美希「気持ちいいこと、してみない?」P「耳掃除と言え」back

美希「気持ちいいこと、してみない?」P「耳掃除と言え」


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1:
美希「ねね、ハニー。最近耳、痒くない?」
P「え、耳?どうしたんだ急に」
美希「いいから。痒くない?」
P「うーん……特には無いけれど」
美希「あ、そうなんだ。なら!最近聞きづらいなーって思ったことは?」
P「それこそ無いな。美希の声が聞きづらくなったらそれこそ一大事だ」
美希「うー……それじゃあ、えっと」
P「?」
美希「―――あのね、ハニー!」
美希「ミキと気持ちいいこと…………してみない?」
P「うん、とりあえずちょっと待て」
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2:
P「耳掃除?」
美希「この前友達から借りたマンガの中にね、女の子がカレシの耳掃除しているシーンがあったの」
美希「二人がラブラブだからそのマンガすっごく好きなんだけど、そのシーンもとっても幸せそうだったんだよ。読んでるミキの方が照れちゃうくらい」
美希「カレシの方も『すげぇ気持ちいい、幸せ』って感動してたし。だから男の人って耳掃除好きなのかなーって」
P「成る程そういう訳か。それならそうと言ってくれよ」
美希「ね。ハニーは耳掃除、好き?」
P「好きか嫌いかと聞かれれば好きかな。やった後はすっきりするし」
美希「なら、何時も頑張ってるハニーにミキからのプレゼントなの!ミキと気持ちいいこと、してみない?」
P「その言い方は誤解を招くからやめような」
美希「??」
3:
P「それじゃお願いしようかな。ここ最近御無沙汰だったし」
美希「うん!ミキ、耳掃除するのは初めてだけど頑張るね!」
P「」
美希「ハニー?どしたの?」
P「……美希、一応聞くけど誰かにしてもらったことはあるんだよな?」
美希「お姉ちゃんにいつもやってもらってるよ」
P「自分で自分の耳を掃除したことは?」
美希「ない」
P(不安だ)
美希「えっと、ハニーは耳かき持ってる?」
P「OK、まずは調達からだ」
4:
美希「ふふん。耳かきを手に入れた今、全てのショーガイは排除されたの……」チャキ
P「クッション使うか?事務所の奴だけど」
美希「む、ミキの脚そんなに硬くないもん」
P「そういう訳じゃないって。俺の頭、結構重いぞ?」
美希「大丈夫って思うな。ハニーのためならそんなのへっちゃらなの」
P「重いだけじゃないし……挟んでおいた方がいいと思うけど」
美希「お姉ちゃんは使ってなかったもん。ミキにも出来るの!」
P「まあ……美希がいらないなら良いけど」
美希「こほん。それじゃハニー、どうぞ」
P(14歳に膝枕してもらう日が来るとはなぁ)
P「失礼します。―――よっ、と」ポフ
美希「わっ………」
5:
美希(あ、え、うそ。こんなに近い……の?)
美希(お姉ちゃんにしてもらった時とは全然違う。こんなにすぐ近くに感じちゃうんだ)
美希(ハニーのほっぺた、ちょっと温かい。チクチクするのは……髪、かな?)
P「位置はこんなもんでいいか?」
美希「ひゃっ!」
P「?」
美希「な、なんでもないの!ちょっと息が気になっただけだから」
美希(そっか。ハニーはこれも気にしてクッション用意してくれてたんだ……!)
6:
美希(ど、どうしよう。ミキ、変なにおいしてないかな?)
美希(服は昨日洗ったばっかりだし、朝もちゃんとお風呂入ったし―――)
美希(―――あ!それよりも、太ってるって思われたらどうしよう……!!)
美希(最近は運動もレッスンもハニーと一緒にしてるけど……ご飯もたくさん食べてるし)
美希(うう……。一昨日のいちごババロア、我慢すればよかったかも……)
美希(でもでも、ミキが言いだしたことなんだし、やりたい事だし。ちゃんとやらないと)
P「なあ、美希」
美希「なのっ!?」ビクゥ!!
