1. 犬を飼っている家庭で採取したホコリを与えたマウス
2. 犬を飼っていない家庭で採取した埃を与えたマウス
3. 埃を与えなかったマウス
その結果、1のマウスでは、アレルゲンによって引き起こされるぜん息に関連した炎症反応が劇的に低下していたとのこと。これらのマウスの腸内からは、Lactobacillus johnsoniiという乳酸菌の一種が2, 3と比べて極めて大量に(※)検出されており、これにともなって免疫応答に重要な役割を果たす “CD11c+/CD11b” や “CD11c+/CD8+” といった腸細胞の増加も見られたとしています。
さらに、1のマウスから取り出したL.johnsoniiを他のマウスに与えたところ、アレルギー反応やRSウイルスの感染によって生じる気道炎症を防ぐ効果も確認されたとのことです。
(※)?念のため、Science(ページ下部リンク)の原文を付記しておきます。
Mice with the dog’s dust?and a less allergenic immune system?had an unusually large amount of a microbe called Lactobacillus johnsonii, the team reports.
L.?johnsoniiの電子顕微鏡写真。(引用元)
今回の成果についてLynch氏は、「マウス実験の結果を基にしたものだが、人間での症状観察などに基づく先行研究とも一致する結果であることから、人間でも同様のモデルが適用できる可能性が高い」としています。
しかし、こうしたL.?johnsoniiの増加が、犬の体からスキンシップなどによって直接体内に取り込まれるのか、それとも環境中に浮遊する別の細菌が犬を介して取り込まれてL.?johnsoniiにとって快適な環境を作り出しているのかは、現時点では不明であり、今後も研究を進めてゆくとしています
小さな子どもがいる環境で動物を飼うとなると、どうしてもぜん息やアレルギーなどの心配が先に立ってしまいがちですが、少なくともワンコに関しては、教育的・健康的なメリットの方が多いものと考えて良さそうですね。
[PNAS via The Scientist] [University of San Francisco]
[Science] [mailonline]
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著者 : くまむん@むっちゃん育成中
プロフィールと過去記事一覧
企業の研究所で家電関連技術の研究開発に携わっておりましたが、2013年4月をもって退職し、当サイトの専属となりました。今後ともよろしくお願いいたします。
6 件のコメント
1.
No Name 2013年12月20日 10:09 No.616395 返信
ようし、これで嫁を説得できるぜ。
子供と我が愛犬の共同生活も実現可能だな。
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2.
No Name 2013年12月20日 10:12 No.616404 返信
(∪^ω^)わんわんお!
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3.
No Name 2013年12月20日 10:46 No.616472 返信
座敷犬とかだとダメなんかね
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4.
No Name 2013年12月20日 11:10 No.616525 返信
ぬこでの研究結果も見てみたいところ
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5.
No Name 2013年12月20日 12:01 No.616648 返信
johnsonが発見した乳酸菌なんだろうな。
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