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ゲーセンで出会った人の話


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聞いてくれないか。
聞いてくれなくても語るwww
書き溜めしてないから遅いけど
もう時効かなと思ったのと一区切りついたので語りたくなった。
多少フェイクアリだけど勘弁。
私 同時20
社会人
相手 アニヲタだったのでアニヲタ
21 大学生
2 :
聞いてやるからはよ
3 :
当時、自宅で仕事していた私は暇だったのでなにか趣味を見つけようとゲーセンへ行った。
多少経験のあった音ゲーを始めようと思って台を物色していたところ某SEGAの音ゲーを発見。
とりあえずこれでも始めるかとプレイし始めた。
しばらく通うと不思議と知り合いができた。
ゲーセン友達というやつだ。
しかし私は仕事以外で知り合う人にはみんな年齢を+3歳から4歳くらい誤魔化していた。
なぜなら私は年齢のわりに高収入で在宅となると妬まれたり変な男に寄り付かれる(金目当て)からである。
今思えばあまり効果はなかったが。
ゲーセン友達に仕事について聞かれると自宅警備ですとかで流していた。
よく考えれば週5でゲーセン通いできる人がニートなわけないんだがwww
4 :
それだけ通ってるとホームと呼べるゲーセンができてそこにいつもいる
上手いプレイヤーなども把握し始めた。
それがアニヲタだった。
見た目もアニヲタだったwww
そんなある日
いつも通りホームでプレイする前に自販機でペットボトルを買い
某SEGA筐体専用のテーブルに置いてプレイしていたところアニヲタがやってきた。
相変わらず上手いなと思いながら飲み物を飲みに行くとテーブルには2つのペットボトル。
同じペットボトル。
私は気付かずアニヲタのペットボトルを飲んでしまったのだ。
しまったと思ったが時すでに遅し。
言わなきゃいいかとも思ったが、さすがに見ず知らずの人が口をつけたものなど
汚いよなぁと思い謝ることを決意するとアニヲタが戻ってきた。
すかさず
「あなたの飲み物を間違えて飲んでしまいました。すみません。新しいものを買います。」
と言った。
実際は
「あああああの、飲み物、のんじゃってwwwフヒヒwwwスンマセンwww
 新しいのwwwかいますフフッwww」
みたいな感じだったと思う。
自分をぶん殴りたい。
5 :
アニヲタはなにか言ったあと(聞こえなかった)ペットボトルを飲み干した。
不覚にもときめいた。
その日は何事もなくプレイし帰った。
まぁ私が空気に耐えきれず逃亡しただけだけど。
次の日もアニヲタはいた。
こいつ、ニートか?と思ったがよく考えたらこんな平日の昼間にいる私だって
ニートにしか見えないわと思い今度からスーツでも着ようかなと考えていた。
アニヲタは友達と雑談していて筐体前の椅子に座っていた。
ホームのゲーセンは私のやっている音ゲーの筐体は二台しかない。
一台は既に埋まっていてアニヲタはやらないのかなーとちらっと
見たところどうぞって感じで手を筐体に向けた。
上手い人に譲られるって変な感じだなとかひねくれたことを考えながらも顔はニヤニヤしていた。
誰にも見られていなくて良かった。
見られたらと思うとゾッとする。
アニヲタは以外と良い人なんだなと思った。
それを気に仲良くなれたらいいなと思い始めた。
しかしコミュ障気味な私は脳内シュミレーションを繰り返しいつか話しかける!と誓った。
6 :
数日経ったころ脳内ではもう恋人だったが
もちろん現実では会話すらまともにしたことがない状態だった。
こんなはずではと思いつつ数少ない友人に相談したら某SNSとかで探してみたら?と言われた。
さすがビッチ!と思いながらさっそくSNSで探す。
しかし使いなれてないせいか検索ページを見つけるのに一時間近くかかり
心折れそうになるもなんとか検索。
そしたらなんといたのだ!アニヲタが!
