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女騎士(^p^)「あうあうあー」


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1:
○×王国
この国では昔から、我々が『池沼』と呼んでいる人々を“魔物”と呼び差別してきた
これはそんな国で起こった、ある出来事のお話…
ドゴォ!
女騎士「ぐぁっ」ドサッ
女騎士「はぁ…はぁ…くっ、殺せ!」
魔導士「いいや、殺さない」
魔導士「お前には死よりも耐え難い苦痛を与えてやる」ニヤァ
女騎士「何だとっ!?」
元スレ
ニュース報(VIP)@2
女騎士(^p^)「あうあうあー」
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4:
女騎士「そもそも貴様は私に何の恨みがある!?」
魔導士「…… 覚えていないのなら別にそれでも構わない」
女騎士「?」
魔導士「食らえっ!!」カッ
パアァ!!
女騎士「うっ…うわあああぁぁぁっ!!」
………
女騎士「うっ…」パチッ
女騎士(何だったんだ?今のは…)
魔導士「気がついたようだな」ニヤニヤ
女騎士(! 魔導士!)
女騎士(貴様、私に何をした!?)
女騎士(^p^)「あう、あうあうあー!?」
女騎士 Σ(^p^)「!!?」
6:
そのあうあう言うのをやめなさい
8:
女騎士(^p^;)「あ、あうあうあー!?(な、なんだこれは!?)」
魔導士「お前に呪いをかけた」
女騎士(^p^)「あう!?(何!?)」
魔導士「“魔物”になる呪いだ」手鏡スッ
女騎士 Σ(^p^)「!?」
女騎士(^p^;)「あ…あうあう…」
女騎士(なんだ…この気持ち悪い顔は…これが私だというのか…)
12:
女騎士(! そうだ!こんな呪い、この男を殺してしまえば…!)
女騎士(^p^)「あうあうあーーー!!!」ジャキッ
女騎士 Σ(^p^)「あうっ!」ガクッ
女騎士(^p^;)「あうあう…あう…(身体が…重い…)」ズシッ
魔導士「ふふっ残念だったな…この呪いは容姿・言動だけじゃなく、運動能力まで“魔物”の者達と同じになるのだ」
女騎士(゚p゚)「あ…あうあ…(そ…そんな…)」
魔導士「だが、知能はそのままだから安心しろ」
魔導士「さらばだっ!」バッ
女騎士(^p^)「あっあう!!(まっ待て!!)」
フッ
女騎士(^p^)「あうあ…(消えた…)」
14:
女騎士(とにかく、王宮に戻らないと…)
女騎士(^p^)「あっ…うっ…」プルプル…ガクッ
女騎士(くっ…鎧が重くて立つこともできないとは…)
女騎士(仕方ない…鎧は脱ぎ捨てていくか…)
………
郊外
女騎士(^p^)「あう…あう…」トボトボ
幼女「ママー!あの女の人、変な顔〜」
幼女母「シッ!見ちゃダメ!」
女騎士(^p^)「…」
16:
王宮正面扉前
衛兵A「あ〜暇だな〜」
衛兵B「そうだな」
衛兵A「何かいいことねえかな〜」
衛兵B「どうしたんだよ?」
衛兵A「最近恋人とご無沙汰でよ〜、溜まってしょうがねえ」
衛兵B「じゃあ今夜、街にでも繰り出すか?」
衛兵A「おっ!いいねえ!」
17:
衛兵A&B「「!」」
女騎士(^p^)「あう…あう…はぁ…はぁ…」フラフラ
衛兵A「げっ…“魔物”だよ…」
衛兵B「チッ 面倒臭えなぁ」
女騎士(^p^)「あう…」
衛兵A「おい!何勝手に入ろうとしてんだ!?」ガシッ
女騎士(^p^)「あう?」
女騎士(^p^)「あうあ!あうあうあー!(私だ!女騎士だ!)」
衛兵B「あ?何言ってんだ?気持ち悪ぃな」
女騎士(^p^;)「あ、あうあう…」
女騎士(まさか、私だと分からないのか…)
18:
女騎士(^p^)「あうあ!あうあうあー!(頼む!入れてくれ!)」ジタバタ
衛兵A「ったく!しつけえんだよ、この“魔物”が!!」ドカッ
女騎士 Σ(゚p゚)「おぐっ!?」バタッ
衛兵A「気絶しやがった」
女騎士(-p-)「」ハラリ
衛兵A「!」
衛兵A(結構いい身体してんじゃねえか…)
衛兵A「…」ゴクリ…
衛兵A「人目につかねえ所に運ぶぞ」
衛兵B「え?」
20:
………
衛兵A「おいっ こいつが起きた時、暴れないようにちゃんと縛っとけよ」ギュッ
衛兵B「おいおいマジかよ 相手は“魔物”だぞ」ギュッ
衛兵A「“魔物”だからいいんじゃねえか」
衛兵B「は?」
衛兵A「確かに一般人を強姦するのはマズいが“魔物”相手なら誰も文句は言わねえだろ」
衛兵B「なるほどな、それもそうか」
女騎士(^p-)「あう?」パチッ
女騎士(^p^)「!」
25:
女騎士(^p^)「あっあうあうあー!?(なっ何だこれは!?)」ギシギシ
衛兵A「チッ起きやがった おい!」
衛兵B「おう」猿ぐつわスッ
ギュッ
女騎士 Σ(^p^)「!?」
女騎士 (^p^)「んん〜〜〜〜〜っ!!」
衛兵B「これで良し」
衛兵A「さて…まずは…」
衛兵A「おらぁ!」服ビリビリィ!
