ビッチ「パンツ見せたげよっか?」オタク「…ふっ」back

ビッチ「パンツ見せたげよっか?」オタク「…ふっ」


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1:
ビッチ「何そのスカした態度むかつくんだけど」
オタク「気を悪くしたか?そうか。じゃぁな」スタスタスタ
ビッチ「ちょっと待ちなさいよ」
オタク「なんだ?今日は朝寝坊したせいで見損ねた録画してあるガンダムBFを早く帰って見なければならないんだが」
ビッチ「んなもんどうだっていいでしょ!このあたしがパンツ見せてやるって言ってんのよ?あんたみたいなキモオタなら泣いて喜んで土下座くらいしなさいよ!」
オタク「…ハァ」
ビッチ「…なによ」
オタク「じゃぁな」スタスタスタ
ビッチ「ちょーーーーっとぉ!!!」
元スレ
ビッチ「パンツ見せたげよっか?」オタク「…ふっ」
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2:
オタク「なんだ?僕は早く家に帰ってヨド○シで買ってきたグラハム・エーカー専用ユニオンフラッグカスタムを作らなければならないんだが?」
ビッチ「だからそんなんどうだっていいでしょ!つかさっきと言ってること変わってるし!」
ビッチ「なんであんたはそんな風にスカしてられるのよ!意味わかんないんだけど!」
オタク「意味が分からないのは引き止められる僕のほうなんだが…」
ビッチ「あんたの気持ちなんぞ知るか!さっさと答えろ!」
オタク「…君のパンツには魅力を感じない。以上だ。さらば」スタスタスタ
3:
ビッチ「はぁ!?ちょ、それどういうことよ!!」
オタク「質問には答えただろう」
ビッチ「あんなの答えた内に入らないわよ!」
オタク「…全く。いいか、よく聞け」
オタク「パンツというのはそれ自体はただの布きれだ。パンツそれ自体に魅力があるわけではない」
ビッチ「でもパンツ見たいって男は腐るほどいるじゃん」
オタク「そう、その通りだ。それはなぜだと思う?」
ビッチ「…下着だからじゃないの?」
オタク「そう、その通り。より厳密にいうならば、美少女が穿く下着であること、それが重要だ」
ビッチ「そしたらあんたは私のパンツが見たくてしょうがないはずじゃないの?」
4:
オタク「僕は君を美少女だなどとは微塵も思っていない」
ビッチ「はぁ!?あんた、あたしが男子にどれだけ人気あるのか知らないの!?」
オタク「知っている。学内において友人が極端に少ない僕のところまで噂が届くほど人気があるというのは驚嘆に値する」
ビッチ「だったらなんで…」
オタク「『金を積めばヤらせてくれる』『簡単に股を開く』『今まで付き合ってきた男は数知れず』」
ビッチ「…」
オタク「僕が聞いた噂がそんなのばかりだ。そんな女に対して僕は欲情しない」
ビッチ「なに?あんた処女厨なわけ?キモイわー」
5:
オタク「相手が処女か非処女かということはあまり関係がない。いいか?お前は『エロ』に対する理解も『萌え』に対する理解もできていない」
ビッチ「萌え、はともかく…何?わたしがエロくないっての?」
オタク「その通りだ。君は全くエロくない。ただエロに寛容であるだけだ。まぁ、それにエロスを見出す者もいるが…」
オタク「君は『情報量』というものの大きさをどうやって量るかを知っているか?」
ビッチ「は?いきなり何の話?」
オタク「心配するな。すぐに本筋に戻る。情報量というものは、その事象の起こる確率が低ければ低いほど多くなる」
オタク「つまり、意外性が高いほど、受け取る側の衝撃は大きいわけだ」
6:
オタク「見るからに軽薄そうで、その手の噂の絶えない君が、『パンツ見る?』と言ってきたところで驚くには値しない」
ビッチ「驚くかどうかとエロいかどうかは関係ないでしょ」
オタク「大いに関係がある。君でも、ギャップ萌え、という言葉くらい聞いたことあるだろう」
ビッチ「まぁ…」
オタク「予想を裏切れば裏切るほど、その情報の与える力は大きい。エロい物はよりエロく感じ、萌えるモノはより大きな萌えを与えてくれるのだ」
ビッチ「…」
7:
オタク「ふぅ…柄にもなく長々と話してしまった。もうこれで」
ビッチ「えい」ファサ(セルフスカートめくり)
ビッチ「…」ニヤリ
オタク「…はぁ」
オタク「じゃぁな」スタスタスタ
ビッチ「いい加減にしろぉ!」ガシィ!
