マミ「喫茶店ティロ・フィナーレ」back

マミ「喫茶店ティロ・フィナーレ」


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1:
マミ「さて、開店準備ができたわね!」
マミ「今日はどんなお客さんが来てくれるかしら」
マミ「毎日色々なお客さんと一緒に紅茶やコーヒーを飲んで」
マミ「ケーキを食べてお喋りして」
マミ「ほんとに、毎日楽しいわね」
マミ「今日も色んなお話できると、いいなあ」
7:
カランカラン
マミ「あ、いらっしゃいませ」
杏子「ふーん、中々きれいな店じゃん」
マミ「さ、佐倉さん?」
杏子「久しぶりじゃん、マミ」
マミ「あなた、どうして…」
杏子「別に、私が来たっていいじゃん」
杏子「それとも何、私は紅茶を飲んじゃダメっていうのかい」
マミ「そんなことないけど、ちょっと意外ね」
11:
杏子「ここ、いいかな」
マミ「あ、ええ」
杏子「ふーん、結構メニューしっかりしてんじゃん」
マミ「色々な紅茶やコーヒー、ケーキは日替わりで3種類出してるわ」
杏子「なんか、本物の喫茶店見たいだな」
マミ「ちょっと失礼ね、本物の喫茶店です」
杏子「はいはい。えーとじゃあ、この本日のテ・ポメリアーノ?っての一つ」
マミ「はーい」
16:
杏子「これ、どういう意味だ?」
マミ「本日の午後の紅茶って意味よ」
杏子「へっ、相変わらずだねマミは」
マミ「ちょっとどういう意味?」
杏子「いや、マミはそれでいいんだよ、うん」
マミ「何よ、気に障る言い方ね」
杏子「悪気はないんだよ、ほんと」
マミ「ほんとかしらねぇ」
17:
マミ「はい、おまたせ」
杏子「待ってました」
マミ「はいこれも」
杏子「え?いいの?」
マミ「せっかく来てくれたんだもの、ケーキはサービス」
杏子「さっすがマミさん!」
マミ「もう、調子がいいんだから」
杏子「へへー、いただきまーす」
マミ「はい、どうぞ召し上がれ」
19:
マミ「どう?おいしいかしら」
杏子「うん、すっげえうまいよ!」
マミ「ふふ、よかった」
杏子「この紅茶も今まで飲んだことない味でさ、でもすっごいうまい」
マミ「それ、私の自信作なのよ」
杏子「へぇ」
マミ「こだわりの茶葉をブレンドして、ケーキに合うようにしてるんだから」
杏子「そういう所も、ほんと変わってない」
20:
マミ「ところで佐倉さん」
杏子「ん?」
マミ「今日は一体どうしたの?」
杏子「別にー。ただマミがさ…」
マミ「私が?」
杏子「マミが…その、喫茶店開いたって聞いたから」
杏子「だから、一回くらい顔出してもいいかなって思って」
マミ「そう」
杏子「迷惑だったか?」
21:
マミ「ううん、嬉しいわ」
杏子「へへ、よかった」
マミ「佐倉さん、最近は何をしているの?」
杏子「別に、いつも通りだよ」
マミ「だめよ、いつまでもふらふらしてちゃ」
杏子「いや、ちゃんとやることはやってるって」
マミ「もう、佐倉さんもそろそろ将来をちゃんと考えないと」
杏子「はいやめやめ!せっかくおいしいケーキ食べてるんだから!」
マミ「またそうやって」
22:
杏子「マミは…」
マミ「え?」
杏子「マミこそ、最近どうなんだよ…」
マミ「私?見ての通り、夢だった喫茶店を開いて」
マミ「毎日紅茶とケーキに囲まれて、すごい幸せよ」
マミ「昔、みんなでお茶会してたのを思い出すわね」
杏子「そう、か…」
杏子「これが、マミの夢だったんだな」
マミ「そうよー?知らなかったの?」
24:
杏子「はは、全然知らなかったよ」
杏子「思えばそういう話、したことなかったもんな」
マミ「あら、そうだったかしら」
杏子「毎日忙しくて、そんな暇なかったもんなー」
マミ「佐倉さんは、遊ぶのに忙しかっただけじゃないかしら」
杏子「お、おいマミ!」
マミ「うふふ」
杏子「へへ、全く…」
25:
杏子「そういえばさ、私以外に誰か来た?」
マミ「え?」
杏子「いや、さやかとか…さ」
マミ「いえ、来てないわよ」
杏子「そっか、一番だったか」
マミ「美樹さん、最近どうしてるのかしら」
杏子「それは本人から聞けばいいさ」
マミ「え?」
