ
19:
妹友「ちがうんだってば……///」
妹「学校でも何度も会ってるし、うちに遊びに来たときも会ってるよね〜」
妹友「うん……あってる……」
妹「そんときのさ〜、うちのブラザーを見つめるキミの目はさー」
妹「完っ全に恋するオトメティズムに耽溺したそれだよね〜?」
妹友「よっ、よくわかんないけど……ちがうと思う……///」
妹「ちがわんでしょ。お? ちがわんだろ? やんのか?」
妹友「な、なに、しつこい。どうしろと……」
妹「やんのか? お? やるんだろ? お兄ちゃんとあれこれしたいんだろ?」
妹友「な、なに言って///」
妹「これが……」(握りこぶしから親指を出す)
妹「こうだろ?」(こぶしを一気にひらく)
妹友「ほ、ほんと意味わかんない」
23:
妹「認めなさい。話はそれからだ。てかもうばれてるし。ガバガバだし」
妹(間違えた〜、『ガバガバ』じゃなくて『バレバレ』だった〜)
妹友「うう……」
妹「ほら、特に意味のない心理描写はさんでやったんだから、ほら」
妹友「ほんと疲れるあんた……」
妹「早く!」
妹友「………」
妹「………」
妹友「………」
妹友「……す、好きだけど……///」
妹「ふふり」
妹友「……くっ、な、なによぅ……好きでわるいのかよぅ」
25:
妹「やったで〜! こいつゲロりおったで〜!」
妹友「ふん……///」
妹「で、だ。ここでそんなおませキュートなキミに朗報だ」
妹友「…………」
妹友「そのDVD……」
妹「このデーブイデー……」
妹「かぶせてくるなよ!」
妹友「あんたさっき、そのDVDに……」
妹「そうよ。オナニーですわよ。お兄ちゃんのオナニーを収録していましてよ」
妹友「……嘘だろ?」
妹「マジ。大マジ。それでさ、このDVDあんたに売りつけてゲンナマ搾取してえの」
妹「ゲンナマ」(握りこぶしから親指を出す)
妹友「…………」(親指を折る)
妹「〜〜〜〜〜〜ッッッ」
27:
なにこのギャグ漫画面白い
29:
妹友「そ、そんなの私が買うわけないじゃない!/// ナメてんの!?」
妹「親指が……メンマのように……ヒッ……」
妹友「第一それが本当だとしたらそんなものどうやって撮ったわけ!?」
妹「簡単な話だよ」
妹「お兄ちゃんの部屋の天井に頑丈な金具を取り付け、ワイヤーをつるす」
妹「そこからぶら下がったわたしが、お兄ちゃんのオナニーをビデオカメラで撮影」
妹「そうしてVHSの映像をDVDに焼き直したのよ」
妹友(すごくモヤモヤする……)
妹「これはマジだよ。信じられないだろうけどね」
30:
VHSをDVDに焼き直す手間
31:
プライスレス
32:
妹「で、買う?」
妹友「買わない」
妹「210円だよ?」
妹友「りょ、良心的……消費税は何で……?」
妹友「でも非道義的!!」
妹「妹友ちゃんが一時間ためらうごとに50円アップするよ」
妹友「どんだけ長期戦に持ち込もうとしてんのよ!」
妹「いいの? 好きなんじゃないの?」
妹友「すきっ、だけど……そういうのっておかしい……」
妹「おかしいかな〜? バレなきゃよくない? こっそり見ればいいじゃん」
妹友「だけどっ……」
妹「興味ないの?」
35:
妹友「え?」
妹「あるんだろ? おっぱい揉むぞ?」
妹友「えっ、ちょっ、なんで!?」
妹「いいな……脱がすぞ?」スルッ