オタク「流石にに掴むのはやめてくれないか?これでも男だから女性に触れられるのには慣れていないんだ」
ビッチ「1ミリも説得力ないわよ!なんで!?なんであんたそんなに平然としてんの!!」
8:
オタク「なんだ?意表をついてパンツを見せれば僕が狼狽えると思ったか?残念だったな。その行為もたいして驚くに値するほど意外じゃぁない」
ビッチ「…さっき言ってたことホントだったんだ」
オタク「強がりだと思ってたのか?まぁ無理もないが。では、さらば」
ビッチ「ちょ、まだ」
オタク「あぁそうそう」
オタク「君のパンツが純白だったというのは意外だった。澄ました顔をしていると思うかもしれないが、内心結構ドキドキしている」
ビッチ「っ!…///」
オタク「今更恥ずかしくなったか?最後にいい表情(カオ)を見れた。ここまで時間を浪費した甲斐があるというものだ。ありがとう」
オタク「さらば」
9:
オタクがまぶしすぎるww
16:
---翌日---
ビッチ「待ちなさい!」
オタク「…今日は何の用だ?僕は早く帰って次のリミットレギュレーションを見越した征竜のデッキ構築を考えなければならないんだが」
ビッチ「そんなもの知るか!却下!」
オタク「…まぁいい。で、なんなんだ?一体」
ビッチ「昨日あんた、私に欲情しないって言ったわよね?」
オタク「そうだな」
ビッチ「じゃぁ、どうしたらあたしに欲情するの?
オタク「僕に聞いて、素直に教えると思ってるのか?」
ビッチ「…あ」
オタク「そこまで考えてなかったという顔だな。今日はもういいか?」
ビッチ「あ、えと、あの…うーーーーん…」
オタク「…じゃぁな」スタスタスタ
ビッチ「ぐぬぬ…」
17:
バァン!
「うぉ…あいつ…」
「あのビッチよ…」
「何しに来たんだ…?」
ビッチ「このクラスのオタクってやつについてなんか知ってる奴、いる?」
「…オタク?」
「あいつだよあいつ。あのー…メガネかけて、いっつも休み時間本読んでる…」
「あぁ、あいつオタクって名前だったんだ…」
ビッチ(名前すら憶えられてないの…?ここで情報もらうのは難しいかな…)
友「あーはいはい。俺あいつと友達だぜー」
ビッチ「!」
「え、マジで?」
友「なんだよこのクラスで俺と友達じゃないやつがいるとでも思ってたのか?」
「は?俺お前と友達じゃねーんだけど」
友「え、嘘」
「うん嘘」
友「なんだよこいつー!このこのぉ」ツンツン
「やーめーろーよー」
ワキアイアイ
ビッチ(うわこいつうっぜぇ…)
友「んで?あいつのこと聞きたいって?」
ビッチ「そ」
友「いいぜ。ここじゃなんだし、屋上にでも行こうぜ〜」
ビッチ「…」
18:
友「…それで、聞きたいことというのは?」キリッ
ビッチ「!?」
ビッチ「あんた、雰囲気変わりすぎじゃない?」
友「そうだな。さっきまでの俺は『クラス内のムードメーカーの友』。しかし今は、『オタクの友としての友』としてここにいる」
友「表層の形を変えることによって思考のスイッチを切り替える。これが俺が今まで生きてきた中で身に着けた処世術だ」
ビッチ「へぇー。まぁ、そっちのほうが話しやすくていいけど」
ビッチ「しっかし意外だわー。あんたみたいなのがあんな奴と友達っつーのは」
友「ふっ…いくら俺でも、常時あのキャラというのは疲れるのさ」
ビッチ「なに?そっちのほうが素なの?」
友「愚問だな。どちらも『俺』だ。どちらかが真の『俺』ということはない」
ビッチ「…話しやすいって言ったの訂正するわ。そっちはそっちでなんかムカつく」
友「ふっ…だろうな。オタクはそんなことはなかったが」
ビッチ「まぁあいつも似たり寄ったりだしね」
友「本当に尊敬するよ。たとえ孤独になろうとも、自らの確固たる芯を保つというのは…俺にはできんことだ」
ビッチ「へぇー」
友「…どうでもよさげだな」
ビッチ「ホンットにどうでもいいしね」
19:
友「…話がそれたな。それで、聞きたい事というのはなんだ?」
ビッチ「あのオタクってやつの性癖聞きたいのよ」
友「それを聞いてどうする?」
ビッチ「別に…私はあいつのスカした態度が気に入らないだけよ」
友「ツンデレか?」
ビッチ「は?何それ?」
友「いや、知らんなら別にいいさ。それにどうやら違いそうだしな」
