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美琴「白いのがメイドになった」インデックス「お茶入れてみたんだよ」


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1:
1作目
美琴「なんか白いのに慰められた」インデックス「白いの言うな!」
2作目
美琴「白いのと沖縄行った」インデックス「短髪、パンツ見えてるよ」
今回は、百合、コメディです。
沖縄旅行から何週間か経った頃――
常盤台寮――美琴と黒子の部屋
美琴「……黒子」
黒子「どうじてなんでずがおねええざま……ッ!?」
美琴「気まぐれと言えば、気まぐれになるのかな」
インデックス「お茶入れてみたんだよ」
コト――
美琴「ありがと」ズズ
インデックス「とうまが作ってる玉ねぎの皮のお茶なんだけど」
美琴「ぶふォ?! げほッ……」
黒子「お、お姉さま、お口から漏れ出してます! 黒子が舐めとりまぐはッ?!」
インデックス「不味くはないでしょ?」
美琴「不味くはないけど、先に言って欲しかったわ……」
インデックス「お世話になるんだからって、持たされたんだけど」
黒子「じゃなくて、お姉さま! インデックスさんをメイドに雇うなんてどういうことですか!」
美琴「だ、だってこいつが借りを返したいって言うんだもん」
黒子「確かに、我が常盤台の学生には個人的に家政婦やメイドを雇う方もいらっしゃいますが……お姉様には、お姉様には! この黒子がいるじゃありませんことおおお?! 用心棒から下の世話まで何もかもお任せして頂けるんではないのですか!?」
インデックス「私は家事雑用できないから、私がいてもいなくても黒子のやろうとしていることの支障にはならないと思うけど」
2:
美琴「あんた、何しに来たのよ」ペシッ
インデックス「あいて」
黒子「なんですのその鮮やか過ぎるボケとツッコミは……」
美琴「いやいや、今のには突っ込まざる負えないでしょ」
インデックス「それより、くろこもお茶どうぞ」ニコ
黒子「ううッ……可愛いですの憎たらしいほどに。……あの類人猿がしっかり捕まえておかないから……」ズズー、ゴクゴク
黒子「不味いですわ……ペッペ!」
美琴「あんたは姑か。黒子、たぶん勘違いしてると思うけど……私とこいつは別にあんたの思っているような関係じゃなくて」
黒子「みなまで言わなくても分かってます!」
美琴「だったら」
黒子「頭では理解できても心では納得できないことがあるんですの!」
――シュン!
美琴「黒子!」
インデックス「どこにいったのかな?」
美琴「……心では納得できないね」
インデックス「とりあえず、私何したらいい?」
美琴「あいつには何て言って出てきたの?」
インデックス「家政婦してくるって」
美琴「あいつの驚く顔が目に浮かぶわね」
インデックス「そうそう、ほかにも持たされてたの。トマトの皮茶でしょ、ゴボウの皮茶でしょ……」
3:
美琴「……苦労してるのね」
インデックス「当麻だからしょうがないかも。苦労と苦悩と不幸が友達なんだよ」
美琴「あはは……でもさ、借りって言われても私は貸したなんてこれっぽちも思ってないんだけど」
インデックス「む、義理と人情、御恩と奉公なんだよ」
美琴「時代劇の見過ぎ……テレビはお子ちゃまに影響を与えるって言うけど」
インデックス「お子ちゃま言うな!」
美琴「あ、もう授業始まっちゃう……」
インデックス「え」
美琴「夕方に戻るから、その辺ぶらぶらしてて。戻ってくるまでにどうするか考えておくわ」
インデックス「あ、短髪……」
美琴「……なによ」
インデックス「早く帰ってきて欲しいかも……」
美琴「……授業が終わらないことには無理よ」
ガチャ――バタン!
