コナン「イジワルな灰原!」back

コナン「イジワルな灰原!」


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1:
※ovaのネタをパクったコ哀ssです
?博士宅?
灰原(この新作バッグいいわね……)ペラッ
(あっ、こっちのも可愛いかも)ペラッ
灰原「ん?」
【今週の恋愛占いコーナー♡】
灰原(あっきたきた! 今週の占い!)
(この占いけっこう当たるのよね)
(えーと私のは………あった!)
《気になるアイツにイジワルして気をひいちゃえっ!! グッと距離が縮まるかもっ♡ 》
灰原「……」
4:
?翌日 朝登校?
灰原「……」テクテク
灰原「あっ」
蘭「あっ哀ちゃんだ! おはよう哀ちゃんっ!」
灰原「おはようございます」
コナン「よう灰原」
灰原「……」
コナン「ん、 どうした?」
灰原「何でもないわ、おはよう工藤くん」
コナン「おう」
コナン・蘭「え?」
6:
コナン(バッ バカッ! 灰原っ!)アセアセ
蘭「あ、哀ちゃん……? 今……何て? 」
コナン「あーいや蘭姉ちゃんっ! 違うんだっ!!」アセアセ
コナン「コイツは今、“くどい” 君 って言ったんだよっ!」
コナン「じ、実はボク、最近灰原にずっと付きまとってたからさっ!」
コナン「とうとう “くどい” って言われちゃった、ははは……」チラッ
灰原「……ええ、江戸川くんったら、最近ずっと私にベッタリなんだもの」
蘭「そうなの!? ダメじゃないコナンくん!」
蘭「女の子にイジワルしちゃダメよっ!」
コナン「はは……ごめんなさい……」
コナン(……おい灰原)ジトッ
灰原(……)
7:
?学校 図書室 ?
小林先生「みんなー、静かに読書しましょうねー」
>はーい
シーン
コナン「……」
灰原「……」
コナン「……」ペラッ
ツンツンっ
コナン「ん?」チラッ
灰原「……」
コナン(あれ?……今灰原がツンツンしてきたような気が……)
灰原「……」ペラッ
コナン(……気のせいか)ペラッ
11:
ツンツンっ
コナン(あれやっぱり!)チラッ
灰原「……」
コナン(………なんだぁ??)
コナン(……ったく)ペラッ
ツンツンっ
コナン(!!)
コナン「おい灰原! なんなんださっきか
歩美「コナンくんっ! シ?ッ! 」
光彦「ちょっとコナンくん、何なんですかいきなり大声出して」
元太「マナー違反だぞっ!!」
コナン「いや、だって灰原が」チラッ
灰原「……」
12:
光彦「あっ! 今灰原さんのせいにしましたね!」
歩美「コナンくんひどいっ」
元太「オメー最低だぞっ!!」
コナン「だって灰原が……オレに何度もツンツンしてきて
光彦「灰原さんがそんなことするわけないでしょう!」
光彦「見てくださいよ!」
灰原「……」ペラッ
光彦「ああやって静かに本を読んでいるじゃないですか」
コナン「でもさっき
歩美「哀ちゃんのせいにするなんてひどいよ……」ウルウル
元太「オメー最低だぞっ!!」
コナン「……わ、分かったよ。 オレが悪かったよオレが」
14:
光彦「最初から素直にそう言っておけばいいんですよ」
歩美「ちゃんと静かに読書しなきゃだめだよ」
元太「そうだぞコナンっ!!」
コナン「へいへい……」チラッ
灰原「……」
コナン(ったく……何考えてんだコイツは)
灰原(……)
18:
?給食の時間?
元太「おっ! 今日はレーズンパンかっ!」
コナン(げっ! オレの苦手なレーズンが!!)
(ちきしょー……何で余計なものをパンに……)ホジホジ
コナン「なあ灰原……このレーズンだけもらってくれねえか?」コソコソ
灰原「イヤ」プイッ
コナン(クッ! )
(……まあいい、どうせ元太なら)
灰原「……」
コナン「なあ元太、この
灰原「センセー! 江戸川くんがレーズン残そうとしてまーす」
コナン(なっ!?)
