櫻子「歳納京子―ッ!先輩!」back

櫻子「歳納京子―ッ!先輩!」


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1:
?ごらく部?
櫻子「歳納京子―ッ!先輩!」バン
京子「お?さくっちゃん、どうした?」
あかり「わぁ、櫻子ちゃんだぁ」
櫻子「いやぁ、この前のお礼を言いに」
京子「この前?…あぁ着ぐるみパジャマの事か」
櫻子「ハイ!おかげで花子の奴も喜んでくれて」
京子「よかったじゃん」
櫻子「今度お礼させて下さい」
4:
京子「別にいいよ、私も楽しかったし」
櫻子「しかし…この大室櫻子、受けた恩を返さずには…」
京子「恩って程じゃ…さくっちゃん、気にしなくていいよ」
櫻子「そうですか…」シュン
あかり「きょ、京子ちゃん、せっかくだし…ね?」
京子「ふむ…そこまで言うなら…」
櫻子「ホントですか!?」パァ
京子「うん、楽しみにしてるよ」
6:
櫻子「それじゃ、ドーナツ食べに行きましょ!」
京子「いきなりだな、おい」
櫻子「行きますよ!先輩」
京子「お、おう…そういう訳だから、諸君!行ってくる」ビシ
あかり「わあ、行ってらっしゃい」
結衣「京子、程々にしとくんだぞ」
ちなつ(京子先輩が振り回されてる?)
7:
京子「行ってくるよぉ、ちなちゅ?」ギュウ
ちなつ「ええい!鬱陶しい!」ブン
ちなつ「早く行ってください」プイ
京子「ちぇ?」
櫻子「……」
―――
――
9:
あかり「行っちゃったね」
結衣「うーん…」
ちなつ「どうしたんです?」
結衣「何か心配だなって」
ちなつ「あぁ…確かにそうですね」
あかり「もぉ、二人とも…大丈夫だよ、京子ちゃんしっかりしてるもん」
ちなつ「京子先輩が?」
あかり「うん!ああ見えてもしっかりしてるんだよ」
ちなつ「ふ?ん…」
結衣「そうだな、京子も大室さん相手なら大丈夫だろ」
ちなつ「結衣先輩が言うならそうですね」


10:
?ポン・デ・ナモリ?
櫻子「先輩、今日は私の奢りなんで遠慮しないで下さいね」
京子「ほぉ…では」チラ
櫻子「ちょ…やっぱ」サイフカクニン
京子「あはは、そんなに食べないって!」
櫻子「も?、びっくりしましたよ」
京子「それじゃ…これとこれで」
櫻子「それだけでいいんですか?」
京子「うん、さっきちなつちゃんが持って来てくれたお菓子食べてたからね」
櫻子「……」
11:
櫻子「あの…歳納先輩…」
京子「ん?」
櫻子「先輩、ちなつちゃんの事…好きなんですか?」
京子「ん?どうして?」
櫻子「その、いつも抱きついたりしてるので」
京子「ああ…ちなつちゃんって可愛いでしょ?」
櫻子「はぁ…」
京子「......」
櫻子「それだけ!?」
12:
京子「ほら、それより早く食べようよ」
櫻子「てっきり、先輩、ちなつちゃんの事好きなんだと思ってましたよ」
京子「そういうさくっちゃんはどうなんだい?」
櫻子「私?」
京子「いつもひまっちゃんと一緒にいるじゃん」
櫻子「あいつはただの私の下僕ですよ」
京子「ふーん…」
京子(私と結衣みたいな感じかな)
京子「でも、いないと寂しいでしょ?」
櫻子「あはは、そんな訳...」
京子(いつも一緒だと中々素直になれないんだよな)
14:
京子「じゃああかりはどうだ?」
櫻子「あかりちゃんですか?」
櫻子「そうですね…あかりちゃんは私のヒーローみたいな感じですかね」
京子「ヒーロー?」
櫻子「はい、いつも私が困ってると助けてくれるんですよ」
京子「ほう、あかりが…」
櫻子「この前も、私のボタンつけてくれたし、膝擦り剥いた時も絆創膏つけてくれて、割り箸忘れた時もあかりちゃんに分けてもらったんですよ」
京子(あかりに滅茶苦茶世話になってるじゃん!?)
京子(あのあかりがね…)
16:
櫻子「……っていつの間にか私が聞かれてる!?」
櫻子「お!何だかガールズトークみたいで楽しくなってきた!」
櫻子「先輩!」
京子「ん?」
櫻子「先輩の話も聞かせて下さいよ」
京子「私の話?」
櫻子「ハイ!何でもいいので」
京子「そうだな…好きな食べ物はラムレーズン、好きな漫画はミラクるん、それで……」


