佐天「バイツァダストを打ち破る能力かぁ……」back

佐天「バイツァダストを打ち破る能力かぁ……」


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1:
前スレ
佐天「バイツァダストで爆弾にされる能力かぁ……」
続き物なので前作を見ないと意味不明だと思います。目を通した方がいいかと。
このスレでは波紋失踪はしないつもりです。
5:
――― 13:26
佐天「……あれ?」
佐天「今の……夢? にしちゃあなんか生々しかったような……」
佐天「うー……もやもやするなぁ……って!!」
――― 13:27
佐天「やっば! もうこんな時間じゃん!! えーっと、携帯よし、財布よし、ハンカチよし!」
 ガチャッ!!
佐天「いっそげー!!」
――― 13:53
佐天「急いで出たのはいいけど、これじゃあ早くついちゃうかもなぁ」
佐天「んー……ちょっと回り道でもして時間を潰して」
黒子「あら、佐天さんじゃありませんの」
佐天「うん? あ、白井さん。どしたの、こんなところで」
黒子「ええ、実は『殺戮の女王』の新しい情報が手に入りまして」
佐天「……『殺戮の女王』……」
6:
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―――『絶対』に、私の正体を話すんじゃあないぞ……―――
   ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
佐天「……へ?」
黒子「あら、どうかしましたの?」
佐天(私……知ってる? 『殺戮の女王』について……何か重大な事……
 でも、なんでだろう……『口に出すべきじゃあない』……『口に出すと、ロクでもないことが起こる』気がする……)
黒子「まぁ、お姉さまには念押しの電話をしておきましたし大丈夫でしょうけど……佐天さんも気をつけて」
佐天「ねぇ、白井さん……」
―――私の正体は巷で有名な『殺戮の女王』、能力は『物を爆弾に変える』、今までに六十人以上の女性を殺してきた―――
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佐天「その『殺戮の女王』ってさ……物を爆弾に変えたりできる?」
黒子「……重要機密の筈ですけど……初春ですの? その情報を貴方に話したのは」
佐天(やっぱり、私は『知って』いるッ! 『殺戮の女王』の『正体』を!!
 いや、『知って』るんじゃない……『覚えて』る? この感覚……この人は……)
佐天「白井さん!!」
7:
黒子「あら、どうかしましたの?」
佐天「私……心当たりがあるの。殺戮の女王に」
┣"┣"┣"┣"┣"┣"
黒子「ほ、本当ですの!? で、その人は……?」
    ┣"┣"┣"┣"┣"┣"
――― 私の名前は ―――
   ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
佐天「その人は」
  カチッ!
黒子「……!?」
佐天「なに……今の音……」
黒子「動かないで!!」
佐天「え!?」
黒子「一応聞いておきますけど、佐天さん。貴女、この数日でレベルが上がった……なんてこと、ないですわよね?」
佐天「え、ええ。まぁ、当然でしょ。そりゃ」
8:
黒子「それじゃあ、その『肩の上』の生き物……佐天さんとは全く関係のない生き物と言う事でいいんですわね?」
佐天「『肩の』……『上』?」

 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"!!!
黒子「動かないで!! 今、何処か遠くにフッ飛ばしますので」
佐天「ちょ、ちょっと待ってよ白井さん! ……『何か』居るの? 私の肩の上に……」
黒子「な、何を……居るじゃあありませんの! ほら、そこに!!」
 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"
 KQ『……』
  ┣"┣"┣"┣"┣"┣"
KQ『……キラークイーン第三の爆弾……『BITE THE DUST(負けて死ね)』……
 私が居るのは佐天涙子の『肩の上』じゃない……『君の瞳の中』だ』
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黒子「な、何を言ってますの……キラークイーン、第三の爆弾、バイツァ・ダスト!?」
 ドン!
     ドン!
   ドン!
黒子「……え? ……なん、ですの……? なに、が……爆発?」
9:
┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
佐天「し、白井さん……白井さん!? 白井さん!!」
KQ『佐天涙子は私の正体を知る『唯一』の人間だ……彼女が私の事を誰かに伝えようとした時、また、誰かが彼女から私のことを聞きだそうとした時。能力は発動する』
     ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
黒子「……しょう、たい? ……まさか、あなたが、きらー……」
佐天「なにが起こってるっていうのよ……一体、何が起こってるのよ!?」
黒子「……伝えなければ……ういはると、お、ねえ、さまに……
 キラークイーンは……キラークイーンは……すでに…………」
KQ『そして、ここからが!
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 『真のキラークイーン第三の能力』だッ!!』
黒子「……おねえさまぁぁ……!」
  ドグォォォォオオオオオオオオン!!
――― 13:57 白井 黒子 死亡
10:
――― 13:26 カチッ
佐天「……ハッ!! し、白井さん! ……い、居ない!? 夢……だったの?」
佐天「……時間が……戻ってる……?」
――― 13:27
佐天「同じ日の、同じ時間……どういうこと? 繰り返してるっていうの? 今日を」
佐天「……どうしよう……誰かに相談……初春か、御坂さんに……」
――― 『絶対』に、私のことを話すんじゃあないぞ ―――
佐天「…………」
――― 私の名前は吉良吉影 ―――
佐天「吉良、吉影…………川尻浩作……『殺戮の女王』……物を爆弾に変える能力……
 これを白井さんに伝えようとしたら……白井さんは爆発した……」
佐天「……相談は駄目。どう説明しようとこの現象を説明するには『殺戮の女王』が絡んでくる。
 『殺戮の女王』について聞かれたら、二人も死んじゃうかもしれない……」
佐天「って、待て待て! 時間!」
――― 13:28
佐天「戻ってる!! ってことは……白井さんも死んでないってこと?
 ……とりあえず、これが本当に繰り返してる『今日』だとすれば……あの道で白井さんに会えるってことで……」
佐天「行くしかない……よねぇ」
11:
――― 13:54
佐天「確かこの辺で……」
黒子「あら、佐天さんじゃありません
の」
佐天「し、白井さん!!」
黒子「……なんですの、いきなり大きな声なんか出して……まるでお化けでも出たみたいに」
佐天「え、あ、アハハ!! ごめん、ついびっくりして!! まさかこんな所で会うなんて思ってなくてさ!!」
黒子「ああ、実は『殺戮の女王』の新しい情報が入りまして。今から現場の洗い直しですの」
佐天「……そ、そう、なんだ。頑張ってね!!」
黒子「ええ、きっと捕まえて見せますわ。固法先輩、草葉の陰から見守っていてくださいまし!!」
佐天「いやいや、死んでないんでしょ?」
黒子「ふふふ、固法先輩が生きていてくれるから出来るこじゃれた黒子ジョークですの! ではでは」
佐天「うん。元気でね!」
佐天「あー、なにはともあれ生きてるみたいで良かった……って」
――― 13:56
佐天「もうこんな時間じゃん! 急がなきゃ……」
吉良「初春飾利との約束に遅れてしまう……か?」
12:
 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"
佐天「……」
吉良「おや、違ったかな? 『基本の世界』じゃあ初春はそんな事を話していたけど」
佐天「…………吉良」
吉良「おっと、それ以上言わない方がいいぞ。通行人を可哀相な被害者にしたくないんならね。
 久しぶりだね……といっても、僕たちが最後に会ったのは『三十分ほど後』なんだけど……」
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佐天「残念でした、アンタがどんな能力を使ってるのかは分からないけど……
 要は私が話すことさえなければ被害者は出ないってことでしょ」
吉良「……それはどうだろうね」
佐天「え!?」
┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
 ドン!    ドン!
   ドン!
佐天「……い、今の……」
 スッ
吉良「なるほど、既にあの一番うざったい白井黒子を始末してくれていたのか。
 見ろあの顔。何故自分が死ぬかも分からないって顔だ。そりゃあそうだ、『今回』は何も起こってないんだからな。
 どうせあの『ですの』の事だ、『もうお姉さまに会えませんの?』とか思ってるんだろう」
佐天「ど、どうして……私は、何も喋ってないのに!!」
  ドグォォォオオオオオオオオオオオオオン!!
13:
――― 13:57 カチッ
吉良「さて、と。良い物が見られた。ここらで私は、『仕事』に戻らせてもらうよ。三十分以内に片付けなきゃいけない仕事が2つあるからね」
佐天「待ってよ! なんで白井さんは……」
吉良「待て待て、なんでそんな事を君に聞かれなきゃあならないんだ?
 私は『たまたま』ここで、白井黒子が死ぬところを目撃しただけなんだから。 本当だ。私は何も知らない」
佐天「……くっ、この」
吉良「どうした、怖い顔をして。 まさか私が何かしたとでも?」
佐天「アンタが私に、変な能力を!!」
吉良「フン、別に言うのは勝手だが……『それを口に出してしまえばどうなるか』……
 ……知ってるんじゃないのか? 君は……」
佐天「……うぅ」
佐天(喋るのは……マズい……アイツが仄めかしてるように、『私が喋る』のと『被害者が増える』のは直結してる……
 この大通りで、大声で叫んだりすれば、それこそ、大惨事……取り返しのつかないことになる)
佐天(これまでから察するに『何か起こっている』と気付けるのは私と『吉良吉影』だけ……
 そして、気付いている私が誰かに説明しようとしたら……白井さんみたいに『爆発する』……完全に完璧な能力じゃない……)
佐天(……こんなレベル5すら超越した能力、無能力者の私じゃあどうしようもない……)
14:
吉良「あそこで御坂美琴たちに追いつかれた時はどうなるかと思ったが……フフフ、やはり、やはり私はツイている!
