阿笠「新一、腐女子を喜ばせるスイッチができたぞ!」back

阿笠「新一、腐女子を喜ばせるスイッチができたぞ!」


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1:
阿笠「新一、腐女子を喜ばせるスイッチができたぞ!」
コナン「オレ帰っていーか?」
阿笠「新一…。お前、自分が腐女子が萌える対象になっているとでも思っておるのか?図々しいのう…」
コナン「悪かったな。オレは数少ねえイケメン要員だからしょうがねーだろ」
阿笠「新一の図々しさにつっこんでもキリが無いので、スイッチを押すぞ!」
ポチッ
コナン「……」シーン
阿笠「……」シーン
コナン「何も起こらねえじゃねーか」
阿笠「いや、そんなはずは無いぞ。スイッチを一回押すごとに、必ず一回変化が起こるはずじゃ」
コナン「失敗作なんじゃねーの?」
阿笠「ワシが失敗など、するわけがないじゃろう!!!」
コナン「はいはい…。もう夕飯の時間だから、オレは帰るぜ」
阿笠「気をつけろ、新一。この世界の何かが必ず変わっているはずじゃ!」
4:
コナン「ただいまー、蘭姉ちゃん。お腹減ったよ?」
小五郎「はあ?ランネーチャン?誰だそりゃあ?」
コナン「あはは、何言ってるの小五郎のおじさーん。蘭姉ちゃんは、蘭姉ちゃんだよ」
小五郎「だから、どこの姉ちゃんなんだよそれは」
コナン「えっ…。おじさんの娘の毛利蘭だよ!どうしちゃったのおじさん!?」
小五郎「わけわかんねーこと言ってねえで、早くメシ食えよ。今日もカレーだからな」
コナン「は、はーい…」
モグモグ
コナン(一体どういうことなんだ…?そして、どうしておっちゃんのカレーはこんなに不味いんだ?)
7:
阿笠「蘭君がいなくなったじゃと?」
コナン「博士は蘭のこと覚えてるのか?」
阿笠「もちろんじゃ。やはりワシの予測通り、蘭君が最初に消えたのか…」
コナン「予測通りって、どういう事だよ!どうして蘭は居なくなっちまったんだよ!」
阿笠「蘭君が居なくなったのは、恐らくこのスイッチを押したせいじゃ」
コナン「それは…腐女子を喜ばせるスイッチ!?」
阿笠「そうじゃ。ボーイズラブ…つまり、男性同士の恋愛を好む腐女子にとって、ヒロインであり、新一と同居しており、しかも幼なじみである蘭君は、邪魔な存在なのじゃろう」
コナン「ふざけんな!蘭が邪魔って、どういう意味だよ!」
阿笠「すまん、新一。今のは言い過ぎた」
コナン「謝って済む問題じゃねーだろ!そもそも博士がこんなスイッチを作っちまったから、蘭は居なくなっちまったんだ!蘭を返せよ!!」
9:
阿笠「スイッチで起こってしまった事は、元に戻すことは出来ないんじゃ…。本当にスマン。ワシが出来るのは、このスイッチを押す事くらいじゃ…」ポチポチポチ
コナン「バーロー!なに連打してやがんだ!!」
服部「よう、工藤?。早く帰って来んのか?」
コナン「うるせー!今はそれどころじゃねーんだよ!」
服部「それどころって、お前なあ。おっさんに連れ戻して来いって、言われとんのやで?」
コナン「…って、服部?なんでお前がこんな所に居るんだよ?」
服部「は?オレは工藤と一緒に探偵事務所に住んどるやん」
コナン「お前、何言ってんだ?」
阿笠「まさかとは思うが、服部君は新一の幼なじみだったり…しないじゃろうな?」
服部「ははは、何言うとんねん。その冗談おもんないで?、博士」
11:
コナン「だ、だよなあ。服部がオレの幼なじみなんて、有り得ねえよな」
服部「工藤…なんでそないにオレのこと嫌っとんや。お前、昔からそうやったよなあ…」
コナン(こいつキモイ!やべえ!)
