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女ハンター「モンスターを人にする肉!?」


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1:
行商人「あ、あぁ……」
女ハンター「そそそ、それはつまり……モンスターが人になるってことですか!?」
行商人「そういうことだな」
女ハンター「それはどんな感じで人間になるんですか!?」
行商人「なんつーか……半人半獣みたい、な?」
行商人(多分な……)
女ハンター「買います! 絶対買います! いくらなんですか!?」
3:
行商人(すごい食付きだぜ……これは相当ふっかけても良さそうだな……なんだかんだで優秀なハンターみたいだし)
行商人「他の商品と同じような値段のつけ方にするなら……まぁ100万Zってところだな」
女ハンター「ひゃっ!?」
行商人「ただな……姉ちゃんにはいつもお世話になってるから、ここは特別価格の70万Zで譲ってやってもいいぜ」
女ハンター「70万……」
行商人(まぁ本当は10万でもウハウハなんだけどな)
行商人「なんなら分か 「すぐに用意します、待っててください」
行商人「…………え、マジ?」
7:
女ハンター(やった、やった! やった!!)
女ハンター(こんな日がいつか来るんじゃないかと夢見てたけど……それが叶った!)
女ハンター(これで……これでリオレウス様が私のものに!)
女ハンター(リオレウス様に心奪われてハンターを目指し苦節10余年……)
女ハンター(生涯をリオレウス様に捧げると誓うも、独り身の虚しさを感じずにはいられなかった長い夜……)
女ハンター(でも、今度からは違う! 人間になるということは、つまり私はリオレウス様と一緒に暮らすことができるということ!)
女ハンター(遠くから眺めるだけだった日々とはもうオサラバ! これからは一緒の家で寝食を共にして、夢のハッピーライフを送るんだ!)
女ハンター「もしものために貯めてきた使う予定のないモンスター素材……これを全て売れば……ふふふ」
女ハンター「待っててね、リオレウス様! すぐに迎えに行ってあげますからあああああああああああ!!」
行商人(とんでもない雄叫びが聞こえるぜ……こいつぁヤバイことになるかもしれねぇ……)
9:
##########
女ハンター「用意できました! さぁ、早くそのブツを!」ドチャ
行商人(すげぇ……こんな大金目にしたことないぜ……)
行商人「ほら、コイツだ」
女ハンター「……液体?」
行商人「そいつを肉に塗りこんで食わせればいいってわけよ、草食系に食わせたいんなら草になるけどな」
行商人「肉か草はサービスするぜ、どっちがいい?」
女ハンター「肉! 肉でお願いします!」
行商人「わかった……ほれ、健闘を祈るぜ」
女ハンター「ひゃっほーう!!」ダダダダダ
行商人「…………喜んでもらえて何よりだぜ」
18:
##########
女ハンター(ここ最近になって現れるようになったというリオレウス様のテリトリー……)
女ハンター(事前に行った情報収集の結果、もうすぐここに食事をしに現れる……)
女ハンター(周辺のアプトノスは既に生肉に変換済み……ここにあるのは、そう! あの薬を塗りこんだ肉のみ!)
女ハンター(ぐっへへ……楽しみだなぁ……)
女ハンター(まず何をしようかなぁ……とりあえず手をつないでデートとかしてみたいなぁ……)
女ハンター(半人半獣ってことは、あの凛々しくて鋭い目とかで見つめてくれるんだろうなぁ……)
女ハンター(全身が甲殻みたいな硬いので覆われてるかも……ぅふぅ……たまらない……)ジュルリ
女ハンター(も、もしアレがトゲトゲしてたらどうしよう……流石に入らないかも……)
女ハンター(いや! そのへんは愛の力でなんとかなる! 何とかする!)
26:
バッサバッサ
女ハンター(き、来た!)
女ハンター(はっ、人になったレウス様にどうやって接するか考えてなかった!)
ドシーン
女ハンター(どどどどうしよう、絶対混乱してるよね、最初は……)
女ハンター(まずは「どうかしましたか?」って感じで近づくのがいいのかな……そもそも記憶とかってどうなるんだろ? 人間=敵とか思ってないかな……)
女ハンター(いや、難しいことは考えない! 愛の力でなんとかなる! まずはリオレウス様が肉を……)
リオレイア「アグアグ」ムシャムシャ
女ハンター「」
34:
女ハンター「」
女ハンター「……え?」
リオレイア「ゲッフ」
女ハンター「………………」プルプル
女ハンター「ちっがーーーーーーーう!!」
リオレイア「!?」
女ハンター「アンタじゃない! アンタじゃなぁぁぁいんだよおおおおおおおおお!!」ジャキン
リオレイア「ギャアア……!?」ガクッ
女ハンター「はっ!? ヤバイ!」
リオレイア「グゥゥ……ギギ」シュウシュウ
女ハンター(体から白い煙が!?)