ビッチ「…ま、あいつの友達だってんならどうせ教えてくれないでしょ?」
友「いや、いいぞ教えても」
ビッチ「…え?」
20:
友「おもしろそうだしな」
ビッチ「んなことして大丈夫なの?」
友「なんだ?心配しているのか?優しいんだな」
ビッチ「いや、とんとん拍子に話進むから疑ってんのよ」
友「あいつもその程度のことで目くじら立てるほど器量の小さいやつではないさ。せいぜい俺が小言のひとつをもらうくらいだろう」
ビッチ「…」
友「まだ疑わしいか?」
ビッチ「いや、情報やる代わりに一発ヤラセロとか言われると思ってたから…」
友「はっ!愚かとしか言いようがないな。その想定は俺が貴様を襲うほど性欲を持て余していることが前提だろう」
ビッチ「なに?あんたも私に欲情しないとかいうわけ?」
友「そういう意味もあるが…まぁ、俺には愛する彼女がいるのでな」
ビッチ「…あー、それは考えてなかったわ」
21:
友「…むしろ俺は性欲が足りなくて困って」
女「友君?」
友「ひぃぁ!?」
ビッチ(眼の光が消えてる女が壁を登って屋上まで来た!?)
女「ふふふふふふふふふふふふふ…なぁーにしてるのかなぁー?」
友「お、女しゃん…いや、違う!君が想定しているようなことは一切ない!」
女「ほんとー?」チラッ
ビッチ(こっち見た…おもしろそうだしちょっとからかおうかな)ニヤッ
ビッチ「えー、彼女いるなんて私聞いてないよー」ダキッ
友「んな!?」
女「…」
友「ば、バカ!」
ビッチ「何よ、ちょっとからかっただけじゃない」ヒソヒソ
友「今すぐ離れ」
ヒュン!
ビッチ「!」
壁←鉛筆 ビィィィン…
ビッチ「…ねぇ、鉛筆がコンクリの壁に突き刺さってるように見えるんだけど」
友「」(白目
22:
ビッチ「聞いちゃいねぇ…」
女「うふふ、うふふふふふ…浮気しないって言ったのに…約束、破るんだぁ…うふふ、そんな人には、お仕置き、しなきゃ…」
女「 ね ? 」
ビッチ(その後、比喩ではなく文字通り死線をくぐりながら、事情を説明し、落ち着いたその女から謝られた)
ビッチ(友とかいうやつは気絶してたのでその女が連れて行った)
ビッチ「あー、結局聞けなかったな―あいつの性癖」
ピリリリリリリ
ビッチ「お」
ピッ
ビッチ「やほー」
友「コヒュー・・・コヒュー・・・お、おぉ…」
23:
ビッチ「…何があったの?」
友「搾り取られた…一滴残らず…」
ビッチ「…おめでとう?」
友「限度ってものがあるだろ…何事にも…」
ビッチ「んで?もう終わったの?」
友「女なら俺の隣で寝てるよ」
ビッチ「あっそ。つーかあんたの彼女、ちゃんと私の連絡先渡してくれたんだ」
友「あぁ。浮気しないなら構わないとさ」
ビッチ「へぇー。なんか意外だな」
友「基本的にはイイ女だよ。俺には勿体ないくらいのな。浮気に対して異常に厳しいだけで。…まぁ、それが問題なんだが」
24:
友「そんなことより聞きたいのはオタクの性癖だったな」
ビッチ「そそ。見ただけであいつが顔紅くして慌てるようなの、ない?」
友「うむ。あいつは童貞なんだが…」
ビッチ「うん、昨日本人から聞いた」
友「そ、そうか…まぁ、若干こじらせているところはあるが、あいつには特殊な性癖なんかはない。スタンダードド直球が一番だ」
ビッチ「…どういうこと?」
友「つまりだな…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビッチ「はーん、なるほどね」
友「まぁ一日二日で準備できることじゃないだろう。休み明けまでに準備するといい」
ビッチ「オッケー」
25:
女(友の電話)「友君?」
友「お、女、起きたか」
女「誰と話してるの?」
友「あぁ、お前から渡されたビッチの連絡にな。忘れないうちにと思ってね」
女「むー…隣で彼女が寝てるのに?」
友「え、あ、いや…あはは」
女「そんなことする友君には…お仕置きだべー!」
友「ちょ、ちょっとまって!もう勃たな」
ブツッ
ビッチ「…まぁ、頑張れ少年」
28:
?「どうよ!」
オタク「………」
?「何よ、黙ってないでなんか言ったらどうなの?」
オタク「…あぁ、また君か」
ビッチ(黒髪美少女)「ふふふ…」
オタク「はぁ…」
ビッチ「…?」
オタク「じゃぁな」スタスタスタ
ビッチ「…え?」
29:
バァン!
