春香「え?私がたけのこの里ときのこの山のCMに?」back

春香「え?私がたけのこの里ときのこの山のCMに?」


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1:
P「そうだ!」
春香「やったあ!すごい、こんな有名なお菓子のCMに出られるなんて!私、嬉しいです!」
P「あぁ!これで春香の人気も、うなぎ登り間違いなしだ!」
春香「はい!……あの、それでどんな内容なんですか?」
P「あぁ、そのことなんだが…」
春香「?」
5:
P「……実は、向こうサイドから、CMするのはたけのこの里かきのこの山、どちらか一つだけにしてくれと頼まれてな」
春香「ええぇっ?!」
P「どちらにするかは完全にこちらに任せると言われてるから、今日中には決めておいてくれ。それじゃ!」
春香「えぇっ?そんなっ、ちょ、ちょっとプロデューサーさぁん!!……行っちゃった。どうしよう、困ったなあ」
千早「話は聞かせてもらったわ」
7:
春香「千早ちゃん!」
千早「…ふぅ。プロデューサーったら人任せなんだから」
春香「ホントだよ…もぅ」
千早「にしても…これは難題ね」
春香「うん…私はどっちも好きだから、どっちか一つなんて選べn」
千早「どうすればより、きのこの山の美味しさが伝わるようなCMが作れるかしら」
9:
春香「………」
春香「えっ」
千早「やっぱり、春香の愛らしさを生かして、きのこの着ぐるみを着るとか……」
春香「……あ、あの…千早ちゃん?まだきのこの山にすると決まったわけじゃ……」
千早「は?」
春香「ひっ」ビクッ
12:
春香「ち、千早ちゃんこわい…」
美希「……そうなの千早さん。ミキ、それはちょっと早計だって思うな」
春香「ほ、ほら、美希もこう言ってることだし…」
美希「きのこごときがたけのこを差し置いてCMなんて、出来るわけないの」
春香「ほら、ね?だから千早ちゃ……」
春香「……え?」
13:
千早「……聞き捨てならないわね美希。たけのこのゴミが何ですって?」
美希「“里”なの。きのこ厨は言葉遣いまで汚いんだね」
千早「何ですって!」
春香「ちょ、ちょっと落ち着いてよ二人とm」
千早美希「春香は黙ってて!!」
春香「えぇっ、ひどい!」
千早「こうなったら、事務所の皆にも聞いて多数決で勝負よ」
美希「望むところなの」
春香「私のことは無視なの?…?」
15:
真「このお茶美味しいね」
雪歩「えへへ、結構高かったんだぁ?、これ」
美希「真くん!」
千早「萩原さん!」
真「うわぁっ!!」ガタッ
雪歩「はぅぅっ!!」ガタタッ
春香「熱っ!熱い熱い!」
18:
真「……い、いきなり何?!」
雪歩「びっ、びっくりさせないでよぉぉ」
春香「ホントだよ…ちょっと濡れちゃった…」
千早「……ごめんなさい。でも、これはとっても大事なことだから……」
真「え、大事なこと…?」
雪歩「それって、一体…」
千早「真…」
美希「雪歩…」
真雪歩「………」ごくり
千早美希「……ズバリ、きのこ派?!たけのこ派?!」なの!
