八幡「……暇だ」back

八幡「……暇だ」


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1:
八幡「プリキュアも見たし安価で行動でもするか……」
どうしよう?
>>5
5:
思い切って雪ノ下をパンさんの映画に誘う
11:
代行どうも。お願いします
八幡「……雪ノ下と映画にでも行ってみるか。あー、でもアイツの電話番号知らねぇな」
八幡「由比ヶ浜にでも聞くか」
prrrrrr
由比ヶ浜「ど、どどどどうしたのヒッキー!」
八幡「ああ、えーっと……連絡したいことがあるから雪ノ下の電話番号教えてくれ」
由比ヶ浜「ゆきのんの? どうしたの急に」
八幡「いや……部活のことでさ。とにかく頼む。こんなことお前にしか頼めないんだ」
13:
由比ヶ浜「そ、そお? ええへ……えーっとねぇ」
八幡「──おう、サンキュー。またな」
八幡「……さて、と」
prrrr
雪ノ下「……はい」
八幡「ああ雪ノ下か。俺だ」
雪ノ下「……誰?」
八幡「比企谷だよ。今大丈夫か?」
雪ノ下「……大丈夫だけれど。どうして貴方が私の電話番号を知っているのかしら」
八幡「由比ヶ浜に聞いたんだよ。んで、本題だけど」
八幡「俺と一緒に映画行かね?」
19:
雪ノ下「どういう風の吹きまわしかしら。驚くのを通り越して怖いのだけれど……」
八幡「いやいや映画誘っただけで畏怖の対象って俺どんだけだよ……。いや、小町が友達からチケット貰ったらしくてさ。俺にくれたんだよ」
雪ノ下「……そう、悪いけど用事g」
八幡「なになに……『パンさんの大冒険』? ってタイトルらしいぞ」
雪ノ下「集合は駅前でいいかしら」
八幡「……あぁ。んじゃ、1時間後に駅前に集合な」
21:
?一時間後?
八幡「よう、またせたな」
雪ノ下「そんなことはどうでもいいわ。早く行きましょう」
八幡「(目が爛々としている……)」
八幡「手引っ張るなって……」
雪ノ下「何を言っているの。こうしている間にもパンさんの大冒険は始まっているのよ」
八幡「上映時間調べてきたから大丈夫だっつの……!」
26:
?映画館?
八幡「中々いい席に座れたな」
雪ノ下「……」
八幡「(そわそわしながら無言でスクリーンを睨みつけている……どんだけだよ)」
八幡「ていうか、思ったより客入ってるな。面白いのか」
雪ノ下「当たり前でしょう。いくら根性が腐っている貴方でもきっとパンさんを見たら骨抜きになること間違いなしよ」
八幡「さいで……。そろそろ時間だぞ」
雪ノ下「わくわく……」
八幡「(とうとう言っちゃったよ……)」
28:
パンさん『わー! 助けてー!』
雪ノ下「……!」
八幡「(なんか涙目で手握ってるんですけど……)」
雪ノ下「パンさん……!」ギュッ
八幡「(ちょ、感極まって手握ってきた。離せ、うっかり好きになっちゃうだろうが)」
八幡「お、おい雪ノ下……」
雪ノ下「なにかしら……? ──!」バッ
雪ノ下「ご、ごめんなさい……」
八幡「い、いや大丈夫だが……」
30:
?上映終了?
