モバP「結婚の末」back

モバP「結婚の末」


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1:
晶葉「おはよう」
P「おう、おはよう」
凛「おはよ」
加蓮「おはー」
奈緒「おはようさん」
晶葉「む? トライアドもいたのか」
P「昼から撮影だから、ちょっと打ち合わせをな」
凛「まあ大まかな流れは決めてるし、最終確認みたいなものだね」
晶葉「なるほどな。しかしちょうどいい、君たちに被験――もとい、是非使ってもらいたい発明品があるんだ」
奈緒「おい今被験者って言おうとしたろ。やだよ得体の知れない実験に付き合いたくないし」
晶葉「なに、安全は保証するさ。ただこれを被ってくれるだけでいい」
P・トラプリ「ヘッドホン?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394075924
11:
池袋晶葉(14)
http://i.imgur.com/ut6RzOK.jpg
http://i.imgur.com/W4u2xZg.jpg
渋谷凛(15)
http://i.imgur.com/5TL4Wko.jpg
http://i.imgur.com/beyGOj7.jpg
北条加蓮(16)
http://i.imgur.com/VDbYvwA.jpg
http://i.imgur.com/NzmsUdN.jpg
神谷奈緒(17)
http://i.imgur.com/Ln5zdM3.jpg
http://i.imgur.com/w1v3pW1.jpg
3:
晶葉「見た目は、な。だがこいつは脳波を図るための機械だ」
P「脳波なんか調べてどうするんだよ」
晶葉「こいつで採取したデータを私のパソコンに入力し、新しく作ったソフトの性能を試してみたいんだ」
加蓮「ソフトって?」
晶葉「いや、大したものではないが……。例えば、の話だが」
凛「はあ」
晶葉「意中の相手と結婚した場合の未来予想図が見えたら、今後の役に立つとは思わないか?」
凛「え」
加蓮「うん?」
奈緒「……は?」
P「はい?」
4:
晶葉「あくまでも予測でしかないが、意中の相手と結婚して本当に良いのか否か分かれば、後悔せずに済むとは思わないか?」
奈緒「……つまり、どういう事だ?」
晶葉「今回私が作ったソフト『結婚が生む喜劇と悲劇』を使えば、予めその人間との結婚生活を知れる。その末路もな」
加蓮「ふーん? なんかよくわかんないけど面白そうだしいいよ!」
奈緒「お、おい。そんな安請負していいのか?」
凛「所詮予測なんだからいいんじゃない?」
奈緒「凛まで……」
加蓮「で、これ被ればいいの?」
晶葉「ああ。10秒ほど被ったままでいるだけでいい」
5:
晶葉「……よし、もういいぞ」
加蓮「なんか簡単だね。はい、凛」
凛「ん」
奈緒「え。これあたしもしなきゃならない流れ?」
晶葉「よし」
凛「別に危険がある訳でもないし。ほら、奈緒」
奈緒「うえー……。マジかよ。嫌な予感しかしないぞ」
晶葉「そう言いながらちゃんと着けてくれるんだな。ありがとう、もういい。次はPだな」
P「あ、やっぱり俺もか」
晶葉「生憎男性のデータが入ってないからな。助手なんだからつべこべ言わず被れ」
P「はいはい」
晶葉「……出来た。これで準備完了だ」
6:
晶葉「ではトライアドの皆に聞くが、Pと自分との結婚生活を見てみたい者はいるか?」
奈緒「やだ」
加蓮「はい!」
凛「私も見てみたいね」
奈緒「お前ら……」
晶葉「じゃあ五十音順で奈緒から見るとしよう」
奈緒「おい待てふざけんな! やだって言っただろ!」
晶葉「ははは。だが断る!」
加蓮「最後に見るのが最初になっただけじゃん」
凛「そうだよ」
奈緒「だ、か、ら! 嫌だって言ってるだろ!」
P「はは……。例え想像でも奈緒は俺と結婚したくないんだな……」
奈緒「え!? そ、そういう訳じゃないけど……。ほ、本気で凹まないでよ」
晶葉「それじゃあ再生するぞ」
奈緒「あ、こら!」
7:
加蓮「スゴ。映像つきなんだ」
晶葉「顔や身体のデータを入力すれば映像もつけれる。予めアイドルとPのデータは入力していたから、先程のデータを上書きしただけで済んだが」
凛「ふふ、奈緒幸せそう。白いウエディングドレスだから顔真っ赤なの目立ってるね」
P「おー。似合ってるな」
奈緒「これは架空これは架空これは架空……」
加蓮「ありゃりゃ。現実逃避しちゃってるよ……ん?」