20:
小林先生「コナンくん! 好き嫌いはダメですよ!」
コナン(は、灰原ー!!)
歩美「ダメだよコナンくん。 大きくなれないよ」
光彦「全くキミもまだまだ子どもですねー」
元太「食いもん残すのはダメッて母ちゃん言ってたぞ!」
コナン(はいばらぁ……)ギロッ
灰原「なあに江戸川くん? 私に食べさせてもらいたいの?」
灰原「はい、あーん」スッ
小林先生「コナンくん! 食べなさい!」
コナン(チッ)
コナン「………あーん」パクッ
コナン(覚えとけよ灰原っ!!)モグモグ
灰原(……)
22:
?放課後?
光彦「ねえ灰原さんっ! 今週の土曜日は博士がいないんですよね!?」
灰原「ええ、一日中家を空けると言っていたわ」
元太「おいどーすんだよ! 約束してた夜のゲーム大会!!」
元太「博士ん家で出来なくなっちまったじゃねえかよ!」
歩美「うーん……やっぱ大人の人がいないと、お母さん許してくれないし……」
光彦「そうですねぇ……あっ! でもボクの家なら大丈夫ですよ!」
コナン「おっ! それなら光彦ん家にしようぜ!」
コナン(オレん家(探偵事務所)にならずに済んでよかったぜ)ホッ
(コイツらが押しかけてくると色々とメンドーだからな)
灰原「……」
灰原「多数決にしましょ!」
24:
コナン「は?」
灰原「江戸川くんの家がいいか、円谷くんの家がいいか、小嶋くんの家がいいか」
コナン「いや灰原待て、いま光彦が
歩美「歩美コナンくん家がいいなっ!」
灰原「はい、吉田さんは江戸川くんの家に1票」
コナン「お、おい! だからさっき
元太「オレもコナンの家がいいな! おっちゃんとゲームで勝負してぇしよ!」
光彦「ではボクは自分の家に1票いれときましょう」
灰原「はい今、江戸川くんの家が2票、円谷くんの家が1票」
コナン「灰原! 人の話を
灰原「あなたは?」
コナン「え?」
25:
灰原「あなたはどこに投票するの?」
コナン(くっ! このやろうっ!)
コナン「……オレは光彦ん家に1票だ」
歩美「哀ちゃんはっ!?」
灰原「私は……」
コナン(くそ、こうなったら灰原頼むっ!)
(どうか……光彦ん家に)
灰原「私も江戸川くんの家がいいわ」
コナン「」
コナン(こ、こいつー!!)ギロッ
灰原「あら江戸川くんなーにその目は?」クスッ
コナン(このやろうまたしても?!!)
26:
元太「じゃあコナンの家で決定な!」
歩美「楽しみだねっ!」
光彦「ではコナンくん、土曜日の夜、探偵事務所にお邪魔しに行きますね」
コナン「はぁ……分かったよ」
灰原「よろしくね江戸川くん」
コナン(うっせー!!)
(……何なんだ今日の灰原は?)
灰原(……)
27:
?その日の殺人事件?
目暮「毛利くん! 分かったのかね犯人がっ!?」
コナン(小五郎)『ええ、分かりましたよ目暮警部……』
灰原「……」テクテク
コナン(小五郎)『犯人は……
ピタッ
コナン(ん?)
(灰原どうした? わざわざオレの前まで来ていったい)
灰原(変顔)
コナン(!!)
29:
コナン(小五郎)『うっ……くっ……くっくっ』プルプル
目暮「んー? どうしたんだね毛利くん。 いったい犯人は誰なんだね!?」
コナン(ば、バカかあいつは! こんな時に)チラッ
灰原(変顔2)
コナン(!!)
コナン(小五郎)『ふっ……ふふっ……ふふふふ
目暮「おい毛利くんっ!! 何をふざけているんだねっ!!」
灰原「……」テクテク
コナン(あ、あんにゃろー!!)
