蛍「わーい♪100個目のこまぐるみが完成〜♪」back

蛍「わーい♪100個目のこまぐるみが完成〜♪」


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1:
蛍「100個目のこまぐるみ(小鞠センパイぬいぐるみ)が出来た?♪」
蛍「今回はセンパイの5倍の大きさに作っちゃった」
蛍「今日からこのこまぐるみをベッド変わりにして寝ようっと♪」
蛍「えへへ?夜が楽しみだな?えへへ?」
蛍「よし!疲れちゃったし55号こまぐるみソファで、センパイに抱っこして貰いながら休憩しようかな」
ボフッ
蛍「いいなーこまぐるみいいなー」
蛍「えへへ?」
9:
蛍「…」
蛍「あっ、そうだ。最近作ったほたぐるみも使って…」
■演劇中---------------------------------------------------------
ほたるん『センパイ?サンドウィッチ作ってきましたー』
こまちゃん『わぁーい♪蛍のサンドウィッチ大好き?』トテトテ
モグモグ
こまちゃん『わぁっ美味しい!さすが蛍』パァァ
ほたるん『』キュンキュン
こまちゃん(あっ、ほたるんのホッペにサンドウィッチのジャムが)
ペロッ
ほたるん『キャッ!?せ、センパイ!?』
こまちゃん『エヘヘ?。蛍のジャム美味しい?』
----------------------------------------------------------------
12:
蛍「キャーキャー何ちゃってキャー」
一穂(先生)「…」
蛍「もうっセンパイったらそんな?」
一穂「…」
蛍「私…その今度はセンパイのお弁当が。はい、もちろん、あーんで…………………………ぇ」
一穂「こ、こんにちは」
蛍「」
15:
一穂「え、えー今日は家庭訪問でやってきました」
蛍「」
一穂「あっ、そういえば家庭訪問をやるって言うの忘れてたんだった」
蛍「」
一穂「いや、あのほたるんママにね、呼んできてって頼まれて」
蛍「」
一穂「あっ、うそうそ。本当はね『生徒の部屋が見たいので』とか言った気もするけど」
蛍「」
一穂「で、でも大丈夫。学校じゃないから先生の管轄外だし私関係ないし」
蛍「」
16:
一穂「じゃあ、一階でほたるんママと会ってくるね」
蛍「こ、これは練習で」
一穂「う、うん?」
蛍「これは次の夏の自由研究の練習で」
一穂「あーうんうん。先生全部わかってるから安心して」
蛍「ほ、本当ですか?」
一穂「ほたるんは努力家だから、これくらいやっちゃうって先生わかってるから」
蛍(よ、よかった…)
一穂「やべ…。どうしよう。今度の道徳の授業はストーカー関連にしないと…れんちょんは学校休ませて」
蛍「う、ううううううわあああああん」ポロポロ
一穂「あっあれ?言っちゃった?」
19:
 
………
蛍「…」
一穂(帰って無かった事にしてずっと眠りたい。ずっとダラダラ過ごしたい。でもちょっとだけ労働して充実感で満たされたいな)
蛍「…」グスグス
一穂「落ちついた?」
蛍「…はい」
一穂「この部屋ぬいぐるみが一杯で女子っぽいよね」
一穂「ほら、れんちょんとか夏海はあんな感じだし、こまちゃんは何か普通だし」
蛍「そうでしょうか…」
一穂「うんうん。女の子ならぬいぐるみくらい持っててもおかしくないよ。ぬいぐるみくらい」
21:
今期のCPL枠は伊達じゃない
22:
蛍「で、でも…先生は『ストーカー関連』の授業って」
一穂「ああ、そ、それは…そうそう、ほたるん可愛いからストーカーの対策をしておかないと危ないねって」
蛍「先生…信じていいんですよね?」
一穂「うわぁ。こりゃ口が裂けても、こまちゃんに教えるストーカー対策って言えねぇ…」
蛍「あ、あぅぅぅぅ」ポロポロ
一穂「あ、あれれー?これで話が終わるはずだったんだけどなー」
夏海「ほったるーん。あっそぼー」
蛍「」
一穂「げっ」
23:
夏海「おぉー。姉ちゃんのぬいぐるみがまた増えてる」
蛍「あ、あのこれは…」
一穂「あ、あのね、夏海?」
夏海「それより、じゃじゃーん!このゲームやろう♪兄ちゃんに買って貰ったんだ♪」
蛍「え?あっ、はい。構いませんよ」
夏海「これができるゲーム機はほたるんの家にしかないしさー」
夏海「あっ、今度姉ちゃんとれんちょんも呼んで大会しよっ大会♪」
蛍「は、はい」
25:
夏海ちゃんは天使
27:
一穂「…」
夏海「ふんふ?ん♪」
一穂「あ、あの夏海さん?」
夏海「あれ?そういえばかず姉はどうしてここにいんの?」
一穂「いやそれよりさ、このぬいぐるみを見てどう思う?」
夏海「とてもちっちゃいです?」
一穂(!!)
