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ライトニング「最近…バッツが気になる」


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1:
ライトニングリターンズでブーニベルゼとの戦いが終わり、
カオスやらなんやらで色んな世界がごっちゃになった舞台です。
FFキャラで硬派なバッツさんが好きで書いてみました。
3:
最近、バッツが気になる。
き、気になる。
バッツ。バッツ。
ふぅ。。
4:
はじまりは数ヶ月前だった。
?ウィルダネスにて?
さて、オーディン(チョコボの名前)はエサを食べてくれるだろうか…。
ライトニング「クエー。クエー。……相変わらず元気ないな。」
(どうしたものか…。)
5:
??「すみませーん。この辺に宿とチョコボ用の八百屋ありませんか?」
ビクッ
ライトニング「あ、ああ。それなら、ここでだが……。」
??「ん?…イト。ライトニング!?」
ライトニング「ん……え?お前はバッツ!バッツじゃないか!」
バッツ「ああ!いやー久しぶりだなぁーライトニング!
カオス軍と戦った以来か!まさかこんな所で会えるとは!」
7:
ライトニング「ああ!でもどうしてお前がここに?」
バッツ「俺は旅の途中でな。ちょうどボコのエサを探してた所なんだ。
 ライトニングこそどうしてここに?」
ライトニング「そうなのか。私はたまにこの農場を借りて野菜を育ててるんだ。」
バッツ「へぇー。ライトニングが野菜栽培なんて意外だなぁー。一つ貰えるか?」
8:
ライトニング「あ、ああ。ギザール、タンタル、希少だがジルキスの野菜なんてのもあるぞ。」
バッツ「じゃあ、無難にギザールの野菜を貰おうかな!いくらだ?」
ライトニング「ギザールだな。いや久しぶりの出会いだ。ギルはいらないさ。」
バッツ「いいのか!ありがとうな!ライトニング!」
ライトニング「ラ、ライトでいい。」
9:
スッ
バッツ「おお、これか。……ん?……おいライト。このギザールの野菜、本当にお前が作ったのか?」
ライトニング「ああ。そうだが?」
バッツ「凄いな!ライト!お前才能あるよ!この野菜の艶、香り、大きさ!最高じゃないか!」
ライトニング「そ、そうなのか?」
バッツ「ああ!俺はチョコボ育成にはうるさくてな!野菜の良し悪しは見た目でわかるんだ!」
10:
ライトニング「なら良かったが……そんなにとはな。」
バッツ「チョコボに食べさせてみればわかるよ!ほらボコお食べ!」
ボコ「クェー!クェー!」
バッツ「ハハッ!よしよし。美味しいか!」ニコニコ
ボコ「クェー♪」
ライトニング「凄い反応だな。」
バッツ「だろー?ライトの野菜は凄いよ!」
ライトニング「そ、そうか!」(誉められるのは嬉しいな。)
12:
バッツ「こんなにいい野菜を置いてるなんてなぁー。穴場を見つけたよ!
 そうだっ!ティーダ達にも教えてもいいか?」
ライトニング「そんな誉められるとはな。え?ティーダ達だと?」
バッツ「ああ!前にここから離れた大平原で会ってさ。
 ティーダとクラウドとノエルの三人でチョコボレースにどっぷりハマってるみたいでな。
 で、俺はチョコボの調教師として呼ばれることがあるんだ。」
15:
ライトニング「そうなのか。別にかまわないぞ?バッツはチョコボに詳しいんだな?」
バッツ「ああ。俺はチョコボの声が聴けることがあるんだ。一緒に世界一周(懐かしい)もしたことがあるし、召喚もできるからな。」
ライトニング「そんなにか!そうだ、ちょっと相談なんだが…。私のチョコボが元気がないんだが診てくれないか?」
16:
バッツ「ああ!かまわないぜ!」
ライトニング「この子なんだが…。」
バッツ「へぇー白チョコボかぁ。この大陸には珍しいな!どれどれ。」
スリスリ
「ん……。」
スリスリ
「この子が元気がないのはいつぐらいからだ?」
ライトニング「そうだな。一週間くらい前からだ。色々診察してもらったんだがこの調子でな……。」
17:
バッツ「そうか…。これは…モンスター系の毒だな。」
ライトニング「毒!?大丈夫なのか!?」
バッツ「うん…。急ぎでなんとかしてみるよ!このままにしておくと毒が全身に回って命が危ない。」
ライトニング「!?なんとか…なるのか?」
バッツ「ああ。任せろ!珍しい毒だけどやってみる!」
18:
バッ
ジョブチェーンジ!薬師!