 ここには遅刻してくる東方仗助も居ない、誰も私に追いつくことはできないのだ!」
佐天(……この目……なんなのこの、腐ったドブ川の底みたいな目……)
吉良「じゃあな、佐天涙子。せいぜい頑張って私の敵を減らしてくれ」
佐天「……」
――― 14:02
佐天「どうしよ……初春や御坂さんにも相談できないし、風紀委員やアンチスキルに通報してもきっと結果は同じ」
佐天「……なんとかできるのは、私だけ……でも」
佐天「どうしろってのさぁ……無能力者の私に、何ができるって言うの……」
佐天「……とりあえず、一旦何処かへ行ってどうするかを考えないと」
佐天「人目に付かないところ……出来れば、意見がまとめられそうな……」
15:
――― 14:05
吉良(なんてすがすがしい気分なんだッ!バイツァ・ダストは発動し、白井黒子が死ぬ運命も確定した。あと『始末』すべきは御坂美琴と初春飾利……。正確には佐天涙子に『始末してもらう』と言うべきだがな。それをやってもらうための『仕事』も1つは済んだ)
吉良「佐天涙子の携帯電話、最新機種のスマートフォンか。学生が持つにはちょいと贅沢過ぎな気もするがこの際どうでもいい……」
 ┣"┣"┣"┣"┣"
吉良「そろそろ最後の『仕事』に取りかかるとするか。と言っても電話を掛けるだけだがね」
18:
――― 14:12
佐天「結局待ち合わせの店に来ちゃった……。なんでだろう。まぁ、お客さんも少ないみたいだしいいか。とりあえず今分かっている情報を整理してみよう」
佐天(吉良は『念動力』『物を爆弾に変える能力』『陽気な爆弾』、そして私にかけた『吉良について喋ると相手を爆発させる能力』の合計4つの能力を持っている)
佐天(まずここが引っかかるわね。4つも能力を持った人なんて存在するとは思えないし。こんなに強い能力者なら有名な筈だけど誰も知らないのはおかしいわね。そして白井さんが言っていた……)
――― 黒子「な、何を言ってますの……キラークイーン、第三の爆弾、バイツァ・ダスト!?」――― 
佐天(まとめると、通り名の『キラー・クイーン』が吉良の能力名で、私にかけられたのは『バイツァ・ダスト』。白井さんの例を見るに一度爆発された人は『次の時間』でも勝手に爆発する……)
佐天「ん?」
19:
佐天(『第三の爆弾』ということは『第一』と『第二』があるってこと。それは『物を爆弾に変える能力』と固法先輩に使った『陽気な爆弾』で間違いない筈。じゃあ『念動力』は何?『念動力』を爆弾とは呼ばないだろうし。あと……)
――― 黒子「それじゃあ、その『肩の上』の生き物……佐天さんとは全く関係のない生き物と言う事でいいんですわね?」 ――― 
佐天(あれはなんだったんだろう。私には見えない『生き物』がいるって。それってまるで『幽霊』じゃない……。そんな『幽霊』、なんてねぇ。ファンタジーやメルヘンじゃあないんだから」
佐天「…………」
佐天(たしかに『幽霊』なんて有り得ない。だけど有り得ないことが起こっているのは事実……。有り得ないから考えません、ではこの状況は変わらない。しかも私たちの知っている超能力とはかけ離れたこの異質な力に関しても、こう考えれば説明がつく……)
 ┣"┣"┣"┣"┣"
佐天(吉良は『幽霊』を操っているッ!その幽霊の名前は『キラー・クイーン』ッ!おそらく『念動力』は『キラー・クイーン』による打撃で本来の能力は三種類の爆弾を作ることッ!こいつは吉良自身の恐ろしさも相まって『悪霊』と呼ぶ方がふさわしいかもねッ!)
20:
とある科学の超電磁砲 X話 『時間爆弾(バイツァ・ダスト)の世界』
・吉良 吉影
 平穏な生活を送るための仕込みは済んだ。あとは待つだけ。
 追跡者へのとどめは、ナウ!
・白井 黒子
 死の運命が確定した。ヤバいですわ……。お姉さまとあんなことやそんなことがやりたかったですのにッ!
・佐天 涙子
 キラー・クイーンの、スタンドの本質に迫る。あ、でもバイツァ・ダストをどうするかはまだ思いついていないんだよ ねぇ。どうしよう……
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 <     To Be Continued... | |
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43:
――― 14:20
佐天(なんだか無性にケーキが食べたくなってきたなぁ)
佐天「この苺のショートケーキにしようかな……」
 バァン!
美琴「無事ですか!?あ、え、佐天さん?」
佐天「御坂さん!?どうしたんですか?って、初春も一緒なの?」
初春「はぁはぁはぁ……佐天さんから電話があって……そしたら御坂さんが私の手を掴んで走り出して……」
佐天「電話?私掛けてないけど」
美琴「ってことは携帯だけ盗んだのか……」
初春「?誰かが佐天さんの電話を盗んで掛けてきたってことですか?」
佐天「え?携帯はずっとカバンに入ってる筈だけど……あれ?留具が無くなってる?」
 ゴソゴソゴソゴソ
佐天「無い!」
初春「ということはやっぱり佐天さんの携帯から電話してきた誰かが犯人ですね。御坂さん、その誰かの声に聞き覚えは?」
美琴「川尻さんだったわ」
初春「え?」
佐天(白井さんが爆発した時、私の注意が逸れた隙に『キラー・クイーン』で盗んだようね……。でも何のために?)
初春「ああ、なるほど。拾った佐天さんの携帯を届けるために連絡してくれたんですね!」
美琴「あれはそんなんじゃなかった……」
初春「それってどういう……」
佐天「……ねぇ、御坂さん。電話の内容教えてくれない?」
美琴「ええ、わかったわ……」
44:
時間は戻り――― 13:58
美琴「こんな所で会うなんて奇遇だな?っと思ったら、まったく黒子のやつ……」
初春「まぁまぁ。『陽気な爆弾』の目撃者である御坂さんは狙われる可能性が高いですから、こうして場所を特定できた方が安心です。そのおかげで『陽気な爆弾』の情報を伝えられましたし」
美琴「でも無断でGPS仕込むのはダメでしょ。パトロールから帰ってきたら疲れてるだろうし電気マッサージしてあげなきゃね……」
初春「目が怖いです……」
美琴「それに、さっき黒子から電話掛かってきた時に分かったんだけど、また着メロ勝手に変えられてたのよ。『殺戮の女王』の能力について教えてくれたのはありがたいけど、電気マッサージは延長コース決定ね……」
 ニコニコニコニコ
初春「あ、あはは……(笑顔が怖いです御坂さん!)」
45:
――― 14:06
 とうおるるるるるるるるるるるるるるる るるるん
とおおるるるるるるるるるるる
とぉるるる…
美琴「あ、電話だ」
初春(白井さんの設定した着メロもアレでしたけど、これもちょっと変だと思う……)
美琴「佐天さんから、ね」
 pi!
美琴「あ、もしもーし。佐天さん何か用事?」
吉良「やぁこんにちは。『この時間』では数十分前に会ったことになるのかな、御坂美琴?」
美琴「あなたは、か……」
吉良「おっと。余計なおしゃべりは無しだ。この携帯から私が電話を掛けている時点である程度のことは予測できるだろう?うん?なに、心配するな。まだ危害は加えていないからな」
美琴(佐天さんを誘拐した!?『まだ』ってことはいずれ危害を加えるってことじゃないの!?)
吉良「そういえばその場に初春飾利もいたか。ならちょうどいい。2人で昨日の店に来い。誰にも言うんじゃあないぞ。言った瞬間に佐天涙子は爆散するようになっている」
美琴「そ、そんな能力!」
吉良「『そんな能力なんて有り得ない』か?だが君たちは私の能力の全てを分かったわけではない。『バンク』にも載っていなかったんだろう?
『第一の爆弾』と『第二の爆弾』について多少の知識があるようだが私は他にいくつもの能力を持っている。嘘だと思うなら試しに通報すればいい。止めはしない。佐天涙子の体が消滅するだけだ……フフフ」
美琴「……あの店に行けばいいのね」
吉良「そうだ。そこにいる人物が私の情報を持っている。その人物を私が『始末』するのが先か、君たちが情報を聞き出すのが先か……。これは『競争』だ。では、『さようなら』……」
 pi!
46:
美琴「…………」
初春「どうしたんですか?顔色悪いですよ?」
 ガシッ!
初春「なんで手首掴むんですか!?」
美琴「急がないとッ!初春さん、走るわよッ!」
初春「わっ!わっ!もう少しゆっくり走ってくださいよ??!」
――― 14:07
――― 14:08 カチッ
47:
――― 14:22
佐天(なるほど……。御坂さんと初春に質問させて私に『喋らせようとした』と。でも私がバイツァ・ダストの発動条件を知っているのは吉良も分かっている筈……。もしかして店内におびき寄せて私たちを一網打尽にしようって作戦?たしかに私たちを巻き込んじゃうから御坂さんは戦いにくくなる……。早くみんなを外に誘導しないとッ!)