18:
?その夜、結衣宅?
京子「いや?楽しかったわ」
結衣「良かったじゃん」
京子「今度は皆で遊びに行きたいね」
結衣「そうだな…機会があれば皆で遊びたいな」
19:
?向日葵宅?
向日葵「歳納先輩にご迷惑かけてませんわよね」
櫻子「何で私が迷惑かけるんだよ!」
向日葵「だって、あなた達…キャラは同じでも歳納先輩はしっかりしてますけど…」
向日葵「……」チラ
櫻子「何だ、その眼は?」
向日葵「いえ…何でもありませんわ」
櫻子「でさー、先輩の話たくさん聞かせてもらってさぁ……」
櫻子「それと、今度また一緒に遊ぶ約束しちゃった」
20:
向日葵「良かったですわね…」
櫻子「何だ?向日葵…ははーん、さては寂しいんだな?」ニヤニヤ
向日葵「バカ言ってんじゃねーですの」プイ
向日葵(あなた…今はいいかもしれませんが、そのうち…)
向日葵「櫻子もこの機会に、もっとしっかりできるといいですわね」
櫻子「バカにすんな!」
向日葵「バカになんてしてませんわ…ただ…」
櫻子「…何だよ?」
向日葵「いえ……何でもありませんわ」
櫻子「変な向日葵め」


21:
?しばらくして?
櫻子「先輩!明日一緒に遊びましょうよ」
京子「おぉ、良いよ」
櫻子「ではまた連絡します!」
京子「あいよ」
櫻子「では!」ビシ
22:
ちなつ「京子先輩、櫻子ちゃんにえらく懐かれてますね」
京子「そう?」
ちなつ「そうですよ」
京子「ちなちゅ…嫉妬してるな?」
ちなつ「ちなちゅ言うな。それに京子先輩に嫉妬なんてするはず無いじゃないですか」
京子「や?ん、冷たいんだから」
結衣「……」
23:
?昼休み?
櫻子「明日、歳納先輩と遊ぶ約束しちゃった」
あかり「良かったね、櫻子ちゃん」ニコ
櫻子「うん!それに、先輩ってすごいよね」
ちなつ「何が?」
櫻子「だって、テストは学年1位だし、漫画も描いたり、何でもできちゃうじゃん」
あかり「うん、京子ちゃん凄いよねぇ」
向日葵「......」
25:
櫻子「前にちなつちゃん、私と先輩って似てるって言ってくれたじゃん?」
ちなつ「言ったけど…それが?」
櫻子「いやぁ…だったら私も先輩みたいになれるかなぁって」
あかり「櫻子ちゃん京子ちゃんに憧れてるの?」
櫻子「だって先輩ってかっこいいじゃん」
櫻子「いつか私も学年1位取ってみたいなって」
櫻子「私が学年1位だったら花子やねーちゃんどんな顔するかな」ニヘヘ
26:
?それから?
櫻子「先輩ってテストいつも学年1位なんですよね?」
京子「まあね」エッヘン
櫻子「何か勉強方法とかあるんですか?」
京子「そうだな……」
京子「大事な事はだな…まぁ頑張ることだ」
櫻子「何ですかそれ?」ガク
京子「あまり考えたことないや」
27:
櫻子「今度一緒に勉強しませんか?」
京子「珍しいな、さくっちゃんが勉強なんて。頭でも打ったか?」
櫻子「え?頭なんて売れる訳ないじゃないですか」
京子(突っ込む所なのか…)
櫻子「私も先輩みたいになって向日葵を見返したいんです」
京子「そっか…うん、いいよ」
櫻子「わーい!」