杏子「近いうちにさやかもここに来るからさ」
26:
マミ「ふふ、そんなのわからないわよ」
杏子「いや、来るさ」
マミ「え?」
杏子「さてと、長居しちゃったかな」
マミ「あ、もう帰るの?」
杏子「ああ、マミの邪魔しちゃ悪いしね」
マミ「そんなこと気にしないでいいのよ」
杏子「結構繁盛してるんだろ?ここ」
27:
マミ「ええ、おかげ様でお客さんがそれなりに入ってくれるわ」
杏子「すごいじゃん、マミにはやっぱ才能があったんだよ」
マミ「もう、今日の佐倉さん何か変よ」
杏子「いや、本当に…マミは頑張ってるよ…」
マミ「佐倉さん?」
杏子「あはは、今日はおいしいケーキと紅茶ありがとう」
杏子「また来ても、いいよな?」
マミ「ええ、もちろんよ」
杏子「それじゃマミ、がんばって」
マミ「うん、佐倉さんも」
カランカラン
29:
マミ「ありがとうございました」
マミ「ふぅ、今日もたっくさんお話したわね」
マミ「色んな人が、色んな理由で私のお店に来てくれる」
マミ「受験中の学生、散歩中のおじさん」
マミ「デートの途中に来る大学生、仕事の休憩中のサラリーマン」
マミ「ふふ、ほんとに、お話するのって楽しいわ」
マミ「今日は佐倉さんも来てくれたし、こんな毎日がずっと、ずっと続くといいな」
33:
カランカラン
マミ「いらっしゃいませ」
さやか「あ、マミさん」
マミ「あら、美樹さん!」
さやか「その、お久しぶりです」
マミ「ほんっとに久しぶりね!元気だった?」
さやか「ええ、なんとか…」
マミ「さ、座って座って!」
35:
マミ杏は癒し
36:
さやか「マミさんらしい素敵なお店ですねー」
マミ「ふふ、色々こだわりがあるのよ」
さやか「お店の名前も、まさにマミさんですよね」
マミ「え?喫茶店ティロ・フィナーレ?」
さやか「うん、マミさんならこれしかないって感じ」
マミ「そう、かしら?なんとなく思いつきで付けた名前だったんだけどなぁ」
さやか「あはは、でもいい名前です」
マミ「そう、ありがと」
さやか「えーっとメニューは」
38:
さやか「メニュー、充実してますね」
マミ「うん、紅茶もコーヒーもケーキも、後カレーもあるのよ」
さやか「喫茶店の定番を抑えつつ、色んなメニューから選べるなんて」
さやか「ほんとに、理想のお店ですね」
マミ「ふふ、そんなに褒めて」
マミ「もしかしてケーキのサービスなんか、期待してるんじゃないの?」
さやか「マミさんにはかなわないなあ」
マミ「もう、しょうがないわねぇ」
マミ「はい、これサービス」
40:
さやか「やったあ!さっすがマミさん」
マミ「ふふ、せっかく久しぶりに会えたんですもの」
マミ「それで、飲み物はどうするの」
さやか「うーん、私紅茶はよくわからないから、マミさんのお薦めで」
マミ「もう、美樹さんはケーキも紅茶も何でもいいのね」
さやか「おいしければ何でもいいんだよーん」
マミ「全く、ふふふ」
さやか「えへへ」
41:
さやか「わー、やっぱりマミさんの紅茶とケーキは最高だなあ」
マミ「調子いいこと言って、もうサービスはないわよ?」
さやか「もう、そんなんじゃないってー」
マミ「ふふ、でもありがとう」
さやか「こんな日が、ずっと続けばよかったのに」
マミ「え?」
さやか「ううん、なんでもないです」
さやか「ところでマミさん、お店の調子はどうなんですか?」
43:
マミ「うん、調子いいわ」
さやか「よかった、ですね」
マミ「ええ、毎日色んな人とお茶会できて、私今すごい充実してるのよ」
さやか「それがマミさんの夢、だもんね」
マミ「でも、これからが本番よ」
マミ「夢は叶えるまでが夢じゃない」
マミ「叶えてからが始まりなのよ!」
さやか「マミさん、その意気です」
44:
マミ「美樹さんこそ、上条君?っていう子とどうなの」
さやか「え、あはは。まぁその、ぼちぼち…」
マミ「だめよ、どうせ曖昧な関係が続いてるんでしょ」
さやか「いやあ…」
マミ「もう、お互い奥手なんだから、美樹さんから積極的にいかないと」
さやか「あはは…」
マミ「そういえばこの間佐倉さんが来たわ」
さやか「杏子が?」
45:
マミ「ええ、いきなりだったから驚いたけど」
