モバP「勝負...」レナ「今日はお預け」back

モバP「勝負...」レナ「今日はお預け」


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3:
レナ「ねえちひろさん、Pさん見なかった?」
ちひろ「あぁ、ちょうど今出て行きましたよ」
レナ「出て行った?ついさっき帰ってきたばかりじゃない」
ちひろ「ここ何日かはすごく忙しそうにしてますね」
レナ「大丈夫かしら...根を詰めすぎないといいんだけど」
ちひろ「プロデューサーさん仕事人間ですから気の抜き方を知らないんですよねぇ」
レナ「まったく...言ってくれればいつでも抜いてあげるのに...」
ちひろ「んっ?今何か問題発言を聞いたような...」
レナ「本人に会ったら、無理しないでって言っておいて」
ちひろ「わかりました、ちゃんと伝えます」
レナ「じゃ、私は仕事に行ってくるわね」
ちひろ「はい、行ってらっしゃい」
バタン
4:
レナ(メールしても返事がずいぶん遅いし...)
レナ(返事の内容も『はい』『大丈夫です』みたいな短文ばっかり...)
レナ(無理してそうねぇ...)
「レナさん?」
レナ「えっ?」
雫「そろそろCM明けますよー?」
レナ「え、ええ!ゴメンなさい、ちょっとボーっとしてて...」
ディレクター「次、リスナーからの質問コーナーなんでよろしくね」
レナ「はい、大丈夫です」
雫「レナさん、よろしくお願いしますー」
レナ「こちらこそよろしくね、雫ちゃん♪」
6:
??????
レナ「さっ、あっという間にお時間になってしまいましたけどいかがだったでしょうか?」
雫「本当にあっという間でしたねー♪」
レナ「雫ちゃんまたゲストに来てね?」
雫「はーい、ぜひぜひー」
レナ「そんなわけでお相手は兵藤レナと」
雫「及川雫でしたー」
レナ「それじゃ来週もお楽しみにー♪」
雫「ばいばいでーす♪」
ディレクター「はい、オッケー!お疲れさまー!」
7:
雫「レナさん、お疲れ様でしたー」
レナ「お疲れ様雫ちゃん、今日はありがとね」
雫「いえいえー、それよりレナさんどうかしたんですかー?」
レナ「えっ?どうかって...」
雫「なんだか収録の時もボーっとしてたから考え事してるのかなーって」
レナ「ああ、ちょっとね...」
雫「もしかして疲れてるんですかー?」
レナ「うーん、私はそうでもないけど私のプロデューサーがちょっとね」
雫「私のプロデューサーさんも最近忙しそうなんですよー」
レナ「まあこのシーズンはどうしてもね」
雫「あっ!だったらこれどうぞー♪」
レナ「なにこれ?」
雫「ウチの牧場の牛乳ですー、スタッフさんたちにあげようと思って持ってきたんですけど余っちゃって...」
レナ「もらっちゃっていいの?」
雫「もちろんですー♪あまりもので申し訳ないですけどー」
レナ「いえ、いいのよ♪ありがとう雫ちゃん」
雫「えへへ、どういたしましてー♪」
9:
兵藤レナ(27)
及川雫(16)
11:
??????
レナ「雫ちゃんは本当にできた子だわ」
レナ「あの癒し系の雰囲気、私も少しくらい持てたらなぁ...」
レナ「どうも私キツく見られがちなのよねぇ...」
レナ「今度Pさんと会う時までに色々と学んで...」
Prrrrr♪
レナ「はいレナです、あらちひろさん?」
レナ「ええ、今ちょうど終わったところよ」
レナ「Pさんから?いえ、なにも連絡来てないけどうかしたの?」
レナ「風邪?」
13:
???翌日???
P「ゲホッ...」
P「頭痛い...のど渇いた...」
P「くっそー、こんな時に体調崩すなんて...」
P「早く資料作らないといけないのに...」
ピンポーン♪
P「んっ、誰だ?」
ピンポーン♪ピンポンピンポンピンポン....
