女騎士「私がオークの娘?!ふざけないで!」back

女騎士「私がオークの娘?!ふざけないで!」


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1:
遠い昔、異国の彼方の小さな村で顔の右半分が焼け爛れた女騎士がいた―
2:
女騎士「えいっ!やあっ!」ブンブン
騎士団長「おはよう。今日も元気だね」
女騎士「そりゃそうですよ。なんてったって、私は副団長ですからね。お父様?」
元スレ
SS報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
女騎士「私がオークの娘?!ふざけないで!」
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3:
騎士団長「はいはい」
騎士「団長はいいですよねえ……可愛いお嬢ちゃんがいて」
騎士団長「無駄口叩かずお前たちも訓練に励め。彼女を見習うべきだぞ」
騎士「へーい」
騎士団長「ところでだ」
4:
女騎士「はい?」
騎士団長「丁度お使いに行ってほしいんだ」
女騎士「え〜、またですかあ?」
騎士団長「仕方ないだろう。嬉しい悩みだけど、この村に攻めてくる敵はいないのだから。
訓練が終わったら、みんなの分買い物」
女騎士「は〜い……」
5:
女騎士「あ、これくださ〜い。あとこれとそれとあれも!」
商人「まいど、どうも!しっかし買い物ばっかりで退屈しない?嬢ちゃん」
女騎士「退屈ですよ〜まったく」
村人たち「見て見て、いつもの焼け爛れ顔の娘よ」ヒソヒソ
村人たち「あの顔はオークの血を継いだ者に間違いないわね。呪われた娘よ」ヒソヒソ
女騎士「はぁ……帰ります」
6:
女騎士「たっだいま〜!」
騎士「おう!お帰り、嬢ちゃん!丁度腹が減ってた頃だ」
騎士団長「ところでどれくらい買えた?」
女騎士「まあ半分くらいってとこです」
騎士団長「厳しいな……まあ村の警備隊に降りる国からの補助金じゃあこれが限界か」
7:
騎士「団長、安心してくださいよ。俺ら、そんなに食わないんで」
騎士団長「にしても、これじゃ次に金が下りるまでタメが無くなってしまうからな。
仕方ない。遠出になるが、何人かで城下町に行ってもらう。
安い食料を今のうちに買いだめして村の倉庫を借りて保存しておこう」
騎士「面倒ですが、団長がそう言うなら仕方ねえすな」
女騎士「それなら、私が行きます」
8:
騎士団長「いや、二度手間させるのは悪い」
女騎士「いいんですいいんです。私、城下町行ったことなかったし!」
騎士団長「じゃあ地図やるからちゃんと戻って来いよ」ホイ
女騎士「分かってます!私も子供じゃないです!」スタスタ
騎士「……いいんすか?行かせちゃって」
騎士団長「仕方ないだろう。それによほど運が悪くない限りは」
9:
女騎士「いやー、ついたついた!城下町!ここがこの国の中心地かあ……」
武器商「安いよ安いよ!」
露天商「買った買った!」
女騎士「いろんなものがあるなあ……」
武器商「おい、そこのあんた聞いたか?隣町がまたオークに襲われたらしい」
10:
住人「なんだって?またあいつらか!」
武器商「そろそろここも危ないって噂だ。店をたたむ準備をしなきゃあな」
女騎士「……」
商人?「あんたぁ、旅のモンかあ?」
女騎士「あっ!はいっ!そうですけど……」
11:
女騎士(この人、オークだ!)
オークの商人「今なら安い買い物だ!この商品全部この値段!」
女騎士「凄い!買います!」
オークの商人「がっはっは!そう来なくてはな!ん……?」
女騎士「どうしました?」
オークの商人「お前、娘か?」
12:
女騎士「ちっ、違います!私には騎士団長のお父様がいるんです!」
オークの商人「いんや、違いねえ。その顔の右半分、間違いなく我が娘だ!」
女騎士「あっちへ行ってください!あなたなんか知りません!お金は払いますから私はこれで!」ダダダッ
ザワザワ
オークの商人「……」
13:
騎士団長「おお、戻って来たか」
女騎士「はい……これ、頼まれた品です」
騎士団長「何かあったのか?」
女騎士「お父様、私はいったい何者なんですか?」
騎士「団長……まさか」
騎士団長「僕の部屋に来てくれ。時間をかけて話そう」
14:
騎士団長「昔、君のお母様はこの国の城に仕える騎士の一人だった。
僕と同期だったが……彼女の方が才能はあったから僕は部下となった。
君にとてもよく似て、美人だったよ」
女騎士「そのお母様と結婚したのはお父様なのですか?」
騎士団長「そう、言いたいところだが……お母様はオークと結婚する道を選んだ。
当時法律では禁止されていたのだけどね。彼女は秘密を貫き通そうとしたけれど、
当時の王によって処刑され、彼女に仕えていた僕は村に飛ばされたんだ。
今はオークとの結婚も違法でこそないものの、盗賊や犯罪者にはオークが多い。
そして何より、オークと人間の間にできた子供は何らかの障害を負いやすい。
君に何かあってはいけないと僕は秘密にしていたのだが……」