愛情 100
不満 0
浮気度 0
神谷奈緒
愛情 100
不満 0
浮気度 0
9:
P「この数値は?」
晶葉「見ての通りだ。開始時は必ず愛情が最高値、他の負の数値は最低値から始まる」
凛「これからどうなるの?」
晶葉「1年後、5年後、10年後、20年後と切り替わっていくから、愛情の数値が下がらない事を祈るんだな。無事に20年後までたどり着けたらハッピーエンドだ」
奈緒「……たどり着けない場合もあるのか?」
晶葉「破局すれば当然。他にも要因はあるがな」
P「この浮気度って数値が凄まじく恐ろしいんだが」
晶葉「ははは。なに、あくまで数値さ」
加蓮「あ、切り替わった」
10:
1年後
P『寒くないか?』
奈緒『う、うん』
P『まさか暖房器具が全部壊れるなんてな。明日にでも業者に頼んどくよ』
奈緒『……別に、しばらくはこれでいいよ』
P『なんで? 寒いだろ?』
奈緒『そのほうが、Pさんの温もりが感じれるから……。な、なんて』
P『はは。すっかり甘えん坊になっちゃったな』
奈緒『こんなあたしは……嫌い?』
P『まさか。大好きだよ』
奈緒『そ、そっか』
P『じゃあ今日は朝まで愛しの妻を抱き締めてあげますか』
奈緒『……絶対だな? 約束だぞ?』
P『ああ』

愛情 100
不満 0
浮気度 0
神谷奈緒
愛情 100
不満 0
浮気度 0
12:
奈緒「ごふっ」
P「ぐはっ」
凛「へ、へえー……」
加蓮「さ、最高値のまま」
晶葉「ほお、順調な滑り出しだな」
P「ヤバい。こんな誑しみたいなセリフを自分の声が喋ってるとか拷問なんですけど」
加蓮「すでに致命傷負ったのもいるけどね」
奈緒「」
凛「奈緒のツンが無くなったらこうなるんだ……」
P「こんな奈緒も可愛いな」
奈緒「は、はあッ!?」
凛「あ、復活した」
奈緒「だ、誰が可愛い言ってなんてあるか!」
加蓮「まだダメっぽいね」
晶葉「そろそろ次が始まるぞ」
13:
5年後
奈緒『…………』
P『……すいませんでした』
奈緒『いや、別に? Pさんにも仕事付き合いとかあるし? でも電話くらいいれるのが普通じゃん?』
P『なかなか抜け出す機会が無くて……。本当にすいません』
奈緒『いいよ? 旦那を食卓に座って待ち続けるとか、ドラマみたいで感傷的になれたよ』
P『次からは絶対に連絡入れるから。約束破ったらどんな罰でも受けるから』
奈緒『……で?』
P『え?』
奈緒『夕飯、食べるのか? 温め直すけど』
P『もちろん! 奈緒の料理食べたくて腹八分目で抑えてきたし!』
奈緒『……ばーか』

愛情 100
不満 5
浮気度 0
神谷奈緒
愛情 100
不満 10
浮気度 0
16:
晶葉「これはPが悪い」
凛「だね。最低だよ」
加蓮「それでも愛情は最高値のままかー」
奈緒「う、うるせー!」
P「いわれなき罪で非難される俺って」
加蓮「奈緒はともかく、Pさんも不満が上がってるね」
晶葉「ちょっと待て。理由を表示してみる……よし」
不満の理由
P『電話しなかったくらいでそこまで言わなくても』
加蓮「さいってー!」
凛「Pさん待ってた奈緒の気持ち分かんないの!?」
奈緒「いいんだよ……。どうせPさんにとってあたしの存在価値はそんなもんなんだよ……」
P「」
晶葉「……さあ、次いくか」
17:
10年後
奈緒『Pさーん。そろそろp(息子)を風呂に入れてくんない?』
P『ん。じゃあp、パパと一緒に入るか!』
p『ママもー』
奈緒『ママは明日一緒に入るから、今日はパパとね』
p『ママもー!』
P『ママもー』
奈緒『……おい』
P『いいじゃん久しぶりに。親子水入らずでさー』
奈緒『あたしには朝ご飯の支度があるんだよ』
P『俺も後で手伝うからさ』
奈緒『……たく、仕方ねーな』
P『わーい!』
p『わーい!』
奈緒『まったく。ふふ……』