P「しつこいな...」ヨロヨロ
ガチャッ
P「はーい...」
レナ「おはよう」
P「....あれ?」
18:
レナ「どう?身体の調子は?」
P「えっ、まあ昨日よりは...」
レナ「もう!どうして連絡してくれないの!?」
P「あれ?っていうかなんで...」
レナ「ちひろさんが教えてくれたのよ、きっと伝えてないだろうからって」
P「あの人か...」
レナ「はぁ...ビックリしたのよ?急に外回り中に具合悪くなったって聞いて...」
P「ええ、まあ...」
レナ「まあじゃないわよ!電話は無理だったかもしれないけどメールくらいしてくれたって...」
P「すみません...」
レナ「本当に貴方は...」
P「と、とりあえずここじゃなんなので中へ....」
21:
バタン
P「あの、レナさん...」
ギュッ
P「ちょっ...風邪が...」
レナ「心配したじゃないの...」
P「はい...」
レナ「私の仕事に影響しないように伝えなかったんでしょうけど...」
レナ「それでも...伝えてくれたっていいじゃない」
P「でも...」
レナ「ふぅ...わかってるわ、ダメよね私...」
レナ「だけどね?せめて今日ぐらいは心配させてちょうだい」
P「いいんですか?」
レナ「もちろんよ」
P「...せっかくのオフなのに、すみません」
レナ「いいの、今日は何も考えずにゆっくりして♪」
22:
レナ「しかし...」キョロキョロ...
P「な、なんですか?」
レナ「よく考えたらPさんの部屋って初めて来たわね」
P「ああ、そういえば...」
レナ「なんていうか、もっとゴチャゴチャしてるかと思ったけど意外と片付いてるわね」
P「まあ、その辺は...」
レナ「綺麗だとは思うけどちょっと残念ね、なにか面白い物でもあるかと思ったのに♪」
P「そ、そんなのなにも....ゲホッ、ゲホッ!」
レナ「あっ、ゴメンなさい...ほら寝て寝て」
P「はい、あの...」
レナ「大丈夫よ、いろいろと買ってきたから♪」ガサッ
23:
??????
P「うー....」
レナ「冷蔵庫の中とか何もないのね」
P「ちょうど切らしてて...」
レナ「じゃあ今日はまだ何も食べてないの?」
P「はい...」
レナ「ダメよそんなんじゃ、治るものも治らないわ」
P「あとで買いに行こうと...」
レナ「それもダメ、そんな状態で外に出たら悪化しちゃうじゃない」
レナ「とりあえず...コンビニで色々買ってきたから食べて」
P「ありがとうございます...」
レナ「それからこれ、薬局で買ってきた薬」
P「すみません、いくらでした?」
レナ「気にしなくていいの、病人なんだから」
P「すみま...」
レナ「すみませんは禁止♪」ピトッ
24:
P「ふぅ...」
レナ「はい、お水」
P「どうも」グビッ
レナ「あとはゆっくり寝ることね」
P「ええ、本当にありがとうございます」
レナ「だからいいのよ...あっ、ちょっとゴメンね?」
P「?」
ピタッ
レナ「うーん...まだちょっと熱あるわね...」
P「あ、あの...レナさん...」
レナ「なあに?」
P「...いえ、なんでも...」
レナ「もしかして恥ずかしいの?」
P「.....///」カアァァァ
レナ「ふふっ、ダーリンったら♪」
25:
P「も、もう大丈夫です...今日はオフですし、あとは...」
レナ「ダーメ、今日は全部お世話してあげるって決めてるの」
P「ですが...」
レナ「...そんなに私の事信用できない?」
P「い、いえ!」
レナ「...恋人が風邪ひいてるのに、ほっとけるほど薄情じゃないわ」
P「レナさん...」
レナ「レナ、でしょ?」
P「...ありがとう」
レナ「本当はね、手料理の一つでもふるまってあげたかったんだけど....まだ練習中なの」
P「作ってもらえるのなら何でも...」
レナ「ダメ、できるなら美味しいのを食べて欲しいじゃない?」
レナ「いつも行ってるレストランみたいにはいかないかもしれないけど...」
レナ「待っててね、そのうち美味しいのを食べさせてあげる♪」
P「ええ、期待してます」
レナ「ふふっ、期待しててちょうだい♪」
26:
P「ふわぁ...」
レナ「眠くなった?」
P「ええ、ちょっと寝ます...」
レナ「なにも心配しないでゆっくり寝て...」ナデナデ
P「はい、レナがついててくれるなら安心できます...」
レナ「あら、嬉しい♪」
P「それじゃ...」
レナ「眠るまで手を握っててあげる」
P「...はい」ウトウト...