コナン(小五郎)『す、すみません目暮警部』
コナン(小五郎)『今回の犯人があまりにマヌケだったもので、つい』
犯人「て、てめー!!何だとっ!! もういっぺん言ってみろっ!!」
灰原(……)
30:
?土曜日 博士宅?
阿笠「では哀くん、帰りは夜遅くになると思うでの」
灰原「え、ええ」ケホッケホッ
阿笠「ん? 哀くん、具合が悪いのかね?」
灰原「大丈夫よ、軽い風邪みたい」
阿笠「まあムリはせんようにな」
灰原「ええ、いってらっしゃい博士」
バタンッ
灰原(……ひどい熱だわ)グッタリ
(工藤くんにイジワルばかりしてたバチがあたったのかしら)
(……)
(結局占いは外れちゃったか……)
(次から別の雑誌を買おうかな……)
31:
?夕方 毛利探偵事務所 ?
歩美「私カービィにするっ!」
元太「オレはドンキーコングだぜっ!」
光彦「ではボクはピーチ姫でいきましょう!」
ワイワイガヤガヤ
コナン「……って」
コナン「どうしてお前らもうゲームしに遊びにきてんだよっ!」
コナン「夜からのはずだろ!?」
光彦「別にいいじゃないですかー」
元太「もう我慢できなかったんだからよ!」
32:
コナン「ったく……」
蘭「いいじゃないコナンくん、賑やかな方が楽しくて!」
蘭「みんな! 夜は蘭お姉さんが、腕をふるってゴハンを作ってあげるからね!」
元太・光彦・歩美「わーい!!」
元太「なあおっちゃん! おっちゃんも一緒にゲームしようぜ!」
小五郎「うるせえぃ! んなガキの遊びなんかやるかぁ!」
小五郎「こちとら仕事で忙しいんだ! やるなら静かにやってくれぃ!」イライラ
蘭「何よお父さんったら……」
コナン(ハハ……今回ばかりは、オレもおっちゃんに同感だぜ)
prrrr prrrr
コナン「ん、電話だ」
ガチャ
34:
コナン『はいもしもし、こちら毛利探偵事務所です』
灰原『あ、工藤くん?』
コナン『……おう灰原か、どうした?』
ワイワイガヤガヤ
灰原『……もしかして、もうあの子達いるの?』
コナン『ああ、なぜか早くも盛り上がってるぜ……ハハ』
コナン『それで……用はなんだ?』
灰原『……悪いけど、私今日はパスさせてもらうわ』
灰原『博士から、車がエンストしたって電話がかかってきたの。挙句サイフも無くしたって』
灰原「だから今からタクシーで迎えに行かないといけないのよ」
コナン『……そうか、分かった』
コナン『あいつらには上手く伝えとくよ』
灰原『悪いわね』
ガチャ
36:
蘭「電話、何だって?」
コナン「あ、別に何でも……あのさ蘭姉ちゃん」
蘭「なあに?」
コナン「ボク今日晩ご飯はいらないや。 なんかお腹の調子が悪くって」
蘭「えっ そうなの!? 大丈夫?」
コナン「うん全然大丈夫っ!」
コナン「あともしかしたら、後でここにはいない時もあるかもしれないけど」
コナン「別に心配しないでね。 寝る前には帰ってくるから」
蘭「もう……いつものことだけど、あまり遠くには行っちゃダメよ」
コナン「はーい!」
コナン(さてと後は……)
38:
コナン「ねえねえおじさん」
小五郎「んあ?」
コナン「お願いがあるんだけど」
小五郎「はいムリムリ、あっちいってろ」シッシッ
コナン「きいてくれたら、コレあげるんだけどなぁ」ピラッ
小五郎「!!」
小五郎「そ、それは……ヨーコちゃんの超レアな……」ガタガタ
小五郎「コナン!! それをどこで!?」
コナン「この前テレビ局の見学に行って、直接会った時もらったんだぁ」
コナン「どう、頼みをきいてくれるおじさん?」ニヤッ
小五郎「……」ゴクリ
小五郎「……よし……言ってみろ」
39:
コナン「ボクは今からちょっと出かけてくるから」
コナン「その間、元太達のゲームの相手をしててほしいんだ」
コナン「なるべくボクがいなくなったことが気づかれないように、盛り上がってね」
コナン「どう?」ピラッ
小五郎「うっ!」
小五郎「……コナン」
小五郎「任せろっ!!」スッ