愛情 100
不満 0
浮気度 0
神谷奈緒
愛情 100
不満 0
浮気度 0
23:
凛「か、可愛いお子さんだね……」
加蓮「そ、そうだね。目元は奈緒そっくりで輪郭とかはPさん似で……。しかも数値がまた完璧になってるし」
奈緒「は? ……は?」
P「俺と奈緒が子供作ったらこんな感じになるのか」
奈緒「ハアッ!?」
晶葉「ここまで完璧だと、もはや賞賛の言葉しか浮かばんな」
凛「数値を甘めに設定したんじゃない?」
晶葉「いや、そんなはずは無いんだが」
加蓮「これで私の時下がったらどうしよう……」
凛「やめて。見たくなくなる」
奈緒「見ろよ!? あたしの見たんだから絶対見ろよ!?」
P「エンディング始まるぞー」
25:
20年後
奈緒『ほら、弁当!』
p『ありがと! 行ってきまーす!』
奈緒『行ってらっしゃい』
P『頑張れよー』
奈緒『……最近部活忙しいみたいだな』
P『なんだ? 寂しいのか?』
奈緒『う、うるせー』
P『大学入ったらpも一人暮らしするつもりみたいだし、また2人きりになっちゃうな』
奈緒『……Pさんはどこにも行かないでくれよ』
P『はは。奈緒、おいで』
奈緒『な、なんだよ――わぷっ!? な、撫でんな!』
P『ずっと一緒だって、約束したろ?』
奈緒『……うん』
P『pが巣立つのは寂しいけど、また2人きりの時間を楽しもう』
奈緒『……ふふ、そうだな』
P『これからもずっと一緒に――』
奈緒『うん――ん』

愛情 100
不満 0
浮気度 0
神谷奈緒
愛情 100
不満 0
浮気度 0
ハッピーエンド!
19:
やっぱ奈緒は天使だわ
26:
なんという理想的家庭
31:
奈緒「わあー! ああーッ!」
加蓮「あ、ちょ。奈緒! キスシーン隠さないで!」
奈緒「そんなシーン無いから! 無いから!」
凛「おめでとう、奈緒」
晶葉「Pもおめでとう」
P「ありがとう」
奈緒「ありがとうじゃねー! Pさんもちょっとは恥じらえよ!」
P「いやー、だってさ? 幸せそうだしいいじゃん? みたいな」
奈緒「いいけど! あ、じゃなくて……ああもう!」
加蓮「ツンの霊圧が……」
凛「消えた……?」
奈緒「やかましい!」
晶葉「じゃあ全部終わった事だし、総括を見てみるか」
38:
総括
お互いを最期まで愛し、尊重し合える、最高の夫婦です。
末永くお幸せに。
注意点
Pさん
神谷奈緒さんは貴方を心から信頼してくれています。
その信頼を裏切るような言動・行動を取らぬように心がけましょう。
神谷奈緒さん
男性は女性が思っているよりも身勝手な面がありますので、それを受け入れるだけの寛大な心を持つように心がけましょう。
晶葉「だ、そうだ」
P「了解」
奈緒「ううう……」
加蓮「いいなー」
凛「……」
晶葉「さあ、じゃあ次は凛だな」
43:
凛「あ、あのさ。せっかく幸せなもの見たんだからもうよくない? 撮影もあるし」
奈緒「許す訳ねーだろ」
加蓮「凛、往生際が悪いよ」
凛「や、やだ。これで酷かったら私立ち直れない」
奈緒「晶葉」
晶葉「うむ」
凛「あ、ちょ!」
P「凛のウエディングドレス姿も似合うな。いっそトライアド全員でジューンプライドの仕事取ってみるか……」
晶葉「こんな時くらい仕事を忘れろ。デリカシーの無い……」

愛情 100
不満 0
浮気度 0
渋谷凛
愛情 100
不満 0
浮気度 0
46:
1年後
P『ただいまー』
凛『お帰り。晩ご飯もう少しかかるから、先にお風呂入る?』
P『そうしようかな。一緒に入るか?』
凛『馬鹿。変な事言ってないで早く入ってきなよ』
P『愛しの奥さんに背中流してもらったら疲れも吹き飛ぶんだろなーって』
凛『……』
P『なーって』
凛『……はあ。はいはい、わかったから先に入ってて。晩ご飯出来たら私も入るから』
P『了解!』
凛『まったくもう。ふふ……』