「…おい誰だよあの娘」
「奇遇だな。丁度俺もお前にそれを聞こうとしてたところだ」
ビッチ「ちょっとあんた!」
友「え、俺?」
女「あ、ビッチちゃん。雰囲気変わったね」
友「え、あのビッチ!?いやちょ、雰囲気変わりすぎだろ!つーかマジで実行したのかよ…」
ビッチ「そうよ実行したわよ!だけどあいつこのあたしの前で溜息ついたと思ったら「じゃぁな」の一言で攻帰宅しちゃったわよ!どういうことよ!」
友「…あー、とりあえず、場所移すか?」
ビッチ「…そーしましょ」
30:
女「チュー」(リンゴジュース)
友「ゴクゴク」(ブラックコーヒー)
ビッチ「…」(奢らされた。飲み物なし)
友・女「ぷはぁ」
ビッチ「どう?他人の金で一息ついた感想は」
友「最高!」bグッ
メキメキメキメキ
友「ごめんなさい調子乗りましただからアイアンクローはやめて」
女「ありがとねビッチちゃん、奢ってくれて」
ビッチ「はいはいどういたしまして」
友「そろそろ手を放してだんだん意識ががががが」
ビッチ「はぁ…」
31:
ビッチ「で?一体どういうことなのよ。答えによっちゃアイアンクローよりきついのかますわよ」
友「それは勘弁してもらいたいな。まぁ、あいつの反応が鈍かった理由には見当がつく」
友「あいつは容姿(ビジュアル)よりも性格(キャラクター)のほうをより気にするんだ」
ビッチ「何?「見た目よりも中身」っていうこと?」
友「その通りだ」
ビッチ「ああいう奴って見た目にこだわるもんじゃないの?」
友「大抵はそうだな。いや、他のサンプルを知らないので確定はできないが…ともかく、奴は難しいっぽいこと考えるのが好きでな」
女「あくまで、『っぽい』ことなのがミソだね」
友「これはあいつの言だが…『人の肉体は特定の原子が特定の形を保っているだけである。なぜそれに対して人は欲情するのか』と言っていてな」
ビッチ「あー、そういえば、パンツのことも『それ自体はただの布きれだ』とか言ってたっけ…」
ビッチ「…で、結局どゆこと?」
友「ここまで言ってもわからないのか?」
ビッチ「…」―アイアンクロー→友
友「痛い痛い痛いごめんごめんごめん調子乗りましたあああああああ!!!」
女「つまり見た目だけ取り繕っても性格が元の女ちゃんのままなのが気に入らないってことだよ」
女「あ、なるほど」パッ
友「ゲフッ」ドサッ
32:
ビッチ「…じゃぁ喋り方とか立ち居振る舞いとかそのへんを矯正すればいいわけか。ありがと、早試してみる」
友「待て!」
ビッチ「…何?」
友「おま…あ、もうちょっと待って頭まだ痛い」
ビッチ「…」
友「お前…なぜそこまでする?」
ビッチ「は?」
友「多少見た目をいじくるくらいならまだわかる。いや、それでも違和感はあるがしかしなんとか納得できないほどではない」
友「しかし人格の矯正ともなればさすがに看過できない。それは多少の違和感で片づけられない。一体どんな目的があればそこまでのことが出来るのか…」
友「君の行動の結果が奴を傷つけるのならば…俺はここで、奴の友人として、君を止めなければならない」
友「答えてくれ。君の目的は…なんだ?」
ビッチ「…あたしは」
33:
女「…よかったの?」
友「…」
女「信じたの?」
友「…わからない。信じることはできない、けど、頭から否定することもできない。それを判断するにはあまりにも、俺は彼あの娘について知らなさ過ぎる」
女「うーん…でも、やっぱり『それ』は女の子の憧れだし、心の底では、『それ』を願っていた…としても、私は不思議じゃないと思う」
友「そうか」
女「…私もしたいな、友君と」
友「い、いずれ、な…」
女「うん!楽しみにしてるね!」
友「ハハハ…」
友「ま、頑張るよ、お前のためにも」
女「うん…私も」
36:
ビッチ「と、いうわけで頑張ってみたのだけど」
オタク「…」
ビッチ「あなたはこんな女の子がお好み?」
オタク「…」
