烈海王「この私が、ことわざの真の意味をお教えしようッッッ!」back

烈海王「この私が、ことわざの真の意味をお教えしようッッッ!」


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1:
『急がば回れ』
烈海王は奔(はし)っていた。
ダダダッ!
烈(不覚……ッッ)
烈(私としたことが、神心会での稽古開始時刻を誤って記憶していたとは……!)
烈(稽古に遅れる拳法家など、言語道断!)
烈(間に合うか……ッッ!?)
ダダダダダッ!
3:
ザッ……!
烈「む……」
烈(ここは、いつぞやの川──)
烈(死刑囚ドイルを背負い、渡った川だ)
烈(今のこの足で、走って渡り切れるものか……?)
烈(できるかもしれぬが、絶対とはいえぬ)
烈(泳いでいけば容易いが、濡れた身体で道場に足を踏み入れるのは非礼に当たる)
烈(しかし、遠回りして橋を渡ったなら、稽古開始に間に合わぬのは確実……ッッ)
烈(どうする……!?)
4:
烈「!」ハッ
少年「いけッ!」ビュッ
ピッ ピッ ボチャン……
少年「あァ?……沈んじゃった」
父「もっと勢いよく投げて、回転をつけなきゃダメだな」
川に石を投げて遊ぶ父子。
烈(これだッ!)
7:
烈(蹴りの遠心力で体重を殺し、濡れた和紙の上を渡り切るという演武……)
烈(克巳さんも最大トーナメントで披露していたが)
烈(あの演武における技術と足踏みを組み合わせれば──)
烈(今の私の足でも、この川を渡り切ることは十分に可能だッッッ!)
烈(──いざッッッ!)
チャプ……
8:
高回転しながら、水面を猛烈な勢いで足踏みする烈。
ザババババババババババッ!
烈(うむ……)ギュルルルッ
ザババババババババババッ!
烈(イケるッッッ!)ギュルルルッ
ザババババババババババッ!
烈(この方法ならば、おそらく30メートルまでなら問題ないッッッ!)ギュルルルッ
ザババババババババババッ!
少年「お父さん……人が回りながら川を渡ってるよ……」
父「ああ……渡ってるな……」
11:
やりやがった…
12:
ダンッ!
烈(渡り切った……ッッ)ハァハァ…
烈「すまぬッ! お騒がせしたッ!」
少年「イ、イエ……」
父「こちらこそ……」
烈(いざ神心会へッッッ!)ダッ
『急がば回れ』
急いでいる時は、肉体を高回転させれば、目的地に早く着くことができるということ。
13:
『犬も歩けば棒に当たる』
町中を歩く烈海王。
烈(……ほう)
女「コラ、ちゃんと道のはしっこを歩きなさい!」スタスタ…
犬「ワン、ワン」トコトコ…
烈(犬の散歩か……いいものだな)
14:
犬「ワンッ!」バッ
女「あっ!」
犬「ワン、ワン!」ダッ
女「ま、待ちなさいッ!」
飼い主の女性がヒモを放したスキに、犬が走りだしてしまった。
烈「む……」
烈が犬が走っていく方向に目をやると──
16:
ブロロロロ……
烈(自動車ッ!)
烈(このままあの子犬が一直線に走り続ければ──)
烈(子犬が自動車と激突する可能性大ッッッ!)
烈(やむをえんッッッ!)サッ
シュルッ……
カカカッ!
ズボンから、かつてドイルに使用した多節棍を取り出し、組み立てる烈。
17:
烈「破ッ!」
ブオンッ!
グサッ!
烈が投げた棍は、犬の目の前に突き刺さり──
犬「キャンッ」コツンッ
進路を妨害することで、犬の走行を止めることに成功した。
ブロロロロ……!
そのすぐ前方を、自動車が走り去っていったことはいうまでもない。
18:
女「あの……ありがとうございました!」
烈「礼には及びません」
烈「しかし、犬の散歩をする時はくれぐれもご注意を……」
女「は、はいッ!」
犬「クゥ?ン……」パタパタ…
女「もォ?……勝手に走りだしちゃダメでしょ!」
烈「では、私はこれで……」ザッ…
『犬も歩けば棒に当たる』
犬が危機に陥った時は、どこからともなく棒が飛んできて助けてくれるということ。
22:
『逃がした魚は大きい』
フェリーで海を観光する烈海王。
烈(ふむ……)
烈(たまにはじっくり海を眺めるというのもいいものだ)
烈(海は、全ての生命の源ともいわれる……)
烈(こうして海を眺めていると──)
烈(地球誕生から現代までの悠久の流れを、この五体にて感じ取ることができる)
キャァァァ…… ワァァァ……
烈(何事か?)