30:
蛍「センパイ?これってどうすれば?」
夏海「あっ、そのハテナボックスでアイテムが…そこで赤甲羅を使うと…」
蛍「なるほど…」
夏海「つーか、兄ちゃん遅すぎ…ってわざと7位でアイテム集めてるのか」
兄「」ウン
一穂「え、えーと、ウチは下でほたるんママと話してくるね」
バタン
一穂(…)
一穂(今度の道徳は自習じゃなくて、普通に授業をしようかな………覚えてれば、きっと今度)
  終わり
続きまして
小鞠「ち、痴漢!?」蛍「センパイ!危ない!」
をお送りいたします
34:
ガタンゴトン
小鞠(うぅ…蛍と都会に遊びに来たのはいいけど…電車…人多いなぁ…)
小鞠(…ん?)
小鞠「ヒャッ」
蛍「センパイどうかしました?」
小鞠「え?う、ううん。なんにもないよ」
蛍「そうですか?」
小鞠「だ、大丈夫だから」
蛍「?」
小鞠(さっきお尻に変な感触が…)
小鞠(もしかして…)
小鞠(ち、痴漢!?)
37:
小鞠(ど、どうしよう…いくら私が魅力的だからって…)
小鞠「ひゃん」
蛍「センパイ?」
小鞠「な、にゃんんでもないひょ」
蛍「?」
小鞠(泣くな。怖い。泣くな。蛍の前で泣けない。怖い)
小鞠(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い)
小鞠(どうしようどうしようどうしようどうしよう)
蛍「…」
40:
蛍(ど、どうしよう)
蛍(センパイの頭がちょうど私の顔の下に…)
蛍(いい匂い…)
蛍(…)
蛍(愛しい…よぉ…)
蛍(ちょ、ちょっとだけなら匂いを嗅いでもいいよね?)
蛍(人が多いから仕方ないよね?)
ギュッ
小鞠(!?)
小鞠(えっ!?蛍が後ろから抱きしめて…)
42:
小鞠(…)
小鞠(そ、そっか…ごめんね。蛍…)
小鞠(私の事、心配してくれて…)
小鞠(本当にありがとう。蛍)
小鞠(あ、あれ…あ、安心して涙が…やだ)
小鞠「」グスグス
蛍(あ、あれ?センパイ…泣いてる?)
蛍(え?え?どうして?)
キキーッ
蛍(あっ、違う駅だけど…)
蛍「センパイ!とりあえずここで降りましょう」
小鞠「う、うん」
46:
 
………
蛍「え!?痴漢に!?」
小鞠「…うん」
蛍(ど、どうしよう)
蛍(センパイのスカートに糸くずがついてたから取ったんだけど)
蛍(その時に偶然ちょっとお尻に手が当たっちゃって…)
蛍(痴漢と勘違いされたみたい)
蛍(うぅ…センパイに嫌われたくないし…どうしよう…)
小鞠「」グスグス
蛍「…」
蛍(センパイ…まだ泣いてる…うぅ…罪悪感が…)
蛍(ちょっとした事故でセンパイのお尻を撫でまわしたのは私なんです!って言えるはずないし)
蛍(なんて言い訳をすれば…)
蛍(そうだ!『そもそも女性専用車両には痴漢はいません!』って言えば…)
50:
蛍(…)
蛍「センパイ!」
小鞠「ん?」
蛍「すいませんでした!触ったのは私なんです!」
小鞠「え?」
蛍「そ、その、スカートに糸くずがついてて…信じて貰えないかもしれませんが」
ヘナヘナヘナ?