妹友「なんで!? しかもあんたが脱いでる!」
妹「ねぇ〜興味あるんでしょ〜お兄ちゃんのイケナイ行為に〜〜〜〜」
妹「少しは見たいってさ〜〜〜思ってるんでしょ〜〜〜?」
妹友「な、なんでそんなことっ……」
妹「…………」
妹友「きゅ、急にだまんないでよ……」
妹「…………」
妹友「うう……」
妹「もしかしたらさぁ」
37:
妹「この映像の中で」
妹「お兄ちゃんは」
妹「妹友のことを思い浮かべて」
妹「……しちゃってるかもしれないよ?」
妹友「え……」
39:
妹「おちんちん○を取り出してさ……」
妹友「どこを伏せたの今……?」
妹「妹友ちゃん、妹友ちゃんって」
妹友「う……///」
妹「はぁはぁ……妹友ちゃん、妹友ちゃん好きだよぉ……」
妹友「……っ」
妹「ずっと好きだったんだよぉ……でも、こんなの言えないよぉ……」
妹友「〜〜〜」
妹「妹の友だちに好きだなんて……ぼく言えないよぉっ……」
妹友「あぅう」
妹「こういった映像が210円で手に入るよぉお……イクッ!!」
41:
最後なんでだよw
43:
わろたwwww
45:
妹「ありあとあっしたー」
妹友「ううぅ……///」
妹「所詮キサマも人の子だったというわけか……南無三!」
妹友「なにか大切なものを失った気分よ……」
妹「安心しろ。その強い感情がキサマの糧となる。這い上がって来い」
妹友「……そ、それで」
妹「はい?」
妹友「わ、わたしてよっ、はやく」
妹「あーはいはい」(耳クソをほじりながら)
妹友「くっ」
妹「ほい」ヒラッ
48:
妹友「……へ? あ、鑑賞券……って!!」
妹友「これじゃ紙キレもらったことにしかならないじゃないっ!」
妹「まあまあ、裏を見なさい」
妹友「『明後日……視聴覚室にて』?」
妹「放課後そこに来なさい。わたしから言えることはそれだけだ」
妹「それだけなのだ……」
妹「神よ……お許しください」
妹友「ちょ、ちょっと! 意味わかんない!」
妹「うひひ、わかんなくていいよ。とにかく来てねっ」
妹友「え?」
妹「それじゃっ、ゴチでーす! うひひひひ」
妹友「あっ、ちょっとぉ!」
妹「Bカップだよー!」
妹友「あんたのバストサイズなんか聞いてないわよ!!」
50:
なんでバストサイズ言うんだよwwww
52:
妹友「………」
妹友「行っちゃった……」
妹友「なんなの……なんなのよ……」
妹友「…………」
妹友「……おにい、さんの」
妹友「………」
妹友「……〜〜///」
55:
妹「ぬふふっ、いやあ、チョロいチョロい」
妹「児戯よ」
妹「普段からツンツンしてる妹友ちゃんもブツを見せてしまえば」
妹「児戯よ」
スタスタ
妹(……お兄ちゃんはかっこいい)
妹(かっこいいし優しいし、漢検二級だし、無敵生命体)
妹(日ごろからお兄ちゃんを狙う餓狼のごときメス猫は多い)
妹(狼なのか猫なのか!)
妹(でたぁ〜妹ちゃんのセルフノリツッコミやでぇ〜)
58:
妹(さておき)
妹(愚かにもお兄ちゃんに懸想している連中にこの映像を見せれば)
妹(きゃつらは確実に幻滅の一途をたどろう)
妹(さらにわたしの懐には面白いように小銭が)
妹(これであのトランペットを買うんだ……)
妹(嘘だけどな! バーカバーカ!)
妹(それにつけても完璧すぎるわこの計画! うっひょー! 神!)
妹(ダンテ!! 神曲!!!)