24:
烈「どうされましたか」
観光客A「あんなところにでっかい鮫が……!」
観光客B「こんな小さなフェリーじゃ、もし襲いかかられたら……!」
烈「…………」
ザザザッ……
烈(あれは……ホホジロザメ)
烈(ヒレから察するに……サイズは5メートルから6メートル、といったところか……)
烈(危険だな……)
27:
烈「皆さん、ご安心を」
観光客A「え?」
観光客B「いったいなにを……」
烈はフェリーから足を出すと──
烈「噴ッ!」ブンッ
バッシャァンッ!
震脚の要領で水面を力強く踏みつけた。
すると──
30:
サメ「!」ピクッ
ザザザッ……
観光客A「オオッ!」
観光客B「逃げていく!」
烈が起こした衝撃の大きさに驚いたのか、
あるいは衝撃を起こした本人の戦力に驚愕(おどろ)いたのか──
巨大ホホジロザメは海の彼方に逃げ去ってしまった。
烈「もはや、あのサメがこの海域に近づくことはないでしょう……」
『逃がした魚は大きい』
中国武術を極めれば、巨大な魚を寄せつけずに撃退できるということ。
32:
『帯に短したすきに長し』
神心会本部道場にて、道着に着替えようとする烈海王。
烈「…………」ギュ…
ブチッ……
烈「む……」
克巳「あらら……帯が切れちゃいましたね」
克巳「その長さじゃ、帯にもたすきにも使用(つか)えないでしょう」
克巳「ちぎれた帯はウチで処分しますから──」
烈「イヤ……」
烈「今日は少々予定を変更しましょう」
克巳「え……?」
33:
稽古開始──
烈「ハイィィィッ!」
ビュババババッ!
ビュバッ!
バババババッ!
鮮やかな帯(?)さばきで、周囲に置かれたガラス瓶を切り裂いていく烈。
烈「破ァッ!」
バシュッ!
最後のガラス瓶の頭も、ふっ飛んでしまった。
オォ?……!
克巳「スゲ……」
34:
克巳「おみごとです、烈さん」パチパチ…
克巳「まさか、ちぎれた帯がここまで鋭利な武器になるなんて……」
克巳「中国武術の真髄、堪能させてもらいました」
烈「ふむ、ちょうどいい機会だ」
烈「今日は予定を変更して、帯の武器化について講義いたしましょう」
克巳「よろしくお願いしますッ!」ザッ
『帯に短したすきに長し』
帯として巻くには短く、たすきにするには長い布は、鞭として活用できるということ。
36:
『仏の顔も三度』
ある寺院にて──
先輩「いいか? 絶対キズつけるなよ」
先輩「もしキズつけちまったら、とても弁償なんかできねえからな」
業者「ワカってますってェ?」
業者「俺だって初めてじゃないんスから……」
ガラガラガラ……
高価な仏像を、台車で注意深く運ぶ業者。
37:
しかし──
猫「ニャァ?ン」ダッ
業者「ウワァッ!?」ビクッ
グラッ…… ゴトン……
業者「し、しまった……ッッ!」
業者(早く起き上がらせないと……)ゴトッ
業者「!!!」
業者(仏像の顔が……ヘコンでる……ッッ)
39:
業者(ああ……もう終わりだ……!)
業者(どうすれば……ッッ)ガクッ
ザッ……
烈「オヤ……?」
業者「!」ギクッ
烈「どうかなされたか」
業者「イヤ……あの……!」
業者(寺の人!? いや、ちがう……カンフー映画!? 中国人!?)
たまたま寺を参拝していた烈海王であった。
40:
烈「ふむ……運び入れるハズの仏像を誤ってヘコませてしまった、といったところか」
烈「ここで出会ったのも、なにかの縁」
烈「私にお任せを」
業者「え……ッッ」
業者(お任せを……って、このカンフー兄ちゃん、いったいどうする気だ……?)
業者(まさか、ヘコんだのなら、いっそ壊しちまおうとかいうんじゃ……)
烈「噴ッ!」シュッ
ゴッ!
業者(マジで!?)