美琴「……」
美琴(……何なのよ全く)
タタタタ――
4:
インデックス「……」キョロキョロ
シュン――
黒子「……ふう、やっと冷静になりましたわ」
インデックス「くろこ!」
黒子「……うッ、心の臓が軋む音が」
インデックス「くろこは短髪のことが好きなの?」
黒子「もうそんな次元に私の気持ちは存在しておりませんの。言うなれば、お姉さまの目であり鼻であり、足であり……つまり切っても切り離せない関係です。ていうか離れたら死にます」キリッ
インデックス「そうなんだ……羨ましいかも」
黒子「な!?」
黒子(やはり、危険因子でしたのね……)ギラッ
太ももの金属矢にそっと手をかける黒子。
インデックス「そういう人がいて」
黒子「……」ガクッ
インデックス「私ともなってくれるかな……短髪」じッ
黒子(う、捨てられた子犬を見つけ、名前をつけて可愛がろうとする少年のような眼差しですの! 心が浄化されていくうううッ なんて眼力……)
インデックス「くろこも」
黒子「ザクザク来ましたわッ……」ヨロッ
インデックス「あのね、私がここに来たのには一応他にも理由があって……」
黒子「……何ですの?」
5:
インデックス説明中――
インデックス「というわけで、夜怖くて眠れないんだよ……」ブルブル
黒子「なるほど、沖縄でそんなことが……。確かに類人猿と同じベッドで寝るわけにもいきませんわね」
インデックス「まあ、当麻はもともとお風呂場で寝てるんだけど。そんなわけだから、美琴の所に暫くおいて欲しいかも……」
黒子「分かりました……そういうことでしたら、黒子も人の子。放っておくわけにはいきません……が」
黒子(インデックスさんの可愛さは目の保養にもなりますし……まあ良しとしましょうか)
黒子(ああ、かくなる上は……インデックスさんに合うロリロリランジェリーを持ってきて……というか、もうお姉様と一緒に可愛がって……デュフフフ)
インデックス「悪寒が……?」ゾクッ
黒子「フフ、ちょっとお待ちくださいまし……」ニコ
シュン――
6:
とある教室――
教師「で、あるからしてこの拡散した粒子、分子は直径の大きいもの程吸着率が高くなる。……それから」
美琴「ふあッ……眠」
生徒A「御坂さん、退屈そうですね」
美琴「み、見た?」
生徒A「ふふ、退屈しのぎに窓の外をご覧になってください」
美琴「ん?」
生徒A「ほら、愛らしいうさぎさんが歩いていますよ」
美琴「んんん!?」
ガタッ!
教師「どうした、御坂」
美琴「い、いえ何にも」
美琴(あ、あいつ何やってんのよ……うさぎの着ぐるみなんか着て)
生徒A「何年生の方でしょうか? 何かのイベントでしょうかね」
美琴「ははッ……さ、さあ」
美琴(何も問題起こさないでよね……)ソワソワ
生徒A「?」
7:
中庭――
インデックス「とうまの学校より広い……というか建築様式そのものが違うんだよ」キョロ
ぴょこぴょこ――
インデックス「くろこの着せてくれた服、頭に耳がついてて動きにくいかも……」
トテトテ――
インデックス「ん?」
中庭を進むと、数人の女生徒が話し込んでいるのが見えた。確か授業中のはずだった、とインデックスは首を傾げる。中庭のテーブルの中心に座し、優雅にティーカップを口につけている女性徒と目があった。
操折「あら、うさぎ。どこの飼育小屋から逃げ出してきたのぉ?」
縦ロール「日本の方ではありませんね」
操折「だあれ?」
インデックス「私は短髪もといみことのメイドなんだよ」
操折「美琴……へええッ……面白おぃ。御坂さんの生活力の無さが伺えるわね」
インデックス「む、やけに突っかかるんだね。そっちこそ誰なの?」
操折「ここの生徒だけどぉ」
インデックス「学生……?」
8:
操折「あー、あなた今、失礼千万なこと考えなかったぁ?」
インデックス「ホントに学生なの……?」
操折「その質問に答える義務はないかもぉ……あなた、躾がなってないみたいねぇ」キラッ
インデックス「な、何なの……躾って」
インデックス(くろこ並の変態……かもしんない)クルッ
インデックス「わ、私にはこの学校を探検するという任務があるから……この辺りで」
操折「に・が・さ・な・い☆」
ピッ――
ピッ――
インデックス「わ、私はテレビじゃないし……この学校の変態エンカウント率には脱帽なんだよ」

テテテテ――!
