スライム「全力で勇者を攻略する」back

スライム「全力で勇者を攻略する」


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1:
スライムA「我らが魔王様が復活して、早半年・・・」
スライムA「魔王軍参謀様の読み通りならば、そろそろ勇者が行動を始める頃だ」
スライムA「勇者・・・魔王様の復活のたびに人間どもの中から現れ、悪魔のような力を持って
   魔王軍の上官どの方を殺戮し、魔王様を幾度となく封印してきた、いまわしき人間・・・」
スライムA「前回の勇者にいいように弄ばれ、やくそうを奪われ、経験値を稼がれた屈辱の記憶」
スライムA「その雪辱を晴らすため、50年に渡って我らがスライム族は対勇者攻略戦の準備を整えてきた」
スライムA「今こそ、我が一族の悲願を果たし、魔王様への忠誠の証を立てる時!」
スライム群衆「「・・・ ・・・ ・・・」
スライムA「立ち上がれ、同胞よ!最弱と呼ばれた過去の汚名を、輝かしき勝利で打ち払うのだ!」
スライムA「えいえい、おー!!」
スライム群衆「「えいえい、ぉおおおおおお!!!」
聖もんむすFestival!!~お祭りだよ全員集合!~
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2:
―始まりの草原
勇者「さて・・・無事王様に軍資金も貰えたし、いよいよ壮大な冒険の始まりだな」
勇者「仲間は旅の途中でおいおい集めるとして・・・」
勇者「まずは、戦いの経験を積んでレベル上げだ!」
勇者「そうと決まれば、歴代の勇者にならって雑魚のスライムを狩りに行くか」
ザッザッ
3:
スライム「」プルプル
勇者「・・・うん?」
勇者(あれは・・・スライム?)
勇者(周りに仲間もいないし、襲いかかってくる様子もない・・・)
勇者(ケガでもしてるのか?)
6:
スライム「」プルプル
勇者(うーん・・・)
勇者(いや、どんな状態でも魔物は魔物、情けは禁物だ)
勇者(悪いけど、俺のレベルの肥やしになってもらうぞ!)ダッ
スライム「」プルプル
スライム「」・・・ニヤリ
勇者「はぁぁっ!」バッ
囮スライム「掛かったなッッッ!アホがッ!!」クイッ
7:
ガバッ
勇者「な、何っ!?」
勇者「うわぁあああああっ!?」ヒュゥゥゥゥ…
囮スライム「・・・」
囮スライム「・・・クックック」
囮スライム「第一段階は成功・・・勇者よ、これからが本当の地獄だ」
囮スライム「貴様のためだけに考え抜かれた我が一族の計略!とくと味わうが良い!」
8:
・ ・ ・
勇者「ぐあっ!」ドサッ
勇者「いてて・・・くそ、囮に、落とし穴?」
勇者「スライムがそんな高度な罠を仕掛けるなんて、聞いたことないぞ・・・」
勇者「ずいぶん深くまで落ちたけど、上まであがれるかどうか・・・」
勇者「ん?」
勇者「横穴が・・・先が見えないくらい奥まで続いてるな」
勇者「おびき寄せられてるって訳か・・・でも、どうせこのままじゃ生き埋めだ」
勇者「いいぞ、乗ってやる!スライムなんかの策略に、負けてたまるか!」
ザッザッザッ
9:
ザッザッ
勇者「・・・それにしても暗いな」
勇者「なぜか所々灯かりはついてるけど、足元を見るので精一杯だ」
勇者「これじゃあ暗がりから襲われたら一溜りもないぞ・・・」ゴクリ
勇者「いや、来るとわかっていれば、スライムぐらいどうって事はない!」ギュッ
勇者「王様から託されたこの勇者の剣で、何匹出てきても一刀両断だ!」ビュンッ
ザッザッ
11:
???「・・・シクシク・・・」
勇者「・・・なんだ?泣き声?」
???「シクシク・・・あぁ、誰か助けて・・・暗いわ、怖いわ・・・」
勇者「だ、誰かいるのか?」
???「そ、そこにいるのは誰?私を助けに来てくれたの?」
12:
勇者(うっすらとシルエットが・・・女の人?)