36:
女ハンター「吐いて! 今すぐ吐いてください! 吐けぇえええ!!」ゲシゲシ
リオレイア「グゥゥゥゥ」ブシュウウウウ
女ハンター「きゃ!?」
モクモク
女ハンター「あ、あぁぁあ……」ガクッ
女ハンター(これは……そんな……)
レイア「うぅ……暑い……」ゼンラ
女ハンター「あ……う……」
女ハンター「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」
38:
レイア「に、人間!?」
女ハンター「そんな、酷すぎるよ……こんなのってないよ……あんまりだよ……」ポロポロ
レイア「貴様っ! …………うん?」
レイア(おかしい……体が……それに人間が大きすぎる……なぜ私は人間の言葉の意味がわかる……)
レイア「っ……この、手は……」
レイア「人間っ! 一体私に何をした!」
女ハンター「私のほぼ全財産が……こんなことで……」メソメソ
レイア「何が……どうなっているんだ、人間!!」
バッサバッサ
レイア「! この音は……」
リオレウス「……」バッサバッサ
レイア「あなた!」
女ハンター「え?」
リオレウス「グルル」バッサバッサ
41:
女ハンター「レウス様!?」
レイア「あなた! この人間がっ!」
リオレウス「…………」バッサバッサ
女ハンター(はわわ……生レウス様久しぶりだよぉ!)ドキドキ
レイア「あなた! ……何か言って……あなた?」
リオレウス「ゴアアアアアアアアアアア!!」
レイア「きゃあ!」
女ハンター(うわっ!)ガキーン
リオレウス「グォォ」ボォォ
44:
レイア「あなた! 私よ!? 何をしてるの!? あなた!!」
女ハンター「まずい! 私の後ろへ!」グィ
レイア「やめろっ! ぐっ」ゴロン
リオレウス「ガァァ!!」ボゥッ
ゴバァァアアン
バギィィン
女ハンター「ぐっ……きっつ……」ググ
レイア「あなた……なんで……」ブルブル
女ハンター「くっ……撤退します! こっちに!」グイッ
レイア「はぁ!?」
女ハンター「ていっ」モドリダマポイー
ボフン
モクモク
46:
##########
女ハンター「……ふぅ、死ぬかと思った……まぁリオレウス様に殺されるなら、ある意味本望かもしれないけど」
レイア「おい、貴様」
女ハンター「えっ……あぁ……そうでした、はいはい……」ハァ
レイア「答えろ……なぜ私がこのような汚らわしい姿になっている……なぜお前の言葉がわかって、旦那とは言葉が通じない!?」
女ハンター「旦那!? はぁ!?」
レイア「あ?」
女ハンター「リオレウス様は私の夫なの! 王子様なの!」
レイア「何を言っているんだ貴様……」
女ハンター「それをあなたが邪魔したからこんなことになったんじゃないですかぁ!?」
レイア「…………」
女ハンター「うぅ……いったい私はどうしたら……」
レイア「貴様、質問に答えろ」グイッ
女ハンター「えっ」
48:
レイア「早く答えなければ殺す」
女ハンター「…………ぷっ」
レイア「なんだ……」
女ハンター「そんな非力な腕で、現役ハンターの私に勝てると思ってるんですかぁ?」
レイア「なっ」
女ハンター「腕も足も……まぁ人なみ、腹筋も割れてないし……」
女ハンター(でも胸は大きいし、全体的にスタイルはいい……ちくしょう)
レイア「きさまっ……私を誰だと思っている!」ガッ
女ハンター「よっと」グルン
レイア「きゃっ」ドサッ
女ハンター「あー……なんか無性にムカついてきました……」
レイア(私が……こんな人間の小娘に……)ワナワナ
女ハンター「とりあえず全部話しますから、あなたはその上で自分のしたことの罪の重さを噛み締めてください」
53:
##########
女ハンター「分かりましたか? 自分がどれだけ罪深い存在なのか」
レイア「…………」
女ハンター「あまりの罪悪感に声も出ませんか、ま、当然ですね」
レイア「人間はもっと知的な生き物だと思っていたが……そうではなかったようだな」
女ハンター「はぁ?」
レイア「私は帰る……次にあったら貴様を殺す」
女ハンター「帰るって、どこに?」
レイア「決まっているだろう、巣へ帰るんだ」
女ハンター「いやぁ無理でしょ……さっき思いっきりレウス様に攻撃されてたじゃないですか……」
レイア「は、話せばわかる! 私たちは夫婦だぞ!?」
女ハンター「」イラッ
54:
女ハンター「その話すら通じなくて、丸焦げ寸前だったくせに何言ってるのかわからないですけど」
レイア「……っ」ギリ
女ハンター「それに、マッパの状態でここを歩き回るツモりですか? 死にますね、確実に」
レイア「貴様っ!」
女ハンター「とりあえずこれ、体に巻いてください」バサッ
レイア「人間の施しは受けん!」
女ハンター「いいから、私の言うことを聞いてください」グイグイ