操折「な、なんで……効いてないのぉ? 故障?」
ピッ――
縦ロール「では、今からうさぎ跳び100回させていただきます」
ピョコピョコ――
操折「故障じゃない……」
ピョコピョコピョコ――
操折「ふーん……ふふ、面白いおもちゃ見っけ……☆」
9:
第七学区――とある高校
上条「……はあ」
土御門「どうしたんだいかみやん」
上条「お前なら分かると思うけどさ、今、上条さんは自分の娘が嫁ぎ先でしっかりやっていけているのか案じる父親の気分を味わっています……」
土御門「なるほど、分かるにゃーその気持ち」
上条「不安だ、これからどのくらいの額の賠償請求されるのかと思うと不安でしょうがない……ついに、俺も臓器を売りに出す時が……いや、その前にビリビリに後ろから刺されてしまうかも」
土御門「まあ、信じて待っててやんな」
青髪ピアス「僕らはいつでも君の味方さ☆」
上条「お前ら……」
上条(……巣立ちって突然なんだな)
小萌「そこの三馬鹿! お願いですから先生の話を聞いてください!」
上条・青髪・土御門「はーい」
10:
黄泉川家――
一方通行「おい、穀潰し共……平日の昼間から今度はなにしてんだァ」
番外個体「見て分かんないわけ?」
打ち止め「パイを焼いてるのってミサカはミサカはクリームを味見してみる」ペロ
一方通行「……誰か誕生日のやついたかァ?」
打ち止め「いないけど、10088号から最近のお姉さまのモヤモヤ具合を聞いていてもたってもいられなくて」
番外個体「あんたは知らないだろうけど、10088号は日本屈指のパイ投げスナイパーなのさ」
一方通行「なンだよその人畜無害そうな職業は……」
打ち止め「一撃で相手から堅物感をなくしてしまえる、一撃必中じゃないと意味がない……由緒正しき制裁方法なのって、ミサカはミサカは説明してみる」
一方通行「ゲリラでもするンですかァ」
番外個体「お友達との距離感に悩んでいるお姉さまへね」ククッ
一方通行「……まァ、せいぜい頑張れよ」
打ち止め「えー、あなたは行かないのってミサカはミサカはおねだりしてみる。番外個体はパイ量産係で、持ち場を離れられないから……ミサカ一人になっちゃう。10088号はスナイパーだから一緒に行動できないし……」
11:
一方通行「今日は、疲れてンだよ。遠くから見守っておいてやらァ」
番外個体「ああん? 何、あんた打ち止めの作ったパイ食べたくないわけ?」
一方通行「……ンだと」ピクッ
番外個体「ああ、それとも常盤台とかいう所の生ちょろい女達の相手をするのが怖いの?」
一方通行「……てめェ、何が言いたい」
番外個体「あんたがふにゃちんだってことだよ」ククッ
打ち止め「一方通行はふにゃちんじゃないよっ! ってミサカは……はッ」ピタッ
一方通行「……クカッ」ヒキ
番外個体「あんたもこの祭りに参加しないと、打ち止めのパイは……あげれないね」
一方通行(……この女共の口車に乗るのは癪に障る……)
一方通行「お前ら、後で覚えておけよォ……どさくさに紛れてパイまみれにしてやるぜェ」
打ち止め「わーい!」
番外個体「せいぜい女の尻追っかけてきな」
一方通行(アホらしいが……ま、休みの日ぐらい付き合ってやるかァ……)
12:
常盤台――中庭
コソコソ
10088号「ポイントAに着きました。今から対象索敵モードに以降します」
10088号「手持ちのパイは2つ」
10088号「対お姉様のために作られた、どうにもならない程モヤモヤする用直径30cmタイプ。それと、対シスターのすごくモヤモヤする用直径25cm……」
10088号「1発で仕留める……それがパイ投げのゴッドファーザーからの教え、とミサカ我が師への忠誠を胸に灯します」
10088号「ん?」
13:
同時刻
中庭――
インデックス「広すぎて迷子になりそう……いや、もうなってるかも?」
操折「あら、いたわねうさぎちゃん」
インデックス「さ、さっきの変態」
操折「心外、心外、これまた心外。可愛いからって許されるのは私だけよぉ? そおれ」
ピッ――
インデックス「だから、私はテレビじゃないんだよ」
操折「やっぱり……あなた私の精神感応に全く反応すらしてない……」
操折(御坂さんでさえ、少しくらいは気がつくものなのに)
操折「ねえ、うさぎさぁん☆」
コツコツ
インデックス「な、何かな」
14:
操折「私といいことしない?」
ガシッ――
インデックス「……腕を掴ませないで欲しいかも!」ジタバタ
操折「あら……可愛い。赤くなってぇ」
インデックス「な、何なの何なの?! 私を食べても美味しくないんだよ!」
操折「食べないわよぉ。ちょろっと脳みそとかを調べさせてもらうだけ☆」
インデックス「そ、それはしない方がいいと思う……!」
操折「どうしてぇ?」
インデックス「あなたにどんな厄災が降りかかるか分からないんだよ」
操折「? 何を言っているのぉ?」
インデックス「とにかく離して!」
10088号「ちぇええええすとおお!」
パアアアン!!