初春「川尻さんがそんな脅迫紛いの電話を…………」
美琴「初春さんにはショックかもしれないけど、あいつは元から怪しかった……。佐天さん!あいつについて知ってる情報があったら教えて!」
初春「……私からもお願いします」
佐天「い、いや、何も知らないわよ……」
佐天(言えるわけない!言えばバイツァ・ダストが発動してしまう!どうにかして質問攻めから逃れてみんなを外にッ!)
 カチリ
48:
佐天「この音……まさか!」
美琴「なに、これ」
初春「見たことのない生き物……」
KQ『これこそがキラー・クイーン第三の爆弾『バイツァ・ダスト』だよ』
美琴「今言った……その……『名前』。そう、あんたが例の『殺戮の女王』ねッ!」
美琴(佐天さんから引き剥がして電撃を打ち込んでやるッ!)
 ドヒャアア!
美琴「!?」
 ブン ブン
初春「触れない……?」
 フッ フッ
美琴「これってどういう……?」
KQ『何をしようがもう遅い……。私を『見た』という事は既に目の中に入ったという事なのだ……。何人だろうと同時にな……』
 ドン!
     ドン!
   ドン!
 
初春「かはっ……!」
佐天「そ、そんな!『質問された』だけでも発動するなんて!」
49:
 チラッ
佐天(誰かが窓の外からこっちを見てる……?)
 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"
吉良「…………」
佐天(あれは、吉良吉影ッ!)
初春「体が……痛い…………」
佐天「初春!!」
 バリッ  バリッ バリッ
     
   バリッ
美琴「ふざけんなァァァ!」
KQ『おまえらは……私の『正体』を…………『探った』!』
  ドグォォォオオオオオオオオオオオオオン!!
佐天「うわあああぁぁあああぁぁぁぁ」
51:
吉良(御坂美琴は私に『疑念』を抱いていた。そんな相手から友達の電話を使って連絡が来る……。所詮は中学生だ。友達が得体の知れない男に捕まっていると思えば冷静な判断ができなくなる……。『始末』だとか『競争』といった言葉を使われれば否が応でも焦ってしまうしな)
吉良(彼女たちがスタンド使いでないことも幸いした。スタンドという存在を知らないから私の『キラー・クイーン』を『超能力の類』だと思い込む。だから自分の持つ『超能力の常識』という範疇でしか物事を考えられない。それでは一生理解できないし)
――― 吉良「『そんな能力なんて有り得ない』か?だが君たちは私の能力の全てを分かったわけではない。『バンク』にも載っていなかったんだろう?
『第一の爆弾』と『第二の爆弾』について多少の知識があるようだが私は他にいくつもの能力を持っている。嘘だと思うなら試しに通報すればいい。止めはしない。佐天涙子の体が消滅するだけだ……フフフ」――― 
吉良(あんな『ハッタリ』も信じざるを得ない……。
私への『疑念』、正体不明な者に対する『不安』、そして周りが見えなくなるほど真っ直ぐな『友情』。全て利用させてもらったよ、友達想いな『お姉さま』……)
52:
――― 14:24
――― 14:25 カチッ
53:
吉良「『生』者を『死』なせると書いて『生死』!…………フフよくぞ言ったものだ」
とある科学の超電磁砲 X話 『超電磁砲(レールガン)葬送曲』
・吉良 吉影
 やっと……やっとだッ!あとは『次の時間』で彼女たちが死んだあとで『バイツァ・
 ダスト』を解除すればいい。重傷を負ったであろう固法美偉の『始末』も忘れないよう
 にしないとな。
 初春の手を消滅させてしまった事だけが悔まれるな……。
・御坂 美琴
 胡散臭いとは思っていたけど、まさか本当に『殺戮の女王』だったなんて!
 てか、あの能力は何?一体いくつ能力持ってんのよ!
 
・初春 飾利
川尻浩作が『殺戮の女王』だと知ってかなりショックを受けた。
・佐天 涙子
質問されただけで爆発するなんてチートじゃない!
 どうにかして打開策を見つけないと……。
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75:
――― 13:26
佐天「うわあああぁぁあああぁぁぁぁ」
 バッ!
佐天「まただ……。また時間が戻ってる……。」
佐天「(入院中の固法さんはゆっくりと対処できるから除いて)『正体』を知ったのは初春・白井さん・御坂さん。みんなの死を確認した後『バイツァ・ダスト』を解除すれば時はそのまま過ぎていく。私もいずれは『始末』されちゃう……。早くなんとかしないと!」
佐天「ダメ…………焦って行動すれば同じことの繰り返し。『バイツァ・ダスト』の『吉良の『正体』について私が教えたり、質問されたりすると相手を爆発させ時間を戻す』という能力。まずはこれを攻略する方法を探さなきゃ!」
76:
――― 13:27 カチッ
佐天「あと三十分。時間が無いわ。白井さんが爆発するまでに決着をつける……」
佐天(でも、どうやって?)
佐天(直接吉良を倒そうにもレベル0の私じゃあ『キラー・クイーン』に勝てない)
佐天(誰かに教えることもできない。だったら)
佐天「……爆弾である私自身が死ねばいい?」
佐天「よ、よく考えたらその手があったか??!なぁんだ簡単じゃない!みんなが助かるならそれが1番いいし!あいつに殺されるのをビクビクしながら待つよりはここでサクッと死んだ方がスッキリするし!『私は空の上からみんなを見守ってるよ』的な!う、うん!それがベスト!……だから……それしか方法ないじゃない……」
78:
 チチチチ!
佐天「手首を切るよりも頸動脈を切った方が確実に死ねるんだっけ……」
佐天「はぁ……はぁ……はぁ……。何を怖がってるの私?カッターナイフでスパッとやれば終わりじゃん!」
佐天「ぐっ!」
 ゴゴゴゴ
佐天「な、んで?さ……刺せない!」
 ゴゴゴゴ
 
KQ『……』
佐天(そうか。私が死ねば『バイツァ・ダスト』は不発に終わる。だから私を自動的に守るんだ)
佐天「自殺もできないのかぁ。あはは……。本格的に打つ手無し、と。」
佐天「必死に考えて、あがいたけど無駄だったなぁ。所詮私は何もできないレベル0!ってね」
79:
佐天「…………ッ!」
佐天「なんであんな奴にみんな殺されなきゃいけないのよ!なんで私の友達なのよ!なんで……私は無力なのよ……!」
  ポト
佐天「うぅ……ひっぐ……いっつもわたしはっ、見てるだけでっ!……うぐっ……役立たずでっ……!なんでっ、なんでっ!なんでよぉ…………うぅぅ……」
90:
  ポトポト
佐天「ひぐっ……私にっ、力さえあれば……吉良を倒して、みんなを救えるのにっ……」
佐天「ごめんね……助けられなくて。……ごめんなさい……ほんとうにっ、ごめん……なさい…………」
91:
 バタッ
佐天「なんか……落ちた……」
佐天「このDVD……。この前みんなで見たんだっけ。レンタル屋で目に付いたから借りて来たけど、面白くて一気に見ちゃったな。それでみんなも呼んで鑑賞会やったら意外とハマって……。あの時は楽しかったなぁ。こんなことになるなんて思わなかったなぁ」
佐天「はぁ」
 ゴロン
佐天「死ぬまで何しよっか。ゲーム三昧か……ただ寝続けるか……。どっちにしろ外に出たくはないや……」
92:
―――諦めちゃうの?―――
佐天「仕方ないじゃん。私は無力だし……」
―――無力なら友達を見捨ててもいいの?―――
佐天「どうやっても勝てないし……」
―――本当に?―――
佐天「うるさい!!」
佐天「考えたもん!努力したもん!でも!でも!無駄だったんだもん!だったら何もしなくても同じじゃん!」
佐天「私は学園都市からも無能だって、レベル0だって扱われてる。そんなのが吉良みたいな化け物を倒すなんて……」
佐天「ぅっぐ……どうにかしたいに決まってるでしょ……でもっ!どうにもできないからっ……泣くしかないから……」
93:
―――あなたは過去に罪を犯した。だけどそのおかげで能力なんかよりも『大切なもの』を見つけられたんじゃなかった?―――
佐天「!」
―――諦めるということは、その『大切なもの』を蔑ろにする行為じゃないの?―――
佐天「でもっ」
―――それに『無力』だとか『無能』だなんてのは他人が決めることではない。それは前に進む意志を失った時に自分自身から言われる言葉。だからこそ言わせてもらう。『今のあなたは無力だ。無能だ』―――
―――だけど一歩、踏み出したらあなたはもう『無力』でも『無能』でもない。―――
―――バカにされてもいい。転んでもいい。進んでいればいつかは辿り着けるのだから―――
―――胸を張りなさい、『私』!―――
94:
佐天「自分に説教されてたらワケないわね……」
佐天「だけど勇気が湧いた!」
 ゴシゴシ
佐天「よぉ?し!悪者退治といきますか!」
佐天「そのために準備、準備っと。時間は……」
――― 13:32
佐天「ちょっと急いだ方がいいかも。まぁ大丈夫だろうけど」
95:
佐天(今思うと悩んでいたのがバカみたい。私にはちゃんとできることがあるのに)
  ・・・・・・・・・・・・・・
佐天(未来を既に体験してここにいるという点は私だけに与えられたアドバンテージ)
佐天(細かい出来事は違っても運命は決して変えられない…………起こるべくして起こる必然!それを利用させてもらうわよ……)
96:
――― 13:34
――― 13:35 カチッ
97:
  ┣"
   ┣" ┣" ┣"
  ┣"
佐天「『弱い自分』と『吉良吉影』。吉良を倒してこの2つに決着をつけるッ!」
とある科学の超電磁砲 X話 『黄金の精神』
・佐天 涙子
 『バイツァ・ダスト』に唯一の対抗手段と思われた自殺を止められた。本人に戦闘力は無いため直接吉良を倒すのも不可
 しかし『攻略方法』があるという
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 <     To Be Continued... | |
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150:
13:26 起床
13:27 佐天
  家を出る
13:54 佐天-黒子に会う
13:56 白井黒子
  攻撃される
  佐天-吉良に会う
13:57 白井黒子爆死
13:58 美琴-初春に会う
14:06 吉良
  電話する
14:12 佐天
  店に到着
14:20 佐天-美琴・初春に会う
14:22 美琴・初春
  攻撃される
151:
・佐天宅から黒子が爆発した通りまで 26分
・吉良vs美琴の場所からケーキ屋まで 10分
・佐天宅からケーキ屋まで 約30分
・ジャッジメント本部から美琴VS吉良の通りまで 9分
・バイツァ・ダストにより13:26まで時間が戻る。13:56に黒子が爆発した通りに吉良は到着。小道を通るのに30分掛かることは利用しているので分かっているため、13:26?13:56の間は小道を歩いていたと予測。つまり13:26時点で吉良はA地点にいるはず。
・佐天ホームから道へは地図に記載していない路地裏を走っていけば約10分で出られる。
・今回の時間軸で家を出たのは13:35。吉良は30分の道程を歩き始めて9分経過したので小道の1/3地点(B地点)にいるだろう。
・小道に向かうのに10分掛かるので吉良は更に1/3進みC地点(赤い屋根の家が目印)に。なので吉良に会うにはC地点に向かえばいい。
・ちなみに赤い屋根の豪邸と道路を挟んだ反対側は風力発電機が立ち並んでいる。○地点の風力発電機は老朽化のため近々交換される予定。
152:
(右の大通りは「┣」の字になっています。まっすぐなのですが、ズレてます)
153:
――― 13:47
佐天「ハァ……ハァ……」
吉良「お前は……」
佐天「はー、ふー……。会いたかったですよ、『川尻さん』?」
吉良「佐天涙子……」
吉良(何故ここにいる?たしか昨日の店に行くんじゃあなかったのか?)
