上条「清澄高校麻雀部」 咲「そうです」back

上条「清澄高校麻雀部」 咲「そうです」


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咲「良かったら見学しませんか?」
上条「ふ――ん……。でも俺、家では腹ペコシスターの料理を用意しないといけないからなぁ」
京太郎「お―――い、咲……何やってんだ?」
咲「あ、京ちゃん、実は、窓の外から落ちた麻雀牌がこの人の頭にぶつかっちゃって」
上条「たんこぶが出来たついでに勧誘されてたってわけで」
咲「ごっごめんなさいっ!」
京太郎「あ――それはすいません……って、当麻じゃん」
上条「京太郎は部活か?」
京太郎「ああ、当麻はもう帰宅か?」
上条「そうだったんだけど……」
咲「ほら、京ちゃんからも」
京太郎「あ? ああ……せっかくだから寄ってかないか?」
上条う????ん…………じゃあ、ちょっとだけな」
咲「やった! 京ちゃん、勧誘頑張って」
京太郎「はは……ま、気にいったら入ってくれよ」
4: 以下、
久「咲、麻雀牌見つかっ……あら、その人はだれ?」
咲「見学者です」
上条「こんにちは……って、会長ですか」
久「そうよ、いらっしゃい、歓迎するわ」
マコ「おお、良く来たな。おんしが入ってくれれば2人めの男子部員じゃな。京太郎頑張れよ」
京太郎「まあ、期待はしないでおきますよ。こいつ、早めに帰宅しないとダメみたいなんで」
上条「大食らいの居候の為に、食事作ってやらなきゃいけないんスよ」
マコ「そ、そうか……なんか大変そうじゃな……」
咲「じゃあ、早く始めないとダメですね」
久「そうね……優希と和はまだかしら?」
咲「掃除で遅くなるそうです」
久「なら、マコと咲と須賀君でもてなしなさい」
京太郎「よおぉしっ! もんでやるか!」
マコ「おんしが揉まれんと良いんじゃがのう」
咲「よろしくお願いします」ペッコリン
8: 以下、
久「ルールは知ってるのよね?」
上条「はい、でも麻雀なんて久しぶりだなぁ」
京太郎「へへ……これはチャンスだな」
咲「京ちゃんが悪い顔してる」
マコ「遊んでないで、早始めるぞ」
上条「はい……俺からか…………う――ん、やっぱり、配牌でこうだよなぁ…………」
京太郎「どうした?」
上条「悪い」
バラバラバラ……
マコ「九種九牌か」
咲「……これじゃ上がれないよね」
上条「…………」
14: 以下、
マコ「続けていくか」
咲「はい」
上条「…………九種九牌」
京太郎「おいおい、またかよ」
上条「はは……すまん」
咲「上条くんのせいじゃないから謝らなくてもいいよ」
マコ「またどうしようも無い手じゃのう……これなら仕方なかろう、次いくぞ」
京太郎「よし」
咲「うん」
上条「…………」
京太郎「どうした? また九種九牌ってわけじゃないんだろう」
上条「ま、まさか……、そのまま続けますよ」
マコ「ここで九種九牌だったら凄い確率だったのう」
久(あら、九種九牌なのに続けるのかしら……まあ、さっきのに比べたらちょっとマシではあるけど)
上条(空気に負けて言い出せませんでしたよ……不幸だ…………)
23: 以下、
京太郎「しかし、どうもさっきから配牌は良くないな」
マコ「そうじゃのう…………流石に九種九牌とまではいかんが」
咲「そうですね……」
咲(同種の牌が一つも来ないなんて…………)
上条(やっぱり断れば良かったな…………)
咲(ようやく揃った…………)
咲「カン」
京太郎「ゲ…………先越されたか」
マコ「あちゃ……」
上条「え、一体どうして負けた風なんですか?」
京太郎「続き見りゃわかるぜ」
咲「…………」
咲(…………嶺上牌を)
咲「…………えっ?」
マコ「どうしたんじゃ?」
27: 以下、
咲「いえ、なんでもないです」
京太郎「あれ、上がれなかったのか?」
咲「うん……」
上条「? 上がれなかったって、嶺上開花でせうか? そんなに簡単に上がれるわけがないだろ」
マコ「普通はそうなんじゃが…………」
京太郎「しかし、これはチャンス! リーチ!!」