28:
?何日か経って、勉強中?
櫻子「う?ん…」ポリポリ
京子「……」カキカキ
櫻子「!?」
櫻子「おお…凄い……」
京子「ん?」
櫻子「凄い上手ですね」
京子「まぁね」
櫻子「落書きでここまでとは……」
30:
櫻子「先輩って漫画も描いてるんですよね?」
京子「うん、同人誌だけどね」
櫻子「同人誌?先輩!私にも漫画作り手伝わして下さい!」
京子「同人誌ね。興味あるの?」
櫻子「はい!私も先輩みたいになりたいんです」
京子「難しいぞぉ?」
櫻子「任せて下さい!図画工作は得意なんです!」
32:
京子「ふふ、期待してるね」
櫻子「ってもうこんな時間だ」
京子「あまりできなかったね。また今度一緒にしようか?」
櫻子「いいんですか?」
京子「おう、かわいい弟子のためだ」
櫻子「やったー!」
―――
――――
33:
?またまた何日か経って?
櫻子「向日葵ー!」
向日葵「何ですの?」
櫻子「私ってさー、歳納先輩と凄く気が合うんだよねー」
向日葵「そうですか…それよりも櫻子、もうすぐテストなのに勉強しなくてよろしいんですの?」
櫻子「大丈夫だよ、歳納先輩もしてないんだし」
向日葵「あなたと歳納先輩は違うでしょうが」
櫻子「何だよ!それに先輩から勉強教わるんだし大丈夫だよ!」
向日葵「…はぁ……もう勝手になさい」
櫻子「へん!向日葵くらいすぐに追い越してやるよ!」ベー
向日葵(あなた…まだ……)
35:
?ごらく部?
結衣「京子、大室さんの事なんだけど…」
京子「ん?何?」
結衣「いや……もうすぐテストだろ?それに最近ずっと一緒に同人誌書いてるじゃん?」
京子「……結衣の言いたいこと、分かってるから…」
結衣(京子なりに考えてるんだろうけど…お前は……)
京子「でもね……何だか悪い気はしないって言うか……」
36:
結衣「京子?」
京子「ほら、私って後輩から慕われるって今までなかったからさ……」
京子「だから……」
結衣「…そっか……京子も、先輩なんだな」
京子「さくっちゃんの事は私がきちんとするよ」
結衣「京子」
京子「何?結衣」
結衣「お前も、もう立派な先輩だな」
京子「何それ?変な結衣」クス
???
??
38:
櫻子「先輩、今日もやるんですか?」
京子「う?ん…そうだな、今日で一旦終わりにして明日からしばらく勉強しよっか?」
櫻子「え?」ブーブー
京子「まぁそう言いなさんなって。ちゃんとテスト出来たら、好きな物奢ってあげるから」
櫻子「ホントですか!?」
京子「私は嘘つかない」エヘン
櫻子「やったー!」
京子「……」ニコ
???
??
40:
?テスト終了後?
向日葵「櫻子、テストどうでしたの?」
櫻子「別に、いつもと変わんないよぉ」グテー
向日葵「そうですか…まぁ良かったですわ…」
櫻子「何だよ!?偉そうに!」
向日葵「いえ…少し心配でしたので」
櫻子「先輩はどうだったんだろ」
41:
あかり「京子ちゃんならまた学年1位だよ」
櫻子「ホント?やっぱ凄いなぁ」
ちなつ「良く分からない人ですよ…本当に…」
櫻子「今回も一夜漬けで覚えたのかなぁ」
あかり「うん、いつも通り一夜漬けだよぉ」
櫻子(ずっと私に勉強教えてくれてたのに…それなのに私はいつもと同じで……)
櫻子(もしかして私と先輩って、全然似てないんじゃ!?)
櫻子(先輩と一緒に居れば私も近づけると思ったのになぁ…)
43:
向日葵「櫻子?」
櫻子「なぁ向日葵…どうすればもっと歳納先輩に近づけるかな」
向日葵「はぁ?あなた、まだ気づきませんの?」
櫻子「…何が?」
向日葵「あなたがどれだけ歳納先輩に憧れようが、どれだけ真似しようが、歳納先輩に追いつけないんですのよ」
あかり「ちょ...向日葵ちゃん…」アセアセ
44:
向日葵「いい加減目を覚ましなさい。歳納先輩はあなたと違って何やっても完璧にこなせますけど、あなたは一つの事で精一杯で…」
向日葵「それなのに先輩、先輩って…」
櫻子「……てる」
あかり「櫻子ちゃん?」
櫻子「そんなの言われなくても分かってる!」