女騎士 Σ(^p^)「!!?」
26:
女騎士(^p^)「んん〜〜〜っ!んん〜〜〜〜っ!!」ギシギシ
衛兵B「暴れんじゃねえよ!」バキッ
女騎士 Σ(^p^)「んんっ!?」
………
衛兵A「それじゃあ始めるか」ボロン
衛兵B「そうだな」ボロン
衛兵A&B「「へっへっへっ…」」
女騎士(くっ…来るな…)
女騎士(゚p゚;)「んんん〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!(やめろ〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!!)」
27:
………
女騎士(゚p゚)「あ…あう…」グッタリ
衛兵A「結構楽しめたな」
衛兵B「ああ、これで今晩は街に繰り出す必要もねえな」
衛兵A「違いねえ それにしてもまさか処女だったとは…」
衛兵B「意外でもねえだろ 誰が“魔物”とヤりてえって思うよ?」
衛兵A「確かに、それもそうだな!」
衛兵A&B「「ぎゃははははははっ!!」」
衛兵A「二度と王宮に近づくんじゃねえぞ」
衛兵B「じゃあな」
ザッザッザッ…
女騎士(゚p゚)「あう…あう…」
28:
………
郊外
女騎士(゚p゚)「あう…あう…あう…」フラ…フラ…
ガキ共「「“まもの”だぁ〜!どっか行け〜っ!!」」小石ヒュッ
女騎士 Σ(゚p゚)「あうっ!」コンッ
ガキ共「「あはははははっ!」」
女騎士(゚p゚)「…」フラ…フラ…
31:
………

風ヒュウ〜
女騎士(まさか…“魔物”に対する扱いがここまでとは…)
女騎士(もう耐えられない…こんな状態で生きていてもなんの意味もない…)
女騎士(死のう…)フッ
ヒュー

バシャア!
………
34:
………

サー
女騎士(-p-)「」グッタリ
男「!」
バシャバシャバシャ
男「…」
男(^p^)「あう?」
36:
………
女騎士(^p-)「あう…」パチッ
男(^p^)「あーうっあーうっ」
女騎士(何だ?私はこの男におぶられているのか?)
女騎士(それよりも、死ねなかったのか…)
女騎士(どこに連れて行く気だ?)
女騎士(別にもうどうでもいいが…)
女騎士(-p-)「」スゥ
38:
………
男が住む山小屋
ピトッ
ヒヤッ
女騎士(! 冷たくて気持ちいい…)
女騎士(^p-)「あう?」パチッ
男(^p^)「!」
男(^p^)「あうあうあー!」
女騎士 Σ(゚p゚)「!?」
女騎士(まさか…こいつがここまで運んできたのか?)
女騎士(こいつも“魔物”じゃないか しかし…)
女騎士(^p^ )三( ^p^)「」キョロキョロ
男(^p^)「あう?」
女騎士(介抱してくれていたみたいだし、悪い奴ではなさそうだ)
39:
………
コトッ
男(^p^)「あう」スプーン スッ
女騎士 σ(^p^)「あ、あう?(わ、私に?)」
男(^p^)「あう」コクン
女騎士(^p^)「あ…あうあうあー(い…いただきます)」パクッ
女騎士(^p^)「!」
女騎士(美味しい…)パクパク
男(^p^)「あうあう」ニコニコ
42:
………
女騎士(^p^)「あうあうあうあうあー(ごちそうさまでした)」
男(^p^)「あうあー」カチャカチャ イソイソ
女騎士(優しいなぁ…)
女騎士(^p ;)「」ホロリ
女騎士(^p ;)「!」
女騎士(; p ;)「」ポロポロポロポロ
女騎士(あれ?なぜ涙なんか出てくるんだ?)
女騎士(; p ;)「あうあうあ〜」ボロボロ
女騎士(とっ止まらない…)
男 Σ(^p^)「!?」
44:
タタタッ
男(^p^)「あう?」
女騎士(; p ;)「あうあうあ〜あうあうあ〜」ボロボロボロボロ
男ヾ(^p^; )ノ゛三ヾ( ;^p^)ノ゛「あっあうあうっ」オドオド
女騎士(; p ;)「あうあうあ〜」ボロボロ
男(^p^)「…」
男(^p^)「」ダキッ
女騎士 Σ(; p ;)「!?」
男(^p^)「あうあうあー」ナデナデ
女騎士(; p ;)「!」
男(^p^)「あうあうあー」ナデナデ
女騎士(; p ;)「ゔぅ、あ゙ゔあ゙ゔあ゙〜〜」ボロボロ
男(^p^)「あうあうあーあうあうあー」ナデナデナデナデ
女騎士(; p ;)「あ゙ゔあ゙ゔあ゙〜〜あ゙ゔあ゙ゔあ゙〜〜」ボロボロボロボロ
46:
………
女騎士(^p^)「…」
男(^p^)「…」
女騎士(,,^p^,,)「…///」ジー
男(,,^p^,,)「…///」ジー
男(,,^p^,,)「んっ!」
女騎士 Σ(,,^p^,,)「んぶっ!?」
男(,,-p-,,)「んっんぶっれぶっ」
女騎士(,,-p-,,)「んんっんぶっんんっ」
男(,,^p^,,)&女騎士(,,^p^,,)「「ぶぁっ!」」
男(,,^p^,,)&女騎士(,,^p^,,)「「はぁ…はぁ…はぁ…///」」
49:
男(,,^p^,,)「」ボロン
女騎士 Σ(,,^p^,,)「!?」
女騎士(,,^p^,,)「…」
女騎士(,,^p^,,)「あむっ」
男(,,^p^,,)「あうっ!」
女騎士(,,^p^,,)「んぶっれぶっれろっ」
男(,,^p^,,)「あっ…あうっ!」
53:
女騎士(,,^p^,,)「んぶっれぶっ」シコシコ
男(,,^p^,,)「あうっあうっ」
女騎士(,,^p^,,)「れろっれろっ」シコシコ
男(,,^p^,,)「あうあーっ!」ドピュッ
女騎士(,,^p^,,)「んっ…んっ…」ゴクン
女騎士(,,^p^,,)「ぶぁっ!」
女騎士(,,^p^,,)「はぁ…はぁ…///」
男(,,^p^,,)「はぁ…はぁ…///」
56:
………
男(,,^p^,,)「あう?///」
女騎士(,,^p^,,)「あう///」コクン
男(,,^p^,,)「あうあー///」ズププ
女騎士(,,^p^,,)「あうぅ〜っ!///」
男(,,^p^,,)「あう!あう!///」パンパン
女騎士(,,^p^,,)「あうっ!あうあ〜っ!///」
59:
「ん」「あ」「う」以外の言葉がねぇ…
61:
通訳はよ
63:
男(,,^p^,,)「あうっ!あうっ!あうっ!///」パンパンパン
女騎士(,,^p^,,)「あうっ!あうんっ!あうぅ〜っ!///」
男(,,^p^,,)「あっあうっ!///」パンパン
女騎士(,,^p^,,)「あうっ!あうっ!///」
男(,,>p<,,)&女騎士(,,>p<,,)「「あうあうあ〜〜っっ!!!//////」」
男(,,^p^,,)&女騎士(,,^p^,,)「「はぁ…はぁ…はぁ…///」」
69:
………
翌朝
チュンチュン…
女騎士(ん…朝か…)
女騎士(あのまま眠ってしまったのか…)ムクッ
女騎士(あれ?身体が軽い…?)