レイア「ぐっ……」
女ハンター「とりあえず私のいる村まで帰りましょう……薬を売ってくれた人に、元に戻る方法がないか聞いてみます」
レイア「…………」
女ハンター「ほら、行きますよ」テクテク
レイア(くそっ……なんという屈辱……)
レイア(…………あなた、すぐに帰ってきますから)
59:
##########
行商人「なるほど……半人半獣っていうよりも、竜人族って感じだな。しかしこれがあのリオレイアねぇ……」
女ハンター「そうですね」
レイア「……おい、どうなんだ人間」
行商人「元に戻る方法だっけか……わからん」
レイア「なっ!?」
女ハンター「あー……」
行商人「そもそもあの薬、俺が作ったわけじゃないし……売ってくれた人間に聞いてやってもいいけど、あんまり期待しない方がいいぜ?」
レイア「くそっ……人間風情が……この私を舐めているのか……」ギリッ
女ハンター「まぁまぁ……とりあえずしばらくは養ってあげますから……」
レイア「人間の施しは受けんとあれほど……」
女ハンター「でも体は正直ですよねぇ……私のこんがり肉を貪るように食べちゃうんですから……」ニヤニヤ
レイア「うっ……それは……」
64:
女ハンター「恥ずかしいことじゃないですよ? 生きるために必要な事なんですから」
レイア「…………」
女ハンター「私の責任でこんなことになったんですから、元に戻れるまで私が面倒を見てあげます」
女ハンター「でも、その代わり……」
レイア「なんだ……」
女ハンター「元に戻ったらリオレウス様を説得して、私に下さい!」
レイア「元に戻ったら真っ先に殺してやるから心配するな」
行商人「……そういえば、力になれるかもしれないヤツを一人知ってるぜ」
女ハンター「え? どんな人なんですか?」
行商人「ユクモ村でハンターをしている男なんだけどよ……そいつ、モンスターと会話できるんだ」
女ハンター「えぇ! ホントですか?」
69:
行商人「俺っちが売った薬でそうなったんだ、間違いないぜ」
女ハンター「ち、ちなみにその薬って……」
行商人「もうないな」
女ハンター「ですよね……」
行商人「アイツなら、アンタの旦那と話をつけてくれるんじゃないか?」
レイア「…………私たちと話せる人間か」
レイア「わかった……その人間を訪ねてみよう」
女ハンター「ユクモ村って確か温泉ありましたよね?」
行商人「あぁ、とびっきりのやつがな」
女ハンター「行きましょう! ついでに湯治もしてきましょう!」
行商人「次に行くところはユクモ村なんだが、一緒に来るか?」
女ハンター「お願いします」
行商人「よし、じゃあガーグァを手牌しておくぜ」
女ハンター「私も準備してきますね、ほら、レイアさんも手伝ってください」
レイア「私に指図するんじゃない!」
74:
##########
レイア(それにしても、やはり美味そうだな……)ジュルリ
ガーグァ「グァ……」ゾクッ
女ハンター「おっ……微かに硫黄の臭いが……」クンクン
レイア「火山に似たような匂いがするところがあるな」クンクン
行商人「もう少しで着くからな、そしたら俺が紹介してやるよ」
女ハンター「よろしくお願いします」
レイア「ふんっ」ペラッ
女ハンター「それにしても……レイアさんが本を読むなんて意外です……」
レイア「人間の文化を学んでおいて損はない……元に戻ってから色々と役立ちそうだしな」ペラッ
女ハンター「怖いこと言わないでくださいよ……」
76:
行商人「おまえら意外と仲が良いんだな」
女ハンター「あ、そう見えます?」
レイア「おい、誰がこんなのと仲がいいって!?」
行商人「昨日の夜だってくっついて寝てたじゃねぇか」
女ハンター「本当に甘えんぼさんで困りますよねー」
レイア「貴様ら……絶対殺す……」ワナワナ
行商人「ほら、見えてきたぞ、あそこがユクモ村だ」
79:
##########
行商人「いない?」
村長「えぇ……数日前に大砂漠へ」
行商人「ジエン・モーランですか……」
村長「あと4、5日したら帰ってくると思うのですが」
女ハンター「まぁ温泉もありますし、ゆっくり待ちますよ」
レイア「ジエン・モーラン……あのデカブツを狩るのか?」
村長「今回は交渉ということらしいです」
女ハンター「交渉……?」
82:
##########
ハンター「だからあああああ!」
ジエン・モーラン「むううううううううううううううううううりいいいいいいいいいいいいいいだああああああああああああああああ」
ハンター「ほんの2、3日でいいって! しかも一ヶ月後の話だぞ!?」
ジエン・モーラン「こおおおおおのおおおおおじいいいいいきいいいいいいはああああああああ」
ジエン・モーラン「こおおおおおこおおおおおがああああああいいいいいいいちいいいいいいばあああああああああんんんんん」
