絵里「なにこれ?」海未「接着剤でしょう」back

絵里「なにこれ?」海未「接着剤でしょう」


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絵里「あ、確かに接着剤って書いてあった……でも、どうして部室にこんなものが?」
海未「さあ? 誰かが何かをくっつけでもしたのでしょうか」
絵里「何はともあれ、ここに置きっぱなしはよくないわね」
TVアニメ ラブライブ!2期 OP主題歌(DVD付)
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3: >>1です 2014/02/26 22:59:49 ID:2hEzBgpJ0
海未「……」
絵里「海未? どうかした?」
海未「あ、いえ、昔のことを思い出していたんです」
絵里「昔?」
海未「はい。昔、穂乃果がふざけて接着剤を手に塗りたくって、手がくっついて大変な騒ぎに…」
絵里「なんというか、穂乃果らしいわ。まあ、接着剤で遊びたい気持ちはよく分かるけど」
海未「とりあえずこれは、みんなが来たら誰のものか聞いてみましょう」ヒョイ
4: 以下、
絵里「って、あれ? それ、ふた外れてない?」
海未「あ、ホントですね…」
ドロッ
海未「って、持ち上げた拍子に中身がこぼれそうに…!」サッ
ベタッ
海未「……」
絵里「盛大に手で拾っちゃったわね……」
海未「もったいない精神が働いて、つい……」
海未(まあ、すぐに手を洗えばなんとかとれるでしょう……瞬間接着剤って書いてありましたけど)
5: 以下、
海未「絵里、私ちょっと手を洗っ」
ギュッ
絵里「あ」
海未「…………あの」
絵里「な、なに?」
海未「何故、今、唐突に私の手を握ったのですか? しかも、接着剤がついたほうを」
絵里「いや、つい……」
海未「つい、じゃないですよ! おかげさまで手がとれなくなってしまったではないですか!」
絵里「だ、だって、私も接着剤で手とかくっつけて遊んでみたかったし……」
海未「いや、確かにさっきそのようなことを言ってましたけど……だからってその歳で実行しないでください……」
6: 以下、
絵里「ま、まあ、大丈夫よ。洗えばすぐとれるわ」
海未「だといいんですけど……」
ジャバジャバ
絵里「…………とれないわね」
海未「これ以上洗うと手の皮膚が大変なことになりそうですし、やめましょうか」
絵里「あ、あの……ごめんなさい……まさか日本の接着剤がこんなに強力だとは思わなくて……」
海未「いえ、まあ……過ぎたことをこれ以上悔いてもしょうがないので、とりあえずこの手を離す方法を考えましょう」
10: 以下、
エリチカあんまりかしこくない
12: 以下、
うみえりいィぞォ?
8: 以下、
絵里「そうね……とりあえず部室に戻りましょう」
海未「はい」
ガチャ
穂乃果「あれ? 海未ちゃんと絵里ちゃん、どこ行ってたの?」
ことり「鞄だけ置いてあったから心配したよー……って、どうしたの二人とも? 手なんか繋いで」
凛「仲良しさんだにゃー。凛もかよちんと手つなぎたい!」
花陽「うん、いいよー」
にこ「バカなことやってないで、さっさと練習始めるわよ」
真姫(私もにこちゃんと手つなぎたい)モンモン
希(真姫ちゃんって考えてることすぐ顔に出るなぁ)
絵里「全員集合してるみたいね」
海未「ちょうどよかったです。みんなに聞いてほしいことがあるのですが…――」
15: 以下、
カクカクシカジカ
穂乃果「海未ちゃん……接着剤で遊んじゃ危ないよ」
海未「穂乃果にそんなことを言われる日がくるとは思いませんでした」
ことり「あはは……ま、まあとりあえず、その手をどうするか考えたほうがいいよね」
花陽「水で洗ってもとれなかったんだよね? だったらもう切り離すしか……」
絵里「…え? 切り離すって……私の手、切り落とされちゃうの…?」フルフル
花陽「い、いやいや、そんな物騒な話じゃなくて……接着部分だけを切る、みたいな…」
海未「それはそれで危ない気がするのですが……」
真姫「とりあえずカッターでやってみましょうか」カチカチ
にこ「ちょ、ちょっと! 本気で切り離す気!? 絶対皮ごと切れて悲惨なことになるわよ!」
真姫「そうなの?」
真姫(接着剤で遊んだことなんてないから、よく分かんない…)
17: 以下、
こち亀でこんな話しあったな
163: 以下、
>>17
手錠かけちゃうやつ?
179: 以下、
>>17
冷蔵庫持つやつか
18: 以下、
ことり「うーん、でも引っ張ってもとれそうにないし……」
穂乃果「このままじゃ練習もできないよねぇ…」
凛「じゃぁ二人は今日、練習お休みかにゃ?」
花陽「そのほうがいいかもしれないね…」
穂乃果「よし、じゃー練習はじめよー」
海未「って、ちょっと待ってください! 私たちはこの後どうすればいいんですか?」
穂乃果「え? 私たちの練習を見てくれるんじゃないの?」
海未「そうではなくて……家に帰るまでにこの手が離れなければどうすればいいのか、ということです」
ことり「あ、そっか。同じ家に帰るわけにもいかないもんね」
凛「え? 同じ家に帰ればいいんじゃないのかにゃ?」
ことり「え?」
凛「海未ちゃんか絵里ちゃんのどっちかがお泊まりすればいいだけにゃ。凛もかよちんとよくやってるしー」
19: 以下、
にこ「いや、そりゃあんたらは仲良しだからいいけど…」
凛「二人は仲良くないの?」
絵里「え……海未と私って仲良くないの…?」
海未「そ、そんなわけないじゃないですか!」
凛「じゃー問題ないにゃ?」
海未(いや、しかし、お泊まりするほどの仲でもない気が……)
穂乃果「じゃーそういうことで! 練習はじめよー」
海未「ちょ、ちょっと、ストップです!」
穂乃果「もー…今度はなに?」プクー
海未「すみません…結局この手を離す方法を思いついていないのですが……」
穂乃果「あ、忘れてた」
海未「穂乃果……」
22: 以下、
花陽「引っ張ってもとれない、水で洗ってもダメ、となると…」ウーン
真姫「…やっぱりカッター使う?」カチカチ
にこ「なんか本気で使いそうで怖いからカッター没収しとくわよ」サッ
真姫「ちょっ」
凛「明日になればとれてるんじゃないかにゃ?」
絵里「そんな気楽な…」
希「いや、案外そうかもしれへんで?」
絵里「え?」
希「真面目に答えると、接着剤がくっついてる皮膚の部分がはがれれば、自然にとれるってことやし。多分数日経ったら皮はむけると思うし」
絵里「ああ、なるほど……って、分かってたなら最初から真面目に答えてほしかったわ…」
希「いや、すぐに答えたら面白くないかな思うて」
絵里「希……」
23: 以下、
ことり「じゃぁ、何もしなくても放っておけばそのうちとれるってことでいいのかな?」
希「うん」
海未「本来なら今すぐにでもはがしたいのですが…」
希「んー……まあ、そこはファイト、やね」
海未「はあ…」
穂乃果「よーし、じゃぁ今度こそ練習はじめるよー!」ダッ
にこ「なんだか今日はやる気にあふれてるわね。いいことだわ!」ダッ
真姫「ちょっ、にこちゃん、私のカッター返してよ!」タッタッタッ
希「じゃ、ウチらもいこか。絵里ちたちも一応練習見に来るやろ?」
絵里「ええ。参加はできなくてもアドバイスくらいなら出来ると思うから」
海未「そうですね。では行きましょう」
希(……まあ、はがし液っちゅーものがあるから、それを使えばすぐにはがせんのやけど…なんや面白そうやし、黙っとこ)
24: 以下、