女騎士(彼が介抱してくれたおかげか?)
トントントン グツグツグツ
女騎士(!)
70:
ソー
女騎士(またご飯の支度をしてくれているのか…本当に優しいな…)
男「」ピクッ
クルッ
男「!」
男「目が覚めたみたいだな、まだ時間が掛かるからもう少し待っててくれ」
女騎士「!?」
女騎士「誰だ、貴様!?」
女騎士「!!?」
72:
-と-が掛け合わさって+になったのか…
73:
やはり同じ呪いをかけられたものだったか
74:
女騎士「あっあれ?」
女騎士「喋れるようになってる…」
男「それだけじゃない 確認がてら、風呂に入ってくるといい」
女騎士「それより貴様は誰だ!?あの男はどこへ行った!?」
男「おいおい、あれだけ世話してやったのに忘れたのか?」
女騎士「?」
男「あうあうあー」
女騎士「!!?」
女騎士「え??これは、どういう…???」
男「詳しい話は後だ 早く風呂に入ってこい イカ臭いぞ?」
女騎士「な、何を!?」
クンクン
女騎士(うっ…確かに…)
女騎士「では、お言葉に甘えて…」
76:
風呂場
カポーン

女騎士「顔も…元に戻っている…」
女騎士「まさか、呪いが解けたのか?」
………
ワシャワシャ バシャア
ザパァ
女騎士「ふぅ〜〜っ 生き返る〜」
男「おーい、ここに着替え置いておくからな」
女騎士「ああ」
男「お前が着ていた服は着れるような状態じゃないから、代わりに俺の服で我慢してくれ」
女騎士「ありがとう」
78:
………
女騎士「さっぱりした〜」
男「朝飯ならできてるぞ」
女騎士「何から何まで…本当に申し訳ない」
男「気にするな さあ─」
女騎士「ちょっと待ってくれ!」
男「?」
女騎士「その前に聞きたいことがある」
82:
女騎士「貴方は昨日の“魔物”の男なのか?」
男「ああ、その通りだ」
女騎士「まさか貴方も…」
男「そうだ ある男に呪いをかけられていた」
男「そうだな、あれは…」
グゥ〜
女騎士「あっ」
女騎士「…///」
男「はははっ 先に飯にしよう、話はそれからだ」
女騎士「ああ///」
84:
男「いただきます」
女騎士「いただきます///」
………
男「ごちそうさまでした」
女騎士「ごちそうさまでした」
男「食器を片付けるまで少し待っててくれ」
女騎士「私も手伝うよ」
男「ありがとう」
男「」カチャカチャ
女騎士(そう言えばこの男、どこかで見たことがあるような…)
85:
………
男「さて、何から話せばいいか…」
男「そうだな…俺が呪いを受けたのは10年前だ」
女騎士「!? そんなにも前に!?」
男「ああ、呪われた直後は大変だったよ 周りからの扱いが酷くてな」
男「お前もそうだったろう?」
女騎士「ああ」
『へっへっへっ』
女騎士「!」ゾクッ
女騎士「」ブルブル…
男「ああっすまない 嫌なことを思い出させてしまったな」
女騎士「いや、気にしないでくれ」
87:
男「そしてそれから、なるべく人目につかないように生きてきた」
男「この小屋に住み始めたのは5年程前だ」
女騎士「そうだったのか…」
女騎士「ところで、私達は前に会ったことがないか?初めて会った気がしないんだが…」
男「なんだ?口説いてるのか?」
女騎士「ふざけるな!真面目に聞いているんだ」
男「すまんすまん」
92:
男「俺はお前とは初対面だと思うが、お前は俺のことを一度は見たことがあるだろうな」
女騎士「どういうことだ?」
男「信じてもらえるか分からないが、俺はこの国の王子だ」
女騎士「何!?ふざけるのも大概にしろ!王子は10年前に行方不明に…」
女騎士「!」ハッ
『俺が呪いを受けたのは10年前だ』
『なるべく人目につかないように…』
女騎士(まさか…本当に…)
女騎士「!」
女騎士「そうだ!ちょっと裸を見せてくれ」
99:
男「なんだ?本当に口説いてるのか?」 
女騎士「違う!確かめたいことがある」
男「」イソイソ
女騎士「上半身だけでいいぞ」
男「そうか」バッ
女騎士「!」
女騎士(昨晩は気がつかなかったが…)
女騎士「この左胸の独特な形の痣…」サワッ
男「ああそれか、生まれつきなんだ 父上にも同じような痣があったらしいが…」
女騎士「これは代々、王族の方に現れるものです」
男「そうなのか?」
女騎士「ええ、本当に王子で間違いなさそうですね…」
100:
女騎士「これまでの無礼な言動、誠に申し訳ございません」ペコリ
王子「気にするな」
女騎士「ところで、私のことはお覚えではございませんか?」
王子「?」
女騎士「私です 女騎士です」
王子「何!?女騎士だと!?」
女騎士「はい!覚えていらっしゃいましたか!」
王子「ああ!だが、俺の知ってる女騎士はもっとチビでペチャパイで…」
女騎士「そう言われるのも久しぶりですね しかし、10年も経てば誰だって成長します」
王子「でも、泣き虫なのは相変わらずだな」ニヤニヤ
女騎士「うっ…言わないで下さい…」ムスッ
王子「ははっ 悪い悪い」
101:
女騎士「しかし、まさか生きておられたとは…」
女騎士「本当に良かった…」グスッ
王子「ははっ また泣いてる」
女騎士「ちょっと黙ってて下さい…」グスッ
王子「…」
王子「心配をかけてすまなかった…」
女騎士「いえ…」グスッ
103:
………