ハンター「だから! 見返りもちゃんと用意するって言ってんだろおおおお!?」
ジエン・モーラン「たああああああああああありいいいいいいいいいなあああああああああああいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」グオオオオオ
オオ
ハンター「っ……っ…………!!」ビリビリ
ハンター「うるせええええええええええええ!!」ガキン
大銅鑼「ゴオオイイイィィィイイン!!!」
93:
ジエン・モーラン「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
ハンター「よーく覚えておけ! もし一ヶ月後の国王視察のときにちょっかい出してみろ、お前のケツに撃龍槍ブチ込んでやるからな!?」
ジエン・モーラン「うわあああああああああああああああああああああんん!!!!!」ズゾゾゾゾゾ
アイルー「ふぅ……大丈夫ですかニャ……」
ハンター「わからん……一応ハプルボッカの連中を使った対策もなくはないが、あいつらデカイのは口だけで頼りにならないからな……」
アイルー「じゃあ、そろそろ帰りますかニャ」
ハンター「そうだな、おい! 舵を町へ切ってくれ!」
98:
##########
女ハンター「はぅぅ……生き返りますね……」
レイア「…………」チャプチャプ
女ハンター「そういえば、前から聞きたかったんですけど、人間の暮らしはどうですか?」
レイア「…………最悪だな、平和すぎる」
女ハンター「はぁ……」
レイア「私たちの種族は、誇り高い戦士の種族だ。安穏と暮らしている連中とは違う」
女ハンター「まぁ飛龍は基本そんな感じですよね」
レイア「…………」ブクブク
女ハンター「それじゃあ質問変えますけど、元の姿のときにはどんな生活してたんですか?」
レイア「食うために、狩る……一言でいえばそんな生活だ」
女ハンター「それくらいなら私でも知ってますけど……」
レイア「私たちの生態をペラペラ話すとでも思ってるのか?」
106:
女ハンター「あぁ、そうですか……じゃあ、リオレウス様はどんな方なんですか?」
レイア「…………」
女ハンター「はいはい、いいですよ別に、なんとなく聞いてみただけですから」
レイア「私とあの人が出会ったのは……まだ私がひよっこだった頃だった」
女ハンター(語り始めた……私が頼んだんだけど…………)
##########
リオレイア(私の縄張りに侵入者か……)バッサバッサ
リオレイア(どこのどいつか知らないが、いい度胸だ)バッサバッサ
リオレイア(このリオレイアの領域を犯すということが、どういうことか教えてやる!)ヒュゥゥゥ
110:
イビルジョー「あむあむ」ガツガツ
ケルビの山「「」」
バッサバッサ
イビルジョー「うん?」
リオレイア「貴様……ここが誰の縄張りかわからないのか?」
イビルジョー「お姉さんもケルビ食べたいの?」ムシャムシャ
リオレイア「っ! 馬鹿にしているのか?」
イビルジョー「でも、これは私のなんだよ? あなたみたいな人にはあげないかも」モグモグ
リオレイア「ふざけるなっ!」ボッ
ボッォォォオ
イビルジョー「あ…………」
リオレイア「どうやら死にたいようだな……」
イビルジョー「私の……ケルビが……」
115:
リオレイア「覚悟はいいか?」
イビルジョー「対象を敵と断定、武力による殲滅を開始します」
リオレイア「……何?」
ブン
リオレイア「がっ」ドガッ
ズシャアアアアア
イビルジョー「目標のダメージ蓄積20%と推察。続いて「噛み砕く」を実行します」
ズンズンズン
リオレイア(強い……なんなんだこいつは……)
リオレイア(ぐっ……立てない……)
119:
ボォォォ ドゴォォッ
イビルジョー「!?」フラッ
ヒュウウウウ
ガシッ
リオレイア「なっ」
リオレウス「逃げるぞ!」バッサバッサ
リオレイア「あ、あなたは……」
リオレウス「くっ……重い……」バッサバッサ
リオレイア「何を……」
リオレウス「相手を見て勝負を挑め! 勝算のない戦いは自殺と変わらん!」
122:
##########
レイア「それから私たちは行動を共にするようになった……」
女ハンター(リオレウス様……カッコイイ///)
レイア「私たちは互いに相手を認め合っていた。夫婦でありながら戦友……理想の関係だった」
レイア「それをお前が……」ギロッ
女ハンター「うっ……」タジッ
レイア「今更言ってもなにも変わらないか……絶対に元の姿に戻してもらうぞ」
女ハンター「わかりましたよ……」
レイア「それで……このまま湯に浸かるだけでしばらく過ごすつもりか? もう3日目だぞ」
