紬「夢オチ?」back

紬「夢オチ?」


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1:
紬「梓ちゃん、梓ちゃん」
梓「なんですか?」
紬「梓ちゃんのことが好きです!」
梓「…知ってました」
紬「ねぇ、ねぇ、それで返事は?」
梓「もう、わかってますよね」
紬「それでも梓ちゃんの口から聞きたいの!」
梓「…そうですね」
紬「…うん」
梓「一度しか言わないのでよ?く聞いてください」
紬「…うん」
梓「私はムギ先輩のこと??????????
5:
△▽△
紬「という夢を見たの?」
梓「はぁ、そうですか」
紬「はい、緑茶をどうぞ」
梓「ありがとうございます」
紬「みかんもどうぞ」
梓「あ、はい。いただきます」
紬「うふふ…」
梓「あの、ムギ先輩?」
紬「うん?」
梓「このお茶とみかん、その夢の話とどう関係するんですか?」
紬「…?」
梓「関係なかったんですか…」
紬「…うん」
6:
梓「…なんだか拍子抜けしちゃいました」
紬「ごめんなさい。けど夢は夢だから」
梓「そうですけど…」
紬「でもね、ちょっと考えちゃった。
 どうしてあんな夢を見たんだろうって」
梓「夢を見た理由ですか?」
紬「ええ、夢にはその人の心理状態が反映されるって聞いたことあるから」
梓「夢診断というやつですね」
紬「うん、それそれ。
 それでね、どうしてあんな夢を見たんだと思う?」
梓「えっと…それは遠回しに『好きだ』と言って欲しいってことですか?」
紬「うんう。それはないと思う」
梓「思う、ですか?」
8:
紬「うん。無意識に思ってる可能性は否定できないから、思う」
梓「なるほど。ではムギ先輩自身はそう思ってないと思っているわけですね」
紬「ええ、私は言葉より行動のほうが大切だって思ってるから」
梓「それは…行動に示せってことですね」
紬「え…」
紬「…もう、梓ちゃんったら」
梓「ムギ先輩がいけないんです。あんな…」
紬「でも許してあげる」
梓「ありがとうございます」
紬「それにしても、結局あの夢はなんだったのかしら」
梓「確かに、なんだったんでしょう」
11:
▽△▽
梓「という夢を見ました」
紬「複雑な夢ね」
梓「そうですね」
紬「途中ちょっと話が飛んでるみたいだけど」
梓「自主規制です」
紬「そっかぁ」
梓「そーです」
紬「それで…あ、はい、麦茶」
梓「あ、温かい麦茶」
紬「ええ、どうかしら」
梓「とっても薫りがいいです」
紬「ちょっと癖があるから、好き嫌いがわかれるんだけど…。
 梓ちゃんは気に入ってくれたみたいでよかったわ」
梓「はい」
14:
紬「それでね、結局何を作ろっか」
梓「そうですね…憂からクリスマスパーティーの料理を2品も任されたわけですが、何を作りましょうか」
紬「やけに説明口長ね」
梓「なんだかそうしないといけない気がしたので」
紬「変な梓ちゃん」
梓「はい。
 なんだか夢でも見てる気がします」
紬「ねぇねぇ、梓ちゃん。今このときも夢だとしたら、どちがら見てる夢なのかしら」
梓「そうですね……不自然なくらいの説明口調しちゃいましたし…」
紬「もしかしたらりっちゃんの見てる夢かもしれないわ!」
16:
梓「え、律先輩!?」
紬「ええ、もしそうだったら素敵だと思わない?」
梓「別に思わないです」
紬「それは残念…」
梓「本気で残念がらないでください!」
紬「話は変わるけど、梓ちゃん。私も夢を見たんだ」
梓「あ、ムギ先輩もですか」
紬「ええ、話してもいいかしら」
梓「聞かせてください」
17:
△▽△
紬「あずさちゃんがいない夢がだったの」
梓「私がいない夢...ですか?」
紬「ええ、その場所には私以外誰もいなくて、とても寒い場所で笑っていた」
梓「...」
紬「それが辛くて私は自分の名前を捨てようとしたんだけど、そのとき梓ちゃんがとめてくれたの」
梓「私がいないのに、私がとめたんですか?」
紬「ええ、不思議なんだけどね。
 声がしたわけでも、直接会ったわけでもないのに、梓ちゃんが助けてくれたの。
 なぜだかそうはっきりわかったの」
梓「そうですか」
紬「ええ、不思議な夢でしょう?」
梓「そうですね。でもよかったです」
20:
紬「どうして?」
梓「ムギ先輩を止めたのが私で」
紬「//」
梓「でも、どうしても私が止めてあげられないその時は、他の誰かでもいいと思います」