佐天「どうしたんですかぁ?あ、わっかりましたー!いきなりこーんな美少女に話しかけられて動揺しちゃったんですね?」
吉良「……」
吉良(『バイツァ・ダスト』を仕掛けた時とは明らかに雰囲気が違う……)
吉良(またこの『目』だ……。杜王町のクソガキ共と同じ『目』をしている)
佐天「どうしたんですかー?」
吉良「いや、少し驚いただけだ。何か用でも?」
吉良(予想はつくがな)
154:
佐天「用っていうのはですね」
吉良(わたしがこの道を通ると知っていてわざわざやって来たということは……)
佐天「『川尻さん』と」
吉良(『バイツァ・ダスト』を解除するためわたしを殺すか『正体』を喋らせるつもりなんだろう。あの時の早人のように……)
佐天「たのしくっ!お話したかったからですっ!」
吉良「何ッ!?」
佐天「だ?か?ら?。『川尻さん』もちゃんと喋ってくださいよ?」
155:
 ┣"┣"┣"┣"┣"
佐天「黙ってちゃあ……『楽しいお話』ができないでしょ?」
156:
吉良(この『スゴ味』…………本当に初春のおまけの馬鹿女か?)
  ズサッ
佐天「何で後ずさりしてるんですか?私が怖いとか?やだな?。この状況だとふつうは『川尻さん』が襲う側ですよ?なんて」
 スッ
佐天「ほらっ、私なーんにも持ってないですし。あんまり怖がられると傷ついちゃいます」
吉良(油断させて攻撃する気か……?いや、わたしに『正体』を喋らせたいのだろう。ということは周辺に『お姉さま』と『ですの』がいるだろうな。初春もいるかもしれない)
吉良(怪しい行動を取ればこちらの不利となる。ここは話に付き合ってやろう。しかしこいつはわたしに何を喋らせたいのだ?杜王町では『吉良吉影=キラー・クイーンの本体』とくそったれ仗助たちに知られていたから本名を口走るだけでバレてしまったが)
吉良(目撃者がいるのはシアーハートアタックのみ。『キラー・クイーン』そのものの能力も不明の筈だ。証拠も残していないし監視カメラに映る、なんてヘマもやっていないからな。となると『実はわたしが巷で噂の殺戮の女王なんだッ!』と宣言でもしない限りバレるわけがないのだが)
吉良(まさか本当に宣言させようというのか。だがこれだけ馬鹿みたいに笑って喋くってるのは頭のネジがフッ飛んだせいとも考えられる。絶望のあまりまともな思考ができなくなって無謀な賭けに出たか)
吉良(こいつがここまで切羽詰まっていることからもう全員爆死したと見るべきだな……。それはわたしが何も『仕込む』必要が無いってことでもある。適当に話を切り上げたら鼻歌でも歌いながら彼女たちの死に様を観察しに行こう)
157:
佐天「私探偵物が好きでよく『名探偵コナン』見るんです。『金田一少年の事件簿』もDVD全巻買ったんです。『川尻さん』は見たことあります?」
吉良「あいにくアニメはあまり見る機会が無くてね」
佐天「だったら私の家に来てください。鑑賞会やりましょう!」
吉良「そうだな。また今度誘ってくれ」
佐天「やったー!約束ですよ?」
吉良(その時ついでに君を『始末』するがね)
佐天「あ、どーして私が探偵物が好きかわかりますか?」
吉良「いや」
佐天「自分の推理が当たってたら「私すごい!」ってテンション上がるからですよ!」
吉良「なるほど」
佐天「だから『連続婦女失踪事件』についても推理してたんです」
吉良(それについてお前は知っているだろう。なにせわたしが教えたのだから。ああ、ここからが『本題』か。せいぜい頑張って宣言させてみるんだな。ただしわたしについて話せばアウトだ。上手くできるかな……クククク)
158:
佐天「ニュースで言ってたのは……1.犯人は女性ばかりを狙う、2.犯人に繋がる物は見つかっていない、3.被害者は11人以上、だけでしたよね?」
吉良「(会話を聞かれている可能性があるから知らないフリを通そう)そうだったね。そこから君はどう推理する?」
佐天「うーん。初春は『最近能力に目覚めた快楽殺人者』って言ってましたね」
吉良「『バンク』に載ってないとも言っていたから考えられるのはそれくらいだろう」
佐天「でもそれは違うと思います!」
吉良「ほう」
佐天「まず最近殺人を始めたばっかりなわけないんですよね」
吉良「根拠は?」
佐天「証拠が何も無いからですよ」
吉良「どういうことだ?」
佐天「殺人なんて行為はふつうはやらないものです。だからこそ動揺してしまうし慣れていないから何かしらミスをする。でも今回の事件はそれが見受けられない。不思議!」
吉良「……」
佐天「この学園都市には無数の監視カメラがあるのに映ってないらしいし、どう考えても慣れた者の犯行としか思えないんです」
159:
佐天「そこから犯人はずっと前から能力を持ち殺人を続けているのだと推測できます。だけどここで『バンク』に載っていないことがネックになってくる……」
吉良「能力者じゃあないのかもしれん。人を殺すのに能力の有無は関係ない」
佐天「無能力者が遺体を『跡形もなく』消すのは無理ですよ」
吉良「何かの小説にあったが蝋化(死後、外気から遮断された低温・湿潤な環境に置かれた死体が石鹸化する現象)させてから燃やせばいいだろう」
佐天「蝋化させるにしても何カ月か掛かります。二週間で11人を消滅させるなんて不可能です」
佐天「それに被害者は女性という以外は共通点もない。結構ハイペースに殺してることから無差別っぽい。これも不思議!」
吉良「うん?」
佐天「だってここは石を投げたら高確率で能力者に当たるような場所ですよ?襲った相手が高位能力者で返り討ちに遭った?って可能性もあるわけです。勇気ありますよね。能力に自信が無いとこんな大胆な犯行できないですもん。レベル5かそれ以上かも!」
吉良「この前君たちと一緒にいた固法とかいう人も痛手を負うくらいだ。余程強力な能力者だろうな」
佐天「くすっ……ボロが出ましたね……。相手が女の子だから油断しちゃいました?」
160:
吉良「急にどうした?何か変なことを言ったかな?」
佐天「ええ、おかしなこと言っちゃいましたよ『川尻さぁ?ん』?」
佐天「だって固法先輩は入院したとは聞きましたが『殺戮の女王に襲われた』とか誰も言ってません」
??(やっぱり……)
吉良「事件が起きてる中入院したんだ。そう推測しても何らおかしくはないと思うが。能力者も襲われているだろう?」
佐天「いやいやいや?。ま?たまたおかしなこと言ってますよ?」
吉良「……その喋り方、やめてくれないか」
161:
 ┣"┣" ┣"
   ┣"
吉良「無性にイラついてしょうがないんだ…………」
 ┣"  ┣"
 ┣"
 
佐天「『絶対』にやめませんよ」
162:
佐天「あ、そーいえば推理の途中でしたねっ!続けますよ?」
佐天「ここまでずっと『殺戮の女王』は被害者を消滅させています。これは私もあなたも初春の話を聞いて知ってますね?でも、固法さんは意識不明だけどちゃんと生きてます」
 ┣"┣"┣"┣"┣"
吉良「…………」
佐天「入院したと知っているならなら少なくとも『消滅』したなんて思わないはず」
佐天「それなのにこれが『殺戮の女王』の犯行?交通事故に巻き込まれたとか考えるのがふつうですよね?」
吉良「だまれ……」
佐天「なんでそう思ったのか教えてください。私、気になります!」
吉良「だまれと言ってるんだ……聞こえなかったか?」

 ゴ
佐天「質問を質問で返すのはよくないですよ」
吉良「…………
 …………」
163:
     ゴ ゴ ゴ
吉良「ああ…すまない。ちょっと気が昴ってしまったのだ。頭の回転も鈍っているようだ。勝手な憶測で話していた…」
 ・・・・
佐天「アンタは」
  ・・
佐天「人を見下しすぎている」
   ゴ  
   ゴ
  ゴ ゴ
       ・・・・
佐天「自分が相手より優れているって……だけどそれは思いこみ」
吉良「何が言いたい……」
佐天「他人をナメちゃいけないってことですよ。ドゥー・ユー・アンダスタン?」
 ゴ
 ゴ ゴ
  ゴ
吉良「…………」
 カツッ……カツッ……
??「さっきの会話、何かが引っかかってた……」
??「佐天さんから電話をいただいた時にタダゴトではない雰囲気を感じておりましたが……」
164:
時間は戻り――― 13:32
 ブルりん?ブルりん?ブルりん?ブルりん?ブルりん?♪
佐天「もしもし、白井さん?」
白井「おや、佐天さん」
佐天「突然だけど『2つ』やってほしいことがあって。1つ目は『私に何も質問しないこと』。2つ目は『御坂さんと初春を連れて私の家の近所の赤い屋根の家に行って隠れること。ただし道からの音は聞けるように』」
白井「え、えっと、急にどうしたんですの?」
佐天「『質問はなし』で。いきなり何言ってるの?と混乱するのも無理ないよね。でも30分以内に理由は『絶対』にわかるから。それまで言うとおりに動いてほしいの」
佐天「お願い、だから……」
白井「…………。友達の言葉は信じないといけないですわね」
佐天「ありがとうっ!」
黒子「いえいえ。気にしないでくださいまし」
佐天「じゃ、そろそろ切るね」
黒子「佐天さん」
佐天「うん?」
黒子「あなたがこれから何をしようとしているかはわかりませんが、決して無理だけはなさらぬよう」
佐天「白井さん……」
黒子「成功を祈っておりますわ。それでは…」
 pi!