女ハンター「いえ、この村の周りでしか取れない木材があるんですが、それを採取しに行こうと思っています」
レイア「そうか、なら私はそのへんでガーグァでも食っているか」
女ハンター「その華奢な体で狩りは無理だと思いますよ?」
レイア「……これでも体の扱いに慣れてきたんだ、問題ない」
女ハンター「別にいいですけど……ハンターさんが帰ってくる前に死なないでくださいね」
127:
##########
女ハンター「おぉ……これが噂に名高いユクモノ木……」
レイア「やはり肉はガーグァのものが一番だな……」ムシャムシャ
女ハンター「手触りがいいなぁ……私のガンランスにグリップとして使えないかな」ザクザク
レイア「…………おい、誰か来るぞ」
女ハンター「え?」
ハンター「ん? あんたら……この辺じゃ見ない顔だな」
アイルー「新入りさんですかニャ?」
女ハンター「あなた……もしかしてユクモ村のハンターさんですか?」
ハンター「そうだが……あんたは?」
女ハンター「行商人さんに紹介されて来ました! 女ハンターといいます」
ハンター「紹介? 村のハンターとしてか?」
女ハンター「いえ、そうではないんですが」
129:
レイア「貴様、モンスターと話せるというのは本当か?」
ハンター「あぁ、そういう……」
女ハンター「で、本当にモンスターと会話できるんですか?」
ハンター「あぁ、あのクソ行商人のおかげでな」
女ハンター「でしたら、一つお願いがあるんですが」
ハンター「あぁ、けどその話は村に帰ってからにしてくれないか? ちょっと疲れてるんでな」
アイルー「そうですニャ、あのジエン・モーラン相手に頑張ってきたんですニャ」
女ハンター「そうでしたね、ではまず村へ帰って……」
ヒュ ヒュ ガサッ ヒュ
レイア「!?」サッ
女ハンター「え?」
ハンター「来やがった……」ハァ
ズザザザザ
ナルガクルガ「おかえりなさい、ハンターさん」キラキラ
ハンター「あぁ……」
136:
女ハンター「ナルガクルガ!?」ジャキン
レイア「くっ」
ハンター「ああ、待ってくれ、コイツは大丈夫だ」
女ハンター「はい?」
ナルガクルガ「この人たちは?」
ハンター「俺に依頼があって来たらしい」
ナルガクルガ「そうなんですか……また何処かへ出かけてしまうんですか?」
ハンター「かもしれないな」
ナルガクルガ「……」ションボリ
女ハンター(本当に会話してる……ナルガクルガが唸ってるようにしか聞こえないけど)
ナルガクルガ「…………あの、一ついいですか」
ハンター「なんだ」
ナルガクルガ「その……背中に背負ってるのは……」
ハンター「あぁ、ライキリな」
ナルガクルガ「……」ピク
142:
ハンター「アイツが素材を送ってきてくれたんだ、ちゃんと約束を覚えていたみたいだな」
ナルガクルガ「…………」
アイルー「ニャ!」ピコン
ハンター「……なぁ、怒ってんのか」
ナルガクルガ「なんでですか? そんなことありませんよ?」
ハンター「いや、尻尾トゲトゲだし……目も光ってるし」
ナルガクルガ「怒ってませんから!」シャー
ハンター「やっぱ怒ってんじゃねぇか……」
ナルガクルガ「なんなんですか!? 怒ってないって言ってるじゃないですか!!」
ハンター「そうか……まぁそういうことにしておこうか」
アイルー「ご主人様……もう少し気を使って……ナルガクルガさんも落ち着いてくださいニャ」
ナルガクルガ「もういいです! 私帰ります!」ヒュバッ
ハンター「なんだアイツ……」
女ハンター「…………ハンターさんだけじゃなくて、オトモアイルーさんもモンスターと話せるんですね」
ハンター「え…………あ、いや、ん? そういやアイルーって喋れるんだっけ?」
147:
アイルー「普通は喋れないですニャ」
ハンター「いや……今まで普通に会話してたから、気に止めなかったけど……なんでお前は喋れるんだ?」
アイルー「………………実は」
##########
ハンター「……zzZ」
アイルー「…………」ソロー
ゴソゴソ
アイルー(ご主人様が口を付けた薬の瓶……)ハァハァ
アイルー(ご主人様……ご主人様……)ペロペロ
151:
##########
アイルー「///」
ハンター「」
レイア「うわぁ……」
女ハンター「わかります……わかりますよその気持ち!」
女ハンター「私も! リオレウス様の食べ残した肉とかを焼いて食べたことありますから!」
アイルー「ニャ!?」
レイア(まさかここまで酷いとは……)ゾッ
女ハンター「種を超えた愛……これほど辛いものはないですよね!?」ウルウル
アイルー「女ハンターさん……」ジーン
159:
ハンター「なぁ……聞いていいか」
女ハンター「なんですか!? このアイルーさんの美しい愛の形に何か問題でも!?」
ハンター「いや……いやそうなんだが……ちょっと脳が追いつかねぇ……えっと」
