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モバP「パッションの子を希望します!」


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1:
千川ちひろ「ほうほう、なぜでしょう」
P「胸が大きいから」
ちひろ「は?」
P「胸が大きいから」
ちひろ「まことに残念ですが、当事務所とは縁が無かったということで」
P「ち、違うんです! 俺、昔からグラビアアイドルが好きで、そういう路線の子なら、上手くプロデュースできると思って……」
ちひろ「……そうですか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394731662
2:
P(まさか、本当に雇ってもらえるとは)
P「よし、やるからには、トップアイドルを目指すぞ!」
P(その過程で、グラビア撮影の現場に立ち会おう。そうしよう)
ちひろ「意気込みは良いんですが、顔がだらしないですよ」
P「おっと」
ちひろ「……それじゃあ、プロデューサーさんの担当する子は、この奥の部屋にいますから」
P「はい。行ってきますね!」
3:
P「この扉の向こうに、担当アイドルが……」
P(パッションといえば、セクシーとセクシーが特徴の属性だ。きっとスタイルの良い子に違いない!)
ガチャッ
P「おはようございます!」
5:
高森藍子「あ、おはようございます」
P「チェンジ」
藍子「え」
P「いや、なんでもない。俺が君のプロデューサーだ! よろしくな」
藍子「は、はい。よろしくお願いします」
P(期待し過ぎたか……)
6:
ちひろ「た、ただのスケベと思ってたのに……」
藍子「あの、プロデューサー。本当にこれが全部、私のお仕事ですか!」
P「もちろんだ。藍子の宣材写真がよかったから、先方に受けが良くてな」
ちひろ「いったい何をしたんですか」
P「藍子の写真を使っただけですって! グラビアは、水着ばかりじゃないんですよ?」
藍子「確かに、プロデューサーの指示で撮った写真は、よく撮れてましたねー」
P「お、分かってくれるか!」
藍子「はい、散歩の途中に写真を撮ったりするので、少しだけ……」
ちひろ「……藍子ちゃんとも話せてるし、まんざら、スケベなだけじゃないのかも」
7:
P「ちひろさん、藍子が流れにのって、余裕もありますし、担当アイドルを増やしたいですが」
ちひろ「それは、願ったり叶ったりですが……パッションの子ですか」
P「ええ!」
ちひろ「……はぁ、わかりました。ちょうど候補生で、一人いますよ」
P「本当ですか! ――あ、念のため、事前にプロフィールを見せてもらえます?」
ちひろ「念のためって……まあ、どうぞ」
8:
P「どれどれ、外国の子なのか……ん?」
P(バスト85! この年齢で!?)
P「ちひろさん、今からこの子に会えますか!」
ちひろ「は、はい。今なら、レッスン場にいるはずですよ」
P「俺、この子を担当しますね。行ってきます」
ちひろ「ちょ、ちょっと、プロデューサーさん!? ……あ、プロフィールが少し間違ってる」
9:
P「今度はプロフィールで確認したから、大丈夫だ!」
P(ここがレッスン場だな)
P「失礼します!」
ガチャッ
10:
メアリー・コクラン「ん、どなたサマ?」
P「詐欺だろ」
メアリー「な、なんの話ナノ?」
P「あ、いや、すまない。メアリーちゃんだな。俺は君のプロデューサーだ」
メアリー「そうなノ? じゃあ、アタシはアダルトな路線がいいから、その辺よろしくするワ!」
P「はっはっは、もう少ししたら、それもいいかもね」
メアリー「あ、バカにしてるワネ!? 体には自信があるんだから!」
P「そうか、そうか。はっはっは」
メアリー「もう、レディーを子供扱いなんて、失礼しちゃうワ」
P(将来に期待しよう)
11:
メアリー「ダーリンと一緒に取ると、とってもキレイに写るから、素敵ネ!」
P「こら、ダーリンはやめなさい」
ちひろ「……本当、グラビアと口説きは一級品ですね」
P「いい写真を見たければ、被写体とのコミュニケーションも大事ですから」
メアリー「なら、アタシともっと仲良くなりましょ、ダーリン?」
P「もっと大きくなってからなー」
ちひろ「どこがです?」
P「胸」
ちひろ「通報」
P「じょ、ジョークですよ!」
13:
榊原里美「ラジオの収録に行かないと?」
浅野風香「クイーンっぽい台詞……えっと」
赤西瑛梨華「あ、いい一発ギャグ思いついた!」
P「ちひろさん」
ちひろ「なんですか」
P「あの子たちのプロデュースは」
ちひろ「あの子たちは、キュートですから」
P「でも」
ちひろ「キュートですから」
P「そっかー、キュートかー……」
14:
藍子「――あれ、プロデューサーだ。休みの日に見かけるのは、初めてだなぁ」
藍子「声、かけようかな……もうちょっと、様子を見てからにしよう」
15:
P「ぐへへ、揉んじゃうぞー!」
「きゃー、助けてー」
P「助けを呼んでも、誰もこないぜ!」
藍子「……見てて、いいのかな?」
16:
片桐早苗「待ちなさい、そこの悪漢!」
P「なに、警察がいたのか!」
早苗「乙女の胸部を揉もうなんて、不届きな奴。こうしてやるわ!」
P「へ、ヘッドロック!? ぐわぁああああ」
「おまわりさん、すごーい!」 「つよーい!」
早苗「というわけで、今は私みたいな、お巡りさんがいたから助かったけど」
P「やられましたー」
早苗「知らない人に着いて行ってはダメ、分かったかなー?」
はーい!