愛情 100
不満 0
浮気度 0
渋谷凛
愛情 100
不満 5
浮気度 0
50:
加蓮「早いよ凛!」
奈緒「おおう……」
凛「ちが、ちが……」
晶葉「不満の理由は……と。ああ、Pのテンションに若干着いていけないらしい」
P「」
奈緒「まあ分からなくもないな」
加蓮「確かに2回目の「なーって」にはちょっと引いたしね」
P「」
晶葉「奈緒の時みたく一時的なものかも知れんから、まだなんとも言えないな」
加蓮「大丈夫だよ。まだ愛情は最高値じゃん」
凛「うん……うん……」
奈緒「Pさんは少し反省しろよ」
P「あい……」
52:
5年後
凛『ねえPさん』
P『ん?』
凛『プロデューサー業辞める気って……ある?』
P『……どうした?』
凛『私怖いんだ。いつか誰にPさん奪われるんじゃないかって』
P『馬鹿。そんな訳ないだろ』
凛『わかってる。わかってるけど……』
P『俺は必ず凛の横にいる。ずっとだ』
凛『……だよね。ごめんね? 変な事言っちゃって』
P『最近仕事が忙しくて凛に構ってあげれなかった俺が悪いさ。今度の休みは一緒にどこか行こう』
凛『ふふ、楽しみにしてる』

愛情 100
不満 5
浮気度 0

愛情 100
不満 30
浮気度 0
58:
しぶりんは独占欲が強いなぁ(白目)
63:
凛「」
奈緒「跳ね上がった……」
加蓮「分かった。奈緒が良すぎただけでこれヤバい」
晶葉「2人とも不満が上がってるな……。ちょっと理由を出すか」
不満・理由
P『本当に俺の事を信用してくれてるんだろうか』
凛『仕事柄忙しいのは分かるけど、夫婦なんだから一緒にいる時間を増やして欲しい』
奈緒「あー」
加蓮「あー」
P「あー……」
凛「」
晶葉「愛情が低下してないのを見る限り、独占欲が不満へと繋がってるみたいだな」
凛「冷静な解析やめて」
奈緒「なんていうかもう」
加蓮「凛ならありえそうで」
凛「やめてッ!」
66:
10年後
凛『p(息子)? あんまりテレビを近くで見ちゃダメだよ』
p『パパ! パパ!』
凛『え? ――ああ、アイドル大賞の授賞式か。よかったねPさん、担当アイドルが選ばれて』
p『ママ?』
凛『パパお仕事頑張ってるんだね。偉い偉いって言わなきゃね』
p『おめめイタいの?』
凛『んー? うん、ちょっと痛いかな』
p『イタいのイタいの、とんでけー!』
凛『ふふ、ありがと。……弱いママでごめんね』

愛情 100
不満 0
浮気度 0
渋谷凛
愛情 100
不満 60
浮気度 0
69:
(アカン)
70:
おい50超えたぞ(恐怖)……
74:
加蓮「……」
晶葉「……」
奈緒「……?」
凛「弱くてごめんなさい弱くてごめんなさい弱くてごめんなさい弱くて……」
加蓮「かける言葉すら見つからない……」
晶葉「完全に悪化の一途だな……」
奈緒「でもPさんの不満消えてないか?」
P「ああ、だろーなと思った」
加蓮「え?」
P「ほら、予測とはいえ俺自身の事だし、なんとなくはな」
奈緒「へえ」
晶葉「ちなみに不満が80超えた辺りから無理心中起こす可能性が高くなるぞ」
凛「」
P「おおう……」
加蓮「あ、エンディング始まった」
83:
20年後
p『行ってきまーす』
凛『うん、気をつけてね』
p『はーい』
凛『さて、と』
客『すいません、お花頂けますか?』
凛『あ、いらっしゃいませ。どの花になされますか?』
客『知り合いが入院してまして……。2000円ほどで繕ってもらいたいのですが。種類はお任せします』
凛『分かりました。では少々お待ちください』
客『はい』
凛『……色彩を重視するならこれとこれで、花言葉ならこれがいいかな』
P『これなんかもいいんじゃないか?』
凛『あ、朝ご飯終わったの?』
P『おう』
凛「あ、ははは……」
加蓮「座り込んじゃった」
奈緒「そっとしといてやれよ」
84:
凛『ありがとうございました』
P『ありがとうございましたー』
凛『ふう』
P『お疲れ様』
凛『ん、ありがと。Pさんも花選ぶセンス上がったね』
P『そりゃもう10年近く花屋してるしな』
凛『ふふ、頼もしいよ』
P『だろ?』
凛『……本当にありがと』
P『ん?』
凛『私のためなんでしょ? プロデューサー辞めてうちの花屋継いでくれたの』
P『まあそれもあるか。凛に寂しい思いさせたくなかったからな。でも――』
凛『――ん!? ちょ、ちょっと』
P『寂しいのは俺も一緒だったからさ』
凛『……なら2人で埋めてこ。寂しかった頃の分も全部』
P『ああ、もちろん』