蛍「せ、センパイ!?」
小鞠「こ、腰抜けちゃった…でもそっかー」
小鞠「もう蛍で良かった…良かったよ」
51:
蛍「その、本当にすいません。さっさと言えば良かったのに」
小鞠「んもー!本当だよ!蛍がさっさと言えば良かったのに!」
蛍「ごめんなさい!ごめんなさい!」
小鞠「じゃあ、お詫びして!」
蛍「え?あっ、じゃあ、そこでパフェでも」
小鞠「おんぶ!」
蛍「え?」
小鞠「動けないからおんぶ!」
蛍「え?でもそんなご褒美…」
小鞠「言う事聞いてくれないなら、叫んじゃおっかなー『痴漢ですー』って」
蛍「え!?あっ、その…じゃあ」
53:
 
………
蛍「エヘヘへ」
小鞠「ほらっ、早く行かないと帰るの遅くなっちゃうよ」
蛍「はーい♪」
小鞠「…」
小鞠(はぁ?)
小鞠(今日の私どうしちゃったんだろ…自分からおんぶなんて…まるで子供みたい…)
小鞠(でも、蛍が電車の中で私を安心させる為に、抱きしめてくれた事は…)
小鞠(私、とっても安心した。それだけは本当に感謝しなきゃ)
55:
小鞠(…今も蛍の背中…安心できちゃう…)
小鞠(でも、これは今日だけ)
小鞠(そうこれは今日だけ!)
小鞠「明日からは私がお姉ちゃんなんだからねっ!」
蛍「えへへ?。わかってますよー」
小鞠「もうーっ!絶対にわかってない」
蛍「えへっえへっ」
小鞠(これからも私を安心させてね…蛍)
  終わり
続きまして
小鞠「お腹減った」蛍「センパイ…ヨダレが…」
をお送りいたします
59:
蛍「今日の給食はカレーですね?♪」
小鞠「ふふ?ん。蛍ったらカレーごときで浮かれ過ぎよ。まだまだ子供なんだから」
夏海「姉ちゃん、ヨダレヨダレ」
小鞠「え?あっ」
フキフキ
蛍(センパイのヨダレ…ヨダレ)フキフキ
小鞠「あっ、ありがとう蛍。って自分で拭くから!自分で!!」
蛍(キャー♪ヨダレ拭かれてるセンパイ可愛い!ちょっと恥ずかしそうなセンパイ可愛いよぉ)
62:
夏海「へぇ?、ほたるんもカレー好きなんだ。やっぱりランドセルを未だに背負ってるだけあるね」
蛍「ど、どういう意味ですか」
小鞠「ちなみに蛍は甘口派?え?私?私はね?」
夏海「いや、聞いてないし」
蛍「まぁまぁ」
小鞠「なんと中辛が食べられるようになったんだよ!ふふーんすごいでしょ!」
夏海「というか、こまちゃんのせいで甘口だったんだよね。今まで」
小鞠「こまちゃん言うな!」
夏海「兄ちゃんも母ちゃんも父ちゃんも、みんな中辛だっていうのにね」
小鞠「うっさい!姉が喋ってる間に喋るな!」
夏海「はいはい」
63:
小鞠「で、蛍は何辛を食べてるの?」
蛍「え?私は辛く…」
小鞠「からく…?」ドヨーン
蛍(せ、センパイの目から生気が!?)