21:
真雪歩「………」
千早「……二人とも?」
美希「どうしたの?」
真「…ぷっ…あははは!!」
美希「な、何がおかしいの!」
真「だって、そんな真面目な顔して…そんなこと聞くから…っくく…ふふっ」
雪歩「ふふふ、もぅ…お仕事で何かあったのかと思ったよ…」
美希「ミキはオオマジメなの!」
23:
千早「…いいわ。それで?結局のところどっちなの?」
真「え?えーと、そうだなあ…強いて言うなら僕はたけのこかな」
雪歩「え、そうなんだぁ。私は逆にきのこかも」
美希「むむ」
千早「キレイに分かれたわね…」
24:
真「何?たけのこときのこで勝負でもしてるの?」
雪歩「別にそんな必死になって決めることないのに…」
春香「あはは、ホントだよね…」
美希「でもたけのこを選ぶとは、さすが真くん分かってるの!」
真「はは…いやほら、きのこってチョコ多いし、あれ食べる位なら他のもの食べた方が良いかなって」
雪歩「………」カチン
春香「あれっ」
25:
雪歩「……それを言うんだったら真ちゃん、たけのこだってあんなハンパなクッキーかぶれを食べるくらいなら」
雪歩「他のお菓子を食べた方がマシだと思う」
真「!な、なんだって?!」
春香「お、おや…?」
千早「いいわよ萩原さん!もっと言ってあげて!」
雪歩「そもそもたけのこは持ちにくいし食べるとボロボロこぼれるし!軽くつまんで食べられないもん!」
27:
真「………」
美希「……う、雪歩がこんなに攻めてくるとは意外だったの……」
真「………」
美希「…真くん?」
真「……ふふ」
春香「えっ」
真「ふっふっふっ、あっはっはっはっは!!!」
春香「やだ怖い」
真「……そこまで言われちゃあ、僕も引き下がれないな。……雪歩、覚悟はいい?」
雪歩「うん、真ちゃん、きて!」
春香「いやいや…」
28:
ワーワー!!!
千早「………」
美希「………」
千早「…次世代の芽は」
美希「確かに育っているの」
千早「さあ、次に行きましょう」
美希「うん」
春香「えっ?あのまま放置していくの?え、えぇぇ…」
29:
亜美「…よっしゃ!いけるいける!っとと…あぶな」カチャカチャ
真美「回避回避…お、よし。今の内にシビレ罠張っちゃうねー」カチャカチャ
亜美「オッケー…あっ!でも今の状態だとすぐサマソ来r…」
真美「…あっ」
亜美「あっ」
31:
亜美真美「………」
亜美「……あー、もー!!何やってんのさ真美ー!!せっかく足引きずってたのにー!!」
真美「しょっ、しょーがないじゃん!てか、亜美が先に二乙するからでしょー!!」
亜美真美「むむむ…」
千早「……何やらお取り込み中のところ申し訳ないのだけれど」
美希「ちょっといい?」
33:
亜美「…たけのこ派か」
真美「きのこ派?」
千早「えぇ、これはとても大事なことなの」
美希「ちなみに今は3対2でたけのこが圧勝なの」
春香「あれ?その数私もいれられてるよね」
千早「……ふう。たけのこ厨は相変わらず捏造が上手ね」
美希「むうっ!」
亜美「…これは何やら穏やかではないですな…」
真美「うむうむ…真美たちもこの穏やかじゃない流れには是非ともビンジョーしたいところですな」
35:
真美「……ふふ、でも悪いけど千早お姉ちゃん、ミキミキ。真美たちの意見でどうやら」
亜美「この論争に一石を投じることになりそうだよ」
春香「え、一石…?あ!でもということは!」
美希「きっと亜美と真美の意見は同じということなの…」
千早「…これで初めて、現時点での勝敗が出るわね…」
美希「………」ゴクリ
春香「……そ、それで?二人が好きなのは」
亜美真美「そりゃーもちろん!」
真美「たけのこでしょ!」
亜美「きのこでしょ!」
37:
春香「…おぉっ?!」
春香「………」
春香「……あれっ」
真美「……ちょっと亜美、何言ってんの?こないだの家族会議でたけのこに決まったじゃん」
亜美「はぁ?何それ亜美のいないとこで勝手に決めないでよ」
真美「むむむ」
亜美「ぐぐぐ」
美希「結局…」