41:
業者「チョ、チョットアンタ……仏像に拳なんか……ッッ!」
烈「破ッ!」ドリュッ
ガンッ!
業者「や、やめッ──」
烈「斗ォッ!」ボッ
ドンッ!
業者「ア??????????????ッッッ!」
業者「……ン?」
42:
業者「な……直ってる……ッッ! 仏像のへこみが……キレイサッパリ……」
烈「私はこれにて……」ザッ…
業者「ありがとうございますッッッ!」
仏像『やれやれ……』
仏像『こんな荒療治を受けるとは、思わなかったぞ』
仏像『まァ……男前が戻ったということで、今回は許しておいてやろう』
『仏の顔も三度』
たとえ仏の顔がへこんでしまっても、三度殴れば元通りになるということ。
43:
『鬼に金棒』
夜、繁華街にて──
刃牙「でさァ?……」
梢江「へぇ?……」
不良A「アイツがバキか……」
不良B「あんなガキを、花山の大将や柴さんが認めてるだと? 信じられねェ……」
不良A「ま、ウワサが真実にしろフカシにしろだ」
不良A「アレをやりゃあ、俺たちの名が上がるってのは間違いねェ」
不良A「今は女ツレてるし……後ろからバットでやりゃイッパツよ」ズイッ
44:
烈「やめておきなさい」
不良A&B「オワッ!!?」ビクッ
不良A「なんだァ……てめぇ……?」
不良B「中国人……?」
不良A「やめておきなさい……ってもしかしてアンタ、バキ君を守ろうっての?」
烈「逆だ」
烈「君たちを守りにきた」
不良A「フゥ?????ン」ピクピクッ
不良B「じゃ……守ってもらおうじゃないの……」
不良A「オラァッ!」ブオンッ
不良B「シャアッ!」ブウンッ
45:
カカッ!
不良A&B「…………ッッ」
不良A(金属バットが……折れたんじゃない。切断(きれ)た……)
不良B(人間じゃねえ……!)
不良A&B「ヒエエ?????ッ!」タタタッ
烈(たかが金属バットで、あの鬼の血をひく範馬刃牙に挑もうなどと──)
烈(勇気というよりは無謀……否、無謀というよりは無知、か)
『鬼に金棒』
素人が金棒を持ったところで、鬼には到底かなわないということ。
47:
『二階から目薬』
あるマンションの下を通りがかった烈。
ビュオォォォォォ……!
烈(む……突風か。目に少しゴミが……)ゴシゴシ…
すると──
「ねえねえ、おじちゃーん」
烈「!」
50:
烈が上を向くと、二階のベランダに母子がいた。
幼児「ボクが目薬さしてあげる?!」キャッキャッ
烈「…………」
母「コラッ、変なこといわないの!」
母「すみません、子供のいうことなんで気にしないで──」
烈「かまいません」
母「え……ッッ」
烈(無垢なる少年の好意──拳法家として無下にはできぬ)
烈「そこから目薬を落としていただいて、一向にかまいませんッッッ!」
母「??????????ッッッ!」
52:
幼児「じゃあ、いくよ?!」
ピチョンッ……
幼児の握る容器から落とされた薬液の滴(しずく)──
常人ならば視認することすら困難であろうが、
常日頃から鍛錬を欠かしていない烈海王の動体視力には、
まるでスローモーションのように感じられた。
しかし──
ビュアッ!
烈(再び突風ッ!)
滴は風にあおられ、5メートルは横に吹き飛んでしまった。
烈(間に合うッ! 間に合わせてみせるッ!)ダッ
53:
ズザザッ!
まるで野球のスライディングのように、仰向けに地面に滑り込んだ烈海王。
烈の右目は、少年が落とした滴を見事にキャッチした。
ムクッ……
烈「謝々(アリガトウ)……」ペコッ…
幼児「カ、カッコイイ……」
母「……でも、マネしちゃダメよ」
『二階から目薬』
拳法家にとっては、二階から落ちてくる目薬を目で拾うことも容易いということ。
55:
やだ・・・かっこいい
57:
『情けは人の為ならず』
町を歩く烈海王。
ブロロロロ……!
ガタンッ! ドザザザザッ……!