雪ノ下「素晴らしい映画だったわ……」
八幡「そりゃ良かった」
雪ノ下「感謝しているわ比企谷くん。誘ってくれてありがとう」
八幡「……お、おう」
八幡「(さて、これからどうしよう?)」
>>35
35:
引き続きデート
39:
雪ノ下「ところで、なにかお礼をしたいのだけれど……」
八幡「いやいいよ別に。礼なら小町に言いな」
雪ノ下「いえ、誘ってくれたのは貴方だもの。そうね……」
雪ノ下「>>45 なんて……どうかしら?」
45:
私の手料理
52:
雪ノ下「私の手料理……なんてどうかしら? 少し烏滸がましいけれど」
八幡「確かに腹減ったけど……でもいいのかよ、俺なんか家に入れて」
雪ノ下「問題ないわ。だってこれはお礼なのだもの。動機としては十分ではなくて?」
八幡「……あっそ、んじゃ、ご馳走になるかね」
雪ノ下「なにかリクエストはあるかしら?」
八幡「あー、そうだな……。この間の、パエリアとか……」
雪ノ下「わかったわ、それでは、行きましょう」
54:
?雪ノ下宅?
雪ノ下「待たせてごめんなさいね」
八幡「気にすんな。ってか超いい匂いなんですけど……」
雪ノ下「沢山作ったから、残さないで食べてくれると嬉しいわ……」
八幡「あいよ、いただきまーす」ガツガツ
雪ノ下「がっつき過ぎよ。まったく……」
八幡「いやだってこれ超うめぇぞ。小町と同じくらいうまい」
雪ノ下「……そこは冗談でも一番美味しいと言うものなのではないかしら」
八幡「自分に嘘は吐きたくないんでね」
雪ノ下「……貴方らしいわ」
56:
八幡「ふぅ……ごっそーさん」
雪ノ下「お粗末さまでした。しかし、本当に全部食べてしまうとはね……」
八幡「高校生男子の食欲舐めんな」
雪ノ下「ふふっ、そうみたいね」
さて、これからどうしようか……
>>60
60:
お泊まり
66:
八幡「さって、そろそろ帰ろうかね。邪魔したな」
雪ノ下「──えぇ、今日は本当にありがとう」
ガチャッ
ザーーーーーーーー
八幡「……超大雨なんですけど」
雪ノ下「さっきまで快晴だった筈だけれど……まぁしょうがないわね。私の家の傘を持って行ってちょうだい」
八幡「おう、さんきゅ」バサッ
バキィッ!
八幡「……開いた瞬間骨がバッキバキに折れたんですけど」
71:
雪ノ下「ご、ごめんなさい……どうしてかしら」
八幡「しょうがねぇ、小町に迎え頼むか」
prrrrr
小町『もしもしお兄ちゃん?』
八幡「そうだよ、お前のお兄ちゃんだよ。かくかくしかじかなんだけど、迎え頼めるか?」
小町『(なるほど……これはチャンスかも!)」
小町『ごめんお兄ちゃん! ちょっとあたし今お家出られないんだ……』
八幡「ええ、どうしたんだよ?」
小町『ごめ……電波が……悪い……』ガチャッ
八幡「小町? おーい」
73:
八幡「何回掛けても電波届かないか電源が入ってないらしいんだけど。なにこれ世界の意思?」
雪ノ下「……ねぇ、比企谷くん?」
八幡「なんだ」
雪ノ下「良かったら……泊まっていってくれないかしら?」
八幡「……は?」
雪ノ下「いえ、だから、その……この雨の中返すのも忍びないし、ここは私の家に泊まるしか方法はないのではないかしら。他の案があるなら聞くけれど」
八幡「……いや、えーっと」
八幡「……分かった。頼んでもいいか?」
雪ノ下「……さ、先に言っておくけれど、襲ったらすぐに然るべき処置をするわよ?」
八幡「言われなくても分かってるっつーの……」
77:
八幡「……」
雪ノ下「……」
八幡「(おいおいこれどうすんだよ……)」
八幡「あー……そういえば、映画割りと面白かったな」
雪ノ下「そうね。作画も素晴らしかったし、ラストの挿入歌も素晴らしかったわ。およそ非の打ち所がない作品だったわね」
八幡「(急に饒舌になった……)まぁ、たしかにな」
雪ノ下「ところで、パンさんのDVDがあるのだけれど……良かったら見るかしら?」
八幡「(場を持たせるにはちょうどいいか……)」
八幡「んじゃ、頼むわ」
82:
八幡「(結局全巻見てしまった……。いやだって結構面白かったんだもの)」
雪ノ下「ふぅ……感無量ね」
八幡「まぁ、確かに……」
雪ノ下「さて、結構な時間だし、そろそろお風呂に入りましょう」
八幡「ああ、んじゃ、俺待ってるから」
雪ノ下「わかったわ。……先に言っておくけれど」
八幡「覗かねぇから安心しろ。いってら」
雪ノ下「……よろしい」
87:
八幡「ふぅ……」
八幡「(一人になると、この部屋の殺風景さを身に沁みて感じてしまう)」
八幡「(こんな大きな部屋に、雪ノ下は一人で暮らしているのか……)」
八幡「(室内にあるのは、俺の呼吸の音、シャワーの音、そして、雨が窓を叩く音だけだ)」
ピシャーーーーーーン!!