ハンター「なぁアイルー」
アイルー「ニャ?」
ハンター「お前……オスだよな……?」
 
女ハンター「え」
レイア「Oh……」
アイルー「そうですニャ」
ハンター「…………」
167:
女ハンター「だ、だからどうしたって言うんですか! 種族の壁と比べれば、性別の壁くらいどうってことないですよ!?」
ハンター「壁が両方あるんだが……」
女ハンター「それが愛を拒む理由になると思っているんですか!?」
アイルー「ご主人様?」
ハンター「アイルー……しばらく滝に打たれて来い、家には来るな」
アイルー「ニャ!?」
女ハンター「ちょっと!」
ハンター「っていうか、そもそも種を超えた愛とかちょっと無理……」
女ハンター「はぁ!?」
レイア「まぁそれには同意だな」
ハンター「なんか疲れが倍になった気分だ……早く帰ろう……」トボトボ
アイルー「ご主人様!?」
女ハンター「ちょっと! 話はまだ終わってませんよ!?」
173:
##########
ハンター「なるほど……あれはアンタが買ったのか」
女ハンター「はい……」
ハンター「はぁ……まぁ行くだけ行ってみるか」
女ハンター「ありがとうございます!」
レイア「抜かるなよ、人間」
女ハンター「それで、その……お礼の方は……」
ハンター「行商人からもらうから大丈夫だ。俺に人化肉売りつけようとしたときは、値段が10万だったから相当儲かっただろう」
女ハンター「はぁ!?」
ハンター「じゃあ俺は今から準備するから、明日の夜明けに出発するぞ」
レイア「わかった」
女ハンター「あのヤロー……ぼったくったんですね……くっ」
ハンター「アンタらも準備しておけよ」
176:
##########
女ハンター「ねぇ……レイアさん」
レイア「なんだ」
女ハンター「もしも……元に戻る方法が見つからなくて、リオレウスさんとの話し合いも失敗したらどうしますか?」
レイア「…………」
女ハンター「すみません……」
レイア「大丈夫だ……」
女ハンター「そうですね、絶対大丈夫です」
##########
ハンター「この辺がリオレウスの縄張りなんだな?」
レイア「あぁ……いつもどおりだと、もうじきこのあたりに現れるはずだ」
ハンター「そうか……一応確認しておくが、交渉が失敗したらすぐに逃げろよ」
女ハンター「了解です」
レイア「…………」
182:
バッサバッサ
レイア「来た!」
ハンター「…………」
女ハンター「……」ゴクリ
リオレウス「……」ドスーン
リオレウス「…………ん?」
ハンター「ちょっといいか……少し話がある、大丈夫だ敵意はない」
リオレウス「人間……貴様俺たちと会話ができるのか?」
ハンター「あぁ、だから少し話を聞いてくれ」
リオレウス「…………そっちのは、この間の」
ハンター「あぁ……緑色の髪の方、見覚えないか?」
リオレウス「…………」
レイア「あなた! 私よ! リオレイアよ!」
女ハンター「レイアさん……私たちの言ってることは通じませんよ……」
186:
ハンター「信じられないかもしれないが、実は……」
リオレウス「分からないはずがないだろう……長年連れ添った俺の相方だ」
ハンター「! そうか……分かるのか」
レイア「あなた……!」ウルッ
リオレウス「だが……もうソイツに用はない」
ハンター「なっ!」
レイア「? ねぇ、あの人はなんて言ってるの?」
ハンター「どういうことだ……」
リオレウス「我々の一族は誇り高い戦士だ、人間などに身をやつした時点で、そのような輩は粛清せねばならん」
ハンター「おい、待てよ……自分の意思でこうなったわけじゃないんだぞ」
女ハンター(あ、なんか嫌な空気……)
ハンター「…………なるほどな、それがアンタらのルールってことか」
リオレウス「そういうことだ……ゆえに此処でソイツを消さなくてはならない!」グォォォ
レイア「え……何が……」
女ハンター「交渉決裂みたいですね……!」
190:
ハンター「しっ!」ヒュ
リオレウス「!」
ザクッ
リオレウス「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」
女ハンター「投げナイフを目に!?」
レイア「貴様ぁ! 何をする!」
ハンター「逃げろ! こいつはアンタを殺す気だ!」
レイア「……え?」
ハンター「姿が変わった時点で恥さらしなんだとよ! これ以上の交渉は無駄だ! 早く行け!」
レイア「そんな……嘘……」
リオレウス「貴様ぁ……許さん!!」ブン
ハンター「ふっ……ぜぁ!」ゴロン ザシュ
リオレウス「ぐぁああああああああああああああああああ!?」ドターン
女ハンター(迫る尻尾に向かってスライディングして、すれ違いざまに膝の裏を斬った!? 正気じゃない!)