滝のように汗をかきながらどうするべきなのか二時間悩みメールを打ってみることにする。
7 :
しかしやはりコミュ障発揮。
意味不明な文章の上にやはりいきなり知らない人からメールなんて気持ち悪いのではと考えだす。
数少ない友人(ビッチ)がどうなったんだと部屋に入ってきた。
ちなみにビッチとは一緒に住んでいた。
今までの流れを説明するとメールを読んでやるというので携帯電話を渡したところ送信されていた。
私は愚かである。悩んでる間に間違えて送信していたのだ。
もうあのゲーセンには行けませんwwwとビッチに携帯電話について
文句を言っていたところSNSからメールがきたとの連絡。
あのとき以上に緊張した瞬間はないと思う。
私は武者震いをしながら携帯電話を開くとまさかの返信がきていた。
しかし私はビビりだったのでせっかくきたメールを見るのが恐ろしく
(キモいんだよゴミとかきたら立ち直れないし)なぜか風呂に入り黙々と仕事をしていた。
そのまま寝落ちして気づいたら朝になっていた。
8 :
パソコンの前で寝たせいか腰が痛いと思いながら携帯電話を開くと
なぜかSNSからではなく自分の携帯電話にメールが来ていた。
どういうことだと落ち着くために二人程可愛い女の子を攻略したあと恐る恐る携帯電話を開く。
そこでビッチが起きてきた。
「おはよー。あ、その人と付き合うことになったよー!」
と一言。
意味がわからずぼーっとしているとビッチが
「あんたがいつまでもモタモタしてるから我慢できなくて
 代わりにメールしておいてあげたんだよー!
 ついでに付き合う流れに持っていった!えらいでしょ!」
と。
その後ビッチにはしばらくごはんを作らなかった。
ささやかな仕返しである。
しかし状況が全く理解できないのでメールを読み返すことに。
どうやら彼も私の存在は認識していたらしく見ず知らずの人ではなかったようだ。
1日で大きく状況が変わってしまった私はどうしたらいいかわからず
とりあえず恋人に関するHow to本を読む。
何を隠そう、男性と付き合うのももちろんだが女子のみの高校(寮)出身の私は
男性とのメールの仕方すら怪しいのだ。
9 :
恋人について一通り学んだところで特にスキルアップした感じはなかった。
邪念を捨てようとゲーセンへ向かうとアニヲタがいた。
アニヲタは話しかけてきたが私はまともな受け答えをしていたのか覚えていない。
気持ち悪い笑いかたでその場をしのいでいた気がする。
その日で色々なことがわかった。
アニヲタは近くで一人暮らしの大学生。
私のこともそこはかとなく話した。
年齢は私より上。
しかしSNSのせいか私を歳上だと思っていた。
面倒なので否定しなかったwww
それからは普通に恋人として付き合っていたと思う。
誕生日に何がほしいと言われ頭のおかしい私は初キッスがほしいとか言った。
何度もいうが自分をぶん殴りたい。
そんな意味不明なことを言った日
アニヲタの家に泊まることになった。
10 :
私は泊まることになった朝から武者震いが止まらなかった。
ビッチに話すとニヤニヤしながらコンドームを渡してきた。
水風船にしてビッチのベッドに隠しておいた。
今思えば持っていけば良かったと思う。
そんなこんなでアニヲタの家に泊まりに行った私。
あとはお察ししてほしい。
濡れ場は苦手なのでwww
その後も相変わらずどう付き合ったらいいかわからないままなんとかやっていた。
が、ある日疑問を覚える。
11 :
アニヲタは私のことを本当に好きなのだろうか、と。
よく考えれば今まで会ったとき私からしか誘っていなかった。
でもアニヲタは女の人と付き合うのは初めてだからと言っていた。
そういうものなのか、経験豊富(脳内では)な私でも
知らないこともあるのだなうん。と思いながら過ごした。
ある日、私から誘ってとある場所に行く約束をした。
ちょっとしたイベントみたいなものだ。
しかしアニヲタからは前日になっても連絡は来ず私は自分から
連絡して良いものかと悩みながら結局約束の日を迎えた。
私は僅かな希望をもって約束もしていないがいつものゲーセンに行った。
そしたらいたのだ。アニヲタが。
実は覚えていたのか!と思いながらもそのことについては触れられない私。
結局アニヲタは私が帰るまで約束についてはなにも、言わなかった。