穂乃果「じゃぁ海未ちゃんは今日、絵里ちゃん家にお泊まりだね」
海未「ええ……不本意ですが…」
絵里「そんなに私の家が嫌だったの…?」
海未「あ、いや、そういう意味ではなく……人様の家にお世話になるというのが、どうにも申し訳なくて…」
絵里「ああ、そういうこと……そんなの気にしなくていいわよ。ちゃんと家族にも了承得たし」
海未「しかし、絵里は先輩ですし…」
絵里「μ'sのメンバーの間で先輩後輩は関係ないわ」
海未「それはそうですけど…」
26: 以下、
穂乃果「いいなー海未ちゃん。私も絵里ちゃんの家いきたいよー。ねーことりちゃん」
ことり「そうだね、お泊まりうらやましい。海未ちゃんもそんなにかしこまらないで、普通に楽しんできたら?」
海未「穂乃果、ことり……」
絵里「そうよ、海未。友達の家に遊びに行くだけなんだから、もっと気楽でいいのよ」
海未「……そうですね。では、遠慮なくお邪魔させてもらいます、絵里」
絵里「ええ」
?絢瀬さんの家?
ガチャ
絵里「ただいまー」
海未「おじゃまします」
28: 以下、
亜里沙「海未さん、いらっしゃい!」ダダダダッ
絵里(亜里沙がすごい勢いで走ってきた…)
海未「こんにちは、亜里沙。今日はお世話になります」ペコリ
亜里沙「いえいえ、こちらこそ! 亜里沙、海未さんがうちにお泊まりしてくれるなんて夢にも思ってなくて…」
絵里「あの、亜里沙……そろそろ玄関上がってもいい?」
亜里沙「あ、ごめん。あとお姉ちゃんもおかえりなさい」
絵里「すごく今更ね…」
亜里沙「海未さんしか見えてなくて……って、二人ともどうして手を繋いでるの?」
海未「あ、これはですね――むぐっ!?」
絵里「ちょっと待っててね、亜里沙。私、海未と話したいことがあるから」ズサササッ
亜里沙「?」
30: 以下、
海未「ど、どうしたんですか、絵里? 急に私の口をふさいで、無理やり外に連れ出して…」
絵里「接着剤のこと、亜里沙には秘密にしてほしいの」
海未「何故ですか?」
絵里「だって……恥ずかしいじゃない。接着剤で遊びたかったからこうなった、なんて…」
海未「…まあ、そうですね。では秘密にしておきましょうか」
絵里「ありがとう…!」
海未「まあ、私も穂乃果やことりには恥ずかしいことを知られたくないと思いますし、気持ちは分かります」
絵里(海未にとってあの二人は妹か何かなのかしら)
亜里沙「あ、お姉ちゃん、海未さん。急にどこか行っちゃって…どうかしたんですか?」
海未「いえ、少し学校のことで話をしていただけです」
亜里沙「そうなんですかー。で、その手は?」
31: 以下、
海未「あ、えっと……」
海未(さっきはああ言いましたが、どうやって接着剤のことを秘密にしてこの状況を説明すれば……)
絵里「じ、実は今、μ'sのメンバー同士の仲をもっと深めるために色々試している最中なの! で、私と海未も仲良くなるために手を繋いでお泊まり会をしてみようと思って!」
海未(それはさすがに無理があるのでは…)
亜里沙「なるほど!」
海未「って、信じるんですか!」
亜里沙「え?」
海未「あ、いや……亜里沙は純粋な良い子ですね」ナデナデ
亜里沙「? えへへ……よく分かんないけど、海未さんに褒められて嬉しいです!」
海未(可愛い)
35: 以下、
絵里「えっと、とりあえず私の部屋に行きましょうか」
海未「あ、はい」
亜里沙「後でお菓子持っていきますね!」
海未「ありがとうございます」ニコ
亜里沙「いえ! 海未さんのためならこれくらい!」タッタッタッ
海未「亜里沙は元気ですね」
絵里「普段はあんなにテンション高くはないんだけどね」
海未「そうなんですか?」
絵里「ええ。海未が来てるからはしゃいでるのよ」
海未「それは、なんていうか…嬉しいです///」
絵里「……言っておくけど、私の目が黒いうちは亜里沙には手を出させないから」
海未「絵里の言いたいことがいまいち分からないのですが…」
37: 以下、