ザザッ
ゴリゴリ
19:
バッツ「……あとはこれを足して、よしっ!できた!これを飲ませてやってくれ!」
ライトニング「ああ…。ほらオーディン飲め。」
バッツ「毎日三回薬をあげて、一週間は安静にしてれば大丈夫だ。俺もしばらくはこの大陸にいるしな♪」ニッコリ
ライトニング「ホッ。。良かった。すまないな。」
バッツ「気にすんな。ところで、その子オーディンっていうのか?」
ライトニング「ああ。この辺りじゃヴァルハラの天使なんて呼ばれてるみたいだが。」
20:
バッツ「そうか。この子はライトニングとの絆が強いな。きっと召喚獣から転生したんだろうな。」
ライトニング「!!!よ、よくわかったな!」
バッツ「言ったろ?俺はチョコボの声を聴けるんだ♪」
21:
ライトニング「凄いんだな。あ、あのバッツ……。」モジモジ
バッツ「ん?」
ライトニング「その……なんだ。あ、ありがとう…な…。」
バッツ「ハハッ。最高の野菜のお礼さっ」
ライトニング(ちゃ、ちゃんとお礼を言えたぞ!)
22:
それからバッツは何度もオーディンの診察をしてくれた。
元気になったオーディンとバッツのボコとで色々出掛けたりした。
バッツはいつも優しくて、明るくて、たまに幼稚で(何故か亀を見つけるといつもひっくり返す)
年下だけど頼りがいがあった。
24:
チョコボのこと、モーグリのこと、旅のこと、私達は色んな話をした。
私はそんな毎日がとても楽しかった。
そして、私自身の気持ちに気づいたのはふとした時だった。。
25:
セラ「お姉ーちゃーん」
ライトニング「セラッ!」
セラ「エヘヘ!カンパスファームに遊びにきちゃった!」
ライトニング「そうか!わざわざ来てくれたのか」
バッツ「ん?」
セラ「ん?」
ライトニング「ああ。この人はバッツだ。最近チョコボの世話を一緒にしててな。この子はセラ。私の大切な妹だ。」
27:
バッツ「セラ?」
セラ「バッツ?」
バッツ「セラってもしかしてノエルと旅してたっていうセラ?」
セラ「バッツってもしかしてギルガメッシュのライバルのバッツ?」
28:
バッツ・セラ「えー!?」
ライトニング「ん?」
バッツ「いやーライトの妹がセラちゃんなのかぁ!ノエルから色々話は聞いてたよ!」
セラ「私、ノエルと旅してた時にギルガメッシュが仲間になってくれてね。よくバッツさんのお話し聞いてたんだぁー!」
バッツ「ギルガメッシュ?アハハ!あいつまだ生きてたんだ!ノエルの奴、全然言わないから知らなかったよ!」
セラ「ギルガメッシュったらバッツさんの話しばっかでねー!」
バッツ「そっか。そっか。あいつちょっとホモ入ってるからなぁー。」
31:
セラ・バッツ、ワイワイ、キャッキャ
ライトニング「……。あの……。」
ライトニング「」
ライトニング「そ、そういえばセラ。スノウとはどうなんだ最近?」
セラ「……。うん。実はその…。最近上手くいってなくて。もうダメかもしれない。。」ションボリ
32:
バッツ「スノウ?」
ライトニング「あ、ああ。セラの婚約者(強調)の名前だ。」
セラ「実は…そのことをお姉ちゃんに相談したくて来ちゃったんだ。」
ライトニング「え!?そうなのか!?」(スノウの奴何してんだ!)