愛情 100
不満 0
浮気度 0
渋谷凛
愛情 100
不満 10
浮気度 0
ハッピーエンド!
91:
凛「よかった。よかったぁ……」
奈緒「本気で安堵してるな」
加蓮「でも最後まで不満は解消しきれないんだね」
晶葉「最初から花屋を継いでくれたらもっとイチャイチャ出来た。が理由だな」
凛「」
加蓮「くふっ……」
奈緒「どんだけイチャつきたいんだよ」
晶葉「まあしかし、凛ルートはPだからこそバッドエンドを回避出来た感があるな。お手柄だぞP」
P「ルートとか言うな」
加蓮「確かに。確実に刺される勢いからの奇跡の逆転だよね」
凛「……私がそんな感情的に愚行に走る訳ないじゃん」
晶葉「とりあえず総括を見てみるか」
94:
総括
お互い愛し合ってる良い夫婦に見えますが、どう転んでもおかしくありません。
結婚は時期尚早です。
注意点
Pさん
相手の気持ちを把握し、それを解消するために行動出来るのは素晴らしいです。
ただしそれを相手に言葉としても伝える事。
1人で考え、行動するだけでは相手に余計な不安を与える事にもなります。
渋谷凛さん
愛情が深い故に些細な事も重く考えがちです。
今回ハッピーエンドだったのは相手に助けられた面が強いです。
もう少し相手の気持ちも理解するように務めてください。
手遅れになる前に。
凛「」
加蓮「手厳しい」
奈緒「手遅れってつまりあれだよな」
P(ナイス俺)
96:
晶葉「さあ、残るは1人だな」
加蓮「うん、よろしくー」
奈緒「今の見た後によく自分の見る気になるな……」
凛「私もハッピーエンドなんだけど」
P「せやな」
加蓮「むしろ凛のを見た後だから気が楽かも。あそこまで酷くなるとは思えないし」
凛「や、だから私もハッピーエンドだってば」
晶葉「じゃあ始めるぞ」
P「あ、去年の格好そのものだな。やっぱり似合ってるよ」
加蓮「ふふ、ありがと」
凛「……ねえ知ってる? 結婚前にウエディングドレス着ると婚期が」
奈緒「やめろ」

愛情 100
不満 0
浮気度 0
北条加蓮
愛情 100
不満 0
浮気度 0
143:
>>96
1年後
加蓮『ねえPさん、せっかくのお休みなんだから出掛けよーよ』
P『だーめ。まだ病み上がりなんだから大人しくしとかないと』
加蓮『ただの風邪だし、先週の話じゃん』
P『風邪は万病の元なんだぞ? 治ったと思う頃が一番危ないんだ』
加蓮『ぶー』
P『……それとも、加蓮は俺と2人きりの時間は嫌いか?』
加蓮『そうじゃないけど……』
P『なら今日は家でゆっくりしよう。代わりにと言っちゃなんだが、腕によりをかけて御馳走作ってやる!』
加蓮『……ふふ。仕方ないなー』

愛情 100
不満 0
浮気度 0
北条加蓮
愛情 100
不満 5
浮気度 0
146:
凛「早いね」
奈緒「自分と同じ流れだからってニヤつくなよ……」
加蓮「でもこれはPさんが悪いでしょ。過保護過ぎるよ」
晶葉「不満の理由はまさにそれだな」
P「いや、だって。風邪引いた翌週だぞ? まだ安静にしなきゃダメだろ」
奈緒「アンタは加蓮の母親か」
加蓮「そんなに過剰に心配しなくったって、昔みたいに病弱じゃないんだから大丈夫。少しは信用してよね?」
P「うっ……。す、すまん」
加蓮「まあ心配してくれる事には感謝してるから。いつもありがと」
P「お、おう」
147:
5年後
P『もしもし』
加蓮『……またー?』
P『またで悪かったな』
加蓮『朝も言ったとおりすこぶる元気だから。ちゃんと仕事に集中しなきゃダメだからね?』
P『出張となるとどうしても不安になってさ……。晩飯はちゃんと食べたか?』
加蓮『ハンバーガー2つをぺろり、だよ』
P『ジャンクフードかよ』
加蓮『いいじゃんたまには。夫の居ない時くらい妻の仕事放棄したって』
P『なるべく早く帰るから。帰ったら俺が栄養満点の料理振る舞ってやるよ』
加蓮『はいはい楽しみにしてるよ。それじゃ、お風呂入るし切るよ』
P『あ、ああ。おやすみ』
加蓮『……ふう』