操折「……」ベチョォ
ボトボトボト――
10088号「幼気な女の子に乱暴を働くとは……節操のない方です、とミサカは指さします。しかも、あーあ、無駄にパイを使ってしまいました」
インデックス「おお、我友! ど、どうしてここにいるのかは分からないけど、助かったんだよ! 二次被害的に私の顔にクリームが飛散したけど! でも、うまいんだよ!」ペロペロ
15:
操折「みーさーかーさーん……」ブチィッ
10088号「私は御坂とか言う貧乳ではなく、パイ投げスナイパーです、とミサカは言った後自分の胸もかと嘆息します」
操折「自虐的なジョークねぇ……」
ピッ――ピッ――ピッ――ピッ――ピッ――
10088号「何を一体……?」
操折「私の下僕達にやられちゃえ☆」ペロ
ガシッ――
インデックス「ん?」
操折「あなたもパイまみれだしぃ、シャワールームに行くわよぉ」
ズルズルズル――
インデックス「ちょ、ちょっと待つんだよ!」
ザッ、ザッ、ザッ――
生徒1「御坂美琴をタコ殴り☆」
生徒2「右に同じ☆」
生徒3「右に同じ☆」
ザッザッ――
10088号「あるぇー」
19:
とある教室――
教師「すると――」ピタッ
生徒A「あら――」ピタッ
生徒B「……」ピタッ
御坂「はあ……」
御坂(何か目が離せないタイプの人間ているのよね、どっかに必ず……)
御坂「ん?」チラ
ヒュッ――
ドッゴオオオン!!
御坂「か、間一髪?! な、なに!? 何で椅子が降ってきたのよ?!」
教師「御坂美琴をタコ殴り☆」
カツカツカツ――
生徒A・B・C・D……「右に同じ☆」
ガタ、ガタ、ガタ――
御坂「ちょ、冗談でしょ?!」
ヒュン――(チョーク)
カッ!カッ!
御坂「おっと!?」
20:
美琴「あ、あのー、みなさん?」
ガタ、ガタ、ガタ――
生徒達「……」クル
無言で美琴に近づいてくる。
美琴「怖すぎでしょ…くッ」ピリリ
ビリリッ!
生徒A・B・C「きゃあああ!」
美琴「ッ……ああ、もう!」
ガシャン!
美琴は窓を割って、外に飛び出した。
シュタタタタタ――!
美琴「……たく」
ダンダンダンダン!!
美琴「今度はな……なにいいい!?」
前方から猛スピードで迫り来る寮監殿が見えた。
異常なスピードで近づいてくる。
寮監「御坂美琴をタコ殴り☆」
美琴「あの人相手に手加減なんてできないっつーの……! 戦略的撤退!」
ダダダダダ――!!