勇者「俺は勇者です!あなたは、どうしてこんな所にいるのですか?」
女?「私、町からやくそうを摘みに来ていたら、スライムに襲われて・・・」
女?「こんな暗い所に運ばれて、どうしていいのかわからなかったんです・・・」
女?「お願いです、勇者様!私をここから助けてください!」
13:
勇者「なんてこった・・・わかりました!俺が必ずあなたを無事に町まで送り届けます!」
女?「ああ、ありがとうございます!もう、生きて家族には会えないものかと・・・」
女?「このお礼は、帰ったら絶対にさせていただきますわ、勇者様・・・」ニヤリ
勇者「いえいえそんな、お礼なんて・・・さぁ、手を取って」
女?「えぇ、感謝いたします・・・お前の間抜けさ加減になァッッッ!!」ガバッ
14:
勇者「うわぁっ!?」チクッ
女型スライム「ハッハッハ!今お前に刺したのは麻痺針!5分もすれば体の自由は効かなくなるぞ!」
勇者「く、くそっ・・・まさか、スライムが人間のふりをするなんて・・・」
女型スライム「馬鹿なヤツめ、おかしいとは思わなかったのか?」
女型スライム「スライムの巣に人間なんぞが入れば、すぐに食われて骨まで溶かし尽くされるわッ!」
女型スライム「我々スライムは不定形の魔物!その気になれば暗がりでごまかせる程度には
    人間に化けられるのだ!!!」
15:
もんむすかな?
16:
女型スライム「この洞窟にはキサマを倒すため、幾重にも罠が仕掛けられている・・・」
女型スライム「キサマは魔王様どころか次の町へ進むことも無く、ここで旅を終えるのだ!」
女型スライム「ハッハッハッハッハ!」ズーリズーリ
勇者「くっ・・・体が、痺れて・・・」ビリビリ
勇者「でも、全く動けないってわけじゃない、スライムぐらい、この体でも問題ないさ!」
勇者「見てろよスライムめ、どんな罠があろうと、一匹残らず切り刻んでやる!」
17:
勇者「ぐうっ・・・とはいえ、麻痺状態のまま進むのはさすがにつらい・・・」ビリビリ
勇者「どこかで回復したいところだけど・・・」
勇者「麻痺の治療薬は、次の町まで行かないと無いんだよな・・・」
勇者「ん?」
勇者「あそこにいるのは・・・」
スライム「よぉ、来たな」
18:
スライム「お前が勇者か・・・なんだよ、早くも満身創痍じゃねぇか」
勇者「っ、またスライムか!」チャキ
勇者「ぐぅっ」ビリビリ
スライム「おいおい、無理すんなよ」
スライム「そんな体じゃ、俺一匹にもやられちまいかねねぇぞ?」
勇者「なんだ、お前・・・お前は襲ってこないのか?」
19:
スライム「ああ、俺はあいつらとは違う・・・」
スライム「お前を倒そうなんて気も、お前と戦う気もねぇよ」
勇者「・・・そんなの、信じられるわけ・・・」
スライム「この傷を見てもか?」スッ
勇者「!」
スライム「これは、あいつら・・・仲間だったスライムにやられた傷だ」
20:
スライム「勇者をスライムが倒すなんて無茶だ―――俺は、あいつらにそう言った」
スライム「いつだってやられ役、雑魚中のザコ、戦う時にはいつも負け戦」
スライム「そんな俺達が、勇者なんかに敵うわけがない・・・俺は、そう言った」
勇者「・・・」
スライム「そんな俺を、あいつらは『裏切り者』だと言って、制裁を加え・・・」
スライム「勇者が通るはずのこの道に、俺を置き去りにした」
21:
スライム「頼む、勇者・・・俺を連れて行ってくれ」
勇者「・・・なんだって?」