咲「!!」
上条「お―怖」
京太郎「ロン! 一発!」
上条「!? ふ……不幸だ…………・」
久「須賀君が最初に上がるとはね」
マコ「ああ、しかし、こういっては何じゃが、普通の麻雀じゃったな」
久「ええ、配牌はちょっと悪いけど」
咲「…………」
32: 以下、
………………
久「終わってみたら、凄い結果になったわね」
マコ「まさか京太郎がのう……」
京太郎「初めて咲を抜いて1位になったぜ」
咲「うん……おめでとう、京ちゃん」
久「驚くところはそこじゃなくて、咲が全然上がれないとこでしょ」
マコ「ああ、そうじゃったな……」
久「……? マコはどうだっ?」
マコ「ワシは…………普通じゃ、普通に見えておった。ただ、上条が驚くほど振り込むのには、こっちが驚いたわい」
上条「うう…………不幸だ…………」
久「そうよね…………危険牌ってわけじゃなかったしね」
マコ「部長みたいな悪待ちってわけでもなかったしのう……」
久「悲しいほど運がなかったわね…………」
40: 以下、
咲「……・」
久「でも、咲には何か思うところがあるのかもしれないわね」
マコ「単純なマイナスなんてのう……」
ガラッ
優希「到着だじぇ!」
和「すいません、掃除でおくれました……あら?」
京太郎「おう、今日はお客さんが来てるぜ」
上条「お邪魔してます……」
上条『京太郎、この人、原村さんだっけ?』
京太郎『ああ、近くで見ると綺麗だろ』
上条『テレビにも出てたよな』
京太郎『中学のチャンピオンだったんだぜ。こんな小さな部にいるのスゲーだろ』
上条『マジか…………』
優希「上条じゃないか! 歓迎するじぇ!!」
和「上条君というのですか。よろしくお願いします」
53: 以下、
久(グ―ッドタイミング!)
久「上条君、早く帰らなければいけないようなこと言ってたけど、もう一局していく?」
上条「え??と……どうしようかな」
久「和、優希、早だけど卓について」
優希「よろしくだじぇ!」
和「…………打っていかれるんですか?」
上条「はっはい、よろしくお願いします」
京太郎『和に色目使うなよ』
上条『お前ばっかりズルいぞ』
久「咲もよ」
咲「はい……」
和「よろしくお願いします」
優希「上がるじぇ!!」
上条「よろしく」
58: 以下、
優希「親……じゃなかったじぇ……」
和「何度も言ってるように、目がでないこともありますよ」
久「ふ?ん……」
上条「親、か…………」
上条(で、さっそく九種九牌なんだが、これくらいは我慢しますか)
マコ『ひょっとして、さっきも似た感じだったんじゃろうか?』
久『そうよ。それにしても面白いくらい手が悪いわね』
マコ『ほうじゃのう、ほれ、他の人も』
優希「東風1局目というのに風向きが悪いじぇ……」
咲「う??ん」
久『でも、配牌が悪くても和だけは筋見が立っているみたいね』
和「…………」ポゥ……
マコ『流石じゃのう』
68: 以下、
上条(とりあえず、体ひとつ完成、と)
京太郎「タコス喰うか?」
優希「頼むじぇ…………うま――!!」
和「……」カチャ……
咲「…………っ」
マコ『和以外苦しそうじゃわい……』
久『あら、もう一人頑張ってるのがいるじゃない』
上条(体2つ目……もうちょっと)
マコ『上条……悪配牌も慣れてるんじゃろうか』
久『それだけじゃないんじゃない?』
上条(よっしゃ! あとちょっとで)
マコ『顔に出とるのぉ』
久『そうね……あら、それ捨てちゃ』
優希「ロ――ンッ!」
上条「あとちょっとだったのに…………」
73: 以下、
優希「ようやく風が向いてきたじぇ!」
和「やりますね。ですが、十分逆転できる点差です」
上条「ああ、ここからだぜ」
マコ『上条のやつ、なんだか健気じゃのう……』
久『ふふ……でも、いいじゃない』
上条(よし、配列もギリギリ九種九牌には入らない。これはいけるぜ)
久『楽しそうで』
マコ『そうじゃのう』
上条(よし、今回は早くリーチかけられそうだ)
和「リーチ」
上条(ゲッ……降りるか……ええい!)