21:
第七学区――とある高校
上条「そろそろお昼かー……」
土御門「おいおい、またシスターさんの心配かにゃ?」
青髪「花嫁修業だと思って、心を鬼にすべきじゃないんか?」
上条「いや、俺が心配なのはお昼時にインデックスによる奇襲を受けた常盤台の学食の食料だよ……」
土御門「かみやんこの間、水と空気で空腹を紛らわす方法を教えたんだろ?」
上条「ああ、そうだけど……奴の貪欲な食欲がそれで防げるかどうか」
青髪「何事も実践あるのみって言うやんか」
上条「そうだな……御坂も案外しっかりしてるし……品行方正(?)になって帰ってくるだろう」
土御門「後で、舞夏に聞いてやるぜよ」
上条「ありがとうな」
小萌「じゅ、授業中は……ううッ」プルプル
青髪「な、泣かんでもええやん」
小萌「……うええッ」
上条・青髪・土御門「ごめんなさい」ペコ
23:
常盤台――グラウンド
タタタタ――
美琴「たくッなんなのもお!」
シュン――
スタッ
美琴「?!」
黒子「御坂美琴をタコ殴り☆」
美琴「……黒子!?」
黒子「……☆」
美琴「この既視感……なんとなく察しはついてたけど……食蜂操折くらいしかいないわよね……こんな大規模精神操作」
黒子「☆」
美琴「あんたもレベル4なんだから、これくらい気合で跳ね返しなさいよ!」
黒子「……☆」
黒子が、自身の太ももに手をかける。
ヒュ――
美琴「ちッ」
ビリリ――!
金属矢が突如として御坂の目の前に現れるが、勢いを無くしすぐにその場に落ちていった。
美琴(体の中に直接入れられると厄介ね……)
黒子「……☆」
美琴「ごめんね……一撃で決めるわ」パリパリッ
―――ピリッ
ドンッ――!!!!
24:
美琴「っしょ……」
そっ
黒子「うーん……」
美琴「ちょっとここで大人しく寝てなさいよ」
タタタっ――
美琴「あの女……どこに」キョロキョロ
黒子「う、お姉様っ……とシスターさんまとめて可愛がってやりますのっ……ウエヒヒヒ」
美琴「……」
ゴスっ!
黒子「グフっ」ガク
25:
美琴「余計な手間とらせんじゃないわよ……たくっ」
キーンコーンカーンコーン!
美琴「……もうお昼じゃない」
美琴「そう言えば、あの白いのにお昼ご飯どうするか言ってなかったっけ……」
グウウ!
美琴「……今度、あいつに携帯持たせておこうかしら……って、なんで私がそこまでしてあげないといけないのよ……どうかしてる」ブンブン!
トテトテトテ!
美琴「?! 今度は誰!」
打ち止め「お姉様あああってミサカはミサカは弾んだ声で叫んでみる」
美琴「う、打ち止めなんでここに」
打ち止め「食らえーー!!」
ヒュン!!
美琴「はいいい!?」
サっ――
打ち止めの放り投げた何かは見事に地面に落下して、白い吐しゃ物のように見えた。
美琴「何するのよ!?」
打ち止め「え、なにってゲリラパイ投げだよ! てミサカはミサカはすかさず右手を突き出してパイを要求する」
トサっ――
一方通行「ほらよ」
美琴「一方通行!? あんたまでなんで……」
一方通行「あン? そりゃ……俺がパイラーだからに決まってンだろォが」
26:
美琴「意味が分からない! いや、理解したくない!」
打ち止め「どうやら、お姉様のお顔はまだ汚れてないみたい……ということはパイ投げスナイパーは失敗したということ……ってミサカはミサカは呟いてみる」
一方通行「たく、何が日本屈指のパイラ―だ。打ち止め、さっさと仕留めて帰ンぞ」
美琴「ちょ、冗談は性癖だけにしときなさいよ!」
一方通行「ああン?! 今、ロリコンっつたかァ?!」
打ち止め「や、やめてええ! 本当の事だから怒っても墓穴掘るだけだよってミサカはミサカはなだめてみる」
一方通行「打ち止めちゃんよォ……今日、眠れなくしてやっぞォ?」ピキ(怖い話的な意味で)
打ち止め「そ、そんな……お姉様の前で、わざわざ言わなくっても」タシタシ
一方通行「何照れてるんですかァ……?」
美琴「……なに、あんたらやっぱり……」
一方通行「オオィ、要らぬ詮索はすンなって」
美琴「って、こんなことしてる場合じゃないのよ」
ザっ、ザっ、ザっ――
一方通行「ん……なんだ多対個の喧嘩かァ?」
打ち止め「あれ、侵入したのばれたのかなってミサカはミサカは一方通行の足にしがみつく」
美琴「巻き込むつもりはなかったけど……どうやら囲まれちゃったみたいね」
生徒達「御坂美琴をタコ殴り☆」
27:
その頃――
シャワールームの一角
ぱさっ
インデックス「……な、何、やめて」ビク
操折「シャワーを浴びるのだから、脱がせてるだけだなのにぃ」
ぱさっ
インデックス「離してって……」ビクン
操折「自分の支配下におけないなら、身も心も懐柔するのみよぉ」
インデックス(な、ななななんなのこの女……さっき嗅いだ薬のせいで身体も動かせないし……この学校絶対おかしいんだよ!)