ブツンッ
八幡「うを!」
八幡「(停電? てか今完全に落ちただろ……)」
89:
八幡「と、とにかく、できるだけ動かないで電気がつくのを待t」
バンッ
八幡「(力強い扉を開く音。その刹那、俺の胸に冷たい衝撃があった)」
雪ノ下「ひ、比企谷、くん……」
八幡「(全身を濡らし、体を震わせる雪ノ下の体。彼女の小柄な体が、孤独に震えていた)」
八幡「だいじょうぶか」
雪ノ下「だ、だいじょうぶ……でも、その……もう少しだけ、このままでいさせて?」
93:
八幡「……あいよ」
ザーーーーー
雪ノ下「……」
八幡「……」ムニッ
雪ノ下「んッ……/// な、なぜ人の胸を触っているのかしら……?」
八幡「うっわごめん! わざとじゃないから!」
雪ノ下「だめ、離れないで……」ギュッ
八幡「(手のひらに伝わる柔らかな感触。それは紛れもない、か弱い、一人の女の子のものだった)」
100:
雪ノ下「……ねぇ、比企谷くん」
八幡「なんだよ」
雪ノ下「その……太ももに、なにか当たって」
八幡「言うなアホ。いや言わないで下さい……」
雪ノ下「流石の貴方も、やっぱり、その……興味があるのね」
八幡「そりゃそうだろ。っていうか、俺じゃなかったら襲ってるね」
雪ノ下「……このタイミングで言うかしら」
105:
八幡「……なぁ」
雪ノ下「なにかしら」
八幡「あー、なんつーか。一人でやることを悪いことだなんて俺は微塵も思わない。ていうかむしろ良いとさえ思ってる」
八幡「でもな、しんどくなったら、周りの人間に言うのも……手、だとは思うぞ」
雪ノ下「……そう、ね。貴方が言うと、微妙に信ぴょう性がないけれど」クスクス
八幡「うるせ」
雪ノ下「ふふっ……」
118:
パッ
八幡「お、復旧したな……」
雪ノ下「ええ、そうね」
八幡「!! ……あー、えっと雪ノ下さん?」
雪ノ下「なにかしら?」
八幡「……前くらい隠せ」
雪ノ下「? ───ッ!!!!」バッ
八幡「顔真っ赤にして風呂場へ戻っていった……」
120:
八幡「ふぅ……お湯、サンキューな」
雪ノ下「……ええ」
八幡「(目を合わせてくれねぇ……)
どうしよう?