和「ロン」
上条「…………あ」
77: 以下、
久『でも一方で…………』
咲「…………」
マコ『苦しそうじゃのう』
久『やれやれ……』
マコ『部長の出番じゃのう』
久「咲、もっと楽しそうに打ちなさい」
咲「楽しく……ですか」
久「そうよ。基本を大切にしつつ、いろいろやってみなさい」
咲「…………はい」
上条「……話、終わったのか?」
咲「うん、次の局、やろうよ」
和「咲さん……そうですね」
優希「まだ東場、ちょっと勢い弱いけど、巻き返すじぇ!」
81: 以下、
カチャカチャ……
上条「なんか、悪いな」
咲「え?」カチャ……
上条「ひょっとして、いつもみたいに打てないんじゃないか?」
咲「……」
上条「そうだったら、俺のせいかもしれな
和「そんなオカルトありえません」
上条「え?」
和「牌は確率的にしか来ません。特定の誰かがいることでツモが悪くなるなんてことはありえません」
上条「いや、だからそれは
咲「あはは……そうだね」
上条「宮永……」
優希「ただし! タコスパワーは実在するけどな!!」
和「でしたら、証明してください」
優希「やったるじぇ!!」
90: 以下、
咲『えーと……これを捨てて……』
上条『……よしっ! これで体一つ、と……これは捨てても大丈夫だよな』
優希「最後の東場は貰ったじぇ! リーチ」
和「……」カチャ
咲『これでダマテン、いけるかな……』
上条『よしっ、いける』
上条「追っかけリーチ!」
 咲・和・優希「「「ロン!」」」
咲・和・優希「「「え?」」」
上条「………………」
上条「不幸だ―――――!!!」
94: 以下、
マコ』これはまた、珍しいのう』
久『ええ、本当に……』
優希「勝負は次の局に持ち越しだじぇ」
咲「うん、負けないよ」
和「ええ、次も上がります」
上条「くそう……俺だってっ!」
久『みんなやる気になってるじゃない』
マコ『咲も普通にやって上がれてやる気になったのう』
久『上条君、残念だけど大会では勝てなそうね』
マコ『そうじゃのう……。ここまで運が無いとは……』
久『…………』
98: 以下、
………………
京太郎「当麻、また盛大に負けたな」
上条「うるせい。もうちょっとだったんだ」
咲「うん、テンパイも何度かあったよ」
優希「今度は本当のタコス力を見せてやるじぇ!」
久「…………上条君」
上条「会長……なんでしょうか?」
久「それで、入部する気になったかしら?」
上条「………………」
上条「やめておきます。家で腹を空かしているシスターが待っているんで」
京太郎「…………ま、わかってたけど、断る理由が凄いな」
上条「おっと、時間が経つの早いな、それじゃこれで」
バタン……
マコ「残念じゃったのう」
久「仕方ないわ。でも、ほら」
102: 以下、
和「次は誰が打ちますか?」
咲「私がやるよ」
優希「私もだじぇ!」
京太郎「結局男子部員増えなかったし、また俺も混ぜてもらおうかな」
久「若干、やる気になってくれたみたいね」
マコ「打ち方も、基本を大事にしいるみたいじゃ」
久「上条君、か。なかなか面白い打ち手だったわね」
禁書目録「当麻! 遅いんだよ!! 腹ペコなんだよ!!」ガブー!!
当麻「不幸だ――――!!!」
カン
104: 以下、
安定のかじられオチ>>1乙
贅沢いうならもっと広げて欲しかったけど
106: 以下、

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上条「清澄高校麻雀部」 咲「そうです」

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