操折「今日はどれで遊びましょう☆」ニコォ
ガラガラ――
ウインウイン――
じゃらじゃら――
インデックス「ひいっ……」ガクガク
28:
操折「どれがお好み?」
インデックス「どれもこれも、訳わかんないし、嫌すぎるかもっ……」ブンブン
操折「色欲のない子☆ 調教しがいがあるわぁ」
インデックス「ううっ……シスターの役職にかけてて最後の最後まで抵抗してやるんだよ」
操折「下着姿でマグロ状態なのに、どうするって言うのぉ」プクク
インデックス「……無視する」
操折「はぁ?」
インデックス「……」ぷい
操折「ちょっと」
インデックス「……」ぷい
操折「……」
こちょこちょ――
インデックス「はぅんっ……」ビクビクっ
29:
操折「メイドだかシスターだか知らないけどぉ……こうなったらただの少女よねぇ」
インデックス「う……み、みことぉ」グスグス
操折「……」ブチ
インデックス「うええぇぇん……」グスグス
操折「あの女の名前は聞きたくないのぉ……」
ウインウイン――
グリグリ
インデックス「うぐっ?」
操折「エデンに連れってってあ・げ・る☆」
インデックス「え、遠慮しておきたいかも☆」
操折「……さあ、これを咥えなさい」
ズボっ!
インデックス「うむむっ?!」
操折「よちよち……良い子でしゅねぇ☆」
カランコロン――カランコロン――
インデックス「……っ」
操折「ちょっと大きいのにしようかしらぁ」
ジュポンっ!
インデックス「っはあ……っはあ……こほっ」
操折「ばぶーって言いなさい」
インデックス「?!」
操折「ばぶーって言うのよぉ」
インデックス「い……」ぶんぶん
操折「言えって言ってんのぉ……聞こえないのぉ? 言わないと、今度は……」
ススッ
インデックス「……っぅぁ」ゾクっ
操折「下の方に入れちゃうぞ☆」
インデックス(だ、だれか……)
操折「言いなさい」
操折はインデックスの秘所を覆う白地の薄布に手をかけた。
インデックスも経験さえなかったが本能的にナニをどこにどうしてしまうかは何となく想像がついてしまい、背筋に嫌な汗が流れた。
インデックス「ば……」
操折「ば?」
インデックス「ばぶー……」ポロポロ
30:
操折「ふふっ……あははっ……うえひひひ!」
インデックス「こ、こんな屈辱初めてなんだよっ……」
操折「だってぇ? それが目的だしぃ……? ほら、もう一回」
インデックス「……ば、ばぶうー」
操折「あなたがいけないのよぉ? 御坂さんと仲良くしてることに加えて、私の能力が通じていないんだもん☆」
インデックス「何で、そんなにみことを目の敵にするのさっ……」
操折「語尾にばぶーってつけなさいよぉ」
インデックス「ば、ばぶぅ」
操折「私をこんなに楽しませてくれたから、少しだけ教えてあげる」
インデックス「……」
操折「あの女は私に逆らった、私を無視した、私の存在を脅かした……それだけで十分に万死に値する」
インデックス「あなた、みことと友達になりたいの?……ばぶう」
操折「はあぁ……? 何で、そんな解釈になるのかしらん?」
インデックス「それって……つまり寂しいってことでしょばぶう」
操折「頭にお花畑でも咲いてるのねぇ……それかどこかの箱入り娘か……あなたにはこんな醜い感情、きっと理解できないでしょうねぇ」
インデックス「……わかんないんだよばぶう」
31:
インデックス「でも、それを受け止めて欲しいんだって言うのは伝わってくるんだよ。それは、美琴になら分かるからじゃない? だから、イラついてるんだよねばぶう」
操折「……ほざいてなさいよぉ」
インデックス「っくしゅん」
操折「興が冷めちゃった。シャワー浴びよ」
ヌギヌギ――
ぱさっ
テクテク――
インデックス「え、ちょ、え、わ、私このまま放置だったりするの!?」
操折「どうやって、人を抱えてシャワー浴びるのぉ? じゃあね」
カラカラ――
インデックス「だ、誰かあああばぶううう!!??」
32:
カラカラ――
操折「なーんて、ウソウソ☆」
