桜田ジュンの休沐『皇帝温泉』back

桜田ジュンの休沐『皇帝温泉』


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雛苺「雛苺!」スチャッ
翠星石「翠星石!」ビシッ
金糸雀「金糸雀!」キラッ
四人『我らローゼンおもてなし隊!』
ジュン「……この間もやってなかったか、それ? しかも、おもてなし隊は一夜で解散していたはず」
真紅「ふ、確かに前回は音楽性の違いから解散を余儀なくされた私達だけれども」
金糸雀「新メンバーのカナを加えて再出発かしら!」
翠星石「つまり今の翠星石達はローゼンおもいつき隊Mk2なのですぅ」
ジュン「おもてなしじゃなかったのかよ。で、今度は何をして遊ぶつもりだ?」
雛苺「お遊びじゃないのよー! ジュンのために、い?っぱい、おもてなししてあげるの」
真紅「ちょっと雛苺、ただのおもてなしじゃなくてよ。お・も・て・な・し…おもてなし! よ」
ジュン「滝川クリステルの物真似したいだけだろ、お前。しかも今更…」
852 :
ジュン「お前らがいる限り、寝てる時ですらゆっくりできないからな。
  油断していると、すぐに翠星石あたりが夢の中に入り込んでチョッカイかけてくるし」
翠星石「てへへ、それほどでもないですぅ」
ジュン「褒めてねぇよ」
金糸雀「そんな身も心もピリピリなジュンを労うために、ローゼンおんもらき隊が再結成されたかしら」
ジュン「僕を本当に労いたいなら今すぐまた解散しろ」
雛苺「冷たいこと言わないでほしいのよジュン」
真紅「今度は真面目にやるから」
ジュン「この間は不真面目だったのか」
853 :
  アリスを遥かに上回った美少女メイデン『超真紅』へと進化した。それもひとえにジュンのお陰」
翠星石「何を勝手こいてやがるですか真紅。んなの翠星石達は認めてねーですよ」
金糸雀「そうそう。今までのアリスゲームはただの準備運動に過ぎないわ。これからが本番かしら」
雛苺「なのー」
真紅「ふ、負け犬どもが吠えているわね。しかし、その遠吠えも勝利の美酒には良い肴だわ」
翠星石「なんですとー!?」
ジュン「あー! もうっ! 喧嘩するなら外でやれ! 外で!」
真紅「はっ…! いけないいけない、今は姉妹で争いあっている場合ではなくてよ翠星石」
翠星石「そ、そうだったですぅ」
真紅「何よりも優先すべきは、おもてな…じゃなかった、お・も・て・な・し…おもてなし! だわ」
ジュン「だから何故わざわざクリステル風に言い直す?」
854 :
翠星石「そして来年も気分良く翠星石達に生体エネルギーを提供してもらうのですぅ」
雛苺「ギブ&テイクなのよね」
ジュン「…お前ら」
真紅「これが水銀燈や雪華綺晶だったら特に何もせずダラダラとエナジードレイン続けるのよ?」
金糸雀「それに比べたらカナ達って凄く下手(したて)に出てるでしょ? 健気でしょ?」
ジュン「うるせぇよ。大体、金糸雀まで僕から生命力を吸うつもりか。みっちゃんさんはどうした」
金糸雀「…みっちゃん、最近、小皺とかが増えたのを気にし始めて」
翠星石「カナチビなりにマスターに遠慮しているんですよ! その心意気を汲めですぅチビ人間!」
ジュン「僕に対して遠慮するという選択肢は出てこないのか」
真紅「まあ、それはさておき」
ジュン「さておかないで」
金糸雀「カナ達は一生懸命に考えたかしら」
雛苺「ジュンにスーパーリラックスしてもらう方法を!」
翠星石「そして辿り着いた結論が…」
真紅「温泉よ!」
ジュン「おんせん?」
真紅「そう温泉。英語で言うならホットスプリング。ドイツ語だとバーデン」
855 :
真紅「ふっ、ローゼンおすいもの隊は、そんなチャチなプレゼントはしない」
翠星石「もっとスケールがでっかくて夢と希望に満ち溢れたサプライズを準備中なのですぅ」