33:
その夜、相談を聞くはずだったのだが、
セラはすっかりバッツが気に入った様子で私は入り込むことができなかった。
34:
三日後。
セラ「じゃあお姉ちゃんまた来るねー。バッツさんもしばらくはここにいてねっ!」
バッツ「ああ。またね。セラちゃん。」
セラ「あ、お姉ちゃんちょっと。」
ライトニング「ん?」
セラ「お姉ちゃん、バッツさん凄くいい人だね。」小声
ライトニング「!?」
35:
セラ「カッコいいのに、面白いし、それでいて硬派なところもあるし。」小声
ライトニング「あ、あ。。」
セラ「亀とかイジめるけど可愛いとこもあって。」ボソボソ
ライトニング(気づいていたか)
36:
セラ「スノウと別れたら、バッツさんに色々聞いてもらおうかなー。」
ライトニング「!!!??」
ライトニング「そ、それは。」
セラ「フフフ。なーんてね!いつも私を守ってくれたお姉ちゃんの横取りなんてしないよっ!」
ライトニング「いや、そのだな。」カァー
セラ「フフッ。そろそろ自分の為に頑張って!それじゃまた来るねっ!」
37:
ライトニング(あいつ、いつの間に小悪魔に……?)
バッツ「いやーセラちゃんいい子だったなぁー。なぁライト!」
ライトニング「…。」
バッツ「……ん?ライト?おーい。」
ライトニング「え!?はっ!?な、なんだ?」
バッツ「どうしたんだ?顔赤いぞ?」
ライトニング「な、なんでもないっ!」
39:
こうして私は自分の恋心に気づいた。
セラへの嫉妬だったが、皮肉にもセラが気づかせてくれた感情だった。
自分の為に頑張ってか…。
40:
いつのまにか私はバッツのことが好きになっていた。
あの無邪気に笑う笑顔。
いつわりのない優しさ。
バッツと一緒にいる時間が楽しかったんだ。
41:
だが……。
この恋には問題があった。
そう。大きな壁が。
私はそれに気づくことになる。
42:
とある日。
バッツ「やっぱりここは見晴らしがいいなぁーライト!」
ライトニング「ああ。綺麗だな。そ、そういえばバッツ。一つ聞いていいか?」
バッツ「ああいいよ!なんでも聞いてくれ。」
43:
ライトニング「バッツは仕事はしてないのか?」
バッツ「ああ!してない」ドヤ顔
ライトニング「そ、そうなのか。」
バッツ「一つの場所にとどまるのが性にあわなくてなぁ。こうして旅をしてるのが一番なんだ。」
ライトニング「旅か……。」
44:
バッツ「あ、でも資格は沢山持ってるぞ?」
ライトニング「資格?」
バッツ「ああ。白、黒、青、赤、時空、召喚魔法に風水、薬、暗黒術、砲撃技術、窃盗術、忍術、刀術、槍術、魔法剣術、格闘術、猛獣管理。
 それぞれ全部S級ライセンスを持ってる。あと歌とダンスと予言とものまねが得意かな?」
45:
ライセンス「え?え?す、凄すぎるぞそれ。」(窃盗は聞き間違いか?)
バッツ「アハハ。」
ライトニング「お前はそれらを生かそうとは思わないのか?」
バッツ「まぁお金には困ってないしな。なんていうか、すっぴんの自分が一番いいんだ。」
46:
バッツ「それに……。」
ライトニング「それに?」
バッツ「あ、いや!なんでもない!気にすんな!」
ライトニング「お前なんでも聞いていいって言ってなかったか?」
バッツ「え?あれっ?言ったか?」
ライトニング「あ、逃げるなバッツ!」
バッツ「アハハ!」
キャッキャッ
47:
あぁ。やっぱり私はバッツが好きだ。
こいつはいつも自分を飾らない。
私はずっとすっぴんの自分とやらを押し殺してた。
ブーニベルゼとの戦いも終わり、本当の自分を少しずつとり戻せてきたような気がする。
なあバッツ。
それはお前のお陰でもあるんだ。
48:
バッツ「まったく。ライトは足いなぁー。」
ライトニング「元警備員を舐めるな。」
「……。」
「なぁ……。」
バッツ「ん?」
ライトニング「もう一つ。……聞いていいか?」
「お前は、いやバッツは……、その……」
バッツ「うん?」
ライトニング「その……好きな……好きなひ…………」
50:
???「バッツーーー!!!!」
バッツ・ライトニング「!?」
???「あーやっぱりバッツだぁー!!!」
???「こんなとこにいやがったか!!」
???「バッツお兄ちゃん!!」
51:
バッツ「あーー!!!レナ!ファリス!クルル!!!」
ライトニング「え?」
レナ「バッツ。久しぶり!!」
ファリス「この野郎ー!こんなとこにいやがったかぁ!」
クルル「エヘヘ。バッツお兄ちゃんだぁー。あーっボコもいるー!」
ボコ「クエー!クエー!」
52:
ライトニング「えっと?これは?」
バッツ「久しぶりだなぁー!!よくここがわかったなぁ!」
レナ「もー。探したんだからバッツ!」
「ん?こちらは?」
バッツ「ああ。ライトニングだ!お互い旅先が一緒でな。」
53:
ライトニング「ラ、ライトニングだ。」
レナ「初めましてレナです。」
ファリス「ファリスだ!よろしくなっ!」
クルル「クルルですっ。よろしくねっ。」
54:
バッツ「ライト、この三人は俺の大切な仲間なんだ!」
ライトニング「!?」
(前に大切な仲間がいるって話してたけど、みんな女の子だったのか!!!