阿笠「どうやら、蘭君のポジションに服部君が入ってしまったようじゃな」
コナン「どうやらじゃねーよ!」
服部「今日の工藤はご機嫌ナナメやなあ」
コナン「そう言やあ服部、和葉はどうしたんだ?連れて来なかったのか?」
服部「カズハ?誰やソレ?」
阿笠「和葉君まで消えてしまったか…」
13:
コナン「おいおいおい!ちょっと待てよ!だったら和葉のポジションには、誰が入ったって言うんだよ!」
阿笠「ワシが服部君の交友関係まで知っとるわけないじゃろ」
服部「なあ…。帰らんのか、工藤?」
コナン「うるせえ、テメーは黙ってろ!」
コナン(博士がスイッチを連打したから、一気に複数の設定が変わっちまったのか…)
コナン(まず服部が蘭のポジションに入り、そして和葉が消えた…)
コナン(待てよ。確か博士は、スイッチを3回押してなかったか?)
コナン「…という事は、アイツが危ない!!」ダッ
服部「工藤!どこに行くんや!!」
コナン「灰原の部屋だよ!」
16:
灰原「どうしたの工藤君?血相変えて」
コナン「灰原は無事だったのか…。でも何故?」
灰原「実はあなた達の話を全て聞かせてもらったの」
コナン「腐女子が喜ぶスイッチ…の、話だよな?」
灰原「ええ。そして、私はスイッチを押されても生き残る方法を見つけたわ」
コナン「本当か?一体どうやって…」
灰原「コレよ!」
灰原がオレに見せたのは、表紙に『工藤新一総受け』と書かれたBL同人誌だった。
コナン「ナンジャこりゃあああ!」
18:
灰原「この本をすぐにコミケで出したのよ」
コナン「自費出版でホモの漫画本を作っただけで、どうして消えずに済んだんだ?」
灰原「腐女子にとって、BLカップリングを応援するキャラクターは不可欠よ」
コナン「そういう事か。陰ながらホモを見守る女は、腐女子の気持ちを代弁する立ち位置になるのか」
灰原「そうとも言い切れない部分もあるわね…」
コナン「どういう事だよ?」
灰原「腐女子の心理は複雑だから、決め付けない方がいいわ。要するにBLの邪魔をしなければ、腐女子にとっては味方になるのよ」
20:
コナン「と、とりあえず灰原が消えてねー理由はわかった」
灰原「という事は、私の代わりに誰かが消えてる可能性があるわね」
コナン「ハッ!中森警部の娘は?アイツは蘭の次に邪魔な存在のはずだ!!」
灰原「中森警部って誰よ」
コナン「長年、怪盗キッドを追い続けている警部なんだが…。その娘が、黒羽快斗と両思いなんだ」
灰原「ふたりは恋人同士なのね?」
コナン「いや。ぶっちゃけて言うと、オレと蘭の関係と同じだ」
灰原「ランって誰よ」
21:
その頃の怪盗キッド(黒羽快斗)
快斗「青子、アイス食べに行こうぜ?!」
中森警部「どうしたんだね、快斗君?」
快斗「あれ?青子は?」
中森警部「アオコ?何だねソレは?」
快斗「どういう事だ?青子の存在が消えちまった!」
25:
コナン(中森警部の娘がどうなったのか多少気になるが、オレには関係ないから寝るか!)
服部「工藤?。一緒に寝ようやあ」
コナン(うわあ!ウゼー!)
コナン「平次兄ちゃん。ボク、一人で寝たいから今すぐ目の前から消えて?」
服部「なんや工藤、冷たいなあ。オレと工藤の仲やないか」
コナン「ボクはもう子供じゃないんだから、一人で大丈夫だよ」
26:
服部「そうか、工藤は17歳やったもんなあ。その歳で一人寝は寂しいやろ?」ゴソゴソ
コナン(やべえ、布団に入ってきやがった…。幼なじみ設定をなんとかしねえと、服部が一生ウゼェ!)