海未「絵里の部屋は想像通り綺麗ですね」
絵里「そうかしら。あ、遠慮なくベッドに座って」
海未「ではお言葉に甘えて」ストン
絵里「さて…」ストン
海未「……仕方ないことですが、距離が近いですね」
絵里「まあ手がくっついてるから」
海未「…こう至近距離だとなんだか落ち着かないですね」
絵里「そう? 穂乃果たちとはいつもこれくらいの距離じゃない」
海未「あの二人は……まあ、もう慣れたというか…」
絵里「じゃあ私とも早く慣れてくれると助かるわ」ピト
海未「…何故体をくっつけるのですか?」
絵里「早く慣らすためよ」
海未(余計慣れにくいのですけど……///)ドキドキ
43: 以下、
うみみくんのこの童貞臭
38: 以下、
パンツ脱いだ
39: 以下、
金髪クォーターでナイスバディの生徒会長からこんなことされたら
童貞の海未ちゃんじゃ耐えられないと思う
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00606YCFW/
40: 以下、
絵里「なんかこうしてると恋人同士みたいね…なんて、冗談だけど」
海未「ソウデスネ」
絵里「なんで片言なの?」
海未「緊張してしまって……」
絵里「海未って意外と恥ずかしがりなのね」
海未「私は、逆に絵里が平然としすぎだと思うのですが……」
絵里「んー……ロシアでは割とみんなこんな感じだったからかしら」
海未「ああ、なるほど…」
絵里「うん」
海未「……」サッ
絵里「なんで離れたの?」
海未「いえ、普通に恥ずかしかったので」
絵里「そんなんで今日一日大丈夫なの?」
海未「この距離を保てば、なんとか…」
42: 以下、
絵里「まあ、それならいいけど…」
絵里(私とくっつくの、そんなに嫌なのかしら…)シュン
コンコン
亜里沙「お姉ちゃーん、海未さーん、お菓子持ってきましたー」
海未「あ。亜里沙、ありがとうございます」スクッ
絵里「え、ちょっと、いきなり立ち上がったら、」グイッ
海未「今そちらに取りにいきま、す――!」ステンッ
絵里「」
亜里沙「う、海未さん! 大丈夫ですか!? あと、お姉ちゃん、大丈夫?」
海未「は、はい、なんとか…」
絵里(亜里沙の私に対する扱いが雑すぎる…)
45: 以下、
海未「すみません……絵里と手を繋いでいることを忘れて普通に歩いてしまいました……」
絵里「いや、私こそ……海未に合わせて立ち上がれなかったから…」
亜里沙「それにしても二人とも仲良いね。こけても手つないだままなんて」
海未「え、あ、はは……そうなんです。私と絵里はとても仲良しで」
絵里「そ、そうそう! 海未と私はかたい友情で結ばれているのよ」
絵里(なんか言っててむなしくなってくるけど)
亜里沙「へー……いいなぁ、お姉ちゃん。亜里沙も海未さんと仲良くなりたいのに…」シュン
海未「あ、いえ、私でよければいつでも仲良くなりますけど…」
亜里沙「ほんとですか!?」パァッ
海未「は、はい」
47: 以下、
亜里沙「じゃあ、亜里沙とも手つないでください!」
海未「へ? いや、それはちょっと…」
海未(さすがに両手がふさがるのは厳しいですし…)
亜里沙「そうですよね……亜里沙、μ'sのメンバーでもないし、ただの中学生ですし……」
海未「あ、亜里沙……」オロオロ
絵里「海未、気にしなくていいわよ。亜里沙もあまり無理言って困らせちゃダメよ」
亜里沙「はーい。……海未さん、来年になったら亜里沙絶対に海未さんの後輩になりますから!」
海未「はい、楽しみにしてます」
亜里沙「そうなったらもっと積極的にアタックしますね!」ニコッ
海未「? はい、楽しみにしてます」ニコ
49: 以下、
亜里沙「やった! じゃあ亜里沙、海未さんのために夕食の手伝いしてきます!」イッテキマース!
海未「頑張ってください」
絵里「海未……あなた、ちゃんと意味分かってて答えたの?」
海未「いえ、よく分かりませんでしたが……亜里沙が嬉しそうだったので」
絵里「はあ………あの子も苦労しそうな相手を選んだものだわ」
海未「?」
絵里「まあそれより、夕飯が出来るまでに宿題でも済ませちゃいましょうか」
海未「え……あの、私はともかく、絵里は右手がふさがっているので…」
絵里「あ……シャーペン持てない……」
海未「そういうことになりますね」
51: 以下、
絵里「じゃあ私……宿題できない…? 生徒会長なのに……宿題を提出しない生徒会長……」フルフル
海未「な、泣かないでください。指示してもらえれば、私が代わりに回答を書きますから」
絵里「ほんと…?」
海未「もちろんです」
絵里「腱鞘炎にならない?」
海未「それくらいで弱る手じゃありません。さ、亜里沙が持ってきてくれたお菓子を食べながら宿題にいそしみましょう!」
絵里「うん!」
55: 以下、
海未「で、ここの回答がこうで……」カリカリ
絵里「……ごめんなさい。海未は忙しそうなのに、私は暇で…」
海未「それだけ絵里の頭がいいということですよ。少し考えるだけで宿題が出来るなんてすごいです」
絵里「海未だって成績はいいじゃない」
海未「絵里には及びません。さすが生徒会長です」
絵里「そうかしら……ふふ……なんだか嬉しいわ」
絵里「あ、そうだ。海未、クッキー食べる? 亜里沙が持ってきてくれたものだけど」
海未「いただきます。じゃあ一度シャーペンをおいて――」
絵里「はい」スッ
海未「……?」
絵里「あーん」
59: 以下、
海未「え、ええっと……私、右手は使えますよ?」
絵里「クッキーを持ったら手がベタついちゃうじゃない。その手でシャーペンを触るの嫌でしょ?」
海未「それなら手を洗えばいいのでは…?」
絵里「……私の手からは受け取ってくれないのね…」シュン
海未「わ、分かりました、食べます! 食べますからシュンとしないでください!」
絵里「じゃぁはい、あーん」
海未「あ、あーん……///」パク
絵里「おいしい?」
海未「…はい、美味しいです」コクコク
絵里「じゃあもう一つ…」
海未「い、いえ、もう結構です! さあ、続きをやりましょう!」
絵里「…分かったわ」
61: 以下、
海未「何とか終わりましたね……」
絵里「お疲れ様。…とはいっても、これから海未のほうの宿題をやらなきゃいけないんだけど…」
海未「まあ今日はそんなに多くないですし、夕飯が出来るまでには何とか終わると思います」
絵里「頑張って。解くの手伝いましょうか?」
海未「いえ、宿題は自分でやってこそ意味がありますから」
絵里「海未ならそう言うと思ったわ」
海未「では、少し集中してやりますね」
絵里「うん」
海未「…」カリカリ
絵里「…」ジー
絵里(海未がうちにお泊まりなんて、最初はどうなるかと思ったけど……意外と何とかなるものね)
絵里(海未のほうはまだ緊張というか、遠慮してるみたいだけど)
62: 以下、
絵里(……それにしても、こうして改めて見ると、海未って本当に綺麗な顔してるわよね…)
絵里(亜里沙がよく海未の写真を見せてくるから見慣れてるつもりでいたけど、実物のほうが綺麗かもしれない)
海未「……あの、絵里」
絵里「どうかした?」
海未「あまり無言で見つめられると、その、気になるんですけど……///」
絵里「あ、ごめんなさい」
海未「いえ、絵里もやることがなくて暇ですよね……すみません」
絵里「ううん、平気よ。私はクッキーでも食べとくわ。あ、よかったら海未も一枚いら」
海未「結構です」キッパリ
絵里「そう…」
絵里(そんなに嫌がらなくてもいいのに…)パク
海未「…」カリカリ
絵里(せっかくだし、これを機に海未ともう少し仲良くなれたらいいわね)モグモグ
63: 以下、