し、しかもみんな綺麗だし可愛いじゃないかぁぁあ!)
55:
レナ・ファリス・クルル(綺麗な人だ…。この人は、こいつは、このお姉さんは…危険だっ!ライバルだっ!!!)
バッツ「ん?どうした?みんなして黙って。」
レナ・ファリス・クルル「ハッ!!」
レナ「バッツーお弁当作ってきたんだけどみんなで食べたない?」腕ダキッ
ファリス「おーバッツ!また酒と踊りで勝負だぜ!」肩ダキッ
クルル「バッツお兄ちゃーん。私また大きくなったんだよぉ。」腰ダキッ
57:
バッツ「相変わらずだなぁーお前ら!!あ、ライト!さっきの話しの続きってなんだったんだ?」
ライトニング「あ、いや。なんでもないんだ…。」
正直ショックだった。
バッツにこんな綺麗な三人の仲間がいたなんて。
しかも三人とも……王女だなんて。
59:
バッツ「それにしてもよくこの場所がわかったなぁ!」
レナ「つい最近、タイクーンとバル城での共同チョコボレースがあってね。優勝者のティーダさんっていう人が教えてくれたの。」
ライトニング(ティーダァァァアアア!!)
バッツ「あぁー!ティーダかぁ!あいつやっと優勝できたかぁ!」
ファリス「最近顔出してくんねーから心配したんだぞ!」
クルル「バッツお兄ちゃんは相変わらずだねー」
ワイワイ
60:
そう。私が話したバッツとの問題、大きな壁とはこれのことだ。
バッツは、
バッツは、
とにかく周りのガードが硬いのだ!!!
バッツ包囲網とも言うべきか。
このガードの固さに比べたらセラの小悪魔が可愛く思えたくらいだ。
61:
バッツを取り合うわけでも、お互いを落としあうことはしない。
だが、抜け駆けは禁止!という雰囲気がかなり強かったんだ。
恋愛に縁がなく育ってしまった私にはどう出ていいかがわからなかった。
62:
レナ・ファリス・クルルは王女にも関わらず優しくしてくれたし、打ち解けるのにも時間はかからなかったが、バッツ包囲網は健在だった。
公務も含め、しばらくはウィルダネスに滞在すると言う三人。
両国の大臣達がウィルダネスでチョコボレースを開催したいらしい。
63:
バッツに対する時は
レナ→しっかりもので優しいレナは時に姉のように、時にドジをしたりといったキャラ
ファリス→綺麗な顔に関わらず男勝りなファリスは友達や兄のようなキャラ
クルル→とにかく可愛いクルルは完全に甘えん坊の妹キャラ
それぞれが噛み合っていて四人が揃うととても楽しそうだった。
64:
ふぅ。。
なんとなく落ち込んでしまう。
バッツと二人きりになれる時間が減ってしっまったという気持ちもあるが。
なによりあの四人には恋愛以前にとても固い絆がある。
65:
今日は一人で沈んだ心の回復をお酒にでも頼るか。
店員「イラッシャーイ。何名様だーい?」
ライトニング「ひ、一人だ。」
店員「あ、じゃあカウンターでもいいかい?」
ライトニング「あ、ああ。」
66:
ん?この私と同じ髪色。この後ろ姿。
ライトニング「…ファ、ファリスか?」
ファリス「あ!ライトニング!」
ライトニング「一人か?」
ファリス「あ、ああ。」
ライトニング「いいか?横に座っても。」
ファリス「ああ。飲もうぜ。」
67:
ファリスはどことなくファングに似ていて私としては気が合う人間だった。
ライトニング「とりあえずバッカスのビール一つ。」
ファリス「俺はポーションワイン追加で。」
ライトニング「じゃあ…。」
ファリス「おう。」
ライトニング・ファリス「乾杯」