妹(ボッカチオがフェラチオの一種だと思っていたのはわたしだけじゃないはず)
ザワザワ…ザワ…
コワーイ ヤダー
ナニイッテルノアノコー
62:
先輩「よーし、みんな休憩だぞーっ」
先輩「ふぅ……あたしもちょっと疲れたなー、ちょっと休もう」
先輩「でも、みんな気合入ってるなー」
先輩「今年が最後の夏だもんねっ」
先輩「……もちろんあたしも」
先輩「がんばらなくっちゃ! 青春の思い出!」
妹「ボッカチオ!」
先輩「デカメロン!」
先輩「えっ……、だ、だれっ!?」
66:
哲学を感じる
67:
妹「どうも〜」
先輩「あれっ、誰かと思ったら、妹ちゃんじゃん! おっす!」
妹「本当に?」
先輩「え……?」
妹「本当にそうなんでしょうか?」
妹「あなたの目の前に見えているのは、本当に妹なんでしょうか?」
先輩「ど、どういうこと……?」
妹「あなたの瞳が映している世界」
妹「この世界という壮大な虚像」
妹「現象、宇宙、創造」
妹「もしそのすべてがツクラレタモノでしかないとしたら……?」
先輩「あ、あああ……」
71:
妹「あるいはもし……」
妹「世界が明日にでも、脆くくずれさってしまうとしたら……?」
妹「あなたの選択は……?」
先輩「あたし……守るよ……」
先輩「この世界を、守る……」
先輩「だって、こんなに美しい世界と、そこに住む人たちを失いたくないもん!」
妹「うるせえ!!」
先輩「ええっ!?」
妹「どうも妹です」
先輩「自己紹介なげえ!!」
72:
妹「もしかして先輩は部活でマネージャーをやっていて最後の夏に向けて今は休憩ですか?」
先輩「確証持ってるよねそれ?」
妹「若い世代が……育ってきておりますな……」
先輩「う、うん。そだねー。みんな頑張ってるよ」
先輩「あたしも最後の夏だからねー、来年の春には受験もあるし」
妹「わたしもそんな時期があったなあ……」
先輩「妹ちゃんまだ一年だよね……?」
妹「タイムリーパーですから」
先輩「うっそだ〜、ふふっ」
妹「ぶっちゃけ先輩お兄ちゃんのこと好きでしょ?」
先輩「ひええ〜〜〜〜っ!!!!!//////」
74:
妹「大好きでしょ?」
先輩「えっ、まさっ、まさまさ……っ」
妹「まさまさ? まささ?」
先輩「まさかほんとにタイムリーパー!?」
妹「おいおいマジで!?」
先輩「ど、どうしてぇ……なぜ妹ちゃんが知ってるの……?」
妹「タイムリーパーだからです。十七年後の未来から来ました」
先輩「はわっ、はわわ……」
妹「タンマ! やっぱり再来年で」
先輩「にわかには信じがたいよ〜」
77:
妹「嘘ではありませんよ。理論上、タイムリープは可能なのです」
妹「先輩はご存知ですか? 光を超えるニュートリノが疑問視されている話を」
妹「そして今わたしがとても無駄な伏線を回収しているという事実を」
先輩「う、う〜ん、わかんない、けど……わかったよ、信じるよ」
妹「そう、理論上はね……えっ、もう信じたの!?」
先輩「でも一つだけ聞かせて。二年後の未来はどうなってるの……?」
妹「知りたいですか……?」
先輩「う、うん」
妹「二年後の未来……先輩は核の炎を包まれました」
先輩「あたしだけ!?」
79:
先輩「やだっ、あたし死にたくないよ!!」
妹「そうでしょうそうでしょう」
先輩「やり残したこともたくさんあるのに……」
妹「おお、そうですとも、ホホッ」
