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P「真に監禁されてからというものの…」


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1:
真「まっこまっこりーん☆」
P(洗脳されそうでしにそう)
3:
真「この新しいドレスはどうですか!?」
P「うーんとね…」
P「…その、ちょっと…」
真「ど・う・で・す・か・?」
P「うん!良く似合ってるぞ!!」
真「そうですよね!」
P(つらい)
7:
P「…なぁ、真…」
真「なんですか?」
P「その、さ。逃げないから縄をほどいてくれないか?」
真「嫌です」
P「…」
真「はい、あーん☆」
P「…あーん」
真「美味しいですか?」
P「…うん」
真「うふふっ」
P(うふふっておいおい…)
真「…何か言いました?」
P「気のせいだよははは!!」
15:
P「…ところで」
真「?」
P「なんで監禁なんか…したんだ?」
真「…プロデューサー、自分で考えてみてください」
P「と、言われてもなぁ…何か悪いことでもしたのか…?」
真「…逆ですよ」
P「…?」
真「…しばらくは考えてみてください」
P「…」
真「…分かったら解放しますよ。それまでは…ずっと、ボクと一緒です」
P「…」
21:
P(…とりあえず、俺は真に何かした…というわけではないみたいだ)
P(さっき、真は逆とか言ってたな…)
P(…つまり何もしなかったからか?)
P(…なんだ?俺は何をしなかったからこうなった?)
真「プロデューサー、ご飯ですよ」
P「ん、あ、ああ…」
真「今日は和食を作ってみました!」
P「…あれ、どうしたんだ?その手の傷…」
真「あっ…ちょっと、包丁で」
P「大丈夫なのか?」
真「全然平気ですよ!」
P「そうか…ならいいんだが…」
真「じゃあ…はい、あーん」
P「あーん…」
24:
真「どうですか?」
P「…うん。やっぱり美味いな」
真「本当ですか?」
P「ああ。嘘はつかないさ」
真「…へへっ///」
P「…ところで、さ。真」
真「なんですか?」
P「…俺、何をしなかったんだ?」
真「…それも自分で考えて下さい。プロデューサー」
P「…」
真「…ヒントは、ボクの言ったこと。ですよ」
P「…むぅ」
真「…とりあえず!まだ、1週間も経ってないんですからゆっくり考えてみてください」
P「…」
28:
P(真が言ったこと、かぁ)
P(うーん…監禁する程な事って、なんだ?)
真「よいしょ…と」ドサッ
P「ん?」
真「あ、プロデューサー。これからはボクはプロデューサーの隣で寝ることにしましたから」
P「ちょ、おいおい…俺は縛られてるとはいえ、それは…」
真「プロデューサーとなら、構いませんから」
P「そ、そう…なのか?」
真「はい!」
P(うーむ…いいのか悪いのか…)
P(…良くはなさそうだな…)
真「さて…と。準備も出来ましたし、寝ましょうか、プロデューサー」
P「あ、ああ…」
31:
P(…)
真「…スー…スー…」
P(アカン。寝れない)
P(隣って、本当に俺の隣かよ…)
真「…んん…ぅ…」ギュゥ
P(抱きしめはアカンっていやホンマに…)
P(いやいや自分のアイドルに欲情するわけにゃいかん…!!)
P(…それにしても、真って…いい匂い、するんだな…)
P(じゃないアカンってこれ。縛られていて良かったわ)
33:
真「ぷろ…でゅー…さぁ…」
P(…寝言かな?)
真「…すき…です……ずっと…ぷろ…でゅー…」
P「…」
P(…真)
真「…あ、あぁ…!ぷろでゅーさーが、おにぎりに、金色おにぎりに…!」
P(どんな夢見てるんだよおい)
P(…しかし、なぁ…)
P(…どうしたもんか)
35:
真「もう一週間も過ぎましたね」
P「もうそんなに経ったのか…」
真「…プロデューサー。分かりました?」
P「…」
真「…まぁ、分からないならここから出さないだけですから、考えて下さい」
P「…なぁ、真。縄はほどいてくれないか?」
真「でも…」
P「絶対に逃げない。だから…」
真「…分かりましたよ」
P「ふぅ…」
真「その代わり!ボクはここから出ません!」
P「…食べ物とかはどうするんだ?」
真「ここに持ち込めばいいだけですよ」
P「まぁ…そりゃそうだが」
42:
P「カセットガスコンロに調理器具に食料やら水やら…でも少なくないか?」
真「無くなったら取りに行けばいいですし。部屋に鍵かけて」
P「まぁ…そうか」
真「さて、と。じゃあご飯作りますね」
P「…」
真「眠れない夜…この身を苛む煩悩…♪」
P「…しかし、さ」
真「っと…なんですか?」
P「いや、様になってるなぁ…とか」
真「そ、そうですか?」
P「本当だぞ?」
真「…も、もうっ…プロデューサーはすぐそうやって…」