7:
P「やっぱり脚、辛いんじゃないか?」
美希「そんなことない、そんなことないよ」
P「でも……さっきから少しずつ動いてるし」
美希「ふぁ!?……息、かけないでぇ」
P「うお、ごめん」
美希「うぅ……」
P「息が気になるなら、やっぱりクッション挟んだ方が」
美希「や!」
P「んな力いっぱい否定しなくても」
美希「星井美希に二言は無いの。ハニーは大船に乗ったつもりでいて欲しいな」
P(やっぱ不安だ)
美希(ハニーのためにも……頑張らなきゃ!!)
8:
美希「そ、それじゃ……行くね」
P「お、おう」
P(なんか俺まで緊張してきたぞ……)
美希「すー、はー……」ドキドキ
P「………」ドキドキ
美希「―――」サワ
P(うわ……この感覚、すげえ久々だ)
美希「―――っ」ソーッ
P「………っ」グッ
9:
携帯<ユーガットメィール!!
美希「ひゃあっ!?」
P「んがっ!!!」
美希「あ」
P「」
―――――――――
10:
美希「だいじょうぶ?」
P「だ、大丈夫だ。鼓膜も破れてないしそこまで重症じゃなかった」
美希「……ごめんなさい、ハニー」
P「少し出血しただけだし、1週間もすればよくなるさ」
美希「でも!もしミキのせいでハニーの耳が聞こえなくなったら。またハニーが、病院のベッドに行かなきゃならなくなったら……」
P「美希……」
美希「ホントに……本当にごめんなさい、ハニー」
P「―――よし、わかった!美希、ちょっとだけ時間いいか?」
P「もし美希が今回の事悪いと思ってるならさ、今度は俺に美希の耳掃除させてくれ」
11:
P「うし、準備完了」
美希「―――」
P「やっぱり嫌か?家族でもないのにこんなこと」
美希「そんなことないよ、ハニーは特別だもん。ただ……ちょっとだけ恥ずかしい、かな」
美希「けど折角ハニーがやってくれるから。だからハニー、よろしくお願いします」ペコ
P「そんな畏まらなくても。それじゃ、どうぞ」ポンポン
美希「―――ん」ポフ
P「流石に俺の脚じゃ堅いだろうし、クッション使わせてもらうな」
美希「ハニーは誰かの耳掃除したことあるの?」
P「上京する前に弟のを何回か。だからちょっと痛くなるかもしれないけど」
美希(……ハニーのにおい、すごく近い)
12:
P「それじゃ行くぞー。力抜いてくれ」ピタ
美希「ん」
P「近くで見ても凄い綺麗だな。耳の形も……整ってるし」
美希「そう、かな?」
P「ああ。ちゃんと毎日磨いてるんだな、えらいぞ」
美希(うう……ハニーに見られてる……)カー
美希(水着姿とか胸とかは撮るけど……こんなところ、じっくり見られるのは初めてかも)
13:
P「―――」
美希「ぃたっ」ビク
P「うわ、しまった。やっちまった」
美希「あ、え?」
P「悪い美希、俺も奥入れ過ぎた」
美希「!―――あはっ」クス
美希「もー!奥まで入れちゃ、や!ちょっと痛かったの」
P「本当にごめん。痛い思いさせちゃったな」
美希「でもミキも失敗したから……これでお相子だね」
P「そうだな、お相子だ」
15:
P「それじゃ改めて。綺麗だし、そんなやらないでいいと思うけど」
美希「………んっ」
P「?♪」
美希(なんかむずむずする……けど)
P「………よっ、と」
美希「ふぁっ」
美希(ハニーにしてもらうの……ちょっとだけ気持ちいい、かも)
P「美希は耳掃除の時に声出ちゃうタイプか?」
美希「いつもと、感じが違うから」
P「慣れてないとそんなものかね」
16:
P「―――美希の髪、綺麗だな」サラ
美希「そう?」
P「ああ。前の金色の時も凄く目を惹いたけど……今の短い方も凄く魅力的だ。色は違っても、キラキラしてる」
美希「あはっ☆ ちょっと嬉しいかも。ミキ、髪にも自信あるから」
P「前にシャンプーの仕事の時も色々聞いてたもんな。……っと、動くなよ」