インデックス「ふえっ……?」
操折「マットプレイって知ってるう?」ニコォ
インデックス「……?」ビクっ
操折「新しい自分に出会わせてあげる☆」
ずるずるずる――
インデックス「お、おたすけー……ばぶう?!」
33:
中庭――
タタタタ――
美琴「手加減するのって骨が折れるわ……」
打ち止め「お姉様、一体何が……?」
美琴「分かんないわよ。気が付いたら、学園中敵に回してたの……」
一方通行「悪役の気分はどうだァ?」カカッ
美琴「最悪よ」
一方通行「だろうなァ」
打ち止め「ミサカはパイラーとして、お姉様のピンチを狙うような卑怯な真似はしたくないってミサカはミサカは自主規制」
美琴「悪いけど……あんたたちのお遊びに付き合ってる暇は……ん?」
10088号「うっ……」ヨロっ
美琴「あ、あんたいつぞやの……どうしてここに」
打ち止め「10088号! 良かった無事で、意識を失ってたからどうなったのか心配してたんだよってミサカはミサカは涙ぐむ」
一方通行「ボロボロじゃねェか……」
10088号「じ、実はお姉様に恨みを持っている連中にやられてしまいまして……とミサカはなんとか生還できてホッと一息つきます」
打ち止め(あ、あれ……でもそれ正確には10088号がパイを投げたせいだよね)
10088号(シャラップ! 何言ってるんですか……シスターが襲われていた所を助けただけです)
打ち止め(そっか、そうだったね)
美琴「なんで、あんたもここにいるかは知らないけど……巻き込んで悪かったわ」
10088号「それより、シスターがさらわれてしまいました!」
美琴「何ですって?!」
34:
10088号「目の中に椎茸を栽培している女が、シスターさんをシャワールームに連れていくと……っ」
美琴「そんな所……なんのために……まあいいわ、ありがとう」
打ち止め「一方通行……」
一方通行「俺は入れないぜェ」
美琴「当たり前よ! 打ち止めとあんたはここで、そいつを介抱してて」
ダダダダ――
打ち止め「……10088号、立てる?」
10088号「はい……」ッショイ
打ち止め「私たちは、シスターズの代表として……お姉様の雄姿を見届け配信するという使命があるよねってミサカはミサカは志を語ってみる」
10088号「ミサカだって分かってます」
打ち止め「うん、それじゃあ尾行開始!」
10088号「ラジャー!」
一方通行「行ってらっしゃーいィ」フリフリ
35:
とある高校――
小萌「いいですか。高校生たるもの、授業中にすることは1に勉強に2に勉強、3,4がなくて5に勉強です。それ以外は個人の自主性に任せますが、これだけは守ってほしいものです。前々から、思っていたのですが、どうも3人が揃うとろくなことにならないような気がします。私だってあなたたちが仲の良いことは知ってますし、生徒には分け隔てなく接していく所存ですが、でもこうなったら」
上条「小萌先生……」
小萌「何ですか? 上条君」
上条「先生は、お嫁さんになりたいと思った事とかありますか?」
小萌「な、なななんですかいきなり?!」カア
土御門「もしくは、今好きな人はいるぜよ?」
小萌「あ、あなた達はうら若き乙女を捕まえて何を……」
青髪「せんせーは、もううら若いとちゃいまぶほお?!」
小萌「……先生は体罰とかは嫌いなんですが……セクハラには断固として逆らいますよ」プルプル
上条・土御門「ごめんなさい」
36:
シャワールーム――
インデックス「んっ……っ」
ヌルヌル―――
インデックス「やめっ……」
ヌルヌル―――
操折「だあめ☆」
インデックス「くすぐったいいっ……ひァ」ビクンっ
ヌッルゥ――
操折「ほらほらぁ……快感に従いなさいよぉ」
インデックス「なに言って……ふゥんっ」ビクビク
操折「気持ちいでしょお? 認めちゃいなさい」
インデックス「こ、んなのただヌルヌルしてるだけなんだよ……」ゾクっ
操折「胸の小さいお子様を開発してやるのも悪くないわねえ」
――ガララララ!!
