拓海「プロジェクトDだぁ?」モバP「そうだ」back

拓海「プロジェクトDだぁ?」モバP「そうだ」


続き・詳細・画像をみる

1:
拓海「レースの宣伝番組?」
P「ああ。何でも近々始まる合法の峠レース……つまりラリーの番組らしい」
拓海(ケッ、どうせチャラチャラしたリポーターとかの仕事だろ……)
拓海(ナビシートに乗って『キャー!はやーい!』ってか!はあ……)
P「さては今『キャー!はやーい!』とか言わされると思ったろ」
拓海「思ったよ!わりーか!」
P「嫌か?」
拓海「……クソッ!Pが頑張って取ってきた仕事を無下にはしねーよ!」
拓海(Pの顔に泥を塗るわけにはいかねーからな)
P(拓海はいい子だなあ)ホクホク
P「で、仕事の内容なんだが……」
拓海「」ゴクリ
3:
P「プロのドライバーと車でレースしてもらいます」
拓海「(最近アタシのキャラがどんどん崩壊して)ってええええええええ!?」
P「フフフ……やる気になったか?」
拓海(た……たまにはPもまともな仕事取ってくるじゃねーか!)
P「四輪だけどきっと拓海なら気に入ると思ってたよ」
P「初めての生放送になるが……行けるか?」
拓海「ッチ……仕方ねえな!Pが取ってきた仕事だから仕方なくだぞ!仕方なく!」
P(生放送でも動じない、か。アイドルとして成長してきたな)
拓海(今度の休みは美世に四輪の全開走行を教えてもらわねーと!)キラキラ
……
4:
イニシャルDか
5:
PM 10:
史浩「なあ涼介。今度ここでやるラリーイベントの宣伝番組の事なんだが……」
涼介「どうした?書類関係はもう終わって後は撮影を待つだけだぞ」
史浩「なんか引っかかるんだよなあ……涼介が宣伝のためとはいえ考えなしにバラエティーやるとは思えないんだよ」
松本「あ、それオレも気になってたんですよ」
涼介「別に深い意味は無いさ……単純な宣伝効果を考えればこの選択は自然だ」
涼介「オレは峠からドライバーを育てたい。社会人になった以上、これからは正攻法、合法でやらないとな」
涼介「最近つくづくそう思うよ」
6:
松本「だからって絶賛スランプ中の藤原を引っ張ってくることは無いんじゃないですか?」
史浩「全くだ。プロを呼ぶにしても比較的余裕のある啓介を呼んだほうが良かったんじゃないか?ちょうど今帰ってきてるし」
涼介「そう答えを焦るなよ。当日になってみればわかるさ……」
松本(涼介さんって茶目っ気ありますよね)
史浩(こっちとしては胃に良くないから全部教えて欲しいんだがな。気になって眠れないよ……)
涼介「それより松本。番組内のレースで使うクルマだが……」
松本「撮影の二日前には出来上がるそうですよ」
史浩「松本がやってるんじゃないのか?」
松本「実は凄い娘がいるんですよ」
涼介「今度新しく結成する新生プロジェクトDに入ってもらうよう交渉するつもりだ。名前は……」
……
7:
同時刻 美世のガレージ
拓海「美世ー!」
美世「あ!拓海ちゃんこんばんわっ」
拓海「おう。なんだこのクルマ?美世のじゃないな」
美世「よくぞ聞いてくれました!これは今度の番組で拓海ちゃんが乗るクルマだよ!」
拓海「80スープラか」
美世「お!クルマにも詳しいんだね拓海ちゃん」
拓海「まあな」
美世「いいでしょ?特にこの真っ赤なボディが!」
拓海「このクルマ、もう走れるのか?」
美世「うん。だから今度の休みは一緒にサーキット行こう!Pさんも連れてさ!」
拓海「え……なんでアイツまで……」
美世「せっかく休みが重なったんだよ?人数は多いほうが楽しいよ!」
拓海「い……いや別にそんなにいやってわけじゃ……ああもう!」
美世(拓海ちゃんかわいいなー)ホクホク
……
8:
涼介「原田美世」
史浩「原田美世?どこかで……」
松本「彼女の本業はアイドルなんですよ」
史浩「ああ……それで……」
松本「向こうは確かスープラを用意してくるそうですよ」
涼介「それで松本。こちらのクルマは?」
松本「バッチリです。涼介さんの言う通りターボチューンのハチロクを用意しました」
史浩「ターボチューン!?そりゃ一体どういう意味だ」
涼介「藤原のスランプ脱出のために必要な事だ……」
史浩「?」
松本(なるほど……読めてきましたよ涼介さん……)
……
9:
休日 サーキットにて
P・拓海「へぇ?ここがサーキットか?」
美世「あれ?Pはともかく拓海ちゃんも初めて?」
拓海「アタシは専ら公道だからな。サーキットは初めてだよ」
美世「それじゃあ今日色々覚えていけばいいよ。単車のサーキットも楽しいよ!」
拓海「ああ、そうするよ。頼りにしてるぜ美世」
……
10:
ギャアアアアァァァァァアアアアアア
P「イヤアアアアア!!降ロシテエエエエ!!」
ドッギャァァァアアアアアア
美世「まだ2つ目のコーナーだよっ!Pさんしっかり!」
P「ヤメテエエエエエエエ!!」
美世「ほらっ!そんなんじゃあたしのハンドルは握れないよ!」
P「アアアアアアアアア!!あっ……」チーン
美世「いけいけGOGO!」
プッシャァァァァアアアアアアアア
『なんだあの80スープラ!』