ビッチ「と言っても、今回変えたのは外見ではなく中身の方なのだから一目で判断することはできないわよね」
オタク「…」
ビッチ「今日時間はあるわよね?この後、一緒にお茶でもどうかしら?」
オタク「…」
ビッチ「…なんとか言ったらどうなの?」
オタク「…いや、正直、驚いている。とても」
ビッチ「平凡極まりない答えね」
オタク「それだけ想定外だということだ」
ビッチ「それで、返事は?」
オタク「…わかった。校内と校外、どちらのほうがいい?」
ビッチ「校外かしら」
オタク「わかった」
37:
―おしゃれなカフェ―
店員「何名様ですか?」
オタク「二人です」
店員「かしこまりました。こちらの席へどうぞ」
ビッチ「…意外だわ。あなたのような人がこんなところを知っているなんて」
オタク「意外というなら君の方だろう。なんだ?それは」
ビッチ「あなたがいつまでたってもまともな反応を返さないからじゃない」
オタク「…目的はいったいなんなんだ?そこまでのことをして、君が得るものはなんだ?」
ビッチ「あなたの友達にも同じことを聞かれたわ」
オタク「…」
ビッチ「でも、あなたには教えない」
オタク「何故?」
ビッチ「言いたくない」
オタク「…」
ビッチ「けれど、今ここにいるというだけで目的の一部は達成されたともいえるわね」
オタク「どういことだ?」
ビッチ「ねぇ」
ビッチ「私とデートしてくれないかしら?」
38:
オタク「…ハァ」
ビッチ「あら、溜息だなんて失礼ね。楽しくなかったと言っているようなものよ」
オタク「それは誤解だ。君とのデートはとても楽しかった…拍子抜けするくらいに。僕がため息をついたのはひどく疲れたからだ」
オタク「このデートには何の裏があるのかということが終始気になってしょうがなかったものでね」
ビッチ「それで、答えは出たのかしら?」
オタク「…わからない。いつになったら君の目的を教えてくれるんだ?」
ビッチ「それは私にもわからないわ」
オタク「…」
ビッチ「それじゃ、今日はここまでにしましょう。また明日…」
オタク「待て」
ビッチ「…ふふ、今日は私のほうが呼び止められるのね。何?」
オタク「送っていこう」
ビッチ「…」
オタク「何をそんな呆けた顔をしている。女性を送り届けるくらいの甲斐性くらい僕にもあるさ」
ビッチ「…意外と紳士的なのね」
オタク「オタクと変態と紳士は等号で結ぶことができるというのが僕の持論だ」
ビッチ「あなたって変態なの?」
オタク「…ノーコメント」
39:
トュルルルルル・・・ピッ
オタク「夜分遅くにすまない」
友「気にするな。貴様と俺の仲だ」
オタク「今日は聞きたいことがある」
友「ビッチのことだろう?」
オタク「そうだ。彼女に目的を聞いたらこう言っていた。『あなたの友達にも同じことを聞かれた』、そして『でも、あなたには教えない』」
友「…」
オタク「君は聞いたんだろう?彼女の目的を」
友「あぁ。しかし俺の答えも彼女と同じだ。『教えない』」
オタク「そうか、わかった」
友「…あっさり引き下がるんだな」
オタク「お前のことは信用している」
友「彼女のことは信用できない…と?」
オタク「少なくとも、今はまだ」
友「そうか…しかしそこまで警戒する必要はない。彼女の言葉が真実なら、だが。俺に言った言葉が嘘である可能性も捨てきれん」
オタク「わかっている」
友「話はそれで終わりか?」
オタク「あぁ」
友「それでは、幸運をいの「友くーん」」
オタク「…リア充爆発しろ」
ブチッ
オタク「まったく、年がら年中いちゃつきやがってあのバカップルども…」
45:
「ふざけるのもいい加減にしろ!」
ビッチ「…」
「なんだその恰好は、喋り方もだ!お前はそんな奴じゃないだろうが!」
ビッチ「心境の変化があったのよ。それよりも、今日はあなたに言いたいことがあって来てもらったの」
「言いたい事だぁ?」
ビッチ「…もうこれ以上あなたと付き合う気はないわ。それだけ」
「…はぁ!?」
ガッ!