女騎士「ところで、何故呪いが解けたのでしょう?」
王子「おそらく、昨晩のことだろう」 
女騎士「?」
王子「あれだ、SEX」
女騎士「!?」
王子「呪いを受けた者同士でSEXしたから呪いが解けたんじゃないか?」
女騎士(そうだ!…ということは私は昨晩王子と…///)カアァ
王子「まぁ、初めてだった訳だが…」
女騎士「!!!??!?!?//////」カアアァァ
王子「まぁ、お互いあんな顔じゃ誰だか分かる訳がない そんなに気にするな」
女騎士「はい…///」
104:
………
女騎士「…ということは、王子もあの男から呪いを…」
王子「ああ」
女騎士「しかし、あの男は我々に一体何の恨みがあってあんな真似を…」
王子「俺はあの男のことを知っている」
女騎士「え?」
王子「ほら、あいつだ 昔王宮に仕えていた奴隷の“魔物”だ」 
女騎士「あっ!」
105:
………
奴隷(^p^)『あーうっあーうっ』トコトコ
王子(少年)(ん?“まもの”がバケツ運んでる…イタズラしてやろっと♪)
女騎士(少女)『おうじ?』
王子(少)『おりゃ!』ドンッ
奴隷 Σ(^p^)『あうっ!?』ガシャーン
奴隷(^p^)『あうあー』ビショビショ
王子(少)『ははははっ』
女騎士(少)『ちょっと、おうじ!』
王子(少)『なんだよ〜!?おれにめーれーすんのかぁ!?』
女騎士(少)『もっもうしわけありませんっ』
奴隷(^p^)『あうあうあー』床フキフキ
王子(少)『ちゃんときれーにしとけよー』
女騎士(少)『…』
106:
なんだ王子いじめっ子じゃん
108:
………
女騎士「まさか…あの奴隷が…」
女騎士「しかし、奴はどうやってあのような力を…」
女騎士「あれほどの力、“魔物”の者に身に付けられるようなものではないはず…」
王子「ああ、実はそれは俺のせいなんだ…」
女騎士「?」
王子「奴に呪いを受けたあの日、俺は奴を連れて王宮の地下倉庫に行ったんだ」
女騎士「あそこは確か立ち入り禁止のはずじゃあ…」
王子「ああ まさかあんなことになるとは…」
110:
………
王子(少)『おいっ!ちょっとこい!』
奴隷(^p^)『あう?』
………
地下倉庫
王子(少)『たしか、とびらをあけるじゅもんは…』
王子(少)(まえにちちうえのあとをつけたとき、こういってたな…)
王子(少)『クオエウエーーールエウオオオ!』
ゴゴゴゴ…
王子(少)『ひらいた!』
王子(少)『よし、いくぞ!』
奴隷(^p^)『あう』
112:
………
王子(少)『すげーーっ!』
王子(少)『めずらしいもんがいっぱいだぁ〜』ワクワク
奴隷(^p^)『あうあうあー』
王子(少)『おいっ!かってにさわんな!』
奴隷(^p^)『あう?』杖ギュッ
杖ピカッ
奴隷(^p^)『あう!?』
カアアァァ
奴隷(^p^)『あ゙っ…ゔっ…あ゙っ…』
王子(少)『なっなんだ!?』
奴隷(^p^)『あ゙ゔあ゙ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ!!』
115:
………
王子(少)『なんだったんだ…?』
王子(少)『おいっ!かってにさわるなっつったろうが!』
奴隷『…』
王子(少)『なあ、きいてんのか!?』
奴隷『』キッ
王子(少)『!』ゾクッ
王子(少)『な、なんだよ…』
奴隷『よくも今まで、散々非道いことをしてくれたなぁ…!』
王子(少)『!?』
王子(少)『なんでおまえ、しゃべれるように─』
奴隷『食らえっ!!』カッ
パアァ!!
王子(少)『うっうわああああああああっっ!!』
117:
………
王子(少)『うっ…』パチッ
王子(少)(なんだったんだ…?)
奴隷『』ニヤニヤ
王子(少)『!』
王子(少)(おまえ、なにをしたんだ!?)
王子(少)(^p^)『あうあ、あうあうあー!?』
王子(少) Σ(^p^)『!?』
118:
王子(少)(^p^)『あうあ、あう?(なんだ、これ?)』
奴隷『“魔物”になる呪いをかけた』
王子(少) Σ(^p^)『あう!?』
奴隷『お前も俺と同じ苦しみを味わえ』
王子(少)(^p^;)『あ、あうあ…(そ、そんな…)』
兵『そこにいるのは誰だ!?ここは立ち入り禁止だぞ!?』
奴隷&王子(少) Σ(^p^)『『!!?』』
奴隷『じゃあな』バッ
フッ
王子(少)(^p^)『あうあ…(きえた…)』
兵『消えた…』
兵『!』
122:
兵『大丈夫か?何があった?』
王子(少)(^p^)『あ、あうあー!(た、助けて!)』ガシッ
兵『げ!?“魔物”かよコイツ…』
王子(少)(^p^)『あうあうあうあうあ あうあうあー(“まもの”にされたんだ たすけてよ)』グイグイ
兵『チッ 気持ち悪ぃな 触んじゃねえ!』ドンッ
王子(少) Σ(^p^)『あう!』ドサッ
123:
兵『お前はあいつの仲間か?』
王子(少)(^p^ )三( ^p^)『あうあう!』ブンブン
兵『じゃあお前はなんでここにいるんだ?』
王子(少)(^p^)『あう!あうあう!あうあうあー!』
兵『…もういい』ガシッ
王子(少) Σ(^p^)『あう!』
兵『』ズルズル…
王子(少)(^p^)『あうあ〜!あうあ〜!(やめろ〜!はなせ〜!)』ジタバタ
124:
………
王宮正面扉前
兵『おらっ!』ブンッ!