紬「ううん、そんなことない」
紬「梓ちゃんがいないなら、私がいないのと同じだもの」
梓「それでも、いて欲しいとおもうんです」
紬「そっか」
▽△▽
梓「という夢を見たんです」
紬「はい、今日は紅茶」
21:
梓「久しぶりですね」
紬「ええ、高校の頃を思い出すわ」
梓「そうですね。あの頃は??」
紬「楽しかったわ~。
 毎日のように部室に集まって、みんなでお喋りして。
 もちろん今だって楽しいけど」
梓「あの頃は格別でした。
 もちろんスミーレ達と過ごした日々も楽しかったですし、今だって楽しいですけど。
 それでも...あの頃は特別だったご思います」
紬「ええ、ええ、そうよね。
 明日のクリスマス会ではその話も沢山したいわ~。
 あ、でも憂ちゃんや純ちゃんもいるんだから、私達が軽音部にいた頃の話ばっかりするのはよくないかしら」
梓「大丈夫です。
 純は澪先輩の話を聞きたいと思ってますし、憂は唯先輩の話ならなんでも大歓迎ですから」
紬「ふふ、それだとりっちゃんがかわいそう」
梓「私達だってかわいそうです」
23:
紬「そっか、そうだよね」
梓「はい」
紬「でも、それくらいの不幸は我慢しないと爆発しちゃうかも」
梓「爆発…ですか?」
紬「ええ、りあ獣は爆発しろって言われちゃうのよ」
梓「リア充…ムギ先輩がネットスラングを使うなんて珍しいです」
紬「ふふ、この前純ちゃんに教えてもらったの」
梓「純...何してるの」
25:
紬「ふふ、純ちゃんはとっても物知りさんなのよ?」
梓「ムギ先輩、あんまり純の言うことを真に受けないでくださいね」
紬「…梓ちゃんがそう言うなら」
梓「はい。お願いします」
紬「あ、みかんのおかわりいる?」
梓「じゃあ、お願いします」
紬「皮を剥いてあげるね」
26:
梓「どうせなら食べさせてください」
紬「了解っ!」
梓「そういえばムギ先輩、どうして炬燵を買ったんですか?」
紬「寒かったからだけど…」
梓「それなら電気カーペットとか電気毛布とかもあるじゃないですか」
紬「あ、そういうのでもよかったね。
 でもね、猫は炬燵で丸くなるって昔から言うから」
梓「猫?」
紬「ええ、気まぐれな中野の猫さんを惹きつけるために、炬燵が必要だったのよ。きっと。
 …後付けだけど」
梓「…なるほど。でも失敗だったかもしれません」
紬「どうして?」
梓「寒いほうが暖かいからです」
紬「?」
梓「…わからないならいいです」
27:
紬「あれ?」
梓「どうしました?」
紬「ねぇ、梓ちゃん。私達高校生よね」
梓「はい」
紬「どうして梓ちゃんが菫のことを知っているの?」
梓「それを言うなら、思い出話のように高校生の頃のことを話してたムギ先輩は?」
紬「そもそもここはどこ?」
梓「そういえば…」
紬「…これは夢ね」
梓「どうやらそうみたいです」
紬「でも、なんで夢で未来のことがわかったのかしら」
梓「予知夢じゃないですか」
29:
紬「予知夢…」
梓「ムギ先輩って、まるで未来のことがわかってるように見えることがありますから」
紬「そう?」
梓「はい。たとえばバレンタインの時。
 あの時がきっかけだったんです」
紬「ごめんなさい。覚えてないわ」
梓「仕方ないです。これは夢の中ですから」
紬「…そうだね」
梓「それで、目を覚ましたら、何をしましょう」
紬「う?んとね。とりあえず、目が覚めてから考えましょう」
梓「そーですね」
紬「うんっ!」
30:
◇◇◇
唯「あれ、ムギちゃんは?」
澪「そういえば梓もいないな」
律「クリスマスの料理もあらかた平らげたし、2人きりになりたかったんじゃないのか?」
唯「付き合い始めたばかりだもんね、ムギちゃんとあずにゃん」
澪「でも、せっかく炬燵があるのに」
律「ちょっと探してみようぜ。キスシーンが拝めるかもしれないし」
憂「キス!?」
唯「憂も見てみたい?」
憂「うん…ちょっとだけ見てみたいかな」
澪「といっても唯の家で行ける場所なんて…あ、隣の部屋に??」
律「うん、どうしたんだ、澪?」
澪「しーっ」
31:
唯「寝てるね」
律「あぁ、でもこれは」
憂「うん。ぴったりくっついて、ぐっすり眠ってるみたい」
澪「…梓、気持ちよさそうだ」
唯「うんうん」
????好きです」
おしまいっ!
32:
全てが夢だった乙
4

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