コナン(さすがおっちゃん!)スッ
ガシッ
40:
歩美「歩美もう一回カービィにするっ!」
元太「オレは今度はクッパだぜっ!」
光彦「ではボクは、ネスでいきましょう!」
ワイワイガヤガヤ
コナン「おーいオメーら、ちょっと」
光彦「はい?」
コナン「灰原は急な用事で来れなくなったってさ」
歩美「え?」
コナン「まあまあ、どうせアイツはゲームなんかする気なかっただろうし」
コナン「そのかわり、おっちゃんがオメーらの相手をしてくれるってよ」
元太「おっちゃんゲームすんのかっ!?」
42:
小五郎「フッフッフ……いいかボウズども」
小五郎「名探偵っていうのはなぁ……どんなことでも完璧にこなすもんだ」
小五郎「たとえそれがゲームであろうともな」キリッ
歩美「おじさんかっこいーー!」
光彦「名探偵vs少年探偵団! 世紀の対決ですね!」
元太「よっしゃぁ! 早やろうぜっ!」
小五郎「フッフッフ……」
ワイワイガヤガヤ
コナン(おっちゃん、後は頼んだぜ)
タッタッタッ
43:
?博士宅 夜?
灰原(ハァハァ……だいぶしんどいわね)ゲホッゲホッ
(でもこうして残りずっと寝てれば、明日にはきっと)
ピンポーン
灰原(!)
(全く……誰よこんな時に……)
(玄関まで歩いていくだけでもしんどいっていうのに……)ヨタヨタ
ガチャ
灰原(えっ)
灰原「く、工藤くん!?」
44:
コナン「悪いな、寝てるとこをむりやり押しかけちまって」
コナン「ほら、ベッドまでおんぶしてやるから」ヒョイ
灰原「えっ あ、ちょ、ちょっと//」
コナン「どうせ歩くだけでも辛いんだろ、よっと」ズシッ
灰原(……)
コナン「よいしょっと」テクテク
コナン「……オメー、意外と重
ポカッ!
コナン「……げ、元気はあるみたいで良かったよ……ハハ」
灰原(バカッ//)
(……でもどうして)
コナン「……声だよ」
灰原「え?」
45:
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/24(火) 11:58:02.96 ID:SfT5Iigi0
※ovaのネタをパクったコ光ssです
?博士宅?
光彦(この新作バッグいいですね……)ペラッ
(あっ、こっちのも可愛いかも)ペラッ
光彦「ん?」
【今週の恋愛占いコーナー�】
光彦(あっきたきた! 今週の占い!)
(この占いけっこう当たるんですよね)
(えーと僕のは………あった!)
《気になるアイツにイジワルして気をひいちゃえっ!! グッと距離が縮まるかもっ� 》
光彦「……」
46:
コナン「ったく……どれだけ一緒にいると思ってんだ」
コナン「オメーの声を聞けば、電話越しだろうと」
コナン「具合が悪いことくらいわかるっつーの」
灰原「……」
コナン「どうせオメーのことだから、蘭やアイツらを心配させないために」
コナン「バレバレのウソをつくってこともな」
灰原「だって……」
コナン「ほら、ベッドに着いた。 後はずっと寝てていいぞ」
コナン「こっちに来るときにゼリーとか色々買ってきたから、もしよかったら」ガサッ
灰原「……ありがと」
47:
コナン「そういやオメー、熱はどれくらいあるんだ?」
コナン「けっこう高そうだけどな」
灰原「……測ってないわ」
灰原「体温計が見つからなくて……探すのも億劫で……」ゴホッゴホッ
コナン「ふーむ、んじゃちょっとおでこ貸してくれ」グイッ
灰原(あっ)
ピトッ
灰原「……」
コナン「……やっぱけっこう高そうだな」
コナン「顔も真っ赤だしな」
灰原(そ、それはあなたが……//)
48:
コナン「どうだ? 何か食べられそうか?」
コナン「お粥でも作ろうか?」
灰原「……あなたにできるの?」
コナン「バッ バーロー// そんくらいならオレだって」
灰原「……ふふ、じゃあお願いしようかしら」
コナン「ああ! 任せとけ! オメーはゆっくり寝ててくれよな」
灰原「……うん」
>あちっ!! ヤケドしたっ!