コンコン
海未「はい」
亜里沙「海未さーん! と、お姉ちゃん、夕飯の準備できました……って、あれ?」
亜里沙「お姉ちゃん、寝ちゃったんですか?」
海未「みたいですね。私が宿題につきっきりだったので、退屈だったのかと」
亜里沙「しょうがないですね……じゃあ起こしちゃいますね」
海未「あ、出来ればこのままにしておいてあげてくれませんか? 絵里も疲れているみたいですし…」
亜里沙「んー……まあ、確かに、お姉ちゃんが昼寝しちゃうのって珍しいし……」
亜里沙「そうですね。もうしばらく寝かせておいてあげましょう」
海未「ありがとうございます」
亜里沙「いえいえ」
亜里沙「じゃぁ海未さんは亜里沙と一緒に夕飯に行きましょう!」キラキラーッ
64: 以下、
海未「あ……え、ええっと……すみません…実は私、まだ宿題が終わってなくて…」
亜里沙「そうなんですか? じゃぁ亜里沙、終わるまでここで待ってます」
海未「えっ。いえ、それは悪いので……申し訳ありませんが、先に食べていてくれませんか?」
亜里沙「えー……せっかく海未さんと一緒にご飯食べられると思ったのに…」シュン
海未「すいません……」
亜里沙「うぅ…」
海未「えっと、そのお詫びと言ってはなんですが、今度一緒にケーキでも食べに行きませんか? 友達に教えてもらった美味しいお店が近くに…」
亜里沙「行きます! 絶対に!」ズイッ
海未「じゃ、じゃあ、今度改めて連絡しますね」
65: 以下、
亜里沙「はいっ! じゃぁ私、お母さんに海未さんとお姉ちゃんは後で食べるって伝えておきますね!」タタッ
海未「よろしくお願いします」
亜里沙「えへへ?、海未さんとお出かけー」
亜里沙(でも珍しいなぁ……お姉ちゃんが、家族以外の人の前で寝るなんて…)
亜里沙「……まあ、お姉ちゃんも疲れてたのかな」
海未(絵里を起こさないためとはいえ、亜里沙に嘘をついた揚句、他所のお宅で夕飯を後で食べるという失礼きわまる行為をしてしまいました……)ズーン
絵里「…」スヤスヤ
海未「……まあ、熟睡している絵里を起こさずにすんでよかった、と考えることにしましょう…」
海未(しかし、私はこの後どうすればいいんでしょう……絵里が起きるまでこのままジッとしてるのも辛いですし…)
66: 以下、
海未(……とりあえず、立ち上がってみて)スクッ
絵里「…」スヤスヤ
海未(絵里を起こさないように、そっと抱えて……)ソッ
海未(ベッドに寝かせれば完璧…! 椅子に座りっぱなしよりは寝転がるほうが私も楽ですし)
海未(……あれ? でもそうすると私は絵里と同じベッドに横たわるということに……、ぜ、絶対無理……)
絵里「……ん」パチ
海未「あ、す、すみません…起こしてしまいましたか?」
絵里「ううん……平気……というか、私、寝ちゃってたのね……」
海未「ええ、よく寝てましたよ」
絵里「ん………あの、ところで」
海未「はい?」
68: 以下、
絵里「なんで私、海未にお姫様抱っこされてるの?」
海未「……………っ、あ、や、こ、これはですね…/// その、決して変な意味じゃなくて、ただ、ベッドに、えっと…///」
絵里「…そんなに狼狽されると逆にこっちが照れるんだけど…」
海未「す、すみません……下ろします」スッ
絵里「ありがとう。…で、私をベッドに寝かせようとしてくれてたの?」
海未「はい……椅子に座ったままでは寝にくいかと思って…」
絵里「そんな気をつかわないで、遠慮なく起こしてくれればよかったのに」
海未「いえ……疲れがたまっているのかと思って。絵里は普段、人一倍頑張っていますし」
絵里「…私が?」
海未「はい。生徒会長としての仕事はもちろん、μ'sでも私たちをサポートしてくれてますし」
絵里「そんな大層なことはしてないわよ。μ'sの部長はにこだし、実際みんなをまとめてるのは穂乃果じゃない」
絵里「むしろ私は加入する前、みんなに迷惑までかけて、感謝するならともかく感謝されるような立場ではないわ」
海未「…」ムゥ
70: 以下、
海未「もちろん穂乃果やにこにも感謝しています」
海未「でも、絵里にも同じくらい感謝しているんです。絵里は頼りがいがあっていつも冷静にみんなを支えてくれて、本当に何度助けられたか分かりません」
海未「私は絵里がμ'sに入ってくれて本当に嬉しいんです。……だから、そんなに自分を卑下しないでください」
絵里「海未…」
海未「と、ま、まあ、私の話はこれくらいにして///」
海未(私はいきなり何を言っているんでしょう……絵里もちょっとヒいてる気がしますし、もう最悪ですね…)
海未「先ほど亜里沙が夕飯を誘いに来てくれていたんです。今なら間に合うかもしれませんし、行きましょうか」
絵里「……」
海未「絵里?」
絵里「あ、いや……うん、そうね。行きましょう」
海未「?」
71: 以下、

海未「夕食のときも手を繋いだままだったので、絵里のご両親が不審がってましたね…」ドンヨリ
絵里「いや、不審がってるっていうか…」
絵里(あれは完全に私と海未の仲を誤解してる感じだった……亜里沙も恨めしがるみたいな目でこっち見てたし…)
海未「私、しばらくは絵里の家にはお邪魔できないかもしれません…」
絵里「そ、そんなことないわよ。……海未さえよければ、いつでも来て」
海未「そう言ってもらえると嬉しいです……まあ、あまり来る機会もないでしょうけど」
絵里「」ペシッ
海未「え、な、なんで今、叩いたんですか?」
絵里「さあ」
海未(機嫌でも悪いんでしょうか…)
海未「あの、ところで絵里」
絵里「なに?」
72: 以下、
これは童貞うみみくん
73: 以下、
素直じゃないえりちゃん可愛い
74: 以下、
海未「絵里は入浴はする派ですか?」
絵里「……しない派な人とか、いるの?」
海未「ですよね」
絵里「?」
海未「……あの、つまりですね。入浴はどうしましょうかという話です」
絵里「…………あ、ああ、なるほど…うん、理解したわ」
海未「どうしますか?」
絵里「どうするって……い、一緒に入るしかないんじゃない?///」
海未「一緒、ですか…」
絵里「…嫌?」
海未「嫌というよりは恥ずかしいです」
絵里「けど合宿の時だって一緒に入ったじゃない」
海未「その時はみんなも一緒でしたし、広いお風呂でしたし…」
75: 以下、
絵里「でも入らないのは女の子としてちょっと…」
海未「……ですよね」
海未「…………絵里!」
絵里「は、はい」
海未「一緒に入浴しましょう」キリッ
絵里「う、うん///」
―脱衣所―
絵里「……」
海未「……」
絵里「ねえ、海未」
海未「なんでしょう」
絵里「どうやって服を脱げばいいのかしら」
海未「私も今、同じ問題に突き当たっていたところです」
78: 以下、
絵里「どう頑張っても、上着は脱げないわよね…?」
海未「そうですね……えっと、下だけ脱ぎますか?」
絵里「…それはすごく恥ずかしくない?」
海未「ええ、そうでしょうね」
海未「じゃぁ諦めますか?」
絵里「それは……ちょっと…」
海未「……とりあえず、下だけ脱いで上は着たまま入るしかないんじゃないでしょうか」
絵里「でもそれじゃ濡れちゃうわよ」
海未「乾かすしかないでしょう」
絵里「……まぁ入らないよりはマシよね」
海未「じゃぁそれでいきましょうか」
絵里「そうね」
海未「はい」
79: 以下、
絵里「……」
海未「……」
海未「あの、絵里。お互い見ないようにして脱ぎましょうか」
絵里「そ、そうね。恥ずかしいものね」
海未「では私は向こうの方向を向いていますので」
絵里「ええ」
海未(しかし、何が悲しくて友人と手を繋いだまま服を着て入浴しなければならないのでしょう……片手って脱ぎづらいですね)スルッ、パサッ
海未(手、明日にはとれているといいのですが…)ヌギヌギ
絵里「…下だけ脱ぐのはやっぱりかなり恥ずかしいわね…///」
海未「で、出来る限り意識しないようにしてください」
絵里「そうする。…じゃぁ入りましょうか」
海未「はい」
81: 以下、
カポーン
海未「……服を着たまま」
絵里「手を繋いで背中合わせで入浴している」
海未「すごく…滑稽な光景ですね…」
絵里「ごめんなさい……私が接着剤に心躍らせてしまったばかりに、こんなことに……」
海未「いえ、気にしないでください……元は私が接着剤をこぼしたのが悪いんです」
絵里「そんなことないわよ…やっぱり私が…」
海未「このまま責任の押し付け合いをしていてもキリがないですよ」
絵里「……それもそうね」
海未「ところで私、髪を洗ってもいいですか?」
絵里「ええ。私もその後で洗うわ」
83: 以下、
海未「あの、絵里は片手で髪を洗えますか?」
絵里「……右手でなら、何とか」
海未「残念なことに右手は私が塞いでしまっています」
絵里「…………ごめん。洗うの手伝ってくれる…?」
海未「はい。あ、ついでに体洗うのも手伝いますよ」
絵里「えっ」
海未「だって体も洗いにくいでしょう?」
絵里「そ、それはそうだけど……でも、体って……///」
海未「…………あ! だ、大丈夫です。手伝うといっても、その、背中とかだけですから」
絵里「あ、そ、そうよね……」
海未「……」
絵里「……///」
海未(な、なんですかこの沈黙……)
84: 以下、
海未「えっと、じゃぁ私、先に髪を洗わせてもらいますね」
絵里「あ、うん」
シャー
海未「」ワシャワシャ
絵里(……海未、片手で髪を洗うなんて器用ね)
絵里「……」
海未「」ワシャワシャ
絵里「……」スッ
海未「っ、え、絵里?」
絵里「あ、ごめんなさい……つい。片手じゃ洗うのしんどいでしょ? 手伝うわ」
海未「え、いえ、そんな、悪いです」
絵里「宿題のお礼だとでも思って」
海未「…………じゃぁ、お願いします」
絵里「ええ、任せて」
87: 以下、
絵里(……海未の髪ってホント綺麗ね)
海未(…今思えば、人に髪を洗ってもらうのなんて、何年ぶりでしょうか…)
海未「絵里は髪を洗うのが上手ですね」
絵里「そう? 昔はよく亜里沙の髪を洗っていたから、そのおかげかもしれないわね」
海未「ああ、なるほど。少しだけ亜里沙がうらやましいです」
絵里「私の妹になりたいってこと?」
海未「はい」
絵里「………そう」
海未「?」
海未「って、今思えば体なんて洗えるわけないと思うのです」
絵里「そうね、私も普通に洗える体で話してたけど、私たち上は着てるんだったわ…」
海未「慣れって恐ろしいですね…」
88: 以下、
海未「お互い髪も洗い終わりましたし、あがりますか?」
絵里「あまり湯船につかりすぎても上着が濡れていくだけだしね…」
海未「ですね。じゃぁ上がりましょうか」
絵里「あ、ね、ねぇ、海未」
海未「はい?」
絵里「あの、私って魅力ないかしら」
海未「…言ってる意味がイマイチ」
絵里「だから、その、女の子としてどうかなって……」
海未「ええっと……み、魅力的だと思いますよ?」
絵里「……ホントにそう思ってる?」
海未「もちろんです」
91: 以下、
絵里「……嬉しい」
海未「っ、え、絵里、どうかしたんですか? いきなりそんなこと聞くなんて、絵里らしくない気がするのですが……」
絵里「別にただ気になっただけだから、気にしないで」
海未「そう言われましても……」
絵里「それより早く上がりましょう」
海未「あ、は、はい」
海未(……一体なんだったんでしょう…)