コナン(とりあえずコイツは麻酔銃で眠らせて…っと)
プスッ
服部「ふにゃっ?…ぐぅ」
コナン(とりあえず明日、博士にもう一度相談しよう)
29:
朝になると、オレは真っ先に博士の家に向かった。
コナン「博士ー!!腐女子が喜ばないスイッチを作ってくれ!!」
阿笠「朝っぱらからなんじゃ。腐女子を喜ばせるスイッチなら、もう作ったじゃろ」
コナン「違うって!腐女子が『喜ばない』スイッチだよ!」
阿笠「いかんぞ新一!まだここまで、全然腐女子が喜ぶ展開になっとらんぞ!」
コナン「博士は何で腐女子を喜ばせようとしてるんだよ!」
阿笠「それはな…ワシ自身が腐男子からじゃ!」
30:
博士……
31:
コナン「腐男子ってなんだよ」
阿笠「BLを好む男子のことじゃ。ホモとは微妙に立ち居地が違うんじゃ」
オレはこの件が面倒になったので、話題を変える事にした。
コナン「要するに。一つでも腐女子が喜ぶ事をすれば、腐女子が『喜ばない』スイッチを作ってくれるんだよな?」
阿笠「まあ、そういう事じゃな」
コナン「わーったぜ博士!オレ、頑張ってくる!」ダッ
阿笠(新一…成長しおったのう…)
34:
灰原「工藤君…。あんなこと言っちゃって、どうする気なの?まさか貞操を怪盗キッドにでも捧げる気?」
コナン「バーロー!んな気色悪いことするか!オレにはちゃんと作戦があるんだよ」
灰原「作戦?」
コナン「服部か白馬探を、怪盗キッドとくっつければ何とかなるはずだ!」
灰原「あくまで自分自身は関わりたくないのね」
コナン「あったりめーだっ、バーロー!お前が歩美とくっつけって言われたら、どう思うんだよ!」
灰原「それは別に嫌じゃないけど」
コナン「えっ?じゃ、じゃあ光彦とくっつけって言われたら、どう思うんだよ!」
灰原「それは嫌だわ」
コナン「そ、そうか」
36:
阿笠「話は全て聞かせてもらったぞい」
コナン「ゲッ、聞かれてたのか」
阿笠「新一の作戦が成功するように、腐女子を喜ばせるスイッチを一回押してやろう」
コナン「余計な事すんな!」
ポチッ
コナン「…ん?」
灰原「どうしたの?何か変化があった?」
コナン「よくわからねえが、怪盗キッドの家の場所が急にわかった」
灰原「そう。きっとスイッチの効果ね」
コナン「今回の効果はオレにとって好都合だな!それじゃあ行ってくるぜ!」
38:
灰原「待って」
コナン「どうした?」
灰原「良かったらコレ、使って」
コナン「何だよ、このビンに入ってる液体は?なんかの薬か?」
灰原「媚薬よ」
コナン「すげーモン持ってるな、おい」
灰原「試しに作ってみたの。飲んだ後に初めて見た相手を、好きになってしまうという…よくあるアレよ」
コナン「怪盗キッドに飲ませりゃいいって事だな」
阿笠「初夜は慎み深くするんじゃぞ?」
コナン「怪盗キッドとくっつくのはオレじゃねーって言ってんだろ!」
40:
そんなわけでオレは、服部か、もしくは白馬を、怪盗キッドとくっける作戦を実行することにした。
コナン(念の為に言っておくが、媚薬を飲んだ後にオレを見るって言う展開は無しだからな)
コナン(早くこの世界をなんとかして、蘭を取り戻さないと!)
ピンポーン
快斗「はい、どちら様ですか?」
コナン「こんにちは、お兄ちゃん!これ、良かったら食べて?」
42:
快斗「チョコレート?大体、なんでお前がココに…」
快斗(おっと。オレが怪盗キッドだっていうのはコイツは知らねえはずだから、初対面の振りしねえと)
快斗「っつうか、誰だお前?」
コナン「いいから四の五の言わずに食えよ!」バリバリバリッ!グイグイ!
快斗「ぐわあああ!なんでチョコレートを食わせようとするんだよ!」
コナン「媚薬が入ってんのは、チョコレートって決まってんだろ!」
快斗「媚薬が入ってんのかよ!食わせんなっ!やめろおおお!!」
灰原「媚薬=チョコレートって…。腐女子を舐めるにも程があるわね」
44:
快斗「そ、そこのお嬢ちゃん!こいつを止めてくれ!」
灰原「それは無理ね。今、彼を止めたら私が消されてしまうもの」
快斗「何だよその設定は!厨二病かよ!」
灰原「失礼ね。厨二秒なのは、むしろあなた達じゃない」
コナン「灰原!人を厨二病呼ばわりしてる暇があったら手伝えよ!」
灰原「いいけど…」ポチッ
コナン「………ぽちっ?」
灰原「腐女子を喜ばせるスイッチを博士から預かったの」
コナン「何押してんだコラアアアアアア!!」
45:
快斗「こいつが油断した隙にチョコレートを奪取!!」
コナン「あっ!バーロー!返せよテメー!」
快斗「誰が返すか!しかし何だってお前、オレに媚薬を盛ろうとしたんだ?」
コナン「そ、それは…こっちにはこっちの事情があんだよ」
快斗「よくわかんねーけど、さっさと帰れよ。はあ、疲れる…」
47:
灰原「疲れた時には甘い物が一番よ。例えば、あなたが手に持っているチョコレートとか」
快斗「そうだな。いただきまーす」
パクッ
快斗「って、媚薬が入ってんのに食っちまったあああああああ!」
灰原「スイッチを押したからかしら?」
コナン「元からバカなんじゃねーのか?」
快斗「オイお前、なんて事してくれたんだよ!!」
コナン「ハッ!オレを見るな!!!」
48:
ああ……
50:
怪盗キッドがオレを見ようとした、その時…!