佐天(疑問や違和感という『種』に情報の『水』をあげれば疑惑の『花』が咲く)
佐天(問題は御坂さんたちが『川尻浩作』に疑いを持っているか。これは『賭け』。疑いを持っていなければアイツにはぐらかされて終わり。負ければ死ぬ。そんな『賭け』……)
佐天(全員気づかなくてもいい。たった1人でも……)
165:
――― 13:55
 ┣" ┣"
 ┣" ┣"
 ┣"
美琴「改めて考えると『自分は殺戮の女王です』と宣言してたようなものね。あと被害者は年齢と性別しか公開されてないのに『能力者』と断言してた……」
黒子「固法先輩が襲われる直前、最後に接触していたのもあなたでしたわ」
初春「ここまで来ると川尻さんを疑わなくちゃいけないですね……」
吉良「……」
黒子「本当におかしいですわね。本部でキチンと取り調べしないと。川尻さん、ご同行願いますの」
 スッ
吉良(畳針か!)
 ┣"
 ギュ
 ウ ウ ウ ??ッ
吉良「戻れ『キラークイーン』」
 ┣"バシャァアァァ??ッ
佐天(戻れ?それってつまり『バイツァ・ダスト』の発動中は『キラークイーン』を使えない……?)
 バッ
――― 13:57 カチッ
佐天「その通りみたい!やった!『死の運命』に勝った!」
美琴「さ、観念しなさい」
黒子「痛い目に遭いたくないのでしたら、おとなしく自首することをオススメしますの」
 バリッ
吉良「このッ……クソカスがッ!」
佐天「人の出会いは『重力』!出会うべくして私たちは出会った。アンタは『運命』を操ったが因縁は切れなかった!」
166:
       ・
とある科学の超電磁砲 X話 『不完全無欠』
・御坂美琴
 なるほど……つまりこいつが『敵』ってことでいいのね?
 確実にブチのめすッ!
・白井黒子
 佐天の指示の真意を知る。
 川尻さん、ジャッジメントですの!
・初春飾利
 陽気な爆弾への対処方法は見つけてある。『殺戮の女王』については能力の1部だけを 理解した。
 川尻さん……
・佐天 涙子
 スタンド使いではないが『キラークイーン』の能力をほとんど看破し、『バイツァ・ ダスト』の1件で精神的に大きく成長した。
・吉良吉影
 あの時のようにはいかない……。キラークイーンの全能力を以て『始末』する……。
 /└────────┬┐
 <     To Be Continued... | |
 \┌────────┴┘
168:
とある科学の超電磁砲 『殺戮の女王(キラークイーン)』編
 最終話『超電磁砲(レールガン)は外さない』
169:
我々が我々の運不運をつくる。人はこれを運命と呼ぶ
―――ベンジャミン・ディズレーリ(イギリスの小説家・政治家)
170:
 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"
吉良「勝った、とでも思っているのか?スタンド使いですらない者が調子に乗るなよ……。ここには東方仗助も億泰もいない……爆弾への対抗手段はないッ!死ね―――ッ!御坂美琴ッ!」
 ビュン! 
美琴「爆弾化した石?そんなもん……」バチチッ!
 バラッ!
美琴「拡散したッ!?」
 ヒュン
黒子「お姉さま!」
吉良「点火ッ!」
 ┣"バオオオンン!    
   バゴッ
 ヒュン
吉良「テレポートしたようだが……」
黒子「ぅぐ……」
吉良「『お姉さま』を守ることを優先したせいで爆風を喰らったな。予想通りだ。そして」
 ボタボタボタ……
黒子「くっ……ふっ……」
吉良「ダメージについては予想以上かな。やはり『数』が増えれば威力も上がるということか」
171:
佐天「わざと御坂さんを狙うと宣言しての攻撃。けど本当の狙いは白井さん……」
吉良「ああ。こいつの能力は唯一爆弾から逃れられる可能性があるからな。先に潰しておきたかった……」
 バチバチバチチチチ!
美琴「こんのォォォ!」
吉良「おっと」
 ブン
初春「白井さんが浮いた……」
美琴「念動力……」
吉良「別に撃ってきても構わないがトドメを刺したくないなら止めた方がいい」
吉良「さて。わたしはこの家に入って休憩させてもらうよ??。立ちっぱなしで疲れたからね??。だが一人じゃあ寂しいから『ですの』も連れていくとするよ。フフ。そのまま逃げてもいいがその場合は」
 ボタボタボタ……
黒子「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ…………」
吉良「こいつは出血多量で死ぬだろうがね。ただし誰かに連絡だけはするな。その瞬間『ですの』は木っ端微塵だ」
 ボン
佐天「ドアノブを(消えたように見えるけど)爆破して家に入った……」
172:
吉良「丁度いい場所に空き家があって助かった。しかも二階まで来たが案外中はキレイだ。そう思わないか?白井黒子」
黒子「…………」
吉良「そうか、喋れないほどのダメージか。ちなみにさっきの攻撃はだ、東方仗助という男がヒントをくれたのだ」
吉良「いやだめだ。『くれた』と言うと奴の『おかげ』に聞こえる。『利用した』と考える方が心は落ち着く」
吉良「話が途中だったな。杜王町での決戦時にくそったれ仗助が自分の『血』を『クレイジー・D』のパワーで飛ばし空気弾を切り裂いた。だが爆弾になった物は『固定』されているから空気弾は爆弾の能力を失うことなく爆発した。それを思い出したんだ。つまり適当な物を爆弾に変えた後『キラークイーン』がそれを握り潰す。そうすることで1度に複数の爆弾を作れる」
吉良(この方法だと点火弾しか作れないがな。まぁ、『1度に1個しか爆弾にできない』という弱点を隠せるのは利点だ)
黒子「ブツ……ブツ……」
 グイッ
吉良「声が小さくて聞き取りずらいな……どれ」
 ペッ!
吉良「こいつ、口に溜まった血を人の顔にッ!」
 グオッ!