レナ「...おやすみなさい」
P「Zzz...」
レナ「寝ちゃった...」
レナ「風邪のせいもあるけど、やっぱりそれ以上に疲れてたのね...」
レナ「...お疲れ様♡」チュッ
29:
P「Zzz...」
レナ「ふふっ、よく寝てる♪」
レナ「さて、この間に部屋を片付け....」
レナ「と思ったけど、結構キレイなのよねぇ...」
レナ「さすが真面目なPさん、隙がないわ...」
レナ「資料とか書類もキチンと整理されてるし...」
レナ「これじゃ私がするまでも...あら?」
レナ「これは...」コトッ
レナ「私の写真だわ...」
レナ「これはライブの時の、それにこれは初めてのデート時の...」
レナ「Pさん...」
P「すぅ....」
36:
??????
P「んんっ...」パチッ
P「寝てたのか...」
レナ「あっ、起きた?」
P「はい、よく眠れ...っ!?」
レナ「じゃあお熱計りましょうか」
P「れ、レナ...その格好...」
レナ「ああこれ?ほら、この前雫ちゃんが献血フェアで着てたでしょ?あの衣装ちょっと借りたの」
P「な、なんでまた...」
レナ「どうせ看病するなら形から入ったほうがいいと思って♪どう?似合うかしら?」
P「は、はぁ...」
レナ「スタイルには自信あるつもりなんだけど、相手が雫ちゃんだとどうしてもね...胸もブカブカで...」チラッ
P「っ!!」
レナ「あら?ふふっ♪」
ギシッ...
レナ「もう...どこ見てるの?」
37:
P「そ、それは...」
レナ「ねえ、正直に言ってみて?」
P「えっと...」
レナ「正直に言わないと...オシオキしちゃうわよ?」ギュッ
P「その...む、胸...」
レナ「へぇー、胸なの...」
P「す、すみません...」
レナ「もう...エッチなんだから♪」
P「あ、あの...」
レナ「...触ってみたい?」
P「っ!!」
レナ「ねえ、どう?」
41:
レナ「ねえ、どうなの?」プルン♪
P「そ、その....」
レナ「ん??」
P「あの....」
レナ「ふふっ、もう♪真っ赤になっちゃってカワイイ♪」
P「れ、レナ...」
レナ「全部顔に出てるわ、相変わらずポーカーフェイスが苦手ねぇ♪」
P「うぅぅ...」
レナ「ほーら、顔上げて♪熱が計れないわ」コツン
P「んっ...」
レナ「うん、大分下がってるわね」
P「今のでまた熱が出そうだ...」
レナ「そうしたらまた看病してあげるわよ♪」
42:
P「ふぅ...ずいぶん楽になった...」
レナ「よかった、薬が効いてきたのね」
P「ええ、ゆっくり眠ったらよくなりましたよ」
レナ「やっぱり疲れもあったみたいね、ほらこれ飲んで」
P「これは?」
レナ「ホットミルク、雫ちゃんからもらった牛乳で作ったの、すごく美味しいのよ」
P「ありがとうございます」
レナ「お礼は雫ちゃんにね、心配してたわよ?」
P「治ったらちゃんと言っておきます」
レナ「ええ、早く元気になって、また私のプロデュースをしてちょうだい」
P「わかってます、なんといってももうじき総選挙ですからね、がんばらないと!」
レナ「でも、無理しすぎちゃダメよ?また身体壊しちゃうんだから」
P「大丈夫ですよ、もう平気です」
レナ「はぁ...いつもそう言って無茶するんだものね」
P「いや、それは...」
レナ「ギャンブルは引き際が肝心よ、無理しないの」ツン
P「はぁ...」
レナ「それより服を脱いで」
P「えっ?」
レナ「汗かいたでしょ?身体を拭いてあげるわ」
43:
フキフキ...