>ああ鍋がっ!! パリーンッ!
> ああ皿がっ!!
灰原「……」
50:
コナン「あのさ灰原……やっぱゼリーとかにしとくか? あはは……」
灰原「ふふ」
コナン「な、何だよ//」
灰原「いいえ、あなた特製のお粥が食べたいわ」
コナン「そ、そうか……知らねえぞ、余計具合が悪くなっても」
灰原「ええ、どれだけマズくても、全部食べ切るわ」
コナン「おい」
灰原「ふふ」
コナン「……ふふっ」
51:
灰原「あちっ……ん……」モグモグ
コナン「ど、どうだ?」ドキドキ
灰原「……美味しい」
コナン「えっ ホントに? 別に気遣わなくていいぞ」
灰原「美味しいわ」
コナン「あっ そう……よかった」ホッ
灰原(本当に……美味しい……)
カチャ
灰原「ごちそうさま」
コナン「お、おう……」
コナン(結局完食してくれたのか)
52:
灰原「そういえば」
コナン「ん?」
灰原「あの子達は大丈夫なの? あなたまでいなくなってしまって」
コナン「……まあおっちゃん次第だな」
灰原「?」
?毛利探偵事務所?
歩美「歩美今度はガノンドルフッ!」
元太「オレはデデデ大王だぜっ!」
光彦「ボクの本気、ピカチュウをみせましょう!」
小五郎「この名探偵毛利小五郎のプリンに敵う者はいないっ!」
蘭「みんなー! ご飯できたよー!!」
53:
?博士宅?
灰原「ねえ工藤くん」
コナン「ん?」
灰原「もう向こうに戻っていいわよ、来てくれてありがと」
コナン「いや、博士が帰ってくるまではこっちにいるよ」
コナン「オメー1人だけじゃ心配だからな」
灰原「あら、私もずいぶんと舐められたものね」
コナン「ほら、黙って寝てろって。 体の具合はどうだ?」
灰原「大丈夫よ」ケホッケホッ
コナン「ったく……何が大丈夫だよ」
コナン「オメーのそういうところが心配だっていってんだ」
コナン「なあ灰原……頼むからムリだけはしないでくれよな」
灰原「……」
55:
コナン「オメーの体は、オメー1人だけのモノじゃないんだからな」
コナン「お前のお姉さんや、お母さんの分まで……」
灰原「……」
コナン「あ……悪い……変に思い出させちまって」
灰原「……大丈夫よ」
コナン「ただ、オレだってオメーをちゃんと心配してるってことが言いたかったんだ…」
灰原「ええ……ありがとう工藤くん」
(あなたの優しさは、痛いほど……)
コナン「……よし、じゃあもう寝よう! なっ!」
56:
灰原「まだ寝たくない」
コナン「は?」
灰原(寝てしまうのが……もったいなくて……)
コナン「んー、じゃあオレが話をしてやろう」
コナン「あのシャーロックホームズはな、実は薬物依存症で」ペラペラ
灰原「ふふっ」
コナン「えっ? まだ面白いとこはこれからだぞ?」
灰原「あなたその話、何度私に聴かせてくれたと思ってるの?」
コナン「えっ //」
灰原「別にいいわよ、続けて」クスッ
コナン「じゃ、じゃあこの話はどうだ」
57:
コナン「助手のワトスン医師はな、意外にも女たらしの一面が」ペラペラ
灰原「それは4度目」クスッ
コナン「うっ//」
コナン「……ならこれならどうだ?」
コナン「ジェームズ・モリアーティ教授には、実は兄弟が」ペラペラ
灰原(ふふ)
(こんな話をいつも聴かされていた、彼女に同情するわ……)
(でも……そんな彼女が……)
(羨ましくてたまらない……)
59:
コナン「でな、そこでホームズは言ったんだ」ペラペラ
灰原「ねえ工藤くん」
コナン「ん? 話はまだ途中
灰原「今週、あなたにイジワルばかりして悪かったわ」
コナン「……ああそれか、別にもういいよあんなの」
コナン「さすがにオメーの変顔にはビビったけどな」
灰原「もう二度とやりたくないわ」
コナン「なあ灰原」
灰原「ん?」
コナン(変顔)
灰原(!!)