ジュン「?」
雛苺「ずぶり! ジュンのお家の庭に温泉を造っているのよーっ!」
ジュン「『ずぶり』じゃなくて『ずばり』な。と言うか、造るってどういうことだ!?」
金糸雀「言葉通りの意味かしら。今、急ピッチで温泉を掘っているところ」
ジュン「なっ!? そんな、まさか!」ダダダッ
翠星石「あっ、チビ人間?」
雛苺「ジュンがお庭の方に行っちゃったの!」
真紅「ふふふ、よっぽど温泉ができるのが嬉しいみたいね。あんなに急いで確認しに…」
856 :
ブサ綺晶A「き、き?」ザクザク
ブサ綺晶B「きき?…」ヨロヨロ
ブサ綺晶C「ききっ…」フラフラ
ジュン「…て、あれ? ブサ綺晶達が穴掘りを? しかも随分とくたびれている…?」
真紅「ジュン、がっかりさせるようで悪いけど、まだ温泉は湧いていない」
翠星石「見ての通りブサ綺晶どもが全力で庭を掘削中ですぅ」
ジュン「……」
857 :
金糸雀「え? なんですって? 少し休ませてほしい、それと水が飲みたい?」
翠星石「馬鹿言ってんじゃねーです。予定よりも工期が遅れてるんですよぉ? やることやってから要求しろです」
ブサ綺晶E「ききーっ」プンスカ
雛苺「文句は言わせないの! ジュンのために働かせてくれって、そっちが言いだしたのよ!」
ジュン「どういうこと?」
真紅「雪華綺晶の件でブサ綺晶も私達に迷惑かけたじゃない?
  それの罪滅ぼしをしたいとブサ綺晶達が自ら出頭してきたのよ。実に殊勝な心がけだわ」
ジュン「…それで、これ幸いにと温泉堀りのための重労働を課しているのか」
翠星石「チビ人間、これがブサ綺晶達の誠意のあらわれなのです」
金糸雀「カナ達も心を鬼にしてブサ綺晶の償いに付き合っているのかしら」
858 :
  私達のハートも痛んでいるのだわだわ! しかし、これも全ては温泉のため、ジュンのため!」
ジュン「ええい、やかましい! こんな世紀末な重労働させられているブサ綺晶達の姿を見たら
  どんだけ温泉が湧こうとも素直に喜べんわい! あと掘れば出るってもんじゃねーぞ温泉は!」
真紅「え? でも、こち亀の両さんが日本はどこでも掘れば温泉が出るって…」
ジュン「スコップやシャベルでの手掘りで出るわけないだろうが」
翠星石「なんですとーっ!?」
雛苺「だまされたの! ヒナ達は被害者なのよーっ!」
ブサ綺晶F「…きぃ??」
ジュン「あ、ああ…本当にすまなかったなブサ綺晶。お前達の真心はちゃんと伝わったから。
  取りあえず、今日のところはもう雪華綺晶の所へ帰って、ゆっくり休んだほうがいい」
ブサ綺晶F「ききっ…」ペコリ
ブサ綺晶達『ききき?』トテトテ
859 :
翠星石「折角の労働力が!」
ジュン「やかましい。ブサ綺晶達にばっかり無理させて、血も涙も無いのか貴様らは」
金糸雀「涙はあるけど、血は無いかしら」
ジュン「それとブサ綺晶達が掘った穴は真紅達が責任を持って埋めるように」
真紅「えっ!?」
ジュン「当たり前だ! こんなでかい穴を庭に開けっ放しじゃ危ないだろ。誰が落ちるか分かったもんじゃ…」
雛苺「みょわーっ」ボットーン
金糸雀「きゃーっ! ヒナが足を滑らせて穴に落ちたかしら!」
ジュン「…言わんこっちゃない」
860 :
真紅「大丈夫?? 怪我とかしてない?」
翠星石「登ってこれそうですかチビ苺??」
雛苺「うん。大丈夫なのよ」
真紅「そう、だったら早く出てきなさいよ。私達これからジュンの命令で穴を埋めなきゃいけないから」
金糸雀「そのまま、そこに居ると生き埋めかしら?」
雛苺「にゅにゅっ! ひどいのー! ジュンは、あっきらせつにも劣る人間のクズなのよ! 汚物なの!」
真紅「分かって頂戴、雛苺。ドールにとってマスターの命令は絶対」
翠星石「翠星石達も辛いですが、ここは顔で笑って心で泣いて耐え忍ぶですよ」