ビッチ「っ!放しなさい!」
「あぁ!?こちとら何日も放置されて溜まってんだよ!こんなところに呼び出しといて何もなしなんてそりゃねぇだろうが!」
ビッチ「言ったでしょう。私にはもうその気はないの」
「知るかボケ!んなもん関係な」
オタク「その辺りにしたらどうだ?」
46:
「…誰だお前?」
オタク「お前の知らない人間だ」
「はぁ!?わけわかんねーぞ!」
オタク「それはそうだ。理解できるように言ったつもりはない」
「ふざけやがって…どいつもこいつも…!」
オタク「一応そこにいるのは僕の知り合いなんだ。あまり乱暴はしないでくれないか?」
「…なんだ?でめぇこいつの新しい男か?」
オタク「違う」
「だったら教えてやるよ!」
オタク「違うと言っているんだが…」
「こいつは、今まで何人も男喰ってきた糞ビッチだ!今のこいつしか知らねぇんだろうがなぁ…お前は騙されてんだよ!」
ビッチ「っ…」
オタク「そんなことは知っている」
「…は?」
47:
オタク「聞いていなかったようだからもう一度言ってやる。僕は彼女とそんな関係じゃない。さっき言った『知り合い』という言葉の通りだ。男女の関係ではないしましてや友人ですらない」
オタク「彼女にまつわる噂は僕の所にも届いている。そのすべてを鵜呑みにしたうえで僕は彼女と単なる『知り合い』として付き合っている」
オタク「現状、特にこれといって被害をこうむってはいない」
「とか言って、どうせてめぇもこいつの体目当てなんだろ?」
オタク「…」ピクッ
「別に隠す必要なんてねーんだよ。どうせ男なんてみんなそうなんだからさぁ…頭下げて頼むっていうならたまに貸してやらねーでもねーぞ」
ビッチ「だから、もうあなたと付き合うつもりなんてないって言ってるでしょ」
「うるせぇ!お前の意見なんてはなから聞いちゃいねぇんだよ!」
オタク「指摘したい点が山ほどあるが今回は1つだけに済ませておこう」
「は?」
オタク「…」
オタク「少なくとも僕は君ほど馬鹿でも阿呆でも愚かでも恥知らずでもない」
「なっ!」
オタク「わかったらさっさとお家に帰って勉強でもしていろ。今からでは到底間に合うべくもないが、努力すれば小学生と競えるくらいの頭が手に入るだろう」
「てめぇ!」
ビッチ「っ!やめ」
ドガッ!