レナ「どう?痛くない?」
P「え、ええ...大丈夫です...」
レナ「気持ちいいでしょ?汗びっしょりだったものね」
P「そうですね、かなりかいてたと思いますけど...」
レナ「...ねぇPさん?」
P「なんです?」
レナ「さっきね、Pさんが寝てる間に見つけたんだけど....」スッ
P「それは...」
レナ「これ、私の写真よね?」
P「はい...」
レナ「Pさんの机の上に置いてあったわ、それも結構目立つ位置に...」
P「ええ...」
レナ「どうして私の写真を飾ってくれたの?教えてくれない?」
44:
P「それは...」
レナ「言いたくない?」
P「笑いませんか?」
レナ「笑わない」
P「それ、レナの初めてのライブの写真なんです」
レナ「知ってるわ、私の部屋にも同じのがあるもの」
P「レナの部屋にそれがあるときはビックリしましたよ」
レナ「ふふっ、Pさんとの大切な思い出よ♪飾っておかないとね」
P「...俺にとってもですよ」
レナ「本当に?」
P「レナと出会って、レッスンを重ねて、やっとの思いでたどり着いたライブですから」
レナ「ええ、覚えてるわ、レッスン大変だったから♪」
P「あの時、ステージの上で歌ってるあなたは...例えようもないくらいに綺麗でした」
P「お世辞でも比喩でもなんでもなく...本当に、女神みたいに」
P「...レナが以前、俺の勝利の女神になりたいって言ってくれてましたよね」
レナ「そうよ、今でもそれを目指してるわ」
P「でも...レナはわざわざ目指さなくても...」
P「とっくの昔に俺にとっては女神なんです...」
P「だからその写真を近くに置いておけば...」
P「その...なにかいいことがありそうな気がして...それで...」
レナ「Pさん...」
45:
P「変...ですかね?」
レナ「ふふっ、知らなかったわ、あなたって案外ロマンチストなのね♪」
P「うぅぅ...だからあまり言いたく...」
レナ「恥ずかしがらなくてもいいわ、ダーリン♪」ギュッ
P「レナ...」
レナ「いいじゃない、私は素敵だと思うわよ」
P「....そうですか?」
レナ「ええ、もちろんよ♪私がとっくに女神ねぇ、なるほど...」
レナ「...私、ちゃんとあなたの女神になれてるかしら?」
P「...もちろんですよ」
P「こうして隣にいてくれるだけで、幸せすぎて罰が当たっちゃいそうです」
レナ「そう、よかった...」
46:
P「俺、レナの魅力をもっと大勢の人に知ってほしいんです」
P「今度の総選挙はいいきっかけになりそうですし、これを機会に...」
レナ「はいはい、意気込むのはいいけど無理しないで、まだ全快ってわけじゃないんだから」
P「はぁ...」
レナ「やる気があるのはすごくいいことだけど、私のためにあなたが倒れるまで仕事するっていうのは....いや」
P「だけど...」
レナ「あなたは私のパートナーなんだから隣にいてくれないと...」
P「レナ...」
レナ「それにね?大勢の人を魅了するのもいいけど...」
レナ「今の私は...あなたをもっともっと魅了させたいわ...」
P「それって....」
レナ「もちろん負けるのは嫌いだから本気で勝つつもりでいくわよ?」