さやか「そっか、あいつもう先に来てくれてたんだ」
マミ「佐倉さん、近いうちにあなたがここに来るって断言してたけど」
マミ「あなたたち最近会ってるの?」
さやか「いえ、そういうわけじゃないんですけど」
マミ「そう?それなら何で佐倉さんにはあなたが来るってわかったのかしら」
さやか「さ、さあー?超能力でも手に入れちゃったのかなー?」
マミ「もう、そんなわけないじゃない」
さやか「あはは」
47:
さやか「マミさんは、今幸せ?」
マミ「え?どうしたの急に」
さやか「いや、何だか充実してるなーって思って」
マミ「ふふ、そうね。夢だったもの、充実してるし、すごい幸せよ」
さやか「そう、だよねぇ」
マミ「美樹さんも早く上条君とくっつかないとね」
さやか「ちょ、マミさん!」
マミ「うふふ」
さやか「もう、叶わないなあ、ほんと…」
48:
さやか「そういえばマミさん」
マミ「ん?」
さやか「杏子は来たって言ってたけど、ほむらはまだ来てないんだよね」
マミ「暁美さん?」
マミ「ええ、まだ来てないわね」
さやか「そっかー」
マミ「なあに?あなたもまさか、暁美さんが近いうちに来るって言うんじゃ」
さやか「うん、来るよ」
マミ「え?」
50:
さやか「あいつも、マミさんのこと気に掛けてたから」
マミ「暁美さんが?」
さやか「驚くのも無理はないよね」
さやか「普段のあいつ、そんな風にちっとも見えないから」
マミ「でも、どうしてそんなことがわかるの」
さやか「え、いや、まあ」
さやか「さやかちゃんの勘、てやつかなあ」
マミ「もう、からかってるの?」
さやか「えへへ」
51:
さやか「さてと、そろそろ行こうかな」
マミ「そんな、もう少しゆっくり」
さやか「ううん、楽しい時間は永遠じゃないんだよ」
さやか「苦しみも、楽しみも、全部含めて私達の人生なんだよね」
マミ「美樹…さん?」
さやか「マミさんごちそうさま!」
さやか「すっごいおいしかったよ」
さやか「また、絶対来るから」
マミ「あ、ええ、また」
カランカラン
53:
マミ「美樹さん、あんな悟ったようなこと言う子だったかしら」
マミ「何か、佐倉さんも少し大人になったみたいだし」
マミ「みんな、知らないうちに成長しているのね」
マミ「……あら?」
マミ「あの猫、どこかで見たような」
カランカラン
マミ「あ、ちょっと待って」
マミ「行っちゃった」
マミ「ふう、そろそろお店片付けなきゃね」
55:
マミ「ありがとうございましたー」
マミ「ふぅ、今日もたっくさんお話したなあ」
マミ「こんなに充実して、まるで夢でも見てるみたい」
マミ「こんなふうに毎日誰かとお茶会を開くのって、私がずっと望んでいたことだもの」
カランカラン
マミ「あ、いらっしゃいま…」
マミ「暁美…さん?」
ほむら「久しぶりね、いいかしら」
マミ「ええ」
57:
マミ「本当に久しぶりね」
ほむら「ええ、ちょっと色々と用事があって」
マミ「でも、驚きはしなかったわ」
ほむら「あら、もっと驚くと思ったのに」
マミ「美樹さんがね、あなたがそろそろ来るって言ってたのよ」
ほむら「美樹さやかが……」
ほむら「そう、彼女はもう来てたのね」
マミ「美樹さんの前に、佐倉さんも来てくれたわ」
58:
ほむら「……あの子たちも、あなたが心配なのね」
マミ「え?心配?」
ほむら「いえ、何でもないわ」
マミ「?」
ほむら「そういえばここ、喫茶店よね」
ほむら「何か頼まなくちゃ失礼よね」
マミ「失礼ということはないけど、ぜひ何か味わってほしいわ」
ほむら「ええ、そうさせてもらうわ」
ほむら「それじゃこの…円環の理セット1つ」
マミ「はい、円環一丁!」
63:
マミ「はいおまたせ」
ほむら「紅茶にチーズケーキにクッキー」
ほむら「おいしそうだわ」
マミ「見た目だけじゃなくて、味も自信あるのよ」
ほむら「いただくわ」
マミ「どう?」
ほむら「ええ、おいしいわ」
マミ「それだけ?」
67:
ほむら「それだけって…」
マミ「もっとほら、おいしいにも色々表現があるでしょ」
マミ「はぁ…相変わらず暁美さんはそういうの疎いわよね」
ほむら「その…」
マミ「例えばそうね、円環の理だけに」