美希「学校に居る時も、んっ。……友達だけじゃなくて、先生にも聞かれたりするんだよ」ピク
P「俺はあんまりその辺気にしてないからなぁ」
美希「ハニーもヘアスタイル、変えてみる?今ならミキが選んであげられるよ」
P「あんまりプロデューサーが洒落込んでてもな。気持ちだけ受け取っておくよ……っと」
美希「あぅ」
17:
P「うん、こんなもんか。それじゃ最後に梵天使うぞ」
美希「ぼんてん?」
P「耳かきの後ろについてるふわふわしてる綿のこと」
美希「へー……ぼんてんって名前なんだね。いっつも『ふわふわ』って呼んでた」
美希「ミキ、それ好き。すごくふわふわで気持ちいいもん」
P「俺もこれ目当てで耳かきする」
18:
P「力加減はこんな感じでいいか?」
美希「うん、バッチリ」
美希(あ……このふわふわ、まだ新しいんだ)
P「?♪」
美希「んっ……はふ」
美希(なんだかやさしくて……マシュマロみたい)
美希「―――あっ。……ふぁ、ん」
美希「ぁ……きもちぃい、かも……」
P「美希、分かったから少し静かにしてくれ……」ムズ
19:
P「ふーっ。はい右耳終わり。次左な」
美希「はーい」クル
P「……なんでこっち向くんだよ」
美希「こっちの方があったかいもん。いいでしょ?」
P「それにしたって近いって。もうちょい離れろ、やりにくい」
美希「―――ハニーのにおいがする」
P「汗臭いだけだと思うけどなぁ」
美希「でも、ミキのためにかいてくれた汗なんでしょ?」
P「……そう言ってもらえるなら悪い気はしないね」
美希「あはっ」
20:
P「これでお終いっと」
美希「ありがとハニー。とっても気持ちよかったの」
P「どういたしまして。久々だったから痛くないか不安だったけど」
美希「あー、最初に痛くしたのもう忘れてるんだ」
P「そういやそうだった。こりゃまだまだ修行が足りないな」
美希「ね、ハニー。もしよかったら……またしてくれる?」
P「俺の耳が治って、美希がちゃんと耳掃除できるようになったら考える」
美希「うん!ミキやるよ。だから待っててほしいな」
P「ところで俺は何時までこの状態で待ってればいいんだ?」
美希「もうちょっとだけ。―――あふぅ」
P「……そのまま寝たら風邪ひくからな。少しだけだぞ」
P(クッション挟んでおいて助かった)
―――――――――
21:
P「おはよう、美希」
美希「おはようございます!ねね、ハニー。聞いて聞いて!」
P「うお、何だこれ……耳かき?」
美希「あれから色々調べてみたの。耳掃除の道具っていっぱいあるんだよ」
P「これ全部買ったのか?」
美希「うん!こっちのは黒いから取れたのが良く分かるし、なんとこれはライト付きで明るくなるの!こっちはちょっと痛いんだけどー……」
P「まさか美希……全部使って試してるのか?毎日耳掃除すると逆に耳に悪いんだぞ」
美希「大丈夫って思うな。この前と違ってちゃんとやり方調べてるもん。間隔だって開けてるし」
美希「それにミキだけじゃないよ。パパにもママにもお姉ちゃんにも、友達にも協力してもらってるから」
P「規模が広くなり過ぎじゃなかろうか」
22:
美希「ミキ的には、やっぱりいつもの奴の方が好きかな。ふわふわが気持ちいいの。後はハニーが治るのを待つだけってカンジ」
P「そっか。ならその時のために準備は万全にしておいてくれよ」
美希「うん!」
美希「ミキ、ハニーに気持ちよくなってもらうために頑張るから。だからご期待ください、なの!」
P「だからその言い方は止めろって!」
23:
おわり
24:
短いですがお終いです。ここまでありがとうございました。
某所で耳掃除ネタを読ませて頂いたのでテーマを拝借して覚醒美希で。
耳掃除はする方も浪漫、される方も浪漫だとおもうの。
25:
美希可愛い 乙
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