桜田ジュンの新年『隙を見ては自分の持ち場を放棄して抜け出す赤い悪魔』back ▼
桜田ジュンの新年『隙を見ては自分の持ち場を放棄して抜け出す赤い悪魔』
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翠星石「それでは、不肖ローゼンメイデン第3ドール翠星石と…」
真紅「同じく第5ドール真紅が新年の慶びを申し上げつつモチをつかせていただきます」
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+ く/',二二ヽ> {/´ ̄ヽヽ_, +
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ミく二二二〉ミ 〉 〈 ` -tッァ- ' て
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翠星石「準備はいいですか? 真紅!」
真紅「いつでもきなさい! 翠星石!」
954 :
聞いてくださいですぅ?! 乙女力の高さをアピールしようと、喉が渇いた意中の男性に
激甘のお手製ホットはちみつレモンを差し入れした通い妻気取りの女がいたんですよぉ?!
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なあああああああああああああああ?っ!
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にいいいいいいいいいいいいぃぃぃ?っ!?
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やっちまったなぁッッ!!!
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乙女は黙って
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アイスティーに睡眠薬
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960 :
乙女は黙って
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961 :
アイスティーに睡眠薬
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962 :
ジュン「今年もよろしくお願いします、結菱さん」ガヤガヤ
一葉「あけましておめでとう。こちらこそよろしくお願いします桜田君」
オディール「あけおめデース!」
巴「あけましておめでとうございます」
雛苺「ことよろなのー!」
槐「あけましておめでとうございます」
薔薇水晶「あけましておめでとうございます」
みつ「今年もよろしくお願いしまーす」
蒼星石「ささ、マスター、お屠蘇をどうぞ」
一葉「ありがとう蒼星石。今年もよろしく」
金糸雀「きゃーっ! このお酒、金粉が入っているわ! ゴージャスかしら! ゴイスーかしら!」
963 :
完全に無視して、正月の挨拶を始めてるんじゃあないわよ、皆!」
翠星石「そうですそうですー!」
ジュン「正月早々にゲスいネタをかましておきながら、何をほざく」
薔薇水晶「私はちゃんと見ていましたよ」
真紅「あ、そうだったの? 流石ね薔薇水晶、やはりあなたはモノが違うわ」
薔薇水晶「どうも…」
金糸雀「だとしてもアイスティーに睡眠薬はないかしら…」
みつ「正直、ドン引きよ」
オディール「ウィ! それは人間以下のビーストつまり野獣の所業でしょう」
翠星石「そんなことねーですぅ!」
薔薇水晶「私には、乙女がアイスティーに忍ばせた淡い恋心こそが睡眠薬であるようにも解されましたが…」
翠星石「そ、そうです! 薔薇水晶の言うことが正解です!」
真紅「やるわね薔薇水晶。今度また新アニメ作ることになったら、あなたも出演させてあげる」
薔薇水晶「あ、ありがとうございます」
槐「そんな決定権が真紅にあるのか」
雛苺「ねぇねぇ! それよりも、おモチができたなら早く配ってなの! ヒナ、お腹すいた?」