マミ「ああ、おいしすぎて円環の理に導かれて、天国に行きそうなくらいおいしいわ」
マミ「とか、そういう風に言ってもらわないと」
マミ「作ってる方も、そういうことを言われると嬉しいのよ?」
ほむら「そ、そう…。ごめんなさい」
68:
ほむら「ところで巴さん」
マミ「ん?」
ほむら「最近何か違和感とか、そういうの感じたことは?」
マミ「え?いきなりどうしたのよ」
ほむら「いえ、何となく」
マミ「そうね、別にこれといって」
ほむら「そう」
マミ「でも、どうしてそんなことを?」
ほむら「このお店はいつから?」
70:
マミ「えーっと…いつだったかしら」
ほむら「最近この喫茶店から出かけたことは?」
マミ「うーん、そういえば最近外出てない…かな」
マミ「って、暁美さん?一体なんなの?」
ほむら「いえ、ごめんなさい」
ほむら「気に障ったなら謝るわ」
マミ「別に怒ってないけど、でも急に変なこと聞くから」
ほむら「……」
71:
ほむら「この喫茶店が、あなたがやりたかったことなのね」
マミ「ええ、毎日お茶会を開いて、楽しくお喋りして」
マミ「私今、すっごく幸せなのよ」
ほむら「そう…」
マミ「暁美さんは最近どうなの?」
ほむら「私は別に、いつも通りよ」
マミ「暁美さんのいつも通りって、そういえば暁美さんが何が好きとか」
マミ「どんな夢を持ってるとか聞いたことなかったわね」
マミ「暁美さん、夢はあるの?」
74:
ほむら「ええ」
マミ「そう、どんな夢?」
ほむら「会いたい人が、いるんです」
マミ「へぇ、何だか素敵な夢ね」
ほむら「でも、会えるかどうか」
マミ「きっと会えるわよ。そう信じて生きていかなきゃ!」
ほむら「そう、ですね」
マミ「あ、紅茶のおかわりいる?」
75:
ほむら「いえ、おいしかったです」
マミ「ふふ、円環の理セットは私の一番のお薦めだからね」
ほむら「円環に、導かれそうな気持ちでした」
マミ「え?うふふ、もう!」
ほむら「それじゃあ、私はこれで」
マミ「あ、もうこんな時間ね」
ほむら「今日は、ごちそうさまでした」
マミ「ううん、また来てね!」
ほむら「はい」
カランカラン
76:
マミ「今日は暁美さんともお喋りできたし、楽しかったな」
マミ「こんな日が、ずっとずーっと続いてくれれば」
マミ「あ、あの猫また」
カランカラン
マミ「あ、待って!」ダッダッ
マミ「はぁはぁ」
マミ「見失っちゃった」
マミ「……あれ」
マミ「どうして外に家も人も、何もないの?」
79:
マミ「おかしいわ、こんなこと」テクテク
マミ「どうして?何が起こっているの?」テクテク
マミ「歩いても歩いても、暗闇ばかり」テクテク
マミ「あ!あそこに明かりが!」ダッダッ
マミ「…………」
マミ「私の、喫茶店…」
カランカラン
マミ「一体ここはどこなの…」
マミ「私の喫茶店は、見滝原の」
マミ「見滝原の…どこ?」
83:
マミ「一度…整理しましょう」
マミ「私は巴マミ、見滝原中学に通う」
マミ「……」
マミ「そう、私は中学生。なのに…」
マミ「何で中学生が喫茶店を?」
マミ「い、いつから私は喫茶店を開いて…?」
マミ「まさか、全部夢なの?」
マミ「ふふ…そっか、夢だったんだ」
マミ「楽しい夢、だったなー」
84:
カランカラン
QB「夢という表現は、少し違うね」
マミ「あ、あなたはさっきの猫」
QB「マミはボクのことを忘れちゃったのかい」
マミ「あなたの…こと…」ズキ
QB「マミ、君はボクと契約したんだ」
QB「それで魔法少女になって、魔獣と戦っていたんじゃないか」
マミ「契約…魔法少女…魔獣…うぅっ」ズキン
86:
マミ「そう…だ…」
マミ「私、魔法少女になって魔獣と戦って」
マミ「それなのに、どうして喫茶店なんか」
マミ「やぱり夢、夢じゃない」
QB「違うよマミ、この世界は君が作り出したんだ」
マミ「あなたは何を言って…」
QB「君のソウルジェムが濁りきった後、君がソウルジェムの中にこの世界を創りだしたんだよ」
マミ「うぅ…ううう」
88:
QB「ソウルジェムが濁りきったとき、君たちが円環の理と呼んでいる現象によって消滅する」