絵里「海未、髪の毛乾かしてあげる。利き手が使えても、自分じゃキツいでしょ?」
海未「ありがとうございます。でも絵里が先に乾かしてください。私がやりますから」
絵里「いいわよ、別に。海未はお客さんなんだから」
海未「いえ、むしろ私が客だからです。今日はお世話になっているのですから、これくらいは」
92: 以下、
絵里「でも海未が風邪をひいたら一大事だわ」
海未「それもこちらのセリフです。絵里に風邪なんてひかれたら嫌ですから」
海未(まあ、上着が濡れている時点で、髪を乾かしても無駄な気がしてなりませんが……そこをツッコんでは負けです)
絵里「けど…」
海未「はいはい、そこに座ってください」
絵里「ちょ、ちょっと海未」
カチッ、ブォー
海未「熱くありませんか?」
絵里「……うん」
絵里(私のほうが先輩なのに……いや、先輩後輩なしって言ったのは私だけど…)
93: 以下、
海未「……絵里の髪は素敵ですね」
絵里「海未だって綺麗なストレートじゃない」
海未「まぁ確かにストレートですが……。やはり金色の髪というのは憧れます」
絵里「そうかしら……私も自分じゃよく分からないわ」
海未「綺麗ですよ、とても」
絵里「……」
海未「……」
絵里「……」
海未「絵里?」
絵里「な、なに?」
海未「いえ、急に無言になったので、どうかしたのかなと…」
絵里「いや……うん……」
94: 以下、
絵里「……海未って、誰にでもそうなの?」
海未「え? 誰にでもって?」
絵里「………何でもない」
海未「?」

亜里沙「お風呂上がりの海未さん……素敵です…!」
海未「えっと、ありがとうございます…?」
亜里沙「あ、よかったらこれ、お風呂上がりの一杯にどうぞ」
海未「ありがとうございます。……いちご牛乳?」
亜里沙「この間スーパーで見かけておいしそうだったので買ってみました」
海未「え、それをもらっていいんですか?」
亜里沙「海未さんになら何でも差し上げますっ」
海未「ありがとうございます、亜里沙」
96: 以下、
絵里「……」
海未(何故か絵里がすごくこちらを見ているんですが…)
亜里沙「お姉ちゃん、なんか目つき怖いよ? どうかした?」
絵里「え、いや、別に何でも……」
海未「あ、もしかして絵里もいちご牛乳飲みますか? 私はいいので、よければどうぞ」
絵里「いや、いちご牛乳はいらないけど…」
亜里沙「お姉ちゃんにも何か取ってきてあげる。何がいい?」
絵里「え、えっと……じゃぁ……ミルク」
亜里沙「りょーかい。ちょっと待っててね」
パタパタパタ
海未「本当に良い妹さんですね」
絵里「まあね」
100: 以下、
海未「うらやましいです」
絵里「うらやましいって……亜里沙みたいな妹がほしいの?」
海未「はい。可愛いですし」
絵里「そう…」
絵里(もしかして海未って姉妹に憧れてるだけなのかしら…)
海未「あ、先にいちご牛乳いただきますね」
絵里「あ、うん。どうぞ」
海未「すいません、パックにストローさしてもらっていいですか?」
絵里「はいはい」プスッ
海未「ありがとうございます」チュー
絵里「……ねぇ、さっきの続きだけど」
海未「はい」
101: 以下、
絵里「亜里沙を妹にしたいなら、その……私と、付き合」
海未「絵里っ」
絵里「な、なに?」
海未「これ、すごく美味しいです」
絵里「………そう。よかったわね」
海未「あ、今何か言いかけてませんでしたか? すみません、あまりの美味しさに遮ってしまって…」
絵里「ううん、いいの……別にね、大したことじゃなかったから…」ズン…
絵里(私ったら何を言おうとしてたのかしら……。私と付き合ったからって亜里沙が海未の妹になるわけじゃないのに……大体なんで付き合うなんて、そんな……///)
海未「えっと……あ、よかったら絵里も一口どうですか? 美味しいですよ」
絵里「……じゃぁ遠慮なく」
海未「はい、どうぞ」スッ
103: 以下、
ラノベの主人公かよぉ!
105: 以下、
絵里「うん……、……!」ハッ
絵里「……」
海未「…どうかしましたか?」
絵里「あ、いや……これって、関節キスだなって…」
海未「かっ…!?/// そ、そんなの、女の子同士ならノーカウントですよ!」
絵里「そういうものなの?」
海未「そういうものなんです! 変なこと言ってないでさっさと飲んでください!」
絵里「うん」チュー
絵里「あ、ホントに美味しい」
海未「ですよね。亜里沙が来たら亜里沙にも飲んでもらいたいです」
絵里「…それって亜里沙と関節キスしたいからとかじゃないわよね?」
海未「絵里は私を何だと思っているんですか?」
107: 以下、