68:
ライトニング「意外だな。ファリスは王女だろ?こういう所に一人で来るのか?」
ファリス「ああ。俺は元々海賊でな。長年男演じてきたし、王女だったレナとは生き別れの姉妹なんだよ。」
ライトニング「そうだったのか。それで。」
ファリス「だから王女なんて柄にあわなくてなぁ。手下達とまた海に出たいぜ。まったくバッツのやつが羨ましいよ。」
69:
ライトニング「あいつは自由だもんな。」
ファリス「まぁな。あーオヤジ、ベヒーモスのステーキ頼む。」
ライトニング「サハギンの刺身一つも。」
70:
ファリス「ライトニングさ。お前バッツに惚れてんだろ?」
ライトニング「ブハッ!!」
ファリス「アッハハ!わっかりやすいなぁー!ほら酒ふけよ」
ライトニング「いきなりすぎるぞ」アセアセ
71:
ファリス「まぁ見てればわかるよ。」
「レナもクルルもみーんなバッツに惚れてるからなぁ。」
ライトニング「お前も……だろ?」
ファリス「まぁなぁー。」
「でも俺はレナみたいにしっかりしてねぇし、クルルみたいに可愛いげがねぇからな。妹に先越されちまうかもな。」
72:
ライトニング・ファリス「妹か……。」
  「はぁー。……。」ため息
ライトニング「ダークマター酒ロックで。あとゴブリンの煮物。」
ファリス「トンベリのウィスキーをボトルでくれ。あとギルガメのジャーキーも。」
74:
数時間後。
ファリス「アッハハ!いやーこんなにライトと話が合うとはなぁー!お互いできる妹を持つと辛いな。」
ライトニング「まったくだ。ヒック。ホープにも恋愛と縁がないとか言われたし。ヒック。」
76:
ファリス「ライトはバッツのどこに惚れたんだ?」
ライトニング「そうだな……。あいつは常に素顔だから。。飾ってない、そんなとこが良かったんだと思う。」
ファリス「そうか……。あいつは裏表ないからな。馬鹿っぽいとこもあるけどここって時はいつも守ってくれたっけな。」
ファリス「あいつ。ずっと旅してるだろ?仕事もしねーで。」
ライトニング「そうだったな。それが一番合うとか言ってたな。」
79:
ファリス「本当はな。ちげーんだよ……。俺らと結ばれれば王族だし、邦に帰れば世界を救った英雄だよ。
でも…あいつは、バッツは本当は違うんだよ。」
ライトニング「え?」
ファリス「あいつは世界がまた闇に飲まれないように見守ってんだ……。どっかにデケェ魔物が出たらその土地へ、どっかで怪奇事件が起きたらまたそこへ。
そうやって世界がおかしくならないようにって旅してるんだよ。あいつの親父さんもそうだったらしい。」
81:
ライトニング「そんな……。」
そうだったのか。こないだ言いかけて私に隠したのはこのことだったのか。
ライトニング「……。」フルフル
「グスッ」
ファリス「ちょ!おい!ライト!どうした急に。」アタフタ
ライトニング「ちょ、ちょっと飲みすぎただけだ。」グスッ
83:
ファリス「ふぅー。でもなライト。俺達は本当はお前が羨ましいんだぜ。」
ライトニング「え?」
ファリス「世界を救う旅の中でな、ガラフっていう大切な仲間が一人死んじまってな……。
それを乗り越えて俺達は力を合わせて無に勝った。
恋愛じゃ計りきれない大切な絆があるんだ。
レナもクルルもそれがわかってるから、その絆を守り続けたいから想いを言わずにいるんだ。
あいつの旅を続ける理由を……俺達には奪えないんだよ。
それくらいお互いが大切な仲間なんだ、俺とバッツとレナとクルルは。」