先輩「進学しても、こうやって楽しいことやってたいし……」
妹「最後の夏……」
先輩「うう」
妹「気になるあの人……」
先輩「っ!」
妹「告白……カップル……二人でデート……オナニー鑑賞……」
先輩「ううう……う?」
妹「先輩が核を避けるためには、この券が必要なのです」
89:
先輩「えっえっ?/// お、お兄ちゃんのおなっ……ええっ!?///」
妹「真実を」
先輩「!?」
妹「手にしなくてはなりません」
先輩「うそっ、うそぉ……」
妹「目を背けるな!」
先輩「ひいぃ……」
妹「右目も左目も背けるな!」
先輩「わかってるよぉ……両目だってわかってるよぉ……」
妹「右目背けて! 左目背けて! 右目背けて左目背けるな!」 
先輩「ゲシュタルト崩壊してきたよぉ……」
90:
やってみたら意外とできた
91:
>>90
カメレオンさんちーっすwww
99:
妹「とにかく先輩がこの映像を見ない場合、先輩は核の炎に包まれます」
先輩「核ってそんな気軽なの!?」
妹「気軽です。今となってはスナック感覚です」
先輩「知らなんだよぉ……」
妹「本来ならその券は時価500万マタニティバズーカドルもします」
先輩「ええっ、聞いたことない……語呂悪いし……」
妹「日本円にして5京円です」
先輩「死ぬ〜〜〜っ!!」
妹「ですが先輩は特別にタダでORです」
先輩「神〜〜〜!! え、ORって何?」
妹「OKの未来形です」
先輩「英語もできるんだねー、すごいなあ」
妹「だんだん良心が悲鳴を上げてきたんでね」
102:
先輩「ご両親は大事にね〜」
妹「先輩って受験マジで大丈夫なんですか?」
妹「まあともかく、その券の裏をおいそれと見てみてください」
先輩「あ……『明後日……視聴覚室』って」
妹「そのときに真実をおいそれとご覧に入れましょう」
先輩「でも……」
妹「お? やんのか? お?」
先輩「明後日からゴールデンウィークなんだけど……」
妹「…………」
先輩「…………」
妹「…………」
先輩「ゴールデンウィーク忘れてたの!?」
104:
先輩「妹ちゃんどんだけ休日に無関心なの!?」
妹「タイムリーパーですから」
先輩「タイムリーパーってそうなんだ……うん、そんな感じするね……」
妹「時間の観念がない的な」
妹(観念がないねん)
妹(コラッ!!)
妹(でたぁ〜二回目やでぇ〜。これがほしかったんだろお前ら〜?)
先輩「あと視聴覚室も何者かによって爆破されたみたいなんだけど」
妹「うぇえ〜〜〜っ!!?? 視聴覚室が!?」
先輩「困ったよね〜」
妹「そんな水道のトラブルみたいな困り具合で流しちゃダメでしょ!」
107:
妹「まあいいや!」
妹「Bカップです!」
妹「先輩、とにかく明後日は視聴覚室跡に来てください! 頼みましたよ!」
先輩「あっ、妹ちゃん!?」ボインッ
妹「ここに来て巨乳設定を!? 全然そんなそぶりなかったのにこしゃくな!」
妹「ああんもうっ、くやしいっ、さようなら!!」ピューッ
先輩「あっ……」
先輩「…………」
先輩「行っちゃった……」
109:
先輩「…………」
先輩「これ……本当なのかな……」
先輩「兄くんの……」
先輩「……〜〜//////」
先輩「あさって……昭和の日なのに……」
先輩「昭和の日なのに感じちゃうよぉっ」ビクンビクン
妹「みたいなことになっているに違いない」
妹「さて最後のターゲットだ」
111:
昭和らめえ!