スライム「俺を捨てたあいつらに、復讐がしたいんだ!」
スライム「この洞窟のことなら、隅から隅まで知りつくしてる」
スライム「麻痺の解毒薬の在り処だって知ってる・・・役には立てると思うぜ」
勇者「・・・」
スライム「頼む」
22:
このスライムなんかかっけぇ
23:
勇者「わかったよ・・・そこまで言われたら、疑えないな」
スライム「っ!本当か!?」
勇者「ああ、勇者に二言はない」
勇者「一緒に、スライム共を倒そう!」
スライム「ありがてぇ・・・っ!恩に着るぜ!」
スライム「じゃあ、まずは解毒剤の場所に案内するぜ、こっちへ・・・」スッ
勇者「ああ・・・」チャキッ
24:
勇者「はぁぁっ!!」ズバッ
スライム「っ・・・ぐはぁっ!」
勇者「そんな手に、何度も引っかかると思うか!」
勇者「卑怯かもしれないが、こっちも命懸けなんだ・・・」
勇者「後ろから斬ったのは、許してもらうぞ・・・」グッ
勇者「・・・?抜けない・・・?」グッグッ
スライム「・・・へっ、へへへ・・・」ニヤッ
25:
スライム「野郎共!出番だッ!」
スライム三匹衆「「応ッッッ!!!」」
勇者「なんっ・・・ぐはぁっ!」ドゴッ
殴打スライム「スライム三匹衆が一、殴打スライム!」
殴打スライム「我が一撃は、ひのきの棒の攻撃三回に匹敵するッ!」
勇者「く、くそっ!何で、何で抜けないんだ!」グィィッ
26:
勇者「がはっ!?」ズドム
落としスライム「スライム三匹衆が一、落としスライム!」
落としスライム「俺の落下は、三階建ての屋根から落ちてきた石ころ並だぁッ!」
勇者「畜生、一発一発はそれほどでもないけど、受け続けたらやばい・・・!」
勇者「早く、早く剣を抜かないと!」グィッグィグィッ
スライム「そう簡単に、抜かせるわけにはいかねぇなッ・・・!」ゴホッ
27:
このスライムたちはいいスライム
28:
勇者「こほぁっ!!」コキーン
勇者「あうっ、いっ、いってえええええええ!」
急所スライム「スライム三匹衆が一、急所スライム!」
急所スライム「僕の一撃は、アッサラームの踊り子のように的確に急所を突くんだッ!」
勇者「うぐぐ・・・!くそぉっ!剣さえ、剣さえ抜ければ、こんな奴ら・・・!」
スライム「無駄だ・・・ッ!」
29:
スライム「俺はスライム一族最強のタフさを持つスライム・・・」
豪傑スライム「お前の剣・・・受けきったからには、死んでも離さねぇぞッッッ!!!」
豪傑スライム「うぉおおおおおおおッ!!」グググググ
スライム三匹衆「「はぁあああああッ!!!」」
勇者「ぐああああああああああっ!!」ドゴッ ズドム コキーン
30:
勇者「ち、ちくしょう・・・!このままじゃ・・・!」ゼー ハー
勇者「・・・くそっ、覚えてろよ・・・お前ら・・・」
勇者「俺は勇者だ・・・女神の加護の力で、何度でも蘇る!」
勇者「次こそ、お前らを全員この手で倒してやる!」
豪傑スライム「甘いな・・・」
ドドド・・・
31:
勇者(・・・?何の音だ・・・?)
豪傑スライム「お前の体は麻痺し、武器は奪われ、体力も底を尽きかけている・・・」
豪傑スライム「こんな好機を、俺達が逃すとでも思うか?」
ドドド・・・
豪傑スライム「ほら、お前にも聞こえてきただろう、あの音が・・・」
豪傑スライム「あれが、勇者、お前にトドメを刺す必殺の一手だ・・・ッ!」
32:
ドドドド・・・
勇者(音が近付いてきてる・・・まさか・・・!)