千早「また割れたわね…」
39:
春香「ねえ、もういいからやめにしようよ…」
千早「全然良くないわよ。今日中にどっちにするか決めないと駄目なんでしょ?」
春香「それはそうだけど…」
美希「そうなの。これはひとえに春香の為でもあるの」
春香「あ、そうだったんだ…」
千早「さて次のカモは…」
春香「今カモって言ったよね?」
伊織「…ふぅ、収録疲れt」
美希「デコちゃん!」
千早「水瀬さん!」
伊織「うわっ、何?!てかデコちゃんゆーな!!」
40:
伊織「……何よ、いきなり何かと思えば……お菓子の話?」
美希「なの!」
伊織「そうねえ、私はどっちもそんなに食べたことないんだけど……それよりは小枝とかの方が美味しくない?」
千早「は?」
伊織「」ビクッ
伊織「な、なによ…こんなことでムキになって」
千早美希「こ・ん・な・こ・と?」なの
伊織「ひっ」
春香「伊織……今は変に油を注がない方が」
41:
千早「伊織は話にならないわ。他を当たりましょう」
美希「そうするの」
伊織「…ちょっ、ちょっと春香!何がどうなってこんなことになってんのよ!説明しなさいよね!」
春香「それが…」かくかくしかじか
伊織「……なるほどね。それで雪歩と真もさっきからキィーキィー言ってるわけ」
春香「うん…ごめんね」
伊織「別にあんたが謝ることないけど…」
やよい「ただいま帰りましたーっ!!」
45:
千早「高槻さん!」シュバッ
やよい「うぇっ?あ、千早さん、ただいまでーす!」
美希「ねえやよい、やよいは、たけのこの里が好きだよね?」
やよい「え?」
千早「高槻さん、美希の言うことなんて聞かなくていいのよ。きのこの山の方が好きよね?」
やよい「あ、あの、えっと…?」
伊織「ちょっとあんたたち、いきなりそんな詰め寄ったらやよいが」
千早「水瀬さんは黙ってて!」
美希「デコちゃんは黙ってて!」
伊織「は、はい」
46:
やよい「えと…おかしのきのこの山とたけのこの里のお話ですよね?」
千早「えぇそうよ」
美希「やよいはどっちが好きか、答えてくれるだけでいいの」
亜美「てかやよいっち、そもそも食べたことないんじゃないの?」
真美「あー、それならわかんないよねー」
やよい「なっ…!たっ、食べたことぐらいあるもん!」
亜美「えーホントかなー」
真美「必死なところがますます怪しいっしょー」
やよい「ほっ、ホントにホントだもん!」
47:
千早「…えぇ、もちろん私たちはわかっているわ」
美希「それでそれで?どっちなの?!」
やよい「……ぇ、ぅ、わ、私は……」
伊織「やよい…」
真美「やよいっちのカバンの中から、たまごボーロを発見しました!!」
亜美「ということはやよいっちはたまごボーロ派で決定ですな!!」
やよい「ッ?!////ちょっ、亜美っ、真美ーっ?!////」
48:
やよい「………」むすっ
亜美「ねえー、ごめんってばー」
真美「勝手に探したのは謝るからさー機嫌なおしてよー」
亜美「今度新しいたまごボーロ買ってきてあげるから」
やよい「そういう問題じゃないの!!////」
千早「…でもこれじゃあ、高槻さんが結局どっち派なのかわからないわね」
美希「まさかたまごボーロでくるとは思わなかったの…」
やよい「うぅ…」
伊織「………」
伊織「……良いじゃない、たまごボーロ」
春香「え?」
50:
伊織「……いいわ、それなら私、たまごボーロ派になる」
やよい「い、伊織ちゃん…」
亜美「えっ」
真美「なんなのそれは」
美希「なんなのなの?!」
千早「私きのこ派だけど高槻さんが食べたたまごボーロなら食べたい」
春香「もう何が何やら…」
51:
やよい「さっきはありがとう、伊織ちゃん!」
伊織「いいのよ、これぐらい…」
やよい「えへへ、うん、でもおいしいよね、たまごボーロ!」
伊織「え?え、えぇ…」
やよい「……食べたこと、ないの……?」
伊織「………」
やよい「………」
56:
響「あー、今日のロケは大変だった…」
春香「あ、響おかえりー」
響「ただいま…聞いてよ春香、今日のロケ地がさあ…」