美琴「インデックス!!」
インデックス「み、みことぉ……ひっく」ぽろぽろ
美琴「って、何やってんの、あんたたち?!」
37:
操折「御坂さん、邪魔しないでくれるぅ? 今から良い所だったのよぉ」
美琴「邪魔って……」
インデックス「無理やり動けなくされて、衣服もはぎとられて、挙句の果てに赤ちゃんプレイからのヌルヌル……もう、精神が持たないかも……」
美琴「食蜂あんた……私が憎いなら私に直接やりなさいよ。関係ない人間を巻き込むな!」
操折「あなたに関係ある時点で、関係ないなんて言わせないんだから☆」
美琴「とにかく、こいつは引き取らせてもらうから」
操折「……どーぞぉ☆」
美琴「……?」
ガシっ
インデックス「……ま、まってうまく歩けないんだよ」
美琴「しょーがないわね……ッしょと」
操折「せいぜい今日を楽しみなさいよぉ☆」
美琴「何言ってんの……?」
インデックス「……んっ」
ガラガラ――ガラガラ
操折「あー面白かった……☆」
ガラガラ――
操折「ん?」
10088号「……」
ヒュン――
パンっ!! ベシャっ!!
ガラガラ――
38:
中庭――
一方通行「早かったじゃねえか」
打ち止め「特にやることもなかったし……」
10088号「いえ、私たちはお姉様とインデックスの顔にパイを投げるという重要な使命を忘れかけています」
打ち止め「あ……」クルっ
美琴・インデックス「ん?」
ヒュン――
パぁン! ベシャ!!
ヒュン――
パぁん! ベシャ!!
美琴「……っ」プルプル
10088号「寮に帰って、仲良くお風呂に入ってください」
一方通行「ミッションコンプリート。かえっぞォ」
美琴「ごらあああ?!」
ビリビリビリ!!
――ドオオオン!!!
39:
打ち止め「間一髪で、黒こげになる所だったってミサカはミサカはあなたに感謝」
10088号「見事なまでに顔面にフィットしてますね、とミサカは自分のショットに自惚れます」
パン! ベシャ!
パン! ベシャ!
打ち止め・10088号「!?」
一方通行「……仲間を信じすぎるぜェ。ッカカッカカカ!!!」
打ち止め「そんなに、私たちをお風呂に行かせたいの? ってミサカはミサカは尋ねてみる」
一方通行「な、なにい?」
10088号「女児の裸体で興奮する変態ですもんね」
一方通行「なんでそうなる、お前らァ……」
40:
常盤台寮――美琴達の部屋
美琴「……ふぅ」
パサっ
インデックス「……」
美琴「……白いのどうしたの? 大丈夫?」
インデックス「ば……ぶ」
美琴「ばぶ?」
インデックス「ばぶー!」
ガバっ!!
美琴「は?! ちょ、抱き付くなバカ!!」ドキドキ
インデックス「ばあぶうう!!」
ちゅぱっ!
チュパチュッパパパ!!
美琴「や、そんなところ吸わないで……っひぅ」ゾクっ
インデックス「ばぶばあぶううう!!」
ちゅるちゅるちゅる!!
美琴「やめんかあああ!!」
インデックス「ばぶうう!!」
終わり
41:
メイド関係ないんだよ!
次はもっといちゃいちゃさせたいんだよ!
4

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