勇者「お前ら、洞窟を地下水脈にでも繋げたのか・・・!?」
勇者「正気か!?お前らだって無事じゃ済まないぞ!!」
33:
いざとなったらゴールデンスライムさんがマダンテぶっぱなしてくれる
http://www.amazon.co.jp/dp/B00GGDSQLA/
34:
ドドドドド・・・
豪傑スライム「我ら一族の悲願のためなら、この命、惜しくはないぜ・・・」
豪傑スライム「それに、お前は勘違いをしている」
豪傑スライム「あれは、地下水脈の水なんかじゃない・・・」
豪傑スライム「あれは・・・お前を倒すのは・・・」
ドドドドドド・・・
濁流スライム「「「「「」」」」」ドドドドドドドドドドド!!!
豪傑スライム「スライムだッッッッッ!!!!!」
35:
勇者「ぐおおおおおおおおおおおおっ!?」ドバッ
勇者「お、押し流される・・・!なんだ、この大量のスライムは・・・!?」ドドドドド
濁流スライム「「「ふふふ・・・お前は、西の果てにいるという、スライムの王を知っているか・・・?」」」
勇者(洪水みたいなスライム、その全体から、声が・・・!)
濁流スライム「「「なんでも、その地に住まうスライムは、他のスライムと合体し・・・」」」
濁流スライム「「「無類の強さを誇る最強のスライムへと変身できるらしい・・・」」」
濁流スライム「「「しかし、我々のようなただのスライムが合体しようとすれば・・・」」」
濁流スライム「「「自らの自重に押し潰され・・・ただの液状のスライムとなってしまう・・・」」」
36:
濁流スライム「「「だが、我々はそれを逆手に取ることにした・・・」」」
濁流スライム「「「無数の同胞、その全ての体を合成し・・・」」」
濁流スライム「「「巨大な、一つの濁流へと変化した・・・!」」」
勇者(そんな・・・じゃあ、こいつらはこれで一つのスライムだっていうのか・・・!?)
濁流スライム「「「数百の同胞の、自らにすら扱いきれぬ力に・・・」」」
濁流スライム「「「勇者よ・・・お前に成す術などない・・・」」」
勇者(身動きひとつ取れない・・・!一体、どこまで流されるんだ・・・!?)
37:
濁流スライム「「「この濁流の行き着く先・・・この洞窟の終着点・・・」」」
濁流スライム「「「勇者よ、お前が敗北する場所は・・・もうすぐだ・・・」」」
ドドドドドド・・・
濁流スライム「「「見えてきたな・・・勇者よ、お前の旅の終わりは、あそこだ・・・!」」」
勇者(なんだ・・・あれは、池・・・!?)
勇者(いや、違う!底が見えないほどに深い、あの湖は・・・!!)
湖スライム「「「待っていたぞ、勇者よ・・・!!!」」」
38:
勇者「うわあああああああああああっ!!!」
濁流スライム「「「」」」
湖スライム「「「」」」
ドッッッ・・・パァァァァン!!