昭和らめなのおぉぉぉ……///
116:
図書委員「ん……」
図書委員「……貸し出しですか」
図書委員「はい……」
図書委員「…………」
図書委員「返却は二週間後です」
(…………ダヨ)
図書委員「!?」
(……ニイチャンノ……カンショウケンダヨ……)
図書委員「誰? 心に直接っ……」
127:
(我が名は妹……)
図書委員「チッ」
妹「おい、何舌打ちしてんだテメー、お?」
図書委員「してない」
妹「しただろテメー今。舌打ちをなさっただろ」
妹「舌打ちをぉ!! なさっただろぉ!!」
図書委員「ここ図書室……」
図書委員「何の用?」
妹「お兄ちゃんのオナニー鑑賞券をお兄ちゃんのことが好きなお前に売りつけるわたし」
図書委員「全然わからない……」
図書委員「ここ図書室だし出てって……」
図書委員「ついでに脱糞もすればいい」
妹「なんかすげえヒドいこと言ってるだろテメー!」
139:
妹「まあいい、貸し出しだよテメー。あたしだって本借りんだよ」
図書委員「うんこ星人のくせに」
妹「お前下ネタ大好きだな!」
図書委員「返却ですか?」
妹「借りんだよケンカ売ってんのか!」
図書委員「チッ」
図書委員「…………」
図書委員「この『西洋の斧辞典』は参考図書だから貸し出しできないわ」
妹「やーい! 引っかかったー! フランシスカ〜!」
図書委員「!?」
141:
妹「今この図書室は『西洋の斧辞典』フェアの真っ最中だろうがよ!」
妹「つまり『西洋の斧辞典』という『西洋の斧辞典』が借りれるんだろうがよ!」
妹「あ!?」
図書委員「違うけど」
妹「………」
図書委員「………」
図書委員「そんなフェアやってないけど」
妹「…………」
用務員「そんなフェアやってないよ」
妹「はーい出て行きまーす。わたし出て行きまーすここから」
図書委員「…………」
妹「あんだ用務員コラ! ケンカ売ってんのか!」
147:
図書委員「ふぅ……」ギィ
図書委員「…………」バタン
図書委員「…………」
妹「…………」
図書委員「あなたまだいたのね」
妹「…………」
図書委員「なぜ全身に切り傷を負っているの……?」
妹「やべえよアイツめっちゃ強えよ用務員」
妹「鉤爪を使ってくる」
図書委員「……そう。何の用?」
妹「お前下ネタ大好きだからよー、オナニーとかも知ってんだろ?」
妹「週に150回くらいしてんだろ?」
156:
図書委員「してない。それはあなたのはず。週に2万回くらいしてるんでしょう?」
妹「してねえし。テメーこそ毎秒600万回くらいしてんだろ」
図書委員「してない。時5兆キロで動きながら毎秒6億回あなたはしてるはず」
妹「してねえし」
図書委員「してるはず。オナニーモンスターのはず」
図書委員「あなたはオナニーモンスター」
妹「やめろ! 腹立つ!」
図書委員「明かされる出生の秘密」
妹「うおおおおおおお!!!!」
図書委員「!? 全身が輝きを帯びて……!?」
160:
妹「おおおお……ふうう……」
図書委員「切り傷が……治った……!!」
163:
妹「とにかくよ、これだよこれ」ピラッ
図書委員「?」
図書委員「お兄ちゃんのオナニー鑑賞券……」
図書委員「っ、兄先輩の……」
妹「そうだよ、そしてこっちがそのデータ」
図書委員「返して!」
妹「わたしのだよ!」
妹「最初からわたしのだよ……まあ聞けよ、条件があんだよ」
図書委員「チッ」
妹「あ?」
図書委員「そのデータ、本当なの?」
170:
妹「まあ疑うのも無理はない」
妹「ここにポータブルビデオデッキがある」
図書委員「…………」
妹「そして今からこのDVDをビデオにダビングするから」
妹「ここで少し待ってろ」
図書委員「待って」
妹「お前が待てよ」
図書委員「待って。すごくめんどくさいわあなた」
妹「んだと!?」
図書委員「ここにポータブルDVDプレイヤーがあるわ」
妹「な……んだと……?」
181:
妹「チョー最先端じゃねえかテメー! どんだけとがってんだよ! 富豪か!」
図書委員「富豪ではないわ。中流家庭よ」
妹「父方の祖父が富豪か!」
図書委員「どうしても私を富豪にしたいの?」
図書委員「とにかく、このポータブルDVDプレイヤーならそれを見れるわ」
妹「クソ……くやしい、あたいの、あたいのポータブルビデオデッキが」
妹「テレビチューナーも内蔵し、ポータブルテレビとしても使用可能であり、
 テレビ放送の録画も可能。『ウォークマンの8ミリビデオ版』であるとして
 『ビデオウォークマン』という名称が付けられ、これが現在に至るまでシリーズ名となっている」
妹「あたいのポータブルビデオデッキが」
図書委員「急に饒舌に……」
妹「ハッ!? 今のは!?」
図書委員「きっとwikipediaの霊ね」
妹「な……んだと……?」
184:
妹「まあ、とにかくこのDVDをビデオにダビングするぞ」
図書委員「待って。痴呆なのあなたは?」
妹「ここ数分の記憶がないんだ……」
図書委員「とにかく」
妹「とにかくこのDVDを」
図書委員「何回私たちは『とにかく』って言えばいいの?」
図書委員「ここにDVDを入れなさい」
妹「…………」
図書委員「そこは私の喉よ。何で入ると思ったの?」
(……わからない……)
図書委員「わからないなら直接言いなさいよ。何で心に語りかけてくるのよ」
187:
ガー ウィーン!