亜美「…あ、ひびきんだ!」
真美「よっし、早ひびきんにも……いや、待てよ、でもひびきん、ひびきんかぁ……」
亜美「?どしたの?」
真美「いや…なんか、ひびきんに聞いたら、すんごい笑顔で「自分はやっぱりちんすこうかな!」とか言いそう」
亜美「あー、確かに。「たべっこどうぶつが三度の飯より好きだぞー」とか言いそうだよね」
響「ちょっ、言わないぞそんなこと!!」
57:
真美「うわっ、ひびきん!」
亜美「もしかして聞こえてた?」
響「あれだけ大声で話してたら嫌でも聞こえるって…」
春香「あはは…」
響「それで?何の話?」
千早「ここから先は私が説明するわ」
春香(千早ちゃん、いつの間に…)
58:
千早「というわけなんだけど」
響「なるほどね…うん、美味しいよね、きのこの森!自分も好きだぞ!」
千早「??!!」
美希「………」にやぁ
美希「うんうん、そうだよねー、美味しいよね、きのこの森」
響「……え、え?…あ」
千早「が・な・は・さん…?」
響「うぎゃーっ!ちっ、違うぞ!たまたま言い間違えただけで…」
千早「問答無用!」
響「ひぃぃっ!!」
60:
貴音「ただいま戻り……おや、何やら賑やかですね」
真美「あっ、お姫ちんだ!お姫ちんお姫ちん!」
貴音「?はい、なんでしょう」
亜美「ズバリー、お姫ちんはきのこ派?たけのこ派?」
貴音「?それは…鍋の具材の話でもしているのですか?」
真美「うあうあ→ 違うよー!お菓子の話だよぉー!」
亜美「知らないのー?たけのこときのこ!」
64:
貴音「……す、すみません、きっと、見ればわかると思うのですが……」
真美「あ→も→ そんなだからお姫ちんなんだよー!」
亜美「そーだよー!だからお姫ちんなんだよー!もー!!」
貴音「な、なんと…」がーん
春香(貴音さんかわいそう…)でも可愛い
65:
千早「……でもまあ、我那覇さんはきのこ派ということでいいわよね」
美希「それを言うなら貴音だって現物見せたらこっち、って言ったからたけのこ派なの!」
響「……ねえ千早、この首輪、いつ取ってくれるの……?」
千早「………」ジロッ
響「」びくっ
響「…わ、わんっ!」
66:
千早「それでいいの」
千早「いいわ…それじゃあ、今度はこのきのこの山とそのたけのこのクソを使って」
美希「わかったの。このたけのこの里とこけしを使って」
千早「………」
美希「………」
春香「もぅ?…やめてよぉ…」
響「うぅ?…」
貴音「とても可愛らしいですよ、響」
68:
律子「いいですか?明日は駅から現場まで私が連れて行きますから、勝手に動かないように…」
あずさ「あらあら、頼もしいわねぇ」
千早「…二人とも、お疲れ様です」ぬうっ
律子「うわぁっ!ち、千早?!いつからそこに…!」
あずさ「あら美希ちゃんまで?」
美希「甘い物でもどうぞなの!」
律子「……ふーん、何よ、あんたにしては珍しく気が利くじゃない?」
美希「ミキはいつだってキガキクの!」
70:
あずさ「……あら、二つ?どちらももらっていいのかしら」
千早「いいえ…取るのはどちらか一つ、お好きな方でお願いします」
律子「?まあ、食べ過ぎも良くないものね……じゃあ、お言葉に甘えて……」
千早「………」
律子「……なんか、千早の目が怖いんだけど……」
美希「気にしなくていーの!さっすが律子…!さん!」
律子「…?よくわかんないけど、いただくわね」
千早「くっ」
71:
あずさ「それじゃあ私はこっちを頂こうかしら?」
千早「!あずささん…!ありがとうございます!」
あずさ「美味しいわよねぇ、これ。食べやすくってついつい食べ過ぎちゃう」
美希「えぇ?…あずさはたけのこじゃないの??」
あずさ「あらあらごめんなさいねぇ」
74:
千早「あずささんはきのこの山の素晴らしさがよくわかっているわ」
千早「大人なのよ」
あずさ「あらあら」
美希「でもミキ、おっぱいがおっきい人はたけのこ派であるべきだって思うな」
千早「何ですって??!!」