ジュン「待てい。誰が雛苺が中に居るまま埋めろと言った。全く、お前らってヤツは…」
861 :
金糸雀「あ、雛苺が出てきたわよ」
真紅「ちっ」
ジュン「何故、舌打ちする?」
翠星石「しゃーねーです。チビ苺は出てきちまったですが、穴を真面目に塞いでおくとするですか」
雛苺「ちょ、ちょっと待ってなのよ!」
真紅「?」
雛苺「穴の中でこんなのを拾ったの!」ササッ
金糸雀「何これ? お菓子の缶?」
雛苺「うぃ! 他にもきっと沢山お菓子が埋まっているはずなのーっ!」
真紅「そんな馬鹿な」
翠星石「誰かが捨てた、ただのゴミですよ、そんなのは」
ジュン「そうそう、そんなみすぼらしい缶に中身が入っているわけは…て、アッーーー!!」
真紅「どうしたのジュン? ホモビデオ出演とメジャーでの勝利を成し遂げた世界で唯一の野球選手みたいな声出して?」
ジュン「い、いや何でもない。オホン、雛苺。それ、ただのゴミだから僕が捨てといてやる。だから渡せ」
雛苺「うにゃっ!? 嫌なの! 中身を見るまでは誰にも渡さないの!
  ひょっとしたらお菓子や宝物が本当に入っているかもしれないのよ! しゅれでぃんがーのネコなの!」
ジュン「いいから、渡せって!」
翠星石「何か急にチビ人間が焦りだしたですね」
真紅「どうやらあの缶の中身に心当たりがあると見た。雛苺、その缶ここで開けちゃいなさい。この真紅が許す」
雛苺「うぃーーーっ!!」カパッ
ジュン「あっ! こら…!!」
862 :
金糸雀「…て、あれ?」
翠星石「中に入っているのはボロッちい紙切れや、変なガラクタ類?」
真紅「一昔前の子供の玩具みたいね」
ジュン「……」
金糸雀「これを缶に入れて埋めたのって、ひょっとしてジュン?」
ジュン「ああ、そうだよ僕だよ! それは僕のタイムカプセルだ」
真紅「たいむ!?」
翠星石「かぷせるぅ!?」
雛苺「ほぉおおおーー! すごいのー! かっこいいのー! タイムカプセルまで作れるだなんてジュンはまさにマエストロなの!
  これで未来にも過去にも行きたい放題なの! バックトゥザフューチャーなの! ヒナ達、大金持ちになれるのーっ!」
翠星石「ちょいと落ち着けですチビ苺」
真紅「あなたタイムマシンと勘違いしているでしょ」
雛苺「うぇ?」
金糸雀「これはタイムカプセルで、タイムマシンとは全然違うわ、ヒナ」
雛苺「そ、そうなの?」
金糸雀「タイムカプセルってのは…かくかくしかじか」
863 :
  純真なヒナの心を踏みにじったの! ジュウリンされてリョウジョクの限りを尽くされたのっ!」
ジュン「やかましい。お前が勝手に勘違いしただけだ。ほら、もういいだろ。中身をさっさと僕に渡せ…」
真紅「ふむふむ、昔の玩具は結構プレミアがついたりすることもあるそうだわ」ガサガサ
翠星石「チビ人間の親は古物貿易商ですからね。子供の玩具にも値打ちモンがあるかもしれんですぅ」
金糸雀「でも、中に入ってる玩具は全部、箱が無くなっているかしら。箱がないと高く売れないのよ」
ジュン「ええい! 勝手に品定めを始めずに全部、僕に返せって言ってるだろうが!」
真紅「うるさいわねジュン。今、いいところだから後にして頂戴」
ジュン「……」
金糸雀「あら? これはジュンが描いた絵かしら?」
翠星石「んーっ? そんなチビ人間の絵なんて無価値です」
真紅「ええ、ケツを拭く紙にもなりゃしないわ」
雛苺「でもでも、ジュンも昔はヒナみたいにお絵かきが好きだったのよね? …て、ジュン? ジューン?」
金糸雀「でも、この絵に描かれている女の子、真紅と雛苺に似てない?」
真紅「私はこんなに不細工じゃなくてよ金糸雀」
翠星石「いやいや、真紅と雛苺にクリソツですよクリソツ。性格の捩れが絵にも現れているですぅ」
真紅「なんですって?」
翠星石「本当のことを言ったまでですぅ」