199:
レイア「あなたぁ!!」
リオレウス「ぐあぁぁあああ……」ドタバタ
ハンター「早く行けっていってんだろ!」
女ハンター「レイアさん! 来てください!」
レイア「いやぁ! もうやめてぇ!!」
ハンター「ちっ……俺も手伝う!」
女ハンター「くっ……暴れないでください!」
レイア「あなた……あなたぁ!」
リオレウス「逃がさん……逃がさんぞおおおおお!!」ゴォォ
女ハンター「ブレス!?」
女ハンター(マズイ……ガードが間に合わない!)
205:
ハンター「でゃあぁああ!!」ブン
ビュ
リオレウス「!?」
ザシュ
ドゴォォン
リオレウス「あ…………が…………」プスプス
女ハンター(太刀を投擲して口の中へ……)
女ハンター(何者なの……この人……)
レイア「あ…………あぁ……」ガクッ
ハンター「すまん……これしかなかった」
リオレウス「」ドターン
レイア「あな……た……」
女ハンター「っ…………」
ハンター「…………」
レイア「うっ……うう……」ポロポロ
女ハンター「レイ……ア、さん」
208:
レイア「…………」スッ
ハンター「…………おい」
レイア「……」スタスタ
女ハンター「どう、したんですか……?」
レイア「この人を……持って帰る」シャキン
ザクッ
女ハンター「あ……」
レイア「人間は……こうやって私たちの体を持って帰って使うのだろう?」
ハンター「…………手伝おうか?」
レイア「やめてくれ……私がひとりでやる……」
女ハンター「…………」
女ハンター(私は……なんてことを……)
217:
##########
ハンター「後味の悪い仕事だった……」
アイルー「ご主人様、お帰りなさいですニャ」
ハンター「…………」
アイルー「ニ、ニャ……」
ハンター「まぁいいか……飯の用意してくれ……」
アイルー「ニャ! おまかせあれ!」
アイルー「ニャ?」クンクン
アイルー「ご主人様……なにかコゲ臭い臭いが……」
ハンター「あぁ……これだな」ゴトン
アイルー「こっ……これは……ライキリ……?」
ハンター「リオレウスのブレス暴発させて黒焦げになっちまった……もったいないことしたな……はぁ」
アイルー「…………」
アイルー(このことがジンオウガさんに知られたら……ニャニャ……)ブルッ
224:
##########
レイア「…………」カチャカチャ
女ハンター「…………」
レイア「どうだ? 一式出来上がったぞ」
女ハンター「…………レイアさん」
レイア「なんだ?」
女ハンター「レイアさんは……私のことが憎くないんですか?」
レイア「正直殺してやりたい」
女ハンター「……っ!」
レイア「と……思ってたはずなんだがな……」
女ハンター「え?」
レイア「なんだろうな…………妙な気持ちなんだ……」
女ハンター「何が、ですか?」
レイア「実は初めからわかっていたんだ……彼が私を私だと知っていながら、殺そうと思っていたことを」
女ハンター「!」
228:
レイア「それでも、それが勘違いかもしれないと思いたくて……それで……」
女ハンター「…………」
レイア「だから……覚悟は出来ていたんだ……」
レイア「理性でわかってても、それを感情が否定している……私はひどく不安定だった」
レイア「そんな状態で、お前に優しくされてしまったから……拠り所が欲しかった私を、おかしくしてしまったのかもしれない」
女ハンター「そんな……私は……」
レイア「本来はお前をすぐにでも殺さなくてはいけなかったんだろう……でも、私にはそれができなかった」
女ハンター「私が……」
レイア「ん?」
女ハンター「私が、リオレウスさんの代わりにレイアさんを守ります!」
レイア「は?」
女ハンター「こうなってしまったのは私の責任です! だから、私がこれからずっとレイアさんを守ってみせます!」
235:
レイア「…………なんだか間違ってる気がするが」
女ハンター「責任を取らせてください!」
レイア「ふふっ……わかったよ」
女ハンター「レイアさん……」
女ハンター(初めて笑った……なんかすごく綺麗……)
レイア「それに、実はこの状況が結構気に入ってるんだ」