84:
ファリス「だから…ライトは羨ましいぞ。違った形でバッツと出会ったんだから、あいつとは新しい絆みてーなもの作れるじゃねぇか。」
ライトニング「ファリス……。私はお前達が羨ましいよ。」
「でも、……ありがとう。」
ファリス「……。あーあ。やだやだ。俺も最近堅苦しい仕事ばっかで酒が弱くなっちまっま。」グスッ
85:
私の知らないバッツを三人は沢山知っている。
それが私にはとても羨ましいことだった。あの四人にはずっと守っていくべき世界や絆がある。
そして世界を見守る為にバッツはまた旅に出る。
戦いが終わった私には何があるだろうか。。
86:
数日後
ライトニング「はぁ。」遠い目
??「チーッス」
ライトニング「ん?」
??「ライトニングー?」
87:
ライトニング「ティ、ティーダ!!」
ティーダ「なんスかぁー!溜め息なんかついちゃって!」
ライトニング「う、うるさい!なんでお前が!?」
ティーダ「ああ。バッツがライトニングの野菜がとにかくいいって教えてくれたんで来たんスよ。」
ライトニング「あ、ああ。そういえばティーダに教えたいって言われたな。」
88:
ティーダ「元気ないっスねぇー。チョコボレースでも出るっスか?」
ライトニング「黙れ。」
ティーダ「あれ?バッツはいないみたいだ。」
ライトニング「バッツはチョコボダケを取りに行ってる。」
91:
ティーダ「ふーん。もしかしてライトニングはバッツのことで悩んでるんスか?」
ライトニング「!?」ガタッ
ティーダ「あ、当たりっスか!?いやー最近バッツがチョコボの調教に来てくれる度に、ここでのことを楽しそうに話すんでねー。」ニヤニヤ
ライトニング「くっ、お前に何がわかる!」
ティーダ「まぁまぁ。怒らないで。」
「その様子だと色々訳ありみたいっスねぇー。」
ライトニング「ふんっ。」
ティーダ「ここは一つ話を聞くっス。言っとくけど恋愛に関しては先輩だぜ?」
ライトニング「……。」
93:
恋愛の先輩というティーダ。
恋愛に関しては妹のセラに相談できる訳でもなく乗せられるまま私はティーダに話してしまった。
いや、誰かに話をしたかったのかもしれない。
94:
ティーダ「……なるほどねぇー。まぁバッツはモテるっスからねー。」
 「で、結局ライトニングはどうしたいんスか?」
ライトニング「私は……。言えない。」
ティーダ「ふーん。本当にそれでいいんスか?」
95:
ティーダ「バッツの旅を邪魔しちゃいけないって気持ちはわかるっスよ。俺だっていつシンが復活するかなんて不安だし、クラウドだってセフィロスの幻影と戦ってるっス。」
 「でも、それ以上に大切なものを、そろそろ見つけてもいいんじゃないスか?」
ライトニング「それ以上に?」
ティーダ「そうっス。俺はユウナが世界で一番大切っス。命もかけたっス。そして消えた……。」
 「でもユウナは俺を想い、俺を復活させてくれた。」
 「世界も大事っスよ。でもピンチになったらみんな立ち上がるし、戦うでしょ?それまで大切に思う人の側にいたいって気持ちの何が悪いんスか?」
ライトニング「……。」
96:
ティーダ「ライトニングもバッツも重すぎる肩の荷物、そろそろ降ろしてもいいんじゃないんスか?」
ライトニング「ティーダ……。」
重すぎる肩の荷。
本当の自分。
終わった戦い。
そしてこの想い。
私は一つの旅を終わらせるべきではないのか?
自分自身の魂の解放をすべきじゃないのか?