173:
 ドグシャア
黒子「むぐっ!?」
 グググ
吉良「何様のつもりだ……。おまえごときいつでも『始末』できるんだぞ……。ただこの家におびき寄せるエサとしての価値があるから生かしている」
    ・・
吉良「だがそれだけだ」
 バギィッ
黒子「がっ!」
吉良「彼女たちがここに辿り着くまで1分か2分かはしらんがこの無礼な小娘を教育してやらないと……」
 グィィ
黒子「や……め……」
 ドグン
吉良「大人をちょいとナメてやしないか?え?」
黒子「許…………し……て……」
 ガン
  ガン  ガン
  ガン
黒子「ぅぅ…………うっ……」
吉良「許すも許さないもない。これはわたしの精神衛生上……イラつきをおさえるため
に必要だからやっている。心配するな。手は傷つけない」
178:
美琴「早く行って黒子を助けないとッ!」
  ガシッ
佐天「待って、御坂さん」
美琴「なんで止めんのよ!」
佐天「このまま突入しても死ぬだけです」
美琴「そんなの、やってみないとわからないじゃない!」
佐天「御坂さんに幽霊が見えるんですか?」
美琴「ゆ、幽霊?こんな時に何言って……」
初春「私も佐天さんと同意見です。情報はいくらあっても多すぎることはありません。佐天さんの様子を見るに『殺戮の女王』の本質に迫ったみたいですし。私の得た情報も合わせれば対策を練られると思います」
初春「ここは空き家ですから無人。白井さんも人質だから命までは奪われない。話す時間くらいあります」
佐天「落ち着いて、とは言いませんけどそんなに力んでたら勝てる戦いも勝てませんよ?」
美琴「そうね。頭に血が上ってたわ……。それで、アイツの本質って何?」
179:
佐天「川尻、いや吉良吉影は超能力者ではありません」
美琴「そのキラ・ヨシカゲってのが本名だってのはわかるけど……」
初春「超能力者ではないってどういうことなんですか?どう見たってあれは……」
佐天「吉良は幽霊、アイツが言う所の『スタンド』を操っています。スタンド名は通り名と同じ『キラークイーン』」
美琴「す、すたんど?」
初春「それはあまりに突拍子のない考えでは……」
佐天「超能力だって端から見れば突拍子のないものじゃないですか。そしてこれは私の勝手な憶測なんかじゃあない……。『バイツァ・ダスト』の中で起こったこととこれまでの情報からそうとしか考えられなかった……」
美琴「超能力は科学の産物だけど幽霊なんて有り得ない。原石とかじゃないの?」
佐天「だから、死ぬと言ったんです。自分の理解できないことを『有り得ない』と切り捨てる考え方を直さない限り」
初春「佐天さん、それは言い過ぎでは……」
美琴「……止めなくていいわ。聞くから」
180:
佐天「御坂さんはレベル5の能力者だからこそ、一番『科学』に触れてきたからこそ、それが全てと思ってしまう。相手を自分の価値観で計ることしかできない」
美琴「科学万能のこの時代に科学で説明できないことはないわ。説明できないものは端から存在なんてしてない」
佐天「『バイツァ・ダスト』……」
美琴「?」
佐天「『キラークイーン』は3種類の爆弾を作る特殊能力を持っています。触った物を爆弾に変える『第1の爆弾』。私たちが陽気な爆弾と呼ぶ『第2の爆弾』。そして私にとりついて発現した『第3の爆弾』が『バイツァ・ダスト』」
初春「と、とりつくって佐天さん大丈夫なんですか!?」
佐天「うん、アイツが解除したから。発動中は『キラークイーン』を使えないみたい」
初春「最初からその『バイツァ・ダスト』を解除するために私たちを呼んで推理を披露したんですか?」
佐天「せーかい。ちなみに『バイツァ・ダスト』は唯一吉良の『正体』を知る私がアイツについて誰かに喋ったり質問されると相手を爆発させて時間を巻き戻す能力」
181:
美琴「時間を巻き戻す?そんな能力……」
佐天「『有り得ない』ですか?でも私はこの1時間を繰り返しました。いろいろあがきながら。でも」
初春「……みんな爆死したんですね」
佐天「やっぱり初春は勘がいいなぁ」
佐天「『バイツァ・ダスト』の中で死んだら次の時間でも死ぬ。『運命』は変わらない」
美琴「ということは私たち全員の爆死を確認したキラが『バイツァ・ダスト』を解除すればそのまま時が過ぎてしまう……?」
佐天「ギリギリセーフ!でしたね」
182:
佐天「信じて、くれますか?」
美琴(嘘や冗談を言ってる目じゃない……)
美琴「佐天さんは私たちが死ぬのを繰り返し見せられて……それでもアイツに立ち向かった……先入観を捨てて『正体』を見破った」
美琴「佐天さん一人でそんな状況の中戦ってたんだ……」
佐天「えへへ」
美琴「それなのに私は自分の偏った価値観から佐天さんを信じられなかった……。友達失格ね」
佐天「いきなりスタンドがどうこうなんて話聞かされたら誰でもそうなりますよ。けど信じてくれてよかったです。御坂さんには傷ついてほしくないですから」
美琴「許してくれるの?」
佐天「大げさですねぇ。こんなことくらいで御坂さんを嫌いになったりしませんよ?だって友達ですもん!」
美琴「優しいなぁ。でもこれは私のケジメだからちゃんと謝らせてほしい。本当にごめんなさい。そしてありがとう」
佐天「なんか照れますね」
美琴「ふふっ。佐天さんって勇敢な子だっんだ。見直しちゃった」
 きゅ?ん
佐天「御坂さん……」
美琴「佐天さん……」
183:
初春「ごっほん!」
佐天・美琴「ハッ!」
初春「次は私の情報です!これから戦うんですから集中してください!」
美琴「う、初春さん、どうして怒ってるのかな?」
初春「怒ってなんかいませんよっ!」プンスカー
美琴・佐天(お、怒ってるじゃん……)
初春「とは言っても目新しいのは陽気な爆弾の攻略法を見つけたことくらいです。あと佐天さんの話から念動力が何なのか見当がつきました」
美琴「それも『キラークイーン』の特殊能力とやらの一つじゃないの?」
     ・・
初春「いえ、『キラークイーン』のただの打撃だと思います。『スタンド』が幽霊の総称だとすると他にもこういった力を持った人がいると考えられますが、おそらくどの『スタンド』も打撃はできて、その上で特殊能力を有しているのでしょう」
美琴「幽霊なのに物に触れるってどうなのよってツッコミ入れたいわね」
佐天「透明な生き物がいると思ったらいいかもですね」
初春「それと陽気な爆弾は温度の高い物に向かっていき、一定温度を越えると爆発する爆弾です。これについては私の『保温能力』で対処可能です」
184:
美琴「わかったのはいいけど使ってこない気がする。だって『バイツァ・ダスト』は時間を巻き戻すんでしょ?能力的には『正体』隠す用っぽいし私たちキラと戦ったことがあるんじゃあ…」
佐天「『バイツァ・ダスト』をかけられた時の様子から見てその通りだと思います。御坂さんが吉良を追っかけてたし2人とも結構ボロボロでした」
美琴「私たちが陽気な爆弾を攻略したのは向こうも身をもって知ってるはずだから使ってこない可能性が高い……。ま、知っておいて損はないけどさ。初春さんも大事な情報をありがとう」
初春「どういたしまして」
佐天「ここまでで吉良は超能力者でないことをわかってもらえたと思います。科学やら超能力の常識にとらわれてはいけないことも」
美琴「そうね。『スタンド』なんてのを使ってる時点でオカルトだし」
佐天「ここで怖いのは『第1の爆弾』です。質量や材質がどうとか関係なく爆弾化させる。被害者が見つからないのは人間を丸ごと爆弾化させてるから。こうなったらオシマイです」
初春「だからこそ近距離戦闘になりやすい屋内に逃げ込んだ……」
佐天「注意すべきは吉良ではなく爆弾化してくるのはあくまで『キラークイーン』だという点。もし相手に爆弾化させる余裕がなくても打撃が来ます」
185:
美琴(キラ自身の動きを何とか止められたとしても『キラークイーン』で攻撃されたら意味がない……)
 
美琴(一度戦っているらしいから手の内はバレてるけど)
美琴(必ず勝つ。先に黒子を助けないといけないけど、それは余裕ね)
美琴(学園都市の第三位を怒らせたらどうなるか。『スタンド使い』さんとやらに知ってもらわないとね…………)
186:
 スッ
吉良(作戦会議、か)
吉良(杜王町の時とは逆だな。私のキラークイーンのパワーはあのクレイジー・Dに匹敵するがスピードでは劣る。猫草もいたし格闘では分が悪かったから屋内には入らなかったが……)
吉良(そうでなければ話は別だ。それに遠距離攻撃さえ封じてしまえば勝ったようなもの。人質もいる)
吉良「家に入ってきたか。よし」
187:
初春「寂れてますね」
佐天「そりゃあ空き家だもん」
美琴「階段にだけ血痕があるから2階に行ったみたいね」
 スタスタ
佐天「待って!」
美琴「え?」
佐天「そこのマット……階段を登る時必ず踏むことになる……」
初春「登り口にありますからね」
佐天「私ならあれを爆弾にしておく。試しに……あった」
佐天「ティッシュを丸めてぶつけてみる。みんな下がって」
 ポイ
 ボッ!
佐天・美琴・初春「!?」
 シュー
美琴「ティッシュが」
佐天「消えた……?」
初春「『第1の爆弾』には、触った対象自体を爆発させる場合と触った物ではなく後からそれに触れた対象のみを爆発させる2つのパターンがあるようですね」
美琴「前者は直接戦闘に、後者はトラップに最適か」
美琴(まさに完璧。なんか弱点はないの?)