王子(少)(^p^)『あうっ!』ドシャッ
兵『じゃあな、二度と来んじゃねえぞ!』
ギギギ…バターン!
王子(少)(^p^)『あうあう!あうあー!あうあうあー!!(お願い!あけて!開けてくれー!!)』ドンドンドンドン
シーン…
王子(少)(゚p゚)『あうあ…(そんな…)』
127:
………
王子「…って訳だ 後のことは…まぁ、想像できるだろう」
女騎士「そのようなことが…」
王子「お前が呪いを受けたのは何年前だ?」
女騎士「…」
女騎士「数日前です」
王子「何!?」
女騎士「王子は10年間も耐え忍んだというのに、私は呪いを受けたその日の内に身投げをしてしまいました…」
女騎士「本当に情けない限りです…」
王子「それだけ酷い仕打ちを受けたんだろう?気にするな」
女騎士「王子…」
129:
王子「それにしても、なぜ奴は女騎士にまで呪いをかけたんだ?」
王子「奴をいじめていたのは俺なのに…」
女騎士「当時、私は側近として常に王子と行動を共にしておりました」
王子「そうだったな」
女騎士「おそらく、奴からすれば私も一緒にいじめている様に見えたのでしょう」
王子「なるほどな…何から何まで俺のせいだな…」
王子「本当に申し訳ない」ペコリ
女騎士「頭をお上げ下さい」
女騎士「私もあの時、もっとしっかり王子を止めていれば、こんなことにはならなかったかもしれません」
女騎士「ですから、あまりお気になさらずに…」
王子「女騎士…ありがとう」
130:
………
王子「それで、これからどうするんだ?」
女騎士「とりあえず王宮へ戻ります 皆が心配していると思いますので」
王子「そうか、俺も10年ぶりに帰るとしよう」
131:
………
郊外
女騎士「」ザッザッザッ…
王子「」ザッザッザッ…
キャーカッコイイ
スッゲービジン
王子「…呪いを受けていた時とはえらい違いだな」
女騎士「そうですね」
王子「…これはなんとかしないと…」ボソッ
女騎士「何かおっしゃいましたか?」
王子「いやっ何でもない」
女騎士「?」
幼女「おにーちゃーん!おねーちゃーん!」…タッタッタッ
王子&女騎士「「!」」
133:
幼女「はいっこれ!」ハナタバッ
女騎士「あっありがとう…なんで私達に?」
幼女「だって、おにーちゃーんとおねーちゃーん こいびとどーし なんでしょ?」
王子&女騎士「「へ?」」
幼女「すっごくおにあいだよ!」
王子&女騎士「「いやっ…そのっ…///」」アセアセ
幼女「おしあわせにっ!」タッタッタッ…
王子&女騎士「「……///」」
王子「ああああ、あの子、今なんか言ったか?///」アセアセ
女騎士「さささささ、さあ?よく聞き取れませんでした…///」アセアセ
王子「そそそそ、そうか…///」アセアセ
女騎士「…///」
王子「…///」
134:
………
王宮正面扉前
衛兵A「今日も暇だなー」
衛兵B「そうだなー」
衛兵A&B「「!」」
衛兵A(何だ?あいつら…)
衛兵B(? …あれは!)
…ザッザッザッザッザッ
女騎士「やっと着いた…」
衛兵A&B「「おっ女騎士殿!!」」
衛兵A「よくぞご無事で!」
衛兵B「今までどちらに?」
138:
女騎士「戦いで負傷してしまって、帰れる状態ではなくてな…心配をかけてすまない」
衛兵A「と、とにかく中に…」
衛兵B「皆、心配しております」
女騎士「いや、その前に…」
衛兵A&B「「?」」
女騎士「貴様ら、あの時はよくもやってくれたなぁ…」ゴゴゴ…
衛兵A&B「「なんのことでしょう?」」
女騎士「あうあうあー」
衛兵A&B「「!!??!!?」」
140:
衛兵A「ま、まさか…」
衛兵B「あの“魔物”は…」
女騎士「そうだ、私だ」
衛兵A&B「「」」血の気サァー
衛兵A「もっもも…」
衛兵B「ももも…」
衛兵A&B「「申し訳ございませんんんんんん!!!!!」」ドゲザアァー
141:
王子「コイツら、お前に何をしたんだ?」
女騎士「……強姦を受けました…」
王子「何!?」
王子「貴様ら…女騎士になんてことを!!」胸ぐらガシッガシッ
衛兵A&B「「!?」」
女騎士「!?」
144:
王子「強姦は投獄10年の立派な犯罪だぞ!」
衛兵A「てか、お前は誰なんだよ!」
衛兵B「女騎士殿に馴れ馴れしくしやがって」
女騎士「無礼者!!この方をどなたと心得る!?」
衛兵A&B「「?」」
女騎士「この国の王子におわせられるぞ!」
衛兵A&B「「えっ?」」
146:
衛兵A「でも王子は10年前に…」
衛兵B「行方不明になったはずじゃあ…」
女騎士「それが、見つかったのだ さあ王子、例のものを…」
王子「ん?ああ…」服バッ
衛兵A&B「「!!」」
衛兵A&B「「その…左胸の痣は…」」
衛兵A「王族の証…まさか…」
衛兵B「本当に…」
衛兵A&B「「…」」
衛兵A&B「「しっ失礼致しましたああああ!!!」」ドゲザアァー
147:
王子「これ、そんなに有名なのか?今まで意識したことはなかったんだが…」
女騎士「ええ、国民なら誰もが知っております」
王子「そうなのか?まぁ、そんなことより…」
王子「貴様ら!このことについてどう責任をとるつもりだ!?」