中森警部「怪盗キッド、逮捕だー!!」
灰原「工藤君の前に外野が割って入ってしまったわね」チッ
コナン「た、助かった…」
快斗「青子のお父さん!オレ、怪盗キッドじゃないっすよ!」
中森警部「アオコ?誰だそれは?怪しいな…。君は快斗君に変装した、怪盗キッドじゃないのか?」
快斗「だからあ?」
コナン「何!?中森青子も消えちまったのか!?」
中森警部「ナカモリアオコ?」
52:
快斗「“も”って事は…他にも誰か消えたのか?」
コナン「実は…」
灰原「そんな事よりも、媚薬の効果は出たのかしら?」
快斗「え?別に何ともねーけど?」
コナン「おかしい…。灰原が作った薬の効果が出ないだなんて…」
灰原「おかしいわね…」ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
コナン「おいコラ!どさくさに紛れて、腐女子を喜ばせるスイッチを押してんじゃねーよ!」
中森警部「ご婦人を悦ばせるスイッチ?な、なんだその、いかがわしい物は…」
コナン「いかがわしいのは中森警部の頭の中身だよ?」
53:
快斗「あの、何で青子のお父さ…いや、中森警部はここに来たんですか?」
中森警部「この辺に怪盗キッドが出没したという目撃情報があったんだが…。君は本当に快斗君なのか?」
快斗「怪盗キッドなわけないっすよ。第一、うちに盗む物なんか無いでしょ」
中森警部「そ、そう言われればそうだな。予告状もないし、ガセネタをつかまされてしまったのか…。疑ってしまってすまない」
快斗「いえいえ」
中森警部はブツブツと言いながらも、どこかへ行ってしまった。
55:
快斗「ふう、やっと帰ったか」
コナン「やっぱり媚薬の効果は表れてねえ見てえだな」
灰原「あの媚薬の効果は実証済みだから、そんなはずはないわ。効果が出るのが遅れているのかも」
快斗「おい。そこで何をコソコソ話してんだよ」
灰原「まだ身体に変調は無い?例えば、中森警部のことを考えると胸が早鐘のように鳴り響き、世界は薔薇色に染まり、新しい自分に生まれ変われるような、そんな素敵な未来が待っている予感はしない?」
コナン「灰原…。お前、変わったな…」
57:
快斗「はあ?なんでオレが中森警部に惚れなきゃいけねーんだよ」
コナン「今ので意味が通じたのか」
灰原「おかしいわね…。どうして媚薬が効かなかったのかしら…」
快斗「いいからとっとと帰れよ。オレはこれから用があるからよ」
コナン「仕方ねえな。んじゃ、出直そーぜ灰原」
灰原「そうね…」
58:
その夜、怪盗キッドの予告状が出されて、オレ達は予告現場である杯戸シティホテルの屋上へと向かった。
コナン「用があるってこの事だったのかよ!」
灰原「怪盗キッドの家を知っているんだし、明日にでも行って捕まえた方がいいんじゃない?」
コナン「現行犯じゃねーと捕まえられねえだろ」
灰原「確かに、万引きだって現行犯じゃないと捕まえられないわね」
コナン「だから家に乗り込んでも無駄なんだよ!」
灰原「状況説明的ね、工藤君」
59:
怪盗キッド「レディース エンド ジェントルメン!今宵のショーを皆さんにご覧に入れましょう!」
服部「来よったな、怪盗キッド!」
コナン「服部、お前来てたのかよ」
服部「当たり前や!オレは工藤の幼なじみなんやからな!」
灰原「探偵だから来たわけじゃないのね」
コナン「やべー…。元の世界に戻さないと、コイツ本気でうぜえ…」
服部「工藤は相変わらず冷たいやっちゃなあ。まるでレイコーのように冷たい男や」
灰原「今時アイスコーヒーの事、レイコーなんて言う関西人あんまり居ないわよ」
61:
中森警部「怪盗キッド!予告状には『サファイアを盗む』と書かれていたが、ここにはサファイアは無い!なぜここをターゲットにしたんだ!?」