45:
P「…真」
真「次はなんですか?」
P「…正直さ、真がなんでこんな事したのか…分かってるんだ」
真「えっ…」
P「…真の気持ちだって分かってた」
P「だけどな…俺は立場上、アイドルに手を出すなんてことは…出来ない」
P「だから、曖昧なものにしてしまって…それで…」
真「…なーんだ。プロデューサー、分かってたんですね」
P「ああ」
真「…じゃあなんですぐに何も言わなかったんですか?」
P「…この生活も悪くないかな…なんて思ってるからか、な」
真「…それって?」
46:
P「…人目も気にせず、立場も気にせず…」
真「…?」
P「…真。どうして俺は大人しく監禁されてたと思う?」
真「どうしてって…」
P「普通なら、暴れたりするもんじゃないのか?」
真「言われてみると…そうですね」
P「…よっぽど相手を信頼してたり、してないとな」
真「…プロデューサー」
P「…つまり、だな。えぇと…」
真「…ボクはプロデューサーが好きです。それは、もう分かってますよね?」
P「…ああ」
真「じゃあ、プロデューサーはどうなんですか?」
48:
P「…プロデューサーとしてはどうなのかは知らん」
P「だけどな…真のことは、最初会った時から気になってた」
P「それが…真をプロデュースする度に、段々とな…真の魅力にだな…」
P「…まぁぶっちゃけて言うと真のことを好きになってたんだよ!」
真「…他のアイドルと同じように?」
P「いや、真だけだ」
真「…本当ですか?」
P「本当だ!」
真「…プロデューサー!」
P「真…!!」
真「ボク…ボク、ずっと、ずっと…!」
P「…ごめんな、真…」
真「プロデューサー…!」
P「…ん?なんか、焦げた匂いが…するような…」
真「…え?…あ」
49:
真「…ごめんなさい、プロデューサー」
P「いや、大丈夫だよ」
真「…でも、ボクが焦げてない方の魚もらっていいんですか?」
P「構わないさ」
真「…でも」
P「気にするなって。俺も悪かったしな…料理中にあんな話するなんて、な」
真「…でも、嬉しかったですよ?」
真「ボクと、プロデューサーは…両想いだって、分かって、えっと…」
P「…なぁ、真。提案があるんだ」
真「?」
P「もう1日か2日、俺を監禁してくれないか?」
真「え?」
P「…折角、両想いだって分かったのにさ。戻れば…立場上、表立って何かすることは出来ない」
真「…」
51:
P「…どうだ?」
真「…もう、悪いプロデューサーですね」
P「ははは…いや、他のみんなにはすまないとは思うけど、な…」
真「…でも、嬉しいですよ。プロデューサー…」
P「真…」
真「…だけど、流石にこれ以上みんなに迷惑は…もう十分迷惑をかけてますし…」
P「…まぁ、な。無理と分かって言って見ただけだ」
真「…プロデューサー」
P「ん?」
真「…キスぐらいなら、出来ると…思いますよ!?」
P「お、おう!?、そ、そうだな!」
真「と、という、わけで!」
P「よ、よし!!」
52:
真「…」
P「…」
真「…えーっと…」
P「……真!」
真「は、はい!」
P「……好きだ、真」
真「……ボクも、です。プロデューサー」
チュ
55:
P「…思えば、そんな事もあったよな」
真「…懐かしいですね」
P「あの後、みんなから殺されかけたっけな…はは…」
真「死んでないし、まぁ、うん…大丈夫ですよプロデューサー!」
P「大丈夫だからここにいる」
真「…あ。そろそろ時間ですね」
P「おう!最後の…アイドルとしてのライブ、楽しんでこい!!」
真「はい!!」
56:
P「真、お疲れ」
真「あ、プロデューサー…」
P「…本当に、最高だった。最高のライブだったぞ」
真「…プロデューサー」
P「ん?」
真「…さみしい、です。アイドルとして…今までステージに立ってきて…それが、たった今、全部、終わったんですよね」
P「…そう、だな。俺も…さみしいさ」
真「…今まで、ありがとうございました。プロデューサー」
P「…今まで、お疲れ様、真」
P「真は、俺の知る中で…最高のアイドルだったぞ」
真「ありがとう、ございます…うっ…うう…!」
P「…今は泣いていいからな、真…」
59:
P「もう大丈夫か?」
真「…はい、もう大丈夫です」
P「そっか…」
真「…プロデューサー。いえ、Pさん…」
真「…これからは、ボクと…ずっと一緒に、いて下さいね?」
P「…ああ。当たり前だ」
真「…Pさん!」
P「…真」
真「…Pさん、かぁ。なんか、変ですね」
P「すぐに慣れるさ。いつまでもプロデューサーじゃ変だしな」
真「…Pさん。好きです」
P「…俺も、好きだよ、真」
寝る
62:

ゆっくり休め
6

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