『スゲー!』
……
11:
P「も……もうイヤ……」ゲッソリ
美世「ちょっと張り切りすぎたかな……」
拓海「情けねーなP。コーナー3つで失神とは……それでも男かよ!」
P「そんなこといったって……」
美世「ごめんねPさん……」
拓海「それじゃあ美世。今度はアタシがスープラ乗るからナビシートで色々教えてくれ」
美世「りょーかい!」
……
12:
同時刻 群馬県S市 ガソリンスタンド
イツキ「えーッ!拓海がテレビに!」
池谷「それは本当か!?」
健二「ああ間違いない。知り合いのドルオタの情報だ」
イツキ「くぅー!オレのライバルはどんどん遠くへ行っちまうぜ?!」
池谷「お、噂をすればなんとやらだ」
ブオーン
藤原拓海「お久しぶりです」
……
14:
ガソリンスタンドの勤務が終わって……ファミレスにて
池谷「それで?番組の内容はどんな感じなんだ?」
藤原「なんでもアイドルと閉鎖した赤城山でレースするらしいです」
イツキ「なんだよー。その『らしいです』って!お前自分が出る番組なんだからちゃんとしろよお」
健二「拓海らしいと言えば拓海らしいリアクションだな」
池谷「でも今回の企画は高橋涼介が企画したんだろ?拓海が高橋涼介の話に乗り気じゃないってのは珍しいな」
イツキ・健二「確かに……!」
藤原「なんつーか、いくら涼介さんの話でも今回は納得出来ないんですよ」
藤原「多分涼介さんはスランプのオレに気分転換のつもりもあるんだろうけど」
藤原「正直意図が全然読めないっつーか、なんというか……」
15:
健二「なるほどなぁ。確かに高橋涼介にしちゃあチャラい企画だよな」
イツキ「ウンウン!高橋涼介と言えばオレたち走り屋のカリスマ的存在でしたからねー」
藤原「やっぱ皆そう思うか……」
池谷「まあ拓海。いずれにしてもせっかくの休みなんだ。疲れと一緒にスランプも吹き飛ばしちまえ!」
イツキ「よーし!今日は遊ぶぞー!」
池谷・健二・イツキ「オーッ!!」
藤原(たまにはこういうのもいいかな)
……
16:
同時刻 サーキット
P「すっかり日が暮れてしまった」
美世「どう?四輪の走り方わかってきた?」
拓海「なんとなく輪郭は掴めてきたな。やっぱ四輪は安心感が違うよ。転ばないから」
美世「そうそう。だから単車上がりのドライバーは繊細な走りをすぐに身につけちゃうんだよね?」
P「確かに。走り始めた時と比べるとかなり上手くなった感じがする」
拓海「素人目にもそう映るか!」
美世「ひょっとして勝っちゃうかもね!相手が台本無視しても!」
P「それは流石にキツイだろー。相手はプロだぞ?」
美世「クルマの差があるから一概には言えないよ。向こうはハチロクだし」
美世「あたしは当日仕事だから事務所で応援することになるけど、拓海ちゃん頑張ってね!」
拓海「おう!相手の本気を引き出すぐらいはやってやんよ!」
……
17:
そして撮影当日
P「それじゃあ挨拶に行くぞ」
拓海「ああ。ちょっと待ってろ今行く」
P「……くれぐれも怒鳴ったりするなよ」
拓海「ッチ……わかってるよ。アタシだって反省してんだ。この前のことは……」
P「和久井さんのことか」
P(あれから随分変わったよな……拓海の奴……)
……
18:
三ヶ月前
P「拓海、いくらなんでも今日の態度はダメだぞ」
拓海「っせーな!大体向こうがナメた事抜かすから悪いんだよ!」
P「だけどな拓海。お前だけの問題じゃないんだ。お前の態度一つで他の子も同じに見られるんだぞ」
拓海「なんだよ!さっきからネチネチとよお!」
P「大事な事だ。ちゃんと聞いてくれ!」
拓海「あんまナメた真似してっといくらPでも容赦しねーぞ!」
留美「……」ツカツカ
P「え?ちょっと和久井さん!今大事な話……」
拓海「なんだよクソババア……テメーも説教しに来たのかよ……」
留美「……」ギロリ
P(こんな和久井さんを見るのは初めてだ……)
19:
拓海と拓海か。面白い
20:
拓海が2人いるのか
21:
拓海「舐めんなよ……言っとくけどアタシは女に手を出さないとかそういう事は――」
パァン!
拓海「……え?」ビリビリ
留美「舐めているのは貴方の方でしょう?」
拓海「ッ!なんだとテメーーー!!」
パァン!
留美「曲がりなりにもプロフェッショナルである以上、自分を抑えてでも仲間やファンのために行動するのが当然でしょう!」
拓海「べ……別にアタシはアイドルやりたくてやってるわけじゃねえ!コイツが勝手に……」
留美「じゃあ今すぐ辞めたら?」
拓海「えっ」
留美「貴方にはそれが出来たはずよ。でもそれをしなかった」
留美「だったらアイドルとして、プロとして、それ相応の行動をとるのが道理でしょう?」
拓海「……」ポロポロ
22:
留美「Pを言い訳にして逃げるなんてプロ失格よ」
拓海「うぅ……っ」ポロポロ
留美「……まあ今までロクに努力して来なかった人には理解できな――」
P「もういいでしょう!」
留美「!」
P「あんな事があった後に俺が無理に引き込んだのが悪いんです……」
P「だから……少しは目を瞑ってやってください……」ドゲザー