妹「入ったぞ! まるでヘビが子羊を飲み込むように……!」
図書委員「…………」
オ…オ…
妹「…………」
オ…オウッ……オウエッ……
図書委員「…………」
オウエエッ オエッ オオエッ!
妹「ちょ……作動音がゲロはいてるみたいな音すんだけど」
図書委員「仕様よ。それよりも……」
妹「あっ」
兄『…………』
妹「映った!」
図書委員「あ、兄先輩……///」
190:
図書委員には見せちゃうのか
192:
妹「かっこいいなあ」
図書委員「……///」
妹「精悍だなあ。でもすることといえばオナニーなんだなあ」
図書委員「ええ。でもちょっとこの映像、とち狂ったように手ブレが」
妹「わたしが天井からぶら下がりながら撮ってるからね」
図書委員「クソなの? あなたは」
妹「はいストーップ」ブチン
図書委員「ちょっと! まだ揺れる先輩しか見れてない……」
妹「だってお試しだし。あとお前の発言であたしの逆鱗がアレだし」
図書委員「でもそれじゃあ、兄先輩がオナニーした映像なのかわからないわ」
妹「くっ……妙な頭の良さを……」
197:
妹「じゃあもうちょっとだけな」
図書委員「兄先輩がオナったと確信が持てるまでよ」
妹「へいへい」
図書委員「第一なんでこれバレてないのよ」
妹「わかんない」
兄『…………』
兄『……今からオナニーしまーす』
妹「はーいオッケーでーす」ブチン
図書委員「ちょ、ちょっと!!」
妹「あ? もうオッケーだろ? わかっただろ? あ?」
図書委員「なぜあなたのお兄さんのオナニーは自己申告制なの!?」
妹「わたしにもわかんねーよそんなの。お兄ちゃんに聞けし。とにかくいいだろもう?」
198:
今からオナニーしまーすクソワロタ
199:
唯一の兄のセリフが今からオナニーしまーすとは
200:
図書委員「く……!」
妹「このDVD、ほしいか?」
妹「2万5000円だ」
図書委員「うう……」
妹「どうよ、どうよ? ほしいだろ? お兄ちゃんのオナニーだぜ?」
妹「お兄ちゃんのおまたがおっぴろげファンタジーだぜ?」
図書委員「……いらないわ……別に……」
妹「ほぉん? ほぉおん?」
妹「ほぉおおぉおおぉぉぉおおおぉおおん?」
図書委員「無駄にビブラートを……」
妹「いいのかよ? もしかしたらこの中でお兄ちゃんは」
妹「お前の名前を呼びながらオナニーしてるかもしれないんだぜ?」
図書委員「……!!」
202:
無駄に高けぇwww
206:
妹「図書委員ちゃん、図書委員ちゃんって」
図書委員「っ……///」
妹「はぁはぁ……図書委員ちゃん、図書委員ちゃん好きだよぉ……」
図書委員「……っ」
妹「ずっと好きだったんだよぉ……でも、こんなの言えないよぉ……」
図書委員「………」
妹「図書委員が好きだなんて……ぼく言えないよぉっ……」
図書委員「なんで?」
妹「2万5000円で手に入るよぉお……ま、負けに負けて、1万9800円イクッ!!」
208:
イクッ!!