蛍「か、辛口はあり得ないですよね!甘口ですよ。甘口に決まってるじゃないですか?」
小鞠「!?」パァァァァ
蛍「」キュン
小鞠「だよねー。私も甘口派だったけど、中辛も美味しいと思うよ♪」
蛍「そ、そうなんですね」
小鞠「仕方ないなー。甘党の蛍の為に今度作ってあげるね!」
蛍「わーい♪」キャー
蛍(で、でも…罪悪感が…でもセンパイ可愛いし、センパイの手料理食べられる機会が…センパイ可愛い)
67:
れんげ「カレー持ってきたのーん」
夏海「給食当番ごくろう!」
れんげ「ごくろうされましたん!」
兄「」ウン
小鞠「カレーいいにおい」
蛍「ですねー」
一穂「あっ、言い忘れてたんだけど」
一穂「れんちょんが辛口を食べられるようになったから、給食も辛口になったんで?」
小鞠「へ?」
68:
おい
中々素晴らしいな
69:
中身も見た目相応なこまちゃんかわいいよ
70:
夏海「やったーーー♪姉ちゃんのせいで甘口…中辛だったけど、ウチ一度は辛口食べてみたかったんだー」
夏海「兄ちゃんもそうだよねー♪」
兄「」ウン
小鞠「え?」
小鞠「で、でも私にはまだ蛍という味方が」
れんげ「ほたるんほたるん」トテトテ
蛍「?」
れんげ「この前、ほたるんが作ってくれた辛口カレー美味しかったのん」
蛍「え?あっ、えーと…その…」
小鞠「あれ…?」
73:
 
………
小鞠「あれ?おかしいな?楽しいカレーなのに涙の味がする」
小鞠「これは辛いからであって、裏切られたからとかじゃないよ?」
蛍「ご、ごめんなさいセンパイ!」
れんげ「うままっ!」
夏海「あーうまい!美味しい!」
兄「」ウンウン
一穂「おいしいー」
小鞠「…」
小鞠「羨ましくなんかないんだからねっ!」
  終わり
続きまして
小鞠「今日は遠足!」蛍「お弁当作ってきましたー♪」
をお送りいたします
77:
蛍「わー♪紅葉が綺麗ですねー♪」
小鞠「この時期は毎年遠足なんだよねー」
蛍「そうなんですねー」
蛍「さあ、お弁当食べましょうー♪」
小鞠「えーと、お弁当何だけど…本当に良かったの?全部作ってもらって」
蛍「ええ!もちろん大丈夫です!さあ、頂いちゃってくださいー」
小鞠「ありがとう。じゃあ頂くわね」
蛍(エヘヘ。早起きして頑張っちゃった)
小鞠「ん?。美味しい?」
蛍(あぅ…センパイの笑顔…//)
79:
 
………
小鞠「よし!じゃあ来年の遠足は私がお弁当作ってくるからねっ!」
蛍「わーい♪」
小鞠「今からたくさん勉強して、目指せ!大人の女性よ!」
蛍「あっ、じゃあ、その次の年…再来年は私が作ってきますね♪」
小鞠「あっ…そのね蛍。再来年はね…」
………
蛍「そういえば…そうでしたよね」
小鞠「うん」
蛍「センパイは中学2年生ですから、その…来年で最後なんですね」
小鞠「うん…って、何で暗くなってんのよ」
蛍「だって…」
81:
小鞠「もうっ!そんな顔しないでよ。高校は学校が違うけど家から通える範囲だし、学校の後、遊べるし」
蛍「で、でも…もう学校で会えるのが来年で最後だなんて」
蛍「私…私…うぅ…」
小鞠「蛍。あのね私はね、蛍の事は可愛い後輩だと思ってたよ」
小鞠「うん、思ってたの」
蛍「しぇんぱい?」
小鞠「でもね、今はね…私の…私の一番の親友だと思ってるの」
蛍「しょ…しょんな…私なんか」
小鞠「だからその…親友には笑って送り出してほしいな」
小鞠「…」
小鞠「って、まだ卒業はずっと先なのに何を言わせるの!」
蛍「うぅ…センパイ…」ポロポロ
84:
小鞠「もう!泣くな!まだ先の話でしょ!考えててもどうしようもないんだから!」
小鞠「だから…お願いだから…泣かないでよ…」
蛍「じゃ、じゃあ…」
蛍「何で、センパイも泣いてるんでしゅか?」
小鞠「え?ちがっ…え?そんな…」
蛍「うわああああん。センパイ離れたくないです!」
小鞠「ちょっちょっと蛍!?」