48:
オタク「ぐっ…」ドサ…
「この野郎調子に乗りやがって!ぶっ殺してやる!」
ビッチ「お願い!やめて!」
オタク「っ…痛いな」
「もう一発」
先生「お前等、そこで何をやっている!」
「あ…」
49:
ビッチ「…」
オタク「…」
ビッチ「その…」
オタク「ん?」
ビッチ「驚いたわ。あなたが私を助けてくれるなんて」
オタク「言ったはずだ。僕の中で、オタクと変態と紳士はすべて等号で結べるものだと。僕はその中の紳士性に従っただけに過ぎない」
ビッチ「ありがとう」
オタク「…どういたしまして」
50:
ビッチ「それにしても、先生が来たから良かったものの、あのままだったらあなたは…」
オタク「オタクの警戒心を舐めるな。その程度の事態への対策は事前にとってあったさ」
オタク「と言っても、校舎の適当な教室から僕が呼び出された校舎裏を見張っているように友に頼んだだけの話だが」
ビッチ「…なるほどね」
オタク「君が何をしてこようが、異常事態が起きたと判断すればその時点で友が先生を呼んでくる手筈だった。だからあとは僕が時間を稼げばよかった」
ビッチ「…やはり、信頼されていないのね」
オタク「そうだな。信頼していなかった」
ビッチ「…『かった』?」
オタク「一つ聞かせてくれ。僕を呼び出したその目的はなんだ?」
51:
ビッチ「…私なりに、あなたに信頼される手段を考えた結果よ。今付き合っている男性と別れるところをちゃんと見てもらいたかったの」
オタク「そうか。では認識を改めよう」
ビッチ「え?」
オタク「僕は君を信頼しよう。誠意を見せようと努力するその姿勢に、僕は同じように誠意を持って答えたいと思う」
ビッチ「!」
オタク「今もう一度聞こう。君の目的はなんだ?その目的のために、僕に何ができる?」
ビッチ「…」
ビッチ「私と、清く正しいお付き合いをしてください」
52:
友「そして、現在に至る、と」
オタク「あぁ」
友「よかったじゃないか。彼女ができて」
オタク「ん…そうだが…なぁ」
友「なんだ?不満があるのか?」
オタク「いいや。現状に不満はない、しかし、『何故僕を選んだのか』という理由を聞いたらな…」
友「…何故だったんだ?」
オタク「『僕が一番モテなさそうだったから』、だそうだ」
友「…なるほど」
オタク「事実その通りだが、しかしさすがにそれが理由だったというのはあまり気分がよくない」
友「終わりよければすべてよし。お前が現状に満足していればそれでいいんじゃないのか?」
オタク「…そうだな」
友「まだ、終わりというには早いがな」
オタク「…何?」
53:
女「それで?本当のところはどうなの?」
ビッチ「…何が?」
女「だって、ビッチちゃんには元々人気があったんだから、わざわざオタク君に乗り換えなくてもよかったじゃない?」
ビッチ「…」
女「もっと良い人を見つけるならまだしも、『一番モテなさそうな人』を選んで付き合う必要はないんじゃないかと思って、ね」
ビッチ「…」
女「ビッチちゃんの『目的』のため、だよね?」
ビッチ「…そうよ。ただ付き合うだけじゃない。私はその『先』に行きたかった。だから、私を簡単に裏切るような人ではだめだった」
ビッチ「そして、こんな私でも受け入れなければならないほど女性を欲している人であることが条件だった」
女「だから、『モテなさそう』な人を、ねぇ…」
ビッチ「…彼は欲求不満でなんてまったくなかったけれど。でも、私を受け入れてくれた。私の事を知った上で」
ビッチ「今思えばさすがに安易すぎたわ。焦っていたんでしょうね。あのときの私は」
女「後悔してるの?」
ビッチ「いいえ。私が目を付けたのが彼でよかったわ」
ビッチ「だって彼、すっごくかっこいいんですもの」
54:
オタク「…」
ビッチ「どうかしたの?」
オタク「いや…友が、気になることを言っていてな」
ビッチ「気になること?」
オタク「『まだ終わりじゃない』と、そう言っていた」
ビッチ「…」
オタク「君の目的はもう達成されたと思っていた。けど、それは間違いなのか?君はまだ、僕にしてほしいことがあるんじゃないのか?」
ビッチ「…」
オタク「沈黙は肯定と受け取るぞ」
ビッチ「…えぇ、その通りよ」
55:
ビッチ「あなたが以前聞いていた噂には多分、嘘も誇張もないわ」
ビッチ「私はただ単に自分の欲求不満の解消のためだけに、いろんな男性と付き合ってきたし、体も許してきた」
ビッチ「それを誤魔化したりはしないわ」
ビッチ「そんな風に過ごすことを間違いだなんて思っていなかった」
ビッチ「それはほんの些細なことだった」
ビッチ「幸せそうな家族だった。お母さんとお父さんと一緒に歩いてて、今日の晩御飯は何にするかなんてことを聞かれてた」
ビッチ「それを見て、私はすごく羨ましくなったのよ」
ビッチ「私もあんな風になりたいって思った。そのとき私は自分がいかに穢れた存在であるかを見せつけられた気がした」
ビッチ「変わりたいって…思ったの」
56:
オタク「そうか、君の望みは…」
ビッチ「さらに重ねてお願いなんて…図々しいとは思うけど、でも…」
オタク「…」
ビッチ「すぅー…」
オタク「…」
ビッチ「はぁー…」
オタク「…」
ビッチ「お願いします」
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