櫻子「私がどれだけ失敗しようが、それで全然漫画作りが進まなくったって嫌な顔しないのも、勉強だってホントはしなくてもいいのに私に合わせてくれてたのだって…」グスン
櫻子「向日葵に言われなくっても気づいてんだよ!」バン
櫻子「それでも先輩が好きだから…一緒に居たいから……」グスン
47:
ちなつ(そうだよね…いつも一緒だから慣れたけど…あの人に憧れれば憧れるほど傷つくことになるんだよね)
ちなつ(だって…絶対に追いつけないし、どんどん先に行っちゃうもん)
あかり「櫻子ちゃん…」
櫻子「…もういい」ダッ
向日葵「……」
向日葵「すみません、二人とも。雰囲気悪くなるような事を」ペコリ
ちなつ「ううん…向日葵ちゃんなりの優しさだもんね」
向日葵「わたくし…ずっと心配だったんです。いつか自分と歳納先輩との違いに耐えられなくなるんじゃないかって…」
向日葵「あんな子ですけど、繊細な部分もあるので…」
48:
?廊下?
櫻子(何だよ!何だよ!)グスン
櫻子(みんなして私の事…私だって…)トボトボ
京子「ん?あそこに泣いてる子がいる気がする」テクテク
櫻子(嫌い嫌い皆大っ嫌い)グスン
京子「さくっちゃん?」
櫻子「歳納…先輩?」
50:
京子「どうしたの?何か、元気ないじゃん」ポン
櫻子「先輩…私ってバカですか?」
京子「バカなの?」
櫻子「ちが!……分からないです」
櫻子「だって…先輩に勉強見てもらったのに…全然できなくて…」
京子「そっか…」
櫻子「それに、漫画だって…私、失敗してばかりだったし…」グスン
京子「そんな事気にしてたの?」
櫻子「そんな事って…私は…」
51:
櫻子「私、先輩みたいになりたいんです。何でもできて、いつも楽しそうで…先輩は私の憧れなんです!」
京子「ありがと。嬉しいけど、さくっちゃんにはさくっちゃんのいい所いっぱいあるじゃん」
櫻子「そんなの先輩に比べれば全然…」
京子「そんな事ないよ。何でもできるって言ってもいつも皆に助けてもらってるし、楽しいのはさくっちゃんやごらく部、生徒会の皆がいるからだよ」
京子「一度も一人でできるなんて思ったことないよ?」
櫻子「…先輩」
53:
京子「私は、いつもの元気なさくっちゃんが好きだな。元気に遊んで皆を楽しませてくれる、無邪気なさくっちゃんが私は好きだよ」ナデナデ
京子「だからさそのままの自分でいてよ。私に憧れてくれるのは嬉しいけど、今のままのさくっちゃんでいてよ」
櫻子「今の私でいいんですか?」
京子「今のままでも十分魅力的じゃん」
櫻子「ホントですか?…それなら、また一緒に遊んでくれますか?」
京子「さくっちゃん?」
櫻子「また一緒に漫画作りたいです。もっと一緒にいたいです」
京子「うん。これからも一緒だよ」
櫻子「先輩…」ウグ
54:
京子「そうそう、これ渡しに行くところだったんだよ。はい」
櫻子「これって…」
京子「うん…一緒に描いたやつ。あと少しだったから完成させたの」
櫻子「……」ペラペラ
京子「一緒に作った、初めて二人で創った漫画だよ」
京子「最初は同人誌のつもりだったんだけどね、折角だし挑戦してみたの」
櫻子「…何だか凄い……嬉しいです」
京子「へへ…何かを創るっていいもんだろ」
櫻子「はい!先輩、何だか元気出てきました!」
京子「それでこそさくっちゃんだね」ニコ
櫻子(えへへ…嬉しいな。やっぱり先輩ってかっこいい)
櫻子(いつか私が、一人でできるようになったらその時は、先輩に……)
―――
――
55:
櫻子「向日葵、ごらく部行こうよ!」
向日葵「また突然…ええ、いいですわよ」
向日葵(何だか吹っ切れたみたいですわね)
向日葵(やっぱり歳納先輩は尊敬できる方ですわ…櫻子がいつも通りになって…)
櫻子「はやくー!」
向日葵「ちょっと、待ちなさい!」」
向日葵(本当に良かった)ニコ
櫻子「何ニヤニヤしてんだよ、キモいな」
向日葵「うっさい!」イラ
56:
?ごらく部?
櫻子「歳納京子―ッ!先輩!」バン
おわり
5

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