愛情 100
不満 5
浮気度 0
北条加蓮
愛情 85
不満 30
浮気度 0
152:
加蓮「え」
P「あ」
凛「愛情が……」
奈緒「下がるんだなこれ……」
晶葉「まあそりゃあな」
P「割とショック受けたんだけど」
凛「ちなみにだけど、愛情85って相手の事どう思ってるの?」
晶葉「50が友達くらいの感情に設定してるから、まだ好きだとは思ってるだろう」
奈緒「親友以上ってくらいか?」
晶葉「大体な」
加蓮「……理由、教えてくんない?」
晶葉「聞く必要があるのか?」
加蓮「過保護過ぎる、から?」
晶葉「イエス。嫌悪感すら覚えた結果が愛情の下降だろう」
P「」
凛「ちょっと笑えなくなってきたんだけど」
奈緒「奇遇だな。あたしもだ」
154:
10年後
P『なに、これ』
加蓮『見てのとおり。サインしてくれない?』
P『……嫌と、言ったら?』
加蓮『もうPさんてば。子供じゃないんだから駄々こねないで』
P『はは……。俺の、どこがダメだった?』
加蓮『良い旦那さんだったよ? 今でも他人に誇れるくらいだし』
P『ならなんで!』
加蓮『……たぶんね。Pさんは勘違いしてるんだと思う』
P『勘違い?』
加蓮『そっ。私を心配してくれるのは嬉しいけど、ベクトルが違うっていうのかな……。まるで私はお人形で、壊れないよう大事にされてるって感じたの』
P『そ、そんなつもりじゃ……』
加蓮「……」
P「……」
奈緒(く、空気が……)
凛(重い……)
155:
加蓮『私の体の事なんだから、大丈夫かどうかは私が一番分かってる。なのにPさんは私が大丈夫って言っても聞かなかったでしょ』
P『嫁さんに万一があったら、なんて考えたくなかったから』
加蓮『優しいね。でも酷い』
P『え?』
加蓮『Pさんは、私の事信頼してくれてないじゃん』
P『違う、違う!』
加蓮『違わないの。私はただPさんの横を歩きたかっただけなのに、Pさんはそれを許してくれなかった。それが、この結果なの』
P『…………』
加蓮『……今までありがとう。ごめんなさい』

愛情 100
不満 70
浮気度 0
北条加蓮
愛情 65
不満 50
浮気度 0
バッドエンド!
159:
加蓮「……ごめんなさい」
P「……いや、こっちこそ」
奈緒「待った待った! 感情移入しすぎだ!」
晶葉「愛情100で不満70か……。この別れ話の後は想像したくないな」
凛「バッドどころかデッドなエンドしか想像出来ない……」
奈緒「やめろ! あたしまで想像しちゃったじゃんか!」
P「荷造りの紐って、案外丈夫なんだよな」
奈緒「やめろってば!」
晶葉「……こほん。ああー、なんだ。総括を見てみるか?」
加蓮「うん」
P「是非」
凛「2人ともちょっと落ち着いて。目のハイライトが仕事してない」
164:
総括
夫・妻ともに難ありです。
もっとお互いの事を知り、自らの欠点を改善してから結婚した方がいいでしょう。
今のままでは遅かれ早かれ破局は免れません。
Pさん
心配性なのは分かりますが、度を超えたらただの迷惑です。
相手の気持ちを尊重し、不快に思われない程度に助けるくらいの気持ちで行動しましょう。
北条加蓮さん
病人と見られる事に抵抗があるようですが、相手は相手なりに貴女の助けになろうとしていますから、その点を不快に思うのはよろしくありません。
もう少し寛大な精神で、相手の好意を受け止めてあげてください。
P「」
加蓮「……」
奈緒「今回はPさんもざっくりと切られたな」
凛「自業自得だけどね」
171:
晶葉「こう言っちゃなんだが、うまくバラけてくれたおかげで良いテストになったよ」
加蓮「こっちこそ。おかげで治さなきゃならないのは病気だけじゃないって分かったよ」
凛「奈緒はいいよね。何の問題もなかったんだし」
奈緒「あたしに当たるのやめてくれ」
晶葉「だが実用化にはもう少し改良がいるな。さっそくラボに帰って調整するか」
凛「え?」
加蓮「は?」
晶葉「ん?」
凛「なに言ってるの?」
加蓮「そうだよ」
奈緒「へ?」
晶葉「な、なにがだ?」
凛・加蓮「晶葉のがまだ残ってるでしょ」
晶葉「」
180:
凛「私たちの見ただけなんてフェアじゃないよね」
加蓮「自分っていうサンプルも使わなきゃ」
晶葉「わ、私は結婚とかは似合わないからな。試しても面白くないだろう」
加蓮「面白いか面白くないかじゃないの」
凛「みんなやったんだから晶葉もしなきゃ。当然だよね?」
奈緒「容赦ないなお前ら」
晶葉「Pからも何か言ってやってくれ。わ、私のは見なくていいよな?」
P「……」
晶葉「おい目を逸らすな! 無言になるな!」
加蓮「私たちがうっかりそのパソコンを壊しちゃう前に」
凛「早くした方が、いいと思うよ。ね?」
晶葉「あ、あああああ……」
182:
1年後
晶葉『P、出来たぞ』
P『お。大根と玉子の煮付けか。美味そうだな』
晶葉『だろう。ほら、味の感想も述べてくれ』
P『ああ。いただきます――うん、美味しいよ』
晶葉『ふふ、そうか。ふふふふふ』
P『あ、晶葉? なんか笑い方が怖いぞ?』
晶葉『いやなに。社会に大いに役立つ実験が成功したから、つい嬉しくなってな』
P『え?』
晶葉『実はその大根と玉子は偽物でな。ああ、とは言っても体に害のある成分は含まれてないから安心してくれ』
P『あ、ああ。そうか』
晶葉『これで食料難の地域に住む者を助けられる。素晴らしいとは思わないか?』
P『あ、ああ。そうだな……』