60:
灰原「……ふっ……ふふふふ うっ ゴホッ!ゴホッ!
コナン「あっ! 悪いっ! ごめんっ!! 」アセアセ
灰原「ゴホッ! ゴホッ!……バ、バカッ//」
コナン「いや、仕返しのつもりだったんだけど……スマン」
灰原「タイミングを考えてよね!」ケホッケホッ
コナン「そ、それはお互い様だろ……」
灰原「……ふふ」
コナン「ふふ」
61:
コナン「さ、どうだ。 もう寝られそうか?」
灰原「……」
灰原(最後のイジワル……しちゃおうかしら)
灰原「……ねえ工藤くん……寒い」
コナン「えっ!? 毛布もう一つもってこようか?」
灰原「……」
コナン「えーと……どうすりゃいい?」
灰原「一緒に寝て」
コナン「分かった」
コナン「……ん?」
62:
コナン「え?」
灰原「寒いよぉ……」ブルブル
コナン「灰原…… 冗談だよな?」
灰原「うぅ……寒い……」ブルブル
コナン「お、おい//」
灰原「寒くて……寝られない……」ブルブル
コナン「……」
灰原「うぅ……」チラッ
コナン「……わ、分かったよ//」
スッ
ボフッ
63:
コナン「ほら……これでもう寝ろよ」ドキドキ
灰原「……手、握って」
コナン「は? //」ドキッ
灰原「手が……冷たくて……」
コナン(ったく……// )
ギュッ
灰原「……」
コナン「……」ドキドキ
灰原「……ふふ、ふふふふ」
コナン「な、何だよ//」
灰原「……あなたって優しすぎるわ、ていうかある意味ヒドイ男ね」
灰原「本当はこんなお願い、きいちゃダメなのよ」
コナン「え?」
64:
ガチャ
阿笠「哀くん帰ったぞーい! 具合は大丈夫かねー?」
阿笠「……え?」
コナン・灰原「あ……」
阿笠「し、新一……哀くんに何を……」ワナワナ
コナン「えっ!? あ、いや博士!! コレは
灰原「工藤くんがいきなり私のお布団に潜り込んできたの」
コナン「おいっ!! さっきの “悪かった” はウソかっ!!」
コナン「いや博士、違うんだ! 灰原が
博士「とにかく早く布団から出なさいっ!!」
コナン「はい」
灰原(ふふ……ゴメンなさい工藤くん)
67:
コナン「じゃあ博士も来たことだし、オレはあっちに戻るよ」
灰原「ええ、ありがと」
阿笠「まさか哀くんの具合がそんなに悪かったとはのう」
阿笠「スマンのう……そんな時に出かけてしまって」
灰原「気にしないで博士」
灰原(おかげで……幸せな時間を過ごせたわ)
(彼を独り占めできて……)
(彼女やあの子達には悪かったけどね……)
コナン「んじゃ、後は博士よろしく」テクテク
博士「新一もいきなり怒鳴って悪かったのう」
コナン「おうっ」
68:
コナン「さてと、あいつらはどうしてっかな」
コナン「ん? 雑誌が開きっ放しだ……占い?」
(そーいや灰原のヤツ妙にこーゆうの好きだったな、えーと灰原は……)
《気になるアイツにイジワルして気をひいちゃえっ!! グッと距離が縮まるかもっ♡》
コナン「……」
コナン「まさかな……」
コナン「いや……ありえねえよな! うん! バカらしっ もう行こっと! 」
ガチャ タッタッタッ
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おわり
72:
おつおつ
7

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