烈「!」
トラックに積んであった土嚢が、道路に崩れ落ちてしまった。
キキィッ……
運転手「アッチャ?……他の車が来る前に、積み直さないと!」ダダダッ
60:
烈「手伝いましょう」
運転手「ありがとう! 助かるよ!」
烈「…………」ヒョイッ
運転手(すげェ……指の力だけで土嚢をつまみ上げてる……)
運転手(一袋20キロはあるってのによ……)
烈のおかげで、あっという間に土嚢は積み終わった。
運転手「本当に助かったよ!」
烈「礼には及びません」
61:
運転手「しかし、それじゃ俺の気が──」
烈「かまいません」
烈「失敬」ザッ…
運転手(いったい何者なんだ……プロの格闘家かなんか?)
烈(フム……よき鍛錬ができた)
他人のピンチを、ピンチ力(物をつまむ力)の鍛錬に生かす烈であった。
『情けは人の為ならず』
他者に情けをかけることは、己の武を高めることに繋がるということ。
62:
『年寄りの冷や水』
中国武術師範、烈海王氏はこのように語っている。
烈「周辺の環境を武器と成す──」
烈「行住坐臥全て戦いといえる武術家にとっては、必須の技術といえるでしょう」
烈「この分野の第一人者といえば」
烈「環境利用闘法の師範、ガイア氏などが挙げられるでしょうが……」
烈「我、中国武術界の長老、郭海皇もまた環境の武器化には秀でております」
烈「私も先日、老師に教えを受けましたが、それはもう……」
………
……

64:
郭「烈よ」
郭「このように、柔らかく頼りない“水”ではあるが」チャプ…
郭「使いようによっては、とてつもない武器になる」
烈「はっ……」
郭「例えば──」
郭「こうッッッ!」シュッ
パァァァンッ!
消力(シャオリー)の要領で、手首にスナップをきかせ、壁に水を投げつける郭海皇。
烈「…………ッッ(石の壁にヒビがッ!)」
65:
郭「さらに──」
郭「目に当てれば目潰し、気管に叩き込めば呼吸困難に陥らせることもできる」
郭「涙穴に鋭打すれば、地上で“溺れさせる”ことも可能じゃ」
烈「ナルホド……」
郭「しかも水といっても、なにも“水”でなくともよい」
烈「……といいますと?」
郭「よ?するに、液体ならなんでもよい」
郭「汗でも、涙でも、唾液でも、胃液でも、血液でも、尿でも、精液でも……」
郭「日頃我々が何気なく垂れ流してるモノは、実は大きな武器というわけじゃ」
烈(ナ、ル、ホ、ドォ?……)
67:

……
………
烈「教えを乞いつつ、私は改めて郭老師の恐ろしさを思い知りました」
烈「あの方ならば……郭海皇ならば、使うでしょう」
烈「勝利に必要とあらば、迷わず使用(つか)うでしょう」
烈「必要とあらば──水でも体液でも、なんでもッ!」
烈「それが武というものなのですから……」
『年寄りの冷や水』
水を得た老人は非常に危険だということ。
68:
『火のないところに煙は立たぬ』
神心会本部──
克巳「──以上ッ!」
克巳「本日の稽古はここまでッッッ!」
門下生A「オスッ!」
門下生B「館長、勉強させていただきましたッ!」
門下生C「ありがとうございましたァ!」
70:
克巳(ふぅ……今日のところはこんなもんかな)
克巳(あとは自主練でも──)
克巳「!?」
ある部屋の扉から、白い煙のようなものが漏れ出していた。
克巳(なんだいありゃ……)
克巳(まさか──火事ッ!?)
ガラァッ!
勢いよく扉を開ける克巳。
すると──
74:
克巳「…………」
克巳「烈……さん……?」
烈「む」
モワァ?……
克巳(今の煙の正体は──)
克巳(烈さんの体から流れる汗が気化してできた、湯気だったのか……ッッ)
克巳「站椿(たんとう)ですよね……。いったい何時間そうして……」
烈「数えていない」
克巳「ハハ……さすが!」
75:
克巳「どうです……?」
克巳「こっちも門下相手の稽古が終わったところなんです」
克巳「組み手でもしませんか?」
烈「私はかまわん」
克巳(俺は腕、烈さんは足を失ったが──)
克巳(烈海王の炎のような闘気は未だ健在、だな)
克巳(俺も見習わなきゃなァ……)
『火のないところに煙は立たぬ』
煙を立たせることができる武術家は、もはや炎であるということ。
76:
以上で終わりです
ありがとうございましたッ!
77:
まるで意味がわからんぞ
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