巴「そうね。おモチはつきたてが美味しいし」
真紅「はいはい…、直ぐに配るわよ。まったく食い意地ばっかり張っちゃって」
964 :
オディール「うぅん、これはデリシューなライスケーキですね」
雛苺「うまうま」ムシャムシャ
翠星石「醤油をちょびっと垂らすとさらに美味しいですぅ」モシャモシャ
真紅「ねぇ、誰かマヨネーズ持ってない?」キョロキョロ
ジュン「おモチにまでマヨネーズかけなくたっていいだろう真紅」
蒼星石「マスターはおモチに何かつけます?」
一葉「では私も醤油でいただこうか」スッ
蒼星石「分かりました。翠星石?、その醤油とって?」
翠星石「はいですぅ」ポイッ
蒼星石「えっ!? ちょ…、醤油を入れ物ごと投げないでよ! もう! 落とすところだったじゃないか」
翠星石「こんな近距離で、蒼星石が取り落とすわけないですよ。
それにこの醤油入れ、ひっくり返してもこぼれないヤツですよね?」
蒼星石「そうじゃなくて! そもそも食べ物を…」
ジュン「そうだぞ翠星石! 桜田家お約束条項を忘れたのか!?」
翠星石「ぐぬっ? めでたい正月から、そんな、かた苦しいこと言わないでくれですよ」
のり「いいえ、今のは翠星石ちゃんが悪いわ。食べ物を、それも他所様のを…」
翠星石「ううう、分かったですよ。反省しているです」
ジュン「よし、それじゃお約束条項第17条復唱! いいな?」
翠星石「げげげ! こ、ここでですか?」
ジュン「ああ、そうだ」
翠星石「うう…」シュン
真紅「ふ、ざまあないわね翠星石」
雛苺「食べ物を粗末にするからなのー」
ジュン「お前らも翠星石をからかわない。大体、二人も第17条が何か覚えているんだろうな?」
真紅「当然よ」
雛苺「当然なの」
965 :
真紅「庭の雑草にマヨネーズをかけて食べてはいけない」
ジュン「それ第137条」
雛苺「病院に火を放ってはいけない」
ジュン「それ第171条」
真紅「……」
雛苺「……」
翠星石「ぷ?、クスクス! 二人とも、てんでダメダメでやがるですぅ?」
ジュン「そう言う翠星石は? もともとお前が…」
翠星石「ふん。この翠星石は完璧に覚えているですぅ。ずばり桜田家お約束第17条は『やられたら3倍返し』です!」
ジュン「そんな条項は無い」
翠星石「なんですとー!?」
のり「第17条は『食べ物を投げない』よ翠星石ちゃん」
ジュン「と言うか、直前の流れから大体は察せるだろ」
966 :
一葉「ありがとう。ではおモチをいただこう」パクッ
みつ「…!」
槐「……」ざわっ
巴「……」ざわざわ
一葉「…? な、何だか私が食べ始めたとたん、妙に皆の空気が張り詰めたような?」モグモグ
蒼星石「そ、そんなことありませんよマスター」
一葉「うん。これは美味しいおモチだ。ありがとう真紅に翠星石」ゴクン
真紅「どういたしましてよ結菱一葉」
翠星石「それはそうと、翠星石と真紅はおじじにアケオメを言っていなかったですぅ」
真紅「そうだったわ。では、あけましておめでとうございます」
翠星石「あけましておめでとうです?」
雛苺「ヒナももう一度するのー! あけましておめでとう?」
一葉「ああ、あけましておめでとうございます」ニコリ
真紅「……」
翠星石「……」
雛苺「……」
一葉「?」ニコニコ
真紅「あけましておめでとうございます」ペコリ
雛苺「あけましておめでとうなのー」ペコリ
翠星石「あけおめですぅ?」ペコリ
一葉「あ、ああ。あけましておめでとうございます」ニコリ
967 :
翠星石「……」
雛苺「……」
一葉「?」ニコニコ
真紅「あけましておめでとうございま…」
ジュン「だーっ! やめんか三馬鹿ども! みっともない真似は!」ガバッ
翠星石「ど、どこがみっともないと言うのですか!?」
雛苺「ヒナ達はただ、丁寧に挨拶していただけなのよ!」
ジュン「結菱さんがお年玉出すまで繰り返すつもりだっただろ」
雛苺「にゅっ!?」
翠星石「ぐぬ!」
真紅「ふ、ふふふ…、よくぞ見破ったわね、くんくん探偵」
ジュン「誰がくんくん探偵だ」
一葉「な、なんだ…お年玉か。そういうことか、いや、こちらこそ悪かった。
出し惜しみしていたわけではない。ちゃんと渡す用意はしてある」