864 :
翠星石「ん? なんですチビ苺?」
雛苺「ジュンがいなくなっちゃったのよ!」
真紅「ああ、ジュンなら私達を無視して穴を埋め始めているわよ。ほら、あそこ」
ジュン「……」ざくざく
雛苺「みょわわっ! いつの間に?」
金糸雀「カナ達への説得を時間の無駄と判断して、とりあえず穴を埋めちゃおうという魂胆かしら?」
翠星石「自分から率先して仕事をすることで、翠星石達に無言のプレッシャーと
  罪悪感を与えて、手伝わせようというわけですね」
865 :
金糸雀「そ、そうなの? カナ達もジュンのタイムカプセル品評会をやめて手伝ったほうが…」
真紅「ダメよ。そんな軽々とジュンの言うことに従っては。
  あくまであれは下僕だから! 私達のために汗水鼻水流して労働するのが正しい姿!」
翠星石「そして翠星石達はそれを尻目にお茶を啜るのが正しい姿ですぅ!」
真紅「そういうこと。よし雛苺、今すぐお茶の用意をしなさい」
雛苺「ラジャーなの!」
金糸雀「な、なんという鬼畜かしら真紅」
真紅「我が信念と行動に一切の罪悪感なし。全てがアリスゲームよ」
翠星石「何を言ってるのかよく分からねぇですが、真紅の信念はダマスクス鋼より硬いですからね」
真紅「いかにも、この信念という槍を武器に私は10年以上も桜田家でただ飯を食い続けている」
雛苺「…10年?」
金糸雀「ななな、何を言っているのかしら真紅?
  10年も経ってたら今のジュンが隣の世界のビッグジュンよりも大きくなっているはずかしら?」
真紅「え? でも、私がジュンの家に来てから…」
翠星石「リアルな年数の数え方は御法度ですよ真紅」
866 :
ジュン「ふーっ。結局、僕一人で穴を埋め終わってしまった。ついつい作業にのめりこむと
  一人でやりきってしまうのが僕の悪いところで良いところだよな
  …て、感心してる場合じゃない。真紅達に今度こそ、ちゃんとお説教を…」
雛苺「ジュ?ン?! ご苦労さまなのよ! 疲れた時にはお砂糖いっぱいの甘い紅茶をどうぞなの!」ササッ
ジュン「おっ、サンキュー。以前みたいに砂糖と塩間違えていたりしないだろうな?」
雛苺「大丈夫よ!」
ジュン「…みたいだな」ゴクゴク
翠星石「ドロドロのボロボロになっての肉体労働、乙だったですチビ人間」
ジュン「何が『乙』だ。本来ならお前達が…」
金糸雀「分かってる、分かってるかしら。その反省の証として…」
翠星石「チビ人間をリラックス温泉へとご招待するですぅ!」
ジュン「温泉だぁ? まーだ、そんな世迷言を」
金糸雀「ジュンの言うことも、もっともかしら。けど二度同じ過ちを犯さないのが薔薇乙女おもいやり隊よ」
ジュン「?」
雛苺「今度はお庭を掘ったりせずに、ちゃんと既にある温泉にジュンをご招待なのよね」
ジュン「え? マジで?」
金糸雀「ローゼンメイデン、ウソつかない」
翠星石「ささっ、そうと決まればさっさと出発ですぅ。真紅も温泉を温めて待っているですよ?」
ジュン「…温める?」
雛苺「ほらほら、行くの行くの! 見れば全部分かるのよ?」
867 :
翠星石「さあ、到着ですぅ」
蒼星石「よく来たね皆、待ってたよ」
ジュン「…なんで、結菱さんの屋敷に来ちゃってるの?」
一葉「いらっしゃい、桜田君」
ジュン「あ、すいません。こんな泥だらけで」
一葉「いやいや。うちの大浴場を使うのだろう? 話は聞いている。ほら、早く奥へと」
ジュン「?」
翠星石「ふっふっふ。この薔薇屋敷には普段使いの普通の風呂釜のほかに
  大人数が一度に入れるローマの皇帝や貴族のお風呂みたいな大浴場があるのですぅ」
一葉「最近、使っていなかったがな。蒼星石が大掃除を終わらせたついでに試運転したがっていたのだよ」
蒼星石「マスターに一番風呂を体験してもらうように促していたんだけど…」