勇者「」ゴボ・・・ゴボゴボ・・・
地底湖スライム「「「「「勇者は、死ねばすぐに蘇る・・・」」」」」
40:
地底湖スライム「「「「「しかし捕らえようにも、我らは非力なスライム・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「勇者が相手では、すぐに逃げ出されてしまう・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「故に、数々の罠を仕掛けた・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「囮を用意し、我らの本拠へと誘い込み・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「暗闇に乗じて、油断をさせて体の自由を奪い・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「武器を奪い・・・抵抗できぬよう痛めつけた・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「そして・・・一族の総力を持って、勇者を飲み込んだ・・・」」」」」
地底湖スライム「「「「「我らの勝利だ・・・勇者よ・・・!!!」」」」」
42:
・ ・ ・
魔王「そろそろ、勇者がまた攻めて来る頃合いか・・・」
側近「はっ、今回の魔王軍は鍛えに鍛えた精鋭揃い・・・」
側近「今回こそ、必ずや魔王様に天下を献上致しましょう!」
魔王「・・・その台詞も、いい加減に聞き飽きた」
側近「・・・申し訳ございません」
魔王「お前が悪いわけではない・・・勇者が、強すぎるのだ」
43:
魔王「最初は、ただの人間に毛が生えた程度の力しか無いが」
魔王「戦いの度に急に成長し、遂には私を倒すまでに力をつける」
魔王「・・・力をつける前に、勇者を倒してしまえればいいのだが」
側近「勇者は、この世界で最も清らかな場所・・・」
側近「つまり、我らが魔王軍の勢力圏から最も遠い場所に誕生します」
44:
側近「強靭な魔王軍の魔物でも、数ヶ月でそこまで人間の領土に攻め込むのは・・・」
側近「かと言って、その場にいる魔物に指令を送ろうにも」
側近「そのような場所にいる弱小の魔物では、到底勇者を倒すことなど望めるはずも・・・」
魔王「・・・人間と、和平でも結ぶか」
側近「な、なんと!?」
45:
魔王「何度復活しても、倒されるのでは意味がない・・・」
魔王「魔物のための世界という野望は、諦めるしかないが・・・」
魔王「・・・私も、いい加減死に飽きた」
側近「魔王様・・・」
魔王「・・・側近、人間に講和の書簡を送る」
魔王「文面を、用意しておいてくれ」
側近「・・・はい、仰せのままに」
46:
バンッ
デーモン「でっ、伝令!伝令です!」
魔王「・・・何用か」
側近「勇者の報告なら、もう必要ありませんよ」
デーモン「いえ、それが、その・・・」
デーモン「・・・スライム一族が、勇者を、討ち取ったそうです」
魔王・側近「「・・・は?」」
47:
・ ・ ・
スライムA「その後、魔王軍の使者によって勇者の確保が確認された」
スライムA「勇者の身柄は魔王軍に移され、人間にも勇者の敗北が伝えられた」
スライムA「勇者の歴史上初となる敗北によって人間側の国々は戦意を失い」
スライムA「ほとんどの国が無条件降伏」
スライムA「抵抗を続けた大国も、数ヶ月後には魔王軍の傘下におさめられた」
スライムA「勇者はと言えば、捕虜からの解放後はスライムに負けた勇者と罵られながらも、
   失意の中で教会に拾われ、その後は巡礼者として一生を過ごしたらしい」
49:
スライムA「我が一族は、勇者討伐の功績を讃えられ、魔王軍の永久名誉階級を与えられ」
スライムA「最弱と蔑まれる歴史に終止符を打った」
スライムA「魔王様は人間の国境をそのまま領地の境界とし」
スライムA「魔王軍に従事し、魔物を敬う限り、その自治を認める治世を行った」
スライムA「その魔王らしからぬ行いに、人間や一部の魔物の間では
  『魔王もスライムが勇者を倒したことに困惑している』
 
    という噂も立ったが、真相は不明である」
50:
スライムカワ(・∀・)イイ!!
51:
スライムA「最弱、雑魚、経験値の宝箱」
スライムA「たとえそのように呼ばれた魔物でも、知恵と勇気によって栄光を掴むことができる」
スライムA「そのことを、我が一族の誇りある功績をもって伝えたい」
スライムA「全ての魔物に、勝利と繁栄のあらんことを」
     ――――≪魔歴元年の大貴族 スライムAの著書より引用≫
スライム「全力で勇者を攻略する」 完
54:
思いついたネタで短めに
でもやっぱりスライムに倒される勇者は可哀想ですね
見て下さった方、ありがとうございました
56:
面白かったぞ
58:
(`・ω・´)おつです
6

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