幽霊を倒すためにひとりかくれんぼで修行をした時の話をするback

幽霊を倒すためにひとりかくれんぼで修行をした時の話をする


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1:
今から二年くらい前の話だ
冗談半分で聞いて頂きたい
2:
ナイアガラの滝に打たれながら千本ノックとか?
3:
>>2
ようこそ
行ってみたいがちょっと違うな
ゆっくり書いてく
今から二年前、俺はある高校の空手部の一員だった
知ってる人なら分かると思うが伝統派の和道流って流派の一員である俺は、来る日も来る日も練習ばかりしていた
5:
大事な大会も近づいていたから、自分の練度に不安しか感じなかった
でも大会にはエントリーしてるし、でも練習しても不安は拭えないし、でも出なきゃ結果はわからんし
こんな具合で毎日過ごしていたから、大分思考回路も鈍っていたんだと思う
ある日顧問に言われた言葉がどうしても引っかかっていた
「お前は何処か相手を怖がっている、恐怖心を克服しろ」
そんな事言われたって解決方法は分からないから悩んで悩んで、でも解決には至らなかった
7:
そんなこんなで部活に出ては悩んでモヤモヤしながら帰宅する毎日だった
しかし俺は友達から恐怖心克服の解決の糸口を聞いた
それが「ひとりかくれんぼ」なる降霊術だった
殆ど知ってる人が多いと思うが、簡単に説明すると人形を依り代にして霊を憑依させ、かくれんぼするという内容です
俺は当時は幽霊否定派だったから「霊でも呼んで組手の練習するわwww」と友達に言って急いで家に帰った
6:
期待
9:
>>6
ゆっくりしてけよ
家に帰ってからは、真っ先にネットでひとりかくれんぼのやり方を調べた
だけど用意する物が意外と多くてすぐに実行には移せないようなのでがっくりしたのは覚えてる
でも使う道具や塩(博多の塩)を用意しといて、チャンスがあればすぐ出来るようにはしといた
数日後、部活帰りに一人で祖父母の家に遊びに行く機会があり、晴れた日の午後に祖父母の家で寝転がっていた時の事
とうとうチャンスが来た、爺ちゃんも婆ちゃんも用事で出かけてくるとのこと
干してあった道着に着替え、ネットで覚えたかくれんぼの手順を丁寧に思い出しながら、家の窓を締め切った
少し蒸し暑いが大丈夫、俺は空手家だから
人形を用意してなかったので、そこらへんに落ちてた丸いぬいぐるみ?みたいな物を代用した
米を詰め、自分の髪の毛と爪と、頑張って指をちょっと切って血を入れて準備万端!
用意は整った
13:
ちなみに血を入れるとどうやら危険度が上がるとネットで習い覚えたので、それを真似した次第です
祖父母の家には和室と応接間を兼ねたような広めの部屋があったのでそこを拠点とした(そこに幽霊に来てもらうよう計らう)
風呂場に行ってぬいぐるみを沈め、手順通りに進行した
そしてテレビを付けて十秒数える
特に異常も起こらなかった、妙に平常心だった
所詮こんなものだと一人でほくそ笑んだ後、風呂場に行く
見つけたと言って刃物でぬいぐるみを刺す
この時俺はあえて「和室で待つ、俺と立ち合え」と言った、バキにかぶれていたのが恥ずかしい
俺は和室に入って正座して幽霊を待つことにした
17:
皆ようこそ
和室のテーブルとかは全部部屋から出して置いて、有る程度動けるようにしておいたのを書き忘れた
テレビの存在は忘れていたが、ちょっとだけ音が小さくなってた
けれどこれは後で気づいたので今は書かないでおく
ここで一つ大変な物を忘れていた
塩水(伯方の塩)だった
これが無いとかくれんぼを終われない、こんな単純なことに気づいた俺は、ここで少し怖くなってきた
だけどまだ昼、セミも鳴いてるし外からは人の声も聞こえる、まだ安心できた
18:
塩水は無くてもいいのだ
俺は空手家なんだから、相手を倒せばいい
勝てばいいのだ
これだけを強く思ってまだ見ぬ幽霊を待ち続けた
待ち続けて十分くらいだろうか、セミの声が聞こえなくなった
人の声はするがセミの声が全く無くなった
まだ昼だし第一セミが鳴き止む時間ではない
「とうとう来たか」
心で呟いた俺は、強くギュッと道着を握りしめて、気配を感じようとしたが、目線すらも感じられなかった
19:
ここで皆分かると思うが、幽霊相手にどうやって組手をすればいいのか、その時俺は全く考えてなかった
実体が無いから幽霊なのでは?とかまともに戦ってくれるのか?とか、呪い殺されるのでは?とか考え出すと止まらなくなる
一気に俺は怖くなってきた
幽霊否定派の俺も、なんとなく変わる空気に得体も知れない恐怖を感じた
人間相手なら謝れば許して貰えるかもしれないが、相手は少なくとも生きていないし実体が無い