律子「ちょ、ちょっと美希やめなさい!」
75:
律子「なるほど、仕事の依頼でねえ…」
春香「はい…」
千早「えぇ。だから、どうしても優劣を決めないといけないの」
美希「これもひとえに春香の為なの!」
春香「違うよね?絶対違うよね?」
律子「……優劣は知らないけど、最終的にどちらかを選ばなきゃならないのは事実なのよね?」
春香「はい…」
78:
律子「まぁ、売り上げだけを見れば明らかにたけのこの方が…」
美希「そうなの!」
あずさ「ちょっと律子さん!」
律子「あっ」
千早「………」
律子「ご、ごめんなさい千早、別にそんなつもりじゃ…」
千早「……どこの」
律子「え?」
千早「どこの売り場の話ですか?」
律子「え」
79:
千早「私の近所のスーパーでは」
千早「…たけのこの方が売れていません。それは売り上げを見ても明らかです」
真美「千早お姉ちゃん何でそのお店の売り上げ知ってるの…」
亜美「うあうあ→怖いよお姫ちん!」
貴音「…この菓子が、こうも人を狂わせるものとは…」
律子「で、でもほら、ネットで調べれば」
千早「ネット…ですか」ふう
80:
千早「……たけのこ厨は……そうやってすぐ目先のデータばかりを見て、中身には目を向けようともしない」
律子「ちょっ、ちょっと千早」
千早「だからあんなにパッサパサなのよ」
美希「!それは言い過ぎなの!」
美希「大体、さっきから黙って聞いてたら……なんなのなの?!そういうきのこだって……え、えっちなの!」
みんな「??!!」
81:
千早「…つ、ついに言ってはならないことを…」わなわな
春香「結構気にしてたんだ…」
響「わん!」
やよい「……え?あの、それってどういう」
亜美「だよね、どういうこと?」
伊織「さぁさぁ、私たちはあっちへ行ってましょうねー」
真美「……////」
82:
小鳥「うー、寒い。ただいま?。みんな、焼き芋買ってきた…」
千早「……どうしてもきのこにならないのなら……私、もうこの事務所を辞めます」
小鳥「えぇっ?!」
律子「ちょっ…!千早何言って!」
美希「ミキだって!たけのこにならないぐらいなら、961プロに行くの!」
小鳥「いっ、いいい一体何事なのぉ??!」
律子「あ、小鳥さん…!実は…ちょっと、春香からも何とか」
春香「………」
律子「…春香?」
春香「……おかしいよ、こんなの!!!!」
84:
千早「春香…?」
春香「だってそうでしょ?どっちも、形こそ違えどこんなにお菓子を愛しているのに…」
春香「二つは兄弟みたいなもので……仲間で、家族じゃない!どうしてそれが争いあわなきゃならないの?!」
春香「……きのことたけのこ。確かに、二つは分かり合えないものなのかもしれない。でも、私たち人間はそうやって反発しあいながらも、共存してここまで成長してきた。違う?」
春香「人種、宗教、性別……色々な違いはあるけれど、それでも理解しようと努力して、手を取り合っていけるからこそ、私たちは次へ進める。未来へ向かって歩いていけるんだよ!」
89:
美希「……春香…」
千早「……うふふ、そうね。……いつだって、私を立ち直らせてくれるのは春香なのね」
美希「うん、そうだね。ミキが間違っていたの…」
春香「二人とも…」
亜美「……でも、CMは?どーすんの?」
伊織「そうよ。どっちか一つ、選ばなきゃいけないんでしょ?」
響「わんわんっ!」
94:
春香「そのことなら……私、決めた。このCM、降りるよ」
律子「?!春香、何を…」
春香「やっぱり私は……たけのこの里も、きのこの山も。どっちも大好きだから……」
春香「どちらか一つしか選べない未来なら、私はいらない。みんなと、今の全部で、ゴールしたいの」
春香「他にもっと良い方法があるのかもしれないけど……」
春香「私は、天海春香だから」
小鳥「春香ちゃん…」
千早「春香…」
律子「……わかったわ。御社の方には、私から」
9

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