188:
佐天「あれれ?、おっかしいぞ……?」
美琴「どうしたの?」
佐天「ティッシュ探知機(佐天製)であちこち調べてたんですけど、あのマット以外は何とも無くて」
初春「変ですね。通ったり触るであろう場所全てにトラップを仕掛けた方が確実なのに……」
佐天「仕掛け忘れた?」
初春「マットを爆弾化させていますし、あれだけ頭のいい人が忘れるわけありません。どうしてなんでしょう……」
美琴「『しなかった』んじゃなくて『できなかった』としたら?たとえば……爆弾を作ったら、それを爆発させるまで次のは作れない制約があるとか……」
初春「でも白井さんを攻撃した時に大量の爆弾を作っていませんでしたか?」
佐天「爆弾を作って……それを『キラークイーン』が砕いて投げる、とか?」
初春「それですよ!本当に何の制約も無いなら家中にトラップを仕掛けるはずですし」
美琴「……そうか。それが弱点。『キラークイーン』、いやキラ・ヨシカゲを倒す糸口」
美琴「2人はここで待ってて。2階へは私だけで行く」
美琴「黒子の借りは私が返すから……」
189:
 ギィィ
吉良「(ドアが開いた!)しばッ!!」
 スカッ
吉良「誰もいない?いや、廊下の先に御坂美琴が……」
 ビュン
吉良「おっと……。鉄屑を飛ばしてきたか」
 グイン!
 ビュン!
吉良「そうそう。御坂美琴は電気の能力を応用し磁力を操れるのだった。磁力の追尾弾というわけか。だが……」
 ボッ!
吉良「同じような攻撃は経験済みだ。弾かずに爆発させればいい」
美琴「けど、アンタの注意はドアから逸れた……」
 ゴサァァァアアア
  ガシッ!
 スサァァァァァ
190:
美琴「砂鉄・ハンドってね!黒子は返してもらったわよ!」
美琴(ついでに追尾弾への対応から『キラークイーン』の射程もわかった。およそ2m!あとこれで黒子が爆弾にされてないのもわかった。やはり『制約』があるようね)
 ビュン
 バラッ
吉良「屋内で拡散する爆弾は避けられまい」
 ┣"バオオンン
吉良「二人まとめて死んだか……ん?」
 パラ……パラ……
美琴「砂鉄による絶対防御。砂鉄も密集させれば強固な『盾』になる」
吉良(クレイジー・D並の応用力か……)
美琴(余った砂鉄で黒子を階下の2人の所まで移動させ ゴサァァァァァ……
美琴「アンタの『キラークイーン』は近づかなければ何も怖くない。砂鉄自体を消そうとしても無駄だから。私の電撃で迎撃するし。さっさと降参しなさい」
 ┣"┣"┣"┣"
美琴「……死にたくなかったら、だけど」
191:
 バチバチィィィ!
美琴「オラァ!」
 サッ
美琴「避けた!?」
美琴「(マグレに決まってる!)もう一回!」
 バチィ!バチィ!バチィ!
 スッ スッ スッ
吉良「『基本の世界』で何度も見せてくれたからね。僅かに『溜め』があること、その際の目線・動作で電撃のコースが読めるとわかった」
 ビュン バラッ!
美琴「!」
 ゴサァアアアア!
吉良(本命はこちらだッ!)
 ドヒュン!
吉良(キラークイーン『第1の爆弾』(触れた物を爆破させる)。まずは邪魔な砂鉄を消すとしよう)
 ボン!
 シュー 
  シュー
192:
美琴「アテが外れたかしら?」
吉良「……『盾』が消えていないだと……?」
美琴「いえ、『1枚目』は無くなったわ。『盾』は三重に作っていたから、前からだと何事も無かったように見えるだけ。ま、これならどのパターンの『第1の爆弾』が来ても防御できるでしょ?」
吉良「なるほど。……だが」
 ビュン バラッ!
美琴「同じ手が通用するとでも?」
 ゴサァアアアア
吉良(それはフェイクだよ。砂鉄の『盾』を作ってもらうためのね)
吉良(キラークイーンで地面を蹴り、急接近する!)
 ダッ!
吉良(さっきので砂鉄の量が減っているから至近距離で爆破が起これば無傷とはいかないぞ……)
 ┣"ヒャアアアッ
吉良(これで砂鉄自体を爆弾に変えるッ!)
193:
 ┣"ヒュ―――ン
 スカッ
吉良「下がった!?」
 スタッ!
美琴「磁力による高移動……。同じ手を2度使うとは思えなかったから行動が読めた。……これでアンタに打つ手はないわよね?」
吉良「それは君も同じだろう」
美琴「私の電撃を避けられることを言いたいのかしら?」
吉良「磁力で何かを飛ばしてくるようなら『第1の爆弾』で爆砕するしな」
美琴「膠着状態、か。一応こっちには隠し玉があるんだけど使うと命の保証はできないわよ。電撃だって何発も打たれたら避け切れないでしょうし。どうする?」
吉良「近づけば高移動され爆弾を投げれば『盾』で防御。完璧すぎてどうしようもないな??」
美琴「わかったらさっさと…」
吉良「…………と言うとでも思ったか?」
194:
 ギュオンン!
  コッチヲ見ロォォォォヲヲヲヲオオオオオオ!!
美琴「ッ!」
 ゴサァアアアア
 ┣"ゴォォォォ―――ン!!
    ブチュバアアアアアア!!
吉良「『盾』があっても見えない攻撃は防げないだろう?」
 ブシャッ―――!!
美琴「がぁああああアアアアアッ!!ゥっぐぁあああ!!!」
吉良「おしい。頭部を狙ったんだがな。寸前で『盾』を展開するとは思わなかったよ。素晴らしい反射神経だ。左手と左足はキレイに吹き飛んだが」
 キュルキュルキュルキュル
  コッチヲ見ロォ?
美琴「はぁ……はぁ……ぅぅ……落ちろォォォ!」
 バチィィィ!
 ドン! ガタン!
初春「御坂さーん!『陽気な爆弾』、止めましたよー!」
吉良「階下の初春の所までフッ飛ばしたか。別にかまわないよ」
 カツッ、カツッ、カツッ
吉良「使わないとでも思ったか?シアーハートアタックを止められた時に初春がいたから『保温能力』で何かしたことくらいはわかる。ならば使い切りの投擲爆弾として運用すればいい」
 カツッ、カツッ、カツッ、ピタ
195:
吉良「射程内に入ったぞ」
┣"┣"┣"  
 ┣"┣"┣" ┣"
KQ『…………』
  ┣" ┣"
196:
 バチチィ……
吉良「キラークイーン」
 ボゴォオ!
美琴「かはっ!」
 ┣"シャ――――――ン!
吉良「まだ攻撃する余力があるのか。わたしには通用しないが。……そして逃げ場が無くなったな」
 ボチャア……ボチャア……
美琴「はぁ……ア……はぁ………………」
吉良「君の生意気な顔が歪んでいるのを見るのはスッキリするというか心が穏やかになるよ。どれ…」
 ズ┣"┣"┣"┣"
   ┣"ン ┣"ン
 グキャア!    グジュ!
   ボグァ!
御坂「ぐきゃぁぁああああァ!!く、ううぅッ!ア、ア…………!」
吉良「よし。更にいい表情になった。もう少し見ていたいが……」
 ゴサァァアアアア
美琴「砂鉄の針……発射…………ッ!」
 シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!シュン!
 ┣"バシャァアァァ―――ッ!
吉良「最後の悪あがきも通用しなかったな。キラークイーン『第1の爆……」
 パラパラパラパラパラパラパラ…
197:
吉良(耳元で、何かが……)
 ゴゴゴゴゴ
美琴「……『キラークイーン』には弱点が2つある。1つは同時に2つ以上の爆弾を作れないこと……だから今のは弾くしかないわよね…………けど、弾かれバラけた砂鉄は周りに漂い…………」
 ゴサァアアアッ!
吉良「ぐごッ!」
美琴「『爆発』するかのように襲う……!アンタの頭を砂鉄で覆った…………」
吉良(早く砂鉄を爆破しろッ!)
 ピィーン……
美琴「ここが…一番……」
 バチバチバチバチィィィィ……
美琴「叩き込みやすい角度ッ!」
 ドグァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
        バギョォン!      ┣"ン!
美琴「決着ゥゥ――――――ッ!!」
美琴「と、言いたいん……だけど…………ちゃんと…確認しないと……。ちなみに2つ目の弱点は……『キラークイーン』を操っているのは所詮アンタという点よ……。視界さえ奪えばその瞬間は無防備……」
美琴「さっさと…行かないと……あれ?」
 ふらふら……
美琴「動けない……なんだか眠たい、な…………」
 バタン
198:
吉良「…………」
佐天「吉良がブッ飛ばされて風力発電機に激突した、ってことは御坂さんが勝ったの……?」
初春「そう、ですね。アンチスキルに通報しましたし応援が来るまで見張っておきましょう」
吉良「…………キラークイーン」
 グイィ
佐天「わっ!?きゃっ!?」
吉良「やはりわたしは強運に守られている…………。ああ、君もなかなかキレイな手をしているね……。でもこれをいただくのはもう少し後になる……」
佐天「まだ…」
吉良「?」
佐天「まだ、わからないの?アンタは『運命』に負けたんだ!正義の道を歩むことが『運命』なんだ!!」
199:
 ズン!  ズテン!
吉良「ぐあああっ!こいつ足をッ!」
 グオン!
吉良「ぎゃああああ!」
佐天「どう?傷口を思いっきり踏まれるのは。とっても痛そうだけど、これは白井さんに踏まれたと思って」
吉良「あっ……がっ…………」
 ドゴン!
佐天「これは初春のぶんッ!」
 ドゴン!
佐天「これは御坂さんのぶんッ!」
 ドゴン!