209:
妹「好きだよ図書委員ちゃぁんっ……イクッ!! あーイクッ!!」
妹「イクッ!! イクって!! あーイクッ!!」
妹「イックゥッッ!!!」プシャアアア
図書委員「なに!? 何の液体なのこれは!?」
妹「あー……」プッシャアアアアア
図書委員「ちょっ、止めなさいよあなた!! かかる!!」
妹「……ふぅ」
212:
妹「で、どうなさいます?」
図書委員「急に慇懃に……」
妹「どうすんだよ? うちのお兄ちゃんとねんごろになりてえんだろ?」
図書委員「く……でも、そんな、2万円弱なんて持ってないわ」
図書委員「うち中流家庭だし」
妹「あー、おまえんち中流家庭だもんな」
妹「じゃあしばらく、あたいの言うことを聞いてもらおうか」
図書委員「なんですって?」
妹「奴隷だよ、奴隷。あーきもちいいーなこれ」
図書委員「……うぅ」
214:
妹「おら、四つん這いになれよ」
図書委員「くっ……」
図書委員「あ……アナルはやめて……」
妹「しねえよ何もアナルには。なんであたしがアナルしか狙ってないみたいな前提なんだよ」
図書委員「アナルはやめて!」
妹「しねえよアナルには! なに!? ほかの場所ならいいの!?」
妹「おら、大人しくしろっ」
図書委員「うう」
妹「おらっ、舐めろよ!」
218:
図書委員「くっ……なにっ」
妹「早く舐めろよ! このポータブルビデオデッキをよぉ!」
図書委員「つっ」
妹「もっとペロペロ舌動かせよぉ……もっと俊敏によぉ」
妹「そこの停止ボタンも舐めろよぉ!」
図書委員「ううぅ」
223:
妹「おお、そうだ。ポータブルビデオデッキだけじゃあさびしいだろうからよ」
妹「お前のポータブルDVDプレイヤーも置いといてやるよ」
オ…オウッ…オオエッ……
図書委員「うう」
妹「おら舌止まってんぞ! 俊敏に華麗によぉ!」
オウエッ オエエッ オオオエッ
妹「もっと舐めろよペロペロォ!」
図書委員「なに……なんなの……」
妹「おら、ここに『西洋の斧辞典』も置いといてやるよ」
226:
妹なにがしてえんだwwwwwwww
228:
俺の理解を超越した
むしろとんでもない文豪の誕生に立ち会っているのかっ!?
231:
オェエ…オゥエエッ オェエエッ
図書委員「それはっ、貸し出し禁止のはずっ……」
妹「くへええ! 持ち出してやったぜここによぉ! 舌が止まってんぞ!」
図書委員「うぅっ……なんてこと……」
オェエエッ オオウェッ……オェエエエ゛ッ!!
妹「くへへ! どうだぁ! この状況はよぉ!」
妹「お前の大嫌いなポータブルビデオデッキを舐めさせられ!」
オェエエッ! オゥウエエ゛ッ!!