愛情 100
不満 15
浮気度 0
池袋晶葉
愛情 100
不満 0
浮気度 0
188:
凛「さっそくきたね」
加蓮「私らより高い!」
奈緒「嬉しそうに言うなよお前ら」
P「……人体実験?」
晶葉「ま、待て。いくら私とて旦那を被験者にするはずが」
加蓮「でもこうして食べさせてるじゃん」
晶葉「そ、それはその……。気の迷いだ、うん!」
P「そういやこの前カロリーメイトっぽいのくれたよな。大根味の」
奈緒「え」
凛「なに、もう試作品あるの?」
晶葉「」
P「で、改良して形も似させたと……」
奈緒「結婚しなくてもそのうち食べる事になりそうだな、それ」
191:
5年後
P『晶葉ー』
晶葉『ん? どうしたP』
P『せっかくの休みなんだし、たまにはどこか出掛けないか?』
晶葉『素敵な誘いではあるが、今度の学会までに模擬食品のレポートを仕上げなければならないからな。これが世に出れば世界が変わるぞ』
P『……そっか』
晶葉『もし時間があるようならウサミンロボの調整をしてくれないか? ウサミンから今度また使いたいと連絡があったからな』
P『……うん。了解』
晶葉『ありがとう。さすが助手だな。頼りになる』
P『助手、か』
晶葉『ん? なにか言ったか?』
P『いや、なにも』

愛情 90
不満 30
浮気度 5
池袋晶葉
愛情 100
不満 0
浮気度 0
193:
浮気度 5
浮気度 5
浮気度 5
204:
トライアド「あっ」
晶葉「おいこらP」
P「待て。どこから出したそのドライバー。危ないから人に向けちゃいけません!」
晶葉「妻がいながら他の女に心を動かすだと!? そんな事考えられないように調整してやる! 来い!」
奈緒「でもこれ悪いの晶葉だろ」
晶葉「……え?」
凛「だね。Pさんを旦那と見てない節があるし」
晶葉「そ、そんな事は無い。大事な研究中のラボに入れるなんて、大事な人間じゃないと許すはずが無いじゃないか」
加蓮「それは晶葉の気持ちだけで、Pさんには伝わってないんじゃない?」
晶葉「う、ううむ……」
207:
10年後
晶葉『P、すまないがコーヒーを淹れてくれないか』
助手『博士、旦那さんはお出掛け中ですよ』
晶葉『ん? ああ、そうか……』
助手『旦那さんもお仕事が忙しいんでしょう。コーヒーはブラックでよかったですか?』
晶葉『クリープと砂糖3本もくれ。甘味は脳の働きを良くするからな』
助手『すいません。すぐに用意しますね』
晶葉『しかしPは今日休みじゃなかったか? いや、明日……だったか?』
助手『たまには家に帰った方がいいですよ』
晶葉『この研究を終わらせるまでは帰れそうに無いがな。私が家に帰れるよう君も手伝ってくれ』
助手『もちろん。それが仕事ですから』