早苗「よーし、じゃあ、保育園に帰りましょー」
藍子「な、なんだったんだろう?」
17:
藍子「あの、プロデューサー。この前のオフなんですけど、なにをしてたんですか」
P「恥ずかしいところを見られたな……よく参加する、ボランティアの一環なんだ」
藍子「そうだったんですか。良い心掛けですね!」
P「わかってくれるか! 早苗さんにヘッドロックされると、良い気持ちになるよ」
藍子「はい?」
P「ん?」
ちひろ「藍子ちゃん、その人アホだから」
18:
P「そろそろ、担当アイドルが増えてもいい頃じゃ?」
ちひろ「諦めないですね……いっそ、前に話してた、早苗さんをスカウトしたらどうですか」
P「早苗さんには、視線が露骨だから嫌、と言われまして」
ちひろ「もうしてたんですか……残念なことに、候補生がいますよ」
P「残念て」
19:
ちひろ「ちょうど事務所に来てますから、会ってきてください」
P「プロフィールは?」
ちひろ「見せません。楽しみにしてください」
P「まあ、いいですけど。行ってきますね」
ちひろ「……はぁ、プロデューサーさん、大丈夫かしら」
20:
P「正直、もうそんなに期待もないな」
P(この部屋か)
P「おはようございまーす……」
ガチャッ
21:
及川雫「おはようございますー」
P「君をプロデュースするために生まれてきたんだ。よろしく!」
雫「わ、嬉しいですねー! よろしくお願いします」
P「ああ、君をきっと、トップアイドルにしてみせる!」
雫「頼もしいですー。その、私の実家が牧場をやってて、経営が苦しくて」
P「それでアイドルになろうと? 大丈夫、牧場の一つや二つ、立て直せるさ」
雫「本当ですか! また牛さんといれるんですねー」
P「ああ、牛……うん、君にピッタリだ!」
雫「えへへ、嬉しいです」
P(うむ、ピッタリだ!)