>>125
125:
暗いの怖いんだな、と軽くからかってみる
132:
八幡「(負けず嫌いのこいつのことだ。ちょっとからかえばいつもみたいに戻ってくれるだろ)」
八幡「……いやー、それにしても意外だったな」
雪ノ下「……なにがかしら」
八幡「お前が暗闇苦手だなんて思わなかったよ」
雪ノ下「むっ……別に怖かったわけではないわ。ただ……そう、貴方が私のタンスを漁ったりしてないか確認に来ただけだもの」
八幡「そう照れるなって。普段と違って女の子らしくて可愛かったぞ」
雪ノ下「……ふんっ//」フイッ
八幡「(相変わらずこっちを見てはくれないが、機嫌は直ったようである。アフターケアを欠かさない俺マジ紳士)」
135:
雪ノ下「さて、そろそろ寝ましょうか」
八幡「おう、おやすみ」
雪ノ下「……なにをソファに横になっているの。寝室はこっちよ」
八幡「いやいやお前……さすがにそれはないわ。俺ソファでいいよ」
雪ノ下「仮に比企谷くんでも、お客さんはお客さんよ。ソファで寝させるわけにはいかないわ」
雪ノ下「布団ならあるから、ちゃんと寝室で寝てちょうだい」
八幡「……わーったよ」
141:
八幡「………」
雪ノ下「………」
八幡「………」ゴロン
雪ノ下「眠れないの?」
八幡「ああ、起こしちまったか。悪い」
雪ノ下「私も起きていたわ。大丈夫よ」
八幡「……そうか」
雪ノ下「……ねぇ、比企谷くん?」
八幡「なんだ?」
152:
雪ノ下「さっき……どうして、あんなことを言ったの?」
八幡「あんなこと?」
雪ノ下「一人でやることが云々、という話しよ」
八幡「ああ……。いや、なんかさ。この部屋って、一人だとやたら広いなってさっき思って」
八幡「音もないし、孤独、みたいな……。もしかしたらお前は、他人に頼る方法が知らないだけなんじゃないか、とか柄にもないこと考えちまったんだよ」
雪ノ下「……そう」
八幡「変なこと言って悪かったな」
雪ノ下「……いえ、そんなことは、ないわ」
154:
雪ノ下「こういうの……上手く言えないのだけれど」
雪ノ下「……ありがとう」
八幡「……」
八幡「ああ」
166:
?朝?
雪ノ下「……比企谷くん」
八幡「……んあ?」
雪ノ下「朝よ。快晴だわ」
八幡「……そうか。よっと」
雪ノ下「朝ごはんはなにがいいかしら?」
八幡「あー、パンで」
雪ノ下「わかったわ。ソファで待っていてちょうだい」
180:
八幡「ごっそーさん。美味かったぞ」
雪ノ下「そう、それは良かったわ」
八幡「……。さて、俺はそろそろ帰るよ。折角の祝日に、いつまでも邪魔してるのは気が引けるしな」
雪ノ下「そう……。比企谷くん」
八幡「んー?」
雪ノ下「>>185」
185:
好きよ
199:
雪ノ下「好きよ」
八幡「……」
雪ノ下「貴方のことが、好き。誰よりも好き」
雪ノ下「捻くれた性格が好き。濁った瞳も好き。弱さを隠さないところが好き」
雪ノ下「貴方の全てが……好き」
1,八幡「ありがとう、俺も好きだ」
2,八幡「……すまん」
>>215 までの多数決
200:
1
201:
1
202:

204:
1
205:
1
206:
1
207:
1
208:
1
209:
1
210:
1
211:
1
212:
1
213:
1
214:
確定
215:
2
230:
八幡「──ありがとう、俺も好きだ」
八幡「傍若無人な性格も、冷たい瞳も、全部、全部好きだ」
八幡「──俺と、付き合ってください」
雪ノ下「……えぇ、よろこんで」ポロポロ
八幡「ちょ、いくらなんでも泣くことないだろ……」ヨシヨシ
雪ノ下「だって……わたしっ、わたし……!」
238:
八幡「……落ち着いたか?」
雪ノ下「ええ、ありがとう。八幡」
八幡「……ッ// どういたしまして、雪乃」
雪乃「……ふふ/// 照れくさいわね」
八幡「まあ、な……」
雪乃「ねぇ、比企谷くん?」
八幡「なんだ?」
「大好き!」チュッ
──雨降って地固まる。
こうして、彼と彼女の青春は、ようやく始まったんだ。
?完?
24

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