のり「ああ、そんな! いいんですよ結菱さん! ヒナちゃん達には…」
一葉「気にすることではない。と言うよりも、君達にも、ホラ」
ジュン「え?」
のり「私達…にも?」
巴「私にまで…?」
一葉「当然だろう? それに同じローゼンメイデンのマスターとして苦労も絶えまい。
お金で情交を深めるというのも、いやらしいかもしれないが、私にできるのはこれくらいなのでな」
ジュン「い、いやいや! とんでもないです! 本当、ありがとうございます」
巴「はい、ありがとうございます。嬉しいです」
のり「私まで…本当にいいのかしら」
968 :
翠星石「いぇ?い! もらっちゃった! もらっちゃったですぅ! おじじの玉ゲットです!」
真紅「ぃやっほー!」
雛苺「うぃぃいい!」
一葉「はい、これは君の分だ」
薔薇水晶「え? あ、そんな…私も…ですか!?」
一葉「そうだとも」
薔薇水晶「しかし…。お、お父様…?」オロオロ
槐「ありがたくもらっておきなさい薔薇水晶」
薔薇水晶「は、はい。ありがとうございます、結菱一葉」
一葉「うむ。さて、蒼星石にフォッセー君、後回しになったが、これは君達のだ」
オディール「メルシー!」
蒼星石「ありがとうございます」
969 :
槐「いや、あるわけないでしょ。流石に草笛さんの分までは」
みつ「あ、やっぱり?」
金糸雀「みっちゃんガッカリしないでかしら! カナが今もらったお年玉を半分上げるから…」
みつ「あーん! カナいじらしい! 可愛らしい! その心意気だけでみっちゃん大感激よー」スリスリスリ
金糸雀「ほぁああああーーーっ! 新年早々、久方ぶりのまさちゅーせっちゅかしらー!?」
のり「カナちゃんもみっちゃんさんも相変わらずね?」
ジュン「ああ、そうだな」
真紅「…ジュン、のり」
ジュン「?」
真紅「あなた達が今、結菱一葉から貰ったお年玉を渡しなさい。私が預かっておくわ」
のり「……」
ジュン「……」
真紅「あなた達が大人になった時のために、この真紅ちゃんは…」
ジュン「姉ちゃん、おモチもう一個食べないか」スタスタ
のり「うん、食べる食べる?」スタスタ
真紅「ワオ!?」
970 :
一葉「ん? ああ、二葉か」
蒼星石「二葉さんなら、大晦日に除夜の鐘つきに行くって言いだしちゃって…」
オディール「私達はお止めしたのでスが…」
ジュン「まさか…」
蒼星石「うん。除夜の鐘をつくどころか、お寺に近づいて鐘の音が聞こえてきただけで
だんだんと姿が薄れていって…。多分、成仏はしてないと思うけど」
オディール「私達の前に姿を現せるようになるには、しばらくタイムがかかると思います」
翠星石「無茶しやがってですぅ」
金糸雀「やれやれかしら。あと、水銀燈と彼女のマスターの姿も見えないようだけど…」
雛苺「雪華綺晶も来てないみたいなのよね?」キョロキョロ
蒼星石「めぐさんは体調不良でお休みだ。何かと去年の反動がきているらしいよ」
ジュン「病み上がりのくせに大ハッスルしてたからな、柿崎さん」
巴「自分の夢想で、この世界を上書きしていたんでしょ?」
槐「上書きというか、重ねていたと表現した方が正しいかもしれないな」
蒼星石「僕とマスターが、かつて真紅達をこの薔薇屋敷で迎えうった時と同じ事を
雪華綺晶とめぐさんは、やったんだ。それも遥かに強大なスケールで…」
真紅「マスターである彼女が来ないのであれば、水銀燈が来るはずもなし…か」
翠星石「いんにゃ、あの長女は金に汚いですから、お年玉だけは何が何でも貰いにくるはずですよ」
雛苺「でも、いないのよね水銀燈」
薔薇水晶「弱ったマスターを一人、置きざりにしては水銀燈も来れなかったのでしょう」
オディール「では雪華綺晶までドントカム、つまり来ていないのはどういうわけでス?」
真紅「あの子のことだから単なる寝坊じゃない?」
翠星石「そうですそうです。どうせ年越しのお笑い特番を夜遅くまで見ていたのですよ」
971 :
金糸雀「それはカナのセリフかしら」
翠星石「そもそも何で真紅が、そんな偉そうな立場での物言いをするです?」
真紅「え? なんでって私がアリスになったじゃん? と言うか、むしろアリスを克服した超真紅じゃん?