衛兵A&B「「はっはいぃ!どんな罰でもお受けしますぅ!!」」
王子「国外に追放してやる!覚悟しろよ…!」
衛兵A&B「「ひぃっ!!」」
女騎士「お待ち下さい!王子!」
王子「!」
148:
女騎士「確かに此の者達のしたことは許されることではありません…」
女騎士「ですが、そこまでする必要は無いでしょう?」
王子「し、しかし!」
女騎士「此の者達に強姦されたおかげで王子と出会うきっかけが生まれたのも事実です」
王子「女騎士はそれで良いのか?」
女騎士「もちろん、此の者達を許した訳ではありません」
女騎士「だからと言ってそこまで恨んでもいません」
王子「女騎士がそう言うのなら…」
衛兵A&B「「お、女騎士殿…」」
149:
女騎士「だが!きっちり罰は受けてもらう!…が、」
女騎士「貴様らにも、家族や愛する者もいるだろう…」
女騎士「投獄などされれば、その者達が悲しむだろう」
女騎士「よって、この件は裁判にかけずに我々だけの秘密とする」
衛兵A&B「「あっありがとうございますっ!!!」」
151:
女騎士「その代わり!」
女騎士「これから毎日鍛錬場に来い」
衛兵A&B「「えっ?」」
女騎士「私が鍛えてやろう」
衛兵A&B「「へ?」」
女騎士「二度とあんなふざけた考えを起こさぬよう、その根性を叩き直してやる!」
衛兵A&B「「ひいぃっ!」」
女騎士「覚悟しろよ…」ゴゴゴ…
衛兵A&B「「はっははああああああっ!!」」ドゲザアァー
王子「」ゾクッ
153:
王の間
国王「おおっ女騎士!無事であったか!」
女騎士「ご心配をおかけして申し訳ございません」
国王「何があった?」
女騎士「実は…」
………
国王「そんなことが…」
国王「ところで、王子が見つかったというのは本当か!?」
女騎士「はい 王子!お入り下さい!」
154:
ギィ
王子「お久しぶりです、父上」
国王「!?」
国王「ほ…本当に王子なのか…?」
王子「これでよろしいですか?」服バッ
国王「!!」
国王「その…左胸の痣…」
156:
国王「一体、今まで何をしていたんだ?」
王子「実は…」
………
王子「─という訳で…」
国王「」ワナワナ
王子「父上?」
国王「この…馬鹿者おおおっ!!!」バキッ
王子「ぐはっ!」ドサッ
女騎士「へっ陛下!?」
157:
女騎士「王子っ!大丈夫ですか!?」
王子「ああ…」ググッ…
国王「あの地下倉庫には入るなと何度も言っていたであろうが!!」
王子「もっ申し訳ありません!」
国王「…」
国王「」ダキッ
王子「!?」
国王「良かった…本当に生きていて良かった…」ボロボロ
王子「父上…申し訳ありません…」
158:
………
国王「まさか、あの杖が奪われてしまうとは…」
王子「あの杖は一体何なのですか?」
国王「あれは古来より伝わる強大な力を秘めた魔法の杖だ」
国王「手にした者は一国を滅ぼす程の力を得るとされている」
女騎士「なっ!?」
王子「そんなものが…」
国王「各国との均衡を保つのに重要な代物なのだが…」
国王「よりにもよって“魔物”の手に渡ってしまうとは…」
王子「俺はなんてことを…」
国王「どう責任をとるつもりだ?」
王子「…」
160:
女騎士「王子…」
王子「これは俺がまいた種です 俺がケリを着けます」
国王「できるのか?」
王子「できるかどうかではありません、やります!!」
国王「…分かった それではこの件はお前に任せよう」
国王「だが、一人で大丈夫か?」
女騎士「ご心配なく、私がお手伝い致します」
王子「女騎士…いいのか?」
女騎士「もちろんです!」
国王「おお!女騎士が協力してくれるのなら心強い」
162:
………
女騎士「それでは失礼致します」ギィ
王子「ああっそうだ!」
国王&女騎士「「?」」
王子「父上、お話があります」
国王「なんだ?」
王子「俺は呪われている間、“魔物”がどれほど酷い扱いを受けているか身を以て知りました」
国王「自業自得ではあるが、辛かったであろう…」
王子「ですから、俺はこの国の“魔物”に対する差別をどうにかしたいと考えています」
国王「お主、本気か!?」
164:
国王「歴代の国王が幾度となく挑戦し、悉く失敗してきたのをまさか知らない訳ではあるまい」
国王「そして私もその一人だ…」
王子「それでもやります!!必ず成し遂げてみせます!!!」
国王「そうか…ならばもう何も言うまい やりたいようにやってみろ」
王子「あっありがとうございますっ!!」
王子「女騎士も協力してくれるか?」
女騎士「ええ!もちろんですともっ!!」
王子「ありがとう」
165:
………
国王「そうだ、忘れておった」
王子「?」
国王「お主、呪いを受けていたせいで勉学や鍛錬は10年前からほとんど進んでおらんだろう?」
王子「あっ」
国王「王になるために必要なことだ 10年遅れではあるが、進めていくように」
王子「は…はい…承知しました…」ガーン
………
167:
数日後
王宮のとある一室
教師「……帝王学とは…」
王子「」カリカリカリカリ…
数分後
教師「……で、あるからして…」
王子「zzz…」
教師「」ピシィッ!