女ハンター「え?」
レイア「彼の体で作った装備で身を固めていると……以前よりも彼が近くに感じられて……」
レイア「背徳感というのかな……すごく……興奮する」ハァハァ
女ハンター「」
248:
##########
女ハンター(レイアさんのハンター登録は済んだし……明日からは二人でハンターライフかぁ……)
女ハンター(ちょっと楽しみかも……)
女ハンター「ふぁぁ……」
女ハンター「寝よ……」バフン
女ハンター「…………」スゥー
ゴソゴソ
女ハンター「ひぃあ!?」ビク
レイア「…………」ゴソゴソ
女ハンター「なっ……レイアさん……どうしたんですか?」
レイア「私は一人寝ができないんだ」
女ハンター「えー……なんのためにベッド買ったと思ってるんですか」
レイア「私を守ってくれるんだろう?」
女ハンター「はぁ……まぁいいですけど」
255:
レイア「…………」
女ハンター「そういえば……レイアさんってリオレウスさんと話すとき、口調変わってましたよね」
レイア「…………そうね」
女ハンター「そうそう、そんな感じ」
レイア「ねぇ……」スリ
女ハンター「ひゃ」
レイア「種族の壁も性別の壁も、問題ないって言ってたわよね?」
女ハンター「い、いや……その……えっ……」オドオド
レイア「言ったでしょう? 私は一人寝ができないって……」サワサワ
女ハンター「あああああの……その、わあた、わたし……」ビクビク
レイア「ねぇ……いいでしょう?」
女ハンター「い、いやえっとまずはそんぐううううう!?」ムチュー
267:
##########
「ご主人様……ご主人様……」
ハンター「んん……もう朝か……」
「起きてください、もうご飯ができてますニャ」
ハンター「……あれ……なんかお前大きく……?」
「女ハンターさんから人化薬をわけてもらったんですニャ」
270:
うわぁ
277:
ハンター「うわああああああああああああああああああああああああああ!?!?!?!?」バッ
アイルー「ニャ!?」
ハンター「あっ……はっ……」ガタガタ
アイルー「ご主人様!?」
ハンター「あっ……いるー……あれっ……?」
ハンター「ゆ、夢……だったのか……?」ゼェゼェ
アイルー「どどど、どうかしたんですかニャ!?」
ハンター「…………」ハァハァ
ギュ
アイルー「にゅあああ!?」
ハンター「よ、よかった……お前がその姿で」
アイルー(こここれは! とうとうご主人様がボクの愛を受け止めてくれる気に!?)
アイルー「…………」ペロペロペロ
ハンター「…………」
283:
ブンッ
ニャー!?
ドボーン
ハンター「はぁ……メシにするか……」
コンコン
ハンター「あぁ!? しばらく温泉に沈んでこいこの変態が!」
「……君は私を誰かと勘違いしていないかね?」
ハンター「おっと、まずい」
ハンター「いや、すみません……たった今うちのオトモを教育していたところでして」
「そうか……君がこの村のハンターかい?」
ハンター「そうですが……あなたは?」
赤衣の男「君に、頼みたいことがあって来たんだ」
 
 
287:
おわり
295:
>>287
乙!
次回予告は?
307:
>>295
女ハンター「いやっ……ダメだって……んっ」
レイア「まだ来ないわよ……近くに来るまでいいでしょ……」サワサワ
女ハンター「くっ……ふっ……」ビクビク
ナルガクルガ(あの人……元はリオレイアだったって聞いたけど……)
ナルガクルガ(私も人間になれば……ハンターさんと……)ゴクリ
そんな彼女の耳に風の噂がはいってくる。
曰く「人化の薬を扱う商人が存在する」と
その薬をめぐってナルガクルガ、ジンオウガの血で血を洗う争いが幕を開ける……
310:
>>307
まさか本当に予告してくれるとは
そしてめっちゃ気になる!
314:
>>310
ごめん
赤衣の男とハンターの濃厚ホモ○ックスかもしれないし
レイアと女ハンターの爛れた日常かもしれない
306:
リオレイアで漁ってきた
31

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