そして、お父様から姉妹全てのことをよろしく頼まれたじゃん?」
雛苺「そうなの?」
翠星石「がーっ! 何を勝手なことを言っているですか真紅!」
蒼星石「めぐさんもびっくりの自分の夢想による現実書き換えだね」
真紅「ふ、何とでも言うといいわ。どう足掻こうと一度はアリスに達した私こそが優位な事には変わらない」
翠星石「うぬぬ…」
真紅「今年の書初めだって、いつもみたいに『目指せアリス』だとか陳腐なものを書いたりはしない。
何故なら私は既にアリスを超えているのだから。まあ、あなた達はまだ『目指せアリス』レベルよね」
雛苺「むーっ! 真紅ったら嫌味なのー」
金糸雀「姉を敬わない者に、アリスになる権利もないかしら!」
翠星石「チビ人間からも何か言ってやってくれですぅ!」
ジュン「はいはい…しょうがないな。えーと、真紅? それでお前は今年は何を目標にするんだ?」
真紅「ふ、愚問ね。それはずばり! リフォームよ」
972 :
真紅「……」
のり「り…?」
巴「リフォーム…って言ったの? 真紅ちゃん」
真紅「その通り」
みつ「今年の目標がリフォーム? 本気で?」
真紅「悪い?」
薔薇水晶「悪くはありませんが」
槐「どうしてまた、リフォームをアリスの先の目的に据えたのさ?」
真紅「説明してあげるわ。ローゼンメイデンは究極の少女アリスを目指して闘い、生きてきた。
しかして、その闘争の頂点に立ったならば最早、他者との競争なぞ不要!」
金糸雀「そ、それで?」
真紅「つまり究極少女となった者、アリスを超越した者の生きる目的はただ一つ!
自分の思うがままの世界を作っていくことよ!」
のり「だからリフォームを…?」
真紅「いかにも。手始めにジュンの部屋を、この超真紅様にふさわしい間取りへと変えた後には
桜田家全体を究極少女の宮殿として、ふさわしい威容へと増改築する予定よ!」
ジュン「『予定よ』…って、真紅お前! 何を勝手に!?」
真紅「まあ落ち着きなさいジュン。既に図面は私なりに引いてある。これを見ればジュンもきっと気に入るわ」バサッ
ジュン「…っ?」
973 :
ぶち抜いて繋げてしまって、まるまる真紅の部屋として改造するようですね」
のり「そ、そんな!?」
真紅「大丈夫よ、のり。のりの部屋は1階の台所に移してあるから。
そこで死ぬまで美味しい料理を作り続けなさい。あなたを厨房の主に命じるわ」
のり「!」
雛苺「ねえねえ真紅! ヒナのお部屋はどこなの?」
真紅「雛苺は私の下僕として身の回りの世話をしなくちゃいけないから…
ほら、ここ。私の部屋の隅にあなた専用のスペースを作ったわ」
雛苺「みょわっ!? こ、これだけなの!? 鞄を置くだけでギリギリなのよ!」
翠星石「す、翠星石は!? 翠星石の居場所はどうなるです!?」
真紅「あなたの部屋は…この図面には、屋内には無い。庭に翠星石用の小屋を作るわ」
翠星石「小屋って!? 翠星石は犬じゃねーんですよ!」
ジュン「…一応聞いておくが、その新しい間取りでの僕の部屋はどこだ?」
真紅「ここよ」スッ
ジュン「便所じゃねーか!」
974 :
近所の工務店が仕事始めになったら、この図面を持ち込んで工事をお願いしましょう。
何、お金なら今回みんなでもらったお年玉を合わせれば何とかなる」
ジュン「ふざけるな」
のり「それには私も賛成できないわ真紅ちゃん」
巴「お年玉だけじゃお金も足りないかと…」
オディール「ノーマネーでフィニッシュですねー!」
翠星石「そもそも誰一人として了解してねーだろーが、です」
雛苺「うぃ! ダンコハンタイなのー! テッテイコウセンなのよ!」
真紅「このサグラダ・ファミリアをも越えるであろう芸術的建築図面が分からないと言うの、皆!? そんな馬鹿な!」
ジュン「馬鹿はお前だ」
蒼星石「そもそも、そこまで間取りをいじくるなら増改築よりも新築の方がいいんじゃない?」
一葉「だな」
真紅「ええい! 新年早々あなた達は人の足を引っ張ることしかできないの?