留美「ちょ……ちょっと頭を上げてPさん!」
拓海「……そうだやめろよP。そいつの言ってることは正しい」
P「拓海……」
23:
拓海「ア……アタシが悪いんだ……」
拓海「アタシが中途半端だからあいつらも死んで、チームもなくなっちまったんだ」ポロポロ
拓海「怒鳴ったりしてごめんな……P、和久井さん……」
留美「私も言い過ぎたわ。ごめんなさい向井さん」
留美「それとPさん、貴方の仕事に口出ししてしまって……」
P「い、いや気にしないでください!」
P「よし!拓海、落ち着いたら一緒に謝りに行こう」
拓海「……ああ」
留美「頑張ってね、向井さん」
拓海「あんがとな『姉御』……」ボソッ
……
24:
P「どうも今日はよろしくお願いします」
拓海「向井拓海です。よろしくお願いします」
番組P「拓海ちゃん単車やってるんだって?だったら四輪でも結構いい走りできると思うよ?」
拓海「は、はい。ありがとうございます」
拓海(ケッ……。なーにが『拓海ちゃん』だ。Pがいなけりゃ血の海だぞ!クソッタレ!)
P(うわー怒ってる怒ってる。でも表に出さないあたりやっぱり成長してるな)
番組P「こちらがプロジェクトDの皆さんです」
涼介「プロジェクトDの高橋涼介です。よろしくお願いします」
P「こちらこそ」
拓海(ッ!なんだコイツ……!)ビリッ
25:
藤原「どうも……一応今日はプロジェクトDで参加してます。藤原拓海です」
P「よろしくお願いします。うちの拓海……じゃなくて向井を頼みますよ」
藤原「ええ」
拓海(コイツが今日の対戦相手?)
拓海(なんかボケーッとしてんなあ?。こっちの高橋って人の方がビリビリオーラ感じるぜ)
番組P「それじゃあ時間も無いし、藤原さんと拓海ちゃんはテスト走行の方に入って下さい」
拓海「はい」
藤原「わかりました」
……
26:
P「テスト走行だからな。あんま飛ばすなよ」
拓海「言われなくてもわかってんよ。じゃあ行ってくる」
P「気をつけてな」
ブオーン
 ドッギャァァァアアアアアア
P(大丈夫かなあ)
……
27:
ケンタ「あ!啓介さんだ!」
啓介「よおケンタ。久しぶりだな」
史浩「いいのか?せっかくの休みなのに」
啓介「いいのかもクソもあるかよ……アニキのゲームからオレをハブるなんてどうかしてるぜ」
涼介「休みたいだろうと思ったんだが……どうやら余計なお世話だったようだな」
啓介「それでアニキ。あのスープラどう見る?」
涼介「絶好の相手だぜ……藤原を覚醒させるには持ってこいだ」ニヤリ
啓介「やっぱりそれが目的か」
史浩「藤原の覚醒?」
ケンタ「え?藤原の覚醒ってどういうことですか?」
28:
啓介「このところ藤原は精彩を欠く走りが多いからな……」
啓介「アニキから何かアプローチがあるだろうとは思ってたよ」
涼介「そういうことだ」
史浩「全く理解できないぜ。たかがアイドルとのバトルで藤原がなにか掴めるのか?」
ケンタ「そうっスよ。そもそも本気で走ったら勝負になりませんよ!」
ケンタ「大体今日藤原が乗るのはハチロクですよ?」
啓介「甘いぜケンタ。恐らくあのハチロクは『藤原のモノじゃない』」
啓介「つまり『藤原が長い間乗ってきた秋名のハチロク』とは全く別物ってことだ」
啓介「そうだろ?アニキ?」
30:
涼介「流石だ啓介。そのとおりだ」
ケンタ「それで涼介さんは何をしようってんです?」
啓介「細かい事はわかんねーよ。アニキだって教えちゃくれないだろう」
啓介「一つ言える事は、今日のバトルでまた藤原はくなっちまうって事さ」
啓介(正直オレもアイドルなんてパーな仕事やってる奴と藤原を走らせるなんて納得できねーぜ)
啓介(だがアニキの事だ……色々考えた末のベストな選択なんだろう)
啓介(オレもこのバトルを観て何か吸収しねーとな……)
……
31:
ブォォォオオン……
松本「どうだ。このハチロクは」
藤原「なんつーか……すげー申し訳ないですけど走りにくいです……ものすごく……」
松本(だろうな)
藤原「ちゃんとハチロクの運転をしているのに随所でズレが出るんですよ」
藤原「不思議な感じです。昨日まで自分の体だと思ってものが急に異物になったような感じですよ」
松本(完全に深みにはまってるな……)
スタッフ「そろそろ放送時間でーす。車の移動お願いしまーす」
涼介「藤原、アドバイスがある。ちょっといいか」
……
32:
P「くれぐれも無茶だけはするなよ」
拓海「まるで親みてーだな。そんな言わなくたって大丈夫だよ。心配すんな!」
スタッフ「向井さんスタンバイお願いしまーす」
拓海「それじゃあ行ってくる」
P「ああ。気をつけてな」
P(拓海……あの人達は元々拓海のいたスピードの世界の最前線にいる人達だ……)
P(そこでのプロ意識は拓海にとってわかりやすく、ダイレクトに伝わるはず)
P(彼らから多くを学んでくれ……)
……
33:
PM 15:
スタッフ「それじゃあ本番いきまーす!」
リポーター「皆さんこんにちは!今日は皆のお姉さん!『たくみせんせー』こと向井拓海ちゃんと新進気鋭のプロドライバー藤原拓海選手のレースをここ赤城山から中継でお伝えします!」