絵里「……あ、あの、海未」
海未「はい? あ、もしかして眠くなりましたか? じゃぁそろそろ寝」
絵里「そ、そうじゃなくてっ」
海未「?」
絵里「……………お、お手洗いに、いきたいんだけど…」
海未「」
海未「ええっと……じゃぁ行きましょうか」
絵里「い、嫌っ」
海未「どっちなんですか!?」
絵里「いや、だって、今のこの状態じゃ……///」
海未「……まぁ、一緒に入るしかないですよね」
絵里「っ……む、無理、絶対無理!」
108: 以下、
海未「いや、でも…このままじゃ、その……もらしてしまうのでは…?」
絵里「そのほうがまだ……いや、でも……」
海未「…分かりました」
絵里「なにを?」
海未「私は目を閉じています。音も出来るだけ聞かないようにしますから」
絵里(後者にいたっては絶対無理だと思うけど…)
絵里(でも、このまま駄々をこねても海未を困らせるだけだし……何より、本当に、その、ま、間に合わなくなったらそれこそ恥ずかしいし……///)
海未「絵里、行きましょう」
絵里「………………わ、分かった」

海未「さて、じゃぁそろそろ寝ましょうか」
絵里「…………そうね」
海未「…そんなに落ち込まないでください。生理現象なんですし、仕方ないですよ」
絵里「……さっきのことは忘れて…」
海未「は、はい」
109: 以下、
海未「えっと、それで…どうしましょう? 寝るとき」
絵里「…一緒に寝るしかないんじゃないの?」
海未「ですよね…」
絵里「そんな露骨に嫌そうな顔しなくても…」
海未「い、いえ、嫌なわけではなくて恥ずかしいだけですよ」
絵里「…ならいいんだけど。じゃぁ早く私の部屋に――」
亜里沙「海未さんっ、お姉ちゃんっ!」パタパタ
海未「ああ、亜里沙。亜里沙も今からお休みですか?」
亜里沙「はいっ。それで、その……///」
海未「?」
絵里(嫌な予感がするわ)
112: 以下、
亜里沙「……海未さんと、一緒のベッドで寝たいなぁ、なんて…」
海未「え」
海未「えっと……それは……」チラ
絵里「…」フルフル
海未「す、すみません、亜里沙……一緒に寝るのは、ちょっと都合が…」
亜里沙「……はらしょー…」シュン…
海未「うっ…」ズキッ
海未「え、絵里……」
絵里「……分かったわ。じゃぁ三人で寝ましょ」
亜里沙「ほんと!?」パァッ
絵里「ちょっと狭いかもしれないけど、多分何とかなるわ」
亜里沙「やったぁ! お姉ちゃん大好き!」
絵里「はいはい。じゃぁ私の部屋に行きましょう」
113: 以下、
亜里沙「はーいっ。えへへ、海未さんと一緒に寝られるなんて夢みたいです!」
海未「そんな大げさな…」
亜里沙「大げさなんかじゃないですよー。亜里沙、ずっと海未さんに憧れてたんですから」
海未「亜里沙…」
海未(本当に亜里沙が可愛くて辛いです…)
絵里「……」
絵里(妹が好きな人と仲良くなれて喜んでいるのに……私って姉失格かもしれないわね…)ハァ

海未(……予想はしていましたが、見事に眠れない…)
海未(左には絵里がいて、右には亜里沙がいて……人と密着した状態で寝るというのはどうにも落ち着きませんね)
海未(…それにしても、この手は明日になればとれているのでしょうか。……もしこのままだったら……いや、考えるのはやめておきましょう)
116: 以下、
絵里「……ねぇ、海未」
海未「」ビクッ
海未「お、起きてたんですか?」
絵里「なんだか眠れなくて」
海未「私もです。人がそばにいるというのは緊張しますね」
絵里「それが海未だと特にね」
海未「え?」
絵里「あ、いや、何でもないわ」
海未「はあ……」
海未「ところで絵里。さっきからずっと言いたかったことがあるんです」
絵里「なに?」
海未「できれば、仰向けで寝てくれませんか?」
絵里「私、顔を横にしないと眠れない派なの」
海未「……そうですか」
118: 以下、
絵里「どうして?」
海未「いえ、視線を感じて恥ずかしいので…」
絵里「……そう。海未って本当に恥ずかしがりやよね」
海未「否定はしません」
絵里「……」ジー
海未「……絵里」
絵里「なに?」
海未「お願いですから無言でこちらを見るのはやめてください」
絵里「ごめんなさい。海未の横顔って綺麗だから、つい」
海未「……私、亜里沙のほうを向いて寝ます」
絵里「それは体勢的にキツくない?」
121: 規制のため投稿ペース落ちます 2014/02/27 01:52:41 ID:jNGea0/H0
海未「腕を伸ばせばなんとか」ゴロン
絵里「……そんなに私のこと嫌いなのね」
海未「……」ゴロン
絵里「海未のそういう単純なところ、好きよ」
海未「早く寝てください」
絵里「うん。おやすみ」
海未「…おやすみなさい」

?翌日?
絵里「おはよう」
海未「…おはようございます」
希「あ、絵里ち、海未ちゃん、おはよう。…手はまだくっついてるみたいやね」
絵里「昨日ほどぴったりって感じじゃないから、時間の問題だとは思うんだけどね」
にこ「はあ…海未ちゃんも大変ね」
海未「はい……」
123: 以下、
絵里「どうして海未だけなの?」
にこ「いや、だってあんたは生徒会長だし、一緒にいたら嫌でも目立つでしょ。ただでさえ海未ちゃんはそういうの苦手なのに」
絵里「あ……ご、ごめんなさい、海未……私のせいで…」
海未「い、いえ、元は私がまいた種です。絵里は気にしないでください」
絵里「海未…」
希「なんや、二人ともやけに仲ええなぁ」
絵里「え、いや、そんなことないわよ///」
にこ「ふーん……一日泊まったくらいで惚れるなんて単純ね」
海未「ほれ…?」
絵里「な、なに言ってるの! そんなんじゃないってば!」
希「まぁまぁ。にこっちもあんまからかったらあかんよ」
にこ「はいはい。ま、仲良くやってるなら何よりじゃない」
海未「あ、でも一つ問題があるんです」
にこ「問題?」
125: 以下、
海未「授業のことです」
にこ「…………ああ、なるほどね」
希「まさか手をつないだまま出るわけにはいかへんもんなぁ…」
海未「はい。一体どうすればいいのか…」
希「うーん……絵里ち、海未ちゃん、ちょっとええ?」
絵里「なに?」
海未「なんですか?」
希「実は、はがし液っちゅーもんがあってな…あ、マニキュアの除光液とかでもええんやけど……」
――――――
絵里「………希」
希「ん?」
絵里「それ、昨日の時点で分かってたんでしょ?」
希「あはは」
127: 以下、
海未「どうしてもっと早く言ってくれなかったんですか!?」
希「いや、面白いかなと思って」
海未「こっちは全然面白くないです!」
絵里「そうよ! 昨日の時点でとれてたら練習だって出来たし!」
希「でもほら、くっついてたおかげでお泊まりとか出来たやん?」
海未「何言ってるんですか……本来なら絵里のお家に迷惑かけたくなかったですよ…」
絵里「……」
海未「…絵里?」
絵里「あ、いや…………私は海未が泊まってくれて嬉しかったわ」
海未「えっ……えっと……わ、私も楽しかったです」
絵里「そ、そう? それならよかった…///」
海未「…///」
129: 以下、
にこ「何なのあの二人…」
希「仲良しさんやねぇ」
にこ「見ててイライラするわ」
希「なら、にこっちもウチとイチャイチャする?」
にこ「な、なに言ってんのよ///」
希「冗談やって。にこっちには愛しの真姫ちゃんがおるやん」
にこ「だから真姫ちゃんはそんなんじゃないってば!」