妹「おまけに貸し出し禁止の本を貸し出されて目の前に置かれた気分はよぉ!」
妹「わたしにもわかんねーよ!!」
図書委員(セルフノリツッコミ……)
240:
――明後日
妹「はーいやってきました! 視聴覚室跡でーす!」
妹「そしてお兄ちゃんのオナニーを一目おがもうというザ煩悩ズ!」
妹友「…………」
先輩「…………」
図書委員「…………」
妹「今日まで……長かったなぁっ……ぐすっ」
妹「でもお前らも今日でもう卒業だ! そうだろ!? 違うか!」
242:
鑑賞会キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
243:
妹「じゃ、流しまーす」
妹友「ちょっ、そんな急に!?」
妹「うるせー! 早く見て帰ってオナればいいだろテメーらも!」
妹(あたいも早く見たいんだよ〜、実はぶら下がってるあいだは耳栓してたからな〜)
妹(お兄ちゃんが何て言ってたのかは知らないんだ、てへっ)
先輩「み、見るんだ……本当に」
図書委員「………」
妹「カウントフィフティー……」
図書委員「いいから始めなさいよ」
妹「ああっ!?」
ブゥーン
246:
兄『…………』
妹友「あ……///」
先輩「兄くん//////」
図書委員「………///」
妹「チッ、そろいもそろってよぉー、なんなんだテメーらはよー」
妹「でも残念だったな! お兄ちゃんはあたいのことを思い浮かべながらオナってんだ!」
妹友「むっ」
先輩「い、妹ちゃん……一概にそうとも言えないんじゃないかなー?」
妹友「そ、そうだよ! わっ……私って可能性も///」
先輩「やっ、ややっ、それも違うんじゃないかなっ!?」
図書委員「どうせ私……///」
妹友「わ、私だよぅっ!///」
妹「ムッキー! うるせーな! 黙ってお兄ちゃんのオナニー見てろよ!」
249:
兄『……い、妹友……妹友ちゃんっ……』
妹友「!!!???」
妹「なっ……!?」
先輩「ひゃぁ……」
図書委員「」ガタッ
妹友「やっったぁああーーーー……ゴホンッ」
先輩「うう……」
妹「そんな……ありえへん……ありえへんやろ」
255:
兄『妹友ちゃぁんっ……』シコシコ
兄『…………』シコシコ
兄『……先輩』
先輩「!!!???」
妹「矢継ぎ早に!?」
妹友「どういう!?」
兄『先輩っ……先輩……』シコシコ
兄『図書委員さんっ……妹ぉっ……』
図書委員「………」
妹「………」
兄『そして……地球のみんな……』
256:
えらい壮大なオナニーだな
257:
地球のみんなwwww
258:
人類愛か
259:
兄『この青い惑星に生きている人間……』
兄『森を作る草木……そこに住まう動物、昆虫も……』
兄『小さな小さな生き物たち……たいせつなすべてのいのち……』
兄『……みんなみんな』
兄『ありがとう……』
兄『地球(テラ)へ』
兄『イクッ』
妹友「…………」
先輩「…………」
図書委員「…………」
妹「…………」
260:
さすがあの妹の兄だな
262:
まぁ、あの妹の兄だからな・・・
263:
やべぇwwwwwwwww
兄は世界中の人をおかずにしてるのかwwwwww
266:
妹友「…………」
先輩「…………」
図書委員「…………」
妹「……や、ほら……なんていうか、別に……」
妹「こんなんとは、思わんかったっていうか……」
妹「……こんな、壮大な……詩的なオナニーを……」
妹「うちの兄が……」
妹友「…………」
先輩「…………」
図書委員「…………」
妹「あっ、ああっ!! そうだぁ!」キュッキュッ
268:
妹「ほら! これぇ! もう一枚できちゃったここで!」
妹「ほ〜らいりませんか〜!? お兄ちゃんのオナニー鑑賞券だよ〜」ヒラヒラ
妹友「…………」
先輩「…………」
図書委員「…………」
妹「い、いらない?」
妹友「…………」
先輩「…………」
図書委員「…………」
妹「どうしてこんなことになったん……?」
妹友・先輩・図書委員「「「わたしにもわかんねーよ!!!」」」
           おわる
270:
>>1乙俺もシコって寝る
271:
慈愛に満ちた好青年じゃないか
273:

面白くて良いSSだった
274:

愛が地球を救う
278:
さて、地球のみんなをオカズにして抜くか
283:
エロ期待してたが普通に面白かったから乙
287:
まさか俺の他にテラニーの境地に行き着いた者がいるとは…
289:

このくだらなさが良かった
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