女騎士「おと……いえ、団長!そんな薄っぺらい優しさなんていらなかった!
どうして最初っから本当のことを言ってくれなかったんですか?!」
15:
騎士団長「……すまない」
騎士団長(本当は彼女のことが好きだったから、なんて口が裂けても言えない)
女騎士「……私、この騎士団を抜けます」
騎士団長「これから、どうするつもりだい?」
女騎士「そんなこと、自分で考えられますよ。今までありがとうございました」バタン
16:
女騎士「はぁ……一人になっちゃったな」
ガヤガヤ
女騎士「あれは?」
盗賊「お頭!今回も上手くいきましたね!」
頭「オークのふりをして村や町を襲い略奪する!そうすれば俺たちは疑われない!
そうしてふんだくったお宝がこれだ!ぐわっははは!」
盗賊「流石お頭!んで、次はどこをやりますか?」
17:
頭「そりゃあもちろん、あの村に決まってるだろうよ」
盗賊「おお!明日の夜にでも攻め落としますかあ?」
頭「ああ、城下町を落とす足がかりには丁度いい場所だろうよ!ぐわっははは!」
女騎士(大変!みんなに知らせなきゃ!)
18:
女騎士「大変!大変なの!」
騎士団長「どうした?騎士団はやめたんじゃなかったのか?」
女騎士「そんなことは後でいい!盗賊が攻めてくる!」
騎士「何?!」
騎士団長「そうと来たらこっちから奇襲をかけよう!」
19:
盗賊「お頭!村の騎士団がここに!」
頭「嗅ぎつけられたか?まあいい。数で押してやれ!王の犬どもめ、目にもの見せてくれる!」
20:
女騎士「皆さん、こっちです!」
盗賊「来たな!お前らは囲まれている!」
騎士団長「くっ!先回りされていたか!」
騎士「どうします!団長!」
盗賊「うろたえてるうちにやっちまえー!」
21:
オークの商人「そうはいかんねえ」
盗賊「な、なんだてめえは?!」
オークの商人「娘に会いに行こうと思ったら、無法者に出くわしたんでいっちょ人助けになあ」
女騎士「お父様……!」
オークの商人「いや嬉しや!娘に父と呼ばれりゃあ、わしも百人力よ!」
盗賊「いいからあいつからやっちま……うわあああ!」
オークの商人「できるもんならやってみい!死なない程度にぶん殴ってやるわ!」
22:
騎士団長「ありがとう!恩に着る!」
オークの商人「このあたりの雑魚はわしと他の騎士たちに任せて、あんたらは頭を探しな!早く!」
女騎士「団長!行きましょう!」
23:
頭「ほう、まさかここまで来るとはな。だが俺様も剣の腕には覚えがある。
二人まとめて来るがいいわ!」
女騎士「臨むところよ!オークたちを利用して悪事を働いた罰よ!」
騎士団長「待て、危ない!」
女騎士「きゃあ!」
頭「小娘が!相手にもならんわ!」
騎士団長「そいつを離せ!」
24:
女騎士「団長!」
騎士団長「ぐぐっ!」
頭「ぐわっはっは!全くつまらん相手だ!小娘が見ている前で貴様の首を刎ねてやろう」
女騎士(これは……団長が落とした剣!)
女騎士「そうはさせるかああ!」
頭「何っ?!」ズバァン
25:
騎士団長「こうして、彼女の助けで盗賊団の頭は討ち取られ村には平和が戻り、
オークたちの疑いも晴れたというわけだ」
騎士「いやはや、よかったよかった」
女騎士「団長が最初に私を助けてくれたから、お互い様ですよ。
それに、国からの補助も増えましたしね!」
騎士団長「生活に困らない程度にはな」
オークの商人「娘よ。今日も食料を届けに参ったぞ」
26:
女騎士「お父様!あんまりこっちに顔を出しちゃダメです!
私が着替えてるかもしれませんよ?」
オークの商人「ああ、すまんすまん」
女騎士「団長、少しお話が」
騎士団長「何かな?」
騎士「これは、俺も離れる雰囲気かな」
騎士団長「すまないね」
27:
女騎士「団長……いま私、あなたが父親じゃなくて良かったって思います」
騎士団長「なぜ?」
女騎士「年は離れていますが、こんな焼け爛れた顔の私の面倒を見てくれた。
命を賭けた戦いでも思いやってくれた。そんなあなたの妻として私をめとってほしいのです」
騎士団長「随分唐突だな……!」
女騎士「ダメですか?」
28:
騎士団長「ダメなわけないじゃないか。一生幸せにするよ。
二人でこの騎士団を、新たな家庭を、支え合っていこう」
女騎士「はい!」
騎士団長(君への恋は……今、成就したのかもしれない。大切にするよ。この娘を)
おしまい
29:
おわりです
31:
いいかげんな話だな
いくら自由だからってふざけるな
はっ、こんな話カスだカス
なんでこんなの書いた?え?
しんでおわりでもよかったのでは?
でくのぼうか、おぬしは?
しんじられないね、俺には
たんぼでも耕しとけ
まぁ、感想書いてるだけありがたく思え
タブレット端末でかいてるのか?
かめみたいな更新ペースも改善しろよ
いらい出しとけよ
てか、
くさいんだよ。話が
ださくて最後に砂糖吐けるくらい甘くて
さいていな話だったぜ
いるか
3

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