拓海「みんなこんにちはー!たくみせんせーだぞ☆」
拓海(放送作家め……後でシメてやる!)
AD『たくみんスマイルお願いします』ペラッ
拓海(あ……あの野郎!クソッタレ!やればいいんだろ!)
拓海「た……たくみんスマイル☆」ニッコリ
拓海(うォォ、恥ずかしいィィィィィ!!)
リポーター「たくみせんせーありがとうございます!」
拓海(あのAD……後でぶっ殺してやる……!)ギロリ
リポーター「続いて藤原選手の紹介です。実は藤原選手はたくみせんせーと名前が一緒なんですよねー」
藤原「ええ……まあ……」
……
37:
事務所
美世「ただいまっ」
ちひろ「あ、美世さん。始まりましたよ!」
『た……たくみんスマイル☆』
美世「拓海ちゃんも成長したね」
夏樹「ああ。前はもっとぎこちなかったのにな」
涼「全くだ。アタシが同じことやれって言われたらあんな風に出来ないよ」
美世「うさちゃんピース?」
涼「……勘弁してください」
美世「ご、ごめんね」
夏樹「拓海、最高にロックだぜ!」
李衣菜(あれがロック!?ようし!)メモメモ
夏樹(まただりーの奴勘違いを……)
留美(本当に成長したわね……向井さん)
……
38:
実況「さあ今まさに戦いの火蓋が切って落とされようとしています」
拓海(すげえな……さっきは全然だったけど、コクピットに入った瞬間ハチロクからオーラがビリビリ来る……!)
拓海(今日はいけるところまで天上天下、喧嘩上等、特攻隊長向井拓海として走らせてもらうぞ!)
P(心配だな……スピードってのは麻薬みたいなものだからな……)
P(少しぐらいはいいけど、あくまで『たくみせんせー』であることを忘れるなよ拓海!)
史浩「カウント行くぞー!!」
藤原(涼介さんのアドバイスはよく理解できなかったけど)
藤原(涼介さんに恥をかかせるのだけは避けないとな……)
39:
史浩「5ォ!」
史浩「4!」
ケンタ(涼介さんに恥だけはかかせるなよ!)
史浩「3ァン!」
拓海(もうなんでも来いだッ!腹くくるぜ!)
史浩「2ィ!」
史浩「1ィチ!」
涼介(お前ならこの課題をクリアできるはずだ。行け!藤原!)
史浩「GO!」
ドギャァァァァァァアアアアアア
……
40:
ケンタ「スタートは……スープラが前だ!」
啓介「おかしいな?スープラは典型的なドッカンターボのはずだが……」
松本「おそらくあのスープラは小さめのタービンに付け替えているんでしょう」
涼介「そして落ちたパワーをエンジン本体の強化で補う」
松本「足回りも凄い。コーナーの立ち上がりがまるで四駆のように安定している」
松本「やはり天才ですね……原田美世という女の子は……」
涼介(だが胸騒ぎがするな……彼女のスープラはあまりにも『完成されすぎ』ている)
涼介(乗り手を選ばないクルマはある意味最も乗り手を選ぶクルマだぜ!原田美世!)
涼介「史浩。現場の指揮を頼む」
史浩「お、おい!どこ行くんだ!生放送だぞ!」
涼介「嫌な胸騒ぎがするんだ。すまない。救護班の用意を頼む」ブオーン
ケンタ「行っちゃった……」
42:
スタッフ「一体何の騒ぎです?」
史浩「い、いや……うちの涼介がコースに飛びしていって……」
スタッフ「なんですって!生放送ですよ!」
番組P「まあまあ、いいじゃないか。どうせ主催者の紹介もせにゃならん」
番組P「もし画面に入ったら『謎のFC!その正体は!』みたいな感じで涼介さんの紹介も一緒にやろう」
スタッフ「は、はあ……じゃあ放送席に伝えてきます」
史浩(涼介といい番組Pといい……)
ケンタ(大物の考えることはよくわかりませんね……)
啓介(一体何を感じたというんだアニキ……)
啓介(あのスープラに何か問題があるってのか?むしろ完璧すぎるくらいだぜ)
啓介(……そういうことかアニキ!)
啓介「史浩!いとこ救護班の用意だ!」
P(なにやら物騒な話が聞こえてきた)
P(拓海……無事でいてくれ……)
……
44:
事務所
『スープラが前にでたまま、ハチロクが追う形が続く!』
ちひろ「凄いですねー向井さん。プロと互角ですよ」
李衣菜「でも台本があるんですよね?」
美世「二台の挙動やコクピットの映像を観ると二人共多分本気だよ!」
留美「相手はプロよ?なにか特別な理由が」
美世「多分初めてのクルマなのに藤原選手は殆どぶっつけ本番で走ってるからだと思いますよ」
美世「さっきからクルマの特徴を掴みきれていないぎこちない運転してますし」
夏樹「あのピリピリしたロックな雰囲気は画面越しにも伝わるぜ!まさに意地と意地のぶつかり合いだ!」
涼「いいよな。ああゆう全力って感じ!」
美世(でもなんだか胸騒ぎがする……なんだろう、この感じ)
……
46:
藤原(クソッ!ぜんぜんわかんねー!)
藤原(コーナーで自分がイメージした通りのラインにならない!)
藤原(インプのラインも試してみたけど)
藤原(同じターボ車でここまで違うなんて!)
拓海(結構いい勝負じゃねーか。どうしたんだ藤原拓海!)
拓海(やっぱ美世はスゲーよ!スゴく走りやすい!)
ギャアアアアァァァァァアアアアアアア