一葉「客をもてなすための風呂に、お客様無しで入るのも、むなしいものだ」
ジュン「そ、そうですか」
一葉「だから気にせず、先に入りたまえ。私も後から入るから」
ジュン「は、はい。それじゃ、お言葉に甘えて」
868 :
ジュン「…と、勧められるままに服を脱いでお風呂に来たけど、本当に広いし綺麗だ。映画みたい」
蒼星石「気合をいれて掃除したからね」
翠星石「ほらほらチビ人間、早く湯船にインするですぅ」
ジュン「何をしれっと、君たちまでお風呂の中に付いて来ちゃってるの?」
蒼星石「え? 僕達も服を脱いだほうがいいかな?」
ジュン「そういうことじゃなくて!」
翠星石「まあまあ、特に恥ずかしがる必要もねーですよ。
  チビ人間のミニマムポコチンなんて、どうせ微粒子レベルで存在してるだけですから」
雛苺「うぃ!」
金糸雀「ジュンは自意識過剰かしら」
ジュン「お前らなぁ…」
869 :
ジュン「げぇっ! 薔薇水晶? 何でお前まで風呂に!?」
蒼星石「ああ、温泉の、湯船のプロデュースは彼女にお願いしたんだ」
ジュン「?」
翠星石「薔薇水晶と槐が厳選、配合した『温泉のもと』をこの大浴場の湯船に惜しげもなくぶち込んだのですぅ」
金糸雀「これで、このお風呂場は完全に温泉となったのかしら」
雛苺「温泉っぽい匂いがするのよね」
ジュン「いやいやいやいや、温泉のもとて」
薔薇水晶「一昔前、本場の温泉街でも使われていた由緒正しき温泉のもとを参考にしたものですよ?」
ジュン「それ、偽装事件だろ」
翠星石「さすがは偽装メイデン薔薇水晶ですぅ。この手の作業には精通しているです」
薔薇水晶「どうぞ、私の渾身プロデュースである『薔薇の湯』…堪能してください」
ジュン「薔薇の湯ねぇ…」
翠星石「薔薇水晶が言うと何かホモくせぇ響きがするですね」
ジュン「それはそうと、真紅の姿が全然見えないが…」
薔薇水晶「ああ、真紅ならあそこに…。ほら湯船の淵で…」
870 :
  、_/ /  ̄`ヽ}
  ,》@ i(从_从))
 .||ヽ|| ^ω^ノ ジャバジャバジャバ
  ≦ ノ つ!;:i;l 。゚・
 テ と_)i:;l|;:;::;:::⊃  
 ⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃
ジュン「何やってんの、お前」
真紅「ゴボババッバゲゲゲバチャバチャバチャ」
ジュン「まず、口から吐いてる…お湯(?)を止めろ。何言ってるか分からん」
真紅「おっと、これは失礼」ピタッ
ジュン「で、もう一度聞くが何をやってんだよ真紅は?」
真紅「ほら、豪勢な浴場だとよくあるじゃない。ライオンの口からお湯出るやつ。それを、この超真紅ちゃんが
  体を張って再現しているの。伝説のドールがオブジェとして浴槽の傍らに…、これぞ薔薇の湯の醍醐味」
ジュン「やかましいわ。そもそも、どうやってお湯を吐いてたんだ?」
蒼星石「お湯の出るホースを球体間接の隙間から喉にまで通しているのかい?」
金糸雀「うわぁ、なんだかとっても痛そうかしら」
雛苺「真紅はジュンのために凄く体張っているのよね!」
871 :
翠星石「じゃあ、どうやって?」
真紅「まずは適当な手桶を用意します」カポーン
金糸雀「ふむふむ」
真紅「桶で湯船のお湯を汲みます」ザブッ
ジュン「それで?」
真紅「全部、飲みます」グビグビ
薔薇水晶「ッ!!」
  .ィ/~~~"ヾ
  、_/ /  ̄`ヽ}
  ,》@ i(从_从)) そして吐く
 .||ヽ|| ^ω^ノ
  ≦ ノ つ!;:i;l 。゚・
 テ と_)i:;l|;:;::;:::⊃  ビシャビシャビシャ
 ⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃
雛苺「!!!」