ギュウウウ
86:
 
………
小鞠「落ちついた?」
蛍「はい」
小鞠「まったく楽しい遠足になんて事を考えさせるのよ」
蛍「す、すいません」
小鞠「体は大きいくせに、本当にまだまだ子供なんだから」
蛍「え、えへへ…」
87:
小鞠「…」
蛍「…」
小鞠「ついでに言っておくとね。私高校を卒業したら東京の大学に行こうと思ってるの」
蛍「えっ…」
小鞠「まだ、何をしたいとか決めてるわけじゃないんだけど…将来どうなるかわからないし」
小鞠「だから今のうちから勉強して、将来どんな道に立っても困らない様に頑張ろうって思って…」
小鞠「まぁ、勉強していい大学行っておけば損はしないしね」
蛍「じゃ、じゃあ、一緒に学校に通うのも…来年で最後…」
小鞠「うん」
蛍「あっ、でもでもでもでもでもでも」
蛍「でも、私が高校生になれば同じ高校に」
小鞠「もう…今日の蛍はおバカさんだね。蛍が高校一年なら私は高校四年生…もう大学生だよ」
蛍「しょ…しょんな。もう後1回で最後なんて…私なんで今年から転校…もっと早くからセンパイに会っていれば」
88:
 
ギュウウ
小鞠「もうっ!抱きつかないで」
蛍「うっうぅ…」ポロポロ
小鞠「もうっ!泣かないの!」
蛍「で、でも…私…もっとセンパイと一緒にいたかったです」
小鞠「だから後1年あるでしょ?」
蛍「でもたった1年なんて…」
小鞠「蛍…ダメなものはダメなの…絶対に」
小鞠「もう来年で最後なの一緒の学校に行くのも…あと4年で最後なの…蛍と遊べるのも」
小鞠「大学生になれば、私は東京に行っちゃうし…もう会えないの」
小鞠「だから、ごめんね。ほたる」
蛍「…」
90:
小鞠「今日は遠足楽しもうよ…ね?」
蛍「そ、そうですね。そうですよね。じゃ、じゃあお弁当を…」
小鞠「あはは。すごい美味しそう」
蛍「でもセンパイ顔が笑ってないです」
小鞠「蛍だって泣きそうな顔してるよ?」
蛍「う…うわああああああああん」
小鞠「だ、だから…泣かないで…わああああああああん」
蛍「ずっと一緒にいたかったです」ポロポロ
小鞠「私だって一緒に遊びたかったけど、無理なんだもん。大人になったらもう無理なんだよ」ポロポロ
蛍「センパイセンパイセンパイセンパイ!」
ギュウウウ
91:
 
………
蛍「…」
小鞠「もう!だから今日は遠足!早くお弁当食べよっ」
蛍「えへへ。センパイ目真っ赤」
小鞠「蛍もね」
夏海「おーい。何かこっちで変な声が聞こえたんだけど…ってうわっ!二人ともどうしたの?」
蛍「えへへ。ちょっとありまして」
小鞠「そうだ。いい機会だから夏海にも話しておくね」
夏海「へ?」
小鞠「私、大学に行くつもり。東京の大学に、だからその時はあっちに住むから」
夏海「そうなの?ウチも東京行くよ?」
蛍「え?」
小鞠「は?」
93:
夏海「あれ?言ってなかったっけ?兄ちゃんが東京の大学に行く予定なんだって」
小鞠「そうなの?」
夏海「だからウチは東京の高校に行く予定。2年生からだけど」
小鞠「へ?って聞いてないんだけど」
夏海「だって兄妹じゃん。同じ所に行くのが常識でしょ?」
小鞠「いや…え?私は?」
夏海「姉ちゃんは…うーん、なんというか妹…いや友達みたいな感じ?」
小鞠「ちげーよ!姉だよ!姉!もっと妹という自覚を持て!」
夏海「うん、それに兄ちゃん一人じゃ寂しいだろうし。夏海ちゃんも行ってあげようと思ってね」
96:
夏海「それにさ、姉ちゃんもいなくなったら、母ちゃんと二人っきりなんて耐えられないし」
小鞠「それが本音だろ」
夏海「ううん、チガウヨ?」
小鞠「あーなんかちょっと真面目に話そうと思った私がバカだったわ」
夏海「まーまだ先の話だしねー」
小鞠「ちょっとマジになって考えてた私達がバカだったね…ねえ、蛍」
蛍「そうです!そうですよ!センパイ!」
小鞠「ん?」