……
47:
史浩「救護班ってどういうことだよ!」
啓介「おそらくスープラがヤバイ……」
ケンタ「一体どういうことなんすか?」
松本「あのクルマは『完成されすぎ』ているんですよ」
啓介「ドライバーの多少のミスは吸収してしまうんだ」
ケンタ「中里のGT-Rみたいなもんですか?」
松本「さしずめ『人力アテーサET-S』ってところでしょう」
松本(サスとボディのバランスだけであれだけのクルマを……美世ちゃんの才能には驚きを隠せない)
48:
啓介「そういうクルマは負担が後半で一気に来る……」
啓介「赤城はタイトなヘアピンが絶え間なく続く。それが終わった後のストレート!それまでにスープラにかかったストレスが一気に出てくる」
啓介「最悪ブレーキ終わるかもな……」
ケンタ「ええ!?じゃあ一体どうすれば!」
啓介「アニキと藤原を信じるしかない。もうあのスープラは二人にしか止められない!」
史浩「藤原はともかく涼介は40秒近くのロスがあるんだぞ!」
松本(藤原……涼介さん……)
史浩「救護班!二台を追ってくれ!今すぐだ!」
……
50:
事務所
『依然としてスープラが前をキープ!』
涼「スゲーぞ!ここまで持つなんて!」
美世(ここまでやれるなんて!でも……この嫌な感じ……)
李衣菜「でも大丈夫かな……四輪ってバイクよりブレーキ熱ダレし易いんだよね?」ドヤァ
夏樹「確かに……ブレーキの使い分けがしにくいし、重量もあるからな」
夏樹「単車だとフロント、リア、エンブレをそれぞれ使い分けできるけど四輪じゃそうはいかない」
夏樹「単車でさえ峠のツーリングだとたまにフェードしたりするしな」
夏樹「単車より耐熱性の低い四輪でバイクと同じ感覚のブレーキングをしてたとしたら危険だな……」
李衣菜「???」
美世(ブレーキ……?ハッ!)
美世「どうしよう!あたし拓海ちゃんを大変な目に……」ポロポロ
留美「どうしたの!?」
美世「あたし拓海ちゃんのこと……」ポロポロ
……
51:
プルルルル
P(電話?)
P「はいもしもし……美世?」
美世『ううっ……どうしようPさん……あたし拓海ちゃんを殺しちゃうかも……』
P「!?どういうことだ!」
美世『……スープラの……ブレーキ……最後まで持たないかもっ……』
P「そんな!」
美世『ごめんね……ごめんね……』
P「でもまだそうと決まったわけじゃない」
P「こっちも出来るだけのことはする。大丈夫だ、美世」
美世『ううっ……エグッ……ヒック……』
P(どうする……!)
……
52:
P「あの!救護班を今からお願いして――」
史浩「もう発進させました」
松本「すいません。私達がレース前に気付かなかったばっかりに……」
P(流石プロだな……。もう動き出してるとは)
P(俺には見守ることしか出来ない。無事でいてくれよ拓海!)
……
53:
藤原(ついていくので精一杯だ!)
藤原(コーナー前でギア比が合わない!ストレートも向こうの方が上手!どうすりゃいい!)
藤原(涼介さんはなんて言ってたっけ……)
ゴギャァァァァアアアアアアア
……
55:
藤原『先入観、ですか?』
涼介『そうだ。恐らくお前のスランプの原因はそこにある』
藤原(クルマによって走りが違うのは前にエンジン載せ替えた時嫌という理解したはずなんだけど……)
涼介『今以上にクルマの違いを感じろ』
涼介『それをより強く意識するためのハチロクターボだ』
……
56:
藤原(なんだよ……先入観って……)
藤原(だからNAのラインじゃなくターボのインプのラインをなぞってるじゃないか!)
藤原(ダメだ……ぜんぜんわかんねー!)
藤原「あっ」
藤原(しまった……もう少し今のブレーキングは詰められたのに!)
ドギャァァァァァァアアアアアア
藤原「!」
藤原(い……今スゴくいい感じで曲がった……?)
藤原(よし!もういっちょ!)
ズギャァァァァァァァアアアアアア
藤原「そうか!わかったぞ!このクルマのラインが!」
藤原(先入観……そういうことか!)
……
57:
涼介(そろそろ藤原に気づいてもらわないと間に合わない……)
涼介(今藤原を苦しめている『先入観』)
涼介(自分のインプとレース用のインプの走りを混同しているのがスランプの原因……!)
涼介(たとえ同じクルマであっても一台一台微妙に違う)
涼介(その微妙なズレはコンマ一秒の世界では命取りだ)
涼介(それを理解する……つまりクルマに対する『先入観』を取り払って一台一台の走り方を短時間で見つけてやる技術が必要なんだ)
涼介(自分の得意分野でしか戦えないなら、チームスポーツのレースは出来ないぜ!藤原!)
ギャアアアアァァァァァアアアアア
……
58:
藤原(ツッコミでは勝負しない……)
藤原(早めのブレーキング、アウト・イン・アウト)
ギャアアアアァァァァァアアアアアアア
藤原(基本に忠実に走れば立ち上がりでもスープラ以上に加する!)
藤原(今までブレーキング勝負ばっかりしてたから気づかなかったけど)
藤原(こんな乗り方もクルマにはあるんだな……)
ゴオオオォォォォオオオオオ
拓海(何だ……嫌な胸騒ぎがする……)