真紅「以下、繰り返し…というわけよ。どう? シンプルイズベストで美しいでしょ?」
ジュン「……」
真紅「あれ? どうしたのジュン?」
蒼星石「予想以上に力技かつ汚い作法にジュン君がマジでドン引きしているみたいだよ真紅」
真紅「なっ!? この真紅様の甲斐甲斐しい振る舞いを何だと思っているのよジュン!」
ジュン「もういい…、もういい真紅。止めろとは言わないか、せめて僕の視界に入らない端っこの方でやってくれ」
真紅「あ、そう? じゃ、遠慮なく」
雛苺「だったらヒナも真紅と一緒にゲボゲボやるのー」
872 :
ジュン「やれやれ、ようやく湯船に漬かれた」
蒼星石「どう? ジュン君? お湯加減は」
薔薇水晶「熱すぎはしませんか?」
ジュン「うん。ちょうどいい感じだ。あの二人がもっと隅に行ってくれれば尚いい」
雛苺「ゲボボボボボ…、うにゅぅ?、真紅みたいに長く続かないの?」
真紅「雛苺、お湯だけ吐き出しているとすぐに終わってしまうのは道理。
  鼻の穴から吸ったエアーを織り交ぜて、見た目を文字通り水増ししていくのよ」
雛苺「難しいのよね。でもヒナがんばる!」
真紅「ええ、がんばりましょう。そしてテルマエメイデンの誇りを手に入れましょう」
873 :
翠星石「チビ人間、背中を流してやるですぅ」
ジュン「いや、湯船に入る前に軽く流したからもういい」
翠星石「むむむむ、そんなこと言わずに。さっき入ってきた、おじじに対して
  蒼星石がやっているみたいに翠星石もマスターに奉仕したいのですぅ」
ジュン「……結菱さんと蒼星石みたいに?」チラッ
蒼星石「マスター、痒いところはありませんか?」ゴッシゴシ
一葉「背中が全部痒い」
蒼星石「そうですか、よーし頑張るぞー」ゴシゴシ
翠星石「ほらほら、早く湯船から出るですよ」グイグイ
ジュン「しょうがないな…」ザバッ
翠星石「それでは不肖ローゼンメイデン第3ドール翠星石、マスターのお背中を流させていただくですぅ」
ジュン「そんなに畏まらんでも…」
翠星石「とおりゃー! お覚悟ーッ!!」シュバッ
ジュン「なっ!? 殺気!?」ササッ
翠星石「む!? なぜ避けるですかチビ人間?」
ジュン「殺気を感じたからだ! お前、その手に持っているのは何だ!」
翠星石「何って? これは、垢すり用の…」
薔薇水晶「それ、ドールの表面を研磨するヤスリじゃあないですか?」
翠星石「そうなのですぅ? でも別に人間にだって使えるですよね」
ジュン「使えるわけあるか! 血が出るわ! 大体、どっからそんなもの持ってきた! 本当、油断も隙も無い…」
翠星石「てへへ、それほどでもないですぅ」
ジュン「だから、褒めてないっつの」
874 :
ジュン「仕方ないだろ! と言うか、お前達こういうのは、もう気にしないって…!」
薔薇水晶「ローゼンメイデンは気にしないかもしれませんが、私は気にします」ポッ
ジュン「あ、そうなの…。ゴメン」ささっ
翠星石「薔薇水晶、ヤスリの代わりにチビ人間の背中を流すのにちょうどいいブラシとかねーですぅ?」
薔薇水晶「そうですね、特製ヘチマはさっきから蒼星石が結菱一葉に使っていますし。
   あ、そうだ…これなら丁度いいのでは?」
翠星石「お、なるほど。長い取っ手が付いていて翠星石でも使いやすそうです」
ジュン「それデッキブラシだろ。しかも多分、浴槽の大掃除に使った」
翠星石「ぬぬぬっ! さっきからチビ人間は文句ばっかり言いすぎなのです!」
ジュン「お前達がくだらないことばかりやろうとするからだ。このままじゃ湯冷めしちまうから、湯船に戻る」
翠星石「なんですとーっ!?」
ジュン「はー…、もう、お風呂に入っている時ですら気が休まらないなんて、どうかしてるよ」
875 :

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