佐天「これは固法先輩のぶんッ!」
 ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
佐天「これは他の被害者のぶんッ!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!これも!」
 グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!グニ!
佐天「まとめて返すわ―――ッ!」
 グリリィィィ!
200:
吉良「ぐぅぅがああああ……。はっ……こ、殺せェ―――!『キラークイーン』ッ!!」
 ┣"ヒャアアアッ
 ヒュン スカッ
吉良「な!?消えた?……まさか」
 ヒュン タンッ
 ┣"┣"┣" ┣"┣"┣"┣" ┣"┣"
黒子「黒子……復活ですわ……!」
初春「白井さん!気がついたんですね!」
黒子「ええ……。一般人を守るのがジャッジメントの務め……お休みなんてしていられないんですの……!それに」
佐天「それに?」
黒子「佐天さんは大事な友達ですし……」
佐天「うん?よく聞こえなかったな?。もう一回言ってほしいな?」ニヤニヤ
黒子「もう言いませんの!」ぷいっ
佐天・初春(ムキになってる白井さんかわいいなぁ)
201:
吉良「くそったれが??っ!」 ピクッ ヒクク ヒクッ
黄泉川「おーい!到着したじゃーん!」
初春「黄泉川先生!他のアンチスキルの人たちも!」
吉良(あいつらは警察か?それにしては重装備だ。軍隊にも見えるぞ。クソッ)
 メギギィィ……
黄泉川「白井すごいケガじゃん!早く病院へ!」
黒子「それよりも先にあの男を確保してくださいまし……」
吉良(冷静に対処すれば心配はいらないはずだ。拡散する爆弾とシアーハートアタックを併用すれば全員の口を封じられる。その後でもう1度『バイツァ・ダスト』を…)
 メギギギギィィィィイ―――!
吉良「ッ!?」
 ┣"ガォォォォオオオオオオオオン!
黄泉川「風力発電機が……」
初春「白井さんに攻撃した時の爆風とぶつかった衝撃で、折れた?」
アンチスキルA「おい!男が下じきになったぞッ!」
アンチスキルB「だめです。死亡してます。即死です」
黒子「キラ・ヨシカゲの最期は『事故死』……」
佐天「スタンド能力は見えないから法では裁けない。これで、よかったんだよ。終わったんだ……全部。やっと」
202:
―――数日後
カエル医師「手や足を飛ばすのはいつも来る少年だけだと思っていたよ」
美琴「あはは……」
カエル医師「女の子なんだから体は大切にしないと」
美琴・黒子「はい……」
固法「まったく、無茶しすぎなのよ」
カエル医師「君は他人のこと言えないよね?」
固法「そうでした……」
カエル医師「くれぐれも退院までは安静にすること。体に異常を感じたらいつでも呼んでいいからね。それじゃ失礼するよ」
 パタン
美琴「怒られちゃった」
 シャッシャッシャッ
佐天「よし、剥けた。食べていいですよー」
初春「おいしそうです」
美琴「わぁ……うさぎさんだ……」ボソッ
黒子「お姉さま!今のもう一度お願いしますの!」
佐天「私からもお願いです!」
美琴「い?や?よ。何も言ってないし!フンッ!」
203:
佐天「美琴さーん?こっち向いて?」
美琴「ふぇ?」
佐天「はい、あーん」
美琴「むぐっ」
佐天「おいしいですか?」
美琴「……」コクッコクッ
佐天「びっくりさせようと下の名前で呼んじゃったけど……。これ、言った方も恥ずかしい」カー///
美琴「私はもっと恥ずかしいわよ……。でも下の名前で呼びたいなら……これからそうしてくれても」カー///
 ┣"┣"┣"┣"
黒子「佐天さん?お姉さまを誘惑するのはやめてくださいまし」
初春(うわぁ修羅場だ……どうしよう)
黒子「お姉さまもお姉さまですっ!たしかに佐天さんはかわいいですが、お姉さまには黒子というものがおり…」
佐天「黒子さん?あーん」
黒子「むきゅ!?…………もぐもぐ」
佐天「みんな仲良くした方が楽しいよー。それに私は黒子さんも好きだからね!」
黒子「もぐもぐ」//////
204:
佐天「もちろん初春もね!はい!」
初春「もぐっ(何かに目覚めそう)」
固法(私はさながら背景ね……。家帰ってポケモンやろうかな……。ヒトカゲの厳選しよう。リザードンのためにY買ったし。psp出してきて久しぶりにマガジンティガやるのも……)
佐天「何帰ろうとしてるんですか?あーん」
固法「もぐぐ」
佐天「みんなで食べるとおいしいですねー」ニコッ
固法(う…美しすぎます!まるで天使!)
 わーわー!ですの!春香ねえさま?!それ違う!シャンタッ君の声真似してー!クィ?!わぁ似てるー!初春さんはギター似合いそうだねー!そういう固法先輩は関西弁の魔法使いみたいですよ!佐天さん見てるとおでこに「肉」って書きたくなる……
佐天(良かった…。こうやってまた笑い合えるなんて。あの時は思いもしなかったからなぁ。変わらない日常……)
佐天「今がだ?いすき?♪、ってね」
205:
 それから何があったか、私(佐天涙子)が知ってる範囲で話したいと思う。
 御坂さんの腕と足は無事くっついた。白井さんのケガも完治した。跡が残らないかが気になったけど、キレイなものだ。固法先輩も一足先に退院した。
 あのお医者さんは何者なんだろう?もしかしてスタンド使い?いやいや
 今回の事件は容疑者死亡で書類送検されることになった。その際なんと『川尻浩作』『吉良吉影』なる人物は学園都市にも国内にも存在していないと判明した。学園都市に入ってきた形跡もなく、ある日突然現れたとしか言えないそうだ。『どこか違う世界から来た人』なんだろう。奇妙な確信からそう断言できる。
 世間一般には『触った人間を消滅させる能力者による連続殺人事件』と報道された。連日ワイドショーを賑わせたが他の事件と同じく次第に忘れられるのだろう。私たちと遺族の方々を除いては
 でも今回の事件でみんなとの絆がより深まったと思う。しばらくして御坂さん(美琴さんって呼ぶのはまだハードル高いよー!)は私にお礼を言った。曰く、「凝り固まった考えのままでは負けていた。知らないものやわからないものを理解しようとする力が身についた」とのこと。別に大したこと言ってないと思うけどなぁ
 あと最近みんなの様子がちょっとおかしい。やたらとボディタッチしてくるし、ハァハァ言ってるし。何かあったのかな?
 私たちは勝った。あの男が学園都市に残した傷跡は大きいが、もう被害者は出ることはない。『吉良吉影』という大きな闇は去ったんだ――――――
佐天「いい朝だなぁ……。よしっ、今日も一日がんばるぞー!っと、そーだ!DVD返しに行かないと!」
 スサ……
佐天「『古畑任三郎シリーズ』って初めて見たけどおもしろかったなぁ。吉良に勝てたのも古畑さんのおかげだし。ありがたや、ありがたや?。というわけで、続き借りてまた鑑賞会やろっと……」
  ガチャ
佐天「行ってきます!」
  ファサッ! 
         タッタッタッタッタッ…………
206:
とある科学の超電磁砲 『殺戮の女王(キラークイーン)』編 完
207:
……
…………
吉良(何も見えない……聞こえない……)
吉良(どこかへ連れて行かれるというのだけはわかる……)
吉良(わたしはどうしてこんな状態になっているのだ?…ダメだ、思い出せないぞ……)
 スォォォォォ……
吉良(『キラークイーン』が吸い取られている!?)
吉良(ん?『キラークイーン』?なんの名前だ?わからない。わからないが心にポッカリと穴が空いた気がする)
吉良(ただ『幸福な人生』を送りたかった、ような気がするが…………もうわからない)
…………
……

208:
はい、完結です。ごたごたがありましたが皆さんのおかげでここまで来られました
書いてる時はずっと「only my railgun」「ジョジョ?その血の運命?」「BLOODY STOREAM」「突撃ラブハート」流してました。
主に吉良が登場する部分ですが、4部は何回も読み返しました。特に45巻と46巻。そして何故か6部も通しで読み返したという
佐天さんがラッシュするシーンはわかりにくいので解説しますと、痴漢に後ろから抱きつかれた時の護身術で「つま先を踏む」があります。それをされた吉良は痛みと元々負っていたダメージから転倒。それと佐天さんは途中から股間を踏みまくってます。吉良が動けなかったのはこういうわけです
あと私事ですが書いてる内にだんだん佐天さんが好きになってきました。萌え死にしたらどうしよう。
あ、元から好きなのは黒子です
以下、疑問点や聞きたいことなど何でもどうぞ
210:
4部が最初に読みきったからなんか懐かしくなって読み返したわwww
>>1が考えたオリジナルスタンド(能力でも名前でも)教えてくれ。
213:
>>210
スタンド名?チェンジ・モンスター
破壊力―E スピード―E 射程距離―D
持続力―A 精密動作性―B 成長性―B
真っ黒な人型のスタンド。のっぺらぼうで身体には何の装飾は施されていない。ぐにゃぐにゃと捉えどころが無い。
スタンド自身の戦闘力は無いが触ることで本体を老若男女問わず別人に変身させる。また実在する動物にもなれる。
スタンド本体も別人に変身することができる。その場合は一般人にも見えるし触れる。
ただし、同時に変身させられるのは本体かスタンドのどちらかのみ。
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