拓海(さっきまで頼り甲斐のあったスープラが妙に頼りなく感じる!)
藤原(スープラの挙動がおかしい……ブレーキが抜けかけているんだ!)
藤原(く前に出て無理にでも止めないと……!)
……
59:
拓海(ハチロクがオーバーテイクに!)
藤原(いっけぇぇぇ!)
拓海(クッ!ハチロクの癖にコーナーの立ち上がりで!)
藤原(このクルマならいける!)
藤原「頼むぜハチロク!お前の心臓だけが頼りだ!」
拓海(ダメだぁ……抜かれた……)
60:
藤原(スープラを止めるならこのストレートがラストチャンスだ!)フミッ
拓海(ブレーキングポイントのはるか手前でブレーキを!?)
拓海(ハチロクのブレーキランプが近づいて来る!)フミッ
拓海「ウソだろ!もうブレーキが抜けきってる!」
カシャァン
拓海「うおッ!」
藤原「ぐッ!」
拓海(藤原さんは気づいていたんだ……スープラのブレーキに)
拓海(アタシ……仕事を忘れてなんてことを……)
61:
ギャギャギャギャァァァアアアア
拓海「ダメだ!止まれっこねぇ!」
藤原(諦めないぞ……このストレートならギリギリ止まれる!)
拓海(報いだ……これは……今まで散々他人に迷惑をかけてきたアタシへの……)
拓海「アンタまで付き合う事はない!死ぬのはアタシだけでいい!」
拓海(そうさ……アタシみたいな奴は死んじまえば!)
……
62:
拓海がまだ特攻隊長だった頃……
舎弟A『待ってくださいよ!姉御!』ブオーン
拓海『どうしたァ!その程度か!』
舎弟B『クッソー!負けないぞ!』ブオンブオン
舎弟A『バカ!うわあああ!!』
ガシャァァァアアアアアン……
……
63:
拓海『なんだよ……またアンタか』
P『……聞いたよ。解散になったんだろ、チーム』
拓海『フフ……笑えよ、無様だろ……』
拓海『……本当に死んじまうんだな……人間って……』
拓海『アタシ、何もわかっちゃいなかった……!』ポロポロ
P『だからってこのまま何もしないつもりか?』
拓海『……アイツラを殺して、アタシだけ幸せになろうなんておこがましいだろ……』
P『それは違う!』
拓海『違う?何が違うってんだ!』
64:
P『立ち止まっていては解らないこともあるよ』
P『やってみないか?アイドル?』
拓海『いい加減にしろよ!アタシは天上天下、喧嘩上等、特攻隊長向井拓海だぞ!』
拓海『そんな事してたら天国のアイツラに笑われちまうぜ……』
P『でも、今のようにネガティブな向井拓海を、彼らも見たくはないんじゃないか?』
拓海『……わかったよ。少しだけ付き合ってやる』
……
65:
拓海(Pはああ言ったけど、やっぱりアタシの番が回って来たよ)
拓海(確かに立ち止まっていてはわからなかったな……アタシが許されないって事は……)
藤原(取り返しのつかないミスだったな……)
藤原(二台の軸がズレていてバランスが取りにくい……制動力をMAXに立ち上げられない!)
藤原(止められない!)
……
67:
事務所
実況『ああっと!これは!』
夏樹「ハチロクが強引にスープラを止めにいった!」
美世「ダメだよ!ハチロクの軽い車体でスープラを止められるわけがない!」
涼「拓海のヤロー!ハンドルから手を放してうなだれてる!」
留美「あきらめないで向井さん!」
ちひろ「あれ?後ろから白い車が来てますね……」
李衣菜「私知ってますよ!あれはサバンナRX-7って車だ!」
……
68:
藤原「涼介さん!?」
涼介(待たせたな、藤原!)
カシャァン
拓海「やめろよ!これ以上アタシを苦しめないでくれ!」
ドッシャァァァァアアアアアアア
涼介(ここまで400馬力オーバーのパワーを受け止めてきたFCのブレーキは限界に近い!)
涼介(果たして二台でも止められるのか……?)
拓海「アタシを一人にしてくれ……」
留美『本当にそれでいいの?』
拓海「え……」
69:
留美『たとえ貴方がそれでいいとして、Pや皆は?』
留美『大丈夫。今の貴方はちゃんと色んな事を考え、行動できる人よ』
舎弟A『そうですよ!』
舎弟B『姉御はこんなとこで死んじゃダメだ!』
拓海「姉御……みんな……」
P『俺は頂点に立つアイドルを育てたい……』
P『一緒にやろうぜ。拓海!』
拓海(……へへっ。そうだ!なに後ろ向きになってんだ!アタシらしくもない!)
拓海(あきらめない!何かできることはないのか!)
……
70:
史浩「本当に追いついたぞ!涼介の奴!」
松本「赤城の白い彗星ここにあり、ですね」
ケンタ「でもFCのブレーキだって限界ですよ!」
ケンタ「ハチロクだって前半のもたつきで相当ヤバイ!」
啓介「アニキと藤原ならきっと止められる……オレは信じてる!」
スタッフ「どうすんですか番組P!」
番組P「続けろ!責任は俺がとる!」
番組P(こうなってしまった以上、彼らを信じるしか無い!)
P(拓海……生きて帰ってきてくれ!)
……
74:
涼介(スープラのサイドミラーが折れたか……だが!)
  ……ピタリ
拓海「と……止まったあ!」ポロポロ
藤原「っしゃぁぁぁぁ!!」
……
>>71