愛情 60
不満 20
浮気度100
池袋晶葉
愛情 90
不満 5
浮気度 0
212:
すがすがしいまでにアウトじゃねーかwwww
214:
これは…
222:
奈緒「やっちまったなー!」
加蓮「男は黙って!」
晶葉「去勢!」
P「やめて!」
凛「古いよみんな」
奈緒「でもまあ、これは仕方ないな」
加蓮「完全に家庭を顧みてないもんね」
凛「寂しくなったPさんは他の女に癒やしを求め……ってとこだね」
晶葉「こうならないよう、最初から裏切れない機械でも取り付けておくべきか……」
P「ロボットじゃないぞ俺は」
加蓮「どうする? 続きみる?」
凛「せっかくだし最後まで見ようよ。答えは見えてるけど」
奈緒「もう許してやれよ」
230:
20年後
晶葉『助手も随分と手際が良くなったな』
助手『あはは。池袋博士に褒められるなんて価値がありますね』
晶葉『おかげで今日中にレポート作成も終わったからな。今週も家に帰れないものだとばかり思ってたよ』
助手『なら今日は旦那さんとゆっくりしてください。後片付けは私がしておきますので』
晶葉『そうか? すまないな。じゃあ後はよろしく頼む』
助手『はい。お疲れ様でした』
晶葉(平日に家に帰れるなんて何年振りだろうな……。ふふ、今日はPの好物でも作ってやるか)
晶葉『ただいまー』

愛情 55
不満 10
浮気度100
池袋晶葉
愛情 90
不満 0
浮気度 0
バッドエンド!
241:
凛「家に帰ると愛しの旦那と見知らぬ女」
加蓮「錯乱した池袋博士は近くにあった鈍器で2人を……!」
奈緒「火サスか!」
P「……俺の分身? がとんだ粗相を」
晶葉「……いや、確かにこれは私も悪い」
加蓮「Pさん、最後まで不満持ってたけど理由なんだったの?」
晶葉「ん? ……ああ、ちょっと待ってくれ。今出す」
奈緒「手が震えてるじゃんか……」
晶葉「大丈夫だ。このくらい……、20年後の私に比べれば」
不満の理由
P『本当はずっと妻を愛したかった』
晶葉「ならそうしろ!」
P「ゴメンナサイゴメンナサイ……」
奈緒「ま、まあ。とりあえず総括も見ようぜ」
251:
総括
結婚とは、愛を知る者同士が行うものです。
その点において、両名の結婚はお勧め出来ません。
注意点
Pさん
結婚生活に孤独を感じた際、他の女性に言い寄られると拒めない面があります。
そうなる前に、ちゃんと自分の気持ちを妻に伝えましょう。
池袋晶葉さん
まだ恋愛が何かをきちんと把握してない可能性があります。
そのため、優先順位が趣味>家庭になりがちです。
夫は人生を共に歩む大切なパートナーです。実験体ではありません。
もっと相手を思いやれる気持ちを学んでください。
晶葉「」
加蓮「あー」
奈緒「あー」
凛「ま、晶葉の歳じゃ仕方ないよね」
259:
晶葉「まさか自分の発明品にここまで貶される日が来ようとは……」
奈緒「結果オーライだろ」
加蓮「ね。これから科学以外にも視野を広げていけばいいんだよ」
晶葉「……そうだな。それもいいかもしれない」
P「そう思えたなら、今回の発明品は意義のある物になったな」
凛「で?」
P「ん?」
加蓮「ぶっちゃけこの4人なら、Pさんはどの結婚生活がよかったのかなー?」
P「えっ」
凛「一途なのは誰にも負けない私か」
加蓮「反省点も踏まえ、これから一緒に成長出来る私か」
奈緒「し、幸せなら誰にも負けないあたしか」
晶葉「稼ぎなら誰にも負けない私か」
4人「さあ、誰を選ぶ?」
P「…………さあなッ!」
4人「あ、逃げんな!」
おわりん
264:
2日に渡りお付き合いありがとうございました!
で、予め言っとくと思い付きで書いただけなんで続編とかは考えてないです。
思いついたら書く、くらいに考えてくだせぇ。
ではまたどこかで。
266:
乙乙
26

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