レナ「でもたとえ負けたとしても...ナンバーワンになれなくても...」
レナ「あなたにとってのナンバーワンが私であれば.....そんなに悪い気はしないわ」
47:
P「....」
レナ「....ダメかしら?」
P「ダメです」
レナ「そうよね、勝負師が負けるときのことを考えるようじゃ...」
P「そうです、大体...」
レナ「大体?」
P「俺の中では、レナはとっくにナンバーワンです」
P「だから俺だけを魅了するなんて事を考えてちゃダメです」
P「目標はもっと大きく、どうせなら大穴を狙っていかないと」
P「狙うは大当たり、ですよ!」
レナ「...そうよね、うん...そうね!」
P「はい、一緒にがんばりましょう!」
レナ「ふふっ、あなたって時々すごく積極的になるのねぇ♪」
P「そ、そうですか?」
レナ「じゃあ、早く風邪を治さないといけないわね」
P「ええ、その通りです」
レナ「早く治ってもらわないとポーカーで勝負もできないわ」
P「もうほとんど治ったようなもんです、なんなら今からでも勝負...」フラッ
レナ「ああもう、まだフラフラじゃないの」
P「す、すみません...」
レナ「今日の勝負はお預け、ちゃんと風邪が治ってからよ?」
49:
P「もう元気になったと...」
レナ「ダメよ、言うことを聞かない患者さんはオシオキしちゃうぞ?」ムギュッ
P「お、オシオキ...」
レナ「そっ、オ・シ・オ・キ♪」ムギュウウウウ
P「あ、あたってるんですけど...ていうか挟み込んで...」
レナ「なにが?」
P「その...俺の腕...」
レナ「あててるのよ♪」
P「あ、あて....」
レナ「...どうする?今度はダーリンからしてみる?」
P「レナ...」
レナ「ふふっ、ドキドキした?もう、照れちゃって♪」チュッ
P「....」
レナ「元気になったらちゃんと相手してあげ...きゃっ!」ガバッ!
P「そんなの...反則だ...」
レナ「ちゅっ...んんっ...ダメよ...風邪引いてるのに....」
レナ「あっ....」
50:
??????
ディレクター「はい、オッケー!お疲れ様ー!」
レナ「お疲れ様でしたー♪」
ディレクター「お疲れレナちゃん、今日は絶好調だねー」
レナ「あら、ありがとうございます♪」
ディレクター「リスナーからも評判いいみたいだし、この次もこの調子で頼むよ!それじゃお疲れー」
レナ「はーい、フンフン♪」
瑞樹「レナさん、なにかあったの?」
レナ「えっ、なにが?」
瑞樹「だって今日はやけに機嫌いいじゃない」
レナ「そう?いつも通りよ」
瑞樹「それに...なんだかツヤツヤしてるっていうか...」
レナ「ふふっ、そんなことないわよ♪」ツヤツヤ
51:
瑞樹「うーん、でも...」
レナ「気にしない気にしない、それより川島さんこのあとヒマ?」
瑞樹「まあ、特に何もないけど...」
レナ「それじゃ収録終わったんだしお昼食べて帰りましょうよ♪」
瑞樹「ええ、構わないけど...」
レナ「よし、決まりね!どこにしようかしら♪」
瑞樹(絶対これ何かあるわよねぇ...)
レナ「んっ、どうかした?」
瑞樹「い、いえ!なんでも...」
瑞樹(やっぱり恋愛関係?いい人でもできたのかしら....)
瑞樹(わからないわ....)
52:
??????