王子「いてっ!」
168:
王子「ったく、俺が誰だか分かってるのか?」
教師「ええ、ですが陛下より、あの頃以上に厳しく接するようにと仰せつかっております故」
教師「…ははっ相変わらずですね、王子」
王子「お前もな…俺をぶつことができるのは父上とお前ぐらいだ」
王子「さあ、続けてくれ」
教師「はいっ」
教師「……そもそもこの国では…」
王子「」カリカリカリカリ…
170:
鍛錬場
王子「おらっ!はっ!うおおお!」ブンッ! ブンッ!
将軍「ぬうううんっ!!」ガンッ
王子「ぐあっ!」ドサッ
王子「はぁ…はぁ…ちょっと厳し過ぎじゃないか?」
将軍「これでもかなり手加減している方です」
王子「ったく、女騎士に相手してもらいたいもんだ」
将軍「あちらの方がよろしいのですか?」クイッ
王子「ん?」
174:
………
衛兵A&B「「えっほっ、えっほっ、えっほっ…」」
女騎士「もっと死ぬ気で走れぇ!」ガンッ
衛兵A&B「「はいいいぃぃっ!!」」
衛兵A&B「「えっほっ、えっほっ、えっほっ…」」
衛兵A「『恨んでない』とか言ってたけど、ぜってー恨んでるよなぁ女騎士殿…」ハァッハァッ…
衛兵B「あんなことされたんだ、当然だろ?」ハァッハァッ…
衛兵A「そうだよなぁ…」ハァッハァッ…
176:
衛兵B「それを女騎士殿のご慈悲で投獄されずに済んでんだ、文句言っちゃいけねぇ」ハァッハァッ…
衛兵A「そりゃそうだ」ハァッハァッ…
女騎士「貴様らぁっ!口じゃなく足を動かせぇっ!!」ガァンッ
衛兵A&B「「はっはいいいぃぃっっ!!」」
衛兵A&B「「えっほっ、えっほっ、えっほっ…」」
………
王子「…」
王子「いや、このままでいい…」
180:
こうして、王宮に帰還した二人はそれぞれ、王子は勉学と鍛錬に、女騎士は衛兵達の鍛錬の指導(という名の復讐)に励んだ
その後、王子と女騎士の働きかけにより、“魔物”の者達への差別は少しずつではあるが改善されていった
数年後
とある山小屋
バンッ
女騎士「ついに見つけたぞ!魔導士!!」
魔導士「よく来たな、二人とも」
181:
魔導士「その様子だと、呪いは無事に解けたようだな」
女騎士「ああ」
王子「おかげ様でな」
魔導士「…ずいぶんと冷静だな」
魔導士「てっきり、鬼の形相で俺を殺しに来ると思っていたんだが…俺を恨んではいないのか?」
王子「俺は呪われて当然のことをお前にしてきた…すまなかった、この通りだ…」ペコリ
魔導士「やめてくれ 今更謝られたところで何の意味も無い」
王子「…」
魔導士「それに、お前達に呪いをかけた時点で俺の復讐は終わっている」
182:
魔導士「だから、今はもうお前達のことを恨んではいない」
王子「…」
王子「そのことで、お前の誤解を解いておきたい」
魔導士「?」
王子「お前には俺と女騎士が一緒になってお前をいじめていたように見えたかもしれない」
王子「だが、女騎士は側近として俺の側にいただけでお前をいじめていた訳ではない」
王子「俺を止めなかったのも…立場上、俺に逆らえなかっただけだ」
女騎士「王子、私は…」
王子「いいんだ」
魔導士「何だと?」スッ
女騎士「?」
魔導士「」頭ガシッ
女騎士「!?」
王子「!?」
184:
王子「なっ、何をしている!?」
魔導士「騒ぐな、こいつの記憶を覗いているだけだ」
王子「記憶だと?」
女騎士「…」
魔導士「」キィィィィン…
………
王子(少)『ははははっ』
王子(少)『なんだよ〜!?おれにめーれーすんのかぁ!?』
………
衛兵A&B『『へっへっへっ』』
………
(死のう…)フッ
ヒュー

バシャア!
………
186:
ィィィン…
魔導士「」パッ
女騎士「…?何だったんだ…?」
王子「女騎士!なんともないか?」
女騎士「ええ…」
魔導士「まさか本当だったとは…俺はなんてことをしてしまったんだ…」
魔導士「すまなかった…」ペコリ
女騎士「気にしないでくれ、王子の非行を止めなかった時点で私も同罪だ」
魔導士「しかし…」
190:
魔導士「…」
魔導士「よし、呪われていた間に受けた傷を治してやろう」
女騎士「えっ?」
魔導士「身体の傷だけじゃなく、心の傷もな」
女騎士「それは、どういう…」
魔導士「お前の身体を呪いを受ける前の状態に戻してやる そしてお前が望むのなら、呪われていた間の記憶も消してやろう」
女騎士「…」
192:
女騎士「いや、遠慮しておこう」
王子「女騎士!?いいのか?」
女騎士「ええ、呪いを受けたからこそ“魔物”の者達の現状を知ることができました」
女騎士「そしてその記憶があるからこそ、現在我々が行っている“魔物”の者達への活動が行えるというものです」
女騎士「それに…傷なら王子に癒やしていただきました」
王子「え?」
女騎士「……身も、心も…」
王子「お、女騎士…」
魔導士「そうか… それがお前の意志なら、俺はそれを尊重しよう」
魔導士「そして、その噂なら聞いている 二人とも頑張っているそうじゃないか」
女騎士「いいや」
王子「まだまだこれからだ」
魔導士「元々“魔物”だった者として、“魔物”に対する扱いが良くなっていくのは喜ばしいことだ」
王子「ありがとう」
195:
………
王子「最後に、その杖を返してくれないか? 国にとって重要な物なんだ」
魔導士「…残念だが、それはできない」
王子「抵抗するのなら力ずくで奪い返すことになるが、できれば俺はそんなことはしたくない」
魔導士「いや、『できない』ではないな…その必要はない」
王子「どういうことだ?」
魔導士「そろそろか…」
王子&女騎士「「?」」
カッ!!