22:
ちひろ「……な、なにをしたんですか、あなた!?」
メアリー「さすがはダーリンネ……」
藍子「雫さん、もう私たちと同じくらいの仕事が……」
P「雫のポテンシャルと、俺のグラビア技術が合わされば、こんなもんですよ!」
雫「牛さんの衣装が、ファンのみなさんに好評みたいで、嬉しいですー」
P「ふっふっふ、次は王道の水着だ。頑張ろうな、雫!」
雫「はい。ファンのみんなに、元気を分けちゃいますよー!」
P「ああ、俺も元気になるぜ」
ちひろ「通報」
P「今のはいいでしょ!?」
24:
P「行くぞ、雫!」
雫「はいー」
藍子「……いいなぁ」
ちひろ「藍子ちゃん」
藍子「あ、ちひろさん。なんでしょうか」
ちひろ「これ、雫ちゃんからもらった牛乳よ。あげるわ」
藍子「いや、あの、そうじゃなくて……でも、あながち間違いじゃないような」
25:
ちひろ「プロデューサーさんが好き!?」
藍子「お、大きな声で言わないでくださいー!」
ちひろ「ごめんなさい。でも、どうしてあんなスケベを」
藍子「その、確かにプロデューサーは、ちょっとえっちですけど……」
藍子「私を撮るとき、すごく一生懸命に、指示してくれるんです。それを見てるうちに、なんだか、格好良く見えてしまって」
ちひろ「錯覚よ」
藍子「そうかもしれないですけど……」
26:
藍子「立場上、応援はできない、か……そうだよね」
藍子「はぁ、また、プロデューサーがいたりしないかな……」
P「俺がどうしたって?」
藍子「わ、わ! プロデューサー!?」
27:
P「ああ、プロデューサーだ。奇遇だな」
藍子「えっと、あっと」
P「落ち着け、落ち着け」
藍子「は、はい……プロデューサーが格好いいのは、錯覚!」
P「え、なにそれ? 呪い?」
28:
P「藍子と散歩できるとは、良いオフになりそうだなぁ」
藍子「そ、そうですね」
P(ううむ、なんか気まずいな。藍子がいつもより、堅い気がする。どこが、とかじゃなく)
藍子「あの、プロデューサー」
P「ああ、なんだ?」
藍子「私がプロデューサーと出会ってから、そこそこ経ちますね」
P「そうだな。アイドルの中では、一番長いもんな」
藍子「初めて会ったとき、チェンジって言われて、少し傷つきました」
P「すまん」
29:
藍子「その、私はあんまりスタイルがよくなかったから……」
P「いや、本当にすまん。あの時は、ついというか、なんというか」
藍子「ち、違うんです! 責めるとかじゃなくて」
藍子「そんな私を、綺麗に写すために、一生懸命になってくれて、嬉しかったんです」
P「そうか。まあ、俺はそれくらいしか、できないからな」
藍子「そんなことは……ないです!」
P「うん、その間で、理解した」
30:
藍子「でも、わ、私はそんなプロデューサーが」
藍子「――大好きです!」
P「……俺も、藍子が好きだよ」
藍子「ごめんなさい。迷惑ですよね……」
P「いや、ウェルカム」
藍子「もっと、雫ちゃんみたいな子のほうが、いいですよね」
P「待って、俺の何が悪い? それとも藍子の耳?」
31:
ギュッ
P「まったく、話を聞きなさいよ」
藍子「え、あ、な、なんで……!?」
P「俺も藍子が好きだ」
藍子「……う、嘘ですよぉ」
P「本当だ!」
32:
藍子「じゃあ、私と早苗さんじゃ」
P「藍子が好きだ」
藍子「私と雫ちゃんだと」
P「もちろん、藍子だ」
藍子「……私の胸と、早苗さんと雫ちゃんの胸だと?」
P「早苗さんと雫の胸」
藍子「やっぱり?……」
P「今のは卑怯だろ!?」
33:
P「まあ、その、なんだ……写真の話が合ったり、色々好みだったというか」
藍子「……嬉しい、です」
P「俺もだよ」
藍子「浮気しちゃ、嫌ですよ?」
P「しない、しない」
藍子「ふふっ♪」
34:
ちひろ「藍子ちゃんみたいな良い子が、どうしてプロデューサーさんみたいなスケベに……」
P「酷いこと言いますね……」
雫「おめでとうございますー」
P「おう、ありがとな、雫」
メアリー「……納得いかないワ! 私だって、ダーリンといたいのに」
P「仕事はおろそかにしないから、安心してくれ」
メアリー「そうじゃなくて……いいワ、セクシーになって、振り向かせるから!」
P「それは大歓迎だ」
藍子「プロデューサー?」
P「なんでもないです」
35:
「あ、お腹を蹴りましたよ!」
「本当か! 元気がいいなぁ」
「そうですねー……ねえ」
「なんだ?」
「どんな子になると思います?」
「そうだな……藍子みたいな」
「――パッションの子がいいな!」
     おしまい
37:
藍子ちゃんも、メアリーも、みんな等しくパッションなんだ・・・!
藍子ちゃんファンとメアリーファンごめんなさい。ギャグが書きたかったの。シリアスは勘弁だったの
読んでくれてあざました。依頼出してくる
39:
めあいーはきっと将来セクシー
雫も藍子ちゃんもかわいかった乙
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43:
お山が大好きなP面白い
4

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