97:
数日後の夜
バッツ「アハハ!!そうそうあの時のガラフなぁー!ウケたよなぁー!」
クルル「そんなことあったのー?おじいちゃんボケてるとこあったからね!」
ファリス「そういえばバッツとガラフで俺の寝顔を……。」
バッツ「や、やめろ!その話しはなしだ!」
レナ「クスクス。あっライトこれ食べる?」
ライトニング「ああ。」
100:
いつからか彼らの楽しそうな姿をみるのが私は好きになっていた。
今はバッツが笑顔でいる。
それでいいじゃないか。
104:
数時間後
バッツ「ライト?大丈夫か?飲みすぎたか?」
ライトニング「大丈夫だ。みんなは?」
バッツ「すっかり寝ちゃってるよ。」
ライトニング「またファリスの寝顔を見に行かなくていいのか?」
バッツ「な!お、お前聞いてたなぁー!」
ライトニング「アハハ」
106:
「今日は……月が綺麗だな。」
ライトニング「ああ。」
バッツ「セシルの受け入りだけどさ、月には不思議な力があるんだっさ。」
ライトニング「そうなのか?」
バッツ「ああ。俺にはピンとこなかったけどな。」
ライトニング「フフッ。そうか。」
バッツ「でもな、こうやって月を見上げて心を落ち着けてる。そんな風に感じることだけでいいと思ってるんだ。」
ライトニング「……。」
107:
そう。これでいいんだ。
バッツが一時でも落ち着ける瞬間があればこれで……。
だけど…。
どこからかわからないが、ふいに声が聞こえた。
セラ「そろそろ自分の為に頑張って!」
ファリス「あいつと新しい絆みてーなものを作ればいいじゃねーか。」
ティーダ「重すぎる肩の荷物、降ろしてもいいんじゃないんスか?」
108:
私は…。
私は……。
バッツ「俺はさライト。こうやってお前に久しぶりに会えて……
ライトニング「バッツ!!」
バッツ「へ?」
ライトニング「バッツ。私は……。私は……。」
バッツ「ん?」
109:
ライトニング「私は……。」
バッツ「……うん。」
ライトニング「私は……。」
「……。」
110:
言えない。
あと一言なのに、バッツは目の前にいるのに、なんで……?
なんで言えないんだ。
少しの沈黙の後、バッツは優しく私の頭に手をポンッとのせて
バッツ「さぁ。もう、寝ようかライト。」
とだけ言っった。
そして夜は過ぎた。
111:
なんで言えなかったんだろう。
私はまだ変わってないのか?
変われないのか?
かつてルミナが私に言ったように。
112:
起きたのは昼過ぎだった。
バッツにすぐに逢いたくて私はバッツが泊まる宿へ走った。
宿主「へ?」
ライトニング「えっと、だからバッツだ。バッツ・クラウザーの部屋は……。」
宿主「あーあ。バッツさんね!バッツさん。」
ライトニング「ああ。」
113:
宿主「バッツさんなら早朝に旅立たれましたよ。いやー色々と宿のことも助けてもらったのに残念でねぇ。」
ライトニング「え?……今、今なんて??」
宿主「ええ。だから早朝に旅立たれました。なんでも西の方に向かうって。」
ライトニング「なんで……。」
ダッ
宿主「あっちょっと。お姉さん!?」
114:
なんで?
なんでだ?バッツ?