出る杭を打ってばかりで何が楽しいって言うのよーっ!」
巴「足を引っ張るつもりも、出る杭を打ってるつもりも無いんだけど…」
ジュン「それに真紅は『出る杭』って言うより」
薔薇水晶「『隙を見ては自分の持ち場を放棄して勝手に抜け出す杭』って感じですね」
金糸雀「しかも抜けた跡に、致命的なダメージを残すかしら」
真紅「ぬうう…っ!?」
975 :
雪華綺晶「ぐ?ぐ?」zzZ
ブサ綺晶A「きき?(訳:親分を起こさなくていいんだっぺか?)」
ブサ綺晶B「きぃ?(訳:んだんだ。確か姉達と約束があるとか言っていたような…)」
ブサ綺晶C「きっ!(訳:何を馬鹿ぬかしてんだおめぇら、親分の眠りを妨げたものは死あるのみだぞ)」
ブサ綺晶D「ききき(訳:忘れたわけじゃあるめぇ。寝ている所を起こそうとした仲間が以前どうなったか)」
ブサ綺晶E「きっ…(訳:ああ、思い出すだに恐ろしい。寝ぼけた親分に頭からムシャムシャと…)」
ブサ綺晶F「き?っ(訳:正月早々、嫌なこと思い出させるないでけれよ!)」
ブサ綺晶G「きき!(訳:触らぬ神に祟りなしだべ)」
ブサ綺晶H「き…!(訳:おら達はおら達で、正月だろうといつもどおりに野良仕事へ出かけるべさ)」
ブサ綺晶I「ききー(訳:んだ。それが一番だな)」
ブサ綺晶達『きききっ』スタコラサッサ
976 :
♪とんてけ ♪とんてけ
♪とことこ ♪てんてん
cっ゙■ヅ■"っ
彡ゞ(・)m(・)、 カチ カチ
彡リ Lエエエエエj カチ
ノ@ ルリ 卯,iリノ)))〉
ノ@ @ヾ`-|l〉l^ω^ノlノ\ カチ
j@ @ @ @jV|!/'i)卯iつVヽ!
ん@ @ @ @''.y /x lヽ
?????l†/しソ†| ←獅子舞かぶって踊っている水銀燈
.lノ レ
977 :
めぐ「す、水銀燈…」ムクリ
水銀燈「めぐ? 気が付いたのね? 少しは元気になった?」
めぐ「うん。大丈夫。もうちょっと寝てれば、もっと元気になるから…」
水銀燈「そう! それじゃあ私もさらに情熱を込めて獅子舞を…!」カチカチ
めぐ「悪いけど静かに眠らせてくれない? 水銀燈のそれ、カチカチうるさい」
水銀燈「え、あ…、うん。そう…ですよね。ごめんなさい」
桜田ジュンの新年『隙を見ては自分の持ち場を放棄して抜け出す赤い悪魔』 終
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2014/01/07(火) 11:44:34コメント(1)ユーザータグ ローゼンメイデン -->
コメント
※106703 :-:2014/01/07(火) 12:37:34アイスティーに睡眠薬・・・・
クッソ汚い組み合わせを推奨する真紅は乙女のクズ
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名前本文 秘密管理人だけにコメントする
« 「壁」を「妹」に変えると可愛くなる
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