?保健室?
絵里「……ほんとにとれた…」
海未「昨日の私たちは一体何だったんでしょうね…」
絵里「まぁいいんじゃない? お泊まり楽しかったし、亜里沙も喜んでたし」
海未「…そうですね。私も絵里と仲良くなれた気がして嬉しいですし」
131: 以下、
絵里「……」
海未「絵里?」
絵里「いや……うん、海未って恥ずかしがりやっていうの嘘でしょ?」
海未「そんな嘘をついて何の意味があるんですか…」
絵里「じゃぁそれはもう天然の域なのね…」
海未「え?」
絵里「なんでもないわ。…授業が始まるから行きましょう」
海未「はい」

絵里「……ねぇ亜里沙」
亜里沙「なあに?」
絵里「亜里沙は海未が好き?」
亜里沙「うん、好きだよー」
絵里「…じゃぁ、キスしたいって思う?」
亜里沙「!?」ドンガラガッシャーンッ
134: 以下、
絵里「あ、亜里沙、大丈夫!?」
亜里沙「ど、どうしたのお姉ちゃん、いきなり…」
絵里「いや、なんとなく気になって……」
亜里沙「亜里沙は海未さんが好きだよ」
絵里「…ええ」
亜里沙「でも、キスとかそういうことじゃなくてね」
亜里沙「今はただ海未さんと一緒にお喋りしてるだけで幸せだし……んー…しいて言うなら、お姉ちゃんになってほしいって感じかなぁ」
絵里「…………えっ!?」
亜里沙「え?」
絵里「お、お姉ちゃんになってほしいの…? 恋人とか、そういうのじゃなくて?」
亜里沙「こ、恋人!? いや、そんな大層なことは考えてないけど…」
絵里「あ、なんだ、そうだったの…」
絵里(てっきり亜里沙はそういう意味で海未のことが好きなのかと思ってたわ…)
136: 以下、
亜里沙「恋人かー……考えたことなかったけど、でも海未さんとなら…」
絵里「あ、ああ! いや、考えなくていいから! 急に変なこと言ってごめんね!」タタタッ
亜里沙「? 変なお姉ちゃん…」

絵里(亜里沙は海未のことをそういう目では見てない…)
にこ「絵里?」
絵里(ということは、私が海未とそういう関係になっても亜里沙を裏切ることにはならない…)
真姫「ちょっとエリー」
絵里(…いや、別に海未とどうこうなりたいわけではないんだけど…)
絵里(でも私と海未がそういう関係になれば、海未は実質亜里沙のもう一人のお姉さんのような形になるわけだから……つまりこれは亜里沙のためにもなるのよね…)
にこ「ちょっと、聞いてんの!?」
絵里「っ……あ、ご、ごめんなさい……なに?」
にこ「なに?じゃないわよ! 今は練習中でしょ」
137: 以下、
絵里「あ…」
絵里(そういえば今はユニット別の練習の真っ最中だったわね…)
真姫「ぼーっとしてたけど、何か考え事?」
絵里「え、えっと…」
にこ「…ははーん。どうせ海未のことでも考えてたんでしょ」
絵里「ち、ちちち違うわよ!?///」
にこ「分かりやすいわね、あんたも」
真姫「海未のことって…どういうこと?」
にこ「いいのよ、真姫ちゃんは分からなくて」
真姫「?」
にこ「絵里って案外奥手なのね」
絵里「奥手って……」
絵里(否定はできないけど…)
138: 以下、
アロンアルファってお湯で剥がれたっけ?
139: 以下、
>>138
やってみるんだ
140: 以下、
>>138
手… 繋ぐ……?
143: 以下、
今酷いホモ現場を見た
141: 以下、
絵里「…女同士なんだし、普通は遠慮するでしょ」
にこ「そんなの別に気にしなくていいでしょ」
絵里「けど…」
にこ「ま、どうでもいいけど。うかうかして他の人にとられても知らないわよ」
絵里「とられ……?」
絵里「」バッ
希「いやー、海未ちゃんのここは慎ましやかやなぁ?」ワシワシ
海未「そ、そう思うなら触らないでください!」
希「人に揉んでもらったら大きなるいうやん?」
海未「そんな迷信ありえな、ひゃぅっ、へ、変なところ触らないでくださいっ///」
希「いやー、海未ちゃんは反応が新鮮でかわいいなぁ?」
凛「希ちゃーん、海未ちゃーん、早く練習はじめよーよー」
144: 以下、
絵里「……」
にこ「あー……希は後でにこがひっぱたいとくから」
絵里「お願いするわ」
真姫(私もにこちゃんにワシワシしたい)
絵里(他の人にとられる、か………正直、あまり考えてなかったわね)
絵里(……亜里沙のことについて心配もなくなったし…少し海未に近付いてもいいのかしら)

絵里(…とは思ったものの)
穂乃果「海未ちゃんクッキー食べる?」
海未「あ、はい、いただきます」
ことり「それね、ことりと穂乃果ちゃんで作ったんだよ。海未ちゃんに一番に食べてもらいたかったんだぁ」
海未「そうだったんですか。すごく美味しいですよ」
穂乃果「やったー! 焼き時間とか材料とか色々間違えちゃったけど、結果オーライだね!」
海未「えっ」
145: 以下、
絵里(私と海未って、話す機会すらあまりないのよね…)ハァ
絵里(今だって、μ'sの練習が終わった後に何故かお菓子パーティーが開かれてるわけだけど、海未の隣には常に穂乃果たちがいるし)
希「いやー、やっぱりサッポロポ●トはバーベQあじが至高やね」
にこ「何言ってんのよ。つぶつぶベジタブルこそ最高よ」
絵里(やっぱりみんなで集まると学年ごとにかたまっちゃうのよね…)
真姫「そ、そうよね。つぶつぶベジタブルのほうが私も好き」
にこ「やっぱり真姫ちゃんは話が分かるわねー」
真姫「べべべ別ににこちゃんの好みに合わせたわけじゃないんだからねっ」
絵里(何故か真姫はこっちにいるけど。…まぁ、)チラ
147: 以下、
凛「あっ、このお菓子おいし?! はい、かよちん、あーん」
花陽「り、凛ちゃん、恥ずかしいよ…」
凛「だめ…?」ションボリ
花陽「だ、だめじゃないけど……うぅ……あ、あーんっ」パクッ
凛「おいしい?」
花陽「あ、うん、すごく美味しい!」
凛「えへへ、よかった?」
絵里(あの二人に割り込む気にはなれないわよね…)
海未「絵里」
絵里「っ、う、海未!?」
海未「クッキー、おすそ分けです」
絵里「え? あ……穂乃果とことりが作った?」
海未「はい。結構好評なんですよ」
148: 以下、
絵里「ありがとう…」パク
絵里(……おいしい)モグモグ
海未「では、私はこれで」
絵里「え、ちょ、ちょっと待って!」ガシッ
海未「どうかしましたか?」
絵里「あ……いや、海未もここで一緒に食べない?」
海未「へ? いいですけど……迷惑じゃないですか?」
絵里「迷惑なんてそんなのありえないわ。さ、座って」
海未「では失礼します」
絵里(海未が隣に…!)ドキドキ
にこ「……真姫ちゃん」
真姫「なに?」
にこ「向こうに移動しましょ」
真姫「え」
150: 以下、
真姫(そ、それってまさか二人きりになりたいとかそういうこと…!?)ドキドキ
真姫「の、のぞむところよ!」
にこ「うん。じゃ、希も一緒に行くわよ」
希「え?」
真姫「えっ」
にこ「ほらほら移動」グイ
希「ちょっ、にこっち、ウチまだバーベQを味わってる最中…!」
にこ「はいはい、我慢我慢」スタスタ
真姫「ちょ、ちょっと、にこちゃん、私と二人きりはどこにいったのよ!」
にこ「真姫ちゃんが何言ってるかさっぱり分からないんだけど」
絵里(にこ……気を使ってくれたのは嬉しいけど…)チラ
海未「」モグモグ
絵里(何を話せばいいか分からない…)
152: 以下、
海未「あ、絵里」
絵里「な、なに?」
海未「亜里沙のメールアドレス、教えてもらってもいいですか?」
絵里「え……どうして?」
海未「この間、約束したんです。ケーキでも食べに行きましょうと」
絵里「あ、亜里沙と? なんで?」
海未「まぁ、色々ありまして。今思えば亜里沙のメールアドレスを知らなかったので、連絡のとりようがなかったので」
絵里「………あ、あの」
海未「はい?」
絵里「それ、私も行っちゃダメ?」
海未「え?」キョトン
絵里「いや…私もケーキとか好きだし……その……」
絵里「………」ギュッ
海未「え、絵里? どうしました?」
156: 以下、
絵里「……海未が、他の人と二人きりになるのが、嫌なの」
海未「…え、それってどういう…」
絵里「だから、その………海未と、出来るだけ一緒にいたいというか、その……///」
海未「ええっと……///」
海未「そ、そうですね、はい、じゃぁ亜里沙と三人で一緒に行きましょうか」
絵里「え、ええ」
絵里(………今の言葉に対するツッコミはないのね…)
海未「……」チラ
絵里「……」
絵里(何を話したらいいか分からない…)
海未「……///」
海未「……えっと、私、そろそろ向こうに戻りますね」
絵里「えっ、な、なんで?」
海未「いや、向こうに……その、目当てのお菓子がありまして…」
絵里(あ、明らかに避けられてる気がする…)ガーン
157: 以下、
絵里(でもここでへこたれたら進展なんて出来ないわ……多分応援してくれてるんであろうにこのためにも頑張らないと…)
絵里「わ、私も一緒に行っていい?」
海未「え、い、いや、絵里はサッポロポ●トを食べていたのでは…?」
絵里「サッポロポ●トはどうでもいいの。それより私は……あの、海未と一緒にいたいって、さっきも…」
海未「っ……え、っと……じゃ、じゃぁ一緒に行きましょうか」
絵里「うん!」パアァッ
海未「……」