王子&女騎士「「!?」」
198:
女騎士「つっ…杖が…光って…!?」
王子「何をするつもりだ!?」
魔導士「心配するな…逃げはしない…」
ドクン!
魔導士「がっ!?」
王子&女騎士「「!!?」」
魔導士「あ゙っ…がっ…ぐっ…!」シワシワシワ
女騎士「何だ!?魔導士の身体が…!」
王子「大丈夫か!?」
魔導士「これは…過ぎた力の…代償だ…」シワシワ
200:
王子「何?」
魔導士「はぁっ…はぁっ…この杖は…確かに…大きな力を…秘めているが…」
魔導士「持っている者の…命を削っていく…」
王子「そんなっ…」
魔導士「はぁっ…はぁっ…そして…俺の命が…もうすぐ尽きるのは…薄々気づいていた…」
魔導士「だから…今日…お前達が来てくれて…良かった…」
女騎士「魔導士…」
魔導士「はぁっ…はぁっ…この杖が…悪しき者の手に…渡る前に…託すことができる…」
魔導士「まぁ…俺も…悪しき者だが…はは…」
女騎士「何を言っている!お前は悪しき者ではない!!」
魔導士「!?」
202:
王子「呪いが解けてから、俺達以外に呪いを受けた者がいないか徹底的に調べたが…」
王子「この十数年、原因不明の失踪者・行方不明者はいない」
魔導士「…」
王子「代わりに、原因不明の事件は増加している」
王子「『干ばつで滅びかけの村に緑が戻った』とか、『有名な盗賊の一団が壊滅した』とか、挙げればきりが無い」
王子「これは全てお前の仕業だろう?」
魔導士「はぁっ…はぁっ…ふっ…さあ…な…」バタッ
王子「!」
王子「魔導士!魔導士!」
女騎士「王子…奴は…もう…」
王子「…」
王子「埋めてやるか…」
女騎士「はい」
204:
………
魔導士の墓
王子「…これでよしっ」
王子「さあ、帰るか」
女騎士「はいっ」
王子「そうだ、その前に…」
女騎士「?」
王子「女騎士、話がある」
女騎士「何でしょう?」
205:
王子「これで、杖の件は解決した訳だが…」
女騎士「はい」
王子「それも、お前が側にいてくれたおかげだ…本当にありがとう」
女騎士「何をおっしゃいますか、私はほとんど何もしていませんよ」
王子「そんなことはない、お前の存在がどれだけ俺の支えになったことか…」
女騎士「王子…」
王子「そして、これからもずっと俺の側で俺を支えて欲しい」
王子(決まった!!)
女騎士「ええ、もちろんですとも!」
207:
王子「本当か!?」
女騎士「はいっ “魔物”の者達への活動もまだまだこれからですし、最後までとことんお付き合いしますよ」
王子「…」
王子「いや…そういうことじゃなくて…」
女騎士「?」
王子(ええい、回りくどいのはナシだ!)
王子「女騎士!」
女騎士「は、はいっ!」
王子「俺と結婚してくれ!」
女騎士「ええ!?」
209:
女騎士「いいいい、今何と?」アセアセ
王子「『俺と結婚してくれ』と言ったんだ」
女騎士「そそそそ、そんな…///」アセアセ
王子「返事はいつでも構わない 色々落ち着いてからでいい…」
王子「さあ、帰るぞ」ザッザッザッ…
女騎士「…」
210:
女騎士「…」
女騎士「……んで」
王子「ん? 何か言ったか?」クルッ
女騎士「そのお話、喜んでお受け致します…///」
王子「ほ、本当か!?」
女騎士「はい、もちろんですとも…///」
211:
王子「…」
王子「女騎士ぃっ!」ダキッ
女騎士「!?」
王子「」ギュウ
女騎士「おっ…王子…///」
王子「」パッ
女騎士「?」
王子「」チュッ
女騎士「!!?///」
王子「」チュウゥ…
女騎士「…///」
………
214:
二年後
女騎士「ひっひっふー ひっひっふー」ハァッ…ハァッ…
王子「頑張れ女騎士!」ギュッ
助産婦「女騎士殿!もう少しですよ!」
女騎士「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
女騎士「んん〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」
オギャーオギャー
王子「!!」
218:
王子「産まれた!」
女騎士「はぁー…はぁー…はぁー…」
助産婦「おめでとうございます 元気な男の子ですよ!」
女騎士「はぁー…はぁー…」
オギャーオギャー
女騎士(私達の…子供…)
息子(^p^)「あうあうあー!」
女騎士「!!!?!?」
222:
女騎士「うわああああああああっ!」ガバァ!
王子「!?」
息子「!」
女騎士「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
王子「ど、どうした!?女騎士!?」
息子「おぎゃあ!おぎゃあ!」
女騎士「!」チラッ
息子「おぎゃあ!おぎゃあ!」
女騎士「はぁっ…はぁっ……ゆ…夢か…」
〜おわり〜
225:
あぅ〜あうあうあーwあうあうあうあうあー!
あうあ、あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうああうあうあうあー
あうあうあうあうあうあうあうあうあうあ←
あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうああうあうあうああうあうあうあうあうあーw
あう、あうあうあうあうあうあうあうあうあー
(^p^)「あうあ、あうあうあうあうあー
あうあうあうあうあうあうあうあうあうあー・・・あうあうあうあー!」
(^p^)「あうーあうあー!あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあー?」
(^p^)「あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあー・・・」
(^p^)「あうあうあうあうあー!
あうあうあ、あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあー!」
(^p^)「・・・あうあー」ファサ
あう、
(^p^) (^p^) (^p^) (^p^) (^p^) (^p^)「あうあうあうあうあうあうあうあー!」
あうあー(^p^)
Σ(゚p゚) Σ(゚p゚) Σ(゚p゚) Σ(゚p゚) Σ(゚p゚)「っあう、あうあうあうあー!?
あうあうあうあー、あうあうあうあうあー!」
あうあうあうあうあうあうあー(^p^)ノシ
227:
怖いよ
やめろよ
229:
わろた
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