お前は何も言わずにまた旅に出た。
なんで私は……。
な、ん……で。
115:
少し走った後。私は地面に座り込んでいた。
1日たっても頭がグルグルして何も考えられなかった。
苦しくて……。
119:
翌朝。
落ち込む私の元へ三人が来た。
ファリス「あーあー。酷い落ち込みようだなライト。」
レナ「そろそろかなぁって思ってたけどやっぱりね。」
クルル「一番はしゃいだ夜の次の日は大体このパターンだもんね。バッツお兄ちゃんは何も言わないからなぁ。」
ライトニング「ファリス、レナ、クルル?」
120:
ファリス「ったくー。その様子だと想いを伝えてねーな。」
ライトニング「……。」
ファリス「ほらよっ。愛しのバッツからの手紙だ。」
ライトニング「手紙?」
ファリス「読んでみろよライト。あの夜の前に渡されてたんだ。」
121:
ライトニングへ
この手紙をお前が読んでる頃には俺はボコと遠くにいると思う。
思えばこの数ヶ月はあっという間だった。
ウィルダネスでライトと再開して毎日が楽しかった。
それからレナ、ファリス、クルルが来てくれて、
俺の大切な仲間とお前が仲良くしてくれて嬉しかったよ。
122:
お前とボコとオーディンで色んなとこに行ったよな。
強い魔物に遭遇したのもいい思い出だ。
ライト、お前の心の奥にある優しさや強さに俺は惹かれていた。
たまに見せてくれるお前の笑顔が嬉しかった。
123:
ライト。
俺はお前が好きだ。
でもこれ以上あの土地へいると俺は離れることはできなくなる。
いつかごまかしたけど…俺には旅をする理由がある。
それが俺の役目なんだ。
124:
ライトと過ごしたウィルダネスでのことを俺は忘れはしない。
そして、またいつかお前に逢いたい。
お前の笑顔をまた見たい。
苦手と言いつつ作ってくれた料理をまた食べたい。
125:
願えるのなら会いに来てほしいが……。
ライトに辛い思いはさせたくないんだ。ごめんな。
ありがとうライト。
ありがとう。
手紙でしか伝えることができない俺を許してくれ。
バッツ・クラウザー
126:
……涙が
涙が止まらなかった。
なんで私はあの夜、ちゃんと言えなかったんだ。
なんでもっと前に私はバッツに。
なんで…
127:
ファリス「ライト。いいのか?バッツが手紙まで書いて旅に出るなんて初めてだぞ?お前はそれでいいのか?」
レナ「そろそろバッツを就職させてあげてよ」
クルル「バッツお兄ちゃんはライトお姉ちゃんを本当は待ってるんじゃないのかな?」
128:
ライトニング「私は……。」
ライトニング「私は……。グスン。バッツが好きだ。」
ライトニング「もう一度、逢いたいっ!グスッ」
132:
ファリス「やーっと。素直になったか。」
私は立ち上がった。
そして走りだそうとした。
ファリス「ちょいまちライト!」
ライトニング「え?」
135:
レナ「ほーらそんな格好でどうするの?服とライトに似合う靴を買ってきたんだからっ!」
ファリス「俺からは、これだ。旅先にはこのカバンが一番だぜ?」
クルル「私はからは列車のチケット。密かに行先はバッツを酔わせて吐かせたから間違いないよっ!ライトお姉ちゃんの為に急いで手配させたんだからっ」
ライトニング「お、お前達……。」
「ありが…とう…。」
「本当にありがとう。」
136:
私は走り出していた。
慣れないハイヒールと初めてかもしれない女の子らしい服を着て。
それはいつも着ていた戦闘服と比べてやけに軽く感じた。
137:
ブーニベルゼとの戦いが終わって私が探していたもの。
やっと見つかった。
そしてもう一人。
私には肩のに荷物を降ろしてあげたい人がいる。
バッツ……。
大切な気持ちをくれたお前だ。
139:
ファリス「あーあ。行っちまったなぁー。」ウルウル
レナ「姉さん……グスッ……これで良かったんだよね?グスッ」
クルル「ウワーーン。バッツお兄ちゃん大好きだったよぉ。。」
ファリス「ああ……。俺達も新しい「旅」とやらを探すか。」
レナ「今夜は飲もう。」ブワァ
ファリス「おう。バーサーカーにでもなってな。」
クルル「グスン。うんっ。」
レナ・ファリス「クルルはジュース!!」
三人「アハハッ」
14

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ディズニーが羽生結弦選手の為のプーさん満載の羽生くんコーナーを作るwwwwwwwwwwwwww

スカイダイビングをやった時に言われたこと

アニメや漫画で鎧が役にたってるの見たことないんだけど

Windows XPとWindows 8だと3倍違う起動時間が違うらしいぞ XP 53秒 8 17秒 早速8買ってくる

モテない奴あるあるwwwww

怒られるとなんか嬉しくなっちゃう

【画像】「じゃあ写真でいいじゃん」って言う奴いるけど、この油絵を見ても同じことが言えるの? 

韓国人がすげぇひどいコラ画像作ってるぞ・・・

お前主婦っぽいなw

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