亜里沙「あーあ、せっかく海未さんとデートだと思ったのに…」
絵里「…ごめんなさい」
亜里沙「いや、そんなに本気で謝らないでよ……亜里沙がいじめてるみたいじゃない」
亜里沙「それにしても、やっぱり姉妹って好みが似るものなんだね」
絵里「え?」
158: 以下、
亜里沙「お姉ちゃん、海未さんのこと好きなんでしょ?」
絵里「」ドンガラガッシャーンッ
亜里沙「そんなに綺麗に転ばなくても……大丈夫?」
絵里「……私ってそんなに分かりやすい?」
亜里沙「そりゃ妹のデートに割り込んでくるんだもん。分かるよ」
絵里「……」シュン
亜里沙「いや、だから落ち込まないでってば」
亜里沙「海未さんは素敵だし、好きになるのも分かるよ。それに、亜里沙はお姉ちゃんのこと応援してるし」
絵里「え、そうなの?」
亜里沙「うん。だってお姉ちゃんが海未さんと付き合ったら、亜里沙も海未さんと会う機会が増えるもん」
絵里「なるほど…」
亜里沙「だから頑張ってね、お姉ちゃん」
絵里「う、うん、頑張るっ」
162: 以下、
亜里沙「いっそ今日告白する勢いで!」
絵里「えぇっ!?」
タッタッタッ
海未「すみません、お待たせしましたっ」
絵里「う、海未、おはよう!」
海未「はい、おはようございます。亜里沙も」
亜里沙「おはようございます、海未さん。私服、素敵ですっ」
海未「そ、そうですか? ありがとうございます」
亜里沙「ほら、お姉ちゃんも褒めないと」ヒソヒソ
絵里「え、えっと……う、海未、その、今日も可愛い、わね」
海未「あ、ありがとうございます」
海未「亜里沙も絵里もすごく可愛いです」
絵里「あ、ありが……とう、ございます///」
亜里沙「なんで敬語なの…」
亜里沙(お姉ちゃん、こんなんで大丈夫なのかな…)
165: 以下、
海未「では行きましょうか」
亜里沙「はいっ。……あ、その前にちょっと向こうで電話してきていいですか?」
海未「ええ、もちろん」
亜里沙「じゃぁちょっと失礼します。お姉ちゃん、頑張ってね!」タッタッ
海未「…頑張ってねってどういう意味でしょうか?」
絵里「さ、さあ……」
絵里(が、頑張るのよエリーチカ…!)グッ
絵里「……あの、海未?」
海未「はい、なんでしょう」
絵里「この間、接着剤でくっついちゃったことがあったじゃない」
海未「はい」
絵里「そのときね、海未が泊まりに来てくれたでしょ? 海未は楽しくなかったかもしれないけど…私は海未と一緒にいられて嬉しかったわ」
海未「えっと、それは、よかったです」
166: 以下、
絵里「海未は、その、私と一緒にいるの……嫌じゃない?」
海未「…嫌なわけないです」
絵里「ほんと?」
海未「はい。私は……絵里と同じ気持ちですから」
絵里「え? 私と同じ?」
海未「はい」
絵里「……」
海未「……」
絵里「……ごめんなさい。それ、どういう意味…?」
海未「伝わらないだろうなとは思ってました…」
絵里「ご、ごめんなさい」
海未「いえ、いいんです。私も勇気がなかったので」
海未「……私も、絵里と一緒にいると楽しいですということです」
絵里「え」
168: 以下、
絵里「えっと、それって…」
海未「この気持ちがどういう類のものなのかはまだ分かりませんが」ギュッ
海未「これからも仲良くしてもらえると嬉しいです」
絵里「っ……こちらこそ、そうしてもらえると嬉しいわ、すごく」
海未「……はぁ。ちゃんと言えて安心しました」
絵里「……あの、海未、手」
海未「す、すみません、思わず握ってしまって……今離します」
絵里「あ、ううん、離さなくていいの」
海未「え?」
絵里「亜里沙が来るまでもう少しこのままで……いい?」
海未「っ……/// は、ひゃいっ」
絵里「声、裏返ってるわよ」
170: 以下、
海未「……言わないでください……自分が一番恥ずかしいんです…///」
絵里「ふふ……やっぱり海未はそうやって照れているのが一番似合うわ」
海未「それ、褒めてませんよね…?」
絵里「私はそんなあなたが好きなんだから、多分褒めてるわ」
海未「……絵里はずるいです」
絵里「海未だってずるいときがあるんだから、お互い様よ」
絵里(結局告白はできそうにないけど…)チラ
海未「…?」ニコ
絵里(今はこれで十分幸せだから、それでいいわよね)
―終わり―
172: 以下、
こんな時間まで付き合ってくれた人、ありがとう
なんか中途半端な終わり方で申し訳ない
接着剤の設定の甘さに対するツッコミはスルーでお願いします
173: 以下、

うみえりもいいな。
175: 以下、
おつ
すごい良かった
180: 以下、
ハラショー!
乙乙
ラブライブ!Solo Live! collection Memorial BOX II
ランティス μ's 2014/4/2
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