P「よし、できた!」
ちひろ「プロデューサーさん、こっちもできたので確認してもらえますか?」
P「了解です、こっちのPCにデータ送ってください」
ちひろ「じゃ、送っておきますね」
P「はい、お願いします、えーっと後は...」
ちひろ「病み上がりなんですから無理しないでくださいね?」
P「大丈夫ですよ、もう平気です」
ちひろ「一日で風邪治すなんてさすがですねぇ、もしかしてレナさんに看病してもらったんですか?」
P「え、ええ...まぁ...」
ちひろ「やっぱり!どうでした?」
P「うーん...すごく...よかったです、けど...」
ちひろ「あらあら♪」
P「ああもう!やめやめ!それより仕事です!」
ちひろ「はいはい、私ちょっと外に出てきますので」
P「わかりました、気をつけて」
ちひろ「はーい、いってきまーす」ガチャッ
P「ふぅ、危ない....変な勘ぐりしてないだろうな...」
53:
川島瑞樹(28)
56:
P「さて、続き続き...」カタカタ...
ギュッ!
P「うわぁっ!えっ?えっ?」
「ふふっ♪だーれだ?」
P「....レナ?」
レナ「正解よ、ダーリン♪」
P「ラジオの収録終わったんですか?」
レナ「ええ、川島さんといっしょにご飯食べて帰ってきたところよ」
P「お疲れ様でした」
レナ「Pさんも来ればよかったのに」
P「すみません、昨日休んだ分仕事が溜まってるので...」
レナ「タフねぇ、風邪でダウンしてたのに...」
P「レナの看病のおかげですよ」
レナ「あら嬉しい♪でもあんなに元気になるとは思わなかったわ♪」
P「うっ....」
レナ「Pさんの汗を拭いてたはずが、私まで汗まみれになっちゃったものね♪」
P「.....」ダラダラ...
58:
レナ「とにかく無理はしないでちょうだい、またなにかあったら心配だわ」
P「気をつけますよ、でも昨日レナと約束しましたからね」
レナ「ふふっ、狙うは大当たり、ジャックポットね♪」
P「ええ、俺も大当たりできるように精一杯がんばりますよ!」
レナ「ウフフ、期待してるわよ♪」
P「はい、期待しててください」
レナ「...私って本当にツイてるわ」
P「なにがですか?」
レナ「だって、こんなに私のために一生懸命になってくれる人に出会えたんですもの、幸せよ」
P「そう思ってくれるなら嬉しいです」
レナ「私はPさんに賭けて今の幸せがあるの、だから...何度でもあなたに乗るわ」
P「そうですか...」
レナ「ええ、何時でも、何処でも、何度でもね♪」
P「そこまで言われると、なんだか照れますね...」
レナ「それともPさんは、私に乗るほうが好きかしら?」
P「えっ?それって...」
レナ「あら、顔が赤いわよ?ナニ考えたのかしら?」ニヤニヤ
P「.....///」カアァァァ
59:
レナ「ところでPさん、資料作らなくていいの?」
P「わ、わかってますよ...」カタカタ...
レナ「ふふっ、がんばるPさんも素敵よ♪」
P「あ、ありがとうございます...お世辞でも嬉しいです...」
レナ「お世辞じゃないわ、本当のこと♪」
P「.....////」カタカタカタ...
レナ「もう...相変わらずすぐに顔に出るんだから」
P「だ、だって...」
レナ「ウフフ♪」
ダキッ
レナ「...がんばって、応援してるわよダーリン♪」ボソッ
P「っ...!!」ゾクゾク...
レナ「あら、どうしたの?」
P「そ、その...み、耳元でささやかれると....」
レナ「へぇ、やっぱり耳が弱いのね...ふぅ...」
P「ち、ちょっと...やめ...」
レナ「ダーメ、もっとしちゃう♪弱点を攻めるのは勝負の定石よ、ふぅ♪」
P「れ、レナー!」
レナ「ウフフ、やっぱりあなたと一緒だと退屈しないわ♪」
レナ「好きよ、大好き♪」
レナ「ここまで私を骨抜きにしたからには...」
レナ「責任、取ってもらうからね♪」
おわり
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