忘れていたのだ。
なんだか情けない気持ちになった。
感情的になってはいけないと教えられて育った私は昔から感情的になる前に全部諦めるクセがある。
ビッチにもそれがよくないといつも言われていた。
ここでアニヲタになにか言うべきだったんだろう。
しかし私は言えなかった。
自分が惨めになるだけだから。
別に気にしてないかのように、忘れたかのように振る舞った。
そして自分からは連絡をしなくなった。
12 :
そのときになって疑問に思っていたことが確信になった。
アニヲタは私のことを好きではないんだと。
連絡をしなくなってから一週間。
彼からは一度も連絡は来なかった。
それに気づいてからは別れまで早かった。
私から振った形にはなるが結果的には私が振られたのと変わらない。
もうどうでもよかった。
その後ビッチの知り合いのイケメンに口説かれ結婚する。
なに不自由ない生活を送っていた。
しかしアニヲタのことはいつまでも心に残っていた。
どういう気持ちなのかはよくわからなかったけれど別れてから二年、ほぼ毎日夢に出た。
13 :
二年経って色々変わっていった。
アニヲタはゲーセンにはほとんど来なくなっていた。
私も一時期は忙しくてゲーセンに行けなかったのでいつ頃からいなかったのかはわからないけれど。
そんなときアニヲタと共通の知り合いからアニヲタが遠くへ引っ越すことを知る。
私はそのとき興味無さそうにしていたけれど家に帰ってよく考えた。
どうしてこの二年間、忘れられなかったのだろう。
それを考えたときにようやく気づいたのだ。
アニヲタのことがずっと好きだったのだと。
感情的になる自分を恐れてずっと気づかないふりをしていたのだと。
14 :
アニヲタに会いたかった。
会ってどうしたいかなんて考える余裕もなかった。
ただ会いたいと話をしたいと連絡した。
アニヲタは受け入れてくれた。
それから会うまでにやっぱり脳内シュミレーションした。
何年経ってもコミュ障なのは変わらない。
約束の日になって久しぶりに入ったアニヲタの家。
相変わらず汚いなと思った。
いざアニヲタを目の前にするとシュミレーション
していた通りにはいかずやっぱり意味不明な話をふってしまう。
それがしばらく続いたときアニヲタは言う。
「なにか話があったんでしょ?」と。
そのとき気づいた。彼は私なんかよりよっぽど余裕があると。
自分が酷く惨めになった。
人前では一度も泣いたことはないのに涙が滲んできていた。
見られないように必死だった。
そこからぽつりぽつりと思っていたことを話した。
要約すると
アニヲタのことが好きだ
関係をどうにかしたいとは思ってない
伝えたかったから来た
といったところだ。
何度も言葉に詰まってしまったけれど彼は急かすことなく聞いてくれた。
意外だったのが約束をすっぽかしたこと、アニヲタは気にしていた。
俺が悪かったよと謝られたときに思った。
なんで私は寂しいと言えなかったんだろう。
なんで今みたいに自分への気持ちがなくても好きになってもらおうと頑張れなかったんだろう。
彼も言った。
あのとき喧嘩になっていれば喧嘩で終わっていたのかな、と。
自分の気持ちを出してはいけない、それが大人だと信じて
疑わなかった私はなんて幼かったのだろうと実感した。
どうしてあのとき、ばかりがぐるぐる頭を巡っていた。
どうして二年間も忘れられないくらい好きだったのにぶつかり合うことを恐れたのか。
ただただ悔しかった。
15 :
彼はもう行ってしまったでしょう。
私はあれから彼とは会っていません。
本当はすがりたかった。
私も一緒に行きたい、そう言いたかった。
でもそれは彼を困らせてしまうだけだから。
彼は私を望んではいない。
最後の最後まで逃げるような形でなにも言えないまま彼はいなくなってしまいました。
短い間だったけど本当にありがとう。
初めてをたくさんもらえて幸せでした。
月並みな言葉しか言えないけど。
私は最後まであなたを好きでいます。
これは死ぬまで誰にも話しません。
これが私の秘密でした。
読んでくれた方、ありがとうございます。
16 :
>武者震いが止まらなかった。
ところどころ噴いた
17 :

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