QB「その現象どのようにして起こるのか、何が原因なのか」
QB「それを確認したくてね」
QB「それで君のソウルジェムが濁りきったとき、外部からの影響を遮断する結界を張ったのさ」
QB「そうしたら面白い現象が確認できた」
QB「濁りきったソウルジェムの中で、新たな世界が創りだされた」
QB「それがこの喫茶店だよ、巴マミ」
マミ「うぅぅ…」
89:
QB「暁美ほむらが色々と言っていたけど」
QB「これこそ彼女が言う魔女の結界そのものじゃないか」
カランカラン
ほむら「QB!」
杏子「おいあんた、マミに何してんだ!」
さやか「また余計なことしてるんだね」
QB「遅かったね。でも巴マミは全てを知ってしまった」
QB「後は崩壊を待つまでだ」
91:
杏子「マミ!」
さやか「マミさん!」
マミ「…………」
QB「無駄だよ、彼女は真実に気づいてしまった」
QB「後はボクがこの遮断フィールドを解放し、円環の理が来るのを待つだけだ」
QB「さあ、どんな現象が起こるのか、何がソウルジェムを消滅させるのか」
QB「しっかりとこの目で見させてもらうよ」
ほむら「QB、あなた観測して一体何を……」
QB「……」
92:
ほむら「まどかを支配するつもりね!!!」
QB「否定はしないよ。さあ、遮断フィールド解放だ」
ほむら「待ちなさい!」
パキイイイイイイン
さやか「QB!あんた!」
杏子「おいマミ!しっかりしろ!」
マミ「…………」
ほむら「まど……か」
93:
まどか「待たせちゃってごめんね」
ほむら「まどか…うぅ…ぐす…」
さやか「だめ、今来たらQBに!」
まどか「ううん、いいの、大丈夫」
まどか「今日までずっと頑張ってきたんだよね」
まどか「マミさん、もう大丈夫だよ」
杏子「あれが、円環の理…なのか」
QB「……」
96:
まどか「さあ、行こう」
マミ「……」
まどか「これからは、ずっと一緒だよ」
マミ「ええ……」
マミ「ずっと、みんなとずっと一緒…」
マミ「そうよ……」
マミ「みんなで毎日…」
マミ「お茶会をするのよ!!!!!!」
ガシ
まどか「え?」
99:
グワアアアアアアアア
杏子「ちょ、なんだよこれ!」
さやか「マミさん、あんた何を!」
ほむら「巴マミが私達を閉じ込めようと結界を作っている!」
マミ「ふふふ、ふふふふふ」
マミ「ずっと、ずっとお茶会をするのよ」
マミ「私と、一緒に!」
まどか「やめてマミさん!私が閉じ込められたら、また魔女が復活しちゃう!」
マミ「うふふふ、ふふふふふふふふ」
ガシーン
103:
QB「世界が書き換えられていく」
QB「巴マミ、君は一体何をしてしまったんだ」
QB「何を変えてしまったんだ」
マミ「QB、あなたには一生わからないことだわ」
マミ「人間はね、一人ぼっちじゃ生きていけないの」
マミ「誰かにね、ずっと囲まれながら、一緒にお喋りしながら生きていきたいの」
QB「巴マミ…君は一体…」
マミ「そうね、宇宙の理を変えてしまった存在なんて」
マミ「それはもう、悪魔」
マミ「いえ、イタリア語でディアボロ、とでもいうしかないんじゃないかしら」
104:
QB「これでわかったよ」
QB「君たちの感情エネルギーを利用するにはあまりに危険すぎる」
QB「ボクたちは他の方法でエントロピーの回収を考えることにするよ」
マミ「だめよ、あなたも私のお茶会仲間に入っているんだから」
マミ「ふふ、これから毎日が楽しみだわ」
シュウウウウウウウ
107:
杏子「マミおかわりー」
さやか「あ、私もー」
まどか「ティヒヒ、私も」
マミ「はいはい、ちょっと待っててね」
ほむら「あの、私もいいかしら」
QB「ボクも!」
マミ「うふふ、みんな食いしん坊なんだから」
マミ「いいわ、とっておきのケーキ持ってきてあげるんだから」
「「「わーい!!!」」」
マミ「ふふふ…うふふふふふふふふ」
マミ「これから毎日毎日、ずっとずーっとお茶会だからね」
?Fin?
109:

俺もお茶会にお呼ばれしたいどす
110:
ある意味ハッピーエンド
ある意味な
11

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