怪盗キッド「とある小学1年生の男子と初めて出会った思い出の場所が、ここ杯戸シティホテルの屋上だったのです」
中森警部「はあ?」
灰原「思い出を大切にするなんて、ずいぶん乙女チックね」
服部「それにしても、小学1年生の男子ってめっちゃ限定されとるやないか」
コナン(嫌な予感がするわけだが…)
64:
怪盗キッド「そして、もう一つの質問に答えましょう。私が盗みに来たサファイアは、私の目の前にあります」
中森警部「どういう事だ!?」
怪盗キッドはマントをたなびかせて、オレの目の前にふわりと舞い降りた。
コナン「げっ」
怪盗キッド「この世で最も美しいサファイアを盗みに来ました」
コナン「まさか…媚薬の効果はすでに出ていたが、顔に出していなかっただけだったのか!」
灰原「でもあの時に怪盗キッドは、中森警部を見たはずよ」
コナン「そうか、わかったぞ!」テコリーン
67:
コナン「怪盗キッドはコンマ1秒の差で、中森警部よりも先にオレを見ちまったんだ!!」
服部「なんやて工藤!オレの工藤に勝手に惚れよって!」
灰原「ところでこの人は媚薬を飲んでいないのに、どうして工藤君の尻を追い回しているの?」
コナン「こいつはスイッチを押す前からホモだったからな」
服部「怪盗キッド!自分がやってる事わかっとんのか?お前ホモやで!!」
コナン「オメーが言うなよ」
怪盗キッド「仕方ねーだろ!男とか女とか関係なく、好きになっちまったんだよ!」
コナン「うるせーよ」
灰原「腐女子のテンプレを喋ってんじゃないわよ」
68:
怪盗キッド「では埒が明かないので、仕事を進めさせていただきます」
中森警部「おい、待て!!」
怪盗キッド「では行きましょう、名探偵」
コナン「行かねーよ!やめろ!抱き上げんな!!」
灰原「お姫様抱っこは基本よね。スイッチを沢山押した甲斐があったわ」
服部「そうは行かんで!」
白馬「そうは行きませんよ!」
光彦「そうは行きませんよ!」
70:
コナン「白馬!?」
服部「なんでお前がここにおるんや!」
光彦「ボクも居ますよ!」
白馬「怪盗キッドの狙いがわかったので、犯行を阻止するために来ました」
怪盗キッド「やれるもんならやってご覧なさい。私の方が上でしょうけどね」
服部「ここは白馬と協力するしかなさそうやな。白馬!ふたりで怪盗キッドを倒すで!」
白馬「わかりました!」
灰原「倒すの?捕まえるんじゃなくて?」
72:
コナン「なぜかオレが、段々置いて行かれているわけだが」
光彦「ボクもですよ?」
怪盗キッド「私とやり合う気ですか?面白い。受けて立ちましょう」
服部「オレの拳が真っ赤に燃えるわ?」
白馬「あなたには負けませんよ、黒羽君!」
怪盗キッド「オレは黒羽快斗じゃねえ!」
灰原「自らフルネームを名乗ってるわね」
75:
コナン「おーい。単なるケンカならよそでやれよ。ホテルに迷惑が掛かるだろ」
光彦「そうですよ!こんな所でケンカをしたら、誰かが押されて落ちちゃうかもしれないじゃないですか!」
怪盗キッド「名探偵…危ないので下がっていてください。この階段の陰で!」
怪盗キッドはオレを階段の近くに下ろした後に、白馬と服部と文字通り取っ組み合いのケンカを始めた。
コナン「灰原、帰るか」
灰原「そうね」
中森警部「我々も帰るか」
警察「そうですね」
80:
灰原「ちょっと待って。これ、ダイイングメッセージじゃない?」
光彦の指の先には、血文字で『怪盗キッドと白馬さんと服部さんと>>76に押されました』と書かれていた。
コナン「光彦が落ちたのはついさっきだぞ?こんな短時間で書けるわけがねえ。これは光彦が書いたもんじゃねえな」
灰原「じゃあ、円谷君は…」
白馬「自殺ではないでしょうか」
服部「ああ。間違いなく自殺や」
コナン「おう。おめーら終わったのかよ」
77:
オレと灰原がホテルの正面玄関から出ると、目の前に光彦が落ちて来た。
グシャッ
コナン「光彦!?」
光彦「やっとボクに…気づいてくれたんですね…ぐふっ」
そうして光彦は、安らかな笑顔で死んで行った。
灰原「もう脈が無いわ…」
コナン「光彦…光彦おおおおおおおおおお!!!!一体誰がこんな事をしたんだ!」
78:
光彦wwww
85:
白馬「ええ。コナン君がいない事に気づいて、怪盗キッドは帰りました」モグモグ
コナン「なんでチョコレートなんか食ってんだ?」
白馬「怪盗キッドが落として行ったものです。ばあやが、よく『食べ物を粗末にしてはいけない』と言うもので、僕が処理しているわけですが、何か?」
コナン「怪盗キッドのチョコレートって、まさか…」
白馬「ところでコナン君。今から僕の家で、シャーロックホームズについて語り合いませんか?」
コナン「」
86:
服部「あかんで!ボウズには、オレが添い寝してエラリークイーンを読んでやるんや!」
灰原「どちらか選んであげなさいよ」
コナン「どっちかっつーとシャーロックホームズの方がいいが、寝床で読まれるのは御免だな」
服部「なんやて工藤!」
白馬「失敬な。僕はベッドで読むとは言っていないでしょう。もっとも、コナン君が望むならその限りではありませんが!!」
88:
コナン「いい加減にしろ!もう帰るぞ、灰原!スケボーに乗れ!」
灰原「ええ」ヒョイッ
スケボーは全力で発進して、その勢いで灰原は振り落とされた。
灰原「あの慣性の法則を無視した肉体は、一体どうなっているのかしら」
92:
トンテンカンテン
コナン「これでよし、と…」
服部が入って来れないように、寝室の内部からドアに板を打ち付けた。
コナン「今日は散々な一日だったな…。明日になったら、博士に元に戻してもらわねえと…ふわあ」
布団に入ろうとしたら、布団から白いシルクハットと、白いズボンと靴がはみ出しているのに気づいた。
コナン「これは、まさか…」
93:
怪盗キッド「待ってたぜ、名探偵」
コナン「うわあああ!!!」
怪盗キッド「お前が帰って来るまで布団の中に潜んでたぜ。怪盗だからな」
コナン「ドアに板を打ち付けて自分で密室にしちまったせいで、逃げ道がねえ!」
コナン「そ、そうだ!麻酔銃でコイツを眠らせれば!」
怪盗キッド「あの時計型麻酔銃なら、盗ませてもらったぜ。怪盗だからな」
97:
コナン「ギァアァーッ!蘭姉ちゃん!蘭姉ちゃん!あっ、しまった!蘭は居ないんだった!!」
コナン「じゃあおっちゃん…しまった、おっちゃんは徹夜でマージャンだった!」
コナン「じゃあ服部…しまった、服部はドアが打ち付けられているせいで、入って来られない!」
怪盗キッド「安心しろよ。なるべく痛くないようにするから。怪盗だからな」ガシッ
コナン「それ怪盗関係ねーだろ!うぎゃああああああああああああ!!!!!!!」
100:
翌朝。
ピチチッ…チュンチュン…
コナン「」
阿笠「新一、元に戻すスイッチができたぞ!」
コナン「」
阿笠「どうしたんじゃ?せっかく元に戻すスイッチが出来たというのに、廃人のような顔をしておるのう」
コナン「もう、遅せえよ…」
阿笠「何がじゃ?」
102:
そう、何もかもが遅すぎたのだ。
博士がすぐに元に戻すスイッチを押したが…。
世界が元に戻っても、光彦の命と、そしてオレの貞操は戻ってこない。
余談になるが、灰原は元から腐女子だったらしく、今日も元気に同人誌を作り続けている。
コナン(蘭は戻って来たが、大切なものを失っちまったな…)
蘭「コナンくーん。お尻痛いんでしょ?肛門科行きましょう」
コナン「うん…。わかったよ、蘭姉ちゃん…」
【おわり】
108:
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