まあイニシャルD次元だから多少はね?
72:
拓海(何かできること……そうだ!)
拓海(シフトダウンに)カコン
拓海(サイドブレーキ!)ギッ
拓海「お願い!止まって!」
藤原(少し軽くなった?サイドブレーキか!)
涼介(この状況での冷静な判断……アイドルにはもったいないぜ向井拓海!)
藤原「これなら……止められる!」
ドギャァァァァァァアアアアアアア
 カコーン……
75:
事務所 
一同「止まったあ!!」
実況『止めました!暴走するスープラを藤原選手と謎の白い車が止めました!』
美世「よかったよ?」グスン
涼「まったく心配させやがって!」
夏樹「本当にロックな奴らだ!あのプロドライバーも拓海も!」
李衣菜「まさにロックだね!なつきち!」ウッヒョー
ちひろ「よかった……本当によかった……」
留美(見せてもらったわよ……貴方のプロ根性)
……
78:
一同「よっしゃあああああああ!!」
史浩「いやー一時はどうなることかと」
松本「流石です!涼介さんも藤原も!」
ケンタ「ウワーン!よかったよー!」ポロポロ
スタッフ「た……助かった……」
番組P「もたもたするな!すぐにインタビュ?に入らせろ!」
番組P「問い合わせのバイトも増やすんだ!」
番組P(さあて、忙しくなるな!)
番組P(台本だったと説明すれば何とかイベントの中止は避けられそうだ……)
番組P(貴方の夢を終わらせたりしませんよ!涼介さん!)
啓介(すげえよな……アニキも藤原も)
啓介(しかし一番驚いたのはあのアイドルだ)
啓介(もっとアイドルってのはチャラチャラしてると思ってたんだが……)
啓介「覚えておくぜ……向井拓海……」
……
81:
撮影後……
拓海「あ……あの!」
藤原・涼介「?」
拓海「今日は本当にありがとうございました!」
涼介「とんでもない。賛否両論あれど視聴率はかなり良さそうだ。向井さんのおかげだよ」
藤原「オレも君との走りでスランプを抜けられそうだ。ありがとう」
藤原「戦う場所は違うけど……同じ『拓海』としてお互い頑張ろう」
涼介「本当はウチのドライバーに欲しいんだが……」
P「お?い拓海!帰るぞ?!」
涼介「ダメみたいだな」フッ
藤原「応援してるよ」
拓海「あ……ありがとうございます!」
……
82:
帰りの車……
P「よく戻ってきてくれた。ありがとう拓海」
拓海「全部アタシが悪いんだよ。完全に仕事忘れてた」
拓海「あの人達はスゲーよ。自分の事だけじゃなくアタシの事も考えてた」
拓海「アタシは自分の事で精一杯なのにさ……」
P(なにか感じるものがあったみたいだな)
拓海「なあP。こんなこと一回しか言わないから聞いて欲しい」
P「なんだ?」
83:
拓海「アタシずっとチーム解散してから考えてた事があるんだ」
拓海「『アタシの夢ってなんだろう』って……」
拓海「前までは神奈川、いや日本最のチームをつくるのが一応目標だった」
拓海「でも、その目標だって甘えたもんだ。要は違法行為だしな」
P「……」
拓海「仲間も失って、それでアンタに会って、姉御に会って……」
拓海「そして今日プロジェクトDに会ってやっとわかったよ」
拓海「アタシ、頂点に立つアイドルになりたいんだ」
P「!」
85:
拓海「だからさ……P」
拓海「アタシがシンデレラになれるまでこれからもよろしくな」
P「ブフッ」
拓海「な、なんだテメー!人が柄にもなく真剣になってんのに!」
P「ごめんごめん。なんか新鮮でさー」
P「それに拓海が何と言おうと俺は拓海を頂点に引きずっていくつもりだったからな」
P「これからもよろしく。拓海」
拓海「お、おう!」
86:
……
事務所
ちひろ「おかえりなさい!」
美世「ごめんね……拓海ちゃん……」ポロポロ
拓海「泣くなよ美世らしくねーな!アタシは大丈夫だよ!」
夏樹「ともあれよく生きて帰って来てくれたぜ!」
涼「スゲーよ。あの後のインタビューでもちゃんと受け答えできるんだからな」
李衣菜「拓海さん最高にロックですよ!」ウッヒョー
拓海(やっぱり……アタシは生きていてもいいのかな?)
留美「おかえりなさい」
拓海「姉御……」
留美「ちゃんとサマになってたわよ。さすがプロフェッショナルね」
拓海「違うんだ!アタシ途中まで我を忘れてレースに夢中で!」
留美「いいのよ。十分貴方はよくやったわ。向井さん」
拓海「……あんがとな。姉御」
……
88:
イニDしか知らないけど面白い
89:
涼介「香織さん、今日はおもしろいやつに会ったよ」
涼介「オレと同じ誰かの夢をプロデュースする人間とそのアイドルに」
涼介「どこの世界でも凄い奴ってのはいるんですね」
涼介(オレはこれからも峠からドライバーを送り出していく)
涼介(誰かの夢をプロデュースすること)
涼介(それが『D』の頭文字に込めたオレ自身の『夢』だから……)
……
司会「みんなー!たくみせんせーが来たぞー!
拓海「たくみせんせーだぞ☆たくみんスマイル☆」
拓海(クッッッソーーーーー!!やっぱ慣れねーーーーー!!)
P「いい笑顔ですね」
留美「まったくです」
?おしまい?
90:
いいSSだった
91:

たくみせんせぇ!おっぱい!!
95:
おまけ
ニュルブルクリンクにて
マネージャー「ケイスケ!モウレースノジカンダヨ!」
啓介「待て!もう一回ガチャ回すから!」
マネージャー「ハヤクシテヨ!」
啓介「うおおおおお!たくみんカモオオオオオンン!」
……
ちひろ「プロのドライバーってお金持ちなんですね?」
こうしてまた新たにパッションPが誕生した……
彼が後にモバマス一のパッションPになるのは、また別の話……
100:
あとがき
藤原「今回は久々のイニシャルDSSということで……」
藤原「藤原拓海が原作者へ突撃インタビューします」
藤原「お疲れ様です>>1先生」
>>1「どーも」
藤原「SSを終えた感想は?」
>>1「あっという間だったね」
>>1「一部のクルマ好きの読者には受けると思ってたけど意外と評判よくてびっくりだよ」
藤原「それでは最後に今後の抱負を」
>>1「そーだなー。だらだらとマンネリにはなりたくないので……」
>>1「つまんなくなってきたら潔くやめちゃうよ」
藤原「えー?終わるのやですよーオレ長くやりたいですよー」
>>1「読者だって水増しでふやけた仁DSSなんて読みたくないと思うんだよね……」
藤原「つねに孤高のエンターテインメントを追求する>>1先生でしたー」
102:
正直あのあとがきはしげのの黒歴史だと思う今日この頃。
付き合ってくれたひとありがとな。
※このSSはフィクションです。実際のモバマスでは法定度を遵守し適切に課金しましょう。
拓海「たくみせんせーとのお約束だぞ☆」
ちひろ「チッ」
P「」ガタガタガタ
10

続き・詳細・画像をみる


何かを企んでる!?塀の上を列をなして走り去る猫軍団が面白い!!

【画像】米良美一の“変貌”ぶりがヤバすぎるwwwwwwwwww

【プロ野球】12球団補強まとめwwwwwwwwwwwww

台湾の現役アイドルって、今やこんな仕事までしてるのかwwwwww

【画像】テレ東の女子アナが透け透けの服で男子高校生を挑発

私はたまに金縛りになるんだけど、さっきまで金縛りにあってた

【国際】米ライス氏、日韓関係の改善求める 訪米の谷内氏に靖国参拝言及

完全に水没してぶっ壊れたiPhoneを動作未確認品で出品した結果www

【2次元】艦これ娘のかわいい画像が集まるスレ

【知ってた?】 キューピー(まちがい) キユーピー(せいかい)

ケネディ駐日大使 焼き鳥のタレに感謝状 素材の味

フェノーメノがダービー獲るべきだった

back 過去ログ 削除依頼&連絡先