蛍「私、高校は東京に行きます!センパイと同じ所。同じアパート!同じ部屋!」
小鞠「え?」
蛍「私なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだろう…えへへ、センパイと同棲楽しいだな?」
小鞠「…」
99:
小鞠「あーーーーーーーーーーーーーーっ!」
小鞠「そっか!その手があったんだ!」
蛍「そうですよ!そうです!センパイ!」
小鞠「夏海!あなたも同じ部屋ね!」
夏海「げっ」
蛍「えっ?」
小鞠「何よ『げっ』って…」
夏海「いや、ウチ一人暮らしに憧れたしー」
小鞠「どうせお兄ちゃんに家事・洗濯・料理・掃除やらせるつもりだったんでしょ?」
夏海「ヴッ」
小鞠「だったら一緒に暮らしなさい。徹底的にしごいてあげるんだから」
夏海「姉ちゃんもウチと同じレベルでしかできないくせに」
小鞠「ふふん。私は成長期だからこれからグングン成長するもんねっ」
夏海「ハイハイ」
101:
蛍「え、えーと…あの…」
小鞠「蛍!学校は無理かもしれないけど、これで離ればなれにならないよね」パァァァァ
蛍「きゃー!もちろんです!絶対に高校頑張ります!」
蛍(本当はセンパイと二人っきりが良かったんだけど…センパイの笑顔…エヘヘへ)
………
れんげ「…」
一穂「…」
れんげ「ねぇー姉ねえ?」
一穂「んー?」
れんげ「ウチも東京行くんー」
一穂「んーでも、れんちょんが東京に行った時は、もうみんないないかもねー」
れんげ「ほのかちんに会いに行くん」
一穂「そっかー。じゃあ勉強頑張りなよー」
れんげ「うん!頑張るん!」
102:
………
小鞠「蛍!これからずっと一緒だからね」
蛍「はい!センパイ!ずっと一緒です」
小鞠「ふふっ」
蛍「えへへ」
  終わり
103:
                              . -‐‐-ミ
    /\ /\                         / /⌒:::::.`ヽ
  rーム/ ⌒Y⌒ヽ_〉ー┐                            / /.:::/.:::/∧::::::.
    \__У⌒ ⌒ヽ___/ ____                              i ≧彡'彡 /⌒j::: i
  .'∠/ / イ ト、  \〉ヽ  /ニニニニ=\                    {::::{乍:T彡乍丁:::|
  i  jイ/⌒Vjハj⌒V ハ i 'ニニニニニニニ\              〃ニニニニニニニニニヾ:::〉ゞ゚'  ゞム::::l
  | 从 代ナ '代ナ从i l/ニニニニニニニニニニ\                         rー┐ ゝニニニニニニニニニニノ::::ゝ. 、 ,  イ.::/
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  | |   /  ∀ ヽ /ニニニ/ニニニ二二ノ              |ニニ|── |ニニ|ー‐┐fニニニニニニヽfニニニニニニヽ──|ニニ|─‐┐ /ニニ/ fニiニi /   1 `| '.
  | ゝ / /  : ハ ‘. {=ニニ/ _____ ________,|ニニ|ニニニニニニニニニi 'ニニニニニニニ} 'ニニニニニニニ}ニニニニニニニニニi /ニニ/   |ニ|ニ|人 イ |__| ト、_〉
 ,乂ミ/ /    ∧_∨彡゙〃ニニニニニニニニ=iニニニニニニニニニニ|ニニ|   _|ニニ|__      (ニニ/      (ニニ/   _|ニニ|,__ lニニ'    |ニ|ニ|_/ |__,|   |__j \,ゝ
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