おそらく許してくれない、しかも俺はかかってこいとまで風呂場で挑発したのである
怖くて怖くて仕方ない、でも無事?に終わるには全力で闘い勝つしかないのだ
こんなに怖いなら、普段の組手は屁みたいな物だが、まず普段に戻れるかは俺次第だ
改めて空気を腹一杯に吸って大きく呼吸する
するとすぐに何かが来た感じがした
感じというよりは微風が背中をかすめた気分だった
でも生温かった
来ちゃったのである
22:
あーやっぱり来るんだな
最初に思ったのはこれ、この後は覚えてない
こういう時って何故か冷静になれるのは何でかね
呼んでおいて立ち合いを申し込むのは酷いが、相手は幽霊、倒して成仏を祈ると勝手に理由付けてゆっくり立ち上がり、幽霊の方を見た
夢見ると何となく滲んだ視界になる経験は、皆あると思う
身体は滲んでいて肌色、右手は小刻みに握ったり指動かしたりで、左手は微動だにしない
そして忘れないのが顔、思い切り顔面を握った様な顔で、唇が下だけ無かった
人間だけど人間じゃなかった気がする
27:
凄い長い時間が経った気がする
でもチラッと時計見たら正座してから二十分も経ってなかった
もう一度幽霊の方を見ると、少しこっちに近づいていた
この時点で少し漏らしていたが、ここで逃げては部員達に笑われるし、第一死ぬかもしれない
俺は勇気を出して息を吸って
「ッスゥワァアアアアアッッッ!」
って気合いを入れた
すると幽霊も口?をちょっと開けて
「ほぉーーーーーーーーー」
っと言った、てか耳元に聞こえた
声はおっさんと若い女混ぜたような声
とうとう一世一代の立ち合いが始まったわけである
29:
とりあえず俺はいつもの組手の構えをとった
左手を自分の顎の高さに上げて、左手はヘソを守るように、手は軽く握手するような形にして、すぐに拳を握れるようにする
足は少し広めの縦セイシャン立ちにして、相手の出方を見る
しかし手足は冷たくなったり熱くなったり、心臓は痛いくらいドキドキしてる
幽霊は以前立ち尽くすだけ、ちょっと左右に揺れるくらい
もう幽霊しか見えない感じがして来た頃、俺は頭に顧問の激励がとんだ気がした
「攻めろ!退いたら負けるぞ!」
俺はその言葉を信じて、一気に幽霊に突っかかった
30:
まずよく俺がやる「足を出してフェイントをかけつつキザミ突き」からの連撃を実行した
ちなみにキザミ突きは空手で言うジャブに似たものである
幽霊にフェイントが効くかは分からないが、とりあえず試す事にした
足を素早く出すとやはり無反応、すぐさま「ハイィイイィイイッッッ!」
と全力でキザミ突き
幽霊の顔にクリーンヒットしたが、感触は思い切りスライムを叩いたような感触
正直泣きたかったが効果はあったようだ
拳の形に顔が少し凹んでいる
すぐに後ろに下がり次は全力の左上段回し蹴りを実行
これも思い切りクリーンヒット
するといきなり幽霊が頭だけ凄い勢いで左右に揺れる
勝機を確信した俺は続けて連撃を加える
上段中段の二連突きから、止めの右前蹴りを実行しようとしたその時だった
幽霊が「キョオオォオォオオ」と叫んだ
31:
スマン
全力で笑いそうだwwww
33:
そうだなキョンシーの類だな
息を止めないとやられるぞ
34:
ビックリした俺は一瞬ですくんでしまった
するとテレビの音がいきなり大きくなったので、俺はテレビのある部屋の方を見てしまった
気づくと幽霊はいなくなってた
俺は勝った!
幽霊に組手で勝ったのだ!
かなり怖かったが俺はひとりかくれんぼを制覇したのである
俺はテレビの音を下げようとして、例の部屋に移動した
そこにいた
35:
そう、塩水が無かったのでひとりかくれんぼは終了してないのである
幽霊は右手と左手がブルブル動いている
発狂した俺はすぐ横の窓を割って飛び出し、外に出て走った
何とか追っては来ていなかったみたいでたる
そして道着のまま自宅に帰ったので、親に恥さらしと引っ叩かれた
不思議な事にぬいぐるみは見つかっておらず、窓ガラスは割れて無かったらしい
ちなみにまだ祖父母の家は訪れることが出来ていない(怖い)
だから幽霊もそのまま地縛霊として残っているはずだ
幸い祖父母に霊障は起きてないようだが、家電製品の動きが悪いらしい
そこで俺は今度、もう一度祖父母の家に出向き、決着を着ける予定だ
無事に終われば、またスレを立てる
皆読んでくれてありがとう、必ずもどってくる
短くまとめてしまってすまん
質問無ければ消える、じゃあな
36:
( ´Д`)ノ~頑張って逝ってこい
3

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